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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-04
(45)【発行日】2022-10-13
(54)【発明の名称】顧客間レンタル支援システム及び方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/06 20120101AFI20221005BHJP
【FI】
G06Q30/06 350
G06Q30/06 312
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2018165548
(22)【出願日】2018-09-05
(65)【公開番号】P2020038511
(43)【公開日】2020-03-12
【審査請求日】2021-08-16
(73)【特許権者】
【識別番号】511126338
【氏名又は名称】児玉 昇司
(74)【代理人】
【識別番号】110000062
【氏名又は名称】特許業務法人第一国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】児玉 昇司
【審査官】宮地 匡人
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-028890(JP,A)
【文献】特開2009-265745(JP,A)
【文献】特開2009-122780(JP,A)
【文献】国際公開第2013/145454(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0330274(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品貸出者側端末装置と商品借出者側端末装置とをネットワークを介して接続し、商品を貸すグループAのユーザと商品を借りるグループBのユーザの間で商品のレンタルを支援するプラットフォームを構築する顧客間レンタル支援システムであって、
前記商品を貸し出すユーザの商品貸出者側端末装置から商品保有情報を取得し、かつ、前記商品を借りるユーザの商品借出者側端末装置からニーズ情報を取得する手段と、
前記商品保有情報と前記ニーズ情報を元に前記商品における収入予想情報を算出し、当該収入予想情報を前記商品貸出側端末装置に送信し、前記商品を貸すユーザに対して前記商品の出品を促す手段と、
前記商品保有情報を元に商品一覧情報を作成し、当該商品一覧情報をWeb掲載する手段と、
前記ニーズ情報を元に前記商品を借りるグループBの中の特定のユーザに対するリコメンド情報を作成し、当該リコメンド情報を前記商品借出者側端末装置に送信し、商品を借りる特定のユーザに対しておすすめ商品をリコメンドする手段と、
前記商品出者側端末装置から商品の注文情報を受け、注文の商品を借りるユーザ側に発送し、商品借出者側端末装置からレンタル料の支払い通知情報を受けたとき、インセンティブ支払通知情報を商品貸出側端末装置に送信し、商品を貸すユーザに対して通知する手段を備えた
ことを特徴とする顧客間レンタル支援システム。
【請求項2】
請求項1に記載された顧客間レンタル支援システムにおいて、
前記顧客間レンタル支援システムは、プラットフォームサーバからなり、
前記プラットフォームサーバは、
通信装置、記憶装置、入出力装置、演算装置を有し、
前記通信装置は、
前記商品貸出者側端末装置及び前記商品借出者側端末装置との間で前記商品のレンタル注文情報、収入予想情報、前記リコメンド情報、前記ニーズ情報の通信を行う機能を有する通信部を含み、
前記記憶装置は、
前記商品貸出者側端末装置の商品を貸し出すユーザから出品された商品の前記レンタル注文情報を記憶する注文情報記憶部、
前記商品貸出者側端末装置の商品を貸し出すユーザから出品された商品に対する前記収入予想情報を記憶する収入予想情報記憶部、
前記商品借出者側端末装置の商品を借りるユーザへ提供するための前記リコメンド情報を記憶するリコメンド情報記憶部、
前記商品保有情報及び前記ニーズ情報を記憶する商品情報記憶部を含み、
前記入出力装置は、
前記商品保有情報、前記商品に関する商品情報、前記ニーズ情報、前記レンタル注文情報、前記収入予想情報、前記リコメンド情報を表示する出力部を含み、
前記演算装置は、
前記ニーズ情報を元に、前記商品の稼働率を求め、当該稼働率に応じて設定したレンタル料を元に収入予想情報を算出する収入予想算出処理部、
前記商品借出者側端末装置の商品を借りるユーザから取得した前記ニーズ情報における商品の入荷待ち情報、好み情報やお気に入り情報を元に前記リコメンド情報を求めるリコメンド算出処理部を含む
ことを特徴とする顧客間レンタル支援システム。
【請求項3】
請求項2に記載された顧客間レンタル支援システムにおいて、
前記ニーズ情報は、
入荷待ち情報、好み情報またはお気に入り情報、前記グループBにグループAが持っている商品があったら借りるニーズを含み、
前記商品に関する商品情報は、
商品名、ブランド名、タイプ、色、サイズ、新作、付属品、のいずれか1つ以上の情報を含む、
ことを特徴とする顧客間レンタル支援システム。
【請求項4】
