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特許7151005浸水防止防護密閉扉の性能テスト用の総合試験プラットフォーム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-30
(45)【発行日】2022-10-11
(54)【発明の名称】浸水防止防護密閉扉の性能テスト用の総合試験プラットフォーム
(51)【国際特許分類】
   G01M 3/04 20060101AFI20221003BHJP
【FI】
G01M3/04 R
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2021576836
(86)(22)【出願日】2020-09-28
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-08-26
(86)【国際出願番号】 CN2020118582
(87)【国際公開番号】W WO2021103808
(87)【国際公開日】2021-06-03
【審査請求日】2021-12-23
(31)【優先権主張番号】201911361217.4
(32)【優先日】2019-12-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201922369242.9
(32)【優先日】2019-12-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】520149939
【氏名又は名称】広州地鉄設計研究院股▲分▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Guangzhou Metro Design&Research Institute Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】Room 1320, 1321, 12AF Huabao Building, Haidian District, Beijing 100036, China
(73)【特許権者】
【識別番号】521561695
【氏名又は名称】▲広▼▲東▼益安人防工程科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUNAGDONG YIAN CITY CIVIL AIR DEFENSE ENGINEERING CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】5th Road, Xiajiwei Industrial Zone, Chikan, Shipai Town, Dongguan City, Guangdong, China
(74)【代理人】
【識別番号】100129540
【弁理士】
【氏名又は名称】谷田 龍一
(74)【代理人】
【識別番号】100137648
【弁理士】
【氏名又は名称】吉武 賢一
(72)【発明者】
【氏名】胡 ▲聖▼▲偉▼
(72)【発明者】
【氏名】王 ▲陽▼明
(72)【発明者】
【氏名】熊 科
(72)【発明者】
【氏名】周 ▲長▼▲懐▼
(72)【発明者】
【氏名】白 金▲倉▼
(72)【発明者】
【氏名】▲賈▼ 彦明
(72)【発明者】
【氏名】解 峰
(72)【発明者】
【氏名】李 建民
(72)【発明者】
【氏名】▲張▼ ▲徳▼▲軍▼
(72)【発明者】
【氏名】▲張▼ ▲偉▼
(72)【発明者】
【氏名】▲趙▼ 俊▲龍▼
(72)【発明者】
【氏名】▲劉▼ ▲軍▼▲艦▼
(72)【発明者】
【氏名】▲曽▼ 程▲亮▼
(72)【発明者】
【氏名】▲陳▼ 家▲楽▼
(72)【発明者】
【氏名】王 ▲開▼玉
(72)【発明者】
【氏名】崔 ▲艶▼斌
【審査官】岡村 典子
(56)【参考文献】
【文献】特開2021-047119(JP,A)
