(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-03
(45)【発行日】2022-10-12
(54)【発明の名称】通知装置、サーバ装置、サーバシステム、および通知方法
(51)【国際特許分類】
G06F 3/00 20060101AFI20221004BHJP
G06F 13/14 20060101ALI20221004BHJP
【FI】
G06F3/00 W
G06F13/14 330D
(21)【出願番号】P 2017196606
(22)【出願日】2017-10-10
【審査請求日】2020-09-15
【審判番号】
【審判請求日】2021-10-04
(73)【特許権者】
【識別番号】000227205
【氏名又は名称】NECプラットフォームズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109313
【氏名又は名称】机 昌彦
(74)【代理人】
【識別番号】100149618
【氏名又は名称】北嶋 啓至
(72)【発明者】
【氏名】清水 武
【合議体】
【審判長】篠原 功一
【審判官】須田 勝巳
【審判官】山澤 宏
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-76259(JP,A)
【文献】特開2014-29483(JP,A)
【文献】特開2007-65932(JP,A)
【文献】特開2010-61494(JP,A)
【文献】特開2009-194534(JP,A)
【文献】ラズパイマガジン 2015年冬号 Raspberry Pi Magazine,日本,日経BP社 Nikkei Business Publications,Inc. 米田 正明,2015年11月29日,pp.122-133,ISBN: 978-4-8222-3604-5
【文献】joekool55jp,“Raspberry PiでC言語版Lチカを試す(その2)レジスタを操作する”,[online],2015年05月29日,[2021年11月16日検索]、インターネット<URL:http://independence-sys.net/main/?p=2209>
【文献】TomoSoft,“Raspberry PIのGPIOのデバイスドライバ”,[online],2015年05月12日,[2021年11月16日検索]、インターネット<URL:https://tomosoft.jp/design/?p=5494>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/00
G06F13/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部に配置された入力装置から入力される信号の状態に応じて発光状態が切り替わる発光器を有する発光手段と、
レジスタを有し、前記レジスタに書き込まれる論理値に応じた状態の信号を前記発光手段に出力する入出力手段と、
前記入力装置からの入力情報
に含まれるキー入力の検知に応じて前記入出力手段の前記レジスタの論理値を書き換える制御手段とを備え、
前記入力装置は、
キーボードおよびポインティングデバイスのうち少なくともいずれかである通知装置。
【請求項2】
前記制御手段は、
前記入力情報が入力されると前記入出力手段の前記レジスタに第1の論理値を書き込み、
前記入出力手段は、
前記制御手段によって前記レジスタに前記第1の論理値が書き込まれると第1の状態の信号を前記発光手段に出力し、
前記発光手段は、
前記入出力手段から入力される前記第1の状態の信号に応じて点灯する請求項1に記載の通知装置。
【請求項3】
前記制御手段は、
前記入力装置からの入力が途絶えると前記入出力手段の前記レジスタに第2の論理値を書き込み、
前記入出力手段は、
前記制御手段によって前記レジスタに前記第2の論理値が書き込まれると第2の状態の信号を前記発光手段に出力し、
前記発光手段は、
前記入出力手段から入力される前記第2の状態の信号に応じて消灯する請求項2に記載の通知装置。
【請求項4】
前記制御手段は、
前記入力情報が入力されると前記入出力手段の前記レジスタに第1の論理値と第2の論理値とを交互に書き込み、
前記入出力手段は、
前記制御手段によって前記レジスタに書き込まれる論理値に応じた状態の信号を前記発光手段に出力し、
前記発光手段は、
前記入出力手段から入力される信号の状態に応じて点滅する請求項1に記載の通知装置。
【請求項5】
前記制御手段は、
第1の入力装置から入力される第1の入力情報に基づいて前記入出力手段を制御する第1のドライバを含み、
前記第1のドライバは、
前記第1の入力装置から前記第1の入力情報が入力されると前記入出力手段の前記レジスタに論理値1を書き込む請求項1乃至4のいずれか一項に記載の通知装置。
【請求項6】
前記制御手段は、
第2の入力装置から入力される第2の入力情報に基づいて前記入出力手段を制御する第2のドライバを含み、
前記第2のドライバは、
前記第2の入力装置から前記第2の入力情報が入力されると前記入出力手段の前記レジスタに論理値1を書き込む請求項1乃至5のいずれか一項に記載の通知装置。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれか一項に記載の通知装置と、
前記入力装置に接続され、前記入力装置と前記制御手段との接続を仲介する少なくとも一つのインターフェースとを備えるサーバ装置。
【請求項8】
請求項7に記載のサーバ装置を複数備えるサーバシステム。
【請求項9】
複数の前記サーバ装置に含まれる前記発光器の発光色が前記サーバ装置ごとに異なる請求項8に記載のサーバシステム。
【請求項10】
外部に配置されたキーボードおよびポインティングデバイスのうち少なくともいずれかの入力装置によって操作中のサーバ装置を通知する通知方法であって、
