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特許7152410熱収縮性フィルム材料を用いて上部開放容器をシールするための装置及び方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-03
(45)【発行日】2022-10-12
(54)【発明の名称】熱収縮性フィルム材料を用いて上部開放容器をシールするための装置及び方法
(51)【国際特許分類】
   B65B 7/28 20060101AFI20221004BHJP
   B65B 7/16 20060101ALI20221004BHJP
   B65B 61/26 20060101ALI20221004BHJP
【FI】
B65B7/28 H
B65B7/16 Z
B65B61/26
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2019546334
(86)(22)【出願日】2018-02-22
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-03-19
(86)【国際出願番号】 IB2018000133
(87)【国際公開番号】W WO2018154378
(87)【国際公開日】2018-08-30
【審査請求日】2021-01-27
(31)【優先権主張番号】62/463,101
(32)【優先日】2017-02-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】517310924
【氏名又は名称】ジーピーシーピー アイピー ホールディングス エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】110001210
【氏名又は名称】特許業務法人YKI国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】バリ キムモ
【審査官】▲高▼橋 杏子
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-014972(JP,A)
【文献】実開平06-010107(JP,U)
【文献】実開昭53-072666(JP,U)
【文献】国際公開第2011/153610(WO,A2)
【文献】米国特許第03838805(US,A)
【文献】米国特許出願公開第2003/0019188(US,A1)
【文献】米国特許第03262245(US,A)
【文献】米国特許第03783582(US,A)
【文献】特開2018-065592(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65B 7/00-7/28
B65B 59/00-65/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
上部開放容器上にフィルムを熱収縮させるためのシステムであって、
フィルム材料を、当該フィルム材料のロールから分配場所に移すように構成された搬送機構であって、搬送ロールを含む搬送カバーを備え、前記搬送カバーと前記搬送ロールは使用位置と装填位置との間で移動可能であり、前記装填位置において前記搬送ロールが対向するロールから離れて位置して互いの間に前記フィルム材料の端部を受け取ることで前記フィルム材料を装填し、前記使用位置において、前記搬送ロールが、前記対向するロールに接近して配向されて前記対向するロールと相互作用することで、前記フィルム材料を前記分配場所に送る搬送機構と、
前記分配場所に近接しており、かつ前記フィルム材料と容器の開放端との間の接触を可能にするように構成されたシールアセンブリと、
ハウジングであって、前記搬送機構を支持するように構成された基部、及びカバーを有し前記カバーは、当該カバーが前記フィルム材料のロール少なくとも一部分と重なり合うように前記基部に移動可能に接続され、前記搬送カバーは、前記使用位置と前記装填位置との間での移動が可能であるように前記基部に移動可能に接続される、ハウジングと、を備える、システム。
【請求項2】
前記ハウジングの前記カバー及び前記ハウジングの前記基部が、互いに枢動可能に接続されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記ハウジングの前記カバーと前記基部との間の回転軸が、前記ロールの回転軸よりも垂直に下方に位置付けられている、請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記基部に対する前記カバーの回転軸からオフセットされた場所において、前記カバーに取り付けられているハンドルを更に備える、請求項2に記載のシステム。
【請求項5】
前記ハウジングの前記基部に枢動可能に接続された搬送カバーによって支持される搬送ロールを更に備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
1で前記シールアセンブリが、前記ハウジングに移動可能に取り付けられている、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記シールアセンブリが、前記ハウジングの前記基部に移動可能に取り付けられている、請求項6に記載のシステム
