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特許7153017外部ドメインをサポートするセキュアクラスタドメインを有する情報技術インフラストラクチャを含む医療機器システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-04
(45)【発行日】2022-10-13
(54)【発明の名称】外部ドメインをサポートするセキュアクラスタドメインを有する情報技術インフラストラクチャを含む医療機器システム
(51)【国際特許分類】
   G16H 10/00 20180101AFI20221005BHJP
【FI】
G16H10/00
【請求項の数】 19
(21)【出願番号】P 2019527288
(86)(22)【出願日】2017-12-07
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-02-06
(86)【国際出願番号】 EP2017081763
(87)【国際公開番号】W WO2018114346
(87)【国際公開日】2018-06-28
【審査請求日】2020-11-13
(31)【優先権主張番号】1651699-9
(32)【優先日】2016-12-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】SE
(73)【特許権者】
【識別番号】501473877
【氏名又は名称】ガンブロ・ルンディア・エービー
【氏名又は名称原語表記】GAMBRO LUNDIA AB
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】特許業務法人大塚国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100076428
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 康徳
(74)【代理人】
【識別番号】100115071
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 康弘
(74)【代理人】
【識別番号】100112508
【弁理士】
【氏名又は名称】高柳 司郎
(74)【代理人】
【識別番号】100116894
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 秀二
(74)【代理人】
【識別番号】100130409
【弁理士】
【氏名又は名称】下山 治
(74)【代理人】
【識別番号】100188857
【弁理士】
【氏名又は名称】木下 智文
(74)【代理人】
【識別番号】100199277
【弁理士】
【氏名又は名称】西守 有人
(74)【代理人】
【識別番号】100207354
【弁理士】
【氏名又は名称】楠 康正
(74)【代理人】
【識別番号】100195545
【弁理士】
【氏名又は名称】鮎沢 輝万
(72)【発明者】
【氏名】ビエーレ, ビョルン
(72)【発明者】
【氏名】パーション, ローランド
【審査官】青柳 光代
(56)【参考文献】
【文献】特表2014-520593(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2012/0158882(US,A1)
【文献】特表2006-519437(JP,A)
【文献】特表2016-530620(JP,A)
【文献】特表2010-536111(JP,A)
【文献】特表2016-510152(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0105402(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0236935(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
G16H 10/00 - 80/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
医療機器システム(110)であって、
複数のノード(12)の集合であり、オープンソースではないプロプライエタリソフトウエアを実行するクラスタ(10)と、
少なくともいくつかの前記ノード(12)に含まれる複数の医療機器(12bから12g、12n-2・・・12n)であって、各医療機器が医療手順(20)を実行するよう構成されたプロセッサとメモリとを含む、医療機器(12bから12g、12n-2・・・12n)と、
前記クラスタ(10)に含まれない外部装置(50)からアクセス可能なアクセスノード(12a、12h)を含む前記複数のノード(12)であって、前記アクセスノード(12a、12h)が前記クラスタの外側で通信する外部部分(112a)と、前記クラスタ(10)と通信する内部部分(112b)と、を含む、前記複数のノード(12)と、
前記クラスタ(10)少なくともいくつかの前記ノード(12)によって保持された分散データベース(14)であって、前記医療機器(12bから12g、12n-2・・・12n)が前記分散データベース(14)共有する、前記分散データベース(14)と、
前記プロプライエタリソフトウエアと通信することができないソフトウエアを実行し、前記アクセスノード(12a、12h)の前記外部部分(112a)を介して、(i)少なくともいくつかの前記分散データベース(14)に書き込み、または(ii)少なくともいくつかの前記分散データベース(14)から読み出しの少なくとも1つをすることができる、前記部装置(50)であって、前記アクセスノード(12a、12h)の前記外部部分(112a)と前記内部部分(112b)が、(i)前記内部部分(112b)から前記外部部分(112a)内にデータを置くよう構成され、かつ(ii)前記外部部分(112a)から前記内部部分(112b)内にデータを置くよう構成されたプロセッシングおよびメモリマネージャ(120)によって分離されている、外部装置(50)と、を備え、
前記プロプライエタリソフトウエアを有さない前記クラスタ(10)の外側の外部装置(50)が前記クラスタ(10)の前記ノード(12)として同じネットワークに接続されていたとしても前記ノード(12)と通信することができず、
各医療機器(12bから12g、12n-2・・・12n)が独立した治療制御部分(28a)とクラスタ制御部分(28b)とを備え、治療制御部分(28a)がミドルウエア(16)上にホストされたサーバインタフェースを含み、サーバインタフェースとミドルウエア(16)がソフトウエア(20)を操作する医療機器と共に動作し、医療機器(12bから12g、12n-2・・・12n)のユーザインタフェース(18)を駆動し、クラスタ制御部分(28b)はクラスタ(10)の医療機器(12bから12g、12n-2・・・12n)によって共有された分散データベース(14)を保持し、プロセッシングおよびメモリマネージャ(120)は医療機器の治療制御部分(28a)とクラスタ制御部分(28b)の間に存在し、前記分散データベース(14)は、(i)前記分散データベース(14)から前記医療手順(20)を実行するよう構成された前記プロセッサおよびメモリ内にデータを置くよう構成され、かつ(ii)前記医療手順(20)を実行するよう構成された前記プロセッサおよびメモリから前記分散データベース(14)内にデータを置くよう構成された、前記プロセッシングおよびメモリマネージャ(120)によって前記医療手順(20)を実行するよう構成された前記プロセッサおよびメモリから分離されている、医療機器システム(110)。
【請求項2】
前記少なくとも1つのアクセスノード(12a、12h)が、前記医療機器を備えない、請求項1に記載の医療機器システム(110)。
【請求項3】
前記少なくとも1つのアクセスノード(12a)が、前記医療機器の1つを備える、請求項1または2に記載の医療機器システム(110)。
【請求項4】
前記少なくとも1つのアクセスノード(12h)が、前記分散データベース(14)を保持しない、請求項1から3のいずれか一項に記載の医療機器システム(110)。
【請求項5】
前記部装置(50)が第1外部装置であり、前記医療機器システム(110)が、第2外部装置(50)と前記医療機器の1つを介して形成された前記クラスタ(10)の仮想アクセスノード(100)をさらに含み、前記仮想アクセスノード(100)が前記第2外部装置(50)が前記医療機器に書き込み、または(ii)前記医療機器から読み出しをするときに、前記クラスタ(10)のセキュリティを確実にするようにセキュアデータ交換技術備える、請求項1から4のいずれか一項に記載の医療機器システム(110)。
【請求項6】
前記セキュアデータ交換技術キュアチャネルを含む、請求項5に記載の医療機器システム(110)。
【請求項7】
前記少なくとも1つの外部装置(50)が、前記分散データベース(14)にデータを送よう構成され、前記データが、治療のために1つの前記ノード(12)に含まれる1つの前記医療機器によって使用される、請求項1から6のいずれか一項に記載の医療機器システム(110)。
【請求項8】
前記複数の医療機器が、同じ治療タイプのものである、請求項1から7のいずれか一項に記載の医療機器システム(110)。
【請求項9】
前記複数の医療機器が、同じ患者を治療する、請求項1から8のいずれか一項に記載の医療機器システム(110)。
【請求項10】
前記分散データベース(14)、(i)データを生成し、そのデータを他のノード(12)にる前記ノード(12)のそれぞれ、(ii)分散データベース(14)を有し、データを他のノード(12)から得る前記ノード(12)のそれぞれ、または(iii)(i)と(ii)の組み合わせ、を備える、請求項1から9のいずれか一項に記載の医療機器システム(110)。
【請求項11】
医療機器システム(110)であって、
複数のノード(12)の集合であるクラスタ(10)と、
医療機器を含む前記ノード(12)の集合のそれぞれであって、各医療機器が医療手順(20)を実行するよう構成されたプロセッサおよびメモリを含む、前記ノード(12)の集合のそれぞれと、
前記医療機器のそれぞれによって保持される分散データベース(14)と、
前記分散データベース(14)を保持する少なくとも1つの第1アクセスノード(12a)と、
前記分散データベース(14)を保持しない少なくとも1つの第2アクセスノード(12h)と、
前記クラスタ(10)に含まれない少なくとも1つの外部装置(50)と、
前記少なくとも1つの外部装置(50)および前記医療機器の1つで形成された仮想アクセスノード(100)であって、前記外部装置(50)が(i)前記医療機器に書き込む、または(ii)前記医療機器から読み出すときに、前記分散データベース(14)のセキュリティを確実にするようにセキュアデータ交換環境を提供する、前記仮想アクセスノード(100)と、を備え、
前記少なくとも1つの外部装置(50)が、(i)前記仮想アクセスノード(100)を介して前記分散データベース(14)に書き込み、または(ii)前記仮想アクセスノード(100)を介して前記分散データベース(14)から読み出しの少なくとも1つをすることができ、
各医療機器(12bから12g、12n-2・・・12n)が独立した治療制御部分(28a)とクラスタ制御部分(28b)とを備え、治療制御部分(28a)がミドルウエア(16)上にホストされたサーバインタフェースを含み、サーバインタフェースとミドルウエア(16)がソフトウエア(20)を操作する医療機器と共に動作し、医療機器(12bから12g、12n-2・・・12n)のユーザインタフェース(18)を駆動し、クラスタ制御部分(28b)はクラスタ(10)の医療機器(12bから12g、12n-2・・・12n)によって共有された分散データベース(14)を保持し、プロセッシングおよびメモリマネージャ(120)は医療機器の治療制御部分(28a)とクラスタ制御部分(28b)の間に存在し、前記分散データベース(14)は、(i)前記分散データベース(14)から前記医療手順(20)を実行するよう構成された前記プロセッサおよびメモリマ内にデータを置くよう構成され、かつ(ii)前記医療手順(20)を実行するよう構成された前記プロセッサおよびメモリから前記分散データベース(14)内にデータを置くよう構成された、前記プロセッシングおよびメモリマネージャ(120)によって前記医療手順(20)を実行するよう構成された前記プロセッサおよびメモリから分離されている、医療機器システム(110)。
【請求項12】
前記少なくとも1つの第1アクセスノード(12a)および前記少なくとも1つの第2アクセスノード(12h)が、前記医療機器を含んでいない、請求項11に記載の医療機器システム(110)。
【請求項13】
前記少なくとも1つの第1アクセスノード(12a)および前記少なくとも1つの第2アクセスノード(12h)が、ユーザインタフェース(18)を備える、またはユーザインタフェース(18)と共に動作する、請求項11に記載の医療機器システム(110)。
【請求項14】
医療機器システム(110)であって、
複数のノード(12)の集合であるクラスタ(10)と、
少なくともいくつかの前記ノード(12)に含まれる複数の医療機器であって、各医療機器が医療手順(20)を実行するよう構成されたプロセッサとメモリとを含む、複数の医療機器と、
前記クラスタ(10)の外側で通信する外部部分(112a)と、前記クラスタ(10)と通信する内部部分(112b)と、を含むアクセスノード(12a、12h)である少なくとも1つの前記ノード(12)と、
前記クラスタ(10)内の少なくともいくつかの前記ノード(12)によって保持された分散データベース(14)であって、前記少なくとも1つのアクセスノード(12a)によって記憶されるなら、前記アクセスノード(12a)の前記内部部分(112b)と関連する、前記分散データベース(14)と、
