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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-04
(45)【発行日】2022-10-13
(54)【発明の名称】装飾スタンド
(51)【国際特許分類】
   A41G 1/00 20060101AFI20221005BHJP
   A41G 1/04 20060101ALI20221005BHJP
   A47G 7/02 20060101ALI20221005BHJP
   A47G 33/00 20060101ALI20221005BHJP
【FI】
A41G1/00 Q
A41G1/04
A47G7/02 B
A47G33/00 G
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2018239235
(22)【出願日】2018-12-21
(65)【公開番号】P2020100915
(43)【公開日】2020-07-02
【審査請求日】2020-12-24
(73)【特許権者】
【識別番号】506237056
【氏名又は名称】有限会社フラワーサーカス
(74)【代理人】
【識別番号】100092680
【弁理士】
【氏名又は名称】入江 一郎
(72)【発明者】
【氏名】中 村 佐 和 子
【審査官】渡邉 洋
(56)【参考文献】
【文献】登録実用新案第3085422(JP,U)
【文献】登録実用新案第3012801(JP,U)
【文献】特開2010-035503(JP,A)
【文献】特開2004-159716(JP,A)
【文献】特開2017-078323(JP,A)
【文献】特開2006-037377(JP,A)
【文献】登録実用新案第3077669(JP,U)
【文献】登録実用新案第3117914(JP,U)
【文献】特開2016-189710(JP,A)
【文献】特開2001-169658(JP,A)
【文献】特開2006-246816(JP,A)
【文献】特開2017-112945(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2017-0119966(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A41G 1/00- 1/04
A47G 7/00- 7/02
A47G33/00-33/12
E04H13/00
A01G 9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
垂直方向に立設する直線状の第1の柱体と、垂直方向に立設する直線状の第2の柱体と、この第2の柱体と前記第1の柱体とに着脱自在に接続される直線状の接続体を備えた装飾スタンドであって、
前記第1の柱体、前記第2の柱体、前記接続体に、それぞれ、長手方向に長い凹部、又は、長手方向に長い孔部が設けられ、
長手方向に長い前記凹部、又は、長手方向に長い前記孔部に長手方向に長い直線状の飾り支持体をそれぞれ圧入し、
これらの飾り支持体に飾りが突き刺さっている
ことを特徴とする装飾スタンド。
【請求項2】
接続体の断面形状は、四角形であり、
前記接続体の正面に長手方向に長い正面凹部、又は、長手方向に長い正面孔部が設けられ、
前記接続体の頂面に長手方向に長い頂面凹部、又は、長手方向に長い頂面孔部が設けられ、
前記正面凹部、又は、前記正面孔部に長手方向に長い正面飾り支持体を圧入し、
前記頂面凹部、又は、前記頂面孔部に長手方向に長い頂面飾り支持体を圧入し、
前記正面飾り支持体、前記頂面飾り支持体に、それぞれ飾りが突き刺さっている
ことを特徴とする請求項1記載の装飾スタンド。
【請求項3】
垂直方向に立設する直線状の第1の柱体を備えた装飾スタンドであって、
前記直線状の第1の柱体に長手方向に長い凹部、又は、長手方向に長い孔部が設けられ、
長手方向に長い前記凹部、又は、長手方向に長い前記孔部に長手方向に長い直線状の飾り支持体を圧入し、
この飾り支持体に生花又は、造花又は、ドライフラワー又は、プリザーブドフラワーが突き刺さっている
