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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-04
(45)【発行日】2022-10-13
(54)【発明の名称】手動掃除機
(51)【国際特許分類】
   A47L 11/22 20060101AFI20221005BHJP
   B08B 1/04 20060101ALI20221005BHJP
【FI】
A47L11/22
B08B1/04
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2021049785
(22)【出願日】2021-03-24
【審査請求日】2021-04-12
(73)【特許権者】
【識別番号】000228822
【氏名又は名称】日本シール株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100085316
【弁理士】
【氏名又は名称】福島 三雄
(74)【代理人】
【識別番号】100171572
【弁理士】
【氏名又は名称】塩田 哲也
(74)【代理人】
【識別番号】100213425
【弁理士】
【氏名又は名称】福島 正憲
(74)【代理人】
【識別番号】100221707
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 洋介
(74)【代理人】
【識別番号】100221718
【弁理士】
【氏名又は名称】藤原 誠悟
(72)【発明者】
【氏名】小野 裕司
(72)【発明者】
【氏名】加田 晶三
(72)【発明者】
【氏名】樋野 裕介
(72)【発明者】
【氏名】西野 恵子
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 努
(72)【発明者】
【氏名】村上 昌樹
(72)【発明者】
【氏名】大鶴 梨央
(72)【発明者】
【氏名】入口 椋
【審査官】遠藤 邦喜
(56)【参考文献】
【文献】実開昭62-143461(JP,U)
【文献】特開昭59-166126(JP,A)
【文献】特開2008-157538(JP,A)
【文献】実公昭56-042082(JP,Y2)
【文献】特開2009-207646(JP,A)
【文献】特開2012-205799(JP,A)
【文献】特開2008-116121(JP,A)
【文献】特公昭51-036549(JP,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47L 11/22
B08B 1/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ーシング本体と、体と、捕塵体と、除塵体と、を備える手動掃除具であって、
前記ケーシング本体は、
左右方向の右壁及び左壁、左右方向と直交する前後方向の前壁及び後壁で内部空間を区画する筒枠と、
前記筒枠の一方の筒枠端を閉塞して、前記筒枠に固定される底壁と、
左右方向及び前後方向と直交する上下方向において、前記筒枠の他方の筒枠端に形成した排出口と、
左右方向において、前記右壁に隙間を隔てて平行に配置されて、前記底壁に固定される右仕切板と、
左右方向において、前記左壁に隙間を隔てて平行に配置されて、前記底壁に固定される左仕切板と、
前記右仕切板及び前記左仕切板で形成され、左右方向において、相互に対向して配置される一対のドラム支持板と、
前記底壁に形成され、左右方向において、前記右仕切板及び前記左仕切板の間に延在される導入口と、
左右方向において、相互に対向して前記各ドラム支持板に配置され、及び左右方向において、前記各ドラム支持板を貫通して形成される一対のドラム回転穴と、を有し、
前記捕塵体は、
円弧状に形成され、円弧中心線の方向に集塵口を形成したドラムと、
前記ドラムの円弧中心線の方向の各円弧端を閉塞して、前記ドラムに固定される一対の円形板と、
前記ドラムの円弧中心に配置されて、前記各円形板に固定され、及び前記各円形板から前記ドラムの円弧中心線の方向に突出される一対のドラム軸と、
前記ドラムの周方向において、前記集塵口の両口縁の間の中心に配置され、前記ドラムの円弧外周面から径外方向に突出して前記ドラムに取付けられる突出片と、
前記ドラムの周方向において、前記集塵口の一方の口縁及び前記突出片の間に配置されて、前記ドラムの円弧外周面に取付けられ、前記集塵口の一方の口縁に向けて傾斜した複数の傾斜パイルで形成される捕塵ブラシと、を有し、
前記突出片は、
前記ドラム内に突出することなく、前記ドラムの円弧内周面から径外方向に前記ドラムを貫通して前記ドラムに取付けられ、
前記ドラムの円弧外周面から径外方向に突出して配置され、
前記ドラムは、
前記ドラムの円弧外周面の一部、及び前記突出片を前記導入口から突出して、前記ケーシング本体内に配置され、
前記ドラムの円弧中心線を左右方向に向けて前記各ドラム支持板の間に配置され、
前記各ドラム回転軸を前記各ドラム回転穴に挿入して、前記各ドラム支持板に回転自在に軸支され、
前記除塵体は、
円柱状の回転軸と、
前記回転軸の軸外周面から突出して前記回転軸に一体に形成され、前記回転軸の軸中心線の方向において、前記回転軸の各軸端の間に延在されるワイパー本体と、
前記ワイパー本体に取付けられ、前記回転軸に向けて傾斜した複数の傾斜パイルで形成される除塵ブラシと、を有し、
前記除塵ブラシを前記ドラムの前記捕塵ブラシに圧接して配置され、及び前記回転軸の軸中心線を円弧中心線に平行して前記ドラムに並設され、及び前記回転軸の軸中心線を回転中心として前記ケーシング本体に回転自在に軸支され、
前記蓋体は、
左右方向の右蓋板及び左蓋板、前後方向の前蓋板及び後蓋板で蓋内部空間を区画する蓋筒枠と、
前記蓋筒枠の一方の蓋筒枠端を閉塞して前記蓋筒枠に固定され、左右方向及び前後方向において、前記蓋筒枠から突出して配置される蓋天板と、
上下方向において、前記蓋天板から膨出して前記蓋天板に一体に形成され、内部に前記蓋内部空間に連通される膨出空間を形成する把持部と、を有し、
前記各蓋板を前記筒枠内に挿入して、前記ケーシング本体に取外し自在に取付けられ、前記蓋天板を前記筒枠の他方の筒枠端に当接して、前記排出口を閉塞する
ことを特徴とする手動掃除機。
【請求項2】
前記回転軸を挟持して前記除塵体を回転自在に軸支する軸受け体を備え、
前記軸受け体は、
上下方向において、前記集塵口の一方の口縁及び前記排出口の間に配置され、及び左右方向 において、前記ドラムの一方の円弧端側に配置されて、前記ケーシング本体に固定される第1軸受け部と、
上下方向において、前記集塵口の一方の口縁及び前記排出口の間に配置され、及び左右方向 において、前記第1軸受け部に間隔を隔てて対向されて、前記ドラムの他方の円弧端側に配置されて、前記ケーシング本体に固定される第2軸受け部と、
第3軸受け部と、を有し、
前記第1軸受け部は、
上下方向 に延在され、前記導入口側に開口し、及び左右方向において、前記第2軸受け部側に開口する第1ガイド溝穴を有し、
前記第2軸受け部は、