【文献】特開2004-077306(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第107505093(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第109141777(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第107543735(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第103267618(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01M 3/00-3/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
直立回転式浸水防止防護密閉扉を取り付ける直立回転用扉枠壁(2)を含む下層本体であって、前記直立回転用扉枠壁に扉開口(3)が開設され、前記直立回転用扉枠壁の内側面に前記扉開口を封止する扉開口密封装置(15)が設置され、前記直立回転式浸水防止防護密閉扉の扉板は、前記直立回転用扉枠壁の外側面に当接し、且つ前記直立回転用扉枠壁及び前記扉開口密封装置とともに、水密及び気密試験を行う第一密封室を形成し、前記下層本体内に昇降式浸水防止防護密閉扉の扉板を上下にスライドさせるスライド溝が設置され、前記下層本体の内部に昇降式浸水防止防護密閉扉の扉板と合わせて水密及び気密試験を行う第二密封室を形成する下層本体(1)と、
前記下層本体の上方に設置され、昇降式浸水防止防護密閉扉を取り付ける上層本体と、
を備える、
浸水防止防護密閉扉の性能テスト用の総合試験プラットフォーム。
【請求項2】
前記第一密室及び前記第二密室に注水する注水装置と、前記第一密室及び前記第二密室から放水する放水装置と、前記第一密室及び前記第二密室に注気して加圧する加圧装置と、を含む試験アセンブリを、更に備える、
請求項1に記載の浸水防止防護密閉扉の性能テスト用の総合試験プラットフォーム。
【請求項3】
前記下層本体の外側に設置されかつ直立回転式浸水防止防護密閉扉の扉板の回転開閉の範囲外に位置しており、直立回転式浸水防止防護密閉扉に対して扉板浸水開閉試験を行う水収容空間を有する注水囲バッフルを、更に備える、
請求項1に記載の浸水防止防護密閉扉の性能テスト用の総合試験プラットフォーム。
【請求項4】
前記下層本体内において前記第一密室と前記第二密室との間に検出通路が設置され、前記検出通路は、前記下層本体の両側の壁体に延伸して、人の出入り用の通路扉(14)を形成する、
請求項1に記載の浸水防止防護密閉扉の性能テスト用の総合試験プラットフォーム。
【請求項5】
前記直立回転用扉枠壁の外側面における前記扉開口の外縁に、直立回転式浸水防止防護密閉扉の扉板と当接するシールストリップ(4)が設置される、
請求項1に記載の浸水防止防護密閉扉の性能テスト用の総合試験プラットフォーム。
【請求項6】
前記直立回転用扉枠壁は、前記下層本体に対して、外向きに延伸して直立回転式浸水防止防護密閉扉を取り付ける取付壁(9)が設置される、
請求項1に記載の浸水防止防護密閉扉の性能テスト用の総合試験プラットフォーム。
【請求項7】
前記上層本体は、縦柱(5)及び頂板(6)を含み、前記縦柱は、前記下層本体の頂面に立設され、前記頂板は、前記縦柱の頂端に設置され、前記頂板と前記下層本体の頂面との間には昇降式浸水防止防護密閉扉の扉板を配置する配置空間を有する、
請求項1に記載の浸水防止防護密閉扉の性能テスト用の総合試験プラットフォーム。
【請求項8】
前記注水囲バッフルは、遮水板(7)及び支持フレーム(8)を含み、前記遮水板により前記水収容空間が形成され、前記支持フレームは、前記遮水板の外側面に設置され、前記遮水板を支持する、
請求項3に記載の浸水防止防護密閉扉の性能テスト用の総合試験プラットフォーム。
【請求項9】
前記下層本体は、コンクリート構造の下層本体であり、
前記上層本体は、コンクリート構造の上層本体である、
請求項8に記載の浸水防止防護密閉扉の性能テスト用の総合試験プラットフォーム。
【請求項10】
