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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-03
(45)【発行日】2022-10-12
(54)【発明の名称】ガス検出装置
(51)【国際特許分類】
   G01N 1/00 20060101AFI20221004BHJP
   G01N 15/06 20060101ALI20221004BHJP
   G01N 27/12 20060101ALI20221004BHJP
【FI】
G01N1/00 101R
G01N15/06 D
G01N27/12 B
【請求項の数】 9
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2018239403
(22)【出願日】2018-12-21
(65)【公開番号】P2019128349
(43)【公開日】2019-08-01
【審査請求日】2021-05-07
(31)【優先権主張番号】107102942
(32)【優先日】2018-01-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(31)【優先権主張番号】107130414
(32)【優先日】2018-08-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(73)【特許権者】
【識別番号】508252837
【氏名又は名称】研能科技股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Microjet Technology Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】1F, No.28, R&D 2nd Road, Science-Based Industrial Park, Hsin-Chu, Taiwan
(74)【代理人】
【識別番号】110001139
【氏名又は名称】SK弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130328
【弁理士】
【氏名又は名称】奥野 彰彦
(74)【代理人】
【識別番号】100130672
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 寛之
(72)【発明者】
【氏名】莫皓然
(72)【発明者】
【氏名】胡鴻君
(72)【発明者】
【氏名】郭勇志
(72)【発明者】
【氏名】朱睿淵
(72)【発明者】
【氏名】黄建誌
(72)【発明者】
【氏名】劉文雄
(72)【発明者】
【氏名】黄▲イ▼城
(72)【発明者】
【氏名】廖偉辰
(72)【発明者】
【氏名】謝基強
(72)【発明者】
【氏名】黄啓峰
(72)【発明者】
【氏名】韓永隆
【審査官】野口 聖彦
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2016/0153884(US,A1)
【文献】特開2003-215001(JP,A)
【文献】特開2017-133509(JP,A)
【文献】国際公開第2009/148008(WO,A1)
【文献】特表2015-524925(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01N 1/00
G01N 15/06
G01N 27/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガス検出装置であって、
チャンバー、少なくとも1つの入気口、排気口及び少なくとも1つの接続通路を有し、前記チャンバーが前記入気口、前記排気口及び前記接続通路に互いに連通するハウジングと、
前記チャンバー内に設けられ、ガス流路及びビーム通路を有し、前記ガス流路が前記入気口及び前記排気口に連通し、前記ビーム通路が前記ガス流路に連通する光機構と、
前記光機構に設けられ、作動されて空気を前記入気口から前記チャンバー内に導入し、さらに前記接続通路を経て前記ガス流路に導入するガス輸送アクチュエータと、
前記光機構に設けられ、前記ビーム通路にビームを発して前記ガス流路を照射するレーザーモジュールと、
前記ガス流路の前記ガス輸送アクチュエータから遠い端に設けられ、前記ビームが前記ガス流路中のガスを照射することで前記ガスにおける浮遊微粒子による発生した投影光点を検出することにより、前記ガスに含まれる前記浮遊微粒子の大きさ及び前記浮遊微粒子の濃度を検出して算出する微粒子センサーと、
前記接続通路に接続して組み立てられ、センサーを含み、前記接続通路内の前記ガスを検知する少なくとも1つの外部接続センサーモジュールと、
を含み、
前記光機構は、光源配置溝及び収容溝を有し、前記光源配置溝が前記ビーム通路に連通し、前記収容溝が前記ガス流路の前記微粒子センサーから遠い他端に設けられ、前記レーザーモジュールが前記光機構の前記光源配置溝に設けられ、ビームを発して前記ビーム通路に投影し、前記ガス輸送アクチュエータが前記光機構の前記収容溝に設けられ、前記ガスを前記ガス流路にガイドし、
前記ガス輸送アクチュエータは、噴気孔シートと、室枠と、アクチュエータと、絶縁枠と、導電性枠と、を含み、
