(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-04
(45)【発行日】2022-10-13
(54)【発明の名称】ドアハンドル、ドアハンドルの制御方法、装置、および記憶媒体
(51)【国際特許分類】
E05B 13/00 20060101AFI20221005BHJP
E05B 1/00 20060101ALI20221005BHJP
【FI】
E05B13/00 A
E05B1/00 311Z
(21)【出願番号】P 2019561149
(86)(22)【出願日】2019-09-27
(86)【国際出願番号】 CN2019108659
(87)【国際公開番号】W WO2021007956
(87)【国際公開日】2021-01-21
【審査請求日】2019-11-06
(31)【優先権主張番号】201910629975.3
(32)【優先日】2019-07-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】516180667
【氏名又は名称】北京小米移動軟件有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Xiaomi Mobile Software Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.018, Floor 8, Building 6, Yard 33, Middle Xierqi Road, Haidian District, Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】110000729
【氏名又は名称】特許業務法人 ユニアス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】王 ▲鵬▼
【審査官】野尻 悠平
(56)【参考文献】
【文献】特表2013-522505(JP,A)
【文献】国際公開第2018/055035(WO,A1)
【文献】実公昭50-040774(JP,Y1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E05B 1/00-85/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
安全ドアロックのロック本体接続軸に対応するように装着され、人体識別センサー、コントローラ、サーボアセンブリ及び係止アセンブリを含むドアハンドルであって、
前記コントローラは、前記人体識別センサー及び前記サーボアセンブリとそれぞれ電気的に接続され、前記係止アセンブリは前記サーボアセンブリに連動され、
前記係止アセンブリは、第1係止状態と第2係止状態を含み、
前記係止アセンブリが前記第1係止状態にある場合、
前記係止アセンブリは前記ロック本体接続軸と連結されて、前記ドアハンドルが
前記ロック本体接続軸と一緒に回転でき、前記係止アセンブリが前記第2係止状態にある場合、
前記係止アセンブリは前記ロック本体接続軸と分離されて、前記ドアハンドル
が前記ロック本体接続軸と一緒に回転できなく、
前記サーボアセンブリは、モーター及びモーター駆動軸を含み、
前記モーターは、前記モータ
ー駆動軸
とねじ山によっ
て結合し
て、前記モーター駆動軸の
移動を制御して、前記係止アセンブリがモーター駆動軸と連動するようにすることを特徴とするドアハンドル。
【請求項2】
前記コントローラは、前記人体識別センサーのセンサーデータに基づいて人が存在することが検出された場合、前記サーボアセンブリを指示して前記係止アセンブリが前記第1係止状態に進入するように制御し、
前記コントローラは、前記人体識別センサーのセンサーデータに基づいて人が存在しないことが検出された場合、前記サーボアセンブリを指示して前記係止アセンブリが前記第2係止状態に進入するように制御することを特徴とする請求項1に記載のドアハンドル。
【請求項3】
前記係止アセンブリは、前記ドアハンドルのハンドルケーシングに連動して回転され、前記係止アセンブリは、前記ロック本体接続軸に対応的に設置され、
前記係止アセンブリが前記第1係止状態にある場合、前記係止アセンブリと前記ロック本体接続軸は咬合し、
前記係止アセンブリが前記第2係止状態にある場合、前記係止アセンブリと前記ロック本体接続軸が分離されることを特徴とする請求項1に記載のドアハンドル。
【請求項4】
前記係止アセンブリの前記ロック本体接続軸に近い一端に第1咬合構造が備えられ、
前記係止アセンブリが前記第1係止状態にある場合、前記第1咬合構造は、前記ロック本体接続軸の前記係止アセンブリに近い一端に備えられる第2咬合構造と相互に咬合し、
前記係止アセンブリが前記第2係止状態にある場合、前記第1咬合構造は、前記ロック本体接続軸の前記係止アセンブリに近い一端に備えられる第2咬合構造と相互に分離されることを特徴とする請求項1に記載のドアハンドル。
【請求項5】
前記コントローラは、前記人体識別センサーのセンサーデータに基づいて人が存在することが検出された場合、前記サーボアセンブリを指示して前記係止アセンブリが前記ロック本体接続軸に近接する方向に移動するように制御して、前記係止アセンブリが前記第1係止状態に進入するようにし、
前記コントローラは、前記人体識別センサーのセンサーデータに基づいて人が存在しないことが検出された場合、前記サーボアセンブリを指示して前記係止アセンブリが前記ロック本体接続軸に離れる方向に移動するように制御して、前記係止アセンブリが前記第2係止状態に進入するようにすることを特徴とする請求項1に記載のドアハンドル。
【請求項6】
前記人体識別センサーは、
前記ドアハンドルのハンドルケーシングに備えられる人体の熱放出赤外線センサーと、
前記ドアハンドルのハンドルケーシングに備えられる指静脈センサーと、
前記ドアハンドルのハンドルケーシングに備えられる指紋センサーと、
前記ドアハンドルのハンドルケーシングに備えられるタッチセンサーと、
前記ドアハンドルのハンドルケーシング以外に備えられる人顔の識別センサーと、
前記ドアハンドルのハンドルケーシング以外に備えられる虹彩識別センサーと、のうちの少なくとも一つのセンサーを含むことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のドアハンドル。
【請求項7】
請求項1から請求項6のいずれか一項のドアハンドルのコントローラによって実行されるドアハンドルの制御方法であって、
前記の方法は、
人体識別センサーのセンサーデータを受信するステップと、
前記センサーデータに基づいて人が存在することが検出された場合、サーボアセンブリを指示して係止アセンブリを第1係止状態に進入するように制御するステップと、
前記センサーデータに基づいて人が存在しないことが検出された場合、前記サーボアセンブリを指示して前記係止アセンブリが第2係止状態に進入するように制御するステップと、を含み、
前記係止アセンブリが前記第1係止状態にある場合、前記ドアハンドルは、前記ロック本体接続軸を回動させる能力を備え、前記係止アセンブリが前記第2係止状態にある場合、前記ドアハンドルは、前記ロック本体接続軸を回動させる能力を備えないことを特徴とするドアハンドルの制御方法。
【請求項8】
前記係止アセンブリの前記ロック本体接続軸に近い一端に第1咬合構造が備えられ、
前記係止アセンブリが前記第1係止状態にある場合、前記第1咬合構造は、前記ロック本体接続軸の前記係止アセンブリに近い一端に備えられる第2咬合構造と相互に咬合し、
前記係止アセンブリが前記第2係止状態にある場合、前記第1咬合構造は、前記ロック本体接続軸の前記係止アセンブリに近い一端に備えられる第2咬合構造と相互に分離され、
前記センサーデータに基づいて人が存在することが検出された場合、サーボアセンブリを指示して係止アセンブリを第1係止状態に進入するように制御するステップは、
前記人体識別センサーのセンサーデータに基づいて人が存在することが検出された場合、前記サーボアセンブリを指示して前記係止アセンブリが前記ロック本体接続軸に近接する方向に移動するように制御して、前記係止アセンブリが前記第1係止状態に進入するようにするステップを含み、
前記センサーデータに基づいて人が存在しないことが検出された場合、前記サーボアセンブリを指示して前記係止アセンブリが第2係止状態に進入するようにするステップは、
前記人体識別センサーのセンサーデータに基づいて人が存在しないことが検出された場合、前記サーボアセンブリを指示して前記係止アセンブリが前記ロック本体接続軸に離れる方向に移動するように制御して、前記係止アセンブリが前記第2係止状態に進入するようにするステップを含むことを特徴とする請求項7に記載のドアハンドルの制御方法。
【請求項9】
前記人体識別センサーは、
前記ドアハンドルのハンドルケーシングに備えられる人体の熱放出赤外線センサーと、
前記ドアハンドルのハンドルケーシングに備えられる指静脈センサーと、
前記ドアハンドルのハンドルケーシングに備えられる指紋センサーと、
前記ドアハンドルのハンドルケーシングに備えられるタッチセンサーと、
前記ドアハンドルのハンドルケーシング以外に備えられる人顔の識別センサーと、
前記ドアハンドルのハンドルケーシング以外に備えられる虹彩識別センサーと、のうちの少なくとも一つのセンサーを含むことを特徴とする請求項7または請求項8に記載のドアハンドルの制御方法。
