(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-04
(45)【発行日】2022-10-13
(54)【発明の名称】空路によって配達される小包又は荷物用の受取装置
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/08 20120101AFI20221005BHJP
A47G 29/14 20060101ALI20221005BHJP
B64C 27/08 20060101ALI20221005BHJP
B64C 39/02 20060101ALI20221005BHJP
B64D 1/02 20060101ALI20221005BHJP
B65G 61/00 20060101ALI20221005BHJP
【FI】
G06Q10/08 300
A47G29/14
B64C27/08
B64C39/02
B64D1/02
B65G61/00 550
(21)【出願番号】P 2020502762
(86)(22)【出願日】2018-03-26
(86)【国際出願番号】 DE2018100276
(87)【国際公開番号】W WO2018177474
(87)【国際公開日】2018-10-04
【審査請求日】2021-03-11
(31)【優先権主張番号】102017106925.9
(32)【優先日】2017-03-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】519349528
【氏名又は名称】ホルツァー・ニコラウス・ヨーゼフ・ディーター・フェリックス
(74)【代理人】
【識別番号】100069556
【氏名又は名称】江崎 光史
(74)【代理人】
【識別番号】100111486
【氏名又は名称】鍛冶澤 實
(74)【代理人】
【識別番号】100191835
【氏名又は名称】中村 真介
(72)【発明者】
【氏名】ホルツァー・ニコラウス・ヨーゼフ・ディーター・フェリックス
【審査官】速水 雄太
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2017/0073085(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第105046835(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
A47G 29/14
B64C 27/08
B64C 39/02
B64D 1/02
B65G 61/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
-小包(1)又は荷物を入れるための開口部(202)を有する天候から保護する受取ボックス(201,301)と、
-赤外線領域内で信号(204′)を発信し、前記受取ボックス(201)内で天候から保護するように配置されていて、信号の発信時に前記開口部(202)を照射する光学式信号装置(204)と、
-無線送信信号を受信するための装置(207)と、
-認証情報
を有線受信、光受信又は無線受信するための装置(208)とを備える、空路によって配達される小包(1)又は荷物用の受取装置(200,300,400,500)において、
-ドローン(100)による接近時に、このドローン(100)が、信号を発信し、このドローン(100)が、この信号によって
このドローン(100)を近くの前記受取装置(200,300,400,500)に認識
させ、
-無線送信信号を受信するための前記装置(207)が、前記ドローンのこの信号を受信し、
-前記光学式信号装置(204)が、
前記認証情報を有線受信、光受信又は無線受信するための前記装置(208)によって予め承認されたコード信号(204′)を発信し、
-前記光学式信号装置(204)が、コード信号(204′)の発信時に前記開口部(202)を前記信号によって照射することによって、受取装置(200,300,400,500)が、コード信号(204′)によって前記受取装置(200,300,400,500)自体を前記ドローン(100)に認識させ、
前記開口部(202)は、つや消しされた光透過性のリング(206)によって包囲されていて、このリング(206)は、前記光学式信号装置(204)の光を散乱させる当該受取装置。
【請求項2】
前記認証情報を有線受信、光受信又は無線受信するための前記装置(208)は、
光学式コード又はバーコード若しくはQRコード(登録商標)又は当該コードに匹敵する機械判読可能なコードを読み取るための装置であることを特徴とする請求項1に記載の受取装置。
【請求項3】
前記天候から保護する受取ボックス(301)の裏面が、複数の小包又は荷物用の回収バック(303)又は捕捉装置に接続されていることを特徴とする請求項1~2のいずれか1項に記載の受取装置。
【請求項4】
前記天候から保護する受取ボックス(301)は、移動可能な引き出し(302)を有することを特徴とする請求項1~2のいずれか1項に記載の受取装置。
【請求項5】
窓(5)に組み込み可能に構成されているか又はバルコニーのパラペットに固定するための装置を有することを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の受取装置。
【請求項6】
開口部(202)が、つや消しされた光透過性のリング(206)によって包囲されていて、このリング(206)は、前記光学式信号装置(204)の光を散乱させる、請求項1~5のいずれか1項に記載の受取装置
であって、当該受取装置の位置座標を初期設定するための方法において、