前記噴気孔シートは、複数の連結具、懸吊シート、及び中央開孔を含み、前記懸吊シートが屈曲振動することができ、前記複数の連結具が前記収容溝に接続されることで前記噴気孔シートを位置決めして前記収容溝内に収容し、前記噴気孔シートと前記収容溝の底面との間に気流チャンバーが形成され、且つ前記複数の連結具、前記懸吊シート及び前記収容溝の間に少なくとも1つの空隙が形成され、
前記室枠は、前記懸吊シート上に重ねて設けられ、
前記アクチュエータは、前記室枠に重ねて設けられ、電圧印加により往復に屈曲振動し、
前記絶縁枠は、前記アクチュエータ上に重ねて設けられ、
前記導電性枠は、前記絶縁枠上に重ねて設けられ、
前記アクチュエータ、前記室枠及び前記懸吊シートの間に振動チャンバーが形成され、前記アクチュエータを駆動することで前記噴気孔シートが連動して共振し、前記噴気孔シートの前記懸吊シートが往復に振動して変位し、これにより、前記ガスが前記少なくとも1つの空隙を介して前記気流チャンバーに入り、さらに前記排気口から排出され、前記ガスの輸送流動が形成され、
前記アクチュエータは、
前記室枠に重ねて設けられた圧電載置板と、
前記圧電載置板上に重ねて設けられた調整共振板と、
前記調整共振板に重ねて設けられ、電圧印加により前記圧電載置板及び前記調整共振板を往復に屈曲振動させる圧電板と、を含み、
前記調整共振板の厚さが前記圧電載置板の厚さより大きいことを特徴とするガス検出装置。
【請求項2】
前記微粒子センサーが検出する浮遊微粒子は、PM2.5浮遊微粒子、PM10浮遊微粒子のうちの1種又はそれらの組み合わせであることを特徴とする請求項1に記載のガス検出装置。
【請求項3】
前記ガス輸送アクチュエータが作動して前記ガスを前記ガス流路に高速に吐出し、前記微粒子センサーの表面を清潔し、前記微粒子センサーの表面に付着された浮遊微粒子を取り除くことにより、前記微粒子センサーの毎回の検出精度を維持することを特徴とする請求項1に記載のガス検出装置。
【請求項4】
プロセッサー及び通信モジュールをさらに含み、前記プロセッサーが前記ガス輸送アクチュエータ、前記レーザーモジュール、前記微粒子センサー及び前記外部接続センサーモジュールを駆動し、前記微粒子センサー及び前記外部接続センサーモジュールの前記センサーが検出した結果を分析して監視値に変換し、前記通信モジュールが前記監視値を外部接続装置に送信し、前記外部接続装置を介して前記監視値および通知警告を表示し、前記通信モジュールが有線通信伝送及び無線通信伝送のうちの少なくとも1種であり、前記外部接続装置がクラウドシステム、ポータブルデバイス、コンピュータシステムなどのうちの少なくとも1種であり、前記外部接続センサーモジュールの前記センサーが前記接続通路に接続して組み立てられ、前記プロセッサーに電気的かつ通信的に接続されることを特徴とする請求項1に記載のガス検出装置。
【請求項5】
前記ガス輸送アクチュエータは、
少なくとも1つの入気孔、前記入気孔の位置に対応する少なくとも1つの合流ガイド孔及び合流チャンバーを有し、前記入気孔が前記ガスを導入するために用いられ、前記合流ガイド孔が前記入気孔から導入された前記ガスを前記合流チャンバーにガイドするために用いられる入気板と、
中央孔を有し、前記中央孔が前記合流チャンバーの位置に対応し、かつ周囲が可動部である共振シートと、
前記共振シートの位置に対応して設けられた圧電アクチュエータと、
第1絶縁シートと、
導電シートと、
第2絶縁シートと、を含み、
前記入気板、前記共振シート、前記圧電アクチュエータ、前記第1絶縁シート、前記導電シート及び前記第2絶縁シートが順に積み重ねて設けられ、前記共振シートと前記圧電アクチュエータとの間にチャンバー空間が形成されることにより、前記圧電アクチュエータが駆動されるときに、前記ガスが前記入気板の前記入気孔から導入され、前記合流ガイド孔を経て前記合流チャンバーに合流し、さらに前記共振シートの前記中央孔を通過し、前記圧電アクチュエータと前記共振シートの前記可動部を共振させて前記ガスを輸送することを特徴とする請求項1に記載のガス検出装置。
【請求項6】
前記圧電アクチュエータは、
正方形の形態を有し、屈曲振動することができる懸吊板と、
前記懸吊板の外側を取り囲んで設けられた外枠と、
前記懸吊板と前記外枠との間に接続され、弾性支持を提供する少なくとも1つの支持フレームと、
辺長を有し、前記辺長が前記懸吊板の辺長より短いか等しく、前記懸吊板の一面に貼り付けられ、電圧印加により前記懸吊板の屈曲振動を駆動する圧電素子と、
を含むことを特徴とする請求項に記載のガス検出装置。
【請求項7】
前記外部接続センサーモジュールの前記センサーは、酸素センサー、一酸化炭素センサー、二酸化炭素センサー、細菌センサー、ウイルスセンサー、微生物センサー、温度センサー、及び湿度センサーのうちの少なくとも1種又はそれらの組み合わせであることを特徴とする請求項1に記載のガス検出装置。
【請求項8】
前記外部接続センサーモジュールの前記センサーは、揮発性有機物センサーであることを特徴とする請求項1に記載のガス検出装置。
【請求項9】
ガス検出装置であって、
少なくとも1つのチャンバー、少なくとも1つの入気口、少なくとも1つの排気口及び少なくとも1つの接続通路を有し、前記チャンバーが前記入気口、前記排気口及び前記接続通路に互いに連通する少なくとも1つのハウジングと、
