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特許7153124チャネル検出指示方法、端末及びネットワーク機器
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-04
(45)【発行日】2022-10-13
(54)【発明の名称】チャネル検出指示方法、端末及びネットワーク機器
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/04 20090101AFI20221005BHJP
   H04W 28/04 20090101ALI20221005BHJP
   H04W 28/06 20090101ALI20221005BHJP
   H04W 52/02 20090101ALI20221005BHJP
   H04L 1/16 20060101ALI20221005BHJP
【FI】
H04W72/04 136
H04W28/04 110
H04W72/04 131
H04W28/06 110
H04W52/02 111
H04L1/16
【請求項の数】 16
(21)【出願番号】P 2021500430
(86)(22)【出願日】2019-07-10
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-09-02
(86)【国際出願番号】 CN2019095365
(87)【国際公開番号】W WO2020011181
(87)【国際公開日】2020-01-16
【審査請求日】2021-01-07
(31)【優先権主張番号】201810776801.5
(32)【優先日】2018-07-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】100159329
【弁理士】
【氏名又は名称】三縄 隆
(74)【代理人】
【識別番号】100204386
【弁理士】
【氏名又は名称】松村 啓
(72)【発明者】
【氏名】姜 大▲潔▼
(72)【発明者】
【氏名】▲紀▼ 子超
(72)【発明者】
【氏名】潘 学明
【審査官】篠田 享佑
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-204863(JP,A)
【文献】国際公開第2017/187697(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
H04L 1/16
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1-4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末側に応用されるチャネル検出指示方法であって、
第1物理下り制御チャネルPDCCHを検出することと、
第1PDCCHで未スケジューリングデータの下り制御情報DCIが受信されると、第2PDCCHを検出するか否かを前記未スケジューリングデータの下り制御情報DCIに基づいて決定することとを含
第1物理下り制御チャネルPDCCHを検出することの後には、
前記第1PDCCHで前記未スケジューリングデータの下り制御情報DCIが受信された場合、応答ACK情報をフィードバックすることを更に含む、チャネル検出指示方法。
【請求項2】
前記未スケジューリングデータの下り制御情報DCIの巡回冗長検査CRCは、セル無線ネットワーク一時識別子C-RNTI又は専用RNTIである目標無線ネットワーク一時識別子RNTIによってスクランブルされる、請求項1に記載のチャネル検出指示方法。
【請求項3】
第1物理下り制御チャネルPDCCHを検出することの後には、
記第1PDCCHで前記スケジューリングデータの下り制御情報DCIが受信されていない場合、非応答NACK情報をフィードバックすることを更に含む、請求項1に記載のチャネル検出指示方法。
【請求項4】
第2PDCCHを検出するか否かを前記未スケジューリングデータの下り制御情報DCIに基づいて決定することの開始時間は、
前記未スケジューリングデータの下り制御情報DCIがあるslotの次のslot、
前記未スケジューリングデータの下り制御情報DCIがあるslotの後に、予め定義されて又はネットワーク機器によって設定される時間間隔gapを空けたslot、
ACK情報があるslotの後のM(Mは、正の整数)番目のslotのうちの1つである、請求項3に記載のチャネル検出指示方法。
【請求項5】
前記未スケジューリングデータの下り制御情報DCIは、第1指示フィールドを含み、
前記第1指示フィールドは、前記端末又は前記端末が属する端末グループに対して、
第1伝送時間内に前記第2PDCCHを検出しないこと、
第2伝送時間内に前記第2PDCCHを検出するか否か、
前記第2PDCCHに関する検出パラメータ、
接続状態非連続受信CDRXパラメータ、
前記未スケジューリングデータの下り制御情報DCIと異なる目標シグナリングであって、前記第2PDCCHに関する検出パラメータを指示するための、受信された目標シグナリングに基づいて、前記第2PDCCHを検出すること、のうちの少なくとも1つを指示する、請求項1~4のいずれか1項に記載のチャネル検出指示方法。
【請求項6】
前記未スケジューリングデータの下り制御情報DCIは、専用DCIフォーマットを採用し、
又は、前記未スケジューリングデータの下り制御情報DCIは、所定のスケジューリングDCIフォーマット又は所定の未スケジューリングデータのDCIフォーマットのうちの1つを採用し、
前記未スケジューリングデータの下り制御情報DCIが所定のスケジューリングDCIフォーマットのうちの1つを採用する場合、
前記第1指示フィールドは、
前記所定のスケジューリングDCIフォーマットにおけるハイブリッド自動再送要求プロセス値フィールド、冗長バージョンフィールド、変調符号化スキームフィールド、及びリソースブロック割り当てフィールドのうちの少なくとも1つを含む、請求項5に記載のチャネル検出指示方法。
【請求項7】
前記第1指示フィールドは、前記第2PDCCHに関する検出パラメータが検出パラメータ候補セットのうちの1つであることを指示し、
前記検出パラメータ候補セットが無線リソース制御RRCシグナリングによりネットワーク機器から指示され、
前記第2PDCCHに関する検出パラメータは、検出周期、検出オフセット値、及び検出継続時間のうちの少なくとも1つを含む、請求項5に記載のチャネル検出指示方法。
【請求項8】
第1物理下り制御チャネルPDCCHを検出する第1検出モジュールと、
第1PDCCHで未スケジューリングデータの下り制御情報DCIが受信されると、第2PDCCHを検出するか否かを前記未スケジューリングデータの下り制御情報DCIに基づいて決定する第2検出モジュールと
前記第1PDCCHで前記未スケジューリングデータの下り制御情報DCIが受信された場合、応答ACK情報をフィードバックする第1フィードバックモジュールとを含む、端末。
【請求項9】
ネットワーク機器側に応用されるチャネル検出指示方法であって、
第2PDCCHを検出するか否かを端末に指示する未スケジューリングデータの下り制御情報DCIが搬送される第1物理下り制御チャネルPDCCHを送信することを含
第1物理下り制御チャネルPDCCHを送信することの後には、
第1PDCCHで前記未スケジューリングデータの下り制御情報DCIが受信されたことを前記端末に指示する応答ACK情報を受信することを更に含むチャネル検出指示方法。
【請求項10】
前記未スケジューリングデータの下り制御情報DCIの巡回冗長検査CRCは、セル無線ネットワーク一時識別子C-RNTI又は専用RNTIである目標無線ネットワーク一時識別子RNTIによってスクランブルされる、請求項9に記載のチャネル検出指示方法。
【請求項11】
第1物理下り制御チャネルPDCCHを送信することの後には、
記第1PDCCHで前記スケジューリングデータの下り制御情報DCIが受信されていないことを前記端末に指示する非応答NACK情報を受信することを更に含む、請求項9に記載のチャネル検出指示方法。
【請求項12】
第2PDCCHを検出するか否かを前記未スケジューリングデータの下り制御情報DCIで端末に指示する有効開始時間は、
前記未スケジューリングデータの下り制御情報DCIがあるslotの次のslot、
前記未スケジューリングデータの下り制御情報DCIがあるslotの後に、予め定義されて又はネットワーク機器によって設定される時間間隔gapを空けたslot、
ACK情報があるslotの後のM(Mは、正の整数)番目のslotのうちの1つである、請求項11に記載のチャネル検出指示方法。
【請求項13】
前記未スケジューリングデータの下り制御情報DCIは、第1指示フィールドを含み、
前記第1指示フィールドは、前記端末又は前記端末が属する端末グループに対して、
第1伝送時間内に前記第2PDCCHを検出しないこと、
第2伝送時間内に前記第2PDCCHを検出するか否か、
前記第2PDCCHに関する検出パラメータ、
接続状態非連続受信CDRXパラメータ、
前記未スケジューリングデータの下り制御情報DCIと異なる目標シグナリングであって、前記第2PDCCHに関する検出パラメータを指示するための、受信された目標シグナリングに基づいて、前記第2PDCCHを検出すること、のうちの少なくとも1つを指示する、請求項9~12のいずれか1項に記載のチャネル検出指示方法。
【請求項14】
前記未スケジューリングデータの下り制御情報DCIは、専用DCIフォーマットを採用し、
又は、前記未スケジューリングデータの下り制御情報DCIは、所定のスケジューリングDCIフォーマット又は所定の未スケジューリングデータのDCIフォーマットのうちの1つを採用し、
前記未スケジューリングデータの下り制御情報DCIが所定のスケジューリングDCIフォーマットのうちの1つを採用する場合、
前記第1指示フィールドは、
前記所定のスケジューリングDCIフォーマットにおけるハイブリッド自動再送要求プロセス値フィールド、冗長バージョンフィールド、変調符号化スキームフィールド、及びリソースブロック割り当てフィールドのうちの少なくとも1つを含む、請求項13に記載のチャネル検出指示方法。
【請求項15】
ネットワーク機器は、前記第2PDCCHに関する検出パラメータを少なくとも1つ含む検出パラメータ候補セットを、無線リソース制御RRCシグナリングにより指示し、
前記第1指示フィールドは、前記検出パラメータ候補セットのうちの1つを指示し、
前記第2PDCCHに関する検出パラメータは、検出周期、検出オフセット値、及び検出継続時間のうちの少なくとも1つを含む、請求項13に記載のチャネル検出指示方法。
【請求項16】
第2PDCCHを検出するか否かを端末に指示する未スケジューリングデータの下り制御情報DCIが搬送される第1物理下り制御チャネルPDCCHを送信する第1送信モジュールと、
第1PDCCHで前記未スケジューリングデータの下り制御情報DCIが受信されたことを前記端末に指示する応答ACK情報を受信する第1受信モジュールとを含む、ネットワーク機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2018年7月13日に中国特許庁に提出された中国特許出願201810776801.5の優先権を主張し、その全ての内容が援用によりここに取り込まれる。
本開示は、通信技術分野に係り、特にチャネル検出指示方法、端末及びネットワーク機器に係る。
【背景技術】
【0002】
