(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-04
(45)【発行日】2022-10-13
(54)【発明の名称】タイマを管理する方法、情報を伝送する方法、端末装置、及びネットワーク装置
(51)【国際特許分類】
H04W 72/12 20090101AFI20221005BHJP
H04W 28/04 20090101ALI20221005BHJP
【FI】
H04W72/12 150
H04W28/04 110
(21)【出願番号】P 2020535097
(86)(22)【出願日】2017-12-29
(86)【国際出願番号】 CN2017120128
(87)【国際公開番号】W WO2019127465
(87)【国際公開日】2019-07-04
【審査請求日】2020-06-24
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【氏名又は名称】吉田 昌司
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【氏名又は名称】出口 智也
(74)【代理人】
【識別番号】100120385
【氏名又は名称】鈴木 健之
(72)【発明者】
【氏名】シー、コン
【審査官】齋藤 浩兵
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2017/047445(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0289733(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第102355334(CN,A)
【文献】OPPO,Remaining issues on bandwidth part configuration and activation[online],3GPP TSG RAN WG1 #91 R1-1719975,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_91/Docs/R1-1719975.zip>,2017年12月01日
【文献】Huawei, HiSilicon,SPS enhancement for V2V[online],3GPP TSG-RAN WG1#84b R1-162122,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_84b/Docs/R1-162122.zip>,2016年04月15日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
タイマを管理する方法であって、端末装置に適用され、
前記端末装置が第1物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を取得することと、
セル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)で前記第1PDCCHをスクランブルする場合、前記端末装置がタイマを停止又は起動又は再起動するかどうかを決定し、前記タイマは準静的スケジューリング(SPS)タイマであることと、を含み、
前記タイマを停止又は起動又は再起動するかどうかを決定することは、
前記端末装置が第2条件を満たす場合、前記タイマを起動又は再起動すると決定し、前記第2条件は前記端末装置が前記タイマを起動するかどうかを判断するための基準であることを含み、
前記端末装置が第2条件を満たす場合、前記タイマを起動又は再起動すると決定することは、
前記端末装置が、SPSリソースが配置されていると決定した場合、前記タイマを起動又は再起動することを含み、
前記SPSタイマが作動している時、配置されたSPSリソースは如何なる伝送の実行にも使用され
ず、
前記タイマを停止又は起動又は再起動するかどうかを決定することは、
前記端末装置が第1条件を満たす場合、前記タイマを停止すると決定し、前記第1条件は前記端末装置が前記タイマを停止するかどうかを判断するための基準であることを含み、
前記端末装置が第1条件を満たす場合、前記タイマを停止すると決定することは、
前記端末装置が、前記第1PDCCHに対応するハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセスが前記第1PDCCHによってスケジューリングされたリソースを使用する前に、SPS RNTIでスクランブルされたPDCCHによってスケジューリングされたリソースを使用してアップリンクデータの送信を行ったと決定した場合、前記タイマを停止し、
又は、
前記端末装置が、前記端末装置の前記第1PDCCHに対応するハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセスが前記第1PDCCHによってスケジューリングされたリソースを使用する前に、SPSリソースを使用してアップリンクデータの送信を行ったと決定した場合、前記タイマを停止することを含むことを特徴とする、タイマを管理する方法。
【請求項2】
前記端末装置がSPSリソースが配置されていると決定した場合、前記タイマを起動又は再起動することは、
前記端末装置が、SPSリソースが配置され且つ前記端末装置の前記SPSリソースはアクティブ化されていると決定した場合、前記タイマを起動又は再起動することを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記タイマを停止又は起動又は再起動するかどうかを決定する前に、前記方法は更に、
前記端末装置が前記ネットワーク装置から送信された設定情報を受信し、前記設定情報は前記端末装置が前記タイマを停止又は起動又は再起動するかどうかを決定することに用いられることを含み、
前記タイマを停止又は起動又は再起動するかどうかを決定することは、