前記チャンバー内に設けられ、少なくとも1つのガス流路及び少なくとも1つのビーム通路を有し、前記ガス流路が前記入気口及び前記排気口に連通し、前記ビーム通路が前記ガス流路に連通する少なくとも1つの光機構と、
前記光機構に設けられ、作動されて空気を前記入気口から前記チャンバー内に導入し、さらに前記接続通路を経て前記ガス流路に導入する少なくとも1つのガス輸送アクチュエータと、
前記光機構に設けられ、前記ビーム通路にビームを発して前記ガス流路を照射する少なくとも1つのレーザーモジュールと、
前記ガス流路の前記ガス輸送アクチュエータから遠い端に設けられ、前記ビームが前記ガス流路中のガスを照射することで前記ガスにおける浮遊微粒子による発生した投影光点を検出することにより、前記ガスに含まれる前記浮遊微粒子の大きさ及び前記浮遊微粒子の濃度を検出して算出する少なくとも1つの微粒子センサーと、
前記接続通路に接続して組み立てられ、少なくとも1つのセンサーを含み、前記接続通路内の前記ガスを検知する少なくとも1つの外部接続センサーモジュールと、
を含み、
前記光機構は、光源配置溝及び収容溝を有し、前記光源配置溝が前記ビーム通路に連通し、前記収容溝が前記ガス流路の前記微粒子センサーから遠い他端に設けられ、前記レーザーモジュールが前記光機構の前記光源配置溝に設けられ、ビームを発して前記ビーム通路に投影し、前記ガス輸送アクチュエータが前記光機構の前記収容溝に設けられ、前記ガスを前記ガス流路にガイドし、
前記ガス輸送アクチュエータは、噴気孔シートと、室枠と、アクチュエータと、絶縁枠と、導電性枠と、を含み、
前記噴気孔シートは、複数の連結具、懸吊シート、及び中央開孔を含み、前記懸吊シートが屈曲振動することができ、前記複数の連結具が前記収容溝に接続されることで前記噴気孔シートを位置決めして前記収容溝内に収容し、前記噴気孔シートと前記収容溝の底面との間に気流チャンバーが形成され、且つ前記複数の連結具、前記懸吊シート及び前記収容溝の間に少なくとも1つの空隙が形成され、
前記室枠は、前記懸吊シート上に重ねて設けられ、
前記アクチュエータは、前記室枠に重ねて設けられ、電圧印加により往復に屈曲振動し、
前記絶縁枠は、前記アクチュエータ上に重ねて設けられ、
前記導電性枠は、前記絶縁枠上に重ねて設けられ、
前記アクチュエータ、前記室枠及び前記懸吊シートの間に振動チャンバーが形成され、前記アクチュエータを駆動することで前記噴気孔シートが連動して共振し、前記噴気孔シートの前記懸吊シートが往復に振動して変位し、これにより、前記ガスが前記少なくとも1つの空隙を介して前記気流チャンバーに入り、さらに前記排気口から排出され、前記ガスの輸送流動が形成され、
前記アクチュエータは、
前記室枠に重ねて設けられた圧電載置板と、
前記圧電載置板上に重ねて設けられた調整共振板と、
前記調整共振板に重ねて設けられ、電圧印加により前記圧電載置板及び前記調整共振板を往復に屈曲振動させる圧電板と、を含み、
前記調整共振板の厚さが前記圧電載置板の厚さより大きいことを特徴とするガス検出装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガス検出装置に関し、特にガス輸送アクチュエータによりガスをガイドするガス検出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、我が国及び近隣地域では、空気汚染の問題がますます悪化しており、特に浮遊微粒子(PM2.5及びPM10)の濃度データは高すぎることが多いため、空中浮遊微粒子の濃度の監視測定が重視されてきた。しかし、空気は風向、風量の変化によって流れるため、既存の浮遊微粒子を検出する固定型大気品質モニタリングステーションは、現時点における周囲の浮遊微粒子の濃度を正確に検出することができない。そのため、周囲環境における浮遊微粒子の濃度をいつでもどこでも検出することができる小型でポータブルなガス粒子検出装置が必要である。
【0003】
また、既存のガス粒子検出装置は、単一のガスしか検出できないことが多い。しかし、浮遊微粒子以外の、人体に有害なガスが数多くあるため、即時に検出されないと、人体の健康に影響を与える恐れがある。
【0004】
さらに、工場、オフィス、住宅などの異なる場所によって、ガス検出に対する使用者の需要が異なる。例えば、工場の場合、揮発性ガス又は吸入傷害などを引き起こす有毒ガスのガスセンサーは必要である一方、住宅、オフィスの場合、一酸化炭素、二酸化炭素、温度、湿度等のセンサーは必要である。しかし、現在市販されているガス検出装置は、すべて一体式のガス検出装置であり、その検出可能なガス種類が工場を出る前に決められており、使用者の需要に応じて変更することができないため、ガス検出装置が使用者の所望外のガスを検出するか、又は使用者の所望のガスを検出することができず、非常に不便であり、適切なガス検出装置の選択も困難である。上記のことに鑑みて、ガス検出需要に応じて検出することができるガス検出装置の開発は、非常に重要な課題となっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の主な目的は、空気に含まれる浮遊微粒子の濃度及び他のガスの濃度を検出可能なガス検出装置を提供することで、使用者に即時かつ正確なガス情報を提供できることである。ここで、空気を検出するためのセンサーは、外部接続型のセンサーである。