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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-03
(45)【発行日】2022-10-12
(54)【発明の名称】コンベヤ支持機構
(51)【国際特許分類】
   B65G 21/00 20060101AFI20221004BHJP
   B65G 21/10 20060101ALI20221004BHJP
   B65G 15/60 20060101ALI20221004BHJP
【FI】
B65G21/00 C
B65G21/10
B65G15/60
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2018226462
(22)【出願日】2018-12-03
(65)【公開番号】P2020090333
(43)【公開日】2020-06-11
【審査請求日】2021-08-12
(73)【特許権者】
【識別番号】000000099
【氏名又は名称】株式会社IHI
(74)【代理人】
【識別番号】100161207
【弁理士】
【氏名又は名称】西澤 和純
(74)【代理人】
【識別番号】100175802
【弁理士】
【氏名又は名称】寺本 光生
(74)【代理人】
【識別番号】100169764
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 雄一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100167553
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 久典
(72)【発明者】
【氏名】塩見 謙介
(72)【発明者】
【氏名】大豊 晃祥
(72)【発明者】
【氏名】和田 悠佑
【審査官】三宅 達
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-199344(JP,A)
【文献】特開平07-277460(JP,A)
【文献】特開2018-058705(JP,A)
【文献】特開2016-199343(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 21/00-21/22
B65G 15/00-15/64
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無端ベルト状の搬送ベルトの往路を支持する複数の搬送ローラを支える第1コンベヤ支持桁と、
前記搬送ベルトの搬送方向の下流側で前記搬送ベルトの往路を支持する複数の搬送ローラを支え、前記第1コンベヤ支持桁に対面する第2コンベヤ支持桁と、
前記第1コンベヤ支持桁、前記第2コンベヤ支持桁を支持する脚部と、
前記第1コンベヤ支持桁もしくは前記第2コンベヤ支持桁と前記脚部との間に介挿されたスライド機構を備えた支承部と
を備え、
前記第1コンベヤ支持桁の最も下流側に位置する前記搬送ローラと、前記第2コンベヤ支持桁の最も上流側に位置する前記搬送ローラとの間隔が、前記第1コンベヤ支持桁の搬送方向に隣接する前記搬送ローラの間隔よりも広く、
前記支承部は、前記スライド機構によるスライド方向に復元力が働き、
前記支承部は、前記脚部に接続された固定子と、前記第1コンベヤ支持桁もしくは前記第2コンベヤ支持桁に接続された移動子と、一端部が前記移動子に対して前記移動子の移動方向から接続され、他端部が前記脚部あるいは前記固定子に固定された付勢部材とを備え、
前記脚部は、前記コンベヤ支持桁の一端部から他端部に向けて上昇するように傾斜させて前記コンベヤ支持桁を支持し、
前記スライド機構は、前記コンベヤ支持桁の一端部から他端部を結ぶ傾斜軸に沿って移動子を移動可能とするスライド台を備え、
前記付勢部材は、コンベヤ支持桁の一端部側から前記移動子に接続されている
ことを特徴とするコンベヤ支持機構。
【請求項2】
一端部が前記移動子に対して前記移動子の移動方向から接続され、他端部が前記脚部あるいは前記固定子に固定された減衰部材を備えることを特徴とする請求項記載のコンベヤ支持機構。
【請求項3】
前記コンベヤ支持桁の一端部及び他端部のうち一方が前記支承部を介して前記脚部に接続され、前記コンベヤ支持桁の一端部及び他端部のうち他方が固定支承部を介して前記脚部に接続されていることを特徴とする請求項1または2記載のコンベヤ支持機構。
【請求項4】
無端ベルト状の搬送ベルトの往路を支持する複数の搬送ローラを支える第1コンベヤ支持桁と、
前記搬送ベルトの搬送方向の下流側で前記搬送ベルトの往路を支持する複数の搬送ローラを支え、前記第1コンベヤ支持桁に対面する第2コンベヤ支持桁と、
前記第1コンベヤ支持桁、前記第2コンベヤ支持桁を支持する脚部と、