上下方向に延在され、前記導入口側に開口し、及び左右方向において、前記第1軸受け部側に開口する第2ガイド溝穴を有し、
前記除塵体は、
前記回転軸の各軸端側を、前記導入口側の開口から前記第1及び第2ガイド溝穴に挿入して、前記第1及び第2軸受け部に当接され、
前記第3軸受け部は、
前記第1及び第2ガイド溝穴に前記各軸端側を挿入した前記回転軸に当接されて、前記第1及び第2軸受け部とで前記回転軸を回転自在に挟持する
ことを特徴とする請求項1に記載の手動掃除機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、絨毯、畳、フローリング、ソファ、椅子、自動車の車内等の掃除に使用される手動掃除機に関する。
【背景技術】
【0002】
絨毯等を掃除する技術として、特許文献1は、手動掃除具を開示する。手動掃除具は、蓋体で排出口を閉塞された収納体、遊動ドラム体及び除塵ブラシ体を備える。遊動ブラシ体は、半円弧状のドラム、一対のストッパー、及び傾斜パイル群を有する。各ストッパーは、ドラムの外周面から径外方向に突出され、及びドラム内に突出されてドラムに取付けられる。遊動ブラシ体は、収納体内に収納されて、傾斜ブラシ群の一部及び各ストッパーを収納体から突出して、収納体の内部側壁に回転自在に軸支される。除塵ブラシ体は、除塵傾斜パイル群、及び一対の軸部を有する。除塵ブラシ体は、収納体に収納されて、除塵傾斜パイル群を遊動ブラシ体の傾斜パイル群に押圧して配置される。除塵ブラシ体は、収納体の内部側壁に形成された一対の回転穴に各軸部を挿入することで、収納体に回転自在に軸支される。
【0003】
手動掃除具は、収納体を前後方向に往復動することで、遊動ブライ体で塵埃を捕捉し、及び除塵ブラシ体で塵埃を遊動ブラシ体から取除いて、収納体内に集塵する。収納体内に集塵された塵埃は、ドラム内に堆積される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】実開昭62-143461号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1では、収納体内に集塵した塵埃は、ドラム内に突出する各ストッパーに絡まってドラムの内周面に付着して堆積されるので、蓋体を外して収納体を引っ繰り返しても、塵埃を収納体から排出できない恐れがある。
【0006】
特許文献1では、除塵ブラシ体を収納体に軸支するためには、一方の軸部を収納体の一方の回転穴に挿入した後、除塵ブラシ体を湾曲して、他方の軸部を収納体の他方の回転穴に挿入する必要があり、作業が煩雑となる。
【0007】
本発明は、集塵したゴミ、塵埃を確実に排出できる手動掃除機を提供することにある。
【0008】
本発明は、除塵体を容易にケーシング体に回転自在に軸支できる手動掃除機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る請求項1は、ーシング本体と、体と、捕塵体と、除塵体と、を備える手動掃除具であって、前記ケーシング本体は、左右方向の右壁及び左壁、左右方向と直交する前後方向の前壁及び後壁で内部空間を区画する筒枠と、前記筒枠の一方の筒枠端を閉塞して、前記筒枠に固定される底壁と、左右方向及び前後方向と直交する上下方向において、前記筒枠の他方の筒枠端に形成した排出口と、左右方向において、前記右壁に隙間を隔てて平行に配置されて、前記底壁に固定される右仕切板と、左右方向において、前記左壁に隙間を隔てて平行に配置されて、前記底壁に固定される左仕切板と、前記右仕切板及び前記左仕切板で形成され、左右方向において、相互に対向して配置される一対のドラム支持板と、前記底壁に形成され、左右方向において、前記右仕切板及び前記左仕切板の間に延在される導入口と、左右方向において、相互に対向して前記各ドラム支持板に配置され、及び左右方向において、前記各ドラム支持板を貫通して形成される一対のドラム回転穴と、を有し、前記捕塵体は、円弧状に形成され、円弧中心線の方向に集塵口を形成したドラムと、前記ドラムの円弧中心線の方向の各円弧端を閉塞して、前記ドラムに固定される一対の円形板と、前記ドラムの円弧中心に配置されて、前記各円形板に固定され、及び前記各円形板から前記ドラムの円弧中心線の方向に突出される一対のドラム軸と、前記ドラムの周方向において、前記集塵口の両口縁の間の中心に配置され、前記ドラムの円弧外周面から径外方向に突出して前記ドラムに取付けられる突出片と、前記ドラムの周方向において、前記集塵口の一方の口縁及び前記突出片の間に配置されて、前記ドラムの円弧外周面に取付けられ、前記集塵口の一方の口縁に向けて傾斜した複数の傾斜パイルで形成される捕塵ブラシと、を有し、前記突出片は、前記ドラム内に突出することなく、前記ドラムの円弧内周面から径外方向に前記ドラムを貫通して前記ドラムに取付けられ、前記ドラムの円弧外周面から径外方向に突出して配置され、前記ドラムは、前記ドラムの円弧外周面の一部、及び前記突出片を前記導入口から突出して、前記ケーシング本体内に配置され、前記ドラムの円弧中心線を左右方向に向けて前記各ドラム支持板の間に配置され、前記各ドラム回転軸を前記各ドラム回転穴に挿入して、前記各ドラム支持板に回転自在に軸支され、前記除塵体は、円柱状の回転軸と、前記回転軸の軸外周面から突出して前記回転軸に一体に形成され、前記回転軸の軸中心線の方向において、前記回転軸の各軸端の間に延在されるワイパー本体と、前記ワイパー本体に取付けられ、前記回転軸に向けて傾斜した複数の傾斜パイルで形成される除塵ブラシと、を有し、前記除塵ブラシを前記ドラムの前記捕塵ブラシに圧接して配置され、及び前記回転軸の軸中心線を円弧中心線に平行して前記ドラムに並設され、及び前記回転軸の軸中心線を回転中心として前記ケーシング本体に回転自在に軸支され、前記蓋体は、左右方向の右蓋板及び左蓋板、前後方向の前蓋板及び後蓋板で蓋内部空間を区画する蓋筒枠と、前記蓋筒枠の一方の蓋筒枠端を閉塞して前記蓋筒枠に固定され、左右方向及び前後方向において、前記蓋筒枠から突出して配置される蓋天板と、上下方向において、前記蓋天板から膨出して前記蓋天板に一体に形成され、内部に前記蓋内部空間に連通される膨出空間を形成する把持部と、を有し、前記各蓋板を前記筒枠内に挿入して、前記ケーシング本体に取外し自在に取付けられ、前記蓋天板を前記筒枠の他方の筒枠端に当接して、前記排出口を閉塞することを特徴とする手動掃除機である。
【0010】
本発明に係る請求項1によれば、突出片をドラム内に突出しないで配置しているので、集塵口からドラム内に堆積される塵埃は、突出片に絡まってドラム内の円弧内周面に付着しない。
これにより、蓋体をケーシング体から取外して、ケーシング体を引っ繰り返すことで、ケーシング体内に集塵された塵埃やドラム内に堆積だれた塵埃を、排出口から確実に排出することが可能となる。
【0011】
