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  • 特許-音体感方法及び音体感システム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-04
(45)【発行日】2022-10-13
(54)【発明の名称】音体感方法及び音体感システム
(51)【国際特許分類】
   G10K 15/00 20060101AFI20221005BHJP
   H04R 3/00 20060101ALI20221005BHJP
   G01M 99/00 20110101ALI20221005BHJP
   G09B 9/00 20060101ALI20221005BHJP
【FI】
G10K15/00 M
G10K15/00 L
H04R3/00 310
G01M99/00 Z
G09B9/00 L
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2018195000
(22)【出願日】2018-10-16
(65)【公開番号】P2020064142
(43)【公開日】2020-04-23
【審査請求日】2021-07-30
(73)【特許権者】
【識別番号】000150615
【氏名又は名称】株式会社長谷工コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】100067448
【弁理士】
【氏名又は名称】下坂 スミ子
(74)【代理人】
【識別番号】100167117
【弁理士】
【氏名又は名称】打越 佑介
(72)【発明者】
【氏名】會田 祐
(72)【発明者】
【氏名】大西 豊
(72)【発明者】
【氏名】室 裕希
(72)【発明者】
【氏名】岡崎 充隆
【審査官】渡邊 正宏
(56)【参考文献】
【文献】特開平11-202754(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01H 1/00-17/00
G01M 13/00-13/045
G01M 99/00
G09B 1/00- 9/56
G09B 17/00-19/26
G10K 15/00-15/12
H04R 1/00- 1/08
H04R 1/12- 1/14
H04R 1/20- 1/40
H04R 1/42- 1/46
H04R 3/00- 3/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の部屋に設置し、隣接する第2の部屋との境界で開口を密閉した箱型の無響空間に向かって前記第2の部屋から前記境界に外力を加え、
前記無響空間内で前記境界から伝播する音を集音し、
前記第2の部屋内で前記音を発信する
ことを含むことを特徴とする音体感方法。
【請求項2】
前記音を集音及び録音し、
前記第2の部屋内で録音した前記音を発信する
ことを含むことを特徴とする請求項1に記載の音体感方法。
【請求項3】
第1の部屋に設置し、隣接する第2の部屋との境界で開口を密閉した箱状の無響空間に向かって前記第2の部屋から前記境界に第1の外力を加え、
前記第1の外力に関する物理量を測定し、
前記無響空間内で前記境界から伝播する音を集音及び録音すると共に、前記第1の外力に関する物理量に基づいて当該音に関する物理量を測定し、
前記第2の部屋から前記境界に第2の外力を加え、
前記第2の外力の物理量を測定し、
前記第2の外力に関する物理量と前記音に関する物理量とに基づいて前記音の補正音を生成して、
前記第2の部屋内で前記補正音を発信する
ことを含むことを特徴とする音体感方法。
【請求項4】
前記第1の部屋が下階かつ前記第2の部屋が上階に該当し、
前記境界部が前記第1の部屋の天井及び前記第2の部屋の床に該当する
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の音体感方法。
【請求項5】
第1の部屋に設置し、隣接する第2の部屋との境界部で開口を密閉した箱状の無響空間部と、
前記無響空間部に設置した集音部と、
前記集音部に接続し、前記第2の部屋に設置した音源部と、を備え、
前記集音部は、前記第2の部屋から前記境界部に加えた外力により前記無響空間部内に伝播した音を集音し、
前記音源部は、前記音を発信する
ことを特徴とする音体感システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、集合住宅内の隣接する部屋の騒音を疑似的に再現する音体感方法及び音体感システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、集合住宅等にとって、各部屋の騒音対策は重要な課題であった。例えば、吸音性や遮音性の高い素材で生成された壁や床は、隣接する部屋同士の音を聞こえにくくする効果を期待されていた。しかしながら、生活スタイルや時間帯によって、他方の部屋の住人にとって騒音か否かの見極めは容易でない。そのため、住人自身、自らの行動が原因で生じた音を試聴し、騒音か否かを疑似的に体感する仕組みが提案されていた。