-ユーザを配達サービス業者で登録し、
-ユーザに固有のコードを登録時に前記配達サービス業者によってユーザに通知し、
-前記ユーザによって移動電話機を用いて前記配達サービス業者の既定の電話番号に電話し、このとき、前記移動電話機は、前記受取装置の位置のすぐ近くに存在し、
-前記ユーザによって前記移動電話機のキーボードを用いて前記ユーザに固有のコードを入力し、このとき、前記配達サービス業者は、前記ユーザに固有のコードの確認後
にGSMトラッキング拡張観測時間差法(EOTD)によって、場合によっては別の地理座標を導き可能であるWLANデータを使用して当該電話した端末機の位置を特定することを特徴とする方法。
【請求項7】
請求項1~5のいずれか1項に記載の受取装置の位置座標を初期設定するための方法において、
-ユーザを配達サービス業者で登録し、
-ユーザにリンク(URL)を提供し、
-ユーザによって移動電話機を用いて前記リンクを起動し、このとき、前記移動電話機は、前記受取装置の位置のすぐ近くに存在し、
-トラッキング情報を前記配達サービス業者によって要求することを特徴とする方法。
【請求項8】
開口部(202)が、つや消しされた光透過性のリング(206)によって包囲されていて、このリング(206)は、前記光学式信号装置(204)の光を散乱させる、請求項1~5のいずれか1項に記載の受取装置
であって、小包又は荷物を自動化された
当該受取装置にドローンによって配達するために相互認証するための方法において、
-小包又は荷物の配達を開始する発注手続き時に機械式に読み取り可能で且つ印刷可能なコードを前記ドローンのオペレータによって通知し、
このとき、前記機械式に読み取り可能で且つ印刷可能なコードは、以下の情報である、-前記小包又は荷物を前記ドローンによって前記受取装置に配達する目的でユーザに固有の識別コードを暗号化するための第1の公開暗号鍵と、
-配達用のユーザに固有の識別コードと、
-前記小包又は荷物を前記ドローンによって前記受取装置に配達する目的で配達中に前記ドローンの配達情報を復号化するための第2の秘密暗号鍵とを有し、
-前記機械式に読み取り可能で且つ印刷可能なコードを前記受取装置のユーザによって印刷し、
-前記機械式に読み取り可能で且つ印刷可能なコードを前記受取装置によって読み取ることを特徴とする方法。
【請求項9】
ドローンによる小包又は荷物の配達時の配達認証を実行するための方法であって、
請求項8に記載の方法による認証情報が交換される当該方法において、
-ユーザに固有の識別コードと、第2の秘密暗号鍵に相当する公開鍵によって暗号化された別の一回限りのコードとを前記ドローンによって発信し、
-当該暗号化されたユーザに固有の識別コードと別の一回限りのコードとを受取装置によって受信し、
-当該暗号化されたユーザに固有の識別コードを前記受取装置によって第2の公開暗号鍵を用いて復号化し、
-受信されたユーザに固有の識別コードが、予め交換されたユーザに固有の識別コードと一致するときに、前記ユーザに固有の識別コードと、前記第1の公開暗号鍵によって暗号化された前記別の一回限りのコードとを発信することを特徴とする方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、空路によって配達される小包又は荷物用の受取装置に関する。
【背景技術】
【0002】
小包及び荷物を配達するため、この出願の時点で、小包及び荷物を全自動式に空路によって配達するという計画が公に議論されている。この場合、当該計画された配達は、荷物の配達人として人間によって実行されるのではなくて、この配達は、当該公の計画にしたがって全自動式に且つ空路で実行される。この場合、それぞれの小包及び荷物の正確な配達地点は、もはや建物の入り口に設置された郵便ポスト又は郵便ポストに設置された宅配ボックスではなくて、住居のバルコニー又は窓に設置される配達のために適合された装置である。この場合、これは、建物の入り口の郵便ポスト又は宅配ボックスのための人間によって運転される配送車による到着が、一般には俗に「パケットコプター」とも呼ばれるドローンによる到着によって代替されることを意味する。この場合、このようなドローンは、小包1及び荷物を垂直方向にも配達でき、例えば、超高層建物の22階の正面の受取装置にも配達できる。この場合、自律式に飛行し且つ航行するドローンによる当該全自動の配達は、多くの不正行為の危険、ドローン自体の窃盗及び起こり得る破壊行為に曝されている。
【0003】
一般的にも議論される解決すべきさらなる問題は、ドローンを小包又は荷物が配達される受取装置に接近航行させるために配達に必要なサブメートルの範囲内の非常に精確な航行である。既知の航行システムは、地上のトラッキング装置及び衛星システムによる航行に基づく。理論的には、空間内の固有の座標の外部の精確な測定が、衛星航行によって可能である。しかし、荷物を全自動で配達するために必要な制度を有する公然とアクセス可能な航行システムは、そのオペレータの国の国家の安全保障上の利益に反するので、当該公然とアクセス可能な航行信号が、意図的に操作可能な精度にされるように、衛星航行の信号が、誤ったデータを意図的に混ぜられるか又は歪まされることが当該オペレータの国によって提唱されている。当該誤ったデータの混入は、専門用語で「選択利用性」と呼ばれる。実際には、当該意図的な信号の混入は、2000年代の初めに廃止された。しかしながら、GSP信号が、大きい方位差(Fehlweisung)を時々有する点に考慮すべきである。当該方位差は、衛星航行システムの望まない故障に起因するのではなくて、今日において存在する戦闘区域内で同じ航行システムを使用する自動化された武器による敵意のある射撃を支援させないための故意のノイズに起因する。