(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-03
(45)【発行日】2022-10-12
(54)【発明の名称】アンモニア及び酢酸吸着シートの製造方法及びアンモニア及び酢酸吸着シート
(51)【国際特許分類】
B01J 20/24 20060101AFI20221004BHJP
A61F 13/53 20060101ALI20221004BHJP
D04H 13/00 20060101ALI20221004BHJP
D04H 1/407 20120101ALI20221004BHJP
B01J 20/30 20060101ALI20221004BHJP
A61L 9/014 20060101ALI20221004BHJP
A61F 13/15 20060101ALN20221004BHJP
【FI】
B01J20/24 A
A61F13/53 300
D04H13/00
D04H1/407
B01J20/30
A61L9/014
A61F13/15 141
(21)【出願番号】P 2019177545
(22)【出願日】2019-09-27
【審査請求日】2021-03-29
(73)【特許権者】
【識別番号】515262498
【氏名又は名称】株式会社 竹宝
(74)【代理人】
【識別番号】100098545
【氏名又は名称】阿部 伸一
(74)【代理人】
【識別番号】100087745
【氏名又は名称】清水 善廣
(74)【代理人】
【識別番号】100106611
【氏名又は名称】辻田 幸史
(74)【代理人】
【識別番号】100189717
【氏名又は名称】太田 貴章
(72)【発明者】
【氏名】松枝 直人
(72)【発明者】
【氏名】長崎 信行
【審査官】壷内 信吾
(56)【参考文献】
【文献】特開平08-281042(JP,A)
【文献】特開2013-042753(JP,A)
【文献】特開2009-006298(JP,A)
【文献】特開2013-006403(JP,A)
【文献】特開平06-136696(JP,A)
【文献】特開2003-129378(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第103233357(CN,A)
【文献】特開2013-094367(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0214302(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B01J 20/00-20/28,20/30-20/34
A61L 9/00-9/22
A61F 13/15-13/84
A61L 15/16-15/64
D04H 1/00-18/04
D06M 10/00-11/84,16/00,19/00-23/18
JSTPlus/JST7580/JSTChina(JDreamIII)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
孟宗竹、和竹、笹竹等の竹材を所要の小片に破砕する破砕工程と、
前記破砕工程で破砕した前記小片の前記竹材を、加圧押出装置により少なくともその内部圧力が15Kg/cm
2以上で加圧混練する加圧混練工程と、
前記加圧混練工程で加圧混練した前記竹材を、カッターで裁断してミンチ状にして多孔なノズルより大気中に吐出する膨潤拡散工程と、
を有し、
前記膨潤拡散工程によって、膨潤拡散して硬組織と柔組織とを解体し、細胞壁を形成するセルロース及びヘミセルロースをリグニンより解離させた解繊状の竹繊維チョップドストランドとし、
前記竹繊維チョップドストランドを、平均粒径が20μm~100μmの微粉末に粉砕する粉砕工程と、
前記粉砕工程で粉砕し
て竹繊維表面に平均空孔径が15μm~30μmの多数の細孔を持つ前記竹繊維チョップドストランドの前記平均粒径が20μm~100μmの前記微粉末を、少なくとも表面が熱可塑性樹脂からなり平均繊維径が20μm~30μmで前記竹繊維チョップドストランドの前記微粉末の前記平均粒径以下の不織布に担持させる担持工程と