前記端末装置が前記設定情報に基づいて、前記タイマを停止又は起動又は再起動するかどうかを決定することを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記端末装置が前記ネットワーク装置から送信された設定情報を受信することは、
前記端末装置が前記ネットワーク装置から送信された無線リソース制御(RRC)シグナリングを受信し、前記RRCシグナリングは前記設定情報を含むことを含むことを特徴とする請求項
3に記載の方法。
【請求項5】
前記タイマを停止又は起動又は再起動するかどうかを決定する前に、前記方法は更に、
前記端末装置がSPSリソースにおいてネットワーク装置に新しいデータを送信し、又はSPS無線ネットワーク一時識別子でスクランブルされた第2PDCCHによってスケジューリングされたリソースにおいてネットワーク装置に再送データを送信することと、
前記端末装置が前記タイマを起動することと、を含むことを特徴とする請求項1~
4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
端末装置であって、請求項1~
5のいずれか1項に記載の方法を実行することに用いられる端末装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願実施例は通信分野に関し、より具体的に、データを再送する方法、端末装置、及びネットワーク装置に関する。
【背景技術】
【0002】
新しいエアインタフェース(NR、New Radio)では、準静的スケジューリング(SPS、Semi-Persistent Scheduling)タイマが定義されている。具体的には以下のことが定義されている。
【0003】
1.1つの再送データ/新しい伝送データが、準静的リソース、又は準静的無線ネットワーク一時識別子(RNTI、Radio Network Temporary Identifier)に基づいてスケジューリングされた動的リソースにおいて送信される場合、該タイマが起動する。
【0004】
2.該タイマが作動している時、ユーザが現時点で準静的リソースを持っている場合、ユーザは如何なる伝送もしない。
【0005】
3.該タイマが作動している時、ユーザが準静的RNTIに基づいてスケジューリングされた動的リソースを受信した場合、該タイマは停止又は起動し、そして上記1.に基づいて該タイマを再起動する。
【0006】
しかし、該タイマはセル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI、Cell Radio Network Temporary Identifier)に基づいてスケジューリングされた動的リソースを取得した後、SPSタイマの関係規定に関与せず、既存のシステムフレームとの互換性は比較的に弱い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
タイマを管理する方法、情報を伝送する方法、端末装置、及びネットワーク装置を提供する。SPSタイマと既存のシステムフレームとの互換性が効果的に高められることができる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1態様はタイマを管理する方法を提供し、端末装置に適用され、前記端末装置は準静的スケジューリング(SPS)タイマを備え、
前記方法は、
前記端末装置が、セル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)でスクランブルされた第1物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を受信した後、前記SPSタイマを停止又は起動するかどうかを決定することを含む。
【0009】
本願実施例では、端末装置が第1PDCCHを受信した後、C-RNTIでスケジューリングされた動的リソースに基づいて該SPSタイマを起動又は停止又は起動することができ、それによって、SPSタイマと既存のシステムフレームとの互換性が効果的に高められる。
【0010】
幾つかの可能な実現方式では、前記SPSタイマを停止又は起動するかどうかを決定することは、
前記端末装置が第1条件を満たす場合、前記SPSタイマを停止すると決定し、前記第1条件は前記端末装置が前記第1PDCCHを取得した後に前記SPSタイマを停止するかどうかを判断するための基準であることを含む。
【0011】
幾つかの可能な実現方式では、前記端末装置が第1条件を満たす場合、前記SPSタイマを停止すると決定することは、
前記端末装置が、前記第1PDCCHに対応するハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセスが前記第1PDCCHによってスケジューリングされたリソースを使用する前に、SPS RNTIでスクランブルされたPDCCHによってスケジューリングされたリソースを使用してアップリンクデータの送信を行ったと決定した場合、前記SPSタイマを停止することを含む。
【0012】
幾つかの可能な実現方式では、前記端末装置が第1条件を満たす場合、前記SPSタイマを停止すると決定することは、
前記端末装置が、前記端末装置の前記第1PDCCHに対応するハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセスが前記第1PDCCHによってスケジューリングされたリソースを使用する前に、SPSリソースを使用してアップリンクデータの送信を行ったと決定した場合、前記SPSタイマを停止することを含む。
【0013】
幾つかの可能な実現方式では、前記端末装置が第1条件を満たす場合、前記SPSタイマを停止すると決定することは、
前記端末装置が前記SPSタイマが作動していると決定した場合、前記SPSタイマを停止することを含む。
【0014】
幾つかの可能な実現方式では、前記SPSタイマを停止又は起動するかどうかを決定することは、
