(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-03
(45)【発行日】2022-10-12
(54)【発明の名称】ダニ除去器の導流構造およびダニ除去器
(51)【国際特許分類】
A01M 1/06 20060101AFI20221004BHJP
A47L 7/02 20060101ALI20221004BHJP
A47L 5/24 20060101ALI20221004BHJP
A47L 9/02 20060101ALI20221004BHJP
A47L 9/04 20060101ALI20221004BHJP
A47L 9/00 20060101ALI20221004BHJP
【FI】
A01M1/06
A47L7/02
A47L5/24 A
A47L9/02 D
A47L9/04 A
A47L9/00 A
A47L9/00 B
(21)【出願番号】P 2021510162
(86)(22)【出願日】2020-09-04
(86)【国際出願番号】 CN2020113576
(87)【国際公開番号】W WO2021047455
(87)【国際公開日】2021-03-18
【審査請求日】2021-02-24
(31)【優先権主張番号】201910857656.8
(32)【優先日】2019-09-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201921513083.9
(32)【優先日】2019-09-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201910847806.7
(32)【優先日】2019-09-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201910857735.9
(32)【優先日】2019-09-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201910857574.3
(32)【優先日】2019-09-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】520360110
【氏名又は名称】ドリーミー テクノロジー(スージョウ)カンパニーリミテッド
【氏名又は名称原語表記】Dreame Technology(Suzhou)Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.1688,Songwei Road,Guoxiang Street,Economic Development Zone,Wuzhong District,Suzhou City,Jiangsu Province,China.215000
(73)【特許権者】
【識別番号】516180667
【氏名又は名称】北京小米移動軟件有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Xiaomi Mobile Software Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.018, Floor 8, Building 6, Yard 33, Middle Xierqi Road, Haidian District, Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】100096091
【氏名又は名称】井上 誠一
(72)【発明者】
【氏名】李 ▲進▼忠
(72)【発明者】
【氏名】武 新新
【審査官】竹中 靖典
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2016/181852(WO,A1)
【文献】特開2016-202509(JP,A)
【文献】特開平07-250604(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01M 1/00 - 99/00
A47L 7/02
A47L 5/24
A47L 9/02
A47L 9/04
A47L 9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ダニ除去器の導流構造であって、
ダニ除去器のハウジング(2)内に設けられる導流器を含み、前記ハウジング(2)内には、ダニ除去器の気流発生ユニットを収容するための第1のキャビティ(21)と、少なくともダニ除去器の発熱源(6)を収容するための第2のキャビティ(22)とが形成され、前記導流器は、
前記気流発生ユニット(1)の排気側に連通し、前記気流発生ユニット(1)によって発生された気流の一部を前記第2のキャビティ(22)内に送り込んで、前記第2のキャビティ(22)内に収容された発熱源(6)を冷却する冷気流路アセンブリ(4)であって、前記ハウジング(2)の、前記第2のキャビティ(22)に対応する箇所には、前記冷気流路アセンブリから前記第2のキャビティ(22)内に送り込まれた気流を排出する少なくとも1つの第1の排気側(8)を有する冷気流路アセンブリ(4)と、
少なくとも一部が前記第2のキャビティ(22)内に設けられ、ダニ除去器の加熱エレメントを収容固定する温風流路(5)であって、前記ハウジング(2)の、前記第2のキャビティ(22)に対応する箇所には、前記温風流路(5)に接続される第2の排気側(9)をさらに有し、前記温風流路(5)は、さらに前記気流発生ユニット(1)の排気側に連通し、前記気流発生ユニット(1)によって発生された気流の一部を直接前記第2の排気側(9)を介して前記ハウジング(2)外に排出する温風流路(5)と、を含む、
ことを特徴とするダニ除去器の導流構造。
【請求項2】
前記導流器は、前記気流発生ユニット(1)の排気側と、前記冷気流路アセンブリ(4)および前記温風流路(5)とにそれぞれ接続される給気流路(3)をさらに含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のダニ除去器の導流構造。
【請求項3】
前記冷気流路アセンブリ(4)は、少なくとも1本の冷気流路を含み、
各前記冷気流路は、いずれも前記給気流路(3)に接続され、前記気流発生ユニット(1)によって発生された気流は、各前記冷気流路を通過して前記第1の排気側(8)から前記ハウジング(2)外に排出され、又は、
前記冷気流路が複数本である場合、そのうちの1本の前記冷気流路は、前記給気流路(3)に接続され、残りの前記冷気流路は、予め設定された方向に順次配列され、前記気流発生ユニット(1)によって発生された気流は、各前記冷気流路を順次通過して前記第1の排気側(8)から前記ハウジング(2)外に排出される、
ことを特徴とする請求項2に記載のダニ除去器の導流構造。
【請求項4】
各前記冷気流路は、いずれも前記給気流路(3)に接続され、前記第1の排気側(8)の数および前記冷気流路の数は、いずれも前記発熱源(6)の数と同じでありながら、一対一で対応し、各前記冷気流路の排気口は、いずれも各自に対応する排気側と互いに対向し、各前記発熱源(6)は、いずれも対応する前記冷気流路の排気口と、対応する前記第1の排気側(8)との間に設けられる、
ことを特徴とする請求項3に記載のダニ除去器の導流構造。
【請求項5】
前記冷気流路は、複数本であり、そのうちの1本の前記冷気流路は、前記気流発生ユニット(1)の排気側に接続され、残りの前記冷気流路は、予め設定された方向に順次配列され、前記冷気流路の数は、さらに前記発熱源(6)の数と同じであり、
前記予め設定された方向における最後の1本の前記冷気流路の排気口は、前記第1の排気側(8)に対向して配置され、そのうちの1つの前記発熱源(6)は、該冷気流路の排気口と前記第1の排気側(8)との間に配置され、前記予め設定された方向における隣接する任意の2本の前記冷気流路間に1つの前記発熱源(6)が設けられる、
ことを特徴とする請求項3に記載のダニ除去器の導流構造。
【請求項6】
