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特許7152293通信端末装置、移動通信試験システム、移動通信試験方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-03
(45)【発行日】2022-10-12
(54)【発明の名称】通信端末装置、移動通信試験システム、移動通信試験方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04W 24/08 20090101AFI20221004BHJP
   H04M 1/24 20060101ALI20221004BHJP
【FI】
H04W24/08
H04M1/24 G
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2018236605
(22)【出願日】2018-12-18
(65)【公開番号】P2020099008
(43)【公開日】2020-06-25
【審査請求日】2021-02-19
(73)【特許権者】
【識別番号】501440684
【氏名又は名称】ソフトバンク株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】505382984
【氏名又は名称】株式会社メリテック
(74)【代理人】
【識別番号】100098626
【弁理士】
【氏名又は名称】黒田 壽
(74)【代理人】
【識別番号】100128691
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 弘通
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 克則
(72)【発明者】
【氏名】藤山 隆也
(72)【発明者】
【氏名】荒木 領
(72)【発明者】
【氏名】インドラジット カーター
【審査官】伊藤 嘉彦
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第08265619(US,B1)
【文献】特開平06-030463(JP,A)
【文献】特開2005-142806(JP,A)
【文献】特開平10-224290(JP,A)
【文献】特開2003-264497(JP,A)
【文献】特開2006-060762(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0365837(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04M 1/00
H04M 1/24- 1/82
H04M 99/00
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動通信網に基地局を新設したときの前記基地局のインテグレーション業務に作業者が用いる通信試験用の通信端末装置であって、
前記基地局に対応する複数の周波数帯、複数の無線通信方式及び複数のセクターについて、当該通信試験用の通信端末装置による前記基地局を介した音声通信試験、パケット通信試験、緊急呼試験及び位置情報確認試験を含む複数種類の通信試験を実行する試験通信部と、
前記複数種類の通信試験それぞれの試験結果を出力する出力部と、
を備え、
前記試験通信部は、前記作業者が当該通信試験用の通信端末装置を操作して試験用のプログラムが実行されることにより、
(1)前記複数のセクターの最初のセクターに向けて前記基地局から発射されている対象電波を探索し、
(2)前記対象電波の探索に成功して前記基地局に接続したら、前記基地局又は所定のサーバから通信試験設定情報のファイルをダウンロードし、
(3)前記ファイルから読み出した通信試験設定情報に基づいて、前記基地局に対応する複数の周波数帯及び複数の無線通信方式の複数の組み合わせの最初の組み合わせについて、前記基地局との無線通信の周波数を試験対象の周波数帯に設定し、前記基地局との無線通信の無線通信方式を試験対象の無線通信方式に設定し、前記基地局との接続を確認し、
(4)前記基地局との接続を確認したら、前記ファイルから読み出した通信試験設定情報に基づいて、前記基地局を介した前記音声通信試験、前記パケット通信試験、前記緊急呼試験及び前記位置情報確認試験を含む複数種類の通信試験を連続的に実行し、
(5)前記最初のセクターにおける前記試験対象の周波数帯及び前記無線通信の無線通信方式の残りの組み合わせについて、前記基地局との接続の確認及び前記複数種類の通信試験の連続的な実行を行い、
(6)前記複数のセクターの残りのセクターについて、前記(1)~(5)の処理を実行する、
ことを特徴とする通信端末装置。
【請求項2】
請求項1の通信端末装置において、
前記複数種類の通信試験に関する通信試験設定情報を記憶する記憶部を更に備え、
前記複数種類の通信試験を実行する前に、前記基地局について実行する前記複数種類の通信試験に関する通信試験設定情報を受信して前記記憶部に記憶することを特徴とする通信端末装置