移動通信システムにおいて、物理下り制御チャネルPDCCH(Physical Downlink Control Channel)の傍受周期、オフセット(offset)及び継続時間(duration)は、ネットワーク機器から無線リソース制御RRC(Radio Resource Control)シグナリングにより端末に通知される。しかし、ネットワーク機器により設定されたPDCCH検出周期は、合理的でない場合がある。例えば、トラフィックパケット到着周期が20msであるが、ネットワーク機器により設定されたPDCCH検出周期が2msである場合、端末が頻繁にPDCCHをブラインド検出することを引き起こすが、グラント情報(アップリンクグラント及びダウンリンクグラントを含む)は、検出されない。このように、端末が非合理的な設定に基づいてPDCCHのブラインド検出を行うことになり、端末の省電力化に不利である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本開示の実施例は、端末がPDCCHを非合理的に検出することによる電力消費問題を解決するために、チャネル検出指示方法、端末及びネットワーク機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
第1態様として、本開示の実施例は、チャネル検出指示方法を提供し、
端末側に応用されるチャネル検出指示方法は、
第1物理下り制御チャネルPDCCHを検出することと、
前記第1PDCCHで非スケジューリング下り制御情報DCIが受信されると、第2PDCCHを検出するか否かを前記非スケジューリングDCIに基づいて決定することとを含む。
【0005】
第2態様として、本開示の実施例は、端末を提供し、
端末は、
第1物理下り制御チャネルPDCCHを検出する第1検出モジュールと、
前記第1PDCCHで非スケジューリング下り制御情報DCIが受信されると、第2PDCCHを検出するか否かを前記非スケジューリングDCIに基づいて決定する第2検出モジュールとを含む。
【0006】
第3態様として、本開示の実施例は、端末を提供し、
プロセッサと、メモリと、前記メモリに格納されて前記プロセッサで実行されるコンピュータプログラムとを含む端末は、
前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行されると、上記のチャネル検出指示方法が実現される。
【0007】
第4態様として、本開示の実施例は、チャネル検出指示方法を提供し、
ネットワーク機器側に応用されるチャネル検出指示方法は、
第2PDCCHを検出するか否かを端末に指示する非スケジューリング下り制御情報DCIが搬送される第1物理下り制御チャネルPDCCHを送信することを含む。
【0008】
第5態様として、本開示の実施例は、ネットワーク機器を提供し、
ネットワーク機器は、
第2PDCCHを検出するか否かを端末に指示する非スケジューリング下り制御情報DCIが搬送される第1物理下り制御チャネルPDCCHを送信する第1送信モジュールを含む。
【0009】
第6態様として、本開示の実施例は、ネットワーク機器を更に提供し、
プロセッサと、メモリと、前記メモリに格納されて前記プロセッサで実行されるコンピュータプログラムとを含むネットワーク機器は、
前記プロセッサが前記コンピュータプログラムを実行すると、上記のチャネル検出指示方法が実現される。
【0010】
第7態様として、本開示の実施例は、記憶媒体を提供し、
コンピュータプログラムが格納されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、
前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、上記のチャネル検出指示方法が実現される、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の効果】
【0011】
このように、本開示の実施例は、上記技術手段によれば、PDCCHを検出するか否かを非スケジューリングDCIで動的に指示することで、端末がPDCCHを検出することがより柔軟になり、不要なPDCCH検出を回避でき、端末の省電力化に有利である。
【0012】
本開示の実施例の技術手段をより明確に説明するために、以下、本開示の実施例の記載に必要とされる図面を簡単に紹介する。明らかに、以下の記載に関する図面は、単に本開示の一部の実施例である。当業者にとって、創造性のある作業をしない前提で、これらの図面から他の図面を得ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本開示の実施例の応用可能な移動通信システムのブロック図である。
図2】本開示の実施例に係る端末に応用されるチャネル検出指示方法のフローチャートである。
図3】本開示の実施例に係る端末のモジュール構造図である。
図4】本開示の実施例に係る端末のブロック図である。
図5】本開示の実施例に係るネットワーク機器に応用されるチャネル検出指示方法のフローチャートである。
図6】本開示の実施例に係るネットワーク機器のモジュール構造図である。
図7】本開示の実施例に係るネットワーク機器のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、添付図面を参照して本開示の例示的な実施例を更に詳細に記載する。本開示の例示的な実施例を図面に示しているが、本開示は、ここで説明した実施例に限定されることなく様々な形態で実現できる。これらの実施例を示すことは、本開示をより徹底的に理解してもらい、本開示の範囲を当業者に全面的に伝えるためである。
【0015】
本開示の明細書及び特許請求の範囲における「第1」、「第2」などの用語は、特定の順序又は前後順を記述するために使用されるのではなく、類似の対象を区別するために使用される。そのように使用されるデータは、本明細書に記載される本開示の実施例が、例えば、本明細書に図示又は記載されるもの以外の順序でも実施できるように、適切に交換されることが理解されるべきである。更に、「含む」及び「有する」という用語ならびにそれらの任意の変形は、非排他的を意図しており、例えば、一連の工程又はユニットを含むプロセス、方法、システム、製品又は装置は、必ずしも明確に列挙されたそれらの工程又はユニットに限定されるものではなく、明確に列挙されていないものや、それらのプロセス、方法、製品又は装置に固有の他の工程又はユニットを含んでもよい。本明細書及び特許請求の範囲において、「及び/又は」は、連結された対象の少なくとも1つを意味する。
【0016】
本明細書で説明される技術は、ロングタームエボリューションLTE(Long Time Evolution)/LTE-A(LTE-Advanced)システムに限定されず、符号分割多元接続CDMA(Code Division Multiple Access)、時分割多元接続TDMA(Time Division Multiple Access)、周波数分割多元接続FDMA(Frequency Division Multiple Access)、直交周波数分割多元接続OFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)、シングルキャリア周波数分割多元接続SC-FDMA(Single-carrier Frequency-Division Multiple Access)及び他のシステムなどの様々な無線通信システムにも使用できる。用語「システム」及び「ネットワーク」は、しばしば交換可能に使用される。本明細書で説明される技術は、以上で言及されたシステム及び無線技術に使用されるのみならず、他のシステム及び無線技術にも使用される。しかしながら、以下の説明は、例示の目的でNR(New Radio)システムを説明し、以下の説明の大部分においてNRという用語が使用されるが、これらの技術は、NRシステムの適用以外の適用にも適用される。
【0017】
以下の説明は、特許請求の範囲に記載された範囲、適用可能性又は構成を限定することなく例を提供する。本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく、論じられた要素の機能及び構成を変更することができる。様々な例は、様々な手順又は構成要素を適切に省略、置換又は追加することができる。例えば、説明された方法は、説明されたものとは異なる順序で実行されてもよく、様々なステップが追加、省略、又は組み合わされてもよい。更に、いくつかの例を基準して説明される特徴は、他の例において組み合わされてもよい。
【0018】
図1を参照する。図1は、本開示の実施例の応用可能な無線通信システムのブロック図を示す。無線通信システムは、端末11とネットワーク機器12とを含む。ここで、端末11は、端末機器又はユーザ端末UE(User Equipment)とも呼ばれる。端末11は、携帯電話、タブレットパソコン(Tablet Personal Computer)、ラップトップコンピュータ(Laptop Computer)、携帯情報端末PDA(Personal Digital Assistant)、モバイルネットワーク機器MID(Mobile Internet Device)、ウェアラブルデバイス(Wearable Device)又は車載機器などの端末側機器である。なお、本開示の実施例において、端末11の具体的なタイプは、限定されない。ネットワーク機器12は、基地局又はコアネットワークである。ここで、上記基地局は、5G以降のバージョンの基地局(例えばgNB、5G NR NBなど)、又は他の通信システムにおける基地局(例えばeNB、WLAN(Wireless Local Area Network)アクセスポイント、又は他のアクセスポイントなど)である。ここで、基地局は、ノードB、発展型ノードB、アクセスポイント、基地トランシーバ局BTS(Base Transceiver Station)、無線基地局、無線トランシーバ、基本サービスセットBSS(Basic Service Set)、拡張サービスセットESS(Extended Service Set)、Bノード、発展型Bノード(eNB)、ホームBノード、ホーム発展型ノードB、WLANアクセスポイント、WiFi(Wireless Fidelity)ノード、又は所属分野における他の何らかの適切な用語で呼ばれてもよい。同様の技術的効果を奏する限り、前記基地局は、特定の技術用語に限定されない。なお、本開示の実施例において、単にNRシステムにおける基地局を例として説明するが、基地局の具体的な種類を限定しない。
【0019】
基地局は、基地局制御装置の制御下で端末11と通信し、様々な例では、基地局制御装置がコアネットワーク又はいくつかの基地局の一部である。いくつかの基地局は、バックホールを通じてコアネットワークと制御情報又はユーザデータを通信することができる。いくつかの例では、これらの基地局のいくつかは、有線又は無線通信リンクであるバックホールリンクを通じて、直接的又は間接的に互いに通信する。無線通信システムは、複数のキャリア(異なる周波数の波形信号)での動作をサポートする。マルチキャリア送信機は、変調された信号を複数のキャリアで同時に伝送することができる。例えば、各通信リンクは、様々な無線技術に従って変調されたマルチキャリア信号である。各変調信号は、異なるキャリアで送信され、制御情報(例えば、参照信号、制御チャネルなど)、オーバーヘッド情報、データなどを搬送する。
【0020】