これにより、使用者は、必要に応じて自由に組み合わせると共に、容易に交換することができ、利便性が向上する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一実施形態は、チャンバー、少なくとも1つの入気口、排気口、及び少なくとも1つの接続通路を有し、チャンバーが入気口、排気口及び接続通路に互いに連通するハウジングと、チャンバー内に設けられ、ガス流路及びビーム通路を有し、ガス流路が入気口及び排気口に連通し、ビーム通路がガス流路に連通する光機構と、光機構に設けられ、作動されて空気を入気口からチャンバーに導入し、接続通路からガス流路に導入するガス輸送アクチュエータと、光機構に設けられ、ビーム通路にビームを発してガス流路を照射するレーザーモジュールと、該ガス流路内の該ガス輸送アクチュエータから遠い端に設けられ、ビームが該ガス流路中のガスを照射することで浮遊微粒子による発生した投影光点を検出することにより、空気に含まれる浮遊微粒子の大きさ及び濃度を検出して算出する微粒子センサーと、該接続通路に接続して組み立てられ、センサーを含み、該接続通路内のガスを検知する少なくとも1つの外部接続センサーモジュールと、を備えるガス検出装置である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明のガス検出装置の立体構造の模式図である。
図2】本発明のガス検出装置の断面模式図である。
図3A】本発明のガス検出装置の好ましい実施例におけるガス輸送アクチュエータを上面から見た立体分解模式図である。
図3B】本発明のガス検出装置の好ましい実施例におけるガス輸送アクチュエータを下面から見た立体分解模式図である。
図4A】本発明のガス検出装置の好ましい実施例におけるガス輸送アクチュエータの断面模式図である。
図4B-4D】本発明のガス検出装置の好ましい実施例におけるガス輸送アクチュエータの動作模式図である。
図5】本発明のガス検出装置の別の好ましい実施例における断面模式図である。
図6図5の本発明の別の好ましい実施例におけるガス輸送アクチュエータの分解模式図である。
図7A図6の本発明の別の好ましい実施例におけるガス輸送アクチュエータの断面模式図である。
図7B-7C】図7Aの本発明の別の好ましい実施例におけるガス輸送アクチュエータの動作模式図である。
図8】本発明のガス検出装置のシステム模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の特徴及び利点を示す典型的な実施例を詳しく説明する。理解されるべきであることは、本発明の異なる態様には様々な変化があり、何れも本発明の範囲に含まれ、それについての説明及び図面は本質的に説明するためのものであり、本発明を制限するものではない。
【0009】
図1及び図2を参照されたい。本発明は、ガス検出装置100を提供する。ガス検出装置100は、少なくとも1つのハウジング1、少なくとも1つの光機構2、少なくとも1つのガス輸送アクチュエータ3、少なくとも1つのレーザーモジュール4、少なくとも1つの微粒子センサー5及び少なくとも1つの外部接続センサーモジュール6を含む。ハウジング1は、少なくとも1つのチャンバー11、少なくとも1つの入気口12、少なくとも1つの排気口13及び少なくとも1つの接続通路14を有し、光機構2は、少なくとも1つのガス通路21及び少なくとも1つのビーム通路22を有し、ハウジング1、チャンバー11、排気口13、光機構2、ガス通路21、ビーム通路22、ガス輸送アクチュエータ3について、それぞれの数を1個にして説明するが、この限りではない。ハウジング1、チャンバー11、排気口13、光機構2、ガス通路21、ビーム通路22、ガス輸送アクチュエータ3は、複数の組合せであってもよい。
【0010】
本発明は、ガス検出装置100を提供する。図1及び図2を参照されたい。本発明の実施例において、ガス検出装置100は、ハウジング1、光機構2、ガス輸送アクチュエータ3、レーザーモジュール4、微粒子センサー5及び少なくとも1つの外部接続センサーモジュール6を含む。ハウジング1は、チャンバー11、少なくとも1つの入気口12、排気口13及び少なくとも1つの接続通路14を有する。チャンバー11は、少なくとも1つの入気口12、排気口13及び少なくとも1つの接続通路14に連通する。光機構2は、ハウジング1のチャンバー11内に設けられ、ガス流路21及びビーム通路22を有する。ガス流路21は、少なくとも1つの入気口12及び排気口13に連通し、ビーム通路22は、ガス流路21に連通する。ガス輸送アクチュエータ3は、光機構2に設けられる。ガス輸送アクチュエータ3を駆動してチャンバー11内部の気圧を変化させることにより、ガスは、少なくとも1つの入気口12からチャンバー11に導入され、さらに少なくとも1つの接続通路14を経てガス流路21に入り、最後に排気口13からハウジング1外に排出される。レーザーモジュール4は、光機構2に設けられ、ビームを発することに用いられる。ここで、ビームはビーム通路22を経てガス流路21を照射する。微粒子センサー5は、ガス流路21のガス輸送アクチュエータ3から遠い端に設けられる。レーザーモジュール4からのビームがガス流路21内のガスを照射した場合、ガスにおける浮遊微粒子には複数の投影光点が発生し、微粒子センサー5は複数の投影光点を検知してガスにおける浮遊微粒子の大きさ及び濃度を計算する。