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2017年2月24日に出願された米国仮特許出願第62/463,101号の優先権を主張し、その全内容が参照により本出願に明示的に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
本出願は、カップなどの上部開放容器上にフィルム材料をヒートシールするための装置及び方法に関する。このようなシステムの構造及び動作に関連付けられている様々な特徴は、出願人の関連する米国特許第5,249,410号、同第5,993,942号、同第6,775,472号、同第7,089,718号、同第7,395,645号、米国特許出願公開第2003/0015274号、同第2003/0019188号、同第2003/0021969号、同第2003/0061922号、同第2003/0200725号、同第2003/0228964号、同第2004/0020171号、同第2004/0031243号、同第2004/0035088号、同第2004/0045257号、同第2004/70068968、及びそれに関連する様々な外国対応公報に開示されている。これらの開示は、本明細書に明示的に組み込まれる。
【0003】
本出願人に帰せられる当該技術への広範な貢献を考慮しても、このようなシステムとの機能、動作、保守、及び使用者の相互作用を改善する必要性が存在している。また更に、このようなヒートシールデバイスを製造、操作、及び保守することができる効率を改善すること、並びに結果として得られるシールされた容器の製造及び提供に関連する絶えず変化する使用者の要求を満たす必要性が存在している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】米国特許第5,249,410号明細書
【文献】米国特許第5,993,942号明細書
【文献】米国特許第6,775,472号明細書
【文献】米国特許第7,089,718号明細書
【文献】米国特許第7,395,645号明細書
【文献】米国特許出願公開第2003/0015274号明細書
【文献】米国特許出願公開第2003/0019188号明細書
【文献】米国特許出願公開第2003/0021969号明細書
【文献】米国特許出願公開第2003/0061922号明細書
【文献】米国特許出願公開第2003/0200725号明細書
【文献】米国特許出願公開第2003/0228964号明細書
【文献】米国特許出願公開第2004/0020171号明細書
【文献】米国特許出願公開第2004/0031243号明細書
【文献】米国特許出願公開第2004/0035088号明細書
【文献】米国特許出願公開第2004/0045257号明細書
【文献】米国特許出願公開第2004/70068968明細書
【文献】中国実用新案第203544484号明細書
【文献】韓国登録特許第10-1718142号公報
【文献】国際公開第2011/153610号
【文献】特開2013-95468号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
例えば、このような先行技術のデバイスに関連する1つの欠点は、シール材料に関連する堅固さを連続的に又は順次に提示することに関連する、ディスペンサアセンブリを補充するときに使用者が経験する困難に関する。一般に、フィルム材料は、エンクロージャに対して支持されているロール材料として提供される。材料のバルクロールは、通常、エンクロージャの内側対向壁に近接して維持され、ロールの端部は、使用中にロールの所望の並進又は巻き出しを達成するために、ガイド配列を通過しなければならない。限られたスペース、時には厄介なガイド経路、及びディスペンサハウジングに対するヒートシール可能な材料のバルクロール又は交換ロールの位置決めに関連する限られた視認性は、再装填プロセスを複雑にし、人員及び機器の効率的な使用を妨げる。したがって、より効率的かつ便利に再装填することができるフィルム分配アセンブリが必要とされている。
【0006】
既存のシール装置に関連する別の欠点は、このようなシステムが代替の形状の容器と相互作用する能力が限られていることに関する。すなわち、既知のシールデバイスは、一般に、単一の形状のみ、又は容器のサイズ及び形状に関連する非常に限られた偏差を有する容器とシール様式で相互作用する。様々なサイズ及び形状を有する容器と共に使用するために、迅速かつ便利に構成することができる堅固なシール装置が必要とされている。
【0007】
フィルム駆動モジュール、堅固な収縮モジュール、電子機器モジュール、又はフレームモジュールなどの1つ以上の個別のサブアセンブリが他のシールアセンブリに関連付けられているサブアセンブリと協働することができるシール装置又はシステムが更に必要とされている。例えば、様々な形状の容器と協働するように構成されたシール装置は、代替のシール材料全体の駆動、収縮、制御、及び/又はフレームアセンブリの交換又は購入を必要とせずに、他の形状及びサイズを有するシール容器に対して以前に購入したシールアセンブリを実装できるように、既に所有しているシールアセンブリと協働するように構成できることが理解される。このような考慮は、保守を必要とするアセンブリのその部分のみを交換し、かつ/又はより便利に修理のために出荷することができるという点で、このようなシールシステムの保守性を更に改善するであろう。
【0008】