基地局は、1つ又は複数のアクセスポイントアンテナを介して端末11と無線通信する。各基地局は、それぞれのカバレッジエリアに通信カバレッジを提供する。アクセスポイントのカバレッジエリアは、該カバレッジエリアの一部のみを構成するセクタに分割される。無線通信システムは、マクロ基地局、マイクロ基地局、又はピコ基地局などの異なるタイプの基地局を含む。基地局はまた、セルラー又はWLAN無線アクセス技術などの異なる無線技術を利用する。基地局は、同じ又は異なるアクセスネットワーク又は事業者展開に関連付けられる。異なる基地局のカバレッジエリア(同じ又は異なるタイプの基地局のカバレッジエリア、同じ又は異なる無線技術を利用するカバレッジエリア、又は同じ又は異なるアクセスネットワークに属するカバレッジエリアを含む)は、オーバーラップしてもよい。
【0021】
無線通信システムにおける通信リンクは、アップリンクUL(Uplink)伝送(例えば、端末11からネットワーク機器12への伝送)を搬送するための上りリンク、又はダウンリンクDL(Downlink)伝送(例えば、ネットワーク機器12から端末11への伝送)を搬送するための下りリンクを含む。UL伝送は、逆方向リンク伝送とも呼ばれ、DL伝送は、順方向リンク伝送とも呼ばれる。
【0022】
本開示の実施例は、端末側に応用されるチャネル検出指示方法を提供する。図2に示すように、該方法は、以下のステップを含む。
【0023】
ステップ21において、第1物理下り制御チャネルPDCCHを検出する。
【0024】
ここで、第1PDCCHの傍受パラメータは、ネットワーク機器により設定され、傍受パラメータは、傍受周期、オフセット値、及び継続時間のうちの少なくとも1つを含む。
【0025】
ステップ22において、第1PDCCHで非スケジューリング下り制御情報DCIが受信されると、第2PDCCHを検出するか否かを非スケジューリングDCIに基づいて決定する。
【0026】
上記非スケジューリング(non-Scheduling)下り制御情報DCI(Downlink Control Information)は、第2PDCCHを検出するか否かを端末に指示することができる。このように、非スケジューリングDCIによって端末の検出挙動を動的に指示することで、端末が不要なPDCCH検出を行うことを回避し、端末の消費電力を節約することができる。
【0027】
ここで、上記第1PDCCH検出挙動の決定方式は、第2PDCCH検出挙動の決定方式と同じであっても異なっていてもよく、例えば、第1PDCCHの検出挙動は、直前のPDCCHにおける非スケジューリングDCIに基づいて決定され、又は、第1PDCCHの検出挙動は、目標シグナリング(RRCシグナリングなど)に基づいて決定される。
【0028】
更に、ステップ21の後に、該方法は、第1PDCCHで非スケジューリングDCIが受信されていない場合、受信された目標シグナリングに基づいて第2PDCCHを検出するステップを更に含む。ここで、目標シグナリングは、上記非スケジューリングDCIと異なり、第2PDCCHに関する検出パラメータを指示する。ここで、第2PDCCHに関する検出パラメータは、検出周期、検出オフセット値(offset)及び検出継続時間(duration)のうちの少なくとも1つを含む。ここでいう目標シグナリングには、メディアアクセス制御MAC(Medium Access Control)レイヤ制御エレメントCE(Control Element)、RRCシグナリング等が含まれるが、これらに限定されない。RRCシグナリングを例にとると、端末は、RRCシグナリングにより設定された探索空間(search space)の傍受パラメータに基づいて第2PDCCHを傍受する。
【0029】
ここで、本開示の実施例における第2PDCCHは、少なくとも1つのDCIフォーマット(format)及び/又は少なくとも1つの探索空間に対応する。ここで、DCIフォーマットは、下記表1に示すフォーマットを含むが、これに限定されない。
【0030】
【表1】
【0031】
ここで、DCI format0_0、0_1、1_0、1_1は、スケジューリングDCIであり、その他は、非スケジューリングDCIである。
【0032】
更に、システムは、以下の異なるタイプのPDCCH探索空間(Search space)をサポートし、それらに限られない。
1.Type0-PDCCH共通探索空間:該タイプの探索空間は、残りの最小システム情報RMSI(Remaining Minimum System Information)に対応するPDCCHに対して定義される。該タイプの探索空間で検出されたPDCCHに搬送される下り制御情報DCI(Downlink Control Information)フォーマット(format)は、プライマリセルPcell(Primary Cell)に対応するシステム情報の無線ネットワーク一時識別子SI-RNTI(System Information Radio Network Temporary Identity)でスクランブルされた巡回冗長検査CRC(Cyclic Redundancy Check)を搬送する。
2.Type0A-PDCCH共通探索空間:該タイプの探索空間は、他のシステム情報OSI(Other System Information)に対応するPDCCHに対して定義される。該タイプの探索空間で検出されたPDCCHに搬送されるDCI formatは、プライマリセルPcellに対応するSI-RNTIでスクランブルされたCRCを搬送する。
3.Type1-PDCCH共通探索空間:該タイプの探索空間は、通常PDCCH(又は正常PDCCHと呼ばれる)に対して定義される。該タイプの探索空間で検出されたPDCCHに搬送されるDCI formatは、プライマリセルPcellに対応するランダムアクセスの無線ネットワーク一時識別子RA-RNTI(Radom Access Radio Network Temporary Identity)、一時セルの無線ネットワーク一時識別子TC-RNTI(Temporary Cell Radio Network Temporary Identity)又はセルの無線ネットワーク一時識別子C-RNTI(Cell Radio Network Temporary Identity)でスクランブルされたCRCを搬送する。
4.Type2-PDCCH共通探索空間:該タイプの探索空間で検出されたPDCCHに搬送されるDCI formatは、プライマリセルPcellに対応するページング無線ネットワーク一時識別子P-RNTI(Paging Radio Network Temporary Identity)でスクランブルされたCRCを搬送する。
5.Type3-PDCCH共通探索空間:該タイプの探索空間で検出されたPDCCHに搬送されるDCI formatは、伝送中断無線ネットワーク一時識別子INT-RNTI(Interrupt Transmission Radio Network Temporary Identity)、スロットフォーマットで指示される無線ネットワーク一時識別子SFI-RNTI(Slot Format Indication Radio Network Temporary Identity)、PUSCH伝送電力制御TPC(Transmit Power Control)の無線ネットワーク一時識別子TPC-PUSCH-RNTI(TPC of PUSCH Radio Network Temporary Identity)、PUCCHのTPCの無線ネットワーク一時識別子TPC-PUCCH-RNTI(TPC of PUCCH Radio Network Temporary Identity)、C-RNTI、設定スケジューリングの無線ネットワーク一時識別子CS-RNTI(Configure Scheduling Radio Network Temporary Identity)又は半継続の無線ネットワーク一時識別子SP-RNTI(Semi continuous Radio Network Temporary Identity)でスクランブルされたCRCを搬送する。
6.端末専用探索空間(UE-specific search space):該タイプの検索空間で検出されるPDCCHに搬送されるDCI formatは、C-RNTI、CS-RNTI又はSP-RNTIでスクランブルされたCRCを搬送する。
【0033】
本開示の実施例の第2PDCCHは、上記探索空間の少なくとも1つに対応する。
【0034】
また、本開示の実施例における非スケジューリングDCIの巡回冗長検査CRCは、セル無線ネットワーク一時識別子C-RNTI又は専用RNTIである目標無線ネットワーク一時識別子RNTIによってスクランブルされる。
【0035】
ステップ21の後に、第1PDCCHで非スケジューリングDCIが受信された場合、応答ACK情報をフィードバックするステップ、又は、第1PDCCHで非スケジューリングDCIが受信されていない場合、非応答NACK情報をフィードバックするステップを更に含む。ここで、端末がACK情報のみを送信すると定義すれば、端末は、第1PDCCHで非スケジューリングDCIを受信すると、応答ACK情報をフィードバックするが、第1PDCCHで非スケジューリングDCIが受信されなければ、何らのフィードバック情報も送信しない。端末がNACK情報のみを送信すると定義すれば、端末は、第1PDCCHで非スケジューリングDCIを受信すると、何らのフィードバック情報も送信しないが、第1PDCCHで非スケジューリングDCIが受信されなければ、NACK情報をフィードバックする。端末がACK情報とNACK情報の両方を送信できると定義すれば、端末は、第1PDCCHで非スケジューリングDCIを受信すると、応答ACK情報をフィードバックするが、第1PDCCHで非スケジューリングDCIが受信されなければ、NACK情報をフィードバックする。
【0036】
上記ステップ22の開始時間、即ち、非スケジューリングDCIで端末の傍受挙動を指示する第1指示フィールドの発効時間は、以下のうちの1つである。
非スケジューリングDCIがあるslotの次のslot:端末が非スケジューリングDCIを受信した後の次のslotである。
非スケジューリングDCIがあるslotの後に時間間隔gapを空けたslot:ここで、該gapは、予め定義されて又はネットワーク機器によって設定される。即ち、非スケジューリングDCIの受信から指示フィールドが有効になるまで1つのgapが存在する。該gap内で、端末は、今までの傍受挙動規則に従ってPDCCHの検出を行う。即ち、該gap内で、端末は、非スケジューリングDCIに従ってPDCCHを傍受するのではなく、受信した目標シグナリングに従ってPDCCHを検出する。ここで、前記目標シグナリングは、非スケジューリングDCIと異なる。例えば、前記目標シグナリングは、RRCシグナリングである。
非スケジューリングDCI情報に対応するACK情報があるslotの後のM(Mは、正の整数)番目のslot:ここで、Mの値は、予め定義されてもよく、ネットワーク機器によって設定されてもよい。
【0037】
本開示の実施例において、非スケジューリングDCIは、端末(例えば、第1PDCCHが端末専用PDCCHである)又は端末が属する端末グループ(例えば、第1PDCCHがグループ共通Group-common PDCCHである)の以下の傍受挙動の少なくとも1つを指示する第1指示フィールドを含む。
【0038】