本発明に係る請求項2は、前記回転軸を挟持して前記除塵体を回転自在に軸支する軸受け体を備え、前記軸受け体は、上下方向において、前記集塵口の一方の口縁及び前記排出口の間に配置され、及び左右方向において、前記ドラムの一方の円弧端側に配置されて、前記ケーシング本体に固定される第1軸受け部と、上下方向において、前記集塵口の一方の口縁及び前記排出口の間に配置され、及び左右方向において、前記第1軸受け部に間隔を隔てて対向されて、前記ドラムの他方の円弧端側に配置されて、前記ケーシング本体に固定される第2軸受け部と、第3軸受け部と、を有し、前記第1軸受け部は、上下方向に延在され、前記導入口側に開口し、及び左右方向において、前記第2軸受け部側に開口する第1ガイド溝穴を有し、前記第2軸受け部は、上下方向に延在され、前記導入口側に開口し、及び左右方向において、前記第1軸受け部側に開口する第2ガイド溝穴を有し、前記除塵体は、前記回転軸の各軸端側を、前記導入口側の開口から前記第1及び第2ガイド溝穴に挿入して、前記第1及び第2軸受け部に当接され、前記第3軸受け部は、前記第1及び第2ガイド溝穴に前記各軸端側を挿入した前記回転軸に当接されて、前記第1及び第2軸受け部とで前記回転軸を回転自在に挟持することを特徴とする請求項1に記載の手動掃除機である。
【0012】
本発明に係る請求項2によれば、回転軸の各軸端を導入口側から第1及び第ガイド溝穴に挿入して、第1及び第2軸受け部と、第3軸受け部にて回転軸を挟持することで、容易に除塵体をケーシング体に回転自在に軸支できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】手動掃除機を示す前方斜視図である。
図2】手動掃除機を示す後方斜視図である。
図3】手動掃除機を示す正面図(前面図)である。
図4】手動掃除機を示す背面図(後面図)である。
図5】手動掃除機を示す右側面図である。
図6】手動掃除機を示す上面図である。
図7】手動掃除機を示す底面図である。
図8図6のA-A断面拡大図である。
図9図6のB-B断面拡大図である。
図10図6のC-C断面拡大図である。
図11】手動掃除機を示す図であって、蓋体をケーシング体から取外した斜視図である。
図12】蓋体を取外したケーシング体、ボタン体、捕塵体、ローラブラシ体、軸受け体及び除塵体を示す上面図である。
図13図12のD-D一部断面拡大図である。
図14図12のE-E断面拡大図である。
図15】捕塵体、及び蓋体を取外したケーシング体、ボタン体、ローラブラシ体、軸受け体及び除塵体を示す上面図である。
図16図16のF-F断面拡大図である。
図17】(a)は図16のG-G断面拡大図、(b)は図16のH-H断面拡大図である。
図18】蓋体、捕塵体及びローラブラシ体を取外したケーシング体、ボタン体及び軸受け体を示す上面図である。
図19図18のI-I断面拡大図である。
図20】(a)は除塵体を示す表面図、(b)は除塵体を示す裏面図である。
図21】(a)は除塵体を示す上面図、(b)は除塵体を示す右側面図、(c)は図21(a)のJ-J断面図である。
図22】蓋体を示す正面図(前面図)である。
図23】蓋体を示す背面図(後面図)である。
図24】蓋体を示す右側面図である。
図25】手動掃除機を指で掴んだ状態を示す右側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明に係る手動掃除具について、図1乃至図25を参照して説明する。
【0015】
図1乃至図24において、手動掃除機X(手動掃除具)は、ケーシング体1、ボタン体2、捕塵体3、ローラブラシ体4(ローラブラシ)、軸受け体5、除塵体6及び蓋体7を備える。
【0016】
ケーシング体1(収納器)は、図1乃至図5、及び図7乃至図19に示すように、筒枠11(枠本体)、底壁12、仕切壁13、第1導入口14(導入口)、第2導入口15、複数(一対)の凹部16,17、収納壁18及びボタン穴19を有する。
ケーシング体1は、例えば、合成樹脂にて筒枠11、底壁12、及び仕切壁13を一体に形成する。
【0017】
筒枠11は、図11図12図15及び図18に示すように、例えば、左右方向LRの右壁板25(右壁)及び左壁板26(左壁)と、前後方向FRの前壁板27(前壁)及び後壁板28(後壁)で内部空間Mを区画する。
なお、前後方向FRは、左右方向LRと直交する方向である(以下、同様)。
【0018】
底壁12(底壁板)は、図8乃至図10図16及び図19に示すように、筒枠11の一方の筒枠端11Aを閉塞して、筒枠11に固定される。
【0019】
仕切壁13(仕切板)は、図8乃至図12図15図16図18及び図19に示すように、右仕切板30、左仕切板31、及び中央仕切板32を有する。
【0020】
右仕切板30は、図11図12図15及び図18に示すように、左右方向LRにおいて、筒枠11の右壁板25に隙間を隔てて平行に配置されて、底壁12に固定される。右仕切板30は、前後方向FRにおいて、筒枠11の前壁板27及び後壁板28の間に延在されて、前壁板27及び後壁板28に固定される。右仕切板30は、図10に示すように、上下方向UDにおいて、底壁12から筒枠11の他方の筒枠端11Bまで延在して、底壁12に立設される。
なお、上下方向UDは、左右方向LR及び前後方向UDと直交する方向である(以下、同様)。
【0021】
左仕切板31は、図11図12図15及び図18に示すように、左右方向LRにおいて、筒枠11の左壁板26に隙間を隔てて平行に配置されて、底壁12に固定される。左仕切板31は、前後方向FRにおいて、筒枠11の前壁板27及び後壁板28の間に延在されて、前壁板27及び後壁板28に固定される。左仕切板31は、図8図9図16及び図19に示すように、上下方向UDにおいて、底壁12から筒枠11の他方の筒枠端11Bまで延在して、底壁12に立設される。
【0022】
中央仕切板32は、図11図12図15及び図18に示すように、右仕切板30及び左仕切板31の間に配置される。中央仕切板32は、前後方向FRにおいて、筒枠11の前壁板27に間隔を隔てて平行に配置されて、底壁12に固定される。中央仕切板32は、左右方向LRにおいて、右仕切板30及び左仕切板31の間に延在されて、右仕切板30及び左仕切板31に固定される。中央仕切板32は、図8乃至図10図16及び図19に示すように、上下方向UDにおいて、底壁12から筒枠11の他方の筒枠端11Bまで延在して、底壁12に立設される。
【0023】
仕切壁13は、各仕切板30~31によって、内部空間Mに、後壁板28側の第1集塵室M1、及び前壁板27側の第2集塵室M2を区画する。
【0024】
第1導入口14は、図7乃至図10図12図14乃至図16図18及び図19に示すように、第1集塵室M1の底壁12に形成される。第1導入口14は、上下方向UDにおいて、底壁12を貫通して第1集塵室M1内に開口される。第1導入口14は、左右方向LRにおいて、右仕切板30及び左仕切板31の間に延在される。
【0025】
第2導入口15は、図7乃至図10図12図13図15図16及び図19に示すように、第2集塵室M2の底壁12に形成される。第2導入口15は、上下方向UDにおいて、底壁12を貫通して第2集塵室M2内に開口される。第2導入口15は、左右方向LRにおいて、右仕切板30及び左仕切板31の間に延在される。
【0026】
各凹部16,17は、図9乃至図11に示すように、筒枠11の後壁板28に形成される。各凹部16,17は、左右方向LRに並設されて、右仕切板30側及び左仕切板31側に配置される。
【0027】