前記クラスタ(10)に含まれない少なくとも1つの外部装置(50)と、
前記少なくとも1つの外部装置(50)および前記医療機器の1つで形成された仮想アクセスノード(100)であって、前記外部装置(50)が(i)前記医療機器に書き込む、または(ii)前記医療機器から読み出すときに、前記分散データベース(14)のセキュリティを確実にするようにセキュアデータ交換環境を提供する、前記仮想アクセスノード(100)と、を備え、
前記少なくとも1つの外部装置(50)が、前記アクセスノード(12a、12h)の前記外部部分(112a)または前記仮想アクセスノード(100)を介して、(i)少なくともいくつかの前記分散データベース(14)に書き込み、または(ii)少なくともいくつかの前記分散データベース(14)から読み出しの少なくとも1つをすることができ
各医療機器(12bから12g、12n-2・・・12n)が独立した治療制御部分(28a)とクラスタ制御部分(28b)とを備え、治療制御部分(28a)がミドルウエア(16)上にホストされたサーバインタフェースを含み、サーバインタフェースとミドルウエア(16)がソフトウエア(20)を操作する医療機器と共に動作し、医療機器(12bから12g、12n-2・・・12n)のユーザインタフェースを駆動し、クラスタ制御部分(28b)はクラスタ(10)の医療機器(12bから12g、12n-2・・・12n)によって共有された分散データベース(14)を保持し、プロセッシングおよびメモリマネージャ(120)は医療機器の治療制御部分(28a)とクラスタ制御部分(28b)の間に存在し、前記分散データベース(14)は、(i)前記分散データベース(14)から前記医療手順(20)を実行するよう構成された前記プロセッサおよびメモリ内にデータを置くよう構成され、かつ(ii)前記医療手順(20)を実行するよう構成された前記プロセッサおよびメモリから前記分散データベース(14)内にデータを置くよう構成された、前記プロセッシングおよびメモリマネージャ(120)によって前記医療手順(20)を実行するよう構成された前記プロセッサおよびメモリから分離されている、医療機器システム(110)。
【請求項15】
前記外部部分(112a)および内部部分(112b)は、(i)前記内部部分(112b)からータを前記外部部分(112a)内に置くよう構成され、および(ii)前記外部部分(112a)からータを前記内部部分(112b)内に置くよう構成されたプロセッシングおよびメモリマネージャ(120)によって分離されている、請求項14に記載の療機器システム(110)。
【請求項16】
医療機器システム(110)であって、
複数のノード(12)の集合であるクラスタ(10)と、
少なくともいくつかの前記ノード(12)に含まれる複数の医療機器であって、各医療機器が医療手順(20)を実行するよう構成されたプロセッサおよびメモリを含む、複数の医療機器と、
前記クラスタ(10)の少なくともいくつかの前記ノード(12)によって保持された分散データベースと、
前記クラスタ(10)に含まれない外部装置(50)と、
前記少なくとも1つの外部装置(50)および前記医療機器の1つで形成された仮想アクセスノード(100)であって、前記外部装置(50)が(i)前記医療機器に書き込む、または(ii)前記医療機器から読み出すときに、前記分散データベース(14)のセキュリティを確実にするようにセキュアデータ交換環境を提供する、前記仮想アクセスノード(100)と、を備え、
前記少なくとも1つの外部装置(50)が、前記仮想アクセスノード(100)を介して、(i)少なくともいくつかの前記分散データベース(14)に書き込み、または(ii)少なくともいくつかの前記分散データベース(14)から読み出しの少なくとも1つをすることができ、
前記分散データベースが、前記複数の医療機器上に配備され、(i)前記分散データベース(14)から記医療手順(20)を実行するよう構成された前記プロセッサおよびメモリ内にデータを置くよう構成され、および(ii)前記医療手順(20)を実行するよう構成された前記プロセッサおよびメモリから記分散データベース(14)内にデータを置くよう構成されたプロセッシングおよびメモリマネージャ(120)によって、前記医療手順(20)を実行するよう構成された前記プロセッサおよびメモリから分離されている、医療機器システム(110)。
【請求項17】
前記医療手順(20)を実行するよう構成された前記プロセッサおよびメモリが、前記プロセッシングおよびメモリマネージャ(120)を介して前記分散データベース(14)と通信を開始するよう構成された、請求項16に記載の療機器システム(110)。
【請求項18】
前記分散データベース(14)は、前記医療機器の治療制御部分(28a)内に位置する前記医療手順(20)を実行するよう構成された前記プロセッサおよびメモリとは別の前記医療機器のクラスタ制御部分(28b)内に位置し、前記クラスタ制御部分(28b)は、前記プロセッシングおよびメモリマネージャ(120)によって前記治療制御部分(28a)と分離されている、請求項16に記載の療機器システム(110)。
【請求項19】
医療機器システム(110)であって、
複数のノード(12)の集合であるクラスタ(10)と、
少なくともいくつかの前記ノード(12)に含まれる複数の医療機器であって、各医療機器が医療手順(20)を実行するよう構成されたプロセッサとメモリとを含む、複数の医療機器と、
アクセスノード(12a、12h)と、
前記クラスタ(10)前記複数の医療機器によって保持された分散データベース(14)と、
前記クラスタ(10)に含まれない外部装置(50)と、
前記外部装置(50)および前記医療機器の1つで形成された前記クラスタ(10)の仮想アクセスノード(100)であって、前記外部装置(50)が(i)前記医療機器に書き込む、または(ii)前記医療機器から読み出すときに、前記分散データベース(14)のセキュリティを確実にするようにセキュアデータ交換環境を提供する、前記仮想アクセスノード(100)と、を備え、前記医療機器が、第1仮想アクセスノードのインタフェース(108a)を含み、前記外部装置(50)が、第2仮想アクセスノードのインタフェース(108b)を含み、前記セキュアデータ交換技術が、前記仮想アクセスノードのインタフェース(108a、108b)とインタフェースで接続するセキュアチャネルを含み、
各医療機器(12bから12g、12n-2・・・12n)が独立した治療制御部分(28a)とクラスタ制御部分(28b)とを備え、治療制御部分(28a)がミドルウエア(16)上にホストされたサーバインタフェースを含み、サーバインタフェースとミドルウエア(16)がソフトウエア(20)を操作する医療機器と共に動作し、医療機器(12bから12g、12n-2・・・12n)のユーザインタフェースを駆動し、クラスタ制御部分(28b)はクラスタ(10)の医療機器(12bから12g、12n-2・・・12n)によって共有された分散データベース(14)を保持し、プロセッシングおよびメモリマネージャ(120)は医療機器の治療制御部分(28a)とクラスタ制御部分(28b)の間に存在し、前記分散データベース(14)は、(i)前記分散データベース(14)から前記医療手順(20)を実行するよう構成された前記プロセッサおよびメモリ内にデータを置くよう構成され、かつ(ii)前記医療手順(20)を実行するよう構成された前記プロセッサおよびメモリから前記分散データベース(14)内にデータを置くよう構成された、前記プロセッシングおよびメモリマネージャ(120)によって前記医療手順(20)を実行するよう構成された前記プロセッサおよびメモリから分離されている、医療機器システム(110)。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
本開示は、概して、医療機器システムに関し、および、特に、診療所情報システム(「CIS」)、課金システム、試験所等のような外部システムに接続する情報技術(「IT」)インフラストラクチャの管理および運営に関する。
【0002】
医療システムのためのIT接続は、医療プロバイダの選択された組にだけ、当初、導入され、および完全に独占であった。ついに、医療ITシステムは、コストおよび開発の考え方から有利と考えられた、標準化されたソリューションに依拠するように徐々に開始された。責任がプロプライエタリシステムのプロバイダと共より前にある不都合な点において、標準化されたソリューションは、ITシステムの信頼性の責任をいくつかの関係者に分割し、主な責任は関連する装置の製造業者、CIS製造業者、およびIT専門家に委任された。
【0003】
医療機器ITシステムのインフラストラクチャを管理することに伴う複雑さは相当あり、および、一般に、大きな診療所だけが、健康管理環境において要求される、信頼性および有効性を備え動作するそのようなシステムをセットアップおよび維持する費用および資産に余裕があり得る。この結果、透析診療所のような医療機器環境における効率を増加させるようにITベースサポートを使用することにおける進歩はゆっくりであった。実際に、進歩は、今日のパーソナルコンピュータ装置およびスマート移動通信機器の爆発的な開発と比較して、健康管理環境において、ここ30年間にわたってほとんど見られなかったと、多くは言うだろう。
【0004】
全てのサブシステムおよび装置をユニット内に結合するとき、診療所が、品質管理およびリスク分析の考え方から最終的な責任があることによって、診療所における負担は、さらに増加する。多数の装置およびソフトウエアの製造業者は、彼らの製品が、他の製品と結合されるとき、または、ソフトウエア製造業者が事前知識または前もっての知識を有さないシステムと一体化されるとき、そのような責任を当然のことだと思うことをやめることになるので、責任は、そのような品質およびリスク管理評価を実施するための資格のある人を利用するように診療所に期待を押し付ける。
【0005】
要約すると、多数の医療環境(例えば、透析診療所)は、今日、エラー、文書化の仕事量、および他の管理の仕事量を減少させることにおいて、ITシステムの可能性を認めている。診療所は、また、異なるITソリューションを管理するコストおよび複雑さを認め、および、そのようなシステムを一体化する既製のサポートは、非常に制限されると認める。すなわち、診療所がITソリューションを実装および維持することの負担を負うことになることを、診療所は理解している。しかしながら、多数の診療所は、専用のIT人員を有しておらず、かつ与えることができない。
【0006】
治療管理のためITを使用する普及した設計はあるが、その場所における多くの電子医療記録システムは、データ構造または報告する考え方のいずれかからのニーズに一致しない。したがって、既存システムは、診療所のワークフロー管理の文脈において、医療ユーザのニーズのための理解を欠いているように認められる。
【0007】
したがって、大きなデータ管理のニーズがあるが比較的低いIT予算である、医療環境、例えば、透析診療所のための改善されたITソリューションが必要とされる。
【発明の概要】
【0008】
本開示の医療機器情報技術(「IT」)システム、および方法論は、例えば、血漿交換治療、血液透析治療(「HD」)、血液濾過(「HF」)、血液透析濾過(「HDF」)、および持続的腎代替治療(「CRRT」)の治療のためのそれらのような、医療機器に適用可能である。本願明細書に記載される医療機器ITシステムは、また、腹膜透析(「PD」)、静注薬物送達、および栄養流体送達に適用可能である。これらの様式は、本願明細書において、医療流体送達として、まとめて、または概して個々に呼ばれ得るが、ITシステムは、医療流体送達に制限されず、および、その代わり、概して、医療機器を伴い得る。医療機器は、医療流体を送達するために必要とされる構成要素、例えば、1以上のポンプ、複数のバルブ、必要ならヒータ、必要ならオンライン医療流体発生装置、圧力センサ、導電率センサ、温度センサ、空気検出器、血液リーク検出器などの任意の1つ、または複数、または全てのような複数のセンサ、ユーザインタフェース、および上記装置を制御するための1以上のプロセッサおよびメモリを使用し得る制御ユニットを収容する。医療流体送達機器は、また、血液を浄化する透析器または血液濾過器のような1以上のフィルタ、および/または、水、透析液、または他の流体を精製する限外濾過膜を含み得る。
【0009】
本開示の医療機器ITシステムおよび方法は、診療所/病院内に、または家庭用医療機器と共に、配置される医療機器と共に使用され得る。臨床環境のための1つの適切な血液透析器は、2008年5月26日に出願され、「血液透析療、または血液(透析)濾過の装置、および、血液透析療、または血液(透析)濾過の装置を制御する方法」と題する、2014年2月11日に発行された米国特許第8647290号明細書に記載されている。病院または臨床環境のための1つの適切なCRPT機械は、2010年3月31日に出願され、「複数部分からなる流体系および体外血液回路中の局部的クエン酸塩血液凝固阻止のための系」と題する、2014年12月16日に発行された米国特許第8911390号明細書に記載されている。1つの適切な家庭用システムは、2004年11月4日に出願され、「高対流家庭用血液透析/血液濾過および吸着剤システム」と題する、2011年10月4日に発行された米国特許第8029454号明細書に記載されている。そのような家庭用システムの別のものは、2008年8月27日に出願され、「携帯型血液透析システムのための筐体」と題する、2013年3月12日に発行された米国特許第8393690号明細書に記載されている。家庭で、または診療所において使用され得る、1つの適切な腹膜透析システムは、2009年1月23日に出願され、「複数の流体ラインを使用する医療システムおよび方法」と題する、2016年2月2日に発行された米国特許第9248225号明細書に記載されている。上記参考文献のそれぞれの内容の全体が本願明細書に参照によって組み込まれ、かつ援用される。