前記入力装置からの入力情報
に含まれるキー入力の検知に応じて前記サーバ装置が備える入出力手段に含まれるレジスタの論理値を書き換え、
入力される信号の状態に応じて発光状態が切り替わる発光器に、前記レジスタに書き込まれる論理値に応じた状態の信号を入力し、
前記発光器の発光状態を切り替える通知方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、入力装置によって操作中のサーバ装置を通知する通知装置および通知方法に関する。
【背景技術】
【0002】
複数のサーバによって構成されるサーバシステムの環境構築を行う場合、サーバシステムを構成するそれぞれのサーバにキーボードやマウスなどの複数の入力装置を接続して作業することがある。キーボードやマウスなどの入力装置は軽量であるため、ケーブルが届く範囲で移動が容易である。そのため、複数の入力装置の位置が入れ替わることによって、操作中のサーバを認識しにくいことがある。
【0003】
特許文献1には、1台の入出力デバイスを複数台のサーバで使用するための切替機について開示されている。特許文献1の切替機は、各サーバが接続される複数の入力ポートと、1台の入出力デバイスが接続されるコモンポートと、各入力ポートに対応した複数の切替スイッチとを有する。特許文献1の切替機は、切替スイッチが押されると、1台の入出力デバイスの接続先のサーバを切り替える。特許文献1においては、切替機の切替スイッチが押された際に、それぞれのサーバに組み込まれた制御プログラムの機能によって、それまでの接続先のサーバのランプが消灯し、新たな接続先のサーバのランプが点灯する。
【0004】
特許文献2には、1台の入出力装置によって複数のサーバを操作できるKVM(Keyboard Video Mouse)スイッチについて開示されている。特許文献2のKVMスイッチは、各々がサーバに接続される複数のサーバユニットと、サーバを操作するための入出力装置に接続されるユーザユニットと、複数のサーバユニットのいずれかを選択してユーザユニットと接続するメインユニットとを備える。特許文献2の手法では、ユーザユニットの接続先となるサーバユニットが、ユーザユニットからの要求に応じてサーバユニットの位置を特定するための第1の通知を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2010-205233号公報
【文献】特開2011-248796号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
複数のサーバによって構成されるサーバシステムの環境構築を行う場合、一時的に各サーバにキーボードを接続すると、どのキーボードがどのサーバに接続されているのかを特定しづらくなる。そのような場合、どのキーボードがどのサーバに接続されているのかを特定するために、キーボードとサーバとを接続する配線をたどって接続状態を確認したり、事前に配線を整理しておいたりする必要があった。
【0007】
特許文献1によれば、サーバが操作中であることを外的に判別するためのランプを切替機の入力ポートの切替タイミングと連動して消灯・点灯することによって、操作中のサーバを外的に判別することが可能となる。ところで、特許文献1の手法では、作業者が切替スイッチを押したことに応じて、1台の入出力デバイスの接続先のサーバの切替と、接続先となるサーバのランプの点灯とを行う。そのため、特許文献2の手法では、複数台の入出力デバイスの接続先のサーバを特定する際に、入出力デバイスの接続先のサーバを作業者が特定する必要がある。
【0008】
特許文献2によれば、各ユーザユニットのユーザに接続先のサーバユニットを通知することによって、ユーザが操作する入出力装置とサーバとの接続関係を把握しやすくなる。しかしながら、特許文献2の手法は、メインユニットやサーバユニットを介して入出力装置とサーバとを接続する際には有効であるが、メインユニットやサーバユニットを用いない場合には適用できない。
【0009】
本発明の目的は、上述した課題を解決するために、入力装置の接続先のサーバを明示的に通知することができる通知装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一態様の通知装置は、入力される信号の状態に応じて点灯と消灯とが切り替わる発光器を有する発光手段とレジスタを有し、レジスタに書き込まれる論理値に応じた状態の信号を発光手段に出力する入出力手段と、入力装置からの入力情報に応じて入出力手段のレジスタの論理値を書き換える制御手段とを備える。
【0011】
本発明の一態様の通知方法は、入力装置によって操作中のサーバ装置を通知する通知方法であって、入力装置からの入力情報に応じてサーバ装置が備える入出力手段に含まれるレジスタの論理値を書き換え、入力される信号の状態に応じて発光状態が切り替わる発光器に、レジスタに書き込まれる論理値に応じた状態の信号を入力し、発光器の発光状態を切り替える。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、入力装置の接続先のサーバを明示的に通知することができる通知装置を提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本発明の第1の実施形態に係るサーバ装置の構成を示すブロック図である。
【
図2】本発明の第1の実施形態に係るサーバ装置に含まれる発光部の回路構成図である。
【
図3】本発明の第1の実施形態に係るサーバ装置に配置されるフロントフェースの概念図である。
【
図4】本発明の第1の実施形態に係るサーバ装置を含むサーバシステムの概念図である。
【
図5】本発明の第1の実施形態に係るサーバ装置の発光部を点灯させる一例を示す概念図である。
【
