IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 韋涛の特許一覧 ▶ 黄景文の特許一覧 ▶ 羅家仁の特許一覧 ▶ 劉瑾の特許一覧

特許7152505エネルギ貯蓄充電ステーションの電気量に基づいて案内する電気自動車のナビゲーション方法及びシステム
<>
  • 特許-エネルギ貯蓄充電ステーションの電気量に基づいて案内する電気自動車のナビゲーション方法及びシステム 図1
  • 特許-エネルギ貯蓄充電ステーションの電気量に基づいて案内する電気自動車のナビゲーション方法及びシステム 図2
  • 特許-エネルギ貯蓄充電ステーションの電気量に基づいて案内する電気自動車のナビゲーション方法及びシステム 図3
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-03
(45)【発行日】2022-10-12
(54)【発明の名称】エネルギ貯蓄充電ステーションの電気量に基づいて案内する電気自動車のナビゲーション方法及びシステム
(51)【国際特許分類】
   G01C 21/36 20060101AFI20221004BHJP
【FI】
G01C21/36
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2020555278
(86)(22)【出願日】2018-12-17
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-03-11
(86)【国際出願番号】 CN2018121459
(87)【国際公開番号】W WO2019128755
(87)【国際公開日】2019-07-04
【審査請求日】2020-08-06
(31)【優先権主張番号】201711463873.6
(32)【優先日】2017-12-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201721880343.7
(32)【優先日】2017-12-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517378979
【氏名又は名称】韋涛
【氏名又は名称原語表記】WEI, Tao
【住所又は居所原語表記】Room 21-1, Block B, Xinghuayuan, No.66 Zhonghua Road, Xixiangtang District Nanning, Guangxi 530011(CN)
(73)【特許権者】
【識別番号】520236619
【氏名又は名称】黄景文
【氏名又は名称原語表記】HUANG, Jingwen
【住所又は居所原語表記】No.100 Daxue East Road, Xixiangtang District Nanning, Guangxi 530000(CN)
(73)【特許権者】
【識別番号】520236620
【氏名又は名称】羅家仁
【氏名又は名称原語表記】LUO, Jiaren
【住所又は居所原語表記】Room 301, Unit 1, Block 6, No.377 Liuyong Road, Liunan District Liuzhou, Guangxi 545025(CN)
(73)【特許権者】
【識別番号】520236147
【氏名又は名称】劉瑾
【氏名又は名称原語表記】LIU, Jin
【住所又は居所原語表記】Room 1802, Unit 2, Block 14, No.23 Foziling Road, Qingxiu District Nanning, Guangxi 530000(CN)
(74)【代理人】
【識別番号】110001139
【氏名又は名称】SK弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130328
【弁理士】
【氏名又は名称】奥野 彰彦
(74)【代理人】
【識別番号】100130672
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 寛之
(72)【発明者】
【氏名】韋涛
(72)【発明者】
【氏名】黄景文
(72)【発明者】
【氏名】羅家仁
(72)【発明者】
【氏名】劉瑾
【審査官】上野 博史
