(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-04
(45)【発行日】2022-10-13
(54)【発明の名称】信号伝送方法、ネットワーク装置と端末装置
(51)【国際特許分類】
H04W 72/04 20090101AFI20221005BHJP
H04L 27/26 20060101ALI20221005BHJP
【FI】
H04W72/04 136
H04L27/26 114
(21)【出願番号】P 2019572162
(86)(22)【出願日】2017-10-30
(86)【国際出願番号】 CN2017108419
(87)【国際公開番号】W WO2019084733
(87)【国際公開日】2019-05-09
【審査請求日】2020-10-12
(73)【特許権者】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100091982
【氏名又は名称】永井 浩之
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100105153
【氏名又は名称】朝倉 悟
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【氏名又は名称】吉田 昌司
(72)【発明者】
【氏名】シ、チファ
(72)【発明者】
【氏名】チェン、ウェンホン
(72)【発明者】
【氏名】チャン、チー
【審査官】長谷川 未貴
(56)【参考文献】
【文献】Huawei, HiSilicon, Intel, Nokia, Nokia Shanghai Bell, Ericsson, DOCOMO, MediaTek, CATT, LG Electronics, Spreadtrum, China Telecom, OPPO, Sharp, KT Cor,WF on DL measurement RS indication for non-codebook based transmission for UL MIMO,3GPP TSG RAN WG1 #90b R1-1719166,2017年10月17日,<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_90b/Docs/R1-1719166.zip>
【文献】Huawei, HiSilicon,UL SRS design for beam management and CSI acquisition,3GPP TSG RAN WG1 #90b R1-1717307,<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_90b/Docs/R1-1717307.zip>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
IPC H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
DB名 3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
信号伝送方法であって、
ネットワーク装置が、無線リソース制御(RRC)シグナリングによって端末装置
へサウンディング基準信号(SRS)リソースグループとダウンリンク基準信号とのマッピング関係を送信することであって、前記マッピング関係はさらに状態識別子を含み、前記状態識別子は前記SRSリソースグループとダウンリンク基準信号とのマッピング関係を識別することに用いられることと、
前記ネットワーク装置が、前記端末装置へ指示情報を送信することであって、前記指示情報が状態識別子を示すことに用いられ、前記状態識別子が、前記ネットワーク装置へ前記状態識別子によって識別され
たマッピング関係を有するSRSを送信するように前記端末装置をトリガすることに用いられることと、を含む、前記信号伝送方法。
【請求項2】
前記ネットワーク装置が前記端末装置へSRSリソースグループとダウンリンク基準信号とのマッピング関係を送信することは、
前記ネットワーク装置が、前記端末装置へSRSリソースグループの配置情報を送信し、前記SRSリソースグループの配置情報が、前記SRSリソースグループのSRSリソースに対応するダウンリンク基準信号を示すための少なくとも一つの指示フィールドをそれぞれ含むことを含むことを特徴とする
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記指示フィールドは具体的にダウンリンク基準信号の識別子又はダウンリンク基準信号の配置情報を示すことに用いられることを特徴とする
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記ダウンリンク基準信号はチャンネル状態情報基準信号(CSI-RS)及び/又は同期信号ブロック(SSB)を含むことを特徴とする
請求項1-3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記SRSは非周期的SRS、周期的SRSと半静的SRSのうちの少なくとも一つを含むことを特徴とする
請求項1-4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
ネットワーク装置であって、
無線リソース制御(RRC)シグナリングによって端末装置
へサウンディング基準信号(SRS)リソースグループとダウンリンク基準信号とのマッピング関係を送信するように構成される送信ユニットを備え、前記マッピング関係はさらに状態識別子を含み、前記状態識別子は前記SRSリソースグループとダウンリンク基準信号とのマッピング関係を識別することに用いられ、
前記送信ユニットはさらに、端末装置へ指示情報を送信するように構成され、前記指示情報が状態識別子を指示することに用いられ、前記状態識別子が、前記ネットワーク装置へ前記状態識別子によって識別され
たマッピング関係を有するSRSを送信するように前記端末装置をトリガすることに用いられる、前記ネットワーク装置。
【請求項7】
前記送信ユニットは具体的に、
前記端末装置へSRSリソースグループの配置情報を送信するように構成され、前記SRSリソースグループの配置情報が、前記SRSリソースグループのSRSリソースに対応するダウンリンク基準信号を示すための少なくとも一つの指示フィールドをそれぞれ含むことを特徴とする
請求項6に記載のネットワーク装置。
【請求項8】
前記指示フィールドは具体的にダウンリンク基準信号の識別子又はダウンリンク基準信号の配置情報を示すことに用いられることを特徴とする
請求項7に記載のネットワーク装置。
【請求項9】
前記ダウンリンク基準信号はチャンネル状態情報基準信号(CSI-RS)及び/又は同期信号ブロック(SSB)を含むことを特徴とする
請求項6-8のいずれか一項に記載のネットワーク装置。
【請求項10】
前記SRSは非周期的SRS、周期的SRSと半静的SRSのうちの少なくとも一つを含むことを特徴とする
請求項6-9のいずれか一項に記載のネットワーク装置。
【請求項11】
信号伝送方法であって、
端末装置が、ネットワーク装置が無線リソース制御(RRC)シグナリングによって送信したSRSリソースグループとダウンリンク基準信号とのマッピング関係を受信することであって、前記マッピング関係はさらに状態識別子を含み、前記状態識別子は前記SRSリソースグループとダウンリンク基準信号とのマッピング関係を識別することに用いられることと、
前記端末装置が、前記ネットワーク装置から送信された指示情報を受信することであって、前記指示情報が状態識別子を示すことに用いられ、前記状態識別子が、前記ネットワーク装置へ前記状態識別子によって識別され
たマッピング関係を有するSRSを送信するように前記端末装置をトリガすることに用いられることと、を含む、前記信号伝送方法。
【請求項12】
前記端末装置が前記ネットワーク装置から送信されたSRSリソースグループとダウンリンク基準信号とのマッピング関係を受信することは、
前記端末装置が、前記ネットワーク装置から送信されたSRSリソースグループの配置情報を受信し、前記SRSリソースグループの配置情報が、前記SRSリソースグループのSRSリソースに対応する少なくとも一つの指示フィールドをそれぞれ含むことを特徴とする
請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記指示フィールドは具体的にダウンリンク基準信号の識別子又はダウンリンク基準信号の配置情報を示すことに用いられることを特徴とする
請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記ダウンリンク基準信号はチャンネル状態情報基準信号(CSI-RS)及び/又は同期信号ブロック(SSB)を含むことを特徴とする
請求項11-13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
前記SRSは非周期的SRS、周期的SRSと半静的SRSのうちの少なくとも一つを含むことを特徴とする
請求項11-14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
端末装置であって、
ネットワーク装置が無線リソース制御(RRC)シグナリングによって送信したSRSリソースグループとダウンリンク基準信号とのマッピング関係を受信するように構成される受信ユニットを備え、
前記受信ユニットは具体的に、
前記ネットワーク装置から送信された指示情報を受信するように構成され、前記指示情報が状態識別子を示すことに用いられ、前記状態識別子が、前記ネットワーク装置へ前記状態識別子によって識別され
たマッピング関係を有するSRSを送信するように前記端末装置をトリガすることに用いられる、前記端末装置。
【請求項17】
前記受信ユニットは具体的に、
前記ネットワーク装置から送信されたSRSリソースグループの配置情報を受信するように構成され、前記SRSリソースグループの配置情報が、前記SRSリソースグループのSRSリソースに対応するダウンリンク基準信号を示すための少なくとも一つの指示フィールドをそれぞれ含むことを特徴とする、
請求項16に記載の端末装置。
【請求項18】
前記指示フィールドは具体的にダウンリンク基準信号の識別子又はダウンリンク基準信号の配置情報を示すことに用いられることを特徴とする
請求項17に記載の端末装置。
【請求項19】
前記ダウンリンク基準信号はチャンネル状態情報基準信号(CSI-RS)及び/又は同期信号ブロック(SSB)を含むことを特徴とする
請求項16-18のいずれか一項に記載の端末装置。
【請求項20】
前記SRSは非周期的SRS、周期的SRSと半静的SRSのうちの少なくとも一つを含むことを特徴とする
