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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-03
(45)【発行日】2022-10-12
(54)【発明の名称】情報転送装置及び情報転送プログラム
(51)【国際特許分類】
   H04N 1/00 20060101AFI20221004BHJP
【FI】
H04N1/00 838
H04N1/00 127B
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2018172991
(22)【出願日】2018-09-14
(65)【公開番号】P2020048004
(43)【公開日】2020-03-26
【審査請求日】2021-09-06
(73)【特許権者】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】特許業務法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】鴨井 悠介
【審査官】野口 俊明
(56)【参考文献】
【文献】特開2001-203871(JP,A)
【文献】特開2011-172229(JP,A)
【文献】特開2015-041874(JP,A)
【文献】特開2012-129727(JP,A)
【文献】特開平11-341208(JP,A)
【文献】特開2007-110380(JP,A)
【文献】特開2012-054690(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
予め定めたフォルダに格納された情報を予め設定された宛先へ転送する転送部と、
予め記憶されている宛先の編集を受け付ける受付部と、
前記転送部が転送する転送先として設定された宛先の編集を前記受付部が受け付けた場合、予め定めた条件が成立するまで、編集後の宛先への前記転送部による前記情報の転送を保留する制御を行う制御部と、
を含み、
前記制御部は、前記条件が成立する場合として、予め定めた管理者によって前記転送部の転送先として新たな宛先が設定された場合に、新たな宛先を転送先として前記転送部による前記情報の転送を再開する制御を行う情報転送装置。
【請求項2】
前記制御部は、予め定めた管理者装置に対して、編集後の宛先への前記情報の転送の保留を通知する制御を更に行う請求項1に記載の情報転送装置。
【請求項3】
前記制御部は、予め定めた管理者装置に対して、編集後の宛先への前記情報の転送の保留を通知する制御を更に行い、かつ前記条件が成立する場合として、転送の保留を通知してから予め定めた期間、前記転送部の転送先として新たな宛先が設定されない場合、編集前の転送先を別の宛先として登録して編集前の宛先を転送先として転送を再開する制御を更に行う請求項1に記載の情報転送装置。
【請求項4】
予め定めたフォルダに格納された情報を予め設定された宛先へ転送する転送部と、
予め記憶されている宛先の編集を受け付ける受付部と、
前記転送部が転送する転送先として設定された宛先の編集を前記受付部が受け付けた場合、予め定めた条件が成立するまで、編集後の宛先への前記転送部による前記情報の転送を保留する制御を行う制御部と、
を含み、
前記制御部は、編集後の宛先への前記情報の転送を保留する際に、予め定めた管理者装置に対して、予め定めたコード情報を送信し、前記条件が成立する場合として、前記コード情報が設定された場合に、編集後の転送先を宛先として前記転送部による前記情報の転送を再開する制御を行う情報転送装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記コード情報を送信してから予め定めた期間、前記転送部の転送先として新たな宛先が設定されない場合、編集前の転送先を別の宛先として登録する制御を更に行う請求項に記載の情報転送装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記転送部によって編集前の宛先へ前記情報を転送する制御を更に行う請求項1又は請求項2に記載の情報転送装置。
【請求項7】
前記制御部は、予め定めた管理者に編集前の宛先へ前記情報を転送したことを通知する制御を更に行う請求項に記載の情報転送装置。
【請求項8】
前記制御部は、予め定めた管理者に編集前の宛先へ転送したことを通知する制御を更に行い、かつ前記条件が成立する場合として、編集前の宛先へ転送したことを通知してから予め定めた期間、前記転送部の転送先として新たな宛先が設定されない場合、編集前の転送先を別の宛先として登録する制御を更に行う請求項に記載の情報転送装置。
【請求項9】
前記制御部は、編集前の宛先へ前記情報を転送する制御を行う際に、予め定めた管理者装置に予め定めたコード情報を送信し、前記条件が成立する場合として、前記コード情報が設定された場合に、以降の前記転送部の転送先を編集後の宛先として設定する制御を更に行う請求項6~8の何れか1項に記載の情報転送装置。
【請求項10】
前記制御部は、前記転送部によって編集後の宛先へ前記情報を表すダミー情報を転送する制御を更に行う請求項に記載の情報転送装置。
【請求項11】
前記制御部は、前記転送部によって編集前の宛先に対しても前記ダミー情報を転送する制御を更に行う請求項10に記載の情報転送装置。
【請求項12】
前記ダミー情報は、前記情報の転送先が変更となった旨と予め定めたコード情報とを含む請求項10又は請求項11に記載の情報転送装置。
【請求項13】
前記制御部は、前記条件が成立する場合として、前記コード情報が設定された場合に、前記ダミー情報を削除し、前記転送部の転送先を編集後の宛先として前記情報を転送する制御を行う請求項12に記載の情報転送装置。
【請求項14】
前記制御部は、前記ダミー情報を送信してから予め定めた期間、前記転送部の転送先として新たな宛先が設定されない場合、編集前の転送先を別の宛先として登録し、前記転送部の転送先を編集前の宛先として前記情報を転送する制御を行う請求項10~13の何れか1項に記載の情報転送装置。
【請求項15】
コンピュータを、請求項1~14の何れか1項に記載の情報転送装置の各部として機能させるための情報転送プログラム
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報転送装置及び情報転送プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、転送機能を有するデータ通信装置とその制御方法が提案されている。具体的には、記憶している宛先の一覧を表示部に表示し、転送機能を設定する際に、その宛先の一覧から転送先となる宛先を選択し、その転送先として選択された宛先の編集制限をするか否かを設定する。そして、表示されている宛先の一覧から編集対象の宛先が選択されると、その編集対象の宛先が転送先として設定され、かつ当該転送先に編集制限が設定されているか否かを判定し、編集対象の宛先が転送先として設定され、かつ当該転送先に前記編集制限が設定されていると判定されると、の編集対象の宛先の編集を制限する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2015-41874号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
転送が設定されている場合に、宛先が編集されると誤送信されるため宛先の編集が制限されて宛先の編集ができず利便性が損なわることがあった。そこで、本発明は、転送が設定されている状態で宛先が編集された場合に、正当性が確認できない宛先への情報の転送を抑制可能な情報転送装置及び情報転送プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の情報転送装置は、予め定めたフォルダに格納された情報を予め設定された宛先へ転送する転送部と、予め記憶されている宛先の編集を受け付ける受付部と、前記転送部が転送する転送先として設定された宛先の編集を前記受付部が受け付けた場合、予め定めた条件が成立するまで、編集後の宛先への前記転送部による前記情報の転送を保留する制御を行う制御部と、を含み、前記制御部は、前記条件が成立する場合として、予め定めた管理者によって前記転送部の転送先として新たな宛先が設定された場合に、新たな宛先を転送先として前記転送部による前記情報の転送を再開する制御を行う
