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  • 特許-積層型キャパシタ及びその実装基板 図1
  • 特許-積層型キャパシタ及びその実装基板 図2
  • 特許-積層型キャパシタ及びその実装基板 図3
  • 特許-積層型キャパシタ及びその実装基板 図4
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-03
(45)【発行日】2022-10-12
(54)【発明の名称】積層型キャパシタ及びその実装基板
(51)【国際特許分類】
   H01G 4/30 20060101AFI20221004BHJP
【FI】
H01G4/30 201M
H01G4/30 512
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2018124630
(22)【出願日】2018-06-29
(65)【公開番号】P2019114766
(43)【公開日】2019-07-11
【審査請求日】2021-03-24
(31)【優先権主張番号】10-2017-0178054
(32)【優先日】2017-12-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】594023722
【氏名又は名称】サムソン エレクトロ-メカニックス カンパニーリミテッド.
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ソン、スー ホワン
(72)【発明者】
【氏名】アン、ヤン ギュ
(72)【発明者】
【氏名】キム、ホ ヨーン
【審査官】鈴木 駿平
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-207750(JP,A)
【文献】特開2001-332439(JP,A)
【文献】特開平11-026295(JP,A)
【文献】特開2014-096555(JP,A)
【文献】実開昭56-121244(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01G 4/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
長さ方向の両端面を介して交互に露出する複数の第1及び第2内部電極を有する活性領域と、前記活性領域の上下側にそれぞれ配置される上部カバー領域及び下部カバー領域と、を有し、前記下部カバー領域の厚さが前記上部カバー領域の厚さより厚く形成されるキャパシタ本体と、
長さ方向において前記キャパシタ本体の両端面に形成される第1及び第2外部電極と、を含み、
前記キャパシタ本体の前記下部カバー領域にスペース部が前記長さ方向に形成され
前記スペース部の長さをL1と、前記キャパシタ本体の長さをL0と定義するとき、0.5≦L1/L0<0.85を満足する、積層型キャパシタ。
【請求項2】
前記キャパシタ本体において、前記スペース部と隣接する面が実装面である、請求項1に記載の積層型キャパシタ。
【請求項3】
前記スペース部の長さをL1と、前記キャパシタ本体の長さをL0と定義するとき、0.5≦L1/L0≦0.70を満足する、請求項1または2に記載の積層型キャパシタ。
【請求項4】
前記スペース部の厚さが15~30μmである、請求項1からのいずれか一項に記載の積層型キャパシタ。
【請求項5】
前記キャパシタ本体の実装面と前記スペース部との間の距離が30~200μmである、請求項1からのいずれか一項に記載の積層型キャパシタ。
【請求項6】
前記スペース部の長さが、前記第1及び第2内部電極がオーバーラップされた部分の長さより長く形成される、請求項1からのいずれか一項に記載の積層型キャパシタ。
【請求項7】
上部に第1及び第2電極パッドを有する基板と、
前記基板の前記第1及び第2電極パッドに前記第1及び第2外部電極がそれぞれ接続されるように実装される請求項1からのいずれか一項に記載の積層型キャパシタと、を含む、積層型キャパシタの実装基板。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、積層型キャパシタ及びその実装基板に関するものである。
【背景技術】
【0002】
積層型電子部品の一つである積層型キャパシタは、液晶表示装置(LCD:Liquid Crystal Display)及びプラズマ表示装置パネル(PDP:Plasma Display Panel)などの映像機器、コンピュータ、個人携帯用端末(PDA:Personal Digital Assistants)、携帯電話などの電子製品の基板に装着されて電気を充電又は放電させる役割を果たす。
【0003】
かかる積層型キャパシタ(MLCC:Multi-Layered Ceramic Capacitor)は、小型でありながら高容量が保証され、実装が容易であるという長所により、多様な電子装置の部品として使用されることができる。
【0004】
上記積層型キャパシタは、複数の誘電体層を含み、上記誘電体層の間に互いに異なる極性の内部電極が交互に積層される構造を有することができる。
【0005】
上記誘電体層は、圧電性及び電歪性を有するため、積層型キャパシタに直流又は交流電圧が印加されると、内部電極の間で圧電現象が発生して振動が生じることがある。
【0006】
かかる振動は、積層型キャパシタの外部電極を介して上記積層型キャパシタが実装された基板に伝達されて基板全体が音響反射面となり、雑音となる振動音を発生させるようになる。
【0007】