収納壁18(収納板)は、図8図11図12図15図16図18及び図19に示すように、左右方向LRにおいて、前壁板27の中央に配置されて、前壁板27と一体に形成される。収納壁18は、前後方向FRにおいて、前壁板27から第2集塵室M2内に突出して、前壁板27との間に収納室Uを区画する。
【0028】
ボタン穴19は、図1図3図8図11図16及び図19に示すように、左右方向LRにおいて、前壁板27の中央に配置される。ボタン穴19は、前後方向FRにおいて、前壁板27を貫通して、収納室Uに開口される。
【0029】
ケーシング体1は、図8乃至図14図18及び図19に示すように、複数(一対)のドラム支持板35,36、複数(一対)のドラム回転穴37,38、複数(一対)のブラシ支持板39,40及び複数(一対)のブラシ回転穴41,42を有する。
【0030】
各ドラム支持板35,36は、図8乃至図12図14図18及び図19に示すように、第1集塵室M1側の右仕切板30及び左仕切板31で形成される。各ドラム支持板35,36は、左右方向LRにおいて、相互に対向して配置される。各ドラム支持板35,36は、右仕切板30の一部及び左仕切板31の一部を右仕切板30及び左仕切板31から分離して形成される。各ドラム支持板35,36は、底壁12を基点として左右方向LRに弾性変形自在に形成される。
【0031】
各ドラム回転穴37,38は、図14図16図18及び図19に示すように、各ドラム支持板35,36に配置される。各ドラム回転穴37,38は、左右方向LRにおいて、相互に対向して配置される。各ドラム回転穴37,38は、左右方向LRにおいて、各ドラム支持板35,36を貫通して形成される。
【0032】
各ブラシ支持板39,40は、図8乃至図13図16図18及び図19に示すように、第2集塵室M2側の右仕切板30及び左仕切板31で形成される。各ブラシ支持板39,40は、左右方向LRにおいて、相互に対向して配置される。各ブラシ支持板39,40は、右仕切板30の一部及び左仕切板31の一部を右仕切板30及び左仕切板31から分離して形成される。各ブラシ支持板39,40は、底壁12を基点として左右方向LRに弾性変形自在に形成される。
【0033】
各ブラシ回転穴41,42は、図13図18及び図19に示すように、各ブラシ支持板39,40に配置される。各ブラシ回転穴41,42は、左右方向LRにおいて、相互に対向して配置される。各ブラシ回転穴41,42は、左右方向LRにおいて、各ブラシ支持板39,40を貫通して形成される。
【0034】
ケーシング体1は、図8乃至図13図16図18及び図19に示すように、上下方向URにおいて、筒枠11の他方の筒枠端11Bに排出口Nを形成する。
【0035】
ボタン体2(ボタン具)は、図1図3図8図11図12図15図16図18及び図19に示すように、ボタン支持枠45及びボタン46を有する。ボタン支持板45及びボタン46は、合成樹脂で一体に形成される。
【0036】
ボタン支持枠45は、図12図15図16図18及び図19に示すように、左右方向LRにおいて、複数(一対)のボタン爪部47,48を有する。
【0037】
ボタン46は、図12図15図16図18及び図19に示すように、左右方向LRにおいて、各ボタン爪部47,48の間に配置される。ボタン46は、前後方向FRにおいて、ボタン支持枠45に揺動自在に支持される。
【0038】
ボタン体2において、ボタン支持枠45は、図8図11図12図15図16図18及び図19に示すように、各ボタン爪部47,48から収納室U内に圧入されて、ケーシング体1の前壁板27(収納壁18)に固定される。ボタン体2は、ボタン46を収納室Uからボタン穴19に挿入し、及びボタン46を前壁板27から突出して配置される。
これにより、ボタン46は、収納壁18に固定されたボタン支持枠45を基点として前後方向FRに揺動自在にされる。
【0039】
捕塵体3(捕塵具)は、図4図5、乃至図12、及び図14に示すように、ドラム50、複数(一対)の円形板51,52、複数(一対)のドラム軸53,54、複数(一対)の突出片55,56、及び捕塵ブラシ57を有する。
【0040】
ドラム50は、合成樹脂で円弧状(略半円筒状)に形成される。ドラム50は、図8乃至図12、及び図14に示すように、円弧中心線aの方向Aに集塵口Sを形成した不完全円筒状に形成される。ドラム50は、円弧中心線aの方向Aに円弧長さLDを有する。
【0041】
各円形板51,52は、図14に示すように、ドラム50の円弧中心線aの方向Aの各円弧端50A,50Bを閉塞して、ドラム50と一体に形成されて固定される。
【0042】
各ドラム軸53,54は、図12及び図14に示すように、各円形板51,52と一体に形成されて固定される。各ドラム軸53,54は、ドラム50の円弧中心線aに配置されて、各円形板51,52から円弧中心線aの方向Aに突出される。
【0043】
各突出片56,57は、例えば、合成ゴムで形成される。各突出片56,57は、図8乃至図10図12及び図14に示すように、ドラム50の周方向において、集塵口Sの両口端S1,S2の間の中心に配置される。各突出片56,57は、ドラム50の円弧中心線aの方向Aにおいて、各突出片56,57の間に間隔を隔てて並設される。各突出片56,57は、ドラム50の各円弧端50A,50B側に配置される。突出片56,57は、ドラム50の円弧外周面50aから径外方向に突出して、ドラム50に取付けられる。
【0044】
各突出片56,57は、図9図10図12及び図14に示すように、ドラム50内(円弧内周面50bの内側)に突出することなく、ドラム50の円弧内周面50bから径外方向に貫通してドラム50に取付けられて、ドラム50の円弧外周面50aから径外方向に突出して配置される。
【0045】
各突出片55,56は、図9図10及び図14に示すように、例えば、ドラム50の円弧中心線aの方向Aに板長さL、ドラム50の径方向に板幅H、及び板幅Hの方向の一方の幅端面55A,56Aで板厚さTを有する合成ゴム板である。
各突出片55,56は、図9図10及び図14に示すように、板幅Hの方向の一方の幅端面55A,56Aをドラム50の円弧内周面50bと面一にして配置される。各突出片55,56は、一方の幅端面55A,56Aをドラム50の円弧内周面50bに一致して、ドラム50を径外方向に貫通して配置される。各突出片55,56は、ドラム50の円弧外周面50aから径外方向に、板幅Hの方向の他方の幅端面55B,56B側を突出して配置される。
捕塵体3において、ドラム50及び各突出片55,56は、射出成形等によって一体に形成される。
【0046】
捕塵ブラシ57は、図8乃至図10に示すように、ドラム50の周方向において、集塵口Sの一方の口縁S1及び各突出片55,56の間に配置される。捕塵ブラシ57は、図7に示すように、ドラム50の円弧中心線aの方向Aにおいて、ドラム50の各円弧端50A,50Bの間に配置される。捕塵ブラシ57は、ドラム50の円弧外周面50aに取付けられる。
【0047】
捕塵ブラシ57は、図8乃至図10に示すように、集塵口Sの一方の口縁S1に向けて傾斜した複数の傾斜パイル(傾斜カットパイル)で形成される。
【0048】