図6】本発明の第1の実施形態に係るサーバ装置の発光部を点灯させる動作について説明するためのフローチャートである。
【
図7】本発明の第1の実施形態に係るサーバ装置の発光部を消灯させる動作について説明するためのフローチャートである。
【
図8】本発明の第1の実施形態に係るサーバ装置の発光部を点灯させる動作の別の一例について説明するためのフローチャートである。
【
図9】関連技術のサーバシステムの構成を示す概念図である。
【
図10】本発明の第1の実施形態に係るサーバ装置の変形例を含むサーバシステムの概念図である。
【
図11】本発明の第2の実施形態に係るサーバ装置の構成を示すブロック図である。
【
図12】本発明の第3の実施形態に係る通知装置の構成を示すブロック図である。
【
図13】本発明の各実施形態のサーバ装置の一部の構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。ただし、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい限定がされているが、発明の範囲を以下に限定するものではない。なお、以下の実施形態の説明に用いる全図においては、特に理由がない限り、同様箇所には同一符号を付す。また、以下の実施形態において、同様の構成・動作に関しては繰り返しの説明を省略する場合がある。
【0015】
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態に係るサーバ装置について説明する。本実施形態のサーバ装置は、サーバ装置に接続されたキーボードなどの入力装置から入力される入力情報に応じて点灯・点滅する発光器を含むことを特徴とする。以下においては、本実施形態のサーバ装置は、CPU(central processing unit)やメモリが搭載されたコンピュータの機能を含む。また、本実施形態のサーバ装置には、OS(Operating System)などのソフトウェアやGPIO(General-purpose input/output)などの入出力が構成される。
【0016】
(構成)
図1は、本実施形態のサーバ装置10の構成を示すブロック図である。
図1のように、サーバ装置10は、インターフェース11、コントローラ12、キーボードドライバ13、OS14、GPIO15、発光部17を備える。サーバ装置10は、インターフェース11を介してキーボード18(第1の入力装置とも呼ぶ)に接続される。なお、コントローラ12およびキーボードドライバ13の少なくともいずれかを含む構成を制御手段とも呼ぶ。
【0017】
インターフェース11(第1のインターフェースとも呼ぶ)は、外部の入力装置に接続される。また、インターフェース11は、コントローラ12に接続される。本実施形態においては、インターフェース11にキーボード18が接続される。なお、本実施形態においては、インターフェース11をUSB(Universal Serial Bus)インターフェースとして構成する例を挙げる。本実施形態においては、インターフェースの数を一つとしているが、インターフェースの数を二つに限定するわけではない。
【0018】
コントローラ12は、インターフェース11に接続される。コントローラ12は、インターフェース11を介して、キーボード18に入力されたキー情報を受信する。なお、コントローラ12に入力されるキー情報のことを入力情報とも呼ぶ。
【0019】
キーボードドライバ13(第1のドライバとも呼ぶ)は、サーバ装置10に接続されたキーボード18を制御・操作するための手段である。例えば、キーボードドライバ13は、キーボード18を制御・操作するためのソフトウェアとしてサーバ装置10に実装される。
【0020】
キーボードドライバ13は、コントローラ12にキー情報(第1の入力情報とも呼ぶ)が入力されると動作する。キーボードドライバ13は、コントローラ12に入力されたキー情報からキー入力を検出すると、OS14にキー入力を通知するとともに、GPIO15に対して論理値1を書き込む。なお、キーボードドライバ13は、キー入力を検知した際に、GPIO15に対して論理値1と論理値0とを所定のタイミングで交互に書き込むように構成してもよい。
【0021】
OS14は、サーバ装置10を動かすための手段である。例えば、OS14は、サーバ装置10にインストールされるアプリケーションソフトウェアや、サーバ装置10に内蔵・接続されるハードウェアを動作させるための基本ソフトウェアとして実装される。
【0022】
GPIO15(入出力手段とも呼ぶ)は、キーボードドライバ13と発光部17との間に接続される汎用入出力である。GPIO15は、キーボードドライバ13によって制御される。GPIO15は、初期値が0に設定されるレジスタを含む。GPIO15のレジスタには、キーボードドライバ13の制御に応じた論理値が書き込まれる。GPIO15は、キーボードドライバ13によって書き込まれた論理値に応じた出力値の信号を発光部17に出力する。具体的には、GPIO15は、論理値1が書き込まれた際にはHigh(第1の状態とも呼ぶ)を信号出力し、論理値0が書き込まれた際にはLow(第2の状態とも呼ぶ)を信号出力する。
【0023】
発光部17(発光手段とも呼ぶ)は、GPIO15の出力に接続される。発光部17は、GPIO15から入力される信号に応じて点灯または消灯する。本実施形態においては、発光部17は、GPIO15からHighの信号を入力すると点灯し、GPIO15からLowの信号を入力すると消灯する。例えば、発光部17は、GPIO15からHighの信号とLowの信号とを交互に入力すると点滅する。すなわち、発光部17は、キーボード18から入力情報がサーバ装置10に入力されると発光する。なお、サーバ装置10の電源がオン状態ならば発光部17を点灯させておき、GPIO15からHighの信号を入力すると消灯し、GPIO15からLowの信号を入力すると点灯するように構成してもよい。