前記気流発生ユニット(1)の排気側の風量は、前記第1の排気側(8)の風量より大きく、前記気流発生ユニット(1)の排気側の風量は、前記第2の排気側(9)の風量より大きい、
ことを特徴とする請求項1に記載のダニ除去器の導流構造。
【請求項7】
ダニ除去器の導流構造であって、
ダニ除去器のハウジング(2)内に設けられる導流器を含み、前記ハウジング(2)内には、ダニ除去器の気流発生ユニット(1)を収容するための第1のキャビティ(21)と、ダニ除去器の発熱源(6)を収容するための第2のキャビティ(22)とが形成され、
前記発熱源(6)は、前記ダニ除去器に電力を供給するためのものであり、前記導流器は、
前記気流発生ユニット(1)の排気側に連通し、前記気流発生ユニット(1)によって発生された気流の一部を前記第2のキャビティ(22)内に送り込んで、前記第2のキャビティ(22)内に収容される発熱源(6)を冷却する冷気流路アセンブリ(4)と、
前記第2のキャビティ(22)内に設けられ、ダニ除去器の加熱エレメント(7)を収容固定する温風流路(5)であって、前記ハウジング(2)の、前記第2のキャビティ(22)に対応する箇所には、前記温風流路(5)に接続される排気側をさらに有し、前記温風流路(5)は、前記排気側を介して、前記第2のキャビティ(22)内に送り込まれた気流を前記ハウジング(2)外に排出し、前記排気側によって排出された気流は、前記発熱源(6)を冷却した気流である温風流路と、を含む、
ことを特徴とするダニ除去器の導流構造。
【請求項8】
前記導流器は、前記気流発生ユニット(1)の排気側および前記冷気流路アセンブリ(4)にそれぞれ接続される給気流路(3)をさらに含む、
ことを特徴とする請求項7に記載のダニ除去器の導流構造。
【請求項9】
前記冷気流路アセンブリ(4)は、少なくとも1本の冷気流路を含み、そのうちの1本の前記冷気流路は、前記給気流路(3)に接続され、他の1本の前記冷気流路は、前記温風流路(5)に接続され、残りの前記冷気流路は、予め設定された方向に順次配列され、前記気流発生ユニット(1)によって発生された気流は、各前記冷気流路を順次通過して前記温風流路(5)に入り、前記排気側から前記ハウジング(2)外に排出される、
ことを特徴とする請求項8に記載のダニ除去器の導流構造。
【請求項10】
前記冷気流路は、複数本であり、そのうちの1本の前記冷気流路は、前記気流発生ユニット(1)の排気側に接続され、残りの前記冷気流路は、予め設定された方向に順次配列され、前記冷気流路の数は、前記発熱源(6)の数と同じであり、
前記予め設定された方向における最後の1本の前記冷気流路の排気口は、前記温風流路(5)に対向して配置され、そのうちの1つの前記発熱源(6)は、該冷気流路の排気口と前記温風流路(5)との間に設けられ、前記予め設定された方向における隣接する任意の2本の前記冷気流路間に1つの前記発熱源(6)が設けられる、
ことを特徴とする請求項9に記載のダニ除去器の導流構造。
【請求項11】
ハウジング(2)と、前記ハウジング(2)内に設けられる気流発生ユニット(1)および発熱源(6)とを含むダニ除去器であって、請求項1~6のいずれか一項に記載の導流構造をさらに含む、
ことを特徴とするダニ除去器。
【請求項12】
ハウジング(2)と、前記ハウジング(2)内に設けられる気流発生ユニット(1)および発熱源(6)とを含むダニ除去器であって、請求項7~10のいずれか一項に記載の導流構造をさらに含む、
ことを特徴とするダニ除去器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本出願は、出願番号が201910857656.8且つ出願日が2019年9月9日である中国特許出願、出願番号が201921513083.9且つ出願日が2019年9月9日である中国特許出願、出願番号が201910847806.7且つ出願日が2019年9月9日である中国特許出願、出願番号が201910857735.9且つ出願日が2019年9月9日である中国特許出願、および出願番号が201910857574.3且つ出願日が2019年9月9日である中国特許出願に基づいくものであり、これらの中国特許出願の優先権を主張し、これらの中国特許出願のすべての内容は、参照として本出願に組み込まれる。
【0002】
本出願は、家庭用電気製品の技術分野に関し、特にダニ除去器の導流構造およびダニ除去器に関する。
【背景技術】
【0003】
ダニ除去器は、ベッド、ソファ、カーペットなどのテキスタイルのほこりや細菌、ダニなどのアレルゲンを清掃するために専用されるものである。使用者がダニ除去器を用いて掃除をする時、ダニク除去器は、ほこりが付着する掃除対象面と接触し、送風機によってほこりや細菌、ダニなどのアレルゲンをダニ除去器のハウジング内に吸い込んで、ほこりなどをダストカップ内に吸い込む。現在、ダニ除去器の送風機が作動する際に、発生した冷気は、直接排気口を介して排出され、冷気の無駄となっている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記の技術的課題を解決するために、本出願は、送風機によって発生された気流を合理的かつ効果的に利用することができるダニ除去器の導流構造およびダニ除去器を提供する。
【0005】
本出願の実施形態は、ダニ除去器のハウジング内に設けられる導流器を含み、前記ハウジング内には、ダニ除去器の気流発生ユニットを収容するための第1のキャビティと、少なくともダニ除去器の発熱源を収容するための第2のキャビティとが形成され、前記導流器は、前記気流発生ユニットの排気側に連通し、前記気流発生ユニットによって発生された気流の一部を前記第2のキャビティ内に送り込んで、前記第2のキャビティ内に収容される発熱源を冷却する冷気流路アセンブリであって、前記ハウジングの、前記第2のキャビティに対応する箇所には、前記冷気流路アセンブリから前記第2のキャビティ内に送り込まれた気流を排出する少なくとも1つの第1の排気側(8)を有する、冷気流路アセンブリと、少なくとも一部が前記第2のキャビティ内に設けられ、ダニ除去器の加熱エレメントを収容固定する温風流路であって、前記ハウジングの、前記第2のキャビティに対応する箇所には、前記温風流路に接続される第2の排気側をさらに有し、前記温風流路は、さらに前記気流発生ユニットの排気側に連通して、直接前記第2の排気側を介して、前記気流発生ユニットによって発生された気流の一部を前記ハウジング外に排出する温風流路と、を含むダニ除去器の導流構造を提供する。
【0006】
また、本出願の実施形態は、さらにハウジングと、前記ハウジング内に設けられる気流発生ユニットおよび発熱源とを含み、上記の導流構造をさらに含むダニ除去器を提供する。
【0007】
また、本出願の実施形態は、ダニ除去器のハウジング内に設けられる導流器を含み、前記ハウジング内には、ダニ除去器の気流発生ユニットを収容するための第1のキャビティと、ダニ除去器の発熱源を収容するための第2のキャビティとが形成され、前記導流器は、前記気流発生ユニットの排気側に連通し、前記気流発生ユニットによって発生された気流の一部を前記第2のキャビティ内に送り込んで、前記第2のキャビティ内に収容される発熱源を冷却する冷気流路アセンブリと、前記第2のキャビティ内に設けられ、ダニ除去器の加熱エレメントを収容固定する温風流路であって、前記ハウジングの、前記第2のキャビティに対応する箇所には、前記温風流路に接続される排気側をさらに有し、前記温風流路は、前記排気側を介して、前記第2のキャビティ内に送り込まれた気流を前記ハウジング外に排出し、前記排気側から排出された気流は、前記発熱源を冷却した気流である温風流路と、を含むダニ除去器の導流構造をさらに提供する。
【0008】
また、本出願の実施形態は、ハウジングと、前記ハウジング内に設けられる気流発生ユニットおよび発熱源とを含み、上記の導流構造をさらに含むダニ除去器をさらに提供する。
【0009】