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2011/121790(WO,A1)
【文献】特開2006-113890(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2012/0041804(US,A1)
【文献】特開2011-197932(JP,A)
【文献】特開2013-115873(JP,A)
【文献】特開2017-049023(JP,A)
【文献】特開2009-030993(JP,A)
【文献】特開2018-160073(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G08G 1/00-99/00
G01C 21/00-21/36
23/00-25/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
エネルギ貯蓄充電ステーションの電気量に基づいて案内する電気自動車のナビゲーション方法であって、前記充電ステーションが複数あり、それぞれエネルギ貯蓄モジュールを有し、
前記充電ステーションが前記充電ステーションの位置情報及び前記エネルギ貯蓄モジュールのリアルタイムなエネルギ貯蓄電気量情報を前記電気自動車に送信し、
前記電気自動車が自体の残存電気量及び受信した前記エネルギ貯蓄モジュールのリアルタイムなエネルギ貯蓄電気量情報に基づいて、前記充電ステーションの電気量が前記電気自動車自体の充電電気量の要求を満たすか否か、及び前記充電ステーションのアイドル状態を判断し、
さらに、前記電気自動車が受信した前記充電ステーションの位置情報に基づいて、前記電気自動車自体の充電電気量の要求を満たすことができるとともにアイドル状態にあると判断された充電ステーションから、前記電気自動車に近い充電ステーションを選択して充電に向かうことを特徴とするエネルギ貯蓄充電ステーションの電気量に基づいて案内する電気自動車のナビゲーション方法。
【請求項2】
前記電気自動車が充電ステーションに向かって充電するように案内するナビゲーションモジュールを更に含み、具体的な方法としては、前記充電ステーションが前記ナビゲーションモジュールにこの充電ステーションの位置情報及び前記エネルギ貯蓄モジュールのリアルタイムなエネルギ貯蓄電気量情報を発信し、前記ナビゲーションモジュールが受信した前記エネルギ貯蓄モジュールのリアルタイムなエネルギ貯蓄電気量情報に基づいて、前記充電ステーションの電気量が前記電気自動車自体の充電電気量の要求を満たすか否か、及び前記充電ステーションのアイドル状態を判断し、受信した前記充電ステーションの位置情報に基づいて、前記電気自動車自体の充電電気量の要求を満たすことができるとともにアイドル状態にあると判断された充電ステーションから、前記電気自動車に近い充電ステーションを選択して前記電気自動車が充電に向かうように案内することを特徴とする請求項1に記載のエネルギ貯蓄充電ステーションの電気量に基づいて案内する電気自動車のナビゲーション方法。
【請求項3】
前記電気自動車が電気量ナビサーバとナビゲーションモジュールとを更に含み、前記充電ステーションが前記電気量ナビサーバにこの充電ステーションの位置情報及び前記エネルギ貯蓄モジュールのリアルタイムなエネルギ貯蓄電気量情報を発信して、前記電気自動車が前記ナビゲーションモジュールを介して前記電気量ナビサーバに前記電気自動車のリアルタイム位置情報及びその充電電気量の要求を発信し、前記電気量ナビサーバが前記エネルギ貯蓄モジュールのリアルタイムなエネルギ貯蓄電気量情報に基づいて、前記充電ステーションの電気量が前記電気自動車自体の充電電気量の要求を満たすか否か、及び前記充電ステーションのアイドル状態を判断し、前記電気自動車自体の充電電気量の要求を満たすことができるとともにアイドル状態にあると判断された充電ステーションの位置情報及び前記エネルギ貯蓄モジュールのリアルタイムなエネルギ貯蓄電気量情報を前記ナビゲーションモジュールに発信し、前記ナビゲーションモジュールを介して前記電気自動車が充電に向かうように案内することを特徴とする請求項1に記載のエネルギ貯蓄充電ステーションの電気量に基づいて案内する電気自動車のナビゲーション方法。
【請求項4】
