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特許7152411交流電力網用のコンデンサブッシングを監視する方法及び装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-03
(45)【発行日】2022-10-12
(54)【発明の名称】交流電力網用のコンデンサブッシングを監視する方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   G01R 31/64 20200101AFI20221004BHJP
   G01R 27/26 20060101ALI20221004BHJP
   H02J 13/00 20060101ALI20221004BHJP
【FI】
G01R31/64
G01R27/26 C
H02J13/00 301D
【請求項の数】 22
(21)【出願番号】P 2019546922
(86)(22)【出願日】2018-02-22
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-04-23
(86)【国際出願番号】 EP2018054412
(87)【国際公開番号】W WO2018158138
(87)【国際公開日】2018-09-07
【審査請求日】2021-02-16
(31)【優先権主張番号】102017104109.5
(32)【優先日】2017-02-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】390035459
【氏名又は名称】マシイネンフアブリーク・ラインハウゼン・ゲゼルシヤフト・ミツト・ベシユレンクテル・ハフツング
(74)【代理人】
【識別番号】100069556
【弁理士】
【氏名又は名称】江崎 光史
(74)【代理人】
【識別番号】100111486
【弁理士】
【氏名又は名称】鍛冶澤 實
(72)【発明者】
【氏名】フィーアエック・カルステン
(72)【発明者】
【氏名】ウー・ユンリャン
(72)【発明者】
【氏名】ヘルテル・ウード
【審査官】島▲崎▼ 純一
(56)【参考文献】
【文献】特表2017-502455(JP,A)
【文献】特表平11-509619(JP,A)
【文献】特開昭50-096868(JP,A)
【文献】特開2001-004679(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2003/0184325(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01R 31/64
G01R 27/26
H02J 13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
交流電力網用のコンデンサブッシング(2a,2b,2c)を監視する方法であって、
交流電力網が、第一、第二及び第三の相(A,B,C)を有して、
第一の相(A)と第一の前記コンデンサブッシング(2a)が付設された、第一の電力網電圧が印加される第一の電力網配線(5a)と、
第二の相(B)と第二の前記コンデンサブッシング(2b)が付設された、第二の電力網電圧が印加される第二の電力網配線(5b)と、
第三の相(C)と第前記コンデンサブッシング(2c)が付設された、第三の電力網電圧が印加される第三の電力網配線(5c)と、
を備え、
これらの各コンデンサブッシング(2a,2b,2c)が、
それが付設された電力網配線(5a,5b,5c)と接続された導体(4)と、
この導体(4)を包囲する導電性の被覆(3)と、
を備え、
これらの各相(A,B,C)に関して、
予設定された最初の時点(t0)に、其々の前記コンデンサブッシング(2a,2b,2c)にとって特徴的な特性変数に関して、それに対応する特性値が静電容量値として算出され、
最初の時点(t0)後の予設定されたより後の時点(tn)に、特性変数に関して、それに対応する正規化された特性値が、其々の特性値及び/又は残りの前記相の残りの特性値の中の少なくとも1つに依存して算出され、
最初の時点(t0)で、参照電圧に関して、それに対応する最初の参照電圧値が算出され、
前記の正規化された特性値の算出が、追加的に、其々の最初の参照電圧値及び/又は残りの最初の参照電圧値の中の少なくとも1つに依存し、
正規化された特性値が、許容されないほど変化したかどうか検査され
前記特性変数は、其々の上部電圧コンデンサの上部静電容量であり、前記其々の上部電圧コンデンサは、其々の前記被覆及び前記導体によって構成されている当該方法。
【請求項2】
各参照電圧が其々の電力網電圧に依存する請求項に記載の方法。
【請求項3】
各参照電圧が其々の電力網電圧であり、
前記の各相(A,B,C)に関して、
最初の時点(t0)に、電力網電圧が検出されて、それに対応する最初の電力網電圧値が算出され、
最初の電力網電圧値が其々の最初の参照電圧値を形成する請求項に記載の方法。
【請求項4】
第一の電力網配線(5a)に、第一の並列コンデンサブッシング(2a’)が付設されており、
第二の電力網配線(5b)に、第二の並列コンデンサブッシング(2b’)が付設されており、
第三の電力網配線(5c)に、第三の並列コンデンサブッシング(2c’)が付設されており、
これらの各並列コンデンサブッシング(2a’,2b’,2c’)が、
それが付設された電力網配線(5a,5b,5c)と接続された導体(4)と、
この導体(4)を包囲する導電性の被覆(3)と、
を備え、
各参照電圧が、其々の並列コンデンサブッシングの被覆(3)と接地電位(13)の間に印加する並列被覆電圧であり、
前記の各相(A,B,C)に関して、
最初の時点(t0)に、並列被覆電圧が検出されて、それに対応する最初の並列被覆電圧値が算出され、
最初の並列被覆電圧値が其々の最初の参照電圧値を形成する請求項に記載の方法。
【請求項5】
前記の各相(A,B,C)に関して、
参照電圧が定電圧であり、この定電圧に関して、それに対応する定電圧値が予設定される請求項1~のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記の各相(A,B,C)に関して、
最初の時点(t0)に、其々の被覆(3)と接地電位(13)の間に印加する被覆電圧が検出されて、それに対応する最初の被覆電圧値が算出され、
前記の正規化された特性値の算出が、追加的に、其々の最初の被覆電圧値及び/又は残りの最初の被覆電圧値の中の少なくとも1つに依存する請求項1~のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
測定機器(7)が、前記の被覆(3)に連結されており、前記の各相(A,B,C)に関して、其々の被覆(3)と接地電位(13)の間に印加する被覆電圧を検出でき、
前記の各相(A,B,C)に関して、
外側コンデンサ(La、Lb、Lc)が、其々の被覆(3)と接地電位(13)によって構成され、
下部電圧コンデンサ(Ja、Jb、Jc)が、測定機器(7)と外側コンデンサを備えた並列回路によって構成され、
1つの時点又は最初の時点(t0)に、下部電圧コンデンサの下部静電容量に関して、それに対応する下部静電容量値が算出され、
前記の正規化された特性値の算出が、追加的に、其々の下部静電容量値及び/又は残りの下部静電容量値の中の少なくとも1つに依存する請求項1~のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記の各相(A,B,C)に関して、
上部電圧コンデンサ(Ka、Kb、Kc)が、其々の被覆(3)と導体(4)によって構成され、
其々の特性変数が、其々の上部電圧コンデンサの上部静電容量であり、其々の特性値が、それに対応する上部静電容量値であり、
これらの各相(A,B,C)に関して、より後の時点(tn)に、被覆電圧が検出されて、それに対応するより後の被覆電圧値が算出され、
第一のコンデンサブッシング(2a)の正規化された上部静電容量値が、以下の式にしたがって算定され、
【数1】
であり、Kaは、予設定された定数又は変数の第一の補正値であることと、
第二のコンデンサブッシング(2b)の正規化された上部静電容量値が、次の式にしたがって算定され、
【数2】
であり、Kbは、予設定された定数の又は変数の第二の補正値であることと、
第三のコンデンサブッシング(2c)の正規化された上部静電容量値が、以下の式にしたがって算定され、
【数3】
であり、Kcは、予設定された定数の又は変数の第三の補正値であることと、
の1つ以上であり、
Ba、Bb及びBcが、第一、第二及び第三の下部静電容量値であり、
Ca、Cb及びCcが、第一、第二及び第三の上部静電容量値であり、
Ra(t0)、Rb(t0)及びRc(t0)が、第一、第二及び第三の最初の参照電圧値であり、
Va(tn)、Vb(tn)及びVc(tn)が、第一、第二及び第三のより後の参照電圧値である請求項に記載の方法。
【請求項9】
Ka=1が成立するか、若しくは
Ka=Rb(tn)/Ra(tn)が成立し、ここで
Ra(tn)が、より後の時点tnに、第二の相に付設された第一の参照電圧に関して算出された、より後の第一の参照電圧値であり、
Rb(tn)が、このより後の時点(tn)に、第一の相(A)に隣接する第二の相(B)に付設され第二の参照電圧に関して算出された、より後の第二の参照電圧値である、ことと、
Kb=1が成立するか、若しくは
Kb=Rc(tn)/Rb(tn)が成立し、ここで、
Rb(tn)が、より後の時点tnに、第二の相(A)に付設された第二の参照電圧に関して算出された、より後の第二の参照電圧値であり、
Rc(tn)が、より後の時点tnに、第二の相(B)に隣接する第三の相(C)に付設された第三の参照電圧に関して算出された、より後の第三の参照電圧値である、
ことと、
Kc=1成立するか、若しくは
Kc=Ra(tn)/Rc(tn)が成立し、ここで、
Rc(tn)が、より後の時点(tn)に、第三の相(B)に付設された第三の参照電圧に関して算出された、より後の第三の参照電圧値であり、
Ra(tn)が、このより後の時点(tn)に、第三の相(C)に隣接する第一の相(A)に付設された第一の参照電圧に関して算出された、より後の第一の参照電圧値である、
ことと、
の中の1つ以上である請求項に記載の方法。
【請求項10】
前記の検査の際に、其々の正規化された特性値が、其々の特性値と比較される請求項1~のいずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
許容値CA>0,CB>0,CC>0が、前記の特性値比較に関して決定され、
この特性値比較が、次の式
【数4】
を成立する場合に、コンデンサブッシング(2a,2b,2c)が正常な状態にあることを表す監視信号が生成される請求項10に記載の方法。
【請求項12】
許容値CA>0,CB>0,CC>0が、前記の特性値比較に関して決定され、
この特性値比較が、次の式