前記第1コンベヤ支持桁もしくは前記第2コンベヤ支持桁と前記脚部との間に介挿されたスライド機構を備えた支承部と
を備え、
前記第1コンベヤ支持桁の最も下流側に位置する前記搬送ローラと、前記第2コンベヤ支持桁の最も上流側に位置する前記搬送ローラとの間隔が、前記第1コンベヤ支持桁の搬送方向に隣接する前記搬送ローラの間隔よりも広く、
前記搬送ベルトが可撓性を有し、
前記第1コンベヤ支持桁と前記第2コンベヤ支持桁との間に配置されると共に、少なくとも前記第1コンベヤ支持桁と前記第2コンベヤ支持桁とが基準位置に対して離間した場合に前記搬送ベルトを支持する搬送ベルト支持機構を備える
ことを特徴とするコンベヤ支持機構。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンベヤ支持機構に関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば火力発電所において石炭等を搬送するコンベヤは、例えば特許文献1に開示されているコンベヤ支持機構によって支持されている。このコンベヤ支持機構は、傾斜姿勢にて複数配列されたコンベヤ支持桁と、これらのコンベヤ支持桁を支持する複数の脚部とを備えており、低位置から高位置までコンベヤが到達するように支持している。また、各々のコンベヤ支持機構は、コンベヤ支持桁の熱収縮を吸収するために、例えば、スライド機構を有する支承部によってコンベヤ支持桁を支持している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2016-199343号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このようなコンベヤ支持機構は、地震等の大きな振動が発生した場合であっても、地震発生後の安定した電力供給等のために、コンベヤの石炭等の搬送能力を維持可能とされていることが好ましい。このため、例えば上述したスライド機構の可動範囲を大幅に増大させ、地震による横揺れをスライド機構によって吸収することが考えられる。
【0005】
一方で、通常、コンベヤ支持桁にはコンベヤの複数の搬送ローラが等間隔で配列されている。つまり、コンベヤ支持桁同士の境界領域であっても他の領域と搬送ローラの配置間隔が同一間隔となるようにコンベヤ支持桁は搬送ローラを支持している。しかしながら、このような場合に、上述のような大きな可動範囲を有するスライド機構を用いると、地震発生時にコンベヤ支持桁同士が干渉する恐れがある。
【0006】
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、コンベヤ支持機構において、地震の横揺れを吸収可能とすると共に地震発生時にコンベヤ支持桁同士が干渉することを抑止可能とすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記課題を解決するための手段として、以下の構成を採用する。
【0008】
第1の発明は、コンベヤ支持機構であって、無端ベルト状の搬送ベルトの往路を支持する複数の搬送ローラを支える第1コンベヤ支持桁と、上記搬送ベルトの搬送方向の下流側で上記搬送ベルトの往路を支持する複数の搬送ローラを支え、上記第1コンベヤ支持桁に対面する第2コンベヤ支持桁と、上記第1コンベヤ支持桁、上記第2コンベヤ支持桁を支持する脚部と、上記第1コンベヤ支持桁もしくは上記第2コンベヤ支持桁と上記脚部との間に介挿されたスライド機構を備えた支承部とを備え、上記第1コンベヤ支持桁の最も下流側に位置する上記搬送ローラと、上記第2コンベヤ支持桁の最も上流側に位置する上記搬送ローラとの間隔が、上記第1コンベヤ支持桁の搬送方向に隣接する上記搬送ローラの間隔よりも広いという構成を採用する。
【0009】
第2の発明は、上記第1の発明において、上記支承部が、上記スライド機構によるスライド方向に復元力が働くという構成を採用する。
【0010】
第3の発明は、上記第2の発明において、上記支承部が、上記脚部に接続された固定子と、上記第1コンベヤ支持桁もしくは上記第2コンベヤ支持桁に接続された移動子と、一端部が上記移動子に対して上記移動子の移動方向から接続され、他端部が上記脚部あるいは上記固定子に固定された付勢部材を備えるという構成を採用する。
【0011】
第4の発明は、上記第3の発明において、上記脚部が、上記コンベヤ支持桁の一端部から他端部に向けて上昇するように傾斜させて上記コンベヤ支持桁を支持し、上記スライド機構が、上記コンベヤ支持桁の一端部から他端部を結ぶ傾斜軸に沿って移動子を移動可能とするスライド台を備え、上記付勢部材が、コンベヤ支持桁の一端部側から上記移動子に接続されているという構成を採用する。
【0012】
第5の発明は、上記第3または第4の発明において、一端部が上記移動子に対して上記移動子の移動方向から接続され、他端部が上記脚部あるいは上記固定子に固定された減衰部材を備えるという構成を採用する。