【0010】
医療機器の上記タイプのそれぞれは、共通の分散データベースを共有する、複数のノードのクラスタ内のノードであるよう考えられ得る。クラスタの各ノードは、そのデータ(例えば、(i)そのプログラムされた動作パラメータに関係するデータ、(ii)医療機器の出力データ、出来事データ、および患者データのような治療から集められたデータ、および(iii)他の関連するデータ)をクラスタの各他のノードと共有する。そのデータを共有するため、クラスタは、ノードが、(i)それらのデータを互いに押し出す、(ii)それらのデータを互いから引き出す、または(iii)データを互いから引き出し、かつ押し出す、ように構成され得る。さらに、そのデータを共有するため、(a)ノードは、それぞれ、それらのデータを(i)、(ii)、または(iii)を使用して各他のノードに送信する、または、(b)1以上のハブノードが、(i)、(ii)、または(iii)を使用して、ノードのサブセットからデータを収集し、サブセット内でその自身のデータと一緒にデータを共有し、他のノードのサブセット内に分配のため任意の他の既存のハブノードに収集されたデータをその自身のデータと一緒に通し、およびその自身のサブセット内に分配のため任意の他のハブノードから収集されたデータを受容することを備え得る、ように構成され得る。
【0011】
情報がクラスタまたは分散データベース内にどのように共有されるかに関わらず、情報、および情報共有は、安全で、かつ完璧である。情報は複数の理由ため安全である。第1に、クラスタの互換および認定ノードだけがクラスタに接続され、およびそれらのノードだけがデータを共有し得る。このルールに管理された例外は以下に記載される。第2に、クラスタ用のソフトウエアは、一実施形態において、プロプライエタリであり、そのため、プロプライエタリソフトウエアを有さない外側の機器は、たとえ、どうにかしてクラスタのノードと同じネットワークに接続されたとしても、ノードと通信できない。プロプライエタリソフトウエアは、標準化された構成要素を有し得、例えば、オープンソースのソフトウエアを使用し得るが、全てのソフトウエアがプロプライエタリである。
【0012】
クラスタは、一実施形態において、医療機器の製造業者によって提供される。安全な分散データベースは、クラスタ内のノードとして関係している各医療機器の部分として配置される。クラスタの互換性の医療機器は、ネットワークに接続し、および、各物理的な医療機器に属している物理的なデータベース(例えば、ハードディスクベース)の周りに形成され得る、本開示の共有または分散データベースを自動的に形成する。ノードのクラスタが制御し得る多くの機能は以下で述べられる。クラスタメンバのノードとして動作するために設計された機器(ノード)のクラスタは、オープンITインフラクチャと関連する複雑さを扱うための大部分の責任を負い、したがって、大きなデータ管理ニーズはあるが比較的低いIT予算である、診療所および他の医療機器環境のため魅力的なオプションである。ケーブル配線、および他のハードウエアを提供ことのような、いくつかの責任は、依然として、診療所に属し得る。
【0013】
クラスタ、およびそのノードは、クラスタドメインを形成すると言われ得る。全てではないとしても、多数の診療所または他の医療機器環境が、看護師、臨床医、および技術者が、第三者の臨床のソフトウエア、課金ソフトウエア、会計ソフトウエア等のような適切なソフトウエアを実行するために使用し得る、いくらかのコンピュータネットワークを有するであろうことは予測され得る。クラスタドメインの外側の任意のこのソフトウエアは、外部ドメインを形成すると言われ得る。
【0014】
いくつかの外部ドメインのソフトウエアは、分散データベース内に共有される少なくともいつくかのデータのための必要性を有し得る。さらに、機能がクラスタドメイン内で扱われることに応じて、データを外部ドメインから受け取り、かつデータを外部ドメインに送達するように、分散データベースのための必要性があり得る。そうするために、アクセスノードとして分散データベースの1以上のノードを創造または指名することが考えられる。実施形態において、各アクセスノードは、内部部分および外部部分を有し、メモリマネージャのような1以上の制御インタフェースを介して互いに通信だけをし得る。アクセスノードの外部部分は、外部ドメインとインタフェースで接続し、アクセスノードの内部部分は、クラスタドメインとインタフェースで接続する。クラスタのアクセスノードは、オープン外部ドメインと内部クラスタドメインとの間のインタフェースドメインを形成すると言われ得る。
【0015】
3つの異なるタイプのアクセスオプションを提供することが考えられる。第1タイプのアクセスオプションは、アクセスノードであり、分散データベースのアクセスノードである。このアクセスノードは、全ての他のノードの間に形成された共有データベースを維持する。分散データベースのアクセスノードは、共有データベースにデータを追加し得るか、またはデータを追加し得ないが、どちらの場合においても、データを生成およびデータを永久に記憶する全ての他のノードから全てのデータを受信する。分散データベースのアクセスノードは、顧客の機器に、共有データベースからデータを受け取ることを可能とし、およびデータを共有データベースに追加することを可能とする。アクセスノードはクラスタの医療機器と異なるものとして概して記載されるが、医療機器は、アクセス性能も提供し得、そのため、アクセスノードも形成し得ると考えられる。
【0016】
第2タイプのアクセスオプションもアクセスノードであるが、変換オンリのノードまたは非分散データベースのアクセスノードである。非分散データベースのアクセスノードは、共有データベースを含まず、および顧客機器がクラスタノードと機能的に相互作用することを可能とするように、代わって制限される。例えば、体重計から患者の体重データを非分散データベースのアクセスアノードを介してクラスタに有線で、または無線で送信することが望まれ得る。実施形態において、非分散データベースのノードは、分散データベースのノードに接続し、およびその情報をそのノードに転送する。転送された情報は、次の分散データベースのアップデートにおいて、分散データベースの残りと共有される。それから、患者の識別子と共に体重データは、どちらのノードまたは医療機器が体重データの必要性を有するかによって、例えば、その日に患者を治療するノードまたは医療機器によって呼び出され得る。変換オンリのアクセスノードは、体重データの安全な転送をノードのクラスタに可能とするが、それ自身、分散データベースを含まない。
【0017】
2つのタイプの物理的なアクセスノードの他にも、分散データベースのドメインと、外部ドメインとの間に第3タイプのインタフェースを提供することが考えられ、仮想アクセスノードとして呼ばれ得る。アクセスノードは、伴う追加のハードウエアがないので、仮想と考えられる。仮想のノードは、例えば、それ自身において分散データベースから分離されたオープンネットワークを走る、医者または臨床医のコンピュータ内のソフトウエアであり得る。医師または臨床医のコンピュータ、および試験室の技術者のコンピュータは、分散データベースと情報を共有することが必要である、または分散データベースと情報を共有することから利益を得るソフトウエアを実行し得る。そのようなソフトウエアは、例えば、試験室の技術者のコンピュータからのデータ、例えば、患者の試験結果を要求し得る。医師または臨床医のコンピュータがアクセスノードを介してサービス要求を送信することができ、分散データベースにおいて実行する運転ルーチンを引き起こすことが考えられ、代替的に、医師のコンピュータに、医師のコンピュータがそうするのに十分に保護されている、保証を備える分散データベースに事実上アクセスすることを可能とすることが可能であり得、および、おそらく望ましいかもしれない。例えば、安全が、医師のコンピュータと医療機器内に属する仮想アクセスノードの部分との間の仮想プライベートネットワーク(「VPN」)によって提供され得る。
【0018】
本開示の医療機器ITシステムおよび方法は、ITインフラストラクチャを管理および運営する全体の複雑さを減少させ、医療機器環境内、または医療機器環境の外側に配置される外部システム(CIS、課金システム、試験所等)に接続する完全な柔軟性を提供する。ITシステムおよび方法は、信頼性、有効性、セキュリティ、安全、および保全性のような重要な分野のため、単一の責任部分(クラスタ構造、およびその関連する分散データベース)に隠され、かつ制御され、同時に、プロセス、スタッフ、および患者の考え方から診療所において必要とされるサービスへのアクセスを提供する。ITシステムおよび方法は、診療所の全ての医療記録システムを備え、および、治療の前、治療の間、および/または治療の後に患者のベッドサイドにおける装置によって使用され、かつ生成される情報を備える、分散データベース内に記憶された患者に関連する医療情報を統合することができる。
【0019】
本開示の医療機器ITシステムおよび方法は、データが、リアルタイムで、例えば、外側の医療装置とクラスタの医療機器の間の双方に流れることを可能にし、例えば、内科医の処方に基づいて、および、例えば、治療の前、治療の間、および/または治療の後に、看護師の指導および他の透析介護者のスタッフの下、ベッドサイドで集められた情報に基づいて、治療する前に正しい透析装置の設定を可能とする。反対に、例えば、治療に関連する装置、および看護師のノートまたは入力において生成および文書化された出来事(例えば、アラーム、アラート)のような、医療装置からの実際の治療結果の情報は、短期、および/または長期の医療評価のためCISに返信されることが望まれ得る。
【0020】
診療所における現行の「オープン」IT構造体を実行する複雑さは、サーバソフトウエアを備えるアプリケーションサーバ、データベースサーバ、バックアップサーバ(サーバから物理的に分離された)、ITネットワーク(有線または無線、ケーブル配線、およびルータ)、および顧客のソフトウエアを備える顧客コンピュータのインフラストラクチャを維持することから始まる。外部システム(例えば、CIS、または任意の他の情報管理システム)に/からのアクセスを伴う「閉鎖」クラスタ構造において、プロプライエタリの連結性装置(アクセスノード)をサポートすることと組み合わせて、分散データベースを集合的に形成するように医療機器装置内のそのようなインフラストラクチャを一体化することは、そのようなインフラストラクチャの全体の信頼性のための主な責任を生じ、医療装置の制御良好な範囲、およびその統合された分散データベース内に制限され、かつ閉じ込められる。
【0021】
本開示の医療機器ITシステムおよび方法の利点は、家庭内治療および他の外部の起こりそうな事態にも適用可能である。例えば、家庭内透析機械、またはセンター内および家庭内透析機械の混合のような、仮想ネットワークを形成するノードの分離クラスタであり得る。家庭内ベース医療機器のための診療所の責任は、依然として、クラスタによって提供された同期機構および他のサービスから利益を得る。主な例外は、家庭内の患者の場合、クラスタ構造の制御下にあるように要求され得ない転送インフラストラクチャの制御である。これは、そのようなインフラストラクチャ内の妨害がクラスタからの制御を超えるので、有効性および特性に影響し得る。しかしながら、同期に加えてクラスタ構造の多数の他の利益は、依然として利用可能であり、例えば、安全、セキュリティ、保全性、および情報交換は、依然として利用可能であるが、診療所と患者の家庭内環境との間の転送チェーンによって提供されるデータ速度に左右される。
【0022】
診療所または病院に対して外部の医療機器のクラスタインクルージョンは、診療所において通常治療される患者が、その代わりとして、診療所の外側(例えば、家、通勤、または休暇)で一時的に治療される状況において貴重であり得る。本開示のシステムは、それらが診療所の内側で、または診療所の外側で使用されるかに関わらず、診療所に属する全ての医療機器が同様に(例えば、技術的に)構成されることを確実にし得る。実施形態において、患者の家の場所で使用される医療機器またはノードは、共有データベースに制限されたアクセスを与えられ、そのため、患者は、彼または彼女自身のデータ、および、治療をセットアップおよび実行するために必要とされる情報だけを見ることができる。外部治療によって集められたデータは、共有データベースに加えられる。したがって、機器は、病院または診療所の外側で操作するとき、必ずしも、データベースから「オフライン」で操作することはない。
【0023】
本願明細書における開示の観点から、および任意の方法における開示に制限されず、特に指定がない限り、本願明細書に載せられた任意の他の態様と組み合わされ得る、本開示の第1の態様において、医療機器システムは、複数のノードを含み、かつプロプラエタリソフトウエアを実行するクラスタと、少なくともいくつかのノードを実装する複数の医療機器と、アクセスノードである少なくとも1つのノードと、クラスタに沿って共有され、かつ少なくともいくつかのノードによってホストされた分散データベースと、クラスタの外側の少なくとも1つの外部装置と、を含み、少なくとも1つの外部装置が、プロプラエタリソフトウエアと異なるソフトウエアを実行し、かつアクセスノードを介して、(i)少なくともいくつかの分散データベースに書き込むこと、または(ii)少なくともいくつかの分散データベースから読み出しすることの少なくとも1つをすることができる。
【0024】
本開示の第2の態様において、それは、特に指定がない限り、本願明細書に載せられた任意の他の態様と組み合わせられ得、少なくとも1つのアクセスノードが医療機器と別に提供される。
【0025】
本開示の第3の態様において、それは、特に指定がない限り、本願明細書に載せられた任意の他の態様と組み合わせられ得、少なくとも1つのアクセスノードが医療機器の1つを備える。