商品貸出者側端末装置と商品借出者側端末装置とをネットワークを介して接続し、商品を貸すグループAのユーザと商品を借りるグループBのユーザの間で商品のレンタルを支援するプラットフォームを構築する顧客間レンタル支援システムにおける顧客間レンタル支援方法であって、
前記商品を貸し出すユーザの商品貸出者側端末装置から商品保有情報を取得し、かつ、前記商品を借りるユーザの商品借出者側端末装置からニーズ情報を取得するステップと、
前記商品保有情報と前記ニーズ情報を元に前記商品における収入予想情報を算出し、当該収入予想情報を前記商品貸出側端末装置に送信し、前記商品を貸すユーザに対して前記商品の出品を促すステップと、
前記商品保有情報を元に商品一覧情報を作成し、当該商品一覧情報をWeb掲載するステップと、
前記ニーズ情報を元に前記商品を借りるグループBの中の特定のユーザに対するリコメンド情報を作成し、当該リコメンド情報を前記商品借出者側端末装置に送信し、商品を借りる特定のユーザに対しておすすめ商品をリコメンドするステップと、
前記商品出者側端末装置から商品の注文情報を受け、注文の商品を借りるユーザ側に発送し、商品借出者側端末装置からレンタル料の支払い通知情報を受けたとき、インセンティブ支払通知情報を商品貸出側端末装置に送信し、商品を貸すユーザに対して通知するステップを含む、
ことを特徴とする顧客間レンタル支援方法。
【請求項5】
請求項4に記載された顧客間レンタル支援方法において、
前記顧客間レンタル支援システムは、記憶装置、演算装置を含むプラットフォームサーバからなり、
前記プラットフォームサーバは、
前記商品貸出者側端末装置及び前記商品借出者側端末装置との間で前記商品のレンタル注文情報、収入予想情報、前記リコメンド情報、前記ニーズ情報の通信を行い、
前記商品貸出者側端末装置の商品を貸すユーザから出品された商品の前記レンタル注文情報を記憶装置の注文情報記憶部に記憶し、
前記商品貸出者側端末装置の商品を貸し出すユーザから出品された商品に対する前記収入予想情報を前記記憶装置の収入予想情報に記憶し、
前記商品借出者側端末装置の商品を借りるユーザへ提供するための前記リコメンド情報を記憶する前記記憶装置のリコメンド情報記憶部に記憶し、
前記商品保有情報及び前記ニーズ情報を記記憶装置の商品情報記憶部に記憶し、
前記演算装置は、
前記ニーズ情報を元に、前記商品の稼働率を求め、当該稼働率に応じて設定したレンタル料を元に収入予想情報を算出し、
前記商品借出者側端末装置の商品を借りるユーザから取得した前記ニーズ情報における商品の入荷待ち情報、好み情報やお気に入り情報を元に前記リコメンド情報を求める
ことを特徴とする顧客間レンタル支援方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、顧客間での商品の貸し借り、つまり、商品のレンタル取引を支援する顧客間レンタル支援システム及び方法に関する。
例えば、バッグなどの商品を貸したい側の商品貸出者側端末装置と商品を借りたい側の商品借出者側端末装置とをネットワークを介して接続し、商品を貸したい側の顧客(ユーザ)と商品を借りたい側の顧客(ユーザ)との間で商品の貸し借り(レンタル取引)を支援するプラットフォームを構築する顧客間レンタル支援システム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、顧客側端末とレンタル業者側装置(サーバ)を、ネットワークを介して接続し、レンタル業者側は、顧客側からのレンタル予約を受付け、当該レンタル予約受付けした商品を顧客側に対してレンタルするレンタルサービスシステムが普及している。
レンタルサービスシステムとして、例えば、特開2013-250741号公報(特許文献1)、特開2010-020737号公報(特許文献2)、などがり、また情報処理技術として、特開2016-16400号公報(特許文献3)、などがある。
【0003】
特許文献1の公報には、「撮影機材が着脱可能な撮像装置の識別情報を前記撮像装置から取得し、前記撮影機材の貸し出しの予約を受け付ける端末装置と、前記端末装置より前記識別情報を取得し、前記識別情報に基づいて前記撮影機材の貸し出しの予約を管理するサーバと、 を備えることを特徴とするレンタルシステム」との記載があり、
特許文献2の公報には、「製造元であるサーバに、販売代理店、メンテナンス代理店、施工代理店及び顧客の各ユーザ端末に対して、少なくともユーザ情報を蓄積したデータベースとレンタル料金管理手段とを含み、さらに施工・補修及びメンテナンス見積書作成手段と、レンタル契約書作成手段と、メンテナンス管理手段と、各代理店に対する利益配分管理手段との1以上を設けた商品レンタルシステム」との記載があり、
特許文献3の公報には、「相異なるファッションパターンの衣類を夫々身に付けた人物形状の複数のシンボルを含む画像であって、当該複数のシンボルの中からユーザが1以上選択可能な画像を、当該ユーザの端末に提供するシンボル提供手段と、前記複数のシンボルの中から前記ユーザにより選択されたシンボルを認識する認識手段と、認識された前記シンボルが身に付けている衣類のファッションパターンを特定可能な特定情報を、前記ユーザ用の記憶領域に記憶させる制御を実行する記憶制御手段と、記憶された前記特定情報で特定されるファッションパターンに基づいて、前記ユーザが身に付ける候補の衣類を推薦する衣類推薦手段と、推薦された衣類を前記ユーザに送付する管理を行う送付管理手段と、を備える情報処理装置」との記載がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2013-250741号公報