請求項16-19のいずれか一項に記載の端末装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願の実施例は、通信分野に関し、且つより具体的には、信号伝送方法、ネットワーク装置と端末装置に関する。
【背景技術】
【0002】
新しい無線(NR:New Radio)における物理アップリンク共有チャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared Channel)に対するマルチインプットマルチアウトプット(MIMO:Multiple-Input Multiple-Output)技術伝送スキームの設計では、非コードブックに基づくアップリンク(Uplink)マルチインプットマルチアウトプット(Non-codebook-based UL MIMO)とは、端末がネットワークのダウンリンク基準信号に基づき、ダウンリンクチャネル情報を推定し、さらにダウンリンクチャネル情報に基づいてサウンディング基準信号(SRS:Sounding Reference Signal)のプリコーディング情報を計算し、さらに端末が計算されたアップリンクプリコーディング情報に基づいてアップリンクSRSを伝送することができることを指す。しかし、ダウンリンクにおいて様々な異なるダウンリンク基準信号があり、端末がどのダウンリンク基準信号を用いて伝送待ちのSRSのプリコーディング情報を計算するかを知らないため、システムの伝送性能が低下する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
これに鑑みて、本出願の実施例は、システムの伝送性能を向上させることに有利な信号伝送方法、ネットワーク装置と端末装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
第一の態様による信号伝送方法は、ネットワーク装置が端末装置へ少なくとも一つのサウンディング基準信号(SRS)リソース及び/又は少なくとも一つのSRSリソースグループとダウンリンク基準信号とのマッピング関係を送信することを含む。
【0005】
SRS信号とダウンリンク基準信号とのマッピング関係を端末装置に通知することにより、端末装置は後にどのダウンリンク基準信号を用いて伝送待ちSRSのプリコーディング情報を計算するかを知ることができ、それによってシステムの伝送性能を向上することに有利である。
【0006】
一つの可能な実施形態では、該ネットワーク装置が該端末装置へ少なくとも一つのSRSリソースとダウンリンク基準信号とのマッピング関係を送信することは、該ネットワーク装置が該端末装置へ該少なくとも一つのSRSリソース内の各SRSリソースの配置情報を送信し、該各SRSリソースの配置情報が、該各SRSリソースに対応するダウンリンク基準信号を示すための指示フィールドをそれぞれ含むことを含む。
【0007】
一つの可能な実施形態では、該ネットワーク装置が該端末装置へ少なくとも一つのSRSリソースグループとダウンリンク基準信号とのマッピング関係を送信することは、該ネットワーク装置が該端末装置へ少なくとも一つのSRSリソースグループ内の各SRSリソースグループの配置情報を送信し、該各SRSリソースグループの配置情報が、該各SRSリソースグループのSRSリソースに対応するダウンリンク基準信号を示すための少なくとも一つの指示フィールドをそれぞれ含むことを含む。
【0008】
一つの可能な実施形態では、該指示フィールドは具体的にダウンリンク基準信号の識別子又はダウンリンク基準信号の配置情報を示すことに用いられる。
【0009】
一つの可能な実施形態では、該ネットワーク装置が端末装置へ少なくとも一つのサウンディング基準信号(SRS)リソース及び/又は少なくとも一つのSRSリソースグループとダウンリンク基準信号とのマッピング関係を送信することは、該ネットワーク装置が無線リソース制御(RRC)シグナリング又はメディアアクセス制御(MAC)シグナリングによって該端末装置へマッピング組み合わせを送信し、該マッピング組み合わせが該少なくとも一つのSRSリソースとダウンリンク基準信号とのマッピング関係及び/又は該少なくとも一つのSRSリソースグループとダウンリンク基準信号とのマッピング関係を含むことを含む。
【0010】
一つの可能な実施形態では、該マッピング組み合わせはさらに少なくとも一つの状態識別子を含み、該少なくとも一つの状態識別子内の各状態識別子が該少なくとも一つのSRSリソース内の各SRSリソースとダウンリンク基準信号とのマッピング関係を1対1で識別することに用いられ、又は、該マッピング組み合わせはさらに少なくとも一つの状態識別子を含み、該少なくとも一つの状態識別子内の各状態識別子が該少なくとも一つのSRSリソースグループ内の各SRSリソースグループとダウンリンク基準信号とのマッピング関係を1対1で識別することに用いられる。
【0011】
一つの可能な実施形態では、該方法は、さらに該ネットワーク装置が該端末装置へ第一の指示情報を送信し、該第一の指示情報が該ネットワーク装置へ該マッピング関係を有する第一のSRSを送信するように該端末装置をトリガすることに用いられることを含む。
【0012】
一つの可能な実施形態では、該第一の指示情報は該第一のSRS及び/又は該第一のSRSに対応するダウンリンク基準信号を示すことに用いられる。
【0013】
一つの可能な実施形態では、該方法は、さらに該ネットワーク装置が該端末装置へ第二の指示情報を送信し、該第二の指示情報が、該ネットワーク装置へ該第一の状態識別子によって識別されるマッピング関係を有するSRSを送信するように該端末装置をトリガするように、該少なくとも一つの状態識別子内の第一の状態識別子を示すことに用いられることを含む。
【0014】
一つの可能な実施形態では、該ネットワーク装置が端末装置へ少なくとも一つのサウンディング基準信号(SRS)リソース及び/又は少なくとも一つのSRSリソースグループとダウンリンク基準信号とのマッピング関係を送信することは、該ネットワーク装置が該端末装置へ該少なくとも一つのSRSリソースとダウンリンク基準信号の送信リソースとの第一のタイムシーケンス関係を送信し、該第一のタイムシーケンス関係が該少なくとも一つのSRSリソースとダウンリンク基準信号とのマッピング関係を示すことに用いられること、及び/又は該ネットワーク装置が該端末装置へ該少なくとも一つのSRSリソースグループとダウンリンク基準信号の送信リソースとの第二のタイムシーケンス関係を送信し、該第二のタイムシーケンス関係が該少なくとも一つのSRSリソースグループとダウンリンク基準信号とのマッピング関係を示すことに用いられることを含む。
【0015】
一つの可能な実施形態では、該ネットワーク装置が端末装置へ少なくとも一つのサウンディング基準信号(SRS)リソース及び/又は少なくとも一つのSRSリソースグループとダウンリンク基準信号とのマッピング関係を送信することは、該ネットワーク装置が該少なくとも一つのSRSリソースでSRSを送信するためのトリガ信号とダウンリンク基準信号との第三のタイムシーケンス関係を該端末装置に送信し、該第三のタイムシーケンス関係が該少なくとも一つのSRSリソースとダウンリンク基準信号とのマッピング関係を示すことに用いられること、及び/又は該ネットワーク装置が該少なくとも一つのSRSリソースグループでSRSを送信するためのトリガ信号とダウンリンク基準信号との第四のタイムシーケンス関係を該端末装置に送信し、該第四のタイムシーケンス関係が該少なくとも一つのSRSリソースグループとダウンリンク基準信号とのマッピング関係を示すことに用いられることを含む。
【0016】
一つの可能な実施形態では、該ダウンリンク基準信号はチャネル状態情報基準信号(CSI-RS)及び/又は同期信号ブロック(SSB)を含む。
【0017】
一つの可能な実施形態では、該SRSは非周期的SRS、周期的SRSと半静的SRSのうちの少なくとも一つを含む。
【0018】
第二の態様による信号伝送方法は、端末装置がネットワーク装置から送信された少なくとも一つのサウンディング基準信号(SRS)リソース及び/又は少なくとも一つのSRSリソースグループとダウンリンク基準信号とのマッピング関係を送信することを含む。
【0019】
一つの可能な実施形態では、該端末装置がネットワーク装置から送信された少なくとも一つのサウンディング基準信号(SRS)リソースとダウンリンク基準信号とのマッピング関係を受信することは、該端末装置が該ネットワーク装置から送信された該少なくとも一つのSRSリソース内の各SRSリソースの配置情報を受信し、該各SRSリソースの配置情報が、該各SRSリソースに対応するダウンリンク基準信号を示すための指示フィールドをそれぞれ含むことを含む。
【0020】
一つの可能な実施形態では、該端末装置がネットワーク装置から送信された少なくとも一つのSRSリソースグループとダウンリンク基準信号とのマッピング関係を受信することは、該端末装置が該ネットワーク装置から送信された少なくとも一つのSRSリソースグループ内の各SRSリソースグループの配置情報を受信し、該各SRSリソースグループの配置情報が、該各SRSリソースグループのSRSリソースに対応するダウンリンク基準信号を示すための少なくとも一つの指示フィールドをそれぞれ含むことを含む。
【0021】
一つの可能な実施形態では、該指示フィールドは具体的にダウンリンク基準信号の識別子又はダウンリンク基準信号の配置情報を示すことに用いられる。
【0022】
一つの可能な実施形態では、該端末装置がネットワーク装置から送信された少なくとも一つのサウンディング基準信号(SRS)リソース及び/又は少なくとも一つのSRSリソースグループとダウンリンク基準信号とのマッピング関係を受信することは、該端末装置が、該ネットワーク装置が無線リソース制御(RRC)シグナリング又はメディアアクセス制御(MAC)シグナリングによって送信したマッピング組み合わせを受信し、該マッピング組み合わせが該少なくとも一つのSRSリソースとダウンリンク基準信号とのマッピング関係及び/又は該少なくとも一つのSRSリソースグループとダウンリンク基準信号とのマッピング関係を含むことを含む。
【0023】
一つの可能な実施形態では、該マッピング組み合わせはさらに少なくとも一つの状態識別子を含み、該少なくとも一つの状態識別子内の各状態識別子が該少なくとも一つのSRSリソース内の各SRSリソースとダウンリンク基準信号とのマッピング関係を1対1で識別することに用いられ、又は、該マッピング組み合わせはさらに少なくとも一つの状態識別子を含み、該少なくとも一つの状態識別子内の各状態識別子が該少なくとも一つのSRSリソースグループ内の各SRSリソースグループとダウンリンク基準信号とのマッピング関係を1対1で識別することに用いられる。
【0024】