前記加圧装置は、加圧ポンプ(10)と、前記加圧ポンプに接続された調圧定圧弁(11)と、前記調圧定圧弁に接続された管路アセンブリと、前記第一密室及び前記第二密室に接続された流量計(12)と、を備え、前記加圧ポンプと前記調圧定圧弁との間に圧力計(13)が設置され、
前記管路アセンブリは、それぞれ前記第一密室及び前記第二密室に接続される、
請求項2に記載の浸水防止防護密閉扉の性能テスト用の総合試験プラットフォーム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、密閉扉の性能テスト装置の技術分野に関し、より具体的には、特に浸水防止防護密閉扉の性能テスト用の総合試験プラットフォームに関する。
【背景技術】
【0002】
浸水防止防護密閉扉システムは、地下鉄防災システムの重要な構成部分であり、主に浸水災害を防止するために用いられ、且つ戦備及び人民防空防護にも役に立つため、浸水防止防護密閉扉システムは、浸水防止及び人民防空防護という二つの機能を同時に備えるべきである。
【0003】
浸水防止防護密閉扉システムは、偶発事故の発生により水域を貫通するトンネルが破裂し、河川水が大量に地下鉄線路に突入する時、浸水防止防護密閉遮断扉(浸水防止防護密閉扉システムの構成部分)は、水圧荷重作用が受けられるべきであり、同時に信頼性の高い密封機能を備えるべきであり、それによりトンネル内の洪水が駅及びそれに接された地下鉄線路に侵入することを防止し、事故を最小範囲内に制御させ、乗客、地下鉄駅、線路及び車両を保護するために用いられる。また、浸水防止防護密閉扉システムは、さらに、人民防空防護機能を備えるべきであり、これは浸水防止防護密閉遮断扉が通常6級、核6級の防護レベルの要件を満たすべきであることを要求し、浸水防止防護密閉遮断扉を構成する扉体及び扉枠の双方向のいずれも、それぞれ、核兵器及び通常の武器の衝撃波荷重を受けることができ、そしてバイオ武器防護の各防護要件を満たすものである。
【0004】
上記の機能要件を満たす以外に、浸水防止防護密閉遮断扉の設置形式は、安全で、確実であるべきであり、扉体は、正常状態で安全ロック状態にあるべきであり、それにより地下鉄の交通安全を確保する。同時に、浸水防止防護密閉遮断扉は、操作しやすく、応答が迅速であるという特徴をさらに備えるべきであり、すなわち、閉鎖命令を受信した後、扉体は、ロックを迅速に自動的に解除して閉鎖状態に降下することができ、開放命令を受信した後、扉体は、迅速に上昇し、開放を完了して自動的にロックすることができる。
【0005】
現在、多数の浸水防止防護密閉扉システムの性能パラメータは、設計データに基づいて得られた理論的パラメータであり、対応する試験プラットフォームが欠如するため、浸水防止防護密閉扉システムの実際の性能パラメータと理論的パラメータとは一定の偏差が存在し、災害が発生する時、浸水防止防護密閉扉システムに一定の潜在的な安全リスクが存在する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
要するに、浸水防止防護密閉扉システム試験プラットフォームを如何に提供することにより、信頼性の高い性能パラメータを提供することは、当業者が早急に解決しようとする問題となる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
従来技術の問題を解決するために、本発明は、以下の技術案を提供する。
【0008】
直立回転式浸水防止防護密閉扉を取り付ける直立回転用扉枠壁を含む下層本体であって、前記直立回転用扉枠壁に扉開口が開設され、前記直立回転用扉枠壁の内側面に前記扉開口を封止する扉開口密封装置が設置され、前記直立回転式浸水防止防護密閉扉の扉板は、前記直立回転用扉枠壁の外側面に当接し、且つ前記直立回転用扉枠壁及び前記扉開口密封装置とともに、水密及び気密試験を行う第一密封室を形成し、前記下層本体内に昇降式浸水防止防護密閉扉の扉板を上下にスライドさせるスライド溝が設置され、前記下層本体の内部に昇降式浸水防止防護密閉扉の扉板とあわせて水密及び気密試験を行う第二密封室を形成する下層本体と、前記下層本体の上方に設置され、昇降式浸水防止防護密閉扉を取り付ける上層本体と、を備える、浸水防止防護密閉扉の性能テスト用の総合試験プラットフォーム。
