(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-04
(45)【発行日】2022-10-13
(54)【発明の名称】表面処理装置ための攪拌器及びそれを有する表面処理装置
(51)【国際特許分類】
A47L 9/04 20060101AFI20221005BHJP
【FI】
A47L9/04 A
(21)【出願番号】P 2021521415
(86)(22)【出願日】2019-10-18
(86)【国際出願番号】 US2019056931
(87)【国際公開番号】W WO2020081931
(87)【国際公開日】2020-04-23
【審査請求日】2021-04-19
(32)【優先日】2018-10-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2018-10-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2019-06-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2019-08-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】510053422
【氏名又は名称】シャークニンジャ オペレーティング エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【氏名又は名称】恩田 博宣
(74)【代理人】
【識別番号】100142907
【氏名又は名称】本田 淳
(72)【発明者】
【氏名】ガシン,スティーブン
(72)【発明者】
【氏名】ソーン,ジェイソン ビー.
(72)【発明者】
【氏名】ユディ,アダム
(72)【発明者】
【氏名】ブルナー,チャールズ エス.
(72)【発明者】
【氏名】カラー,グザヴィエ エフ.
(72)【発明者】
【氏名】サルダール,ニコラス
(72)【発明者】
【氏名】ヴルドリャク,オグンジェン
(72)【発明者】
【氏名】ダー マーデロシアン,ダニエル アール.
(72)【発明者】
【氏名】ブラウン,アンドレ ディー.
(72)【発明者】
【氏名】イネス,ダニエル ジェイ.
【審査官】程塚 悠
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-188951(JP,A)
【文献】特開2008-043351(JP,A)
【文献】特開2010-246848(JP,A)
【文献】特開2000-139786(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0280957(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2016/0278595(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0320278(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47L 9/02-9/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
掃除機のための攪拌器であって、
本体と、
前記本体から延在する少なくとも1つの変形可能なフラップであって、前記変形可能なフラップが少なくとも1つのテーパを含み、前記少なくとも1つのテーパが前記変形可能なフラップのクリーニング縁部を前記本体に接近させる、少なくとも1つの変形可能なフラップと、を備え
、
前記変形可能なフラップが織布材料を含み、
前記変形可能なフラップが、前記クリーニング縁部に沿って耳を含み、
前記変形可能なフラップが、取り付け縁部を含み、前記取り付け縁部が、前記本体に取り付けられた時に、前記テーパを前記変形可能なフラップ内に形成させる複数のセグメントを有する、攪拌器。
【請求項2】
前記少なくとも1つのテーパが、前記少なくとも1つの変形可能なフラップの端部領域に延在する、請求項1に記載の攪拌器。
【請求項3】
前記少なくとも1つのテーパが、第1のテーパと、第2のテーパと、を含み、前記各テーパが前記変形可能なフラップの対応する端部領域に延在する、請求項1に記載の攪拌器。
【請求項4】
前記第1のテーパは、第1の傾斜を有し、前記第2のテーパは、第2の傾斜を有し、前記第1の傾斜は、前記第2の傾斜とは異なる、請求項3に記載の攪拌器。
【請求項5】
前記少なくとも1つの変形可能なフラップが、複数の変形可能なフラップを含み、前記各変形可能なフラップが前記本体の周りにらせん状に延在し、前記各変形可能なフラップの
長手方向軸の長さが前記本体の
長手方向軸の長さよりも小さい、請求項1に記載の攪拌器。
【請求項6】
前記各変形可能なフラップが、前記本体の端部領域から前記本体の中央領域まで延在する、請求項
5に記載の攪拌器。
【請求項7】
少なくとも1つのブラシ毛ストリップをさらに含み、前記少なくとも1つのブラシ毛ストリップが対応する変形可能なフラップ
に平行に延在する、請求項1に記載の攪拌器。
【請求項8】
前記少なくとも1つのブラシ毛ストリップの
長手方向軸の長さが、前記対応する変形可能なフラップの
長手方向軸の長さよりも小さい、請求項
7に記載の攪拌器。
【請求項9】
1つ又は複数のリブを含む攪拌器チャンバと、
攪拌器の少なくとも一部分が前記1つ又は複数のリブと係合するように前記攪拌器チャンバ内に配置される攪拌器であって、前記攪拌器が、
本体と、
前記本体から延在する少なくとも1つの変形可能なフラップであって、前記変形可能なフラップが少なくとも1つのテーパを含み、前記少なくとも1つのテーパが前記変形可能なフラップのクリーニング縁部を前記本体に接近させる、少なくとも1つの変形可能なフラップと、を含む攪拌器と、を備え
、
前記リブが攪拌器カバーから延在し、
前記攪拌器カバーが端部キャップである、掃除機。
【請求項10】
前記1つ又は複数のリブが、前記攪拌器チャンバの対向する遠位端に配置される、請求項
9に記載の掃除機。
【請求項11】
前記少なくとも1つのテーパが、第1のテーパと、第2のテーパとを含み、前記第1及び第2のテーパが、対応する変形可能なフラップの対向する端部領域内に延在する、請求項
10に記載の掃除機。
【請求項12】
前記攪拌器が、少なくとも1つのブラシ毛ストリップをさらに含み、前記少なくとも1つのブラシ毛ストリップが、対応する変形可能なフラップ
に平行に延在する、請求項
9に記載の掃除機。
【請求項13】
前記少なくとも1つのブラシ毛ストリップの
長手方向軸の長さが、前記対応する変形可能なフラップの
長手方向軸の長さよりも小さい、請求項
12に記載の掃除機。
【請求項14】
前記少なくとも1つのテーパが、第1のテーパと、第2のテーパとを含み、前記各テーパが前記変形可能なフラップの対応する端部領域に延在する、請求項
9に記載の掃除機。
【請求項15】
前記本体が、前記本体の中央領域に向かって延在するテーパを含む、請求項
9に記載の掃除機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の参照
[001] 本出願は、2018年10月19日に出願された「Hair Cutting Brushroll」と題された米国仮出願番号62/747,991、2019年6月17日に出願された「Hair Cutting Brushroll」と題された米国仮出願番号第62/862,425号、2018年10月26日に出願された「Surface Treatment Apparatus configured to urge Fibrous Debris along an Agitator」と題された米国仮出願番号62/751,015、及び2019年8月15日に出願された「Hair Cutting Brushroll」と題された米国仮出願番号第62/887,306号の利益を主張し、これらのそれぞれは、参照により本明細書に完全に組み込まれる。
【0002】
[002] 本開示は、一般に掃除機に関し、より具体的には、攪拌器から破片を移動及び/又は除去するためのシステムを含む掃除機に関する。
【背景技術】
【0003】
[003] 掃除機を使用して、さまざまな表面を掃除することができる。一部の掃除機は、回転攪拌器(例えば、ブラシロール)を含む。公知の掃除機は、一般的に破片の収集に効果的であるが、一部の破片(例えば、毛髪、毛皮、又は類似のものなど細長い破片)は、攪拌器内で絡まる場合がある。絡まった破片は、攪拌器の効率を減少させることがあり得、攪拌器を回転させるモータ、ベアリング、支持構造体、及び/又はドライブレインに損傷を与え得る。さらに、破片がブラシ毛に絡まっているため、絡まった破片を攪拌器から取り外すのは難しい場合がある。
【発明の概要】
【0004】
[004] 実施形態は、同様の参照番号が類似の部分を示す添付図面において、例によって示される。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【
図1】
図1は、本開示の実施形態と一致する、掃除機の1つの実施形態の底面図である。
【
図2】
図2は、本開示の実施形態と一致する、線II-IIに沿った
図1の掃除機の断面図を示す。
【
図3】
図3は、本開示の実施形態と一致する、一般に、毛髪移動システムの一実施例を示す。
【
図4】
図4は、一般に、
図1の線IV-IVに沿ったくし状ユニットの1つの実施形態の斜視断面図を示す。
【
図5】
図5は、一般に、
図1の線IV-IVに沿った
図4のくし状ユニットの断面図を示す。
【
図6】
図6は、一般に、
図2の線VI-VIに沿った
図4のくし状ユニットの断面図を示す。
【
図7】
図7は、一般に、
図2の線VI-VIに沿ったくし状ユニットの別の実施形態の断面図を示す。
【
図7A】
図7Aは、本開示の実施形態と一致する、横方向(又は端部)領域の歯よりも大きな測定値の長さを有する中央領域に歯を有するくし状ユニットの実施例の斜視図を示す。
【
図8】
図8は、一般に、線II-IIに沿った、
図1の掃除機の複数の断面攪拌器チャンバの1つの実施形態の断面図を示す。
【
図9】
図9は、本開示の実施形態と一致する、
図1の掃除機と併用することができる攪拌器の側面概略図である。
【
図10】
図10は、本開示の実施形態と一致する、
図9の攪拌器と係合(例えば、接触)するように構成される複数のリブの概略図を示す。
【
図11】
図11は、本開示の実施形態と一致する、攪拌器と係合(例えば、接触)するように構成される複数のリブの概略図を示す。
【
図12】
図12は、本開示の実施形態と一致する、表面クリーニングヘッドの概略断面端部図を示す。
【
図13】
図13は、本開示の実施形態と一致する、
図12の表面クリーニングヘッドの断面斜視図を示す。
【
図14】
図14は、本開示の実施形態と一致する、表面クリーニングヘッドの斜視図を示す。
【
図14A】
図14Aは、本開示の実施形態と一致する、攪拌器カバーの実施例の斜視図を示す。
【
図14B】
図14Bは、本開示の実施形態と一致する、それに連結された攪拌器カバー14Aを有するロボットクリーナーの一部分の斜視図を示す。
【
図15】
図15は、本開示の実施形態と一致する、
図14の表面クリーニングヘッドとともに使用することができる攪拌器カバーの斜視図を示す。
【
図17】
図17は、本開示の実施形態と一致する、
図14の表面クリーニングヘッドとともに使用することができる攪拌器カバーの斜視図を示す。
【
図19】
図19は、本開示の実施形態と一致する、リブの側面図を示す。
【
図20】
図20は、本開示の実施形態と一致する、フラップとブラシ毛を有する攪拌器の概略図を示す。
【
図21】
図21は、本開示の実施形態と一致する、ブラシ毛を有する攪拌器の概略図を示す。
【
図22】
図22は、本開示の実施形態と一致する、端部キャップを有する攪拌器の概略断面図を示す。
【
図23】
図23は、本開示の実施形態と一致する、攪拌器の一部分に沿って延在し、端部キャップの間に配置されたリブを有する
図22の攪拌器の実施例の概略断面図を示す。
【
図24】
図24は、本開示の実施形態と一致する、攪拌器の端部キャップの斜視図を示す。
【
図26】
図26は、本開示の実施形態と一致する、端部キャップの斜視図を示す。
【
図27A】
図27Aは、本開示の実施形態と一致する、端部キャップの斜視図を示す。
【
図27B】
図27Bは、本開示の実施形態と一致する、連結する
図27Aの端部キャップを有する表面クリーニングヘッドの斜視図を示す。
【
図28】
図28は、本開示による、攪拌器の別の実施例の正面図である。
【
図29】
図29は、本開示の実施形態と一致する、線29-29に沿った
図29の攪拌器の断面図を示す。
【
図30】
図30は、本開示の実施形態と一致する、フラップのない
図29の攪拌器の細長い本体の一実施例を示す。
【
図32】
図32は、本開示の実施形態と一致する、細長い本体のない
図29のフラップの一実施例を示す。
【
図34】
図34は、本開示の実施形態と一致する、テーパを形成するために部分を除去したフラップの一実施例を示す。
【
図35】
図35は、本開示の実施形態と一致する、テーパを形成するように構成されるベースを有するフラップの別の実施例を示す。
【
図36】
図36は、本開示の実施形態と一致する、攪拌器本体に対して非垂直角度で配置されるフラップを有する攪拌器の一実施例を示す。
【
図37】
図37は、本開示の実施形態と一致する、フラップの遠位端と係合するための複数のリブを有する端部キャップの別の実施例を示す。
【
図38】
図38は、本開示と一致する、掃除機の別の実施例を示す。
【
図39】
図39は、本開示の実施形態と一致する、トリガーを含む
図38のハンド掃除機の一実施例を示す。
【
図40】
図40は、本開示の実施形態と一致する、それを通って延在する空気流経路を含む、
図38のハンド掃除機の一実施例を示す。
【
図41】
図41は、一般に、本開示の実施形態と一致する、ハンド掃除機の本体に固定された破片収集チャンバの拡大図の一実施例を示す。
【
図42】
図42は、一般に、本開示の実施形態と一致する、ハンド掃除機の本体に固定されていない破片収集チャンバの拡大図の一実施例を示す。
【
図43】
図43は、一般に、本開示の実施形態と一致する、破片収集チャンバ及び1次フィルタの一実施例を示す。
【
図44】
図44は、一般に、本開示の実施形態と一致する、リッドが開いている
図43の破片収集チャンバ及び1次フィルタの一実施例を示す。
【
図45】
図45は、一般に、本開示の実施形態と一致する、第2ステージフィルタの一実施例を示す。
【
図46】
図46は、一般に、本開示の実施形態と一致する、プリモータフィルタの一実施例を示す。
【
図47】
図47は、一般に、本開示の実施形態と一致する、ポストモータフィルタの一実施例を示す。
【
図48】
図48は、一般に、本開示に記載される特徴のうちの1つ又は複数を含み得る、ロボット掃除機の1つの実施形態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0006】