少なくとも1つの外部接続センサーモジュール6は、少なくとも1つの接続通路14内に取り外し可能に組み立てられる。少なくとも1つの接続通路14は、少なくとも1つの外部接続センサーモジュール6に組み合わせる。本実施例において、接続通路14及び外部接続センサーモジュール6の数は、それぞれ5個であってもよいが、この限りではない。外部接続センサーモジュール6は、センサー(図示せず)を含み、センサーは、酸素センサー、一酸化炭素センサー、二酸化炭素センサーのうちの1つ又はそれらの組み合わせ、あるいは揮発性有機物センサー、細菌センサー、ウイルスセンサー及び微生物センサーのうちの1つ又はそれらの組み合わせ、或いは温度センサー又は湿度センサーのうちの1つ又はそれらの組み合わせであってもよい。
【0011】
図2に示すように、光機構2は、光源配置溝23及び収容溝24をさらに含む。レーザーモジュール4は、光機構2の光源配置溝23に設けられ、光源配置溝23がビーム通路22に連通し、収容溝24がガス流路21の微粒子センサー5から遠い端に設けられ、ガス輸送アクチュエータ3を収容する。ガス輸送アクチュエータ3が駆動されると、ハウジング1外部の空気は、入気口12からチャンバー11内に入り、さらにガス輸送アクチュエータ3によりチャンバー11を介してガス流路21内に導入され、このとき、レーザーモジュール4は、ビーム通路22にビームを発してガス流路21内のガスを照射し、ガス中の浮遊微粒子はビームに照射されて散乱現象が発生し、微粒子センサー5は浮遊微粒子がビーム照射により発生した光点を受信することにより、空気中の浮遊微粒子の大きさ及び濃度を算出する。ここで、浮遊微粒子は、PM2.5浮遊微粒子又はPM10浮遊微粒子であってもよい。同時に、チャンバー11に連通する接続通路14内の外部接続センサーモジュール6は、そのセンサーにより接続通路14内に流入したガスを検出し、空気における特定のガスの含有量を測定する。
【0012】
図3A図3B及び図4Aを参照されたい。本発明の実施例において、ガス輸送アクチュエータ3は、圧電ポンプであり、入気板31、共振シート32、圧電アクチュエータ33、第1絶縁シート34、導電シート35及び第2絶縁シート36を含む。入気板31、共振シート32、圧電アクチュエータ33、第1絶縁シート34、導電シート35及び第2絶縁シート36は、順に積み重ねて組み立てる。
【0013】
本発明の実施例において、入気板31は、少なくとも1つの入気孔31a、少なくとも1つの合流ガイド孔31b及び合流チャンバー31cを有する。少なくとも1つの合流ガイド孔31bは、少なくとも1つの入気孔31aに対応して設けられる。入気孔31aは、ガスを導入するために用いられる。合流ガイド孔31bは、入気孔31aから導入されたガスが合流チャンバー31cに合流するようにガイドする。共振シート32は、中央孔32a及び可動部32bを有する。中央孔32aは、入気板31の合流チャンバー31cに対応して設けられる。可動部32bは、中央孔32aを取り囲んで設けられる。共振シート32と圧電アクチュエータ33との間にチャンバー空間37が形成される。したがって、圧電アクチュエータ33が駆動されると、ガスは、入気板31の少なくとも1つの入気孔31aから導入され、さらに少なくとも1つの合流ガイド孔31bを経て合流チャンバー31cに合流する。次いで、ガスは共振シート32の中央孔32aを通過し、圧電アクチュエータ33と共振シート32の可動部32bを共振させてガスを輸送する。
【0014】
図3A図3B及び図4Aに示すように、圧電アクチュエータ33は、懸吊板33a、外枠33b、少なくとも1つの支持フレーム33c及び圧電素子33dを含む。本発明の実施例において、懸吊板33aは、正方形であり、屈曲振動することができるが、この限りではない。懸吊板33aは、凸部33fを有する。本発明の実施例において、懸吊板33aが正方形に設計されることは、円形の場合に比べて、正方形の懸吊板33aの構造は、明らかに節電の利点を有するためである。共振周波数下で操作する場合の容量性負荷は、その消費電力が共振周波数の増加により増大し、且つ正方形懸吊板33aの共振周波数が円形懸吊板よりも低いため、消費電力も低い。しかし、他の実施例において、懸吊板33aの形態は、必要に応じて変化してもよい。外枠33bは、懸吊板33aの外側に取り囲んで設けられる。少なくとも1つの支持フレーム33cは、懸吊板33aと外枠33bとの間に接続され、懸吊板33aを弾性支持する支持力を提供する。圧電素子33dは、懸吊板33aの辺長より短いか等しい辺長を有する。圧電素子33dは、懸吊板33aの一面に貼り付けられ、駆動電圧の印加により懸吊板33aの屈曲振動を駆動する。懸吊板33aと、外枠33bと、少なくとも1つの支持フレーム33cとの間に形成された少なくとも1つの隙間33eは、ガスの通過に供される。凸部33fは、懸吊板33aの他面に凸設される。本発明の実施例において、懸吊板33a及び凸部33fは、エッチング工程により一体成型された構造であるが、この限りではない。
【0015】