前記端末装置が第2条件を満たす場合、前記SPSタイマを起動又は再起動すると決定し、前記第2条件は前記端末装置が前記第1PDCCHを取得した後に前記SPSタイマを起動するかどうかを判断するための基準であることを含む。
【0015】
幾つかの可能な実現方式では、前記端末装置が第2条件を満たす場合、前記SPSタイマを起動又は再起動すると決定することは、
前記端末装置がSPSリソースが配置されていると決定した場合、前記SPSタイマを起動又は再起動することを含む。
【0016】
幾つかの可能な実現方式では、前記端末装置がSPSリソースが配置されていると決定した場合、前記SPSタイマを起動又は再起動することは、
前記端末装置が、SPSリソースが配置され且つ前記端末装置の前記SPSリソースはアクティブ化されていると決定した場合、前記SPSタイマを起動又は再起動することを含む。
【0017】
幾つかの可能な実現方式では、前記SPSタイマを停止又は起動するかどうかを決定する前に、前記方法は更に、
前記端末装置が前記ネットワーク装置から送信された設定情報を受信し、前記設定情報は前記端末装置が前記第1PDCCHを取得した後に前記SPSタイマを停止又は起動するかどうかを決定することに用いられることを含み、
前記SPSタイマを停止又は起動するかどうかを決定することは、
前記端末装置が前記設定情報に基づいて前記SPSタイマを停止又は起動するかどうかを決定することを含む。
【0018】
幾つかの可能な実現方式では、前記端末装置が前記ネットワーク装置から送信された設定情報を受信することは、
前記端末装置が前記ネットワーク装置から送信された無線リソース制御(RRC)シグナリングを受信し、前記RRCシグナリングは前記設定情報を含むことを含む。
【0019】
幾つかの可能な実現方式では、前記SPSタイマを停止又は起動するかどうかを決定する前に、前記方法は更に、
前記端末装置がSPSリソースにおいてネットワーク装置に新しいデータを送信し、又はSPS無線ネットワーク一時識別子でスクランブルされた第2PDCCHによってスケジューリングされたリソースにおいてネットワーク装置に再送データを送信することと、
前記端末装置が前記SPSタイマを起動することと、を含む。
【0020】
第2態様は情報を伝送する方法を提供し、
ネットワーク装置がセル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)でスクランブルされた第1物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を前記端末装置に送信することを含む。
【0021】
幾つかの可能な実現方式では、前記ネットワーク装置がセル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)でスクランブルされた第1物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を前記端末装置に送信する前に、前記方法は更に、
前記ネットワーク装置が前記端末装置に設定情報を送信し、前記設定情報は前記端末装置が前記第1PDCCHに示されたリソースを取得した後に前記端末装置の準静的スケジューリング(SPS)タイマを停止又は起動するかどうかを決定することに用いられることを含む。
【0022】
幾つかの可能な実現方式では、前記ネットワーク装置が前記端末装置に設定情報を送信することは、
前記ネットワーク装置が前記端末装置に無線リソース制御(RRC)シグナリングを送信し、前記RRCシグナリングは前記設定情報を含むことを含む。
【0023】
幾つかの可能な実現方式では、前記ネットワーク装置がセル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)でスクランブルされた第1物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を前記端末装置に送信する前に、前記方法は更に、
前記ネットワーク装置が準静的スケジューリング(SPS)リソースにおいてネットワーク装置から送信された新しいデータを受信し、又はSPS無線ネットワーク一時識別子でスクランブルされた第1PDCCHによってスケジューリングされたリソースにおいて前記端末装置から送信された再送データを受信することを含む。
【0024】
第3態様は端末装置を提供し、前記端末装置は準静的スケジューリング(SPS)タイマを備え、
前記端末装置は、
セル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)でスクランブルされた第1物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を受信することに用いられる送受信ユニットと、
前記SPSタイマを停止又は起動するかどうかを決定することに用いられる処理ユニットと、を備える。
【0025】
第4態様は、ネットワーク装置を提供し、
セル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)でスクランブルされた第1物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を前記端末装置に送信することに用いられる送受信ユニットを備える。
【0026】
第5態様は端末装置を提供し、前記端末装置は準静的スケジューリング(SPS)タイマを備え、
前記端末装置は、
セル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)でスクランブルされた第1物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を受信することに用いられる送受信機と、
前記SPSタイマを停止又は起動するかどうかを決定することに用いられるプロセッサと、を備える。
【0027】
第6態様は、ネットワーク装置を提供し、