【0007】
請求項に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記制御部は、予め定めた管理者装置に対して、編集後の宛先への前記情報の転送の保留を通知する制御を更に行う。
【0008】
請求項に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記制御部は、予め定めた管理者装置に対して、編集後の宛先への前記情報の転送の保留を通知する制御を更に行い、かつ前記条件が成立する場合として、転送の保留を通知してから予め定めた期間、前記転送部の転送先として新たな宛先が設定されない場合、編集前の転送先を別の宛先として登録して編集前の宛先を転送先として転送を再開する制御を更に行う。
【0009】
請求項に記載の発明は、 予め定めたフォルダに格納された情報を予め設定された宛先へ転送する転送部と、予め記憶されている宛先の編集を受け付ける受付部と、前記転送部が転送する転送先として設定された宛先の編集を前記受付部が受け付けた場合、予め定めた条件が成立するまで、編集後の宛先への前記転送部による前記情報の転送を保留する制御を行う制御部と、を含み、前記制御部は、編集後の宛先への前記情報の転送を保留する際に、予め定めた管理者装置に対して、予め定めたコード情報を送信し、前記条件が成立する場合として、前記コード情報が設定された場合に、編集前の転送先を宛先として前記転送部による前記情報の転送を再開する制御を行う。
【0010】
請求項に記載の発明は、請求項に記載の発明において、前記制御部は、前記コード情報を送信してから予め定めた期間、前記転送部の転送先として新たな宛先が設定されない場合、編集前の転送先を別の宛先として登録する制御を更に行う。
【0011】
請求項に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記制御部は、前記転送部によって編集前の宛先へ前記情報を転送する制御を更に行う。
【0012】
請求項に記載の発明は、請求項に記載の発明において、前記制御部は、予め定めた管理者に編集前の宛先へ前記情報を転送したことを通知する制御を更に行う。
【0013】
請求項に記載の発明は、請求項に記載の発明において、前記制御部は、予め定めた管理者に編集前の宛先へ転送したことを通知する制御を更に行い、かつ前記条件が成立する場合として、編集前の宛先へ転送したことを通知してから予め定めた期間、前記転送部の転送先として新たな宛先が設定されない場合、編集前の転送先を別の宛先として登録する制御を更に行う。
【0014】
請求項に記載の発明は、請求項の何れか1項に記載の発明において、前記制御部は、編集前の宛先へ前記情報を転送する制御を行う際に、予め定めた管理者装置に予め定めたコード情報を送信し、前記条件が成立する場合として、前記コード情報が設定された場合に、以降の前記転送部の転送先を編集後の宛先として設定する制御を更に行う。
【0015】
請求項1に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記制御部は、前記転送部によって編集後の宛先へ前記情報を表すダミー情報を転送する制御を更に行う。
【0016】
請求項1に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記制御部は、前記転送部によって編集前の宛先に対しても前記ダミー情報を転送する制御を更に行う。
【0017】
請求項1に記載の発明は、請求項1又は請求項1に記載の発明において、前記ダミー情報は、前記情報の転送先が変更となった旨と予め定めたコード情報とを含む。
【0018】
請求項1に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記制御部は、前記条件が成立する場合として、前記コード情報が設定された場合に、前記ダミー情報を削除し、前記転送部の転送先を編集後の宛先として前記情報を転送する制御を行う。
【0019】
請求項1に記載の発明は、請求項1~1の何れか1項に記載の発明において、前記制御部は、前記ダミー情報を送信してから予め定めた期間、前記転送部の転送先として新たな宛先が設定されない場合、編集前の転送先を別の宛先として登録し、前記転送部の転送先を編集前の宛先として前記情報を転送する制御を行う。
【0020】
請求項1に記載の情報転送プログラムは、コンピュータを、請求項1~1の何れか1項に記載の情報転送装置の各部として機能させる。
【発明の効果】
【0021】
請求項1に記載の情報転送装置によれば、転送が設定されている状態で宛先が編集された場合に、正当性が確認できない宛先への情報の転送を抑制可能な情報転送装置を提供できる。
【0023】
請求項に記載の発明によれば、宛先が編集されて転送を保留していることを管理者に報知できる。
【0024】
請求項に記載の発明によれば、宛先が編集されて転送を保留され続けることを防止できる。
【0025】
請求項に記載の発明によれば、管理者が転送の保留を解除するために編集の宛先を転送先として手動で新たに設定する場合に比べて、編集の宛先を転送先とした転送の再開を容易に行うことが可能となる。
【0026】
請求項に記載の発明によれば、転送先として設定された編集前の宛先を残すことが可能となる。
【0027】
請求項に記載の発明によれば、転送が設定されている状態で宛先が編集された場合に、正当性が確認できない編集後の宛先への情報の転送を防止できる。
【0028】
請求項に記載の発明によれば、転送が設定されている状態で宛先が編集された際に、編集前の宛先へ転送したことを管理者に報知できる。
【0029】
請求項に記載の発明によれば、転送先として設定された編集前の宛先を残すことが可能となる。
【0030】
請求項に記載の発明によれば、管理者が編集前の宛先を転送先として手動で新たに設定する場合に比べて、編集前の宛先を転送先とした転送の再設定を容易に行うことが可能となる。
【0031】
請求項1に記載の発明によれば、セキュリティを担保しながら編集後の宛先への転送が可能となる。
【0032】
請求項1に記載の発明によれば、セキュリティを担保しながら編集前の宛先への転送が可能となる。
【0033】
請求項1に記載の発明によれば、セキュリティを担保しながら転送先の宛先が編集されたことを報知できる。
【0034】
請求項1に記載の発明によれば、管理者が編集前の宛先を転送先として手動で新たに設定する場合に比べて、編集前の宛先を転送先とした転送の再開を容易に行うことが可能となる。
【0035】
請求項1に記載の発明によれば、管理者が編集前の宛先を転送先として手動で新たに設定する場合に比べて、編集前の宛先を転送先とした転送の再設定を容易に行うことが可能となる。
【0036】
請求項1に記載の情報転送プログラムによれば、転送が設定されている状態で宛先が編集された場合に、正当性が確認できない宛先への情報の転送を抑制可能な情報転送プログラムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
図1】本実施形態に係る画像形成装置を含む情報処理システムの概略構成を示す図である。
図2】本実施形態に係る画像形成装置の電気系の要部構成を示すブロック図である。
図3】本実施形態に係るサーバ及び情報処理装置の電気系の要部構成を示すブロック図である。
図4】本実施形態に係る画像形成装置のコントロール・ユニットが備える機能を示す機能ブロック図である。