図4Aを参照されたい。本発明実施例において、チャンバー空間37では、共振シート32と懸吊板33aとの間に一定の深さが維持できるように、共振シート32及び圧電アクチュエータ33の外枠33bの間にできた隙間に導電性接着剤のような材質(この限りではない)を充填することにより、ガスがより速く流れることができる。また、懸吊板33aと共振シート32との間に適切な距離が保持されているため、互いの接触干渉が少なくなり、騒音の発生も低減される。他の実施例において、圧電アクチュエータ33の外枠33bの高さを増加することにより、共振シート32及び圧電アクチュエータ33の外枠33bの間の隙間に充填される導電性接着剤の厚さを薄くすることができる。このようにして、懸吊板33aと共振シート32との間に適切な距離が保持されると共に、ガス輸送アクチュエータ3全体の組立時のホットプレス温度及び冷却温度が導電性接着剤の厚さに影響を与えず、導電性接着剤の熱膨脹と冷収縮によりチャンバー空間37の組立後の実際の大きさに影響を与えることを防止することができる。他の実施例において、懸吊板33aはプレス加工により成型することができ、懸吊板33aの凸部33fの圧電素子33dから遠い表面と外枠33bの圧電素子33dから遠い表面とが非共面となり、すなわち、凸部33fの圧電素子33dから遠い表面が外枠33bの圧電素子33dから遠い表面よりも低くなる。外枠33bの圧電素子33dから遠い表面上に少量の充填材料、例えば、導電性接着剤を塗布し、ホットプレスにより圧電アクチュエータ33を共振シート32に貼り付けることにより、圧電アクチュエータ33と共振シート32とを組み合わせることができる。プレス加工により圧電アクチュエータ33の懸吊板33aを成型してチャンバー空間37の構造を改良する。チャンバー空間37は、圧電アクチュエータ33の懸吊板33aのプレス加工成型の距離を調整することで形成されることができる。これにより、チャンバー空間37を調整する構造の設計手順を有効に簡単化する。さらに、プロセスの簡単化、及びプロセス時間の短縮等の利点が達成される。本発明の実施例において、第1絶縁シート34、導電シート35及び第2絶縁シート36は、すべて枠型の薄型シートであるが、この限りではない。
【0016】
図3A図3B及び図4Aを参照されたい。入気板31、共振シート32、圧電アクチュエータ33、第1絶縁シート34、導電シート35及び第2絶縁シート36は、いずれも微小電気機械システムによる表面マイクロマシニングプロセスによりガス輸送アクチュエータ3の体積を小さくすることができ、微小電気機械システムのガス輸送アクチュエータ3を構成する。
【0017】
図4Bに示すように、圧電アクチュエータ33の作動過程において、圧電アクチュエータ33の圧電素子33dは、駆動電圧を印加されて変形し、懸吊板33aを入気板31から離れる方向へ変位させる。このとき、チャンバー空間37の容積が増大し、チャンバー空間37内に負圧が形成されることで、合流チャンバー31c内のガスがチャンバー空間37内に吸引される。同時に、共振シート32が共振して入気板31から離れる方向へ同調して変位することで、合流チャンバー31cの容積が増加する。また、合流チャンバー31c内のガスがチャンバー空間37に入ることにより、合流チャンバー31c内は同様に負圧状態となることで、入気口31a及び合流ガイド孔31bを介してガスが合流チャンバー31c内に吸引される。
【0018】
さらに、図4Cに示すように、圧電素子33dは、懸吊板33aを入気板31に向かって変位させてチャンバー空間37を圧縮し、同様に、共振シート32は、懸吊板33aの作動により共振して入気板31に向かって変位する。これにより、チャンバー空間37内のガスは同調して押し付けられて隙間33eを通過し、さらに輸送され、ガス輸送効果が達成される。
【0019】
最後に、図4Dに示すように、懸吊板33aが連動して圧電素子33dに連動される前の状態に回復するときに、共振シート32も連動されて入気板31から離れる方向へ変位する。このときの共振シート32は、チャンバー空間37内のガスを隙間33eへ移動させるように圧縮し、合流チャンバー31c内の容積を増大させることにより、ガスは入気孔31a及び合流ガイド孔31bを持続的に通過して合流チャンバー31c内に合流する。上記図4Bから図4Dに示すガス輸送アクチュエータ3の動作手順を繰り返すことにより、ガス輸送アクチュエータ3は、ガスを連続的に高速流動させることができ、ガス輸送及び出力の操作を達成する。
【0020】
次に、図3A図3B及び図4Aに示すように、第1絶縁シート34、導電シート35及び第2絶縁シート36は、圧電アクチュエータ33上に順に重ねて設けられる。導電シート35の外縁から導電ピン351が突出し、内縁から屈曲状電極352が突出する。電極352は、圧電アクチュエータ33の圧電素子33dに電気的に接続される。導電シート35の導電ピン351は、外部電流に接続されて圧電アクチュエータ33の圧電素子33dを駆動する。また、第1絶縁シート34及び第2絶縁シート36の設置により、短絡の発生を防止することができる。
【0021】
ガス検出装置100の検出過程又は所定の時点において、ガス輸送アクチュエータ3の作動を駆動し、外部空気を入気口12から導入し、ガス輸送アクチュエー3によりガスをガス流路21に高速に吐出することで、微粒子センサー5の表面を清潔し、微粒子センサー5表面に付着された浮遊微粒子を取り除くことにより、微粒子センサー5の毎回の検出精度を維持する。上記の所定時点は、毎回の検出作業の前であってもよく、固定な時間間隔がある複数の所定時点(例えば、3分間ごとに1回の清潔を自動的に行う)であってもよい。また、使用者が手動で設定してもよいか、又はソフトウェアによりリアルタイム監視値に応じて計算して決定してもよいが、この限りではない。
