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特許7153092自動車分野および一般的なボックスのための迅速接続取付けシステム。
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  • 特許-自動車分野および一般的なボックスのための迅速接続取付けシステム。 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-04
(45)【発行日】2022-10-13
(54)【発明の名称】自動車分野および一般的なボックスのための迅速接続取付けシステム。
(51)【国際特許分類】
   B60R 11/06 20060101AFI20221005BHJP
【FI】
B60R11/06
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2020566908
(86)(22)【出願日】2019-05-23
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-10-28
(86)【国際出願番号】 IT2019050115
(87)【国際公開番号】W WO2019234776
(87)【国際公開日】2019-12-12
【審査請求日】2021-04-26
(31)【優先権主張番号】102018000006171
(32)【優先日】2018-06-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(73)【特許権者】
【識別番号】520462768
【氏名又は名称】バワー ソシエタ ペル アチオーニ
(74)【代理人】
【識別番号】100064012
【弁理士】
【氏名又は名称】浜田 治雄
(72)【発明者】
【氏名】ロルッソ,パスカーレ
【審査官】瀬戸 康平
(56)【参考文献】
【文献】実公平07-007100(JP,Y2)
【文献】実開昭56-059457(JP,U)
【文献】特開平07-009923(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0108025(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60R 11/00-11/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動車分野および一般的なボックスのための迅速接続取付けシステムであって、角柱形容器(2)と、ヒンジ(11)によって角柱形容器(2)に固定されたロック可能なドア(3)と、一端で車両のシャーシTに固定された少なくとも2つの円錐台状ブラケット(5)とを備え、角柱形容器(2)は、少なくとも2つの円錐台状ブラケット(5)と相互に係合するのに適した少なくとも2つの円錐管状ハウジング(21)を備え、円錐台状ブラケット(5)の各々は、管状部(51)から形成され、2つの鏡面ハーフシェル(52)は、管状部(51)と係合することができ、各ハーフシェル(52)は、その端部に、少なくとも2つの円錐台状ブラケット(5)の弾性遮断装置(53)を少なくとも2つの円錐管状ハウジング(21)の内側に備えることを特徴とする自動車分野および一般的なボックスのための迅速接続取付けシステム。
【請求項2】
ハーフシェル(52)は、一致した場合に、円錐管状ハウジング(21)と同等の鏡面を有する円錐台状ブラケット(5)を備えることを特徴とする請求項1に記載の自動車分野および一般的なボックスのための迅速接続取付けシステム。
【請求項3】
2つのハーフシェル(52)は、各ハーフシェル(52)の内側端部にセミウェッジ(521)が配置され、前記セミウェッジ(521)は管状部(51)の一端部に形成された貫通空洞(511)の内側に係合されるのに適し、ハーフシェル(52)の端部に形成された孔(522)を通過したねじ(7)または他の同等の手段によって、前記セミウェッジ(521)に順番に係合され、前記セミウェッジ(521)によって相互に係合されることを特徴とする請求項1または2に記載の自動車分野および一般的なボックスのための迅速接続取付けシステム。
【請求項4】
弾性遮断装置(53)は、少なくとも2つの歯付弾性舌部(53)から形成され、直径方向に配置され、各円錐管状ハウジング(21)の外縁(211)と機械的に係合するのに適していることを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の自動車分野および一般的なボックスのための迅速接続取付けシステム。