一つの可能な実施形態では、該方法はさらに該端末装置が該ネットワーク装置から送信された第一の指示情報を受信し、該第一の指示情報が該ネットワーク装置へ該マッピング関係を有する第一のSRSを送信するように該端末装置をトリガすることに用いられることと、該端末装置が該第一の指示情報と該マッピング関係に応じて、該第一のSRSに対応するダウンリンク基準信号を確定することと、該端末装置が該第一のSRSに対応するダウンリンク基準信号に基づき、該第一のSRSのプリコーディング情報を計算することと、該端末装置が該プリコーディング情報に基づき、該ネットワーク装置へ該第一のSRSを伝送することとを含む。
【0025】
一つの可能な実施形態では、該第一の指示情報は該第一のSRS及び/又は該第一のSRSに対応するダウンリンク基準信号を示すことに用いられる。
【0026】
一つの可能な実施形態では、該方法は、さらに該端末装置が該ネットワーク装置から送信された第二の指示情報を受信し、該第二の指示情報が該少なくとも一つの状態識別子内の第一の状態識別子を示すことに用いられることと、
該端末装置が該第一の状態識別子と該マッピングテーブルに基づき、該第一の状態識別子に対応する第一のSRS及び該第一のSRSに対応するダウンリンク基準信号を確定することと、該端末装置が該第一のSRSに対応するダウンリンク基準信号に基づき、該第一のSRSのプリコーディング情報を計算することと、該端末装置が該プリコーディング情報に基づき、該ネットワーク装置へ該第一のSRSを伝送することとを含む。
【0027】
一つの可能な実施形態では、該端末装置がネットワーク装置から送信された少なくとも一つのサウンディング基準信号(SRS)リソース及び/又は少なくとも一つのSRSリソースグループとダウンリンク基準信号とのマッピング関係を受信することは、該端末装置が該ネットワーク装置から送信された該少なくとも一つのSRSリソースとダウンリンク基準信号の送信リソースとの第一のタイムシーケンス関係を受信し、該第一のタイムシーケンス関係が該少なくとも一つのSRSリソースとダウンリンク基準信号とのマッピング関係を示すことに用いられること、及び/又は該端末装置が該ネットワーク装置から送信された該少なくとも一つのSRSリソースグループとダウンリンク基準信号の送信リソースとの第二のタイムシーケンス関係を受信し、該第二のタイムシーケンス関係が該少なくとも一つのSRSリソースグループとダウンリンク基準信号とのマッピング関係を示すことに用いられることを含む。
【0028】
一つの可能な実施形態では、該端末装置がネットワーク装置から送信された少なくとも一つのサウンディング基準信号(SRS)リソース及び/又は少なくとも一つのSRSリソースグループとダウンリンク基準信号とのマッピング関係を受信することは、該端末装置が該ネットワーク装置から送信された、該少なくとも一つのSRSリソースでSRSを送信するためのトリガ信号とダウンリンク基準信号との第三のタイムシーケンス関係を受信し、該第三のタイムシーケンス関係が該少なくとも一つのSRSリソースとダウンリンク基準信号とのマッピング関係を示すことに用いられること、及び/又は該端末装置が該ネットワーク装置から送信された、該少なくとも一つのSRSリソースグループでSRSを送信するためのトリガ信号とダウンリンク基準信号との第四のタイムシーケンス関係を受信し、該第四のタイムシーケンス関係が該少なくとも一つのSRSリソースグループとダウンリンク基準信号とのマッピング関係を示すことに用いられることを含む。
【0029】
一つの可能な実施形態では、該ダウンリンク基準信号はチャネル状態情報基準信号(CSI-RS)及び/又は同期信号ブロック(SSB)を含む。
【0030】
一つの可能な実施形態では、該SRSは非周期的SRS、周期的SRSと半静的SRSのうちの少なくとも一つを含む。
【0031】
第三の態様によるネットワーク装置は上記第一の態様又は第一の態様のいずれかの可能な実施形態における方法を実行することに用いられる。具体的には、該ネットワーク装置は、上記第一の態様又は第一の態様のいずれかの可能な実施形態における方法を実行するためのユニットを備える。
【0032】
第四の態様による端末装置は上記第二の態様又は第二の態様のいずれかの可能な実施形態における方法を実行することに用いられる。具体的には、該端末装置は、上記第二の態様又は第二の態様のいずれかの可能な実施形態における方法を実行するためのユニットを備える。
【0033】
第五の態様によるネットワーク装置は、メモリ、プロセッサ、入力インタフェースと出力インタフェースを備える。ここで、メモリ、プロセッサ、入力インタフェースと出力インタフェースはバスシステムを介して接続される。該メモリは命令を記憶するように構成され、該プロセッサは該メモリに記憶された、上記第一の態様又は第一の態様のいずれかの可能な実施形態における方法を実行するための命令を実行するように構成される。
【0034】
第六の態様による端末装置は、メモリ、プロセッサ、入力インタフェースと出力インタフェースを備える。ここで、メモリ、プロセッサ、入力インタフェースと出力インタフェースはバスシステムを介して接続される。該メモリは命令を記憶するように構成され、該プロセッサは該メモリに記憶された、上記第二の態様又は第二の態様のいずれかの可能な実施形態における方法を実行するための命令を実行するように構成する。
【0035】
第七の態様によるコンピュータ記憶媒体は、上記第一の態様又は第一の態様のいずれかの可能な実施形態における方法、又は上記第二の態様又は第二の態様のいずれかの可能な実施形態における方法を実行するための、上記態様を実行するために設計されたプログラムを含むコンピュータソフトウエア命令を記憶することに用いられる。
【0036】
第八の態様による命令を含むコンピュータプログラム製品は、コンピュータで実行される場合、コンピュータが上記第一の態様又は第一の態様の任意の選択可能な実施形態における方法、又は上記第二の態様又は第二の態様の任意の選択可能な実施形態における方法を実行する。
【0037】
本出願のこれらの態様又は他の態様は以下の実施例の説明からより容易に明らかになる
【図面の簡単な説明】
【0038】
【
図1】本出願の実施例の一つの応用シーンを示す概略図である。
【
図2】本出願の実施例による信号伝送方法を示す概略ブロック図である。
【
図3】本出願の実施例による信号伝送方法を示す別の概略ブロック図である。
【
図4】本出願の実施例によるネットワーク装置を示す概略ブロック図である。
【
図5】本出願の実施例による端末装置を示す概略ブロック図である。
【
図6】本出願の実施例によるネットワーク装置を示す別の概略ブロック図である。
【
図7】本出願の実施例による端末装置を示す別の概略ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0039】
以下に本発明の実施例の図面と組み合わせながら、本出願の実施例における技術的解決策を明確に、全面的に説明する。
【0040】
理解すべきものとして、本出願の実施例の技術的解決策は様々な通信システム、例えばグローバルモバイル通信(GSM:Global System for Mobile Communication)システム、符号分割多元アクセス(CDMA:Code Division Multiple Access)システム、帯域符号分割多元接続(WCDMA:Wideband Code Division Multiple Access)システム、汎用パケット無線サービス(GPRS:General Packet Radio Service)、長期進化型(LTE:Long Term Evolved)システム、LTE周波数分割複信(FDD:Frequency Division Duplex)システム、LTE時分割複信(TDD:Time Division Duplex)、汎用移動通信システム(UMTS:Universal Mobile Telecommunication System)、グローバル相互接続マイクロ波アクセス(WiMAX:Worldwide Interoperability for Microwave Access)通信システム、新しい無線(NR:New Radio)又は将来の5Gシステムなどに応用されてもよい。
【0041】
特に、本出願の実施例の技術的解決策は非直交マルチアクセス技術に基づく様々な通信システム、例えばスパースコードマルチアクセス(SCMA:Sparse Code Multiple Access)システム、低密度署名(LDS:Low Density Signature)システムなどに応用されてもよく、当然、SCMAシステムとLDSシステムが通信分野において他の名称と呼ばれてもよく、さらに、本出願の実施例の技術的解決策は非直交マルチアクセス技術を用いたマルチ搬送波伝送システム、例えば非直交マルチアクセス技術を用いた直交周波数分割多重(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)、フィルターバンクマルチ搬送波(FBMC:Filter Bank Multi-Carrier)、汎用周波数分割多重(GFDM:Generalized Frequency Division Multiplexing)、フィルタ直交周波数分割多重(F-OFDM:Filtered-OFDM)システムなどに応用されてもよい。
【0042】
本出願の実施例における端末装置はユーザ装置(UE:User Equipment)、アクセス端末、加入者ユニット、加入者局、移動局、移動ステーション、遠隔局、遠隔端末、移動装置、ユーザ端末、端末、無線通信装置、ユーザエージェント又はユーザ装置を指すことができる。アクセス端末はセルラー電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(SIP:Session Initiation Protocol)電話、無線ローカルループ(WLL:Wireless Local Loop)サイト、パーソナルデジタル処理(PDA:Persona1 Digita1 Assistant)、無線通信機能を備えたハンドヘルドデバイス、コンピューティングデバイス又は無線モデムに接続された他の処理装置、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、将来の5Gネットワークにおける端末装置又は将来の進化した公衆陸上モバイルネットワーク(PLMN:Public Land Mobile Network)における端末装置などであってもよく、本出願の実施例において限定されない。
【0043】