【0013】
第6の発明は、上記第2~第5いずれかの発明において、上記コンベヤ支持桁の一端部及び他端部のうち一方が上記支承部を介して上記脚部に接続され、上記コンベヤ支持桁の一端部及び他端部のうち他方が固定支承部を介して上記脚部に接続されているという構成を採用する。
【0014】
第7の発明は、上記第1~第6いずれかの発明において、上記搬送ベルトが可撓性を有し、上記第1コンベヤ支持桁と上記第2コンベヤ支持桁との間に配置されると共に、少なくとも上記第1コンベヤ支持桁と上記第2コンベヤ支持桁とが基準位置に対して離間した場合に上記搬送ベルトを支持する搬送ベルト支持機構を備えるという構成を採用する。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、地震よる横揺れを吸収可能なスライド機構を備えている。このため、地震による揺れが脚部からコンベヤ支持桁に伝達されることを抑止することができる。さらに、本発明においては、複数のコンベヤ支持桁が、コンベヤ支持桁同士の境界領域における搬送ローラの配置間隔を他の領域における搬送ローラの配置間隔よりも大きくして搬送ローラを支持している。このため、コンベヤ支持桁同士を従来よりも遠ざけて配置することが可能となり、この結果、スライド機構の可動範囲が大きい場合であっても地震によってコンベヤ支持桁同士が干渉することを抑止する構成を採用することが可能となる。したがって、本発明によれば、コンベヤ支持機構において、地震の横揺れを吸収することができ、さらに地震発生時にコンベヤ支持桁同士が干渉することを抑止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の第1実施形態におけるコンベヤ支持機構を模式的に示す概略構成図である。
図2】本発明の第1実施形態におけるコンベヤ支持機構が備えるスライド支承部の概略構成を模式的に示す拡大図である。
図3】本発明の第2実施形態におけるコンベヤ支持機構が備えるスライド支承部の概略構成を模式的に示す拡大図である。
図4】本発明の第3実施形態におけるコンベヤ支持機構を模式的に示す概略構成図である。
図5】本発明の第3実施形態におけるコンベヤ支持機構が備えるリンク機構の拡大図であり、(a)が離間姿勢のリンク機構を示し、(b)が支持姿勢のリンク機構を示している。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面を参照して、本発明に係るコンベヤ支持機構の一実施形態について説明する。
【0018】
(第1実施形態)
図1は、本第1実施形態におけるコンベヤ支持機構1を模式的に示す概略構成図である。本実施形態のコンベヤ支持機構1は、火力発電所等において石炭を低位置から高位置に搬送するコンベヤ50を支持する構造体である。なお、図1において、コンベヤ50による石炭の搬送方向(往路方向)と平行でかつ石炭搬送の上流側に向かう方向(復路方向)をx方向とし、x方向と直交しかつ上方に向かう方向をy方向として示している。
【0019】
なお、コンベヤ50は、図1に模式的に示されたように、複数の搬送ローラ51と、搬送ローラ51に回し掛けられた無端ベルト52(搬送ベルト)とを備えている。また、コンベヤ50は、搬送ローラ51の少なくともいずれかを回転駆動する不図示の駆動部等を備えている。搬送ローラ51は、上段と下段とに分けて配列されており、それぞれ往路、復路をなす。上段に配置された搬送ローラ51は無端ベルト52の上部(石炭が載置される部位)を下方から支持し、下段に配置された搬送ローラ51は無端ベルト52の下部を下方から支持している。無端ベルト52は、ゴム等を可撓性材料によって形成された無端ベルト状の環状の部材であり、搬送ローラ51から受ける動力によって上部と下部とが連続的に循環されるように走行される。つまり、本実施形態の無端ベルト52は上下方向に重なりをもって回し掛けられている、上部とは重なりの上側に位置する部分、下部とは重なりの下側に位置する部分となる。
【0020】
本実施形態のコンベヤ支持機構1は、図1に示すように、複数のコンベヤ支持桁2と、複数の支持脚3(脚部)と、支承部4とを備えている。コンベヤ支持桁2は、複数の形鋼等が枠状に組み立てられることによって形成された架台であり、中空の直方体形状とされている。各々のコンベヤ支持桁2は、一端部から他端部に向けて上昇するように傾斜して配置されており、長軸が一端部から他端部に向かうに連れて上昇する傾斜軸Lとされている。なお、コンベヤ支持桁2の長軸方向の一端部を下側端2aと称し、コンベヤ支持桁2の長軸方向の他端部を上側端2bと称する。
【0021】