【請求項10】
請求項1から請求項6のいずれか一項のドアハンドルのコントローラに応用されるドアハンドルの制御装置であって、
前記装置は、
人体識別センサーのセンサーデータを受信するデータ受信モジュールと、
前記センサーデータに基づいて人が存在することが検出された場合、サーボアセンブリを指示して係止アセンブリを第1係止状態に進入するように制御する第1制御モジュールと、
前記センサーデータに基づいて人が存在しないことが検出された場合、前記サーボアセンブリを指示して前記係止アセンブリが第2係止状態に進入するようにする第2制御モジュールと、を含み、
前記係止アセンブリが前記第1係止状態にある場合、前記ドアハンドルは、前記ロック本体接続軸を回動させる能力を備え、前記係止アセンブリが前記第2係止状態にある場合、前記ドアハンドルは前記ロック本体接続軸を回動させる能力を備えないことを特徴とする装置。
【請求項11】
前記係止アセンブリの前記ロック本体接続軸に近い一端に第1咬合構造が備えられ、
前記係止アセンブリが前記第1係止状態にある場合、前記第1咬合構造は、前記ロック本体接続軸の前記係止アセンブリに近い一端に備えられる第2咬合構造と相互に咬合し、
前記係止アセンブリが前記第2係止状態にある場合、前記第1咬合構造は、前記ロック本体接続軸の前記係止アセンブリに近い一端に備えられる第2咬合構造と相互に分離され、
前記第1制御モジュールは、前記人体識別センサーのセンサーデータに基づいて人が存在することが検出された場合、前記サーボアセンブリを指示して前記係止アセンブリが前記ロック本体接続軸に近接する方向に移動するように制御して、前記係止アセンブリが前記第1係止状態に進入するようにし、
前記第2制御モジュールは、前記人体識別センサーのセンサーデータに基づいて人が存在しないことが検出された場合、前記サーボアセンブリを指示して前記係止アセンブリが前記ロック本体接続軸に離れる方向に移動するように制御して、前記係止アセンブリが前記第2係止状態に進入するようにすることを特徴とする請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記人体識別センサーは、
前記ドアハンドルのハンドルケーシングに備えられる人体の熱放出赤外線センサーと、
前記ドアハンドルのハンドルケーシングに備えられる指静脈センサーと、
前記ドアハンドルのハンドルケーシングに備えられる指紋センサーと、
前記ドアハンドルのハンドルケーシングに備えられるタッチセンサーと、
前記ドアハンドルのハンドルケーシング以外に備えられる人顔の識別センサーと、
前記ドアハンドルのハンドルケーシング以外に備えられる虹彩識別センサーと、のうちの少なくとも一つのセンサーを含むことを特徴とする請求項10又は請求項11に記載の装置。
【請求項13】
コンピュータ読み取り可能な記憶媒体において、
前記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体には、実行可能な命令が含まれ、プロセッサは、前記実行可能な命令を使用して、請求項7から請求項9のいずれか一項のドアハンドルの制御方法を実現することを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項14】
安全ドアロックにおいて、
前記安全ドアロックはドアハンドルとロック本体接続軸を含み、前記ドアハンドルは、請求項1から請求項6のいずれか一項のドアハンドルであることを特徴とする安全ドアロック。
【請求項15】
安全ドアにおいて、
前記安全ドアは、請求項14の安全ドアロックを含むことを特徴とする安全ドア。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、スマートホーム技術分野に関するものであり、特にドアハンドル、ドアハンドルの制御方法、装置、記憶媒体、安全ドアロックと安全ドアに関するものである。
【背景技術】
【0002】
科学技術の発展に伴い、人々は日常生活の安全性の問題についてますます重視している。多くのドアロックには外視鏡が設置され、ドア外の状況を観察することができる。しかし、ドアに設置された外視鏡は、安全上の問題を引き起こすことができる。
関連技術において、不法者が外視鏡を通じてドアを開けることを防止するために、屋内のドアハンドルに1つの機械式スイッチを設置する。上記機械式スイッチの押す方向と伝統的なドアハンドルの回転方向は、垂直であるので、屋内でドアを開くとき、機械式スイッチを押してドアハンドルを回転して屋内でドアを開けることができる。これにより、外視鏡を介してパッドロック印刷を開くことを防止して、屋内の安全性を確保することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本公開の実施例は、ドアハンドル、ドアハンドルの制御方法、装置、記憶媒体、安全ドアロックと安全ドアを提供する。上記の技術方案は以下の通りである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本公開の実施形態の第1方面によると、ドアハンドルを提供し、前記ドアハンドルは、安全ドアロックのロック本体接続軸に対応するように装着され、前記ドアハンドルは、人体識別センサー、コントローラ、サーボアセンブリ及び係止アセンブリを含み、
前記コントローラは、前記人体識別センサー及び前記サーボアセンブリとそれぞれ電気的に接続され、前記係止アセンブリは前記サーボアセンブリに連動され、
前記係止アセンブリは、第1係止状態と第2係止状態を含み、
前記係止アセンブリが前記第1係止状態にある場合、前記ドアハンドルは、前記ロック本体接続軸を回動させる能力を備え、前記係止アセンブリが前記第2係止状態にある場合、前記ドアハンドルは、前記ロック本体接続軸を回動させる能力を備えない。
【0005】
オプションで、前記コントローラは、前記人体識別センサーのセンサーデータに基づいて人が存在することが検出された場合、前記サーボアセンブリを指示して前記係止アセンブリが前記第1係止状態に進入するように制御し、
前記コントローラは、前記人体識別センサーのセンサーデータに基づいて人が存在しないことが検出された場合、前記サーボアセンブリを指示して前記係止アセンブリが前記第2係止状態に進入するように制御する。
【0006】
オプションで、前記係止アセンブリは、前記ドアハンドルのハンドルケーシングに連動して回転され、前記係止アセンブリは、前記ロック本体接続軸に対応的に設置され、
前記係止アセンブリが前記第1係止状態にある場合、前記係止アセンブリと前記ロック本体接続軸は咬合し、
前記係止アセンブリが前記第2係止状態にある場合、前記係止アセンブリと前記ロック本体接続軸が分離される。
【0007】
オプションで、前記係止アセンブリの前記ロック本体接続軸に近い一端に第1咬合構造が備えられ、
前記係止アセンブリが前記第1係止状態にある場合、前記第1咬合構造は、前記ロック本体接続軸の前記係止アセンブリに近い一端に備えられる第2咬合構造と相互に咬合し、
前記係止アセンブリが前記第2係止状態にある場合、前記第1咬合構造は、前記ロック本体接続軸の前記係止アセンブリに近い一端に備えられる第2咬合構造と相互に分離される。
【0008】
オプションで、前記コントローラは、前記人体識別センサーのセンサーデータに基づいて人が存在することが検出された場合、前記サーボアセンブリを指示して前記係止アセンブリが前記ロック本体接続軸に近接する方向に移動するように制御して、前記係止アセンブリが前記第1係止状態に進入するようにし、
前記コントローラは、前記人体識別センサーのセンサーデータに基づいて人が存在しないことが検出された場合、前記サーボアセンブリを指示して前記係止アセンブリが前記ロック本体接続軸に離れる方向に移動するように制御して、前記係止アセンブリが前記第2係止状態に進入するようにする。
【0009】
オプションで、前記人体識別センサーは、
前記ドアハンドルのハンドルケーシングに備えられる人体の熱放出赤外線センサーと、
前記ドアハンドルのハンドルケーシングに備えられる指静脈センサーと、
前記ドアハンドルのハンドルケーシングに備えられる指紋センサーと、
前記ドアハンドルのハンドルケーシングに備えられるタッチセンサーと、
前記ドアハンドルのハンドルケーシング以外に備えられる人顔の識別センサーと、
前記ドアハンドルのハンドルケーシング以外に備えられる虹彩識別センサーと、のうちの少なくとも一つのセンサーを含む。
【0010】
本公開の実施形態の第二方面によると、ドアハンドルの制御方法を提供し、前記方法は、前記第一方面のいずれかのドアハンドルのコントローラによって実行され、
前記の方法は、
人体識別センサーのセンサーデータを受信するステップと、
前記センサーデータに基づいて人が存在することが検出された場合、サーボアセンブリを指示して係止アセンブリを第1係止状態に進入するように制御するステップと、
前記センサーデータに基づいて人が存在しないことが検出された場合、前記サーボアセンブリを指示して前記係止アセンブリが第2係止状態に進入するように制御するステップと、を含み、
前記係止アセンブリが前記第1係止状態にある場合、前記ドアハンドルは、前記ロック本体接続軸を回動させる能力を備え、前記係止アセンブリが前記第2係止状態にある場合、前記ドアハンドルは、前記ロック本体接続軸を回動させる能力を備えない。