電気量ナビサーバが前記電気自動車のために充電計画案を作成することを更に含み、具体的な方法としては、前記充電ステーションが電気量ナビサーバにこの充電ステーションの位置情報及び前記エネルギ貯蓄モジュールのリアルタイムなエネルギ貯蓄電気量情報を含む前記充電ステーション自体の状態検出情報を発信し、前記電気自動車がナビゲーションモジュールを介して前記電気量ナビサーバに目的地情報、電気自動車のリアルタイムな残存電気量及びエネルギ消費情報を発信し、前記電気量ナビサーバが受信した情報によって充電計画案を作成して前記ナビゲーションモジュールに発信し、前記ナビゲーションモジュールが前記充電計画案に従って前記電気自動車が指定された充電ステーションへ充電するように案内することを特徴とする請求項1に記載のエネルギ貯蓄充電ステーションの電気量に基づいて案内する電気自動車のナビゲーション方法。
【請求項5】
請求項1に記載のエネルギ貯蓄充電ステーションの電気量に基づいて案内する電気自動車のナビゲーション方法を採用し、前記充電ステーションは、制御モジュール、測位モジュール、エネルギ貯蓄モジュール及び通信モジュールを有し、前記電気自動車は通信ユニットを有し、前記制御モジュールはそれぞれ前記測位モジュールの測位情報を採集して、前記エネルギ貯蓄モジュールのエネルギ貯蓄電気量情報をリアルタイムに採集し、前記通信モジュールを介して前記電気自動車の通信ユニットに発信することを特徴とするエネルギ貯蓄充電ステーションの電気量に基づいて案内する電気自動車のナビゲーションシステム。
【請求項6】
前記電気自動車の通信ユニットに接続されるナビゲーションモジュールを更に含むことを特徴とする請求項5に記載のエネルギ貯蓄充電ステーションの電気量に基づいて案内する電気自動車のナビゲーションシステム。
【請求項7】
電気量ナビサーバを更に含み、前記ナビゲーションモジュールが前記通信ユニットを介して前記電気量ナビサーバに接続され、前記制御モジュールが前記通信モジュールを介して前記電気量ナビサーバに接続されることを特徴とする請求項6に記載のエネルギ貯蓄充電ステーションの電気量に基づいて案内する電気自動車のナビゲーションシステム。
【請求項8】
前記充電ステーションに、更に、前記充電ステーションの制御モジュールに接続される気象監視ユニットが設けられ、前記エネルギ貯蓄モジュールの給電源とエネルギ貯蓄モジュールとの間に、前記充電ステーションの制御モジュールにより制御される制御スイッチが電気的に接続され、前記充電ステーションには、更に、前記エネルギ貯蓄モジュールの温度、電気量、入力端及び出力端の電気的パラメータをリアルタイムに監視して前記制御モジュールを介して電気量ナビサーバに発信する自体状態監視ユニットが設けられることを特徴とする請求項7に記載のエネルギ貯蓄充電ステーションの電気量に基づいて案内する電気自動車のナビゲーションシステム。
【請求項9】
前記充電ステーションは、エネルギ貯蓄モジュール付きの電力網給電の充電ステーション、エネルギ貯蓄モジュール付きの新エネルギ充電ステーション及び分散式新エネルギ街路灯に付属のエネルギ貯蓄充電ステーションであり、前記新エネルギは風力発電、太陽光発電、潮力発電、水力発電又は可燃ガス発電であり、前記エネルギ貯蓄モジュールの給電源は、電力網、風力発電器、太陽光発電装置、潮力発電装置、水力発電装置、可燃ガス発電装置の1種以上であり、前記充電ステーションは交流充電インターフェース及び直流充電インターフェースの1つ又は2つを有することを特徴とする請求項5~8の何れか1項に記載のエネルギ貯蓄充電ステーションの電気量に基づいて案内する電気自動車のナビゲーションシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気自動車の充電・ナビゲーション分野に関し、特に、エネルギ貯蓄充電ステーションの電気量に基づいて案内する電気自動車のナビゲーション方法及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