【0009】
好ましくは、本発明に提供された浸水防止防護密閉扉の性能テスト用の総合試験プラットフォームにおいて、前記第一密室及び前記第二密室に注水する注水装置と、前記第一密室及び前記第二密室から放水する放水装置と、前記第一密室及び前記第二密室に注気して加圧する加圧装置と、を含む試験アセンブリを、更に備える。
【0010】
好ましくは、本発明に提供された浸水防止防護密閉扉の性能テスト用の総合試験プラットフォームにおいて、前記下層本体の外側に設置されかつ直立回転式浸水防止防護密閉扉の扉板の回転開閉の範囲外に位置しており、直立回転式浸水防止防護密閉扉に対して扉板浸水開閉試験を行う水収容空間を有する注水囲バッフルを、更に備える。
【0011】
好ましくは、本発明に提供された浸水防止防護密閉扉の性能テスト用の総合試験プラットフォームにおいて、前記下層本体内において前記第一密室と前記第二密室との間に検出通路が設置され、前記検出通路は、前記下層本体の両側の壁体に延伸して、人の出入り用の通路扉を形成する。
【0012】
好ましくは、本発明に提供された浸水防止防護密閉扉の性能テスト用の総合試験プラットフォームにおいて、前記直立回転用扉枠壁の外側面であって前記扉開口の外縁に、直立回転式浸水防止防護密閉扉の扉板と当接するシールストリップが設置される。
【0013】
好ましくは、本発明に提供された浸水防止防護密閉扉の性能テスト用の総合試験プラットフォームにおいて、前記直立回転用扉枠壁は、前記下層本体に対して、外向きに延伸して直立回転式浸水防止防護密閉扉を取り付ける取付壁が設置される。
【0014】
好ましくは、本発明に提供された浸水防止防護密閉扉の性能テスト用の総合試験プラットフォームにおいて、前記上層本体は、縦柱及び頂板を含み、前記縦柱は、前記下層本体の頂面に立設され、前記頂板は、前記縦柱の頂端に設置され、前記頂板と前記下層本体の頂面との間に昇降式浸水防止防護密閉扉の扉板を配置する配置空間を有する。
【0015】
好ましくは、本発明に提供された浸水防止防護密閉扉の性能テスト用の総合試験プラットフォームにおいて、前記注水囲バッフルは、遮水板及び支持フレームを含み、前記遮水板により前記水収容空間が形成され、前記支持フレームは、前記遮水板の外側面に設置され、前記遮水板を支持する。
【0016】
好ましくは、本発明に提供された浸水防止防護密閉扉の性能テスト用の総合試験プラットフォームにおいて、前記支持フレームは、金属支持フレームであり、前記下層本体は、コンクリート構造の下層本体であり、前記上層本体は、コンクリート構造の上層本体である。
【0017】
好ましくは、本発明に提供された浸水防止防護密閉扉の性能テスト用の総合試験プラットフォームにおいて、前記加圧装置は、加圧ポンプと、前記加圧ポンプに接続された調圧定圧弁と、前記調圧定圧弁に接続された管路アセンブリと、前記第一密室及び前記第二密室に接続された流量計と、を備え、前記加圧ポンプと前記調圧定圧弁との間に圧力計が設置され、前記管路アセンブリは、それぞれ、前記第一密室及び前記第二密室に接続される。
【発明の効果】
【0018】
本発明の有益な効果は以下のとおりである。
【0019】
該当浸水防止防護密閉扉の性能テスト用の総合試験プラットフォームは、下層本体を含み、下層本体は、直立回転用扉枠壁を有し、直立回転用扉枠壁に扉開口が設置され、直立回転式浸水防止防護密閉扉を直立回転用扉枠壁に取り付け、扉開口密封装置と配合して、第一密封室を形成することができ、第一密封室は、水を充填し、空気を充填することができ、直立回転式浸水防止防護密閉扉に対して水密試験、気密試験及び扉板浸水開閉試験を行うために用いられる。下層本体内にスライド溝が設置され、昇降式浸水防止防護密閉扉の扉板は、スライド溝内に取り付けられ、下層本体の内部に第二密室を形成することができ、第二密室は、水を充填し、空気を充填することができ、昇降式浸水防止防護密閉扉に対して水密試験及び気密試験を行うために用いられる。