本出願の実施例におけるネットワーク装置は端末装置と通信するための装置であってもよく、該ネットワーク装置はGSM又はCDMAにおける基地局(BTS:Base Transceiver Station)であってもよいし、WCDMAシステムにおける基地局(NB:NodeB)であってもよいし、LTEシステムにおける進化型基地局(eNB又はeNodeB:Evolutional NodeB)であってもよいし、クラウド無線アクセスネットワーク(CRAN:Cloud Radio Access Network)シーンにおける無線コントローラであってもよく、又は該ネットワーク装置は中継局、アクセスポイント、車載デバイス、ウェアラブルデバイス及び将来の5Gネットワークにおけるネットワーク装置又は将来の進化したPLMNネットワークにおけるネットワーク装置などであってもよく、本出願の実施例において限定されない。
【0044】
図1は出願の実施例の一つの応用シーンを示す概略図である。
図1における通信システムは端末装置10とネットワーク装置20を備えることができる。ネットワーク装置20は端末装置10に通信サービスを提供することに用いられ且つコアネットワークにアクセスし、端末装置10はネットワーク装置20から送信された同期信号、ブロードキャスト信号などを検索してネットワークにアクセスし、それによってネットワークとの通信を行う。
図1に示す矢印は端末装置10とネットワーク装置20の間のセルラーリンクによるアップリンク/ダウンリンク伝送を表すことができる。
【0045】
NRにおけるPUSCHに対するMIMO技術伝送スキームの設計には、2種類の伝送スキームがある。一つは、コードブックに基づくアップリンク(Uplink)マルチインプットマルチアウトプット(Codebook-based UL MIMO)であって、UEがマルチポートのSRSを送信し、ネットワークがSRSの測定結果に応じて、一つのコードブックセットから一つの指定されたコードブックを選択してUEに通知し、UEが受信された、指定されたコードブックに基づいてデータのプリコーディングを行い、伝送する。一つは非コードブックに基づくアップリンクマルチインプットマルチアウトプット(Non-codebook-based UL MIMO)であり、このスキームがチャネルの相互異性が確立されている場合に用いられる。UEはネットワークダウンリンク信号に基づき、ダウンリンクチャネル情報を推定し、ダウンリンクチャネル情報に基づいてアップリンクプリコーディングマトリックスを計算し、例えばUEは4ポートのアップリンク伝送をサポートすることができ、そのためUEは1つのプリコーディングマトリックス(4次元)、又は4つの1次元のプリコーディングベクトルを計算する可能性があり、その後UEは4つのシングルポートのSRSを(順次又は同時に)送信し、各SRSが上記のプリコーディングマトリックス又はプリコーディングベクトルを用いてプリコーディングされて送信され、ネットワークはSRSに対する測定結果に基づき、一つ又は複数のSRSを示す。UEは示されたSRSに基づいてPUSCH伝送を行う。例えばネットワークが1番目のSRSを示す場合、UEは一つの層(layer)のPUSCHを伝送し、そしてそのプリコーディングが1番目のSRSに対応する。
【0046】
ダウンリンクにおいて様々な異なるダウンリンク基準信号(例えば複数のネットワークノードが異なるチャネル状態情報基準信号(CSI-RS:Channel State Information-Reference Signal))があるため、どのCSI-RS信号を用いるかをUEに通知する必要がある。本出願はこのシーンにおいて、システムの伝送性能を向上させることに有利な配置方法を提案する。
【0047】
理解すべきものとして、本明細書で用語「システム」と「ネットワーク」は常に本明細書で互換的に使用される。本明細書では用語「及び/又は」は、関連するオブジェクトの関連関係を記述するためのものだけであり、3種類の関係が存在してもよいことを示し、A及び/又はBは、Aが単独で存在すること、AとBが同時に存在すること、Bが単独で存在することの3つの状況を示すことができる。また、本明細書では文字「/」は、一般的に前後にある関連オブジェクトが「又は」の関係であることを示す。
【0048】
また、理解すべきものとして、本明細書での用語「マッピング」と「関連」も本明細書で常に互換的に使用され、例えば、本明細書での「マッピング関係」が実際には「関連関係」である。
【0049】
図2は本出願の実施例による信号伝送方法100を示す概略ブロック図である。
図2に示すように、該方法100は以下の一部又は全部の内容を含む。
【0050】
S110において、ネットワーク装置は端末装置へ少なくとも一つのサウンディング基準信号(SRS)リソース及び/又は少なくとも一つのSRSリソースグループとダウンリンク基準信号とのマッピング関係を送信する。
【0051】
具体的には、ネットワーク装置は端末装置にSRSとダウンリンク基準信号とのマッピング関係を配置することができる。SRSとは周期的SRSであってもよいし、非周期的SRSであってもよく、また半静的(Semi-persistent)SRSであってもよい。ダウンリンク基準信号とはCSI-RSであってもよいし、同期信号ブロック(SSB:Synchronization Signal Block)などであってもよい。一般的に異なるSRSリソースで伝送されるSRS信号が異なる信号であり、言い換えば、SRS信号の違いがSRSを伝送するためのSRSリソースで表されてもよい。ネットワーク装置は少なくとも一つのSRSリソース又は少なくとも一つのSRSリソースグループを予め配置することができ、ネットワーク装置はさらに少なくとも一つのSRSリソース内のリソースをダウンリンク基準信号に関連付けることができ、具体的には、ネットワーク装置は少なくとも一つのSRSリソース内の各SRSリソースを一つのダウンリンク基準信号に関連付けることができる。例えば、ネットワーク装置は端末装置にSRSリソース0、SRSリソース1とSRSリソース2の合計3つのSRSリソースを配置し、ネットワーク装置はさらにSRSリソース0をダウンリンク基準信号1にマッピングし、SRSリソース1をダウンリンク基準信号2にマッピングし、SRSリソース2をダウンリンク基準信号2にマッピングすることができ、そしてネットワーク装置はこのマッピング関係を端末装置に通知することができる。ネットワーク装置は予め配置されたSRSリソースをグループ化し、例えばSRSリソース0をグループ1とし、SRSリソース1とSRSリソース2をグループ2とすることもでき、ネットワーク装置はさらにグループ1をダウンリンク基準信号1にマッピングし、グループ2をダウンリンク基準信号2にマッピングすることができ、そしてネットワーク装置はこのマッピング関係を端末装置に通知することができる。端末は、このマッピング関係を知った後に、マッピング関係に応じてどのダウンリンク基準信号を用いて送信待ちSRSのプリコーディング情報を計算するかを確定することができる。
【0052】
したがって、本出願の実施例による信号伝送方法では、SRS信号とダウンリンク基準信号とのマッピング関係を端末装置に通知することにより、端末装置は後にどのダウンリンク基準信号を用いて伝送待ちSRSのプリコーディング情報を計算するかを知ることができ、それによってシステムの伝送性能を向上することに有利である。
【0053】
選択可能に、本出願の実施例では、該ネットワーク装置が該端末装置へ少なくとも一つのSRSリソースとダウンリンク基準信号とのマッピング関係を送信することは、該ネットワーク装置が該端末装置へ該少なくとも一つのSRSリソース内の各SRSリソースの配置情報を送信し、該各SRSリソースの配置情報が、該各SRSリソースに対応するダウンリンク基準信号を示すための指示フィールドをそれぞれ含むことを含む。
【0054】
具体的には、端末装置とネットワーク装置が無線リソース制御(RRC:Radio Resource Control)を確立した後、ネットワーク装置は、端末装置にアップリンク基準信号の送信パラメータを配置し、即ち、ネットワーク装置は端末装置へアップリンク基準信号の配置情報を送信し、SRSを例とし、SRSの配置情報がSRSによって占有された帯域幅、SRSの送信周期(周期的SRS)、SRS送信のための初期周波数領域オフセットなどのパラメータを含むことができ、これらのパラメータがSRS送信に必要な無線リソース(周波数領域リソース、時間領域リソースとコード領域リソースなど)を定義している。本出願の実施例では、ネットワーク装置は、それぞれ端末装置に各SRSリソースを配置することができ、そしてネットワーク装置はSRSリソースの配置情報を用いることができ、即ち各SRSリソースの配置情報に該SRSリソースに対応するダウンリンク基準信号を示すための一つの専門の指示フィールドがある。言い換えば、ネットワーク装置は端末装置へあるSRSの無線リソースを配置するとともに、該SRSリソースに対応するダウンリンク基準信号を配置することができる。
【0055】
選択居可能に、本出願の実施例では、該ネットワーク装置が該端末装置へ少なくとも一つのSRSリソースグループとダウンリンク基準信号とのマッピング関係を送信することは、該ネットワーク装置が該端末装置へ少なくとも一つのSRSリソースグループ内の各SRSリソースグループの配置情報を送信し、該各SRSリソースグループの配置情報が、該各SRSリソースグループのSRSリソースに対応するダウンリンク基準信号を示すための少なくとも一つの指示フィールドをそれぞれ含むことを含む。
【0056】
具体的には、ネットワーク装置は、予め配置された複数のSRSリソースをグループ化し、そして端末装置に各SRSリソースグループを配置することができ、即ち、各SRSリソースグループに一つの配置情報があり、ネットワーク装置は各SRSリソースグループの配置情報を用いることができ、即ち各SRSリソースグループの配置情報に該SRSリソースグループのSRSリソースに対応するダウンリンク基準信号を示すための専門の指示フィールドが含まれ、該指示フィールドが1つであってもよいし、複数であってもよい。該指示フィールドが1つである場合、端末装置は、あるSRSリソースグループにおける全てのSRSリソースが該指示フィールドに示されるダウンリンク基準信号に対応すると考えることができ、該指示フィールドが複数である場合、端末装置はあるSRSリソースグループの一部のSRSリソースが複数の指示フィールドのうちのある指示フィールドに示されるダウンリンク基準信号に対応すると考えることができる。理解すべきものとして、本出願の実施例ではどのように一つのSRSリソースグループのSRSリソースとダウンリンク基準信号とのマッピング関係をどのように配置するかが限定されず、該SRSリソースグループの全てのSRSリソースを一つのダウンリンク基準信号に関連付けることができ、該SRSリソースグループの一部のSRSリソースを一つのダウンリンク基準信号に関連付けることもでき、該SRSリソースグループの一部のSRSリソースをダウンリンク基準信号に関連付けなくても良い。