【数5】
を成立する場合に、少なくとも第二のコンデンサブッシング(2b)が正常な状態にないことを表す監視信号が生成され、
この特性値比較が、次の式
【数6】
を成立する場合に、少なくとも第三のコンデンサブッシング(2c)が正常な状態にないことを表す監視信号が生成され、
この特性値比較が、次の式
【数7】
を成立する場合に、少なくとも第一のコンデンサブッシング(2a)が正常な状態にないことを表す監視信号が生成され、
上記以外の場合に、少なくとも2つのコンデンサブッシングが正常な状態にないことを表す監視信号が生成される請求項10又は11に記載の方法。
【請求項13】
許容値CA>0,CB>0,CC>0が、前記の特性値比較に関して決定され、
この特性値比較が、次の式
【数8】
がを成立する場合に、第一及び第三のコンデンサブッシング(2a,2c)が正常な状態になく、且つ同種のエラーを有することを表す監視信号が生成され、
この特性値比較が、次の式
【数9】
がを成立する場合に、第二及び第一のコンデンサブッシング(2b,2a)が正常な状態になく、且つ同種のエラーを有することを表す監視信号が生成され、
この特性値比較が、次の式
【数10】
がを成立する場合に、第三及び第二のコンデンサブッシング(2c,2b)が正常な状態になく、且つ同種のエラーを有することを表す監視信号が生成される、
請求項10~12のいずれか1項に記載の方法。
【請求項14】
前記の正規化された特性値の算出前の1つの中間時点t1に、
前記の各相(A,B,C)に関して、参照電圧が検出されて、それに対応する中間参照電圧値が算出され、
これらの中間参照電圧値が相互に比較され、
これらの比較で、これらの中間参照電圧値が、既定の範囲内で相互に相違するときに、前記の正規化された特性値の算出は行われる請求項1~13のいずれか1項に記載の方法。
【請求項15】
前記の電圧比較は、
許容値RAB>0,RBC>0,RCA>0が、前記の其々の分量として決定されて、
【数11】
が成立するかどうか検査されるように行われ、
Ra(t1)が、第一の相の中間参照電圧値であり、
Rb(t1)が、第二の相の中間参照電圧値であり、
Rc(t1)が、第三の相の中間参照電圧値である請求項14に記載の方法。
【請求項16】
交流電力網用のコンデンサブッシング(2a,2b,2c)を監視する装置(1)であって、
交流電力網が、第一、第二及び第三の相(A,B,C)を有して、
第一の相(A)と第一の前記コンデンサブッシング(2a)が付設された、第一の電力網電圧が印加される第一の電力網配線(5a)と、
第二の相(B)と第二の前記コンデンサブッシング(2b)が付設された、第二の電力網電圧を印加される第二の電力網配線(5b)と、
第三の相(C)と第前記コンデンサブッシング(2c)が付設された、第三の電力網電圧を印加される第三の電力網配線(5c)と、
を備え、
これらの各コンデンサブッシング(2a,2b,2c)が、
それが付設された電力網配線(5a,5b,5c)に接続されている導体(4)と、
この導体(4)を包囲する導電性の被覆(3)と、
を備え、
この装置(1)が、前記コンデンサブッシング(2a,2b,2c)に連結されている評価機器(8)を備え、
この評価機器(8)は、これらの各相(A,B,C)に関して、
予設定された最初の時点(t0)に、其々の前記コンデンサブッシング(2a,2b,2c)にとって特徴的な特性変数に関して、それに対応する特性値を静電容量値として算出でき、
最初の時点(t0)後の1つの時点又は予設定されたより後の時点(tn)に、特性変数に関して、それに対応する正規化された特性値を、其々の特性値及び/又は残りの前記相の残りの特性値の中の少なくとも1つに依存して算出でき、
最初の時点(t0)で、参照電圧に関して、それに対応する最初の参照電圧値を算出でき、
前記の正規化された特性値の算出が、追加的に、其々の最初の参照電圧値及び/又は残りの最初の参照電圧値の中の少なくとも1つに依存し、
この正規化された特性値が許容できないほど変化したかどうか検査でき
前記特性変数は、其々の上部電圧コンデンサの上部静電容量であり、前記其々の上部電圧コンデンサは、其々の前記被覆及び前記導体によって構成されている、
ように構成されている当該装置(1)。
【請求項17】
第一の電力網配線(5a)と接続できる第一の電圧コンバータ(9a)と、
第二の電力網配線(5b)と接続できる第二の電圧コンバータ(9b)と、
第三の電力網配線(5c)と接続できる第三の電圧コンバータ(9c)と、
これらの電圧コンバータ(9a,9b,9c)と測定機器(7)に連結されている評価機器(8)と、
を備え、
この場合、
これらの各電圧コンバータ(9a,9b,9c)が、其々の相(A,B,C)に関する電力網電圧を検出でき、
各参照電圧が其々の電力網電圧であり、
評価機器(8)は、前記の各相(A,B,C)に関して、
最初の時点(t0)に、電力網電圧を其々の電圧コンバータ(9a、9b、9c)を用いて検出して、それに対応する最初の電力網電圧値を算出できるように構成されており、
前記の各相(A,B,C)に関して、最初の電力網電圧値が其々の最初の参照電圧値を形成する請求項16に記載の装置(1)。
【請求項18】
第一の電力網配線(5a)に、第一の並列コンデンサブッシング(2a’)が付設されており、
第二の電力網配線(5b)に、第二の並列コンデンサブッシング(2b’)が付設されており、
第三の電力網配線(5c)に、第三の並列コンデンサブッシング(2c’)が付設されており、
これらの各並列コンデンサブッシング(2a’,2b’,2c’)が、
それが付設された電力網配線(5a,5b,5c)と接続された導体(4)と、
この導体(4)を包囲する導電性の被覆(3)と、
を備え、
この装置(1)は、
第一の並列コンデンサブッシング(2a’)の被覆(3)と接続できる第一の並列測定アダプタ(6’)と、
第二の並列コンデンサブッシング(2b’)の被覆(3)と接続できる第二の並列測定アダプタ(6’)と、
第三の並列コンデンサブッシング(2c’)の被覆(3)と接続できる第三の並列測定アダプタ(6’)と、
これらの並列測定アダプタ(6’)に連結されている測定機器(7)と、
を備え、
前記の各相(A,B,C)に関して、測定機器(7)が、其々の被覆(3)と接地電位(13)の間に印加する並列被覆電圧を其々の並列測定アダプタ(6’)を用いて検出でき、
各参照電圧が其々の並列被覆電圧であり、
評価機器(8)が、前記の各相(A,B,C)に関して、
最初の時点(t0)に、並列被覆電圧を測定機器(7)を用いて検出して、それに対応する最初の被覆電圧値を算出できるように構成されており、
前記の各相(A,B,C)に関して、最初の並列被覆電圧値が其々の最初の参照電圧値を形成する請求項16に記載の装置(1)。
【請求項19】
第一のコンデンサブッシング(2a)の被覆(3)と接続できる第一の測定アダプタ(6)と、
第二のコンデンサブッシング(2b)の被覆(3)と接続できる第二の測定アダプタ(6)と、
第三のコンデンサブッシング(2c)の被覆(3)と接続できる第三の測定アダプタ(6)と、
1つの測定機器又は測定アダプタ(6)に連結されている測定機器(7)と、
を備え、
この場合、
評価機器(8)が、測定機器(7)に連結されており、
前記の各相(A,B,C)に関して、測定機器(7)が、其々の被覆(3)と接地電位(13)の間に印加する被覆電圧を其々の測定アダプタ(6)を用いて検出でき、
評価機器(8)が、前記の各相(A,B,C)に関して、
最初の時点(t0)に、被覆電圧を測定機器(7)を用いて検出して、それに対応する最初の被覆電圧値を算出できるように構成されており、
前記の各相(A,B,C)に関して、
前記の正規化された特性値の算出が、追加的に、其々の最初の被覆電圧値及び/又は残りの最初の被覆電圧値の中の少なくとも1つに依存する請求項1618のいずれか1項に記載の装置(1)。
【請求項20】
前記の各相(A,B,C)に関して、
外側コンデンサ(La,Lb,Lc)が、其々の被覆(3)と接地電位(13)によって構成され、
下部電圧コンデンサ(Ja,Jb,Jc)が、測定機器(7)と其々の外側コンデンサ(La、Lb、Lc)を備えた並列回路によって構成されており、
評価機器(8)が、前記の各相(A,B,C)に関して、
最初の時点(t0)に、下部電圧コンデンサの下部静電容量に関して、それに対応する下部静電容量値を算出できるように構成されており、
前記の各相(A,B,C)に関して、
前記の正規化された特性値の算出は、追加的に、其々の下部静電容量値及び/又は残りの下部静電容量値の中の少なくとも1つに依存する請求項1619のいずれか1項に記載の装置(1)。
【請求項21】
前記の各相(A,B,C)に関して、
上部電圧コンデンサ(Ka,Kb,Kc)が、其々の被覆(3)と導体(4)によって構成され、
其々の特性変数が、其々の上部電圧コンデンサの上部静電容量であり、其々の特性値が、それに対応する上部静電容量値であり、
評価機器(8)が、より後の時点(tn)に、前記の各相(A,B,C)に関して、
被覆電圧を検出して、それに対応するより後の被覆電圧値を算出できるように構成されており、
評価機器(8)が、第一のコンデンサブッシング(2a)の正規化された上部静電容量値を以下の式にしたがって算定するように構成されており、
【数12】
であり、Kaは、予設定された定数又は変数の第一の補正値であることと、
評価機器(8)が、第二のコンデンサブッシング(2b)の正規化された上部静電容量値を以下の式にしたがって算定するように構成されており、
【数13】
であり、Kbは、予設定された定数又は変数の第二の補正値であることと、
評価機器(8)が、第三のコンデンサブッシング(2c)の正規化された上部静電容量値を以下の式にしたがって算定するように構成されており、
【数14】
であり、Kcは、予設定された定数又は変数の第三の補正値であることと、
の1つ以上であり、
Ba、Bb及びBcが、第一、第二及び第三の下部静電容量値であり、
Ca、Cb及びCcが、第一、第二及び第三の上部静電容量値であり、
Ra(t0)、Rb(t0)及びRc(t0)が、第一、第二及び第三の最初の参照電圧値であり、
Va(tn)、Vb(tn)及びVc(tn)が、第一、第二及び第三のより後の被覆電圧値である請求項19に記載の装置(1)。
【請求項22】
測定機器(7)は、
第一の測定アダプタ(6)に繋がれている第一の測定コンデンサと、
第二の測定アダプタ(6)に繋がれている第二の測定コンデンサと、
第三の測定アダプタ(6)に繋がれている第三の測定コンデンサと、
を備え、
これらの3つの測定コンデンサの静電容量が等しくなく、
これらの3つの静電容量の互いの比率が、1:2:3又は1:2:4又は1:2:5又は1:3:5又は1:3:7又は1:3:9又は1:4:7又は1:4:9である請求項18又は19に記載の装置(1)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、交流電網用のコンデンサブッシングを監視す方法及び装置に関する。