世界中にわたる環境保全の概念の深化に伴って、電動車両、ドローン等を含む電気自動車の発展の勢いが速く急激となっているが、電気自動車、特に電動車両の普及を制限する問題として、主に、航続距離が長くなく及び充電補給設施が揃わないので、電動車両は、常に途中で電気量が不足となり、電気エネルギの補給を即時にもらうことができず、ユーザーに迷惑をかけることにある。都市の郊外、多くの農村及び野外地域において、充電設施がないため、電動車両が都市を出て農村に行けない問題は特に顕著になる。従来の電動車両の充電・ナビゲーションとしては、単に電子地図に充電スポットを示して、充電スポットまで迅速に到達する経路を計画するだけで、充電ステーションにおけるいくつかのエネルギ貯蓄スタンドの電気量の状況を考慮しておらず、空バッテリのエネルギ貯蓄スタンドで長時間にわたって低効率な状態で待つことがよくある。しかしながら、農村において、大きく発展している電力網から外れて作動する、クリーンエネルギ街路灯に基づいたエネルギ貯蓄可能な充電装置も、エネルギ貯蓄電気量を知ることが難しいことで、充電補給分野に効果的に利用されていない。
【0003】
電池駆動されるドローン及び電動船も、同じように、充電設施が不足であり、且つエネルギ貯蓄スタンドのエネルギ貯蓄電気量を知ることができないので、充電時間及び場所を即時に適切に選択できず、航続距離が短くなり、また頻繁に行き来して充電することで作業効率に影響を及ぼす。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、電気自動車自体の残存電気量及びエネルギ消費状況に基づいて、エネルギ貯蓄充電ステーションの分布及びエネルギ貯蓄の状況に合わせて電気自動車を自体の充電電気量の要求を満たすことのできる近傍の充電ステーションまで適切に案内して充電を行わせ、電気自動車のために外出充電の解決策を動的に計画し、電気的に輸送する途中で電力不足で駐車し、さらに長時間にわたって充電を低効率な状態で待つという問題を避け、充電ステーションのエネルギ貯蓄電気量を適切に分配して利用し、エネルギのアイドル状態や浪費を避けることのできるエネルギ貯蓄充電ステーションの電気量に基づいて案内する電気自動車のナビゲーション方法及びシステムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、下記の技術的手段によって達成される。
【0006】
エネルギ貯蓄充電ステーションの電気量に基づいて案内する電気自動車のナビゲーション方法であって、前記充電ステーションにエネルギ貯蓄モジュールがあり、前記電気自動車が充電ステーションの位置情報及び前記エネルギ貯蓄モジュールのリアルタイムエネルギ貯蓄電気量情報に基づいて、前記電気自動車自体の充電電気量の要求を満たすことのできる近傍の充電ステーションを選択して充電に向かうエネルギ貯蓄充電ステーションの電気量に基づいて案内する電気自動車のナビゲーション方法である。
【0007】
前記電気自動車が充電ステーションに向かって充電するように案内するナビゲーションモジュールを更に含み、具体的な方法としては、前記充電ステーションがナビゲーションモジュールにこのスタンドの位置情報及び前記リアルタイムエネルギ貯蓄電気量情報を発信し、前記ナビゲーションモジュールが受信した充電ステーションの位置情報及び前記エネルギ貯蓄モジュールのリアルタイムエネルギ貯蓄電気量情報に基づいて、前記電気自動車が前記電気自動車自体の充電電気量の要求を満たすことのできる近傍の充電ステーションに向かって充電するように案内する。
【0008】
電気量ナビサーバとナビゲーションモジュールとが互いに配合して、前記電気自動車が充電ステーションに向かって充電するように案内することを更に含み、具体的な方法としては、前記充電ステーションが電気量ナビサーバにこのスタンドの位置情報及びそのエネルギ貯蓄モジュールのリアルタイムエネルギ貯蓄電気量情報を発信して、前記電気自動車がナビゲーションモジュールを介して前記電気量ナビサーバに前記電気自動車のリアルタイム位置情報及びその充電電気量の要求を発信し、前記電気量ナビサーバが前記電気自動車にその充電電気量の要求を満たすことのできる近傍の充電ステーションをマッチングして、前記マッチングされた充電ステーションの位置情報及びそのエネルギ貯蓄モジュールのリアルタイムエネルギ貯蓄電気量情報を前記ナビゲーションモジュールに発信し、前記ナビゲーションモジュールを介して前記電気自動車が充電に向かうように案内する。
【0009】