セル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)でスクランブルされた第1物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を前記端末装置に送信することに用いられる送受信機を備える。
【0028】
第7態様はコンピュータプログラムを記憶するためのコンピュータ可読媒体を提供し、該コンピュータプログラムは、上記第1態様又は第2態様の方法実施例を実行するための命令を含む。
【0029】
第8態様はコンピュータチップを提供し、入力インタフェース、出力インタフェース、少なくとも1つのプロセッサ、メモリを備え、前記プロセッサは前記メモリにおけるコードを実行することに用いられ、前記コードが実行される時、前記プロセッサは上記第1態様におけるタイマを管理する方法における、端末装置によって実行される各過程を実現できる。
【0030】
第9態様はコンピュータチップを提供し、入力インタフェース、出力インタフェース、少なくとも1つのプロセッサ、メモリを備え、前記プロセッサは前記メモリにおけるコードを実行することに用いられ、前記コードが実行される時、前記プロセッサは上記第2態様における情報を伝送する方法における、ネットワーク装置によって実行される各過程を実現できる。
【0031】
第10態様は通信システムを提供し、前述した前記端末装置とネットワーク装置を備える。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【
図2】
図2は本願実施例のタイマを管理する方法の模式的なフローチャートである。
【
図3】
図3は本願実施例の情報を伝送する方法の模式的なフローチャートである。
【
図4】
図4は本願実施例の端末装置の模式的なブロック図である。
【
図5】
図5は本願実施例の他の1つの端末装置の模式的なブロック図である。
【
図6】
図6は本願実施例のネットワーク装置の模式的なブロック図である。
【
図7】
図7は本願実施例の他の1つのネットワーク装置の模式的なブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
【0034】
図1に示すように、通信システム100は端末装置110とネットワーク装置120を備えてもよい。ネットワーク装置120はエアインタフェースを介して端末装置110と通信できる。端末装置110とネットワーク装置120との間はマルチサービス伝送をサポートする。
【0035】
理解されるように、本願実施例は通信システム100で例示的な説明をするだけであり、本願実施例はこれには限定されない。すなわち、本願実施例の技術案は、各種の通信システム、例えば、ロングタームエボリューション(LTE、Long Term Evolution)システム、LTE時分割二重(TDD、Time Division Duplex)、ユニバーサル移動体通信システム(UMTS、Universal Mobile Telecommunication System)等に適用できる。説明の便利のために、以下の説明では、本願実施例は第5世代移動通信技術(5G、5-Generation)の新しいエアインタフェース(NR、New Radio)通信システムを例にして説明を行う。
【0036】
本願はネットワーク装置と端末装置を参照しながら各実施例を説明する。
【0037】
ネットワーク装置120はネットワーク側の任意の、信号を送信又は受信するためのエンティティを指してもよい。例えば、マシンタイプ通信(MTC)のユーザ装置、LTEにおける進化型基地局(eNB又はeNodeB、Evolutional Node B)、5Gネットワークにおける基地局装置等であってもよい。
【0038】
尚、端末装置110は任意の端末装置であってもよい。具体的に、端末装置110は、無線アクセスネットワーク(RAN、Radio Access Network)を介して1つ又は複数のコアネットワーク(Core Network)と通信でき、アクセス端末、ユーザ機器(UE、User Equipment)、加入者ユニット、加入者局、移動局、トラバーサー、遠隔局、遠隔端末、移動機器、ユーザ端末、端末、無線通信機器、ユーザエージェント、又はユーザ装置と称されてもよい。例えば、セルラー方式の電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(SIP、Session Initiation Protocol)電話、ワイヤレスローカルループ(WLL、Wireless Local Loop)局、パーソナルデジタルアシスタント(PDA、Personal Digital Assistant)、無線通信機能を備えたハンドヘルド装置、計算装置又は無線モデムに接続された他の処理装置、車載装置、ウェアラブル装置及び5Gネットワークにおける端末装置等であってもよい。
【0039】
新しいエアインタフェース(NR、New Radio)では、準静的スケジューリング(SPS、Semi-Persistent Scheduling)タイマが定義されている。具体的には以下のことが定義されている。
【0040】
1.1つの再送データ/新しい伝送データが、準静的リソース、又は準静的無線ネットワーク一時識別子(RNTI、Radio Network Temporary Identifier)に基づいてスケジューリングされた動的リソースにおいて送信される場合、該タイマが起動する。
【0041】
2.該タイマが作動している時、ユーザが現時点で準静的リソースを持っている場合、ユーザは如何なる伝送もしない。
【0042】
3.該タイマが作動している時、ユーザが準静的RNTIに基づいてスケジューリングされた動的リソースを受信した場合、該タイマは起動又は停止又は起動し、そして上記1.に基づいて該タイマを再起動する。
【0043】
しかし、該タイマは、セル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI、Cell Radio Network Temporary Identifier)に基づいてスケジューリングされた動的リソースに伴って起動又は停止又は起動することはなく、既存のシステムフレームとの互換性は比較的に弱い。