【0003】
例えば、特許文献1では、部屋内で発した音を、部屋の区画部材の遮音性能と隣接する部屋の区画部材の吸音性能とを踏まえて減衰加工して再現することで、あたかも隣接する部屋にいるように試聴できる仕組みが開示されている。また、同文献では、録音時の騒音源と壁の距離や、試聴時の壁と騒音を聞く位置との距離を考慮して騒音を減衰加工している点も開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開平10-39731号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示の技術では、部屋内で録音した騒音と再現時の騒音とに差異が生じてしまう。すなわち、部屋内で発した騒音は、部屋の壁や天井等に反響するため、録音した騒音には残響音も含まれてしまう。このため、減衰加工した騒音も、実際には隣接する部屋から聞こえてくる騒音と異なることから、特許文献1は騒音のシミュレーションとして欠点を有する。
【0006】
上述したとおり、部屋の騒音を再現するには、騒音を集音する環境が重要となる。一方、歌唱や演奏の音の収録時には、吸音パネルを表面に敷き詰めた居室が利用されている。すなわち、集合住宅等の騒音を集音するときに吸音パネル製の居室を活用することで、現実的な騒音を集音するための環境を構築できるため、現実味のある騒音環境を体感することができる点に、発明者等はたどり着いた。
【0007】
そこで、本発明の目的は、隣接する部屋に伝播する音を残響音が含まれないように同じ部屋内で集音し、騒音の発信元となる部屋から現実的な騒音を試聴することができる音体感方法及び音体感システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
すなわち、本発明による音体感方法は、第1の部屋に設置し、隣接する第2の部屋との境界で開口を密閉した箱型の無響空間に向かって上記第2の部屋から上記境界に外力を加え、上記無響空間内で上記境界から伝播する音を集音し、上記第2の部屋内で上記音を発信することを含むことを特徴とする。
【0009】
上述した音体感方法は、上記音を集音及び録音し、上記第2の部屋内で録音した上記音を発信することを含むと望ましい。
【0010】
また、本発明による音体感方法は、第1の部屋に設置し、隣接する第2の部屋との境界で開口を密閉した箱状の無響空間に向かって上記第2の部屋から上記境界に第1の外力を加え、上記第1の外力に関する物理量を測定し、上記無響空間内で上記境界から伝播する音を集音及び録音すると共に、上記第1の外力に関する物理量に基づいて上記音に関する物理量を測定し、上記第2の部屋から上記境界に第2の外力を加え、上記第2の外力の物理量を測定し、上記第2の外力に関する物理量と上記音に関する物理量とに基づいて上記音の補正音を生成して、上記第2の部屋内で上記補正音を発信することを含むことを特徴とする。
【0011】
上述した音体感方法では、上記第1の部屋が下階かつ上記第2の部屋が上階に該当し、
上記境界部が上記第1の部屋の天井及び上記第2の部屋の床に該当することが望ましい。
【0012】
また、本発明による音体感システムは、第1の部屋に設置し、隣接する第2の部屋との境界部で開口を密閉した箱状の無響空間部と、上記無響空間部に設置した集音部と、上記集音部に接続し、上記第2の部屋に設置した音源部と、を備え、上記集音部は、上記第2の部屋から上記境界部に加えた外力により上記無響空間部内に伝播した音を集音し、上記音源部は、上記音を発信することを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明の音体感方法及び音体感システムによれば、隣接する部屋に伝播する音を残響音が含まれないように同じ部屋内で集音し、騒音の発信元となる部屋から現実的な騒音を試聴することができる。すなわち、騒音の発信元の部屋にいる一人又は複数のユーザが、隣接する部屋にいるユーザにとっての現実的な騒音を、騒音の発信元の部屋にいながら疑似体感することができる。さらに、本発明の音体感方法及び音体感システムは、第1の部屋と第2の部屋との境界の材質に対する実地試験や性能評価のみならず、建築物に関する展示会・博物館・アミューズメントパーク等にも活用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の一実施形態における音体感方法の(a)集音及び録音時、(b)再生時の一例を概念的に示す図である。
図2】上記音体感方法の一部を説明する機能ブロック図である。
図3】本発明の一実施形態における音体感方法の(a)集音及び録音時、(b)補正時、(c)再生時の一例を概念的に示す図である。