図5】第1実施形態に係る画像形成装置で行われるファクシミリ送信時の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図6】第2実施形態に係る画像形成装置で行われるファクシミリ送信時の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図7】第3実施形態に係る画像形成装置で行われるファクシミリ送信時の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図8】第4実施形態に係る画像形成装置で行われるファクシミリ送信時の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図9】第5実施形態に係る画像形成装置で行われるファクシミリ送信時の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図10】第6実施形態に係る画像形成装置で行われるファクシミリ送信時の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図11】第7実施形態に係る画像形成装置で行われるファクシミリ送信時の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図12】参考形態における画像形成装置で行われるファクシミリ送信時の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0038】
以下、図面を参照して本発明の実施形態の一例を詳細に説明する。なお、本実施形態は、ファクシミリ機能、画像読取機能、画像形成機能、画像情報等を格納する格納機能、及び画像情報等を送信する送信機能等の複数のサービス機能を有する画像形成装置に情報転送装置を適用した場合を一例として説明する。図1は、本実施形態に係る画像形成装置12を含む情報処理システムの概略構成を示す図である。
【0039】
本実施形態に係る情報処理システム10は、図1に示すように、画像形成装置12と、サーバ14と、情報処理装置16とを備えている。なお、本実施形態では、画像形成装置12、サーバ14、及び情報処理装置16を1つのみ示すがそれぞれ複数備えてもよい。
【0040】
画像形成装置12、サーバ14、及び情報処理装置16は、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネット、イントラネット等の通信回線18を介して各々接続されている。そして、画像形成装置12、サーバ14、及び情報処理装置16の各々は、通信回線18を介して各種データの送受信を相互に行うことが可能とされている。
【0041】
図2は、本実施形態に係る画像形成装置12の電気系の要部構成を示すブロック図である。
【0042】
本実施形態に係る画像形成装置12は、図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)20A、ROM(Read Only Memory)20B、及びRAM(Random Access Memory)20Cを含むコントロール・ユニット20を備えている。CPU20Aは、画像形成装置12の全体の動作を司る。RAM20Cは、CPU20Aによる各種プログラムの実行時のワークエリア等として用いられる。ROM20Bは、各種制御プログラムや各種パラメータ等が予め記憶される。そして、画像形成装置12は、コントロール・ユニット20の各部がシステムバス42によって電気的に接続されている。
【0043】
一方、本実施形態に係る画像形成装置12は、各種のデータやアプリケーション・プログラム等を記憶するHDD(hard disk drive)26を備えている。また、画像形成装置12は、ユーザインタフェース22に接続され、ユーザインタフェース22のディスプレイへの各種の操作画面等の表示を制御する表示制御部28を備えている。また、画像形成装置12は、ユーザインタフェース22に接続され、ユーザインタフェース22を介して入力される操作指示を検出する操作入力検出部30を備えている。そして、画像形成装置12では、HDD26、表示制御部28、及び操作入力検出部30がシステムバス42に電気的に接続されている。なお、本実施の形態に係る画像形成装置12では、HDD26を備える例を説明するが、これに限らず、フラッシュメモリ等の不揮発性の記憶部を備えてもよい。
【0044】
また、本実施形態に係る画像形成装置12は、原稿読取部46による光学的な画像の読み取り動作、及び原稿搬送部による原稿送り動作を制御する読取制御部32と、画像形成部24による画像形成処理、及び搬送部25による画像形成部24への用紙の搬送を制御する画像形成制御部34と、を備えている。また、画像形成装置12は、通信回線18に接続され、当該通信回線18に接続されたサーバ14等の他の外部装置と通信データの送受信を行う通信回線インタフェース(通信回線I/F)部36、及び各種画像処理を行う画像処理部44を備えている。また、画像形成装置12は、図示しない電話回線に接続され、当該電話回線に接続されているファクシミリ装置とファクシミリデータの送受信を行うファクシミリインタフェース(ファクシミリI/F)部38を備えている。また、画像形成装置12は、ファクシミリインタフェース部38を介したファクシミリデータの送受信を制御する送受信制御部40を備えている。そして、画像形成装置12では、送受信制御部40、読取制御部32、画像形成制御部34、通信回線インタフェース部36、ファクシミリインタフェース部38、及び画像処理部44がシステムバス42に電気的に接続されている。
【0045】
以上の構成により、本実施形態に係る画像形成装置12は、CPU20Aにより、RAM20C、ROM20B、及びHDD26へのアクセスを各々実行する。また、画像形成装置12は、CPU20Aにより、表示制御部28を介したユーザインタフェース22のディスプレイへの操作画面、各種のメッセージ等の情報の表示の制御を実行する。また、画像形成装置12は、CPU20Aにより、読取制御部32を介した原稿読取部46及び原稿搬送部の作動の制御を実行する。また、画像形成装置12は、CPU20Aにより、画像形成制御部34を介した画像形成部24及び搬送部25の作動の制御と、通信回線インタフェース部36を介した通信データの送受信の制御と、を各々実行する。また、画像形成装置12は、CPU20Aにより、送受信制御部40によるファクシミリインタフェース部38を介したファクシミリデータの送受信の制御を実行する。さらに、画像形成装置12は、CPU20Aにより、操作入力検出部30によって検出された操作情報に基づくユーザインタフェース22における操作内容の把握が行われ、この操作内容に基づく各種の制御を実行する。
【0046】
続いて、本実施形態に係るサーバ14及び情報処理装置16の電気系の要部構成について説明する。図3は、本実施形態に係るサーバ14及び情報処理装置16の電気系の要部構成を示すブロック図である。なお、サーバ14及び情報処理装置16は基本的には一般的なコンピュータの構成とされているので、サーバ14を代表して説明する。
【0047】
本実施の形態に係るサーバ14は、図3に示すように、CPU14A、ROM14B、RAM14C、HDD14D、キーボード14E、ディスプレイ14F、及び通信回線インタフェース(I/F)部14Gを備えている。CPU14Aは、サーバ14の全体の動作を司る。ROM14Bは、各種制御プログラムや各種パラメータ等が予め記憶される。RAM14Cは、CPU14Aによる各種プログラムの実行時のワークエリア等として用いられる。HDD14Dは、各種のデータやアプリケーション・プログラム等が記憶される。なお、HDD14Dは、サーバ14では情報を格納する格納部としてのストレージ16Dとして機能する。キーボード14Eは各種の情報を入力するために用いられる。ディスプレイ14Fは、各種の情報を表示するために用いられる。通信回線インタフェース部14Gは、通信回線18に接続され、当該通信回線18に接続された他の装置と各種データの送受信を行う。以上のサーバ14の各部はシステムバス14Hにより電気的に相互に接続されている。なお、本実施形態に係るサーバ14では、HDD14Dを備える例を説明するが、これに限らず、フラッシュメモリ等の他の不揮発性の記憶部を備えてもよい。