隣接するコンベヤ支持桁2の下側端2aと上側端2bとは略同一の高さに配置されており、これによってすべてのコンベヤ支持桁2が略直線状に配列されている。隣接する2つのコンベヤ支持桁2の一方を第1コンベヤ支持桁2Aとし、他方を第2コンベヤ支持桁2Bとする。隣接する2つコンベヤ支持桁2のうち、いずれが第1コンベヤ支持桁2Aであっても第2コンベヤ支持桁2Bであっても良い。ただし、本実施形態においては、説明の便宜上、相対的に下方(石炭搬送方向における上流側)に位置するコンベヤ支持桁2を第1コンベヤ支持桁2Aとし、相対的に上方(石炭搬送方向における下流側)に位置するコンベヤ支持桁2を第2コンベヤ支持桁2Bと称する。つまり、第1コンベヤ支持桁2Aの上側端2bと第2コンベヤ支持桁2Bの下側端2aとが略同一の高さに配置されており、これによって第1コンベヤ支持桁2Aと第2コンベヤ支持桁2Bとが対面して隣接配置されるように略直線状に配列されている。
【0022】
第1コンベヤ支持桁2Aの上側端2bと第2コンベヤ支持桁2Bの下側端2aとは隙間を介して対向されている。つまり、第1コンベヤ支持桁2Aと第2コンベヤ支持桁2Bとは隙間を空けて配列されている。コンベヤ50の無端ベルト52は、図1に示すように、第1コンベヤ支持桁2Aと第2コンベヤ支持桁2Bとの隙間を跨ぐようにして引き廻されている。
【0023】
第1コンベヤ支持桁2Aは、自らの下側端2aから上側端2bまでの間において、複数の搬送ローラ51を傾斜軸Lに沿って等間隔で支持している。また、第2コンベヤ支持桁2Bも、自らの下側端2aから上側端2bまでの間において、複数の搬送ローラ51を傾斜軸Lに沿って等間隔で支持している。なお、第1コンベヤ支持桁2Aの下側端2aから上側端2bまでの間の搬送ローラ51の配置間隔と、第2コンベヤ支持桁2Bの下側端2aから上側端2bまでの間の搬送ローラ51の配置間隔とは同一の配置間隔d1とされている。
【0024】
一方で、本実施形態の第1コンベヤ支持桁2Aと第2コンベヤ支持桁2Bとは、第1コンベヤ支持桁2Aの最も上側端2b寄りに配置された搬送ローラ51と、第2コンベヤ支持桁2Bの最も下側端2a寄りに配置された搬送ローラ51との配置間隔Dを上述の配置間隔d1よりも大きく(広く)なるように搬送ローラ51を支持している。つまり、本実施形態において複数のコンベヤ支持桁2は、コンベヤ支持桁2同士の境界領域における搬送ローラ51の配置間隔Dを他の領域における搬送ローラ51の配置間隔d1よりも大きくして搬送ローラ51を支持している。なお、第1コンベヤ支持桁2Aの上側端2bと第2コンベヤ支持桁2Bの下側端2aとの離間距離は、例えば配置間隔d1よりも大きく設定されている。
【0025】
支持脚3は、例えば複数の形鋼等が組み立てられることによって形成されており、図1に示すように、隣接するコンベヤ支持桁2同士の隙間の下方に配置されている。各々の支持脚3は、設置面Sに対して立設されており、支承部4を介して、コンベヤ支持桁2を下方から支持している。例えば1つの支持脚3は、図1に示すように、支承部4を介して第1コンベヤ支持桁2Aの上側端2bを下方から支持し、支承部4を介して第2コンベヤ支持桁2Bの下側端2aを下方から支持している。
【0026】
支承部4は、支持脚3とコンベヤ支持桁2との間に介挿された部材であり、コンベヤ支持桁2から受けた荷重を支持脚3に伝える。本実施形態のコンベヤ支持機構1は、この支承部4として、下流側支承部4Aと、スライド支承部4Bとを備えている。
【0027】
下流側支承部4Aは、水平荷重を受ける固定支承部からなり、コンベヤ支持桁2の上側端2bの下方に配置されている。この下流側支承部4Aは、コンベヤ支持桁2の上側端2bから受ける荷重を支持脚3に伝える。
【0028】
スライド支承部4Bは、コンベヤ支持桁2の下側端2aの下方に配置されており、コンベヤ支持桁2の下側端2aから受ける荷重を支持脚3に伝える。図2は、スライド支承部4Bの概略構成を模式的に示す拡大図である。この図に示すように、このスライド支承部4Bは、移動子4aと、スライド台4b(固定子)と、復帰バネ4c(付勢部材)と、制振デバイス4d(減衰部材)と、ストッパ4eとを備えている。
【0029】
移動子4aは、コンベヤ支持桁2に直接的に固定される固定支承部4a1と、固定支承部4a1の下端に固定された移動ブロック4a2とを有している。固定支承部4a1は、移動ブロック4a2をコンベヤ支持桁2に対して接続している。移動ブロック4a2は、ブロック状の部材であり、下面4a3が平坦面とされている。このような移動ブロック4a2は、スライド台4bに対して平面視にて石炭搬送方向と沿った水平方向に摺動可能に保持されている。
【0030】
スライド台4bは、支持脚3に固定されており、移動ブロック4a2を下方から摺動可能に支持している。このスライド台4bは、平面視にて石炭搬送方向と沿った水平方向のみに移動ブロック4a2が移動可能なように移動ブロック4a2を案内する。
【0031】