【0057】
選択可能に、本出願の実施例では、該指示フィールドは具体的にダウンリンク基準信号の識別子又はダウンリンク基準信号の配置情報を示すことに用いられる。
【0058】
具体的には、該指示フィールドはダウンリンク基準信号の識別子であってもよく、例えば該ダウンリンク基準信号のリソース識別子であってもよい。具体的には、該指示フィールドはCSI-RSリソースインデックス又はSSBリソースインデックスなどであってもよい。該指示フィールドは直接あるダウンリンク基準信号の配置情報であってもよく、例えばネットワーク装置によって該ダウンリンク基準信号に配置された無線リソース(周波数領域リソース、時間領域リソースとコード領域リソースなど)であってもい。端末装置があるSRSリソースの配置情報又はあるSRSリソースグループの配置情報のうちの一つの指示フィールドによって示されるダウリンク基準信号の配置情報を受信した場合、端末装置は該SRSリソース又は該SRSリソースグループが該ダウンリンク基準信号に関連付けられると考えることができる。
【0059】
選択可能に、本出願の実施例では、該ネットワーク装置が端末装置へ少なくとも一つのサウンディング基準信号(SRS)リソース及び/又は少なくとも一つのSRSリソースグループとダウンリンク基準信号とのマッピング関係を送信することは、該ネットワーク装置が無線リソース制御(RRC)シグナリング又はメディアアクセス制御(MAC:Media Access Control)シグナリングによって該端末装置へマッピング組み合わせを送信し、該マッピング組み合わせが該少なくとも一つのSRSリソースとダウンリンク基準信号とのマッピング関係及び/又は該少なくとも一つのSRSリソースグループとダウンリンク基準信号とのマッピング関係を含むことを含む。
【0060】
ネットワーク装置はあるSRSリソース又はあるSRSリソースグループの配置情報にそれに関連付けられたダウンリンク基準信号を含ませなくてもよく、即ち、ネットワーク装置はSRSリソース及びSRSリソースとダウンリンク基準信号とのマッピング関係を同時に配置しなく、ネットワーク装置は端末装置にSRSリソースとダウンリンク基準信号とのマッピング関係を個別のシグナリングによって配置することができる。例えば、ネットワーク装置は個別のシグナリングを介して端末装置へ一つのマッピング組み合わせを送信することができ、該マッピング組み合わせが複数のSRSリソースとダウンリンク基準信号とのマッピング関係及び/又は複数のSRSリソースグループとダウンリンク基準信号とのマッピング関係を含むことができる。言い換えば、該マッピング組み合わせでは、SRSリソースをグループに従って一つのダウンリンク基準信号にマッピングすることができ、SRSリソースを一つのダウンリンク基準信号に個別にマッピングすることもできる。
【0061】
選択可能に、本出願の実施例では、該マッピング組み合わせはさらに少なくとも一つの状態識別子を含み、該少なくとも一つの状態識別子内の各状態識別子が該少なくとも一つのSRSリソース内の各SRSリソースとダウンリンク基準信号とのマッピング関係を1対1で識別することに用いられ、又は、該マッピング組み合わせはさらに少なくとも一つの状態識別子を含み、該少なくとも一つの状態識別子内の各状態識別子が該少なくとも一つのSRSリソースグループ内の各SRSリソースグループとダウンリンク基準信号とのマッピング関係を1対1で識別することに用いられる。
【0062】
該マッピング組み合わせは一つのマッピングテーブルであってもよく、テーブル1に示される。
【表1】
【0063】
具体的には、テーブル1に示すように、ネットワーク装置は各マッピング関係に一つの状態識別子を配置することができ、端末がある状態識別子を取得した場合、端末装置は該状態識別子に対応するマッピング関係を取得することができる。例えば、ネットワーク装置が状態識別子1を端末装置に示す場合、端末装置は、テーブル1からSRSリソース識別子1又はSRSリソースグループ識別子1とダウンリンク基準信号識別子1とのマッピング関係を取得することができ、さらに端末装置はネットワーク装置によって示された伝送待ちSRSリソースに基づき、それに関連付けられたダウンリンク基準信号を知ることができる。理解すべきものとして、テーブル1における状態識別3のように、状態識別子によって識別されるマッピング関係はSRSリソースとダウンリンク基準信号が有するマッピング関係であってもよく、あるSRSリソース又はあるSRSリソースグループとそれに関連付けられないダウンリンク基準信号がマッピング関係であると考えてもよく、本実施例はこれに限定されない。
【0064】
ネットワーク装置は上位層シグナリング、例えばRRCシグナリング又はMACシグナリングによって端末装置へ該マッピング組み合わせを送信することができ、ネットワーク装置はシステムメッセージ、ブロードキャストメッセージなどによって端末装置へ該マッピング組み合わせを送信することもでき、本出願の実施例はこれに限定されない。
【0065】
選択可能に、本出願の実施例では、該方法は、さらに該ネットワーク装置が該端末装置へ第一の指示情報を送信し、該第一の指示情報が該ネットワーク装置へ該マッピング関係を有する第一のSRSを送信するように該端末装置をトリガすることに用いられることを含む。
【0066】
以上から分かるように、ネットワーク装置は、あるSRSリソースでSRSを送信し、又はあるSRSリソースグループでSRSを送信するように端末装置をトリガすることができ、端末装置はどのSRSリソース又はどのSRSリソースグループを知った後に、上記の様々なマッピング関係からそれに対応するダウンリンク基準信号を取得することができ、さらに伝送待ちSRSのプリコーディング情報を計算し、計算されたプリコーディング情報を用いてネットワーク装置へ該SRSを送信することができる。ネットワーク装置はRRC及び/又はMACシグナリング及び/又はダウンリンク制御情報(DCI:Downlink Control Information)シグナリングによってあるSRSリソース又はSRSリソースグループをトリガして送信することができる。該指示情報は伝送待ちSRSリソースを直接示すことができ、該伝送待ちSRSリソースと関連するいくつかの情報、例えば伝送待ちSRSリソースと関連するダウンリンク基準信号を間接的に送信することもできる。
【0067】
選択可能に、本出願の実施例では、該方法は、さらに該ネットワーク装置が該端末装置へ第二の指示情報を送信し、該第二の指示情報が、該ネットワーク装置へ該第一の状態識別子によって識別されるマッピング関係を有するSRSを送信するように該端末装置をトリガするように、該少なくとも一つの状態識別子内の第一の状態識別子を示すことに用いられることを含む。
【0068】
具体的には、ネットワーク装置がテーブル1に示されるマッピング組み合わせを端末装置に配置する場合、ネットワーク装置は端末装置へある状態識別子を直接示することができ、そのため端末装置は該状態識別子によって識別されるマッピング関係におけるSRSリソースとダウンリンク基準信号を取得することができ、さらに端末装置は伝送待ちSRSリソースを知ることができる。
【0069】
選択可能に、本出願の実施例では、該ネットワーク装置が端末装置へ少なくとも一つのサウンディング基準信号(SRS)リソース及び/又は少なくとも一つのSRSリソースグループとダウンリンク基準信号とのマッピング関係を送信することは、該ネットワーク装置が該端末装置へ該少なくとも一つのSRSリソースとダウンリンク基準信号の送信リソースとの第一のタイムシーケンス関係を送信し、該第一のタイムシーケンス関係が該少なくとも一つのSRSリソースとダウンリンク基準信号とのマッピング関係を示すことに用いられること、及び/又は該ネットワーク装置が該端末装置へ該少なくとも一つのSRSリソースグループとダウンリンク基準信号の送信リソースとの第二のタイムシーケンス関係を送信し、該第二のタイムシーケンス関係が該少なくとも一つのSRSリソースグループとダウンリンク基準信号とのマッピング関係を示すことに用いられることを含む。
【0070】
選択可能に、本出願の実施例では、該ネットワーク装置が端末装置へ少なくとも一つのサウンディング基準信号(SRS)リソース及び/又は少なくとも一つのSRSリソースグループとダウンリンク基準信号とのマッピング関係を送信することは、該ネットワーク装置が該少なくとも一つのSRSリソースでSRSを送信するためのトリガ信号とダウンリンク基準信号との第三のタイムシーケンス関係を該端末装置に送信し、該第三のタイムシーケンス関係が該少なくとも一つのSRSリソースとダウンリンク基準信号とのマッピング関係を示すことに用いられること、及び/又は該ネットワーク装置が該少なくとも一つのSRSリソースグループでSRSを送信するためのトリガ信号とダウンリンク基準信号との第四のタイムシーケンス関係を該端末装置に送信し、該第四のタイムシーケンス関係が該少なくとも一つのSRSリソースグループとダウンリンク基準信号とのマッピング関係を示すことに用いられることを含む。
【0071】
具体的には、本出願の実施例では、ネットワーク装置はSRSリソースとダウンリンク基準信号とのマッピング関係を直接配置しなくてもよく、ネットワーク装置は端末装置にSRSリソースとダウンリンク基準信号とのタイムシーケンス関係を配置することでSRSリソースとダウンリンク基準信号とのマッピング関係を表すことができる。例えば、ネットワーク装置は各SRSリソースの時間領域上の前のダウンリンク基準信号がそれに関連付けられると端末装置と定めることができる。そのため、端末装置は、SRSリソースとダウンリンク基準信号とのタイムシーケンス関係を取得した後、ネットワーク装置と定められたルールに従ってあるSRSリソースに関連付けられたダウンリンク基準信号を確定することができる。同様に、SRSリソースグループとダウンリンク基準信号とのタイムシーケンス関係がSRSリソースグループとダウンリンク基準信号とのマッピング関係を表すこともでき、ここで説明を省略する。
【0072】
ネットワーク装置は端末装置にSRSのトリガ信号とダウンリンク基準信号とのタイムシーケンス関係を配置することでSRSリソースとダウンリンク基準信号とのマッピング関係を表すこともできる。例えば、ネットワーク装置は各SRSリソースのトリガ信号の時間領域上の前のダウンリンク基準信号がそれに関連付けられると考えられてもよいと端末装置と定めることができる。そのため、端末装置は、SRSのトリガ信号とダウンリンク基準信号とのタイムシーケンス関係を取得した後、ネットワーク装置と定められたルールに従ってあるSRSリソースに関連付けられたダウンリンク基準信号を確定することができる。同様に、SRSリソースグループのトリガ信号とダウンリンク基準信号とのタイムシーケンス関係がSRSリソースグループとダウンリンク基準信号とのマッピング関係を表すこともでき、ここで説明を省略する。