【請求項3】
求項1又は2の通信端末装置において、
前記試験結果は、前記通信試験ごとに予め設定した試験評価基準に基づいて算出された結果であることを特徴とする通信端末装置。
【請求項4】
請求項1乃至のいずれかの通信端末装置において、
前記複数種類の通信試験の実行中に前記通信試験の進行状況を示す試験ステータス情報を出力することを特徴とする通信端末装置。
【請求項5】
請求項1乃至のいずれかの通信端末装置と、
前記基地局を介して前記通信端末装置との間で前記複数種類の通信試験の少なくとも一つを行うサーバ及び他の通信端末装置の少なくとも一方と、
を備えることを特徴とする移動通信試験システム。
【請求項6】
移動通信網に基地局を新設したときの前記基地局のインテグレーション業務における前記基地局を介した通信の試験を行う移動通信試験方法であって、
(1)前記基地局に対応する複数のセクターの最初のセクターに向けて前記基地局から発射されている対象電波を探索することと、
(2)前記対象電波の探索に成功して前記基地局に接続したら、前記基地局又は所定のサーバから通信試験設定情報のファイルをダウンロードすることと、
(3)前記ファイルから読み出した通信試験設定情報に基づいて、前記基地局に対応する複数の周波数帯及び複数の無線通信方式の複数の組み合わせの最初の組み合わせについて、前記基地局との無線通信の周波数を試験対象の周波数帯に設定し、前記基地局との無線通信の無線通信方式を試験対象の無線通信方式に設定し、前記基地局との接続を確認することと、
(4)前記基地局との接続を確認したら、前記ファイルから読み出した通信試験設定情報に基づいて、前記基地局を介した前記音声通信試験、前記パケット通信試験、前記緊急呼試験及び前記位置情報確認試験を含む複数種類の通信試験を連続的に実行することと、
(5)前記最初のセクターにおける前記試験対象の周波数帯及び前記無線通信の無線通信方式の残りの組み合わせについて、前記基地局との接続の確認及び前記複数種類の通信試験の連続的な実行を行うことと、
(6)前記複数のセクターの残りのセクターについて、前記(1)~(5)の処理を実行することと、
(7)前記複数種類の通信試験それぞれの試験結果を出力することと、
を含むことを特徴とする移動通信試験方法。
【請求項7】
移動通信網に基地局を新設したときの前記基地局のインテグレーション業務に作業者が用いる通信試験用の通信端末装置に備えるコンピュータ又はプロセッサにおいて実行されるプログラムであって、
(1)前記基地局に対応する複数のセクターの最初のセクターに向けて前記基地局から発射されている対象電波を探索するプログラムコードと、
(2)前記対象電波の探索に成功して前記基地局に接続したら、前記基地局又は所定のサーバから通信試験設定情報のファイルをダウンロードするプログラムコードと、
(3)前記ファイルから読み出した通信試験設定情報に基づいて、前記基地局に対応する複数の周波数帯及び複数の無線通信方式の複数の組み合わせの最初の組み合わせについて、前記基地局との無線通信の周波数を試験対象の周波数帯に設定し、前記基地局との無線通信の無線通信方式を試験対象の無線通信方式に設定し、前記基地局との接続を確認するプログラムコードと、
(4)前記基地局との接続を確認したら、前記ファイルから読み出した通信試験設定情報に基づいて、前記基地局を介した前記音声通信試験、前記パケット通信試験、前記緊急呼試験及び前記位置情報確認試験を含む複数種類の通信試験を連続的に実行するプログラムコードと、
(5)前記最初のセクターにおける前記試験対象の周波数帯及び前記無線通信の無線通信方式の残りの組み合わせについて、前記基地局との接続の確認及び前記複数種類の通信試験の連続的な実行を行うプログラムコードと、
(6)前記複数のセクターの残りのセクターについて、前記(1)~(5)の処理を実行するプログラムコードと、
(7)前記複数種類の通信試験それぞれの試験結果を出力するプログラムコードと、
を有することを特徴とするプログラム。
【請求項8】
請求項のプログラムにおいて、
前記複数種類の通信試験を実行する前に、前記基地局について実行する前記複数種類の通信試験に関する通信試験設定情報を受信して記憶するプログラムコードを更に有することを特徴とするプログラム
【請求項9】
求項7又は8のプログラムにおいて、
前記試験結果は、前記通信試験ごとに予め設定した試験評価基準に基づいて算出された結果であることを特徴とするプログラム。
【請求項10】
請求項乃至のいずれかのプログラムにおいて、