捕塵体3は、図5図8乃至図10、及び図14に示すように、ドラム50の円弧外周面50aの一部(捕塵ブラシ57)及び各突出片55,56を第1導入口14から突出して、ケーシング体1内(第1集塵室M1内)に配置される。捕塵体3は、ドラム50の円弧中心線aを回転中心としてケーシング体1に回転自在に軸支される。
【0049】
捕塵体3において、ドラム50は、図8乃至図12、及び図14に示すように、円弧外周面50a(各突出片55,56、捕塵ブラシ57)を第1導入口14に向けて、ケーシング体1の排出口Nから第1集塵室M1内に収納される。ドラム50は、円弧中心線aを左右方向Lに向けて、各ドラム支持板35,36の間に配置される。ドラム50は、第1集塵室M1内から各ドラム軸53,54を各ドラム支持板35,36に当接して、各ドラム支持板35,36を左右方向LRに弾性変形しつつ各ドラム支持板35,36の間に挿入される。ドラム50は、各ドラム軸53,54を各ドラム支持板35,36の当接しつつ第1導入口14に向けて押下げされて、各ドラム軸53,54を各ドラム回転穴37,38に挿入して配置される。
これにより、ドラム50(捕塵体3)は、円弧外周面50aの一部及び各突出片55,56を第1導入口14から突出して、各ドラム支持板35,36に回転自在に軸支される。
【0050】
ローラブラシ体4(ローラブラシ具)は、図5図7乃至図13に示すように、ブラシ軸62、複数(一対)のガイドローラ63,64及び清掃ブラシ65を有する。
【0051】
ブラシ軸62は、図8乃至図12に示すように、例えば、剛性を有するアルミニウム合金等の金属で円筒状に形成される。
【0052】
各ガイドローラ63,64は、図12及び図13に示すように、ローラ回転軸66を有し、例えば、合成樹脂で形成される。ローラ回転軸66は、各ガイドローラ63と同心に配置されて、車輪表面から突出される。各ガイドローラ63,64は、ブラシ軸62の軸中心線bと同心に配置されて、車輪裏面からブラシ軸62の各軸端側に回転自在に取付けられる。
【0053】
清掃ブラシ65は、図7乃至図13に示すように、基布(図示しない)の布表面から起立された複数のカットパイル68を有する。清掃ブラシ65は、各ガイドローラ63,64の間に配置される。清掃ブラシ65は、基布の布裏面からブラシ軸62の軸外周面に螺旋状に巻付けられて、ブラシ軸62に取付けられる。
これにより、清掃ブラシ65は、各カットパイル68を各ガイドローラ63,64から突出した円形状に形成される。
【0054】
ローラブラシ体4は、図5図8乃至図10、及び図13に示すように、各カットパイル68の一部及び各ガイドローラ63,64の一部を第2導入口15から突出して、ケーシング体1内(第2集塵室M2内)に配置される。ローラブラシ体4は、ブラシ軸62の軸中心線bを回転中心としてケーシング体1に回転自在に軸支される。
【0055】
ローラブラシ体4は、図8乃至図13に示すように、各カットパイル68及び各ガイドローラ63,64を第2導入口15に向けて、ケーシング体1の排出口Nから第2集塵室M2内に収納される。ローラブラシ体4は、ブラシ軸62の軸中心線bを左右方向LRに向けて、各ブラシ支持板39,40の間に配置される。ローラブラシ体4は、第2集塵室M2内から各ガイドローラ63,64のローラ回転軸66を各ブラシ支持板39,40に当接して、各ブラシ支持板39,40を左右方向LRに弾性変形しつつ各ブラシ支持板39,40の間に挿入される。ローラブラシ体4は、各ガイドローラ63,64のローラ回転軸66を各ブラシ支持板39,40に当接しつつ第2導入口15に向けて押下げられて、各ガイドローラ63,64のローラ回転軸66を各ブラシ回転穴41,42に挿入して配置される。
これにより、ローラブラシ体4(ブラシローラ具)は、各カットパイル68の一部及び各ガイドローラ63,64の一部を第2導入口15から突出して、各ブラシ支持板39,40に回転自在に軸支される。
ローラブラシ体4は、前後方向FRにおいて、ドラム50(捕塵体3)に並列して配置される。
【0056】
軸受け体5(軸受け)は、図8乃至図11図14乃至図19に示すように、第1軸受け部74、第2軸受け部75及び第3軸受け部76を有する。
【0057】
第1軸受け部74は、図10図11図12及び図14に示すように、ドラム50の外側において、集塵口Sの一方の口縁S1側(捕塵ブラシ57側)に配置される。第1軸受け部74は、ドラム50の円弧外周面50a及び中央仕切板32の間に位置して、ドラム50の円弧中心線aと直交する方向(上下方向UD)の排出口N側に配置される。
【0058】
第1軸受け部74は、図12及び図14に示すように、ドラム50の円弧中心線aの方向A(左右方向LR)において、ドラム50の一方の円弧端50A側に配置されて、ケーシング体1に固定される。第1軸受け部74は、中央仕切板32に取付けられて、ケーシング体1に固定される。
第1軸受け部74は、前後方向UDにおいて、中央仕切板32から第1集塵室M1内に突出して、ドラム50の円弧外周面50aに非接触で隣接される。
第1軸受け部74は、合成樹脂で形成され、中央仕切板32と一体に形成される。
【0059】
第1軸受け部74は、図10及び図17(a)に示すように、第1ガイド溝穴77を有する。第1ガイド溝穴77は、ドラム50の円弧中心線aと直交する方向(上下方向UD)に延在されて、第1軸受け部74に形成される。第1ガイド溝穴77は、上下方向UDに溝穴長さLXを有して形成される。第1ガイド溝穴77は、上下方向UDにおいて、第1導入口14側(底壁12側)に開口して、中央仕切板32及びドラム50の間の第1集塵室M1内に連通される。
第1ガイド溝穴77は、ドラム50の円弧中心線aの方向A(左右方向LR)において、溝穴長さLXにわたって第2軸受け部75側に開口して、第1及び第2軸受け部74,75の間の第1集塵室M1内に連通される。
【0060】
第2軸受け部75は、図9図11図12及び図14に示すように、ドラム50の外側において、集塵口Sの一方の口縁S1側(捕塵ブラシ57側)に配置される。第2軸受け部75は、ドラム50の円弧外周面50a及び中央仕切板32の間に位置して、ドラム50の円弧中心線aと直交する方向(上下方向UD)の排出口S側に配置される。
【0061】
第2軸受け部75は、図12及び図14に示すように、ドラム50の円弧中心線aの方向A(左右方向LR)において、ドラム50の他方の円弧端50B側に配置されて、ケーシング体1に固定される。第2軸受け部75は、左右方向LRにおいて、第1軸受け部74に間隔を隔てて対向される。第2軸受け部75は、中央仕切板32に取付けられて、ケーシング体1に固定される。
第2軸受け部75は、前後方向UDにおいて、中央仕切板32から第1集塵室M1内に突出して、ドラム50の円弧外周面50aに非接触で隣接される。
第2軸受け部75は、合成樹脂で形成され、中央仕切板32と一体に形成される。
【0062】
第2軸受け部75は、図9及び図17(b)に示すように、第2ガイド溝穴78を有する。第2ガイド溝穴78は、ドラム50の円弧中心線aと直交する方向(上下方向UD)に延在されて、第2軸受け部75に形成される。第2ガイド溝穴78は、上下方向UDに溝穴長さLXを有して形成される。第2ガイド溝穴78は、上下方向UDにおいて、第1導入口14側(底壁12側)に開口して、中央仕切板32及びドラム50の間の第1集塵室M1内に連通される。