上述の移動子4aとスライド台4bとは、スライド機構4fを構成している。つまり、本実施形態においてスライド支承部4Bは、固定子であるスライド台4bが支持脚3に接続され、移動子4aがコンベヤ支持桁2に接続され、地震による横揺れを吸収するスライド機構4fを備えている。
【0032】
復帰バネ4cは、石炭搬送方向において、移動ブロック4a2の上流側に配置されている。復帰バネ4cは、一端部が移動ブロック4a2に対して水平方向から接続され、他端部がストッパ4eを介してスライド台4bに固定されている。なお、ストッパ4eが支持脚3に固定され、復帰バネ4cの他端部がストッパ4eを介して支持脚3に固定されるようにしても良い。このような復帰バネ4cは、移動ブロック4a2が初期位置から石炭搬送方向の上流側あるいは下流側に移動された場合に、移動ブロック4a2(すなわち移動子4a)を初期位置に復帰させる復元力を発生する。
【0033】
例えば、移動ブロック4a2が石炭搬送方向の上流側に移動された場合には、復帰バネ4cが圧縮される。また、移動ブロック4a2が石炭搬送方向の下流側に移動された場合には、復帰バネ4cが伸長される。いずれの場合であっても復帰バネ4cは元の形状に戻ろうとし、これによって発生する復元力によって移動ブロック4a2が初期位置に復帰される。
【0034】
制振デバイス4dは、石炭搬送方向において、移動ブロック4a2の下流側に配置されている。制振デバイス4dは、一端部が移動ブロック4a2に対して水平方向から接続され、他端部がストッパ4eを介してスライド台4bに固定されている。なお、ストッパ4eが支持脚3に固定され、制振デバイス4dの他端部がストッパ4eを介して支持脚3に固定されるようにしても良い。このような制振デバイス4dは、移動ブロック4a2の運動エネルギを熱エネルギ等に変換することにより、移動ブロック4a2すなわちコンベヤ支持桁2の振動を減衰させる。制振デバイス4dとしては、例えばオイルダンパ、座屈拘束ブレースあるいは剪断ダンパを用いることができる。
【0035】
ストッパ4eは、石炭搬送方向におけるスライド台4bの両端部に配置されている。石炭搬送方向における移動ブロック4a2の上流側に配置されたストッパ4eは、復帰バネ4cの他端部が固定されると共に、移動ブロック4a2がスライド台4bから石炭搬送方向の上流側に脱落することを抑制する。石炭搬送方向における移動ブロック4a2の下流側に配置されたストッパ4eは、制振デバイス4dの他端部が固定されると共に、移動ブロック4a2がスライド台4bから石炭搬送方向の下流側に脱落することを抑制する。
【0036】
このように本実施形態においては、各々のコンベヤ支持桁2は、上側端2bが下流側支承部4Aを介して支持脚3に固定されており、下側端2aがスライド支承部4Bを介して水平移動可能に支持脚3に接続されている。
【0037】
このような構成の本実施形態のコンベヤ支持機構1は、地震が発生していない状態では、コンベヤ支持桁2が基準位置(地震による水平荷重が作用していない場合の位置)に配置され、移動ブロック4a2が初期位置に配置されている。地震が発生して支持脚3に水平荷重が作用すると、支持脚3が水平方向に移動され、移動ブロック4a2がスライド台4bに対して相対的に水平移動される。このとき、第1コンベヤ支持桁2Aと第2コンベヤ支持桁2Bとは、水平方向に相対的に接近と離間とを繰り返す。
【0038】
なお、スライド台4bに対して移動ブロック4a2が相対的に移動されると、制振デバイス4dの作用によって移動ブロック4a2の運動エネルギが減衰され、コンベヤ支持桁2の揺れが抑えられる。また、地震による揺れが止まった後は、復帰バネ4cの復元力によって移動ブロック4a2が初期位置に復帰される。
【0039】
以上説明したような本実施形態のコンベヤ支持機構1によれば、スライド支承部4Bが地震よる横揺れを吸収可能なスライド機構4fを備えている。このため、地震による揺れが支持脚3からコンベヤ支持桁2に伝達されることを抑止することができる。さらに、本実施形態のコンベヤ支持機構1においては、複数のコンベヤ支持桁2が、コンベヤ支持桁2同士の境界領域における搬送ローラ51の配置間隔Dを他の領域における搬送ローラ51の配置間隔d1よりも大きくして搬送ローラ51を支持している。このため、コンベヤ支持桁2同士を従来よりも遠ざけて配置することが可能となり、この結果、スライド機構4fの可動範囲が大きい場合であっても地震によってコンベヤ支持桁2同士が干渉することを抑止することができる。したがって、本実施形態のコンベヤ支持機構1によれば、地震の横揺れを吸収することができ、さらに地震発生時にコンベヤ支持桁2同士が干渉することを抑止することができる。
【0040】
また、本実施形態のコンベヤ支持機構1においては、一端部が移動子4aに対して移動子4aの移動方向から接続され、他端部がストッパ4eを介してスライド台4bに固定された復帰バネ4cを備えている。このため、本実施形態のコンベヤ支持機構1によれば、地震が発生して移動子4aがスライド台4b上で移動した場合であっても、地震による揺れが止まった後に移動子4aを初期位置に自動的に復帰させることが可能となる。