【0002】
下記において、Aは、Bに結線されているといった種類の表現は、Aは、Bと接続されているといった種類の表現に等しくAは、Bと接続されているといった種類の表現は、Aは、直接的にBに導通形態で接続されているという意味Aは、間接的に、つまりCを経て、Bに導通形態で接続されているという意味を有し、「Aは、Bに繋がれているといった種類の表現は、「Aは、直接的にBに導通形態で接続されているという意味を有する。
【背景技術】
【0003】
例えば電力変換設備やチョークコイルといった交流電網用の電気機器は、通常、コンデンサブッシングを用いて、交流電網の電網配線に繋がれている。これらのコンデンサブッシングは、コンデンサブッシングの静電容量と損失係数を稼働中に検査ることで監視ることが公知である。実際は監視されるべきコンデンサブッシングの稼働中に測定された静電容量と損失係数の測定値が、しばしば、製造直後の工場試験において算出された測定値から偏倚る。その時、これら偏差は、監視に関する稼働中測定された測定値の評価若しくは測定値の限界値は許容値との比較を困難にする。
【0004】
これら偏差の理由ここで解説る。コンデンサブッシングの工場試験は、通常、製造者において、比較的小さなオイル容器の中で実行される一方、コンデンサブッシングは、稼働中に、より著しく大きなオイルコンテナ例えば電力変換設備のオイルタンクの中にあ。この測定環境の変化は、同一の試験対象において、異なる漂遊容量及び異なる測定値を惹起する。コンデンサブッシングの工場試験は、大抵室温で行われる一方、コンデンサブッシングは、稼働中に、少なくとも50℃の遥かにさらに高い稼働温度に晒されるしたがって、温度に依存する特性変数、特に、損失係数は、顕著に変わる。コンデンサブッシングは、工場試験において、製造直後に試験される一方、前段階での電気的機器への組み込み後には、稼働に伴うストレス因子によって負荷をかけられる可能性がある。そうして、例えば、外殻上で形成された不純物層は、損失係数の測定値に著しく影響する。
【0005】
特許文献1は、高電圧仕様のコンデンサブッシング用の監視方法及び監視装置を記載している。当該コンデンサブッシングは、その複数のコンデンサ層間に部分電圧用のタップを有する。この公知の方法では、当該部分電圧が、この部分電圧の変化を監視する検出機器に供給されること、この部分電圧の変化とこの変化に対する時間情報とが記憶されること、少なくとも2つの変化の間の時間間隔が算出されること、及び、当該部分電圧の変化の頻度に対応する欠陥信号が生成されることが規定されている。この装置は、当該部分電圧の変化を監視する検出機器、当該部分電圧の変化と当該部分電圧の変化にする時間情報を格納する記憶器、少なくとも2つの変化の間の時間間隔を算出する演算器、及び欠陥信号を生成す手段を有する。この場合、当該部分電圧の変化の頻度に応じて欠陥信号が生成される。当該タップ、測定の実行中測定線を通じて当該検出機器と接続されている。当該タップは、当該コンデンサブッシングの内部に印加する高電圧を示す部分電圧を提供する。
【0006】
この公知の監視方法及びこの公知の監視装置において、当該コンデンサブッシングに印加する高電圧は、測定信号に作用し、激しく変動し得るので、当該タップで検出された測定値は、激しく変動し得る。したがって、当該コンデンサブッシングの確実な監視が保証されない。
【0007】
特許文献2は、動作電圧印加されたコンデンサブッシングを監視す方法及び装置を記載している。このコンデンサブッシングでは、分圧器が、1つの導電層によって形成されている。この方法では、電気測定変数の少なくとも1つの測定値が、この導電層に接続されている測定タップとアース電位とを用いて検出され、記憶されることが規定されている。この場合、測定タップとアース電位との間のインピーダンスが、少なくとも1つの測定値の検出後に変化すると、このときに生成された測定信号の少なくとも1つの信号値が、当該測定タップと当該アース電位とを用いて検出され、記憶される。当該1つの測定値を検出する時点と当該1つの信号値を検出する時点との間の動作電圧の起こり得る変化が無視できるように、当該双方の時点間の時間間隔が規定されており、測定値と信号値に基づく商演算より特性変数が算定され、この特性変数は、予設定された目標値と比較されて、特性変数が、予設定された目標値から偏倚する際、コンデンサブッシングのエラーを表通知信号が成される。この装置では、導電層接続され測定タップが設けられている。この測定タップは、電気測定変数を検出測定装置接続されている。この場合、測定タップとアース電位との間に存在するインピーダンスが、インピーダンス装置を有する。切替装置が、このインピーダンス装置に付設されている。インピーダンス装置は、固インピーダンスを有する。この固定インピーダンスは、切替装置によって測定タップに接続可能であり、測定タップから分離可能である。この切替装置は、制御装置接続されている。当該コンデンサブッシングを監視するため、このインピーダンス装置は、最初は第一測定状態にある。この第一測定状態では、この切替装置が開かれていて、当該固インピーダンスが、当該測定タップ接続されていない。この第一測定状態において、第一の時点で、電測定量の測定値が、検出され、測定機器内のメモリ内に記憶される。この測定量は、ここでは、アース電位に対する測定タップに印加される電圧である。このインピーダンス装置の測定状態において、インピーダンスは、測定機器の静電容量と内部抵抗の並列回路によって成される。この測定状態におけるインピーダンスは、不変のインピーダンスとされる。測定量を検出した後で、インピーダンス装置は、第二測定状態に移行される。このため、制御装置は、切替装置制御て閉じられ状態に移行さる。これにより、固インピーダンスが、当該測定タップ通形態で接続さる。このとき、インピーダンスは、測定装置及び固定インピーダンスの静電容量内部抵抗並列回路から構成される。この第二測定状態において、第二の時点で、測定装置によって、る測定信号の信号値が、検出されて、同様に記憶される。測定信号は、アース電位に対する測定タップに印加される電圧である。この第二測定状態におけるインピーダンスは、変更されたインピーダンスとされる。
【0008】
この公知の方法及この公知の装置において、コンデンサブッシングに印加する作動電圧は、測定信号に作用し、激しく変動し得るので、測定タップで検出された測定値は、激しく変動し得る。そうしてコンデンサブッシングの確実な監視は、保証さない。
【0009】
特許文献3は、三相交流の大型変圧器において連続して監視されるコンデンサブッシング装置を記載している。このコンデンサブッシング装置は、3つのコンデンサブッシングを備え、これらコンデンサブッシングは、其々が埋設された複数のコンデンサ層を有する巻線本体から成る。このコンデンサブッシング装置は、其々が、1つの測定端子を有し、この測定端子は、最後の外側のコンデンサ層と接続されている。このコンデンサブッシング装置は、各コンデンサブッシクングの最後の外側のコンデンサ層と接地されたフランジとの間に外側フランジ静電容量を有し、このコンデンサブッシング置では、3つのコンデンサブッシングの測定端子が、それぞれ1つの平衡コンデンサを介して、アース電位に設定可能である人工の1つのスターポイント接続されていることが規定されているこの場合、1つの測定装置が、人のスターポイントとアース電位との間に配置されている。この測定装置が、複数のコンデンサ層の静電容量の変化時に、コンデンサブッシング装置の全体を遮断するトリガ装置接続されていることが規定されている。
【0010】
特許文献4は、高電圧ブッシングの絶縁特性を監視するために、静電容量値を求めることを記載している。
【0011】
特許文献5は、三相交流電網用のコンデンサブッシングを監視す方法及び装置記載し、各コンデンサブッシングが、交流電網の電網配線の1つと接続されている導体び導電性の被覆を有し、この被覆は、導体を包囲する。この方法は、以下のステップを有する。
各コンデンサブッシングに関して、上部静電容量と下部静電容量が算出され;
各コンデンサブッシングにおいて、測定電圧が検出び/又は測定され、この測定電圧は、其々の被覆と接地電位の間に加わり
各コンデンサブッシングに関して、実際の静電容量算定され、この実際の静電容量は、其々の測定電圧、其々の下部静電容量及他のコンデンサブッシングの中の1つの測定電圧、下部静電容量及び上部静電容量に依存し;
各コンデンサブッシングに関して、其々の上部静電容量が、其々の実際の静電容量と比較され;
監視信号が生成され、この監視信号は、静電容量比較の結果に依存する。
【0012】
この公知の方法この公知の装置において、コンデンサブッシングの上部静電容量とコンデンサブッシングの実際の静電容量は、稼働中において相互に比較される。実際の静電容量が万変化すると、それに対応するコンデンサブッシングの破損が推量され得る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
【文献】独国特許登録公開第19519230号
【文献】独国特許出願公開第10037432号
【文献】独国特許登録公開第3601934号
【文献】米国特許出願公開第4757263号
【文献】国際出願公開第2015071253号
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0014】
これらを背景として、本発明は、独立請求項の対象を提案する。本発明の有利な実施形態は、従属請求項に記載されている。
【0015】
本発明は、第一の観点において、交流電網用のコンデンサブッシング監視する方法を提案し、この方法では、
交流電網が、第一の、第二の及び第三相を有し、及び
・第一の電網配線を備え、この第一の電網配線には、第一相と第一のコンデンサブッシング付設されており、第一の電網電圧印加し;
・第二の電網配線を備え、この第二の電網配線には、第二相と第二のコンデンサブッシング付設されており、第二の電網電圧印加し;
・第三の電網配線を備え、この第三の電網配線には、第三相と第のコンデンサブッシング付設されており、第三の電網電圧印加し;
これらコンデンサブッシングの各々
それが付設された電網配線接続された導体
・この導体を包囲する導電性の被覆と、
備え
これらのて、
・予設定された最初の時点t0、其々のコンデンサブッシングにとって特徴的特性変数に関してそれに対応する特性値が算出され;
・その後は予設定された時間期間の経過後或い最初の時点後のより後の1つの時点又は予設定され時点tn、特性変数に関してそれに対応する正規化された特性値が、其々の特性値及び/又は残りの特性値の中の少なくとも1つに依存して算出され;
・正規化された特性値許容されないほど変化したかどうかが検査される。
【0016】
三相交流電網において、隣接する」という概念は、相応の表示系の予設定された回転方向に関連して定義され例えば第二のBは、第一のAに隣接し、第三のCは、第二のBに隣接し、第一のAは、第三のCに隣接すると言うように定義され
【0017】