従来技術に対して、本出願の実施形態は、該ダニ除去器の導流構造が、ダニ除去器ハウジング内に設けられる導流器を含み、ダニ除去器のハウジング内には、ダニ除去器の気流発生ユニットを収容するための第1のキャビティと、少なくともダニ除去器の発熱源を収容するための第2のキャビティとが形成されている。具体的には、導流器は、冷気流路アセンブリおよび温風流路を含み、冷気流路アセンブリは、気流発生ユニットの排気側に連通して、気流発生ユニットによって発生された気流の一部を第2のキャビティ内に送り込んで、第2のキャビティ内に収容される発熱源を冷却し、ハウジングの、第2のキャビティに対応する箇所には少なくとも1つの第1の排気側を有し、第1の排気側を介して、冷気流路アセンブリから第2のキャビティ内に送り込まれた気流を排出し、温風流路は、少なくとも一部が第2のキャビティ内に設けられ、ダニ除去器の加熱エレメントは温風流路内に収容固定され、ハウジングの、第2のキャビティに対応する箇所には、温風流路に接続される第2の排気側をさらに有し、温風流路は、第2の排気側に連通し、直接第2の排気側を介して、気流発生ユニットによって発生された気流の一部をハウジング外に排出する。また、本出願の実施形態によって提供される別の導流構造において、冷気流路アセンブリは、気流発生ユニットによって発生された気流の一部を第2のキャビティ内に送り込んで、第2のキャビティ内に収容される発熱源を冷却し、温風流路は、排気側を介して、第2のキャビティ内に送り込まれた気流をハウジング外に排出し、排気側から排出された気流は、発熱源を冷却した気流である。従って、ダニ除去器ハウジング内に設けられる導流器により、気流発生ユニットによって発生された気流を第2のキャビティ内に送り込んで、ダニ除去器の発熱源の冷却を実現することができるとともに、ダニ除去器の加熱エレメントによって発生された熱を放散することにより、気流発生ユニットによって発生された気流を合理的かつ効果的に利用することができる。
【0010】
一部の実施例において、前記導流器は、前記気流発生ユニットの排気側と、前記冷気流路アセンブリおよび前記温風流路とにそれぞれ接続される給気流路をさらに含む。
【0011】
一部の実施例において、前記冷気流路アセンブリは、少なくとも1本の冷気流路を含み、各前記冷気流路は、いずれも前記給気流路に接続され、前記気流発生ユニットによって発生された気流は、各前記冷気流路を通過して前記第1の排気側から前記ハウジング外に排出され、または、前記冷気流路が複数本である場合、そのうちの1本の前記冷気流路は、前記給気流路に接続され、残りの前記冷気流路は、予め設定された方向に沿って順次配列され、前記気流発生ユニットによって発生された気流は、各前記冷気流路を順次通過して前記第1の排気側から前記ハウジング外に排出される。
【0012】
一部の実施例において、各前記冷気流路は、いずれも前記給気流路に接続され、前記第1の排気側の数および前記冷気流路の数は、いずれも前記発熱源の数と同じでありながら、一対一で対応し、各前記冷気流路の排気口は、いずれも各自に対応する排気側と互いに対向し、各前記発熱源は、いずれも対応する前記冷気流路の排気口と、対応する前記第1の排気側との間に設けられる。
【0013】
一部の実施例において、前記冷気流路は複数本であり、そのうちの1本の前記冷気流路は、前記気流発生ユニットの排気側に接続され、残りの前記冷気流路は、予め設定された方向に順次配列され、前記冷気流路の数は、さらに前記発熱源の数と同じであり、前記予め設定された方向における最後の1本の前記冷気流路の排気口は、前記第1の排気側に対向して配置され、そのうちの1つの前記発熱源は、該冷気流路の排気口と前記第1の排気側との間に設けられ、前記予め設定された方向における隣接する任意の2本の前記冷気流路間に1つの前記発熱源が設けられる。
【0014】
一部の実施例において、前記気流発生ユニットの排気側の風量は、前記第1の排気側の風量より大きく、前記気流発生ユニットの排気側の風量は、前記第2の排気側の風量より大きい。
【0015】
一部の実施例において、前記導流器は、前記気流発生ユニットの排気側および前記冷気流路アセンブリにそれぞれ接続される給気流路をさらに含む。
【0016】
一部の実施例において、前記冷気流路アセンブリは、少なくとも1本の冷気流路を含み、そのうちの1本の前記冷気流路は、前記給気流路に接続され、他の1本の前記冷気流路は、前記温風流路に接続され、残りの前記冷気流路は、予め設定された方向に順次配列され、前記気流発生ユニットによって発生された気流は、各前記冷気流路を順次通過し前記温風流路に入り、前記排気側から前記ハウジング外に排出される。
【0017】
一部の実施例において、前記冷気流路は、複数本であり、そのうちの1本の前記冷気流路は、前記気流発生ユニットの排気側に接続され、残りの前記冷気流路は、予め設定された方向に順次配列され、前記冷気流路の数は、さらに前記発熱源の数と同じであり、前記予め設定された方向における最後の1本の前記冷気流路の排気口は、前記温風流路に対向して配置され、そのうちの1つの前記発熱源は、該冷気流路の排気口と前記温風流路との間に設けられ、前記予め設定された方向における隣接する任意の2本の前記冷気流路間に1つの前記発熱源が設けられる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本出願の第1の実施形態に係るダニ除去器の導流構造の概略構造図である。
【
図2】本出願の第1の実施形態に係るダニ除去器の底部の概略構造図である。
【
図3】本出願の第1の実施形態に係る導流器の概略構造図である。
【
図4】本出願の第1の実施形態に係る導流器の側面図である。
【
図5】本出願の第1の実施形態に係る導流器の別の視角の概略図である。
【
図6】本出願の第1の実施形態に係る導流器の気流の流れ方向の概略図である。
【
図7】本出願の第1の実施形態に係る導流器の吸気および冷気流路アセンブリの気流の流れ方向の概略図である。
【
図8】本出願の第2の実施形態に係る導流器の気流の流れ方向の概略図である。
【
図9】本出願の第3の実施形態に係るダニ除去器の導流構造の構造概略図である。
【
図10】本出願の第3の実施形態に係る導流器の気流の流れ方向の概略図である。
【
図11】本出願の第4の実施形態に係るダニ除去器の概略構造図である。
【
図12】本出願の第5の実施形態に係るダニ除去器の概略構造図である。
【
図16】ダニ除去掃除機の取付溝の概略構造図である。
【
図17】本出願の第6の実施形態に係るダニ除去器の概略断面構造図である。
【
図18】本出願の第6の実施形態に係るダニ除去器のダストカップとハウジングとの取付方式の概略図である。
【
図19】本出願の第6の実施形態に係るダニ除去器のダストカップおよびダストカップの解放装置の構造概略図である。
【
図20】本出願の第6の実施形態に係るダニ除去器のダストカップ、および底蓋を取り外したダストカップ解放装置の概略構造図である。
【
図21】本出願の第7の実施形態に係るダニ除去器のダストカップとハウジングとの取付方式の概略図である。
【
図22】本出願の第8の実施形態に係るダニ除去器の概略内部構造図である。
【
図23】本出願の第8の実施形態に係るダニ除去器の内部構造の断面図である。
【
図24】本出願の第8の実施形態に係るダニ除去器の概略底部構造図である。
【
図25】本出願の第8の実施形態に係るダニ除去器の底部の通気口の位置および構造の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本出願の目的、技術案および利点をより明確にするために、以下、本出願の各実施形態について、図面を参照しながら詳しく説明する。しかしながら、当業者であれば、本出願の各実施形態において、読者に本出願をよりよく理解させるために多くの技術的詳細が提供されているが、これらの技術的詳細や以下の各実施形態に基づいた様々な変更および修正がなくても、本出願の各請求項が保護しようとする技術案を実現することができるを理解されたい。
【0020】
本出願の第1の実施形態を
図1~
図7を参照しながら説明する。本出願の第1の実施形態はダニ除去器の導流構造に関する。前記ダニ除去器の導流構造は、