【0024】
〔発光部〕
図2は、発光部17の構成例を示す概念図である。
図2の例では、発光部17は、GPIO15からの信号出力に応じて点灯・消灯するLED171を有する。LED171のアノードには、抵抗171を介して、GPIO15からの信号出力が入力される。また、LED171のカソードは、発光部17やサーバ装置10の筐体などに接地される。LED171の発光は、フロントフェース175に設けられた窓を通して外部から見ることができる。なお、
図2の発光部17の構成は一例であって、本実施形態の発光部17の構成を限定するものではない。
【0025】
図3は、発光部17のフロントフェース175の一例を示す概念図である。フロントフェース175には、サーバ装置10の内部を透かして見ることができる窓176が設けられている。例えば、窓176は、透明なプラスチックやガラスなどの部材で構成される。なお、フロントフェース175の一部を貫通させて窓176を形成させてもよい。また、フロントフェース175の形状は、円形に限定されず、三角形や四角形などのような多角形、楕円形などのように曲線で囲われた形などとしてもよいし、スリット状としてもよい。
【0026】
〔サーバシステム〕
ここで、入力装置によって操作中のサーバ装置10を明示的に通知する例について、複数のサーバ装置10によって構成されるサーバシステム1を示す概念図(
図4)を参照しながら説明する。
【0027】
図4は、少なくとも一つのサーバ装置10を含むサーバシステム1の構成例である。サーバシステム1は、複数のサーバ装置10(サーバ装置10-1、サーバ装置10-2およびサーバ装置10-3)を含む。また、複数のサーバ装置10のそれぞれには、複数のキーボード18(キーボード18-1、キーボード18-2、キーボード18-3)のいずれかが接続される。また、複数のサーバ装置10のそれぞれには、複数のポインティングデバイス(ポインティングデバイス19-1、ポインティングデバイス19-2、ポインティングデバイス19-3)のいずれかが接続される。
【0028】
図4の例では、サーバ装置10-1にはキーボード18-2とポインティングデバイス19-1とが接続される。また、サーバ装置10-2にはキーボード18-1とポインティングデバイス19-3とが接続される。また、サーバ装置10-3にはキーボード18-3とポインティングデバイス19-2とが接続される。
【0029】
図5は、キーボード18-2またはポインティングデバイス19-1がユーザによって操作された状態を示す概念図である。キーボード18-2およびポインティングデバイス19-1はサーバ装置10-1に接続される。そのため、キーボード18-2またはポインティングデバイス19-1がユーザによって操作されると、サーバ装置10-1に内蔵された発光部17が発光する。キーボード18-2またはポインティングデバイス19-1を操作するユーザは、サーバ装置10-1の発光部17が発光したことによって、操作中のサーバ装置10-1を認識できる。
【0030】
(動作)
次に、本実施形態のサーバ装置10の動作について図面を参照しながら説明する。
図6および
図7は、サーバ装置10の通知処理について説明するためのフローチャートである。
図6は、サーバ装置10が入力キー情報を受信し、発光部17を点灯させる処理に関するフローチャートである。
図7は、サーバ装置10における入力キー情報の受信が途絶え、発光部17を消灯させる処理に関するフローチャートである。以下の
図6および
図7のフローチャートに沿った説明においては、サーバ装置10を動作の主体として説明する。
【0031】
〔点灯〕
まず、
図6のフローチャートに沿って、サーバ装置10が発光部17を点灯させる動作について説明する。
【0032】
図6において、まず、サーバ装置10は、インターフェース11を介して入力されたキー情報を受信する(ステップS11)。
【0033】
次に、サーバ装置10は、受信されたキー情報からキー入力を検出する(ステップS12)。
【0034】
次に、サーバ装置10は、OS14にキー入力を通知するとともに、GPIO15のレジスタに論理値1を書き込む(ステップS13)。
【0035】
次に、サーバ装置10は、GPIO15から発光部17に対してHighを信号出力する(ステップS14)。
【0036】
そして、サーバ装置10の発光部17は、GPIO15からの信号出力Highに応じて点灯する(ステップS15)。
【0037】
以上が、サーバ装置10が発光部17を点灯させる動作についての説明である。
【0038】
〔消灯〕
続いて、
図7のフローチャートに沿って、サーバ装置10が発光部17を消灯させる動作について説明する。なお、
図7のフローチャートに沿った処理は、発光部17が点灯している状態で開始される。
【0039】
図7において、まず、サーバ装置10は、入力キー情報を受信しているか否かを判断する(ステップS21)。入力キー情報を受信している場合(ステップS21でYes)、サーバ装置10は、発光部17の点灯を維持する。
【0040】
入力キー情報の受信が途絶えると(ステップS21でNo)、サーバ装置10は、GPIO15のレジスタに論理値0を書き込む(ステップS22)。
【0041】
次に、サーバ装置10は、GPIO15から発光部17に対してLowを信号出力する(ステップS23)。
【0042】
そして、サーバ装置10の発光部17は、GPIO15からの信号出力Lowに応じて消灯する(ステップS24)。
【0043】
以上が、サーバ装置10が発光部17を消灯させる動作についての説明である。
【0044】
〔点滅〕
ここで、サーバ装置10が発光部17を点滅させる動作について図面を参照しながら説明する。
図8は、サーバ装置10が入力キー情報を受信し、発光部17を点滅させる処理に関するフローチャートである。以下の