本発明は、第の観点において、交流電網用のコンデンサブッシング監視する装置を提案し、この装置では、
交流電網が、第一第二び第三のを有し、及び
・第一の電網配線を備え、この第一の電網配線には、第一のと第一のコンデンサブッシング付設されており、第一の電網電圧印加し;
・第二の電網配線を備え、この第二の電網配線には、第二のと第二のコンデンサブッシング付設されており、第二の電網電圧印加し;
・第三の電網配線を備え、この第三の電網配線には、第三のと第二のコンデンサブッシング付設されており、第三の電網電圧印加し;
これらコンデンサブッシングの各々
それが付設された電網配線接続された導体と、
・この導体を包囲する導電性の被覆と、
備え、
この装置
・コンデンサブッシングに連されている評価機器備え、
評価機器は、これらの各相に関して
・予設定された最初の時点t0、其々のコンデンサブッシングにとって特徴的特性変数に関してそれに対応する特性値を算出でき、
・その後は予設定された時間期間の経過後或い最初の時点後のより後の1つの時点又は予設定され時点tn、特性変数に関してそれに対応する正規化された特性値を、其々の特性値及び/又は残りの特性値の中の少なくとも1つに依存して算出でき、
・正規化された特性値許容されないほど変化しかどうかを検査できる、
ように構成されている
【0018】
本発明は、コンデンサブッシングのより良い監視を実現する。なぜなら、正規化された特性値は、より後の特性値との比較において、明らかにより小さい程度で工場試験時の測定環境と稼働中の測定環境間の相異及び稼働中の其々の測定環境依存するからである。
【0019】
各コンデンサブッシングは、必要に応じて、任意の手法で構され例えば少なくとも1つの追加の被覆を有することができ、この追加の被覆は、特に、1つの被覆と導体の間に設けられており、結果として、この1つの被覆が、最も外側の被覆となる
【0020】
特性値の算出は例えば網配線の中の少なくとも1及び/又は被覆の中の少なくとも1つにおいて、及び/又は、好ましくは損傷していない若しくは欠陥のない1つのコンデンサブッシングを測定することによって、又はコンデンサブッシングのデータシートから読み出すことによって、又は経験値を設定することによって、又は方法の先行する進行過程から受け取ることによって、必要に応じて、任意の手法で行うことができる。代替的は追加的に、少なくとも1つの特性値の算出、例えば他の特性値の中の少なくとも1つの算出の前又は後、若しくはの算出と同時に、及び/又は、少なくとも1つの電圧の検出の前は後、若しくはの検出と同時に行うことができる。
【0021】
は、例えば予設定された分量限界値は許容値を上回る時、許容されない
【0022】
本発明の実施形態において、監視信号が、この検査の結果に依存して生成されると定められる。好ましくは、評価機器は、これを実施できるように成されている。
【0023】
監視信号は、例えば聴覚的信号び/又は視覚的信号び/又は電子的信号として、必要に応じて、任意の手法ることが可能である。
【0024】
監視信号の生成後、好ましくは、本方法の新たな進行過程又は次の進行過程又は別進行過程が行われる。
【0025】
本発明の実施形態において、
これらて、
最初の時点t0後の1つの時点又は予設定されより後の時点tn、特性変数に関してそれに対応すより後の特性値算出され;
・正規化された特性値の算出は、追加的に其々のより後の特性値び/又は残りより後の特性値の中の少なくとも1つに依存する
と定められる。
好ましくは、評価機器は、これを実施できるように成されている。
【0026】
本発明の実施形態において、
これらて、
・1つの時点は最初の時点、参照電圧に関してそれに対応する最初の参照電圧値が算出され;
・正規化された特性値の算出は、追加的に、其々の最初の参照電圧値及び/又は残りの最初の参照電圧値の中の少なくとも1つに依存する
と定められる
好ましくは、評価機器は、これを実施できるように成されている。
【0027】
本発明の実施形態において、各参照電圧が、其々の電網電圧に依存すると定められる。
【0028】
本発明の実施形態において、
各参照電圧が、其々の電網電圧であり;
これらの各相にて、
・最初の時点、電網電圧が検出されて、それに対応する最初の電網電圧値が算出され;
・最初の電網電圧値が、其々の最初の参照電圧値を形成する
と定められる。
好ましくは、評価機器は、これを実施できるように成されている。
【0029】
本発明の実施形態において、
第一の電網配線に、第一の並列コンデンサブッシング付設されており
第二の電網配線に、第二の並列コンデンサブッシング付設されており
第三の電網配線に、第三の並列コンデンサブッシング付設されており
これら並列コンデンサブッシングが
それが付設された電網配線接続された導体
・この導体を包囲する導電性の被覆と、
を備え
各参照電圧が、其々の並列コンデンサブッシングの被覆と接地電位の間に印加する並列被覆電圧であり;
これらて、
・最初の時点並列被覆電圧が、検出されて、それに対応する最初の並列被覆電圧値算出され;
・最初の並列被覆電圧値が、其々の最初の参照電圧値を形成する
と定められる
好ましくは、評価機器は、これを実施できるように成されている。
【0030】
この並列コンデンサブッシングは、例えば3つのコンデンサブッシングを介して、3つの繋がれている第一の電気機器に加えて、ここでは並列機器される第二の電気機器を、第一の機器に対して並列に、3つの連結するためにある。並列被覆電圧値が、最初の参照電圧値を形成するので、電網電圧を検出することを省略できる。この事は、より少ない測定機器使用る必要があるので、費用の節約維持管理び保全の容易化に繋がる。
【0031】
本発明の実施形態において、これらの各相に関して、参照電圧定電圧であり、この電圧に関してそれに対応する定電圧値予設定される。
好ましくは、評価機器は、これを実施できるように成されている。
【0032】
本発明の実施形態において、定電圧値は、交流電網の名目電圧値に等しいと定められる。
【0033】
本発明の実施形態において、
これらて、
・1つの時点は最初の時点、其々の被覆と接地電位の間に印加する被覆電圧が検出されて、それに対応する最初の被覆電圧値が算出され;
・正規化された特性値の算出は、追加的に、其々の最初の被覆電圧値び/又は残りの最初の被覆電圧値の中の少なくとも1つに依存する
定められる。
好ましくは、評価機器は、これを実施できるように成されている。
【0034】
少なくとも1つの被覆電圧の検出は、例えば他の被覆電圧の中の少なくとも1つの検出の前は後、若しくは有利には、その検出と同時に、及び/又は少なくとも1つの特性値の算出の前は後、若しくは、その算出と同時に、必要に応じて任意の手法で行うことができる。
【0035】
本発明の実施形態において、
測定機器が、これらの被覆に連結されており、これらの相に関して被覆電圧を検出でき、この被覆電圧は、其々の被覆と接地電位の間に加わり
これらて、
・外側コンデンサは、其々の被覆と接地電位又は導電性のフランジによって成さ、このフランジは、其々のコンデンサブッシングの外面に固定されて接地電位と接し
・下電圧コンデンサは、並列回路によって成されこの並列回路は、測定機器と外側コンデンサを備え
・1つの時点は最初の時点、下電圧コンデンサの下部静電容量に関してそれに対応する下部静電容量値が算出され;
・正規化された特性値の算出は、追加的に、其々の下部静電容量値び/又残りの下部静電容量値の中の少なくとも1つに依存する
と定められる。
好ましくは、評価機器は、これを実施できるように成されている。
【0036】
各コンデンサブッシングに関する下部静電容量は、必要に応じて、任意の手法で定義ることが可能であり、例えば並列回路の静電容量として定義することが可能であり、この並列回路は、測定機器及び外側コンデンサを有し、この外側コンデンサは、其々の最も外側の被覆と接地電位によって、又は其々の最も外側の被覆と導電性のフランジによって成される。通常、下部静電容量は、1と5μFの間にあるが、この下部静電容量は、必要に応じて別の値も有することができ、例えば1μFと50μFの間は02μFと20μFの間は05μFと10μFの間にる。代替的は追加的に、この各下部静電容量と他の下部静電容量の中の少なくとも1つは、等しいは等しくないことが可能である。例えば、下部静電容量は、互いに1:2:3又は1:2:4又は1:2:5又は1:3:5又は1:3:7又は1:3:9又は1:4:7又は1:4:9の比率でることが可能である。
【0037】
下部静電容量値の算出は、例えば測定によって、好ましくは損傷していない若しくは欠陥のない1つのコンデンサブッシングでの測定よって、又はコンデンサブッシングのデータシートから読み出すことによって、又は経験値を設定することによって、又は方法の先行する進行過程から受け取ることによって、必要に応じて、任意の手法で行うことができる。代替的は追加的に、少なくとも1つの下部静電容量値の算出は、例えば他の下部静電容量値の中の少なくとも1つの算出の前は後、若しくは、その算出と同時に、及び/又は少なくとも1つの上部静電容量値の算出の前は後、若しくは、その算出と同時に、及び/又は少なくとも1つの被覆電圧の検出の前は後、若しくは、その検出と同時に行うことができる。
【0038】
本発明の実施形態において、
これらて、
・上電圧コンデンサは、其々の被覆と導体によって成さ
・其々の特性変数は、其々の上電圧コンデンサの上部静電容量であり、其々の特性値は、それに対応する上部静電容量値である
と定められる
【0039】
各コンデンサブッシングに関する上部静電容量は、必要に応じて、任意の手法で定義ることが可能であり、例えばコンデンサの静電容量として定義ることが可能であり、このコンデンサは、其々の被覆と其々の導体によって成されここでは上電圧コンデンサとされる。通常、上部静電容量は、200と600pFの間にある。
【0040】
コンデンサブッシングが、少なくとも1つの追加の被覆を有する場合、上部静電容量は、例えば直列回路の静電容量としても定義ることが可能であり、この直列回路は、其々に2つの隣接する被覆によって成されるコンデンサび追加の被覆の最も内側と導体によって成されコンデンサを有しここでは、同様に上電圧コンデンサと称される。
【0041】
好ましくは、上部静電容量値は、より後の時点で稼働中に算出され正規化された上部静電容量値と比較される。正規化された上部静電容量値変化すると、それに対応するコンデンサブッシングの破損推量できる。
【0042】
本発明の実施形態において、
1つの時点り後の時点tn、これらの各相に関して
被覆電圧が、特に測定機器を用いて検出されて、それに対応すより後の被覆電圧値が算出さ
第一のコンデンサブッシング(2a)の正規化された上部静電容量値は、以下の式にしたがって算定さ
【数1】
であり、Kaが、予設定され定数は変数の第一の補正値であり;及び/又は
第二のコンデンサブッシング(2b)の正規化された上部静電容量値は、以下の式にしたがって算定さ
【数2】
であり、Kbが、予設定され定数は変数の第二の補正値であり;及び/又は