前記複数種類の通信試験の実行中に前記通信試験の進行状況を示す試験ステータス情報を出力するプロラムコードを更に有することを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動通信の基地局を介した通信の試験を行う通信端末装置、移動通信試験システム、移動通信試験方法及びプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、基地局の運用開始前のインテグレーション作業時等において、現地の端末装置が基地局を介した試験通信を実施し、基地局を介した音声やデータの通信の正常性を確認する移動通信試験方法が知られている。例えば、特許文献1には、保守端末装置から同端末のメールアドレス番号を含んだパケットデータを試験端末装置のメールアドレス番号に対して送信し返信を確認することで、基地局無線装置のパケットデータ呼処理機能が正常に動作しているかを確認する移動通信試験方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2002-271280号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の移動通信試験方法では現地作業者の負荷が課題になっている。特に、近年の移動通信システムにおける周波数帯の増加や通信技術の進化などにより、試験対象の基地局が対応している周波数帯、無線通信方式、セクター及び試験項目の組み合わせが増加し、通信試験の確認項目の増加や確認に要する時間の増加が負荷となっている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様に係る通信端末装置は、移動通信の基地局を介して通信可能な通信端末装置である。前記通信端末装置は、前記基地局に対応する周波数帯、無線通信方式、セクター及び試験項目の組み合わせが互いに異なる複数種類の通信試験を実行する試験通信部と、前記複数種類の通信試験それぞれの試験結果を出力する出力部とを備える。
【0006】
本発明の他の態様に係る移動通信試験システムは、前記通信端末装置と、前記基地局を介して前記通信端末装置との間で前記複数種類の通信試験の少なくとも一つを行うサーバ及び他の通信端末装置の少なくとも一方とを備える。
【0007】
本発明の更に他の態様に係る移動通信試験方法は、移動通信の基地局を介した通信の試験を行う移動通信試験方法である。前記移動通信試験方法は、前記基地局に対応する周波数帯、無線通信方式、セクター及び試験項目の組み合わせが互いに異なる複数種類の通信試験を実行することと、前記複数種類の通信試験それぞれの試験結果を出力することとを含む。
【0008】
本発明の更に他の態様に係るプログラムは、移動通信の基地局を介して通信可能な通信端末装置に備えるコンピュータ又はプロセッサにおいて実行されるプログラムである。前記プログラムは、前記基地局に対応する周波数帯、無線通信方式、セクター及び試験項目の組み合わせが互いに異なる複数種類の通信試験を実行するプログラムコードと、前記複数種類の通信試験それぞれの試験結果を出力するプログラムコードとを有する。
【0009】
前記通信端末装置、前記移動通信試験システム、前記移動通信試験方法及び前記プログラムにおいて、前記複数種類の通信試験を実行する前に、前記基地局について実行する前記複数種類の通信試験に関する通信試験設定情報を受信して記憶してもよい。
また、前記通信端末装置、前記移動通信試験システム、前記移動通信試験方法及び前記プログラムにおいて、前記複数種類の通信試験を実行する前に、前記基地局の発射電波の探索を自動実行してもよい。
また、前記通信端末装置、前記移動通信試験システム、前記移動通信試験方法及び前記プログラムにおいて、前記試験結果は、前記通信試験ごとに予め設定した試験評価基準に基づいて算出された結果であってもよい。
また、前記通信端末装置、前記移動通信試験システム、前記移動通信試験方法及び前記プログラムにおいて、前記複数種類の通信試験の実行中に前記通信試験の進行状況を示す試験ステータス情報を出力してもよい。
また、前記通信端末装置、前記移動通信試験システム、前記移動通信試験方法及び前記プログラムにおいて、前記周波数帯は、互いに異なる複数の周波数帯を含み、前記無線通信方式は、世代が互いに異なる複数種類の無線通信方式を含み、前記試験項目は、音声通信試験、パケット通信試験、緊急呼試験及び位置情報確認試験の少なくとも一つを含んでもよい。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、現地作業者の負荷を抑制しつつ、試験対象の基地局が対応している周波数帯、無線通信方式、セクター及び試験項目の複数種類の組み合わせについて通信の試験を実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】実施形態に係る移動通信試験システムの全体の概略構成の一例を示す説明図。
図2】実施形態に係る通信端末装置の主要な機能部の一例を示すブロック図。
図3】実施形態に係る通信端末装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図。
図4】実施形態に係る通信端末装置における通信試験の一例を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る移動通信試験システムの全体の概略構成の一例を示す説明図である。本実施形態の移動通信試験システムは、移動通信網30に基地局20を新規に設置したインテグレーション作業時などにおいて基地局20を介した通信の正常性を確認する試験(以下「コール試験」という。)を行うシステムである。