図8のフローチャートに沿った説明においては、サーバ装置10を動作の主体として説明する。
【0045】
図8において、まず、サーバ装置10は、インターフェース11を介して入力されたキー情報を受信する(ステップS31)。
【0046】
次に、サーバ装置10は、受信されたキー情報からキー入力を検出する(ステップS32)。
【0047】
次に、サーバ装置10は、OS14にキー入力を通知するとともに、GPIO15のレジスタに論理値1と論理値0とを交互に書き込む(ステップS33)。例えば、サーバ装置10は、所定のタイミングでGPIO15のレジスタに論理値1と論理値0とを交互に書き込む。所定のタイミングは、一定間隔に設定してもよいし、点灯時間と消灯時間とが異なる長さになるように設定してもよく、特に限定は加えない。
【0048】
次に、サーバ装置10は、GPIO15から発光部17に対してHighとLowとを交互に信号出力する(ステップS34)。
【0049】
そして、サーバ装置10の発光部17は、GPIO15からの信号出力HighとLowとの切替に応じて点滅する(ステップS35)。
【0050】
以上が、サーバ装置10が発光部17を点滅させる動作についての説明である。
【0051】
以上のように、本実施形態によれば、複数のサーバのそれぞれにキーボードを接続して操作を行う際に、キーボードの入力操作に応じてサーバ装置の発光部を点灯または点滅させることによって、操作中のサーバを明示的に通知することができる。キーボードを操作するユーザは、サーバの発光部の点灯・点滅によって、操作中のサーバを認識できる。また、本実施形態によれば、操作中のサーバを認識しやすくなるため、複数のサーバを交互に操作する際に、光ディスクやUSBデバイスなどの媒体を所望のサーバに間違いなく脱着できるようになる。本実施形態の手法は、データセンターなどにおいて、複数のサーバ装置のそれぞれにキーボードを接続して任意のサーバシステムの環境構築を行う場面に適用できる。
【0052】
(関連技術)
図9は、一般的な構成のサーバシステム100の概念図である。サーバシステム100は、複数のサーバ(サーバ111、サーバ112およびサーバ113)を含む。サーバシステム100を構成する複数のサーバのそれぞれは、複数のキーボード(キーボード121、キーボード122およびキーボード123)のいずれかに接続される。サーバシステム100を構成する複数のサーバのそれぞれは、複数のマウス(マウス131、マウス132およびマウス133)のいずれかに接続される。また、サーバシステム100を構成する複数のサーバのそれぞれは、複数のモニタ(モニタ141、モニタ142およびモニタ143)のいずれかに接続される。
【0053】
図9の例では、複数のキーボードと複数のマウスの配線が入り組み、いずれのキーボードやマウスがいずれのサーバに接続されているか分かりにくい状況となっている。そのため、サーバ111を操作してモニタ141に画像情報を表示させようとするときに、いずれのキーボードやマウスを操作すればよいのかがすぐには判別できない。
【0054】
それに対し、本実施形態によれば、キーボードやマウスなどの入力装置をキー操作することによって、いずれのサーバが反応するのかを即座に判別できる。
【0055】
(変形例)
図10は、本実施形態のサーバシステム1の変形例(サーバシステム1-2)の発光部を点灯・点滅させる例である。
図10の変形例では、サーバ装置10-1~3のそれぞれの発光部17に含まれるLED171を異なる色とする。例えば、サーバ装置10-1のLED171を赤、サーバ装置10-1のLED171を青、サーバ装置10-1のLED171を黄とする。なお、各サーバ装置10のLED171の発光色は、ここで挙げた限りではない。
【0056】
サーバシステム1-2を操作する環境においては、複数のサーバ装置10-1~3のそれぞれを同時に操作することも想定される。そのような場合、複数のサーバ装置10-1~3のLED171が同じ色で発光させると、どのサーバ装置10がどのキーボード18に接続されているか分からなくなることもある。
【0057】
本変形例によれば、複数のサーバのLEDを互いに異なる発光色のものとするため、キーボードごとに接続されるサーバを認識できる。なお、LEDの色を変えるのではなく、LEDの点滅間隔や発光強度をサーバごとに異なるように構成してもよいし、LEDの数をサーバごとに異なるように構成してもよい。また、LEDの全面に配置するフロントフェースの窓の形状を、サーバごとに円形や三角形、四角形などのように変えてもよい。
【0058】
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態のサーバ装置について図面を参照しながら説明する。本実施形態のサーバ装置は、サーバ装置に接続されたキーボードに加えて、ポインティングデバイスなどの入力装置から入力される入力情報に応じて点灯または点滅する発光部を含む。
【0059】
(構成)
図11は、本実施形態のサーバ装置20の構成を示すブロック図である。
図11のように、サーバ装置20は、第1のインターフェース21-1、第2のインターフェース21-2、コントローラ22、キーボードドライバ23、OS24、GPIO25、ポインティングデバイスドライバ26、発光部27を備える。サーバ装置20は、第1のインターフェース21-1を介してキーボード28に接続される。また、サーバ装置20は、第2のインターフェース21-2を介してポインティングデバイス29に接続される。
【0060】