第三のコンデンサブッシング(2c)の正規化された上部静電容量値は、以下の式にしたがって算定さ
【数3】
であり、Kcが、予設定され定数は変数の第三の補正値であり;
BaBb及びBcが、第一第二び第三の下部静電容量値であり;
CaCb及びCcが、第一第二び第三の上部静電容量値であり;
Ra(t0)Rb(t0)及びRc(t0)が、第一第二び第三の最初の参照電圧値であり;
Va(tn)Vb(tn)及びVc(tn)が、第一第二び第三のより後の参照電圧値であ
と定められる。
好ましくは、評価機器は、これを実施できるように成されている。
【0043】
本発明の実施形態において、
Ka=1が成立し;又は
Ka=Rb(tn)/Ra(tn)が成立し、ここで、
・Ra(tn)は、より後第一の参照電圧値であり、この参照電圧値は、1つの時点はより後の時点tn、第一のに付設された第一の参照電圧に関して算出され;
・Rb(tn)は、より後第二の参照電圧値であり、この参照電圧値は、このより後の時点tnに、第一のに隣接する第二の相に付設された第二の参照電圧に関して算出され;
及び/又は、
Kb=1が成立し;又は
Kb=Rc(tn)/Rb(tn)が成立し、ここで、
・Rb(tn)は、より後第二の参照電圧値であり、この第二の参照電圧は、1つの時点り後の時点tn、第二のに付設された第二の参照電圧に関して算出され、;
・Rc(tn)は、より後第三の参照電圧値であり、この第三の参照電圧は、このより後の時点tnに、第二のに隣接する第三の相に付設された第三の参照電圧に関して算出され;
及び/又は
Kc=1が成立し;又は
Kc=Ra(tn)/Rc(tn)が成立し、ここで
・Ra(tn)は、より後第三の参照電圧値であり、この参照電圧値は、1つの時点はより後の時点tn、第三のに付設された第三の参照電圧に関して算出され;
・Rb(tn)は、より後第一の参照電圧値であり、この参照電圧値は、このより後の時点tnに、第三のに隣接する第一の相に付設され第一の参照電圧に関して算出され
と定められる。
好ましくは、評価機器は、これを実施できるように成されている。
【0044】
第2の選択肢、すなわち2つの電網電圧の商に関する1つの補正値は、当該2つの電網電圧間の非対称性及び/又は偏差の自動補正及び/又は自動補償を提供は可能にする。これによって、其々より後の正規化された上部静電容量値のさらより正確な算定が実現できる。
【0045】
本発明の実施形態において、検査に際して、其々の正規化された特性値が、其々の特性値と比較されると定めらる。
好ましくは、評価機器は、これを実施できるように成されている。
【0046】
本発明の実施形態において、
許容値CA>0,CB>0,CC>0が、特性値比較に関して定められ;
特性値比較が、次の
【数4】
成立すると結論付ける場合に、監視信号生成され、この監視信号は、コンデンサブッシング正常な状態にあることを表す;
と定められる。
好ましくは、評価機器は、これを実施できるように成されている。
【0047】
そうして、許容値の特定後に、特性値比較が、1つの検査ステップ評価され、このことは、ここで、第一の評価とも称されこの第一の評価の結果に依存する監視信号が生成される。
【0048】
この各許容値CA、CB、CCは、必要に応じて、任意の手法することができ、例えば其々の特性値Ca、Cb、Ccは特性値Ca、Cb、Ccの平均値の0.001%又は0.002%又は0.003%又は0.004%又は0.005%又は0.007%又は0.01%又は0.012%又は0.015%又は0.02%に等しい値にできる。この平均値は、必要に応じて任意に、例えば算術平均又は幾何平均又は調和平均又は平方平均として選択ることが可能である。この各許容値と他の許容値の中の少なくとも1つは、等し又は等しくないことが可能である。
【0049】
本発明の実施形態において、他の場合に、監視信号が生成され、この監視信号は、少なくとも1つのコンデンサブッシング正常な状態にないことを表す定められる。
好ましくは、評価機器は、これを実できるように成されている。
【0050】
こうして、前記の検査された場合存在しないことを、第一の評価が結論付ける場合に、この監視信号生成される。
【0051】
本発明の実施形態において、
許容値CA>0,CB>0,CC>0が、特性値比較に関して定められ;
特性値比較が、
【数5】
成立する結論付ける場合、監視信号が生成され、この監視信号は、少なくとも第二のコンデンサブッシング正常な状態にないことをし;
特性値比較が、
【数6】
成立する結論付ける場合、監視信号が生成され、この監視信号は、少なくとも第三のコンデンサブッシング正常な状態にないことをし;
特性値比較が、
【数7】
成立する結論付ける場合、監視信号が生成され、この監視信号は、少なくとも第一のコンデンサブッシング正常な状態にないことを表す;
と定められる。
好ましくは、評価機器は、これを実施できるように成されている。
【0052】
そうして、許容値の特定後に、特性値比較が、4つの検査ステップ評価され、このことは、ここで、第二の評価とも称されこの第二の評価の結果に依存する監視信号が生成される。これらの検査ステップの各ステップは、必要に応じて、任意の手法例えば少なくとも1つの他の検査ステップは後それと同時に行うことができる。
【0053】
れらの各許容値CA、CB、CCは、必要に応じて、任意の手法することができ、例えば其々の特性値Ca、Cb、Ccは特性値Ca、Cb、Ccの平均値の0.001%又は0.002%又は0.003%又は0.004%又は0.005%又は0.007%又は0.01%又は0.012%又は0.015%又は0.02%に等しい値にできる。この平均値は、必要に応じて任意に、例えば算術平均又は幾何平均又は調和平均又は平方平均として選択ることが可能である。これらの各許容値と他の許容値の中の少なくとも1つは、等しいは等しくないことが可能である。既に一度、許容値CA、CB、CCが、例えば、第一又はさらに下で解説する第三の評価に関して決れた場合、これらの許容値は、好ましくは、この第二の評価に関しても引き継ぐことができる。
【0054】
本発明の実施形態において、他の場合に少なくとも2つのコンデンサブッシング正常な状態にないことを表す監視信号が生成されると定められる。
好ましくは、評価機器は、これを実施できるように成されている。
【0055】
こうして、前記の検査された場合存在しないことを、第二の評価が結論付ける場合に、この監視信号は生成される。
【0056】
本発明の実施形態において、
許容値CA>0,CB>0,CC>0が、特性値比較に関して定められ;
特性値比較が、
【数8】
成立する結論付ける場合に、第一び第三のコンデンサブッシング正常な状態になく、且つ同種のエラーを有することを表す監視信号が生成され
特性値比較が、
【数9】
成立する結論付ける場合、第二び第一のコンデンサブッシング正常な状態になく、且つ同種のエラーを有することを表す監視信号が生成され
特性値比較が、
【数10】
成立する結論付ける場合、この監視信号は、第三び第二のコンデンサブッシング正常な状態になく、且つ同種のエラーを有することを表す監視信号が生成され
と定められる。
好ましくは、評価機器は、これを実施できるように成されている。
【0057】
そうして、許容値の特定後に、特性値比較が、3つの検査ステップ評価され、このことは、ここで、第三の評価と称されこの第三の評価の結果に依存する監視信号が生成される。これらの各検査ステップ、必要に応じて、任意の手法で、例えば、他の検査ステップの中の少なくとも1つのは後検査ステップと同時に行うことができる。
【0058】
れらの各許容値CA、CB、CCは、必要に応じて、任意の手法することができ、例えば其々の特性値Ca、Cb、Ccは特性値Ca、Cb、Ccの平均値の0.001%又は0.002%又は0.003%又は0.004%又は0.005%又は0.007%又は0.01%又は0.012%又は0.015%又は0.02%に等しい値にできる。この平均値は、必要に応じて任意に、例えば算術平均又は幾何平均又は調和平均又は平方平均として選択ることが可能である。これらの各許容値と他の許容値の中の少なくとも1つは、等しいは等しくないことが可能である。既に一度、許容値CA、CB、CCが、例えば、第一は第二の評価に関して決れた場合、これらの許容値は、好ましくは、この第二の評価に関しても引き継ぐことができる。
【0059】
本発明の実施形態において、
正規化された特性値の算出の1つの中間時点t1、特に1つの時点は最初の時点
・これら、参照電圧が検出されそれに対応する中間参照電圧値が算出され;
・これら中間参照電圧値が互いに比較され;
・正規化された特性値の算出は、これら比較が、これらの中間参照電圧値予設定され分量を上回って偏倚しない結論付ける場合に行われる;
と定められる。
好ましくは、評価機器は、これを実施できるように成されている。
【0060】
網電圧のこの比較は本来の監視、つまり特に、正規化された特性値の算出及び検査と監視信号の生成特に有利は好適である時点の特定を可能にし、何故なら、この監視は、予設定された分量を越えて互いに偏倚する参照電圧によって困難にならない、阻止されない、若しくは不可能にさえならないからである。これによって、電圧の変動又は網電圧の故障さえ関係無く、及び電圧の検出時の測定公差に関係無く、コンデンサブッシングの状態についてのより良いを取得できることが実現される。
【0061】
少なくとも1つの電網電圧の検出は、必要に応じて任意の手法で行うことができ、例えば他の電網電圧の中の少なくとも1つの検出の前又は、若しくは有利には、その検出と同時に、及び/又は少なくとも1つの上部静電容量の算出の後又はその算出と同時に、若しくは有利には、その算出の前、及び/又は少なくとも1つの下部静電容量の算出の後又はその算出と同時に、若しくは有利には、その算出の前、及び/又は少なくとも1つの被覆電圧出の後又はその検出と同時に、若しく有利には、その検出の前に行うことができる。
【0062】
本発明の実施形態において、
この電圧比較は、
・許容値RAB>0,RBC>0,RCA>0が、其々の分量として定めら

【数11】
が成立するかどうか検査され
ように行われ;
Ra(t1)が、第一の中間参照電圧値であり;
Rb(t1)が、第二の中間参照電圧値であり;
Rc(t1)が、第三の中間参照電圧値である
と定められる。
好ましくは、評価機器は、これを実施できるように成されている。
【0063】
れらの各許容値UAB、UBC、UCAは、必要に応じて、任意の手法で決することができ、例えば其々の電網電圧Uae、Ube、Uceの名目値の0,1%又は0,2%又は0,5%又は1%又は2%又は3%又は4%又は5%又は7%又は10%又は15%又は20%又は25%又は30%又は40%又は50%に等しい値に設定することができる。これらの各許容値と他の許容値の中の少なくとも1つは、等しいは等しくないことが可能である。
【0064】