【0041】
また、本実施形態のコンベヤ支持機構1においては、一端部が移動子4aに対して移動子4aの移動方向から接続され、他端部がストッパ4eを介してスライド台4bに固定された制振デバイスを備えている。このため、支持脚3に対するコンベヤ支持桁2の振動を減衰させることができる。
【0042】
また、本実施形態のコンベヤ支持機構1においては、コンベヤ支持桁2の下側端2aがスライド支承部4Bを介して支持脚3に接続され、コンベヤ支持桁2の上側端2bが固定支承部である下流側支承部4Aを介して支持脚3に接続されている。このため、コンベヤ支持桁2の片側が支持脚3に固定されているため、地震発生時であってもコンベヤ支持桁2が支持脚3から脱離することを抑制することが可能である。
【0043】
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について、図3を参照して説明する。なお、本実施形態の説明において、上記第1実施形態と同様の部分については、その説明を省略あるいは簡略化する。
【0044】
本実施形態のコンベヤ支持機構では、上記第1実施形態と同様に、支持脚3によって、コンベヤ支持桁2が一端部(下側端2a)から他端部(上側端2b)に向けて上昇するように傾斜された状態で支持されている。
【0045】
また、図3は、本実施形態のコンベヤ支持機構が備えるスライド支承部4Cの概略構成を模式的に示す拡大図である。この図に示すように、本実施形態のスライド支承部4Cは、移動子4aをコンベヤ支持桁2の傾斜軸Lと平行に移動可能とするスライド台4gを備えている。
【0046】
さらに、本実施形態のコンベヤ支持機構が備えるスライド支承部4Cにおいて復帰バネ4cは、上記第1実施形態と同様に、石炭搬送方向において移動子4aの上流側に配置され、コンベヤ支持桁2の下側端2a側から移動子4aに接続されている。
【0047】
つまり、本実施形態のコンベヤ支持機構では、支持脚3が、コンベヤ支持桁2の一端部から他端部に向けて上昇するように傾斜させてコンベヤ支持桁2を支持し、スライド機構4fが、コンベヤ支持桁2の一端部から他端部を結ぶ傾斜軸Lに沿って移動子4aを移動可能とするスライド台4gを備え、復帰バネ4cが、コンベヤ支持桁2の一端部側から移動子4aに接続されている。
【0048】
このような本実施形態のコンベヤ支持機構によれば、地震が発生していない状態では、移動子4aが復帰バネ4cの付勢力によって初期位置に配置される。一方、地震が発生すると、地震による揺れによって移動子4aがスライド台4gに対して相対的に移動されるが、このとき、移動子4aは、コンベヤ支持桁2の傾斜軸Lに沿って移動される。このため、コンベヤ支持桁2が傾斜軸Lに沿って移動することになる。この結果、コンベヤ支持桁2に支持された搬送ローラ51が無端ベルト52の走行方向に回転しながら移動され、無端ベルト52に揺れが伝わることを防止できる。このため、地震発生時においても、無端ベルト52にて安定的に石炭を支持することが可能となる。
【0049】
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について、図4及び図5を参照して説明する。図4は、本実施形態におけるコンベヤ支持機構1Aを模式的に示す概略構成図である。この図に示す要因、本実施形態のコンベヤ支持機構1Aは、リンク機構5(搬送ベルト支持機構)を備えている。
【0050】
リンク機構5は、隣接するコンベヤ支持桁2同士の間、すなわち第1コンベヤ支持桁2Aと第2コンベヤ支持桁2Bとの間に配置されている。さらに、リンク機構5は、図1に示すように、高さ方向において、無端ベルト52の上部(石炭が載置される部位)と下部との間に配置されている。図5は、リンク機構5の拡大図であり、(a)が後述する離間姿勢のリンク機構5を示し、(b)が後述する支持姿勢のリンク機構5を示している。この図に示すように、リンク機構5は、第1リンク棒5aと、第2リンク棒5bと、支持部5cと、第1コイルバネ5dと、第2コイルバネ5eとを備えている。
【0051】
第1リンク棒5aは、一端部5a1が第1コンベヤ支持桁2Aの上側端2bに対して軸支され、他端部5a2が第2リンク棒5bの他端部5b2に対して回転可能に接続されている。なお、第1リンク棒5aの一端部5a1は、第1コンベヤ支持桁2Aの長軸方向と直交する水平方向に沿った回転軸心L1を中心として第1コンベヤ支持桁2Aに対して回動可能に接続されている。また、第1リンク棒5aの他端部5a2は、上記の回転軸心L1と平行な回転軸心L2を中心として第2リンク棒5bに対して回動可能に接続されている。
【0052】