を有する
ことを特徴とする
アンモニア及び酢酸吸着シートの製造方法。
【請求項2】
前記不織布が、芯材として第1樹脂を用い、前記第1樹脂よりも融点の低い第2樹脂で前記第1樹脂の表面を覆っている
ことを特徴とする請求項1に記載の
アンモニア及び酢酸吸着シートの製造方法。
【請求項3】
前記担持工程では、加熱によって前記竹繊維チョップドストランドの前記微粉末を前記不織布に担持させる
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の
アンモニア及び酢酸吸着シートの製造方法。
【請求項4】
竹繊維表面に平均空孔径が15μm~30μmの多数の細孔を持つ平均粒径20μm~100μmの竹繊維チョップドストランドの微粉末を、少なくとも表面が熱可塑性樹脂からなり平均繊維径が20μm~30μmで前記竹繊維チョップドストランドの前記微粉末の前記平均粒径以下の不織布に担持させた
ことを特徴とする
アンモニア及び酢酸吸着シート。
【請求項5】
前記不織布が、芯材として第1樹脂を用い、前記第1樹脂よりも融点の低い第2樹脂で前記第1樹脂の表面を覆っている
ことを特徴とする請求項4に記載の
アンモニア及び酢酸吸着シート。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、竹繊維チョップドストランドの微粉末を用いたアンモニア及び酢酸吸着シートの製造方法及びアンモニア及び酢酸吸着シートに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、吸水部に竹粉を入れて、防臭・防菌機能をもたせた生理用ナプキンや紙おむつを提案している。
特許文献2及び特許文献3は、竹繊維を主体とした繊維を樹脂バインダーで結着する繊維シートを提案している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開平5-293136号公報
【文献】特開平6-207362号公報
【文献】特開平8-224826号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
アンモニアや酢酸などの臭気の吸着性能を高めるためには、竹繊維表面に多数の細孔を持たせ、更に吸着表面積を増加させるように繊維に担持させることが有効であるが、特許文献1では、竹繊維表面に多数の細孔を持たせることや、吸着表面積を増加させることを開示していない。
特許文献2及び特許文献3では、樹脂に竹繊維を担持させることが開示されているが、剛性の高い繊維シートを得ることを目的としており、竹繊維表面に多数の細孔を持たせることや、吸着表面積を増加させることを開示していない。
【0005】
本発明は、竹繊維表面に多数の細孔を持たせることができ、細孔を有する微粉末を不織布に効果的に担持させることで吸着表面積を増加させることができるアンモニア及び酢酸吸着シートの製造方法、及びアンモニア及び酢酸の吸着性能の高いアンモニア及び酢酸吸着シートを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1記載の本発明のアンモニア及び酢酸吸着シートの製造方法は、孟宗竹、和竹、笹竹等の竹材を所要の小片に破砕する破砕工程と、前記破砕工程で破砕した前記小片の前記竹材を、加圧押出装置により少なくともその内部圧力が15Kg/cm2以上で加圧混練する加圧混練工程と、前記加圧混練工程で加圧混練した前記竹材を、カッターで裁断してミンチ状にして多孔なノズルより大気中に吐出する膨潤拡散工程と、を有し、前記膨潤拡散工程によって、膨潤拡散して硬組織と柔組織とを解体し、細胞壁を形成するセルロース及びヘミセルロースをリグニンより解離させた解繊状の竹繊維チョップドストランドとし、前記竹繊維チョップドストランドを、平均粒径が20μm~100μmの微粉末に粉砕する粉砕工程と、前記粉砕工程で粉砕して竹繊維表面に平均空孔径が15μm~30μmの多数の細孔を持つ前記竹繊維チョップドストランドの前記平均粒径が20μm~100μmの前記微粉末を、少なくとも表面が熱可塑性樹脂からなり平均繊維径が20μm~30μmで前記竹繊維チョップドストランドの前記微粉末の前記平均粒径以下の不織布に担持させる担持工程とを有することを特徴とする。