【0013】
移動通信試験システムは、試験対象の基地局20の周辺現場で使用される試験用の通信端末装置(以下「試験端末」ともいう。)10と、移動通信網30に設けられた通信試験に使用可能なサーバ群40と、試験端末10との音声通信(3Gの音声通信及びVoLTE音声通信)の試験時に音声通信相手として使用可能な通信端末装置(以下「相手端末」という。)15とを備える。
【0014】
サーバ群40は、例えば、データ通信サーバ、緊急呼応答サーバ及び位置情報サーバを含む。データ通信サーバは、上りリンク及び下りリンクそれぞれのデータ通信速度を測定するために試験端末10との間で試験用のパケット通信を行うサーバである。緊急呼自動応答サーバは、試験端末10からの特番(電話番号:110、119、117)宛の緊急呼を正常に受信できるか否かを試験するためのサーバであり、試験端末10からの緊急呼を着呼して音声通信回線が確立されると、所定の音声ガイダンスメッセージを試験端末10に送信する。位置情報サーバは、試験端末10からの要求に応じて、試験端末10について登録されている位置情報を返信する。
【0015】
図2は、本実施形態に係る試験端末(通信端末装置)10の主要な機能部の一例を示すブロック図である。試験端末10は、試験通信部100と出力部101と記憶部102とを有する。
試験通信部100は、試験対象の基地局20に対応する無線通信の周波数帯、無線通信方式、セクター及び試験項目の組み合わせが互いに異なる複数種類の通信試験を実行する。前記複数種類の通信試験は、例えば、音声通信試験、パケット通信試験、緊急呼試験及び位置情報確認試験を含む。
【0016】
試験通信部100は、前記複数種類の通信試験を実行する前に、基地局20について実行する複数種類の通信試験に関する通信試験設定情報を受信してもよい。
また、試験通信部100は、複数種類の通信試験を実行する前に、基地局20からの発射電波の探索を自動実行してもよい。
また、試験通信部100は、通信試験ごとに予め設定した試験評価基準に基づいて、前記試験結果を算出してもよい。
【0017】
出力部101は、試験対象の基地局20について実行された複数種類の通信試験(音声通信試験、パケット通信試験、緊急呼試験、位置情報確認試験)それぞれの試験結果を出力する。出力部101は、前記複数種類の通信試験の実行中に通信試験の進行状況を示す試験ステータス情報を出力してもよい。出力は、画像の表示でもよいし、音声出力でもよい。
【0018】
記憶部102は、複数種類の通信試験(音声通信試験、パケット通信試験、緊急呼試験、位置情報確認試験)それぞれの試験結果と、試験対象の基地局20について実行される前記複数種類の通信試験に関する通信試験設定情報とを記憶する。
【0019】
前記通信試験設定情報は、試験対象の基地局20からの発射電波を探索して基地局20のセルに固定接続するための局情報、固定、通信試験の種類、通信試験を実行する無線通信の周波数帯、無線通信方式、セクター及び試験項目の複数の組み合わせ等を含む。通信試験設定情報は、例えばcsvファイルとして送受信され、記憶される。
【0020】
表1は、本実施形態の通信試験に用いられる7種類の周波数帯の候補の一例である。周波数帯の候補は、試験対象の基地局20が設置されるエリア、国等によって異なる場合がある。また、通信試験の無線通信方式に応じて用いられる周波数帯が異なる場合もある。
【表1】
【0021】
表2は、本実施形態の通信試験に用いられる3種類の無線通信方式の候補の一例である。無線通信方式の候補は、試験対象の基地局20の種類などによって異なる場合がある。表2中の「3G」は3GPPで策定された移動通信の第3世代の標準規格に準拠した無線通信方式であり、「LTE」は、移動通信の第4世代の標準規格であるLTE(LTE-Advancedを含む)に準拠した無線通信方式である。また、表2中の「5G」は次世代の第5世代の標準規格に準拠した無線通信方式である
【表2】
【0022】
表3は、本実施形態の試験対象の基地局20が形成するセルを構成する互いに異なる3方向のセクターの候補の一例である。
【表3】
【0023】
表4及び表5はそれぞれ、本実施形態の通信試験に用いられる4種類の試験項目の候補の一例である。表4は3Gの無線通信方式の場合の試験項目Aの例であり、表5はLTE(4G)又は5Gの無線通信方式の場合の試験項目Bの例である。
【表4】
【表5】
【0024】
表4中の「CS確認試験」は、3Gの回線交換機を介した音声通信の試験(通話試験)であり、基地局20周辺の現地の試験端末10と相手端末15との間で行われる。例えば、試験端末10から基地局20を介して相手端末15に音声通信の発呼を行い、両端末の間で音声通信の3G回線が確立され、試験端末10において所定時間の無音期間を確認することにより、3Gの音声通信の正常性を判断することができる。
【0025】