本発明に提供された浸水防止防護密閉扉の性能テスト用の総合試験プラットフォームは、その構造設計が合理的であり、且つ直立回転式浸水防止防護密閉扉及び昇降式浸水防止防護密閉扉という二種類の構造の浸水防止防護密閉扉に対して気密試験及び水密試験を行うことができ、即ち、そのプラットフォームは、昇降式浸水防止防護密閉扉及び直立回転式浸水防止防護密閉扉の両者の試験を一体となり、同時に気密試験と水密試験と浸水開閉試験を完成し、試験により開発された二種類の浸水防止防護密閉扉の様々な、使用性能と操作プログラムと取付フローとをテストして、最も重要なのは、その浸水防止防護密閉扉の性能テスト用の総合試験プラットフォームの使用方法が簡単で、信頼性の高い試験パラメータを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
本発明の一部を構成する明細書図面は本発明のさらなる理解を提供するためのものであり、本発明の例示的な実施例及びその説明は本発明を説明するために用いられ、本発明を不当に限定するものではない。ここで、
図1】本発明の一つの実施例における浸水防止防護密閉扉の性能テスト用の総合試験プラットフォームの正面図である;
図2】本発明の一つの実施例における浸水防止防護密閉扉の性能テスト用の総合試験プラットフォームの側面断面図である;
図3】本発明の一つの実施例における浸水防止防護密閉扉の性能テスト用の総合試験プラットフォームの平面断面図である;
図4】本発明の一つの実施例における浸水防止防護密閉扉の性能テスト用の総合試験プラットフォームの構造模式図である;
図5】本発明の一つの実施例における浸水防止防護密閉扉の性能テスト用の総合試験プラットフォームの別の視角での構造模式図である;
図6】本発明の一つの実施例における浸水防止防護密閉扉の性能テスト用の総合試験プラットフォームの扉板の全閉状態時の構造模式図である;
図7】本発明の一つの実施例における浸水防止防護密閉扉の性能テスト用の総合試験プラットフォームの扉板の全閉状態時の別の視角での構造模式図である;
図8】本発明の一つの実施例における浸水防止防護密閉扉の性能テスト用の総合試験プラットフォームの扉板の全開状態時の構造模式図である;
図9】本発明の一つの実施例における浸水防止防護密閉扉の性能テスト用の総合試験プラットフォームの扉板の全開状態時の別の視角での構造模式図である;
図10】本発明の一つの実施例における直立回転式浸水防止防護密閉扉を閉じた後にその扉板と直立回転用扉枠壁と結合する構造模式図である;
図11】本発明の一つの実施例における加圧装置の液圧図(油圧図)である;
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、図面を参照して実施例と併せて本発明を詳しく説明する。各例は、本発明の説明のために提供され、本発明を限定するものではない。実際、当業者は、本発明の範囲または精神から逸脱しない場合、本発明において修正および変形を行うことができることが明らかになっている。例えば、他の実施例を生成するように、1つの実施例の一部特徴として別の実施例で用いられる。従って、本発明は、添付の特許請求の範囲およびその同じな物の範囲内にあるような修正および変形を含むことが期待される。
【0022】
本発明の説明において、用語「縦方向」、「横方向」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「垂直」、「水平」、「頂」、「底」等で指示された方位又は位置関係は図面に示された方位又は位置関係に基づくものであり、本発明を説明しやすくなることを目的となるだけで、本発明を特定の方位で構成して操作しなければならないことを要求するものではなく、したがって、本発明を限定することと理解するものではない。本発明に使用される用語“接する”、“接続する”は広義に理解すべきであり、例えば、固定接続であってもよく、取り外し可能な接続であってもよく、直接的に接続されてもよく、中間部材を通して間接的に接続されてもよく、当業者にとって、具体的な状況に応じて上記用語の具体的な意味を理解することができる。
【0023】