【0011】
オプションで、前記係止アセンブリの前記ロック本体接続軸に近い一端に第1咬合構造が備えられ、
前記係止アセンブリが前記第1係止状態にある場合、前記第1咬合構造は、前記ロック本体接続軸の前記係止アセンブリに近い一端に備えられる第2咬合構造と相互に咬合し、
前記係止アセンブリが前記第2係止状態にある場合、前記第1咬合構造は、前記ロック本体接続軸の前記係止アセンブリに近い一端に備えられる第2咬合構造と相互に分離され、
前記センサーデータに基づいて人が存在することが検出された場合、サーボアセンブリを指示して係止アセンブリを第1係止状態に進入するように制御するステップは、
前記人体識別センサーのセンサーデータに基づいて人が存在することが検出された場合、前記サーボアセンブリを指示して前記係止アセンブリが前記ロック本体接続軸に近接する方向に移動するように制御して、前記係止アセンブリが前記第1係止状態に進入するようにするステップを含み、
前記センサーデータに基づいて人が存在しないことが検出された場合、前記サーボアセンブリを指示して前記係止アセンブリが第2係止状態この進入するようにするステップは、
前記人体識別センサーのセンサーデータに基づいて人が存在しないことが検出された場合、前記サーボアセンブリを指示して前記係止アセンブリが前記ロック本体接続軸に離れる方向に移動するように制御して、前記係止アセンブリが前記第2係止状態に進入するようにするステップを含む。
【0012】
オプションで、前記人体識別センサーは、
前記ドアハンドルのハンドルケーシングに備えられる人体の熱放出赤外線センサーと、
前記ドアハンドルのハンドルケーシングに備えられる指静脈センサーと、
前記ドアハンドルのハンドルケーシングに備えられる指紋センサーと、
前記ドアハンドルのハンドルケーシングに備えられるタッチセンサーと、
前記ドアハンドルのハンドルケーシング以外に備えられる人顔の識別センサーと、
前記ドアハンドルのハンドルケーシング以外に備えられる虹彩識別センサーと、のうちの少なくとも一つのセンサーを含む。
【0013】
本公開の実施形態の第三方面によると、ドアハンドルの制御装置を提供し、前記装置は、前記第一方面のいずれかのドアハンドルのコントローラに応用され、
前記装置は、
人体識別センサーのセンサーデータを受信するデータ受信モジュールと、
前記センサーデータに基づいて人が存在することが検出された場合、サーボアセンブリを指示して係止アセンブリを第1係止状態に進入するように制御する第1制御モジュールと、
前記センサーデータに基づいて人が存在しないことが検出された場合、前記サーボアセンブリを指示して前記係止アセンブリが第2係止状態に進入するようにする第2制御モジュールと、を含み、
前記係止アセンブリが前記第1係止状態にある場合、前記ドアハンドルは、前記ロック本体接続軸を回動させる能力を備え、前記係止アセンブリが前記第2係止状態にある場合、前記ドアハンドルは前記ロック本体接続軸を回動させる能力を備えない。
オプションで、前記係止アセンブリの前記ロック本体接続軸に近い一端に第1咬合構造が備えられ、
前記係止アセンブリが前記第1係止状態にある場合、前記第1咬合構造は、前記ロック本体接続軸の前記係止アセンブリに近い一端に備えられる第2咬合構造と相互に咬合し、
前記係止アセンブリが前記第2係止状態にある場合、前記第1咬合構造は、前記ロック本体接続軸の前記係止アセンブリに近い一端に備えられる第2咬合構造と相互に分離され、
前記第1制御モジュールは、前記人体識別センサーのセンサーデータに基づいて人が存在することが検出された場合、前記サーボアセンブリを指示して前記係止アセンブリが前記ロック本体接続軸に近接する方向に移動するように制御して、前記係止アセンブリが前記第1係止状態に進入するようにし、
前記第2制御モジュールは、前記人体識別センサーのセンサーデータに基づいて人が存在しないことが検出された場合、前記サーボアセンブリを指示して前記係止アセンブリが前記ロック本体接続軸に離れる方向に移動するように制御して、前記係止アセンブリが前記第2係止状態に進入するようにする。
【0014】
オプションで、前記人体識別センサーは、
前記ドアハンドルのハンドルケーシングに備えられる人体の熱放出赤外線センサーと、
前記ドアハンドルのハンドルケーシングに備えられる指静脈センサーと、
前記ドアハンドルのハンドルケーシングに備えられる指紋センサーと、
前記ドアハンドルのハンドルケーシングに備えられるタッチセンサーと、
前記ドアハンドルのハンドルケーシング以外に備えられる人顔の識別センサーと、
前記ドアハンドルのハンドルケーシング以外に備えられる虹彩識別センサーと、のうちの少なくとも一つのセンサーを含む。
【0015】
本公開の第四方面によると、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、
前記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体には、実行可能な命令が含まれ、プロセッサは、前記実行可能な命令を使用して、前記第二方面のいずれかのドアハンドルの制御方法を実現する。
【0016】
本公開の第五方面によると、安全ドアロックを提供し、前記安全ドアロックはドアハンドルとロック本体接続軸を含み、前記ドアハンドルは、前記第一方面の何れかのドアハンドルである。
【0017】
本公開の第六方面によると、安全ドアを提供し、前記安全ドアは、前記第五方面の安全ドアロックを含む。
【0018】
本公開の実施例の技術案は、少なくとも下記の有益な効果を得ることができる。
【0019】
本開示で提供されるドアハンドルは、安全ドアロックのロック本体接続軸に対応するように装着され、前記ドアハンドルは、人体識別センサー、コントローラ、サーボアセンブリ及び係止アセンブリを含み、コントローラは、人体識別センサー及びサーボアセンブリとそれぞれ電気的に接続され、係止アセンブリは、サーボアセンブリに連動し、係止アセンブリは、第1係止状態と第2係止状態を含み、係止アセンブリが第1係止状態にある場合、ドアハンドルはロック本体接続軸を回動させる能力を備え、係止アセンブリが第2係止状態にある場合、ドアハンドルはロック本体接続軸を回動させる能力を備えない。本開示は、人体識別センサーとサーボアセンブリを組み合わせて使用することにより、サーボアセンブリが係止アセンブリを制御して、第1係止状態または第2係止状態になるようにする。係止アセンブリが第1係止状態にある場合、ドアハンドルはロック本体接続軸を回動させる能力を備える。ユーザーはドアハンドルを回転させてロック本体接続軸を回動させるとき、パッドロックを開いてドアを開く。したがって、機械式スイッチを別に設置する必要がなく、外視鏡によるロックが解除されることを防止する機能を備えると同時にドアの開く効率を向上させることができる。
【0020】
理解するのは、上記の一般的な説明と後述する詳細な説明は、単に例示的で解釈的なものであり、本開示を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0021】
ここの図面は、明細書に併合されて明細書の一部を構成し、本発明に合致する実施例を示し、明細書と一緒に本発明の原理を解釈する。
【
図1】本公開の実施形態に係る室内ドアハンドルの構造例示図である。
【
図2】本公開の実施形態に係るドアハンドルの構造例示図である。
【
図3】本公開の実施形態に係るドアハンドルの構造例示図である。
【
図4】本公開の実施形態に係る
図3に関連するドアハンドルの構造例示図である。
【
図5】本公開の実施形態に係るドアハンドルの構造例示図である。
【
図6】本公開の実施形態に係る
図5に関連するドアハンドルの構造例示図である。
【
図7】本公開の実施形態に係るドアハンドルの構造例示図である。
【
図8】本公開の実施形態に係る
図7に関連するドアハンドルの構造例示図である。
【
図9】本公開の実施形態に係るドアハンドルの制御方法のフローチャートである。
【
図10】本開示の実施形態に係るドアハンドルの制御装置のブロック図である。
【
図11】本開示の実施形態に係る安全ドアロックの構造例示図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、例示的な実施例について詳細に説明するが、その実例は図面に表示される。下記の説明で図面について説明するとき、他の説明がない場合、別の図面で、同じ数字は同一またはは同じような要素を示す。下記の例示的な実施例で説明している実施方法は、本開示と一致するすべての実施方式を代表していない。逆に、これらは請求の範囲に記載されている、本開示の一方面と一致する装置及び方法の一例である。
【0023】
本開示で提供される方法は、日常生活の中でユーザーが室内でドアを開ける状況に応用されることができる。理解の便利のために、本開示の実施例で説明している名詞と応用場面について簡単に説明する。
【0024】
外視鏡は、ドアに装着された穴を指し、室内で屋外の状況を観察することができる。通俗的に「外視鏡」という。
【0025】