電気量ナビサーバが前記電気自動車のために充電計画案を作成することを更に含み、具体的な方法としては、前記充電ステーションが電気量ナビサーバにこのスタンドの位置情報及びそのエネルギ貯蓄モジュールのリアルタイムなエネルギ貯蓄電気量情報を含む前記充電ステーション自体の状態検出情報を発信し、前記電気自動車がナビゲーションモジュールを介して前記電気量ナビサーバに目的地情報、電気自動車のリアルタイム残存電気量及びエネルギ消費情報を発信し、前記電気量ナビサーバが受信した情報によって充電計画案を作成して前記ナビゲーションモジュールに発信し、前記ナビゲーションモジュールが前記充電計画案に従って前記電気自動車が指定された充電ステーションへ充電するように案内する。
【0010】
電気量ナビサーバが前記電気自動車のために外出充電の解決策を動的に計画することを更に含み、具体的な方法としては、前記充電ステーションが電気量ナビサーバにこのスタンドの位置情報及びそのエネルギ貯蓄モジュールのリアルタイムなエネルギ貯蓄電気量情報を含む前記充電ステーション自体の状態検出情報を発信し、前記電気自動車がナビゲーションモジュールを介して前記電気量ナビサーバに目的地情報、電気自動車の電気量及びエネルギ消費情報を発信し、前記電気量ナビサーバが前記充電ステーションの在圏気象情報を取得し、分析することでそれぞれ充電ステーションのエネルギ貯蓄モジュールの蓄電時間、電気自動車の充電時間、道路状況エネルギ消費及び走行平均時間を予測し、外出の際の充電の解決策を動的に計画し、前記電気自動車の全ルートの消費時間を予測し、前記ナビゲーションモジュールに提供し、前記ナビゲーションモジュールが前記外出の際の充電の解決策に従って前記電気自動車の外出を案内する。
【0011】
前記のエネルギ貯蓄充電ステーションの電気量に基づいて案内する電気自動車のナビゲーション方法を採用し、前記充電ステーションは、制御モジュール、測位モジュール、エネルギ貯蓄モジュール及び通信モジュールを有し、前記電気自動車は通信ユニットを有し、前記制御モジュールはそれぞれ前記測位モジュールの測位情報を採集して、前記エネルギ貯蓄モジュールのエネルギ貯蓄電気量情報をリアルタイムに採集し、前記通信モジュールを介して前記電気自動車の通信ユニットに発信するエネルギ貯蓄充電ステーションの電気量に基づいて案内する電気自動車のナビゲーションシステムである。
【0012】
前記電気自動車の通信ユニットに接続されるナビゲーションモジュールを更に含む。
【0013】
電気量ナビサーバを更に含み、前記ナビゲーションモジュールが通信ユニットを介して前記電気量ナビサーバに接続され、前記充電ステーションの制御モジュールが前記通信モジュールを介して前記電気量ナビサーバに接続される。
【0014】
前記充電ステーションに、更に、前記充電ステーションの制御モジュールに接続される気象監視ユニットが設けられ、前記エネルギ貯蓄モジュールの給電源とエネルギ貯蓄モジュールとの間に、前記充電ステーションの制御モジュールにより制御される制御スイッチが電気的に接続され、前記充電ステーションには、更に、前記充電ステーションのエネルギ貯蓄モジュールの温度、電気量、入力端及び出力端の電気的パラメータをリアルタイムに監視して前記制御モジュールを介して電気量ナビサーバに発信する前記充電ステーション自体の状態監視ユニットが設けられる。
【0015】
前記充電ステーションは、エネルギ貯蓄モジュール付きの電力網給電の充電ステーション、エネルギ貯蓄モジュール付きの新エネルギ充電ステーション及び分散式新エネルギ街路灯に付属のエネルギ貯蓄充電ステーションであり、前記新エネルギは風力発電、太陽光発電、潮力発電、水力発電又は可燃ガス発電であり、前記エネルギ貯蓄モジュールの給電源は、電力網、風力発電器、太陽光発電装置、潮力発電装置、水力発電装置、可燃ガス発電装置の1種以上であり、前記充電ステーションは交流充電インターフェース及び直流充電インターフェースの1つ又は2つを有する。
【発明の効果】
【0016】
本発明のメリットは、下記の通りである。
【0017】
1、本発明の方法及びシステムは、適応性が強く、電動車両、ドローン、電動船等を含む電気自動車の充電に広く運用されることができ、様々なエネルギ貯蓄スタンド、特に電気量が不安定である分散式新エネルギスタンドを統合して運用することを実現させ、電気自動車の充電設施の配置範囲を大いに拡張する。
【0018】
2、本発明の方法及びシステムは、電気自動車自体の残存電気量及びエネルギ消費状況に基づいて、エネルギ貯蓄充電ステーションの分布及びエネルギ貯蓄の状況に合わせて充電の解決策を適切に計画した後でインテリジェントナビゲーションによって充電を制御し、充電効率を向上させ、電気自動車の航続距離を効果的に延長すると共に、充電ステーションのエネルギ貯蓄電気量を適切に分配利用し、エネルギのアイドル状態や浪費を避けることができる。