衛星航行の精度を上記の「選択利用性」に依存させないため、高精度に測定された位置にある1つのアンテナ柱が、その固有の位置を常に測定し、その周辺内でどのような方位差がその時点で存在するかを知らせる情報信号を発信する計画も既知である。このディファレンシャル航行システムを使用することで、数センチメートルの範囲内の衛星航行の理論精度が可能である。当該絶対航行(absoluten Navigation)のほかに、荷物を配達するためのドローンを、既知の地上航行システム又は衛星航行システムによって受取装置に最初に粗く接近させ、近い範囲内で追跡装置、英語で「becon」によって当該受取装置への接近を制御することも既知である。しかし、追跡装置を使用する場合、別の不正行為の危険が存在する、何故なら、追跡装置が、信用のあるオペレータによって操作されないで、場合によっては信用できない受取人によって操作されるからである。
【0004】
典型的な不正行為の危険は、別の受取人に指定されている他人の荷物の横取りである。この場合、犯行者が、配達のための固有の装置を改竄する。その結果、この装置は、多くの別の受取人のための受取装置であることを接近するドローンに偽って主張する。無視できない経済価値が、小包及び荷物で配達されるので、相当な商品価格が、この不正行為によって着服され得る。配達の周辺を知っていて、場合によっては不当な配達を認識する人間による小包の配達とは違う全自動のドローンが、その配達の目的地に確実に誘導されることも重要である。
【0005】
典型的な別の不正行為は、希望していない荷物の配達である。郵便ポストへの手紙の配達の場合と違って、著しく大きい容積を有する荷物の配達は、汚物又は小包爆弾さえの望まない荷物の投下を可能にする。したがって、不可能な不正行為が人間によって確認され得る人間の中間ステップなしの当該全自動の配達は、通常の監視機能を有しない。それ故に、不正行為の阻止閾が、潜在的な犯行者にとって僅かに低下する。
【0006】
さらに別の不正行為は、偽の配達住所によるなりすましである。すなわち、郵便と警察とによって通報された住所は、地理座標で受取装置に配達することによって受取人の既知の郵便住所ともはや一致しないからである。同一性の齟齬(Identitaetsbruch)が、郵便住所と配達地点との間に発生する。特に多数の建物の入り口を有する大きい建物の場合、確かに、窓又はバルコニーの精確な地理座標は、小包又は荷物を配達するための装置が存在する配達地点として郵便住所よりも遥かに精確である。しかし、この地理座標は、登録簿に記録されない。当該窓又はバルコニーの遥かに精確な地点座標にもかかわらず、当該配達地点は、その地理座標を僅かに変更するだけで郵便住所の場合よりも容易に改竄することが可能である。したがって、犯行者は、正確な郵便住所によって発注手続時に別の同居人であると偽って主張でき、配達地点としてそれに固有の受取装置を付与できる。追跡可能な登録簿なしでは、この犯行者を突きとめることは困難である。
【0007】
最後に、ドローン自体が、破壊行為又は窃盗の対象になり得る。ドローンは、配達時に人間によって捕獲され得る故意に選択された小さい航空機である。最も簡単な場合には、荷物の配達時に、レティアリヌス網闘士の網に匹敵する網が、ドローンに投げられ得る。これにより、当該ドローンは、必然的に墜落し窃盗に曝される。場合によっては複数回使用されるために保持されている秘密暗号鍵が、当該ドローンを制御するソフトウェア内に含まれている場合、このような窃盗は非常に危険である。当該秘密暗号鍵の信頼性が、当該制御ソフトウェアを読み取ることによって低下し得る。
【0008】
配達用ドローンによる空路からの全自動の配達に関する公式な議論では、全自動の配達を望まない配達、配達物の略奪、ドローンの破壊行為及びドローンの窃盗といった不正行為から保護する理論的に実行可能な多数の計画が提唱されている。当該公式の議論では、精確な航行のための計画も提唱されている。さらに、どのようにして壊れやすい中身を有する小包又は荷物が、全自動のシステムによって配達され得るかが提唱されている。しかし、全ての計画は共通して、必要な詳細に至らない提案であるか、又は人工知能及び航行を支援するシステムを使用するための非常に多大な資本投資を必要とする計画である。また、公式に議論された多くの計画では、小包及び荷物を配達するためにドローンとのドッキング操縦を実行しなければならない機械装置を備えたシステムが提唱されている。
【0009】
独国特許出願公開第102014105583号明細書には、荷物をドローンから受け取るため、水平に移動可能なステージとして、垂直に移動可能なステージとして又は剪断機構として構成されている装置が開示されている。この場合、ドローンが、握手の場合のように小包又は荷物を手渡すことが提唱されている。小包又は荷物の全自動の配達を快く受け入れている多数の通常の受取人が住んでいるときに初めて、全自動の配達が、配達人から受取人までの効率的な運用が可能である。この場合、複数の受取人が、より密集して住んでいるほど、効率性が向上する。高層の不動産では、例えば人口密度のあまり高くない地域の場合よりも、全自動の配達システムが、その長所をより良好に発揮できる。高層の不動産では、より少ない所得の受取人が、より高い潜在性で住んでいる。自動化された小包の配達又は荷物の配達を受け入れるための装置を設置する場合、当該設置は、さらにドローンとの機構的に複雑な協働も実行される必要があり、このような受取装置の高いコストで失敗に終わることが予測される。さらに、建物の正面に配置される必要がある当該装置は、機構的に複雑になり得る。