【0048】
以上の構成により、本実施の形態に係るサーバ14は、CPU14Aにより、ROM14B、RAM14C、及びHDD14Dに対するアクセス、キーボード14Eを介した各種データの取得、ディスプレイ14Fに対する各種情報の表示を各々実行する。また、サーバ14は、CPU14Aにより、通信回線インタフェース部14Gを介した通信データの送受信の制御を実行する。
【0049】
上述のように構成された画像形成装置12では、ファクシミリや電子メールなどを用いて情報の送受信を行う宛先を宛先表に登録して管理される。利用者は情報を送信する際に、宛先表から宛先を選択することで、毎回宛先を入力する手間が軽減される。
【0050】
また、画像形成装置12は、紙出力の低減やセキュリティに対する意識向上のため、ファクシミリの受信情報を紙出力せずに予め定めた宛先へ転送したり、履歴として管理するためにファクシミリの送信情報を予め定めた宛先へ転送する転送機能を備えている。
【0051】
転送機能が設定されている場合に、一般の利用者によって宛先が編集されて、転送先が意図せず変わってしまうことが考えられる。
【0052】
そこで、本実施形態では、転送先として設定された宛先の編集を受け付けた場合に、予め定めた条件が成立するまで転送を保留する制御を行うようになっている。
【0053】
(第1実施形態)
【0054】
ここで、第1実施形態に係る画像形成装置12のコントロール・ユニット20が備える具体的な機能について説明する。図4は、本実施形態に係る画像形成装置12のコントロール・ユニット20が備える機能を示す機能ブロック図である。なお、点線で示す機能は、以降の実施形態に備える機能を示す。
【0055】
コントロール・ユニット20は、受付部としてのUI(User Interface)表示部50、宛先表管理部52、転送部及び制御部としてのFAX(ファクシミリ)転送部54、及びFAX送信部56の機能を備えている。
【0056】
UI表示部50は、表示制御部28を介してユーザインタフェース22のディスプレイへの各種メッセージ等の情報の表示を制御する。また、UI表示部50は、操作入力検出部30によって検出されたユーザインタフェース22を介して入力された操作指示を受け付ける。本実施形態では、UI表示部50は、宛先表管理部52が管理する宛先の編集等を操作指示として受け付ける。
【0057】
宛先表管理部52は、ファクシミリや電子メールなどを用いて情報の送受信を行う宛先を宛先表としてHDD26に格納して管理する。また、宛先表管理部52は、ファクシミリを送受信した場合の転送先を管理する。また、宛先表管理部52は、利用者によるユーザインタフェース22の操作を受け付けて宛先表の宛先等の編集を受け付ける。
【0058】
FAX転送部54は、ファクシミリを送信又は受信した場合に、宛先表管理部52によって管理されている予め設定された転送先に、送信又は受信した情報を転送する。具体的には、HDD26内に転送用のフォルダとしてファクシミリ送受信用のフォルダを設け、ファクシミリ送信または受信した情報が当該フォルダに格納された場合に、フォルダに格納された情報をフォルダに対応して予め設定した転送先に転送する。また、FAX転送部54は、宛先表管理部52が転送先に設定されている宛先の編集を受け付けた場合に、情報の転送を保留する。
【0059】
FAX送信部56は、ユーザインタフェース22等を利用者が操作してファクシミリの送信が指示された場合に、ファクシミリI/F部38を介してファクシミリの送信を行う。また、ファクシミリ送信を行う際に、FAX転送部54に通知する。具体的には、HDD26内の転送用のフォルダにファクシミリ送信する情報を格納する。これにより、FAX転送部54が、ファクシミリ送信の通知を受けてフォルダに対応して予め設定された転送先へファクシミリ送信する情報を転送する。
【0060】
続いて、上述のように構成された第1実施形態に係る画像形成装置12で行われるファクシミリ送信時の具体的な処理について説明する。図5は、本実施形態に係る画像形成装置12で行われるファクシミリ送信時の処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、図5の処理は、ユーザインタフェース22を利用者が操作してファクシミリ送信が指示された場合に開始するものとする。
【0061】
ステップ100では、FAX転送部54が、ファクシミリ送信する情報を転送する転送設定が予め行われているか否かを判定する。該判定は、ファクシミリ送信時の転送先が、宛先表を用いて予め設定されているか否かを判定する。該判定が否定された場合にはステップ102へ移行し、肯定された場合にはステップ104へ移行する。
【0062】
ステップ102では、CPU20Aが、原稿読取部46によって読み取られた画像を表す情報を、利用者がユーザインタフェース22を操作して指定した宛先に対して、ファクシミリI/F部38を介して送信して一連の処理を終了する。
【0063】
ステップ104では、宛先表管理部52が、一般の利用者が宛先を編集したか否かを判定する。該判定は、宛先表管理部52が、UI表示部50によって受け付けた操作指示が、宛先表の編集であるか否かを判定する。該判定が否定された場合にはステップ106へ移行し、肯定された場合にはステップ108へ移行する。
【0064】
ステップ106では、FAX送信部56が、ファクシミリI/F部38を介してファクシミリ送信を行うと共に、ファクシミリ送信をFAX転送部54に通知する。そして、FAX転送部54が予め設定された転送先にファクシミリ送信した情報を転送して一連の処理を終了する。すなわち、FAX送信部56が、ファクシミリ送信を行い、転送用のフォルダにファクシミリ送信する情報を格納して、FAX転送部54が、ファクシミリ送信の通知を受けてフォルダに対応して予め設定された転送先へファクシミリ送信する情報を転送する。
【0065】
ステップ108では、FAX送信部56が、ファクシミリI/F部38を介してファクシミリ送信を行うと共に、ファクシミリ送信をFAX転送部54に通知し、FAX転送部54がファクシミリ送信した情報の転送を一時保留してステップ110へ移行する。すなわち、FAX送信部56が、ファクシミリ送信を行い、転送用のフォルダにファクシミリ送信する情報を格納し、FAX転送部54が、フォルダに格納された情報の転送を一時保留する。
【0066】
ステップ110では、宛先表管理部52が、管理者によって転送先が設定されたか否かを判定する。該判定は、UI表示部が管理者による操作を受け付けて、宛先表管理部52が管理する宛先表を用いて、転送先が設定されたか否かを判定する。該判定が肯定されるまで待機してステップ112へ移行する。
【0067】
ステップ112では、FAX転送部54が転送を再開して、設定された転送先にファクシミリ送信した情報を転送して一連の処理を終了する。
【0068】
(第2実施形態)
【0069】
次に、第2実施形態に係る画像形成装置について説明する。第1実施形態では、ファクシミリ送信時の転送先に設定されている宛先が編集された場合に、転送先が設定されるまで転送を保留したが、第2実施形態では、転送の保留後に、転送を保留したことを管理者の情報処理装置16へ電子メールで通知する。また、電子メール通知後に一定期間、転送先の設定がない場合は、編集前の旧転送先を別の宛先として登録して転送を再開する。すなわち、図4の点線で示すメール送信部58及び転送先決定部60の機能を更にコントロール・ユニット20が備えている。
【0070】