【0019】
3、本発明の方法及びシステムは、気象によって充電ステーションのエネルギ貯蓄モジュールの給電源をインテリジェントに選択し、エネルギ貯蓄モジュールの電気量を保証し、その使用寿命を延ばすことができる。
【0020】
4、本発明の方法及びシステムは、電気自動車の外出先での充電のために解決策を動的に計画することができ、電気自動車の外出の途中での電力不足による駐車や長時間にわたって充電を低効率な状態で待つという問題を避け、電気自動車が走行を低コスト、時間効率良く、円滑に行うことを保証する。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明の実施例1のシステムの概略構造図である。
図2】本発明の実施例2及び実施例3のシステムの概略構造図である。
図3】本発明の実施例4のシステムの概略構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、実施例及び添付図面に合わせて本発明の技術案を詳しく説明するが、本発明の特許請求の範囲を制限しない。
【0023】
実施例1:
【0024】
図1に示すように、エネルギ貯蓄充電ステーションの電気量に基づいて案内する電気自動車のナビゲーションシステムであり、前記電気自動車は、電動車両、ドローン又は電動船を含む。前記充電ステーションは、複数であり、エネルギ貯蓄モジュール付きの電力網給電の充電ステーション、エネルギ貯蓄モジュール付きの新エネルギ充電ステーション及び分散式新エネルギ街路灯に付属のエネルギ貯蓄充電ステーションを含む。前記エネルギ貯蓄モジュールの給電源は、電力網、風力発電器、太陽光発電装置、潮力発電装置、水力発電装置、可燃ガス発電装置の1種以上である。エネルギ貯蓄モジュールは、電気エネルギを保存することに用いられ、例えば、蓄電池又はスーパーキャパシタを用いる。前記充電ステーションは、交流充電インターフェース又は直流充電インターフェース、或いはその両方を有し、ドローン専用の充電インターフェースを選択的に設けてもよい。
【0025】
前記充電ステーションは、制御モジュール、測位モジュール、エネルギ貯蓄モジュール及び通信モジュールを有する。前記電気自動車は通信ユニットを有する。前記制御モジュールはそれぞれ前記測位モジュールの測位情報を採集して、前記エネルギ貯蓄モジュールのエネルギ貯蓄電気量情報をリアルタイムに採集し、前記通信モジュールを介して有線接続又は無線接続により前記電気自動車の通信ユニットに発信する。
【0026】
前記電気自動車は、通信ユニットの受信した充電ステーションの位置情報及びそのエネルギ貯蓄モジュールのリアルタイムなエネルギ貯蓄電気量情報、及びそのエネルギ貯蓄モジュール自体の残存電気量の状況、またエネルギ貯蓄モジュールのリアルタイムなエネルギ貯蓄電気量情報に基づいて、対応する充電ステーションのアイドル状態を判断して、充電ステーション自体の充電電気量の要求を満たすことのできる近傍の充電ステーションを選択して充電に向かう。
【0027】
インテリジェントなナビゲーションを達成させるために、電気自動車の中にナビゲーションモジュールを設けてもよく、通信ユニットが受信した充電ステーションの位置情報及び充電ステーションのエネルギ貯蓄モジュールのリアルタイムなエネルギ貯蓄電気量情報をナビゲーションモジュールに伝送すると共に、ナビゲーションモジュールは、前記電気自動車の残存電気量情報及び測位情報を受信し、受信した情報に基づいてアイドル状態であり且つ前記電気自動車自体の充電電気量の要求を満たすことのできる近傍の充電ステーションを判断し、ナビゲーションモジュールに搭載される電子地図又は地理的座標によって、前記電気自動車が前記近傍の充電ステーションに向かって充電するように案内する。
【0028】
実施例2:
【0029】