これら各補正値は、必要に応じて、任意に選択ることが可能である。補正値に関して、例えば其々に第一の選択肢、つまりKa=Kb=Kc=1が選択される場合、好ましくは電圧の比較が、実際の監視の前に実行されなければならず、このとき、さらに好ましくは、許容値UAB、UBC、UCAの各々は例えば、それぞれの電網電圧Uae、Ube、Uceの定格値0.1%又は0.2%又は0.5%又は1%又は2%又は3%又は4%又は5%又は7%又は10%に等しい値にむしろ小さい方の値に設定されなければならない。補正値に関して、例えば其々に第二の選択肢、つまりKa=Ub/Ua及びKb=Uc/Ub及びKc=Ua/Ucが選択される場合、必要に応じて、実際の監視の前に、電圧比較省略する若しくは電圧比較実際の監視の前に実行でき、このとき、好ましくは許容値UAB、UBC、UCAの各々は例えば、それぞれの電網電圧Uae、Ube、Uceの定格値2%又は3%又は4%又は5%又は7%又は10%又は15%又は20%又は25%又は30%又は40%又は50%に等しい値にむしろ大きい方の値に設定できる。
【0065】
本発明の実施形態において、この電圧比較において、参照電圧の実効値及び/又は波高値及び/又振幅、これらの其々の参照電圧値として使用されると定められる。
好ましくは、評価機器は、これを実施できるように成されている。
【0066】
本発明の実施形態において、
これら各特性変数は、其々のコンデンサブッシングの損失係数である
定められる。
【0067】
ここで提案装置の実施形態において、この装置
第一の電網配線に接続できる第一の電圧コンバータ;
第二の電網配線に接続できる第二の電圧コンバータ;
第三の電網配線に接続できる第三の電圧コンバータ;
電圧コンバータと測定機器に連結されている評価機器
を備え、
この際、
其々の相に関して、これら各電圧コンバータが、電網電圧を検出でき
各参照電圧が、其々の電網電圧であり;
評価機器は、これら各相に関して
・最初の時点t0、電網電圧を、其々の電圧コンバータを用いて検出して、それに対応する最初の電網電圧値出でき
ように成されており
これらて、
・最初の電網電圧値が、其々の最初の参照電圧値を形成する
定められる。
【0068】
ここで提案装置の実施形態において、
第一の電網配線に、第一の並列コンデンサブッシング付設されており
第二の電網配線に、第二の並列コンデンサブッシング付設されており
第三の電網配線に、第三の並列コンデンサブッシング付設されており
これら並列コンデンサブッシングが
・付設される電網配線接続された導体
・この導体を包囲する電性の被覆
を備え、
この装置が、
・第一の並列コンデンサブッシングの被覆に接続できる第一の並列測定アダプタ;
・第二の並列コンデンサブッシングの被覆に接続できる第二の並列測定アダプタ;
・第三の並列コンデンサブッシングの被覆に接続できる第三の並列測定アダプタ;
並列測定アダプタに連結されている測定機器
を備え
これら相に関する測定機器が、其々の被覆と接地電位の間に印加する並列被覆電圧を、其々の並列測定アダプタを用いて検出でき
各参照電圧は、其々並列被覆電圧であり;
評価機器は、これら相に関して
・最初の時点並列被覆電圧を、測定機器を用いて検出して、それに対応する最初の被覆電圧値を算出でき
ように成されており
これらて、
・最初の並列被覆電圧値が、其々の最初の参照電圧値を形成する
と定められる
【0069】
れら並列コンデンサブッシングは、例えば3つのコンデンサブッシングを介し3つの繋がれている第一の電気機器に加えて、ここでは並列機器される第二の電気機器を、第一の機器に対して並列に、3つの繋げるために存在する。並列被覆電圧値最初の参照電圧値を形成するので、電網電圧を検出するための電圧コンバータを省略できる。これはいずれにせよ必要な測定アダプタと並列測定アダプタに加えて、測定機器使用る必要がなくなるので、費用の節約維持管理び保全の容易化に繋がる。
【0070】
ここで提案装置の実施形態において、この装置
第一のコンデンサブッシングの被覆に接続できる第一の測定アダプタ;
第二のコンデンサブッシングの被覆に接続できる第二の測定アダプタ;
第三のコンデンサブッシングの被覆に接続できる第三の測定アダプタ;
1つの測定機器又は測定アダプタに連結されている測定機器
を備え、
この際、
評価機器が、測定機器連結されおり
これら相に関する測定機器が、其々の被覆と接地電位の間に印加する被覆電圧を、其々の測定アダプタを用いて検出でき
評価機器は、これら相に関して
・1つの時点又は最初の時点被覆電圧を、測定機器を用いて検出して、それに対応する最初の被覆電圧値を算定できる
ように構成され、
これら関して、
・正規化された特性値の算出は、追加的に、其々の最初の被覆電圧値び/又は残りの最初の被覆電圧値の中の少なくとも1つに依存する
と定められる
【0071】
ここで提案装置は、必要に応じて、任意の手法ることが可能であり、例えば少なくとも1つの別の測定機器及び/又少なくとも1つの別の測定アダプタび/又少なくとも1つの別の並列測定アダプタび/又少なくとも1つの別の評価機器を有する。例えば各測定アダプタに対して、固有の測定機器及び/又は固有の評価機器を配備できる。代替的に、測定機器は、少なくとも2つは全ての測定アダプタ及び/又は少なくとも2つは全ての並列測定アダプタに対する共通の測定機器として構ることが可能である。
【0072】
ここで提案装置の実施形態において、
これら関して、
・外側コンデンサは、其々の最も外側の被覆と接地電位又は導電性のフランジによって成されこのフランジは、其々のコンデンサブッシングの外面に固定されて接地電位に接し
・下電圧コンデンサは、並列回路によって成されこの並列回路は、測定機器其々の外側コンデンサを備え
評価機器は、これら相に関して、
・1つの時点又は最初の時点、下電圧コンデンサの下部静電容量に関して、それに対応する下部静電容量値を算定できる
ように構成され、
これら関して、
・正規化された特性値の算出は、追加的に、其々の下部静電容量値び/又残りの下部静電容量値の中の少なくとも1つに依存する
定められる。
【0073】
ここで提案装置の実施形態において、
評価機器は、1つの時点又より後の時点tn、これら相に関して、
被覆電圧を、特に、測定機器を用いて検出して、それに対応するり後の被覆電圧値を算出できるように成されており
評価機器(8)は、第一のコンデンサブッシング(2a)の正規化された上部静電容量値を以下の式にしたがって算定するように成されており
【数12】
であり、Kaが、予設定され定数は変数の第一の補正値であり; 及び/又は
評価機器(8)は、第二のコンデンサブッシング(2b)の正規化された上部静電容量値以下の式にしたがって算定するように成されており
【数13】
であり、Kbが、予設定され定数は変数の第二の補正値であり;及び/又は
評価機器(8)は、第三のコンデンサブッシング(2c)の正規化された上部静電容量値以下の式にしたがって算定するように成されており
【数14】
であり、Kcが、予設定され定数は変数の第三の補正値であり;
BaBb及びBcが、第一第二び第三の下部静電容量値であ
CaCb及びCcが、第一第二び第三の上部静電容量値であ
Ra(t0)Rb(t0)及びRc(t0)が、第一第二び第三の最初の参照電圧値であり;
Va(tn)Vb(tn)及びVc(tn)が、第一第二び第三のより後の参照電圧値である;
と定められる。
【0074】
ここで提案装置の実施形態において、これら各電圧コンバータは、容量電圧コンバータは誘導電圧コンバータは抵抗電圧コンバータとして成されると定められる。
【0075】
各電圧コンバータは、必要に応じて、任意の手法で構成ることび/又は多様なな方式によって実現できる、若しくは実現されてい。電圧コンバータは、例えば誘導及び/又は容量及び/又は抵抗式で構築ることび/又は誘導及び/又は容量及び/又は抵抗式のコンポーネント及び/又は構成部材を有することが可能である。有利には、電圧コンバータは、容量分圧器を有することが可能であり、この分圧器は、直列に接続されている2つのコンデンサ2つのコイル又は巻線を有することが可能であり、これらコイル又は巻線は、電磁誘導式により分離するための変圧器として接続されている。
【0076】
評価機器は、必要に応じて、任意の手法ることが可能であり、例えば少なくとも2又は全部の測定機器及び/又は少なくとも2又は全部の電圧コンバータに関する共通の評価機器として構ることが可能である。代替的は追加的に、この評価機器は、例えば上位評価装置び各相に関する固有の下位評価装置を有することが可能であり、この下位評価装置は、其々のに属する測定機器、其々のに属する電圧コンバータ及び上位評価装置に接続している。
【0077】
ここで提案装置の実施形態において、測定機器が、少なくとも1つの測定コンデンサ及び/又は少なくとも1つの測定コイルを備えると定められる。
【0078】
ここで提案装置の実施形態において、
測定機器
・第一の測定アダプタに繋がれている第一の測定コイル;
・第二の測定アダプタに繋がれている第二の測定コイル;
・第三の測定アダプタに繋がれている第三の測定コイル
を備え、
これら3つの測定コイルインダクタンスは等しくない、
定められる。
【0079】
ここで提案装置の実施形態において、3つインダクタンスの互いの比率は、1:2:3又は1:2:4又は1:2:5又は1:3:5又は1:3:7又は1:3:9又は1:4:7又は1:4:9である定められる。
【0080】
ここで提案装置の実施形態において、
測定機器
・第一の測定アダプタに繋がれている第一の測定コンデンサ;
・第二の測定アダプタに繋がれている第二の測定コンデンサ;
・第三の測定アダプタに繋がれている第三の測定コンデンサ
を備え、
れらの3つの測定コンデンサの静電容量は等しくない、
定められる。
【0081】
ここで提案装置の実施形態において、3つの静電容量の互いの比率は、1:2:3又は1:2:4又は1:2:5又は1:3:5又は1:3:7又は1:3:9又は1:4:7又は1:4:9である定められる。
【0082】
測定コンデンサの中の少なくとも1つの静電容量は、好ましくは、其々の外側コンデンサの静電容量を数倍上回る。
【0083】
通常、測定コンデンサの静電容量は、1と5μFの間にあるが、こ静電容量は、必要に応じて別の値であるとすることでき、例えば0,1μFと50μFの間は0,2μFと20μFの間は0,5μFと10μFの間にる。
【0084】
測定コンデンサの静電容量は、必要に応じて、任意の手法で選択ることが可能である。そうして、例えばにおいて、測定アダプタが、この測定アダプタにのみ付設されている固有の測定コンデンサに繋がれおり、これら3つの測定コンデンサが、共通の測定機器の中まとめられているか若しくは測定アダプタに付設されている3つの固有の測定機器に配分されている場合これら3つの測定コンデンサの静電容量等しい又はこれらの静電容量の中の2つ第三の静電容量に等しいか、等しくないは3つ全ての静電容量が等しくないすることができる。これは、同じく測定コイルびこれらインダクタンスに関しても該当する。
【0085】
