特許7153286IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

樹脂の分野に属し、具体的には、多機能性樹脂およびその製造方法と応用

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明は、従来の樹脂が殺菌中に、干渉防止能力が低く、水中における溶存有機物、消毒副生物の前駆体、硝酸イオン、硫酸イオン、リン酸イオンおよびヒ酸イオンなどのアニオンを除去する能力が低いという問題に対して、多機能性樹脂を提供する。また、本発明に係る多機能性樹脂は、水中における溶存有機物、消毒副生物の前駆体、硝酸イオン、硫酸イオン、リン酸イオンおよびヒ酸イオンなどのアニオンを効率的に除去する能力を有し、効率的な殺菌能力および良好な干渉防止能力という利点を有する。本発明は、多機能性樹脂の製造方法、多機能性樹脂の殺菌及び水処理での応用をさらに提供する。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

以上の課題を解決するために、本発明の技術方案は以下のとおりである。

発明の効果[発明の詳細な説明]から抜粋

従来の技術に比べて、本発明の有益な効果は以下のとおりである。

(1)本発明に係る多機能性樹脂は、水中の病原菌の除去率が高く、場合によって99.9%以上に達することができ、かつ再生後の樹脂は、依然として強い除菌力を有し、可使時間が長く、また、後続の消毒負荷が低減し、消毒剤の使用量が少なくなり、作業コストが削減される。

(2)本発明に係る多機能性樹脂は、四級アンモニウム塩樹脂による殺菌に対する、水域環境における1000mg/L以下の塩素イオン(または同当量の多種のアニオン)または3mg/L未満の天然有機物の拮抗作用を効果的に低減させることができ、その殺菌効率が、脱イオン水環境における四級アンモニウム塩樹脂の殺菌効率に近く、水域環境における高濃度の塩素イオンなどのアニオンおよび高濃度の天然有機物に対する干渉防止能力が向上する。

(3)また、本発明に係る多機能性樹脂は、有機物除去率が高く、特に消毒副生物の前駆体、および硝酸塩、リン酸塩などの多種のアニオン汚染物を効果的に除去し、後続の塩素ガス、オゾンなどによる消毒過程中に生成する各種の消毒副生物を低減させることができ、優れた沈降性を有し、流動床装置による大規模な水処理が可能となる。

(4)本発明は、多機能性樹脂の製造方法をさらに提供し、当該方法では、エポキシ基を含有する第1の樹脂と第1のアミン塩との第1の四級化反応を行い、続いて、第2のアミン塩と第2の四級化反応を行い、第1の四級化反応は、関連する反応条件及び第1のアミン塩の種類を制御することで、主に第1の樹脂の外面で行われ、第2の四級化反応は、関連する反応条件及び第2のアミン塩の種類を制御することで、主に第1の樹脂の内面で行われ、それにより本発明に係る多機能性樹脂が得られる。

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】 本発明に係る好ましい実施例1の樹脂A0の異なるCl-濃度での緑膿菌殺菌効率である。
【図2】 本発明に係る好ましい実施例2の多機能性樹脂A1の異なるCl-濃度での緑膿菌殺菌効率である。
【図3】 本発明に係る好ましい実施例1の樹脂A0の異なるNOM濃度での緑膿菌殺菌効率である。
【図4】 本発明に係る好ましい実施例2の多機能性樹脂A1の異なるNOM濃度での緑膿菌殺菌効率である。
【図5】 本発明に係る好ましい実施例3、7、10および14における第1四級化樹脂および第2四級化樹脂のそれぞれに対して測定した表面窒素含有量および窒素総量であり、その特性評価結果によると、特定の反応条件の制御により第1の四級化反応が主に樹脂表面に発生し、第2の四級化反応が主に樹脂内部に発生する。
【図6】 本発明に係る赤外線スペクトル(FTIR)であり、このスペクトルでは、四級化後のC-N伸縮振動吸収ピークは1105cm-1に現れ、aは実施例1に係る第1の樹脂の赤外線スペクトルであり、bは実施例1に係る樹脂A0の赤外線スペクトルであり、cは実施例2に係る多機能性樹脂A1の赤外線スペクトルである。

代表図 図1本件の代表的な図

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