【文献】特開2010-020737号公報
【文献】特開2016-16400号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載された発明は、顧客とレンタル業者(企業)との間において、主として、レンタル業者が管理する商品のレンタル予約受付、商品のレンタル予約管理、在庫管理を目的とするものであり、
特許文献2に記載された発明は、顧客とレンタル業者(企業)との間において、主として、製造元と販売代理店、メンテナンス代理店、施工代理店及び顧客との間において、レンタル料金管理、施工・補修及びメンテナンス見積書作成、レンタル契約書作成、メンテナンス管理、各代理店に対する利益配分管理、を目的とするものであり、
また、特許文献3に記載された発明は、ユーザと衣類をユーザに推薦する業者(企業)との間において、ユーザの好みに適した衣類を推薦し、推薦した衣類の全てを実際にユーザの手元に直接届けることを可能とすることを目的とするものであり、
何れも、顧客と企業間、つまり、CtoB取引に関するシステムであって、顧客が保有する商品を他の顧客との間で双方にシェアリングすること、つまり、顧客が保有する商品の貸し借りのレンタル取引を支援する仕組みは想定されていない。
そのため、特許文献1では、「預かった品物に対する情報を統括して管理」でき、特許文献2では、「販売代理店、メンテナンス代理店、施工代理店及び顧客が必要とする各ユーザ用情報をデータベースより常時入手することができ、施工、補修及びメンテナンス見積書作成ツールにより作成することができ、サーバ上でレンタル料金管理及びメンテナンス管理」を行うことができ、特許文献3では、「実際の(真の)ユーザの好みに適した衣類を推薦し、推薦した衣類の全てを実際にユーザの手元に直接届ける」ことができるという効果に留まる。
【0006】
そこで、本発明では、顧客間レンタル支援システムにおいて、例えば、商品を貸す側の顧客(ユーザ)から取得した商品に関する商品保有情報報と商品を借りる側の顧客(ユーザ)から取得した商品に関するニーズ情報(含アンケート情報)などを元に、当該商品保有情報に含まれる商品の「収入予想値」(商品のレンタル収入予想料:収入見込みレンタル料)を含む収入予想情報を求め、収入予想情報を、商品を貸す側の顧客(ユーザ)へ送信、通知して商品の出品を促し、
商品を貸す側の顧客から取得した商品保有情報の中から公開する商品一覧情報(商品掲載/公開情報)を作成するとともに商品を借りる側の顧客が希望している商品、例えば、入荷待ち商品や好みそうな商品の商品情報を含むリコメンド情報(広告情報)を求め、リコメンド情報を、商品を借りる側の顧客(ユーザ)へ送信、通知してリコメンド(おすすめ)するレンタル支援技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を達成するために、代表的な本発明の顧客間レンタル支援システム及び方法の一つは、商品貸出者側端末装置と商品借出者側端末装置とをネットワークを介して接続し、商品を貸すグループAのユーザと商品を借りるグループBのユーザの間で商品のレンタルを支援するプラットフォームを構築する顧客間レンタル支援システムであって、
前記商品を貸し出すユーザの商品貸出者側端末装置から商品保有情報を取得し、かつ、前記商品を借りるユーザの商品借出者側端末装置からニーズ情報を取得する手段と、
前記商品保有情報と前記ニーズ情報を元に前記商品における収入予想情報を算出し、当該収入予想情報を前記商品貸出側端末装置に送信し、前記商品を貸すユーザに対して前記商品の出品を促す手段と、
前記商品保有情報を元に商品一覧情報を作成し、当該商品一覧情報をWeb掲載する手段と、
前記ニーズ情報を元に前記商品を借りるグループBの中の特定のユーザに対するリコメンド情報を作成し、当該リコメンド情報を前記商品借出者側端末装置に送信し、商品を借りる特定のユーザに対しておすすめ商品をリコメンドする手段と、
前記商品貸出者側端末装置から商品の注文情報を受け、注文の商品を借りるユーザ側に発送し、商品借出者側端末装置からレンタル料の支払い通知情報を受けたとき、インセンティブ支払通知情報を商品貸出側端末装置に送信し、商品を貸すユーザに対して通知する手段を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、商品を貸し出す側の顧客(ユーザ)と借りる側の顧客(ユーザ)との間における商品の貸し借り(レンタル取引)、つまり、顧客間におけるレンタル対象の商品の流通をスムーズに行うことができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の顧客間レンタル支援システムを適用した場合の構成を示す図。
図2】本発明の顧客間レンタル支援システムにおけるプラットフォームサーバの構成を示すブロック図。
図3】商品を貸す側の顧客端末装置(商品貸出者側端末装置)と商品を借りる側の顧客端末装置(商品借出者側端末装置)と顧客間レンタル支援システムにおけるプラットフォームサーバとの間のシーケンスを説明するシーケンス図。