人々の生活水準がますます高まるに伴い、ユーザーは、室内の安全についてますます重視している。部屋の中に装着されたドアは、一般的に外視鏡が備えられている。これにより、人がドアを叩くとき、まず室内で屋外の状況を確認した後、ドアを開く必要がありかどうかを決定する。しかし、外視鏡は一定安全リスクが存在する。例えば、屋外で外視鏡を破壊させ、外視鏡を通して室内でドアを開く。
【0026】
関連技術において、外視鏡を通して室内でドアを開けることを防止するために、屋内ドアハンドルに1つの機械式スイッチを追加した。これにより、室内でドアを開くとき、ドアハンドルを従来の回転方法で回転すべきだけでなく、機械式スイッチを押すことで、室内でドアを開く。
図1を参考すると、本開示の実施形態に係る室内ドアハンドルの構造例示図を示す。
図1(aのように、これは室内ドアハンドルの正面図であり、ドアハンドル101と機械式スイッチ102を含む。
図1(bのように、これは室内ドアハンドルの平面図であり、ドアハンドル101、機械式スイッチ102とロック本体接続軸103を含む。ロック本体接続軸103は、ドアに装着された鎖のロック芯と接続されて、ロック本体接続軸を回動によりロックが開かれる。ユーザーが室内で上記ドアを開こうとするとき、
図1(bに図示された矢印方向(押す方向)に沿って機械式スイッチ102を押して、次いで、
図1(aに図示された矢印方向(回転方向)にドアハンドル101を回転させ、ロック本体接続軸103をドアハンドルの回転方向と同じ方向に回転するようにして、ドアに装着されたロックを開いてドアを開く。
【0027】
ユーザーが室内でドアを開くとき、ドアハンドルを把持するとともに、別途の機械式スイッチを押す必要があるため、ユーザーが室内でドアを開く動作が煩雑になり、ドアを開く効率が低下する。
【0028】
上記の問題を解決するために、本開示は、ドアハンドルを提供する。
図2を参照すると、本開示の実施形態に係るドアハンドルの構造例示図を示す。
図2のように、上記ドアハンドルは、安全ドアロックのロック本体接続軸に対応するように装着されることができる。オプションで、前記安全ドアロックのロック本体接続軸は、上記
図1に示したロック本体接続軸であることができる。
図2のように、上記ドアハンドルは、ハンドルケーシング201、人体識別センサー202、コントローラ203、サーボアセンブリ204及び係止アセンブリ205を含む。
ここで、コントローラ203は、人体識別センサー202、サーボアセンブリ204と、それぞれ電気的に接続し、係止アセンブリ205は、サーボアセンブリ204と連動される。
【0029】
係止アセンブリ205は、第1係止状態と第2係止状態を含む。
ここで、係止アセンブリ205が第1係止状態にある場合、ドアハンドルはロック本体接続軸を回動させる能力を備え、係止アセンブリ205が第2係止状態にある場合、ドアハンドルはロック本体接続軸を回動させる能力を備えない。
【0030】
オプションで、コントローラ203は、人体識別センサー202のセンサーデータに基づいて人が存在することが検出された場合、サーボアセンブリ204を指示して係止アセンブリ205が第1係止状態に進入されるように制御する。
【0031】
コントローラ203は、人体識別センサー202のセンサーデータに基づいて人が存在していないことが検出された場合、サーボアセンブリ204を指示して係止アセンブリ205が第2係止状態に進入されるように制御する。
【0032】
オプションで、係止アセンブリ205は、ハンドルケーシング201に連動して回転され、係止アセンブリ205は、ロック本体接続軸に対応するように備えられる。
【0033】
係止アセンブリ205が第1係止状態にある場合、係止アセンブリ205とロック本体接続軸が咬合する。
【0034】
係止アセンブリ205が第2係止状態にある場合は、係止アセンブリ205とロック本体接続軸が分離する。
【0035】
オプションで、係止アセンブリ205のロック本体接続軸に近い一端に第1咬合構造が備えられる。
【0036】
係止アセンブリ205が第1係止状態にある場合、第1咬合構造は、ロック本体接続軸の係止アセンブリ205に近い一端に備えられる第2咬合構造と相互に咬合する。
【0037】
係止アセンブリ205が第2係止状態にある場合、第1咬合構造は、ロック本体接続軸の係止アセンブリ205に近い一端に備えられる第2咬合構造と互いに分離される。
【0038】
オプションで、コントローラ203は、人体識別センサー202のセンサーデータに基づいて人が存在することが検出された場合には、サーボアセンブリ204を指示して係止アセンブリ205をロック本体接続軸に近接する方向に移動するように制御して、係止アセンブリ205が第1係止状態に進入するようにする。
【0039】
コントローラ203は、人体識別センサー202のセンサーデータに基づいて人が存在していないことが検出された場合には、サーボアセンブリ204を指示して係止アセンブリ205をロック本体接続軸と離れる方向に移動するように制御して、係止アセンブリ205が第2係止状態に進入するようにする。
【0040】
オプションで、人体識別センサー202は、下記のセンサーのうち少なくとも一つを含む。
ドアハンドルのハンドルケーシング201に備えられる人体の熱放出赤外線センサー、
ドアハンドルのハンドルケーシング201に備えられる指静脈センサー、
ドアハンドルのハンドルケーシング201に備えられる指紋センサー、
ドアハンドルのハンドルケーシング201に備えられるタッチセンサー、
ドアハンドルのハンドルケーシング201以外に備えられる人顔の識別センサー、
ドアハンドルのハンドルケーシング201以外に備えられる虹彩識別センサー。
【0041】
上記のように、本開示で提供されるドアハンドルは、安全ドアロックのロック本体接続軸に対応するように装着される。上記ドアハンドルは、ハンドルケーシング、人体識別センサー、コントローラ、サーボアセンブリ及び係止アセンブリを含む。コントローラは、人体識別センサー及びサーボアセンブリと、それぞれ電気的に接続され、係止アセンブリは、サーボアセンブリと連動される。係止アセンブリは、第1係止状態と第2係止状態を含む。係止アセンブリが第1係止状態にある場合、ドアハンドルはロック本体接続軸を回動させる能力を備え、係止アセンブリが第2係止状態にある場合、ドアハンドルはロック本体接続軸を回動させる能力を備えない。本開示は、人体識別センサーとサーボアセンブリを組み合わせて使用することにより、サーボアセンブリが係止アセンブリを第1係止状態または第2係止状態になるように制御することができる。係止アセンブリが第1係止状態にある場合、ドアハンドルはロック本体接続軸を回動させる能力を備えることにより、ユーザーはドアハンドルを回転させてロック本体接続軸を回動させ、これにより、パッドロックを開いてドアを開けることができる。したがって、別の機械式スイッチが必要とせず、外視鏡によるロック解除を防止する機能を備えると同時にドアを開ける効率を向上させることができる。
【0042】
実施可能な方式において、前記サーボアセンブリは、モーターとモーター駆動軸を含むことができる。係止アセンブリの第1係止状態と第2係止状態は、サーボアセンブリのモーターが上記モーター駆動軸を駆動することにより実現される。
図3を参照すると、本開示の実施形態に係るドアハンドルの構造例示図を示す。
図3のように、上記ドアハンドルは、安全ドアロックのロック本体接続軸に対応するように装着される。オプションで、前記安全ドアロックのロック本体接続軸は、前記
図1のロック本体接続軸であることができる。
図3のように、上記ドアハンドルは、ハンドルケーシング301、人体識別センサー302、コントローラ303、サーボアセンブリ304および係止アセンブリ305を含む。
【0043】
ここで、コントローラは、人体識別センサー及びサーボアセンブリと、それぞれ電気的に接続される。係止アセンブリは、サーボアセンブリと連動される。係止アセンブリは、第1係止状態と第2係止状態を含む。ここで、係止アセンブリが第1係止状態にある場合、ドアハンドルはロック本体接続軸を回動させる能力を備える。係止アセンブリが第2係止状態にある場合、ドアハンドルはロック本体接続軸を回動させる能力を備えていない。
【0044】
図3に示されたハンドルケーシングには、人体識別センサー、コントローラ、サーボアセンブリ及び係止アセンブリが備えられる。各アセンブリの設置場所は、
図3のようである。コントローラは、ハンドルケーシングによって人体識別センサーと電気的に接続することができ、ハンドルケーシングによってサーボアセンブリと電気的に接続することもできる。オプションで、
図3のように、上記サーボアセンブリは、モーター304aとモーター駆動軸304bをさらに含むことができる。係止アセンブリは、サーボアセンブリのモーター駆動軸によって制御される。オプションで、モーターの駆動軸は、ねじ山によってモーターと結合することができる。モーターはモーター自体とモーター駆動軸との間の結合によりモーター駆動軸の
移動を制御して、係止アセンブリがモーター駆動軸と連動するようにする。
【0045】
図3のように、上記係止アセンブリが第1係止状態にあり、係止アセンブリとロック本体接続軸が相互接続される。この時、
図3の矢印方向に沿ってドアハンドルを回転する場合には、上記ドアハンドルは、ロック本体接続軸を回転させる。
図4を参照すると、本開示の実施形態に係る
図3に関連するドアハンドルの構造例示図を示す。
図4のように、上記ドアハンドルは、ハンドルケーシング301、人体識別センサー302、コントローラ303、サーボアセンブリ304および係止アセンブリ305を含む。