本出願のアセンブリに関連する様々な利点は、以下の説明に記載され、説明から明らかとなり得るか、又は本発明の実践によって習得され得る。本出願に関連するアセンブリの利点は、添付の特許請求の範囲及びその均等物において特に指摘される器具及び組み合わせによって実現及び達成され得る。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本出願は、上部開放容器上にフィルムを熱収縮させるためのシステム、アセンブリ、及び方法に関する。このような施蓋システムは、カバーが開放されているときに、移動可能なカバーの一部分が、フィルム材料のロールの少なくとも一端部分を露出させる、二部構成のハウジング又はエンクロージャを含んでもよい。システムはまた、再装填動作に関連する効率を改善する、移動可能な搬送ロールを含んでもよい。本出願の別の態様は、様々なサイズ及び形状を有する開放端容器を有する施蓋システムの使用に適応する移動可能なシールユニットを開示する。システムの他の態様は、シールフィルム内にしるしを生成することに関連するレーザベースのマーキングデバイスと、ストロー又は他の調理器具が通る後続の通過に適応するためになど、シール動作中にフィルム内に部分的又は不完全な又は完全な陥凹、鋸歯形状、及び/又は穿孔部などの不連続部を生成するように構成された固定位置ナイフと、を含むことができる。
【0010】
本出願の一態様に従うと、上部開放容器上にフィルムを熱収縮させるためのシステムは、搬送機構と、分配場所に近接するシールアセンブリと、基部及びカバーを有するハウジングと、を含む。搬送機構は、フィルム材料をバルクロールから分配場所に移すように構成される。シールアセンブリは、フィルム材料と容器の開放端との間の接触を可能にするように構成される。ハウジングの基部は、搬送機構を支持するように構成され、ハウジングのカバーは、基部に移動可能に接続され、堅い材料のロールの端部の少なくとも一部分と重なり合う。
【0011】
本出願の別の態様によれば、ハウジングのカバー及びハウジングの基部は、互いに枢動可能に接続される。ハウジングの、カバーと基部との間の回転軸は、バルクロールの回転に関連付けられている軸よりも下側又は略垂直に下方に位置付けられる。ハンドルは、基部に対するカバーの回転軸からオフセットされた場所において、カバーに取り付けられてもよい。
【0012】
本出願の更に別の態様によれば、搬送機構はまた、搬送カバーによって支持される搬送ロールを含んでもよい。搬送カバーは、ハウジングの基部に枢動可能に接続されてもよい。加えて、シールアセンブリは、ハウジングに移動可能に取り付けられてもよい。例えば、シールアセンブリは、ハウジングの基部に移動可能に取り付けられてもよい。
【0013】
本出願の別の態様に従うと、開放容器を施蓋するための装置は、フィルム施蓋材料のロールを支持するように構成されたハウジングと、フィルム施蓋材料の一部分をハウジングから分配場所に向けて移すように構築された搬送機構と、シールアセンブリであって、ハウジングに取り付けられ、かつフィルム施蓋材料に近接して配設された容器の開放端との相互作用のためにフィルム施蓋材料を提示するように構築されている、シールアセンブリと、を含む。シールアセンブリは、第1の位置と第2の位置との間でハウジングに対して移動可能である。第1の位置は、開放容器の配置と関連付けられ、第2の位置は、施蓋材料のフィルムとそれぞれの容器の開放端との間の接触を確立することに関連付けられている。ハンドルは、シール機構に取り付けられ、かつシールアセンブリを第1の位置と第2の位置との間で移行させて、シール動作を達成するのを支援するために、ハウジングに枢動可能に取り付けられてもよい。
【0014】
本出願の更に別の態様によれば、ハウジングは、基部と、カバーと、を含む。カバーは、基部に対して移動可能である。カバーが閉鎖されたときに、フィルム材料のロールの大部分は、カバーの対向する壁の間に配設される。加えて、搬送機構は、搬送ロールを支持し、ハウジングの基部に枢動可能に固定される装着板を含んでもよい。
【0015】
本出願の別の態様によれば、装置は、フィルム内にしるしを作成するように構成されたマーキングシステムを含んでもよい。例えば、マーキングシステムは、レーザモジュールを含んでもよい。
【0016】
本出願の更に別の態様によれば、装置は、フィルムを選択的に穿孔するように配向され、かつ移動可能であるブレードを含んでもよい。ブレードは、シールアセンブリによって支持されてもよい。装置はまた、シールアセンブリに関連付けられている底部トレイと、ハウジングに関連付けられているシャーシと、を含んでもよい。底部トレイ及び/又はシャーシは、射出成形プロセスによって形成されてもよい。
【0017】
本出願の更に別の態様に従うと、開放容器フィルムシールアセンブリを形成する方法は、シャーシによって支持される搬送アセンブリを提供することと、カバー及びシャーシが搬送アセンブリを略包囲するように、シャーシと移動可能に協働するカバーを提供することと、を含む。搬送アセンブリは、フィルム材料をフィルム材料のバルクロールからシールアセンブリに移すように構成される。カバー及びシャーシは、閉鎖されているときに、バルクロールを実質的に包囲するように構成される一方、カバーがシャーシに対して開放されているときに、バルクロールの少なくとも一端部分の大部分が大気に露出される。
【0018】
本出願の別の態様によれば、フィルム材料のバルクロールの対向する端部の各々の大部分は、カバーが開放されているときに露出され得る。本方法は、搬送アセンブリの搬送ロールを搬送カバーで支持することを含み得る。搬送カバーは、シャーシに枢動可能に接続されてもよい。方法はまた、シールアセンブリがシャーシに対して垂直方向に移動可能になるように、シールアセンブリをシャーシに移動可能に接続することを含んでもよい。
【0019】