図4図2のプラットフォームサーバにおける演算装置(コンピュータ)の収入予想算出処理フローを示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明について図面を参照して説明する。
【実施例
【0011】
図1は、本発明の顧客間レンタル支援システム1と商品貸出者側端末装置2と商品借出者側端末装置3との関係を示す図である。
【0012】
商品貸出者側端末装置2は、商品、例えば、バック(Bag)を貸し出す側の顧客グループAを構成する複数の通信端末21からなる。
【0013】
複数の通信端末21は、各ユーザが保有する商品に関する商品保有情報を入力し、商品保有情報を、ネットワークを介して顧客間レンタル支援システム1側に送信し、また、顧客間レンタル支援システム1側からネットワーク4を介して送信される商品に対する収入予想情報やインセンティブ支払通知情報を受信して表示する機能を有する端末であって、例えば、スマートフォンや携帯電話などからなる。
【0014】
商品借出者側端末装置3は、商品、例えば、バック(Bag)を借りる側の顧客グループBを構成する複数の通信端末31からなる。
【0015】
複数の通信端末31は、各ユーザが借りたい商品(レンタル商品)の注文情報やレンタル料の支払い通知情報などを入力し、これらの情報を、ネットワーク4を介して顧客間レンタル支援システム1側に送信し、また、顧客間レンタル支援システム1側からネットワーク4を介して送信されるリコメンド情報や商品発送通知情報を受信して表示する機能を有する端末であって、例えば、スマートフォンや携帯電話などからなる。
【0016】
レンタル料のインセンティブ支払い通知情報は、例えば、顧客間レンタル支援システム1側から商品借出者側端末装置3側に商品を発送したあと、及び/又はレンタル商品を受け取ったあと、レンタル料の支払いを商品貸出者側端末装置2側に通知する情報である。
【0017】
リコメンド情報は、顧客間レンタル支援システム1側にて求めるものであり、例えば、商品を借りる側のユーザにおけるレンタル履歴情報や予め商品借出者側端末装置3のユーザから収集、取得した入荷待ち情報、お気に入り情報、好み情報などのニーズを元に求める。
【0018】
顧客間レンタル支援システム1は、ネットワーク4を介して接続された商品貸出者側端末装置2側における商品を貸し出すユーザ(会員)や商品借出者側端末装置3側における商品を借りるユーザ(会員)に対して、商品のCtoC取引(レンタル)を可能とするプラットフォームを提供する装置であり、例えば、コンピュータ(演算装置)において、ソフトウェアが動作するための基盤として機能する装置を構築するプラットフォームサーバ11からなる。
【0019】
顧客間レンタル支援システム1は、
商品貸出者側端末装置2と商品借出者側端末装置3とをネットワーク4を介して接続し、商品を貸し出すグループAのユーザ(会員)と商品を借りるグループBのユーザ(会員)との間で商品のレンタルを支援するプラットフォームを構築するものであって、
商品を貸し出すユーザの商品貸出者側端末装置2から商品保有情報を取得し、かつ、商品を借りるユーザの商品借出者側端末装置3からニーズ情報を取得する機能、
商品保有情報とニーズ情報を元に商品における収入予想情報(商品をレンタルした場合におけるレンタル収入予想料金/収入見込みレンタル料)を算出する機能、
収入予想情報を商品貸出側端末装置2に送信し、商品を貸し出すユーザに対して出品を促す機能、
商品保有情報を元に商品一覧情報(商品掲載/公開情報)を作成し、Web掲載(公開)するとともに、ニーズ情報を元に商品を借りるグループBの中の特定のユーザに対するリコメンド情報を作成する機能、
リコメンド情報を商品借出者側端末装置3に送信し、商品を借りる特定のユーザに対してリコメンドする機能、
商品貸出者側端末装置2から商品の注文情報を受け、注文の商品を借りるユーザ側に発送し、商品借出者側端末装置3からレンタル料の支払い通知情報を受けたとき、インセンティブ支払通知情報を商品貸出側端末装置2に送信し、商品を貸すユーザに対して通知する機能
を有する。
【0020】
商品保有情報は、例えば、商品名、ブランド名、タイプ、色、サイズ、新作、付属品などの各情報を含む。
【0021】
ニーズ情報は、例えば、入荷待ち(目的の商品が入り次第、レンタルしたいという情報)、アンケートなどにより取得したお気に入り(顧客自身が気に入っているという商品に関する情報)などの各情報を含む。
【0022】
入荷待ち情報やお気に入り情報は、ユーザを特定する属性(会員ID)、入荷待ちの登録日、削除日などの情報を含む。
【0023】
収入予想情報は、商品の稼働率、例えば、商品の人気度や需要(入荷待ちの顧客が多数いる場合や好み顧客が多数いる場合などは、当該顧客にレンタルしやすくレンタル確度の高いと判断可能)やレンタル期間(レンタル期間を長く希望しているユーザがいる場合は、その期間レンタル収入が望めると判断可能)などを考慮して求めるとよい。
【0024】
また、商品を貸し出すユーザ(会員)から取得した商品保有情報に含まれる商品のすべてに対して求めてもよいが、レンタル確度の高い商品を求め、当該レンタル確度の高い商品に対する収入予想情報(収入予測値)を求めるとレンタル効率がよい。