図4のように、上記係止アセンブリが第2係止状態にあり、係止アセンブリとロック本体接続軸が分離される。この時、
図4の矢印方向に沿ってドアハンドルを回転する場合には、ロック本体接続軸を回転させることができない。
【0046】
実施可能な方式において、
図3または
図4のように、係止アセンブリは、ハンドルケーシングと連動して回転することができる。係止アセンブリはロック本体接続軸に対応するように設置されることができる。オプションで、前記係止アセンブリとロック本体接続軸には咬合構造が対応的に備えられている。係止アセンブリのロック本体接続軸に近い一端に第1咬合構造が備えられ、ロック本体接続軸の係止アセンブリに近い一端に対応的に第2咬合構造が備えられる。第1咬合構造は、第2咬合構造と相互に咬合することができ、係止アセンブリが回動する場合には、第1咬合構造及び第2咬合構造を利用して、ロック本体接続軸を回動させることができる。
図3のように、係止アセンブリが第1係止状態にある場合、第1咬合構造は、ロック本体接続軸の係止アセンブリと近い一端に備えられる第2咬合構造と相互的に咬合する。
図4のように、係止アセンブリが第2係止状態にある場合、第1咬合構造は、ロック本体接続軸の係止アセンブリと近い一端に備えられる第2咬合構造と相互的に分離する。
【0047】
オプションで、係止アセンブリが第1係止状態にある場合、係止アセンブリとロック本体接続軸が咬合する。係止アセンブリが第2係止状態にある場合、係止アセンブリとロック本体接続軸が分離される。
図3のように、係止アセンブリとロック本体接続軸が咬合する場合、ハンドルケーシングを回動させるとき、係止アセンブリを回転させる。また、係止アセンブリとロック本体接続軸との間の咬合構造によって、ロック本体接続軸を回動させることにより、パッドロックを開くことができる。
図4のように、係止アセンブリとロック本体接続軸が分離されている場合には、ハンドルケーシングを回動させるとき、係止アセンブリを回転させることができるが、係止アセンブリとロック本体接続軸分離されているので、ロック本体接続軸を回動させることができない。したがって、このときのドアハンドルの回転は、パッドロックを開くことができない。
【0048】
上記コントローラは、ハンドルケーシングの内部に備えられることができ、ハンドルケーシングの外の他の場所に備えられることができる。例えば、安全ドアロックのロック内に備えされるか、上記安全ドアロックを装着するドア内に備えられている。つまり、コントローラは、人体識別センサー及びサーボアセンブリと電気的に接続することができ、人体識別センサーのセンサーデータを受信して、サーボアセンブリを制御することができる。本公開の実施例は、コントローラの具体的な設置位置について限定しない。
【0049】
オプションで、前記コントローラは、人体識別センサーのセンサーデータに基づいて人が存在することが検出された場合には、サーボアセンブリを指示して係止アセンブリを第1係止状態に進入するように制御する。例えば、人体識別センサーがドアハンドルのハンドルケーシングに備えられるセンサーであることを一例として、ユーザーが手でドアハンドルを握った場合には、上記人体識別センサーは、ユーザーの手の情報を受信して、センサーデータを生成し、生成されたセンサーデータをコントローラとの電気的な接続により、コントローラに送信する。コントローラは、受信したセンサーデータに基づいて、上記センサーデータに対して分析する。人が存在することが検出された場合には、サーボアセンブリに制御信号を送信し、サーボアセンブリを指示して係止アセンブリを第1係止状態に進入するように制御する。
図4のように、コントローラは、受信したセンサーデータに基づいて人が存在することが検出された場合には、サーボアセンブリに制御信号を送信して、サーボアセンブリのモーターが動作するように制御して、モーターの駆動軸を
図4の状態から
図3の状態に変換させ、係止アセンブリが第2係止状態から第1係止状態に変化するように制御する。
【0050】
オプションで、前記コントローラは、人体識別センサーのセンサーデータに基づいて人が存在しないことが検出された場合には、サーボアセンブリを指示して係止アセンブリを第2係止状態に進入するように制御する。例えば、人体識別センサーがドアハンドルのハンドルケーシングに備えられるセンサーであることを一例として、ユーザーがドアハンドルを握った状態からドアハンドルを放す場合には、上記人体識別センサーは継続して情報を受信するとき、受信された情報には人体の情報が含まれていないことがあります。生成されたセンサーデータでは、人体情報のデータが存在しない可能性がある。この時、人体識別センサーは、生成されたセンサーデータを上記電気的に接続によってコントローラに送信する。コントローラは、受信したセンサーデータに基づいて、前記センサーのデータを分析する。人が存在しないことが検出された場合には、サーボアセンブリに制御信号を送信して、サーボアセンブリを指示して係止アセンブリを第2係止状態に進入するように制御する。
図3のように、コントローラは、受信したセンサーデータに基づいて人が存在しないことが検出された場合には、サーボアセンブリに制御信号を送信して、サーボアセンブリのモーターが動作するように制御する。これにより、モーターの駆動軸が
図3の状態から
図4の状態に変化され、係止アセンブリが第1係止状態から第2係止状態に変化するように制御する。
【0051】
オプションで、コントローラは、人体識別センサーのセンサーデータに基づいて人が存在することが検出された場合には、サーボアセンブリを指示して係止アセンブリがロック本体接続軸に近接する方向に移動するように制御して、係止アセンブリが第1係止状態に進入するようにする。すなわち、上記モーターの駆動軸が
図4の状態から
図3の状態に変換して、係止アセンブリが第2係止状態から第1係止状態に変化する過程で、係止アセンブリがロック本体接続軸に近接する方向に移動することにより、係止アセンブリが第1係止状態に進入することができる。
【0052】
コントローラは、人体識別センサーのセンサーデータに基づいて人が存在しないことが検出された場合には、サーボアセンブリを指示して係止アセンブリがロック本体接続軸に離れる方向に移動するように制御して、係止アセンブリが第2係止状態に進入するようにする。すなわち、上記モーターの駆動軸が
図3の状態から
図4の状態に変化されて、係止アセンブリが第1係止状態から第2係止状態に変化する過程で、係止アセンブリがロック本体接続軸に離れる方向に移動して、係止アセンブリが第2係止状態に進入することができる。
【0053】
オプションで、前記ドアハンドルに使用される人体識別センサーは下記のセンサーのうち少なくとも一つを含むことができる。ハンドルケーシングに備えられる人体の熱放出赤外線センサー、ハンドルケーシングに備えられる指静脈センサー、ハンドルケーシングに備えられる指紋センサー、ハンドルケーシングに備えられるタッチセンサー、ハンドルケーシング以外に備えられる人顔の識別センサー、ハンドルケーシング以外に備えられる虹彩識別センサー。つまり、人体識別センサーは、ハンドルケーシングに備えられることができ、ドアハンドルによって制御される安全ドアロックまたはドアに備えられることもできる。本公開の実施例は、これについて限定しない。ここで、タッチセンサーは、抵抗式タッチセンサー、静電誘導式タッチセンサー、表面音波式タッチセンサーを含むことができる。タッチスクリーンの原理と同様に、生成されたセンサーデータをコントローラに転送し、コントローラが検出する。例えば、人体識別センサーが人体の熱放出赤外線センサーである場合、ユーザーが手でドアハンドルをつかむとき、ドアハンドルのハンドルケーシングに備えられる人体の熱放出赤外線センサーは、センサーのデータを生成し、生成されたセンサーデータが電気的に接続されるコントローラに送信され、コントローラが、人体識別センサーが送信されたセンサーデータに基づいて人が存在するかどうかを検出し、サーボアセンブリを指示して対応する動作を実行するようにする。オプションで、他の人体識別センサーの応用原理も類似しており、ここでその説明を省略する。
【0054】
上記のように、本開示で提供されるドアハンドルは、安全ドアロックのロック本体接続軸に対応するように装着される。上記ドアハンドルは、ハンドルケーシング、人体識別センサー、コントローラ、サーボアセンブリ及び係止アセンブリを含む。コントローラは、人体識別センサー及びサーボアセンブリと、それぞれ電気的に接続される。係止アセンブリは、サーボアセンブリと連動される。係止アセンブリは、第1係止状態と第2係止状態を含む。係止アセンブリが第1係止状態にある場合、ドアハンドルはロック本体接続軸を回動させる能力を備える。係止アセンブリが第2係止状態にある場合、ドアハンドルはロック本体接続軸を回動させる能力を備えていない。本開示は、人体識別センサーとサーボアセンブリを組み合わせて使用することにより、サーボアセンブリは係止アセンブリを第1係止状態または第2係止状態になるように制御し、係止アセンブリが第1係止状態にある場合、ドアハンドルはロック本体接続軸を回動させる能力を備えている。ユーザーはドアハンドルを回転させてロック本体接続軸を回動させるとき、パッドロックを開いてドアを開くことができる。したがって、機械式スイッチを別に設置する必要がなく、外視鏡によるロックが解除されることを防止する機能を備えると同時にドアの開く効率を向上させることができる。