第2ガイド溝穴78は、ドラム50の円弧中心線aの方向A(左右方向LR)において、溝穴長さLXにわたって第1軸受け部74側に開口して、第1ガイド溝穴77に対向して配置される。第2ガイド溝穴78は、溝長さLXにわたって第1及び第2軸受け部74,75の間の第1集塵室M1内に連通される。
【0063】
第3軸受け部76は、図8図12図14図15図18及び図19に示すように、ドラム50の円弧中心線aの方向A(左右方向LR)において、第1及び第2軸受け部74,75の間に配置される。第3軸受け部76は、第1及び第2軸受け部74,75の間の中央に配置される。第3軸受け部76は、中央仕切板32に取付けられて、ケーシング体1に固定される。
【0064】
第3軸受け部76は、図14及び図18に示すように、例えば、ドラム50の円弧中心線aの方向A(左右方向LR)に板長さL1を有する軸受け板(以下、「軸受け板76」という)であって、中央仕切板32に片持ち支持されて、ケーシング体1に固定される。軸受け板76は、弾性変形自在な合成樹脂で形成され、中央仕切板32と一体に形成される。
【0065】
軸受け板76(第3軸受け部)は、図19に示すように、中央仕切板32に角度θをもって、中央仕切板32からドラム50及び排出口Nに向けて延在しつつ傾斜されて、中央仕切板32及びドラム50の円弧外周面50aの間に配置される。軸受け板76は、図19に示すように、上下方向UDにおいて、第1及び第2ガイド溝穴77,78の溝穴底77a,78aに軸間隔δを隔てる位置まで傾斜して突出される。軸間隔δは、除塵体6の回転軸80の直径dxである。
これにより、軸受け板76(第3軸受け部)は、中央仕切板32(ケーシング体1)を基点として弾性変形自在に形成される。軸受け板76は、中央仕切板32(ケーシング体1)を基点として、ドラム50の円弧中心線aと直交する方向(前後方向FR)に揺動自在にされる。
【0066】
除塵体6(除塵具)は、7乃至図10図12図16乃至図17図20及び図21に示すように、回転軸80、ワイパー本体81、除塵ブラシ82及びコイルバネ83(付勢部材)を有する。
【0067】
回転軸80は、図20及び図21に示すように、例えば、合成樹脂で直径dxの円柱状に形成される。回転軸80は、ドラム50の円弧長さLDと略同一の軸長さLYを有する。
【0068】
ワイパー本体81は、図20及び図21に示すように、例えば、合成樹脂で板状に形成される。ワイパー本体81(ワイパー板)は、ドラム50の円弧長さLDと略同一のワイパー板長さLYを有する。ワイパー本体81は、回転軸80の軸外周面80aから径外方向に突出して、回転軸80に一体に形成される。ワイパー本体81は、回転軸80の軸中心線cの方向Cにワイパー板長さLYを有して、回転軸80の各軸端80A,80Bの間に延在される。
【0069】
ワイパー本体81は、図20及び図21に示すように、複数(一対)の切欠き溝84及び装着穴85を有する。
【0070】
各切欠き溝84は、図20及び図21に示すように、回転軸80の各軸端80A,80B側において、ワイパー本体81に形成される。各切欠き溝84は、ワイパー板長さLYと直交する方向において、ワイパー本体81を貫通して、ワイパー本体81の板表面81a及び板裏面81bに開口される。各切欠き溝84は、回転軸80の各軸端80A,80Bの軸外周面80aに沿って形成されて、ワイパー本体81のワイパー板長さLYの方向の各ワイパー板端81A,81Bに開口する。
【0071】
装着穴85は、図20及び図21に示すように、ワイパー長さLYの方向(軸中心線cの方向C)において、ワイパー本体81の中央に配置される。装着穴85は、回転軸80の軸外周面80aに沿って、ワイパー本体81に形成される。装着穴85は、ワイパー板長さLYと直交する方向において、ワイパー本体81を貫通して、ワイパー本体81の板表面81a及び板裏面81bに開口される。
【0072】
除塵ブラシ82は、図21及び図22に示すように、ワイパー本体81(ワイパー板)の板表面81aに配置される。除塵ブラシ82は、ワイパー板長さLYの方向において、各ワイパー板端81A,81Bの間に配置されて、ワイパー本体81の板表面81aに取付けられる。
【0073】
除塵ブラシ82は、回転軸80(装着穴85)に向けて傾斜した複数の傾斜パイル(傾斜カットパイル)で形成される。
【0074】
コイルバネ83は、図20及び図21に示すように、コイル鉄線を巻回して形成される。コイルバネ83は、回転軸80の軸端80B側に外嵌されて、回転軸80に配置される。コイルバネ83は、一方のコイル線端83Aをワイパー本体81の板裏面81bに取付けて配置される。
【0075】
除塵体6は、図8乃至図10に示すように、除塵ブラシ82をドラム50の捕塵ブラシ57に圧接して配置される。除塵体6は、回転軸80の軸中心線cを円弧中心線aに平行してドラム50に並設される。除塵体6は、回転軸80の軸中心線cを回転中心としてケーシング体1に回転自在に軸支される。
【0076】
除塵体6は、図7乃至図10図12及び図15に示すように、中央仕切板32及びドラム50の間の第1集塵室M1内に収納される。除塵体6は、除塵ブラシ82側を第1導入口14に向けて、軸受け体5及び第1導入口14の間に配置される。除塵体6は、回転軸80の軸中心線cを左右方向LRに向けて、右仕切板30及び左仕切板31の間に配置される。
【0077】
除塵体6は、図15乃至図17に示すように、回転軸80を軸受け体5で挟持して、ケーシング体1に回転自在に軸支される。除塵体6は、回転軸80の各軸端80A,80B側を、第1導入口14側の開口から第1及び第2ガイド溝穴77,78に挿入して、第1及び第2軸受け部74,75の溝穴底77a,78aに当接される。
回転軸80は、上下方向UDにおいて排出口Nに向けて押上げられて、各軸端80A,80Bの第1及び第2ガイド溝穴77,78の挿入に伴って、軸受け板76(第3軸受け部)に当接される。回転軸80は、上下方向UDの押上げに伴って、装着穴85に位置する部分を軸受け板76(第3軸受け部)に当接して、軸受け板76を弾性変形して揺動する。回転軸80は、上下方向UDの押上げによって、中央仕切板32を基点として軸受け板76を中央仕切板32に向けて揺動しつつ軸受け板76を乗り越える。
【0078】
軸受け板76は、図16に示すように、回転軸80の乗り越えに伴って、ワイパー本体81の装着穴85内に挿入される。軸受け板76は、装着穴85の挿入に伴って、中央仕切板32を基点としてドラム50側に揺動して、第1導入口14側から装着穴85に位置する回転軸80の軸外周面80aに当接される。軸受け板76(第3軸受け部)は、第1及び第2ガイド溝穴77,78に各軸端80A,80B側を挿入した回転軸80の軸外周面80aに当接されて、第1及び第2軸受け部74,75とで回転軸80を回転自在に挟持する。