傍受挙動1:第1伝送時間内に第2PDCCHを検出しない。ここで、第1指示フィールドは、第1伝送時間内に第2PDCCHを検出しないことを端末又は端末グループに指示する指示ビットを含む。ここで、第1伝送時間は、N(Nは、正の整数)個の時間領域伝送ユニット、N個の第2PDCCH傍受(monitoring)周期又は第2PDCCH傍受周期内のN個の傍受時間領域伝送ユニットであり、ここで、時間領域伝送ユニットは、スロットslot、ミニスロットmini-slot、ミリ秒、又は時間領域シンボルを含む。slotを例にとると、非スケジューリングDCIは、後続するN個のslot、N個のPDCCH傍受周期、又はN個のPDCCH傍受周期内に属する傍受slot内で第2PDCCHを検出しないことを指示する第1指示フィールドを含む。また、該第1指示フィールドは、後続するN個のslot、N個のPDCCH傍受周期、又はN個のPDCCH傍受周期内に属する傍受slot内でネットワーク機器から第2PDCCHを送信しないことを指示する。それにより、その間に第2PDCCHの検出を行う必要もないことを端末又は端末グループに間接的に指示する。
【0039】
傍受挙動2:第2伝送時間内に第2PDCCHを検出するか否か。ここで、第1指示フィールドは、第2伝送時間内に第2PDCCHを検出するか否かを指示する指示ビットを含む。例えば、第1指示フィールドの指示ビットは、ビットマップ(bitmap)を形成し、ビットマップの各ビットの位置は、異なる時間領域伝送ユニット、異なる傍受(monitoring)周期又は傍受周期内の異なる傍受時間領域伝送ユニットの位置を示す。例えば、5ビットのbitmapのうち、1番目のビットは、第2伝送時間内の1番目のslotを示し、2番目のビットは、第2伝送時間内の2番目のslotを示し、このように類推する。該第1指示フィールドは、N(Nは、正の整数)個のbitから形成されるビットマップを含み、第2伝送時間は、N個の時間領域伝送ユニット、N個の第2PDCCH傍受(monitoring)周期又は第2PDCCH傍受周期内のN個の傍受時間領域伝送ユニットであり、ここで、時間領域伝送ユニットは、スロットslot、ミニスロットmini-slot、ミリ秒、又は時間領域シンボルを含むとする。ビットマップ中のビットの値が「1」であることは、該ビットに対応する時間領域伝送ユニットで第2PDCCHを検出する必要があることを指示し、「0」であることは、該ビットに対応する時間領域伝送ユニットで第2PDCCHを検出する必要がないことを指示する。又は、その逆である。なお、第1伝送時間に対応するNの値は、第2伝送時間に対応するNの値と同じであってもよいし、異なってもよいが、本実施例において、これについて特に限定しない。
【0040】
傍受挙動3:第2PDCCHに関する検出パラメータ。ここで、第2PDCCHに関する検出パラメータは、検出周期、検出オフセット値、及び検出継続時間のうちの少なくとも1つを含む。例えば、第1指示フィールドは、2bitを含み、00は、5slotの検出周期、01は、10slotの検出周期、10は、20slotの検出周期、11は、他の用途を示す。
【0041】
更に、第1指示フィールドは、第2PDCCHに関する検出パラメータが検出パラメータ候補セットのうちの1つであることを指示し、検出パラメータ候補セットが無線リソース制御RRCシグナリングによりネットワーク機器から指示される。即ち、ネットワーク機器は、第2PDCCHに関する検出パラメータを少なくとも1つ含む検出パラメータ候補セットを無線リソース制御RRCシグナリングによって指示し、指示フィールドは、検出パラメータ候補セットのうちの1つを指示する。例えば、ネットワーク機器は、RRCシグナリングによって、検出パラメータ1(例えば、5slotの検出周期)、検出パラメータ2(例えば、10slotの検出周期)及び検出パラメータ3(例えば、15slotの検出周期)を任意のものとして設定し、スケジューリングDCIにおける第1指示フィールドは、どの検出パラメータを選択するか、即ち、検出パラメータ1、2及び3のうちの1つを選択することを指示する。
【0042】
傍受挙動4:接続状態非連続受信CDRX(Connected Discontinuous Reception)パラメータ。ここで、CDRXパラメータは、CDRXの周期、CDRXのオフセット値、及びCDRXのアクティブ期間(又は、活性化タイマonduration timerと呼ぶ)のうちの少なくとも1つを含む。
【0043】
更に、第1指示フィールドは、上記検出パラメータの指示方式と同様に、CDRXパラメータがCDRXパラメータ候補セットのうちの1つであることを指示し、CDRXパラメータ候補セットが無線リソース制御RRCシグナリングによりネットワーク機器から指示される。即ち、ネットワーク機器は、少なくとも1つのCDRXパラメータを含むCDRXパラメータ候補セットを、無線リソース制御RRCシグナリングによって指示し、指示フィールドは、CDRXパラメータ候補セットのうちの1つを指示する。例えば、ネットワーク機器は、RRCシグナリングによって、CDRXパラメータ1(例えば、DRX周期:160ms)、CDRXパラメータ2(例えば、DRX周期:320ms)及びCDRXパラメータ3(例えば、DRX周期:1280ms)を設定する。選択可能に、スケジューリングDCIにおける第1指示フィールドは、どのCDRXパラメータを選択するか、即ち、CDRXパラメータ1、2及び3のうちの1つを選択することを指示する。
【0044】
傍受挙動5:受信された目標シグナリングに基づいて前記第2PDCCHを検出する。ここで、目標シグナリングは、非スケジューリングDCIとは異なり、第2PDCCHに関する検出パラメータを指示する。該目標シグナリングは、上記目標シグナリングと同様に、MACレイヤCE、RRCシグナリングなどを含むが、これらに限定されない。RRCシグナリングを例にとると、端末は、RRCシグナリングにより設定された探索空間(search space)の傍受パラメータに基づいて第2PDCCHを傍受する。
【0045】
ここで、本開示の実施例に係る非スケジューリングDCIは、専用DCIフォーマットを採用することができ、即ち、端末又は端末グループの傍受挙動を指示するために専用の非スケジューリングDCIフォーマットを追加する。ここで、専用DCIフォーマットのサイズ(Size)は、従来技術における(上記表1のような)DCIフォーマットと一致してもよいし、一致しなくてもよい。又は、非スケジューリングDCIは、所定のスケジューリングDCIフォーマット又は所定の非スケジューリングDCIフォーマットのうちの1つを採用することができる。ここで、ここでいう所定のスケジューリングDCIフォーマットは、上記の表1に列挙されたDCI format_0、0_1、1_0、1_1であってよく、所定の非スケジューリングDCIフォーマットは、上記の表1における他のDCIフォーマットであってもよい。非スケジューリングDCIが所定のスケジューリングDCIフォーマット又は所定の非スケジューリングDCIフォーマットのうちの1つを採用する場合、非スケジューリングDCIのサイズは、従来技術のDCIフォーマットに一致し、端末によるブラインド検出の複雑性を低減することができる。
【0046】
非スケジューリングDCIが所定のスケジューリングDCIフォーマットのうちの1つを採用する場合、指示フィールドは、所定のスケジューリングDCIフォーマットにおけるハイブリッド自動再送要求プロセス値(HARQ process number)フィールド、冗長バージョン(Redundancy version)フィールド、変調符号化スキーム(Modulation and coding scheme)フィールド及びリソースブロック割り当て(Resource block assignment)フィールドのうちの少なくとも1つを含む。
【0047】
以下、非スケジューリングDCIフォーマットにおける一部のフィールドを再利用することを例として、傍受挙動の指示について例示的に説明するが、個別傍受挙動や他の傍受挙動の組み合わせの指示は、これに類似しており、本実施例では繰り返して述べない。
【0048】
CRCをC-RNTIによってスクランブルすることによって、以下の表2-6に示されるように、ハイブリッド自動再送要求プロセス値フィールド、冗長バージョンフィールド、変調符号化スキームフィールド、及びリソースブロック割り当てフィールドを書き換え、第2PDCCHを傍受するか否かを端末又は端末グループに指示する。
【0049】
【表2】
【0050】
【表3】
【0051】
【表4】
【0052】
【表5】
【0053】
【表6】
【0054】
上記の書き換え方式は、例示的なものに過ぎず、他の書き換え方式も本開示の実施例に適用可能であり、ここで枚挙しない。
【0055】
更に、非スケジューリングDCIの第1指示フィールドによって傍受挙動1及び/又は2を指示する場合、ステップ21の前に、第1伝送時間内に第2PDCCHを検出しないこと、又は第2伝送時間内に第2PDCCHを検出するか否かを指示する報告情報をネットワーク機器に送信するステップを更に含む。即ち、端末は、自身のスケジューリングデマンドに応じてネットワーク機器に報告情報を送信し、スケジューリングデマンドがない場合には、第1伝送時間内に第2PDCCHを検出しないことを指示する報告情報を報告し、又は、トラフィックのスケジューリングデマンドに応じて、第2伝送時間内に第2PDCCHを検出するか否かを指示する報告情報を報告する。ネットワーク機器、端末の後続の傍受挙動を指示するために、該報告情報を参照して非スケジューリングDCIを生成する。
【0056】
なお、本開示の実施例における非スケジューリングDCIは、上りハイブリッド自動再送要求HARQプロセスの新規データ指示NDI(New Data Indication)を指示する第2指示フィールドを含んでもよい。該指示フィールドは、端末又は端末グループにソフトバッファ(soft buffer)の解放を指示する。具体的には、アップリンク伝送の場合、HARQプロセスごとに1つのNDIが対応する。
【0057】
本開示の実施例に係るチャネル検出指示方法において、端末がPDCCHを検出するか否かを非スケジューリングDCIにより動的に指示することで、端末がPDCCHを検出することがより柔軟になり、不要なPDCCH検出を回避でき、端末の省電力化に有利である。
【0058】
以上の実施例は、異なるシナリオにおけるチャネル検出指示方法を紹介したが、以下、更に、それに対応する端末について図面に基づいて紹介する。
【0059】
図3に示すように、本開示の実施例に係る端末300は、上記実施例における、第1物理下り制御チャネルPDCCHを検出し、第1PDCCHで非スケジューリング下り制御情報DCIが受信されると、第2PDCCHを検出するか否かを非スケジューリングDCIに基づいて決定する方法のディテールを実現し、同じ効果を奏することもできる。
該端末300は、具体的には、
第1物理下り制御チャネルPDCCHを検出する第1検出モジュール310と、
第1PDCCHで非スケジューリング下り制御情報DCIが受信されると、第2PDCCHを検出するか否かを非スケジューリングDCIに基づいて決定する第2検出モジュール320とを含む。
【0060】
ここで、端末300は、第1PDCCHで非スケジューリングDCIが受信されていない場合、受信された目標シグナリングに基づいて第2PDCCHを検出する第3検出モジュールを更に含む。ここで、目標シグナリングは、非スケジューリングDCIと異なり、第2PDCCHに関する検出パラメータを指示する。
【0061】
