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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-04
(45)【発行日】2022-10-13
(54)【発明の名称】スタンド型歩行運動器具
(51)【国際特許分類】
   A61H 1/02 20060101AFI20221005BHJP
   A61H 3/02 20060101ALN20221005BHJP
【FI】
A61H1/02 R
A61H3/02 Z
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2021549177
(86)(22)【出願日】2020-11-27
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-04-12
(86)【国際出願番号】 KR2020017140
(87)【国際公開番号】W WO2021107702
(87)【国際公開日】2021-06-03
【審査請求日】2021-08-19
(31)【優先権主張番号】10-2019-0155915
(32)【優先日】2019-11-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】517319156
【氏名又は名称】リデザイン カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100107364
【弁理士】
【氏名又は名称】斉藤 達也
(72)【発明者】
【氏名】ヨ,テ ヨン
【審査官】菊地 牧子
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第5941807(US,A)
【文献】特開2003-126191(JP,A)
【文献】特開平11-290406(JP,A)
【文献】実開平5-53634(JP,U)
【文献】韓国登録特許第10-1174569(KR,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61H 1/00
A61H 3/00
A63B 23/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用者の左右両側に位置する一対の側面フレーム、前記一対の側面フレームのそれぞれの前方で前記一対の側面フレームを連結する前方フレームおよび前記一対の側面フレームのそれぞれで上方突出形成された一対の第1締結フレームを含むボディ構造体と、
前記一対の側面フレームのそれぞれの上側に前記一対の第1締結フレームを介して連結され、使用者の身体の一部を支持するように形成された支え構造体と、
前記支え構造体の下側に分離可能に結束して使用者の臀部を支持可能にする安全パッドと、
前記一対の側面フレームの下側に連結され、地面に接触支持された支持フレームおよび前記支持フレーム上に形成されて使用者の両足が安着する一対の回転運動部を含む下部構造体と、を含み、
前記一対の回転運動部のそれぞれは、相互に独立して回転し、
前記支え構造体は、使用者の腕または肩が安着支持される腕支え部および前記腕支え部の両側から下方突出形成された一対の高さ調節フレームを含み、
前記一対の第1締結フレームのそれぞれの両側突出方向の末端には、前記一対の高さ調節フレームのそれぞれの両側末端が挿入される一対の第1貫通支持溝が形成され、
前記支持フレームは、所定の弾性を備えた複数の接地部材を介して地面に安着した底フレームおよび前記底フレームの両側のそれぞれから上方突出形成された一対の第2締結フレームを含み、
前記一対の第2締結フレームのそれぞれの両側突出方向の末端には、前記一対の側面フレームのそれぞれの両側末端が挿入される一対の第2貫通支持溝が形成されるスタンド型歩行運動器具。
【請求項2】
前記ボディ構造体、前記支え構造体、前記安全パッドおよび前記下部構造体の相互間は、分離または組み立て可能に形成される請求項1に記載のスタンド型歩行運動器具。
【請求項3】
前記一対の高さ調節フレームのそれぞれは、前記一対の第1締結フレームのそれぞれに挿入位置した状態で複数の締結部材によって前記ボディ構造体と組み立てられ、
前記複数の締結部材は、前記一対の高さ調節フレームのそれぞれおよび前記一対の第1締結フレームのそれぞれを貫通結束し、
前記一対の高さ調節フレームのそれぞれには、相互異なる高さに離隔して配置された複数の高さ調節溝が形成される請求項2に記載のスタンド型歩行運動器具。
【請求項4】
