(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-05
(45)【発行日】2022-10-14
(54)【発明の名称】駐車管理システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20221006BHJP
【FI】
G06Q50/10
(21)【出願番号】P 2018164865
(22)【出願日】2018-09-03
【審査請求日】2021-07-27
(73)【特許権者】
【識別番号】000004651
【氏名又は名称】日本信号株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000752
【氏名又は名称】弁理士法人朝日特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】菅原 佑允
【審査官】松田 岳士
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-193543(JP,A)
【文献】特開2009-139983(JP,A)
【文献】特開2004-102645(JP,A)
【文献】特開2013-148419(JP,A)
【文献】特開2003-303400(JP,A)
【文献】特開2017-199214(JP,A)
【文献】特開2004-094699(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末装置から駐車の予約の要求を受付ける受付部と、
前記受付部が前記要求を受付けたときに、該要求の内容から駐車を希望する利用者の車両の分類を特定する特定部と、
前記特定部が特定した分類の車両を対象としている駐車区画を検索し、その駐車区画が存在しない場合には、駐車区画のレイアウトの調整を試みる調整部と、
前記調整部が調整を行わない場合には元の駐車区画から、前記調整部が調整を行った場合には調整後の駐車区画から、それぞれ利用されていない駐車区画を抽出する抽出部と、
前記抽出部が抽出した駐車区画を指定する情報を前記端末装置に送信して、前記要求に応答する応答部と、を有し、
利用者が前記駐車区画に駐車した車両を前記利用者の端末装置に搭載されたカメラで撮像した画像により、前記駐車区画の利用の開始又は終了の指示を
前記受付部が受付け
ると、前記画像に基づいて前記
駐車区画を設定された土地の利用の状況を管理する
、駐車管理システム。
【請求項2】
端末装置から駐車の予約の要求を受付ける受付部と、
前記受付部が前記要求を受付けたときに、該要求の内容から駐車を希望する利用者の車両の分類を特定する特定部と、
前記特定部が特定した分類の車両を対象としている駐車区画を検索し、その駐車区画が存在しない場合には、駐車区画のレイアウトの調整を試みる調整部と、
前記調整部が調整を行わない場合には元の駐車区画から、前記調整部が調整を行った場合には調整後の駐車区画から、それぞれ利用されていない駐車区画を抽出する抽出部と、
前記抽出部が抽出した駐車区画を指定する情報を前記端末装置に送信して、前記要求に応答する応答部と、を有し、
利用者が前記
駐車区画を設定された土地に駐車した車両を前記利用者の端末装置に搭載されたカメラで撮像した画像に基づいて前記車両が前記駐車区画に駐車されていないと判定した場合、前記利用者に前記車両の駐車位置の修正を促
す駐車管理システム。
【請求項3】
端末装置から駐車の予約の要求を受付ける受付部と、
前記受付部が前記要求を受付けたときに、該要求の内容から駐車を希望する利用者の車両の分類を特定する特定部と、
前記特定部が特定した分類の車両を対象としている駐車区画を検索し、その駐車区画が存在しない場合には、駐車区画のレイアウトの調整を試みる調整部と、
前記調整部が調整を行わない場合には元の駐車区画から、前記調整部が調整を行った場合には調整後の駐車区画から、それぞれ利用されていない駐車区画を抽出する抽出部と、
前記抽出部が抽出した駐車区画を指定する情報を前記端末装置に送信して、前記要求に応答する応答部と、を有し、
利用者が前記
駐車区画を設定された土地に駐車した車両を前記利用者の端末装置に搭載されたカメラで撮像した画像に基づいて前記車両が予約された駐車区画に駐車されていないと判定した場合、前記車両が予約された駐車区画を前記車両が駐車されている駐車区画に変更す
る駐車管理システム。
【請求項4】
前記特定部は、前記利用者の車両の占有面積、外輪差、旋回性能の少なくともいずれかに応じて、該車両の分類を特定する請求項1から3のいずれか一項に記載の駐車管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、仮想的に設定された駐車区画の満空管理及び予約管理を行う技術に関する。
【背景技術】
【0002】
駐車区画の満空管理又は予約管理を行う技術が開発されている。