図1に示すように、ダニ除去器のハウジング2内に設けられる導流器を含み、ハウジング2内には、ダニ除去器の気流発生ユニット1を収容するための第1のキャビティ21と、少なくともダニ除去器の発熱源6を収容するための第2のキャビティ22とが形成されている。具体的には、
図3および
図5に示すように、導流器は、冷気流路アセンブリ4および温風流路5を含む。
図6および
図7に示すように、冷気流路アセンブリ4と気流発生ユニット1の排気側とは互いに連通し、該冷気流路アセンブリ4は、気流発生ユニット1によって発生された気流の一部を第2のキャビティ22内に送り込んで、第2のキャビティ22内に収容される発熱源6を冷却する。これに対応して、ハウジング2の、第2のキャビティ22に対応する箇所には少なくとも1つの第1の排気側8を有し、第1の排気側8は、冷気流路アセンブリ4から第2のキャビティ22内に送り込まれた気流を排出する。温風流路5は、少なくとも一部が第2のキャビティ22内に設けられ、ダニ除去器の加熱エレメント7は、該温風流路5内に収容固定される。具体的には、
図2および
図4に示すように、温風流路5内に位置決め溝が設けられ、加熱エレメント7が位置決め溝内に配置されることにより、加熱エレメント7と温風流路5との接続および固定を実現することができる。また、該温風流路5は、気流発生ユニット1の排気側と互いに連通し、ハウジング2の、第2のキャビティ22に対応する箇所には、温風流路5に接続される第2の排気側9をさらに有し、該温風流路5を介して、気流発生ユニット1によって発生された気流の一部を第2の排気側9からハウジング2外に排出する。
【0021】
上記の内容から容易に分かるように、該ダニ除去器の導流構造は、ダニ除去器のハウジング2内に設けられる導流器を含み、該導流器は、冷気流路アセンブリ4および温風流路5を含み、冷気流路アセンブリ4および温風流路5は、いずれも気流発生ユニット1の排気側に連通し、冷気流路アセンブリ4を介して、気流発生ユニット1によって発生された気流の一部を第2のキャビティ22に送り込んで、第2のキャビティ22内に収容される発熱源6を冷却する。これに対応して、ハウジング2の第2の、キャビティ22に対応する箇所には、少なくとも1つの第1の排気側8を有し、第1の排気側8は、冷気流路アセンブリ4から第2のキャビティ22内に送り込まれた気流を排出する。温風流路5アセンブリは、少なくとも一部が第2のキャビティ22内に設けられ、ダニ除去器の加熱エレメント7は、温風流路5内に収容固定され、ハウジング2の、第2のキャビティ22に対応する箇所には、温風流路5に接続される第2の排気側9をさらに有し、温風流路5は、第2の排気側9に連通して、直接第2の排気側9を介して、気流発生ユニット1によって発生された気流の一部をハウジング2外に排出する。従って、ダニ除去器ハウジング2内に設けられる導流器により、気流発生ユニット1によって発生された気流を第2のキャビティ22内に送り込んで、ダニ除去器の発熱源6の冷却を実現ことができるとともに、ダニ除去器の加熱エレメント7によって発生された熱を放散することにより、気流発生ユニット1によって発生された気流を合理的かつ効果的に利用することができる。
【0022】
また、本実施形態において、
図1に示すように、導流器は、給気流路3をさらに含んでもよい。給気流路3は、気流発生ユニット1の排気側と、冷気流路アセンブリ4および温風流路5とにそれぞれ接続されることにより、気流発生ユニット1によって発生された気流は、まず給気流路3内に入り、次に給気流路3によって冷気流路アセンブリ4および温風流路5に分流されて、ハウジング2外に吹き出出される。具体的には、
図7に示すように、冷気流路アセンブリ4は、複数本の冷気流路を含み、各冷気流路は、いずれも給気流路3に接続され、気流発生ユニット1によって発生された気流は、それぞれ各冷気流路を通過して第1の排気側8からハウジング2外に排出される。好ましくは、本実施形態において、第1の排気側8の数および冷気流路の数は、いずれも発熱源6の数と同じでありながら、一対一で対応し、各冷気流路の排気口は、いずれも各自に対応する排気側と互いに対向して配置され、同時に、各発熱源6は、いずれも対応する冷気流路の排気口と、対応する第1の排気側8との間に設けられる。本実施形態において、発熱源6は、2つ設けられており、それぞれダニ除去器のバッテリーパックアセンブリおよびダニ除去器のローラーブラシギアアセンブリであり、バッテリーパックアセンブリは、そのうちのいずれか1本の冷気流路と対応する第1の排気側8との間に設けられ、ローラーブラシギアアセンブリは、他の1本の冷気流路と対応する第1の排気側8との間に設けられ、バッテリーパックアセンブリおよびローラーブラシギアアセンブリは、それぞれ第2のキャビティ22内の左右両側に設けられ、2つの第1の排気側8は、それぞれハウジング2の左右両側に設けられてもよく、加熱エレメント7は、PTC電熱素子を用いてもよい。
【0023】
なお、本実施形態において、気流発生ユニット1の排気側の風量が第1の排気側8の風量より大きく、気流発生ユニット1の排気側の風量が第2の排気側9の風量より大きいため、給気発生ユニットによって発生された気流が給気流路3内に入った後、同時に冷気流路アセンブリ4および温風流路5に入って、分流が実現される。
【0024】
また、気流発生ユニット1としては、送風機を用いてもよく、ダニ除去器のハウジング2には、気流発生ユニット1の吸気側に連通する吸気口がさらに設けられ、該吸気口は、通常、ハウジング2の底部に設けられる。これに対応して、ダニ除去器のダストカップの底部には吸気口に連通する給気口が設けられ、気流は、ハウジング2の吸気口およびダストカップの給気口を介してダストカップ内に入って、スポンジやハイパー(HEPA)などによって濾過された後、送風機内に入る。送風機の導流器に面する側に排気口が設けられ、送風機内に入った気流は、排気口を介して導流器内に送り込まれ、最後に、導流器によって気流を分流させて、送風機によって発生された気流を合理的かつ効果的に利用する。
【0025】
本出願の第2の実施形態は、ダニ除去器の導流構造に関するものであり、第2の実施形態は、第1の実施形態とほぼ同じであり、主な相違点は以下のとおりである。
図8に示すように、本実施形態において、第1の排気側8は1つ設けられており、冷気流路は複数本設けられており、そのうちの1本の冷気流路は、給気流路に接続され、残りの冷気流路は、予め設定された方向に順次配列され、気流発生ユニットによって発生された気流は、各冷気流路を順次通過し後に第1の排気側8からハウジング外に排出される。具体的には、冷気流路の数は、発熱源の数と同じであり、予め設定された方向における最後の1本の冷気流路の排気口は、第1の排気側8に対向して配置され、そのうちの1つの発熱源は、該冷気流路の排気口と第1の排気側8との間に設けられ、予め設定された方向における隣接する任意の2本の冷気流路間にはいずれも1つの発熱源が設けられることにより、気流は、各冷気流路を流れながら各発熱源からの熱を順次放散することができ、各発熱源からの熱を順次放散した後に第1の排気側8からハウジング外に排出される。そのため、同様に、気流発生ユニットによって発生された気流を合理的かつ効果的に利用することができる。
【0026】
本出願の第3の実施形態は、ダニ除去器の導流構造に関する。
図9および
図10に示すように、前記ダニ除去器の導流構造は、ダニ除去器のハウジング12内に設けられる導流器を含み、ハウジング12内には、ダニ除去器の気流発生ユニット11を収容するための第1のキャビティ121と、少なくともダニ除去器の発熱源16を収容するための第2のキャビティ122とが形成されている。具体的には、
図9に示すように、導流器は、冷気流路アセンブリ14および温風流路(図示せず)を含む。冷気流路アセンブリ14と気流発生ユニットの排気側10とは互いに連通し、該冷気流路アセンブリ14は、気流発生ユニット11によって発生された気流の一部を第2のキャビティ122内に送り込んで、第2のキャビティ122内に収容される発熱源16を冷却する。温風流路は第2のキャビティ122内に設けられ、ダニ除去器の加熱エレメントは温風流路内に収容固定され、同時に、ハウジング12の、第2のキャビティ122に対応する箇所には、温風流路に接続される排気側をさらに有し、