このとき、上記振動音は人に不快感を与える20~20,000Hz領域の可聴周波数に該当することがあり、このように人に不快感を与える振動音をアコースティックノイズ(acoustic noise)と言う。
【0008】
最近の電子機器は、部品の低騒音化により、かかる積層型キャパシタから発生するアコースティックノイズがより目立つことがある(より顕著に現れる可能性がある)ため、積層型キャパシタから発生するアコースティックノイズを効果的に低減させるための研究が必要な実情である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【文献】韓国登録特許第1548773号公報
【文献】韓国公開特許第2017-0098560号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明の目的は、アコースティックノイズの減少効果をより向上させることができる積層型キャパシタ及びその実装基板を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の一側面は、長さ方向の両端面を介して交互に露出する複数の第1及び第2内部電極を有する活性領域と、上記活性領域の上下側にそれぞれ配置される上部カバー領域及び下部カバー領域と、を有し、上記下部カバー領域の厚さが上記上部カバー領域の厚さより厚く形成されるキャパシタ本体と、長さ方向において上記キャパシタ本体の両端面に形成される第1及び第2外部電極と、を含み、上記キャパシタ本体の下部カバー領域にスペース部が形成される積層型キャパシタを提供する。
【0012】
本発明の好ましい特徴によると、上記キャパシタ本体において上記スペース部と隣接した面は実装面であることができる。
【0013】
本発明の好ましい特徴によると、上記スペース部の長さをL1と、上記キャパシタ本体の長さをL0と定義するとき、0.5≦L1/L0<0.85を満足することができる。
【0014】
本発明の好ましい特徴によると、上記スペース部の長さをL1と、上記キャパシタ本体の長さをL0と定義するとき、0.5≦L1/L0≦0.7を満足することができる。
【0015】
本発明の好ましい特徴によると、上記スペース部の厚さは15~30μmであることができる。本発明の好ましい特徴によると、上記キャパシタ本体の実装面と上記スペース部との間の距離は、30~200μmであることができる。
【0016】
本発明の好ましい特徴によると、上記スペース部の長さは、上記第1及び第2内部電極がオーバーラップされた部分の長さより長く形成されることができる。
【0017】
本発明の他の側面は、上部に第1及び第2電極パッドを有する基板と、上記基板の上記第1及び第2電極パッドに第1及び第2外部電極がそれぞれ接続されるように実装される上記積層型キャパシタと、を含む積層型キャパシタの実装基板を提供する。
【発明の効果】
【0018】
本発明の一実施形態によると、積層型キャパシタから発生する振動を減少させることにより、この振動によって基板から発生するアコースティックノイズをより減少させることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明の一実施形態による積層型キャパシタの一部を切開して概略的に示した斜視図である。
図2図1のI-I'線に沿った断面図である。
図3】(a)及び(b)は、図1における積層型キャパシタの第1及び第2内部電極をそれぞれ示した斜視図である。
図4図1の積層型キャパシタが基板に実装されている様子を示した断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下では、添付の図面を参照して本発明の好ましい実施形態について説明する。しかし、本発明の実施形態は様々な他の形態に変形されることができ、本発明の範囲は以下で説明する実施形態に限定されない。また、本発明の実施形態は、当該技術分野で平均的な知識を有する者に本発明をより完全に説明するために提供されるものである。したがって、図面における要素の形状及び大きさなどはより明確な説明のために拡大縮小表示(または強調表示や簡略化表示)がされることがある。
【0021】
また、各実施形態の図面に示された同一思想の範囲内において機能が同一である構成要素に対しては、同一の参照符号を用いて説明する。
【0022】
図1は本発明の一実施形態による積層型キャパシタの一部を切開して概略的に示した斜視図であり、図2図1のI-I'線に沿った断面図であり、図3(a)及び(b)は、図1の積層型キャパシタの第1及び第2内部電極をそれぞれ示した斜視図である。
【0023】
本発明の実施形態を明確に説明するために、六面体の方向を定義すると、図面上に示されたX、Y及びZはそれぞれ、キャパシタ本体110の長さ方向、幅方向及び厚さ方向を示す。ここで、厚さ方向は、誘電体層111が積層される積層方向と同一の概念で使用されることができる。
【0024】
また、本実施形態では、説明の便宜のために、キャパシタ本体110のZ方向の下面と上面をそれぞれ第1及び第2面1、2と、X方向の両端面をそれぞれ第3及び第4面3、4と、Y方向の両側面をそれぞれ第5及び第6面5、6と設定して説明する。
【0025】
図1図3を参照すると、本発明の一実施形態による積層型キャパシタ100は、キャパシタ本体110と第1及び第2外部電極131、132を含む。
【0026】
キャパシタ本体110は、複数の誘電体層111を積層した後、焼成して形成される。但し、キャパシタ本体110の形状、寸法及び誘電体層111の積層数は本実施形態に示されたものに限定されない。