前記安全パッドは、使用者の臀部を包むように形成されたパッド部材および前記パッド部材から延長された複数のストラップを含み、
前記複数のストラップのそれぞれは、長さ調節が可能に形成され、
前記腕支え部の下側面には、それぞれに前記複数のストラップのそれぞれが結束される複数の環部材が形成される請求項3に記載のスタンド型歩行運動器具。
【請求項5】
前記一対の側面フレームのそれぞれは、前記一対の第2締結フレームのそれぞれに挿入位置した状態で複数の結合部材によって前記下部構造体と組み立てられ、
前記複数の結合部材は、前記一対の第2締結フレームをそれぞれの側部から貫通し、前記一対の側面フレームのそれぞれを加圧結束する請求項2に記載のスタンド型歩行運動器具。
【請求項6】
前記前方フレームは、所定の長さの連結フレームおよび前記連結フレームの長さ方向の両端から一側に延長形成される一対のウイングフレームを含み、
前記一対の側面フレームのそれぞれは、前記ウイングフレームのそれぞれに回動可能に結合され、
前記連結フレームおよび前記一対のウイングフレームとの間には、収容空間が形成され、
前記一対の側面フレームは、回動して前記収容空間内に折り畳まれた状態に位置する請求項1に記載のスタンド型歩行運動器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施例は、スタンド型歩行運動器具に関する。
【背景技術】
【0002】
通常、歩行補助装置は、使用者の下半身の筋肉および関節が弱くなるか、または損傷された場合、脚部を骨折した場合などの状況で歩行運動や他の場所に移動する際に体を支えて移動し、リハビリ運動などに利用できるようにする装置である。しかし、前述した歩行補助装置を通じたリハビリ運動は、身体の不自由な老弱者が利用するのに転倒の危険が伴う。
【0003】
これに、使用者のリハビリを助けるための歩行リハビリロボットなどが開発されたが、その費用が非常に高く、設置が難しく、一般家庭への普及には制限がかかっている。また、従来の歩行リハビリ器具などは、単に使用者の一方向の歩行運動のみ補助するように構成されているため、使用者の下半身の筋肉および腰筋肉を全体的かつ多角度で使用しにくいという限界が存在した。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】韓国登録特許公報第10-1825414号(2018.01.30)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の実施例は、使用者の歩行運動を補助して筋力強化および認知症の予防に役立つことができるスタンド型歩行運動器具を提供するためのものである。
【0006】
また、本発明の実施例は、身体の不自由な使用者の歩行運動の間、使用者の転倒およびそれによる負傷の危険を防止できるスタンド型歩行運動器具を提供するためのものである。
【0007】
また、本発明の実施例は、分離および組み立てが容易で、使用者の設置容易性および運搬の利便性を増大させることができるスタンド型歩行運動器具を提供するためのものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一実施例によると、使用者の左右両側に位置する一対の側面フレーム、前記一対の側面フレームのそれぞれの前方で前記一対の側面フレームを連結する前方フレームおよび前記一対の側面フレームのそれぞれで上方突出形成された一対の第1締結フレームを含むボディ構造体と、前記一対の側面フレームのそれぞれの上側に前記一対の第1締結フレームを介して連結され、使用者の身体の一部を支持するように形成された支え構造体と、前記支え構造体の下側に分離可能に結束して使用者の臀部を支持可能にする安全パッドと、前記一対の側面フレームの下側に連結され、地面に接触支持された支持フレームおよび前記支持フレーム上に形成されて使用者の両足が安着する一対の回転運動部を含む下部構造体と、を含み、前記一対の回転運動部のそれぞれは、相互に独立して回転するスタンド型歩行運動器具を提供し得る。
【0009】
前記ボディ構造体、前記支え構造体、前記安全パッドおよび前記下部構造体の相互間は、分離または組み立て可能に形成され得る。
【0010】
前記支え構造体は、使用者の腕または肩が安着支持される腕支え部および前記腕支え部の両側から下方突出形成された一対の高さ調節フレームを含み、前記一対の第1締結フレームの突出方向の末端には、前記一対の高さ調節フレームのそれぞれが挿入される第1貫通支持溝が形成され、前記一対の高さ調節フレームのそれぞれは、前記一対の第1締結フレームのそれぞれに挿入位置した状態で複数の締結部材によって前記ボディ構造体と組み立てられ、前記複数の締結部材は、前記一対の高さ調節フレームのそれぞれおよび前記一対の第1締結フレームのそれぞれを貫通結束し、前記一対の高さ調節フレームのそれぞれには、相互異なる高さに離隔して配置された複数の高さ調節溝が形成され得る。