本出願の更に別の態様によれば、方法は、シールアセンブリに関連付けられているナイフを提供することを含んでもよい。ナイフは、容器の開放端をシールする間に、フィルム材料を選択的に部分的に又は完全に穿孔するように配向される。方法はまた、フィルム材料にしるしを生成するように構成された彫刻機を提供することを含んでもよい。彫刻機は、レーザであってもよい。
【0020】
本出願のこれらの及び他の態様及び目的は、以下の説明及び添付の図面と併せて考慮されると、より良好に認識及び理解されるであろう。しかしながら、以下の説明は、本出願の好ましい実施形態を示しているが、限定としてではなく例示として与えられていることを理解されたい。本出願の趣旨から逸脱することなく、本出願の範囲内で多くの変更及び修正を加えることができ、本発明はそのような全ての修正を含む。
【0021】
本発明を構成する利点及び特徴、並びに本発明の典型的な実施形態の構造及び動作の明確な概念は、例示を参照することによってより容易に明らかとなり、したがって、図面に例示される非限定的な実施形態は、本明細書の一部を添付及び形成する図面に示されており、ここで同様の参照番号は、いくつかの図面において同じ要素を示す。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本発明によるヒートシール容器施蓋システムの斜視図である。
図2】ハウジング又はエンクロージャに対して開放又は装填配向に回転された、図1のヒートシール容器施蓋システムの搬送アセンブリの斜視図である。
図3図2の搬送アセンブリの断面図である。
図4】本発明の別の実施形態による、第1の位置にあるヒートシール容器施蓋システムの斜視図である。
図5】第2の位置にある図4のヒートシール容器施蓋システムの斜視図である。
図6】シールアセンブリが、それに関連する上部開放容器に対して、それぞれの第1及び第2の位置に配向されている、図4及び図5のヒートシール容器施蓋システムのシールアセンブリ内の容器の断面図である。
図7】シールアセンブリが、それに関連する上部開放容器に対して、それぞれの第1及び第2の位置に配向されている、図4及び図5のヒートシール容器施蓋システムのシールアセンブリ内の容器の断面図である。
図8】本発明の別の実施形態による、ヒートシール容器施蓋システムの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本明細書に具現化されて広く説明されるように、本出願は、上部開放容器上にフィルムを熱収縮させるための施蓋システムの様々な特徴を開示する。それぞれの施蓋システムは、上部開放容器との相互作用のために、堅固さを分配するように構成されたフィルム駆動部又は搬送機構を含み、それによってフィルムをそこにヒートシールできるようにする。
【0024】
ここで、本出願の実施形態を詳細に参照し、それらの実施例を添付の図面に示す。以下の説明は、カップなどの上部開放容器を対象としているが、当業者であれば、本発明が、食品カートン及び医薬容器を含むがこれらに限定されない他の上部開放容器に等しく適用可能であることを理解するであろう。
【0025】
図1は、本出願の一態様によるヒートシール施蓋デバイス又はシステム40を示す。本出願に従うと、広く説明されているように、施蓋システム40は、ハウジング42、その中に略収容される搬送アセンブリ44、及びそれに関連するシールアセンブリ46などの様々な接続可能なモジュール式サブアセンブリを含んでもよい。
【0026】
ハウジング42は、基部47と、それに枢動可能に接続されたカバー48と、を含む。基部47は、搬送アセンブリ44、それに関連するフィルム材料のバルクロール52の少なくとも一部分、及びシャーシ43を収容するように構築されたチャンバ50を画定する。フィルムは、熱又は放射エネルギーの存在下で収縮するであろう任意のフィルムであってもよい。例えば、フィルムは、フィルムの融点付近まで加熱されたときに収縮する能力を有するプラスチック包装フィルムであってもよい。これらのフィルムは、一般に、ポリ塩化ビニル(polyvinyl chloride、PVC)、ポリプロピレン(polypropylene、PP)、直鎖状低密度ポリエチレン(linear-low density polyethylene、LLDPE)、低密度ポリエチレン(low density polyethylene、LDPE)、高密度ポリエチレン(high density polyethylene、HDPE)、エチレン-酢酸ビニル共重合体(ethylene and vinyl acetate、EVA)、エチレン-ビニルアルコール共重合体(ethylene and vinyl alcohols、EVOH)、イオノマー(例えば、デラウェア州ウィルミントンのE.I.du Pont de Nemours and Company製のSURLYN(商標))、塩化ビニリデン共重合体(例えば、vinylidene chloride、PVDC、SARAN(商標)(「SARAN」はミシガン州ミッドランドのThe Dow Chemical Companyの商標である))、エチレン-アクリル酸共重合体(ethylene acrylic acid、EAA)、ポリアミド(polyamides、PA)、ポリエステル、ポリスチレン、ナイロン、及びエチレン-オクテン共重合体などのプラスチック樹脂から製造される。
【0027】