図4】上記音体感方法の一部を説明する機能ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図1図2を参照しつつ、本発明の一実施形態における音体感方法(以下、「本音体感方法」ともいう。)の一例について説明する。
なお、これらの図において、複数個存在する同一の部位については、一つの部位のみに符番した部分もある。説明の便宜上、所定の部位やこの引き出し線を破線や想像線(二点鎖線)で示した部分もある。
【0016】
まず、図1(a)及び図2を参照しつつ、本音体感方法を実行するために用いる構造物及び各種機器について説明する。
【0017】
図1(a)に示すとおり、本音体感方法では、例えば、集合住宅内の下階に位置する第1の部屋1と、第1の部屋1の上階に位置する第2の部屋2との境界部3で開口41を密閉する箱型の無響空間部4を用いる。境界部3は、第1の部屋1の天井31かつ第2の部屋の床32に該当する。
なお、隣接する二つの部屋を有する構造物であれば、商業施設や乗り物でもよい。第1の部屋1と第2の部屋2とは、同じ階層で隣り合う居室でも、同室内で隣り合っている居室でもよい。各部屋のサイズや間取りはいずれでもよい。境界部3は、例えば、各部屋の間仕切壁、各部屋同士の開通用ドア、各部屋内の閲覧用窓でもよい。境界部3のサイズや素材はいずれでもよい。
【0018】
無響空間部4は、第1の部屋1内に収納できるサイズで、内側に吸音パネルを敷き詰めた居室状かつ立方体型の空間であり、上端に矩形状の開口41を設けてある。換言すると、無響空間部4は、天井を有さない。無響空間部4を第1の部屋1の床に据え置きした状態で、無響空間部4の上端縁が境界部3に接し、開口41が封鎖される。無響空間部4は、第1の部屋1の壁際に設置してある。
なお、無響空間部4は、第1の部屋内の居室の内側に吸音パネルを敷き詰めて形成したものでもよい。無響空間部4は、第1の部屋のサイズ及び間取りに一致するサイズでもよく、例えば、第1の部屋が3LDKの場合、無響空間部4の位置及びサイズが、そのうちの一つの居室の位置及びサイズと同等であってもよい。無響空間部4は、人が出入りできるドアを有していてもよい。開口41は、無響空間部4を形成する吸音パネルに設けた貫通孔でもよい。無響空間部4は、第1の部屋1の中で組み立てても、既設されたものを第1の部屋1に設置してもよい。
【0019】
集音部5は、無響空間部4内の中央に設置したマイクである。
【0020】
音源部6は、第2の部屋2の天井付近に設置したスピーカーである。
なお、音源部6は、音質の向上を図るために、無響空間部4の真上を除く位置や第1の部屋1内の無響空間部4から最も離れた位置に設けてあってもよい。
【0021】
図2に示すとおり、録音部7は、集音部5及び演算部8に接続してある録音機器又は録音機能付き汎用コンピュータ装置である。録音部7は、録音した音のアナログデータをMP3等のデジタルデータに変換し、又はデジタルデータを記憶したCD-R・DVD-R・USBメモリ、各種メモリチップ等の記憶媒体を介して、演算部8に提供する。
【0022】
演算部8は、録音部7及び音源部6に接続してある汎用コンピュータ装置である。演算部8は、所定時間経過後自動的に、又はスイッチ信号等の電子的な命令に従って、録音した音のデジタルデータをアナログデータに変換し、音源部6から発信するように制御する。
【0023】
なお、録音部7及び演算部8並びにその他各種機器は、第1の部屋1或いは第2の部屋2又はこれら以外の部屋に設置してあってもよい。集音部5と録音部7、録音部7と演算部8、又は集音部5と録音部7と演算部8とは、それぞれ一体的に設けられたものでもよい。集音部5・録音部7・演算部8・音源部6は、各々を接続するために、インターネット・イントラネット・エキストラネット・LAN・CATV通信網・VPN・電話回線・移動体通信網・衛星通信網・IEEE1394・電力線搬送・電話線・IrDA・ブルートゥース(登録商標)・802.11無線・携帯電話網・衛星回線・地上波デジタル網等による通信を実行する通信機器を備えてよい。
【0024】
上述した汎用コンピュータ装置は、例えば、パーソナルコンピュータやスマートフォン等の電子端末機器が該当し、OS・アプリケーションの実行等の各種動作を演算処理するCPUと、各種動作に関連するプログラムや文字・画像等のデータを格納するROMと、プログラムやデータをロードするRAMと、キーボード・マウス・タッチパネル等の入力機器と、画面・音声出力スピーカー等の出力機器と、電子データの書き込みや読み出しを行う磁気ディスク・光ディスク・光磁気ディスク・半導体メモリ等のリムーバブルメディア用のドライブと、これらが相互に接続するためのバスと、を備えていてもよい。
【0025】
次に、図1及び図2を参照しつつ、本音体感方法の流れを説明する。
なお、上述した無響空間部4・集音部5・音源部6は第1の部屋1及び第2の部屋2に予め設置してあり、録音部7・演算部8は第1の部屋1及び第2の部屋2以外の部屋に設置してあるものとする。
【0026】