【0027】
また、キャパシタ本体110を形成する複数の誘電体層111は焼結された状態であり、隣接する誘電体層111の間の境界は、走査電子顕微鏡(SEM:Scanning Electron Microscope)を利用せずには確認し難いほど一体化することができる。
【0028】
キャパシタ本体110は、活性領域と、上記活性領域の上側に配置される上部カバー領域112と、上記活性領域の下側に配置される下部カバー領域113と、を含む。
【0029】
このとき、下部カバー領域113の厚さは、上部カバー領域112の厚さより厚く形成される。
【0030】
また、キャパシタ本体110の下部カバー領域113にはスペース部140が形成される。
【0031】
そして、キャパシタ本体110の6面のうちスペース部140と隣接するZ方向の面である第1面1が実装面になることができる。
【0032】
上記活性領域は、容量寄与部であり、誘電体層111を間に挟んで複数の第1及び第2内部電極121、122をZ方向に繰り返し積層して形成される。
【0033】
誘電体層111は、高誘電率を有するセラミック粉末、例えば、チタン酸バリウム(BaTiO)系又はチタン酸ストロンチウム(SrTiO)系粉末を含むことができるが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0034】
第1及び第2内部電極121、122は、互いに異なる極性を有する電極でり、誘電体層111上に所定の厚さで導電性金属を含む導電性ペーストを印刷して形成される。また、第1及び第2内部電極121、122は、誘電体層111の積層方向であるZ方向に沿ってキャパシタ本体110の第3及び第4面3、4に交互に露出するように配置される。
【0035】
このとき、第1及び第2内部電極121、122は、中間に配置された誘電体層111によって互いに電気的に絶縁されることができる。
【0036】
また、第1及び第2内部電極121、122は、キャパシタ本体110の第3及び第4面3、4に交互に露出する部分を介して、第1及び第2外部電極131、132とそれぞれ電気的に連結されることができる。
【0037】
したがって、第1及び第2外部電極131、132に電圧が印加されると、互いに対向する第1及び第2内部電極121、122の間に電荷が蓄積される。このとき、積層型キャパシタ100の静電容量は、第1及び第2内部電極121、122が互いに重なる領域の面積と比例する。
【0038】
また、第1及び第2内部電極121、122を形成する導電性ペーストに含まれる導電性金属は、ニッケル(Ni)、銅(Cu)、パラジウム(Pd)又はこれらの合金であることができるが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0039】
このとき、上記導電性ペーストの印刷方法は、スクリーン印刷法又はグラビア印刷法などを用いることができるが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0040】
上部カバー領域112及び下部カバー領域113は、内部電極を含まないことを除いては、誘電体層111と同一の材料及び構成を有することができる。
【0041】
上部カバー領域112及び下部カバー領域113は、単一の誘電体層又は2個以上の誘電体層をZ方向に活性領域の上面及び下面にそれぞれ積層して形成することができ、基本的に物理的又は化学的ストレスによって活性領域の第1及び第2内部電極121、122が損傷することを防止する役割を果たすことができる。
【0042】
スペース部140は、キャパシタ本体110の下部カバー領域113内にX方向に長く形成され、且つキャパシタ本体110の活性領域から発生する圧電振動を吸収する役割を果たす。
【0043】
かかるスペース部140をキャパシタ本体110に形成するためには、まず、ポリマー樹脂(polymer resin)を含むペーストを用意し、このペーストをキャパシタ本体110の活性領域とキャパシタ本体110の実装面である第1面1との間に塗布して、ポリマー樹脂層が形成された積層体を設ける。
【0044】
次に、この積層体を焼成すると、ポリマー樹脂層が除去されながらキャパシタ本体110の下部カバー領域113にエアギャップ(air gap)の役割を果たすスペース部140が形成されることができる。
【0045】
また、X方向におけるスペース部140の長さは、活性領域において第1及び第2内部電極121、122がオーバーラップされた部分の長さより長く形成されることができる。
【0046】
このとき、Z方向におけるスペース部140の厚さtが厚いほど、キャパシタ本体110の活性領域から発生する圧電振動を吸収する効果が向上することができる。
【0047】
本実施例において、スペース部140の厚さtは15μm以上であることが好ましい。スペース部140の厚さが15μm未満であれば、アコースティックノイズの減少効果が不十分になり得る。
【0048】
また、スペース部140の厚さtは30μm以下であることができる。スペース部140の厚さが30μmを超えると、下部カバー領域113において空き空間となる領域が大きくなりすぎるため、キャパシタ本体110が圧縮及び引張応力に対して脆弱となる問題が発生し得る。
【0049】
かかる問題は積層型キャパシタの信頼性を低下させ、キャパシタ本体110においてスペース部140の周辺に放射クラックが発生する原因になり得る。
【0050】
また、キャパシタ本体110の実装面である第1面1とスペース部140の下端との間の距離は、30~200μmであることができる。