第1のインターフェース21-1および第2のインターフェース21-2は、外部の入力装置に接続される。また、第1のインターフェース21-1および第2のインターフェース21-2は、コントローラ22に接続される。本実施形態においては、第1のインターフェース21-1にキーボード28(第1の入力装置とも呼ぶ)が接続され、第2のインターフェース21-2(第2の入力装置とも呼ぶ)にポインティングデバイス29が接続される。なお、本実施形態においては、第1のインターフェース21-1および第2のインターフェース21-2をUSBインターフェースとして構成する例を挙げる。また、本実施形態においては、インターフェースの数を二つとしているが、インターフェースの数を二つに限定するわけではない。
【0061】
コントローラ22は、第1のインターフェース21-1および第2のインターフェース21-2に接続される。コントローラ22は、第1のインターフェース21-1を介して、キーボード28に入力されたキー情報を受信する。また、コントローラ22は、第2のインターフェース21-2を介して、ポインティングデバイス29になされた操作応じた操作情報を受信する。なお、コントローラ22に入力されるキー情報や操作情報のことを入力情報とも呼ぶ。
【0062】
キーボードドライバ23(第1のドライバとも呼ぶ)は、サーバ装置20に接続されたキーボード28を制御・操作するための手段である。例えば、キーボードドライバ23は、キーボード28を制御・操作するためのソフトウェアとしてサーバ装置20に実装される。
【0063】
キーボードドライバ23は、コントローラ22にキー情報(第1の入力情報とも呼ぶ)が入力されると動作する。キーボードドライバ23は、コントローラ22に入力されたキー情報からキー入力を検出すると、OS24にキー入力を通知するとともに、GPIO25に対して論理値1を書き込む。なお、キーボードドライバ23は、キー入力を検知した際に、GPIO25に対して論理値1と論理値0とを所定のタイミングで交互に書き込むように構成してもよい。
【0064】
OS24は、サーバ装置20を動かすための手段である。例えば、OS24は、サーバ装置20にインストールされるアプリケーションソフトウェアや、サーバ装置20に内蔵・接続されるハードウェアを動作させるための基本ソフトウェアとして実装される。
【0065】
GPIO25(入出力手段とも呼ぶ)は、キーボードドライバ23およびポインティングデバイスドライバ26と発光部27との間に接続される汎用入出力である。GPIO25は、キーボードドライバ23およびポインティングデバイスドライバ26によって制御される。GPIO25は、初期値が0に設定されるレジスタを含む。GPIO25のレジスタには、キーボードドライバ23またはポインティングデバイスドライバ26の制御に応じた論理値が書き込まれる。例えば、GPIO25には、キーボードドライバ23およびポインティングデバイスドライバ26に同時に異なる論理値が書き込まれた場合、論理値1が書き込まれる。GPIO25は、キーボードドライバ23またはポインティングデバイスドライバ26によって書き込まれた論理値に応じた出力値の信号を発光部27に出力する。具体的には、GPIO25は、論理値1が書き込まれた際にはHigh(第1の状態とも呼ぶ)を信号出力し、論理値0が書き込まれた際にはLow(第2の状態とも呼ぶ)を信号出力する。
【0066】
ポインティングデバイスドライバ26(第2のドライバとも呼ぶ)は、サーバ装置20に接続されたポインティングデバイス29を制御・操作するための手段である。例えば、ポインティングデバイスドライバ26は、ポインティングデバイス29を制御・操作するためのソフトウェアとしてサーバ装置20に実装される。
【0067】
ポインティングデバイスドライバ26は、コントローラ22に操作情報(第2の入力情報とも呼ぶ)が入力されると動作する。ポインティングデバイスドライバ26は、コントローラ22に入力された操作情報から操作入力を検出すると、OS24に操作入力を通知するとともに、GPIO25に対して論理値1を書き込む。なお、ポインティングデバイスドライバ26は、操作入力を検知した際に、GPIO25に対して論理値1と論理値0とを所定のタイミングで交互に書き込むように構成してもよい。
【0068】
発光部27(発光手段とも呼ぶ)は、GPIO25の出力に接続される。発光部27は、GPIO25から入力される信号に応じて点灯または消灯する。本実施形態においては、発光部27は、GPIO25からHighの信号を入力すると点灯し、GPIO25からLowの信号を入力すると消灯する。例えば、発光部27は、GPIO25からHighの信号とLowの信号とを交互に入力すると点滅する。すなわち、発光部27は、キーボード28またはポインティングデバイス29から入力情報がサーバ装置20に入力されると発光する。なお、サーバ装置20の電源がオン状態ならば発光部27を点灯させておき、GPIO25からHighの信号を入力すると消灯し、GPIO25からLowの信号を入力すると点灯するように構成してもよい。
【0069】
以上のように、本実施においては、キーボードまたはポインティングデバイスから入力情報がサーバ装置に入力されると発光部が発光する。そのため、本実施形態によれば、キーボードの操作のみならず、マウスの操作によって操作中のサーバを識別できる。本実施形態の手法は、データセンターなどにおいて、複数のサーバ装置のそれぞれにキーボードやマウスなどを接続して任意のサーバシステムの環境構築を行う場面に適用できる。
【0070】
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態の通知装置について図面を参照しながら説明する。本実施形態の通知装置は、サーバ装置に搭載され、サーバ装置に入力された入力情報に応じて点灯・点滅する発光器を含む。本実施形態の通知装置は、第1および第2の実施形態のサーバ装置に含まれる発光部を発光させる機能を概念化したものである。
【0071】
図12は、本実施形態の通知装置30の構成を示すブロック図である。
図12のように、通知装置30は、制御部31、入出力部32、発光部33を備える。