ここで、非スケジューリングDCIの巡回冗長検査CRCは、セル無線ネットワーク一時識別子C-RNTI又は専用RNTIである目標無線ネットワーク一時識別子RNTIによってスクランブルされる。
【0062】
ここで、端末300は、第1PDCCHで非スケジューリングDCIが受信された場合、応答ACK情報をフィードバックする第1フィードバックモジュール、又は、第1PDCCHで非スケジューリングDCIが受信されていない場合、非応答NACK情報をフィードバックする第2フィードバックモジュールを更に含む。
【0063】
ここで、第2PDCCHを検出するか否かを非スケジューリングDCIに基づいて決定するステップの開始時間は、
非スケジューリングDCIがあるslotの次のslot、
非スケジューリングDCIがあるslotの後に、予め定義されて又はネットワーク機器によって設定される時間間隔gapを空けたslot、
ACK情報があるslotの後のM(Mは、正の整数)番目のslotのうちの1つである。
【0064】
ここで、非スケジューリングDCIは、第1指示フィールドを含み、
第1指示フィールドは、端末又は端末が属する端末グループに対して、
第1伝送時間内に第2PDCCHを検出しないこと、
第2伝送時間内に第2PDCCHを検出するか否か、
第2PDCCHに関する検出パラメータ、
接続状態非連続受信CDRXパラメータ、
非スケジューリングDCIと異なる目標シグナリングであって、第2PDCCHに関する検出パラメータを指示するための、受信された目標シグナリングに基づいて、第2PDCCHを検出すること、のうちの少なくとも1つを指示する。
【0065】
ここで、非スケジューリングDCIは、専用DCIフォーマットを採用し、又は、非スケジューリングDCIは、所定のスケジューリングDCIフォーマット又は所定の非スケジューリングDCIフォーマットのうちの1つを採用する。
【0066】
ここで、非スケジューリングDCIが所定のスケジューリングDCIフォーマットのうちの1つを採用する場合、
指示フィールドは、
所定のスケジューリングDCIフォーマットにおけるハイブリッド自動再送要求プロセス値フィールド、冗長バージョンフィールド、変調符号化スキームフィールド、及びリソースブロック割り当てフィールドのうちの少なくとも1つを含む。
【0067】
ここで、CDRXパラメータは、CDRXの周期、CDRXのオフセット値、及びCDRXのアクティブ期間のうちの少なくとも1つを含む。
【0068】
ここで、第1指示フィールドは、第2PDCCHに関する検出パラメータが検出パラメータ候補セットのうちの1つであることを指示し、検出パラメータ候補セットが無線リソース制御RRCシグナリングによりネットワーク機器から指示される。
【0069】
ここで、第1指示フィールドは、CDRXパラメータがCDRXパラメータ候補セットのうちの1つであることを指示し、CDRXパラメータ候補セットが無線リソース制御RRCシグナリングによりネットワーク機器から指示される。
【0070】
ここで、第1伝送時間又は第2伝送時間は、N(Nは、正の整数)個の時間領域伝送ユニット、N個のPDCCH傍受周期、又はPDCCH傍受周期内のN個の傍受時間領域伝送ユニットであり、ここで、時間領域伝送ユニットは、スロットslot、ミニスロットmini-slot、ミリ秒、又は時間領域シンボルを含む。
【0071】
ここで、端末300は、第1伝送時間内に第2PDCCHを検出しないことを指示し、又は、第2伝送時間内に第2PDCCHを検出するか否かを指示する報告情報をネットワーク機器に送信する報告モジュールを更に含む。
【0072】
ここで、第2PDCCHに関する検出パラメータは、検出周期、検出オフセット値、及び検出継続時間のうちの少なくとも1つを含む。
【0073】
ここで、第2PDCCHは、少なくとも1つのDCIフォーマットに対応し、及び/又は、少なくとも1つの探索空間に対応する。
【0074】
ここで、第1PDCCHの傍受パラメータは、ネットワーク機器により設定され、傍受パラメータは、傍受周期、オフセット値、及び継続時間のうちの少なくとも1つを含む。
【0075】
ここで、非スケジューリングDCIは、上りハイブリッド自動再送要求HARQプロセスの新規データ指示NDIを指示する第2指示フィールドを更に含む。
【0076】
なお、本開示の実施例に係る端末は、PDCCHを検出するか否かを非スケジューリングDCIにより動的に指示することで、端末がPDCCHを検出することがより柔軟になり、不要なPDCCH検出を回避でき、端末の省電力化に有利である。
【0077】
上記目的をよりよく実現するために、更に、図4は、本開示の各実施例を実現する端末のハードウェア構造図である。該端末40は、ラジオ周波数ユニット41と、ネットワークモジュール42と、音声出力ユニット43と、入力ユニット44と、センサ45と、表示ユニット46と、ユーザ入力ユニット47と、インターフェースユニット48と、メモリ49と、プロセッサ410と、電源411などの構成要素を含むが、これらに限定されない。図4に示される端末の構造は、端末を限定するものではなく、端末は、図示されるよりも多い又は少ない構成要素、又は特定の構成要素を組み合わせ、又は異なる構成要素の配置を含むことができることを、当業者は理解可能である。本開示の実施例において、端末は、携帯電話、タブレットパソコン、ノートパソコン、パームトップパソコン、車載端末、ウェアラブルデバイス及び歩数計などを含むが、それらに限定されない。
【0078】
ここで、ラジオ周波数ユニット41は、プロセッサ410による制御でデータを送受信し、具体的には、第1物理下り制御チャネルPDCCHを検出し、第1PDCCHで非スケジューリング下り制御情報DCIが受信されると、第2PDCCHを検出するか否かを非スケジューリングDCIに基づいて決定する。
【0079】
本開示の実施例に係る端末は、PDCCHを検出するか否かを非スケジューリングDCIにより動的に指示することで、端末がPDCCHを検出することがより柔軟になり、不要なPDCCH検出を回避でき、端末の省電力化に有利である。
【0080】
なお、本開示の実施例において、ラジオ周波数ユニット41は、情報の送受信又は通話中で信号の送受信に用いられ、具体的に、基地局から下りデータを受信した後、プロセッサ410による処理に供し、また、上りデータを基地局に送信する。一般に、ラジオ周波数ユニット41は、アンテナ、少なくとも1つの増幅器、トランシーバ、結合器、低雑音増幅器、デュプレクサなどを含むが、それらに限定されない。また、ラジオ周波数ユニット41は、無線通信システムを介してネットワークや他の機器と通信を行うこともできる。
【0081】
端末は、ネットワークモジュール42を介して、電子メールの送受信、ウェブページの閲覧、ストリーミングメディアへのアクセスを支援するなど、無線ブロードバンドインターネットアクセスをユーザに提供する。
【0082】
音声出力ユニット43は、ラジオ周波数ユニット41やネットワークモジュール42が受信した音声データや、メモリ49に記憶された音声データを音声信号に変換して音声として出力することができる。また、音声出力ユニット43は、端末40が実行する特定の機能に関する音声(例えば、呼出信号着信音、メッセージ着信音等)を出力してもよい。音声出力ユニット43は、スピーカ、ブザー及びレシーバなどを含む。
【0083】
入力ユニット44は、音声や映像の信号を受信することに用いられる。入力ユニット44は、ビデオキャプチャモード又は画像キャプチャモードでカメラなどの画像キャプチャ装置によって取得された静止画又は動画の画像データを処理するグラフィックスプロセッサGPU(Graphics Processing Unit)441と、マイク442とを含む。処理された画像フレームは、表示ユニット46上に表示される。グラフィックスプロセッサ441で処理された画像フレームは、メモリ49(又は他の記憶媒体)に記憶されるか、又はラジオ周波数ユニット41又はネットワークモジュール42を介して送信される。マイク442は、音声を受信し、音声データに加工することができる。処理された音声データは、電話通話モードの場合、ラジオ周波数ユニット41を介して移動体通信基地局に送信可能な形式に変換して出力することができる。
【0084】
端末40は、光センサ、モーションセンサ及び他のセンサのような少なくとも1つのセンサ45を更に含む。具体的には、光センサは、周辺光センサ及び近接センサを含む。周辺光センサは、周辺光の明暗に応じて表示パネル461の輝度を調節し、近接センサは、端末40が耳に移動したときに表示パネル461及び/又はバックライトを消灯する。モーションセンサの1種として、加速度計センサは、様々な方向(一般的には3軸)の加速度の大きさを検出でき、静止時は重力の大きさ及び方向を検出でき、端末姿勢の認識(例えば、縦横画面切替、関連ゲーム、磁力計姿勢キャリブレーション)、振動認識関連機能(例えば、歩数計、ストローク)などに用いることができる。センサ45は、指紋センサ、圧力センサ、虹彩センサ、分子センサ、ジャイロスコープ、気圧計、湿度計、温度計、赤外線センサなどを更に含むことができるが、ここでは枚挙しない。
【0085】
表示ユニット46は、ユーザが入力した情報やユーザに提供した情報を表示するために用いられる。表示ユニット46は、液晶ディスプレイLCD(Liquid Crystal Display)、有機発光ダイオードOLED(Organic Light-Emitting Diode)などからなる表示パネル461を含んでもよい。
【0086】
ユーザ入力ユニット47は、数字や文字情報の入力を受け付け、ユーザによる端末の設定や機能制御に関するキー信号の入力を行うことに用いられる。具体的に、ユーザ入力ユニット47は、タッチパネル471と、その他の入力機器472とを含む。タッチパネル471は、タッチスクリーンとも呼ばれ、その上又は付近でのユーザのタッチ操作を取得可能である(例えばユーザが指やスタイラスなどの任意の適切な物体や付属部材を用いたタッチパネル471の上又はタッチパネル471の付近での操作)。タッチパネル471は、タッチ検出装置とタッチコントローラの2つの部分を含む。ここで、タッチ検出装置は、ユーザのタッチ方位を検出し、タッチ操作による信号を検出してタッチコントローラに伝達する。タッチコントローラは、タッチ検出装置からのタッチ情報を受信し、それを接点座標に変換してプロセッサ410に送り、プロセッサ410からの命令を受信して実行する。なお、タッチパネル471は、抵抗膜式、静電容量式、赤外線、表面弾性波など、種々の方式を用いて実現することができる。ユーザ入力ユニット47は、タッチパネル471の他に、他の入力機器472を含んでもよい。具体的に、他の入力機器472は、物理的なキーボード、機能キー(例えば、音量調節キー、スイッチキーなど)、トラックボール、マウス、レバーを含むが、ここでは枚挙しない。
【0087】
更に、タッチパネル471は、表示パネル461に重ねられる。タッチパネル471は、その上又はその近くでタッチ操作を検出すると、プロセッサ410に送信して、タッチイベントのタイプを決定する。次いで、プロセッサ410は、タッチイベントのタイプに応じて、対応する視覚的出力を表示パネル461に提供する。図4では、タッチパネル471と表示パネル461は、独立した2つの部品として端末の入出力機能を実現するが、実施例によっては、タッチパネル471と表示パネル461を一体化して端末の入出力機能を実現することもでき、具体的にここでは限定しない。
【0088】