図10に示すように、該温風流路は、排気側を介して、第2のキャビティ122内に送り込まれた気流をハウジング12外に排出し、排気側を介して排出された気流は、各発熱源16を冷却した気流である。
【0027】
また、本実施形態において、
図9に示すように、導流器は、給気流路13をさらに含んでもよい。給気流路13は、気流発生ユニットの排気側10と、冷気流路アセンブリ14および温風流路とにそれぞれ接続されることにより、気流発生ユニット11によって発生された気流は、まず給気流路13内に入り、次に給気流路13によって冷気流路アセンブリ14および温風流路に分流されて、ハウジング12外に吹き出される。具体的には、冷気流路アセンブリ14は、複数本の冷気流路を含み、そのうちの1本の冷気流路は給気流路13に接続され、他の1本の冷気流路は、温風流路に接続され、残りの冷気流路は予め設定された方向に順次配列され、気流発生ユニット11によって発生された気流は、各冷気流路を順次通過した後に温風流路内に入り、ハウジング12の排気側からハウジング12外に排出される。好ましくは、冷気流路の数は発熱源16の数と同じであり、予め設定された方向における最後の1本の冷気流路の排気口は、温風流路に対向して配置され、予め設定された方向における隣接する任意の2本の冷気流路間にはいずれも1つの発熱源16が設けられる。例えば、発熱源16がダニ除去器のバッテリーパックアセンブリである場合、冷気流路は1本設けられており、バッテリーパックアセンブリは冷気流路と温風流路との間に設けられ、気流発生ユニット11によって発生された気流は、まず排気側を介して冷気流路に入り、冷気流路を通過してバッテリーパックアセンブリに吹き出され、その後、温風流路内に入って、加熱エレメントによって発生された熱を放散し、最後に、排気側からハウジング12外に吹き出される。発熱源16がダニ除去器のバッテリーパックアセンブリとダニ除去器のローラーブラシギアアセンブリとを含む場合、冷気流路は2本設けられており、1本の冷気流路は、気流発生ユニットの排気側10と互いに連通し、バッテリーパックアセンブリは2本の冷気流路間に設けられ、ローラーブラシギアアセンブリは、他の1本の冷気流路と温風流路との間に設けられ、気流発生ユニット11によって発生された気流は、各冷気流路を順次通過して、バッテリーパックアセンブリおよびローラーブラシギアアセンブリを通過した後、温風流路内に入って、気流発生ユニットの排気側10からハウジング12外に排出される。実際の使用では、冷気流路は少なくとも1本が設けられており、冷気流路の数は実際の使用状況に応じて調整することができる。
【0028】
本出願の別の実施形態は、ハウジングと、ハウジング内に設けられる気流発生ユニットおよび発熱源と、第1から第2の実施形態のいずれかに記載の導流構造とを含むダニ除去器に関する。
【0029】
本実施形態が第1から第2の実施形態のいずれかに対応するシステムの実施形態であり、本実施形態が第1から第2の実施形態のいずれかと併せて実施できることは容易に分かる。第1から第2の実施形態において言及された関連技術の詳細は、本実施形態においても有効であり、重複を少なくするために、ここでは説明を省略する。これに対応して、本実施形態において言及された関連技術の詳細も第1から第2の実施形態に適用可能である。
【0030】
本出願の別の実施形態は、ハウジングと、前記ハウジング内に設けられる気流発生ユニットおよび発熱源と、第3の実施形態に記載の導流構造とを含むダニ除去器に関する。
【0031】
本実施形態が第3の実施形態に対応するシステムの実施形態であり、本実施形態が第3の実施形態と併せて実施できることは容易に分かる。第3の実施形態において言及された関連技術の詳細は、本実施形態においても有効であり、重複を少なくするために、ここでは説明を省略する。これに対応して、本実施形態において言及された関連技術の詳細も第3の実施形態に適用可能である。
【0032】
本出願の第4の実施形態は、ダニ除去器に関する。
図11に示すように、前記ダニ除去器は、ハウジング1と、ハウジング1内に設けられる真空吸収用のメインモータ2と、ハウジング1に設けられるローラーブラシ装置と、ハウジング1内に設けられローラーブラシ装置を駆動するためのローラーブラシモータ3と、ハウジング1内に設けられローラーブラシモータ3およびローラーブラシ装置の回転速度を整合させるための減速装置4とを含む。ハウジング1内にエアダクトが設けられ、ハウジング1のエアダクトは、メインモータ2の排気口7に連通するとともに、減速装置4に繋がる。
【0033】
具体的には、
図11に示すように、減速装置4は、ギアアセンブリ5と、ギアアセンブリ5を収容するためのギアボックス6とを含む。ギアボックス6はハウジング1のエアダクトに連通し、メインモータ2の排気口7は、ハウジング1のエアダクトを介してギアボックス6に繋がる。ダニ除去器の作動時に、温度の比較的低い一部の気流は、ギアボックス6を流れて、ギアボックス6内部のギアアセンブリ5を冷却することができる。
【0034】
なお、ギアボックス6に吸気口が開けられ、ハウジング1のエアダクトがギアボックス6の吸気口に連通することによって、気流は、ギアボックス6内部のギアアセンブリ5と直接対流伝熱して、ギアアセンブリ5の温度を下げることができる。ギアボックス6には、ギアボックス6内部のギアアセンブリ5と対流伝熱した気流をダニ除去器の外部に送り出す1つの排気口が設けられてもよい。
【0035】
なお、本実施形態において、メインモータ2の排気口7をギアボックス6の吸気口に近接させることによって、メインモータ2の排気口7およびギアボックス6を接続するエアダクトを短くすることができ、気流がエアダクトを通過する際に過多な熱を吸収することを回避して、熱放散能力を確保するすることができる。
【0036】
本実施形態において、ハウジング1のエアダクトは、ローラーブラシモータ3にも繋がるため、メインモータ2の排気口7における気流の一部がローラーブラシモータ3まで流れて、ローラーブラシモータ3を冷却することができる。
【0037】
なお、メインモータ2の排気口7がローラーブラシモータ3に近い箇所に設けられているため、メインモータ2の排気口7における気流の一部がローラーブラシモータ3を直接冷却することができ、ローラーブラシモータ3の作動後の熱の蓄積を回避することができる。本実施形態において、排気口7はローラーブラシモータ3に正対し、メインモータ2の排気口7における気流の一部は、直接ローラーブラシモータ3まで流れることができ、ローラーブラシモータにおける熱の蓄積を大きく抑えることができる。
【0038】
従来技術に対して、本出願の実施形態では、ハウジング1内に設けられるエアダクトがメインモータ2の排気口7に連通するとともに、減速装置4にも繋がるため、ダニ除去器の作動時に、温度の比較的低い気流の一部は、メインモータ2の排気口7からエアダクト内を流れ、最終的に減速装置4まで流れることができ、この部分の気流は、減速装置4と対流伝熱することにより、減速装置4の熱を効果的に下げ、減速装置4における熱の蓄積を回避することができる。同時に、ハウジング1のエアダクトがローラーブラシモータ3にも繋がるため、メインモータ2の排気口7における気流の一部は、ローラーブラシモータ3まで流れて、ローラーブラシモータ3を冷却することができる。従って、ダニ除去器の作動時に、ローラーブラシモータ3および減速装置4の両方を効果的に冷却することができ、ダニ除去器を長時間に作動させることができる。
【0039】
本出願の第5の実施形態は、ダニ除去器に関し、第5の実施形態では第4の実施形態のダニ除去器がさらに改良され、主な改良点は以下のとおりである。第5の実施形態において、
図12に示すように、ハウジング1には、サーミスタが設けられるキャビティをさらに有し、ハウジング1のエアダクトがサーミスタ8のキャビティにも連通することにより、メインモータ2の排気口7における気流の一部が、サーミスタ8が設けられるキャビティを冷却することができる。また、ハウジング1には、バッテリーパック9が設けられるキャビティをさらに有し、ハウジング1のエアダクトがバッテリーパック9のキャビティにも連通することにより、メインモータ2の排気口7における気流の一部がバッテリーパック9のキャビティを冷却することができる。