特許文献1には、集中型データベースに格納されている車両のナンバープレートの番号及び対応する駐車区域に関する情報を使用して、駐車権利を管理する方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1に記載された技術は、携帯電話と、対話式音声モジュールの対話サーバとの間に電話接続が確立された時点や、Web対応デバイスと駐車権利管理システムとの間に接続が確立された時点等で、パーキング利用者に、自分の車両が位置している駐車区域に関連付けられている一意の識別子の入力を要する。そのため、利用者は、識別子で識別される駐車区域内に自分の車両を入れなければならず、利用者に把握可能なように駐車区域が物理的に表示されていることが必要になる。
【0005】
本発明の目的の一つは、駐車区画の表示がされていない土地の満空管理及び予約管理を行うことである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上述した課題を解決するため、本発明は、端末装置から駐車の予約の要求を受付ける受付部と、前記受付部が前記要求を受付けたときに、該要求の内容から駐車を希望する利用者の車両の分類を特定する特定部と、前記特定部が特定した分類の車両を対象としている駐車区画を検索し、その駐車区画が存在しない場合には、駐車区画のレイアウトの調整を試みる調整部と、前記調整部が調整を行わない場合には元の駐車区画から、前記調整部が調整を行った場合には調整後の駐車区画から、それぞれ利用されていない駐車区画を抽出する抽出部と、前記抽出部が抽出した駐車区画を指定する情報を前記端末装置に送信して、前記要求に応答する応答部と、を有し、利用者が前記駐車区画に駐車した車両を前記利用者の端末装置に搭載されたカメラで撮像した画像により、前記駐車区画の利用の開始又は終了の指示を前記受付部が受付けると、前記画像に基づいて前記駐車区画を設定された土地の利用の状況を管理する駐車管理システムを、第1の態様として提供する。
【0011】
第1の態様の駐車管理システムによれば、駐車区画の表示がされていない土地の満空管理及び予約管理を行うことができる。また、第1の態様の駐車管理システムによれば、土地の利用の状況を画像で管理する際に、利用者の端末装置に搭載されたカメラ以外のカメラが必要とされない。
【0014】
上述した課題を解決するため、本発明は、端末装置から駐車の予約の要求を受付ける受付部と、前記受付部が前記要求を受付けたときに、該要求の内容から駐車を希望する利用者の車両の分類を特定する特定部と、前記特定部が特定した分類の車両を対象としている駐車区画を検索し、その駐車区画が存在しない場合には、駐車区画のレイアウトの調整を試みる調整部と、前記調整部が調整を行わない場合には元の駐車区画から、前記調整部が調整を行った場合には調整後の駐車区画から、それぞれ利用されていない駐車区画を抽出する抽出部と、前記抽出部が抽出した駐車区画を指定する情報を前記端末装置に送信して、前記要求に応答する応答部と、を有し、利用者が前記駐車区画を設定された土地に駐車した車両を前記利用者の端末装置に搭載されたカメラで撮像した画像に基づいて前記車両が前記駐車区画に駐車されていないと判定した場合、前記利用者に前記車両の駐車位置の修正を促す駐車管理システムを、第2の態様として提供する。
【0015】
第2の態様の駐車管理システムによれば、駐車区画に駐車されていないとき、車両の駐車位置の修正が利用者に促される。
【0016】
上述した課題を解決するため、本発明は、端末装置から駐車の予約の要求を受付ける受付部と、前記受付部が前記要求を受付けたときに、該要求の内容から駐車を希望する利用者の車両の分類を特定する特定部と、前記特定部が特定した分類の車両を対象としている駐車区画を検索し、その駐車区画が存在しない場合には、駐車区画のレイアウトの調整を試みる調整部と、前記調整部が調整を行わない場合には元の駐車区画から、前記調整部が調整を行った場合には調整後の駐車区画から、それぞれ利用されていない駐車区画を抽出する抽出部と、前記抽出部が抽出した駐車区画を指定する情報を前記端末装置に送信して、前記要求に応答する応答部と、を有し、利用者が前記駐車区画を設定された土地に駐車した車両を前記利用者の端末装置に搭載されたカメラで撮像した画像に基づいて前記車両が予約された駐車区画に駐車されていないと判定した場合、前記車両が予約された駐車区画を前記車両が駐車されている駐車区画に変更する駐車管理システムを、第3の態様として提供する。
【0017】
第3の態様の駐車管理システムによれば、実際の駐車の状況に応じて駐車区画の予約が変更される。
【0018】
第1から第3のいずれか1つの態様の駐車管理システムにおいて、前記特定部は、前記利用者の車両の占有面積、外輪差、旋回性能の少なくともいずれかに応じて、該車両の分類を特定する、という構成が第4の態様として採用されてもよい。
【0019】
第4の態様の駐車管理システムによれば、駐車を希望する利用者の車両は、その占有面積、外輪差、旋回性能の少なくともいずれかに応じて分類される。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図1】本発明の一実施形態に係る駐車区画を説明するための図。
【
図2】駐車管理システム9の全体構成の例を示す図。
【
図4】記憶部12に記憶される座標DB121の例を示す図。
【
図5】記憶部12に記憶される満空DB122の例を示す図。
【
図6】記憶部12に記憶される予約DB123の例を示す図。
【