【0011】
前記安全パッドは、使用者の臀部を包むように形成されたパッド部材および前記パッド部材から延長された複数のストラップを含み、前記複数のストラップのそれぞれは、長さ調節が可能に形成され、前記腕支え部の下側面には、それぞれに前記複数のストラップのそれぞれが結束される複数の環部材が形成され得る。
【0012】
前記下部構造体は、所定の弾性を備えた複数の接地部材を介して地面に安着した底フレームおよび前記底フレームの両側のそれぞれから上方突出形成された一対の第2締結フレームを含み、前記一対の第2締結フレームのそれぞれの突出方向の末端には、前記一対の側面フレームのそれぞれが挿入される第2貫通支持溝が形成され、前記一対の側面フレームのそれぞれは、前記一対の第2締結フレームのそれぞれに挿入位置した状態で複数の結合部材によって前記下部構造体と組み立てられ、前記複数の結合部材は、前記一対の第2締結フレームをそれぞれの側部から貫通し、前記一対の側面フレームのそれぞれを加圧結束することができる。
【0013】
前記前方フレームは、所定の長さの連結フレームおよび前記連結フレームの長さ方向の両端から一側に延長形成される一対のウイングフレームを含み、前記一対の側面フレームのそれぞれは、前記ウイングフレームのそれぞれに回動可能に結合され、前記連結フレームおよび前記一対のウイングフレームとの間には、収容空間が形成され、前記一対の側面フレームは、回動して前記収容空間内に折り畳まれた状態に位置し得る。
【発明の効果】
【0014】
本発明の実施例によると、使用者の歩行運動を補助して筋力強化および認知症の予防に役立つことができる。
【0015】
また、本発明の実施例によると、身体の不自由な使用者の歩行運動の間、使用者の転倒およびそれによる負傷の危険を防止できる。
【0016】
また、本発明の実施例によると、分離および組み立てが容易で、使用者の設置容易性および運搬の利便性を増大させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の一実施例によるスタンド型歩行運動器具を示した図面。
図2】本発明の一実施例によるスタンド型歩行運動器具の分解状態を示した図面。
図3図1のA部分の拡大図。
図4図1のB部分の拡大図。
図5】本発明の一実施例によるスタンド型歩行運動器具の支え構造体の下側面を示した図面。
図6】本発明の一実施例によるスタンド型歩行運動器具の安全パッドを示した図面。
図7】本発明の一実施例によるスタンド型歩行運動器具のボディ構造体の展開状態を示した図面。
図8】本発明の一実施例によるスタンド型歩行運動器具のボディ構造体の折り畳まれた状態を示した図面。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面を参照して本発明の具体的な実施形態を説明する。しかし、これは例示に過ぎず、本発明はこれに限定されない。
【0019】
本発明を説明するにおいて、本発明に係る公知技術についての具体的な説明が本発明の要旨を不必要に曖昧にすることができると判断される場合には、その詳細な説明を省略する。そして、後述する用語は、本発明における機能を考慮して定義された用語として、これは使用者、運用者の意図または慣例などによって変わることができる。したがって、その定義は、本明細書の全般にわたった内容に基づいて下されるべきであろう。
【0020】
本発明の技術的思想は、特許請求の範囲によって決定され、以下の実施例は、本発明の技術的思想を本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に効率的に説明するための1つの手段に過ぎない。
【0021】
図1は、本発明の一実施例によるスタンド型歩行運動器具10を示した図面であり、図2は、本発明の一実施例によるスタンド型歩行運動器具10の分解状態を示した図面である。
【0022】
図1および図2を参照すると、本発明の一実施例によるスタンド型歩行運動器具10は、ボディ構造体100、支え構造体200、安全パッド300および下部構造体400を含み得る。具体的に、前述したボディ構造体100は、使用者の左右両側に位置する一対の側面フレーム110、一対の側面フレーム110のそれぞれの前方で一対の側面フレーム110を連結する前方フレーム120および一対の側面フレーム110のそれぞれで上方突出形成された一対の第1締結フレーム130を含み得る。