ここで提案各装置によって、例えば、ここで提案る方法の中の1つ施できる。ここで提案各装置は、例えば、ここで提案る方法の中の1つを実施する又は実施できるようにそのように機能するそれに適ているとすることが可能である。
【0086】
本発明の観点の中の1つに関する説明、特に、その観点個々の特徴に関する説明は、本発明の別の観点にもそれに対応して同様に該当する。
【0087】
下記において、本発明の実施形態は、例えば添付された図面に基づき、より詳細に解説される。但し、そこから生る個々の特徴は、個々の実施形態に限定されるのではなく、さらに上で解説た個々の特徴は他の実施形態の個々の特徴と結合するか、若しくは組み合わせることが可能である。図面における細部は、解説のためのみであると解釈されるべきであり本発明を限定すると解釈されるべきではない。請求項に含まれる参照符号は、本発明の保護範囲決して限定するのではなく、図面に示された実施形態を参照するだけである。
【図面の簡単な説明】
【0088】
図1】三相交流電網用のコンデンサブッシングを監視する装置の第一の実施形態の模式図
図2図1装置の一部の模式図
図3】下電圧コンデンサと上電圧コンデンサを有する図2の第一のコンデンサブッシング等価回路
図4】三相交流電網用の監視方法の実施形態のフローチャート
図5】この装置の第二の実施形態の模式図
【0089】
図1において、例えば3つのA,B,Cを有する交流電網用のコンデンサブッシング2a,2b,2cを監視する装置1の第一の実施形態が模式的に示されている。コンデンサブッシング2a,2b,2cは、この実施形態において、交流電網用の(不図示の)電機器に属し、この機器は、ここでは、例えば高電圧用変圧器である。このようなコンデンサブッシング2a,2b,2cは、例えば、数kV~数千kVの範囲の高電圧において使用される。交流電網は、ここでは例えば高電圧電網である。3つの各コンデンサブッシング2a,2b,2cは、交流電網の3つのA,B,Cの中の1つに付設されており、交流電網の其々の電網配線5a,5b,5c接続された導体4と、複層又は膜導体4を包囲しそれらのの最も外被覆3だけが表示されている複数の導電性の被覆とを有する
【0090】
本装置1は、評価機器と、A,B,Cに関する測定機器7及び測定アダプタ6を有し、この測定アダプタは、其々の相A,B,Cに属するコンデンサブッシング2a,2b,2cの被覆接続されている。各測定アダプタ6は、其々のA,B,Cに関する第一の電測定量を検出するために其々の測定機器接続されている。これら第一の測定量は、ここでは電圧であり、これら電圧は其さらに下で解説する図3示され其々のA,B,Cの下電圧コンデンサJa,Jb,Jcに印加され、ここでは被覆電圧Va,Vb,Vcとも称される。評価機器8は、被覆電圧Va,Vb,Vcを評価機器8に伝達するために各測定機器7と接続されており、そうして全ての測定機器に関して共通の評価機器8を形成する。
【0091】
この実施形態において、本装置1は、加えて各A,B,Cに関して電圧コンバータ9a,9b,9cを有し、この電圧コンバータは、其々のA,B,Cに関する第二の電気測定を検出するために、其々の電網配線5a,5b,5c接続されている。この第二の測定量は、ここでは、電圧であり、これら電圧は其々、其々の電網配線5a,5b,5cと接地電位13に印加されここで網電圧UaUbUcとも称される。評価機器8は、電網電圧UaUbUcを評価機器8に伝達するために各電圧コンバータ9a9b9c接続されており、そうして全ての電圧コンバータ9a9b9cに関して共通の評価機器8を形成する。
【0092】
コンデンサブッシクング2a,2b,2cを監視する際、評価機器電力網配線5a5b5c網電圧UaUbUcの非対称性及び/又は変動を考慮する手法本装置1によって達成される。
【0093】
図2において、本装置1の第一の部分が、より詳細に示されており、この部分は、第一のAに対応する。同様に、本装置1の第二のBに対応する第二の部分(不図示)及第三のCに対応する第三の部分(不図示)が、この第一の部分に相当し、結果として、第一の部分に関する詳細と解説は、これらの他の両方の部分に同様該当する。
【0094】
第一のコンデンサブッシング2aは、絶縁体11を有し、この絶縁体の内部を導体4貫通している。これは、その上側の端部を、それに対応する第一の電網配線5aに接触させ、その下側の端部、ここでは高電圧変圧器の巻線(不図示)に接触させている。絶縁体11に、導電性の被覆が埋設されており、これらの被覆は、ここで最も外側の被覆だけが表示されており、電気的に見てコンデンサの直列回路を形成する。この直列回路は其々に2つの隣接する被覆によって形成されるコンデンサと、ここでは不図示の最も内側の被覆と導体4によって形成されるコンデンサとを有する。この最も外側の被覆3と導体4の間のコンデンサの直列回路は、各コンデンサブッシング2a,2b,2c等価回路において、上部静電容量CaCbCcとされる静電容量を有する、それに対応する上電圧コンデンサKaKbKcを形成する。
【0095】
コンデンサブッシング2aに、導電性のフランジ12が配置されてり、このフランジは、アース電位又は接地電位13印加されている。このフランジ12は、コンデンサブッシング2a固定及び/又は保持する役割を果たす。最も外側の被覆3は、各コンデンサブッシング2a,2b,2cに関する等価回路において、フランジ12と接地電位13によって、静電容量を有するそれに対応する外側コンデンサLa、Lb、Lcを形成する。
【0096】
測定アダプタ6が、絶縁体11て、最も外側の被覆に対する導通形成する。測定アダプタは、被覆電圧Vaを検出して、評価機器8に伝達できるように其々の測定機器7を経て評価機器8と導通形態で接続している。この実施形態において、各測定機器7が、測定コンデンサMaMbMcを有し、これらの測定コンデンサは、接地電位13接続されている。各測定機器は、必要時に、加えて、其々の測定コンデンサMaMbMcに対して並列に接続さ、不図示の放電器及び/又は其々の測定コンデンサMaMbMcに対して並列に接続されている過電圧保護器7’を有する
【0097】
評価機器8は、第一の電圧コンバータ9aを介して、電網配線5a導通形態で接続されている。この接続によって、電圧Uaが検出され、この電圧は、電網配線5aと接地電位13間に印加する。この実施形態において、電圧コンバータ9aは、容量電圧コンバータとして成されており、容量分圧器を有し、この容量分圧器は、2つの直列に接続されたコンデンサK1,K2び2つのコイル又は巻線W1,W2を有し、これらコイル又は巻は、電磁誘導式により分離するための変圧器として接続されている。
【0098】
この装置1は、三相交流電網用のコンデンサブッシングを監視す方法を実施するのに適する及び/又はの方法を実施するようにできる。このような方法の実施形態が、さらに下記において解説される。
【0099】
において、第一のに関して、其々の下電圧コンデンサJaと其々の第一の上電圧コンデンサKから成る等価回路が模式的に示されている。並列回路が、第一の下部静電容量Baを有す第一の下電圧コンデンサJaを形成し、この並列回路は、其々の第一の測定コンデンサMaと其々の第一の外側コンデンサLaを有する。故に、この第一の下部静電容量Baは、コンデンサの直列回路に関する既知の式によって、第一の測定コンデンサMaの静電容量と第一の外側コンデンサLaの静電容量から容易に算定できる。必要時に、並列回路は、第一の測定コンデンサMaの代わりに、其々の全測定機器7及び/又は加えて評価機器8を有することができ、結果として、その時には、第一の下部静電容量Baは、第一の測定コンデンサMaの静電容量に依存する測定機器7のインピーダンス第一の外側コンデンサLaの静電容量び評価機器8のインピーダンスから算定なくてはならない。
【0100】
第一の被覆電圧Vaが、上記に言及されたように、第一の下電圧コンデンサJaに印加して、第一の下電圧コンデンサJaと第一の上電圧コンデンサKaの間の接続導体接続箇所においてタップされ接地電位13に関連付けられる。第一の電網電圧Uaが、第一の上電圧コンデンサKaと第一の下電圧コンデンサJaから成る直列回路を経て下する。
【0101】
図4図5において、例えば3つのCを有する交流電網用のコンデンサブッシング2a,2b,2cを監視す方法の第一の実施形態のフローチャートが模式的に示されている。この方法は、例えば図1装置の第一の実施形態によっ及び/又はそれを用いて実施できる。
【0102】
この実施形態において、この方法は、以下のステップを有し、これらステップは、本装置図1及び図2参照して説明される。
【0103】
ステップ201(図4):方法のスタート。
【0104】
ステップ202:このステップは、最初の時点t0を定める。これらの各相(A,B,C)に関して評価機器8によって、上部静電容量に関してそれに対応する上部静電容量値CaCbCcが算出され、下部静電容量に関してそれに対応する最初の下部静電容量値BaBbBc算出される。これらの各相(A,B,C)に関して、被覆電圧は、其々の測定アダプタ6と其々の測定機器を用いて検出され、それに対応する最初の被覆電圧値Va(t0)Vb(t0)Vc(t0)は、評価機器8によって算出される。これらの各相(A,B,C)に関して、電網電圧が、其々の電圧コンバータ9a9b9cを用いて検出され、それに対応する最初の電網電圧値Ua(t0)Ub(t0)Uc(t0)が、評価機器8によって算出される。
【0105】
この実施形態において、これらの静電容量値BaBbBc,CaCbCcは、固定値として評価機器8のメモリ内に保存されており、これら上部静電容量値CaCbCcが、最初の特性値を形成し、これら電網電圧が、参照電圧を形成し、これら最初の電網電圧値Ua(t0)Ub(t0)Uc(t0)が、最初の参照電圧値Ra(t0)Rb(t0)Rc(t0)を形成する。
【0106】
ステップ203:これらの各相(A,B,C)に関して、正規化係数NaNbNcが、以下の式にしたがって、評価機器8によって算定される:
【数15】
【0107】
引き続いて、ステップ102へのジャンプが行われる。
【0108】
ステップ102(図5):ステップ204からのジャンプ
【0109】
ステップ103:このステップは、中間時点t1を定め、こ時点は最初の時点t0の後の予設定された時間期間付近にある。これらの各相(A,B,C)に関して、電網電圧が、其々の電圧コンバータ9a9b9cを用いて検出され、それに対応する中間網電圧値Ua(t1)Ub(t1)Uc(t1)が、評価機器8によって算出される。
【0110】
ステップ104:許容値RAB>0,RBC>0,RCA>0が決れる。電網電圧の有効値は、其々の中間網電圧値Ua(t1)Ub(t1)Uc(t1)として使用される。
【0111】
この実施形態において、これらの中間網電圧が、中間参照電圧を形成しこれらの中間網電圧値Ua(t1)Ub(t1)Uc(t1)が、中間参照電圧値Ra(t1)Rb(t1)Rc(t1)を形成する。
【0112】
電圧比較において、
【数16】
が成立するかどうかが検査される。
【0113】