これは、その固定に関係する。1メートルの張り出し部分の場合でも、1メートルの長さの場合に、3kgまでの小包を受け取りでき、したがって30Nmの回転モーメントが発生する装置のために必要な壁面取付用金具は、比較的高価である。簡単な磁性金属板を有する同様に簡単なマジックテープ(登録商標)から成る面ファスナーが、配達すべき小包又は荷物に巻き付けられるように、ドローンによる小包又は荷物の未来の自動配達が実行されることが予測され得る。この場合、ドローンは、 電気絶縁芯を内包し且つ端部に存在する電磁石を有する凧糸のような細い縄を介して小包又は荷物に繋がれている。この場合、電磁石が、配達すべき小包又は荷物を取り巻いている面ファスナーの金属板に張り付く。配達の直前に、ドローンは、小型の細い縄インチによって凧糸のような細い縄を2mの長さ以上に伸ばし、当該荷物が、電磁石を外すことによって正確に投下されるように、当該ドローンは、自動飛行操縦によって当該細い縄に吊るされている当該小包又は荷物を中空で操縦し中空に停止させる。したがって、この投下操縦は、火星探査機を既に使用された「スカイクレーン」によって火星表面に着陸させることに或る程度似ている。
【0010】
ドローンが引っ掛かるか、又は、ドローンを不正に捕獲するために受取人によって当該ドローンをその細い縄で引き寄せようとする場合、当該ドローンは、当該細い縄をウインチの領域内で外し、したがって逃れることができる。現時点では、米国のボストン・ダイナミック社による非常に複雑な移動が自律的に実行されるような初期型のロボットが、把握可能な範囲内に存在するときに、巧みな飛行操縦によるこの細い縄による配達は実現される。ドローンの期待すべき非常に機敏な機動性と、配達用の細い縄を破棄する可能性とによって、ドローンの捕獲又はドローンの破壊行為の危険の第1のハードルが乗り越えられる。
【0011】
独国特許出願公開第102015104052号明細書には、配達物を無人の輸送装置によって配達するための方法が開示されている。この公開明細書には、受取装置の地理座標の必要な精度の問題が言及されている。ここでも、ペアリング又は英語で「pairing」と呼ばれる近距離航行のための方法の使用が言及されている。最後に、ドローンと受取装置とが、コード化された通信によって権限に関して交信することも記載されている。当該ペアリングは、独国特許出願公開第102015104052号明細書では広い表現で開示されている。この場合、例えばWLAN、ブルートゥース(登録商標)及びUMTSネットワークの今日の非常に広い帯域幅の信号のような、あらゆる種類の信号送信が可能である。2,400MHzの周波数範囲で約10cmの範囲内の波長を有する一般的なWLAN、ブルートゥース(登録商標)及びUMTSの非常に短い波長は、同様に精確な範囲内での近距離のトラッキングに対しては確かに原理的に可能であるが、あまり適しない。何故なら、10cmの空間分解能は、むしろ不十分であるからである。
【0012】
非常に様々な遠距離航行及び近距離航行並びに権限情報の交信の計画が存在する。その結果、当業者は、それぞれの計画に適合した配達を選択できる。しかし、可能な限り短期間にドローンによる空路からの小包又は荷物の全自動の配達を可能な限り大規模に普及させなければならないならば、独国特許出願公開第102015104052号明細書で言及されている、小包又は荷物用の受取装置内の機械式の駆動部のような機械化を可能な限り少なくし、場合によっては例えば接続のような構成を可能な限り少なくする計画を、コンピュータネットワーク又は個人の識別情報及び地理座標の設定に変更ことが必要である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
【文献】独国特許出願公開第102014105583号明細書
【文献】独国特許出願公開第102015104052号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
それ故に、本発明の課題は、少ない機械化と少ない構成コストとによって構成され稼働される空路によって配達される小包又は荷物用の受取装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明の課題は、小包又は荷物を入れるための開口部を有する天候から保護する受取ボックスと、好ましくは赤外線領域内で発信し、当該受取ボックス内で天候から保護するように配置されていて、信号の発信時に当該開口部を照射する光学式信号装置と、無線送信信号を受信するための装置と、暗号鍵のような認証情報及び配達情報を有線受信、光受信又は無線受信するための装置とを備える、空路によって配達される小包又は荷物用の受取装置によって解決される。この場合、ドローンによる接近時に、このドローンが、信号を発信し、このドローンが、この信号によって認識し、無線送信信号を受信するための当該装置が、当該ドローンのこの信号を受信し、当該光学式信号装置が、認証情報を有線受信、光受信又は無線受信するための当該装置によって予め承認されたコード信号を発信し、当該光学式信号装置が、コード信号の発信時に当該開口部を当該信号によって照射することによって、受取装置が、コード信号によって当該受取装置自体を当該ドローンに認識させる。さらに、好適な構成が、請求項1に対する従属請求項に記載されている。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】小包又は荷物用の受取装置に接近して配達中のドローンを細い縄又はワイヤーに吊るされている小包と共に示す。
【
図2】小包又は荷物を配達した直後の
図1によるドローン及び受取装置を示す。