表5の中の「VoLTE確認試験」は、LTE(4G)のパケット交換機を介した音声通信(VoLTE:Voice on LTE)の試験(通話試験)であり、CS試験と同様に、試験端末10と相手端末15との間で行われる。例えば、試験端末10から基地局20を介して相手端末15に音声通信の発呼を行い、両端末の間で音声通信のLTE回線が確立され、試験端末10において所定時間の無音期間を確認することにより、VoLTEの音声通信の正常性を判断することができる。
【0026】
表4及び表5の「PS確認試験」は、試験端末10と移動通信網30側のサーバ群40のデータ通信サーバとの間で行われるパケットデータ通信のスループット試験である。試験端末10は、移動通信網30のデータ通信サーバとの間で上りリンク及び下りリンクそれぞれのデータ通信速度を測定し、各データ通信速度の測定結果が所定の評価基準値よりも大きいことを確認することにより、パケットデータ通信の正常性を判断することができる。
【0027】
表4及び表5の「緊急呼確認試験」は、試験端末10が特番(電話番号:110、119、117)の緊急呼自動応答サーバに対して緊急呼を発したときに、その緊急呼を緊急呼自動応答サーバが正常に受信できるか否かの試験である。緊急呼自動応答サーバが試験端末10からの緊急呼を着呼することで音声通信回線が確立され、緊急呼自動応答サーバから自動送信される所定の音声ガイダンスメッセージを試験端末10が受信することにより、緊急呼の通信の正常性を判断することができる。
【0028】
表4及び表5の「位置情報確認試験」は、試験端末10が移動通信網30の位置登録サーバに接続して自己の位置情報を取得する通信の試験である。試験端末10は、端末内のGPS受信機などで取得した位置情報と、位置情報サーバから受信した位置情報とを比較し、両方の位置情報が一致していることにより、位置情報サーバとの通信の正常性を判断することができる。
【0029】
表1~表5の例の場合は、表4又は表5の4種類の試験項目それぞれについて、1つの周波数帯あたり9回(3セクター×3G,LTE,5G)の通信試験を実施することになる。
【0030】
図3は、本実施形態に係る試験端末(通信端末装置)10のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。試験端末10としては、図3に例示するように移動通信の利用者が使用するアプリケーション実行可能な一般的な通信端末装置(UE:ユーザ装置)を用いることができる。
【0031】
試験端末10は、主制御部110と無線通信部111とベースバンド処理部112と音入出力部113と表示部114と操作手段としての操作部115とを備える。また、試験端末10は、装置本体に対して着脱可能なUICC130が装着されている。UICC130は、移動体通信サービスで用いられるUSIMとしての機能が組み込まれている。
【0032】
主制御部110は、MPU(マイクロ・プロセッシング・ユニット)、RAM、ROM等のメモリを備え、所定の基本OSやミドルウェア等のプログラムが実行されることにより、ベースバンド処理部112等の各部を制御したり、ソフトウェア構成上のネイティブプラットフォーム環境やアプリケーション実行環境を構築したりする。
【0033】
また、主制御部110のメモリは、前述の記憶部102として機能することができる。主制御部110は、外部記憶媒体からの読み込み、近距離無線通信を介した外部装置からの受信又は移動通信網30等を介したサーバからのダウンロードにより予め組み込まれた通信試験用のアプリケーションプログラム又は制御プログラムを実行することにより、本実施形態の基地局20についての通信試験(コール試験)を自動で又は半自動で実施することができる。
【0034】
通信試験用のアプリケーションプログラム又は制御プログラムは、試験端末10で読み込み可能な外部記憶媒体、近距離無線通信を介して試験端末10と通信可能な外部装置又は移動通信網30等を介して試験端末10からアクセス可能なサーバにより提供することができる。
【0035】
無線通信部111は、移動体通信網を介して通信するネットワーク通信手段として機能し、例えばアンテナ111a、中心周波数fcの基準信号を発生する局部発信器(シンセサイザ)、周波数変換器(ミキサー)、高周波増幅器、AD変換器、DA変換器などにより構成され、移動体通信網の基地局20との間で無線通信するための高周波信号処理を実行する。高周波の受信信号(fc+fr)は、周波数変換器によって局部発信器からの基準信号(fc)と混合され、中間周波数のアナログ受信信号(fr)に変換される。中間周波数のアナログ受信信号は、AD変換器でデジタル受信信号に変換され、ベースバンド処理部112に入力される。また、ベースバンド処理部112から出力されたデジタル送信信号は、DA変換器で中間周波数のアナログ送信信号(ft)に変換され、周波数変換器によって局部発信器からの基準信号fcと混合され、高周波の送信信号(fc+ft)に変換される。
【0036】
ベースバンド処理部112は、例えば、3Gの無線通信モードのベースバンド処理部を構成する3G通信用チップとLTEの無線通信モードのベースバンド処理部を構成するLTE通信用チップとの2つのチップを備えており、ベースバンド処理部112で通信に使用するチップをいずれか一方に切り替えることにより通信モードの切り替えを行うことができる。また、ベースバンド処理部112は、5Gの無線通信モードの試験を行うことできるように5G通信用チップを備えてもよい。