図1図11を参照し、ここで、図1は本発明の一つの実施例における浸水防止防護密閉扉の性能テスト用の総合試験プラットフォームの正面図である;図2は本発明の一つの実施例における浸水防止防護密閉扉の性能テスト用の総合試験プラットフォームの側面断面図である;図3は本発明の一つの実施例における浸水防止防護密閉扉の性能テスト用の総合試験プラットフォームの平面断面図である;図4は本発明の一つの実施例における浸水防止防護密閉扉の性能テスト用の総合試験プラットフォームの構造模式図である;図5は本発明の一つの実施例における浸水防止防護密閉扉の性能テスト用の総合試験プラットフォームの別の視角での構造模式図である;図6は本発明の一つの実施例における浸水防止防護密閉扉の性能テスト用の総合試験プラットフォームの扉板の全閉状態時の構造模式図である;図7は本発明の一つの実施例における浸水防止防護密閉扉の性能テスト用の総合試験プラットフォームの扉板の全閉状態時の別の視角での構造模式図である;図8は本発明の一つの実施例における浸水防止防護密閉扉の性能テスト用の総合試験プラットフォームの扉板の全開状態時の構造模式図である;図9は本発明の一つの実施例における浸水防止防護密閉扉の性能テスト用の総合試験プラットフォームの扉板の全開状態時の別の視角での構造模式図である;図10は本発明の一つの実施例における直立回転式浸水防止防護密閉扉を閉じた後にその扉と直立回転用扉枠壁を結合する構造模式図である;図11は本発明の一つの実施例における加圧装置の液圧図である。
【0024】
本発明は浸水防止防護密閉扉の性能テスト用の総合試験プラットフォームを提供し、直立回転式浸水防止防護密閉扉及び昇降式浸水防止防護密閉扉という二種類の構造形式の浸水防止防護密閉扉に対して気密試験及び水密試験を行うために用いられる。
【0025】
本発明において、その浸水防止防護密閉扉の性能テスト用の総合試験プラットフォームは以下の構成部分を含む。
【0026】
第一部分、下層本体1
【0027】
下層本体1は、密閉扉を取り付けるための本体構造であり、下層本体1は、地盤の上に設置され、コンクリートで打設されたコンクリート構造の下層本体1である。
【0028】
本発明の一つの実施形態において、下層本体1全体は正方体(又は直方体)に近似し、下層本体1は四面の壁を有し、そのうちの三面の壁は、密封壁体構造であり、他の一面の壁は、直立回転用扉枠壁2であり、直立回転式浸水防止防護密閉扉を取り付けるためのものである。他の実施例において、そのうちの一対の対向する両面の壁は、密封壁体構造であり、図3における左面の壁及び右面の壁のようなものであり、他の一対の対向する二面の壁は、そのうちの一つが直立回転用扉枠壁2であり、他の一つが昇降用扉枠壁であり、図3における下の壁及び昇降式浸水防止防護密閉扉に取り付けられた壁のようなものであり、このようにして下記第二密封室を形成する時に、第一密封室とともに扉開口密封装置15を共用することができ、プラットフォームの構造をより簡単にさせる。
【0029】
直立回転用扉枠壁2は一定の厚さを有し、その上に扉開口3が開設され、直立回転用扉枠壁2の一側には、その本体に対して、外向きに延伸して取付壁9(取付壁9は下層本体1に対して外向きに突出する)が設置され、取付壁9は、直立回転式浸水防止防護密閉扉の動力システムなどのアセンブリを取り付けるために用いられ、それにより直立回転式浸水防止防護密閉扉を直立回転用扉枠壁2に取り付ける。直立回転式浸水防止防護密閉扉は、直立回転式開閉の扉板を有し、扉板を閉じた後に直立回転用扉枠壁2の外側面に当接することができ、直立回転用扉枠壁2の内側面に一つの扉開口密封装置15が設置され、扉開口密封装置15により、直立回転用扉枠壁2の内側面に扉開口3を密封する。
【0030】
直立回転式浸水防止防護密閉扉の扉板16は、直立回転用扉枠壁2の外側面に当接するために用いられ、直立回転用扉枠壁2は、一定の厚さを有するため、直立回転式浸水防止防護密閉扉の扉板16と直立回転用扉枠壁2と扉開口密封装置15とにより扉開口3に第一密封室を形成することができ、第一密封室は、水を充填し、空気を充填することができ、直立回転式浸水防止防護密閉扉に対して水密試験及び気密試験を行うために用いられる。
【0031】