【0023】
また、前述した支え構造体200は、一対の側面フレーム110のそれぞれの上側に一対の第1締結フレーム130を介して連結され得、使用者の身体の一部を支持するように形成され得る。また、前述した安全パッド300は、支え構造体200の下側に分離可能に結束して使用者の臀部を支持することができる。すなわち、使用者の起立状態で足の力が抜けるなどによって転倒することを防止できる。
【0024】
さらに、下部構造体400は、一対の側面フレーム110の下側に連結され、地面に接触支持された支持フレームおよび支持フレーム上に形成されて使用者の両足が安着する一対の回転運動部を含み得る。このとき、本発明の一実施例によるスタンド型歩行運動器具10の場合、ボディ構造体100、支え構造体200、安全パッド300および下部構造体400の相互間が分離または組み立て可能に形成され得る。すなわち、使用者は、本発明の一実施例によるスタンド型歩行運動器具10を分離した状態で運搬または保管でき、必要に応じて簡単に組み立てて用い得る。
【0025】
より具体的に、前述した支え構造体200は、使用者の腕または肩が安着支持される腕支え部210および腕支え部210の両側から下方突出形成された一対の高さ調節フレーム220を含み得る。また、一対の第1締結フレーム130の突出方向の末端には、一対の高さ調節フレーム220のそれぞれが挿入される第1貫通支持溝131が形成され得る。すなわち、一対の第1締結フレーム130は、上側に開放された中空状に形成され得る。
【0026】
一方、前述した下部構造体400は、所定の弾性を備えた複数の接地部材411を通じて地面に安着した底フレーム410および底フレーム410の両側のそれぞれから上方突出形成された一対の第2締結フレーム420を含み得る。また、一対の第2締結フレーム420のそれぞれの突出方向の末端には、一対の側面フレーム110のそれぞれが挿入される第2貫通支持溝421が形成され得る。すなわち、一対の第2締結フレーム420は、上側に開放された中空状に形成され得る。
【0027】
さらに、前述した底フレーム410は、地面と対面できるように所定の幅で形成され得、好ましくは、4つの接地部材411を通じて地面と接触支持されることができる。このとき、4つの接地部材411は、ゴムなどの所定の弾性を備えた材質で形成され得、これによって、使用者の歩行運動の間、下部構造体400が地面から滑ったり押されたりすることによって、使用者が負傷する問題などを防止できる。
【0028】
一方、前述した一対の回転運動部のそれぞれは、使用者の足裏が接地される接地溝が上面に形成され、接地面に滑り止めおよび指圧効果を与えるための指圧突起が形成された円盤形状の回転足場および前記回転足場とねじおよびワッシャーを通じて結合された回転ベースを含み得る。
【0029】
このとき、前述した回転足場は、回転ベースに対してねじ軸を基準に所定角度回転でき、回転ベースと前述した回転足場との間には、ベアリング(図示せず)が設置され得る。すなわち、回転ベースは、回転しないまま底フレーム410に固定設置され得、回転足場は、回転ベース上で独立回転できる。
【0030】
さらに、前述した一対の回転運動部は、使用者の両足を別にそれぞれ接地できるように2つが独立して別に分離することができる。これによって、使用者の各足を安着する位置に応じて回転方向と回転角度を異にする様々な動作を演出して運動することができ、これにより、様々な足の動作を通じた運動で足および腰の筋肉だけでなく、上半身が自由になって全身を踊るように振りながら全身を満遍なく運動させることができる。すなわち、本発明の一実施例によるスタンド型歩行運動器具10は、使用者の歩行運動の間、様々な姿勢および形で体の動きを補助して筋力強化および認知症の予防に役立つことができる。
【0031】
図3は、図1のA部分の拡大図である。
【0032】
図3を参照すると、一対の高さ調節フレーム220のそれぞれは、一対の第1締結フレーム130のそれぞれに挿入位置した状態で複数の締結部材140によってボディ構造体100と組み立てられ得る。具体的に、複数の締結部材140は、一対の高さ調節フレーム220のそれぞれおよび前記一対の第1締結フレーム130のそれぞれを貫通結束するように形成され得る。また、前記一対の第1締結フレーム130のそれぞれの上部には、側面で突出方向に垂直な直径方向に貫通形成された第1締結ホール(図示せず)が形成され得、一対の高さ調節フレーム220のそれぞれには、相互異なる高さに離隔して配置された複数の高さ調節溝221が形成され得る。