【0026】
本開示の第4の態様において、それは、特に指定がない限り、本願明細書に載せられた任意の他の態様と組み合わせられ得、少なくとも1つのアクセスノードが分散データベースをホストしない。
【0027】
本開示の第5の態様において、それは、特に指定がない限り、本願明細書に載せられた任意の他の態様と組み合わせられ得、少なくとも1つの外部装置は第1外部装置であり、および第2外部装置を介して形成されたクラスタの仮想アクセスノードをさらに含み、仮想アクセスノードは、第2外部装置と共に動作するクラスタのセキュリティを確実にするようにセキュアデータ交換環境を提供する。
【0028】
本開示の第6の態様において、それは、特に指定がない限り、本願明細書に載せられた任意の他の態様と組み合わせた第5の態様と組み合わせられ得、セキュアデータ交換環境は、仮想プライベートネットワークのようなセキュアチャネルを含む。
【0029】
本開示の第7の態様において、それは、特に指定がない限り、本願明細書に載せられた任意の他の態様と組み合わせられ得、少なくとも1つの外部装置は、分散データベースにデータを送達するよう構成され、データは治療のためのノードの1つを実装する1つの医療機器によって使用される。
【0030】
本開示の第8の態様において、それは、特に指定がない限り、本願明細書に載せられた任意の他の態様と組み合わせられ得、複数の医療機器は同じ治療タイプのものである。
【0031】
本開示の第9の態様において、それは、特に指定がない限り、本願明細書に載せられた任意の他の態様と組み合わせられ得、複数の医療機器は同じ患者を治療する。
【0032】
本開示の第10の態様において、それは、特に指定がない限り、本願明細書に載せられた任意の他の態様と組み合わせられ得、分散データベースは、(i)そのデータを他のノードに押し出すデータを生成する各々のノード、(ii)データを他のノードからの引き出す分散データベースを有する各々のノード、または(iii)(i)と(ii)の組み合わせによって追加される。
【0033】
本開示の第11の態様において、それは、特に指定がない限り、本願明細書に載せられた任意の他の態様と組み合わせられ得、医療機器システムは、複数のノードを含むクラスタと、医療機器によって実装されるノードのセットのそれぞれと、医療機器のそれぞれによってホストされる分散データベースと、分散データベースをホストする少なくとも1つの第1アクセスノードと、分散データベースと別に提供される少なくとも1つの第2アクセスノードと、クラスタの外側の少なくとも1つの外部装置と、を含み、少なくとも1つの外部装置が、少なくとも1つの第1アクセスノード、または少なくとも1つの第2アクセスノードによって、(i)分散データベースに書き込み、または(ii)分散データベースから読み出しの少なくとも1つをすることができる。
【0034】
本開示の第12の態様において、それは、特に指定がない限り、本願明細書に載せられた任意の他の態様と組み合わせた第11の態様と組み合わせられ得、少なくとも1つの第1アクセスノード、および少なくとも1つ第2アクセスノードが医療機器とは別である。
【0035】
本開示の第13の態様において、それは、特に指定がない限り、本願明細書に載せられた任意の他の態様と組み合わせた第11の態様と組み合わせられ得、少なくとも1つの第1アクセスノード、および少なくとも1つ第2アクセスノードがユーザインタフェースを備える、またはユーザインタフェースと共に動作する。
【0036】
本開示の第14の態様において、それは、特に指定がない限り、本願明細書に載せられた任意の他の態様と組み合わせられ得、医療機器システムは、複数のノードを含むクラスタと、少なくともいくつかのノードを実行する複数の医療機器と、外部部分と、内部部分とを含むアクセスノードである少なくとも1つのノードと、クラスタに沿って提供され、かつ少なくともいくつかのノードによってホストされた分散データベースであって、少なくとも1つのアクセスノードによって記憶されるなら、アクセスノードの内部部分と関連する分散データベースと、クラスタの外側の少なくとも1つの外部装置と、を含み、少なくとも1つの外部装置が、アクセスノードの外部部分によって、(i)少なくともいくつかの分散データベースに書き込み、または(ii)少なくともいくつかの分散データベースから読み出しの少なくとも1つをすることができる。
【0037】
本開示の第15の態様において、それは、特に指定がない限り、本願明細書に載せられた任意の他の態様と組み合わせた第14の実施形態と組み合わせられ得、外部部分および内部部分は、(i)内部部分から来るデータを外部部分内に置く方法、および(ii)外部部分から来るデータを内部部分内に置く方法を知るプロセッシングおよびメモリマネージャによって分離されている。
【0038】
本開示の第16の態様において、それは、特に指定がない限り、本願明細書に載せられた任意の他の態様と組み合わせられ得、医療機器システムは、複数のノードを含むクラスタと、少なくともいくつかのノードを実装する複数の医療機器と、医療手順を実施するよう構成されたプロセッシングおよびメモリを含む各医療機器と、少なくともいくつかのノードによってクラスタに沿って共有された分散データベースであって、複数の医療機器上に配置され、(i)分散データベースから来るデータを医療手順を実施するよう構成されたプロセッシングおよびメモリ内に置く方法、および(ii)医療手順を実施するよう構成されたプロセッシングおよびメモリから来るデータを分散データベース内に置く方法を知るプロセッシングおよびメモリマネージャによって医療手順を実施するように構成されたプロセッシングおよびメモリから分離されている分散データベースと、を含む。
【0039】
本開示の第17の態様において、それは、特に指定がない限り、本願明細書に載せられた任意の他の態様と組み合わせた第16の実施形態と組み合わせられ得、医療手順を実施するよう構成されたプロセッシングおよびメモリは、プロセッシングおよびメモリマネージャによって分散データベースと通信を開始するよう構成される。
【0040】
本開示の第18の態様において、それは、特に指定がない限り、本願明細書に載せられた任意の他の態様と組み合わせた第16の実施形態と組み合わせられ得、分散データベースは医療機器の治療制御部内に位置する医療手順を実施するよう構成されたプロセッシングおよびメモリとは別の医療機器のクラスタ制御部内に位置し、クラスタ制御部はプロセッシングおよびメモリマネージャによって治療制御部から分離されている。
【0041】
本開示の第19の態様において、それは、特に指定がない限り、本願明細書に載せられた任意の他の態様と組み合わせられ得、医療機器システムは、複数のノード(12)を含むクラスタ(10)と、少なくともいくつかのノード(12)を実装する複数の医療機器と、クラスタ(10)に沿って共有され、かつ複数の医療機器によってホストされた分散データベース(14)と、クラスタ(10)の外側の外部装置(50)と、外部装置(50)および医療機器の1つで形成されたクラスタ(10)の仮想アクセスノード(100)であって、外部装置(50)が(i)医療機器に書き込む、または(ii)医療機器から読み出すときに、分散データベース(14)のセキュリティを確実にするようにセキュアデータ交換環境を提供する、仮想アクセスノード(100)と、を備える医療機器システム(110)を含む。
【0042】
本開示の第20の態様において、それは、特に指定がない限り、本願明細書に載せられた任意の他の態様と組み合わせた第19の実施形態と組み合わせられ得、医療機器が、第1仮想アクセスノードのインタフェースを含み、および外部装置が、第2仮想アクセスノードのインタフェースを含み、およびセキュアデータ交換環境が、仮想アクセスノードのインタフェースとインタフェースで接続する仮想プライベートネットワークのようなセキュアチャネルを含む。
【0043】
本開示の第21の態様において、図1から図15と関連して開示された任意の構造および機能は、図1から図15と関連して開示された任意の他の構造および機能と組み合わされ得る。
【0044】
したがって、本開示および上記態様の観点において、連結性が関連する医療機器内で統合される、向上した医療情報技術(「IT」)システムを提供することは、本開示の利点である。
【0045】
健康管理環境におけるIT連結性ソリューションのための所有権の診療所の費用を減少させることは、本開示の別の利点であり、および運転の責任は、より明確な範囲を有するノードのクラスタの周りに集中させられる。
【0046】
健康管理環境におけるIT連結性ソリューションの信頼性、有効性、および正確さを向上することは、本開示のさらなる利点である。
【0047】
使用するため、介護者のスタッフ、例えば、看護師および技術者のために容易であり、および頭上作業を減少させる、健康管理環境におけるIT連結性ソリューションを提供することは、本開示のさらに別の利点である。
【0048】
介護者(遠隔アラーム、瞬時アクセス、双方向的な情報流れ)、主な関心事が患者の生活保護、および患者のための利益である内科医(処方のアップデート、たとえクラスタに属する医療機器が利用可能でなくても情報へのアクセス、患者データのリアルタイム検索)、IT技術者(減少したIT複雑さ、医療機器メーカによって少なくとも部分に保持された責任)、サービス技術者(ソフトウエアのインストールおよびアップデートが、クラスタワイド、容易に利用可能な履歴データ、初期の警告診断であり得る)、および/または管理者(病室用のプレファレンスを容易に設定および実装すること、報告を容易に行うこと、および統計値を容易に得ること、治療のため医療機器を容易に予定に組み込むこと、患者データを容易に追跡すること)の少なくとも1つのニーズを促進およびサポートする、健康管理環境におけるIT連結性ソリューションを提供することは、本開示のさらに別の利点である。
【0049】
さらに、歪まされた情報の低いリスクで、全てのノードに即座に全てのアップデートを提供する、IT連結性ソリューションを提供することは、本開示の利点である。
【0050】
安全なリアルタイムの分散医療機器ドメインと外側のオープン外部ドメインの間の2路であり、およびマルウェアの免疫を有する、IT連結性ソリューションを提供することは、本開示のさらに別の利点である。
【0051】
医療機器のクラスタが設置において外部機器の少ないセットと一緒に、および望まれるなら将来的に外部データベースの拡張セットと一緒に動作し得る、診療所または他の医療機器環境にスケーラビリティを提供することは、本開示のまたさらなる利点である。
【0052】
その上、本開示のさらなる利点は、ノードのクラスタから一時的に接続を切られた(選択によって、またはアクシデントによって)医療機器ノードまたはアクセスノードが、それが切断のときに存在するように分散データベースにそれでもアクセスすることができ、およびノードのクラスタに再接続をアップデートされることができる、IT連結性ソリューションを提供することである。
【0053】
さらに、データの有効性、正確さ、セキュリティ、安全、保全性、および/または有用性の少なくとも1つに関する良好な全体の信頼性を提供する医療機器のIT連結性ソリューションを提供することが、本開示の利点である。
【0054】
本願明細書に開示された利点は、本願明細書に開示された実施形態の1つ、または、いくつか、および、おそらく全てではない中に見出され得る。追加の特徴および利点は、本願明細書に記載されており、および以下の詳細な説明および図面から明らかとなるだろう。
【図面の簡単な説明】
【0055】
図1図1は、本開示の分散データベースを共有するノードのクラスタの一実施形態を図示している模式図である。
【0056】
図2図2は、インタフェースドメインによってオープン外部ドメインと通信するクラスタドメインを形成するノードのクラスタを含む総体的な医療機器情報技術(「IT」)システムの一実施形態の模式図である。
【0057】
図3図3は、クラスタの複数のアクセスノードによって複数の外部エンティティにインタフェースで接続する分散データベースを共有するノードのクラスタを含む総体的な医療機器ITシステムの一実施形態の模式図である。
【0058】
図4図4は、外部情報システム装置の例をさらに図示する模式図である。
【0059】
図5図5は、提示型外部装置の例をさらに図示する模式図である。
【0060】
図6図6は、タブレットおよびコンピュータ型外部装置の例をさらに図示する模式図である。
【0061】
図7図7は、共有医療型外部装置の例をさらに図示する模式図である。
【0062】
図8図8は、ベッドサイド型外部装置の例をさらに図示する模式図である。
【0063】
図9図9は、分散データベースのアクセスノードの一実施形態を図示する模式図、および本開示のクラスタシステムの医療機器ノードの拡大図である。
【0064】
図10図10は、本開示のクラスタシステムの医療機器ノードの隔離態様をさらに図示する模式図である。
【0065】
図11図11および図12は、本開示のクラスタシステムの分散データベースのアクセスノードの拡大図の一実施形態を図示する模式図である。
図12図11および図12は、本開示のクラスタシステムの分散データベースのアクセスノードの拡大図の一実施形態を図示する模式図である。
【0066】
図13図13は、本開示のクラスタシステムの非分散データベースのアクセスノードの拡大図の一実施形態を図示する模式図である。
【0067】
図14図14は、クラスタドメインが分散データベースを有するクラスタ、および各医療機器ノードの治療制御部分をどのように含むかの一実施形態を図示する模式図である。
【0068】
図15図15は、本開示のクラスタシステムの仮想アクセスノードの一実施形態を図示する模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0069】