[060] 本開示のさまざまな実施形態の作製及び使用について以下で詳細に説明するが、本開示は、幅広い特定の文脈で具現化され得る、多くの適用できる発明の概念を提供することが理解されるべきである。本明細書で論じる特定の実施形態は、本開示の作製及び使用の特定の方法を単に例示するものであり、本開示の範囲を限定するものではない。
【0007】
[061] 本開示は、一般に、表面処理装置用の攪拌器を対象とする。攪拌器は、本体及び本体から延在する変形可能なフラップを含む。変形可能は、変形可能なフラップの対応する端部領域内に延在する1つ又は複数のテーパを含む。攪拌器は、攪拌器が攪拌器チャンバ内で回転できるように、表面処理装置の攪拌器チャンバ内に受容されるように構成される。攪拌器の回転により、変形可能なフラップが、その上に堆積された破片が変形可能なフラップによって妨害され得るように、掃除する表面(例えば、床)と係合する。動作中、1つ又は複数のテーパは、本体の長手方向軸に沿って共通の位置(例えば、除去位置)に向かって繊維質の破片(例えば、毛髪)の移動を促進し得る。
【0008】
[062] ここで
図1及び
図2を参照すると、掃除機10の1つの実施形態が一般に図示される。掃除機10という用語は、ハンド操作掃除機及びロボット掃除機を含むがこれに限定されない、任意のタイプの掃除機を指すことが意図される。ハンド操作掃除機の非限定的な例としては、直立掃除機、キャニスター掃除機、スティック掃除機、及びセントラル掃除機システムが挙げられる。従って、本開示のさまざまな態様が、ハンド操作掃除機又はロボット掃除機の文脈で図示及び/又は説明され得るが、別段の記載がない限り、本明細書に開示される特徴は、ハンド操作掃除機及びロボット掃除機の両方に適用可能であると理解されるべきである。
【0009】
[063] これを念頭に置いて、
図1は、一般に、掃除機10の底面図を示し、
図2は、一般に、
図1の線II~IIに沿った掃除機10の断面を示す。当然のことながら、
図1及び2に示す掃除機10は、例示的な目的のみを目的としており、本開示と一致する掃除機は、
図1及び
図2に示す全ての特徴を含んではならず、及び/又は
図1及び
図2に示されていない追加の特徴を含んでもよい。例示的な目的のためにのみ、掃除機10は、クリーニングヘッド(ノズル及び/又はクリーニングノズルとも呼ぶことができる)12及び随意にハンドル14を含み得る。図示の実施形態では、ハンドル14は、ユーザが、1つ又は複数の車輪16を使用して、掃除する表面114(例えば、床)上にクリーニングヘッド12を移動するために立ったままでハンドル14を掴んでもよいように、クリーニングヘッド12に枢動可能に連結される。しかしながら、クリーニングヘッド12及びハンドル14は、統合又は一体構造(例えば、ハンドル付き掃除機など)であり得ることが理解されるべきである。代替的に、ハンドル14は除去され得る(例えば、ロボット掃除機内など)。
【0010】
[064] クリーニングヘッド12は、1つ又は複数の攪拌器チャンバ22を少なくとも部分的に規定/含むクリーニングヘッド本体又はハウジング13を含む。攪拌器チャンバ22は、クリーニングヘッド12/クリーニングヘッド本体13の底面/プレート25の一部内及び/又はその一部によって規定される、1つ又は複数の開口部(又は空気入口)23を含む。少なくとも1つの回転攪拌器又はブラシロール18は、クリーニングヘッド12(永久的に又はそれに取り外し可能に連結される)に連結されるように構成され、1つ又は複数の回転システム24によって、攪拌器チャンバ22内の旋回軸20(例えば、
図2の矢印Aの方向及び/又は逆方向の)の周りを回転するように構成される。回転システム24は、掃除機ヘッド12及び/又はハンドル14内に少なくとも部分的に配置されてもよく、攪拌器18を回転させるための1つ又は複数のベルト及び/又はギアトレイン28に連結された1つ又は複数のモータ26(ACモータ及び/又はDCモータのいずれか)であり得る。
【0011】
[065] 掃除機10は、回転攪拌器18によって収集された破片が貯蔵され得るように、攪拌器チャンバ22と流体連通する破片収集チャンバ30を含む。攪拌器チャンバ22及び破片チャンバ30は、攪拌器チャンバ22及び破片収集チャンバ30内の空気流(例えば、部分的真空)を生成し、攪拌器チャンバ22及び/又は攪拌器18に近接する破片を吸引するために、真空源32(例えば、吸引モータ又は類似のもの)に流体連結され得る。理解されるように、攪拌器18の回転は、クリーニング表面からの破片の攪拌/剥離を補助し得る。任意選択で、真空空気流に閉じ込められた任意の破片(例えば、ダスト粒子など)を除去するために、1つ又は複数のフィルタ34が提供され得る。破片チャンバ30、真空源32、及び/又はフィルタ34は、クリーニングヘッド12及び/又はハンドル14に少なくとも部分的に位置し得る。さらに、破片チャンバ30、真空源32、及び/又はフィルタ34を流体連結するために、1つ又は複数の吸引チューブ、ダクト、又は類似のもの36が提供され得る。例えば、吸引チューブ36は、
図2の吸引入口及び/又は吸引開口部33を含んでもよく、吸引チューブ36を攪拌チャンバ22(例えば、攪拌チャンバ22からの吸引チューブ36の入口である)から分離する。掃除機10は、回転システム24及び/又は真空源32などであるが、これらに限定されない掃除機10のさまざまな構成要素に電力を提供するために、電気コード/プラグ、電池(例えば、充電式、及び/又は非充電式電池)、及び/又は回路(例えば、AC/DCコンバータ、電圧レギュレータ、昇圧/降圧トランス、又は類似のもの)などであるが、これらに限定されない1つ又は複数の電源を含んでもよい、及び/又はこれらに電気的に連結されるように構成され得る。
【0012】
[066] 攪拌器18は、長手方向/旋回軸20に沿って延在し、その周りを回転するように構成される、細長い攪拌器本体40を含む。攪拌器18(例えば、攪拌器18の端部のうちの1つ又は複数であるが、これに限定されない)は、掃除機ヘッド12に永久的又は取り外し可能に連結され、回転システム24によって旋回軸20の周りを回転させてもよい。図示の実施形態では、細長い攪拌器本体40は、一般に、略円筒形の断面を有するが、他の断面形状(楕円形、六角形、長方形、八角形、凹形、凸状などであるが、これに限定されない)も可能である。攪拌器18は、細長い攪拌器本体40の外側の周りに、ブラシ毛、織物、ナップ、パイル、及び/又はその他の掃除要素、(又はそれらの任意の組み合わせ)42を有し得る。ブラシロール及び他の攪拌器18の例が、米国特許第9,456,723号及び米国特許出願公開第2016/0220082号により詳細に示され、記載され、参照により本明細書に完全に組み込まれる。
【0013】
[067] 攪拌器18が攪拌チャンバ22内で回転するとき、攪拌器18は、毛髪、ストリング、及び類似のものを含むがこれらに限定されない細長い(又は繊維状の)破片と接触し得る。繊維質の破片44は、攪拌器18の直径よりもはるかに長い長さを有し得る。非限定的な例として、繊維質の破片44は、攪拌器18の直径よりも2~10倍長い長さを有し得る。攪拌器18の回転、並びに繊維質の破片44の長さ及び可撓性のため、繊維質の破片44は、攪拌器18の直径の周りに巻かれる傾向がある。
【0014】
[068] 理解され得るように、攪拌器18上に蓄積する過剰な量の繊維質の破片44は、攪拌器18の効率を減少させ、及び/又は掃除機10(例えば、回転システム24又はこれに類するもの)に損傷を引き起こす場合がある。攪拌器18の周りに巻き付けられる繊維質の破片44の問題に対処するために、掃除機10は、攪拌チャンバ22内に少なくとも部分的に配置される1つ又は複数の毛髪移動システム49及び/又は1つ又は複数のくし状ユニット50(デブリダとも呼ばれる)を含み得る。本明細書で説明するように、毛髪移動システム49は、攪拌器18が旋回軸20の周りを回転するとき、攪拌器18の周りに巻き込まれた繊維質の破片44の少なくとも一部を攪拌器18に沿って移動させる(及び随意に攪拌器18から除去される)ように構成され得る。くし状ユニット50(随意に毛髪移動システム49と組み合わせて使用され得る)は、攪拌器18の周りに巻かれた繊維質の破片44の少なくとも一部を剥がすように構成されてもよく、剥がされた繊維質の破片44は、吸引チューブ36を通して、吸引空気流に、最終的に破片収集チャンバ30に混入され得る。毛髪移動システム49は、1つ又は複数のリブ116、ブラシ毛60、及び/又は側壁62(例えば、弾性変形可能な側壁/フラップ)を含み得る。少なくとも1つのリブ116(隠線で示される)は、表面クリーニングヘッド12内に延在し得、攪拌器18上の1つ又は複数の所定の位置に向かって繊維質の破片を付勢し得るように、攪拌器18と係合(例えば、接触)するように構成され得る。例えば、少なくとも1つのリブ116は、繊維質の破片が攪拌器18の周りで絡み合うようになると、繊維質の破片がリブ116と係合(例えば、接触)し、攪拌器18に沿って所定の位置に向かって付勢されるように、攪拌器18の長手方向軸Lに対して横方向(例えば、非垂直角度で)に延在し得る。掃除機10は、毛髪移動システム49及びくし状ユニット50の両方で図示されるが、掃除機10のいくつかの実施例は、毛髪移動システム49又はくし状ユニット50のみを含み得ることが理解されるべきである。
【0015】
[069] ここで
図3を参照すると、毛髪移動システム49の一実施例が一般に、図示される。毛髪移動システム49は、1つ又は複数の列又はストリップに整列した攪拌器18上に複数のブラシ毛60を含み得る。代替的に(又は追加的に)、毛髪移動システム49は、ブラシ毛60の少なくとも1つの列に隣接した1つ又は複数の側壁及び/又は連続的な側壁(いくつかの実施例では、フラップ又は弾性変形可能なフラップと呼んでもよい)62を含み得る。ブラシ毛60及び/又は連続する側壁62の列は、攪拌器18のブラシ毛60に絡まり合う毛髪を減少させるように構成される。随意に、ブラシ毛及び側壁62の組み合わせは、攪拌器18の1つ又は複数の収集領域(例えば、攪拌器18の中央領域41などであるが、これに限定されない)に向かって毛髪を移動させる/付勢するアルキメデスねじ力を生成するように構成され得る。ブラシ毛60は、連続ブラシ毛60の列及び/又は1つ又は複数の列に配置されたブラシ毛60の複数の房を含み得る。
【0016】
[070] 複数のブラシ毛60は、細長い攪拌器本体40(例えば、ベース部分)から外向きに(例えば、一般に外向きに放射状に)延在し、1つ又は複数の連続的な列を規定する。ブラシ毛60の連続列のうちの1つ又は複数は、1つ又は複数の、形状ロック連結(例えば、舌及び溝接続、T溝接続、又はこれに類するものを含むがこれらに限定されない)、締りばめ結合(例えば、締まりばめ、圧入嵌合、摩擦嵌め、モルステーパ、又はこれに類するもの)、接着剤、締め具オーバーモールド、又は類似のものを使用して、細長い攪拌器本体40に連結(永久的に又は取り外し可能に連結される)され得る。
【0017】
[071] ブラシ毛60の列は、攪拌器18の細長い攪拌器本体40の長手方向軸/旋回軸20の少なくとも一部分の周りを少なくとも部分的に回転し、かつそれに沿って延在する。本明細書で定義されるように、ブラシ毛60の連続的な列は、回転軸20に沿った隣接するブラシ毛60の間の間隔が、ブラシ毛60の最大断面寸法(例えば、直径)の3倍以下である、複数のブラシ毛60として定義される。
【0018】
[072] 上述のように、複数のブラシ毛60は、攪拌器18の細長い攪拌器本体40の長手方向軸/旋回軸20の少なくとも一部分の周りに少なくとも部分的に回転し、及びそれらに沿って延在する、少なくとも1つの列内に整列され、及び/又はそれを規定する。例えば、ブラシ毛60の列のうちの少なくとも1つは、略らせん状、弓状、及び/又はシェブロン構成/パターン/形状に配置され得る。任意選択で、ブラシ毛60の列(例えば、列全体又はその一部分)のうちの1つ又は複数は、一定のピッチ(例えば、一定のらせんピッチ)を有し得る。代替的に(又は追加的に)、ブラシ毛60の列(例えば、列全体又はその一部分)のうちの1つ又は複数は、可変ピッチ(例えば、可変らせんピッチ)を有し得る。例えば、ブラシ毛60の列の少なくとも一部分は、毛髪の移動を加速する、及び/又は一般に破片を所望の位置(例えば、攪拌器18の中央領域41及び/又は吸引チューブ36の1次入口33に向かって)に向けるように構成される可変ピッチを有し得る。
【0019】
[073] 一実施例では、ブラシ毛60の少なくとも1つの列は、少なくとも1つの側壁62に近接して(例えば、すぐ近くに隣接して)配置され得る。側壁62は、ブラシ毛60が左から右に自由に曲がることを許容する一方で、最も近い列のブラシ毛60に可能な限り近く配置され得る。例えば、側壁62のうちの1つ又は複数は、ブラシ毛60の列に沿って実質的に連続的に延在し得る。1つの実施形態では、側壁62は、隣接するブラシ毛60の列の長さと少なくとも同じ長さを有し得る。側壁62は、ブラシ毛60の列の少なくとも1つに実質的に平行に延在し得る。本明細書で使用される場合、用語「実質的に平行な」は、側壁62とブラシ毛60の列との間の分離距離が、ブラシ毛60の列の長手方向全体長さに沿って最大分離距離の25%以内、例えば、ブラシ毛60の列の長手方向全体長さに沿って最大分離距離の20%以内、及び/又はブラシ毛60の列の長手方向全体長さに沿って最大分離距離の15%以内、に留まることを意味するように意図される。また、本明細書で使用される場合、「のすぐ近くに隣接する」という用語は、側壁62の高さよりも高い高さを有する他の構造的特徴又は要素が、側壁62と最も近いブラシ毛の列60との間に配置されない、及び側壁62と最も近いブラシ毛の列60との間の分離距離Dが5mm以下である(例えば、3mm以下、2.5mm以下、1.5mm以下、及び/又は1.5mmから3mmの間の任意の範囲)ことを意味することを意図する。
【0020】
[074] 従って、側壁62のうちの1つ又は複数は、攪拌器18の細長い攪拌器本体40の長手方向軸/旋回軸20の少なくとも一部分の周りを少なくとも部分的に回転し、かつそれに沿って延在することができる。例えば、側壁62の少なくとも1つは、略らせん状、弓状、及び/又はシェブロン構成/パターン/形状に配置され得る。任意選択で、側壁62のうちの1つ又は複数(例えば、列全体又はその一部分)は、一定のピッチ(例えば、一定のらせんピッチ)を有し得る。代替的に(又は追加的に)、側壁62(例えば、列全体又はその一部分)のうちの1つ又は複数は、可変ピッチ(例えば、可変らせんピッチ)を有し得る。
【0021】
[075] 攪拌器18は、攪拌器18が旋回軸20の周りを回転するとき、ブラシ毛60の列の後ろに配置された側壁62を有するブラシ毛60の列を有することが示されるが、攪拌器18は、ブラシ毛60の列の前、ブラシ毛60の列の後ろの両方、及び/又はブラシ毛60の列のない1つ又は複数の側壁62を含み得る。上述のように、側壁62のうちの1つ又は複数は、一般に、