図2に示すように、エネルギ貯蓄充電ステーションの電気量に基づいて案内する電気自動車のナビゲーションシステムであり、前記電気自動車は、電動車両、ドローン又は電動船を含む。前記充電ステーションは、複数であり、エネルギ貯蓄モジュール付きの電力網給電の充電ステーション、エネルギ貯蓄モジュール付きの新エネルギ充電ステーション及び分散式新エネルギ街路灯に付属のエネルギ貯蓄充電ステーションを含む。前記エネルギ貯蓄モジュールの給電源は、電力網、風力発電器、太陽光発電装置、潮力発電装置、水力発電装置、可燃ガス発電装置の1種以上であり、エネルギ貯蓄モジュールは、電気エネルギを保存することに用いられ、例えば、蓄電池又はスーパーキャパシタを用いる。前記充電ステーションは、交流充電インターフェース又は直流充電インターフェース、或いはその両方を有し、ドローン専用の充電インターフェースを選択的に設けてもよい。
【0030】
本発明のナビゲーションシステムは、電気量ナビサーバを更に含む。前記充電ステーションは、制御モジュール、測位モジュール、エネルギ貯蓄モジュール及び通信モジュールを有する。前記制御モジュールはそれぞれ前記測位モジュールの測位情報を採集して、前記エネルギ貯蓄モジュールのエネルギ貯蓄電気量情報をリアルタイムに採集し、前記通信モジュールを介して有線接続又は無線接続により前記電気量ナビサーバに発信する。
【0031】
前記電気自動車に、ナビゲーションモジュール、通信ユニット及び測位装置が設けられる。前記ナビゲーションモジュールは、前記通信ユニットに接続される。ナビゲーションモジュールは、前記電気自動車の蓄電池の残存電気量情報及び測位情報を採集して、前記通信ユニットを介して前記電気量ナビサーバに発信し、前記電気量ナビサーバは、受信した充電ステーションのエネルギ貯蓄モジュールのリアルタイムなエネルギ貯蓄電気量情報に基づいて対応する充電ステーションのアイドル状態を判断して、前記電気自動車にその充電電気量の要求を満たすことのできる近傍の充電ステーションをマッチングして、前記マッチングされた充電ステーションの位置情報及びそのエネルギ貯蓄モジュールのリアルタイムなエネルギ貯蓄電気量情報を前記ナビゲーションモジュールに発信し、前記ナビゲーションモジュールは、電子地図によって前記電気自動車が前記マッチングされた充電ステーションに向かって充電するように案内する。
【0032】
実施例3:
【0033】
図2に示すように、エネルギ貯蓄充電ステーションの電気量に基づいて案内する電気自動車のナビゲーションシステムであり、システムは実施例2と同じように構成される。
【0034】
電気量のナビゲーションの効率を向上させるために、前記ナビゲーションモジュールは、同時に電気量ナビサーバへ本電気自動車の目的地情報又は作動走行計画及び本電気自動車の蓄電池の電気量情報及び例えば電気自動車の型番、荷重等のエネルギ消費情報要素を発信し、電気量ナビサーバは、電気自動車の耗能状況を算出して見込み航続可能距離を推算して、近傍の充電ステーションのリアルタイムなエネルギ貯蓄電気量情報に基づいて充電計画案を作成してナビゲーションモジュールに発信し、ナビゲーションモジュールは電子地図又は地理的座標によって電気自動車が充電計画案の指定するエネルギ貯蓄充電ステーションに向かって充電するように案内する。電気自動車能が電力切れとなる前に次の充電電気量を提供可能な充電ステーションに到達して充電することを確保する。
【0035】
実施例4:
【0036】
図3に示すように、エネルギ貯蓄充電ステーションの電気量に基づいて案内する電気自動車のナビゲーションシステムであり、前記電気自動車は、電動車両、ドローン又は電動船を含む。前記充電ステーションは、複数であり、エネルギ貯蓄モジュール付きの電力網給電の充電ステーション、エネルギ貯蓄モジュール付きの新エネルギ充電ステーション及び分散式新エネルギ街路灯に付属のエネルギ貯蓄充電ステーションを含む。前記エネルギ貯蓄モジュールの給電源は、電力網、風力発電器、太陽光発電装置、潮力発電装置、水力発電装置、可燃ガス発電装置の1種以上であり、エネルギ貯蓄モジュールは、電気エネルギを保存することに用いられ、例えば、蓄電池又はスーパーキャパシタを用いる。前記充電ステーションは、交流充電インターフェース又は直流充電インターフェース、或いはその両方を有し、ドローン専用の充電インターフェースを選択的に設けてもよい。
【0037】
本発明のナビゲーションシステムは、電気量ナビサーバを更に含む。前記充電ステーションは、制御モジュール、測位モジュール、エネルギ貯蓄モジュール及び通信モジュールを有する。前記制御モジュールはそれぞれ前記測位モジュール、前記エネルギ貯蓄モジュール及び前記通信モジュールに接続され、前記通信モジュールは、有線接続又は無線接続により前記電気量ナビサーバに接続される。前記電気自動車に、ナビゲーションモジュール、通信ユニット及び測位装置が設けられる。前記ナビゲーションモジュールは、前記通信ユニットに接続される。