【0044】
そこで、本願実施例では、タイマを管理する方法を提出し、SPSタイマと既存のシステムフレームとの互換性が効果的に高められることができる。
【0045】
図2は本願実施例のタイマを管理する方法の模式的なフローチャートである。
【0046】
図2に示すように、該方法は以下の210~220のステップを含む。
【0047】
210、端末装置は、C-RNTIでスクランブルされた第1物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH、Physical Downlink Control Channel)を受信する。
【0048】
220、該端末装置は端末装置のSPSタイマを停止又は起動するかどうかを決定する。
【0049】
理解されるように、本願実施例では、ネットワーク装置と端末装置とが接続された後(connected)、端末装置はC-RNTI又はSPS-RNTIを介してPDCCHをデスクランブルし、スケジューリング情報を取得する。それによって、スケジューリング情報に基づいて物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH、Physical Downlink Shared Channel)のリソース位置を決定し、そして該PDSCHリソース位置においてダウンリンクデータを取得する。
【0050】
更に理解されるように、端末装置がC-RNTIを介してPDCCHをデスクランブルし、スケジューリング情報を取得し、それによって取得したリソースは、動的スケジューリングリソースであり、端末装置がSPS-RNTIを介してPDCCHをデスクランブルし、スケジューリング情報を取得し、それによって取得したリソースは、準静的スケジューリング(SPS)リソース(例えば、SPSをアクティブ化した後のリソース)であってもよく、動的リソース(例えば、再送のためのリソース)であってもよい。
【0051】
既存技術では、SPSタイマが作動している時、該端末装置が準静的RNTIに基づいてスケジューリングされた動的リソースを受信した場合、タイマはまず停止し、それから再起動する。該SPSタイマがセル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI、Cell Radio Network Temporary Identifier)に基づいてスケジューリングされた動的リソースを受信した後、SPSタイマの関係規定に関与していない。
【0052】
本願実施例では、端末装置が該第1PDCCHを受信した後、C-RNTIに基づいてスケジューリングされた動的リソースに伴って該SPSタイマを起動又は停止又は起動することができ、それによって、SPSタイマと既存のシステムフレームとの互換性が効果的に高められる。
【0053】
以下は、端末装置が該第1PDCCHを受信した後、該SPSタイマが停止又は起動する実現方式を説明する。
【0054】
1つの実施例では、該端末装置が事前設定の条件を満たす場合、該SPSタイマを停止又は起動すると決定し、該事前設定の条件は該端末装置が該第1PDCCHを取得した後に該SPSタイマを停止又は起動するかどうかを判断するための基準である。
【0055】
以下は、端末装置が該第1PDCCHを受信した後、該SPSタイマが停止する実現方式を例示的に説明する。
【0056】
選択肢として、該端末装置が第1条件を満たす場合、該SPSタイマを停止すると決定し、該第1条件は該端末装置が該第1PDCCHを取得した後に該SPSタイマを停止するかどうかを判断するための基準である。
【0057】
例えば、該端末装置が、該第1PDCCHに対応するハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセスが該第1PDCCHによってスケジューリングされたリソースを使用する前に、SPS RNTIでスクランブルされたPDCCHによってスケジューリングされたリソースを使用してアップリンクデータの送信を行ったと決定した場合、該SPSタイマを停止する。
【0058】
また例えば、該端末装置が、該端末装置の該第1PDCCHに対応するハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセスが該第1PDCCHによってスケジューリングされたリソースを使用する前に、SPSリソースを使用してアップリンクデータの送信を行ったと決定した場合、該SPSタイマを停止する。
【0059】
また例えば、該端末装置が、該SPSタイマが作動していると決定した場合、該SPSタイマを停止する。
【0060】
理解されるように、本願実施例では該SPSタイマ作動(即ち起動)の実現方式については具体的な限定をしない。例えば、該端末装置が該SPSタイマを停止又は起動するかどうかを決定する前に、該端末装置はSPSリソースにおいてネットワーク装置に新しいデータを送信し、又はSPS無線ネットワーク一時識別子でスクランブルされた第2PDCCHによってスケジューリングされたリソースにおいてネットワーク装置に再送データを送信してもよく、これにより、該端末装置は該SPSタイマを起動する。
【0061】
以下は、端末装置が該第1PDCCHを受信した後、該SPSタイマが停止する実現方式を例示的に説明する。
【0062】
選択肢として、該端末装置が第2条件を満たす場合、該SPSタイマを起動又は再起動すると決定し、該第2条件は該端末装置が該第1PDCCHを取得した後に該SPSタイマを起動するかどうかを判断するための基準である。
【0063】
例えば、該端末装置がSPSリソースが配置されていると決定した場合、該SPSタイマを起動又は再起動する。
【0064】
更に、該端末装置が、SPSリソースが配置され且つ該端末装置の該SPSリソースはアクティブ化されていると決定した場合、該SPSタイマを起動又は再起動する。
【0065】