【
図3.1】小包又は荷物用の別の受取装置に接近して配達中のドローンを外された細い縄に吊るされている小包を共に示す。
【
図3.2】配達直後の
図3.1によるドローン及び受取装置を示す。
【
図4】さらなる小包又は荷物を受け取るための受取装置に接続されているバッグを有する
図3による受取装置を示す。
【
図5】認証情報を有する注文請書からQRコードを読み取る一般的な窓に組み込まれた受取装置を示す。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図1には、小包1をドローン100によって受取装置200に配達する状況が示されている。空路によって配達される小包又は荷物用の受取装置200の第1の実施の形態は、以下の構成要素を有する:まず、小包又は荷物を入れるための開口部202を有する天候から保護する受取ボックス201と、さらに光学式信号装置、ここでは赤外線領域内で信号を発信し、天候から保護
するように受取ボックス201内に配置されていて、信号の発信時に開口部202を照射する発光ダイオード204とである。近づくドローン100の認証情報のような無線送信信号を受信するための装置207も存在する。小包1又は荷物の適切な配達用の受取装置200を提供するため、暗号鍵のような認証情報を有線受信、光受信又は無線受信するための装置208が存在する。インターネット・インフラストラクチャーへの接続に依存しないようにするため、認証情報を有線受信、光受信又は無線受信するための装置208は、簡単なバーコードリーダー又はQRコード(登録商標)リーダー等であることが提唱されている。光学情報が、コード化された符号及び数列として当該バーコードリーダー又はQRコード(登録商標)リーダー等によって送信され得る。いわゆるモノのインターネット(IoT)の機器は、コンピュータプログラム(ソフトウェア)の更新をほとんど必要としないアプリケーションを特徴とする。弱点は、近づいてくる配達に関する情報を必要に応じて収集するために、不正にコンピュータに侵入するクラッカー又はハッカーによって使用され得ることである。したがって、インターネットへの接続なしに受取装置200を稼働させることが可能であり、サイバー攻撃に対する安全性に起因して有益であり得る。ドローン100による接近時に、このドローン100が、電磁波の印101によって示された信号を発信し、この信号によってこのドローン100を近くの受取装置200に認識させ、無線送信信号を受信するための装置207が、このドローン100のこの信号を受信することが提唱されている。このため、光学式信号装置、ここでは発光ダイオード204が、認証情報を有線式に、光学式に又は無線式に受信するための装置208によって予め規定されたコード信号204′を発信する。当該光学式信号装置が、信号の発信時に開口部202を信号204′によって照射することによって、受取装置200が、当該信号204′によってドローン100に認識させ得る。
【0018】
ドローン100は、受取装置200に近づく直前にこのドローン100内に存在するクレーンのウインチを操作することによって細い縄2又はワイヤーに吊るされている小包1を、約1~2m程度降下させ、損傷行為及び横奪から保護するように受取装置200に接近させる。このドローン100は、適切な飛行操縦によって小包1を前もって適切に移動させる。その結果、小包1は、電磁石103を解除することによって僅かな加速度と僅かな力とで細い縄2から外され、受取装置200の開いている受取ボックス201内に到達する。
【0019】
ドローン100の飛行接近中に、このドローン100は、既に説明し且つここでは電磁波の印101で示されているように、ユーザに固有の識別コードと、秘密暗号鍵に相当する公開鍵によって暗号化された一回限りの別のコードとを発信する。当該一回限りのコードは、発信されたそれぞれの信号が異なり、それ故に傍受装置によって複製され得ないために使用される。公開秘密鍵が、小包1の配達前に交換されてある。受信後に、受取装置200が、小型コンピュータ203を用いて当該ユーザに固有の識別コードを秘密暗号鍵によって復号化する。この秘密暗号鍵も、小包1の配達の前に交換されてある。受取装置200によってここで受信されたユーザに固有の識別コードが、予め交換されたユーザに固有のコードと一致する場合、受取装置200は、赤外線領域内で発光する発光ダイオード204によってユーザに固有の識別コードを発信し、さらに最初の公開暗号鍵によって暗号化されている一回限りのコードを発信する。赤外線領域内で発光するこの発光ダイオード204は、再び暗号化されたユーザに固有の識別コードの発信時に受取ボックス201を照射し、この受取ボックス201の開口部202を縁取りし且つつや消しされた光透過性のリング206も照射する。このリング206は、光学式信号装置、ここでは赤外線発光ダイオード204の光を散乱させる。受取ボックス201を縁取りし且つつや消しされた光透過性の当該リング206又は当該縁取り部分は、ドローン100を十分な精度で受取装置200に接近させることを支援する。この場合、ドローン100が、図示されなかった180°カメラを用いて正確に暗号化された信号を発信する目的地だけを目指す方式で、このドローン100は、光学航法を用いて航行する。
【0020】
図2には、ドローン100によって小包1を配達した直後の場面が示されている。このとき、この小包1は、天候から保護