成立する場合、電圧比較は、電網電圧予設定された分量を上回って相互に偏倚しない結論付けたことを意味する。この場合において、ステップ106実施される。
【0114】
成立しない場合、電圧比較は、電網電圧予設定され分量を上回って相互に偏倚する結論付けたことを意味する。この場合において、ステップ105実施される。
【0115】
ステップ10:警告信号生成され、この警告信号は、交流電網内の短絡及び/又は、電網電圧の強又は過剰な非対称性を表。引き続いて、ステップ103へのジャンプが行われる。
【0116】
ステップ10:このステップは、より後の時点tn、この時点は、最初の時点t0の後の予設定された時間期間付近かつ中間時点t1の後の予設定された時間期間付近にある。これらA,B,Cに関して、電網電圧が、其々の電圧コンバータ9a9b9cを用いて検出されて、それに対応するり後の電網電圧値Ua(tn)Ub(tn)Uc(tn)が、評価機器8によって算出される。これらのA,B,Cに関して被覆電圧は、其々の測定アダプタ6と測定機器を用いて検出されそれに対応するより後の被覆電圧値は、評価機器8によって算出される。
【0117】
この実施形態において、これらのより後網電圧値Ua(tn)Ub(tn)Uc(tn)は、より後の参照電圧値Ra(tn)Rb(tn)Rc(tn)を形成する。
【0118】
これらの各相(A,B,C)に関して、変数の補正値KaKbKcが、以下の式にしたがって、評価機器8によって算定され
【数17】
【0119】
これらの各相(A,B,C)に関して、正規された上部静電容量値が、以下の式にしたがって、評価機器8によって算定される。
【数18】
この時i=a,b,c及びj=b,c,aである。
【0120】
この実施形態において、これら正規化された上部静電容量値Ca’(tn)Cb’(tn)Cc’(tn)は、正規化された特性値を形成する。
【0121】
ステップ107:これらの各相(A,B,C)に関して、正規化された特性値が、其々の特性値と比較される。
【0122】
この実施形態において、許容値CA>0,CB>0,CC>0は、特性値比較に関して決れる。静電容量比較は、先ず
【数19】
が成立するかどうか検査するよう行われる。成立する場合、ステップ108実施される。成立しない場合、ステップ109実施される。
【0123】
ステップ108:監視信号生成され、この監視信号は、コンデンサブッシング2a2b2cが、正常な状態にあることを表。引き続いて、ステップ103へのジャンプが行われる。
【0124】
ステップ109:静電容量比較は、さらに
【数20】
が成立するか検査するように行われる。成立する場合、ステップ110実施される。成立しない場合、ステップ111実施される。
【0125】
ステップ110:監視信号生成され、この監視信号は、少なくとも第二のコンデンサブッシング2bが、正常な状態にないことを表。引き続いて、ステップ122へのジャンプが行われる。
【0126】
ステップ111:静電容量比較は、さらに
【数21】
が成立するか検査するように行われる。成立する場合、ステップ112実施される。成立しない場合、ステップ113実施される。
【0127】
ステップ112:監視信号生成され、この監視信号は、少なくとも第三のコンデンサブッシング2cが、正常な状態にないことを表。引き続いて、ステップ122へのジャンプが行われる。
【0128】
ステップ113:静電容量比較は、さらに
【数22】
が成立するかどうか検査するように行われる。成立する場合、ステップ114実施される。成立しない場合、ステップ115実施される。
【0129】
ステップ114:監視信号生成され、この監視信号は、少なくとも第一のコンデンサブッシング2aが、正常な状態にないことを表。引き続いて、ステップ122へのジャンプが行われる。
【0130】
ステップ115:監視信号生成され、この監視信号は、少なくとも2つのコンデンサブッシングが、正常な状態にないことを表
【0131】
ステップ116:静電容量比較は、さらに
【数23】
が成立するか検査するように行われる。成立する場合、ステップ117実施される。成立しない場合、ステップ118実施される。
【0132】
ステップ117:監視信号生成され、この監視信号は、第一び第三のコンデンサブッシング2a2cが、正常な状態になく同種のエラーを有することをす。引き続いて、ステップ122へのジャンプが行われる。
【0133】
ステップ118:静電容量比較は、さらに
【数24】
が成立するか検査するように行われる。成立する場合、ステップ119実施される。成立しない場合、ステップ120実施される。
【0134】
ステップ119:監視信号生成され、この監視信号は、第二び第一のコンデンサブッシング2b2aが、正常な状態になく同種のエラーを有することをす。引き続いて、ステップ122へのジャンプが行われる。
【0135】
ステップ120:静電容量比較は、さらに
【数25】
が成立するかどうか検査するように行われる。成立する場合、ステップ121実施される。成立しない場合、ステップ122実施される。
【0136】
ステップ121:監視信号生成され、この信号は、第三び第二のコンデンサブッシング2c2aが、正常な状態になく同種のエラーを有することをす。引き続いて、ステップ122へのジャンプが行われる。
【0137】
ステップ122:監視信号生成され、この信号は、少なくとも2つのコンデンサブッシングが、正常な状態になく、かつ同種のエラーを有することをす。引き続いて、この方法は終了されるか若しくは必要に応じて、ステップ103へのジャンプが行われる。
【0138】
図6において、本装置1の第二の実施形態が模式的に示されている。この実施形態は、第一の実施形態に類似し、その結果、下記において、相異が詳細に説明される。
【0139】
この実施形態は、例えば交流電に適しており、この交流電網は、第一の電気的機器に加えて、第二の電気的機器(不図示)を有し、この第一の電気的機器は、3つのコンデンサブッシング2a,2b,2cを介して、3つのCに繋がれおり、この第二の電気的機器は、第一の機器に対して並列に、3つの繋がれおり、ここでは、並列機器る。この並列機器は、第一の機器と同様に、3つの固有のコンデンサブッシング2a’2b’2c’を介して、3つの電網配線5a5b5cに繋がれおり、これらのコンデンサブッシングは、ここでは並列コンデンサブッシングされる。
【0140】
この実施形態において、電圧コンバータ9が省略されており、その代わりに、本装置1は、3つのA,B,C其々に関して、其々の並列コンデンサブッシング2a’2b’2c’の被覆3と接続している並列測定アダプタ6’と測定機器7を有し、この測定機器は、其々の並列測定アダプタ6’と評価機器8に連結されている。評価機器8が、こうして、全ての6つの測定機器に関して共通の評価機器8を形成する。
【0141】
これら各測定機器7は、其々のA,B,Cに関して、其々の並列コンデンサブッシング2a’2b’2c’の被覆3と接地電位13の間に印加する並列被覆電圧Va’Vb’Vc’を其々の並列測定アダプタ6’を用いて検出できるように成されている。評価機器8は、これら相に関して、最初の時点又はより後の時点並列被覆電圧を其々の測定機器を用いて検出しそれに対応する最初又はより後の被覆電圧値を算出できるように成されており、この被覆電圧値は、其々の最初又はより後の参照電圧値を形成する。
【0142】
この実施形態において、つまり、各参照電圧其々の並列被覆電圧である。こうして、並列被覆電圧値参照電圧値を形成するので、電網電圧を検出することを省略できる。
【0143】
この図6本装置1の第二の実施形態は、例えば、この方法の第二の実施形態を実施できる。この実施形態は、第一の実施形態に類似し、その結果、下記において、相異が詳細に説明される。
【0144】
この実施形態において、ステップ202で、これらA,B,Cに関して、電網電圧検出されるのではなく並列被覆電圧が、其々の並列測定アダプタ6’と測定機器を用いて検出されそれに対応する最初の並列被覆電圧値Va’(t0)Vb’(t0)Vc’(t0)が、評価機器8によって算出される。そうして、これらの並列被覆電圧は、参照電圧を形成し、これらの最初の並列被覆電圧値は、最初の参照電圧値Ra(t0)Rb(t0)Rc(t0)を形成する。
【0145】
この実施形態において、ステップ103で、これらの各A,B,Cに関して、電網電圧が検出されるのではなく並列被覆電圧が、其々の並列測定アダプタ6’と測定機器を用いて検出されそれに対応する並列被覆電圧値Va’(t),Vb’(t),Vc’(t)が、評価機器8によって算出される。
【0146】
この実施形態において、ステップ104で、電源電圧値Ua(t),Ub(t),Uc(t)が、この並列被覆電圧値Va’(t),Vb’(t),Vc’(t)によって置換される。
【0147】
この実施形態において、ステップ106で、これらの各A,B,Cに関して、電網電圧が検出されるのではなく並列被覆電圧が、其々の並列測定アダプタ6’と測定機器を用いて検出されそれに対応すより後の並列被覆電圧値Va’(tn),Vb’(tn),Vc’(tn)が、評価機器8によって算出される。そうして、これらのより後の並列被覆電圧値Va’(tn),Vb’(tn),Vc’(tn)が、より後の参照電圧値a(tn),Rb(tn),Rc(tn)を形成する。
【符号の説明】
【0148】
1 コンデンサブッシングを監視する装置
2a/2b/2c 第一第二第三の監視べきコンデンサブッシング
2a’/2b’/2c’ 第一第二第三の並列コンデンサブッシング
コンデンサブッシング2,2’の被覆
コンデンサブッシング2,2’の導体
5a/5b/5c 第一第二第三の電網配線
6 測定アダプタ
6’ 並列測定アダプタ
7 測定機器
7’ 過電圧保護
8 評価機器
9a/9b/9c 第一第二第三の電圧コンバータ
11 絶縁体
12 フランジ
13 接地電位
A/B/C 第一第二第三の
Ja/Jb/Jc 第一第二第三の下電圧コンデンサ
K1、K2 電圧コンバータ9におけるコンデンサ
Ka/Kb/Kc 第一第二第三の上電圧コンデンサ
La/Lb/Lc 第一第二第三の外側コンデンサ
Ma/Mb/Mc 第一第二第三の測定コンデンサ
W1,W2 電圧コンバータ9における巻線
Ba/Bb/Bc Ja/Jb/Jcの下部静電容量値
Ca/Cb/Cc Ka/Kb/Kcの上部静電容量値A/B/Cに関する特性値
Ca’/Cb’/Cc’ Ka/Kb/Kcの正規化された上部静電容量値,A/B/Cに関する正規化された特性
CA/CB/CC A/B/Cに関する許容値
Ka/Kb/Kc A/B/Cに関する補正値
Ra/Rb/Rc 第一第二第三の参照電圧
Rae/Rbe/Rce Na/Nb/Ncの有効
t0/t1/tn 最初の時点/中間時点/より後の時点
Ua/Ub/Uc 第一第二第三の電網電圧
Uae/Ube/Uce Ua/Ub/Ucの有効
UAB/UBC/UCA A/B/Cに関する許容値
Va/Vb/Vc 2の第一第二第三の被覆電圧
Va’/Vb’/Vc’ コンデンサブッシング2’の第一第二第三の並列被覆電圧
図1
図2
図3
図4
図5
図6