フィルムは、40~120ゲージ(1.02mm~3.05mm)の厚さを有する二軸配向の薄い収縮フィルムであってもよいことが更に理解される。別の実施形態では、フィルムは、60~100ゲージ(1.52mm~2.54mm)の厚さを有する二軸配向の薄い収縮フィルムであってもよい。使用されている1つのフィルムは、ミネソタ州ミネアポリスのBemis Corporationによって販売されている75ゲージ(1.91mm)のClysar ABLポリオレフィン収縮フィルムである。使用されている別のフィルムは、同じくミネソタ州ミネアポリスのBemis Corporationによって販売されている75ゲージ(1.91mm)のClysar XLPT-115ポリオレフィン収縮フィルムである。更に別の適切な収縮フィルムが、ポリ塩化ビニルから製造されてもよく、バージニア州リッチモンドのReynolds Metals Companyから商品名#2024 REYNOLON(商標)で販売されている。適切な収縮フィルムは、当業者には容易に明らかであろう。75ゲージ(1.91mm)のIntertape Exfilmポリオレフィン収縮フィルムなどの、当技術分野で認識されている任意のフィルムが適切であろう。食品製品を覆うために使用される場合、フィルムは、適切な規制当局によって食品接触材料の承認を受けている必要がある。一実施形態では、フィルムは、約3~12インチの幅を有するべきである。所望の堅固さに関連する相対幅は、それに対してシールされることが意図された下にある容器の形状と協働するように調整又は選択され、最小限の又は僅少な廃棄物が同じものに関連することが更に理解される。上記に提供された実施例は単なる例示であり、フィルム材料に関連する好適な材料を全て含むものではないことが理解される。
【0028】
フィルムが、それぞれのエネルギー信号と接触したときに十分に収縮することを確実にするために、フィルムはエネルギー吸収物質を含んでもよい。当該技術分野で認識されている任意のエネルギー吸収物質を使用してもよい。1つ以上のエネルギー吸収物質を単一のフィルムと共に使用してもよい。物質(複数可)は、印刷、ブラッシング、スプレーコーティング、静電コーティング、電着コーティング、フローコーティング、ローラーコーティング、ディップコーティング、又は当業者に既知である他の手段などによって、フィルムに塗布されてもよく、又は物質は、その形成又中は製造中に収縮フィルムに組み込まれてもよい。場合によっては、このようなフィルムは、吸収性材料の接着を確実にするために印刷前に行われるコロナ処理として知られる帯電電界の印加など、フィルムの上にエネルギー吸収性材料を印刷することに適応可能にするための特別な処理、及びもしあれば、その運搬車両を必要とすることがある。吸収性材料の接着を促進する他の方法としては、火炎処理又は化学的プライマー塗布が挙げられる。ポリ塩化ビニル収縮フィルムなどの他のフィルムでは、コロナ処理は、許容可能な印刷成果物には必要ではない。
【0029】
様々なサイズ、形状、構造を有し、様々なエネルギー信号に応答するフィルムで使用可能であるが、カバー48は、それらの間に空洞58を画定する対向する側壁54、56を含む。ヒンジ60は、基部47とカバー48との間に固定され、それによってカバー48が基部47に対して回転可能になり、基部47によって支持される。ヒンジ60は、基部47に対するカバー48の移動に関連付けられ、線62で示されている軸と略平行である線64で示されている軸の周りで略回転可能になる。軸62及び軸64は、互いに対して交差する配向に配向され得るが、ハウジング42によって画定される空洞への所望の露出又は到達を達成できることが理解される。図1に示すように、カバー48は、基部47に対して開放位置に配向されているときに、ロール52に関連付けられている対向する端部66、68の少数部分よりも多い部分、かつ好ましくは大部分は、施蓋システム40のより便利な装填に適応するように大気に略露出される。カバー48はまた、カバー48の側壁54、側壁56、及び/又は上壁55に連結されたハンドル61を含んでもよい。ハンドル61は、回転軸60からオフセットされ、使用者がそれぞれの開放位置と閉鎖位置との間でカバー48を回転させることを可能にする。
【0030】
一実施形態では、カバー48は、カバー48が基部47に対して閉鎖位置に配向されているときに、シールアセンブリ46に関連付けられている後方対向表面68と略整列するように構築された開放端66を含む。図2を参照すると、シールアセンブリ46は、好ましくは、基部47に関連付けられているハウジング42と取り外し可能に協働するように構築される。基部47に関連付けられている対向する側板は、搬送アセンブリ44及びシャーシ43の視認性を改善するために、図2に示されるアセンブリから取り外されている。
【0031】
シャーシ43は、ハウジング42の基部47内に配設され、かつハウジング42内に配設されたときに、搬送アセンブリ44に支持を提供する。図1及び図2では、シャーシ43が基部47内に完全に配設されているように描写されているが、シャーシ43は基部47を越えて延在することができることが企図される。シャーシ43は、少なくとも1つのシャーシ側板45と、シャーシ底板49と、を含む。シャーシ底板49は、好ましくは、ハウジング42の壁の間に延在し、搬送アセンブリ44に支持を提供する。各シャーシ側板45は、更に後述するように、シャーシ底板49から略直角に延在して、搬送アセンブリ44の構成要素の更なる支持及び整列を提供するように構成される。本発明の一実施形態では、シャーシ側板45及びシャーシ底板49は、単一の射出成形部品として形成されてもよい。側板45及び底板49は、代替的に、噛み合い係合及び/又は補助締結具の使用などのいずれかによって互いに接続される別々の部品として形成されてもよいことが更に理解される。図2に示すように、各シャーシ側板45は、バルクロール52のそれぞれの端部又は側部66、68を部分的に覆うように構成されてもよい。