【請求項5】
水密キャップ(6)が弾性遮断装置(53)を埋め込むことを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の自動車分野および一般的なボックスのための迅速接続取付けシステム。
【請求項6】
キャップ(6)が、弾性遮断装置(53)の内側に係合してその変形を防止するのに適した円筒形カラー(61)を備えることを特徴とする請求項5に記載の自動車分野および一般的なボックスのための迅速接続取付けシステム。
【請求項7】
キャップ(6)が外部ローレットカラー(611)を備えていることを特徴とし、弾性遮断装置(53)の内部で得られた対応するローレット縁部(531)と係合してキャップ(6)を弾性遮断装置(53)と緊密に係合させるのに好適であることを特徴とする請求項5または6に記載の自動車分野および一般的なボックスのための迅速接続取付けシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明によるシステムは、静的または動的構造への安定した接続を必要とし、任意の用途を意図した、大部分の産業用車両に取り付けられるツールボックスならびに一般的なツールボックスの分野に関する。より具体的には、本発明は、前記ボックスの、車両シャーシ、または一般的なシャーシへの接続システム関する。
【0002】
知られているように、産業用車両だけでなく、トラック、商用車両、バン、トラクタ、トレーラ、セミトレーラ、農業用トレーラ、トレーラおよび付属カート、電気自動車、キャンピングカー、トレーラハウス、またはより一般的には、例えば消火器、工具、および車両または設置場所に役立つ可能性がある他の任意のものなどの様々な性質の一連の工具を格納するためのコンテナを必要とするすべての動的および静的装置に、様々な容量のボックスが取り付けられている。
【0003】
前記ツールボックス、または一般的なボックスは、典型的には熱可塑性プラスチック材料、金属(鋼およびアルミニウム合金)、すなわち、それらの使用から生じる応力に耐えるのに適した材料から作られ、およびほとんどの時間、大気中の物質に曝されるという事実から生じる応力に耐えるのに適した材料から作られており、ボックスが係合される少なくとも2つのブラケットを主にボルトにより、取り外し可能な接続によって、一般に、トラクタまたはトレーラのシャーシに、荷台の下または上に、またはより一般的にはすべての動的または静的装置に結合される。
【0004】
ツールボックスおよび一般的なボックスのための公知の取り付けシステムは、一般に、いくつかの欠点および問題を有し、その中で最も重要なものは、取り付け中に、ボックスの壁を穿孔して、ピンの通過をブラケットと係合させる必要性があることであり、ブラケットは、一般に、ボルト接続による穿孔の後に、または他の方法で、ブラケットに直接溶接されて、車両シャーシまたは構造体に結合される。
【0005】
このように進めると、ツールボックスおよび一般的なボックスの設置は一般的に困難になり、かなりの時間の浪費を伴うだけでなく、資格のある人員を活用する必要性も伴う。さらに、ボックスに穴を開けることは、ボックスの水密性を損なうことになる。
【0006】
公知の取り付けシステムのさらなる欠点は、交通事故などによる破損、または単にメンテナンスの必要性のために、ツールボックスを取り外し、より大きなものと交換する必要がある場合である。すなわち。シャーシからのボックスを取り外す作業は、長時間を要することに加えて、多くの場合、錆および/または酸化を受けやすいボルトをボックスから取り外すために適切な工具の使用を必要とする。
【0007】
本発明は、迅速接続取付けシステムを介して、ツールボックスおよび一般なボックスを車両シャーシまたは一般な構造体に接続することを可能にすることを目的とし、資格のある人員を使用する必要なしに、取り付けおよび取り外し作業を高速化することを可能にする。
【0008】
本発明の更なる目的は、ツールボックスおよび一般的なボックスの接続システムを、車両シャーシまたは一般的な構造体に提供することであり、これはボックスの壁をドリル加工することを意味せず、従ってその水密性を保証することができる。
【0009】