【0038】
天気の電気自動車の外出や充電に対する影響を考慮すると、前記充電ステーションには、更に、現地の雨雪、風力、日射等の気象を監視する気象監視ユニットが設けられる。前記気象監視ユニットは前記充電ステーションの制御モジュールに接続される。前記エネルギ貯蓄モジュールの給電源とエネルギ貯蓄モジュールとの間に制御スイッチが電気的に接続され、前記制御スイッチの制御端が前記充電ステーションの制御モジュールに接続される。前記気象監視ユニットは監視した気象情報を充電ステーションの制御モジュールに発信し、制御モジュールは気象情報を電気量ナビサーバに発信する。その同時に、制御モジュールは、受信したエネルギ貯蓄モジュールのリアルタイムなエネルギ貯蓄電気量情報に合わせて、制御スイッチを制御することで、エネルギ貯蓄モジュールに充電するように対応する給電源を選択し、例えば、天候が晴れ日射が強いが風力が少ない場合、制御スイッチによってエネルギ貯蓄モジュールに充電するように太陽光発電装置を選択する。
【0039】
前記充電ステーションには、更に、前記充電ステーションのエネルギ貯蓄モジュールの温度、電気量、電圧のような入力端及び出力端の電気的パラメータ、電流等の自体状態検出情報をリアルタイムに監視して、前記制御モジュールに発信する自体状態監視ユニットが設けられ、前記制御モジュールは受信したエネルギ貯蓄モジュールの自体状態検出情報を電気量ナビサーバに発信する。
【0040】
本発明のナビゲーションシステムによって、電気自動車に動態的な外出充電の解決策を提供する。
【0041】
前記電気自動車は、ナビゲーションモジュールを介して行き先、電気自動車の型番、測位情報、電気自動車の蓄電池の電気量状態情報、荷重及びエネルギ消費等の情報を前記電気量ナビサーバに発信する。前記電気量ナビサーバは、受信した様々な情報をまとめ、交通状況情報に合わせて、電気自動車の大量の履歴作動データに基づいてビッグデータ解析を適用し、充電ステーションの近未来の気象条件での蓄電時間及び蓄電進行度を予測し、前記電気自動車に適当な外出充電の解決策を動的に計画し、電気自動車の全ルートの消費時間を予測し、前記ナビゲーションモジュールは前記電気量ナビサーバの提供する外出充電の解決策に基づいて電子地図によって前記電気自動車の外出を案内する。前記外出充電の解決策は、前記電気自動車の外出の全ルートの電気量の航続の要求を満たすと共に、適当な計画やスケジューリングによって充電ステーションに蓄積された電気量を即時で効果的に順序よく利用することができる。
【0042】
本発明のナビゲーションシステムによって、電気自動車に動態的な外出充電の解決策を提供する。
【0043】
実施例1~実施例4に記載の充電ステーションには、更に、前記制御モジュールに接続される支払起動制御モジュールが設けられる。ユーザーは、支払起動制御モジュールによって現場で支払って充電電気量を購入して、電気自動車に定量的に充電することができる。実施例4において、支払方法として、下記の形態を採用してもよい。電気量ナビサーバによって前記電気自動車の計画充電量を運営プラットフォームに提供し、運営プラットフォームが前記計画充電量に基づいてユーザーに対応的に課金して課金済の情報を電気量ナビサーバにフィードバックし、電気量ナビサーバは充電ステーションの制御モジュールによって支払起動制御モジュールを制御して定量的な充電サービスを起動させる。所定の電気自動車に売却された電気量は、他の電気自動車に売却して充電を行うように手配することはない。
【0044】
監視を向上させるように、前記の充電ステーションには、更に、電気自動車と充電ステーションとの接近状態及び作動状態を確定するための監視カメラ、赤外モニタリングデバイス又はWIFI又はブルートゥース(登録商標)又はレーダ等のユーザーセンサモジュールが設けられる。
【0045】
本発明のナビゲーションシステムは、更に、前記電気量ナビサーバのインターフェースを、例えば、旅游用電子地図、ソーシャル用電子地図、商業用電子地図、サービスロボットの管理ソフト等の関連するアプリケーションソフトウェアに組み込んで、旅游のプロモーション、ソーシャル、商業活動等に適用されることもできる。
図1
図2
図3