ことを特徴とする装飾スタンド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、装飾スタンドに係り、特に、飾り付けが容易で、飾り付けを短時間に行うことができる装飾スタンドに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、造花の取付部を結束して取り付けたフラワーアーチがある(例えば、特許文献 第6図参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】実開昭48-43885号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
造花をフラワーアーチに取り付けるには、個々の造花ごとに、一々結束しなければならず、造花の取り付け、取り外しが面倒であると共に、時間がかかるという問題点があった。
特に、フラワーアーチをウェディングの飾りつけに使用する場合にあっては、披露宴の関係上、短時間に行わなければならない要請がある。
【0005】
本発明は、上記問題点を考慮してなされた装飾スタンドを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1記載の装飾スタンドは、垂直方向に立設する第1の柱体と、垂直方向に立設する第2の柱体と、この第2の柱体と前記第1の柱体とに接続される接続体を備えた装飾スタンドであって、前記第1の柱体前記第2の柱体前記接続体に、それぞれ、長手方向に長い凹部、又は、長手方向に長い孔部が設けられ、長手方向に長い前記凹部、又は、長手方向に長い前記孔部に長手方向に長い直線状の飾り支持体をそれぞれ圧入し、これらの飾り支持体に飾りが突き刺さっているものである。
【0007】
また、請求項2記載の装飾スタンドは、請求項1記載の装飾スタンドにおいて、接続体の断面形状は、四角形であり、前記接続体の正面に長手方向に長い正面凹部、又は、長手方向に長い正面孔部が設けられ、前記接続体の頂面に長手方向に長い頂面凹部、又は、長手方向に長い頂面孔部が設けられ、前記正面凹部、又は、前記正面孔部に長手方向に長い正面飾り支持体を圧入し、前記頂面凹部、又は、前記頂面孔部に長手方向に長い頂面飾り支持体を圧入し、前記正面飾り支持体、前記頂面飾り支持体に、それぞれ飾りが突き刺さっているものである。
【0011】
また、請求項記載の装飾スタンドは、垂直方向に立設する直線状の第1の柱体を備えた装飾スタンドであって、前記直線状の第1の柱体に長手方向に長い凹部、又は、長手方向に長い孔部が設けられ、長手方向に長い前記凹部、又は、長手方向に長い前記孔部に長手方向に長い直線状の飾り支持体を圧入し、この飾り支持体に生花又は、造花又は、ドライフラワー又は、プリザーブドフラワーが突き刺さっているものである。

【0012】
また、請求項7記載の装飾スタンドは、請求項1記載の装飾スタンドにおいて、第1の柱体の上方と第2の柱体の上方とに接続された接続体と、前記第1の柱体の下方と第2の柱体の下方とに接続された下方接続体とを備えているものである。
【発明の効果】
【0013】
請求項1記載の装飾スタンドによれば、第1の柱体又は第2の柱体又は接続体に凹部、又は、孔部が設けられ、前記凹部、又は、前記孔部に飾り支持体を圧入し、この飾り支持体に飾りが突き刺さっているため、飾りの装飾スタンドへの取り付け、取り外しが容易で、飾りを短時間に行うことができる。なお、飾り付けは、凹部、又は、孔部に飾り支持体を圧入する際、予め、飾り支持体に飾り付けても良いし、凹部、又は、孔部に飾り支持体を圧入した後、飾り支持体に飾り付けても良い。
【0018】
また、請求項記載の装飾スタンドによれば、第1の柱体に凹部、又は、孔部が設けられ、前記凹部、又は、前記孔部に飾り支持体を圧入し、この飾り支持体に飾り(生花又は、造花又は、ドライフラワー又は、プリザーブドフラワー)が突き刺さっているため、飾り(生花又は、造花又は、ドライフラワー又は、プリザーブドフラワー)の装飾スタンドへの取り付け、取り外しが容易で、飾りを短時間に行うことができる。なお、飾り付けは、凹部、又は、孔部に飾り支持体を圧入する際、予め、飾り支持体に飾り付けても良いし、凹部、又は、孔部に飾り支持体を圧入した後、飾り支持体に飾り付けても良い。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1図1は、本願発明の一実施例の装飾スタンドの概略的正面図である。