するように受取装置200内に置かれている。この小包1は、ユーザによってこの受取装置200から取り出され得る。ドローン100は、細い縄2又はワイヤーを電磁石103によって引き込み、別の配達のためにこのドローン100の出発地点に帰還航行する。細い縄2が、ここに図示されなかったドローン100のロータに絡まって墜落することを回避するため、代わりに、電磁石103が、ドローン100自体に装着され、細い縄2が、このドローン100から外されることが提唱され得る。この場合には、投下された細い縄片又はワイヤー片が、ドローン100によるそれぞれの配達品に繋がったままである。
【0021】
図3.1には、配達飛行中に別の受取装置300に接近しているドローン100が示されている。この別の受取装置300は、可動な引き出し302を天候から保護されている受取ボックス301内に有する。この引き出し302は、主に2つの機能を有する。第一に、引き出し302は、開かれた、すなわち引き出された状態で、引き出し302内に下ろすべき小包1用の一種の捕捉かごを形成する。引き出し302が、引き出された状態で上に向かって開いていることによって、ドローン100にとっては、配達操縦が、
図1に示されている配達操縦よりも簡単に実行できる。しかしながら、小包1を配達するためのこの方法においても、当該配達は、火星探査で既に問題なく使用されたいわゆる「スカイクレーン」によって対象物を降下させることに似ている。ここに図示された場面では、 ことが提唱されている。当該配達でも不当な横奪から保護するため、ドローン100は、小包を細い縄2又はワイヤーで吊り下げている。細い縄2又はワイヤーが、配達の直後にここでは図示されなかったドローン100のロータに絡まないように、当該細い縄2又はワイヤーは一緒に投下され、当該配達時に廃棄されることが提唱されている。この場合、投下された回転式ウインチが、細い縄2又はワイヤーをドローン100のロータから離れるように手繰り寄せる。小包1が配達されると、ドローン100が、このことを受取装置300に信号で知らせ、この受取装置300が、引き出し302を再び閉めることが提唱されている。これにより、小包1は、天候又は風によって当該受取装置の開口部内に吹き付けられ得る雨から保護されている。引き出し302の当該自動的な引き込みは、受取装置300の適切なセンサによって起動されてもよい。配達の試みが、ドローン100のセンサから見て成功していない場合に、受取装置300が、引き出し302を早く閉めることを回避するため、ドローン100が、当該閉めるための命令を受取装置300に与えることが提唱されている。
図1及び
図2の受取装置200のように、この受取装置も、コンピュータ303と、無線送信された信号を受信するための装置307と、認証情報を有線受信、光受信又は無線受信するための装置308とを有する。
【0022】
図3.2には、小包1の配達直後の
図3.1に示された場面が示されている。受取装置300の引き出し302が、矢印によって示されているように閉められていて、ドローン100が、配達地点から離れる。
【0023】
図4には、
図3.1及び3.2による受取装置300の別の構成が示されている。ここに示された受付装置300は、追加の回収バッグ303又はさらなる小包を収容するための装置を有する。この場合、引き出し302が受け取った小包1が、後方に摺動する。その結果、当該直接に受け取った小包1は、回収バッグ303内に又はさらなる小包を収容するための装置内に送られる。この回収バッグ303又はさらなる小包を収容するための装置には、短い期間内のランダムな複数回の配達時に、受付装置300が塞がられず、それ故にさらなる小包を返送せずに済む利点がある。
図4には、小包1′が、どのようにして回収バッグ303内に既に存在しているかが示されている。
【0024】
図5には、異なる別の受取装置400が示されている。この受取装置400は、バルコニーのパラペットに取り付ける代わりに、窓用エアコンのように、所定の窓5に組み込まれている。概略を説明するため、どのようにして受取装置400が、認証情報、暗号鍵及び場合によっては配達情報を取得するのか、どのように請求書又は印刷された注文請書が、
機械判読可能な光学式コード405を有するかが示されている。このコード405には、小包1又は荷物をドローン100によって受取装置400に配達することを目的としたユーザに固有の識別コードを暗号化するための第1の公開秘密鍵と、さらに配達用のユーザに固有の識別コードと、小包1又は荷物をドローン100によって受取装置400に配達することを目的とした配達中に当該ドローン100の配達情報を復号化するための第2の公開秘密鍵とが含まれている。印刷された注文確認書の代わりに、航空券又はコンサート券が、移動電話機600に送信されるように、当該情報をコード405としてこの配達の時点に対して有効な手続きによって送信することも可能である。小包1の配達時の相互認証が、コード405内の当該情報によって実行され得る。
【0025】
配達時の受取所400とドローン100との間の当該相互認証のためのこの手続きは、以下のように進行する:
ユーザに固有の識別コードと、第2の公開暗号鍵に相当する公開鍵によって暗号化された一回限りの別のコードとが、ドローン100によって最初のステップで発信される。当該発信された信号は、近くのそれぞれの受取局によって受信されるが、既定の受取所だけによって復号化される。当該暗号化されたユーザに固有の識別コードと、当該一回限りの別のコードとが、当該規定の受取所400によって受信される。その結果、当該暗号化されたユーザに固有の識別コードが、当該第2の公開秘密鍵によって復号化される。その後に、当該受取所400によって受信されたユーザに固有の識別コードが、予め交換されたユーザに固有のコードと一致するときに、当該ユーザに固有の識別コードと、第1の公開秘密鍵によって暗号化されている一回限りの別のコードとが、当該受取所400によって発信される。この場合、当該受取所400による当該コードの発信は、赤外線領域内で発光する発光ダイオード404によって有益に実行される。