これにより、軸受け体5は、図8乃至図10図12図15乃至図17に示すように、上下方向UDにおいて、回転軸80を挟持して除塵体6を回転自在に軸支する。軸受け体5は、第1及び第2軸受け部74,75を回転軸80の上方から軸外周面80aに当接し、及び軸受け板76を回転軸80の下方から軸外周面80aに当接して、第1及び第2軸受け部74,75と軸受け板76で回転軸80を回転自在に挟持して、中央仕切板32(ケーシング体1)に軸支する。
このように、除塵体6は、回転軸80を湾曲することなく、回転軸80の各軸端80A,80B側を第1及び第2ガイド溝穴77,78に挿入すると共に、回転軸80にて軸受け板76を揺動することで、ケーシング体1に回転自在に軸支できる。
これにより、除塵体6を容易にケーシング体1に回転自在に軸支することが可能となる。
【0079】
除塵体6において、コイルバネ83は、図12図14及び図15に示すように、他方のコイル線端83Bを中央仕切板32に圧接して配置される。
これにより、除塵体6は、コイルバネ83のバネ力によって、除塵ブラシ82をドラム50の捕塵ブラシ57に圧接する。除塵ブラシ82の各傾斜パイルは、捕塵ブラシ57の各傾斜パイルと同方向に傾斜して配置される。
【0080】
蓋体7は、図1乃至図6図8乃至図11に示すように、ケーシング体1に取外し自在に取付けられて、排出口Nを閉塞する。蓋体7は、例えば、半透明の合成樹脂で形成される。
蓋体7は、図1乃至図6図8乃至図11、及び図22乃至図24に示すように、蓋本体88、把持部89、蓋仕切壁90、複数(一対)の突起91,92及び開閉爪93を有する。
【0081】
蓋本体88は、図1乃至図6図8乃至図11、及び図22乃至図24に示すように、蓋筒枠94及び蓋天板95を有する。
【0082】
蓋筒枠94は、図6図22乃至図24に示すように、左右方向LRの右蓋板96及び左蓋板97、及び前後方向FRの前蓋板98及び後蓋板99で蓋内部空間Wを区画する。
【0083】
蓋天板95は、図22乃至図24に示すように、蓋筒枠94の一方の蓋筒枠端94Aを閉塞して、蓋筒枠94に固定される。蓋天板95は、左右方向LR及び前後方向FRにおいて、蓋筒枠94から突出して配置される。
【0084】
把持部89は、図1乃至図6図8図11、及び図22乃至図24に示すように、蓋天板95(蓋本体88)の中央に形成される。把持部89は、上下方向UDにおいて、蓋天板95から膨出して、蓋天板95に一体に形成される。把持部89は、上下方向UDにおいて、蓋筒枠94の各蓋筒枠端94A,94Bから離間しつつ膨出して、内部に膨出空間W1を形成する。把持部89は、図23及び図24に示すように、前後方向FRに膨出幅HA、及び左右方向LRに膨出長さLAを有して形成される。
把持部89は、前後方向FRの後蓋板99側において、蓋天板95に空間間隔HPを隔てて、蓋天板95の上方に延在される。
【0085】
膨出空間W1は、図22乃至図24に示すように、上下方向UDにおいて、蓋筒枠94の蓋内部空間Wに連通される。膨出空間Wは、前後方向FRにおいて、後蓋板99側に開口される。膨出空間W1は、前後方向FRに空間幅Wh(但し、Wh<HA)、及び前後方向LRに空間長さWl(但し、Wl<LA)を有して形成される。
【0086】
蓋仕切壁90は、図6図9図10及び図24に示すように、右蓋仕切板101、左蓋仕切板102及び中央蓋仕切板103を有する。
【0087】
右蓋仕切板101は、図6に示すように、左右方向LRにおいて、右蓋板96及び把持部89の間に配置される。右蓋仕切板101は、右蓋板96に平行に配置されて、蓋天板95に固定される(図10参照)。右蓋仕切板101は、図6及び図10に示すように、前後方向FRにおいて前蓋板98及び後蓋板99の間に延在される。右蓋仕切板101は、図10に示すように、上下方向UDにおいて、蓋天板95から蓋筒枠94の一方の蓋筒枠端94Aまで延在される。
【0088】
左蓋仕切板102は、図6に示すように、左右方向LRにおいて、左蓋板97及び把持部89の間に配置される。左蓋仕切板102は、左蓋板97に平行に配置されて、蓋天板95に固定される(図9参照)。左蓋仕切板102は、図6及び図9に示すように、前後方向FRにおいて前蓋板98及び後蓋板99の間に延在される。左蓋仕切板102は、図9に示すように、上下方向UDにおいて、蓋天板95から蓋筒枠94の一方の蓋筒枠端94Aまで延在される。
【0089】
中央蓋仕切板103は、図6に示すように、右蓋仕切板101及び左蓋仕切板102の間に配置される。中央蓋仕切板103は、図8乃至図10、及び図24に示すように、前後方向FRにおいて、蓋筒枠94の後蓋板99に間隔を隔てて平行に配置されて、蓋天板95及び把持部89の底面89aに固定される。中央蓋仕切板103は、左右方向LRにおいて、右蓋仕切板101及び左蓋仕切板102の間に延在されて、右蓋仕切板101及び左蓋仕切板102に固定される。中央蓋仕切板103は、図8乃至図10、及び図24に示すように、上下方向UDにおいて、蓋天板95及び把持部89の底面89aから一方の蓋筒枠端94Aまで延在される。
中央蓋仕切板103は、上下方向UDにおいて、把持部89の底面89aから蓋天板95まで延在し、更に、蓋天板95から蓋筒枠94の一方の蓋筒枠端94Aまで延在される。
【0090】
蓋仕切壁90は、各蓋仕切板101~103によって、蓋内部空間Wに、後蓋板99側の第1蓋室W2及び前蓋板98側の第2蓋室W3を区画する。
蓋仕切壁90は、中央蓋仕切板103によって、膨出空間W1を、後蓋板99側の挿入空間W4及び第2蓋室W3側の空間に区画する。
【0091】
把持部89において、挿入空間W4は、前後方向FRにおいて、中央蓋仕切板103から後蓋板99に向けて延在されて、後蓋板99側に開口する。挿入空間W4は、左右方向LRに空間長さWlを有して形成される。挿入空間W4は、上下方向UDにおいて、蓋天板95との間に空間間隔HP(空間高さ)を有して形成される。挿入空間W4において、空間長さWl及び空間間隔HPは、親指を除く他の4本の指を挿入できるものとする。
【0092】
各突起91,92は、後蓋板99に一体に形成される。各突起91,92は、左右方向LRにおいて、各突起91,92の間に間隔を隔てて、右蓋板96側及び左蓋板97側に配置される。各突起91,92は、前後方向LRにおいて、後蓋板99から突出して形成される。
【0093】
開閉爪93は、左右方向LRにおいて、前蓋板98の中央に配置される。開閉爪93は蓋天板95に一体に形成される。
開閉爪93は、爪支持板105及び爪部106を有する。
【0094】
爪支持板105は、弾性変形自在な合成樹脂で形成される。爪支持板105は、図8、蓋天板95に片持ち支持されて、蓋本体88に固定される。爪支持板105は、上下方向UDにおいて、蓋天板95から延在される。爪支持板105は、上下方向UDにおいて、蓋筒枠94の各蓋筒枠端94A,94Bから離間しつつ突出される。
【0095】
爪部106は、爪支持板105に一体に形成される。爪部106は、前後方向FRにおいて、爪支持板105から突出される。爪部106は、前後方向FRにおいて、前蓋板98及び後蓋板99から離間しつつ突出される。
【0096】