請求項2記載の本発明は、請求項1に記載のアンモニア及び酢酸吸着シートの製造方法において、前記不織布が、芯材として第1樹脂を用い、前記第1樹脂よりも融点の低い第2樹脂で前記第1樹脂の表面を覆っていることを特徴とする。
請求項3記載の本発明は、請求項1又は請求項2に記載のアンモニア及び酢酸吸着シートの製造方法において、前記担持工程では、加熱によって前記竹繊維チョップドストランドの前記微粉末を前記不織布に担持させることを特徴とする。
請求項4記載の本発明のアンモニア及び酢酸吸着シートは、竹繊維表面に平均空孔径が15μm~30μmの多数の細孔を持つ平均粒径20μm~100μmの竹繊維チョップドストランドの微粉末を、少なくとも表面が熱可塑性樹脂からなり平均繊維径が20μm~30μmで前記竹繊維チョップドストランドの前記微粉末の前記平均粒径以下の不織布に担持させたことを特徴とする。
請求項5記載の本発明は、請求項4に記載のアンモニア及び酢酸吸着シートにおいて、前記不織布が、芯材として第1樹脂を用い、前記第1樹脂よりも融点の低い第2樹脂で前記第1樹脂の表面を覆っていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明は、竹繊維表面に多数の細孔を持たせることができ、細孔を有する微粉末を不織布に効果的に担持させることで吸着表面積を増加させ、アンモニア及び酢酸の吸着性能を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の一実施例による
アンモニア及び酢酸吸着シートの製造方法を示すフローチャート
【
図2】本発明の実施例1による
アンモニア及び酢酸吸着シートの効果を示すグラフ
【
図3】比較例2との対比を示す実施例1による
アンモニア及び酢酸吸着シートの効果を示すグラフ
【
図4】(a)比較例2の顕微鏡写真、(b)実施例1の顕微鏡写真
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の第1の実施の形態によるアンモニア及び酢酸吸着シートの製造方法は、孟宗竹、和竹、笹竹等の竹材を所要の小片に破砕する破砕工程と、破砕工程で破砕した小片の竹材を、加圧押出装置により少なくともその内部圧力が15Kg/cm2以上で加圧混練する加圧混練工程と、加圧混練工程で加圧混練した竹材を、カッターで裁断してミンチ状にして多孔なノズルより大気中に吐出する膨潤拡散工程と、を有し、膨潤拡散工程によって、膨潤拡散して硬組織と柔組織とを解体し、細胞壁を形成するセルロース及びヘミセルロースをリグニンより解離させた解繊状の竹繊維チョップドストランドとし、竹繊維チョップドストランドを、平均粒径が20μm~100μmの微粉末に粉砕する粉砕工程と、粉砕工程で粉砕して竹繊維表面に平均空孔径が15μm~30μmの多数の細孔を持つ竹繊維チョップドストランドの平均粒径が20μm~100μmの微粉末を、少なくとも表面が熱可塑性樹脂からなり平均繊維径が20μm~30μmで竹繊維チョップドストランドの微粉末の平均粒径以下の不織布に担持させる担持工程とを有するものである。本実施の形態によれば、竹繊維表面に平均空孔径が15μm~30μmの多数の細孔を持たせることができ、細孔を有する微粉末を不織布に効果的に担持させることで吸着表面積を増加させることができ、アンモニア及び酢酸の吸着性能の高いアンモニア及び酢酸吸着シートを得ることができる。
【0010】
本発明の第2の実施の形態は、第1の実施の形態によるアンモニア及び酢酸吸着シートの製造方法において、不織布が、芯材として第1樹脂を用い、第1樹脂よりも融点の低い第2樹脂で第1樹脂の表面を覆っているものである。本実施の形態によれば、竹繊維チョップドストランドの微粉末を担持させやすい。