図3に示されるように、細長い攪拌器本体40の一部分から外側に延在し得る。例えば、側壁62のうちの1つ又は複数は、ブラシ毛60の列が連結される細長い攪拌器本体40のベースから外側に延在してもよく、及び/又は細長い攪拌器本体40の外周の一部から外側に延在し得る。代替的に(又は追加的に)、側壁62のうちの1つ又は複数は、細長い攪拌器本体40の一部分から内側に延在し得る。例えば、側壁62の半径方向に最も遠位の部分は、細長い攪拌器本体40の隣接する周囲の周辺の半径方向距離の20パーセント以内である、細長い攪拌器本体40の旋回軸20から半径方向の距離で配置され得、及び側壁62の最も近位の部分(すなわち、ベースから離れて伸び始める側壁62の部分)は、細長い攪拌器本体40の隣接する周囲の周辺の半径方向距離よりも小さい半径方向距離で配置され得る。本明細書で使用される場合、用語「隣接した、周囲の周辺」は、旋回軸20の周りの30度の範囲内にある、細長い攪拌器本体40の周辺の一部分を指すことが意図される。
【0022】
[076] いくつかの実施例では、攪拌器18は、少なくとも1つの側壁62と実質的に平行な少なくとも1つの列のブラシ毛60を含み得る。1つの実施形態によれば、一列のブラシ毛60の少なくとも一部分(例えば、全て)は、隣接する側壁62の少なくとも1つの全高さHs(例えば、旋回軸20から測定される高さ)よりも長い、全高さHb(例えば、旋回軸20から測定される高さ)を有し得る。代替的に(又は追加的に)、一列のブラシ毛60の少なくとも一部分(例えば、全て)は、隣接する側壁62の少なくとも1つの高さHsよりも2~3mm(例えば、2.5mmであるが、これに限定されない)長い高さHbを有し得る。代替的に(又は追加的に)、隣接する側壁62の少なくとも1つの高さHsは、列のブラシ毛60の少なくとも一部分(例えば、全て)の高さHbの60~100%であり得る。例えば、ブラシ毛60は、12~32mmの範囲(例えば、18~20.5mmの範囲内であるが、これに限定されるものではない)の高さHbを有してもよく、隣接する側壁62は、10~29mmの範囲(例えば、15~18mmの範囲内であるが、これに限定されるものではない)の高さHを有し得る。
【0023】
[077] ブラシ毛60は、側壁62の最遠位端を越えて少なくとも2mm延在する高さHbを有し得る。側壁62は、ベースから少なくとも2mmの高さHsを有してもよく、ブラシ毛60の高さHbの50%以下の高さHsを有し得る。少なくとも1つの側壁62は、攪拌器18が通常の使用中に回転するとき、少なくとも1つの前後方向のブラシ毛60の剛性を増加させる(例えば、範囲又は動きを減少させる)ために、ブラシ毛60の少なくとも1つの列に対して十分に近くに配置され得る。従って、側壁62は、ブラシ毛60が、前後方向と比較して、少なくとも1つの横方向から横方向へより自由に曲がることを可能にし得る。例えば、ブラシ毛60は、左右方向と比較して前後方向が25%~40%(その中の全ての値及び範囲を含む)硬くてもよい。1つの実施形態によれば、側壁62は、ブラシ毛60の列に隣接して(例えば、すぐ近くに隣接して)位置し得る。例えば、側壁62の最遠位端(すなわち、回転の中心PAから最も遠い側壁62の端部)は、ブラシ毛60の列から1~9mm、ブラシ毛60の列から2~7mm、及び/又はブラシ毛60の列から1~5mm(その中に全ての範囲及び値を含む)など、ブラシ毛60の列から0~10mmとすることができる。
【0024】
[078] 別の実施例では、一列のブラシ毛60の少なくとも一部分(例えば、全て)は、隣接する側壁62の少なくとも1つの全高Hsよりも短い全高Hbを有し得る。代替的に(又は追加的に)、一列のブラシ毛60の少なくとも一部分(例えば、全て)は、隣接する側壁62の少なくとも1つの高さHsよりも2~3mm(例えば、2.5mmなどであるが、これに限定されない)短い高さHbを有し得る。代替的に(又は追加的に)、列中のブラシ毛60の少なくとも一部分(例えば、全て)の高さHbは、隣接する側壁62の少なくとも1つの高さHsの60~100%であり得る。例えば、ブラシ毛60は、10~29mmの範囲(例えば、15~18mmの範囲内であるが、これに限定されるものではない)の高さHbを有してもよく、隣接する側壁62は、12~32mmの範囲(例えば、18~20.5mmの範囲内であるが、これに限定されるものではない)の高さHを有し得る。側壁62は、ブラシ毛60の最遠位端を越えて少なくとも2mm延在する高さHを有し得る。ブラシ毛は、ベースから少なくとも2mmの高さHbを有してもよく、側壁62の高さHsの50%以下である高さHbを上昇させてもよい。
【0025】
[079] 1つの実施形態によれば、側壁62は、可撓性及び/又はエラストマー材料を含み、一般にフラップ及び/又は弾性変形可能なフラップと呼んでもよい。可撓性及び/又はエラストマー材料の例としては、ゴム、シリコーン、及び/又は同種のものが挙げられるが、これに限定されるものではない。側壁62は、可撓性材料及び織物の組み合わせを含み得る。可撓性材料及び織物の組み合わせは、側壁62の摩耗を低減し、それによって側壁62の寿命を延ばし、またクリーニング及び攪拌のための追加の方法を提供する。ゴムは、天然及び/又は合成を含んでもよく、熱可塑性及び/又は熱硬化性プラスチックのいずれかであり得る。ゴム及び/又はシリコーンは、ポリエステル生地及び/又はナイロン生地(例えばPA66)と組み合わされ得る。1つの実施形態では、側壁62は、キャストゴム及び織物(例えば、ポリエステル生地)を含み得る。キャストゴムは、ポリエステル生地で鋳造された天然ゴムを含んでもよい。代替的に(又は追加的に)、キャストゴムは、ポリウレタン(PU 45ショアAなどであるがこれに限定されない)を含み、ポリエステル生地で鋳造し得る。
【0026】
[080] 側壁62は、らせん状の経路上に組み立てられ得るため、異なるらせん半径でそれぞれ異なるらせん状に追従するために、側壁62の上縁及び底縁が必要となり得る。補強材を有する可撓性材料が寿命要件を通過するように選択されるとき、これらの縁部に沿って必要とされる伸縮性は、組み立てられた側壁62の位置が各縁部の異なるらせん半径及びらせん状の経路と一致するように考慮されるべきである(複合側壁62の繊維材料が側壁62の柔軟性を低減することができるため)。これが達成されない場合、側壁62の遠位端は、ブラシ毛60から一定の距離(例えば、本明細書に記載される10mm以内)で位置付けられない場合がある。従って、側壁62の幾何学的形状及び材料選択は、側壁62の空間/位置要件、アンチラップ機能を実施するために必要な柔軟性、及び掃除機での通常の使用に耐えるための耐久性を満たすように選択され得る。織物の添加は、より高い攪拌器回転速度用途(例えば、直立真空用途などであるが、これに限定されない)に有用であり得る。
【0027】
[081] 攪拌器18(例えば、ブラシ毛60及び/又は側壁62)は、ブラシ毛60及び/又は側壁62が掃除する表面に接触することができるように、攪拌器チャンバ22内に整列されるべきである。ブラシ毛60及び/又は側壁62は、望ましくない屈曲を伴わずに、掃除する表面(例えば、カーペット繊維などであるが、これに限定されない)と係合する方向の少なくとも1つにおいて十分に硬く(例えば、カーペットからの破片を攪拌するのに十分に硬い)、なおかつ横方向の屈曲を許容するほど十分に可撓性であるべきである。ブラシ毛60の列に対する側壁62のサイズ(例えば、高さHs)及び位置の両方は、一般にブラシ毛60のベース又は底部の周りに毛髪が絡まるのを防止及び/又は低減するように構成され得る。ブラシ毛60は、硬い床で使用される場合、使用される床から離れるようにサイズ決めされ得る。しかしながら、表面掃除機10がカーペット上にある時、車輪は沈み込み、ブラシ毛60及び/又は側壁62はカーペットを貫通する。ブラシ毛60及び/又は側壁62の長さは、床表面に関係なく、常に床と接触するように選択され得る。攪拌器18の追加的な詳細(ブラシ毛60及び/又は側壁62などであるが、これらに限定されない)は、毛髪除去を有する攪拌器と題する2017年9月8日に出願された米国特許出願公開第2018/0070785号に記載されており、参照により完全に本明細書に組み込まれる。
【0028】
[082] 本明細書で言及されるように、毛髪移動システム49(例えば、ブラシ毛60及び/又は側壁62の組み合わせ)は、繊維質の破片44を所望の及び/又は標的方向に、及び/又は所望の位置に移動させるように構成され得る。本開示の少なくとも一態様によれば、毛髪移動システム49は、繊維質の破片44を、くし状ユニット50に向かって、及び/又は攪拌チャンバ22に流体的に連結される吸引チューブ36の入口に近接する攪拌器18の領域に向かって移動させるように構成される。図示の実施形態では、毛髪移動システム49は、攪拌器18が攪拌チャンバ22内で回転している時に、繊維質の破片44を攪拌器18の中央領域41(例えば、くし状ユニット50に近接し得る)及び吸引チューブ36の1次入口33(
図4~
図6)に向かって移動させるように構成される。例えば、毛髪移動システム49は、攪拌器18に沿って繊維質の破片44をくし状ユニット50に向かって移動させて、くし状ユニット50が攪拌器18から繊維質の破片44を除去することを可能にするように構成されてもよく、それ故、繊維質の破片44は、吸引チューブ36への吸引空気流に混入され得る。
【0029】
[083] 少なくとも1つの実施例では、毛髪移動システム49は、第1及び少なくとも第2の(例えば、左及び右)毛髪移動セクション66、67を含み得る。各毛髪移動セクション66、67は、本明細書に一般的に記述されるように、1つ又は複数の側壁62及び/又はブラシ毛60を含み得る。1つ又は複数の毛髪移動セクション66、67の側壁62及び/又はブラシ毛60は、一般にらせん模様及び/又は一般にシェブロン模様を有し得る。一態様によれば、毛髪移動セクション66、67の少なくとも一部分は、重複領域69で部分的に重複し得る。図示の例では、側壁62のみが重複するが、ブラシ毛60のみが重複してもよく、及び/又は側壁62及びブラシ毛60の両方が部分的に重複し得ることが理解されるべきである。本明細書で使用される場合、攪拌器18が攪拌器チャンバ22内で旋回軸20の周りを回転するとき、隣接する毛髪移動セクション66、67の側壁62及び/又はブラシ毛60が半径方向断面を通過する場合、毛髪移動セクション66、67は重複するとみなされる。重複の量及び/又は程度(すなわち、重複領域69のサイズ)は、意図される用途に応じて変化し得る。例えば、重複領域69のサイズは、くし状ユニット50の長さ、攪拌器18の全長、攪拌器18の回転速度などに応じて変化し得る。1つの実施形態によれば、重複領域69のサイズは10~30mmであってもよく、攪拌器18の長さは225mmであり得る。別の実施形態によると、重複領域69のサイズは、攪拌器18の長さの4~20%であり得る。もちろん、これらは単なる例にすぎない。
【0030】
[084] 任意選択で、側壁62及び/又はブラシ毛60のうちの1つ又は複数の高さは、重複領域69の少なくとも一部分でテーパ付けされ得る。重複領域69における側壁62及び/又はブラシ毛60の高さの減少は、繊維質の破片44が攪拌器18に適用される圧縮力を減少させることによって、攪拌器18からの繊維質の破片44の除去を容易にし得る。
【0031】
[085] 毛髪移動システム49は、2つの隣接する毛髪移動セクション66、67を有し、各々が攪拌器18の長さの一部分のみにわたって延在するが、毛髪移動システム49は、2つの移動セクション66、67よりも多くても、それよりも少なくてもよいことが理解されるべきである。例えば、毛髪移動システム49は、攪拌器18の全長に実質的に沿って延在する1つ又は複数の連続的な毛髪移動セクションを含み得る。特に、細長い毛髪移動セクションは、攪拌器18の両端から標的位置に向かって移動するために、標的位置で方向を変え得る略らせん模様及び/又は略シェブロン模様を有し得る。
【0032】
[086]
図4~
図6に目を向けると、くし状ユニット50の一実施例が一般に、示されている。特に、
図4は、一般に、明確にするために攪拌器18なしの
図1の線IV~IVに沿った斜視断面図を示す。
図5は、一般に、
図1の線IV~IVに沿った断面図を示す。
図6は、一般に、明確にするために、攪拌器18なしの
図2の線VI~VIに沿った断面図を示す。単一のくし状ユニット50のみが示されるが、掃除機10は複数のくし状ユニット50を含み得ることが理解されるべきである。
【0033】
[087] くし状ユニット50は、攪拌器チャンバ22内に少なくとも部分的に配置されてもよく、攪拌器18の長さの一部(例えば、本明細書で論じるようにブラシ毛60及び/又は側壁62)に接触するように構成されるくし状の構造を形成する複数のフィンガ、リブ、及び/又は歯52を含み得る。フィンガ52は、フィンガ52の少なくとも一部がブラシ毛60の端部及び/又は側壁62のうちの1つ又は複数と接触するように、掃除機10の一部分(本体13、攪拌器チャンバ22、底面25、及び/又は破片収集チャンバ30などであるが、これに限定されない)から一般に攪拌器18に向かって延在する(例えば、突出する)ように構成される。攪拌器18の回転により、くし状ユニット50のフィンガ52を複数のブラシ毛60の間を通過させ、及び/又は側壁62のうちの1つ又は複数と接触させ、それによって、毛髪が攪拌器18上に絡まるのを防止する。形状、又はフィンガ、リブ、及び/又は歯52は、特にそのように主張されない限り、本出願で示され、及び/又は記述されたものに限定されないことが理解されるべきである。
【0034】
[088] 1つの実施形態によれば、少なくとも一部のフィンガ52(例えば、フィンガ52の全て)は、側壁62がフィンガ52を通過して回転するとき、フィンガ52の最遠位端が側壁62の2mm以内にあるように、一般に攪拌器18に向かって延在する。そのため、フィンガ52は側壁62に接触してもよく、又は接触しなくてもよい。
【0035】
[089] 代替的に(又は追加的に)、側壁62がフィンガ52を通過して回転するとき、フィンガ52の最遠位端が側壁62と接触する(例えば、重複する)ように、少なくとも一部のフィンガ52(例えば、フィンガ52の全て)は、一般に攪拌器18に向かって延在する。例えば、フィンガ52の最遠位端は、例えば、側壁62の最遠位端の1~3mm、側壁62の最遠位端の0.5~3mm、側壁62の最遠位端の最大2mm、及び/又は側壁62の2mm(その中に全ての範囲及び値を含む)など、側壁62の最遠位端の最大3mm接触し得る。
【0036】