【0032】
搬送アセンブリ44は、搬送カバー74を含む。搬送カバー74は、システム40の使用中にバルクロール52からシールアセンブリ46に向けてフィルム材料78を連通させることに関連付けられている搬送ロール76を支持する。図2に示される配向で、搬送ロール76及びそれに関連するカバー74の配向は、使用者/操作者が、フィルム材料78に関連付けられている端部80を搬送ロール76と搬送アセンブリ44に関連付けられている対向するロール82との間の空間に導入することができるように、ハウジング42に対する装填位置に配向されることを理解されたい。
【0033】
搬送カバー74は、矢印84で示されるようにハウジング42及びシャーシ43に対して回転可能であり、それによって図2に示される装填位置と搬送ロール76が対向するロール82及びフィルム材料78に近接して配向される分配位置又は使用位置との間で移動可能になり、対向するロール82及びフィルム材料78が、それらと協働してシステム40からのフィルム材料78の搬送を達成して、それらに関連する容器のそれぞれの開放端の所望のシールを達成するように構成されている。図3を参照すると、システム40の動作に関連付けられている使用配向における搬送カバー74の配向は、ロール76、82が互いに相互作用することを可能にし、それによってフィルム78がシールアセンブリ46に向かう方向にバルクロール52から分配され得るようになる。カバー48、搬送ロール76、及び搬送カバー74が、図2に示すように開放配向で配向されたとき、使用者は、後続の使用、又はヒートシール動作のためのシステム40の後続の連続動作のために、後続のバルクロール52をシステム40と迅速にかつ手際よく関連付けることができる。
【0034】
図3及び図4に更に示すように、搬送カバー74は、その下表面73から延在するブレードカバー75を含んでもよい。搬送カバー74の下表面73は、搬送アセンブリ44内のフィルム78に隣接する表面である。本発明のいくつかの実施形態では、ブレード77は、搬送アセンブリ44内に配設されてもよく、搬送カバー74が図3の使用配向にあるとき、ブレードカバー75と整列された垂直平面に沿って配向される。ブレード77は、フィルム材料78の略真下に配設され、かつフィルム材料78を刻み込むか又は穿孔して、その中に開口部を作成するために垂直平面に沿って移動可能である。ブレード77は、様々な形態で提供されてもよく、フィルム78を完全に貫通又は穿孔し、フィルム78を部分的にのみ貫通し、及び/又はその中に1つ以上の鋸歯を形成するように動作可能であってもよく、鋸歯は、ストロー、調理器具などによるフィルム78の後続の貫通を容易にすることが理解される。
【0035】
ブレード77を含む本発明の実施形態はまた、ブレードカバー75を含んでもよい一方で、ブレード77を、図6及び図7に関して以下に示されて説明されるような固定位置ブレード158で置き換える本発明の実施形態は、ブレードカバー75を含んでもよく、又は含まなくてもよいことが企図される。本発明の更に他の実施形態では、ブレード77は、フィルム材料78の上方に配設され、垂直平面に沿って移動可能であってもよく、図3に示すように下方とは反対側の上方からフィルム材料78を刻み込むか又は穿孔する。
【0036】
搬送カバー74はまた、その下表面73から延在し、互いに平行又は実質的に平行に配向された複数の支持ブラケット71を含んでもよい。図2は、2つの支持ブラケット71を描写しているが、任意の数の支持ブラケット71を使用してもよいことが企図される。図2に示すように、支持ブラケット71は、それらの間に配設された支持搬送ロール76を補助する。
【0037】
支持ブラケット71及びブレードカバー75などの搬送カバー74及びそのサブ要素は、射出成形などであるがこれらに限定されない、当該技術分野で既知のプロセスによって形成された単一の一体化部品であってもよいことが更に企図される。本発明の他の実施形態では、搬送カバー74のサブ要素のうちの1つ以上は、互いから分離可能であり、搬送カバー74に連結されるように構成されてもよい。
【0038】
搬送アセンブリ44に関連付けられているロール82に対するロール76の移動可能性は、初期のねじ切り又は再装填動作中に、システム40及びそれに関連付けられた搬送機構に対するフィルム材料78の便利かつ迅速な「ねじ切り」を容易にする。バルクロール52に関連付けられているロール76、ロール88、及び/又は1つ以上の支持ロール90、92のうちの1つ以上は、システム40の略連続的な動作のためのシールアセンブリ46に対するフィルム材料78の所望の巻き出し、送り出し、及び引張を達成するように、給電及び/又は駆動され得るが、バルクロール52は、フィルム材料78を含んでいる。ハウジング42、搬送アセンブリ44、及びシールアセンブリ46は、上述の先行技術に開示されているように、分配動作中に堅い材料78の所望の並進を達成するように構成された1つ以上の補助の搬送、支持、ガイド、及び/又は引張ローラを含み得ることが更に理解される。
【0039】
図4及び図5は、本出願の別の実施形態によるヒートシール施蓋デバイス又はシステム100を示す。シールアセンブリ46とは異なり、システム100は、ヒートシール材料のバルクロールを支持することに関連付けられているハウジング又はエンクロージャに対して並進可能なシールアセンブリ101を含む。シールアセンブリ101は、到達板105と、それに関連するエンクロージャ108と、を含む、ハウジング103の略前方対向表面106に連結される。本発明の他の実施形態では、システム100は、ハウジング42に関して上記に開示したものなど、基部と枢動可能に関連付けられている選択的に動作可能なカバーを有するハウジングを含んでもよい。