本願明細書に記載された例は、任意のタイプの医療機器、例えば、血液、透析液、置換液、または静注薬物(「IV」)のような医療流体を送達する医療機器に適用可能である。例は、本願明細書において腎不全治療として、まとめて、または概して個々に呼ばれる、血液透析治療(「HD」)、血液濾過(「HF」)、血液透析濾過(「HDF」)、持続的腎代替治療(「CRRT」)、および腹膜透析(「PD」)のような腎不全治療に、特に適している。医療機器は、代替的に、大容積蠕動型ポンプ、またはシリンジポンプのような、薬物送達または栄養流体送達の医療機器であり得る。医療機器は、1以上のポンプ、複数のバルブ、必要ならヒータ、必要ならオンライン医療流体発生装置、圧力センサ、導電率センサ、温度センサ、空気検出器、血液リーク検出器等の任意の1つ、または複数、または全てのような複数のセンサ、ユーザインタフェース、および上記装置を制御するための1以上のプロセッサおよびメモリを使用し得る制御ユニットの任意の1つ以上を有し得る。医療機器は、また、血液を浄化する透析器または血液濾過器のような1以上のフィルタ、および/または、水、透析液、または他の流体を精製する限外濾過膜を含み得る。
【0070】
多くの例における医療機器は、使い捨て部分と共に動作する再利用可能部分を含む。再利用可能部分は、治療流体を運び得る(例えば、オンライン血液治療透析機械)、または治療流体を運び得ない(例えば、腹膜透析機械、CRRT機械、薬物および栄養流体送達機械)。使い捨て部分は、血液(CRRT機械を含む血液治療)、または治療流体(腹膜透析機械、CRRT機械、薬物および栄養流体送達機械)を運び得る。
【0071】
図面、および特に図1をここで参照すると、ノードのクラスタ10が図示されている。クラスタ10は、複数のノード12aから12h(本願明細書において、ノード12としてまとめて、またはノード12として一般に個々に、呼ばれる)を含む。ノード12は、上記された任意の医療機器によって表され得る。任意のノード12は、代替的にコンピュータであり得る。クラスタ10のノードの大部分は、データまたは分散データベース14の共通のセットを共有する。以下で詳細に述べられるように、アクセスノード12hは、分散データベース14を所有または共有しない。
【0072】
分散データベース14は、ノード12のそれぞれに入力され、かつノード12のそれぞれで発生させられた全てのデータの組み合わせであり、非分散データベースのノード12hによって発生させられたデータを含む。すなわち、ノード12が分散データベース14を共有しないにもかかわらず、データは、非分散データベース12hを介してそれでも入り得、またはノード12aから12gによって共有された分散データベース14の一部となるノード12hによって発生させられ得る。
【0073】
ノード12aから12gがそれらのデータをどのように共有し得るかのための多くの実施形態が、2016年6月22日の国際出願日、および本開示と共通の出願人を有する同時係属中の国際出願PCT/EP2016/064392号に記載されており、その内容の全体が本願明細書に参照によって組み込まれ、かつ援用される。一般に、クラスタ10の各ノード12は、そのデータ(例えば、(i)そのプログラムされた動作パラメータに関するデータ、(ii)医療機器出力データ、出来事データ、および患者データのような治療から集められるデータ、および(iii)任意の他の関連データ)を、ノード12hのような特定のアクセスノードを除いて、クラスタ10の各他のノード12と共有する。そのデータを共有するために、クラスタ10は、ノード12が(i)互いにそれらのデータを押し出す、(ii)互いからそれらのデータを引き抜く、または(iii)互いからデータを押し出し、かつ引き抜くように構成され得る。さらに、そのデータを共有するために、クラスタ10は、(a)ノード12が、それらのデータを互いのノードに(i)、(ii)、または(iii)を使用してそれぞれ送信する、または(b)(i)、(ii)、または(iii)を使用して、1以上のハブノードが、データをノードのサブセットから収集すること、データをサブセット内のその自身のデータと一緒に共有すること、収集されたデータを他のノードのサブセット内に分配のため任意の他の既存のハブノードにその自身のデータと一緒に通すこと、および収集されたデータをそのサブセット内に分配のため任意の他のハブノードから受信することを提供し得るように構成され得る。
【0074】
クラスタ10のノードがプロプラエタリソフトウエア上で動作し、かつ分散データベース14へのアクセスが下記のものに制限される。ソフトウエアは、オープンソースソフトウエアのようなシェルフ構成要素を使用して作られ得るが、総体的な製品はプロプラエタリである。そのため、クラスタ10が何とかして不適切にアクセスされ、またはハックされたとしても、分散データベースのデータ14へのアクセスは、プロプラエタリソフトウエア(例えば、オープンソースソフトウエアのような公的に利用可能なソフトウエアを使用し得るが、それ自身は公的に利用可能でない、医療機器製造業者によって社内で開発されたソフトウエア)無しに困難である。そのため、クラスタ10は、閉鎖環境内で、オープンITインフラストラクチャを実行する既存の診療所に関連する複雑さに関する全ての態様を処理するため信頼され得る。そのような複雑さは、(i)要求されたサーバ(サービス)および同期の役割、(ii)データベース配置、(iii)全てのレベル上のネットワークソリューション(物理的、およびリンク層レベル上をおそらく除き、既存/共有ハードウエアインフラストラクチャ上を走る、または既存の診療所のITハードウエアソリューション上の仮想プライベートネットワークを走るかのいずれかのオプションがある)、および(iv)データ14の共通セットを有する各ノード12がバックアップ機器として作用するようなバックアップサーバの役割(バックアップサーバが任意の他の機器から物理的に分離されなければならいことの要求を除き)を引き受けることを含み得る。
【0075】
プロプラエタリ連結性装置をサポートすることと組み合わせ、クラスタ外部システムに/から制限されたアクセスを備える「閉鎖」クラスタ構造において(例えば、顧客情報システム(「CIS」)または任意の他の情報システム)、医療機器内の情報技術(「IT」)インフラストラクチャのサポートを統合することによって、そのようなITインフラストラクチャの総体的な信頼性ための責任が医療装置、例えば、医療流体送達機器ノード12のような、よく制御された領域内に制限され、かつ閉じ込められる。
【0076】
図2および図3をここで参照すると、図1のクラスタ10が総体的な医療機器情報技術(「IT」)システム110の一部であるように図示されている。図2は、システム110が外部ドメイン110a、クラスタドメイン110b、およびインタフェースドメイン110cを含むことを図示している。図2において、図1のクラスタ10は、クラスタドメイン110bの一部として図示されている。クラスタドメイン110bを形成する複数のクラスタ10があり得る。例えば、ノード12で上記した医療機器の異なる型のための異なるクラスタ10があり得る。
【0077】
クラスタドメイン110bは、クラスタデータベースのサービスおよびインフラストラクチャのコア機能性を表す。クラスタドメイン110bは、それと外部ドメイン110aの間のインバウンド方向およびアウトバウンド方向の双方のクラスタ10における情報流の転送および変換を扱う。上記のように、クラスタ10の各ノード12(ノード12hを除く)は、共有データ14を保持する。各クラスタ10の各ノード12(ドメイン110b内の1つのクラスタ10より多くあり得る)は、相互に同期され、任意のメンバのノード12がシャットダウンすることを可能とし、クラスタ10のサービスおよび情報への外部アクセスを依然として維持する。
【0078】
クラスタドメイン110bの各クラスタ10は、ネットワークトラフィック、および情報アクセスに関して、双方、保護された区域を形成し、著しい量の余剰を合体させ、クラスタ10が常時利用可能であることを保証する目的を有する。クラスタ10は、高い情報保全性を維持し、クラスタの外にいる顧客からの情報にアクセスするセキュアな方法を実装し、外側装置に対するノード12の医療機器の接続と関連する確立されたセキュリティ要求に一致する。
【0079】
一実施形態において、ノード12に関係する医療機器は、ノードを使用することなくアクセスされたどんな理由のためであっても(例えば、後述する仮想アクセスによって)、医療機器は、特定のセキュリティ要求の対象となる。例えば、医療機器が、例えば、有線のローカルエリアネットワーク(「LAN」)を介して、クラスタ10へ、および1つの外側顧客装置への両方に接続されることになるなら、それから、2つの分離されたLANコネクタは、一実施形態において要求され、クラスタ10の連結性のため取っておかれた第1コネクタと、オープン環境連結性のため第2コネクタである。別の実施形態において、LANコネクタは、クラスタとオープン環境の双方のため共有され得るが、ソフトウエア隔離が使用される。そのため、クラスタ10内の分離は、クラスタ10LAN接続とオープン環境に対する接続との間のハードウエアおよびソフトウエアの隔離の異なる組合せを使用し得る。そのような隔離を提供すること、および、装置が医療製品と関連する厳格の下で開発された、品質、IT連結性、および制限されたクラスタ10の内側の関連するサービスのための責任を維持することは、運転の余剰で、かつ高安定のシステムを生じる。
【0080】
クラスタ10の1つの重要な用途は、ノード12を占領する装置の技術メンテナンスをサポートすることである。ノード12が医療情報を複製するいくつかの方法において、それらは、また、ダウンロードされたコードを複製し得る(たとえば、医療機器ソフトウエアのアップデート)。例えば、アクセスノード12aまたは12hによってラップトップ、またはタブレット機器を介して接続することによって、サービス技術者は、医療機器上のソフトウエアを診断、設定、およびアップデートし得、予防メンテナンスを促進するため技術統計情報の集まりを含む。
【0081】
医療の観点から、クラスタ10は、多数の領域、例えば、操作上の処方管理、治療結果アセンブリおよび記憶装置、治療会議報告、および医療記録管理およびサポートを援助することになる。アラームの観点から、クラスタ10は、医療装置およびアクセスノード12を含む、クラスタ10のノード12の間のアラームおよび他のリアルタイムの出来事を絶えずアップデートおよび分配する。
【0082】
クラスタ10が重要な役割をすることになり得るさらに別の領域は、接続された装置の異なる型の間の同期のためである。一例において、複数のオンライン透析液発生透析機械は、透析水を調製するために精製水を使用する機械に精製水を供給する中央水供給ループに流体的に接続され得る。水供給ループは、例えば、熱水消毒によって、定期的に洗浄される必要がある。実施形態において、クラスタ10のカスタムソフトウエアは、透析機械のノード12のそれぞれが、消毒された水供給ループのその部分を有するために利用可能であるときであるのかを確かめることができ、そのため、消毒順序が、機械を水供給ループの残部に接続するループの一部を含む全水供給ループを効率的に、かつ最適に洗浄することを開始され得る。クラスタ10は、全ての関連する医療機器のノード12(非医療機器のアクセスノードは除かれる)が、中央水プラントが熱水ループ消毒を開始する洗浄セッションのため利用可能であることを報告し得る。中央水供給ループの消毒の要請の開始は、(i)例えば、全ての医療機器ノード12が停止し、および少なくとも特定の時間または全サービス時間が最後の消毒から過ぎるとき、プロプラエタリソフトウエアが迅速にするようプログラムされる、クラスタ10内、または(ii)例えば、少なくとも特定の時間または全サービス時間が最後の消毒から過ぎたあと、中央水プラント、からのものであることに留意されたい。ノード12の医療機器が外側装置と同期し得る別の例は、ソフトウエアアップデートを含み、アップデートは、クラスタ10が、それが新しいソフトウエアのため準備ができていることを報告するときである、医療機器ノード12のそれぞれが停止する、この次の間に予定され得る。
【0083】
クラスタ10のノード12の間の協力は医療用途に制限されないことは、また、考えられる。例えば、クラスタ10は、情報を記憶および同期し得、ウェブサイト、テレビおよびラジオのチャンネル、映画、食べ物および飲み物のような、施設での娯楽のプリファレンスにおいて患者をサポートする。この情報は、クラスタ10の医療機器が患者を治療するため使用されているかを問わず、利用可能である。
【0084】
クラスタドメイン110bのクラスタ10は、以下に挙げる多数の用途領域のため高保全性を有する強力なプラットホームを提供する。以下のリストは、完全ではないが、閉鎖クラスタドメイン110bから利益を得る種々のサービスを例示するのに役に立つ。一方の別における次のリストに入るもののそれぞれは、クラスタドメイン110bが提供する、安全、セキュリティ、および品質の態様から利益を得、それは、(i)診療所管理サービス、(ii)スタッフ、および患者管理サービス、(iii)情報提示サービス、スタッフ援助コールサービス、医療機器アラーム分配サービス、およびスタッフリマインダサービスを含む注意サービス、(iv)クラスタノード連結サービス、連結レベルサービス、および透析モニタ連結サービスを含む連結サービス、(v)透析モニタサービス、および水精製システムサービスを含む装置サービス、(vi)透析課金サービスを含む財務サービス、(vii)透析セッション同一視サービス、薬物同一視サービス、透析所同一視サービス、使い捨て品の同一視サービス、装置同一視サービス、患者同一視サービス、およびスタッフ同一視サービスを含む同一視サービス、(viii)診療所情報サービス、および患者情報サービスを含む情報管理サービス、(ix)消費目録追跡サービス、製品追跡サービス、および再利用追跡サービスを含む目録サービス、(x)装置スケジュールサービス、患者スケジュールサービス、およびスタッフスケジュールサービスを含むスケジュールサービス、(xi)アクセス制御サービス、有効性保護サービス、秘密性保護サービス、暗号化サービス、および保全性保護サービスを含むセキュリティサービス、(xii)評価サービス、相談サービス、透析セッションサービス、透析セッション記録サービス、医療試験サービス、処方サービス、および血管アクセスサービスを含む治療サービス、および(xiii)分配ループサービス、および水品質サービスを含む水精製サービスを含む。