【0022】
図5は、本発明のガス検出装置100の別の好ましいい実施例の断面模式図である。本実施例におけるガス輸送アクチュエータは、別の形態の圧電送風ポンプである。図において、ガス輸送アクチュエータは符号8で表す。以下、ガス輸送アクチュエータ8で説明する。ガス輸送アクチュエータ8は、光機構2の収容溝24に設けられる。図6及び図7Aに示すように、ガス輸送アクチュエータ8は、順に積み重ねた噴気孔シート81、室枠82、アクチュエータ83、絶縁枠84及び導電性枠85を含む。噴気孔シート81は、複数の連結具81a、懸吊シート81b及び中央開孔81cを含む。懸吊シート81bは、屈曲振動することができ、複数の連結具81aは、懸吊シート81bの周縁に隣接する。本実施例において、連結具81aの数は4つであり、それぞれ懸吊シート81bの四隅に隣接するが、この限りではない。中央開孔81cは、懸吊シート81bの中心位置に形成される。室枠82は、懸吊シート81b上に重ねて設けられる。アクチュエータ83は、室枠82上に重ねて設けられ、圧電載置板83a、調整共振板83b、圧電板83cを含む。ここで、圧電載置板83aは、室枠82上に重ねて設けられ、調整共振板83bは、圧電載置板83a上に重ねて設けられる。圧電板83cは、調整共振板83bに重ねて設けられ、電圧を印加されると変形して圧電載置板83a及び調整共振板83bを往復に屈曲振動させる。絶縁枠84は、アクチュエータ83の圧電載置板83a上に重ねて設けられ、導電性枠85は、絶縁枠84上に重ねて設けられる。アクチュエータ83、室枠82及び該懸吊シート81bの間に振動チャンバー86が形成される。また、調整共振板83bの厚さは、圧電載置板83aの厚さよりも大きい。
【0023】
さらに、ガス輸送アクチュエータ8は、4つの連結具81aを介してそれぞれ収容溝24の側壁部24bに接続され、収容溝24の底面24aと間隔を置いて設けられる。これにより、懸吊シート81bと収容溝24の底面24aとの間に気流チャンバー87が形成される。懸吊シート81b、複数の連結具81a、収容溝24及び側壁部24bの間に複数の空隙81dが形成される。また、圧電載置板83aは、第1導電ピン83dをさらに有する。第1導電ピン83dは、圧電載置板83aの周縁から外へ延伸して形成される。導電性枠85は、第2導電ピン85a及び電極部85bを有する。第2導電ピン85aは、導電性枠85の外周縁から外へ延伸して形成される。電極部85bは、導電性枠85の内周縁から内に延伸して形成される。これにより、ガス輸送アクチュエータ8の構造が順に積み重ねた後、電極部85bは、圧電板83cに電気的に接続され、第1導電ピン83dと第2導電ピン85aは、駆動信号を受信した後にスムーズに回路を形成することができる。
【0024】
図7A図7Cを参照されたい。図7Aに示すように、ガス輸送アクチュエータ8は、光機構2の収容溝24に設けられ、噴気孔シート81は収容溝24の底面24aと間隔を置いて設けられ、両者の間に気流チャンバー87が形成される。図7Bに示すように、アクチュエータ83の圧電板83cに駆動電圧を印加するときに、圧電板83cは、圧電効果により変形し始め、調整共振板83b及び圧電載置板83aを同調して連動する。このとき、噴気孔シート81は、ヘルムホルツ共鳴(Helmholtz resonance)原理により連動されることで、アクチュエータ83を上に移動させる。アクチュエータ83が上に変位することにより、噴気孔シート81と収容溝24の底面24aとの間の気流チャンバー87の容積が増大し、その内部の気圧に負圧が形成される。ガス輸送アクチュエータ8外のガスは、圧力勾配により噴気孔シート81の支持フレーム81aと収容溝24の側壁部24bとの間の空隙81dから気流チャンバー87に入り集気する。最後に、図7Cに示すように、ガスが気流チャンバー87内に持続的に入って、気流チャンバー87内の気圧は正圧となり、このとき、アクチュエータ83は、圧電駆動により下に移動して気流チャンバー87の容積を圧縮しながら、気流チャンバー87内のガスを押し付けることで、ガスはガス流路21内に入る。微粒子センサー5は、ガスにおける浮遊微粒子の大きさ及び濃度を検出する。また、ガス輸送アクチュエータ8がチャンバー11内のガスを持続的に吸引することにより、ハウジング1外のガスは、持続的にチャンバー11に入って接続通路14内に流入することができ、外部接続センサーモジュール6は、接続通路14中のガスにおける特定のガス含有量を検出することができる。
【0025】
図1及び図8に示すように、ガス検出装置100は、駆動部材7をさらに含む。駆動部材7は、電池モジュール71を含み、電気エネルギーを貯蔵及び出力し、ガス輸送アクチュエータ3、レーザーモジュール4、微粒子センサー5及び外部接続センサーモジュール6を駆動するに必要な電気エネルギーを提供する。電池モジュール71は、外部の電力供給装置200に接続され、電力供給装置200のエネルギーを受け取って貯蔵してもよい。電力供給装置200は、有線伝送又は無線伝送によりエネルギーを電池モジュール71に伝送することができるが、この限りではない。
【0026】