【0055】
実施可能な方式において、前記サーボアセンブリは係止アセンブリが第1係止状態と第2係止状態の間で切り替えるように直接的に制御することができる。
図5を参照すると、本開示の実施形態に係るドアハンドルの構造例示図を示す。
図5のように、上記ドアハンドルは、安全ドアロックのロック本体接続軸に対応するように装着される。オプションで、前記安全ドアロックのロック本体接続軸は、前記
図1のロック本体接続軸であることができる。
図5のように、上記ドアハンドルは、ハンドルケーシング501、人体識別センサー502、コントローラ503、サーボアセンブリ504と係止アセンブリ505を含む。
【0056】
ここで、コントローラは、人体識別センサー及びサーボアセンブリと、それぞれ電気的に接続される。係止アセンブリは、サーボアセンブリと連動される。係止アセンブリは、第1係止状態と第2係止状態を含む。ここで、係止アセンブリが第1係止状態にある場合、ドアハンドルはロック本体接続軸を回動させる能力を備え、係止アセンブリが第2係止状態にある場合、ドアハンドルはロック本体接続軸を回動させる能力を備えていない。
【0057】
図5のように、ハンドルケーシングには、人体識別センサー、コントローラ、サーボアセンブリ及び係止アセンブリが備えられる。各アセンブリの設置位置は、
図5のようである。コントローラは、ハンドルケーシングによって人体識別センサーと電気的に接続することができ、ハンドルケーシングによってサーボアセンブリと電気的に接続することもできる。係止アセンブリは、サーボアセンブリと直接接続することができる。サーボアセンブリが駆動されるとき、係止アセンブリを第1係止状態と第2係止状態の間で直接的に切り替えするようにして、係止アセンブリがサーボアセンブリと連動するようにする。
【0058】
図5のように、上記係止アセンブリが第1係止状態にあり、係止アセンブリとロック本体接続軸が相互に接続される。この時、
図5の矢印方向に沿ってドアハンドルを回転させる場合には、上記ドアハンドルは、ロック本体接続軸を回動させる。
図6を参照すると、本開示の実施形態に係る
図5に関連するドアハンドルの構造例示図を示す。
図6のように、上記ドアハンドルは、ハンドルケーシング501、人体識別センサー502、コントローラ503、サーボアセンブリ504と係止アセンブリ505を含む。
図6のように、上記係止アセンブリは、第2係止状態にあり、係止アセンブリとロック本体接続軸が互いに分離される。この時、
図6の矢印方向に沿ってドアハンドルを回転させる場合には、ロック本体接続軸を回動させることができない。
【0059】
実施可能な方式において、
図5または
図6に示すように、係止アセンブリは、ハンドルケーシングに連動して回転する。係止アセンブリはロック本体接続軸に対応するように設置する。オプションで、係止アセンブリとロック本体接続軸との間には、咬合構造が対応的に備えられる。係止アセンブリのロック本体接続軸に近い一端に第1咬合構造が備えられ、ロック本体接続軸の係止アセンブリに近い一端に第2咬合構造が対応的に備えられる。第1咬合構造は、第2咬合構造と相互的に咬合する。この時、第1係止状態なので、係止アセンブリが回動されるとき、第1咬合構造と第2咬合構造を利用して、ロック本体接続軸を回動させることができる。
図5のように、係止アセンブリが第1係止状態にある場合、第1咬合構造は、ロック本体接続軸の係止アセンブリに近い一端に備えられる第2咬合構造と相互的に咬合する。
図6のように、係止アセンブリが第2係止状態にある場合、第1咬合構造は、ロック本体接続軸の係止アセンブリに近い一端に備えられる第2咬合構造と互いに分離される。
【0060】
図5のように、係止アセンブリとロック本体接続軸が咬合する場合、ハンドルケーシングを回動させるとき、係止アセンブリを回転させて、係止アセンブリとロック本体接続軸との間の咬合によってロック本体接続軸を回動させてパッドロックを開くことができる。
図6のように、係止アセンブリとロック本体接続軸が分離されている場合には、ハンドルケーシングを回動させるとき、係止アセンブリを回転させることができるが、係止アセンブリとロック本体接続軸が分離されているので、ロック本体接続軸を回動させることができない。したがって、この時のドアハンドルの回転は、パッドロックを開くことができない。
【0061】
オプションで、本開示の実施形態のコントローラは、人体識別センサーのセンサーデータに基づいて人が存在することが検出された場合には、サーボアセンブリを指示して係止アセンブリを第1係止状態に進入するように制御する(
図5に示すように)。そして、人体識別センサーのセンサーデータに基づいて人が存在しないことが検出された場合には、サーボアセンブリを指示して係止アセンブリを第2係止状態に進入するように制御する(
図6のように)。ここで、当該実施例のコントローラの動作は、上記実施例のコントローラの動作と同様であるので、その説明を省略する。一方、当該実施例のコントローラの設置位置も上記実施形態のコントローラの取り付け位置を参考することができる。ただし、当該実施例において、サーボアセンブリは係止アセンブリを直接制御して、第1係止状態または第2係止状態に進入するようにする。実施可能な方式であって、すなわち、上記係止アセンブリをサーボアセンブリの一部として設計することができ、これは、本開示の保護範囲に属する。
【0062】
オプションで、当該実施例における人体識別センサーの動作は、上記実施例の人体識別センサーの動作と似ている。人体識別センサーの各種実現可能なセンサーの種類も上記実施形態の説明を参照することができ、その説明は省略する。
【0063】
上記のように、本開示で提供されるドアハンドルは、安全ドアロックのロック本体接続軸に対応するように装着されることができる。上記ドアハンドルは、ハンドルケーシング、人体識別センサー、コントローラ、サーボアセンブリ及び係止アセンブリを含む。コントローラは、人体識別センサー及びサーボアセンブリと、それぞれ電気的に接続される。係止アセンブリは、サーボアセンブリと連動される。係止アセンブリは、第1係止状態と第2係止状態を含む。係止アセンブリが第1係止状態にある場合、ドアハンドルはロック本体接続軸を回動させる能力を備え、係止アセンブリが第2係止状態にある場合、ドアハンドルはロック本体接続軸を回動させる能力を備えていない。本開示は、人体識別センサーとサーボアセンブリを組み合わせて使用することにより、サーボアセンブリが係止アセンブリを制御して、第1係止状態または第2係止状態になるようにする。係止アセンブリが第1係止状態にある場合、ドアハンドルはロック本体接続軸を回動させる能力を備える。ユーザーはドアハンドルを回転させてロック本体接続軸を回動させるとき、パッドロックを開いてドアを開く。したがって、機械式スイッチを別に設置する必要がなく、外視鏡によるロックが解除されることを防止する機能を備えると同時にドアの開く効率を向上させることができる。
【0064】
ただし、上記
図3、
図4、
図5、
図6に示された実施例において、
図3と
図5に対応する第1係止状態において、ドアハンドルはロック本体接続軸を回動させる能力を備えていなくてもよい。
図4の
図6に対応される第2係止状態において、ドアハンドルは、上記ロック本体接続軸を回動させる能力を備える。つまり、係止アセンブリのロック本体接続軸に近い一端に備えられる第1咬合構造とロック本体接続軸の係止アセンブリに近い一端に備えられる第2咬合構造が互いに分離されている状況では、ドアハンドルはロック本体接続軸を回動させる能力を備える。係止アセンブリのロック本体接続軸に近い一端に備えられる第1咬合構造とロック本体接続軸の係止アセンブリに近い一端に備えられる第2咬合構造が互いに咬合状況では、ドアハンドルはロック本体接続軸を回動させる能力を備えていない。本公開の実施例は、これについて限定しない。
【0065】
実施可能な方式において、前記ドアハンドルは、係止アセンブリによらずロック本体接続軸を回動させることができる。つまり、ドアハンドルはロック本体接続軸と直接接続されて、ドアハンドルが回転されるとき、ロック本体接続軸を回動させる。
図7を参照すると、本開示の実施形態に係るドアハンドルの構造例示図を示す。
図7のように、上記ドアハンドルは、安全ドアロックのロック本体接続軸に対応するように装着される。オプションで、前記安全ドアロックのロック本体接続軸は、前記
図1のロック本体接続軸であることができる。
図7のように、上記ドアハンドルは、ハンドルケーシング701、人体識別センサー702、コントローラ703、サーボアセンブリ704及び係止アセンブリ705を含む。
【0066】
ここで、コントローラは、人体識別センサー及びサーボアセンブリと、それぞれ電気的に接続される。係止アセンブリは、サーボアセンブリと連動される。係止アセンブリは、第1係止状態と第2係止状態を含む。ここで、係止アセンブリが第1係止状態にある場合、ドアハンドルは回動する能力を備え、係止アセンブリが第2係止状態にある場合、ドアハンドルは回動する能力を備えていない。
【0067】