[090] フィンガ52は、くし状ユニット50の長手方向長さLの全て又は一部に沿って、例えば長手方向長さLに沿って均等又はランダムに間隔を空けて配置され得る。1つの実施形態によると、フィンガの密度52(例えば、インチあたりフィンガの数52)は、1インチあたり1~16本のフィンガ52、1インチあたり2~16本のフィンガ52、1インチあたり4~16本のフィンガ52、及び/又は1インチあたり7~9本のフィンガ52(その中に全ての範囲及び値を含む)などであるが、これに限定されない、1インチあたり0.5~16本のフィンガ52の範囲内であり得る。例えば、フィンガ52は、中心から中心までの間隔が2~5mm、中心から中心までの間隔が3~4mm、中心から中心までの間隔が3.25mm、中心から中心までの間隔が1~26mm、中心から中心までの間隔が最大127mm、中心から中心までの間隔が最大102mm、中心から中心までの間隔が最大76mm、中心から中心までの間隔を最大50mm、中心から中心までの間隔が2~26mm、中心から中心までの間隔が2~50.8mm、及び/又は中心から中心までの間隔が1.58~25.4mm(その中に全ての範囲及び値を含む)であり得る。
【0037】
[091] フィンガ52(例えば、歯とも呼ぶ)の幅は、製造及び強度の要件を満たす最小幅を占めるように構成され得る。フィンガ52の幅が狭くなることで、攪拌器18の摩耗を最小限にし、毛髪の除去のためにフィンガ52間の空気流を促進し得る。プラスチックフィンガ52の集合幅は、特にくし状ユニット50がプラスチックである場合、くし状ユニット50の合計幅よりも30%以下であり得る。
【0038】
[092] 輪郭及びブラシロール軸20に沿ったフィンガ52の幅は、構造及び成形要件に基づいてもよい。フィンガ52の遠位端の輪郭は、弓状であってもよく(例えば、丸み付き)、又は鋭利な先端を形成し得る(例えば、前縁及び後縁は、屈曲点で交差して鋭角を形成し得る)。1つの実施形態によれば、フィンガ52の遠位端の輪郭は、材料及び生産要因に基づいて、丸みを帯びて及び滑らかであり得る。例えば、フィンガ52の遠位端の輪郭は、28mmの直径攪拌器18に対して直径で0.6~2.5mm(直径1~2mm及び/又は直径1.6mmなどであるが、これらに限定されない)であり得る。
【0039】
[093] フィンガ52のルートギャップ(例えば、隣接するフィンガ52間の移行)は、攪拌器18の主直径の0~25%の半径方向のギャップ隙間を有し得る。例えば、フィンガ52のルートギャップは、攪拌器18の主直径の3~6%、及び/又は攪拌器18の主直径の5.4%などであるがこれに限定されない、攪拌器18の主直径の2~7%の間であり得る。非限定的な例として、フィンガ52のルートギャップは、28mm攪拌器18に対して1.5mmのギャップであり得る。
【0040】
[094] フィンガ52は、攪拌器18の旋回軸20に略平行なくし状ユニット50の長手方向長さLに沿って延在する方向に間隔を置いていることが示されるが、フィンガ52の全て又は一部が、旋回軸20に対して横断する1つの又は複数の方向(例えば、V形状などであるが、これに限定されない)に、1つ又は複数の軸(例えば、複数の軸)に沿って延在し得ることが理解されるべきである。
【0041】
[095] くし状ユニット50は、例えば、吸引チューブ36の1次吸引入口33に対応する部分など、攪拌チャンバ22の長さの一部分のみにわたって延在する。少なくとも1つのくし状ユニット50は、吸引チューブ36の1次吸引入口33に近接して配置され得る。本明細書で使用される場合、語句「吸引チューブ36の1次吸引入口33に対して近接」などは、くし状ユニット50が、吸引チューブ36の1次吸引入口33の断面積の20%未満の距離で、1次吸引入口33の内部及び/又は上流に配置されることを意味することを意図している。
【0042】
[096] 図示の例では、掃除機10は、1次吸引入口33(
図6に最もよくわかる)と、攪拌チャンバ22の長さに沿って1次吸引入口33から横方向(例えば、左及び右)に延在する2つの隣接する2次吸引入口71とを有することが示される。吸引チューブ36の1次吸引入口33及び2次吸引入口71は、攪拌チャンバ22と攪拌チャンバ22から吸引経路の開始を規定する吸引チューブ36との間の移行領域として規定される。掃除機10は、単一の1次吸引入口33及び2つの隣接する2次吸引入口71のみを有することが示されるが、掃除機10は、2つの2次吸引入口71及び/又は複数の1次吸引入口33よりも少ないか、又はより大きくてもよいことが理解されるべきである。複数の1次吸引入口33を有する実施形態では、掃除機10は、複数のくし状ユニット50を随意に含んでもよい。さらに、掃除機10は、いかなる2次吸引入口71も有さなくてもよい。
【0043】
[097] 吸引チューブ36の1次吸引入口33は、隣接する2次吸引入口71の高さよりも大きい高さを有すると定義される。このように、1次吸引入口33は、2次吸引入口71と比較して、より大きな圧力(しかしより低い速度)を有し得る。例えば、2次吸引入口71は、1次吸引入口33の高さの25%未満である高さを有してもよく、例えば、2次吸引入口71は、1次吸引入口33の高さの20%未満である高さを有してもよく、2次吸引入口71は、1次吸引入口33の高さの15%未満である高さを有してもよく、及び/又は2次吸引入口71は、1次吸引入口33の高さの10%未満である高さを有し得る(その中に全ての値及び範囲を含む)。1次吸引入口33は、攪拌チャンバ22の長さよりも小さい長さを集合的に有する。例えば、1次吸引入口33の合計長さは、攪拌チャンバ22の長さの80%未満であり、例えば、1次吸引入口33の合計長さは、攪拌チャンバ22の長さの60%未満であり得、1次吸引入口33の合計長さは、攪拌チャンバ22の長さの50%未満であり得、1次吸引入口33の合計長さは、攪拌チャンバ22の長さの40%未満であり得、及び/又は1次吸引入口33の合計長さは、攪拌チャンバ22の長さの30%未満であり得る(その中の全ての値及び範囲を含む)。
【0044】
[098] 一態様によれば、2次吸引入口71の上面は、掃除機10が掃除する表面上に配置されるとき、掃除する表面から3~5mm配置され得る。2次吸引入口71は、1次吸引入口33から攪拌チャンバ22の実質的に全長にわたって延在するように構成され得る。この構成により、空気流が破片を混入するには低すぎる攪拌チャンバ22内のデッドスポットを低減及び/又は除去することによって、掃除機10の吸引を強化し得る。追加的に(又は代替的に)、1次吸引入口33の上面は、2次吸引入口71の上面(例えば、床から15~21mm)から12~18mm(例えば、15mm)であり得る。
【0045】
[099] 本明細書で論じるように、くし状ユニット50のフィンガ52は、攪拌器18、例えば、ブラシ毛60及び/又は側壁62に接触するように構成され得る。一態様によれば、くし状ユニット50のフィンガ52は全て、一般に、
図4~
図6に図示するのと実質的に同じ高さを有し得る。一態様によれば、フィンガ52は8~10mmの高さを有してもよく、くし状ユニット50は、30~40mm(例えば、35mmであるが、これに限定されない)の全長を有し得る。くし状ユニット50の複数のフィンガ52は、1次吸引入口33の上部の全長にわたって延在し得る。代替的に、1つ又は複数のフィンガ52は、異なる長さを有し得る。例えば、横方向領域73上の1つ又は複数のフィンガ52′は、一般に、
図7に示されるように、より長い長さを有し得る。言い換えれば、横方向領域73に対応する1つ又は複数のフィンガ52′は、中央領域77に対応する歯52よりも大きい寸法の長さを有し得る。さらなる例として、横方向領域73内の1つ又は複数のフィンガ52′は、中央領域77内の1つ又は複数のフィンガ52よりも小さい長さであり得る。複数のフィンガ94を有するくし状ユニット93の実施例が、
図7Aに示されるが、くし状ユニット93の中央領域95に対応する複数のフィンガ94の一部分が、横方向領域97に対応する複数のフィンガ94の一部分の長さ96よりも大きな長さ96を有する。
図7Aでは、中央領域95は、横方向領域97のそれぞれの間に延在する。中央領域95の長さ98は、くし状ユニット93の長さ99の20%~60%の範囲であり得る。
【0046】
[0100] ここで
図8を参照すると、本開示はまた、複数の断面攪拌器チャンバ80を特徴付けてもよい。特に、断面の攪拌器チャンバ80は、攪拌器18と攪拌チャンバ22を規定する内壁82との間に延在し得る。断面攪拌器チャンバ80内の圧力は、攪拌チャンバ22(例えば、開口部23に近接する攪拌チャンバ22の圧力)及び/又は吸引チューブ36の残りのセクション内の圧力と比較して、より高い及び/又は低くてもよい。断面攪拌器チャンバ80は、攪拌器本体40から延在し、攪拌チャンバ22の内壁82と接触するブラシ毛60及び/又は側壁62によって規定され得る。特に、ブラシ毛60及び/又は側壁62は、内壁82との局所的な封止を形成し得る。ブラシ毛60及び/又は側壁62の形状、サイズ、及びパターンは、攪拌器18が旋回軸20の周りを回転するとき、断面攪拌器チャンバ80内の圧力を調整するために使用され得る。図示の実施例は、四つの断面攪拌器チャンバ80を有することが示されるが、掃除機10は、四つの断面攪拌器チャンバ80よりも多くても、それよりも少なくてもよいことが理解されるべきである。
【0047】
[0101] ここで
図9を参照すると、
図1の攪拌器18の実施例であり得る攪拌器200の概略図が一般に、図示される。示されるように、攪拌器200は、攪拌器200の長手方向軸204に沿った方向に、攪拌器200の細長い本体203の周りにらせん状に延在する少なくとも1つの弾性変形可能なフラップ202(側壁62の実施例であり得る)を含む。本明細書で論じるように、攪拌器200はブラシ毛を含まなくてもよいが、攪拌器200は、フラップ202に加えて(又はこれなしで)ブラシ毛を随意に含み得ることが理解されるべきである。
【0048】
[0102] フラップ202は、一般に、攪拌器200の細長い本体203の少なくとも一部分に沿って、かつそこから離れた方向に長手方向に延在する連続的なストリップとして説明され得る。一部の実例では、フラップ202は、細長い本体203の長さ205の実質的な部分(例えば、少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、又は少なくとも99%)に対して、細長い本体203に沿って長手方向に延在し得る。フラップ202は、破片が、例えば、
図1の掃除機10の開口部/空気入口23の方向に押しやられるように、攪拌器200が回転するとき、掃除する表面に係合する(例えば、接触する)ように構成される。
【0049】
[0103] 一部の実例では、フラップ202は、第1の方向に従って攪拌器200の本体203の周りにらせん状に延在することができる。他の例では、フラップ202は、少なくとも1つのシェブロン形状が形成されるように、第1及び第2の方向に従って攪拌器200の本体203の周りにらせん状に延在し得る。
【0050】
[0104] フラップ202が攪拌器200の細長い本体203の周りに延在する際に、フラップ202のらせん形状は、攪拌器200に沿って1つ又は複数の所定の位置に向かって繊維質の破片を付勢するように構成され得る。例えば、毛髪などの繊維質の破片が攪拌器200の周りに絡まった場合、掃除する表面及び/又は
図1のリブ116とのフラップ202の係合(例えば、接触)により、フラップ202のらせん形状に従って攪拌器200に沿って繊維質の破片を付勢することができる。
【0051】
[0105]
図10は、攪拌器200と係合(例えば、接触)するリブ116の例であり得る、複数のリブ300の概略実施例を示す。示されるように、リブ300の各々は、攪拌器200の長手方向軸204に対して非垂直角度で横方向に延在し、フラップ202の少なくとも一部分と係合(例えば、接触)するように構成される。例えば、長手方向軸204と、リブ300のそれぞれの1つ又は複数との間に形成されるリブ角aは、約30°~約60°の範囲であり得る。リブ300の数が増加し、リブ角aが減少するとき、攪拌器200に沿って繊維質の破片が付勢される速度が増加し得る。
【0052】
[0106] 一部の実例では、リブ300は、攪拌器200の周りに少なくとも部分的に延在するように構成され得る。このように、リブ300はアーチ形状を有し得る。こうした構成は、フラップ202とリブ300との間の係合量(例えば、接触)を増加させ得る。リブ300は、フラップ202がリブ300と係合する(例えば、接触する)のに応答してフラップ202を変形させるように構成される。例えば、リブ300は、プラスチック(例えば、アクリロニトリルブタジエンスチレン)、金属(例えば、アルミニウム又は鋼合金)、及び/又は任意の他の適切な材料から作製されてもよく、フラップ202は、ゴム(例えば、天然又は合成ゴム)及び/又は任意の他の適切な材料から作製され得る。
【0053】
[0107] 一部の実例では、リブ300の各々は、互いに平行に延在し得る。他の例では、リブ300のうちの1つ又は複数は、リブ300のうちの少なくとも他の1つに対して平行に延在しなくてもよい(例えば、少なくとも1つのリブ300は、少なくとも1つの他のリブ300に対して横方向に延在し得る)。示されるように、一部の例では、リブ300の各々は、均等に間隔を置いてもよい。他の例では、リブ300は均等に間隔を空けなくてもよい。例えば、リブ300の間に延在する分離距離301は、攪拌器200の長手方向軸204に沿って延在する移動方向304において減少又は増加し得る。移動方向304は、一般に、繊維質の破片が付勢される方向として説明され得る。
【0054】
[0108] 示されるように、リブ300の各々は、少なくとも1つのリブ300の少なくとも一部分が少なくとも1つの他のリブ300の少なくとも一部分と重複するように配向され得る(例えば、第1のリブに沿った長手方向位置は、隣接するリブに沿った長手方向位置に対応する)。結果として、重複領域303は、2つの隣接するリブ300の間に延在し得る。重複領域303は、移動方向304に沿って繊維質の破片の実質的に連続的な付勢をもたらし得る。
【0055】
[0109] 攪拌器200が回転方向302に従って回転すると、フラップ202は、リブ300の少なくとも1つの一部分と係合(例えば、接触)し、リブ300の周辺縁部に沿って移動する。リブ300とフラップ202との間の相互係合は、移動方向304に繊維質の破片を付勢する。
【0056】
[0110] 一部の実例では、複数の移動方向304があり得る。例えば、攪拌器200は、攪拌器200の両端に向かって繊維質の破片を付勢するように構成され得る。移動方向304は、少なくとも部分的に、フラップ202のらせんピッチ、回転方向302、及び/又はリブ角aに基づいてもよい。
【0057】
[0111]
図11は、
図9の攪拌器200の実施例であり得る、攪拌器401に係合する(例えば、接触する)リブ116の例であり得る、複数のリブ400の概略例を示す。示されるように、回転方向402及び移動方向404は、
図10のものと反対である。このように、移動方向304及び404は、一般に、少なくとも部分的にリブ300及び400の配向に基づくものとして記述され得る。
【0058】
[0112]
図12は、
図1の表面クリーニングヘッド12の実施例であり得る、表面クリーニングヘッド500の概略断面端面図を示す。示されるように、表面クリーニングヘッド500は、