メール送信部58は、FAX転送部54が転送を保留した場合に、転送を保留したことを表すメッセージ等の情報を電子メールにより、管理者の情報処理装置16に送信する。これにより、一般の利用者によって宛先が編集されて転送が保留されていることが管理者に報知される。
【0071】
転送先決定部60は、電子メール送信後に一定期間、転送先の設定がない場合は、編集前の旧転送先を別の宛先として登録して、旧転送先を転送先に決定する。
【0072】
続いて、本実施形態に係る画像形成装置12で行われるファクシミリ送信時の具体的な処理について説明する。図6は、本実施形態に係る画像形成装置12で行われるファクシミリ送信時の処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、図6の処理は、ユーザインタフェース22を利用者が操作してファクシミリ送信が指示された場合に開始するものとする。また、図5と同一処理については同一符号を付して説明する。
【0073】
ステップ100では、FAX転送部54が、ファクシミリ送信する情報を転送する転送設定が予め行われているか否かを判定する。該判定は、ファクシミリ送信時の転送先が、宛先表を用いて予め設定されているか否かを判定する。該判定が否定された場合にはステップ102へ移行し、肯定された場合にはステップ104へ移行する。
【0074】
ステップ102では、CPU20Aが、原稿読取部46によって読み取られた画像を表す情報を、利用者がユーザインタフェース22を操作して指定した宛先に対して、ファクシミリI/F部38を介して送信して一連の処理を終了する。
【0075】
ステップ104では、宛先表管理部52が、一般の利用者が宛先を編集したか否かを判定する。該判定は、宛先表管理部52が、UI表示部によって受け付けた操作指示が、宛先表の編集であるか否かを判定する。該判定が否定された場合にはステップ106へ移行し、肯定された場合にはステップ108へ移行する。
【0076】
ステップ106では、FAX送信部56が、ファクシミリI/F部38を介してファクシミリ送信を行うと共に、ファクシミリ送信をFAX転送部54に通知する。そして、FAX転送部54が予め設定された転送先にファクシミリ送信した情報を転送して一連の処理を終了する。すなわち、FAX送信部56が、ファクシミリ送信を行い、転送用のフォルダにファクシミリ送信する情報を格納して、FAX転送部54が、ファクシミリ送信の通知を受けてフォルダに対応して予め設定された転送先へファクシミリ送信する情報を転送する。
【0077】
ステップ108では、FAX送信部56が、ファクシミリI/F部38を介してファクシミリ送信を行うと共に、ファクシミリ送信をFAX転送部54に通知し、FAX転送部54がファクシミリ送信した情報の転送を一時保留してステップ109へ移行する。すなわち、FAX送信部56が、ファクシミリ送信を行い、転送用のフォルダにファクシミリ送信する情報を格納し、FAX転送部54が、フォルダに格納された情報の転送を一時保留する。
【0078】
ステップ109では、メール送信部58が、管理者の情報処理装置16に対して、転送を保留したことを表すメッセージ等の情報を電子メールにより送信することでメール通知してステップ110へ移行する。
【0079】
ステップ110では、宛先表管理部52が、管理者によって転送先が設定されたか否かを判定する。該判定は、UI表示部が管理者による操作を受け付けて、宛先表管理部52が管理する宛先表を用いて、転送先が設定されたか否かを判定する。該判定が肯定された場合はステップ112へ移行し、否定された場合にはステップ114へ移行する。
【0080】
ステップ112では、FAX転送部54が転送を再開して、設定された転送先にファクシミリ送信した情報を転送して一連の処理を終了する。
【0081】
一方、ステップ114では、宛先表管理部52が、電子メールを送信してから予め定めた一定期間、転送先の設定がないか否かを判定する。該判定が否定された場合にはステップ110に戻って上述の処理を繰り返し、判定が肯定された場合にはステップ116へ移行する。
【0082】
ステップ116では、転送先決定部60が、編集前の旧転送先を別の宛先として登録して、旧転送先を転送先として転送を再開して一連の処理を終了する。
【0083】
(第3実施形態)
【0084】
次に、第3実施形態に係る画像形成装置について説明する。第1実施形態では、ファクシミリ送信時の転送先に設定されている宛先が編集された場合に、転送先が設定されるまで転送自体を保留したが、第3実施形態では、編集後の新転送先への転送を保留して編集前の旧転送先へ転送する。また、旧転送先への転送後に、新転送先への転送を保留して旧転送先へ転送したことを管理者の情報処理装置16へ電子メールを送信する。また、電子メール送信後に一定期間、転送先の設定がない場合は、編集前の旧転送先を別の宛先として登録し、旧転送先へも転送する。すなわち、第2実施形態と同様に、第1実施形態に対して、図4の点線で示すメール送信部58及び転送先決定部60の機能を更にコントロール・ユニット20が備えている。
【0085】
メール送信部58は、FAX転送部54が編集前の旧転送先へ転送した場合に、編集前の旧転送先へ転送して編集後の新転送先への転送を保留したことを表すメッセージ等の情報を電子メールにより、管理者の情報処理装置16に送信する。これにより、一般の利用者によって宛先が編集されて旧転送先へ転送され、新転送先への転送が保留されていることが管理者に報知される。
【0086】
転送先決定部60は、電子メール送信後に一定期間、転送先の設定がない場合は、編集前の旧転送先を別の宛先として登録して、以降の転送先を旧転送先に決定する。
【0087】
続いて、本実施形態に係る画像形成装置12で行われるファクシミリ送信時の具体的な処理について説明する。図7は、本実施形態に係る画像形成装置12で行われるファクシミリ送信時の処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、図7の処理は、ユーザインタフェース22を利用者が操作してファクシミリ送信が指示された場合に開始するものとする。また、図5、6と同一処理については同一符号を付して説明する。
【0088】
ステップ100では、FAX転送部54が、ファクシミリ送信する情報を転送する転送設定が予め行われているか否かを判定する。該判定は、ファクシミリ送信時の転送先が、宛先表を用いて予め設定されているか否かを判定する。該判定が否定された場合にはステップ102へ移行し、肯定された場合にはステップ104へ移行する。
【0089】
ステップ102では、CPU20Aが、原稿読取部46によって読み取られた画像を表す情報を、利用者がユーザインタフェース22を操作して指定した宛先に対して、ファクシミリI/F部38を介して送信して一連の処理を終了する。
【0090】
ステップ104では、宛先表管理部52が、一般の利用者が宛先を編集したか否かを判定する。該判定は、宛先表管理部52が、UI表示部によって受け付けた操作指示が、宛先表の編集であるか否かを判定する。該判定が否定された場合にはステップ106へ移行し、肯定された場合にはステップ107へ移行する。
【0091】
ステップ106では、FAX送信部56が、ファクシミリI/F部38を介してファクシミリ送信を行うと共に、ファクシミリ送信をFAX転送部54に通知する。そして、FAX転送部54が予め設定された転送先にファクシミリ送信した情報を転送して一連の処理を終了する。すなわち、FAX送信部56が、ファクシミリ送信を行い、転送用のフォルダにファクシミリ送信する情報を格納して、FAX転送部54が、ファクシミリ送信の通知を受けてフォルダに対応して予め設定された転送先へファクシミリ送信する情報を転送する。
【0092】
ステップ107では、FAX送信部56が、ファクシミリI/F部38を介してファクシミリ送信を行うと共に、ファクシミリ送信をFAX転送部54に通知する。そして、FAX転送部54が編集前の旧転送先へファクシミリ送信した情報を送信してステップ109Aへ移行する。すなわち、FAX送信部56が、ファクシミリ送信を行い、転送用のフォルダにファクシミリ送信する情報を格納し、FAX転送部54が、フォルダに格納された情報の編集後の新転送先への転送を一時保留する。