【0040】
具体的には、ハウジング1のエアダクトがサーミスタ8のキャビティに連通するとともに、バッテリーパック9のキャビティにも連通するため、メインモータ2の排気口7における気流の一部がサーミスタ8のキャビティを通過した後に、バッテリーパック9のキャビティへと流れる。従って、サーミスタ8のキャビティおよびバッテリーパック9のキャビティの両方を効果的に冷却することができる。無論、バッテリーパック9のキャビティ内に1つの排気口が設けられて、熱交換後の気流をダニ除去器から送り出して熱放散効率を向上させることができる。
【0041】
第4の実施形態と同様に、ハウジング1内に設けられるエアダクトは、メインモータ2の排気口7に連通するとともに、減速装置4にも繋がる。このように、ダニ除去器の作動時に、温度の比較的低い一部の気流は、メインモータ2の排気口7を通過してエアダクト内を流れ、最終的に減速装置4を流れる。この部分の気流は、減速装置4と対流伝熱することにより、減速装置4の熱を効果的に下げ、減速装置4における熱の蓄積を回避することができる。同時に、ハウジング1のエアダクトがローラーブラシモータ3にも繋がるため、メインモータ2の排気口7における気流の一部がローラーブラシモータ3を流れて、ローラーブラシモータ3を冷却することができる。ダニ除去器の作動時に、ローラーブラシモータ3および減速装置4のほかに、サーミスタ8のキャビティおよびバッテリーパック9のキャビティも熱の放散を効果的に行うことができ、第4の実施形態に対して、ダニ除去器の熱放散能力を大幅に向上させ、ダニ除去器を長時間に作動させることができる。
【0042】
図13~
図16に示すように、本出願の他の実施形態を説明する。本出願の一実施形態は、屋内を掃除して、ダニを死滅させ、ダストやダニの死体を吸い込むためのダニ除去掃除機に関する。
【0043】
図13および
図16に示すように、ダニ除去掃除機1は、ハウジング2と、ハウジング2に設けられるハンドル3と、ハウジング2内に設けられる送風機4と、ハウジング2の底部23に設けられるローラーブラシ5とを含み、ハウジング2の底部23に取付溝24が設けられ、ローラーブラシ5は取付溝24内に回転可能に設けられ、ローラーブラシ5の軸線YY’は、ダニ除去掃除機1の前進方向に垂直であり、ローラーブラシ5の一部は取付溝24の溝壁と互いに離間することによって吸気口25が形成される。ダニ除去掃除機1の作動時に、ハウジング2の底部23を掃除対象面に接近させ、使用者は、ハンドル3を手で持って、ダニ除去掃除機1を前へ押し、ダニ除去掃除機1のローラーブラシ5が回転し、掃除対象面を叩いてほこりやダニを巻き上げ、送風機4が作動して吸気口25に吸引力を提供し、ほこりやダニを吸気口25からダニ除去掃除機1に吸い込み、ダニ除去掃除機1は、送風機4と送風機4の給気口との間に設けられる集塵カップ6をさらに含み、吸気口25によって吸い込まれたほこりやダニは集塵カップ6において分離濾過され、清潔な気体は送風機4へと流れ、送風機4は集塵カップ6からの風をハウジング2外に排出する。
【0044】
吸気口25は水平に設けられている。従来技術において、送風機4の軸線OO’は一般的に鉛直に設けられ、送風機4の吸気側は吸気口25に対向し、吸気口25に吸引力を提供し、しかし鉛直に設けられる送風機4は鉛直方向において大きな空間を占めるため、ダニ除去掃除機1は高さ方向において高くなり、ダニ除去掃除機1全体の体積が大きく、使用者による利用や収容に不便をかける。
【0045】
図14に示すように、本実施形態に係るダニ除去掃除機1では、ハウジング2は、第1の側部21および第2の側部22を含み、第1の側部21および第2の側部22は対向してそれぞれハンドル3の軸線XX’の両側に設けられ、送風機4の軸線OO’方向は、第1の側部21と第2の側部22とが対向する方向である。ローラーブラシ5の軸線YY’方向は、ダニ除去掃除機1の前進方向に垂直であり、吸気口25は長尺状であり、吸気口25の長手方向は、ローラーブラシ5の軸線YY’方向と同じであり、送風機4の軸線OO’方向はローラーブラシ5の軸線YY’方向に平行である。ダニ除去掃除機1において、ローラーブラシ5の軸線YY’方向は、ダニ除去掃除機1の幅方向であり、ダニ除去掃除機1が前進する際に、ローラーブラシ5は幅方向において一定の距離を有するため、ダニを除去するための一定の掃除幅および掃除効率が確保される。すなわち、ダニ除去掃除機1は幅方向において、少なくともローラーブラシ5を収容する長さを有する必要がある。しかし本実施形態における送風機4の軸線OO’がローラーブラシ5の軸線YY’の方向に平行するため、つまり送風機4の長さ方向もダニ除去掃除機1の幅方向に沿うように設定され、送風機4の軸線方向における長さはローラーブラシ5の軸線方向における長さより小さいため、送風機4の長さによってダニ除去掃除機1の幅方向における体積が増加することはない。このように構成される送風機4は、ダニ除去掃除機1の前後方向および鉛直方向において占める空間が小さく、ダニ除去掃除機1の前後方向および鉛直方向における体積を減少させることができ、ダニ除去掃除機1全体の体積を減らし、ダニ除去掃除機1の収容に必要な空間を減少させ、使用者が手持ちで操作することをさらに容易にすることができる。
【0046】
なお、本実施形態におけるハンドル3の軸線XX’は、ダニ除去掃除機1の前進方向にダニ除去掃除機の中心軸線として設定され、送風機4の軸線OO’とハンドル3の軸線XX’とは互いに一定の角度をなしており、本実施形態において、送風機4の軸線OO’とハンドル3の軸線XX’とは互いに垂直であると同時に、ハンドル3の軸線XX’とローラーブラシ5の軸線YY’とは互いに垂直である。ダニ除去掃除機の使用時に、ほこりの混じる空気は、吸気口25から吸い込まれ、ハンドル軸線XX’の方向に沿って集塵カップ6に入り、集塵カップ6内においてほこりと空気とが分離された後、気流は送風機4の軸線OO’に沿って送風機に入り、気流が集塵カップ6に入る経路と送風機に入る経路とが互いに垂直であり、気流全体が非線形経路を流れることを留意されたい。
【0047】
ダニ除去掃除機1において、送風機4の軸線OO’と集塵カップ6の軸線とは重なるか、または平行であり、両方ともローラーブラシ5の軸線YY’に平行に設けられ、送風機4は、第1の側部21または第2の側部22のいずれか一方の内部に設けられ、集塵カップ6は、送風機4が取り付けられていない他方の内部に設けられ、第1の側部21と第2の側部22とが互いに対向する方向はローラーブラシ5の軸線YY’方向に平行である。本実施形態において、送風機4は第1の側部21内に設けられ、集塵カップ6は、送風機4に対向するように第2の側部22内に設けられ、無論、送風機4は第2の側部22内に設けられ、集塵カップ6は第1の側部21内に設けられてもよい。本実施形態では、送風機4が第1の側部21内に設けられる場合のみが例として取り上げられたが、具体的にはこれに限定されない。集塵カップ6と送風機4とを対称に配置することにより、ダニ除去掃除機1のバランスを保つことができ、ハウジング2の内部の各部品の配列をより整然およびコンパクトにすることができる。
【0048】
図16に示すように、本実施形態において、ハウジング2は、第1の側部21および第2の側部22を接続する底部23をさらに含み、ダニ除去掃除機1は、吸気口25が取付溝24内に形成され、排気口が底部23に開けられ、取付溝24の溝壁には、吸気口25および集塵カップ6を連通させるための通気口26が開けられる。通気口26の軸線は、送風機4の軸線OO’と一定の角度をなしており、すなわち集塵カップ6の軸線に対しても一定の角度をなしている。本実施形態では、風速を落とし、ダニ除去掃除機1の作動時の騒音を低減するために、通気口26の軸線が送風機4の軸線OO’に垂直であり、通気口26の軸線が集塵カップ6の軸線に垂直である。送風機4の作動時に、吸気口25が空気中の気流を吸い込み、気流が通気口26を通過して集塵カップ6内に入り、集塵カップにおいて濾過されてから送風機4に入り、送風機4の排気側は送風機4の側壁に位置し、送風機4の排気側と底部23の排気口との間に排気通路が設けられ、送風機4内の気流は排気通路を通過して排気口から流出する。