下層本体1の内部に一定の空間を有し、内に昇降式浸水防止防護密閉扉の扉板17を上下にスライドさせるためのスライド溝が設置され、スライド溝は、下層本体1の対向する二つの内側面に設置され、スライド溝は、溝型構造を採用し、その溝幅は、昇降式浸水防止防護密閉扉の扉板の厚さに等しい又は僅かにより大きく設置され、このようにして、昇降式浸水防止防護密閉扉の扉板17をスライド溝内に上下にスライドさせることができ、スライド溝内にシールストリップ4を設置して実際の構造をシミュレーションする。昇降式浸水防止防護密閉扉の扉板17がスライド溝内に下降して完全に閉じた後、下層本体1の内部に昇降式浸水防止防護密閉扉の扉板17と配合して水密試験及び気密試験を行うための第二密封室が形成され、第二密封室は、水を充填し、空気を充填することができ、昇降式浸水防止防護密閉扉に対して水密試験及び気密試験を行うために用いられる。
【0032】
具体的には、下層本体1は、三面密封壁体構造を有し、ここで、直立回転用扉枠壁2の両側に設けされた壁体は、その内側面にスライド溝構造が設置され、この両面の壁体に通路扉14がさらに設置され、それにより第一密封室と第二密封室との間に一つの検出通路が形成される。
【0033】
直立回転式浸水防止防護密閉扉の扉板16を閉じた後、それは、扉開口密封装置15とともに直立回転用扉枠壁に第一密封室を形成し、昇降式浸水防止防護密閉扉の扉板17は、スライド溝内に落下し、それは、下層本体1の三面密封壁体及び下層本体1の頂部とともに、第二密封室を形成し、検出通路は、第一密封室と第二密封室との間に設置される。
【0034】
本発明において扉開口3を密封するために使用された扉開口密封装置15は、金属板や硬質プラスチック板やコンクリートプレキャスト板を利用することができ、その主な作用は、扉開口3を密封して試験を行うことである。水密試験において、第一密封室内の注水高さの上昇に伴い、扉開口密封装置15の下部の圧力がますます大きくなり、扉開口密封装置15の下部構造の強度を向上させ、試験がスムーズに進行することを保証するために、本発明は、密封構造部材がさらに設置され、密封構造部材は、扉開口密封装置15の内側面に設置され、且つ扉開口密封装置15の下部に位置し、密封構造部材により扉開口密封板を補強する。
【0035】
昇降式浸水防止防護密閉扉の扉板17は、試験時に完全閉鎖状態にあり、扉板の内表面は、直立回転用扉枠壁2と最大限に当接すべきであり、直立回転用扉枠壁2は、コンクリートで打設されたものであり、直立回転用扉枠壁2の扉板と接触するための部位の平坦度を向上させるために、本発明は、前記直立回転用扉枠壁2の外側面であって扉開口3の外縁に直立回転用防護密閉扉の扉板16に当接するシールストリップ4が設置され、シールストリップ4は、扉板と接触することによって、扉板が閉じた後の密封性を向上させることができる。
【0036】
第二部分、上層本体
【0037】
上層本体は、下層本体1の上方に設置され、昇降式浸水防止防護密閉扉を取り付けるために用いられる。
【0038】
上層本体の具体的な構造は、上層本体が縦柱5及び頂板6を含み、縦柱5がコンクリートプレハブ縦柱5であってもよく、縦柱5が下層本体1の回転角位置に設置される。頂板6は、プレキャストコンクリート板を採用し、縦柱5は、下層本体1の頂面に立設され、頂板6は、縦柱5の頂端に設置され、頂板6と下層本体1の頂面との間に昇降式浸水防止防護密閉扉の扉板17を配置するための配置空間を有する。
【0039】
下層本体1の頂面に昇降式浸水防止防護密閉扉の扉板が通過するための昇降窓口が開設される。
【0040】
昇降式浸水防止防護密閉扉は、昇降動力システム(主に手動・自動一体化電気ホイスト)と、扉板と、防護装置と、を含む。昇降動力システムが備えられた手動・自動一体化電気ホイストは、ロープを介して扉板を吊り上げ、それにより扉板の上昇又は下降を駆動する。防護装置は、バッフル台車を含み、扉板が全開位置まで上昇した後、バッフル台車が扉板の下方に移動した後、扉板がバッフル台車の受圧面に落下し、これにより、扉板の不測の状況によるトンネル走行限界内への侵入を防止することができる。手動・自動一体化電気ホイストを下層本体1の頂面に取り付け、図6に示すように、それは、第一密封室の上方に位置することができ、頂板6に吊りローラが取り付けられ、ロープは、吊りローラを貫通した後に扉板に接続される。バッフル台車は、下層本体1の頂面に固定して取り付けられる。