【0093】
ステップ109Aでは、メール送信部58が、管理者の情報処理装置16に対して、編集前の旧転送先へ転送し、新転送先への転送を保留したことを表すメッセージ等の情報を電子メールにより送信することでメール通知してステップ110へ移行する。
【0094】
ステップ110では、宛先表管理部52が、管理者によって転送先が設定されたか否かを判定する。該判定は、UI表示部が管理者による操作を受け付けて、宛先表管理部52が管理する宛先表を用いて、転送先が設定されたか否かを判定する。該判定が肯定された場合はステップ112へ移行し、否定された場合にはステップ114へ移行する。
【0095】
ステップ112では、FAX転送部54が転送を再開して、設定された転送先にファクシミリ送信した情報を転送して一連の処理を終了する。
【0096】
一方、ステップ114では、宛先表管理部52が、電子メールを送信してから予め定めた一定期間、転送先の設定がないか否かを判定する。該判定が否定された場合にはステップ110に戻って上述の処理を繰り返し、判定が肯定された場合にはステップ117へ移行する。
【0097】
ステップ117では、転送先決定部60が、編集前の旧転送先を別の宛先として登録して、旧転送先を転送先として決定して、次も旧転送先へ転送するように設定して一連の処理を終了する。
【0098】
(第4実施形態)
【0099】
次に、第4実施形態に係る画像形成装置について説明する。第2実施形態では、転送の保留後に、転送を保留したことを管理者の情報処理装置16へ電子メールを送信するようにしたが、第4実施形態では、転送を保留した後に管理者の情報処理装置16等にコード情報としてのパスコードが書かれた電子メールを送信する。そして、ネットワーク等の通信回線を用いたユーザインタフェース(以下、WebUIと称する。)を用いてパスコードが管理者によって設定された場合に転送を再開する。
【0100】
本実施形態では、第2実施形態に対して、図4の点線で示すパスコード管理部62及びWebUI表示部50を更に備えている。
【0101】
パスコード管理部62は、FAX転送部54が転送を保留した際に、転送を再開するためのパスコードを設定し、設定したパスコードとパスコードを入力するためのURL(Uniform Resource Locator)をメール送信部58に通知し、メール送信部58がパスコード及びURLを管理者の情報処理装置16に対して電子メールにより送信する。
【0102】
WebUI表示部50は、情報処理装置16に通知したURLに管理者がアクセスした場合に、パスコードを入力するための画面を表示して、パスコードを受け付ける。また、WebUI表示部50はパスコードを受け付けた場合にFAX転送部54に転送の再開を通知し、FAX転送部54が編集後の新転送先への転送を再開する。
【0103】
続いて、本実施形態に係る画像形成装置12で行われるファクシミリ送信時の具体的な処理について説明する。図8は、本実施形態に係る画像形成装置12で行われるファクシミリ送信時の処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、図8の処理は、ユーザインタフェース22を利用者が操作してファクシミリ送信が指示された場合に開始するものとする。また、図5~7と同一処理については同一符号を付して説明する。
【0104】
ステップ100では、FAX転送部54が、ファクシミリ送信する情報を転送する転送設定が予め行われているか否かを判定する。該判定は、ファクシミリ送信時の転送先が、宛先表を用いて予め設定されているか否かを判定する。該判定が否定された場合にはステップ102へ移行し、肯定された場合にはステップ104へ移行する。
【0105】
ステップ102では、CPU20Aが、原稿読取部46によって読み取られた画像を表す情報を、利用者がユーザインタフェース22を操作して指定した宛先に対して、ファクシミリI/F部38を介して送信して一連の処理を終了する。
【0106】
ステップ104では、宛先表管理部52が、一般の利用者が宛先を編集したか否かを判定する。該判定は、宛先表管理部52が、UI表示部によって受け付けた操作指示が、宛先表の編集であるか否かを判定する。該判定が否定された場合にはステップ106へ移行し、肯定された場合にはステップ108へ移行する。
【0107】
ステップ106では、FAX送信部56が、ファクシミリI/F部38を介してファクシミリ送信を行うと共に、ファクシミリ送信をFAX転送部54に通知する。そして、FAX転送部54が予め設定された転送先にファクシミリ送信した情報を転送して一連の処理を終了する。すなわち、FAX送信部56が、ファクシミリ送信を行い、転送用のフォルダにファクシミリ送信する情報を格納して、FAX転送部54が、ファクシミリ送信の通知を受けてフォルダに対応して予め設定された転送先へファクシミリ送信する情報を転送する。
【0108】
ステップ108では、FAX送信部56が、ファクシミリI/F部38を介してファクシミリ送信を行うと共に、ファクシミリ送信をFAX転送部54に通知し、FAX転送部54がファクシミリ送信した情報の転送を一時保留してステップ109Bへ移行する。すなわち、FAX送信部56が、ファクシミリ送信を行い、転送用のフォルダにファクシミリ送信する情報を格納し、FAX転送部54が、フォルダに格納された情報の転送を一時保留する。
【0109】
ステップ109Bでは、メール送信部58が、管理者の情報処理装置16に対して、転送を再開するためのパスコードを電子メールにより送信することでメール通知してステップ111へ移行する。すなわち、パスコード管理部62が、FAX転送部54の転送を再開するためのパスコードを設定し、設定したパスコードとパスコードを入力するためのURLをメール送信部58に通知する。そして、メール送信部58が、パスコード及びURLを管理者の情報処理装置16に対して電子メールにより送信する。
【0110】
ステップ111では、パスコード管理部62が、管理者によってWebUIを用いてパスコードが設定されたか否かを判定する。該判定が肯定された場合にはステップ112Aへ移行し、否定された場合にはステップ115へ移行する。
【0111】
ステップ112Aでは、FAX転送部54が転送を再開して、ファクシミリ送信した情報を編集後の新転送先に転送して一連の処理を終了する。
【0112】
一方、ステップ115では、宛先表管理部52が、電子メールを送信してから予め定めた一定期間、パスコードの設定がないか否かを判定する。該判定は、転送先の設定がないか否かを判定するために、パスコードの設定がないか否かを判定する。該判定が否定された場合にはステップ111に戻って上述の処理を繰り返し、判定が肯定された場合にはステップ116へ移行する。
【0113】
ステップ116では、転送先決定部60が、編集前の旧転送先を別の宛先として登録して、旧転送先を転送先として転送を再開して一連の処理を終了する。
【0114】
(第5実施形態)
【0115】
次に、第5実施形態に係る画像形成装置について説明する。第4実施形態では、転送を保留した後に管理者の情報処理装置16等にパスコードが書かれた電子メールを送信したが、第5実施形態では、保留するのは編集後の新転送先のみとして旧転送先へは情報を転送し、管理者の情報処理装置に電子メールを送信する。
【0116】
本実施形態では、コントロール・ユニット20は第4実施形態と同一の機能を備え、FAX転送部54が、転送先が設定されている状態で宛先が編集された場合に、編集後の新転送先への転送を保留して、旧転送先へは情報を転送する。
【0117】