図12は、図示しない入力装置から入力される入力情報に応じて、通知装置30の発光部33が発光する様子を図示している。なお、図示しない入力装置から入力情報が入力されないときは、通知装置30の発光部33は発光しない。
【0072】
制御部31(制御手段とも呼ぶ)は、図示しない入力装置から入力情報を入力とする。制御部31は、入力情報が入力されると、入出力部32に論理値1を書き込む。また、制御部31は、入力情報の入力が途絶えると、入出力部32に論理値0を書き込む。なお、制御部31は、入力情報が入力されると、論理値1と論理値0とを交互に入出力部32に書き込むように構成してもよい。
【0073】
例えば、制御部31は、第1の実施形態のコントローラ12とキーボードドライバ13との少なくともいずれかを含む構成に相当する。また、例えば、制御部31は、第2の実施形態のコントローラ22とキーボードドライバ23とポインティングデバイスドライバ26との少なくともいずれかを含む構成に相当する。
【0074】
入出力部32(入出力手段とも呼ぶ)は、汎用入出力である。入出力部32は、制御部31によって制御される。入出力部32は、初期値が0に設定されるレジスタを含む。入出力部32のレジスタには、制御部31の制御に応じた論理値が書き込まれる。入出力部32は、制御部31によって書き込まれた論理値に応じた出力値の信号を発光部33に出力する。具体的には、入出力部32は、論理値1が書き込まれた際にはHighを信号出力し、論理値0が書き込まれた際にはLowを信号出力する。
【0075】
例えば、入出力部32は、第1の実施形態のGPIO15や第2の実施形態のGPIO25に相当する。
【0076】
発光部33(発光手段とも呼ぶ)は、入出力部32の出力に接続される。発光部33は、入出力部32から入力される信号に応じて点灯または消灯する。本実施形態においては、発光部33は、入出力部32からHighの信号を入力すると点灯し、入出力部32からLowの信号を入力すると消灯する。例えば、発光部33は、入出力部32からHighの信号とLowの信号とを交互に入力すると点滅する。すなわち、発光部33は、図示しない入力装置から通知装置30を搭載するサーバ装置に入力情報が入力されると発光する。なお、通知装置30を搭載するサーバ装置の電源がオン状態ならば発光部33を点灯させておき、入出力部32からHighの信号を入力すると消灯し、入出力部32からLowの信号を入力すると点灯するように構成してもよい。
【0077】
例えば、発光部33は、第1の実施形態の発光部17や第2の実施形態の発光部27に相当する。
【0078】
以上のように、本実施形態の通知装置は、発光手段と、入出力手段と、制御手段とを備える。発光手段は、入力される信号の状態に応じて発光状態が切り替わる発光器を有する。入出力手段は、レジスタを有し、レジスタに書き込まれる論理値に応じた状態の信号を発光手段に出力する。制御手段は、入力装置からの入力情報に応じて入出力手段のレジスタの論理値を書き換える。
【0079】
本実施形態の通知装置によれば、入力装置の接続先のサーバを明示的に通知することができる。第1および第2の実施形態においては、キーボード操作やマウス操作に応じて発光部の点灯・点滅制御をドライバで行う例について説明してきたが、USBコントローラに発光部の点灯・点滅制御を実行させるように構成してもよい。
【0080】
例えば、本実施形態によれば、入力装置によって操作中のサーバ装置を通知する通知方法を提供できる。まず、入力装置からの入力情報に応じてサーバ装置が備える入出力手段に含まれるレジスタの論理値を書き換える。そして、入力される信号の状態に応じて発光状態が切り替わる発光器に、レジスタに書き込まれる論理値に応じた状態の信号を入力し、発光器の発光状態を切り替えることによって、操作中のサーバ装置を通知できる。
【0081】
例えば、発光手段の点灯制御において、制御手段は、入力情報が入力されると入出力手段のレジスタに第1の論理値を書き込む。入出力手段は、制御手段によってレジスタに第1の論理値が書き込まれると第1の状態の信号を発光手段に出力する。発光手段は、入出力手段から入力される第1の状態の信号に応じて点灯する。
【0082】
例えば、発光手段の消灯制御において、制御手段は、入力情報からの入力が途絶えると入出力手段のレジスタに第2の論理値を書き込む。入出力手段は、制御手段によってレジスタに第2の論理値が書き込まれると第2の状態の信号を発光手段に出力する。発光手段は、入出力手段から入力される第2の状態の信号に応じて消灯する。
【0083】
例えば、発光手段の点滅制御において、制御手段は、入力情報が入力されると入出力手段のレジスタに第1の論理値と第2の論理値とを交互に書き込む。入出力手段は、制御手段によってレジスタに書き込まれる論理値に応じた状態の信号を発光手段に出力する。発光手段は、入出力手段から入力される信号の状態に応じて点滅する。
【0084】
例えば、制御手段は、第1の入力装置から入力される第1の入力情報に基づいて入出力手段を制御する第1のドライバを含む。第1のドライバは、第1の入力装置から第1の入力情報が入力されると入出力手段のレジスタに論理値1を書き込む。
【0085】
例えば、制御手段は、第2の入力装置から入力される第2の入力情報に基づいて入出力手段を制御する第2のドライバを含む。第2のドライバは、第2の入力装置から第2の入力情報が入力されると入出力手段のレジスタに論理値1を書き込む。
【0086】
例えば、本実施形態の通知装置と、少なくとも一つのインターフェースとを備えるサーバ装置を構成できる。インターフェースは、入力装置に接続され、入力装置と制御手段との接続を仲介する。また、本実施形態の通知装置を含むサーバ装置を複数備えるサーバシステムを構成できる。また、複数のサーバ装置に含まれる発光器の発光色をサーバ装置ごとに異なるように構成できる。
【0087】
(ハードウェア)