【0073】
図3は本出願の実施例による信号伝送方法200を示す概略ブロック図である。
図3に示すように、該方法200は以下の一部又は全部の内容を含む。
【0074】
S210において、端末装置はネットワーク装置から送信された少なくとも一つのサウンディング基準信号(SRS)リソース及び/又は少なくとも一つのSRSリソースグループとダウンリンク基準信号とのマッピング関係を受信する。
【0075】
したがって、本出願の実施例による信号伝送方法では、SRS信号とダウンリンク基準信号とのマッピング関係を端末装置に通知することにより、端末装置は後にどのダウンリンク基準信号を用いて伝送待ちSRSのプリコーディング情報を計算するかを知ることができ、それによってシステムの伝送性能を向上することに有利である。
【0076】
選択可能に、本出願の実施例では、前記端末装置がネットワーク装置から送信された少なくとも一つのサウンディング基準信号(SRS)リソースとダウンリンク基準信号とのマッピング関係を受信することは、前記端末装置が前記ネットワーク装置から送信された前記少なくとも一つのSRSリソース内の各SRSリソースの配置情報を受信し、前記各SRSリソースの配置情報が、前記各SRSリソースに対応するダウンリンク基準信号を示すための指示フィールドをそれぞれ含むことを含む。
【0077】
選択可能に、本出願の実施例では、前記端末装置がネットワーク装置から送信された少なくとも一つのSRSリソースグループとダウンリンク基準信号とのマッピング関係を受信することは、前記端末装置が前記ネットワーク装置から送信された少なくとも一つのSRSリソースグループ内の各SRSリソースの配置情報を受信し、前記各SRSリソースグループの配置情報が、前記各SRSリソースグループのSRSリソースに対応するダウンリンク基準信号を示すための少なくとも一つの指示フィールドをそれぞれ含むことを含む。
【0078】
選択可能に、本出願の実施例では、前記指示フィールドは具体的にダウンリンク基準信号の識別子又はダウンリンク基準信号の配置情報を示すことに用いられる。
【0079】
選択可能に、本出願の実施例では、前記端末装置がネットワーク装置から送信された少なくとも一つのサウンディング基準信号(SRS)リソース及び/又は少なくとも一つのSRSリソースグループとダウンリンク基準信号とのマッピング関係を受信することは、前記端末装置が、前記ネットワーク装置が無線リソース制御(RRC)シグナリング又はメディアアクセス制御(MAC)シグナリングによって送信したマッピング組み合わせを受信し、前記マッピング組み合わせが、前記少なくとも一つのSRSリソースとダウンリンク基準信号とのマッピング関係及び/又は前記少なくとも一つのSRSリソースグループとダウンリンク基準信号とのマッピング関係を含むことを含む。
【0080】
選択可能に、本出願の実施例では、前記マッピング組み合わせはさらに少なくとも一つの状態識別子を含み、前記少なくとも一つの状態識別子内の各状態識別子が、前記少なくとも一つのSRSリソース内の各SRSリソースとダウンリンク基準信号とのマッピング関係を1対1で識別することに用いられ、又は、前記マッピング組み合わせはさらに少なくとも一つの状態識別子を含み、前記少なくとも一つの状態識別子内の各状態識別子が、前記少なくとも一つのSRSリソースグループ内の各SRSリソースグループとダウンリンク基準信号とのマッピング関係を1対1で識別することに用いられる。
【0081】
選択可能に、本出願の実施例では、前記方法は、さらに前記端末装置が前記ネットワーク装置から送信された第一の指示情報を受信し、前記第一の指示情報が前記ネットワーク装置へ前記マッピング関係を有する第一のSRSを送信するように前記端末装置をトリガすることに用いられることと、前記端末装置が前記第一の指示情報と前記マッピング関係に応じて、前記第一のSRSに対応するダウンリンク基準信号を確定することと、前記端末装置が前記第一のSRSに対応するダウンリンク基準信号に基づき、前記第一のSRSのプリコーディング情報を計算することと、前記端末装置が前記プリコーディング情報に基づき、前記ネットワーク装置へ前記第一のSRSを伝送することとを含む。
【0082】
選択可能に、本出願の実施例では、前記第一の指示情報は前記第一のSRS及び/又は前記第一のSRSに対応するダウンリンク基準信号を示すことに用いられる。
【0083】
選択可能に、本出願の実施例では、前記方法は、さらに前記端末装置が前記ネットワーク装置から送信された第二の指示情報を受信し、前記第二の指示情報が前記少なくとも一つの状態識別子のうちの第一の状態識別子を示すことに用いられることと、前記端末装置が前記第一の状態識別子と前記マッピングテーブルに基づき、前記第一の状態識別子に対応する第一のSRS及び前記第一のSRSに対応するダウンリンク基準信号を確定することと、前記端末装置が前記第一のSRSに対応するダウンリンク信号に基づき、前記第一のSRSのプリコーディング情報を計算することと、前記端末装置が前記プリコーディング情報に基づき、前記ネットワーク装置へ前記第一のSRSを伝送することとを含む。
【0084】
選択可能に、本出願の実施例では、前記端末装置がネットワーク装置から送信された少なくとも一つのサウンディング基準信号(SRS)リソース及び/又は少なくとも一つのSRSリソースグループとダウンリンク基準信号とのマッピング関係を受信することは、前記端末装置が前記ネットワーク装置から送信された前記少なくとも一つのSRSリソースとダウンリンク基準信号の送信リソースとの第一のタイムシーケンス関係を受信し、前記第一のタイムシーケンス関係が、前記少なくとも一つのSRSリソースとダウンリンク基準信号とのマッピング関係を示すことに用いられること、及び/又は前記端末装置が前記ネットワーク装置から送信された前記少なくとも一つのSRSリソースグループとダウンリンク基準信号の送信リソースとの第二のタイムシーケンス関係を受信し、前記第二のタイムシーケンス関係が、前記少なくとも一つのSRSリソースグループとダウンリンク基準信号とのマッピング関係を示すことに用いられることを含む。
【0085】
選択可能に、本出願の実施例では、前記端末装置がネットワーク装置から送信された少なくとも一つのサウンディング基準信号(SRS)リソース及び/又は少なくとも一つのSRSリソースグループとダウンリンク基準信号とのマッピング関係を受信することは、前記端末装置が前記ネットワーク装置から送信された、前記少なくとも一つのSRSリソースでSRSを送信するためのトリガ信号とダウンリンク基準信号との第三のタイムシーケンス関係を受信し、前記第三のタイムシーケンス関係が、前記少なくとも一つのSRSリソースとダウンリンク基準信号とのマッピング関係を示すことに用いられること、及び/又は前記端末装置が前記ネットワーク装置から送信された、前記少なくとも一つのSRSリソースグループでSRSを送信するためのトリガ信号とダウンリンク基準信号との第四のタイムシーケンス関係を受信し、前記第四のタイムシーケンス関係が、前記少なくとも一つのSRSリソースグループとダウンリンク基準信号とのマッピング関係を示すことに用いられることを含む。
【0086】
選択可能に、本出願の実施例では、前記ダウンリンク基準信号は、チャンセル状態情報基準信号(CSI-RS)及び/又は同期信号ブロック(SSB)を含む。
【0087】
選択可能に、本出願の実施例では、前記SRSは非周期的SRS、周期的SRSと半静的SRSのうちの少なくとも一つを含む。
【0088】
理解すべきものとして、端末装置から説明される端末装置とネットワーク装置とのインタラクション及び関連特性、機能などがネットワーク装置の関連特性、機能に対応する。そして、関連内容について上記方法100で詳細に説明され、簡潔にするために、説明を省略する。
【0089】
また、本出願の様々な実施例では、上記各プロセスの番号の大きさが実行順序を意味せず、各プロセスの実行順序はその機能と内部論理で確定されるべきであり、本出願の実施例の実施プロセスのいかなる限定を構成すべきではないと理解すべきである。
【0090】
以上に本出願の実施例による信号伝送方法を詳細に説明し、以下に
図4~
図7と組み合わせて本出願の実施例による信号伝送方装置を説明し、方法の実施例で説明される技術的特徴が以下の装置の実施例に適用する。
【0091】
図4は本出願の実施例によるネットワーク装置300を示す概略ブロック図である。
図4に示すように、該ネットワーク装置300は、送信ユニット310を備える。
【0092】
送信ユニット310は、端末装置へ少なくとも一つのサウンディング基準信号(SRS)リソース及び/又は少なくとも一つのSRSリソースグループとダウンリンク基準信号とのマッピング関係を送信するように構成される。
【0093】
したがって、本出願の実施例によるネットワーク装置では、SRS信号とダウンリンク基準信号とのマッピング関係を端末装置に通知することにより、端末装置は後にどのダウンリンク基準信号を用いて伝送待ちSRSのプリコーディング情報を計算するかを知ることができ、それによってシステムの伝送性能を向上することに有利である。
【0094】
選択可能に、本出願の実施例では、該送信ユニットは具体的に該端末装置へ該少なくとも一つのSRSリソース内の各SRSリソースの配置情報を送信するように構成され、該各SRSリソースの配置情報が、該各SRSリソースに対応するダウンリンク基準信号を示すための指示フィールドをそれぞれ含む。
【0095】
選択可能に、本出願の実施例では、該送信ユニットは具体的に該端末装置へ少なくとも一つのSRSリソースグループ内の各SRSリソースグループの配置情報を送信するように構成され、該各SRSリソースグループの配置情報が、該各SRSリソースグループのSRSリソースに対応するダウンリンク基準信号を示すための少なくとも一つの指示フィールドをそれぞれ含む。
【0096】
選択可能に、本出願の実施例では、該指示フィールドは具体的にダウンリンク基準信号の識別子又はダウンリンク基準信号の配置情報を示すことに用いられる。
【0097】
選択可能に、本出願の実施例では、該送信ユニットは具体的に無線リソース制御(RRC)シグナリング又はメディアアクセス制御(MAC:Media Access Control)シグナリングによって該端末装置へマッピング組み合わせを送信するように構成され、該マッピング組み合わせが該少なくとも一つのSRSリソースとダウンリンク基準信号とのマッピング関係及び/又は該少なくとも一つのSRSリソースグループとダウンリンク基準信号とのマッピング関係を含む。
【0098】