【0011】
本発明の第3の実施の形態は、第1又は第2の実施の形態によるアンモニア及び酢酸吸着シートの製造方法において、担持工程では、加熱によって竹繊維チョップドストランドの微粉末を不織布に担持させるものである。本実施の形態によれば、竹繊維チョップドストランドの微粉末の細孔構造を維持して担持させることができる。
【0012】
本発明の第4の実施の形態によるアンモニア及び酢酸吸着シートは、竹繊維表面に平均空孔径が15μm~30μmの多数の細孔を持つ平均粒径20μm~100μmの竹繊維チョップドストランドの微粉末を、少なくとも表面が熱可塑性樹脂からなり平均繊維径が20μm~30μmで竹繊維チョップドストランドの微粉末の平均粒径以下の不織布に担持させたものである。本実施の形態によれば、細孔を有する微粉末を不織布に効果的に担持させることができ、アンモニア及び酢酸の吸着性能に優れている。
【0013】
本発明の第5の実施の形態は、第4の実施の形態によるアンモニア及び酢酸吸着シートにおいて、不織布が、芯材として第1樹脂を用い、第1樹脂よりも融点の低い第2樹脂で第1樹脂の表面を覆っているものである。本実施の形態によれば、竹繊維チョップドストランドの微粉末を担持させやすい。
【実施例】
【0014】
図1は本発明の一実施例による
アンモニア及び酢酸吸着シートの製造方法を示すフローチャートである。
まず、解繊状の竹繊維チョップドストランドを製造する。
竹材には、例えば、孟宗竹、和竹、又は笹竹を用いる。
【0015】
ステップ1として、伐採した、孟宗竹、和竹、又は笹竹等の竹材を、20cm~50cm程度の所要の小片に破砕する。
ステップ1における破砕工程で破砕した小片の竹材を、加圧押出装置により、少なくともその内部圧力が15Kg/cm2以上で加圧混練する(ステップ2)。混練にはスクリューを用いることができる。
竹材の種類によって、硬さが異なるため、竹種により内部圧力を調整することが好ましい。例えば、笹竹では、少なくとも15Kg/cm2以上、孟宗竹では30Kg/cm2~50Kg/cm2とする。
ステップ2における加圧混練工程で加圧混練した竹材は、カッターで20mm~200mmの長さに裁断してミンチ状にして多孔なノズルより大気中に吐出する(ステップ3)。
ステップ3における膨潤拡散工程によって、竹材は、硬組織と柔組織とに解体され、細胞壁を形成するセルロース及びヘミセルロースをリグニンより解離させた解繊状の竹繊維チョップドストランドを得ることができる。
膨潤拡散工程によって得られた解繊状の竹繊維チョップドストランドの大きさの割合は、3mm以下が73%、3mm~5mmが17%、5mm~7mmが5%、7mm以上が5%である。
【0016】
ステップ3における膨潤拡散工程によって吐出された竹繊維チョップドストランドを、平均粒径が20μm~500μmの微粉末に粉砕する(ステップ4)。
ステップ4における粉砕工程で粉砕した竹繊維チョップドストランドの微粉末を、少なくとも表面が熱可塑性樹脂からなり平均繊維径が20μm~50μmの不織布に担持させる(ステップ5)。なお、不織布としては、芯材として第1樹脂を用い、第1樹脂よりも融点の低い第2樹脂で第1樹脂の表面を覆っているものが好ましい。
ステップ5における担持工程では、竹繊維チョップドストランドの微粉末を不織布に塗布し、竹繊維チョップドストランドの微粉末を塗布した不織布を加熱する。加熱温度は、不織布の繊維表面を覆う樹脂の溶融温度とする。芯材として第1樹脂を用い、不織布の繊維が、第1樹脂よりも融点の低い第2樹脂で第1樹脂の表面を覆っている場合には、第2樹脂の溶融温度以上で、第1樹脂の溶融温度より低い加熱温度とする。加熱後に冷却することで、不織布の繊維間に竹繊維チョップドストランドの微粉末が担持される。
【0017】