図2図2は、図1の装飾スタンドから飾りを取り除いて示す概略的正面図である。
図3図3は、図2の概略的平面図である。
図4図4は、図2の概略的右側面図である。
図5図5は、図2を分解して示す概略的分解正面図である。
図6図6は、図2の第1の柱体と接続体との接続状態を示す概略的一部分解正面図である。
図7図7は、図2の第1の柱体の立設状態を示す概略的一部分解正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明の一実施例の装飾スタンドを図面(図1乃至図7)を参照して説明する。
図1に示すSは装飾スタンドで、装飾スタンドSは、垂直方向に立設する第1の柱体1と、垂直方向に立設する第2の柱体2と、この第2の柱体2と第1の柱体1とに接続された接続体3(接続体3は、例えば、木製の角柱)を備えている。
接続体3と第2の柱体2とは、図6に示すように、一種のほぞ継ぎで、第2の柱体2に設けた被係止部2Kにはめこむために接続体3に設けた係止部3Kにより行っている。 接続体3と第1の柱体2の接続も、接続体3と第2の柱体2の接続と同様、第1の柱体1に設けた被係止部(図示せず)にはめこむために接続体3に設けた係止部(図示せず)により行っている。
【0021】
第1の柱体1は、例えば、木製の角柱で、第1の柱体1の下部は、第1の平板4に立設した第1の角筒41内に挿入され、第1の柱体1の下部は、第1のボルト42、第1のナット43で固定されている(図1及び図5参照)。
また、第2の柱体2は、第1の柱体1と同様に、例えば、木製の角柱で、第2の柱体2の下部は、第2の平板5に立設した第2の角筒51内に挿入され、第2の柱体2の下部は、第2のボルト52、第1のナット53で固定されている(図1図5及び図7参照)。
【0022】
第1の柱体1又は第2の柱体2又は接続体3には、図5に示すように、凹部11、21、31、31’(本実施例では、凹部が示されているが、凹部の代わりに図示しないが、孔部でも良い。)が設けられている。
具体的には、正面視、第1の柱体1の正面に凹部11が、第2の柱体2の正面に凹部21が、接続体3の正面、頂面及び下面に凹部31、31’(下面の凹部は図示していない)が設けられている。
凹部11、21、31、31’(又は、孔部)に飾り支持体61、62、63、63’が圧入される。また、飾り支持体61、62、63、63’には、飾り71、72、73、73’(飾りは、生花又は、造花又は、ドライフラワー又は、プリザーブドフラワー)が突き刺さって、飾りつけが行われる。そのため、飾り71、72、73、73’の装飾スタンドへの取り付け、取り外しが容易で、飾り付けを短時間に行うことができる。
なお、飾り付けは、凹部11、21、31、31’(又は、孔部)に飾り支持体61、62、63、63’を圧入する際、予め、飾り支持体61、62、63、63’に飾り付けても良いし、凹部11、21、31、31’(又は、孔部)に飾り支持体61、62、63、63’を圧入した後、飾り支持体61、62、63、63’に飾り付けても良い。
また、接続体3の正面、頂面及び下面(下面の凹部は図示していない)に凹部31、31’(又は、孔部)が設けられているため、接続体3の正面、頂面及び下面を利用して、取捨選択して、飾りつけの自由度を増して、飾りつけを効果的に行うことができる。
また、正面視、第1の柱体1の背面、第2の柱体2の背面、接続体3の背面には、凹部及び孔部は設けらていない。
【0023】
飾り支持体61、62、63、63’は、例えば、フローラルフォーム(Floral-foam)[フェノール樹脂を原料とする生花用吸水スポンジ(飾りが、生花の場合、飾り支持体は、吸水性のある飾り支持体が望ましいが、造花、プリザーブドフラワーの場合、飾り支持体は吸水性のない飾り支持体(例えば、吸水性のない発泡体)が良い。]で、凹部11、21、31、31’(又は、孔部)に、直接圧入しても良いが、飾り支持体61、62、63、63’をケース81、82、83、83’に収納し、この「飾り支持体61、62、63、63’を収納したケース81、82、83、83’」を凹部11、21、31、31’(又は、孔部)に圧入するようにしても良い。