【0037】
ベースバンド処理部112は、無線通信部111と接続され、上述した通信に使用するベースバンド処理を、3G通信用チップからなるベースバンド処理及びLTE通信用チップからなるベースバンド処理のいずれか一方に切り替えることにより、3Gの無線通信モードとLTEの無線通信モードとの切り替え処理を実行する。5G通信用チップを備えている場合、ベースバンド処理部112は、5G通信用チップからなるベースバンド処理に切り替えることができる。
【0038】
無線通信部111及びベースバンド処理部112は、基地局20からの複数の無線フレームからなる信号を受信して前記無線フレームに含まれる情報又はデータを復調して復号化する。基地局20から受信する情報・データは、例えば、相手端末15からの音声通信のデータ、データ通信サーバからのデータ、緊急呼自動応答サーバからのメッセージデータ、位置情報サーバからの位置情報、基地局20からの通信試験設定情報である。
【0039】
また、無線通信部111及びベースバンド処理部112は、情報又はデータを符号化して変調し、複数の無線フレームからなる信号として基地局に送信する。基地局20へ送信する情報・データは、例えば、相手端末15への音声通信のデータ、データ通信サーバへのデータ、緊急呼自動応答サーバへの発呼のデータ、位置情報サーバへ位置情報を要求するデータ、基地局20へ通信試験設定情報を要求するデータである。
【0040】
主制御部110は、無線通信部111及びベースバンド処理部112と連携することにより、前述の試験通信部100として機能することができる。
【0041】
音入出力部113は、マイク、スピーカ、音信号処理部等で構成されている。マイクから出力されるアナログの音声信号は、音信号処理部でデジタル信号に変換され、主制御部110や無線通信部111等に送られる。スピーカは、音信号処理部でデジタル信号から変換されたアナログ信号が入力され、通話中の音声を出力したり、メールの着信音、電話の呼び出し音、音楽などを出力したりする。なお、スピーカは、通話中の音声を聞くための受話器用スピーカ(レシーバ)と、着信音や音楽などを出力する外部出力用スピーカとを別々に設けて構成してもいいし、これらの受話器用スピーカ及び外部出力用スピーカを兼用するように一つのスピーカで構成してもよい。
【0042】
表示部114は、LCD(液晶ディスプレイ)等で構成され、主制御部110からの指令に基づいて各種画像を表示する。操作部115は、表示部114に組み込まれたタッチパネルや、各種の操作キーやボタン、電源ON/OFF手段としての電源スイッチなどで構成されている。この操作部115は、利用者が、通信モードを切り替えたり、試験端末10の本体電源をON/OFFしたり、通話開始、終話、メニュー選択、画面切り換え等を指示したり、情報を入力したりするときに用いられる。
【0043】
主制御部110は、音入出力部113又は表示部114と連携することにより、前述の出力部101として機能することができる。
【0044】
また、試験端末10は、位置情報取得手段としてのGPS(グローバル・ポジショニング・システム)部117、撮像手段としてのカメラ部118、センサー部119、電源供給手段としての電源供給部120、時計部等も備えている。
【0045】
GPS部117は、GPS受信モジュールやGPSアンテナ等で構成され、地球の周りに配置されている複数のGPS衛星から電波を受信し、その受信結果に基づいて試験端末10が位置する緯度、経度及び高度のデータを算出する。カメラ部118は、レンズや撮像デバイス等で構成され、人物や風景等を撮影する時に用いられる。撮像デバイスとしては、CCD(Charge Coupled Device)カメラやCMOSカメラを用いることができる。センサー部119は、加速度センサー及び/又は地磁気センサー等で構成されている。加速度センサーは、1軸の加速度センサーであっていいし、2軸や3軸等の複数軸の加速度センサーであってもよい。また、地磁気センサーも、1軸の地磁気センサーであっていいし、2軸や3軸等の複数軸の地磁気センサーであってもよい。このセンサー部119の出力に基づいて、試験端末10の位置、向き、姿勢及び動きを示すデータを算出することができる。また、センサー部119の出力に基づいて、所定高度における基準位置から試験端末10が移動したときの加速度データや地磁気データの時間変化の情報である履歴情報から、試験端末10が位置している高度、角度等を示すデータを算出することができる。
【0046】
電源供給部120は、充電可能なバッテリー、バッテリーから各部に所定電圧の電力を供給する電力供給回路、バッテリーを充電する充電回路などを備えている。電源供給部120は、試験端末10における音入出力部113、表示部114、操作部115の一部、GPS部117、カメラ部118及びセンサー部119への電力供給については、前述の利用者が操作可能な電源スイッチによりON/OFFできるように構成されている。