選択可能に、本出願の実施例では、該マッピング組み合わせはさらに少なくとも一つの状態識別子を含み、該少なくとも一つの状態識別子内の各状態識別子が該少なくとも一つのSRSリソース内の各SRSリソースとダウンリンク基準信号とのマッピング関係を1対1で識別することに用いられ、又は、該マッピング組み合わせはさらに少なくとも一つの状態識別子を含み、該少なくとも一つの状態識別子内の各状態識別子が該少なくとも一つのSRSリソースグループ内の各SRSリソースグループとダウンリンク基準信号とのマッピング関係を1対1で識別することに用いられる。
【0099】
選択可能に、本出願の実施例では、該送信ユニットはさらに該端末装置へ第一の指示情報を送信するように構成され、該第一の指示情報が該ネットワーク装置へ該マッピング関係を有する第一のSRSを送信するように該端末装置をトリガすることに用いられる。
【0100】
選択可能に、本出願の実施例では、該第一の指示情報は該第一のSRS及び/又は該第一のSRSに対応するダウンリンク基準信号を示すことに用いられる。
【0101】
選択可能に、本出願の実施例では、該送信ユニットはさらに該端末装置へ第二の指示情報を送信するように構成され、該第二の指示情報が、該ネットワーク装置へ該第一の状態識別子によって識別されるマッピング関係を有するSRSを送信するように該端末装置をトリガするように、該少なくとも一つの状態識別子内の第一の状態識別子を示すことに用いられる。
【0102】
選択可能に、本出願の実施例では、該送信ユニットは具体的に該端末装置へ該少なくとも一つのSRSリソースとダウンリンク基準信号の送信リソースとの第一のタイムシーケンス関係を送信するように構成され、該第一のタイムシーケンス関係が該少なくとも一つのSRSリソースとダウンリンク基準信号とのマッピング関係を示すことに用いられ、及び/又は該端末装置へ該少なくとも一つのSRSリソースグループとダウンリンク基準信号の送信リソースとの第二のタイムシーケンス関係を送信するように構成され、該第二のタイムシーケンス関係が該少なくとも一つのSRSリソースグループとダウンリンク基準信号とのマッピング関係を示すことに用いられる。
【0103】
選択可能に、本出願の実施例では、該送信ユニットは具体的に該少なくとも一つのSRSリソースでSRSを送信するためのトリガ信号とダウンリンク基準信号との第三のタイムシーケンス関係を該端末装置に送信するように構成され、該第三のタイムシーケンス関係が該少なくとも一つのSRSリソースとダウンリンク基準信号とのマッピング関係を示すことに用いられ、及び/又は少なくとも一つのSRSリソースグループでSRSを送信するためのトリガ信号とダウンリンク基準信号との第四のタイムシーケンス関係を該端末装置に送信するように構成され、該第四のタイムシーケンス関係が該少なくとも一つのSRSリソースグループとダウンリンク基準信号とのマッピング関係を示すことに用いられる。
【0104】
選択可能に、本出願の実施例では、該ダウンリンク基準信号は、チャンセル状態情報基準信号(CSI-RS)及び/又は同期信号ブロック(SSB)を含む。
【0105】
選択可能に、本出願の実施例では、該SRSは非周期的SRS、周期的SRSと半静的SRSのうちの少なくとも一つを含む。
【0106】
理解すべきものとして、本出願の実施例によるネットワーク装置300は本出願の方法の実施例におけるネットワーク装置に対応してもよく、且つネットワーク装置300の各ユニットの上記と他の操作及び/又は機能はそれぞれ
図2の方法におけるネットワーク装置の対応するプロセスを実現するためのものであり、簡潔するために、ここでは説明を省略する。
【0107】
図5は本出願の実施例による端末装置400を示す概略ブロック図である。
図5に示すように、該端末装置400は、受信ユニットを備える。
【0108】
受信ユニットは、ネットワーク装置から送信された少なくとも一つのサウンディング基準信号(SRS)リソース及び/又は少なくとも一つのSRSリソースグループとダウンリンク基準信号とのマッピング関係を受信するように構成される。
【0109】
したがって、本出願の実施例による端末装置では、ネットワーク装置によって通知されたSRS信号とダウンリンク基準信号とのマッピング関係を受信することにより、端末装置は後にどのダウンリンク基準信号を用いて伝送待ちSRSのプリコーディング情報を計算するかを知ることができ、それによってシステムの伝送性能を向上することに有利である。
【0110】
選択可能に、本出願の実施例では、該受信ユニットは具体的に該ネットワーク装置から送信された該少なくとも一つのSRSリソース内の各SRSリソースの配置情報を受信するように構成され、該各SRSリソースの配置情報が、該各SRSリソースに対応するダウンリンク基準信号を示すための指示フィールドをそれぞれ含む。
【0111】
選択可能に、本出願の実施例では、該受信ユニットは具体的に該ネットワーク装置から送信された少なくとも一つのSRSリソースグループ内の各SRSリソースグループの配置情報を受信するように構成され、該各SRSリソースグループの配置情報が、該各SRSリソースグループのSRSリソースに対応するダウンリンク基準信号を示すための少なくとも一つの指示フィールドをそれぞれ含む。
【0112】
選択可能に、本出願の実施例では、該指示フィールドは具体的にダウンリンク基準信号の識別子又はダウンリンク基準信号の配置情報を示すことに用いられる。
【0113】
選択可能に、本出願の実施例では、該受信ユニットは具体的に該ネットワーク装置が無線リソース制御(RRC)シグナリング又はメディアアクセス制御(MAC:Media Access Control)シグナリングによって送信したマッピング組み合わせを受信するように構成され、該マッピング組み合わせが該少なくとも一つのSRSリソースとダウンリンク基準信号とのマッピング関係及び/又は該少なくとも一つのSRSリソースグループとダウンリンク基準信号とのマッピング関係を含む。
【0114】
選択可能に、本出願の実施例では、該マッピング組み合わせはさらに少なくとも一つの状態識別子を含み、該少なくとも一つの状態識別子内の各状態識別子が該少なくとも一つのSRSリソース内の各SRSリソースとダウンリンク基準信号とのマッピング関係を1対1で識別することに用いられ、又は、該マッピング組み合わせはさらに少なくとも一つの状態識別子を含み、該少なくとも一つの状態識別子内の各状態識別子が該少なくとも一つのSRSリソースグループ内の各SRSリソースグループとダウンリンク基準信号とのマッピング関係を1対1で識別することに用いられる。
【0115】
選択可能に、本出願の実施例では、該受信ユニットは、さらに該ネットワーク装置から送信された第一の指示情報を受信するように構成され、該第一の指示情報が該ネットワーク装置へ該マッピング関係を有する第一のSRSを送信するように該端末装置をトリガすることに用いられ、該端末装置はさらに該第一の指示情報と該マッピング関係に応じて、該第一のSRSに対応するダウンリンク基準信号を確定するように構成される第一の確定ユニットと、該第一のSRSに対応するダウンリンク基準信号に基づき、該第一のSRSのプリコーディング情報を計算するように構成される第一の計算ユニットと、該プリコーディング情報に基づき、該ネットワーク装置へ該第一のSRSを伝送するように構成される送信ユニットとを備える。
【0116】
選択可能に、本出願の実施例では、該第一の指示情報は該第一のSRS及び/又は該第一のSRSに対応するダウンリンク基準信号を示すことに用いられる。
【0117】
選択可能に、本出願の実施例では、該受信ユニットは、さらに該ネットワーク装置から送信された第二の指示情報を受信するように構成され、該第二の指示情報が該少なくとも一つの状態識別子のうちの第一の状態識別子を示すことに用いられ、該端末装置はさらに該第一の状態識別子と該マッピングテーブルに基づき、該第一の状態識別子に対応する第一のSRS及び該第一のSRSに対応するダウンリンク基準信号を確定するように構成される第二の確定ユニットと、該第一のSRSに対応するダウンリンク基準信号に基づき、該第一のSRSのプリコーディング情報を計算するように構成される第二の計算ユニットと、該プリコーディング情報に基づき、該ネットワーク装置へ該第一のSRSを伝送するように構成される第二の送信ユニットとを備える。
【0118】
選択可能に、本出願の実施例では、該受信ユニットは具体的に該ネットワーク装置から送信された該少なくとも一つのSRSリソースとダウンリンク基準信号の送信リソースとの第一のタイムシーケンス関係を送信するように構成され、該第一のタイムシーケンス関係が該少なくとも一つのSRSリソースとダウンリンク基準信号とのマッピング関係を示すことに用いられ、及び/又は該ネットワーク装置から送信された該少なくとも一つのSRSリソースグループとダウンリンク基準信号の送信リソースとの第二のタイムシーケンス関係を送信するように構成され、該第二のタイムシーケンス関係が該少なくとも一つのSRSリソースグループとダウンリンク基準信号とのマッピング関係を示すことに用いられる。
【0119】
選択可能に、本出願の実施例では、該受信ユニットは具体的に該ネットワーク装置から送信された、該少なくとも一つのSRSリソースでSRSを送信するためのトリガ信号とダウンリンク基準信号との第三のタイムシーケンス関係を受信するように構成され、該第三のタイムシーケンス関係が該少なくとも一つのSRSリソースとダウンリンク基準信号とのマッピング関係を示すことに用いられ、及び/又は該ネットワーク装置から送信された該少なくとも一つのSRSリソースグループでSRSを送信するためのトリガ信号とダウンリンク基準信号との第四のタイムシーケンス関係を受信するように構成され、該第四のタイムシーケンス関係が該少なくとも一つのSRSリソースグループとダウンリンク基準信号とのマッピング関係を示すことに用いられる。
【0120】
選択可能に、本出願の実施例では、該ダウンリンク基準信号は、チャンセル状態情報基準信号(CSI-RS)及び/又は同期信号ブロック(SSB)を含む。
【0121】
選択可能に、本出願の実施例では、該SRSは非周期的SRS、周期的SRSと半静的SRSのうちの少なくとも一つを含む。
【0122】
理解すべきものとして、本出願の実施例による端末装置400は本出願の方法の実施例における端末装置に対応してもよく、且つ端末装置400の各ユニットの上記と他の操作及び/又は機能はそれぞれ
図3の方法における端末装置の対応するプロセスを実現するためのものであり、簡潔するために、ここでは説明を省略する。
【0123】
図6に示すように、本出願の実施例はさらに
図2の方法100に対応するネットワーク装置のコンテンツを実行することに用いられてもよい