【0085】
図2において、外部ドメイン110aは、一実施形態において、オープンIT環境ドメインであり、標準の既製のハードウエアおよびソフトウエアを使用している。既製の構造に対する唯一の例外は、インタフェースドメイン110cによってクラスタドメイン110bと相互作用する目的のための外部ドメイン110a装置上に配置されたソフトウエアアプリケーションである。多くの例において、外部ドメイン110aの装置は、容易にプログラムで制御できず、したがって、クラスタ10とインタフェースで接続するカスタムソフトウエアを受け入れないであろう。代わって、アクセスノード12aおよび12hは、インタフェースで接続するソフトウエアを含み、外部装置から入力するデータを読み出す。しかしながら、医師のコンピュータ、または臨床医のコンピュータの場合において、ノード12に記憶されたカウンターパートのアプリケーションソフトウエア、またはノード12に記憶されたアプリケーションソフトウエアとインタフェースで接続するソフトウエアを有するコンピュータにインストールされたアプリケーションソフトウエアであり得る。外部ドメイン110aの装置は、インクルージョンクラスタドメイン110bのため設計されていない非プロプライエタリ機器を含み得、したがって、追加の装置(インタフェースドメイン110c)を必要とし、情報をクラスタドメイン110bと交換する。
【0086】
図3は、より詳細に、およびインタフェースドメイン110cの少なくとも一部を形成するアクセスノード12aおよび12hを有するクラスタドメイン110bと動作する外部ドメイン110aを図示する。図示された実施形態において、外部ドメイン110aは、次の装置の種類または型によって表され、装置の種類または型は、(i)情報をクラスタ10のメンバノード12と交換するから利益を得るクラスタ10に対して外部の任意の情報システムであり得る、外部情報システム50a、(ii)例えば、全ての寸法および技術のディスプレイ画面(オプションとして、タッチタイプ)である、クラスタ10から制限された情報を提示するために主に使用される任意の装置であり得る提示装置50b、(iii)例えば、スマートフォン、スマートパッド、ラップトップ、据付のパーソナルコンピュータ(「PCs」)、ハイブリッド、および同様のコンピュータベース装置である、外部ドメイン110aとクラスタドメイン110cの装置の間の情報を交換するために使用される任意のキーボードまたはタッチベースのユーザインタフェースの装置であり得る、タブレットおよびパーソナルコンピュータの装置50c、(iv)例えば、患者の治療前/治療後の体重計および登録ステーション、血圧ステーション、診療所の入出登録、および同様の目的のため診療所内に配置された装置(そのような共有装置は、通常、何かしらの個人識別票装置と共に装備され、接続され、および/または使用される)である診療所に存在する間に、それらの事前登録、および/または事後登録の活動の一部として、患者の間で共有される医療機器の臨床プロセスをサポートするように使用される任意の装置(医療または非医療)であり得る、共有された(例えば、医療)装置50d、および(v)例えば、透析液調製のための水の逆浸透ユニット、血圧計、エンタテインメントコンソール、および同様の目的のためベッドサイドに配置される他の装置である、治療の一部の期間または全期間の間に患者のベッドサイドに配置された、および特定の患者と関連された(役に立つ)任意の装置(医療、または非医療)であり得る、ベッドサイド(例えば、医療)装置50eである。
【0087】
図1および図3は分散データベースのアクセスノード12aと、非分散データベースのアクセスノード12hの双方を有するクラスタ10を図示しているが、1つ以上のノード12b-12gを含む任意のクラスタが、(i)1以上の分散データベースのアクセスノード12aだけ、(ii)1以上の非分散データベースのアクセスノード12hだけ、(iii)1以上の分散データベースのアクセスノード12aと1以上の非分散データベースのアクセスノード12h、(iv)仮想アクセスノード100(以下に記載される)だけ、および(v)分散データベースのアクセスノード12aと非分散データベースのアクセスノード12hのいずれか、または双方の任意の1以上と組み合わせた仮想アクセスノード100を有し得ることは理解されるべきである。
【0088】
図4は、外部情報システム50aの非限定例を図示している。外部情報装置50aは、試験所の分析システム、および診療所の情報システムのような専用および特殊化された医学的に関連するシステムに対して、例えば、課金および返済である単に管理のものと多くの異なる形態を取り得る。図4に挙げられた例は、限定されないが、ローカル診療所情報システム、クラウドベース診療所情報システム、電子医療記録システム、健康情報システム、医療品質モニタリングシステム、試験所の分析システム、国家登録システム、課金および返済システム、および目録システムを含む。
【0089】
実施形態における外部情報システム50aは、クラスタ10に、有線または無線接続で、インタフェースドメイン110cの1以上の分散データベースのアクセスノード12aに接続している。
【0090】
図5は、提示装置50bの非制限例を図示している。提示装置50bは、治療診療所内でスタッフおよび/または患者に情報を提示することを主な(しかし排他的でない)目的でハンドヘルドされた装置、または据付の装置(例えば、壁上に設置された)を含む。一般に、提示装置50bは、クラスタ10の医療機器内に入力のためのデータを生成しないが、それらは、オプションとして、例えば、それらがタッチサポート能力を有するなら、入力のため使用され得る。提示装置50bは、例えば、治療の間の種々のステップを通して到達する患者を案内する患者情報を示し得る。例えば、診療所に到達する患者は、治療を受けるため、事前ー事後の体重登録場所/状況、および治療ステーション位置を含むスケジュール情報にアクセスし得る。スタッフ情報画面は、患者の準備状況、透析ステーション占有および治療経過、および診療所内の種々の治療位置のアラーム情報を示し得る。
【0091】
実施形態における提示装置50bは、有線または無線接続を介して、インタフェースドメイン110cの1以上の分散データベースのアクセスノード12aに接続する。
【0092】
図6は、タブレット、およびパーソナルコンピュータ(「PC])装置50cの非限定例を図示する。タブレットPC装置50cは、例えば、スマートフォンまたはタブレットのようなハンドヘルド機器を使用して現時点で実用的である、より集約的な入力および先進的な情報の交換を必要とされ得る。しかしながら、タブレットおよびハイブリッドのタブレット/PC技術の進歩は、装置50cの下で双方の型の機器をもたらす。装置50cに配置されるソフトウエアは、非常に簡単なアプリケーションから、クラスタ10内に記憶される情報にアクセスする方に対して完全なCISインタフェースおよび環境を含む高度なアドバンスアプリケーションに及び得る。そのようなアプリケーションは、診療所スタッフ(内科医、看護師、技術サービススタッフ、および管理スタッフ等)のためユーザインタフェースを示し得、管理サービス、スタッフおよび患者注意サービス、連結サービス、装置技術サービス、およびメンテナンスサービス、課金および返済サービス、身元確認サービス、情報管理サービス、目録サービス、スケジュールサービス、セキュリティサービス、患者薬物サービス、治療サービス、および水精製サービスのような、サービス領域における情報または特徴にアクセスおよびアップデートする。
【0093】
実施形態において、タブレットおよびPC装置50cは、(i)インタフェースドメイン110cの1以上の分散データベースのアクセスノード12aと、有線または無線接続を介して、または(ii)アクセスノードのハードウエア無しで仮想アクセス接続で、クラスタ10に接続する。モバイル接続は、内科医が当初の動作パラメータ処方に対してベッドサイドの変化、それから共有データ14内に直ちに分配され、およびノード12の適切な医療機器に効果を生じる変化を行うことを可能にする。ラップトップまたは据付PCは、移動性が最優先でない、例えば、クラスタ10と相互作用する長いセッションのために、代替的に使用され得る。
【0094】
図7は、共有、例えば医療の装置50dの非限定例を図示する。共有、例えば医療の装置50dは、診療所に同時に居る患者の間で共有される装置を含む。共有装置50dは、医療、または非医療の目的を有し得る。共有医療、または医療に関連する目的のための装置は至る所にあるが、管理目的を提供する、および/または臨床治療プロセスをサポートする装置のような種々の他の装置も、このカテゴリに属する。
【0095】
一例は、患者の体重の治療前、および治療後の登録である。体重計は、診療所、または他の治療環境において、複数の患者によって共有され得る。各患者は、例えば、体重計測装置内に患者の氏名または身分証明(「ID」)を入力することによって、または、例えば、体重計測ステーションに存在する装置に示される患者のIDカードによって、重量計測のときに身元を明らかにされる。登録および同一視された体重は、それから、クラスタ10の分散データベース14に転送され、および、例えば、その患者のための体重ファイル内に記録される。患者が割り当てられたどちらのノード12の医療機器でも、ある日の患者の治療前の体重を検索し、および例えば患者の処方と共に使用するための機械内に体重を入力する。治療前の体重は、血中水分がどれぐらい過剰であるか、または透析治療を受けている患者から除去するために限外濾過がどれぐらい過剰であるかを決定するために既知の乾燥体重と組み合わせて使用され得る。共有装置の他の例は、血圧測定装置、血糖値測定装置、および患者が診療所に入出するときの登録のための患者のログインおよびログアウト装置を含む。
【0096】
種々の実施形態における共有装置50dは、インタフェースドメイン110cの1以上の分散データベースのアクセスノード12a、または非分散データベースのノード12hに有線または無線接続によって、クラスタ10に接続する。非分散データベースのアクセスノード12hは、共有装置50dが分散データベース14から任意のデータのため必要でないなら使用され得る。
【0097】
図8は、ベッドサイド、例えば、医療の装置50eの非限定例を図示する。ベッドサイド装置は、共有装置50dと同様、医療または非医療の理由または目的を有し得る。非医療ベッドサイドまたは患者専用装置50eは、例えば、個人用通信装置(例えば、HDMI接続されたテレビ)、患者の作業に関する装置、および患者の身元確認装置を含み得る。非医療ベッドサイドまたは患者専用装置50eは、分散データベースからのデータにアクセスを必要とし得ず、および、そうであるならば、インタフェースドメイン110cの1以上の非分散データベースのノード12hに有線または無線接続によって、クラスタ10に接続し得る。しかしながら、共有データ14は、非医療ベッドサイド装置50eと相互作用することから利益を得るかもしれない。例において、クラスタ10の分散データベース14は、好みのウェブサイト、テレビチャンネル、ラジオ局等に関する個々のプリファレンスを記憶する各患者のための個人のプリファレンスファイルを形成し得る。
【0098】
ベッドサイドまたは患者専用装置50eは、当然ながら、医療関連であり得る。特定の診療所は、ノード12の各医療機器のため血圧カフを提供し得、そのため、血圧は、治療の間に追跡され得る。別の例は、透析のための透析液を作製するために使用される水精製装置である。どちらにしても、医療ベッドサイドまたは患者専用装置50eは、共有データ14にアクセスする必要があり得、またはあり得ず、そのため、(i)インタフェースドメイン110cの1以上の分散データベースのアクセスノード12a、または1以上の非分散データベースのノード12hに有線または無線接続によって、または(ii)本願明細書に記載されるような仮想アクセスノードによって、クラスタ10に接続する。
【0099】
別の例は、血液透析、または他の血液洗浄治療、例えば、赤血球のためのEpogenTM、鉄/糖のためのVenoferTMの間に患者への薬品の送達を伴う。これらの薬品は、ノード12の透析機械ポンプによって、または外部ポンプによって送達され得る。透析機械ポンプによって提供されるなら、それから薬品送達は、既にクラスタ10の一部である。しかしながら、例えば、必要に応じ診療所で使用される浮遊型ポンプである、別体のポンプによってなら、別体のポンプは、薬品送達ポンプとノード12の透析機械の間の双方向通信のため、インタフェースドメイン110cの分散データベースのアクセスノード12a、または非分散データベースのノード12hによって分散データベース14にアクセスし得る。ノード12の透析機械は、クラスタ10の分散データベース14に対して任意の所望の薬品送達データを追加し、外部薬品送達ポンプは、血圧読み出し、生体インピーダンス読み出し、水和レベル読み出し、または透析機械のユーザインタフェース内に入力された患者からの主観応答の形態における送達後の患者応答のような、任意の所望のデータを記憶し得る。実施形態における薬品送達ポンプは、浮遊型ポンプのクラスタ10、それ自身の一部であり、およびそれ自身、分散データベース14にデータを供給する。
【0100】