【0040】
シールアセンブリ101は、矢印110で示される略垂直方向にエンクロージャ108と移動可能に協働するように構築される。第1のレール102及び第2のレール104は、エンクロージャ108の表面106に固定され、かつシールアセンブリ101が、図4に示すように、シールアセンブリ101に対する開放端容器114の配置に適応することに関連付けられている、第1の準備完了位置112と、エンクロージャ108に対する第2のシール適用位置118と、の間で移動することを可能にするように構成され、第2のシール適用位置118に関連付けられているフィルム材料は、容器114の開放端116とシール係合することができる。本発明の様々な実施形態では、2つよりも多いか又は少ないレールを表面106に固定してもよい。
【0041】
システム40は、使用者がシールアセンブリ101を第1の位置112と第2の位置118との間で移行させることを可能にするハンドル120を含む。ハンドル120は、互いに対して略鏡像であるように、それぞれが同様の形状及び配向を有する多数のアーム121を含む。各アーム121は、アーム121の第1の端部122でエンクロージャ108の側面対向表面109に枢動可能に接続する。ハンドル120は、各アーム121の第2の略対向する端部123の間で略直角に延在する把持部位124を更に含む。シールアセンブリ101は、軸110に対して外側横方向に延在し、アーム121に沿って形成されたガイド又はチャネル130と摺動可能に協働する突起128を含む。突起128及びチャネル130は、容器114に対するシールアセンブリ101の軸110に沿った実質的に垂直な並進を可能にしながら、エンクロージャ108に対するハンドル120の矢印134で示すような略垂直回転に適応するように形作られる。
【0042】
使用者が把持部124を略下向きの方向に押して下部シールアセンブリ101を下げたときに、ハンドル120は、アーム121の第1の端部122を中心に略反時計回り方向に回転する一方、突出部128は、チャネル130の第1の端部129からチャネル130の第2の端部131に向かって進行する。使用者が把持部124と相互作用して、シールアセンブリ101を持ち上げたときに、ハンドル120は、アーム121の第1の端部122を中心に略時計回り方向に回転するように構成される一方、突出部128は、チャネル130の第2の端部131から離れる方向にチャネル130の第1の端部129に向かって進行する。システム100は、ハンドル120と関連付けられている付勢デバイスを含むことができ、それによってシール動作の後、ハンドル120との使用者の相互作用に関連付けられている下向きの付勢がハンドル120から取り除かれたときに、ハンドル120は、「シール準備完了」又は第1の位置112に戻るようになることが更に理解される。
【0043】
ハンドル120との使用者の相互作用に関連付けられて用いられる「シール準備完了」の技法に戻ることにかかわらず、シールアセンブリ100の実質的に垂直な並進は、シール動作中に、シールアセンブリ100の下面140と容器114の開放端116との間で、所望の相互作用が達成されることを確実にする。上記に開示されるように、好ましい態様では、シールアセンブリ100は、ハンドル120に圧力が加えられていないときに、上向きに配向された「シール準備完了」位置112に向かって付勢される。別の好ましい態様では、許容可能なシールが作成されたことを示す信号が提供される。このような信号は、視覚的、触覚的、及び/又は可聴的のうちの1つ以上であり得ることが理解される。
【0044】
シールアセンブリ101とシャーシ又はエンクロージャ108との間の略摺動可能な関連は、シールアセンブリ100の下面140と、それに関連する足部又は支持アセンブリ144との間の寸法142によって示されるように、可変距離を更に提供する。このような構造により、システム100は、シールアセンブリ101とそれに関連するそれぞれの容器のそれぞれの開放端116との間の所望の相互作用を維持しながら、様々なサイズ及び形状を有する容器とのシール可能な相互作用を提供することが可能になる。
【0045】
図6及び図7は、シールアセンブリ101の更なる態様を示す。図6及び図7を参照すると、シールアセンブリ101は、好ましくは、選択的に係合可能であるが固定された位置のブレード158を含み、その実装形態は、弱化した部分を形成し、かつ/又はシール作業中にフィルム材料78を部分的に若しくは完全に刻み込むか又は穿孔する。フィルム材料78を穿孔するように構成された場合、ブレード158は、その中に開口部を作成する。図6及び図7に示すように、シールアセンブリ46で容器114を垂直に導入することにより、フィルム材料78と、容器114の開放端と、シールプロセスを達成するエネルギー放出デバイス161と、の間の相互作用を提供する。図6に示すように、シールアセンブリ100の下面140に関連付けられている開口部150を有する容器114の位置的関連により、フィルム材料78が容器114の上側周縁部152にシールされる。
【0046】