【0047】
電源供給部120は、電源スイッチのOFF時に一部の機能を動作させるために、電源スイッチのOFF時においても無線通信部111、ベースバンド処理部112及びUICC130への電力供給を間欠的に又は継続して行うように構成してもよい。
【0048】
時計部はクロック回路等で構成され、正確な日時を計数し、例えば同期確立動作やスケジュール管理などの各種処理のための時刻情報を生成する。
【0049】
なお、試験端末10が他の装置へ組み込まれる通信モジュールや通信ユニットして構成する場合、音入出力部113、表示部114、操作部115、GPS部117、カメラ部118及びセンサー部119の少なくとも一部は設けなくてもよい。
【0050】
図4は、本実施形態に係る試験端末(通信端末装置)10における通信試験(自動コール試験)の一例を示すフローチャートである。
図4において、まず、作業者が基地局20の1番目の試験対象のセクター(セクター1)のエリアに移動し、試験端末10を操作して試験用のアプリケーションプルグラムを起動する(S101)と、試験端末10は、試験対象の基地局20から当該セクターに向けて発射されている対象電波を探索する(S102)。対象電波の探索に成功して基地局20に接続したら、試験端末10は、基地局20又は移動通信網30の所定のサーバから通信試験設定情報のファイルをダウンロードする(S103)。
【0051】
次に、試験端末10は、前記ファイルから読み出した通信試験設定情報に基づいて、基地局20との無線通信の周波数を最初の試験対象の周波数帯(例えば、2.1GHz帯)に設定し(S104)、基地局20との無線通信の無線通信方式を最初の無線通信方式(例えば、3G)に設定し(S105)、基地局20との接続を確認する(S106)。
【0052】
基地局20との接続を確認したら、試験端末10は、前記ファイルから読み出した通信試験設定情報に基づいて、複数種類の試験項目からなるコール試験を連続的に自動実行する(S107)。図4の例では、前述のCS確認試験(又は、VoLTE確認試験)とPS確認試験と緊急呼確認試験と位置情報確認試験を連続的に実行する。各試験項目の試験結果(正常性の判定結果)はその試験項目の試験が終了するたびに行われる。
【0053】
次に、試験端末10は、前記ファイルから読み出した通信試験設定情報に基づいて、次の試験対象の無線通信方式があるか否かを判断し(S108)、次の無線通信方式がある場合(S108でYES)は、ステップS105~S107を繰り返し実行する。
【0054】
すべての無線方式について通信試験が終了したら(S108でNO)、試験端末10は、前記ファイルから読み出した通信試験設定情報に基づいて、次の試験対象の周波数帯があるか否かを判断し(S109)、次の周波数帯がある場合(S109でYES)は、ステップS104~S108を繰り返し実行する。
【0055】
すべての周波数帯について通信試験が終了したら(S109でNO)、最初のセクター(セクター1)についての通信試験結果が出力される(S110)。作業者は、その出力を見て当該セクターの通信試験結果を確認することができる。
【0056】
なお、各セクターについての通信試験結果はサーバや他の通信端末装置に送信するようにしてもよい。また、試験端末10は、上記S102~S110における処理状況は試験ステータス情報を出力して作業者がリアルタイムに確認できるようにしてもよい。
【0057】
次に、作業者は、前記ファイルから読み出した通信試験設定情報などに基づいて、次の試験対象のセクターがあるか否かを判断し(S111)、次のセクターがある場合(S111でYES)は、次のセクターに移動し(S112)、試験端末10を操作して試験用のアプリケーションプルグラムを継続実行する(S113)することにより、上記ステップS102~S110を繰り返し実行する。以降、すべてのセクターについての通信試験が終了するまで、上記ステップS102~S113を繰り返し実行する。
【0058】
なお、図4の通信試験処理では、試験対象の基地局20からの対象電波の探索(S102)と通信試験設定情報のファイルのダウンロード(S103)を、通信アプリケーションプログラムにより自動実行しているが、その対象電波の探索(S102)と通信試験設定情報のファイルのダウンロード(S103)は作業者が試験端末10を操作して手動で行ってもよい。
【0059】
以上、本実施形態によれば、現地作業者の試験端末10が、試験対象の基地局20に対応する周波数帯、無線通信方式、セクター及び試験項目の組み合わせが互いに異なる複数種類の通信試験(音声通信試験、パケット通信試験、緊急呼試験、位置情報確認試験)を連続的に自動実行し、その複数種類の通信試験それぞれの試験結果を出力するので、現地作業者の負荷を抑制しつつ複数種類の通信試験を実施することができる。よって、基地局20のインテグレーション業務の効率化を実現することができる。
【0060】
また、本実施形態によれば、前記複数種類の通信試験を実施している間は、現地作業者は試験端末10を操作する必要がなく放置することができる。