さらなる例は、患者が複数の薬品を受け取る、病室、または薬品送達環境を伴う。ここで、1以上のクラスタ10を実装することが考えられる。第1クラスタ10は、患者の周りに形成され得、ノード12は、異なるポンプ、または薬品送達の間に患者を分析する任意の装置と一緒の1以上のポンプの異なるチャネルによって形成される。得られた分散データベース14は、電子医療記録(「EMR」)、課金および他の目的のため使用され得、およびプロプライエタリソフトウエアは、共有データ14のため任意の目的に達するように書き込まれ得る。例えば、(i)例えば、血圧読み出し、生体インピーダンス読み出し、水和レベル読み出し、または、看護師によって入力された患者からの主観的応答である、送達薬品への任意の反応を記録、または(ii)例えば、血圧読み出し、生体インピーダンス読み出し、水和レベル読み出し、または、看護師によって入力された患者からの主観的応答である、送達薬品の組み合わせに対する任意の反応を記録することが望まれ得る。薬品送達、用量、用量率等の時間は、また、各薬品のため記録され得る。
【0101】
第2クラスタ10は、特定の薬品の周りに形成され得、例えば、薬品製造業者がその薬品に関する集合的なデータを見つけ得、非常に貴重である。ここで、ノード12は、複数のベッドサイドに在り、それぞれ薬品を送達し、分析される。プロプライエタリソフトウエアは、複数の患者のため、例えば、血圧読み出し、生体インピーダンス読み出し、水和レベル読み出し、または分散データベース14内に看護師によって入力された患者からの主観的応答である、送達薬品に対する任意の反応を記録するためであるが、任意の患者の身元確認データを奪い、または単に記録しないように書き込まれ得る。プロプライエタリソフトウエアは、例えば、性別、年齢、人種、民族性である、患者タイプデータを分散データベース14に記録するように書き込まれ得る。ソフトウエアは、また、例えば、上記反応の任意である、他の薬品の送達から収集されたデータを記録し得、患者は、分散データベース14において、1以上の他の薬品と組み合わせて製造業者の薬品を受け取る。ここで、そのような他の薬品情報は、1以上のアクセスノード12aまたは12hによって入る。
【0102】
上記のように、まさに記載されたように双方の薬品送達クラスタ10は、同時並行に、および同時に実行され得る。
【0103】
図2図3および図9をここで参照すると、インタフェースドメイン110cは、もっと詳細に記載される。クラスタのインタフェースドメイン110cは、ファサードとして作用し、実際上のクラスタの実装、インフラストラクチャ、およびセットアップの内部の曝露無しにクラスタ構造のサービスにアクセスする。上記のように、アクセスノード12aおよび12hは、インタフェースドメイン110cの一部を形成する。また、上記のように、大部分の装置50aから50e(本願明細書において、まとめて装置50、または一般に個々に装置50として呼ばれる)は、分散データベースのアクセスノード12a、非分散データベースのノード12h、またはアクセスの主な目的が情報アクセスだけなら仮想アクセスノードによって、分散データベースに接続され得る。
【0104】
実施形態において、分散のアクセスノード12aは、クラスタ10の一人前のメンバであり、および、サービス能力に加えて内容に関して、図1図2、および図9において、医療装置ノード12bから12gによってホストされる、分散データベース14と一致するデータ14の複製セットを保持する。したがって、アクセスノード12aおよび12hによってクラスタ10は、クラスタ10の全ての他の医療機器のノード12bから12gのスイッチが切られたとしても、依然として、外部アクセスのため利用可能であるだろう。実施形態において、非分散データベースのノード12hは、外部ドメイン110a(例えば、クラスタ10のインフラストラクチャ要件に一致しない任意の装置)と、クラスタドメイン110bの内部(保護)インフラストラクチャと、の間のインタフェース変換を提供する。例えば、非分散データベースのノード12hは、患者同一視機器からの患者同一視データと一緒に、任意の共有装置50dおよびベッドサイド装置50eからのデータが患者医療記録記憶のため分散データベース14に送信されることを可能にする。
【0105】
連結性能力に関して、分散データベースのアクセスノード12a、および非分散データベースのノード12hは、一実施形態において、一致する。各々は、任意の上記タイプの装置50aから50eに接続し得る。
【0106】
図2は、インタフェースドメイン110cがドメイン110bの分散データベース14内に第3タイプのアクセス、すなわち、仮想アクセスノード100を含む。アクセスノード12aおよび12hのための場合として、ノードを表す追加の装置がないため、仮想アクセスノード100は仮想である。実施形態における仮想アクセスノード100は、外部ドメイン110aとクラスタドメイン110bの間の位置を維持するための責任は、接続された顧客装置50とクラスタ10の医療機器ノード12の間に共有されることを要求する。顧客装置50は、一実施形態において、クラスタドメイン110bに接続され、クラスタ10に転送された情報の保全性を保証する。セキュア連結性は、クラスタ10環境に直接なされた仮想プライベートネットワーク(「VPN」)接続によって提供され得る。仮想アクセスノード100は、例えば、VPNによって診療所または医療機器環境内に接続された、医師、臨床医、技術者のコンピュータが、分散データベース14にアクセスすることを可能にする。そのようなコンピュータは、ノード12の医療機器のため操作上のルーチンを動かす機器処方ソフトウエアを実行し得る。仮想アクセスノード100によってコンピュータは、試験所の結果を送受信するよう動作し得、例えば、処方ソフトウエア内に入力される。処方操作ルーチンが完了すると、それは、操作上のルーチンが動かされた、患者または患者らのためのフォルダの下の分散データベース14上に仮想アクセスノード100によって配置され得る。顧客コンピュータは、また、保護された仮想アクセスノード100を使用し得、クラスタ10の分散データベースからデータを引き出し、例えば、それが変更または置換される必要があるか確認するため、1以上の操作上のルーチンからの治療結果を検討する。
【0107】
図9および図10をここで参照すると、クラスタの互換性のある医療機器のノード12bから12g・・・12nが、もっと詳細に図示されている。図9は、クラスタ内で動作する医療機器のノード12bから12g・・・12nを図示し、および医療機器のノード12fを強調しており、図10は、医療機器のノード12fの分散データベース14側における詳細を提供している。図9および図10は、医療機器のノード12fが2つの別(ハードウエア、および/またはソフトウエアによって分離された)部分、すなわち、治療制御部分28a、およびクラスタ制御部分28bを含むことを双方図示している。図示された実施形態における治療制御部分28aは、ミドルウエア16上にホストされたサーバインタフェースを含む。サーバインタフェースおよびミドルウエア16は、ソフトウエア20を動作する医療機器と共に動作し、任意の1以上のメイン医療機器制御プロセッサおよびメモリ、1以上の安全プロセッサおよびメモリ、ユーザインタフェースプロセッサおよびメモリ、および、センサおよびアクチュエータ22(図10)のためのセンサボード、ポンプ制御ボード等のような1以上の下側レベル制御器を含み得る。上記機能のいずれか、または全てが、代替的に、単一のプロセッサおよびメモリ上に結合され得る。
【0108】
図示された実施形態におけるサーバインタフェースおよびミドルウエア16は、医療機器のノード12のユーザインタフェース18を駆動する。ユーザインタフェース18は、例えば、セットアップ画面、治療画面、技術データ等を表示し得る。患者が、例えば、病院または診療所によって提供されたインターネット接続によって、患者によって望まれるウェブサイトからのウェブページを見たいなら、患者は、図9においてクラスタ14の一部として提供される、分散データベースのアクセスノード12aのような、アクセスノードのユーザインタフェース18でそうすることができる。そのようなウェブサイトが分散データベース14において、患者のためのプリファレンスファイル内に記憶され得、そのため、好ましいウェブサイトは、患者が次にクラスタ10のどのアクセスノードを使用するかに関わらず知られる。アクセスノード12a、12hは、各医療機器のノード12bから12g・・・12nに配置され得、患者および/または介護者による使用のためインターネットアクセスを提供する。
【0109】
クラスタ制御部分28bは、複製されたデータベース14収容し、図9において、クラスタ10のノード12aから12gおよび12n-2から12nにおける医療機器によって共有される。クラスタ制御部分28bは、セキュリティ、安全、有効性、保全性、および保護された内部クラスタインフラストラクチャのための他のもののための要求に一致するように慎重に組織立てられる。さらに、治療制御部分28aは、治療を実行するので、患者の安全のため責任があり、そのため、分散データベース14とリソース(クロックサイクル、メモリ消費量等)を超えた競争に直面すべきでない。したがって、実施形態において、プロセッシングおよびメモリマネージャ120は、医療機器ノード12fの治療制御部分28aとクラスタ制御部分28bの間に提供され得る。プロセッシングおよびメモリマネージャ120は、ハードウエアサポートのプロセッシングおよびメモリの保護および仮想化を扱うことを可能な、例えば、LinuxTMオペレーティングシステム、または他のオペレーティングシステムによってサポートされ得る。実施形態におけるプロセッシングおよびメモリマネージャ120は、部分28aと28b(例えば、部分28aと28bが各他のメモリ領域を、決して、共有しない、または見ない)の間の隔離を保存するように、(i)クラスタ制御部分28b内に治療制御部分28aから始まるデータ、および(ii)治療制御部分28a内にクラスタ制御部分28bから始まるデータをコピーする。
【0110】
一実施形態において、それが分散データベース14とデータを共有することが自由であるとき、治療制御部分28aのサーバインタフェースおよびミドルウエア16は知られ、そのため、データ転送を内部部分112bと始める責任を与えられる。治療制御部分28aのサーバインタフェースおよびミドルウエア16は、それが、送信するデータを有し、かつ、それが用意できているときに分散データベース14から受信するデータにそれ自身オープンにするとき、メモリプロセッシングおよびメモリマネージャ120によってデータをクラスタ制御部分28bに送信する。
【0111】
図10は、もっと詳細にクラスタ制御部分28bを図示している。分散データベース14の他にも、クラスタ制御部分28bは、クラスタデータベースマネージャ24、およびクラスタ通信インタフェース26を含む。クラスタデータベース24、およびクラスタ通信インタフェース26は、ソフトウエアの個々のピースであり得、クラスタデータベースマネージャ24は、プロセッシングおよびメモリマネージャ120によってミドルウエアのソフトウエア16からデータを受け取り、および分散データベース14のため適切な格納フォーマットにデータを安全に変換する責任がある。クラスタデータベースマネージャ24は、また、ミドルウエアのソフトウエア16、および治療制御部分28aのソフトウエア20を動作する医療機器のため適切な形式に分散データベース14から検索されたデータを安全に変換する責任がある。
【0112】
実施形態においてクラスタ通信インタフェース26は、データがクラスタ10の他のノード12からどのように送信され、かつ受信されるかを制御するメッセージングスーパバイザである。データがクラスタ10の異なるノード12の間に分配され得る多くの異なる方法が前述されている。クラスタ通信インタフェース26は、選択されたデータの転送設定を把握し、および、そのノード12fに、適切な時期に、および/または他のノード12と適切な順番で、データを安全かつ完全に送信および/または受信させる。
【0113】
図11および図12をここで参照すると、分散データベースのアクセスノード12aは、もっと詳細に図示される。分散データベースのノード12aは、分散データベース14を含み、かつそれの一部であり、および本願明細書において述べられたように、外部装置50と相互作用する。分散データベース12aは、クラスタのアクセスノードロジック118と動作する(アクセスノードのためのソフトウエアを動作する)ホストされた、それ自身、サーバインタフェースおよびミドルウエア116を含む。医療機器ノード12bから12g、および12n-2から12nと同様に、分散データベースのアクセスノード12aは、外部部分112a、および、上記のようにプロセッシングおよびメモリマネージャ120と分離された内部部分112bを含み、そのため、分散データベース14とサーバインタフェースおよびミドルウエア116との間の明確かつ明瞭な分離が確立される。分散データベースのアクセスノード12aは、分散データベース14から外部装置50に情報を取得および送信することができる。分散データベースのアクセスノード12aは、共有分散データベース14内に、CISのような外部装置50から、および、コンピュータ、ディスプレイ機器、スマートフォンまたはスマートタブレットのようなハンドヘルドのスマート機器、および/または、体重計のような医療装置のようなサーバ顧客から、データを受信および記憶し得る。
【0114】
外部部分112aと外部装置50の間の連結性は、例えば、有線ローカルエリヤネットワーク(「LAN」)、無線ローカルエリヤネットワーク(「WLAN」)、またはブルートゥース技術等によってであり得る。接続が外部装置50と分散データベースのアクセスノード12aの間の物理的なLANケーブルによってなされるなら、ケーブルは、任意の他の外部装置のケールと別のケーブルであり得、およびアクセスノード12aの専用ポートに接続され得る。