【0026】
図5の受取装置400は、ここでは内側で開けることのできる郵便ポストのように構成されている。この場合、受取所400を開けるため、ノブ410及び錠前411が存在する。次いで、ここでは示されなかった小包1が、当該開けられた受取所400から取り出され得る。この受取所400も、コンピュータ403並びに無線送信された信号を受信するための装置407及び認証情報を有線受信、光受信又は無線受信するための装置408を有する。
【0027】
図6には、異なる別の受取装置500が示されている。この受取装置500は、
図5の受取装置400に似ているが、引き出し502を有する。ここでは示されなかった小包1が、この引き出し502によって後方に向かって住居内に持ち込まれ得る。好適な場合では、クッション又は柔らかいパッドが、住居内の受取所500の下に設置されている。受け取られた小包1が、当該クッション又は柔らかいパッド上に落下し得る。引き出し502には、複数の小包1が、短期間に連続して受け取られ得る利点がある。この受取所も、コンピュータ503並びに無線送信された信号を受信するための装置507及び認証情報を有線受信、光受信又は無線受信するための装置508を有する。
【0028】
最後に、
図7には、受取所を初期設定するための概要が示されている。受取所400の正確な地理座標が、この受取所400の初期設定時に既知でなく、航行のために適した電子機器を受取所400内に事前に設置する必要もないので、初期設定、すなわち配達サービス業者に対する受取所400の届け出が、以下のように実行され得る:
まず、初期設定すべき受取所400のユーザが、配達サービス業者で登録される。当該登録は、インターネットによって、電話によって、営業所において口頭で、又は文書で実行され得る。次いで、ユーザに固有のコードが、登録時に配達サービス業者によって当該ユーザに通知される。当該ユーザに固有のコードは、
機械判読可能な光学式コードとして、電子コードの形態で又は文書若しくは口頭で配達サービス業者によって通知される数字列によって送信され得る。当該初期設定の直前に、当該ユーザが、移動電話機600によって当該配達サービス業者の既定の電話番号に電話する。この場合、当該移動電話機600は、受取装置400の位置のすぐ近くに存在する。接続が確立されると、当該ユーザは、当該移動電話機のキーボードによって当該ユーザに固有のコードを入力する。この場合、当該配達サービス業者は、好ましくは、GSM(汎欧州デジタル移動電話方式の)トラッキングのいわゆる拡張観測時間差法(Enhanced Observed Time Difference-Methode(EOTD))によって当該ユーザに固有のコードの確認後に当該電話した端末機、ここでは移動電話機600の位置を特定する。この場合、移動電話機600は、信号601を発信する。当該信号601の経過時間差Lz1,Lz2及びLz3が測定される。この方式のトラッキングが、アンテナ柱GSM1,GSM2及びGSM3に対する経過時間差Lz1,Lz2及びLz3によって概略的に示されている。当該方式のトラッキングの場合、GSMネットワークの異なる複数の送信アンテナ柱に対する無線信号の複数の経過時間差が、当該トラッキングのために評価される。GPSトラッキングを実行すること、又は、GPSとWLANとから成る組み合わせたトラッキングを実行することも可能である。WLANトラッキングの場合、正確な地理座標が既知である既知のWLANネットワークが、トラッキングアシストとして使用される。
【0029】
当該通話に対する代わりとして、URLの構成要素としてのユーザに固有のコードによってインターネットのURLを呼び出すことも提唱されている。しかし、この場合には、URLを呼び出す機器が、受取所の位置に直接に配置されていて、さらにウェブサイトの記述言語としてのHTML5内の対応するジャバスクリプト命令によって可能であるように、地理情報を問い合わせに自動的に付加できることが保証される必要がある。
なお、本願は、特許請求の範囲に記載の発明に関するものであるが、他の態様として以下の構成も包含し得る:
1.
-小包(1)又は荷物を入れるための開口部(202)を有する天候から保護される受取ボックス(201,301)と、
-好ましくは赤外線領域内で信号(204′)を発信し、前記受取ボックス(201)内で天候から保護されるように配置されていて、信号の発信時に前記開口部(202)を照射する光学式信号装置(204)と、
-無線送信信号を受信するための装置(207)と、
-暗号鍵のような認証情報及び配達情報を有線受信、光受信又は無線受信するための装置(208)とを備える、空路によって配達される小包(1)又は荷物用の受取装置(200,300,400,500)において、
-ドローン(100)による接近時に、このドローン(100)が、信号を発信し、このドローン(100)が、この信号によって認識し、
-無線送信信号を受信するための前記装置(207)が、前記ドローンのこの信号を受信し、
-前記光学式信号装置(204)が、認証情報を有線受信、光受信又は無線受信するための前記装置(208)によって予め承認されたコード信号(204′)を発信し、
-前記光学式信号装置(204)が、コード信号(204′)の発信時に前記開口部(202)を前記信号によって照射することによって、受取装置(200,300,400,500)が、コード信号(204′)によって前記受取装置(200,300,400,500)自体を前記ドローン(100)に認識させる当該受取装置。
2.