第2リンク棒5bは、一端部5b1が第2コンベヤ支持桁2Bの下側端2aに対して軸支され、他端部5b2が上述のように第1リンク棒5aの他端部5a2に対して回転可能に接続されている。なお、第2リンク棒5bの一端部5b1は、第2コンベヤ支持桁2Bの長軸方向と直交する水平方向に沿った回転軸心L3(すなわち回転軸心L1及び回転軸心L2と平行な回転軸心L3)を中心として第2コンベヤ支持桁2Bに対して回動可能に接続されている。また、第2リンク棒5bの他端部5b2は、上記の回転軸心L2を中心として第1リンク棒5aに対して回動可能に接続されている。
【0053】
互いに回転軸心L2を中心として回動可能に接続された第1リンク棒5aの他端部5a2と第2リンク棒5bの他端部5b2とは、リンク機構5の1つの関節部5fを形成している。つまり、第1リンク棒5aと第2リンク棒5bとは関節部5fによって相対的に回動可能に接続されている。このような関節部5fは、第1リンク棒5aの一端部5a1と第2リンク棒5bの一端部5b1とが離間する方向に移動されると、第1リンク棒5aの回転軸心L1を中心とする回動と第2リンク棒5bの回転軸心L2を中心とする回動とに伴って上昇する。つまり、関節部5fは、第1コンベヤ支持桁2Aと第2コンベヤ支持桁2Bとが離間する方向に移動されると上昇する。本実施形態の、第1リンク棒5aと第2リンク棒5bは直線状の部材であり、第1リンク棒5aと第2リンク棒5bのなす角の優角側に、支持脚3が位置する。
【0054】
支持部5cは、関節部5fに接続されており、無端ベルト52の上部の下方に一定の隙間を空けて離間配置されている。この支持部5cは、図5に示すように、接続棒5c1と、当接パッド5c2とを備えている。接続棒5c1は、下端部が関節部5fに対して、回転軸心L2を中心として回動可能に接続された棒部材である。この接続棒5c1は、第1コイルバネ5d及び第2コイルバネ5eによって、先端部を無端ベルト52に向けて配置されている。つまり、第1リンク棒5aと第2リンク棒5bのなす角の劣角側に位置する。また、接続棒5c1は、リンク機構5が後述する離間姿勢である場合に、当接パッド5c2が無端ベルト52に当接しなく、リンク機構5が後述する支持姿勢である場合に、当接パッド5c2が無端ベルト52に下方から当接する長さに設定されている。
【0055】
当接パッド5c2は、接続棒5c1の先端部に固定された略プレート状の部位であり、接続棒5c1が接続される側の面と反対側の表面が無端ベルト52の上部の裏面に対して当接可能とされている。以下、このような当接パッド5c2の無端ベルト52に対して当接可能な表面を当接面5c3と称する。この当接面5c3は、リンク機構5が後述する離間姿勢である場合には無端ベルト52から離間され、リンク機構5が後述する支持していである場合に無端ベルト52に下方から当接される。このように当接パッド5c2が無端ベルト52に下方から当接することによって、リンク機構5は第1コンベヤ支持桁2Aと第2コンベヤ支持桁2Bとの隙間にて無端ベルト52を下方から支持する。
【0056】
第1コイルバネ5dは、一端部が第1リンク棒5aの中央部に接続され、他端部が支持部5cの接続棒5c1の中央部に接続されており、支持部5cが第1リンク棒5a側に自重により傾動することを規制する。第2コイルバネ5eは、一端部が第2リンク棒5bの中央部に接続され、他端部が支持部5cの接続棒5c1の中央部に接続されており、支持部5cが第2リンク棒5b側に自重により傾動することを規制する。これらの第1コイルバネ5dと第2コイルバネ5eは、リンク機構5が後述する支持姿勢となった場合に、第1リンク棒5aあるいは第2リンク棒5bと接続棒5c1の間にて伸長され、接続棒5c1に対して第1リンク棒5aあるいは第2リンク棒5bが近づく方向に付勢力を発生させる。この結果、リンク機構5が離間姿勢となるための復元力が発生される。
【0057】
このようなリンク機構5は、基準位置となっている場合には、図5(a)に示す離間姿勢となる。この離間姿勢は、第1リンク棒5aの一端部5a1と第2リンク棒5bの一端部5b1とが後述する支持姿勢と比較して近い位置とされ、関節部5fが無端ベルト52の上部から遠方に配置されることで当接パッド5c2が無端ベルト52の裏面から離間された姿勢である。このような離間姿勢のリンク機構5は、無端ベルト52と接触しておらず、無端ベルト52の走行の抵抗とならない。
【0058】
一方、リンク機構5は、第1コンベヤ支持桁2A及び第2コンベヤ支持桁2Bが、地震等による水平荷重が作用することで基準位置に対して互いに水平方向において近接された状態での位置である場合には、図5(b)に示す支持姿勢となる。この支持姿勢は、第1リンク棒5aの一端部5a1と第2リンク棒5bの一端部5b1とが離間姿勢と比較して遠い位置とされ、関節部5fが無端ベルト52の上部に近接して配置されることで当接パッド5c2が無端ベルト52の裏面に当接される姿勢である。このような支持姿勢のリンク機構5は、無端ベルト52に下方から接触し、無端ベルト52を下方から支持する。