【0115】
図11および図12は、分散データベースのアクセスノード12aが、それ自身、サーバインタフェースおよびミドルウエア16と動作する、ユーザインタフェース18を含み得る。上述するように、分散データベースのアクセスノード12aのユーザインタフェース18は、インターネットサイトを治療を受けている患者または例えば援助を必要とする介護者に表示し得る。ユーザインタフェース18は、また、セットアップ画面、治療画面、技術データ等を患者または介護者に表示し得る。再び、患者または介護者による任意の外部コンテンツの選択は、共有データベース14内のプリファレンスファイル内に記憶され得る。
【0116】
外部装置50と分散データベース14の間のデータ転送は、アプリケーション干渉無しにクラスタのアクセスノードロジック118によって直接生じ得る。アクセスノードのインタフェースおよびミドルウエア116、およびアクセスノードロジック118は、アクセスノード12aに一体化され、または外部から接続されたユーザインタフェース18によるユーザ相互作用のため、例えば、ウェブ顧客(インターネットエクスプローラ、グーグルクローム等)のアクセスノードのコンフィグレーションソフトウエアおよびアプリケーションをホストし得る。クラスタのアクセスノードロジック118は、データをエラーチェックし得、および必要ならデータを分散データベース14と使用可能な形式に結合する。例えば、分散データベースのアクセスノード12aに治療操作処方を提供する第1外部装置50、および患者の体重データを提供する第2外部装置50であり得る。クラスタのアクセスノードロジック118は、例えば、同じ患者IDに関連するデータである関連データを分類および集めることを援助し得、および分散データベース14内に特別の入力をルートし得る。
【0117】
しかしながら、図11および図12は、分散データベースのアクセスノード12aが、それぞれ、例えば、50aおよび50eである異なる外部装置のため、例えば、ソフトウエア150aおよび150e(本願明細書において、外部機器/システムのインタフェースソフトウエア150としてまとめて、または外部機器/システムのインタフェースソフトウエア150として一般に個々に、呼ばれる)である、異なる外部機器/システムのインタフェースソフトウエアを記憶し得ることをさらに図示している。外部機器/システムのインタフェースソフトウエア150は、特定の外部装置50のため提供され、分散データベース14に情報を送受信、および分散データベース14から情報を送受信する。外部機器/システムのインタフェースソフトウエア150とクラスタのアクセスノードロジック118の間の相互作用は、第1層の隔離(図12において外部部分112a内に上側の点線によって示されるような)を提供する。この第1隔離の目的は、アクセスノードロジック118に影響を及ぼすことから、誤った、または悪意のある外部機器を抑制することである。
【0118】
外部部分112aからプロセッシングおよびメモリマネージャ120によって分離された、分散データベースのアクセスノード12aの内部部分112bは、医療機器のノード12fのため上記されたクラスタ制御部分28bと同様に動作する。特に、データベースマネージャ24は、プロセッシングおよびメモリマネージャ120によってクラスタのアクセスノードロジック118からデータを受信し、および分散データベース14のため適切な形式にデータを安全に変換する責任があり得る。クラスタ通信インタフェース26は、再び、データがどのようにクラスタ10の異なるノード12に送信、およびそれから受信されるかを把握するためのマネージャスーパーバイザである。プロセッシングおよびメモリマネージャ120は、分散データベースのアクセスノード12aに第2の隔離を提供する。
【0119】
図13をここで参照すると、非分散データベースのアクセスノード12hが、もっと詳細に図示されている。非分散データベースのノード12hは、それ自身、分散データベース14ためメモリ記憶装置を有さないが、本願明細書で述べられたように、外部装置50と相互作用する。非分散データベースのノード12hは、データを分散データベース14に、および分散データベース14から、それぞれ送受信し得、および分散データベース14からのデータは、それのユーザインタフェース18上に表示され得る。しかしながら、分散データベース14は、非分散データベースのノード12hに常駐せず、そのため、他のノードにアクセス無しにアクセスされ得ない。それに対して、アクセスノード12aがクラスタ10の唯一利用可能なノード12であるとしても、分散データベースのアクセスノード12aで、データベース14はアクセス可能である。
【0120】
非分散データベースのアクセスノード12hの外部機器/システムのインタフェースソフトウエア150、サーバインタフェースおよびミドルウエア116、クラスタのアクセスノードロジック118、プロセッシングおよびメモリマネージャ120、データベースマネージャ24、およびクラスタ通信インタフェースは、一実施形態において、分散データベースのアクセスノード12aのため上記され、または上で言及されたのと同様に動作する。
【0121】
上記実施形態において、治療制御部分28a/外部部分112aは、それ自身、クラスタ制御部分28b/内部部分112bのため使用される1以上のプロセッサおよびメモリと別の1以上のプロセッサおよびメモリ上に提供され得る。代替の実施形態において、治療制御部分28a/外部部分112aは、クラスタ制御部分28b/内部部分112bと同様のプロセッサおよびメモリ上に提供され得るが、メモリの異なる部分上に維持され、およびプロセッシングおよびメモリマネージャ120によってなお分離される。
【0122】
さらに、アクセスノード12aおよび12hは、クラスタ10の医療機器のノード12bから12g、および12n-2から12nから物理的に分離しているように記載されており、アクセスノード12aおよび12hの追加の構造および機能性が、医療機器のノード12bから12g、および12n-2から12nの1つと共通のハウジング内に収納された別のノードとして代替的に提供され得る。特に、サーバインタフェースおよびミドルウエア116、クラスタのアクセスノードロジック118、および外部機器/システムのインタフェース150は、上記されるように、医療機器のノード12bから12g、および12n-2から12nの治療制御部分28aと一緒に動作する、外部部分112aとして追加され得る。実施形態において、制御部分28aおよび外部部分112aの双方は、本願明細書に記載された方法において、プロセッシングおよびメモリマネージャ120によって、クラスタデータベース14、クラスタデータベースマネージャ24、およびクラスタ通信インタフェース26から分離されている。医療機器内のアクセスノード12aは、一実施形態において、医療機器のノード12bから12g、および12n-2から12nと別のノードである。2つのノードが、同じハウジングを共有し、および、クラスタデータベースマネージャ24およびクラスタ通信インタフェース26を共有しうるけれど、それは、医療機器のノードから独立して動作する。アクセスノード12aによって受信された情報は、そのホスト医療機器のため必ずしも意図されず、およびクラスタ10の別の医療機器によって必要とされる情報であり得る。情報は、分散データベース14上に記憶される。同様に、医療機器内に位置するアクセスノード12aは、情報がホスト医療機器、またはクラスタ10の別の医療機器によって発生されるかどうかに関わらず、分散データベース14からデータを引き出し得、および外側の装置50にそれを送信する。
【0123】
図14をここで参照とすると、医療機器のノード12bから12eの治療制御部分28a、およびクラスタ制御部分28b、および図9から図13の分散データベースのアクセスノード12aの外部部分112aおよび内部部分112bは、図2の外部ドメイン110a、クラスタドメイン110b、およびインタフェースドメイン110cと共に図示される。図14は、円によってクラスタ10を表現し、およびクラスタドメイン110bがクラスタ10を含むことを示す。さらに、クラスタドメイン110bは、医療機器のノード12bから12eの治療制御部分28aを含む。図14は、外部ドメイン110aが外部装置50を含むことを反復して言う。
【0124】
図14は、また、クラスタ10が、医療機器のノード12bから12eのクラスタ制御部分28b、および分散データベースのアクセスノード12a(非分散データベースのアクセスノード12hの内部部分112bも含むことになる)の内部部分112b(分散データベース14を含む)を含むことを図示している。図示された実施形態において、分散データベースのアクセスノード12aの外部部分は、クラスタドメイン110bの部分でなく、代わって、クラスタ10の任意の他のアクセスノードの外部部分112aと共にインタフェースドメイン110cを形成する。図2および図3は、インタフェースドメイン110c内に分散データベース14を有する分散データベースのアクセスノード12aを図示する。分散データベース14は、図2および図3において、このように示され、非分散データベースのアクセスノード12hと分散データベースのアクセスノード12aを区別する。しかしながら、全アクセスノード12aの分散データベース14が、クラスタドメイン110bのクラスタ10内に属することは、図14から理解されるべきである。
【0125】
図15をここで参照すると、仮想アクセスノード100のための一実施形態が図示されている。図示された実施形態における仮想アクセスノード100は、医療機器のノード12fのような医療機器のノードと、外部コンピュータ(医師、看護師、または技術者のコンピュータ)のような外部(オープンサイド)の装置50の1つとの間のインタフェースを含む。医療機器のノード12fは、ミドルウエア16、ユーザインタフェース18、サーバインタフェース20、アクチュエータ22、分散データベース14、クラスタデータベースマネージャ24、およびクラスタ通信インタフェースのため、図10と関連して、上記された構造および関連する機能性の各々を備える。
【0126】
図示された実施形態におけるコンピュータ50は、その上に、治療操作処方を発展させるためのソフトウエアのような、第三者のアプリケーションソフトウエア114をインストールする。第三者のアプリケーションソフトウエア114は、例えば、分散データベース14からデータを受信し得、および新しい治療操作処方を分析および形成するようにそれを使用し得る。所望の第三者のアプリケーションソフトウエア114が存在しない、または病院または診療所がそのようなソフトウエアを所有しないなら、分散データベース14から取得されたデータを使用して第三者のアプリケーションソフトウエア114と同じおよび/または追加の機能を実施する独自仕様データ取扱いソフトウエア102と共に仮想アクセスノード100を提供することが考えられる。いずれの場合においても、独自仕様データ取扱いソフトウエア102、および第三者のアプリケーションソフトウエア114は、順番に、分散データベース14に記憶されたデータを創造し得る。
【0127】
第三者のシステムのインタフェース104は、第三者のアプリケーションソフトウエア114から、医療機器の仮想アクセスノードのインタフェース108aと、外部装置の仮想アクセスノードのインタフェース108bの間に存在する、例えば、仮想プライベートネットワーク(「VPN」)のようなセキュア通信チャネルによって要求される形式にデータを変換する。VPN106は、本質的に、医療機器のノード12fと外部装置50の間の暗号化されたブリッジである。VPN106は、クラスタ10のインストローラによって提供され、かつインストールされ得る。図示された実施形態において、独自仕様データ扱いソフトウエア102は、第三者のシステムのインタフェース104によって実行された変換後、医療機器の仮想アクセスノードのインタフェース108aと、外部装置の仮想アクセスノードのインタフェース108bの間のVPN106を超えて直接通信するように構造化されている。
【0128】
一度、医療機器のノード12fの内側に、外部装置の仮想アクセスノードのインタフェース108bからのデータが、プロセッシングおよびメモリマネージャ120によってクラスタ制御部分28bに治療制御部分28aから安全に送信され、クラスタデータベースマネージャ24によって分散データベース14に利用可能になされ、および上記方法において、クラスタ通信インタフェース26によって他のノードに送信される。分散データベース14からのデータは、クラスタデータベースマネージャ24によって変換され得、およびプロセッシングおよびメモリマネージャ120によって治療制御部分28aにクラスタ制御部分28bから安全に送信され得、VPN106を超えてインタフェース108bにインタフェース108aから送信され、および第三者のシステムのインタフェース104における変換によって独自仕様データ取扱いソフトウエア102および/または第三者のアプリケーションソフトウエア114の1つまたは双方にそこから送信される。
【0129】
本願明細書記載された好ましい本実施形態に対する種々の変更および修正が当業者に明白であろうことは理解されるべきである。そのようは変更および修正は、本主題の趣旨および範囲を逸脱せず、かつ意図される利点を減らすことなく行われ得る。したがって、そのような変更および修正は、添付の特許請求の範囲によってカバーされることは意図される。
図1
図2
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図5
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図10
図11
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