ここで、本発明の各実施形態に係るサーバ装置のハードウェア構成について、
図13の情報処理装置90を一例として挙げて説明する。なお、
図13の情報処理装置90は、各実施形態のサーバ装置を実現するための構成例であって、本発明の範囲を限定するものではない。
【0088】
図13のように、情報処理装置90は、プロセッサ91、主記憶装置92、補助記憶装置93、通信インターフェース95、入出力インターフェース96および発光器97を備える。
図13においては、インターフェースをI/F(Interface)と略して表記する。プロセッサ91、主記憶装置92、補助記憶装置93、通信インターフェース95および入出力インターフェース96は、バス99を介して互いにデータ通信可能に接続される。また、プロセッサ91、主記憶装置92、補助記憶装置93および入出力インターフェース96は、通信インターフェース95を介して、インターネットやイントラネットなどのネットワークに接続される。
【0089】
プロセッサ91は、補助記憶装置93等に格納されたプログラムを主記憶装置92に展開し、展開されたプログラムを実行する。本実施形態においては、情報処理装置90にインストールされたソフトウェアプログラムを用いる構成とすればよい。プロセッサ91は、本実施形態に係るサーバ装置による処理を実行する。
【0090】
主記憶装置92は、プログラムが展開される領域を有する。主記憶装置92は、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)などの揮発性メモリとすればよい。また、MRAM(Magnetoresistive Random Access Memory)などの不揮発性メモリを主記憶装置92として構成・追加してもよい。
【0091】
補助記憶装置93は、種々のデータを記憶する。補助記憶装置93は、ハードディスクやフラッシュメモリなどのローカルディスクによって構成される。なお、種々のデータを主記憶装置92に記憶させる構成とし、補助記憶装置93を省略することも可能である。
【0092】
通信インターフェース95は、規格や仕様に基づいて、インターネットやイントラネットなどのネットワークを通じて、外部のシステムや装置に接続するためのインターフェースである。入出力インターフェース96は、情報処理装置90と周辺機器とを接続するためのインターフェースである。通信インターフェース95および入出力インターフェース96は、外部機器と接続するインターフェースとして共通化してもよい。また、本実施形態においては、入出力インターフェース96に発光器97を接続する。
【0093】
発光器97は、LEDなどの発光デバイスである。なお、発光器97は、LEDに限らず、情報処理装置90に搭載できるサイズや消費電力の光源であればよい。
【0094】
情報処理装置90には、必要に応じて、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力機器を接続するように構成してもよい。それらの入力機器は、情報や設定の入力に使用される。なお、タッチパネルを入力機器として用いる場合は、表示機器の表示画面が入力機器のインターフェースを兼ねる構成とすればよい。プロセッサ91と入力機器との間のデータ通信は、入出力インターフェース96に仲介させればよい。
【0095】
また、情報処理装置90には、情報を表示するための表示機器を備え付けてもよい。表示機器を備え付ける場合、情報処理装置90には、表示機器の表示を制御するための表示制御装置(図示しない)が備えられていることが好ましい。表示機器は、入出力インターフェース96を介して情報処理装置90に接続すればよい。
【0096】
また、情報処理装置90には、必要に応じて、ディスクドライブを備え付けてもよい。ディスクドライブは、バス99に接続される。ディスクドライブは、プロセッサ91と図示しない記録媒体(プログラム記録媒体)との間で、記録媒体からのデータ・プログラムの読み出し、情報処理装置90の処理結果の記録媒体への書き込みなどを仲介する。記録媒体は、例えば、CD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)などの光学記録媒体で実現できる。また、記録媒体は、USB(Universal Serial Bus)メモリやSD(Secure Digital)カードなどの半導体記録媒体や、フレキシブルディスクなどの磁気記録媒体、その他の記録媒体によって実現してもよい。
【0097】
以上が、本発明の各実施形態に係るサーバ装置を可能とするためのハードウェア構成の一例である。なお、
図13のハードウェア構成は、各実施形態に係るサーバ装置を実現するためのハードウェア構成の一例であって、本発明の範囲を限定するものではない。また、各実施形態に係るサーバ装置に関する処理をコンピュータに実行させるプログラムも本発明の範囲に含まれる。さらに、各実施形態に係るプログラムを記録したプログラム記録媒体も本発明の範囲に含まれる。
【0098】
各実施形態のサーバ装置の構成要素は、任意に組み合わせることができる。また、各実施形態のサーバ装置の構成要素は、ソフトウェアによって実現してもよいし、回路によって実現してもよい。
【0099】
以上、実施形態を参照して本発明を説明してきたが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
【符号の説明】
【0100】
1 サーバシステム
10、20 サーバ装置
11 インターフェース
12、22 コントローラ
13、23 キーボードドライバ
14、24 OS
15、25 GPIO
17、27 発光部
18、28 キーボード
21-1 第1のインターフェース
21-2 第2のインターフェース
26 ポインティングデバイスドライバ
30 通知装置
31 制御部
32 入出力部
33 発光部