【0059】
このような構成の本実施形態のコンベヤ支持機構1Aは、地震等が発生していない状態では、リンク機構5をコンベヤ50に接触させることなく、コンベヤ50を支持している。一方で、地震等が発生して第1コンベヤ支持桁2Aと第2コンベヤ支持桁2Bとが水平方向に離間すると、リンク機構5が離間姿勢から支持姿勢となることにより、第1コンベヤ支持桁2Aと第2コンベヤ支持桁2Bとの間にてリンク機構5によって無端ベルト52を下方から支持する。
【0060】
つまり、本実施形態のコンベヤ支持機構1Aは、コンベヤ50が搬送ローラ51に支持される可撓性を有する無端ベルト52を有し、隣接配置されるコンベヤ支持桁2の間に配置されると共に、少なくとも隣接配置されるコンベヤ支持桁2が基準位置に対して離間した場合に無端ベルト52を支持するリンク機構5を備えている。このような本実施形態のコンベヤ支持機構1によれば、電力等を必要とすることなく、第1コンベヤ支持桁2Aと第2コンベヤ支持桁2Bとが基準位置である場合にリンク機構5がコンベヤ50から離間した離間姿勢をとり、第1コンベヤ支持桁2Aと第2コンベヤ支持桁2Bとが基準位置に対して離間した場合にリンク機構5がコンベヤ50を支持する支持姿勢をとる。このため、本実施形態のコンベヤ支持機構1によれば、地震等によって第1コンベヤ支持桁2Aと第2コンベヤ支持桁2Bとが離間すると、リンク機構5によってコンベヤ50が支持され、コンベヤ50が備える無端ベルト52が弛むことを抑止することが可能となる。
【0061】
なお、本実施形態においては、隣接配置されるコンベヤ支持桁2が基準位置に対して離間した場合にのみ無端ベルト52を支持するリンク機構5を備える構成を採用している。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、常時、コンベヤ支持桁2同士の間にて無端ベルト52を支持する搬送ベルト支持機構を備えるようにしても良い。
【0062】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されないことは言うまでもない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の趣旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
【0063】
例えば、上記実施形態においては、平面視にて移動子4aがスライド台4bあるいはスライド台4gに対して石炭搬送方向のみに移動可能とされた構成について説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、移動子4aがスライド台4bあるいはスライド台4gに対して、平面視における石炭搬送方向に加えて石炭搬送方向と直交する水平方向にも移動可能な構成を採用することも可能である。
【0064】
また、上記実施形態においては、各々のコンベヤ支持桁2が、下側端2aがスライド支承部4Bを介して水平移動可能に支持脚3に固定され、上側端2bが固定支承部を介して支持脚3に接続された構成を採用した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、各々のコンベヤ支持桁2が、上側端2bがスライド支承部4Bを介して水平移動可能に支持脚3に固定され、下側端2aが固定支承部を介して支持脚3に接続された構成を採用することも可能である。つまり、スライド支承部4Bは、対向する第1コンベヤ支持桁2Aの端部と第2コンベヤ支持桁2Bの端部のうち、第1コンベヤ支持桁2A側にもうけられていても良いし、第2コンベヤ支持桁2B側に設けられていても良い。
【符号の説明】
【0065】
1……コンベヤ支持機構
1A……コンベヤ支持機構
2……コンベヤ支持桁
2a……下側端(一端部)
2A……第1コンベヤ支持桁
2b……上側端(他端部)
2B……第2コンベヤ支持桁
3……支持脚(脚部)
4……支承部
4a……移動子
4A……下流側支承部
4a1……固定支承部
4a2……移動ブロック
4a3……下面
4b……スライド台
4B……スライド支承部
4c……復帰バネ
4C……スライド支承部
4d……制振デバイス
4e……ストッパ
4f……スライド機構
4g……スライド台
5……リンク機構(搬送ベルト支持機構)
5a……第1リンク棒
5a1……一端部
5a2……他端部
5b……第2リンク棒
5b1……一端部
5b2……他端部
5c……支持部
5c1……接続棒
5c2……当接パッド
5c3……当接面
5d……第1コイルバネ
5e……第2コイルバネ
5f……関節部
50……コンベヤ
51……搬送ローラ
52……無端ベルト(搬送ベルト)
D……配置間隔
d1……配置間隔
L……傾斜軸
L1……回転軸心
L2……回転軸心
L3……回転軸心
S……設置面
図1
図2
図3
図4
図5