図7のように、ハンドルケーシングには、人体識別センサー、コントローラ、サーボアセンブリ及び係止アセンブリが備えられる。各アセンブリの設置位置は、図面に示されたようである。コントローラは、ハンドルケーシングによって人体識別センサーと電気的に接続することができ、ハンドルケーシングによってサーボアセンブリと電気的に接続することもできる。係止アセンブリは、サーボアセンブリと直接接続することができ、サーボアセンブリが駆動されるとき、係止アセンブリが第1係止状態と第2係止状態の間で切り替えるようにして、係止アセンブリがサーボアセンブリと連動するようにする。
【0068】
図7のように、上記係止アセンブリが第1係止状態にあり、係止アセンブリはロック本体と連結される。この時、
図7の矢印方向に沿ってドアハンドルを回転させる場合には、上記ドアハンドルは、ロック本体接続軸と一緒に回転することができない。
図8を参照すると、本開示の実施形態に係る
図7に関連するドアハンドルの構造例示図を示す。
図8のように、上記ドアハンドルは、ハンドルケーシング701、人体識別センサー702、コントローラ703、サーボアセンブリ704および係止アセンブリ705を含む。
図8のように、上記係止アセンブリが第2係止状態にあり、係止アセンブリは、ロック本体と分離される。この時、
図8の矢印方向に沿ってドアハンドルを回転させる場合には、上記ドアハンドルは、ロック本体接続軸と一緒に回動することができる。
【0069】
図7または
図8に示すように、係止アセンブリとロック本体の間には咬合構造が対応的に備えられる。係止アセンブリのロック本体と近い一端に第1咬合構造が備えられ、ロック本体の係止アセンブリに近い一端に第2咬合構造が対応的に備えられ、第1咬合構造は、第2咬合構造と相互的に咬合する。この時、第1係止状態にある場合、第1咬合構造及び第2咬合構造によってドアハンドルをロックすることができ、上記ドアハンドルがロック本体接続軸と回動しない。
図7のように、係止アセンブリが第2係止状態にある場合、第1咬合構造は、ロック本体の係止アセンブリに近い一端に備えられる第2咬合構造と相互的に咬合する。
図8のように、係止アセンブリが第1係止状態にある場合、第1咬合構造は、ロック本体の係止アセンブリに近い一端に備えられる第2咬合構造と互いに分離される。第1咬合構造と第2咬合構造の分離することにより、前記ドアハンドルがロック本体接続軸と一緒に回動することができる。
【0070】
オプションで、本開示の実施形態のコントローラは、人体識別センサーのセンサーデータに基づいて人が存在することが検出された場合には、サーボアセンブリを指示して係止アセンブリを第1係止状態に進入するように制御する(
図8ののように)。そして、人体識別センサーのセンサーデータに基づいて人が存在しないことが検出された場合には、サーボアセンブリを指示して係止アセンブリを第2係止状態に進入するように制御する(
図7のように)。ここで、当該実施例におけるコントローラの動作と上記の実施形態のコントローラの動作は似ているので、その説明を省略する。一方、当該実施例において、コントローラの設置位置は、上記実施例のコントローラの取り付け位置を参照することができる。オプションで、当該実施例において、人体識別センサーの動作と上記実施形態の人体識別センサーの動作も同様である。そして、人体識別センサーの各種実現可能なセンサーの種類も上記実施形態の説明を参照することができ、その説明を省略する。
【0071】
上記のように、本開示で提供されるドアハンドルは、安全ドアロックのロック本体接続軸に対応するように装着される。上記ドアハンドルは、ハンドルケーシング、人体識別センサー、コントローラ、サーボアセンブリ及び係止アセンブリを含む。コントローラは、人体識別センサー及びサーボアセンブリと、それぞれ電気的に接続される。係止アセンブリは、サーボアセンブリと連動される。係止アセンブリは、第1係止状態と第2係止状態を含む。係止アセンブリが第1係止状態にある場合、ドアハンドルはロック本体接続軸を回動させる能力を備え、係止アセンブリが第2係止状態にある場合、ドアハンドルはロック本体接続軸を回動させる能力を備えていない。本開示は、人体識別センサーとサーボアセンブリを組み合わせて使用することにより、サーボアセンブリが係止アセンブリを制御して、第1係止状態または第2係止状態になるようにする。係止アセンブリが第1係止状態にある場合、ドアハンドルはロック本体接続軸を回動させる能力を備える。ユーザーはドアハンドルを回転させてロック本体接続軸を回動させるとき、パッドロックを開いてドアを開く。したがって、機械式スイッチを別に設置する必要がなく、外視鏡によるロックが解除されることを防止する機能を備えると同時にドアの開く効率を向上させることができる。
【0072】
図9を参照すると、本開示の実施形態に係るドアハンドルの制御方法のフローチャートを示す。上記方法は、上記各実施例のドアハンドルのコントローラによって実行される。
図9のように、上記ドアハンドルの制御方法は、以下のステップを含むことができる。
【0073】
ステップ901において、人体識別センサーのセンサーデータを受信する。
【0074】
コントローラは、人体識別センサーが送信されたセンサーデータを受信することができ、センサーのデータに対して検出することができる。オプションで、コントローラは、人体識別センサーとの電気的な接続回路によって、センサーデータを転送することができる。実施可能な方式において、人体識別センサーが人体情報を受信した場合には、対応的にセンサーデータを生成し、センサーデータをコントローラに送信する。コントローラは、上記のセンサーデータが人体のセンサーデータに属するかを検出する。
【0075】
オプションで、前記ドアハンドルに使用される人体識別センサーは下記のセンサーのうち少なくとも一つを含むことができる。ハンドルケーシングに備えられる人体の熱放出赤外線センサー、ハンドルケーシングに備えられる指静脈センサー、ハンドルケーシングに備えられる指紋センサー、ハンドルケーシングに備えられるタッチセンサー、ハンドルケーシング以外に備える人顔の識別センサー、ハンドルケーシング以外に備える虹彩識別センサー。例えば、ユーザーが手でドアハンドルを握った場合には、ドアハンドルの人体識別センサーは、人の手によって対応するセンサーデータを生成することができ、センサーのデータをコントローラに送信する。人体識別センサーが虹彩識別センサーの場合、虹彩識別センサーは、ユーザーの虹彩情報を受信して対応するセンサーデータを生成することができ、センサーのデータをコントローラに送信する。対応するように、コントローラは、各種人体識別センサーのセンサーデータを受信することができる。
【0076】
ステップ902において、センサーデータに基づいて人が存在することが検出された場合には、サーボアセンブリを指示して係止アセンブリを第1係止状態に進入するように制御する。
【0077】
コントローラは、受信したセンサーデータに基づいて人が存在することが検出された場合には、サーボアセンブリに制御命令を送信して、サーボアセンブリが駆動されるように指示して、サーボアセンブリによって係止アセンブリを制御して、第1係止状態になるようにする。オプションで、サーボアセンブリ及び係止アセンブリの形式は、上記実施例の説明を参照することができ、その説明を省略する。
【0078】
上記各実施例から分かることができるしたいが、係止アセンブリのロック本体接続軸に近い一端には、第1咬合構造が備えられ、係止アセンブリが第1係止状態にある場合、第1咬合構造は、ロック本体接続軸の係止アセンブリに近い一端に備えられる第2咬合構造と相互的に咬合する。つまり、人体識別センサーのセンサーデータに基づいて人が存在することが検出された場合には、コントローラは、サーボアセンブリを指示して係止アセンブリがロック本体接続軸に近接する方向に移動するように制御して、係止アセンブリが第1係止状態に進入するようにする。例えば、上記
図4から
図3に変化する過程、または上記
図6から
図5に変化する過程である。係止アセンブリが第1係止状態にある場合、ドアハンドルはロック本体接続軸を回動させる能力を備える。
【0079】
ただし、上記
図7前記実施例において、コントローラは、係止アセンブリを制御して
図8の第1係止状態に進入するように制御することができ、第1咬合構造は、ロック本体の係止アセンブリに近い一端に備えられる第2咬合構造と互いに分離される。係止アセンブリが第2係止状態にある場合、ドアハンドルはロック本体接続軸を回動させる能力を備える。
【0080】
ステップ903において、センサーデータに基づいて人が存在しないことが検出された場合には、サーボアセンブリを指示して係止アセンブリを第2係止状態に進入するように制御する。
【0081】
コントローラが受信されたセンサーデータに基づいて人が存在していないと検出された場合には、サーボアセンブリに制御命令を送信して、サーボアセンブリが駆動されるように指示して、サーボアセンブリが係止アセンブリを制御して、第2係止状態になるようにする。
【0082】
係止アセンブリが第2係止状態にある場合、第1咬合構造は、ロック本体接続軸の係止アセンブリに近い一端に備えられる第2咬合構造と互いに分離される。係止アセンブリが第2係止状態にある場合、ドアハンドルはロック本体接続軸を回動させる能力を備えていない。つまり、人体識別センサーのセンサーデータに基づいて人が存在しないことが検出された場合には、コントローラは、サーボアセンブリを指示して係止アセンブリがロック本体接続軸に離れる方向に移動するように制御して、係止アセンブリが第2係止状態に進入するように制御する。例えば、上記