まず、図1(a)及び図2に示すように、第2の部屋2内のユーザAは、第1の部屋1内の無響空間部4に向かって、無響空間部4の真上から第2の部屋2の床32を脚で「ドンドン」と音を立てながら踏んで外力を加える。外力による音は、境界部3を伝って第1の部屋1の天井31から無響空間部4内に伝播する。無響空間部4内で伝播した音は反響せず、集音部5及び録音部7は伝播した音のみ集音及び録音する。録音部7は、録音した音を演算部8に提供する。演算部8は、録音部7の音を音源部6から発信できる状態となる。
そして、図1(b)及び図2に示すように、ユーザAは音源部6の真下に移動して図示しないスイッチを押すと、演算部8はスイッチによる電気的な命令に従って音源部6を制御する。音源部6は、録音部7の音を発信することで、ユーザAは騒音を試聴する。
なお、第2の部屋2の床32への外力は、ユーザAが落とした物体による衝撃でもよい。図1(a)に示す集音及び録音並びに図1(b)に示す再生は、二人以上のユーザで行われてもよい。
【0027】
このような本音体感方法によれば、ユーザAは、上階である第2の部屋2の床32に自ら加えた外力により下階の第1の部屋1内で生じる騒音を、第2の部屋2に居ながら現実的に体感することができる。すなわち、第1の部屋1の天井31から伝播した騒音は無響空間部4内で反響せず残響音が生じないため、集音部5及び録音部7は騒音のみ鮮明に集音及び録音できる。さらに、演算部8は録音した騒音を時間差で音源部6から発信するように制御するため、ユーザAは音源部6から騒音のみ試聴することができる。したがって、ユーザAは、部屋間を移動することなく、騒音の発信源(方向性)を認識しながら、隣接する部屋に対し自ら発した現実的な騒音を体感することができる。
【0028】
次に、図3及び図4を参照しつつ、音体感方法の別の例について、上述した一例と異なる部分のみ説明し、説明していない部分は同等の構造及び作用効果を奏するものとする。
なお、図1及び図2で示した部品又は部位と同等、類似、又は関連する構造及び作用効果を奏するものは、参照を容易にする等のため、図3及び図4において一律100を加えた番号にしている。
【0029】
図3(a)に示すように、第2の部屋102の床132には、境界部103に与える外力に関する物理量を測定する測定部109が設けてある。外力に関する物理量とは、境界部103を振動させる加振力(単位:N)や外力による境界部103の振動加速度(単位:m/s)である。測定部109は、振動計や加速度計である。
【0030】
図4に示すように、測定部109は、演算部108に接続してあり、測定した外力に関する物理量を提供する。演算部108は、外力に関する物理量である加振力又は振動加速度に基づき、録音部107の音に関する物理量であるインパルス応答を専用アプリケーションで測定する。さらに、演算部108は、新たな外力に関する物理量と測定済みの音に関する物理量とに基づいて、録音部107の音の補正音を生成する。具体的には、新たな外力の加振力又は振動加速度と測定済みのインパルス応答との合成積(いわゆる畳み込み)により補正音を生成する。
なお、第2の部屋102の床132の材質はいずれでもよい。
【0031】
次に、図3及び図4を参照しつつ、本音体感方法の流れを説明する。
【0032】
まず、図3(a)及び図4に示すように、測定部109は、ユーザBが事前に第2の部屋102の床132に加えた第1の外力の加振力又は振動加速度を測定する。演算部108は、第1の外力の加振力又は振動加速度に基づき、集音部105及び録音部107が集音及び録音した無響空間部104内で伝播した音のインパルス応答を測定する。その後、第1の部屋101内に無響空間部104がない状態となる。
次に、図3(b)及び図4に示すように、測定部109は、ユーザAが新たに第2の部屋102の床132に加えた第2の外力の加振力又は振動加速度を測定する。演算部108は、第2の外力の加振力又は振動と測定済みのインパルス応答との畳み込みにより補正音を生成する。
そして、図3(c)に示すように、ユーザAは音源106からの補正音を試聴する。
なお、ユーザBに代わってバングマシンやタッピングマシン等で外力を加えてもよい。
【0033】
このような本音体感方法によれば、第1の部屋101を有効活用することができる。すなわち、第2の部屋102の床132に加えた外力により無響空間部104に伝播した音のインパルス応答と、無響空間部104が無い状態で第2の部屋102の床132に加えた外力の加振力又は振動加速度とに基づくことで、そのとき無響空間部104に伝播したであろう音に極めて近い補正音を事後的に生成することができるため、第1の部屋101に無響空間部104を常設しておく必要はない。
【符号の説明】
【0034】
1、101 第1の部屋
2、102 第2の部屋
3、103 境界部
4、104 無響空間部
5、105 集音部
6、106 音源部
7、107 録音部
8、108 演算部
109 測定部
A、B ユーザ
図1
図2
図3
図4