蓋体7は、図1乃至図6、及び図8乃至図11に示すように、蓋筒枠94の他方の蓋筒枠端94Bをケーシング体1の排出口Nに向けて配置される。蓋体7は、各突起91,92をケーシング体1の各凹部16,17に挿入して、各突起91,92を基点として蓋本体88を排出口Nに向けて回転する。
開閉爪93は、蓋本体88の回転に伴って、爪支持板105及び爪部106を収納室Uに挿入して配置される。
【0097】
蓋体7は、開閉爪93の収納室Uへの挿入に伴って、蓋筒枠94を筒枠11内に挿入して、ケーシング体1に取付けられる。
蓋筒枠94は、各蓋板96~99を筒枠11の内側から各壁板25~28に当接して、筒枠11内に挿入される。
【0098】
蓋体7は、蓋本体88を回転しつつ排出口Nに向けて押下げて、蓋天板95を筒枠11の一方の筒枠端11Aに当接し、蓋仕切壁90を仕切壁13に当接する。蓋仕切壁90において、右蓋仕切板101は、図10に示すように、ケーシング体1の右仕切板30に当接される。左蓋仕切板102は、図9に示すように、ケーシング体1の左仕切板31に当接される。中央蓋仕切板103は、図8乃至図10に示すように、ケーシング体1の中央仕切板32に当接される。
これにより、蓋体7は、ケーシング体1の排出口Nを閉塞する。
蓋仕切壁90及び仕切壁13は、ケーシング体1の排出口Nを蓋体7で閉塞すると、各蓋仕切板101~103及び各仕切板30~32によって、内部空間M、蓋内部空間W及び膨出空間W1に、第1集塵室M1及び第1蓋室W1で成る第1集塵空間R1と、第2集塵室M2及び第2蓋室W2で成る第2集塵空間R2を区画する。
【0099】
蓋体7において、開閉爪93は、蓋本体88の押下げに伴って、爪部106をボタン支持板45の各ボタン爪部47,48に引掛けて配置される。
これにより、蓋体7は、ボタン支持板45の各ボタン爪部47,48及び爪部106によって、ケーシング体1に固定されて、排出口Nの閉塞を保持する。
【0100】
ケーシング体1において、ボタン46を収納室Uに向けて押して、ボタン支持板45を基点としてボタン46を収納室U側に揺動する。
ボタン体2は、ボタン46の揺動に伴って、蓋天板95を基点として爪支持板105を揺動しつつ各ボタン爪部47,48から爪部106を外す。開閉爪93において、爪部106は、爪支持板105の搖動に伴って、各ボタン爪部47,48から離間される。
これにより、蓋体7は、ケーシング体1から取外し自在にされる。
【0101】
蓋体7は、開閉爪93を収納室Uから抜出し、及び各突起91,92を各凹部16,17から抜いて、ケーシング体1から取外される。
これにより、ケーシング体1の排出口Nは、開かれる。
【0102】
次に、手動掃除機Xを使用した掃除について、図8及び25を参照して説明する。
なお、説明の便宜上、各突出片55,56は、図8に示すように、後壁板28側の底壁12に当接されている。
【0103】
手動掃除機Xは、ローラブラシ体4(カットパイル68)、捕塵体3(捕塵ブラシ57、各突出片55,56)を、絨毯、畳、フローリング等の被掃除対象体FL(以下、「被掃除対象体FL」という)に当接して、被掃除対象体FLに載置される。
【0104】
続いて、掃除をする者(以下、「掃除者」という)は、例えば、親指を除く他の4本の指を挿入空間W3に挿入し、掌を把持部89に置いて、親指及び他の4本の指で把持部89を掴む。
掃除者は、5本の指で把持部89を掴んだ状態で、ケーシング体1及び蓋体7を被掃除対象体FLに向けて押下げつつ、前後方向FRの前方Y1に移動する。
ローラブラシ体4の各ガイドローラ63,64は、押下げによって、被掃除対象体FLに当接し、及び前方Y1の移動によって、一方に回転される。ローラブラシ体4の各カットパイル68は、被掃除対象体FLに押付けられつつ、一方に回転される。
捕塵体3の捕塵ブラシ57及び各突出片55,56は、被掃除対象体FLを摺接しつつ、前方向Y1に移動される。
【0105】
ローラブラシ体4は、一方に回転されると、各カットパイル68にて被掃除対象体FLのゴミ、塵埃を第2導入口15から第2集塵室M2内(第2集塵空間R2内)に集塵する。
捕塵体3は、被掃除対象体FLに摺動される捕塵ブラシ57にて被掃除対象体FLの塵埃を捕捉する。
【0106】
続いて、掃除者は、図25に示すように、5本の指で把持部89を掴んだ状態で、ケーシング体1及び蓋体7を、前後方向FRの後方Y2に移動する。
捕塵体3は、後方Y2の移動に伴って、ドラム50、各突出片55,58及び捕塵ブラシ57を他方に回転する。
他方の回転によって、捕塵ブラシ57で捕捉した塵埃は、除塵体6の除塵ブラシ82にて取除かれて、第1集塵室M1内(第1集塵空間R2内)に集塵される。第1集塵室M1内(第1集塵空間R1内)に集塵された塵埃は、集塵口Sからドラム50内に堆積される。
このように、手動掃除機Xは、ケーシング体1及び蓋体7を前後方向FRに往復動することで、捕塵体3及びローラブラシ体4にてゴミ、塵埃を第1及び第2集塵室M1,M2(第1及び第2集塵空間R1,R2)に集塵する。
【0107】
掃除者は、ゴミ、塵埃を集塵すると、ボタン46を収納室Uに向けて押して、蓋体7をケーシング体1から取外す。
掃除者は、蓋体7を取外したケーシング体1を引っ繰り返して、第1及び第2集塵室M1,M2に集塵したゴミ、塵埃を排出口Nから落下して取出す。
このとき、ドラム50内に堆積された塵埃は、各突出片55,56に付着、引っ掛かることなく、集塵口Sを通して排出口Nから排出される。
【産業上の利用可能性】
【0108】
本発明は、絨毯、畳、フローリング、自動車の車内等を掃除するのに最適である。
【符号の説明】
【0109】
X 手動掃除機(手動掃除具)
1 ケーシング体(収納器)
3 捕塵体(捕塵体)
6 除塵体(除塵具)
12 底壁
14 第1導入口(導入口)
50 ドラム
50a 円弧外周面
55,56 突出片
57 捕塵ブラシ
80 回転軸
81 ワイパー本体
82 除塵ブラシ
a 円弧中心線
c 軸中心線
N 排出口
S 集塵口
S1 一方の口縁
【要約】      (修正有)
【課題】本発明は、集塵したゴミ、塵埃を確実に排出できる手動掃除機を提供する。
【解決手段】本発明は、捕塵体3は、円弧状に形成されて集塵口Sを有するドラム50と、集塵口Sの両口縁の中央に配置される一対の突出片と、集塵口Sの一方の口縁及び各突出片の間に配置されて、ドラム50円弧外周面50aに取付けられる捕塵ブラシ57を有する。各突出片は、ドラム50内に突出することなく、各突出片の一方の幅端面をドラム50の内周面50bに面一に配置して、円弧内周面50bから径外方向にドラム50を貫通してドラム50に取付けられる。各突出片は、他方の幅端面をドラム50の円弧外周面50aから径外方向に突出して配置される。
【選択図】図9
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
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図10
図11
図12
図13
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図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25