即ち、飾り支持体61、62、63、63’の水をケース81、82、83、83’内に保持でき、また、ケース81、82、83、83’が凹部11、21、31、31’(又は、孔部)に圧入されているため、取り付け、取り外しに伴う、飾り支持体61、62、63、63’がケース81、82、83、83’により保護され、飾り支持体61、62、63、63’の損傷を防ぐと共に、飾り支持体61、62、63、63’を収納したケース81、82、83、83’の凹部11、21、31、31’(又は、孔部)への取り付け、取り外しが容易となる。
また、ケース81、82、83、83’の代わりに、飾り支持体61、62、63、63’は、網状部材(図示せず)で被覆されるようにしても良い。この場合においても、凹部11、21、31、31’(又は、孔部)への取り付け、取り外しに伴う、飾り支持体61、62、63、63’の損傷を防ぐと共に、飾り支持体61、62、63、63’を被覆した網状部材(図示せず)の凹部、又は、孔部への取り付け、取り外しが容易である。
【0024】
上述した実施例の装飾スタンドSは、正面視、第1の柱体1、第2の柱2及び接続体3に孔部がなく、正面視、第1の柱体1、又は、第2の柱2、又は、接続体3の背面側には、飾り支持体61、62、63、63’が圧入される凹部11、21、31、31’(又は、孔部)がないものとしても良い。
これは、正面視、使用しない凹部が見えないようにして、見映えが損なわれないようにすることができる。
【0025】
上述した実施例の装飾スタンドSによれば、垂直方向に立設する第1の柱体1と、垂直方向に立設する第2の柱体2と、この第2の柱体2と第1の柱体1とに接続された接続体3を備えたものであるが、柱体は単一で、接続体3を省略した装飾スタンドSでも良い。
即ち、垂直方向に立設する第1の柱体1を備えた装飾スタンドSであって、第1の柱体1に凹部11(又は、孔部)が設けられ、凹部11(又は、孔部)に飾り支持体61を圧入し、この飾り支持体61に飾り(生花又は、造花又は、ドライフラワー又は、プリザーブドフラワー)71が突き刺さっているものでも良い。
この装飾スタンドSによれば第1の柱体1に凹部11(又は、孔部)が設けられ、凹部11(又は、孔部)に飾り支持体61を圧入し、この飾り支持体61に飾り71(生花又は、造花又は、ドライフラワー又は、プリザーブドフラワー)が突き刺さっているため、飾り71(生花又は、造花又は、ドライフラワー又は、プリザーブドフラワー)の装飾スタンドへの取り付け、取り外しが容易で、飾りを短時間に行うことができる。なお、飾り付けは、凹部11(又は、孔部)に飾り支持体61を圧入する際、予め、飾り支持体61に飾り付けても良いし、凹部11(又は、孔部)に飾り支持体61を圧入した後、飾り支持体61に飾り付けても良い。
【0026】
上述した実施例の装飾スタンドSは、正面視、第1の柱体1と第2の柱2を直線状の接続体3で接続した略門形状としたが、本願発明にあっては、これに限らず、図示しないが、接続体3をアーチ形状としたものでも良い。
【0027】
また、上述した実施例の装飾スタンドSは、正面視、第1の柱体1の上方と第2の柱2の上方を直線状の接続体3で接続した略門形状としたが、本願発明にあっては、これに限らず、図示しないが、第1の柱体1の下方と第2の柱2の下方を直線状の下方接続体(図示せず)で接続した額縁状としたものでも良い。
【符号の説明】
【0028】
S 装飾スタンド
1 第1の柱体
2 第2の柱体
3 接続体
4 飾り支持体
5 飾り
11 凹部
12 凹部
13 凹部
13’ 凹部
61 飾り支持体
62 飾り支持体
63 飾り支持体
63’ 飾り支持体
71 飾り
72 飾り
73 飾り
73’ 飾り
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7