理解されるように、上記の、該端末装置が事前設定の条件を満たす場合に該SPSタイマを停止又は起動すると決定する具体的な実施例は、単に例示的な記載であり、本願実施例はこれに限らない。
【0066】
他の1つの実施例では、該端末装置が該SPSタイマを停止又は起動するかどうかを決定する前に、該ネットワーク装置から送信された設定情報を受信してもよく、該設定情報は該端末装置が該第1PDCCHを取得した後に該SPSタイマを停止又は起動するかどうかを決定することに用いられる。
【0067】
これにより、該端末装置は該設定情報に基づいて該SPSタイマを停止又は起動するかどうかを決定する。
【0068】
図3は本願実施例の情報を伝送する方法の模式的なフローチャートである。
【0069】
具体的に、
図3に示すように、該方法は以下の310~330のステップを含む。
【0070】
310、該ネットワーク装置は該端末装置に設定情報を送信し、該設定情報は該端末装置が該第1PDCCHを取得した後に該SPSタイマを停止又は起動するかどうかを決定することに用いられる。
【0071】
320、該ネットワーク装置は該端末装置に該第1PDCCHを送信する。
【0072】
330、該端末装置は該設定情報に基づいて該SPSタイマを停止又は起動するかどうかを決定する。
【0073】
更に、該端末装置は該ネットワーク装置から送信された無線リソース制御(RRC)シグナリングを受信し、該RRCシグナリングは該設定情報を含む。
【0074】
図4は本願実施例の端末装置400の模式的なブロック図である。理解されるように、該端末装置は準静的スケジューリング(SPS)タイマを備える。
具体的に、
図4に示すように、該端末装置400は、
セル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)でスクランブルされた第1物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を受信することに用いられる送受信ユニット410と、
該SPSタイマを停止又は起動するかどうかを決定することに用いられる処理ユニット420と、を備える。
【0075】
選択肢として、該処理ユニット420は具体的に、
第1条件を満たす場合、該SPSタイマを停止すると決定し、該第1条件は該端末装置が該第1PDCCHを取得した後に該SPSタイマを停止するかどうかを判断するための基準であることに用いられる。
【0076】
選択肢として、該処理ユニット420はより具体的に、
該第1PDCCHに対応するハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセスが該第1PDCCHによってスケジューリングされたリソースを使用する前に、SPS RNTIでスクランブルされたPDCCHによってスケジューリングされたリソースを使用してアップリンクデータの送信を行ったと決定した場合、該SPSタイマを停止することに用いられる。
【0077】
選択肢として、該処理ユニット420はより具体的に、
該端末装置の該第1PDCCHに対応するハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセスが該第1PDCCHによってスケジューリングされたリソースを使用する前に、SPSリソースを使用してアップリンクデータの送信を行ったと決定した場合、該SPSタイマを停止することに用いられる。
【0078】
選択肢として、該処理ユニット420はより具体的に、
該SPSタイマが作動していると決定した場合、該SPSタイマを停止することに用いられる。
【0079】
選択肢として、該処理ユニット420はより具体的に、
第2条件を満たす場合、該SPSタイマを起動又は再起動すると決定し、該第2条件は該端末装置が該第1PDCCHを取得した後に該SPSタイマを起動するかどうかを判断するための基準であることに用いられる。
【0080】
選択肢として、該処理ユニット420はより具体的に、
SPSリソースが配置されていると決定した場合、該SPSタイマを起動又は再起動することに用いられる。
【0081】
選択肢として、該処理ユニット420はより具体的に、
SPSリソースが配置され且つ該端末装置の該SPSリソースはアクティブ化されていると決定した場合、該SPSタイマを起動又は再起動することに用いられる。
【0082】
選択肢として、該送受信ユニット410は更に、
該SPSタイマを停止又は起動するかどうかを決定する前に、該ネットワーク装置から送信された設定情報を受信することに用いられ、該設定情報は該端末装置が該第1PDCCHを取得した後に該SPSタイマを停止又は起動するかどうかを決定することに用いられ、該処理ユニット420はより具体的に、
該設定情報に基づいて該SPSタイマを停止又は起動するかどうかを決定することに用いられる。
【0083】
選択肢として、該送受信ユニット410は具体的に、
該ネットワーク装置から送信された無線リソース制御(RRC)シグナリングを受信し、該RRCシグナリングは該設定情報を含むことに用いられる。
【0084】
選択肢として、該送受信ユニット410は更に、
該処理ユニット420が該SPSタイマを停止又は起動するかどうかを決定する前に、SPSリソースにおいてネットワーク装置に新しいデータを送信し、又はSPS無線ネットワーク一時識別子でスクランブルされた第2PDCCHによってスケジューリングされたリソースにおいてネットワーク装置に再送データを送信することに用いられ、該処理ユニット420は更に該SPSタイマを起動することに用いられる。
【0085】
本願実施例では、送受信ユニット410は送受信機によって実現されてもよく、処理ユニット420はプロセッサによって実現されてもよい。
図5に示すように、端末装置500はプロセッサ510、送受信機520、及びメモリ530を備えてもよい。メモリ530は指示情報を記憶することに用いられてもよく、更にプロセッサ510の実行するコード、命令等を記憶することに用いられてもよい。端末装置500における各構成要素はバスシステムを介して相互接続され、バスシステムはデータバスを備える他、更に電源バス、制御バス及び状態信号バスを備える。