【0049】
なお、ダニ除去掃除機1はより多くの排気口をさらに有してもよく、送風機4内の気流は複数の排気口を介してハウジング2外に排出することができ、本実施形態では具体的にはこれに限定しない。
【0050】
図15に示すように、ローラーブラシ5の軸線YY’とハンドル3の軸線XX’とが互いに垂直であるため、ハンドル3の軸線XX’がハウジング2を第1の側部21および第2の側部22に分割した後、ローラーブラシ5の軸線YY’は、前記第1の側部21を第1の前半側部211および第1の後半側部212に分割し、第2の側部22を第2の前半側部221および第2の後半側部222に分割する。第1の後半側部212のダニ除去掃除機1の前進方向における長さが第1の前半側部211の前進方向における長さより大きく、第2の後半側部222のダニ除去掃除機1の前進方向における長さが第2の前半側部221の前進方向における長さより大きい。送風機4は、第1の後半側部212または第1の前半側部211のいずれか一方に設けられ、集塵カップ6および送風機4はハンドル3の軸方向に垂直に配置される。本実施形態では、送風機4は、第1の後半側部212に設けられ、集塵カップ6は第2の後半側部222に設けられ、無論、送風機4は第1の前半側部211に設けられてもよく、本実施形態では、送風機4が第1の後半側部212に設けられる場合のみが例として取り上げられたが、具体的にはこれに限定されない。
【0051】
本出願の別の実施形態は、ダニ除去掃除機に関する。
図13および
図14に示すように、ハウジング2と、ハウジング2に設けられるハンドル3と、集塵カップ6と、ハウジング2内に設けられる送風機4とを含み、前記ハンドル3は掃除方向に前後に延びており、前記ハウジング2は、集塵カップ6に連通する吸気口が設けられ、吸気口から集塵カップ6に入る気流の経路は、ハンドル3の軸線に平行であり、前記送風機4は前記集塵カップ6の下流に設けられ、集塵カップ6から送風機4に入る気流の経路は前記ハンドル3の軸線に垂直であり、ほこりの混じた空気の経路の全体は非線形である。
【0052】
従来技術に対して、本出願の実施形態では気流が吸気口から集塵カップ6に入る際の方向がハンドル3の軸線に平行であり、すなわち掃除方向の前後であり、その後、集塵カップ6の内部から送風機4へ流れ、送風機4は集塵カップ6の下流に位置する場合、集塵カップ6の軸線と重なり、すなわち送風機4および集塵カップ6はそれぞれダニ除去掃除機1の両側に位置する。これにより、送風機4がダニ除去掃除機1の前後方向および高さ方向において占める空間を減少させ、ダニ除去掃除機1全体の体積を減らして、使用者による利用や収容をより容易にすることができる。さらに、気体の流れ方向が非線形であるため、騒音を低減することができる。
【0053】
本出願の第6の実施形態について、
図17~
図20を参照して説明する。本出願の第6の実施形態は、ダニ除去器に関する。前記ダニ除去器は、
図17に示すように、ハウジング1と、ハウジング1に接続される把持用のハンドル2と、真空吸引の動力を提供するためのモータ3と、ほこりを収容するためのダストカップ4とを含む。ダニ除去器は、ハウジング1を2つの部分に分割可能な1つの仮想断面を有する。ハンドル2の中心軸線は、ダニ除去器の載置面に垂直する仮想断面上にあり、モータ3およびダストカップ4はそれぞれ該仮想断面の両側に位置する。本実施形態では、ハンドル2の中心軸線をちょうどダニ除去器の中心軸線に位置させることにより、ダニ除去器の外観はより美しくなり、ハンドルは把持されやすくなる。ハウジング1およびハンドル2は、一体成形構造であってもよく、ここで限定されない。
【0054】
なお、ダストカップ4は円柱状であり、ハウジング1とダストカップ4との結合箇所にはアーク状の凹面を有し、ハウジング1の外形はダストカップ4の外形に適合し、ダストカップ4およびハウジング1は固定接続することができる。ダストカップ4は、直接ハウジング1に取り付けることができ、構造がシンプルで、ダニ除去器が占める空間を減少させることができる。また、ハウジング1上における吸塵入口はダストカップ4の吸込口に連通し、ハウジング1内に別途なエアダクトを設ける必要がなく、ハウジングの構造を簡素化することができる。本実施形態において、
図18に示すように、ダストカップ4は、平押しでハウジング1に組み立てられされ、ハウジング1は、ダストカップ4に面する方向にダストカップ4を収容するための載置溝を有し、ダストカップ4を載置溝の方向に押すだけで、ダストカップとハウジング1とを固定することができ、ダストカップ4とハウジング1との間の脱着は非常に容易かつ便利である。
【0055】
なお、本実施形態において、ダニ除去器は、ハウジング1からダストカップ4を取り外すためのダストカップ解放装置5をさらに含み、ダストカップ解放装置5は、ハウジング1からダストカップ4を取り外すことをより容易にする。
【0056】
具体的には、
図19および4に示すように、ダストカップ解放装置5は、底蓋8、弾性ロックスナップ6、およびボタン7を含む。ダストカップ4の底部に溝が設けられ、弾性ロックスナップ6はダストカップ4の底部の溝内に設けられ、ダストカップ4は、溝を貫通する通路を有し、該通路はハウジング1の係合スナップに対応し、弾性ロックスナップ6はダストカップ4底部の溝の通道を通過してハウジング1における係合スナップに係合することができる。底蓋8は、ダストカップ4の底部に固定して設けられ、ダストカップ4の底部において弾性ロックスナップ6を遮蔽することができる。ボタン7は底蓋8に設けられ、ハウジング1における係合スナップから弾性ロックスナップ6を取り外すようにトリガーすることに用いられる。該ダストカップ解放装置5は、構造がシンプルで、機能が高く、使用しやすく、ユーザの使用体験を向上させることができる。
【0057】
なお、弾性ロックスナップ6が、ハウジング1における係合スナップに係合する場合、ボタン7は底蓋8の外側と面一であるか、または底蓋8の内側に若干凹む。ボタン7は内側へ押されると、ダストカップ4を解放できると同時に、ボタン7の誤押しを可能な限り回避することができる。
【0058】
なお、本実施形態では、モータ3の軸線はダストカップ4の軸線と重なり合うため、取り付けが容易になり、構造がよりコンパクトである。同時に、ダストカップ4の排気口はモータ3の吸気口に正対しているため、ダストカップ4の排気口からの気流はモータ3の吸気口に直接流れ、風損が小さく、ダニ除去器のより一層な省エネルギー化を図ることができる。
【0059】
従来技術に対して、本実施形態では、ダニ除去器が、ハウジング1を2つの部分に分割するための仮想断面を有し、仮想断面は、ダニ除去器の載置面に垂直であり、ハンドル2の中心軸線が仮想断面上に位置し、モータ3およびダストカップ4がそれぞれ仮想断面の両側に位置する。このようにすることで、ダストカップ4およびモータ3とハウジング1との接続構造は比較的シンプルであり、ダストカップ4とモータ3との間に複雑な組み立て構造がなく、ダストカップ4の脱着が容易であるとともに、ダストカップ4およびモータ3がそれぞれ仮想断面の両側に位置するため、ダニ除去器の重さはダニ除去器の片側に集中することなく、ダニ除去器の重心はダニ除去器の中央位置にさらに近くなり、使用に不便をかけない。そのため、該ダニ除去器はユーザの使用体験を大幅に向上させることができる。
【0060】
本出願の第7の実施形態は、ダニ除去器に関する。第7の実施形態は第6の実施形態とほぼ同じであり、主な相違点は以下のとおりである。第6の実施形態では、ダストカップ4は平押しでハウジング1に組み立てられ、ハウジング1は、ダストカップ4に面する方向にダストカップ4を収容するための載置溝を有し、ダストカップ4を載置溝の方向に押すだけで、ダストカップとハウジング1とを固定することができ、ダストカップ4とハウジング1との間の脱着は非常に容易かつ便利である。しかしながら、本出願の第7の実施形態において、