インターフェースユニット48は、外部装置と端末40とを接続するためのインターフェースである。例えば、外部装置は、有線又は無線ヘッドホンポート、外部電源(又はバッテリ充電器)ポート、有線又は無線データポート、メモリカードポート、識別モジュールを有する装置を接続するためのポート、オーディオ入出力(I/O)ポート、ビデオI/Oポート、ヘッドホンポート等を含む。インターフェースユニット48は、外部装置から入力(例えば、データ情報、電力など)を受信し、受信した入力を端末40内の1つ以上の要素に伝送するために使用されてもよく、又は端末40と外部装置との間でデータを伝送するために使用されてもよい。
【0089】
メモリ49は、ソフトウェアプログラム及び様々なデータを格納するために使用される。メモリ49は、オペレーティングシステム、少なくとも1つの機能に必要なアプリケーション(例えば、音声再生機能、画像再生機能など)などを格納することができるプログラム格納領域と、データ格納領域とを主に含んでもよい。データ格納領域は、音声データや電話帳など、携帯電話機の使用に応じて作成されたデータを記憶することができる。更に、メモリ49は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、少なくとも1つの磁気ディスク記憶装置、フラッシュメモリデバイス、又は他の揮発性固体記憶デバイスなどの不揮発性メモリを含んでもよい。
【0090】
プロセッサ410は、端末の制御センタであり、各種インターフェースや回線を用いて端末全体の各部を接続し、メモリ49に格納されたソフトウェアプログラム及び/又はモジュールを実行、メモリ49に格納されたデータを呼び出して端末の各種機能及び処理データを実行し、端末全体の監視を行う。プロセッサ410は、1つ以上の処理ユニットを含んでもよい。選択可能に、プロセッサ410は、オペレーティングシステム、ユーザインターフェース及びアプリケーションなどを主に処理するアプリケーションプロセッサと、ワイヤレス通信を主に処理するモデムプロセッサとを統合することができる。上述のモデムプロセッサは、プロセッサ410に統合されなくてもよいことが理解される。
【0091】
端末40は、各構成要素に電力を供給するためのバッテリのような電源411を更に含んでもよい。選択可能に、電源411は、電源管理システムを介してプロセッサ410に論理的に接続されてもよく、電源管理システムを介して充電、放電、及び消費電力管理などを管理する機能を実現してもよい。
【0092】
また、端末40は、図示しない機能モジュールを更に含んでもよく、ここでの説明は省略する。
【0093】
選択可能に、本開示の実施例は、プロセッサ410と、メモリ49と、メモリ49に格納されて前記プロセッサ410で動作可能なプログラムを含む端末を更に提供し、該プログラムがプロセッサ410によって実行されると、上記チャネル検出指示方法の実施例の各プロセスが実現され、且つ同じ技術効果を奏することもできるので、重複を避けるために、ここでは繰り返して記載しない。ここで、端末は、無線端末であってもよく有線端末であってもよい。無線端末とは、音声及び/又は他のサービスデータ接続性をユーザに提供する機器を指し、無線接続機能の携帯式機器、又は、無線モデムに接続される他の処理機器を有する。無線端末は、無線アクセスネットワーク(Radio Access Network、RANと略称される)を介して1つ又は複数のコアネットワークと通信可能である。無線端末は、移動電話(又は「セルラー」電話と称される)などの移動端末、移動端末を有するコンピュータなどである。例えば、端末は、携帯式、ポータブル式、ハンドヘルド式、コンピュータ内蔵式又は車載の移動装置であり、無線アクセスネットワークとは音声及び/又はデータのやり取りを行う。例えば、PCS(Personal Communication Service)電話、コードレス電話、SIP(Session Initiation Protocol)電話機、WLL(Wireless Local Loop)局、PDA(Personal Digital Assistant)などの機器である。無線端末は、システム、受信契約ユニット(Subscriber Unit)、受信契約局(Subscriber Station)、移動局(Mobile Station)、モバイル(Mobile)、リモートステーション(Remote Station)、リモート端末(Remote Terminal)、アクセス端末(Access Terminal)、ユーザ端末(User Terminal)、ユーザエージェント(User Agent)、ユーザ機器(User Device or User Equipment)と呼ばれてもよいが、ここでは限定されない。
【0094】
本開示の実施例は、プログラムが格納されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を更に提供し、当該プログラムがプロセッサによって実行されると、上記チャネル検出指示方法の実施例の各プロセスが実現され、且つ同じ技術効果を奏することもできるので、重複を避けるために、ここでは繰り返して記載しない。ここで、前記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、例えば、ROM(Read-Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、磁気ディスク又は光ディスクなどなどである。
【0095】
以上の実施例は、端末側から本発明のチャネル検出指示方法を紹介したが、以下、本実施例は、更に、ネットワーク機器側のチャネル検出指示方法について図面に基づいて紹介する。
【0096】
図5に示すように、本開示の実施例に係るチャネル検出指示方法は、ネットワーク機器側に応用される方法であり、第2PDCCHを検出するか否かを端末に指示する非スケジューリング下り制御情報DCIが搬送される第1物理下り制御チャネルPDCCHを送信するステップ51を含む。
【0097】
ここで、第1PDCCHの傍受パラメータは、ネットワーク機器により設定され、傍受パラメータは、傍受周期、傍受オフセット値、及び傍受継続時間のうちの少なくとも1つを含む。このように、非スケジューリングDCIによって端末の検出挙動を動的に指示することで、端末が不要なPDCCH検出を行うことを回避し、端末の消費電力を節約することができる。ここで、本開示の実施例における第2PDCCHは、少なくとも1つのDCIフォーマットに対応し、及び/又は、少なくとも1つの探索空間に対応する。例えば、第2PDCCHは、非スケジューリングDCIフォーマットのうちの少なくとも1つに対応し、又は、非スケジューリングDCIフォーマットのうちの少なくとも1つに対応し、又は、スケジューリングDCIフォーマットと非スケジューリングDCIフォーマットのうちの少なくとも1つに対応する。
【0098】
ステップ51の後に、第1PDCCHで前記非スケジューリングDCIが受信されたことを端末に指示する応答ACK情報を受信するステップ、又は、第1PDCCHで非スケジューリングDCIが受信されていないことを端末に指示する非応答NACK情報を受信するステップを更に含む。ここで、端末がACK情報のみを送信すると定義すれば、端末は、第1PDCCHで非スケジューリングDCIを受信すると、応答ACK情報をフィードバックするが、第1PDCCHで非スケジューリングDCIが受信されなければ、何らのフィードバック情報も送信しない。端末がNACK情報のみを送信すると定義すれば、端末は、第1PDCCHで非スケジューリングDCIを受信すると、何らのフィードバック情報も送信しないが、第1PDCCHで非スケジューリングDCIが受信されなければ、NACK情報をフィードバックする。端末がACK情報とNACK情報の両方を送信できると定義すれば、端末は、第1PDCCHで非スケジューリングDCIを受信すると、応答ACK情報をフィードバックするが、第1PDCCHで非スケジューリングDCIが受信されなければ、NACK情報をフィードバックする。
【0099】
また、上記非スケジューリングDCIの巡回冗長検査CRCは、セル無線ネットワーク一時識別子C-RNTI又は専用RNTIである目標無線ネットワーク一時識別子RNTIによってスクランブルされる。
【0100】
ここで、本開示の実施例において、非スケジューリングDCIで第2PDCCHを検出するか否かを端末に指示する第1指示フィールドの発効時間は、以下のうちの1つである。
非スケジューリングDCIがあるslotの次のslot:端末が非スケジューリングDCIを受信した後の次のslotである。
非スケジューリングDCIがあるslotの後に時間間隔gapを空けたslot:ここで、該gapは、予め定義されて又はネットワーク機器によって設定される。即ち、非スケジューリングDCIの受信から指示フィールドが有効になるまで1つのgapが存在する。該gap内で、端末は、今までの傍受挙動規則に従ってPDCCHの検出を行う。
非スケジューリングDCI情報に対応するACK情報があるslotの後のM(Mは、正の整数)番目のslot:ここで、Mの値は、予め定義されてもよく、ネットワーク機器によって設定されてもよい。
【0101】
非スケジューリングDCIは、端末(例えば、第1PDCCHが端末専用PDCCHである)又は端末が属する端末グループ(例えば、第1PDCCHがグループ共通Group-common PDCCHである)の以下の傍受挙動の少なくとも1つを指示する第1指示フィールドを含む。
第1伝送時間内に第2PDCCHを検出しない。ここで、第1伝送時間は、N(Nは、正の整数)個の時間領域伝送ユニット、N個の第2PDCCH傍受(monitoring)周期又は第2PDCCH傍受周期内のN個の傍受時間領域伝送ユニットであり、ここで、時間領域伝送ユニットは、スロットslot、ミニスロットmini-slot、ミリ秒、又は時間領域シンボルを含む。該シナリオは、上記傍受挙動1に対応するため、ここでは繰り返して述べない。
第2伝送時間内に第2PDCCHを検出するか否か。ここで、第2伝送時間は、N個の時間領域伝送ユニット、N個の第2PDCCH傍受(monitoring)周期又は第2PDCCH傍受周期内のN個の傍受時間領域伝送ユニットであり、ここで、時間領域伝送ユニットは、スロットslot、ミニスロットmini-slot、ミリ秒、又は時間領域シンボルを含む。該シナリオは、上記傍受挙動2に対応するため、ここでは繰り返して述べない。
第2PDCCHに関する検出パラメータ。検出パラメータは、検出周期、検出オフセット値、及び検出継続時間のうちの少なくとも1つを含む。例えば、指示フィールドは、2bitを含み、00は、5slotの検出周期、01は、10slotの検出周期、10は、20slotの検出周期、11は、他の用途を示す。ここで、ネットワーク機器は、第2PDCCHに関する検出パラメータを少なくとも1つ含む検出パラメータ候補セットを、無線リソース制御RRCシグナリングによって指示し、第1指示フィールドは、検出パラメータ候補セットのうちの1つを指示する。該シナリオは、上記傍受挙動3に対応するため、ここでは繰り返して述べない。
接続状態非連続受信CDRXパラメータ。CDRXパラメータは、CDRXの周期、CDRXのオフセット値、及びCDRXのアクティブ期間のうちの少なくとも1つを含む。ネットワーク機器は、少なくとも1つのCDRXパラメータを含むCDRXパラメータ候補セットを、無線リソース制御RRCシグナリングによって指示し、第1指示フィールドは、CDRXパラメータ候補セットのうちの1つを指示する。該シナリオは、上記傍受挙動4に対応するため、ここでは繰り返して述べない。