図4のネットワーク装置300とすることができるネットワーク装置500を提供する。該ネットワーク装置500は、入力インタフェース510、出力インタフェース520、プロセッサ530及びメモリ540を備え、該入力インタフェース510、出力インタフェース520、プロセッサ530とメモリ540がバスシステムを介して接続されてもよい。該メモリ540はプログラム、命令又はコードを記憶するように構成される。該プロセッサ530は信号を受信するように入力インタフェース510を制御し、信号を送信するように出力インタフェース520を制御し、前記方法の実施例における操作を完了するために、該メモリ540におけるプログラム、命令又はコードを実行するように構成される。
【0124】
したがって、本出願の実施例によるネットワーク装置では、SRS信号とダウンリンク基準信号とのマッピング関係を端末装置に通知することにより、端末装置は後にどのダウンリンク基準信号を用いて伝送待ちSRSのプリコーディング情報を計算するかを知ることができ、それによってシステムの伝送性能を向上することに有利である。
【0125】
理解すべきものとして、本出願の実施例では、該プロセッサ530は中央処理ユニット(CPU:Central Processing Unit)であってもよく、該プロセッサ530はさらに他の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ、専用集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ又は他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタロジックデバイス、ディスクリートハードウェアコンポーネントなどであってもよい。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよく、又は該プロセッサはいずれかの従来のプロセッサなどであってもよい。
【0126】
該メモリ540は読み取り専用メモリとランダムアクセスメモリを含み、そしてプロセッサ530へ命令とデータを提供することができる。メモリ540の一部は不揮発性ランダムアクセスメモリを含むことができる。例えば、メモリ540は装置タイプの情報を記憶することもできる。
【0127】
実施プロセスでは、上記方法の各内容は、プロセッサ530におけるハードウェアの集積論理回路又はソフトウェアの形の命令によって完了されてもよい。本出願の実施例と組み合わせて開示される方法の内容はハードウェアプロセッサによって実行されて完了され、又はプロセッサにおけるハードウェア及びソフトウェアモジュールの組み合わせによって実行されて完了されるように直接具現化されてもよい。ソフトウェアモジュールはランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ、プログラマブル読み取り専用メモリ又は電気的消去可能プログラマブルメモリ、レジスタなどの本分野における成熟した記憶媒体に位置してもよい。該記憶媒体はメモリ540に位置し、プロセッサ530はメモリ540における情報を読み取り、そのハードウェアと組み合わせて上記方法の内容を完了する。繰り返しを回避するために、ここで詳細な説明を省略する。
【0128】
一つの具体的な実施形態では、ネットワーク装置300における送信ユニットは
図6における出力インタフェース520によって実現されてもよい。
【0129】
図7に示すように、本出願の実施例はさらに
図3の方法200に対応する端末装置のコンテンツを実行することに用いられてもよい
図5の端末装置400とすることができる端末装置600を提供する。該端末装置600は、入力インタフェース610、出力インタフェース620、プロセッサ630及びメモリ640を備え、該入力インタフェース610、出力インタフェース620、プロセッサ630とメモリ640がバスシステムを介して接続されてもよい。該メモリ640はプログラム、命令又はコードを記憶するように構成される。該プロセッサ630は信号を受信するように入力インタフェース610を制御し、信号を送信するように出力インタフェース620を制御し、前記方法の実施例における操作を完了するために、該メモリ640におけるプログラム、命令又はコードを実行するように構成される。
【0130】
したがって、本出願の実施例による端末装置では、ネットワーク装置によって通知されたSRS信号とダウンリンク基準信号とのマッピング関係を受信することにより、端末装置は後にどのダウンリンク基準信号を用いて伝送待ちSRSのプリコーディング情報を計算するかを知ることができ、それによってシステムの伝送性能を向上することに有利である。
【0131】
理解すべきものとして、本発明の実施例では、該プロセッサ630は中央処理ユニット(CPU:Central Processing Unit)であってもよく、該プロセッサ630はさらに他の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ、専用集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ又は他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタロジックデバイス、ディスクリートハードウェアコンポーネントなどであってもよい。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよく、又は該プロセッサはいずれかの従来のプロセッサなどであってもよい。
【0132】
該メモリ640は読み取り専用メモリとランダムアクセスメモリを含み、そしてプロセッサ630へ命令とデータを提供することができる。メモリ640の一部はさらに不揮発性ランダムアクセスメモリを含むことができる。例えば、メモリ640はさらに装置タイプの情報を記憶することができる。
【0133】
実施プロセスでは、上記方法の各内容は、プロセッサ630におけるハードウェアの集積論理回路又はソフトウェアの形の命令によって完了されてもよい。本出願の実施例と組み合わせて開示される方法の内容はハードウェアプロセッサによって実行されて完了され、又はプロセッサにおけるハードウェア及びソフトウェアモジュールの組み合わせによって実行されて完了されるように直接具現化されてもよい。ソフトウェアモジュールはランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ、プログラマブル読み取り専用メモリ又は電気的消去可能プログラマブルメモリ、レジスタなどの本分野における成熟した記憶媒体に位置してもよい。該記憶媒体はメモリ640に位置し、プロセッサ630はメモリ640における情報を読み取り、そのハードウェアと組み合わせて上記方法の内容を完了する。繰り返しを回避するために、ここで詳細な説明を省略する。
【0134】
一つの具体的な実施形態では、端末装置400における受信ユニットは、
図7における入力インタフェース610によって実現されてもよく、端末装置400における各確定ユニットと各計算ユニットは
図7におけるプロセッサ630によって実現されてもよく、端末装置400における各送信ユニットは
図7における出力インタフェース620によって実現されてもよい。
【0135】
当業者であれば、本明細書で開示される実施例と組み合わせて説明された各例のユニット及びアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、又はコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアの組み合わせで実現されてもいよいと理解できる。これらの機能がハードウエア又はソフトウエアで実行されるかは、技術的解決策の特定アプリケーションと設計制約条件に依存する。当業者は各特定のアプリケーションに対して異なる方法を用いて記述される機能を実現することができるが、このような実現は本出願の範囲を超えると考えられるべきではない。
【0136】
当業者は、便利及び簡潔に説明するために、上記のシステム、装置及びユニットの具体的な動作プロセスについて、前記方法の実施例における対応するプロセスを参照でき、ここで説明を省略することを明確に理解することができる。
【0137】
本出願が提供するいくつかの実施例では、開示されるシステム、装置及び方法は、他の方式により実現されてもよいと理解すべきである。例えば、上記の装置の実施例は例示的なものだけであり、例えば、該ユニットの区分は、論理機能的区分だけであり、実際に実施する時に他の区分方式もあり得て、例えば複数のユニット又は構成要素は組み合わせられてもよく又は別のシステムに統合されてもよく、又はいくつかの特徴は無視されてもよく、又は実行されなくてもよい。また、示される又は議論される相互結合又は直接結合又は通信接続はいくつかのインターフェース、装置又はユニットを介する間接的結合又は通信接続であってもよく、電気的、機械的又は他の形態であってもよい。
【0138】
分離部材として説明される該ユニットは物理的に分離するものであってもよく又は物理的に分離するものでなくてもよく、ユニットとして表示された部材は物理ユニットであってもよく又は物理ユニットでなくてもよく、即ち一つの箇所に位置してもよく、又は複数のネットワークユニットに分布してもよい。実際のニーズに応じてそのうちの一部又は全てのユニットを選択して本実施例の解決策の目的を達成することができる。
【0139】
また、本出願の各実施例における各機能ユニットは一つの処理ユニットに統合されてもよく、個々のユニットは単独で物理的に存在してもよく、二つ又は二つ以上のユニットは一つのユニットに統合されてもよい。
【0140】
該機能はソフトウェア機能ユニットの形態で実現され且つ独立した製品として販売又は使用される時に、一つのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に格納されてもよい。このような理解に基づき、本出願の技術的解決策は本質的に又は従来技術に寄与する部分又は該技術的解決策の部分がソフトウェア製品の形で実現されてもよく、該コンピュータソフトウェア製品がコンピュータ装置(パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワークデバイス等であってもよい)に本出願の様々な実施例の全て又は一部のステップを実行させるためのいくつかの命令を含む、記憶媒体に記憶される。前記憶媒体はUディスク、モバイルハードディスク、読み出し専用メモリ(ROM:Read-Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)、磁気ディスク又は光ディスク等のプログラムコードを記憶できる各種の媒体を含む。
【0141】
以上は、本出願の実施例の具体的な実施形態だけであるが、本出願の保護範囲はこれに制限されず、当業者が本出願で開示された技術範囲内で容易に想到し得る変化又は入れ替わりが全て本出願の保護範囲内に含まれるべきである。従って、本出願の保護範囲は請求項の保護範囲に準拠するべきである。