図9の攪拌器200の実施例であり得る、攪拌器504を受けいれるように構成される攪拌器チャンバ502を含む。攪拌器504は、複数のフラップ506を含み、表面クリーニングヘッド500は、複数のフラップ506と係合(例えば、接触)するように構成される少なくとも1つのリブ508を含む。示されるように、少なくとも1つのリブ508は、攪拌器チャンバ502の内側表面501から延在する。例えば、少なくとも1つのリブ508は、表面クリーニングヘッド500の少なくとも一部分から形成されてもよく、又は表面クリーニングヘッド500の少なくとも一部分に連結され得る。
【0059】
[0113] リブ508とフラップ506との間の重複距離512は、フラップ506が少なくとも1つのリブ508と係合(例えば、接触)している時に、少なくとも1つのリブ508の係合表面516から、リブ508に隣接するフラップ506の最も遠位の部分までであり得る。例えば、重複距離512は、その最大で、約1ミリメートル(mm)~約3mmの範囲であり得る。さらなる例として、重複距離512は、その最大で、約1mm~約2mmの範囲であり得る。
【0060】
[0114] 複数のリブ508を有する例では、1つ又は複数のリブ508の高さ514は、少なくとも1つの他のリブ508とは異なってもよい。このように、重複距離512は、リブ508の間で変化するように構成され得る。追加的に、又は代替的に、係合表面516の長さ510は、少なくとも1つの他のリブ508とは異なってもよい。代替的に、高さ514及び/又は係合表面516の長さ510は、リブ508のそれぞれに対して実質的に同一であり得る。
【0061】
[0115] 一部の実例では、摩擦増加材料は、係合表面516の少なくとも一部分に連結され得る。例えば、ゴム(例えば、天然ゴム又は合成ゴム)は、係合表面516の少なくとも一部分に沿って延在し得る。こうした構成は、攪拌器504に沿って繊維性材料が付勢される速度を改善し得る。
【0062】
[0116]
図13は、表面クリーニングヘッド500の概略断面斜視図を示す。示されるように、表面クリーニングヘッド500は、フラップ506と係合(例えば、接触)するように構成される複数のリブ508を含み得る。示されるように、リブ508は、攪拌器504の少なくとも一部分の周りに少なくとも部分的に延在するように構成される。
【0063】
[0117]
図14は、
図1の表面クリーニングヘッド12の実施例であり得る、表面クリーニングヘッド700の斜視図を示している。表面クリーニングヘッド700は、そこから延在する複数のリブ704(隠線で示される)を有する攪拌器カバー702を含み得る。攪拌器カバー702は、攪拌器カバー702が攪拌器(例えば、攪拌器18)が回転する攪拌器チャンバの少なくとも一部分を規定するように、表面クリーニングヘッド700に連結されてもよく、又は表面クリーニングヘッド700から一体的に形成され得る。一部の実例では、攪拌器カバー702は、表面クリーニングヘッド700のユーザに見えなくてもよく、攪拌器の長さよりも小さい長さを有し得る。例えば、表面クリーニングヘッド700は、複数の攪拌器カバー702を含んでもよく、各攪拌器カバー702は、攪拌器のそれぞれの遠位端に対応し、攪拌器カバー702の組み合わされた長さは、攪拌器の合計長さよりも小さい。
図14Aは、攪拌器の合計長さより小さい長さを有する攪拌器カバー710の実施例を示し、及び
図14Bは、攪拌器チャンバ712の対向する遠位端でその中に配置される複数の攪拌器カバー710を有するロボットクリーナーの攪拌器チャンバ712の例を示す。攪拌器カバー710はリブ714を含み、リブ714が攪拌器の少なくとも一部分に係合するように位置付けられるように、攪拌器チャンバ712に連結されてもよく、又は攪拌器チャンバ712から一体的に形成され得る。言い換えれば、攪拌器チャンバ712は、攪拌器チャンバ712の対向する遠位端にリブを含む。攪拌器チャンバ712の対向する遠位端に攪拌器カバー710を位置付けることによって、攪拌器の端部上の繊維質の破片の(例えば、ベアリング及び/又は軸内への)移動は、攪拌器に対する摩耗を低減しながら低減及び/又は防止することができる。
【0064】
[0118] リブ704は、攪拌器の周りに絡まった繊維質の破片(例えば、毛髪)が、リブ704によって少なくとも部分的に攪拌器に沿って1つ又は複数の位置に向かって付勢され得るように、表面クリーニングヘッド700内に配置された攪拌器(例えば、攪拌器18)と係合(例えば、接触)するように構成される。
【0065】
[0119] 一部の実例では、リブ704は、攪拌器カバー702の一部分のみに沿って延在し得る。例えば、リブ704は、攪拌器カバー702の中央部分(例えば、攪拌器カバー702の遠位端の間に実質的に中央に位置する攪拌器カバー702の長さの20%~60%に対応する部分)に沿って延在し得る。さらなる例として、リブ704は、攪拌器カバー702の1つ又は複数の遠位端部分(例えば、攪拌器カバー702の遠位端に近接する、又は攪拌器カバー702の遠位端から延在する攪拌器カバー702の長さの15%~40%に対応する部分)に沿って延在し得る。
【0066】
[0120] リブ704は、攪拌器カバー702に沿って配置されるとして示されるが、リブ704は、表面クリーニングヘッド700内の他の場所に配置され得る。このように、リブ704は、一般に、攪拌器が回転するとき、リブ704が攪拌器に対して静止するように、表面クリーニングヘッド700内に配置されるとして記述され得る。例えば、リブ704は、表面クリーニングヘッド700の側壁に沿って配置され得る。これらの例では、リブ704は、攪拌器カバー702が透明でユーザに見えるとき、攪拌器カバー702を通した攪拌器の図を遮らなくてもよい。
【0067】
[0121]
図15及び
図16は、それぞれ
図14の攪拌器カバー702の底面斜視図及び底面図を示す。示されるように、複数のリブ704はそれぞれ、互いに対して平行に延在し、攪拌器カバー702の長手方向軸800に対して横断(例えば、非垂直角度で)する。リブ704は、一般に、攪拌器の単一の遠位端に向かって繊維質の破片を付勢するように配向されると説明され得る。
【0068】
[0122]
図17及び
図18は、
図14の表面クリーニングヘッド700とともに使用することができる攪拌器カバー1000の斜視図及び底面図を示す。示されるように、攪拌器カバー1000は、複数のリブ1002を含む。リブ1002は、繊維質の破片が攪拌器の遠位端の間の少なくとも1つの所定の位置(例えば、攪拌器の中心に向かって)に向かって付勢されるように、攪拌器(例えば、攪拌器18)と係合(例えば、接触)するように構成される。示されるように、リブ1002の少なくとも1つは、リブ1002の少なくとも他の1つに対して横方向に延在する。このように、横断リブ1002は、一般に、シェブロン形状を集合的に規定するものとして記述され得る。一部の実例では、攪拌器は、1つ又は複数のフラップがシェブロン形状を規定するように、第1及び第2の方向に従って、攪拌器の細長い本体の周りにらせん状に延在する1つ又は複数のフラップを含み得る。
【0069】
[0123]
図19は、
図1のリブ116の実施例であり得る、リブ1200の側面図を示す。リブ116は、攪拌器の長手方向軸に対して横方向(例えば、非垂直角度で)に、攪拌器(例えば、攪拌器18)の周りに少なくとも部分的に延在するアーチ形状を有し得る。このように、リブ1200は、一般に、攪拌器の細長い本体の周りにらせん状に延在すると説明され得る。一部の実例では、リブ1200は、リブ1200が攪拌器に対して静止し、繊維質の破片を所定の位置に向けて付勢するように、表面クリーニングヘッド(例えば、表面クリーニングヘッド12)に連結され得る。
【0070】
[0124]
図20は、
図1の攪拌器18の実施例であり得る、攪拌器1300の概略例を示す。示されるように、攪拌器1300は、複数のフラップ1302及び対応するフラップ1302に実質的に平行に延在する複数のブラシ毛ストリップ1304を含む。ブラシ毛ストリップ1304は、攪拌器1300の細長い本体1305から延在する複数の個々のブラシ毛を含み得る。
【0071】
[0125] ブラシ毛高さ1306は、フラップ高さ1308よりも小さくてもよい。例えば、ブラシ毛高さ1306は、攪拌器1300が、
図1の表面クリーニングヘッド12などの表面クリーニングヘッド内で回転するとき、ブラシ毛ストリップ1304は、攪拌器1300に沿って繊維質の破片を付勢するように構成される1つ又は複数のリブと係合しない(例えば、接触しない)ようなものであり得る。さらなる例として、一部の実例では、ブラシ毛ストリップ高さ1306は、1つ又は複数のリブと係合する(例えば、接触する)ブラシ毛の部分が、1つ又は複数のリブと係合する(例えば、接触する)フラップ1302の部分よりも小さいようなものであり得る。代替的に、ブラシ毛高さ1306は、フラップ高さ1308よりも大きくてもよい。このように、ブラシ毛ストリップ1304は、攪拌器1300に沿って繊維質の破片を付勢するように構成される1つ又は複数のリブと係合(例えば、接触)し得る。一部の実例では、ブラシ毛高さ1306は、フラップ高さ1308と実質的に等しくてもよい。このように、ブラシ毛ストリップ1304及びフラップ1302の両方は、攪拌器1300に沿って繊維質の破片を付勢するように構成される1つ又は複数のリブと係合(例えば、接触)し得る。一部の実例では、攪拌器1300は、ブラシ毛ストリップ1304(例えば、
図9)を含まなくても良い。いくつかの実施例では、ブラシ毛高さ1306及び/又はフラップ高さ1308は、攪拌器1300の回転軸から測定され得る。
【0072】
[0126]
図21は、
図1の攪拌器18の実施例であり得る、攪拌器1500の概略例を示す。示されるように、攪拌器1500は、攪拌器1500の細長い本体1504の周りにらせん状に延在する複数のブラシ毛ストリップ1502を含む。ブラシ毛ストリップ1502は、攪拌器1500の細長い本体1504から延在する複数の個々のブラシ毛を含み得る。
【0073】
[0127]
図22は、
図1の攪拌器18の実施例であり得る、攪拌器1600の概略断面図を示す。示されるように、攪拌器1600は、そこから延在する1つ又は複数のフラップ1604を有する細長い本体1602を含む。フラップ1604は、掃除する表面(例えば、床)と係合するように構成される。細長い本体1602は、細長い本体1602を通って長手方向に延在する回転軸1606の周りを回転するように構成される。1つ又は複数の軸1608は、回転軸1606に沿って配置され、細長い本体1602に連結され得る。例えば、複数の軸1608は、本体1602の両端で細長い本体1602に連結され得る。
【0074】
[0128] 第1及び第2の端部キャップ1610及び1612は、細長い本体1602の対向する遠位端に配置され得る。端部キャップ1610及び1612は、一般に攪拌器カバーとして記述されてもよく、攪拌器カバーは、攪拌器の回転軸の周りに完全に延在する少なくとも一部分である。第1及び第2の端部キャップ1610及び1612は、細長い本体1602が第1及び第2の端部キャップ1610及び1612に対して回転するように、細長い本体1602に対して固定されるように構成される。例えば、第1及び第2の端部キャップ1610及び1612は、表面クリーニングヘッド(例えば、
図1の表面クリーニングヘッド12)の部分に連結され得る。
【0075】
[0129] 第1及び第2の端部キャップ1610及び1612は、空洞側壁1615及び1617を有するそれぞれの端部キャップ空洞1614及び1616を規定することができる。細長い本体1602の少なくとも一部分、及び1つ又は複数のフラップ1604の少なくとも一部分は、端部キャップ空洞1614及び1616のそれぞれのもの内に受容される。細長い本体1602及び1つ又は複数のフラップ1604がそれぞれの端部キャップ空洞1614及び1616内に受容されるとき、空洞側壁1615及び1617は、細長い本体1602及び1つ又は複数のフラップ1604に沿って延長距離1619及び1621で長手方向に延在する。延長距離1619及び1621は、例えば、細長い本体1602の全長1623の1%~25%の範囲であり得る。さらなる例として、延長距離1619及び1621は、細長いメイン本体1602の全長1623の5%及び15%の範囲であり得る。さらにさらなる例として、延長距離1619及び1621は、細長い本体1602の全長1623の10%であり得る。さらにさらなる例として、延長距離1619及び1621は、1.3センチメートル(cm)~5cmの範囲であり得る。一部の実例では、延長距離1619及び1621は、第1及び第2の端部キャップ1610及び1612のそれぞれに対して異なっていてもよい。
【0076】
[0130] 端部キャップ1610及び1612のそれぞれは、端部キャップ空洞1614及び1616内に延在する1つ又は複数のリブ1618及び1620を含み得る。1つ又は複数のリブ1618及び1620は、1つ又は複数のリブ1618及び1620がフラップ1604のうちの1つ又は複数と係合(例えば、接触)するように、半径方向に細長い本体1602に向かって延在する。示されるように、1つ又は複数のフラップ1604の少なくとも一部分は、リブ1618及び1620のうちの1つ又は複数と重複する。例えば、リブ1618及び1620と1つ又は複数のフラップ1604との間の重複は、リブ厚1625の1%及び99%の範囲であり得る。さらなる例として、リブ1618及び1620と1つ又は複数のフラップ1604との間の重複は、リブ厚1625の10%及び75%の範囲であり得る。さらにさらなる例として、リブ1618及び1620と1つ又は複数のフラップ1604との間の重複は、リブ厚1625の0%超及び99%未満であり得る。リブ1618及び1620と1つ又は複数のフラップ1604のうちの1つ又は複数との間の重複の量を低減することにより、1つ又は複数のフラップ1604によって経験される摩耗の量を低減し、1つ又は複数のフラップ1604の寿命を延ばすことができる。
【0077】
[0131] 1つ又は複数のリブ1618及び1620は、繊維質の破片(例えば、毛髪)を、細長い本体1602の遠位端から離れる方向に(例えば、細長い本体1602の中央部分の方向へ)付勢するように構成され得る。リブ1618、1620とフラップ1604との間の相互作用は、繊維質の破片が1つ又は複数の軸1608の周りで絡まり合うのを軽減及び/又は防止することができ、及び/又は1つ又は複数の軸1608を支持する1つ又は複数のベアリング内に絡みつくのを軽減及び/又は防止することができる。
【0078】