図21に示すように、ダストカップ4を斜めに反転させてハウジング1に組み立てることにより、同様にダストカップ4とハウジング1との間の脱着を非常に容易かつ便利にすることができる。
【0061】
具体的には、ハウジング1は、ダストカップ4に面する方向にダストカップ4を収容するためのスナップ機構を有し、ダストカップ4には、スナップ機構に係合する係合構造を有し、ダストカップ4を斜めにハウジング1との結合箇所に置いて、ダストカップ4の係合構造をハウジング1のスナップ機構に接触させ、この際にダストカップ4を反転させてダストカップ4の係合構造をハウジング1のスナップ機構に係合させるだけで、ダストカップ4をハウジング1に固定することができる。ダストカップ4とハウジング1との間の脱着は第6の実施形態と同様であり、非常に容易かつ便利である。
【0062】
同様に、ダニ除去器は、ハウジング1を2つの部分に分割するための仮想断面を有し、仮想断面は、ダニ除去器の載置面に垂直であり、ハンドル2の中心軸線は仮想断面に位置し、モータ3およびダストカップ4はそれぞれ仮想断面の両側に位置する。このようにすることで、ダストカップ4およびモータ3とハウジング1との接続構造は比較的シンプルであり、ダストカップ4とモータ3との間に複雑な組み立て構造がなく、ダストカップ4の脱着が容易であり、ダストカップ4およびモータ3がそれぞれ仮想断面の両側に位置するため、ダニ除去器の重さはダニ除去器の片側に集中することなく、ダニ除去器の重心はダニ除去器の中央位置にさらに近くなり、使用に不便をかけない。そのため、該ダニ除去器は、ユーザの使用体験を大幅に向上させることができる。
【0063】
本出願の第8の実施形態について、
図22~25を参照して説明する。本出願の第8の実施形態は、ダニ除去器に関する。
図22および
図23に示すように、ハウジングと、ハウジングに設けられるハンドル2と、送風機3付きの集塵濾過装置と、電源モジュール1とを含み、集塵濾過装置および電源モジュール1はいずれもハウジング内に設けられ、電源モジュール1はバッテリーパックであり、ボルトによってハウジング内に固定される。ハウジングは、第1の側部5と、第1の側部5に対向して設けられる第2の側部6とを含み、ハンドル2の軸線Xは第1の側部5と第2の側部6との間に位置するとともに、第1の側部5および第2の側部6に対向して設けられる。送風機3はハウジング内において第1の側部5の方向に向いて設けられ、電源モジュール1はハウジング内において第2の側部6の方向に向いて設けられる。
【0064】
上記の内容から容易に分かるように、ハウジングが第1の側部5および第2の側部6を含み、ハンドル2の軸線Xが第1の側部5と第2の側部6との間に位置するとともに、それぞれ第1の側部5および第2の側部6に対向して設けられ、集塵濾過装置の送風機3が第1の側部5に向いて設けられ、電源モジュール1が第2の側部6に向いて設けられ、従って送風機3および電源モジュール1がハンドル2に両側に設けられることによって、ダニ除去器の重量の割り当てがより均一になり、使用時に持ちやすく、片側が重すぎて使用体験に影響することなく、その上、ダニ除去器の重量の割り当てが均一であるため、使用時に機器全体はさらに掃除対象面に密着するようになり、使用効果がより良好である。
【0065】
具体的には、
図22および
図23に示すように、集塵濾過装置は、送風機3に接続されるフィルタ7と、フィルタ7にはめ込まれる集塵カップ8とをさらに含み、フィルタ7および集塵カップ8はいずれも送風機3に同軸に設けられる。本実施形態では、送風機3の軸線Xはハンドル2の軸線Xに垂直であり、集塵カップ8および濾過カップの軸線Xもハンドル2の軸線Xに垂直であり、集塵カップ8およびフィルタ7はハウジング内において第2の側部6の方向に向いて設けられ、集塵カップ8、フィルタ7および電源モジュール1はハンドル2軸線Xの同一側に位置する。送風機3およびフィルタ7が直接接続され且つ同軸に設けられることによって、送風機3が風を吸い込む際、風がフィルタ7を通過して送風機3内に到達した風力の損失が小さく、送風機3によって排出された風を後で利用することために役立つ。
【0066】
また、
図22および
図23に示すように、集塵カップ8および電源モジュール1は、ハンドル2の軸線Xに平行でする方向に対向して設けられるため、ハウジング内部の各部品の配列はより整然且つコンパクトとなる。
【0067】
さらに、
図22、
図23および
図24に示すように、ハウジングは、第1の側部5および第2の側部6を接続する底部9をさらに含み、底部9に吸気口10が開けられ、送風機3は、吸気口10を介してて集塵カップ8内に入る気流を発生する。
【0068】
具体的には、
図22、
図24および
図25に示すように、底部9に取付溝が開けられる。ダニ除去器は、取付溝内に転動可能に取り付けられるローラーブラシ11をさらに含む。ローラーブラシ11の少なくとも一部は取付溝の溝壁12と互いに離間して吸気口10が形成され、取付溝の溝壁12には、集塵カップ8および吸気口10を連通させる通気口13が開けられる。本実施形態において、取付溝は、送風機3の軸線Xの方向に設けられ、ローラーブラシ11は、取付溝の両端に設けられるとともに、送風機3の軸線Xに設けられる。ダニ除去器の使用時に、ローラーブラシ11は、取付溝内を転動して、掃除対象面を叩くことができる。ローラーブラシ11と取付溝の溝壁12とが離間した領域に吸気口10が形成される。集塵カップ8の取付溝に向く側に開口が開けられ、開口と通気口13との間は接続通路を介して接続される。送風機3の作動時に、空気が吸気口10に入り、通気口13および開口を通過して集塵カップ8内に入る。空気は集塵カップ8内においてフィルタ7によって濾過された後、送風機3内に入り、送風機3の排気口から排出される。ダニ除去器は複数の流路構造をさらに含み、第1の側部5および第2の側部6にはいずれも排気口が設けられ、各排気口はいずれも流路構造を介して送風機3の排気口に連通して、送風機3内の風を送り出すことを実現する。
【0069】
さらに、
図22、
図24および
図25に示すように、ダニ除去器は、ローラーブラシ11を回転駆動するための駆動装置14をさらに含む。駆動装置14は、ハウジング内において第1の側部5の方向に向いて設けられることにより、ダニ除去器の重量の割り当てをより均一にすることができる。駆動装置14は、モータと、モータの主軸に接続される駆動軸とを含み、駆動軸はローラーに接続され、モータは駆動軸を回転駆動して、ローラーを回転駆動する。また、送風機3が第1の側部5に設けられ、電源モジュール1が第2の側部6に設けられるため、送風機3は第1の側部5に固定され、電源モジュール1は第2の側部6に固定され、ダニ除去器の両側は掃除対象面を安定的に押圧することができる。
【0070】
好ましくは、
図22に示すように、第1の側部5の先端と第2の側部6の後端を結ぶ直線がハウジングの対角線であり、送風機3および電源モジュール1は対角線上で互いに離れる方向に設けられる。これにより、ダニ除去器の重量の割り当てがより均一になり、ダニ除去器の両側は掃除対象面を安定的に押圧することができる。
【0071】
また、送風機3および電源モジュール1は、ハンドル2の軸線Xに垂直でする方向に対向して配置されてもよい。
【0072】
本出願の他の実施形態は、ダニ除去器に関する。本実施形態において、送風機の軸線はハンドルの軸線に平行であり、集塵カップおよび電源モジュールは、ハンドルの軸線に垂直する方向に対向して設けられる。すなわち、集塵濾過装置および電源モジュールはハンドルの軸線の両側に位置し、この場合、送風機および電源モジュールもハンドルの軸線の両端に位置し、ダニ除去器の重量は、同様に合理的に割り当てられる。
【0073】
当業者であれば、上記の各実施形態が、本出願を実現する具体的な実施例であり、実際の使用では、本出願の趣旨および範囲を逸脱することなく、その形態や詳細について様々な変更を行うことができることを理解されたい。