以上のように本実施例によれば、竹繊維表面に平均空孔径が15μm~30μmの多数の細孔を持たせることができ、細孔を有する微粉末を不織布に効果的に担持させることができ、アンモニア及び酢酸の吸着性能の高いアンモニア及び酢酸吸着シートを得ることができる。
また、本実施例によれば、竹繊維チョップドストランドの微粉末の細孔構造を維持して担持させることができる。
【0018】
図2は本発明の実施例1による
アンモニア及び酢酸吸着シートの効果を示すグラフである。
図2(a)は平均粒径が100μmの竹繊維チョップドストランドの微粉末を不織布に担持させる前の比較例1であり、
図2(b)は平均粒径が100μmの竹繊維チョップドストランドの微粉末を不織布に担持した実施例1である。
【0019】
不織布には、第1樹脂をポリプロピレン、第2樹脂をポリエチレンとした平均繊維径が30μmの繊維を用いている。
試験は、サンプリングバッグに試料とともに臭気成分を含むガスを封入し、2時間後にガス採取器を用いて臭気濃度を計測した。
比較例1及び実施例1に用いた試料面積は450cm2であり、臭気成分として、アンモニア、酢酸、及びメチルメルカプタンを用いた。
アンモニアの初発濃度は120ppm、酢酸の初発濃度は30ppm、及びメチルメルカプタンの初発濃度は10ppmであった。
【0020】
比較例1は、2時間経過後では、アンモニアが78ppm、酢酸濃度が13ppm、メチルメルカプタンが10ppmであった。
実施例1は、2時間経過後では、アンモニアが22ppm、酢酸濃度が2ppm、メチルメルカプタンが10ppmであった。
従って、比較例1は、
図2(a)に示すように、アンモニアが22%、酢酸が48%、メチルメルカプタンが0%の減少率であった。
これに対して、実施例1は、
図2(b)に示すように、アンモニアが78%、酢酸が92%、メチルメルカプタンが0%の減少率であった。
従って、不織布に竹繊維チョップドストランドの微粉末を担持させた実施例1では、不織布に担持させない比較例1に比較して、アンモニア及び酢酸に対する持続的な吸着性能を示した。
【0021】
図3は比較例2との対比を示す実施例1による
アンモニア及び酢酸吸着シートの効果を示すグラフである。
図3に示す比較例2は、平均粒径が10μmの竹繊維チョップドストランドの微粉末を不織布に担持したものである。
比較例2で用いた不織布は、実施例1で用いた不織布と同一である。
比較例2は、アンモニアが15%、酢酸が45%の減少率であった。
【0022】
図4(a)は比較例2の顕微鏡写真、
図4(b)は実施例1の顕微鏡写真である。
図4(a)に示すように、比較例2では、竹繊維チョップドストランドの微粉末が不織布の繊維表面に凝集し、不織布の繊維全体を被覆し、微粉末の細孔を確認できない。
これに対して、
図4(b)に示すように、実施例1では、竹繊維チョップドストランドの微粉末が不織布の繊維の間に担持され、細孔を確認することができる。
【0023】
以上のように、平均粒径20μm~500μm、より好ましくは平均粒径20μm~100μmの竹繊維チョップドストランドの微粉末を、少なくとも表面が熱可塑性樹脂からなり平均繊維径が竹繊維チョップドストランドの微粉末の平均粒径以下の不織布に担持させることで、細孔を有する微粉末を不織布に効果的に担持させることができ、不織布に担持させない竹繊維チョップドストランドの微粉末だけのものと比較しても吸着面積が格段に大きくなりアンモニア及び酢酸の吸着性能が優れる。なお、不織布の平均繊維径は20μm~50μm、より好ましくは20μm~30μmである。また、不織布の平均繊維径は、竹繊維チョップドストランドの微粉末の平均粒径以下が好ましいが、チョップドストランドの微粉末の平均粒径の2.5倍以下、更には1.5倍以下であればアンモニア及び酢酸の吸着効果を期待できる。
【産業上の利用可能性】
【0024】
本発明によれば、竹繊維チョップドストランドの微粉末をシートに担持させることで、吸着表面積が増え、脱臭機能を高めることができる。
【符号の説明】
【0025】
S1 破砕工程
S2 加圧混練工程
S3 膨潤拡散工程
S4 粉砕工程
S5 担持工程