続いて、本実施形態に係る画像形成装置12で行われるファクシミリ送信時の具体的な処理について説明する。図9は、本実施形態に係る画像形成装置12で行われるファクシミリ送信時の処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、図9の処理は、ユーザインタフェース22を利用者が操作してファクシミリ送信が指示された場合に開始するものとする。また、図5~8と同一処理については同一符号を付して説明する。
【0118】
ステップ100では、FAX転送部54が、ファクシミリ送信する情報を転送する転送設定が予め行われているか否かを判定する。該判定は、ファクシミリ送信時の転送先が、宛先表を用いて予め設定されているか否かを判定する。該判定が否定された場合にはステップ102へ移行し、肯定された場合にはステップ104へ移行する。
【0119】
ステップ102では、CPU20Aが、原稿読取部46によって読み取られた画像を表す情報を、利用者がユーザインタフェース22を操作して指定した宛先に対して、ファクシミリI/F部38を介して送信して一連の処理を終了する。
【0120】
ステップ104では、宛先表管理部52が、一般の利用者が宛先を編集したか否かを判定する。該判定は、宛先表管理部52が、UI表示部によって受け付けた操作指示が、宛先表の編集であるか否かを判定する。該判定が否定された場合にはステップ106へ移行し、肯定された場合にはステップ107へ移行する。
【0121】
ステップ106では、FAX送信部56が、ファクシミリI/F部38を介してファクシミリ送信を行うと共に、ファクシミリ送信をFAX転送部54に通知する。そして、FAX転送部54が予め設定された転送先にファクシミリ送信した情報を転送して一連の処理を終了する。すなわち、FAX送信部56が、ファクシミリ送信を行い、転送用のフォルダにファクシミリ送信する情報を格納して、FAX転送部54が、ファクシミリ送信の通知を受けてフォルダに対応して予め設定された転送先へファクシミリ送信する情報を転送する。
【0122】
ステップ107では、FAX送信部56が、ファクシミリI/F部38を介してファクシミリ送信を行うと共に、ファクシミリ送信をFAX転送部54に通知する。そして、FAX転送部54が編集前の旧転送先へファクシミリ送信した情報を送信してステップ109Bへ移行する。すなわち、FAX送信部56が、ファクシミリ送信を行い、転送用のフォルダにファクシミリ送信する情報を格納し、FAX転送部54が、フォルダに格納された情報の編集後の新転送先への転送を一時保留する。
【0123】
ステップ109Bでは、メール送信部58が、管理者の情報処理装置16に対して、転送を再開するためのパスコードを電子メールにより送信することでメール通知してステップ111へ移行する。すなわち、パスコード管理部62が、FAX転送部54の転送を再開するためのパスコードを設定し、設定したパスコードとパスコードを入力するためのURLをメール送信部58に通知する。そして、メール送信部58が、パスコード及びURLを管理者の情報処理装置16に対して電子メールにより送信する。
【0124】
ステップ111では、パスコード管理部62が、管理者によってWebUIを用いてパスコードが設定されたか否かを判定する。該判定が肯定された場合にはステップ112Aへ移行し、否定された場合にはステップ115へ移行する。
【0125】
ステップ112Aでは、FAX転送部54が転送を再開して、ファクシミリ送信した情報を編集後の新転送先に転送して一連の処理を終了する。
【0126】
一方、ステップ115では、宛先表管理部52が、電子メールを送信してから予め定めた一定期間、パスコードの設定がないか否かを判定する。該判定は、転送先の設定がないか否かを判定するために、パスコードの設定がないか否かを判定する。該判定が否定された場合にはステップ111に戻って上述の処理を繰り返し、判定が肯定された場合にはステップ117へ移行する。
【0127】
ステップ117では、転送先決定部60が、編集前の旧転送先を別の宛先として登録して、旧転送先を転送先として決定して、次も旧転送先へ転送するように設定して一連の処理を終了する。
【0128】
(第6実施形態)
【0129】
次に、第6実施形態に係る画像形成装置について説明する。第5実施形態では、編集前の旧転送先へ転送し、編集後の新転送先への転送を保留し、パスコードを管理者の情報処理装置16へ送信したが、第6実施形態では、本物の情報は転送せずに保留して、ダミーファイルを旧転送先へ転送する。
【0130】
本実施形態では、第5実施形態に対して、コントロール・ユニット20は、図4の点線で示すダミーファイル生成部66を更に備える。
【0131】
ダミーファイル生成部66は、転送が設定されている状態で一般の利用者によって宛先の編集が行われた場合に、転送先が変更になったことを表す情報と、転送を再開するためのパスコードと、を含むダミーファイルを生成する。
【0132】
続いて、本実施形態に係る画像形成装置12で行われるファクシミリ送信時の具体的な処理について説明する。図10は、本実施形態に係る画像形成装置12で行われるファクシミリ送信時の処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、図10の処理は、ユーザインタフェース22を利用者が操作してファクシミリ送信が指示された場合に開始するものとする。また、図5~9と同一処理については同一符号を付して説明する。
【0133】
ステップ100では、FAX転送部54が、ファクシミリ送信する情報を転送する転送設定が予め行われているか否かを判定する。該判定は、ファクシミリ送信時の転送先が、宛先表を用いて予め設定されているか否かを判定する。該判定が否定された場合にはステップ102へ移行し、肯定された場合にはステップ104へ移行する。
【0134】
ステップ102では、CPU20Aが、原稿読取部46によって読み取られた画像を表す情報を、利用者がユーザインタフェース22を操作して指定した宛先に対して、ファクシミリI/F部38を介して送信して一連の処理を終了する。
【0135】
ステップ104では、宛先表管理部52が、一般の利用者が宛先を編集したか否かを判定する。該判定は、宛先表管理部52が、UI表示部によって受け付けた操作指示が、宛先表の編集であるか否かを判定する。該判定が否定された場合にはステップ106へ移行し、肯定された場合にはステップ107Aへ移行する。
【0136】
ステップ106では、FAX送信部56が、ファクシミリI/F部38を介してファクシミリ送信を行うと共に、ファクシミリ送信をFAX転送部54に通知する。そして、FAX転送部54が予め設定された転送先にファクシミリ送信した情報を転送して一連の処理を終了する。すなわち、FAX送信部56が、ファクシミリ送信を行い、転送用のフォルダにファクシミリ送信する情報を格納して、FAX転送部54が、ファクシミリ送信の通知を受けてフォルダに対応して予め設定された転送先へファクシミリ送信する情報を転送する。
【0137】
ステップ107Aでは、FAX送信部56が、ファクシミリI/F部38を介してファクシミリ送信を行うと共に、ファクシミリ送信をFAX転送部54に通知する。そして、FAX転送部54が、編集前の旧転送先にパスコードを含むダミーファイルを送信してステップ111へ移行する。すなわち、FAX送信部56が、ファクシミリ送信を行い、転送用のフォルダにファクシミリ送信する情報を格納する。また、ダミーファイル生成部66が、転送先が変更になったことを表す情報と、転送を再開するためのパスコードと、を含むダミーファイルを生成し、FAX転送部54が、ダミーファイル生成部66によって生成されたダミーファイルを旧転送先に転送する。
【0138】
ステップ111では、パスコード管理部62が、管理者によってWebUIを用いてパスコードが設定されたか否かを判定する。該判定が肯定された場合にはステップ112Bへ移行し、否定された場合にはステップ115へ移行する。
【0139】
ステップ112Bでは、FAX転送部54が、旧転送先に転送したダミーファイルを通信回線18を介して削除し、本物のファイル(ファクシミリ送信した情報)を編集後の新転送先にのみ転送して一連の処理を終了する。