【0025】
レンタル確度の高い商品とは、稼働率の高い商品であり、例えば、ユーザが入荷を待っている入荷待ち商品やユーザの好みと近い商品あるいはレンタル履歴がある商品とも言える。
【0026】
入荷待ち商品とは、商品を借りるユーザ(会員)側が、借りたい商品を事前に顧客間レンタル支援システム1側へ申告したもの、又は顧客間レンタル支援システム1側が商品を借りるユーザ(会員)側に対して、アンケートなどでリサーチして取得したものである。
【0027】
また、好みの商品とは、商品を借りるユーザ(会員)側が好みそうな商品であり、この好みは、上述したようにニーズ情報におけるお気に入りやレンタル履歴などの各情報から推測した商品である。
【0028】
レンタル履歴情報は、商品を貸し出す側のユーザ(会員)を特定する属性(会員ID、商品ID、予約日、出荷日(レンタル日)、レンタル期間、返却日などの各情報)を含む。
【0029】
リコメンド情報は、商品を借りるユーザ(会員)が希望している商品、例えば、入荷待ち商品や好みそうな商品を含む。つまり、ユーザが好みそうな商品を推測し、おすすめ商品としてリコメンドする。
【0030】
図2は、顧客間レンタル支援システム1を構成するプラットフォームサーバ11の構成を示すブロック図である。
【0031】
プラットフォームサーバ11は、通信装置111、記憶装置112、入出力装置113、演算装置114を有する。
【0032】
通信装置11は、商品貸出者側端末装置2及び商品借出者側端末装置3の各通信端末21、31との間で上述した商品の注文情報、商品毎の収入予想情報、リコメンド情報、ニーズ情報などの通信を行う機能を有する通信部111を有する。
【0033】
記憶装置112は、
商品の注文情報を記憶する注文情報記憶部1121、
商品保有情報における商品に対して見込める収入予想情報(レンタル収入予想料/収入予想情報テーブル)を記憶する収入予想情報記憶部1122、
商品借出者側端末装置3のユーザ側に対してリコメンドするリコメンド情報(リコメンド情報テーブル)を記憶するリコメンド情報記憶部1123、を有し、
【0034】
また、商品に関する商品情報、例えば、商品貸出者側端末装置2のユーザ側から提供される商品保有情報、商品保有情報における商品の色、ブランド、サイズなどの商品情報(バック情報)、商品のメンテナンス履歴情報(メンテナンス情報テーブル)、商品の季節・トレンド情報及び商品借出者側端末装置3のユーザ側におけるニーズ、例えば、レンタル履歴情報(レンタル履歴情報テーブル)、入荷待ち情報(入荷待ち情報テーブル)、お気に入り情報(お気に入り情報テーブル)、好み情報(好み情報テーブル)などを記憶する商品情報記憶部1124を有する。
【0035】
入荷待ち情報、お気に入り情報、好み情報などのニーズ情報などは、予めアンケートなどにより商品借出者側端末装置2のユーザ側から求め、記憶装置112の商品関連情報DB1124(入荷待ちテーブル、お気に入りテーブル、好みテーブルなど)に記憶しておく。
【0036】
レンタル履歴情報テーブルにおけるレンタルは、
【数1】
とし、
【0037】
お気に入り情報テーブルにおけるお気に入りは、
【数2】
とし、
【0038】
お気に入り情報テーブルにおける閲覧は、
【数3】
とする。
【0039】
商品(バック)の類似性尺度は、例えば、以下の方法で求める。
貸出側が保有する商品情報の商品、例えば、バックをBagiとし、借出側がレンタルを希望する待ち商品、又は類似商品、例えば、バックをBagjとし、
BagiとBagjの距離(類似度)の計算は、(1)ユークリッド距離算出方法、(2)余弦(コサイン)距離算出方法で求める。
【0040】
(1)ユークリッド距離算出
【数4】
Wr =レンタルの重み係数
wl =お気に入りの重み係数
wv =閲覧の重み係数
【0041】
(2)余弦(コサイン)距離算出
【数5】
上記の何れかの方法で2つのバックの距離を計算した後、昇順に並べ替える。ユークリッド距離の場合はオーダーが上がるが、余弦距離の場合は降順する。
【0042】
これらの記憶部1121~1124は、例えば、データベース(DB)からなる。
商品情報記憶部1124は、プラットフォームサーバ11の内部に設けても、外部の記憶装置(データベースサーバ)に設けてもよい。
【0043】
入出力装置113は、例えば、後述する季節・トレンド情報などを入力するキーボードを含む入力部1131及び例えば、後述する商品保有情報、商品に関する商品情報、ニーズ情報、注文情報、収入予想情報(収入予想値)、リコメンド情報などを表示するディスプレイを含む出力部1132を有する。商品情報は、例えば、商品名、ブランド名、タイプ、色、サイズ、新作、付属品などの各情報を含む。
【0044】
演算装置114は、
例えば、ニーズ情報を元に、商品の稼働率(商品のレンタル価値、例えば、大、中、小)を求め、当該稼働率に応じて設定したレンタル料を元に収入予想情報を算出し、商品を貸し出すユーザ側に提示する収入予想算出処理部1141、
商品保有情報を元に商品をWeb上に公開する商品一覧情報を作成する商品掲載処理部1142、
商品を借りるユーザから商品借出者側装置3を介して取得したニーズ情報における商品の入荷待ち情報、好み情報やお気に入り情報を元にリコメンドする商品を含むリコメンド情報を求め、商品を借りるユーザ側にリコメンドするリコメンド算出処理部1143