図7を参照すると、フィルム材料78に関連付けられている平面に対する容器114、ブレード158、及び/又はシールアセンブリ101の垂直方向の並進は、ブレード158が容器114に関連付けられているフィルム材料78を刻み込むか又は穿孔して、それに関連する穿孔を刻み込むか又は形成することを可能にする。そのような刻み目又は穿孔は、ストロー、調理器具などの器具を容器114によって画定された容積内を通過させることに適応するように形作られ得ることが理解される。そのような開口部及び/又は部分的貫通部は、他の形状を有してもよく、かつ/又は他の器具と共に使用するために構成されてもよく、かつシール動作中にフィルム78内に開口部を形成すること、又はシールされた容器の内容物に到達することに関連付けられている穿孔部又は開口部の後の形成に適した弱化した線を形成することに関連する様々な技法で提供されてもよいことが理解される。
【0047】
図8を参照すると、ヒートシール施蓋デバイス又はシステム200は、本出願の別の態様に従って示され、施蓋システム200の形成及び使用に関連する汎用性を改善することを目的としている。そこに示されるように、システム200は、好ましくは、図4図7に示されるシールシステム101の開口部150と同様のシールシステム206の開口部204を画定する交換式トレイ202を含む。図8に示すように、トレイ202は、略C字形状の外形を有してもよく、上壁203及び底壁205は両方とも、トレイ202の側壁207のうちの少なくとも一方に張り出し、それによって、開口部204が底壁205内に略画定されるようになる。
【0048】
トレイ202は、上述した略C字形状の外形以外の様々な構成で提供され得ることが企図される。好ましくは、トレイ202、ハウジング220、及びシャーシ222の形成に関連付けられている板208、210、212、214、216、218のうちの1つ以上は、射出成形プラスチック材料で形成される。このような構成は、形成に関連する費用を削減し、かつシステム40、100、200が、様々な形状及びサイズを有する容器を用いてヒートシール動作を提供するように、迅速に、効率的に、かつ経済的に構成され得る先行技術の器具と比較して、システム40、100、200の汎用性を改善することが理解される。図8では、側板214、上板216、及び蓋221は、ハウジング220内に配設された搬送アセンブリ221及びシャーシ222の視認性を改善するために、透明で描写されていることに留意されたい。
【0049】
トレイ202に関して、開口部204は、図4図7に示されるように、シールアセンブリ206とのそれぞれの容器の所望の相互作用のために、容器114などの下にある容器の形状に特有の様々な形状及び外形で提供され得ることが更に理解される。このような考慮により、システム200の形成に関連する費用、並びに個別のそれぞれのシステム200が、代替の形状及び/又はサイズを有する容器とのシールされた相互作用に適応及び/又はそれを提供するように構成することができる利便性が低下する。例えば、システム200には複数のトレイ202が設けられてもよく、各トレイは、個別の開口部204と協働し、かつ上記に開示した様態でヒートシールシステム200と相互作用するようなサイズ及び形状にされた、個別の群の容器と協働するようなサイズ及び形状にされている、開口部204を含むことが理解される。
【0050】
上記の要素は、特定のシステム40、100、200の一部であるものとして説明されているが、本発明の他の実施形態は、上述した複数の個別のヒートシールシステム40、100、200の各々からの個別の要素のうちの1つ以上を含んでもよいと考えられる。例えば、本発明は、図1の搬送アセンブリ42と、図4のシールアセンブリ101と、を含む、実施形態を企図する。容器施蓋システム40、100、200に関して上述した個別の要素は、互いに相互に排他的ではないことが理解される。
【0051】
本出願の別の態様は、シールプロセス中に個別の容器の内容物と関連付けられているしるし又は他のマーキングを提供することを対象としている。一態様では、フィルム材料78は、レーザエネルギーに反応する層であるように提供され、又はそれを含む。レーザは、ハウジング42、搬送アセンブリ44、又はシールアセンブリ46のいずれかによって支持され、レーザエネルギーがフィルム材料内で所望のしるしを操作又は作成するように、フィルム材料78に近接して位置決めされ得る。好ましい態様では、しるしは、システム40の使用者又は操作者によって設計、指定、又は選択され、かつ容器施蓋システム40、100、200によって製造されたシール容器の内容物及び/又は供給源に関する指標を提供することができる。上記は、図1図3に示すように、システム40に関して説明されているが、しるし形成システムは、図4図7に示すようなシステム100、及び/又は図8に示されるようなシステム200にも含まれてもよいことが理解される。
【0052】
容器施蓋システム40、100、及び200は、経済的に製造及び展開され得るアセンブリを提供する。システム40は、既知のシステムと比較して、蓋フィルム材料の装填動作を更に簡素化する。システム100及び200は、様々なサイズ、形状、及び盲開口部サイズ、形状、及びそれに関連する構成の容器と共に使用可能な施蓋システムを更に提供する。システム40、100、及び200は、より経済的かつより容易に維持されるしるし及び穿孔部生成サブアセンブリを更に提供する。
【0053】
本発明の他の実施形態は、本明細書の考察及び本明細書に開示された本発明の実践から当業者には明らかであろう。本明細書に提供される明細書及び実施例は例示としてのみ考慮されることを意図しており、本発明の真の範囲及び趣旨は、以下の特許請求の範囲によって示される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8