【0051】
キャパシタ本体110の第1面1とスペース部140の下端との間の距離が30μm未満であれば、キャパシタ本体110が応力に対して脆弱となるため、キャパシタ本体110の実装面の付近にクラックが簡単に発生し、基板への実装時に基板の曲げに対する抵抗力が弱くなって、基板実装後の曲げクラックを簡単に誘発させる原因となり得る。
【0052】
キャパシタ本体110の第1面1とスペース部140の下端との間の距離が200μmを超えると、製品の厚さがともに増加しすぎて、アコースティックノイズを吸収するスペース部140に該当する領域が実装面と離れるようになる。その結果、アコースティックノイズの減少効果が不十分になり得る。
【0053】
また、内部電極とスペース部が近くなるほど内部電極の焼成収縮によるクラック伝播の発生率が増加するため、キャパシタ本体110の第1面1とスペース部140の下端との間の距離が200μmを超えると、信頼性不良がより簡単に発生し得る。
【0054】
第1及び第2外部電極131、132は、X方向においてキャパシタ本体110の両端面に形成される。
【0055】
また、第1及び第2外部電極131、132はそれぞれ、キャパシタ本体110の第3及び第4面3、4にそれぞれ配置されて、第1及び第2内部電極121、122とそれぞれ接続される第1及び第2接続部131a、132aと、第1及び第2接続部131a、132aからキャパシタ本体110の第1、第2、第5、及び第6面1、2、5、6の一部までそれぞれ延長される第1及び第2バンド部131b、132bと、を含むことができる。
【0056】
かかる第1及び第2外部電極131、132は、導電性金属を含む導電性ペーストによって形成されることができる。
【0057】
上記導電性金属は、ニッケル(Ni)、銅(Cu)、パラジウム(Pd)、金(Au)又はこれらの合金であることができるが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0058】
また、かかる第1及び第2外部電極131、132の表面には、必要に応じてめっき層が形成されることができる。
【0059】
例えば、第1及び第2外部電極131、132はそれぞれ、第1及び第2導電層と、上記第1及び第2導電層上に形成される第1及び第2ニッケル(Ni)めっき層と、上記第1及び第2めっき層上に形成される第1及び第2錫(Sn)めっき層と、を含むことができる。
【0060】
一方、本実施形態において、スペース部の長さをL1と、キャパシタ本体の長さをL0と定義するとき、0.5≦L1/L0<0.85を満足することができる。このとき、L1/L0の最大値は、より好ましくは0.70以下であることができる。
【0061】
以下の表1は、キャパシタ本体の長さL0に対するスペース部の長さL1の比と、スペース部の厚さtに応じたアコースティックノイズの変化を示したものである。ここで、アコースティックノイズの合格基準値は、スペース部がないサンプル1の場合は34dBAであるため、これより10%低い30.6dBA以下とした。
【0062】
【表1】
【0063】
表1を参照すると、L1/L0の比が0.5以上0.85未満であるサンプル3~11の場合は、アコースティックノイズが30.6dBA以下に示されることが分かる。また、L1/L0の比が0.5未満であるサンプル2の場合は、アコースティックノイズが32.8dBAと、合格基準値より高く示され、L1/L0の比が0.85以上であるサンプル12及び13の場合は、アコースティックノイズは基準値以下であるが、クラックが発生することが確認できる。そこで、本実施形態のL1/L0の好ましい数値範囲は、0.5以上0.85未満であることができる。
【0064】
また、このうちL1/L0の比が0.75であるサンプル9の場合、L1/L0の比が0.70であるサンプル8に比べてアコースティックノイズがより増加することが確認できる。したがって、L1/L0のより好ましい範囲は0.70以下であることができる。
【0065】
また、L1/L0の比が同一である場合、tが相対的により大きければ、アコースティックノイズがより減少することが確認できる。
【0066】
図4図1の積層型キャパシタが基板に実装されている様子を示す断面図である。
【0067】
図4を参照すると、本実施形態による積層型キャパシタ100の実装基板200は、積層型キャパシタ100が実装される基板210と、基板210の上面においてX方向に互いに離隔するように形成される第1及び第2電極パッド221、222と、を含む。
【0068】
このとき、積層型キャパシタ100における第1及び第2外部電極131、132のバンド部131b、132bの下面がそれぞれ第1及び第2電極パッド221、222上に接続されるように位置して実装された状態で、半田231、232によって基板210と電気的に連結されることができる。
【0069】
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の範囲はこれに限定されず、特許請求の範囲に記載された本発明の技術的思想から外れない範囲内で多様な修正及び変形が可能であるということは、当技術分野の通常の知識を有する者には明らかである。
【符号の説明】
【0070】
100 積層型キャパシタ
110 キャパシタ本体
111 誘電体層
112、113 上部及び下部カバー領域
121、122 第1及び第2内部電極
131、132 第1及び第2外部電極
200 実装基板
210 基板
221、222 第1及び第2電極パッド
231、232 半田
図1
図2
図3
図4