【0086】
図5に示す端末装置500は前述の
図2の方法実施例における端末装置によって実現される各過程を実現でき、重複を避けるために、ここでは更に詳しく説明することをしない。すなわち、本願実施例における方法実施例はプロセッサ及び送受信機によって実現されてもよい。
【0087】
図6は本願実施例のネットワーク装置600の模式的なブロック図である。
【0088】
具体的に、
図6に示すように、該ネットワーク装置600は、
セル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)でスクランブルされた第1物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を該端末装置に送信することに用いられる送受信ユニット610を備える。
【0089】
選択肢として、該送受信ユニット610は更に、
セル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)でスクランブルされた第1物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を該端末装置に送信する前に、該端末装置に設定情報を送信することに用いられ、該設定情報は該端末装置が該第1PDCCHに示されたリソースを取得した後に該端末装置の準静的スケジューリング(SPS)タイマを停止又は起動するかどうかを決定することに用いられる。
【0090】
選択肢として、該送受信ユニット610は具体的に、
該端末装置に無線リソース制御(RRC)シグナリングを送信し、該RRCシグナリングは該設定情報を含むことに用いられる。
【0091】
選択肢として、該送受信ユニット610は更に、
セル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)でスクランブルされた第1物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を該端末装置に送信する前に、準静的スケジューリング(SPS)リソースにおいてネットワーク装置から送信された新しいデータを受信し、又はSPS無線ネットワーク一時識別子でスクランブルされた第1PDCCHによってスケジューリングされたリソースにおいて該端末装置から送信された再送データを受信することに用いられる。
【0092】
本願実施例では、送受信ユニット610は送受信機によって実現されてもよい。
図7に示すように、ネットワーク装置700はプロセッサ710、送受信機720、及びメモリ730を備えてもよい。メモリ730は指示情報を記憶することに用いられてもよく、更にプロセッサ710の実行するコード、命令等を記憶することに用いられてもよい。ネットワーク装置700における各構成要素はバスシステムを介して相互接続され、バスシステムはデータバスを備える他、更に電源バス、制御バス及び状態信号バスを備える。
【0093】
図7に示すネットワーク装置700は前述の
図2の方法実施例におけるネットワーク装置によって実現される各過程を実現でき、重複を避けるために、ここでは更に詳しく説明することをしない。すなわち、本願実施例における方法実施例はプロセッサ及び送受信機によって実現されてもよい。
【0094】
実現過程において、本願実施例における方法実施例の各ステップはプロセッサにおけるハードウェアの集積論理回路又はソフトウェア形式の命令で遂行できる。より具体的に、本願実施例に開示される方法のステップは、ハードウェアデコードプロセッサで遂行し、又はデコードプロセッサにおけるハードウェア及びソフトウェアモジュールの組み合わせで遂行するように直接具現されてもよい。ソフトウェアモジュールはランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み出し専用メモリ、プログラム可能読み出し専用メモリ又は電気消去可能プログラム可能メモリ、レジスタ等の本分野で成熟している記憶媒体に位置してもよい。該記憶媒体はメモリに位置し、プロセッサがメモリにおける情報を読み取り、そのハードウェアと組み合わせて上記方法のステップを遂行する。
【0095】
理解されるように、本願実施例で言及されるプロセッサは信号を処理する能力を有する集積回路チップである可能性があり、本願実施例に開示される各方法、ステップ及び論理ブロック図を実現又は実行することができる。例えば、上記のプロセッサは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP、digital signal processor)、特定用途向け集積回路(ASIC、application specific integrated circuit)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA、field programmable gate array)又は他のプログラマブルロジックデバイス、トランジスタロジックデバイス、個別ハードウェアコンポーネント等であってもよい。また、汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよく、又は該プロセッサは更に如何なる通常のプロセッサ等であってもよい。
【0096】