[0132] 1つ又は複数のフラップ1604は、1つ又は複数のリブ1618及び1620と協働して、細長いメイン本体1602の遠位端から離れる方向に繊維質の破片を付勢するように構成され得る。例えば、1つ又は複数のフラップ1604は、細長い本体1602の少なくとも一部分の周りにらせん状に延在し得る。一部の実例では、1つ又は複数のフラップ1604は、1つ又は複数のシェブロン形状が形成されるように、2つ以上の方向に従って細長い本体1602の少なくとも一部分の周りにらせん状に延在し得る。一部の実例では、1つ又は複数のフラップ1604は、繊維質の破片が端部キャップ1610及び1612から間隔を置いた後、細長いメイン本体1602の遠位端から離れた方向に繊維質の破片を付勢するように構成され得る。これらの例では、1つ又は複数のフラップ1604は、繊維質の破片がそこから除去され得るように、細長い本体1602に沿った共通の位置に繊維質の破片を付勢することができる(例えば、1つ又は複数のフラップ1604と係合し、細長い本体1602の回転の結果としてそこから繊維質の破片を除去するくし状ユニット/清拭リブを使用する)。
【0079】
[0133]
図23に示すように、1つ又は複数のリブ1700は、端部キャップ1610と1612との間に延在し得る。リブ1700は、例えば、表面クリーニングヘッド(例えば、
図1の表面クリーニングヘッド12)の一部分、及び/又は端部キャップ1610及び1612のうちの1つもしくは複数に連結され、かつ/又は一体的に形成され得る。リブ1700は、端部キャップ1610及び1612のリブ1618及び1620と協働して、細長い本体1602に沿った1つ又は複数の共通する位置に向かって繊維質の破片(例えば、毛髪)を付勢し得る。細長い本体1602が1つ又は複数のブラシ毛(例えば、1つ又は複数のフラップ1604に加えて、又は代替的に)を含む場合、リブ1700は、細長い本体1602に沿って1つ又は複数の位置に向かう繊維質の破片の移動を改善し得る。
【0080】
[0134]
図24は、
図22の端部キャップ1610の実施例であり得る、端部キャップ1800の斜視図を示す。示されるように、端部キャップ1800は、攪拌器(例えば、
図1の攪拌器18)の少なくとも一部を受けいれるための空洞1802を規定する。空洞1802は、空洞ベース1806から延在する空洞側壁1804によって規定される。空洞側壁1804は、延長距離1805だけ空洞ベース1806から延在し得る。延長距離1805は、空洞ベース1806から、空洞側壁1804の遠位表面1810まで延在し、遠位表面1810は、空洞ベース1806から間隔を置いている。延長距離1805は、空洞ベース1806の周囲に沿って変化し得る。例えば、端部キャップ1800は、延長距離1805の測定値が、端部キャップ1800が表面クリーニングヘッド(例えば、
図1の表面クリーニングヘッド12)に連結される場合、掃除する表面からの距離の増加とともに増加するように、構成することができる。示されるように、端部キャップ1800の床に面する部分1807に対応する延長距離1805は、端部キャップ1800の表面クリーニングヘッドに面する部分1809に対応する延長距離1805よりも小さい。こうした構成は、表面クリーニングヘッドに面する部分1809と比較して、攪拌器のより大きな部分を床に面する部分1807上に露出したままにすることによって、軸及び/又はベアリングへの毛髪の移動を軽減及び/又は防止しながら、攪拌器の効果的なクリーニング幅を増加させ得る。
【0081】
[0135] 空洞側壁1804は、空洞側壁1804から空洞1802内に延在する1つ又は複数のリブ1808を含み得る。示されるように、リブ1808は、空洞側壁1804の遠位表面1810の方向に、空洞側壁1804に沿って空洞ベース1806から延在し得る。リブ1808は、空洞ベース1806とリブ角のβを形成することができる。リブ角βは、90°より大きく、又は90°未満であり得る。このように、一部の実例では、1つ又は複数のリブ1808は、空洞側壁1804に沿ってらせん状に延在し得る。
【0082】
[0136] 示されるように、リブ1808は、空洞ベース1806から空洞側壁1804の遠位表面1810まで延在する。一部の実例では、複数のリブ1808は、空洞側壁1804から延在する。複数のリブ1808が空洞側壁1804から延在する場合、各リブ1808に対応するリブ長さ1812は異なってもよい。例えば、リブ長さ1812は、少なくとも部分的に、対応するリブ1808が終了する空洞ベース1806の周囲に沿った位置での空洞側壁1804の延長距離1805に基づいてもよい。示されるように、端部キャップ1800の床に面する部分1807に近接するリブ1808に対応するリブ長さ1812は、端部キャップ1800の表面クリーニングヘッドに面する部分1809に近接するリブ1808に対応するリブ長さ1812よりも小さい。
【0083】
[0137]
図25は、端部キャップ1800の別の斜視図を示す。示されるように、端部キャップ1800は、それを通して、軸(例えば、
図22の軸1608)の少なくとも一部分が延在することができる、軸開口部1902を含み得る。突起部1903は、空洞ベース1806から延在し、軸開口部1902の周りに延在することができる。また示されるように、1つ又は複数のリブ開口部1904は、空洞ベース1806に沿って延在し得る。リブ開口部1904は、対応するリブ1808が空洞ベース1806に沿って延在する距離に一般に対応するリブ開口部長さ1906を有し得る。従って、リブ開口部長さ1906は、対応するリブ1808のリブ長さ1812よりも小さくてもよい。
【0084】
[0138] 空洞側壁1804は、空洞側壁1804の外側表面1910上に延在する係合領域1908を規定し得る。外側表面1910は、空洞1802から離れる方向に面する。係合領域1908は、端部キャップ1800が表面クリーニングヘッド内に保持されるように、例えば、表面クリーニングヘッド(例えば、
図1の表面クリーニングヘッド12)の少なくとも一部分に係合するように構成される。例えば、係合領域1908は、スナップ嵌合接合部の一部分を集合的に規定する、隆起部分1911及び凹部1912を含み得る。
【0085】
[0139]
図26及び
図27は、
図22の端部キャップ1612の実施例であり得る、端部キャップ2000の斜視図を示す。示されるように、端部キャップ2000は、空洞ベース2004及び空洞ベース2004から延在する空洞側壁2006によって規定される空洞2002を含む。1つ又は複数のリブ2008は、空洞側壁2006から空洞2002内に延在し得る。示されるように、1つ又は複数のリブ2008はらせん形状を有する。言い換えれば、空洞ベース2004、空洞側壁2006、及びリブ2008は、
図24及び
図25に関連して記載される空洞ベース1806、空洞側壁1804、及びリブ1808に類似し得る。
【0086】
[0140] 示されるように、端部キャップ2000は、係合領域2010を含み得る。係合領域2010は、端部キャップ2000が表面クリーニングヘッド内に保持されるように、例えば、表面クリーニングヘッド(例えば、
図1の表面クリーニングヘッド12)の少なくとも一部分に係合するように構成され得る。例えば、係合領域2010は、スナップ嵌合接合部の一部分を規定することができる。また示されるように、空洞ベース1806は、実質的に平面であってもよく、少なくとも軸の部分(例えば、
図22の軸1608)で受容するための1つ又は複数のリブ開口部2012及び軸開口部2014を含む。
【0087】
[0141] 端部キャップ1800及び2000は、掃除機10のハウジング/本体とは別個の構成要素として図示されるが、本明細書に記載の端部キャップの任意の1つ又は複数は、掃除機10のハウジング/本体の一部として一体的に形成され得ることが理解されるべきである。本明細書に記載の端部キャップのうちの任意の1つ又は複数は、攪拌器18の除去が端部キャップの除去を生じさせないように、攪拌器18とは別個の構成要素として形成され得る。代替的に、1つ又は複数の端部キャップは、攪拌器アセンブリーの一部を形成してもよく、攪拌器18の除去は、端部キャップの少なくとも1つの取り外しをもたらす。
【0088】
[0142] 一部の実例では、1つ又は複数の開口部は、空洞側壁1804及び2006の少なくとも一部分を通って延在し得る。例えば、
図27Aは、空洞側壁2754を通って延在する1つ又は複数の開口部2752を有する端部キャップ2750の実施例を示す。示されるように、1つ又は複数の開口部2752は、隣接するリブ2756の間に延在する。例えば、及び示されるように、1つの開口部2752又は1つ又は複数の開口部2752の各々の集合領域は、空洞側壁2754の表面積よりも大きくてもよい。端部キャップ2750が表面クリーニングヘッドに連結されると、表面クリーニングヘッドの一部分が1つ又は複数の開口部2752の上に延在する。表面クリーニングヘッド2758内の端部キャップ2750の実施例が
図27Bに示される。示されるように、端部キャップ2750は、表面クリーニングヘッド2758の内側表面に連結される。例えば、端部キャップ2750は、端部キャップ2750が攪拌器2760のトップ部分の少なくとも一部の周りに延在するように、表面クリーニングヘッド2758に連結され得る。一部の実例では、表面クリーニングヘッド2758の少なくとも一部分は、攪拌器2760及び/又は端部キャップ2750の少なくとも一部分が可視光に対して透明であり得る。
【0089】
[0143] ここで、
図28及び
図29に目を向けると、
図1の攪拌器18の実施例であり得る、攪拌器2800の別の実施例が一般に、示される。特に、
図28は、攪拌器2800の正面図であり、
図29は、線29~29に沿った
図29の攪拌器2800の断面図である。攪拌器2800は、攪拌器2800の長手方向軸2806に沿った方向に、攪拌器2800の細長い本体2804の少なくとも一部分をらせん状に延在する、少なくとも1つの弾性変形可能なフラップ2802(側壁62の実施例であり得る)を含み得る。例えば、攪拌器2800は、複数の変形可能なフラップ2802を含んでもよく、変形可能なフラップ2802のそれぞれの長さは、本体2804の長さよりも小さい。示されるように、攪拌器2800は、メイン本体2804の端部領域3000、3002からメイン本体2804の中央領域3004まで延在する複数の変形可能なフラップ2802を含む。本明細書で論じるように、攪拌器2800はブラシ毛を含まなくてもよいが、攪拌器2800は、フラップ2802に加えて(又はこれなしで)ブラシ毛を随意に含み得ることが理解されるべきである。
【0090】
[0144]
図30は、フラップ2802及び/又はブラシ毛のない、
図29の攪拌器2800の細長い本体2804の一実施例を示す。攪拌器2800の細長い本体2804は、略円形断面(長手方向軸2806に対して略横断する断面に沿って)を有し得る。本明細書で使用される場合、語句「略円形断面」は、円形断面内の任意の点における細長い本体2804の半径Rが、円形断面内の細長い本体2804の最大半径の25%以内であることを意味することが意図される。図示の例では、細長い本体2804の円形断面は、中央領域3004よりも、近接端部領域3000、3002でより大きい。このように、細長い本体2804の円形断面は、近接端部領域3000、3002から中央領域3004へテーパ状になると言うことができる。近接端部領域3000、3002のテーパは、一定(例えば、線形)及び/又は非線形であり得る。少なくとも1つの実施例では、細長い本体2804の中央3008は、最も小さな円形断面を有し得る。第1の近接端部領域3000のテーパは、第2の端部領域3002のテーパと同一であってもよく、又は異なってもよい。
【0091】
[0145] 細長い本体2804のテーパは、近接端部領域3000、3002の弾性変形可能なフラップ2802の剛性を増加させ、一方で中央領域3004の弾性変形可能なフラップ2802の柔軟性を増加させることができる。中央領域3004の縮小された断面は、くし状ユニット50(例えば、歯52)が弾性変形可能なフラップ2802及び/又はブラシ毛(例えば、攪拌器2800の中心に向かってさらに)内にさらに延在することを可能にし、それによってくし状ユニット50と弾性変形可能なフラップ2802及び/又はブラシ毛との間の接触を増加させることによって、破片(例えば、毛髪)の除去を増加させ得る。このように、歯52は、中央領域3004の外側に位置する歯52と比較して、中央領域3004でより大きな長さを有し得る。
【0092】
[0146]
図31A~
図31Bに関し、
図30の攪拌器2800の細長い本体2804の別の実施例が示される。
図30と同様に、細長い本体2804は、一般に円形断面を有してもよく、近接端部領域3000、3002の円形断面は、中央領域3004よりも大きい。少なくとも1つの実施形態では、第1の端部領域3000は、長手方向軸2806に沿って延在する長さを有してもよく、細長い本体2804の全長3100の10%~40%である。例えば、第1の端部領域3000の長さは、細長い本体2804の全長3100の25%~30%、及び/又は細長い本体2804の全長3100の20%であり得る。
【0093】
[0147] 長手方向軸2806に沿った第2の端部領域3002の長さは、第1の端部領域3000と同一であり得る。代替的に、第2の端部領域3002の長さは、第1の端部領域3000よりも短くてもよい。少なくとも1つの実施例では、第2の端部領域3002は、長手方向軸2806に沿って延在する長さを有してもよく、細長い本体2804の全長3100の8%~30%である。例えば、第2の端部領域3002の長さは、細長い本体2804の全長3100の10%~20%、例えば、細長い本体2804の全長3100の17%であり得る。非限定的な例として、細長い本体2804の全長3100は、222.2mmであってもよく、第1の端部領域3000は45.7mmの長さを有してもよく、第2の端部領域3002は36.9mmの長さを有し得る。
【0094】
[0148] 本明細書で論じるように、近接端部領域3000、3002は、テーパ化する半径Rを有し得る。テーパは、直線状又は非直線状(例えば、曲線状)であり得る。少なくとも1つの実施形態では、近接端部領域3000、3002の内端領域3102(例えば、中央領域3004に隣接する近接端部領域3000、3002の領域3102)の半径Rは、近接端部領域3000、3002の遠位端領域3104(例えば、端部キャップに隣接する近接端部領域3000、3002の領域3104)の半径Rよりも3~15%少なくてもよい。例えば、内端領域3102の半径Rは、遠位端領域3104の半径Rよりも5~10%小さく、及び/又は遠位端領域3104の半径Rよりも8.6%小さくてもよい。第1の近接端部領域3000の端部領域の半径の差は、第2の近接端部領域3002の端部領域の半径の差と同一であってもよく、又は異なってもよい。
【0095】
[0149] 非限定的な例として、内端領域3102の半径Rは、21.25mmであってもよく、遠位端領域3104の半径Rは、23.25mmであり得る。端部領域3000、3002のテーパは、リブ/フラップ及び/又はブラシ毛の剛性をテーパ化することにより、毛髪の移動を促進し得る。この目的のために、リブ/フラップ及び/又はブラシ毛の自由な/支持されていない部分の長さを増加することにより、リブ/フラップ及び/又はブラシ毛の有効な剛性の減少をもたらし、それによって毛髪の移動を強化する。