を有する。
【0045】
収入予想情報(収入予想値)は、記憶装置112の収入予想情報DB1122に記憶し、リコメンド情報は、記憶装置12のリコメンド情報DB1123に記憶する。
【0046】
収入予想算出処理部1141にて算出した収入予想情報は、通信装置11の通信部111を介して商品貸出者側端末装置2に送信し、商品貸出者側端末装置2のユーザへ提示する。
【0047】
また、リコメンド算出処理部1143にて算出されたリコメンド情報は、通信装置11の通信部111を介して商品借出者側端末装置3のユーザ毎にプッシュにて通知する。
【0048】
また、商品のレンタル取引終了後、商品借出者側端末装置3のユーザから支払われるレンタル料は、インセンティブ支払通知情報として通信装置11の通信部111、ネットワーク4を介して商品貸出者側端末装置3のユーザに通知する。
【0049】
インセンティブ支払通知情報は、レンタルした商品のレンタル料を受け取ったあと、その旨を通知する情報である。
【0050】
図3は、商品を貸し出す側の商品貸出者側端末装置2と商品を借りる側の商品借出者側端末装置3とプラットフォームを構築する側のプラットフォームサーバ11との間のシーケンスを説明するシーケンス図である。
【0051】
図3に示すブローチャートに基づく動作は以下のとおりである。
【0052】
まず、商品の出品前処理として以下のステップを実行する。
ステップS211:
商品貸出者側端末装置2は、まず、商品を貸し出すユーザが保有する商品の商品保有情報を入力し、登録する。そして、この商品保有情報を、ネットワーク4を介して顧客間レンタル支援システム1のプラットフォームサーバ11に送信する。
【0053】
このとき、併せて、商品保有情報における商品に関する商品関連情報、例えば、バック情報、メンテナンス履歴情報、季節・トレンド情報なども入力し、送信してもよいが、これらは顧客間レンタル支援システム1の入力部131から入力し、登録してもよい。
【0054】
ステップS111:
プラットフォームサーバ11は、商品を貸す側(グループA)のユーザ(会員)における商品貸出側端末装置2から送信(ステップS211)された商品保有情報を受信し、商品保有情報を記憶装置112の商品関連情報DB1124(例えば、商品保有情報テーブル)に記憶する。
【0055】
ステップS112:
プラットフォームサーバ11は、演算装置114の収入予想情報処理部1141にて収入予想情報を算出する。
【0056】
例えば、プラットフォームサーバ11は、まず、予め商品を借りるユーザ(会員)からアンケートなどにより収集したニーズ情報(レンタル履歴、入荷待ち、お気に入り、好みなどの各情報)の中に人気度などを指標する稼働率の高い商品(大、中、小)の有無/商品のレンタル需要度、
(1) 入荷待ち商品があるか否か、
(2) ユーザによる入荷待ち商品がない場合または入荷待ち商品があっても、後述する収入予想料が低いような場合には、ユーザの好み商品または好み商品と近い商品(類似商品)があるか否か、
(3) ユーザの好み商品または好み商品と近い商品(類似商品)がない場合には、グループBにグループAのユーザが持っている商品があったら借りるニーズ商品(借りる意思表示している商品)があるか否か
を順々に判定する。
【0057】
そして、それらの判定結果、入荷待ち商品、好み商品または好み商品と近い商品(類似商品)、ニーズ商品がある場合、各商品における収入予想情報を算出する。
入荷待ち商品がある場合には、入荷待ち商品の入荷待ちユーザの属性を調べた上で収入予想料を算出し、収入予想情報として出力する。
【0058】
収入予想料は、例えば、収入予想料=レンタル料金(日)×レンタル期間(日数)で算出する。収入予想料は、商品の稼働率、例えば、人気度や状態の良し悪し、ユーザに好まれるカラーか否か、ブランド名は何か、などを考慮し、レンタル業界相場(基準)に沿って設定する。
【0059】
ステップS113:
プラットフォームサーバ11は、予想情報処理部1142にて算出して得た収入予想情報を記憶装置112の収入予想情報DB1122(収入予想情報テーブル)に登録するとともに、ネットワーク4を介して商品貸出者側端末装置2のユーザに送信する処理を実行する。この収入予想情報の商品貸出者側端末装置2への送信は、商品を貸し出すユーザに対して出品を促すためのものである。
【0060】
ステップS212:
商品貸出者側装置2は、プラットフォームサーバ11から送信される収入予想情報を受信し、表示する。これにより、商品貸出者側端末装置2のユーザは商品の出品、つまり商品をレンタルするか否かの判断を行うことができる。
【0061】
次に、出品処理として以下のステップを実行する。
ステップS213:
商品貸出者側端末装置2のユーザが商品を出品する場合には、商品の出品(レンタル)を希望する旨の情報を、商品貸出者側端末装置2からネットワーク4を介してプラットフォームサーバ11に通知する。とともに出品する商品を、例えば、郵送するか宅配などにより顧客間レンタル支援システム1側に届ける。
【0062】
ステップS114:
プラットフォームサーバ11は、商品貸出者側端末装置2のユーザから商品の出品を希望する旨の情報を受信し、出品する商品を受け付ける。