【0041】
第一密封室及び第二密封室が形成された構造において、第一密封室及び第二密封室の頂部又は頂部に近い位置に孔構造が開設され、例えば注水孔、ガス充填孔であり、このようにして密封室内に注水しやすくなる。具体的には、注水孔が直立回転用扉枠壁2及び下層本体1の屋根に開設される。
【0042】
第三部分、試験アセンブリ
【0043】
試験アセンブリは、第一密封室及び第二密封室に注水する注水装置と、第一密封室及び第二密封室に放水する放水装置と、第一密封室と第二密封室に注気して加圧する加圧装置と、を含む。試験アセンブリの使用に配合するために、本発明は、下層本体1(及び上層本体)に対応して孔を開設することができ、且つ、開設された孔の位置に対応して密封部材が設置され、それにより下層本体1が第一密封室及び第二密封室を構成する部位の密封性を向上させ、本発明の構造欠陥による試験データが信頼できないという問題の発生を回避する。
【0044】
本発明は、昇降式浸水防止防護密閉扉及び直立回転式浸水防止防護密閉扉を試験するために用いられ、本発明に設置された下層本体1及び上層本体は、昇降式浸水防止防護密閉扉及び直立回転式浸水防止防護密閉扉に用いられ、昇降式浸水防止防護密閉扉の扉板の昇降構造及び直立回転式浸水防止防護密閉扉の扉板の直立回転構造は、従来の扉システムの昇降構造又は直立回転構造に適用される。昇降式浸水防止防護密閉扉の扉板の密封ストリップ等は、従来の昇降式浸水防止防護密閉扉に適用する密封ストリップである。
【0045】
本発明の一つの実施形態において、加圧装置は、加圧ポンプ10と、管路を介して加圧ポンプ10に接続された調圧定圧弁11と、調圧定圧弁11の出力口に設けられ調圧定圧弁11に接続された管路アセンブリと、第一密封室及び第二密封室に接続された流量計12と、を含み、加圧ポンプ10と調圧定圧弁11との間に設けられた管路に圧力計13が取り付けられ、管路アセンブリは、それぞれ、第一密封室及び第二密封室に接続される。加圧ポンプ10により高圧ガスを輸送して、調圧定圧弁11により圧力を安定化した後にそれぞれ第一密封室と第二密封室に輸送して気密試験を行うことができる。
【0046】
第四部分、注水囲バッフル
【0047】
注水囲バッフルは、下層本体1の外側に設置され、直立回転式浸水防止防護密閉扉の扉板16の回転開閉の範囲外に位置し、注水囲バッフルは、直立回転式浸水防止防護密閉扉に対して浸水開閉試験を行う水収容空間を有する。
【0048】
具体的には、注水囲バッフルは、遮水板7及び支持フレーム8を含み、遮水板7により水収容空間が形成され、支持フレーム8が遮水板7の外側面に設置され、遮水板7を支持する。ここで、支持フレーム8は、金属支持フレーム8である。
【0049】
下層本体1の外側に注水囲バッフルが設置され、本発明は、直立回転式浸水防止保護密閉扉に対して扉板浸水開閉試験を行うことができる。
【0050】
以上は本発明の好ましい実施例に過ぎず、本発明を限定するものではなく、当業者にとって、本発明は様々な修正及び変更を有することができる。本発明の主旨及び原則内で、行われたいかなる修正、同等置換、改善等は、いずれも本発明の保護範囲内に含まれるものである。
【符号の説明】
【0051】
1 下層本体
2 直立回転用扉枠壁
3 扉開口
4 シールストリップ
5 縦柱
6 頂板
7 遮水板
8 支持フレーム
9 取付壁
10 加圧ポンプ
11 調圧定圧弁
12 流量計
13 圧力計
14 通路扉
15 扉開口密封装置
16 直立回転式浸水防止防護密閉扉の扉板
17 昇降式浸水防止防護密閉扉の扉板
図1
図2
図3
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図5
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図11