【0096】
[0150] ここで
図32~
図33を参照すると、細長い本体2804のない
図29のフラップ2802の一実施例が一般に、図示される。本明細書に記載されるように、フラップ2802は、細長い本体2804の少なくとも一部の周りに略らせん状に延在してもよく、弾性変形可能な材料で形成され得る。フラップ2802の端部領域3200、3202のうちの1つ又は複数は、面取り又はテーパを含み得る(例えば、フラップは、一方又はそれぞれの端部領域3200、3202のみのテーパを含み得る)。このように、端部領域3200、3202の少なくとも一部分におけるフラップ2802の高さ3204は、中央領域3206におけるフラップ2802の高さ3204よりも小さくてもよい。言い換えれば、テーパにより、フラップ2802のクリーニング縁部3201が細長い本体2804に近づくようにし得る。一実施例によれば、フラップ2802の高さ3204は、フラップ2802のベース3208からフラップ2802のクリーニング縁部3201までであってもよく、ベース3208は攪拌器2800(例えば、細長い本体2804)に固定されるように構成される。代替的に、フラップ2802の高さ3204は、攪拌器2800の回転軸からフラップ2802のクリーニング縁部3201までであり得る。端部領域3200、3202のテーパは、一定(例えば、線形)及び/又は非線形であり得る。少なくとも1つの実施例では、フラップ2802の中央3210は、最大の高さ3204を有し得る。第1の端部領域3200のテーパは、第2の端部領域3202のテーパと同一であってもよく、又は異なってもよい。
【0097】
[0151]
図28の追加参照により、第1の端部領域3200は、細長い本体2804の近接端部領域3000、3002のうちの1つ内に配置されてもよく、第2の端部領域3202は、細長い本体2804の中央領域3004内に配置され得る。第1の端部領域3200のテーパは、例えば、
図22~
図27に記載される端部キャップなどの移動毛髪端部キャップなど、端部キャップに少なくとも部分的に受容されるように構成され得る。第1の端部領域3200のテーパは、フラップ2802と端部キャップとの間の摩耗及び/又は摩擦を低減し、それによってフラップ2802及び端部キャップの寿命を延ばすことができる。少なくともいくつかの実施例では、第1の端部領域3200のテーパは、フラップ2802が端部キャップ内で回転するとき、フラップ2802の折り重ね(端部キャップ内及び端部キャップの近位及び外側に配置されたフラップ2802の部分の両方)を減少させ得る。フラップ2802の折り重なりを低減することにより、フラップ2802と掃除する表面との間の接触を増大させ、それによってクリーニング性能を増強し得る。
【0098】
[0152]
図33を参照すると、第1の端部領域3200のテーパは、長さ3304及び高さ3306を有し得る。長さ3304は、それが受容される端部キャップの寸法に基づいて選択され得る。例えば、長さ3304は、端部キャップにおけるフラップ2802の挿入距離と同じであってもよく、端部キャップにおけるフラップ2802の挿入距離よりも短く、又は端部キャップにおけるフラップ2802の挿入距離よりも長くてもよい。第1の端部領域3200のテーパは、フラップ2802が端部キャップの中に押し込まれる際に、フラップ2802の屈曲を緩和するのに役立つ。例として、第1の端部領域3200のテーパは、5~9mmの長さ3304、及び1~3mmの高さ3306及び/又は7mmの長さ3304、及び2mmの高さ3306を有し得る。
【0099】
[0153] 第2の端部領域3202のテーパは、攪拌器2800に沿った毛髪の移動を強化するように構成され得る。特に、テーパは、毛髪が最小直径に移動する傾向があるため、毛髪の移動を増強し得る。従って、第2の端部領域3202のテーパは、毛髪を特定の位置に向かってより効果的に移行することを可能にし得る。さらに、第2の端部領域3202のテーパは、毛髪貯蔵領域として機能し得る。この目的のために、攪拌器2800の中央領域3004は、近接端部領域3000、3002の全体直径と比較して、より小さな全体直径を有し得る。従って、毛髪は、攪拌器2800の中央領域3004の周りに蓄積し、巻き付けられ得る。
図29~
図30に一般に、図示するように、第1のフラップ2802の第2の端部領域3202のテーパは、中央領域3004内の隣接するフラップ2802の第2の端部領域3202のテーパと部分的に重複し得る。フラップ2802がデブリダユニット50及び/又はリブ116と随意に組み合わせて使用される場合、デブリダユニット50の歯及び/又はリブ116は、フラップ2802の第2の端部領域3202に近接する領域において随意により長くてもよい。
【0100】
[0154]
図33に戻ると、フラップ2802のテーパの寸法は、フラップ2802の性能及び/又は寿命に影響を与えることができる。テーパ(例えば、長さ3300及び/又は高さ3302)を増加することにより、毛髪の移動を改善することができるが、テーパが大きすぎると、クリーニング性能に悪影響を及ぼす可能性がある。例えば、大きすぎる第2の端部領域3202のテーパは、フラップ2802が掃除する表面と十分に接触しないギャップを結果として生じ得る。一方で、第2の端部領域3202(例えば、長さ3300及び/又は高さ3302)のテーパが小さすぎると、十分な毛髪の移動が生じない場合がある。
【0101】
[0155] 実験は、内側面取り部(例えば、第2の端部領域3202のテーパ部を除去する)を除去することが、中間ギャップを除去することを示し、改善されたクリーニング性能及び美観(ねじれのある面取りなし)をもたらし得るが、中間ギャップの除去は、不十分な毛髪の移動のために攪拌器2800上に毛髪を蓄積させ得る。短すぎる長さ3300を有する第2の端部領域3202のテーパは、中間ギャップによって引き起こされる悪影響を軽減及び/又は排除し、毛髪の移動を促進し得るが、このような構成は、面取りが急すぎる結果となり、キンク不良を引き起こす場合がある。例えば、実験では、5mmの長さ3300と7mmの高さ3302を有する第2の端部領域3202のテーパは、ユーザに美的外観を失わせるキンクを引き起こし、フラップ2802が後方に折り曲がることを引き起こし得、クリーニング/毛髪の除去を損ね得る、テーパをもたらすという結果を示した。
【0102】
[0156] 長すぎる長さ3300を有する第2の端部領域3202のテーパは、毛髪の移動を改善し得、フラップ2802をキンクすることがないかもしれないが、大きな中間ギャップをもたらし得る。例えば、実験により、30mmの長さ3300及び7mmの高さ3302を有する第2の端部領域3202のテーパは、全体的なクリーニング性能に対して有害である可能性がある大きなクリーニングギャップを有するテーパをもたらすことが示される。
【0103】
[0157] 本出願の発明者らは、15~25mmの長さ3300と5~12mmの高さ3302とを有する第2の端部領域3202におけるテーパにより、中間クリーニングギャップと、結果として生じるキンクのサイズ(例えば、結果として生じるキンクは一般に目に見えず、性能に実質的に影響しない)を最小化しながら、毛髪が移動することを可能にすることを予想外に発見した。非限定的な例として、第2の端部領域3202のテーパは、17~23mmの長さ3300と6~10mmの高さ3302、例えば、20mmの長さ3300と、7mmの高さ3302とを有し得る。換言すると、第2の端部領域3202のテーパは、1~0.3の勾配、例えば、0.28~0.42の勾配、0.315~0.0385の勾配、及び/又は0.35の勾配を有する、長さ3300及び高さ3302を有し得る。
【0104】
[0158] 第1及び/又は第2の端部領域3200、3202における1つ又は複数のテーパは、例えば、
図34に一般に、示されるように、フラップ2802の外側のクリーニング縁部3201の部分3400(例えば、掃除する表面に接触する端部)を除去することによって形成され得る。これは、フラップ2802が不織布材料(例えば、ゴム、プラスチック、シリコン、又は類似のものなどであるが、これに限定されない)から形成される場合に特に有用である。
【0105】
[0159] フラップ2802が、少なくとも部分的に、織布材料から形成される実施形態では、第1及び/又は第2の端部領域3200、3202のうちの1つ又は複数に、耳を維持することが望ましい場合がある。耳は、フラップ2802のクリーニング縁部3201に沿って延在し、耳は、フラップ2802のクリーニング縁部3201の耳を含まない一部分に対する場合(例えば、フラップ2802の一部分がテーパを形成するために取り除かれた場合)、フラップ2802の耐摩耗性を向上させ得る。少なくとも1つの実施例では、製造元の耳が維持され、第1及び/又は第2の端部領域3300、3202のテーパの1つ又は複数が、フラップ2802の取り付け縁部を修正して形成され得る。耳3500の一実施例は、一般に、
図35に示されている。特に、フラップ2802のクリーニング縁部3201は、攪拌器に取り付ける前に実質的に直線状であってもよく、第1の及び/又は第2の端部領域3200、3202の領域では、フラップ2802の取り付け縁部3402(ベース3208であり得る)は、中央領域3206(例えば、中間3210)のフラップ2802の長さ3504と比較して、長さ3502が短くてもよい。少なくとも1つの実施例では、取り付け縁部3402は、フラップ2802が攪拌器本体2804内に取り付けられたときに真っ直ぐになり、それによって、第1及び/又は第2の端部領域3200、3202に輪郭(例えば、テーパ付)の耳3500をもたらす、複数のセグメント3506(例えば、型に作製された複数の輪郭のある“T”セグメント)を含み得る。言い換えれば、フラップ2802は、本体2804に取り付けられた時に、フラップ2802内にテーパが形成されるようにする、取り付け縁部3402に沿って複数のセグメント3506を含むものとして一般的に説明され得る。
【0106】
[0160] ここで
図36を参照すると、
図1の攪拌器18の実施例であり得る、攪拌器3600の別の実施例が一般的に示される。攪拌器3600は、例えば、本明細書に一般に記述されるように、フラップ3608の取り付け縁部3606を受けるように構成される複数のチャネル3604を含む攪拌器本体3602を含み得る。複数のチャネル3604及び/又はフラップ3608の取り付け縁部3606は、取り付け角度3610でフラップ3608を整列させるように構成され得る。取り付け角度3610は、攪拌器本体3602の半径に沿って延在する線3612と、フラップ3608の長さに沿って延在する線3614との間の角度として規定され得る。線3612、3614は、攪拌器本体3602の外縁3615で交差し得る。取り付け角度3610は、回転方向に向かって角度付けられてもよい(例えば、線3614は、攪拌器3600が回転するとき、線3612の前に掃除する表面と接触し得る)。取り付け角度3610は、10~45度、例えば、15~30度、30~25度、及び/又は22.53度の範囲内の任意の角度であり得る。積極的な取り付け角度3610は、掃除を改善し、毛髪がフラップ3608を曲げて攪拌器3600の周りに巻き付けられることを防ぐのに役立つ。しかし、取り付け角度3610が強烈すぎる場合、過剰なノイズ及び/又は摩耗が発生し得る。
【0107】
[0161] ここで
図37を参照すると、一般に、端部キャップ3700の別の実施例の断面図が図示される。端部キャップ3700は、
図22の端部キャップ1610と同様であり得る。従って、同様の参照番号は、別段の記載がない限り類似の特徴を参照し、簡潔さのために繰り返されない。端部キャップ1610と同様に、端部キャップ3700は、複数のリブ3702~3712を含み得る。例えば、複数のリブ3702~3708は、端部キャップ3700の内側表面3714から、例えば、端部キャップ3700の上部領域3716に近接して延在し得る。複数のリブ3702~3708は、異なる高さ3718を有し得る。リブ3702~3708の異なる高さは、フラップ2802上の騒音及び/又は摩耗を低減するのに役立つことができる。
【0108】
[0162] 複数のリブ3702~3708の高さ3718は、フラップ2802のテーパ(例えば、第1の端部領域3200のテーパ)に一般に逆対応し得る。少なくとも1つの実施例では、複数のリブ3702~3708の異なる高さ3718は、異なる量のリブ/フラップ係合3720を有し得る。例えば、攪拌器2800の最遠位端3722に最も近いリブ(例えば、リブ3702)は、攪拌器2800の端部3722から最も離れているリブ(例えば、リブ3708などであるが、これに限定されない)と比較して、より大きなリブ/フラップ係合3720を有し得る。少なくとも1つの実施例では、端部キャップ3700は、フラップ2802と係合及び/又は近接するが、第1の端部領域3200のテーパ内にはない、1つ又は複数のリブを含み得る。例示的な目的のために、最も近いリブ(例えば、リブ3702などであるが、これに限定されない)及びさらに遠くのリブ(例えば、リブ3708などであるが、これに限定されない)のリブ/フラップ係合部3720は、2.0mm~0mm、例えば、1.5mm~0mmの間でテーパ付けし得る。隣接するリブ3702~3712の間の間隔は、一定であってもよく、又は変化し得る。例えば、隣接するリブ3702~3712の間の間隔は、2~4mm、例えば、2~3mm、2.5~2.75mm、及び/又は2.75mmであり得る。リブ/歯3702~3712の近接により、毛髪が2つの隣接するリブ/歯の間で連続的に回転することを防止し得る。リブ/歯3702-3712は、1~3mm、例えば、1~2mm、1.5~1.75mm、及び/又は1.75mmの歯の幅を有し得る。
【0109】
[0163] 少なくとも1つの実施例では、端部キャップ3700の底部領域3724(例えば、掃除する表面に最も近い端部キャップ3700の領域)は、上部端領域3716と比較して、リブ3710~3712の異なる構成を有し得る。例えば、端部キャップ3700の底部領域3724は、上部端領域3716と比較して、より少ないリブを有し得る。リブ3710~3712はまた、フラップ2802のより小さな領域を横切って延在し得る。例えば、リブ3710~3712は、第1の端部領域3200のテーパにのみ配置され得る。
【0110】
[0164]
図37Aは、複数の変形可能なフラップ3752(側壁62の実施例であり得る)及び複数のブラシ毛ストリップ3754を有する攪拌器3750の例の斜視図を示す。ブラシ毛ストリップ3754は、対応する変形可能なフラップ3752の少なくとも一部分に沿って、及び概ね平行に延在する。示されるように、ブラシ毛ストリップ3754の長さは、対応する変形可能なフラップ3752の長さよりも小さい。言い換えれば、ブラシ毛ストリップ3754は、対応する変形可能なフラップ3752の一部分に沿ってのみ延在する。例えば、ブラシ毛ストリップ3754の長さは、対応する変形可能なフラップ3752の長さの半分未満であり得る。