図1及び図8に示すように、駆動部材7は、通信モジュール72及びプロセッサー73をさらに含む。プロセッサー73は、電池モジュール71、通信モジュール72、ガス輸送アクチュエータ3、レーザーモジュール4及び微粒子センサー5に電気的に接続され、ガス輸送アクチュエータ3、レーザーモジュール4、微粒子センサー5を駆動する。外部接続センサーモジュール6は、該接続通路14に接続して組み立てられ、プロセッサー73に電気的かつ通信的に接続される。これにより、微粒子センサー5及び外部接続センサーモジュール6のセンサーが測定した結果は、プロセッサー73により分析、計算、記憶され、監視値に変換されることができる。プロセッサー73がガス輸送アクチュエータ3を起動するときに、ガス輸送アクチュエータ3は、ガスを吸引し始める。ガスは、ガス流路21に入り、ガス流路21においてレーザーモジュール4からビーム通路22に発したビールに照射される。このように、微粒子センサー5は、ガス流路21における浮遊微粒子が照射により散乱した光点を受信し、検出結果をプロセッサー73に伝送する。プロセッサー73は、検出結果に基づいて空気中の浮遊微粒子の大きさ及び濃度を計算し、分析して監視値を生成して記憶する。プロセッサー73に記憶された監視値は、通信モジュール72を介して外部接続装置300に送信される。外部接続装置300は、クラウドシステム、ポータブルデバイス、コンピュータシステム、表示装置等のうちの1つであってもよく、監視値の表示及び警報の通知に用いられる。
【0027】
また、プロセッサー73がガス輸送アクチュエータ3を起動するときに、ガス輸送アクチュエータ3は、チャンバー11内のガスをガス流路21内に輸送してチャンバー11を負圧状態にし、入気口12からハウジング1外部のガスを吸引し始める。このとき、チャンバー11内に入ったガスは、接続通路14に拡散し、接続通路14内の外部接続センサーモジュール6におけるセンサーは、接続通路14内のガスを検出し始め、検出結果をプロセッサー73に送信し、プロセッサー73は、検出結果に基づいてガスに含まれる特定のガスの濃度を計算し、分析して監視値を生成して記憶する。プロセッサー73に記憶された監視値は、通信モジュール72を介して外部接続装置300に送信される。
【0028】
また、上述した通信モジュール72は、有線通信伝送又は無線通信伝送により外部接続装置300に伝送することができる。有線通信伝送方式は、例えば、USBモジュール、mini-USBモジュール、micro-USBモジュール等のうちの1つであり、無線通信伝送方式は、例えば、Wi-Fiモジュール、ブルートゥース(登録商標)モジュール、無線周波数識別モジュール、近距離無線通信モジュール等のうちの1つである。
【0029】
上述した通り、本発明の提供するガス検出装置は、チャンバー内のガスをガス流路内に導入するガス輸送アクチュエータを有する。微粒子センサーは、レーザーモジュールからのビームの照射により浮遊微粒子による発生した投影光点を受信し、空気中の浮遊微粒子の大きさ及び濃度を計算する。また、ガス輸送アクチュエータがガスをチャンバーからガス流路に持続的に輸送することにより、チャンバーが常に負圧状態にあり、ハウジング外のガスは、持続的に入気口を経てチャンバー内に入り、さらにチャンバーに連通する接続通路に拡散する。これにより、接続通路内の外部接続センサーモジュールにおけるセンサーは、空気中の特定のガス含有量を検出することができる。上記外部接続センサーモジュールが接続通路内に取り外し可能に組み立てられることで、使用者は、必要に応じてガスセンサーを容易に交換することができ、また、センサーに故障があるときにも、容易に交換することができるため、修理のために工場に戻したり、新しいガス検出装置を買ったりする必要がない。
【0030】
当業者であれば、本発明の範囲内で変更や修正を加えることができ、いずれも特許請求の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0031】
100:ガス検出装置
1:ハウジング
11:チャンバー
12:入気口
13:排気口
14:接続通路
2:光機構
21:ガス流路
22:ビーム通路
23:光源配置溝
24:収容溝
24a:底面
24b:側壁部
3:ガス輸送アクチュエータ
31:入気板
31a:入気孔
31b:合流ガイド孔
31c:合流チャンバー
32:共振シート
32a:中央孔
32b:可動部
33:圧電アクチュエータ
33a:懸吊板
33b:外枠
33c:支持フレーム
33d:圧電素子
33e:隙間
33f:凸部
34:第1絶縁シート
35:導電シート
351:導電ピン
352:電極
36:第2絶縁シート
37:チャンバー空間
4:レーザーモジュール
5:微粒子センサー
6:外部接続センサーモジュール
7:駆動部材
71:電池モジュール
72:通信モジュール
73:プロセッサー
8:ガス輸送アクチュエータ
81:噴気孔シート
81a:連結具
81b:懸吊シート
81c:中央開孔
81d:空隙
82:室枠
83:アクチュエータ
83a:圧電載置板
83b:調整共振板
83c:圧電板
83d:第1導電ピン
84:絶縁枠
85:導電性枠
85a:第2導電ピン
85b:電極部
86:振動チャンバー
87:気流チャンバー
200:電力供給装置
300:外部接続装置
図1
図2
図3A
図3B
図4A
図4B
図4C
図4D
図5
図6
図7A
図7B
図7C
図8