図3から
図4に変化する過程、または上記
図5から
図6に変化する過程である。係止アセンブリが第2係止状態にある場合、ドアハンドルはロック本体接続軸を回動させる能力を備えていない。
【0083】
ただし、上記
図7前記実施例において、コントローラは、係止アセンブリを制御して
図7の第2係止状態に進入するように制御することができ、第1咬合構造は、ロック本体の係止アセンブリに近い一端に備えられる第2咬合構造と相互的に咬合する。係止アセンブリが第2係止状態にある場合、ドアハンドルはロック本体接続軸を回動させる能力を備えていない。
【0084】
上記のように、本開示で提供されるドアハンドルは、安全ドアロックのロック本体接続軸に対応するように装着される。上記ドアハンドルは、ハンドルケーシング、人体識別センサー、コントローラ、サーボアセンブリ及び係止アセンブリを含む。コントローラは、人体識別センサー及びサーボアセンブリと、それぞれ電気的に接続される。係止アセンブリは、サーボアセンブリと連動される。係止アセンブリは、第1係止状態と第2係止状態を含む。係止アセンブリが第1係止状態にある場合、ドアハンドルはロック本体接続軸を回動させる能力を備え、係止アセンブリが第2係止状態にある場合、ドアハンドルはロック本体接続軸を回動させる能力を備えていない。本開示は、人体識別センサーとサーボアセンブリを組み合わせて使用することにより、サーボアセンブリが係止アセンブリを制御して、第1係止状態または第2係止状態になるようにする。係止アセンブリが第1係止状態にある場合、ドアハンドルはロック本体接続軸を回動させる能力を備える。ユーザーはドアハンドルを回転させてロック本体接続軸を回動させるとき、パッドロックを開いてドアを開く。したがって、機械式スイッチを別に設置する必要がなく、外視鏡によるロックが解除されることを防止する機能を備えると同時にドアの開く効率を向上させることができる。
【0085】
下記の開示は、本開示の装置の実施例であり、本公開の方法の実施例を実行することができる。本公開の装置の実施例で説明していない部分は、本公開の方法の実施例を参照する。
【0086】
図10を参照すると、本開示の実施形態に係るドアハンドルの制御装置のブロック図である。
図10のように、上記方法は、上記各実施例のドアハンドルのコントローラに応用することができる。
図10のように、上記ドアハンドルの制御装置は、下記のモジュールを含む。
【0087】
データ受信モジュール1001、人体識別センサーのセンサーデータを受信する。
【0088】
第1制御モジュール1002、上記センサーデータに基づいて人が存在することが検出された場合には、サーボアセンブリを指示して係止アセンブリを第1係止状態に進入するように制御する。
【0089】
第2制御モジュール1003、上記センサーデータに基づいて人が存在しないことが検出された場合には、上記サーボアセンブリを指示し、前記係止アセンブリが第2係止状態に進入するように制御する。
【0090】
ここで、前記係止アセンブリが前記第1係止状態にある場合、上記ドアハンドルは、上記ロック本体接続軸を回動させる能力を備え、上記係止アセンブリが前記第2係止状態にある場合、上記ドアハンドルは、上記ロック本体接続軸回動させる能力を備えていない。
【0091】
オプションで、上記係止アセンブリの上記ロック本体接続軸に近い一端には、第1咬合構造が備えられる。上記係止アセンブリが前記第1係止状態にある場合、前記第1咬合構造は、上記ロック本体接続軸の上記係止アセンブリに近い一端に備えられる第2咬合構造と相互的に咬合する。上記係止アセンブリが前記第2係止状態にある場合、前記第1咬合構造は、上記ロック本体接続軸の上記係止アセンブリに近い一端に備えられる第2咬合構造が互いに分離される。
【0092】
前記第1制御モジュールは、上記人体識別センサーのセンサーデータに基づいて人が存在することが検出された場合には、上記サーボアセンブリを指示し、前記係止アセンブリが前記ロック本体接続軸に近接する方向に移動するように制御して、上記係止アセンブリが前記第1係止状態に進入するようにする。
【0093】
前記第2制御モジュールは、上記人体識別センサーのセンサーデータに基づいて人が存在しないことが検出された場合には、上記サーボアセンブリを指示し、前記係止アセンブリが前記ロック本体接続軸に離れる方向に移動するように制御して、前記係止アセンブリが前記第2係止状態に進入するようにする。
【0094】
オプションで、前記人体識別センサーはするセンサーの少なくとも一つを含む。
上記ドアハンドルのハンドルケーシングに備えれる人体の熱放出赤外線センサー、
上記ドアハンドルのハンドルケーシングに備えられる指静脈センサー、
上記ドアハンドルのハンドルケーシングに備えられる指紋センサー、
上記ドアハンドルのハンドルケーシングに備えられるタッチセンサー、
上記ドアハンドルのハンドルケーシング以外に備える人顔の識別センサー、
上記ドアハンドルのハンドルケーシング以外に備える虹彩識別センサー。
【0095】
当業者にとって認識されるべきことは、上記のいずれかまたは複数の実施形態において、本開示の実施例で説明している機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの任意の組み合わせによって実現することができる。ソフトウェアを使用して実現する場合には、これらの機能をコンピュータ読み取り可能な媒体に記憶したり、コンピュータ読み取り可能な媒体の一つまたは複数の命令またはコードとして送信されることができる。コンピュータ読み取り可能な媒体は、コンピュータ記憶媒体と通信媒体を含む。ここで、通信媒体は、一つの場から他の一つの場にコンピュータプログラムを伝送するための任意の媒体を含む。記憶媒体は、一般的なコンピュータまたは専門のコンピュータが記憶して読み取り可能な任意の使用可能な媒体を含む。
【0096】
本公開の実施例は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。上記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体には、実行可能な命令が含まれ、プロセッサは、前記実行可能な命令を使用して、上記ドアハンドルの制御方法を実現する。
【0097】
図11を参照すると、本開示の実施形態に係る安全ドアロックの構造例示図を示す。
図11のように、上述の安全ドアロックはドアハンドル1101、ロック本体接続軸1102、ロック本体1103を含む。
【0098】
ここで、前記ドアハンドル1101は、上記各実施例の任意のドアハンドルであることができる。オプションで、前記ドアハンドルには、前記実施例の人体識別センサーとコントローラが備えられる。コントローラは、人体識別センサーによって送信されたセンサーデータを検出することができる。オプションで、前記コントローラが、前記ドアハンドルを制御する方法は、上記各実施例の説明を参照することができる。
【0099】
オプションで、ユーザーが図面のドアハンドルを握った場合には、人体識別センサーは、コントローラにセンサーデータを転送することができる。対応的に、コントローラは、人が存在することが検出された場合には、ドアハンドルのサーボアセンブリの動作を制御することができ、ユーザーが上記ドアハンドルを回転させたとき、ロック本体接続軸も回転されることになり、ロック本体のロックを解除することができる。
【0100】
実施可能な方式において、ドアハンドルに装着されたコントローラも安全ドアロックのロック本体に備えたり、ロック本体接続軸に備えられており、本公開の実施例は、これについて限定しない。
【0101】
本公開の実施例は、安全ドアの構造例示図を提供する。上記安全ドアには、少なくとも一つの
図11の安全ドアロックを装着する。ユーザーが上記の方法によってドアをオープンする場合には、人体識別センサーを利用して、センサーデータをコントローラに送信する。人体識別センサーが人が存在することを検出した場合には、ドアハンドルをロック本体接続軸を回動させる能力を備えていない状態からロック本体接続軸を回動させる能力を備える状態に変化させることで、ユーザーがドアハンドルを回転させるとき、安全ドアロックをオープンできるようにし、ドアを開くことができます。オプションで、安全ドアには虹彩識別センサーや人顔の識別センサーが備えられる。つまり、人体識別センサーは、虹彩識別センサーまたは人顔の識別センサーである場合、安全ドアに備えられることができる。
【0102】
当該分野の技術者が明細書を考慮して、開示された内容を実践した後、本開示の他の実施案を容易に考えることができる。本出願は、本開示の任意の変形、用途または適応性の変化をカバーし、これらの変形、用途または適応性の変化は、本開示の一般的な原理に応じて、本開示では開示されていない当該分野の公知常識や慣用技術手段を含む。明細書及び実施例は例示的なものであり、本開示の真の範囲と精神は添付されている請求範囲で示す。
【0103】
理解すべきことは、本開示は、上記の内容及び図面に示された構造に限定されず、その範囲を逸脱しない限り、各種の変更及び変更を行うことができる。本開示の範囲は、添付されている特許請求の範囲のみによって限定される。