受信された目標シグナリングに基づいて前記第2PDCCHを検出する。ここで、目標シグナリングは、非スケジューリングDCIとは異なり、第2PDCCHに関する検出パラメータを指示する。該シナリオは、上記傍受挙動5に対応するため、ここでは繰り返して述べない。
【0102】
ここで、上記非スケジューリングDCIは、専用DCIフォーマットを採用することができ、即ち、端末又は端末グループの傍受挙動を指示するために専用の非スケジューリングDCIフォーマットを追加する。ここで、専用DCIフォーマットのサイズ(Size)は、従来技術における(上記表1のような)DCIフォーマットと一致してもよいし、一致しなくてもよい。又は、非スケジューリングDCIは、所定のスケジューリングDCIフォーマット又は所定の非スケジューリングDCIフォーマットのうちの1つを採用することができる。ここで、ここでいう所定のスケジューリングDCIフォーマットは、上記の表1に列挙されたDCI format_0、0_1、1_0、1_1であってよく、所定の非スケジューリングDCIフォーマットは、上記の表1における他のDCIフォーマットであってもよい。非スケジューリングDCIが所定のスケジューリングDCIフォーマット又は所定の非スケジューリングDCIフォーマットのうちの1つを採用する場合、非スケジューリングDCIのサイズは、従来技術のDCIフォーマットに一致し、端末によるブラインド検出の複雑性を低減することができる。
【0103】
非スケジューリングDCIが所定のスケジューリングDCIフォーマットのうちの1つを採用する場合、指示フィールドは、所定のスケジューリングDCIフォーマットにおけるハイブリッド自動再送要求プロセス値フィールド、冗長バージョンフィールド、変調符号化スキームフィールド、及びリソースブロック割り当てフィールドのうちの少なくとも1つを含む。ここで、所定のスケジューリングDCIフォーマットにおける一部のフィールドを書き換える実施例は、端末側の実施例を参照されたく、ここでは繰り返して述べない。
【0104】
更に、非スケジューリングDCIの第1指示フィールドによって傍受挙動1及び/又は2を指示する場合、ステップ51の前に、第1伝送時間内に第2PDCCHを検出しないこと、又は第2伝送時間内に第2PDCCHを検出するか否かを指示する報告情報を受信するステップを更に含む。即ち、端末は、自身のスケジューリングデマンドに応じてネットワーク機器に報告情報を送信し、スケジューリングデマンドがない場合には、第1伝送時間内に第2PDCCHを検出しないことを指示する報告情報を報告し、又は、トラフィックのスケジューリングデマンドに応じて、第2伝送時間内に第2PDCCHを検出するか否かを指示する報告情報を報告する。ネットワーク機器、端末の後続の傍受挙動を指示するために、該報告情報を参照して非スケジューリングDCIを生成する。更に、報告情報によって指示される内容が一致した端末に対し、ネットワーク機器は、報告情報に基づいてグループ共通PDCCHを生成する。
【0105】
また、本開示の実施例における非スケジューリングDCIは、上りハイブリッド自動再送要求HARQプロセスの新規データ指示NDI(New Data Indication)を指示する第2指示フィールドを含んでもよい。該指示フィールドは、端末又は端末グループにソフトバッファ(soft buffer)の解放を指示する。具体的には、アップリンク伝送の場合、HARQプロセスごとに1つのNDIが対応する。
【0106】
本開示の実施例に係るチャネル検出指示方法において、ネットワーク機器は、第2PDCCHを検出するか否かを端末に指示する非スケジューリングDCIが搬送されたPDCCHを端末に送信し、端末は、非スケジューリングDCIによる動的な指示に応じてPDCCHを検出するか否かを決定することで、端末がPDCCHを検出することがより柔軟になり、不要なPDCCH検出を回避でき、端末の省電力化に有利である。
【0107】
以上の実施例は、異なるシナリオにおけるチャネル検出指示方法をそれぞれ詳細に紹介したが、以下、本実施例において、更に、それに対応するネットワーク機器について図面に基づいて紹介する。
【0108】
図6に示すように、本開示の実施例に係るネットワーク機器600は、上記実施例における、第2PDCCHを検出するか否かを端末に指示する非スケジューリング下り制御情報DCIが搬送される第1物理下り制御チャネルPDCCHを送信する方法のディテールを実現し、同じ効果を奏することもできる。
該ネットワーク機器600は、具体的には、第2PDCCHを検出するか否かを端末に指示する非スケジューリング下り制御情報DCIが搬送される第1物理下り制御チャネルPDCCHを送信する第1送信モジュール610を含む。
【0109】
ここで、非スケジューリングDCIの巡回冗長検査CRCは、セル無線ネットワーク一時識別子C-RNTI又は専用RNTIである目標無線ネットワーク一時識別子RNTIによってスクランブルされる。
【0110】
ここで、ネットワーク機器600は、第1PDCCHで非スケジューリングDCIが受信されたことを端末に指示する応答ACK情報を受信する第1受信モジュール、又は、第1PDCCHで非スケジューリングDCIが受信されていないことを端末に指示する非応答NACK情報を受信する第2受信モジュールを更に含む。
【0111】
ここで、第2PDCCHを検出するか否かを非スケジューリングDCIで端末に指示する有効開始時間は、
非スケジューリングDCIがあるslotの次のslot、
非スケジューリングDCIがあるslotの後に、予め定義されて又はネットワーク機器によって設定される時間間隔gapを空けたslot、
ACK情報があるslotの後のM(Mは、正の整数)番目のslotのうちの1つである。
【0112】
ここで、非スケジューリングDCIは、第1指示フィールドを含み、
第1指示フィールドは、端末又は端末が属する端末グループに対して、
第1伝送時間内に第2PDCCHを検出しないこと、
第2伝送時間内に第2PDCCHを検出するか否か、
第2PDCCHに関する検出パラメータ、
接続状態非連続受信CDRXパラメータ、
非スケジューリングDCIと異なる目標シグナリングであって、第2PDCCHに関する検出パラメータを指示するための、受信された目標シグナリングに基づいて、第2PDCCHを検出すること、のうちの少なくとも1つを指示する。
【0113】
ここで、非スケジューリングDCIは、専用DCIフォーマットを採用し、又は、非スケジューリングDCIは、所定のスケジューリングDCIフォーマット又は所定の非スケジューリングDCIフォーマットのうちの1つを採用する。
【0114】
ここで、非スケジューリングDCIが所定のスケジューリングDCIフォーマットのうちの1つを採用する場合、指示フィールドは、所定のスケジューリングDCIフォーマットにおけるハイブリッド自動再送要求プロセス値フィールド、冗長バージョンフィールド、変調符号化スキームフィールド、及びリソースブロック割り当てフィールドのうちの少なくとも1つを含む。
【0115】
ここで、CDRXパラメータは、CDRXの周期、CDRXのオフセット値、及びCDRXのアクティブ期間のうちの少なくとも1つを含む。
【0116】
ここで、ネットワーク機器は、第2PDCCHに関する検出パラメータを少なくとも1つ含む検出パラメータ候補セットを、無線リソース制御RRCシグナリングにより指示し、第1指示フィールドは、検出パラメータ候補セットのうちの1つを指示する。
【0117】
ここで、ネットワーク機器は、CDRXパラメータを少なくとも1つ含むCDRXパラメータ候補セットを、無線リソース制御RRCシグナリングにより指示し、第1指示フィールドは、CDRXパラメータ候補セットのうちの1つを指示する。
【0118】
ここで、第1伝送時間又は第2伝送時間は、N(Nは、正の整数)個の時間領域伝送ユニット、N個のPDCCH傍受周期、又はPDCCH傍受周期内のN個の傍受時間領域伝送ユニットであり、ここで、時間領域伝送ユニットは、スロットslot、ミニスロットmini-slot、ミリ秒、又は時間領域シンボルを含む。
【0119】
ここで、ネットワーク機器600は、第1伝送時間内に第2PDCCHを検出しないことを指示し、又は、第2伝送時間内に第2PDCCHを検出するか否かを指示する報告情報を受信する第3受信モジュールを更に含む。
【0120】
ここで、第2PDCCHに関する検出パラメータは、検出周期、検出オフセット値、及び検出継続時間のうちの少なくとも1つを含む。
【0121】
ここで、第2PDCCHは、少なくとも1つのDCIフォーマットに対応し、及び/又は、少なくとも1つの探索空間に対応する。
【0122】
ここで、ネットワーク機器600は、前記第1PDCCHの傍受パラメータを設定する設定モジュールを更に含み、傍受パラメータは、傍受周期、オフセット値、及び継続時間のうちの少なくとも1つを含む。
【0123】
ここで、非スケジューリングDCIは、上りハイブリッド自動再送要求HARQプロセスの新規データ指示NDIを指示する第2指示フィールドを更に含む。
【0124】
なお、以上のネットワーク機器及び端末の各モジュールの分割は、あくまでも論理的機能の分割であり、実際の実現においては、全部又は一部が1つの物理的実体に統合されてもよいし、物理的に分離されてもよい。これらのモジュールは、全てソフトウェアが処理素子によって呼び出される形態で実現されてもよいし、全てハードウェアとして実現されてもよいし、更に、一部のモジュールを処理素子呼び出しソフトウェア、一部のモジュールをハードウェアとして実現することも可能である。例えば、決定モジュールは、個別に設けられた処理素子であってもよいし、上記装置のいずれかのチップに集積されて実現されてもよく、また、プログラムコードの形態で上記装置のメモリに記憶され、上記装置のいずれかの処理素子によって上記決定モジュールの機能が呼び出されて実行されるようにしてもよい。他のモジュールの実現は、同様である。また、これらのモジュールは、全部又は一部が一体化されていてもよいし、独立して実現されていてもよい。ここでいう処理素子とは、信号の処理能力を有する集積回路のことである。実施において、上記方法の各ステップ又は上記の各モジュールは、プロセッサ素子内のハードウェアの集積論理回路又はソフトウェア形態の命令によって実行されてもよい。
【0125】
例えば、上記モジュールは、上記方法を実施するように設定された1つ又は複数の集積回路、例えば、1つ又は複数の特定の集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASICと略称される)、1つ又は複数のマイクロプロセッサ(digital signal processor、DSPと略称される)、又は1つ又は複数のフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGAと略称される)などである。また、上記モジュールが、処理素子でプログラムコードを呼び出す形態で実現される場合、この処理素子は、中央処理装置(Central Processing Unit、CPUと略称される)などの汎用プロセッサ、又は、プログラムコードを呼び出すことができる他のプロセッサである。また、これらのモジュールは、一体化されてシステムオンチップ(system-on-a-chip、SOCと略称される)の形態で実現されてもよい。
【0126】