【0063】
出品する商品を受け取ったとき、商品に関する商品情報を記憶装置112の商品関連情報DB1124(商品情報テーブル)に記憶する。受け取った商品に傷などがあれば、商品のメンテナンスを実行し、その履歴をメンテナンス履歴情報として記憶装置112の商品関連情報DB1124(メンテナンス履歴テーブル)に記憶する。
【0064】
メンテナンス履歴情報は、貸し出す商品やユーザを特定する属性(会員ID、商品ID、メンテナンス日、メンテナンス項目などの各情報)を含む。
【0065】
このとき、プラットフォームサーバ11は、出品した商品をWeb上に公開する商品一覧情報を作成する処理を実行する。
また、商品を借りるユーザから商品借出者側装置3を介して取得したニーズ情報における商品の入荷待ち情報、好み情報やお気に入り情報などを元にリコメンドする商品を含むリコメンド情報を求める処理を実行する。入荷待ち情報は、例えば、会員ID、レンタルID、評価、コメントなどの各情報を含む。お気に入り情報は、例えば、会員ID,商品ID、登録日、削除日、ステータスなどの各情報を含む。
【0066】
ステップS115:
プラットフォームサーバ11は、記憶装置12の商品関連情報DB1124に記憶したニーズ情報(レンタル履歴、入荷待ち、お気に入り、好みなどの各情報)を元にグループBの中で最適と思われる商品貸出者側端末装置3のユーザを特定する。
【0067】
最適と思われるユーザとは、最も商品を借りる可能性の高いユーザ、レンタル確度の高いユーザであり、例えば、予め部ループBのユーザの中で商品の入荷待ちしているユーザとなる。
【0068】
そして、最適と思われるユーザに対して、おすすめの商品情報を含むリコメンド情報をネットワーク4、商品借出者側端末装置3を介してプッシュ配信し、商品を借りるユーザに通知する処理を実行する。おすすめの商品は、例えば、ユーザと商品のマトリックスで管理する。
【0069】
ステップS311:
商品借出者側端末装置3は、プラットフォームサーバ11から配信されたリコメンド情報を受信し、表示する。これにより、リコメンド情報を受信した商品借出者側端末装置3のユーザは、商品をレンタルするか否かの判断を行うことができ、また、商品一覧情報の中から所望の商品を選択し、商品のレンタル注文を行うことができる。
【0070】
さらに、レンタル処理として以下のステップを実行する。
ステップS312:
商品借出者側端末装置3のユーザが商品をレンタルする場合には、商品をレンタルする旨の情報(レンタル商品の注文情報)を、商品借出者側端末装置3、ネットワーク4を介してプラットフォームサーバ11に送信し、通知する。
【0071】
ステップS116:
すると、プラットフォームサーバ11は、商品借出者側端末装置3から商品をレンタルする旨の情報(注文情報)を受信し、レンタル注文を受付ける。とともに注文情報を記憶装置112の注文情報DB1121(注文情報テーブル)に記憶する。
【0072】
ステップS117:
そして、注文情報を確認した後、商品借出者側端末装置3のユーザに対して注文の商品を発送する手配を実行する。商品の発送手配は、商品を管理する管理者により郵送や宅配などで行う。そして、プラットフォームサーバ11は、その商品のレンタル履歴を記憶装置112の商品関連情報DB1124(レンタル履歴情報テーブルやお気に入り情報テーブル)に記憶する。
【0073】
ステップS313:
商品借出者側端末装置3のユーザは、発送された商品を受け取る。
【0074】
ステップS314:
そして、商品借出者側端末装置3のユーザは、例えば、発送された商品を受け取るレンタル料を支払うとともにレンタル料の支払を行った旨を示すレンタル料支払通知情報を、商品借出者側端末装置3、ネットワーク4を介してプラットフォームサーバ11に送信し、通知する。
【0075】
ステップS118:
プラットフォームサーバ11は、商品を発送した後、商品借出者側端末装置3のユーザからレンタル料支払通知情報を受けたとき、レンタル料に対応するインセンティブ支払の通知を示すインセンティブ支払通知情報を、ネットワーク4を介して商品貸出者側端末装置2に送信し、商品を貸し出すユーザに対して通知する。
【0076】
ステップS119:
商品貸出者側端末装置2は、プラットフォームサーバ11からのインセンティブ支払通知情報を受信し、表示する。これにより、商品貸出者側端末装置2のユーザは、インセンティブ獲得を確認できる。
インセンティブ支払は電子決済で行う。
【0077】
図4は、演算装置114における収入予測値(収入予想情報)の算出処理手順の一例を示すフローチャートである。
【0078】
図4のフローチャートに基づく動作は以下のとおりである。
ステップS401:
演算装置114は、商品貸出側端末装置2から送信される商品を貸し出す側(グループA)のユーザ(会員)が保有する商品の商品保有情報を受信したとき、記憶装置112の商品関連情報DB1124(入荷待ち情報テーブル)を検索する。
【0079】
ステップS402:
演算装置1114は、記憶装置112の商品関連情報DB1124(入荷待ち情報テーブル)の中に入荷待ち商品があるか否かの判定を行う。入荷待ち商品がある場合(Yes)には、ステップS403に進み、入荷待ち商品がない場合(No)には、ステップS411に進む。