【0033】
このとき、前述した支え構造体200の配置高さに応じて第1締結ホールは、複数の高さ調節溝221のうち、いずれか1つと同軸に整列配置され得る。すなわち、第1締結ホールと複数の高さ調節溝221のうち、いずれか1つが同軸に配置された状態で締結部材140が挿入結束されるによって、一対の高さ調節フレーム220および一対の第1締結フレーム130は、相互組み立ておよび固定され得る。
【0034】
さらに、複数の締結部材140のそれぞれは、外面に螺線が形成され得、これを通じて使用者は、締結部材140を回転操作するによってボディ構造体100および支え構造体200の相互間を組み立てることができる。のみならず、締結部材140が複数の高さ調節溝221のうち、いずれか1つと締結されるによって支え構造体200のボディ構造体100に対する締結高さが異なるように形成され得る。すなわち、使用者の身長などに応じて支え構造体200の高さを容易に調節できる。
【0035】
また、前述した支え構造体200がボディ構造体100と組み立てられるによって一対の側面フレーム110は、配置状態が固定され得、一対の側面フレーム110は、前方フレーム120に対して開いた状態を維持しながら設置され得る。
【0036】
図4は、図1のB部分の拡大図である。
【0037】
図4を参照すると、一対の側面フレーム110のそれぞれは、一対の第2締結フレーム420のそれぞれに挿入位置した状態で複数の結合部材430によって下部構造体400と組み立てられ得る。具体的に、一対の第2締結フレーム420のそれぞれの上部には、側面で突出方向に垂直な直径方向に貫通形成された第2締結ホール(図示せず)が形成され得る。このとき、結合部材430のそれぞれは、第2締結ホールのそれぞれに挿入されることができ、複数の結合部材430は、第2締結ホールを通じて一対の第2締結フレーム420を貫通し、一対の側面フレーム110のそれぞれを加圧結束することができる。
【0038】
より具体的に、一対の側面フレーム110が第2締結フレーム420の第2貫通支持溝421に挿入位置した場合、一対の側面フレーム110のそれぞれは、第2貫通支持溝421の下端の密閉面まで挿入位置し、第2締結フレーム420のそれぞれに内接し得る。このとき、複数の結合部材430の外面には、螺線が形成され得、使用者は、第2締結ホールのそれぞれに挿入された複数の結合部材430のそれぞれを回転操作することによって、第2締結フレーム420に内接した一対の側面フレーム110の外面を加圧することができる。
【0039】
すなわち、使用者は、単純に一対の側面フレーム110の下部を一対の第2締結フレーム420に挿入させ、複数の結合部材430を回転操作するによって下部構造体400およびボディ構造体100の相互間を組み立てることができる。これを通じて、補助者の助けなしに使用者一人で下部構造体400およびボディ構造体100を簡単に組み立てることができる。分解時には、逆順に結合部材430を分離し、ボディ構造体100を下部構造体400から分離させることができる。
【0040】
また、前述した下部構造体400がボディ構造体100と組み立てられるによって一対の側面フレーム110は、配置状態が固定され得、一対の側面フレーム110は、展開されて開いた状態を維持して下部構造体400に結合および固定され得る。すなわち、常用者の歩行運動の間、構造的安全性が維持されることができる。
【0041】
図5は、本発明の一実施例によるスタンド型歩行運動器具10の支え構造体200の下側面を示した図面であり、図6は、本発明の一実施例によるスタンド型歩行運動器具10の安全パッド300を示した図面である。
【0042】
図5および図6を参照すると、前述した安全パッド300は、使用者の臀部を包むように形成されたパッド部材310および前記パッド部材310から延長された複数のストラップ320を含み得る。また、複数のストラップ320のそれぞれは、長さ調節が可能に形成され得、パッド部材310は、複数のストラップ320を通じて腕支え部210の下側面に連結され得る。すなわち、安全パッド300は、腕支え部210に連結され、腕支え部210の下側に離隔して位置し得る。
【0043】
一方、前述した安全パッド300は、使用者が一対の回転運動部上に起立して位置している場合は、臀部に直接触れ合わないように、所定距離の下側に離隔して配置され得る。これを通じて、使用者は、安全パッド300に荷重を分散させない状態で自分の足の筋肉だけで身体を支えることができ、使用者の歩行運動の間、足の筋力および腰の筋力強化効率は大幅に増大することができる。また、歩行運動の間、使用者が足の力が抜けるなどで倒れる場合にも、安全パッド300によって使用者の身体を支持することによって、転倒の危険を防止できる。