なお、本開示の実施例に係るネットワーク機器は、第2PDCCHを検出するか否かを端末に指示する非スケジューリングDCIが搬送されたPDCCHを端末に送信し、端末は、非スケジューリングDCIによる動的な指示に応じてPDCCHを検出するか否かを決定することで、端末がPDCCHを検出することがより柔軟になり、不要なPDCCH検出を回避でき、端末の省電力化に有利である。
【0127】
上記目的をよりよく実現するために、本開示の実施例は、プロセッサと、メモリと、メモリに格納されてプロセッサで実行可能なコンピュータプログラムとを含むネットワーク機器を更に提供し、プロセッサがコンピュータプログラムを実行すると、上記のチャネル検出指示方法のステップが実現される。開示の実施例において、コンピュータプログラムが格納されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を更に提供し、コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、上記のチャネル検出指示方法のステップが実現される。
【0128】
具体的に、本開示の実施例は、ネットワーク機器を更に提供する。図7に示すように、該ネットワーク機器700は、アンテナ71と、ラジオ周波数装置72と、ベースバンド装置73を含む。アンテナ71は、ラジオ周波数装置72に接続される。上り方向では、ラジオ周波数装置72は、アンテナ71を介して情報を受信し、受信した情報をベースバンド装置73に送信して処理する。下り方向では、ベースバンド装置73は、送信すべき情報を処理してラジオ周波数装置72に送信する。ラジオ周波数装置72は、受信した情報を処理してアンテナ71を介して送信する。
【0129】
上記周波数バンド処理装置は、ベースバンド装置73に位置してもよく、上記実施例でネットワーク機器によって実行される方法は、ベースバンド装置73で実現可能である。このベースバンド装置73は、プロセッサ74とメモリ75を含む。
【0130】
ベースバンド装置73は、例えば少なくとも1つのベースバンドボードを含む。このベースバンドボードには、複数のチップが設けられている。図7に示すように、そのうちの1つのチップは、例えばプロセッサ74である。プロセッサ74は、メモリ75に接続され、メモリ75の中のプログラムを呼び出すことによって、上記実施例に示されるネットワーク機器の動作を実行する。
【0131】
このベースバンド装置73は、ラジオ周波数装置72との情報のやり取りに用いられるネットワークインターフェース76を更に含んでもよい。このインターフェースは、例えば汎用共通無線インターフェースCPRI(common public radio interface)である。
【0132】
ここのプロセッサは、1つのプロセッサであってもよく、複数の処理素子の総称であってもよい。例えば、このプロセッサは、CPUであってもよく、ASICであってもよく、又は、上記のネットワーク機器によって実行される方法を実施するために構成される1つ又は複数の集積回路、例えば、1つ又は複数のマイクロプロセッサDSP、又は1つ又は複数のフィールドプログラマブルゲートアレイFPGAなどである。記憶素子は、1つのメモリであってもよく、複数の記憶素子の総称であってもよい。
【0133】
メモリ75は、揮発性メモリ又は非揮発性メモリであり、又は、揮発性メモリと非揮発性メモリの両方を含む。非揮発性メモリは、ROM(Read-Only Memory)、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、EEPROM(Electrically EP ROM)又はフラッシュメモリである。揮発性メモリは、RAM(Random Access Memory)であり、外部のキャッシュに用いられる。多くの形態のRAMが使用可能であるが、その例として、例えばSRAM(Static RAM)、DRAM(Dynamic RAM)、SDRAM(Synchronous DRAM)、DDRSDRAM(Double Data Rate SDRAM)、ESDRAM(Enhanced SDRAM)、SLDRAM(Synchlink DRAM)、DRRAM(Direct Rambus RAM)(登録商標)が挙げられるが、それらに限られない。本願に記載のメモリ75は、これらに限られず、これら及びこれら以外の任意の適合する種類のメモリを含むとする。
【0134】
具体的には、本開示の実施例に係るネットワーク機器は、メモリ75に格納されてプロセッサ74で動作可能なコンピュータプログラムを更に含む。プロセッサ74は、メモリ75の中のコンピュータプログラムを呼び出して、図6に示す各モジュールによって実行される方法を実行する。
【0135】
具体的には、コンピュータプログラムがプロセッサ74によって呼び出されると、第2PDCCHを検出するか否かを端末に指示する非スケジューリング下り制御情報DCIが搬送される第1物理下り制御チャネルPDCCHを送信することを実行する。
【0136】
本開示の実施例に係るネットワーク機器は、第二PDCCHを検出するか否かを端末に指示する非スケジューリングDCIが搬送されたPDCCHを端末に送信し、端末は、非スケジューリングDCIによる動的な指示に応じてPDCCHを検出するか否かを決定することで、端末がPDCCHを検出することがより柔軟になり、不要なPDCCH検出を回避でき、端末の省電力化に有利である。
【0137】
本明細書に開示された実施例に記載の各例のユニット及びアルゴリズムのステップが、電子ハードウェア、又はコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアの組み合わせによって実現可能であることは、当業者が理解できる。これらの機能がいったいハードウェアによって実行されるか、それともソフトウェアによって実行されるかは、技術手段の特定な応用や設計の制限条件によって決められる。当業者は、各特定な応用に対し、異なる方法によって記載の機能を実現することができるが、これらの実現は、本開示の範囲を超えたものとされるべきではない。
【0138】
記載の便利や簡潔化のために、以上記載したシステム、装置及びユニットの具体的な動作プロセスは、前記方法実施例における対応プロセスを参照されたく、ここでは繰り返して記載しない。これは、当業者にとって自明である。
【0139】
本願で提供されるいくつかの実施例において、開示された装置及び方法は、他の方式で実施されることを理解されたい。以上記載した装置実施例は、単に例示的なものである。例えば、記載したユニットの区分は、単に論理機能の区分であり、実際に実現する際に別の区分方式がある。例えば、複数のユニット又はコンポーネントは、組み合わせてもよく、別のシステムに一体化されてもよく、又は、一部の特徴は、無視されてもよく、又は実行されなくてもよい。また、示されており又は議論されている各構成部分の相互間の結合や直接結合や通信接続は、インターフェース、装置又はユニットを介した間接結合や通信接続であってもよく、電気的、機械的、又は他の形式であってもよい。
【0140】
以上個別部品として説明したユニットは、物理的に離間したものであってもよく、そうでなくてもよい。ユニットとして示した部品は、物理ユニットであってもよく、そうでなくてもよい。即ち、一箇所に位置してもよく、複数のネットワークユニットに位置してもよい。実際の必要に応じてそのうちの一部又はすべてのユニットを選択して本開示の実施例の目的を実現する。
【0141】
また、本開示の各実施例における各機能的ユニットは、1つの処理ユニットに一体化されていてもよいし、物理的に別々に設けられていてもよいし、2つ以上が一体化されてもよい。
【0142】
前記機能は、ソフトウェア機能モジュールの形式で実現され独立した製品として販売又は使用される場合、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に格納されてもよい。このような理解に基づき、本開示の技術手段の実質的又は従来技術に貢献した部分、又は当該技術手段の部分は、ソフトウェアプロダクトの形式で現れる。当該コンピュータソフトウェアプロダクトは、記憶媒体に記憶され、本開示の各実施例に記載の方法のすべて又は一部のステップをコンピュータ装置(パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワーク装置であってもよい)に実行させるいくつかの指令を含む。前記記憶媒体は、Uディスク、モバイルハードディスク、ROM、RAM、磁気ディスク又は光ディスクなど、プログラムコードを格納することができる様々な媒体を含む。
【0143】
なお、本開示の装置と方法において、各部品又は各ステップは、分解及び/又は再度の組み合わせが可能である。これらの分解及び/又は再度の組み合わせは、本開示の同等効果手段と見なされるべきである。しかも、上記一連の処理を実行するステップは、自然に説明順に時間順で実行されるが、必ず時間順に実行される必要がない。一部のステップは、並行に実行されてもよく、又は、互いに独立に実行されてもよい。当業者にとって、本開示の方法及び装置のすべて又は任意のステップや部品は、任意の計算装置(プロセッサ、記憶媒体などを含む)や計算装置のネットワークでハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア又はそれらの組み合わせによって実現されることが理解できる。これは、当業者が本開示の説明を閲読して基本的なプログラミング技能を活用して実現できることである。
【0144】
従って、本開示の目的は、任意の計算装置で1つ又は一連のプログラムを実行することによっても実現される。前記計算装置は、周知されている汎用装置である。したがって、本開示の目的は、前記方法又は装置を実現するプログラムコードを含むプログラムプロダクトの提供のみでも実現される。即ち、このようなプログラムプロダクトも本開示を構成し、しかもこのようなプログラムプロダクトを記憶した記憶媒体も本開示を構成する。明らかに、前記記憶媒体は、任意の周知される記憶媒体又は将来開発される任意の記憶媒体である。なお、本開示の装置と方法において、各部品又は各ステップは、分解及び/又は再度の組み合わせが可能である。これらの分解及び/又は再度の組み合わせは、本開示の同等効果手段と見なされるべきである。しかも、上記一連の処理を実行するステップは、自然に説明順に時間順で実行されるが、必ず時間順に実行される必要がない。一部のステップは、並行に実行されてもよく、又は、互いに独立に実行されてもよい。
【0145】
以上記載されたのは、本開示の選択可能な実施形態である。当業者は、本開示に記載されている原理を逸脱せずに様々な改良や修飾をすることもできる。これらの改良や修飾も、本開示の保護範囲内にある。
【符号の説明】
【0146】
11 端末
12 ネットワーク機器
300 端末
310 第1検出モジュール
320 第2検出モジュール
40 端末
41 ラジオ周波数ユニット
410 プロセッサ
411 電源
42 ネットワークモジュール
43 音声出力ユニット
44 入力ユニット
441 グラフィックスプロセッサ
442 マイク
45 センサ
46 表示ユニット
461 表示パネル
47 ユーザ入力ユニット
471 タッチパネル
472 入力機器
48 インターフェースユニット
49 メモリ
600 ネットワーク機器
610 第1送信モジュール
700 ネットワーク機器
71 アンテナ
72 ラジオ周波数装置
73 ベースバンド装置
74 プロセッサ
75 メモリ
76 ネットワークインターフェース
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7