前記開口部(202)は、つや消しされた光透過性のリング(206)によって包囲されていて、このリング(206)は、前記光学式信号装置(204)の光を散乱させる上記1に記載の受取装置。
3.
前記認証情報を有線受信、光受信又は無線受信するための前記装置(208)は、光学式コード又はバーコード若しくはQRコード(登録商標)又は当該コードに匹敵する機械判読可能なコードを読み取るための装置である上記1又は2に記載の受取装置。
4.
前記天候から保護される受取ボックス(301)の裏面が、複数の小包又は荷物用の回収バック(303)又は捕捉装置に接続されている上記1~3のいずれか1つに記載の受取装置。
5.
前記天候から保護される受取ボックス(301)は、移動可能な引き出し(302)を有する上記1~3のいずれか1つに記載の受取装置。
6.
窓(5)に組み込み可能に構成されているか又はバルコニーのパラペットに固定するための装置を有する上記1~5のいずれか1つに記載の受取装置。
7.
上記1~6のいずれか1つに記載の受取装置の位置座標を初期設定するための方法において、
-ユーザを配達サービス業者で登録し、
-ユーザに固有のコードを登録時に前記配達サービス業者によってユーザに通知し、
-前記ユーザによって移動電話機を用いて前記配達サービス業者の既定の電話番号に電話し、このとき、前記移動電話機は、前記受取装置の位置のすぐ近くに存在し、
-前記ユーザによって前記移動電話機のキーボードを用いて前記ユーザに固有のコードを入力し、このとき、前記配達サービス業者は、前記ユーザに固有のコードの確認後に、好ましくはGSMトラッキング拡張観測時間差法(EOTD)によって、場合によっては別の地理座標を導き可能であるWLANデータを使用してトラッキングを実行する当該方法。
8.
上記1~6のいずれか1つに記載の受取装置の位置座標を初期設定するための方法において、
-ユーザを配達サービス業者で登録し、
-ユーザにリンク(URL)を提供し、
-ユーザによって移動電話機を用いて前記リンクを起動し、このとき、前記移動電話機は、前記受取装置の位置のすぐ近くに存在し、
-トラッキング情報を前記配達サービス業者によって要求する当該方法。
9.
小包又は荷物をドローンによって認証された受取装置に配達するために相互認証するための方法において、
-小包又は荷物の配達を開始する発注手続き時に機械式に読み取り可能で且つ印刷可能なコードを前記ドローンのオペレータによって通知し、
このとき、前記機械式に読み取り可能で且つ印刷可能なコードは、以下の情報である、-前記小包又は荷物を前記ドローンによって前記受取装置に配達する目的でユーザに固有の識別コードを暗号化するための第1の公開暗号鍵と、
-配達用のユーザに固有の識別コードと、
-前記小包又は荷物を前記ドローンによって前記受取装置に配達する目的で配達中に前記ドローンの配達情報を復号化するための第2の秘密暗号鍵とを有し、
-前記機械式に読み取り可能で且つ印刷可能なコードを前記受取装置のユーザによって印刷し、
-前記機械式に読み取り可能で且つ印刷可能なコードを前記受取装置によって読み取る当該方法。
10.
ドローンによる小包又は荷物の配達時の配達認証を実行するための方法であって、
上記9に記載の方法による認証情報が交換される当該方法において、
-ユーザに固有の識別コードと、第2の秘密暗号鍵に相当する公開鍵によって暗号化された別の一回限りのコードとを前記ドローンによって発信し、
-当該暗号化されたユーザに固有の識別コードと別の一回限りのコードとを受取装置によって受信し、
-当該暗号化されたユーザに固有の識別コードを前記受取装置によって第2の公開暗号鍵を用いて復号化し、
-受信されたユーザに固有の識別コードが、予め交換されたユーザに固有の識別コードと一致するときに、前記ユーザに固有の識別コードと、前記第1の公開暗号鍵によって暗号化された前記別の一回限りのコードとを発信する当該方法。
【符号の説明】
【0030】
1 小包
1′ 小包
2 細い縄/ワイヤー
5 窓
6 注文請書
100 ドローン
101 電磁波の印
103 磁石
200 受取装置
201 受取ボックス
202 開口部
203 コンピュータ
204 発光ダイオード
204′ 信号
206 リング
207 無線送信された信号を受信するための装置
208 認証情報を有線受信、光受信又は無線受信するための装置
300 受取装置
301 受取ボックス
302 引き出し
303 回収バッグ
307 無線送信された信号を受信するための装置
308 認証情報を有線受信、光受信又は無線受信するための装置
400 受取装置(受取所)
403 コンピュータ
405 コード
407 無線送信された信号を受信するための装置
408 認証情報を有線受信、光受信又は無線受信するための装置
410 ノブ
411 錠前
450 コード
500 受取装置
502 引き出し
503 コンピュータ
507 無線送信された信号を受信するための装置
508 認証情報を有線受信、光受信又は無線受信するための装置
600 移動電話機
601 信号
700 注文請書
Lz1 時間差
Lz2 時間差
Lz3 時間差
GSM1 GSMマスト
GSM2 GSMマスト
GSM3 GSMマスト