これらの目的は、本発明による、自動車分野および一般なボックスのための迅速接続取付けシステムによって達成され、以下の図面を示す添付図面において、特許分野におけるさらなる発展の非限定的な好ましい実施形態において、以下に記載される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】ドアの一部が取り外された一般的なボックスの等角図である。
図2】接続システムの分解図である。
図3】ボックスおよび迅速接続取付けシステムの分解等角図である。
図4】接続システムおよび対応する円錐台ハウジングの断面図である。
図5】接続システムとねじの形成をしているキャップの等角図である。
【0011】
本発明による迅速接続取付けシステムを備えた車両シャーシまたは動的または静的装置に取付けられるボックスの例は、以下に符号1で示される。
【0012】
角柱形状の容器2のボックス1は、ドア3を備え、簡単なヒンジ11によってボックスに結合され、およびハンドル41によって制御される機械的ロック4によってボックス1の開口をその使用者/所有者のみによって開閉される。
【0013】
図3および図4に示すように、本発明による迅速接続システムは、その端部の1つによって、産業用車両のシャーシ、またはより一般的には動的または静的デバイスに結合される少なくとも1つのブラケット5と、および少なくとも1つの管状ハウジング21とを含み、少なくとも1つのブラケット5と係合するに適した形状のハウジング21は、角柱形容器2の内側に形成されている。
【0014】
図2に示すように、各々の円錐台状ブラケット5は、その長さが円錐形管状ハウジング21の深さに等しいこと、およびハーフシェル52が、それらの端部に、弾性変形によって、円錐形の管状ハウジング21の開口端211に機械的に係合するのに適した弾性遮断装置53を備えていることを特徴とする、管状部51および2つの鏡面状のハーフシェル52で形成されている。
【0015】
ハーフシェル52は、管状部51のシャーシTに接続されていない端部に近接して形成された貫通空洞511によって実現される単純な機械的インターロックを介して、管状部51に結合することができることを特徴とし、この場合、鏡面状セミウェッジ521が各ハーフシェル52内に形成され、このようにして、2つの鏡面状ハーフシェル52は、一旦、管状部51の対応する空洞511内に係合されると、円錐台状ブラケット5全体を形成することに寄与する。ネジ7または他の同等の保持システムは、2つのハーフシェル52の結合を安定に維持するのに寄与する。
【0016】
ねじ7または他の同等のシステムはまた、鏡面状ウェッジ521と共に構造的安全機能を有し、偶発的な荷重が鏡面状ウェッジ521を引き裂いてボックス1の偶発的な取り外しを引き起こすことを防止する。
【0017】
管状部51は、共通の接続手段を介してシャーシTに結合されている。ハーフシェル52が管状部51に接続されると、円錐台状ブラケット5全体を形成するために、円錐台状ブラケット5を円錐形管状ハウジング21内で摺動させることによってボックス1を取り付けることが可能である。
【0018】
円錐台状ブラケット5のストローク中、円錐状管状ハウジング21内で弾性遮断装置53は、円錐台状ブラケット5の端部で、円錐台状ブラケット5がストロークを終了したときにのみ終了する弾性収縮を受ける。円錐台状ブラケット5の端部に配置された弾性遮断装置53は、対応する円錐形管状ハウジング21の開口端211から出て、開口端211上でそれ自体を活性化することにより、ボックス1の位置を固定することができる。
【0019】
弾性遮断装置53が円錐形管状ハウジング21の開口端211から円錐台状ブラケット5から出た後、水密性を保証すること以上に、弾性遮断装置53内に係合するキャップ6内に形成された円筒形カラー61によって、弾性遮断装置53の静止位置を維持するのを助ける目的を有するキャップ6でその弾性変形を閉鎖する。
【0020】
図5に示すように、キャップ6は、ローレット611を有し、これにより、この目的のために、カウンター内部ローレット531を有する遮断装置53に取り付けることができる。
【0021】
ボックスを円錐台状ブラケット5から外すには、キャップ6を取り外して、ローレット抵抗に打ち勝つための適度な引抜き力を加え、内側に変形させることにより、弾性遮断装置53を開き、円錐台状ブラケット5をハウジング21から外すことによりボックス1を引き抜くだけでよい。
【0022】
好ましい実施形態では、弾性遮断装置53は、開口端211における各円錐管状ハウジング21の機械的係合に適した、少なくとも2つの直径方向に配置された歯付弾性舌部53からなる。
図1
図2
図3
図4
図5