【0080】
ステップS403:
演算装置114は、ステップS402による判定結果、入荷待ち商品がある場合(Yes)は、その商品の入荷待ちユーザ(会員)の属性(会員IDなど)を調べる。
【0081】
ステップS404:
演算装置114は、ユーザの属性(会員IDなど)に関連付けされた各情報を元に、入荷待ち商品にて、どの位の収入予想値(レンタル料)が見込めるか、つまり、収入予想情報を算出する。
【0082】
ステップS405:
演算装置114は、ステップS404にて算出した収入予想情報の収入予想値(レンタル料)が所定の基準値(金額)以上か否かを判定する。
ここで、収入予測値≧所定の基準値の場合(Yes)には、ステップS406へ進み、収入予測値<所定の基準値の場合(No)には、ステップS411へ進む。
【0083】
ステップS411:
演算装置114は、ステップS402にて入荷待ち商品がない場合(No)、又はステップS405にて収入予測値<所定の基準値の場合(No)は、ニーズ情報の中にユーザが好みそうな好み商品、又は好み商品と近い商品があるか否かを判定する。
【0084】
ユーザが好みそうな好み商品、又は好み商品と近い商品があるか否かは、例えば、ニーズ情報におけるレンタル履歴、お気に入り履歴などの情報を元に判断する。
例えば、レンタル履歴にレンタルを受けた商品と近い、又は類似している商品があれば、ユーザの好み商品、又は近い商品があると判断する。
【0085】
ステップS411にて、好み商品があると判定した場合(Yes)には、ステップS412へ進み、好み商品がないと判定した場合(No)には、ステップS421へ進む。
【0086】
ステップS412:
演算装置114は、好み商品、又は好み商品と近い商品がある場合(Yes)は、ステップS404と同様に好み商品、又は好み商品と近い商品の収入予想情報を算出し、ステップS406へ進む。
【0087】
ステップS421:
演算装置114は、ステップS411にて好み商品がないと判定した場合(No)、グループBのユーザ(会員)の中に、グループAのユーザ(会員)が持っている商品があったら借りる意思があるか否かのサーチ、つまり、ニーズ商品があるか否かの調査を行う。
【0088】
ステップS422:
演算装置1114は、ステップS421におけるニーズ調査結果、ニーズ商品があるか否かを判定する。
ここで、ニーズ商品がある場合(Yes)には、ステップS423へ進み、ニーズ商品がない場合(No)には、ステップS421へ戻る。
【0089】
ステップS423:
演算装置1114は、ステップS422にて、ニーズ商品がある場合(Yes)は、ステップS404、412と同様にニーズ商品の収入予想情報を算出し、ステップS406へ進む。
【0090】
ステップS406:
演算装置1114は、ステップS405における入荷待ち商品、またはステップS412における好み商品/好み商品と近い商品、またはステップS423におけるニーズ商品の収入予想情報をグループAの商品を貸すユーザ(会員)へ提供(通知)する。
【0091】
上述した実施例によれば、レンタル商品の流れをスムーズにすることで、シェアリングサービスにおけるレンタル商品を循環させ、そこに関わる個々人のメリットを生み出すことができる。
【0092】
また、プラットフォーム提供者は、グループAの商品を貸し出す側のユーザに対して、グループBの商品を借りる側のユーザにおけるニーズ情報(好み、お気に入りや入荷待ちなどの各情報)を元にした「収入予想情報」や各商品の「人気情報」や「稼働率情報」を伝えることができ、その結果として、商品を貸し出す側のユーザに対して保有する商品の出品を促すことが可能となる。
【0093】
さらには、プラットフォームを提供する側は、グループAの商品を貸し出す側のユーザにおける「商品所有情報」も保有しているので、商品を貸し出す側のユーザが保有している商品を特定しながら無駄のない効果的な情報提供を行い、出品を促すこととなる。
【0094】
また、プラットフォームを提供する側は、グループBの商品を借りる側のユーザに対して、商品を借りる側のユーザから取得したニーズ情報(好み、お気に入りや入荷待ちなどの各情報)を元に、グループAの商品を貸し出す側のユーザの「商品保有情報」をリコメンド(オススメ)することでグループBの商品を借りる側におけるユーザが確実に好む商品を提案することが可能となる。
【0095】
また、プラットフォーム提供する側は、シェアリングサービスに関わるグループAとグループBの双方に対して有用な情報を提供することとなり、顧客のストレスを取り除きつつ最適なプラットフォーム提供が可能となる。
【0096】
なお、本発明は、上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かり易くする説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることも可能である。
【符号の説明】
【0097】
1 顧客間レンタル支援システム
11 プラットフォームサーバ
111 通信装置
112 記憶装置
113 入出力装置
114 演算装置
2 商品貸出者側端末装置
21 通信端末
3 商品借出者側端末装置
31 通信端末
4 ネットワーク
図1
図2
図3
図4