尚、本願実施例で言及されるメモリは揮発性メモリ又は不揮発性メモリであってもよく、又は、揮発性メモリと不揮発性メモリの両方を含んでもよい。不揮発性メモリは読み出し専用メモリ(ROM、read-only memory)、プログラム可能読み出し専用メモリ(PROM、programmable ROM)、消去可能プログラム可能読み出し専用メモリ(EPROM、erasable PROM)、電気的消去可能プログラム可能読み出し専用メモリ(EEPROM、electrically EPROM)又はフラッシュメモリであってもよい。揮発性メモリはランダムアクセスメモリ(RAM、random access memory)であってもよく、外部キャッシュメモリとして使用される。理解されるように、上記メモリは例示的であって制限的なものではなく、例えば、本願実施例におけるメモリは更に、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM、static RAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM、dynamic RAM)、シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM、synchronous DRAM)、ダブルデータレートシンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(DDR SDRAM、double data rate SDRAM)、拡張型シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(ESDRAM、enhanced SDRAM)、シンクリンクダイナミックランダムアクセスメモリ(SLDRAM、synch link DRAM)及びダイレクトラムバスランダムアクセスメモリ(DR RAM、Direct Rambus RAM)等であってもよい。すなわち、本明細書に説明されるシステム及び方法のメモリはこれらのメモリ及び任意の他の適切なタイプのメモリを含むが、これらに限らないように意図されている。
【0097】
最後に、本願実施例及び特許請求の範囲において使用される用語は単に特定の実施例を説明するためのものであり、本願実施例を制限するためのものではない。
【0098】
例えば、本願実施例及び特許請求の範囲において使用される単数形の「1つ」、「前記」、「上記」及び「該」は、前後の文脈によって他の意味が明確に示された場合を除き、複数形も含むように意図されている。
【0099】
また例えば、文脈によっては、ここで使用される「…時」は、「もし」又は「…の場合」又は「決定に応じて」又は「検出に応じて」という意味に解釈されてもよい。それと類似して、文脈によっては、「もし…決定」又は「もし…(説明した条件又は事件を)検出」という表現は、「決定された時」又は「決定に応じて」又は「(説明した条件又は事件を)検出する時」又は「(説明した条件又は事件を)検出することに応じて」という意味に解釈されてもよい。
【0100】
当業者が意識できるように、本明細書に開示される実施例で記載される各例示的なユニット及びアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、又はコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアの組み合わせで実現できる。これらの機能をハードウェアそれともソフトウェア方式で実行するかは、技術案の特定応用及び設計制約条件によって決定される。当業者は各特定応用に応じて異なる方法でここの説明される機能を実現することができるが、このような実現は本願実施例の範囲を超えるものと見なされるべきではない。
【0101】
当業者が明確に理解できるように、説明を容易且つ簡単にするために、上記説明されたシステム、装置及びユニットの具体的な動作過程は、前述の方法実施例における対応する過程を参照でき、ここでは詳細な説明は省略する。
【0102】
本出願の提供する幾つかの実施例において、理解されるように、開示されるシステム、装置及び方法は他の方式で実現されてもよい。例えば、上記の装置実施例は単に模式的なものであって、例えば、説明したユニットの区分は論理的な機能区分に過ぎず、実際の実施では別の区分方式があってもよく、例えば、複数のユニット又はコンポーネントが組み合わせられても、又は別のシステムに統合されてもよく、又は幾つかの特徴が省略されても、又は実行されなくてもよい。一方、表示又は検討される相互間の結合又は直接結合又は通信接続は、幾つかのインタフェース、装置又はユニットを介した間接結合又は通信接続であってもよく、電気的、機械的、又は他の形態であってもよい。
【0103】
分離部材として説明された前記ユニットは物理的に分離したものであってもでなくてもよく、ユニットとして表示された部材は物理ユニットであってもでなくてもよく、即ち、一箇所に位置してもよく、又は複数のネットワークユニットに分散されてもよい。実際の需要に応じてその一部又は全部のユニットを選択して、本願実施例の目的を実現してもよい。
【0104】
また、本願実施例における各機能ユニットは1つの処理ユニットに統合されてもよく、各ユニットは独立して物理的に存在してもよく、2つ又は2つ以上のユニットが1つのユニットに統合されてもよい。
【0105】
もしソフトウェア機能ユニットの形で実現され、そして独立した製品として販売又は使用される場合、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されてもよい。このような理解に基づき、本願実施例の技術案の本質又は従来技術に貢献する部分、又は該技術案の一部はソフトウェア製品の形式で具現されてもよく、該コンピュータソフトウェア製品は1つの記憶媒体に記憶され、そして該コンピュータソフトウェア製品は、1台のコンピュータ装置(パーソナルコンピュータ、サーバ又はネットワーク装置等であってもよい)に本願実施例に記載の方法の全部又は一部のステップを実行させるための若干の命令を含む。前述の記憶媒体は、USBディスク、リムーバブルハードディスク、読み出し専用メモリ、ランダムアクセスメモリ、磁気ディスク又は光ディスク等の、プログラムコードを記憶できる各種の媒体を含む。
【0106】
以上の内容は本願実施例の具体的な実施形態に過ぎず、本願の保護範囲を制限するためのものではなく、当業者が本願に開示される技術的範囲内において容易に想到し得る変更や置換は、いずれも本願実施例の保護範囲内に含まれるべきである。従って、本願実施例の保護範囲は、特許請求の範囲に記載の保護範囲に準じるべきである。