【0061】
また、本実施形態によれば、前記複数種類の通信試験を実行する前に、試験対象の基地局20について実行する前記複数種類の通信試験に関する通信試験設定情報(例えば、csvファイル)を受信して記憶し、その通信試験設定情報に基づいて通信試験を開始することができるので、通信試験前の試験端末10の操作が簡易になる。
【0062】
また、本実施形態によれば、前記複数種類の通信試験を実行する前に、試験対象の基地局20の発射電波の探索を自動実行するので、電波探索を手動で行うための試験端末10の操作時間を削減することができる。
【0063】
また、本実施形態によれば、現場作業者などの主観によらず、通信試験ごとに予め設定した試験評価基準に基づいて試験結果を算出して出力するので、試験評価基準を統一して試験結果の信頼性を高めることできる。
【0064】
また、本実施形態によれば、前記複数種類の通信試験の実行中に出力される試験ステータス情報により、必要に応じて通信試験の進行状況をリアルタイムに確認することができる。
【0065】
なお、本明細書で説明された処理工程並びに通信端末装置(試験端末)及びサーバの構成要素は、様々な手段によって実装することができる。例えば、これらの工程及び構成要素は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、又は、それらの組み合わせで実装されてもよい。
【0066】
ハードウェア実装については、実体(例えば、各種無線通信装置、Node B、端末、ハードディスクドライブ装置、又は、光ディスクドライブ装置)において上記工程及び構成要素を実現するために用いられる処理ユニット等の手段は、1つ又は複数の、特定用途向けIC(ASIC)、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、デジタル信号処理装置(DSPD)、プログラマブル・ロジック・デバイス(PLD)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、電子デバイス、本明細書で説明された機能を実行するようにデザインされた他の電子ユニット、コンピュータ、又は、それらの組み合わせの中に実装されてもよい。
【0067】
また、ファームウェア及び/又はソフトウェア実装については、上記構成要素を実現するために用いられる処理ユニット等の手段は、本明細書で説明された機能を実行するプログラム(例えば、プロシージャ、関数、モジュール、インストラクション、などのコード)で実装されてもよい。一般に、ファームウェア及び/又はソフトウェアのコードを明確に具体化する任意のコンピュータ/プロセッサ読み取り可能な媒体が、本明細書で説明された上記工程及び構成要素を実現するために用いられる処理ユニット等の手段の実装に利用されてもよい。例えば、ファームウェア及び/又はソフトウェアコードは、例えば制御装置において、メモリに記憶され、コンピュータやプロセッサにより実行されてもよい。そのメモリは、コンピュータやプロセッサの内部に実装されてもよいし、又は、プロセッサの外部に実装されてもよい。また、ファームウェア及び/又はソフトウェアコードは、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)、プログラマブルリードオンリーメモリ(PROM)、電気的消去可能PROM(EEPROM)、FLASHメモリ、フロッピー(登録商標)ディスク、コンパクトディスク(CD)、デジタルバーサタイルディスク(DVD)、磁気又は光データ記憶装置、などのような、コンピュータやプロセッサで読み取り可能な媒体に記憶されてもよい。そのコードは、1又は複数のコンピュータやプロセッサにより実行されてもよく、また、コンピュータやプロセッサに、本明細書で説明された機能性のある態様を実行させてもよい。
【0068】
また、前記媒体は非一時的な記録媒体であってもよい。また、前記プログラムのコードは、コンピュータ、プロセッサ、又は他のデバイス若しくは装置機械で読み込んで実行可能であれよく、その形式は特定の形式に限定されない。例えば、前記プログラムのコードは、ソースコード、オブジェクトコード及びバイナリコードのいずれでもよく、また、それらのコードの2以上が混在したものであってもよい。
【0069】
また、本明細書で開示された実施形態の説明は、当業者が本開示を製造又は使用するのを可能にするために提供される。本開示に対するさまざまな修正は当業者には容易に明白になり、本明細書で定義される一般的原理は、本開示の趣旨又は範囲から逸脱することなく、他のバリエーションに適用可能である。それゆえ、本開示は、本明細書で説明される例及びデザインに限定されるものではなく、本明細書で開示された原理及び新規な特徴に合致する最も広い範囲に認められるべきである。
【符号の説明】
【0070】
10 :試験端末(通信端末装置)
15 :相手端末
20 :基地局
30 :移動通信網
40 :サーバ群
100 :試験通信部
101 :出力部
102 :記憶部
図1
図2
図3
図4