【0111】
[0165] 示されるように、変形可能なフラップ3752はそれぞれ、中央端部領域3756でテーパ3753を含む。少なくとも1つの変形可能なフラップ3752のための中央端部領域3756のテーパ3753は、少なくとも1つの他の変形可能なフラップ3752のための中央端部領域3756のテーパ3753とは異なってもよい。例えば、変形可能なフラップ3752の第1の群は、第1の傾斜を有する第1のテーパ3753aを有してもよく、変形可能なフラップ3752の第2の群は、第2の傾斜を有する第2のテーパ3753bを有してもよく、第2の傾斜は、第1の傾斜とは異なる。一部の実例では、変形可能なフラップ3752の第1及び第2の群は、一般に交互の様式で攪拌器3750の本体3758の周りに配置され得る。例えば、第1のテーパ3753aを有する変形可能なフラップ3752は、1つの側面上の次の即時変形可能なフラップ3752が第2のテーパ3753bを有し、他方の側面上の次の即時変形可能なフラップ3752が第1のテーパ3753aを含むように位置付けられてもよい。さらなる例として、第1のテーパ3753aを有する変形可能なフラップ3752は、いずれの側面上の次の即時変形可能なフラップ3752が第2のテーパ3753bを有するように位置付けられてもよい。
【0112】
[0166] 一部の実例では、攪拌器3750の本体3758は、本体3758の中央部分に向かって狭く及び/又はテーパ化し得る。テーパは、本体3758の遠位端から延在し得る。一部の実例では、テーパは、本体3758の遠位端から離間した位置でテーパが開始するように、本体3758の端部領域から延在し得る。
【0113】
[0167]
図38を参照すると、一般に、掃除機3800の別の実施例が図示される。掃除機3800は、ヘッド3802(本明細書に記載の1つ又は複数の攪拌器を随意に含み得る)と、ワンド3804(ワンド3804が、例えば、示されるように伸張位置と曲げ位置との間で曲げられるように構成される1つ又は複数のジョイント3806を随意に含み得る)と、ハンド掃除機3808とを含み得る。ハンド掃除機3808は、ヘッド3802、ワンド3804、及び破片収集チャンバ3810に空気流(例えば、部分的真空)を生成して、ヘッド3802に近接する破片を吸引するための破片収集チャンバ3810と、真空源3812(例えば、吸引モータ又は類似のもの)とを含み得る。ワンド3804は、ヘッド3802に連結されるように構成される第1の端部3816と、ハンド掃除機3808に連結されるように構成される第2の端部3818との間に延在する、ワンド長手方向軸3814を規定し得る。第1及び第2の端部3816、3818のうちの1つ又は複数は、それぞれヘッド3802及びハンド掃除機3808に取り外し可能に連結され得る。
【0114】
[0168] ここで
図39を参照すると、
図38のハンド掃除機3808がより詳細に示される。特に、ハンド掃除機3808は、ワンド3804の第2の端部3818に流体連結される第1の端部領域3902と、ハンド掃除機3808の本体3908の一部分を形成するハンドル本体3906に連結される第2の端部領域3904とを有するワンドコネクター3900を含み得る。ワンドコネクター3900は、第1の端部領域3902を通って第2の端部領域3904まで、及びハンドル本体3906の少なくとも一部分を通って延在する長手方向ワンド軸3910を含む。長手方向ワンド軸3910は、ワンド長手方向軸3814に平行であり得る。例えば、長手方向ワンド軸3910は、ワンド長手方向軸3814と共線的であり得る。
【0115】
[0169] ハンドル本体3906は、例えば、ユーザが掴んでハンド掃除機3808を操作することができるピストルグリップなどの形態のハンドル3912をさらに含む。ハンドル本体3906は、随意に1つ又は複数のアクチュエータ(例えば、ボタン)3914を含んでもよい。アクチュエータ3914は、ハンド掃除機3808の任意の場所に配置され得る(例えば、ハンドル本体3906上であるが、これに限定されない)。アクチュエータ3914は、ハンド掃除機3808及び/又はヘッド3802の1つ又は複数のパラメーターを調整するように構成され得る。例えば、アクチュエータ3914は、吸引モータ3812及び/又はヘッド3802に位置する1つ又は複数の回転可能な攪拌器への電源をオンにし得る。
【0116】
[0170] 代替的に、又はアクチュエータ3914に加えて、ハンドル本体3906は、ハンド掃除機3808及び/又はヘッド3802の1つ又は複数のパラメーターを調整するように構成されるトリガー3916を含み得る。トリガー3916は、ハンドル3912とワンドコネクター3900との間に少なくとも部分的に位置してもよく、トリガー方向3918に沿って移動し得る。トリガー方向3918は、線形又は非線形(例えば、弓状など)であり得る。少なくとも1つの実施例では、トリガー方向3918は、長手方向ワンド軸3910及び/又はワンド長手方向軸3814に平行であり得る。例えば、トリガー方向3918は、長手方向ワンド軸3910及び/又はワンド長手方向軸3814と共線的であり得る。トリガー方向3918は、ワンドコネクター3900及び/又はワンド3804の少なくとも一部分を通って延在し得る。トリガー3916は、吸引モータ3812の吸引力を調整するため、及び/又はヘッド3802内に位置する1つ又は複数の回転可能な攪拌器の回転速度を調整するために特に好適であり得る。トリガー3916の位置決めは、掃除機3800の使用を容易にする、人間工学的に容易な設計を提供し得る。
【0117】
[0171]
図40~
図47を参照すると、
図38~
図39のハンド掃除機3808の一実施例のさらなる詳細が示される。特に、空気経路4000は、ワンド3804(図示せず)から、ワンドコネクター3900を通して(例えば、第1の端部領域3902を通して)、破片収集チャンバ3810内に延在し得る。破片の少なくとも一部は、破片収集チャンバ3810内に、例えば、ワンドコネクター3900の第2の端部領域3904に連結される破片収集チャンバ3810の入口4001(
図43~
図44)を通して収集され得る。空気経路4000は、破片収集チャンバ3810から、及び1つ又は複数の1次フィルタ4002を通って延在し得る(例えば、
図43~
図44を参照)。少なくとも1つの実施例では、1次フィルタ4002は、一般に、図示されるように、1つ又は複数のサイクロンフィルタ4004を含み得るが、任意のフィルタが使用され得ることが理解されるべきである。任意選択で、空気経路4000は、1つ又は複数の2次(例えば、第2ステージ)フィルタ4006(例えば、
図45)を通過して延在する。2次フィルタ4006は、複数のサイクロン4008などであるが、これに限定されない、任意の公知のフィルタを含み得る。複数の第2ステージサイクロン4008は、1次フィルタ4002よりも小さくてもよく、1次フィルタ4002よりも小さな破片粒子を空気経路4000から分離するように構成され得る。2次フィルタ4006は、1次フィルタ4002と真空源3812との間の空気経路4000内に位置し得る。
【0118】
[0172] 任意で、1つ又は複数のプリモータフィルタ4010が提供され得る(例えば、
図46)。プリモータフィルタ4010は、1次フィルタ4002と真空源3812との間の、例えば、2次フィルタ4006と真空源3812との間の空気経路4000内に位置し得る。プリモータフィルタ4010は、1次フィルタ4002及び/又は2次フィルタ4006よりも小さな破片粒子を空気経路4000から分離するように構成され得る。少なくとも1つの実施例では、プリモータフィルタ4010は、1つ又は複数の発泡体層、布及び/又は織布層、又はこれに類するものを含み得る。任意選択で、空気経路4000内の排気空気は、1つ又は複数のポストモータフィルタ4012(例えば、
図47参照)を通して、真空源3812を出る。例えば、ポストモータフィルタ4012は、高効率微粒子状空気(HEPA)フィルタ、又は類似のものを含み得る。
【0119】
[0173] 本明細書に開示されるさまざまな特徴は、ハンド操作掃除機と組み合わせて示されるが、これらの特徴のいずれか1つ又は複数は、一般に、
図48に示されるように、ロボット掃除機に組み込むことができる。示されるロボット掃除機は例示的な目的のためだけであり、ロボット掃除機は
図48に示される特徴の全てを含むわけではない、及び/又は
図48に示されていない追加の特徴を含み得ることを理解されたい。ロボット掃除機は、破片区画30及び吸引モータ32に流体的に連結された空気入口23を含み得る。吸引モータ32は、破片を空気入口23内に吸引し、後で廃棄するために破片区画30内に堆積させる。ロボット掃除機は、空気入口23内に少なくとも部分的に配置される1つ又は複数の攪拌器18を随意に含んでもよい。攪拌器18は、ロボット掃除機内に配置された1つ又は複数のモータによって駆動され得る。非限定的な例として、攪拌器18は、複数のブラシ毛及び/又は側壁62(例えば、弾性変形可能なフラップ)を有する回転可能なブッシュバーを含み得る。ロボット掃除機は、それぞれの駆動モータ910に連結された1つ又は複数の車輪16を含み得る。このように、各車輪16は、一般に独立して駆動されるものとして記述され得る。ロボット掃除機は、複数の車輪16のうちの一方の回転速度を、複数の車輪16のうちの他方に対して調整することによって方向付けることができる。1つ又は複数のサイドブラシ918は、サイドブラシ918の一部分が、ロボット掃除機の真空ハウジング13によって規定される周囲に対して少なくとも(例えば、超えて)延在するように位置付けられ得る。サイドブラシ918は、真空ハウジング13の周囲を越えて位置する破片が収集され得るように、空気入口23の方向に破片を付勢するように構成され得る。例えば、サイドブラシ918は、サイドブラシモータ920の起動に応答して回転するように構成され得る。
【0120】
[0174] ユーザインターフェイス922は、ユーザがロボット掃除機を制御することを可能にするように提供され得る。例えば、ユーザインターフェイス922は、ロボット掃除機の1つ又は複数の特徴に対応する1つ又は複数の押しボタンを含み得る。ロボット掃除機は、電源(1つ又は複数の電池など)及び/又はロボット掃除機の真空ハウジング13によって規定される周囲の一部に沿って配置される1つ又は複数の変位可能なバンパー912を随意に含んでもよい。このように、変位可能なバンパー912は、掃除する表面から離間した障害物の少なくとも一部分の係合(例えば、接触)に応答して変位する。従って、ロボット掃除機は、障害物と掃除する表面との間に閉じ込められることを回避し得る。ロボット掃除機は、本明細書に開示されるさまざまな特徴のうちの任意の1つ又は複数を含み得る。
【0121】
[0175] 本開示による掃除機用攪拌器の実施例は、本体及び本体から延在する少なくとも1つの変形可能なフラップを含み得る。変形可能なフラップは、少なくとも1つのテーパを含み得る。少なくとも1つのテーパは、変形可能なフラップのクリーニング縁部を本体に接近させる。
【0122】
[0176] 一部の実例では、少なくとも1つのテーパは、少なくとも1つの変形可能なフラップの端部領域に延在し得る。一部の実例では、少なくとも1つのテーパは、第1のテーパ及び第2のテーパを含んでもよく、各テーパは変形可能なフラップの対応する端部領域に延在する。一部の実例では、第1のテーパは、第1の傾斜を有してもよく、第2のテーパは、第2の傾斜を有してもよく、第1の傾斜は、第2の傾斜とは異なる。一部の実例では、変形可能なフラップは、織布材料を含んでもよい。一部の実例では、変形可能なフラップは、クリーニング縁部に沿って耳を含み得る。一部の実例では、変形可能なフラップは、取り付け縁部を含んでもよく、取り付け縁部は、本体に取り付けられた時に、テーパを変形可能なフラップ内に形成させる複数のセグメントを有する。一部の実例では、少なくとも1つの変形可能なフラップは、複数の変形可能なフラップを含んでもよく、各変形可能なフラップは、本体の周りにらせん状に延在し、各変形可能なフラップの長さは本体の長さよりも小さい。一部の実例では、各変形可能なフラップは、本体の端部領域から本体の中央領域へ延在し得る。一部の実例では、攪拌器は、少なくとも1つのブラシ毛ストリップをさらに含んでもよく、少なくとも1つのブラシ毛ストリップは、対応する変形可能なフラップに実質的に平行に延在する。一部の実例では、少なくとも1つのブラシ毛ストリップの長さは、対応する変形可能なフラップの長さよりも小さくてもよい。
【0123】
[0177] 本開示による掃除機の実施例は、攪拌器の少なくとも一部分が1つ又は複数のリブと係合するように、1つ又は複数のリブを含む攪拌器チャンバと攪拌器チャンバ内に配置された攪拌器とを含み得る。攪拌器は、本体及び本体から延在する少なくとも1つの変形可能なフラップを含み得る。変形可能なフラップは、少なくとも1つのテーパを含み得る。少なくとも1つのテーパは、変形可能なフラップのクリーニング縁部を本体に接近させる。
【0124】
[0178] 一部の実例では、1つ又は複数のリブは、攪拌器チャンバの対向する遠位端に配置され得る。一部の実例では、少なくとも1つのテーパは、第1のテーパ及び第2のテーパを含んでもよく、第1及び第2のテーパは、対応する変形可能なフラップの対向する端部領域内に延在する。一部の実例では、リブは攪拌器カバーから延在し得る。一部の実例では、攪拌器カバーは端部キャップであり得る。一部の実例では、攪拌器は、少なくとも1つのブラシ毛ストリップをさらに含んでもよく、少なくとも1つのブラシ毛ストリップは、対応する変形可能なフラップに実質的に平行に延在する。一部の実例では、少なくとも1つのブラシ毛ストリップの長さは、対応する変形可能なフラップの長さよりも小さくてもよい。一部の実例では、少なくとも1つのテーパは、第1のテーパ及び第2のテーパを含んでもよく、各テーパは変形可能なフラップの対応する端部領域に延在する。一部の実例では、第1のテーパは、第1の傾斜を有してもよく、第2のテーパは、第2の傾斜を有してもよく、第1の傾斜は、第2の傾斜とは異なる。一部の実例では、本体は、本体の中央領域に向かって延在するテーパを含んでもよい。
【0125】
[0179] 本発明の原理は本明細書に記載されるが、本記述は、例としてのみ行われ、本発明の範囲に限定されないことは、当業者によって理解されるべきである。その他の実施形態は、本明細書に示される例示的な実施形態に加えて、本発明の範囲内で意図される。表面掃除機及び/又は攪拌器は、本明細書に含まれる特徴のうちの任意の1つ又は複数を具体化してもよく、特徴が任意の特定の組み合わせ又は下位組み合わせで使用され得ることを当業者によって理解されるであろう。当業者による修正及び置換は、本発明の範囲内であると考えられ、特許請求の範囲を除いて限定されるべきではない。