【0140】
一方、ステップ115では、宛先表管理部52が、電子メールを送信してから予め定めた一定期間、パスコードの設定がないか否かを判定する。該判定は、転送先の設定がないか否かを判定するために、パスコードの設定がないか否かを判定する。該判定が否定された場合にはステップ111に戻って上述の処理を繰り返し、判定が肯定された場合にはステップ118へ移行する。
【0141】
ステップ118では、転送先決定部60が、編集前の旧転送先を別の宛先として登録して、旧転送先を転送先として決定して、次から旧転送先のみに転送するように設定して一連の処理を終了する。すなわち、次からのは、旧転送先へ転送するダミーファイルを本物に置き換えて転送する。
【0142】
(第7実施形態)
【0143】
次に、第6実施形態に係る画像形成装置について説明する。第6実施形態では、本物の情報は転送せずに保留して、ダミーファイルを旧転送先へ転送するが、第7実施形態では、ダミーファイルを編集後の新転送先へも転送し、本物の情報は転送せずに保留する。
【0144】
本実施形態では、コントロール・ユニット20は第6実施形態と同一の機能を備え、FAX転送部54が、転送先が設定されている状態で宛先が編集されて本物のファイルの転送を保留してダミーファイルを転送する際に、編集前後の新旧の転送先に転送する。
【0145】
続いて、本実施形態に係る画像形成装置12で行われるファクシミリ送信時の具体的な処理について説明する。図11は、本実施形態に係る画像形成装置12で行われるファクシミリ送信時の処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、図11の処理は、ユーザインタフェース22を利用者が操作してファクシミリ送信が指示された場合に開始するものとする。また、図5~10と同一処理については同一符号を付して説明する。
【0146】
ステップ100では、FAX転送部54が、ファクシミリ送信する情報を転送する転送設定が予め行われているか否かを判定する。該判定は、ファクシミリ送信時の転送先が、宛先表を用いて予め設定されているか否かを判定する。該判定が否定された場合にはステップ102へ移行し、肯定された場合にはステップ104へ移行する。
【0147】
ステップ102では、CPU20Aが、原稿読取部46によって読み取られた画像を表す情報を、利用者がユーザインタフェース22を操作して指定した宛先に対して、ファクシミリI/F部38を介して送信して一連の処理を終了する。
【0148】
ステップ104では、宛先表管理部52が、一般の利用者が宛先を編集したか否かを判定する。該判定は、宛先表管理部52が、UI表示部によって受け付けた操作指示が、宛先表の編集であるか否かを判定する。該判定が否定された場合にはステップ106へ移行し、肯定された場合にはステップ107Bへ移行する。
【0149】
ステップ106では、FAX送信部56が、ファクシミリI/F部38を介してファクシミリ送信を行うと共に、ファクシミリ送信をFAX転送部54に通知する。そして、FAX転送部54が予め設定された転送先にファクシミリ送信した情報を転送して一連の処理を終了する。すなわち、FAX送信部56が、ファクシミリ送信を行い、転送用のフォルダにファクシミリ送信する情報を格納して、FAX転送部54が、ファクシミリ送信の通知を受けてフォルダに対応して予め設定された転送先へファクシミリ送信する情報を転送する。
【0150】
ステップ107Bでは、FAX送信部56が、ファクシミリI/F部38を介してファクシミリ送信を行うと共に、ファクシミリ送信をFAX転送部54に通知する。そして、FAX転送部54が、編集前後の新旧の転送先にパスコードを含むダミー情報としてのダミーファイルを送信してステップ111へ移行する。すなわち、FAX送信部56が、ファクシミリ送信を行い、転送用のフォルダにファクシミリ送信する情報を格納する。また、ダミーファイル生成部66が、転送先が変更になったことを表す情報と、転送を再開するためのパスコードと、を含むダミーファイルを生成し、FAX転送部54が、ダミーファイル生成部66によって生成されたダミーファイルを新旧の転送先に転送する。
【0151】
ステップ111では、パスコード管理部62が、管理者によってWebUIを用いてパスコードが設定されたか否かを判定する。該判定が肯定された場合にはステップ112Cへ移行し、否定された場合にはステップ115へ移行する。
【0152】
ステップ112Cでは、FAX転送部54が、新旧の転送先に転送したダミーファイルを通信回線18を介して削除し、本物のファイル(ファクシミリ送信した情報)を編集後の新転送先にのみ転送して一連の処理を終了する。
【0153】
一方、ステップ115では、宛先表管理部52が、電子メールを送信してから予め定めた一定期間、パスコードの設定がないか否かを判定する。該判定は、転送先の設定がないか否かを判定するために、パスコードの設定がないか否かを判定する。該判定が否定された場合にはステップ111に戻って上述の処理を繰り返し、判定が肯定された場合にはステップ120へ移行する。
【0154】
ステップ120では、転送先決定部60が、編集前の旧転送先を別の宛先として登録して、旧転送先を転送先として決定して、次から旧転送先のみに転送するように設定して一連の処理を終了する。すなわち、次からは、旧転送先へ転送するダミーファイルを本物に置き換えて転送し、ダミーファイル生成部66によって生成された新転送先へ転送するダミーファイルは削除する。
【0155】
なお、参考形態として、上記の第3実施形態は、セキュリティが担保されないが、転送を保留せずに、転送が設定されている状態で一般の利用者によって宛先が編集された場合に、編集前後の新旧の転送先に転送してもよい。具体的には、図12に示すように、図7のステップ107の代わりにステップ107Cの処理を行ってもよい。すなわち、ステップ107Cでは、FAX送信部56が、ファクシミリI/F部38を介してファクシミリ送信を行うと共に、ファクシミリ送信をFAX転送部54に通知する。そして、FAX転送部54が編集前後の新旧の転送先へファクシミリ送信した情報を送信してステップ110へ移行する。なお、図12は、参考形態における画像形成装置12で行われるファクシミリ送信時の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0156】
また、上記の実施形態では、第1~7実施形態をそれぞれ別の実施形態として説明したが、これに限るものではない。例えば、第1~7実施形態のうち2以上を組み合わせて、実行する処理を設定可能な形態としてもよい。
【0157】
また、上記の実施形態では、ファクシミリ送信する際に、ファクシミリ送信する情報を転送する場合を説明したが、これに限るものではない。例えば、ファクシミリ受信する場合に適用してもよい。或いは、電子メールなどの送受信時にメール情報を転送する場合に適用してもよい。
【0158】
また、上記の実施形態に係る画像形成装置12で行われる処理は、ソフトウエアで行われる処理としてもよいし、ハードウエアで行われる処理としてもよいし、双方を組み合わせた処理としてもよい。また、画像形成装置12で行われる処理は、プログラムとして記憶媒体に記憶して流通させるようにしてもよい。
【0159】
また、本発明は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
【符号の説明】
【0160】
12 画像形成装置
20 コントロール・ユニット
22 ユーザインタフェース
50 UI表示部
52 宛先表管理部
54 FAX転送部
56 FAX送信部
58 メール送信部
60 宛先決定部
62 パスコード管理部
64 WebUI表示部
66 ダミーファイル生成部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12