【0044】
のみならず、前述した安全パッド300は、使用者が一対の回転運動部上に起立して位置している場合、使用者の臀部を接触支持して使用者の身体の重さを支えるように位置し得る。これを通じて、使用者は、足の筋肉機能の低下などで完全に使用者の重さを支えて立っていることが困難な場合にも、安全パッド300に身体を支持した状態で歩行運動を行い得、リハビリ運動を行い得る。
【0045】
一方、前述した腕支え部210の下側面には、それぞれに複数のストラップ320のそれぞれが結束される複数の環部材211が形成され得る。すなわち、安全パッド300は、複数のストラップ320のそれぞれが複数の環部材211のそれぞれに環状構造でホック(Hook)結合され得る。これを通じて、使用者は、補助者の助けなしに安全パッド300を支え構造体200に連結させるか、または分離させ得、使用者の分解または組み立ての容易性が増大できる。
【0046】
さらに、前述したパッド部材310は、使用者の臀部を包む第1パッド311と、使用者の腰部位の前方を包む第2パッド312と、第1パッド311と第2パッド312を連結し、使用者の両足の間に位置する連結部313と、を含み得る。すなわち、安全パッド300は、使用者が倒れる方向と関係なく使用者の身体を支持するように形成され得、使用者の歩行運動の間、足の活動半径を侵害しない形状に形成され得る。
【0047】
図7は、本発明の一実施例によるスタンド型歩行運動器具10のボディ構造体100の展開状態を示した図面であり、図8は、本発明の一実施例によるスタンド型歩行運動器具10のボディ構造体100の折り畳まれた状態を示した図面である。
【0048】
図7および図8を参照すると、前述した前方フレーム120は、所定の長さの連結フレーム121および連結フレーム121の長さ方向の両端から一側に延長形成される一対のウイングフレーム121を含み得、一対の側面フレーム110のそれぞれは、ウイングフレーム121のそれぞれに回動可能に結合され得る。一方、前述した連結フレーム121および一対のウイングフレーム121との間には、収容空間123が形成され得、一対の側面フレーム110は、回動して収容空間123内に折り畳まれた状態に位置し得る。
【0049】
具体的に、前述したウイングフレーム121のそれぞれは、連結フレーム121の両端のうち、いずれか1つから所定の長さに延長形成された第1延長部1221および第1延長部1221の末端から第1延長部1221の長さ方向と直交する方向に延長形成された所定の長さの第2延長部1222を含み得る。このとき、一対の側面フレーム110のそれぞれは、連結フレーム121の両側に位置した第2延長部1222のそれぞれと回動可能に結合され得る。
【0050】
より好ましくは、第2延長部1222のそれぞれは、両端が開放された中空のシリンダー形状に形成され得、一対の側面フレーム110の一部は、第2延長部1222のそれぞれに内接して貫通位置することによって、相互回動されることができる。
【0051】
さらに、前述した一対の側面フレーム110は、回動して折り畳まれた状態に位置し得る。好ましくは、一対の側面フレーム110のそれぞれは、第2延長部1222の長さ方向の軸を中心に回動して連結フレーム121と重ねられるようにフォールディング(Folding)され得、一対の側面フレーム110は、相互重ねられた状態で収容空間123内に位置し得る。すなわち、フォールディングされた状態の側面フレーム110は、前方フレーム120の外側に突出せずに位置し得、ボディ構造体100形状の体積は、減少されることができる。
【0052】
これを通じて、使用者は、本発明の一実施例によるスタンド型歩行運動器具10の運搬または保管時に、一対の側面フレーム110を重ねて位置させ得、ボディ構造体100の体積を最小化して運搬または保管し得る。
【0053】
以上、代表的な実施例を通じて本発明について詳細に説明したが、本発明が属する技術分野において、通常の知識を有する者は、前述した実施例について本発明の範囲から逸脱しない限度内で多様な変形が可能であることを理解するであろう。したがって、本発明の権利の範囲は、説明された実施例に限定して定められてはならず、後述する特許請求の範囲だけでなく、この特許請求の範囲と均等なものなどによって定められなければならない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8