図12】修正を促す指示を受けて端末装置2が表示する画面の例を示す図。
【
図13】警告を受けて端末装置2が表示する画面の例を示す図。
【
図14】管理装置1が予約を受付ける動作の流れを示すフロー図。
【
図17】管理装置1が利用開始等の指示を受付ける動作の流れを示すフロー図。
【
図18】端末装置2が利用者の指示を受付ける画面の例を示す図。
【
図19】画像のみから車両の位置を特定する方法を説明するための図。
【発明を実施するための形態】
【0027】
<実施形態>
<駐車管理システムの構成>
図1は、本発明の一実施形態に係る駐車区画を説明するための図である。
図1には、一例として本発明に係る駐車管理システム9が管理する土地Pが示されている。この土地Pには、北にブロックBが、南西に植物T1が、東に植物T2がそれぞれ所在する。土地Pのうち、上述したブロックB、植物T1及び植物T2の所在する箇所以外の範囲は平地である。土地Pの西側の境界は、南北に伸びる道路に面しており、この道路には普通車V1や大型車V2が通行している。
【0028】
土地Pの管理者は収益を増加させるためこの土地Pを一時的に駐車場として活用することを希望している。しかし、管理者は、将来的にこの土地Pを他の用途に使用することも希望しているため、駐車場用の設備、例えば、駐車区画を表示するための白線、縁石、出入口のゲート、監視カメラ等の費用のかかる設備の設置を望んでいない。
【0029】
そこで管理者は、この土地Pに、駐車場法の適用要否面積に従い
図1に示す駐車区画を、土地P自体への表示をすることなく仮想的に設定することを計画する。
図1に示す駐車区画は、普通車用の駐車区画R1~R5と、大型車用の駐車区画R6~R9と、を含む9箇所の仮想的な領域である。これらの駐車区画は、車両の障害となるブロックB、植物T1及び植物T2を避けた位置に設定される。なお、土地Pの外縁と、西側の境界にあって道路に面した出入口Gとは、土地Pに表示されていてもよいが、表示されていなくてもよい。
【0030】
図2は、駐車管理システム9の全体構成の例を示す図である。
図2に示す駐車管理システム9は、管理装置1、端末装置2、及びこれらを通信可能に接続する通信回線3を有する。また、駐車管理システム9は、
図1に示す衛星4を有してもよい。この駐車管理システム9は、土地Pに駐車区画を仮想的に設定し、これらの駐車区画の利用状況と予約状況を管理するとともに、これらの駐車区画の情報を利用者に伝えるシステムである。
【0031】
端末装置2は、土地Pを管理する管理者又は土地Pを利用する利用者が携帯する情報処理装置であって、例えばスマートフォンやタブレットPC等である。この端末装置2は、衛星4から航法信号を受信して自装置の位置を測定する全地球航法衛星システム(GNSS: Global Navigation Satellite System)を構成してもよい。この場合、端末装置2は、例えば4機以上の衛星4から航法信号を受信するとよい。
【0032】
通信回線3は、例えばLAN(Local Area Network)のほか、WAN(Wide Area Network)であってもよいし、インターネットであってもよいし、これらの組合せであってもよい。また、この通信回線は、公衆交換通信網(PSTN:Public Switched Telephone Networks)やサービス統合デジタル網(ISDN:Integrated Services Digital Network)等を含むものでもよい。
【0033】
管理装置1は、
図1に示した土地Pに仮想的な駐車区画R1~R9を設定して、これらの駐車区画の満空管理及び予約管理を行うコンピュータ等の情報処理装置である。
【0034】
<管理装置の構成>
図3は、管理装置1の構成の例を示す図である。
図1に示す管理装置1は、制御部11、記憶部12、及び通信部13を有する。
【0035】
制御部11は、管理装置1の各部の動作を制御する手段である。制御部11は、CPU(Central Processing Unit)等の演算処理装置や、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等の記憶装置を備え、これらの記憶装置や記憶部12に記憶されたプログラムを実行する。
【0036】
通信部13は、有線又は無線により通信回線3を介して、端末装置2に接続する通信回路である。
【0037】
記憶部12は、ソリッドステートドライブ、ハードディスクドライブ等の記憶手段であり、制御部11のCPUに読み込まれる各種のプログラム、データ等を記憶する。また、記憶部12は、座標DB121、満空DB122、及び予約DB123を記憶する。
【0038】
操作部14は、各種の指示をするための操作ボタン、キーボード、タッチパネル等の操作子を備えており、利用者による操作を受付けてその操作内容に応じた信号を制御部11に送る。
【0039】
表示部15は、液晶ディスプレイ等の表示画面を有しており、制御部11の制御の下、画像を表示する。表示画面の上には、操作部14の透明のタッチパネルが重ねて配置されてもよい。
【0040】
また、表示部15は、表示画面に加えて又は変えて制御部11の制御下で音声を放出するスピーカ、イヤホン等の放音装置を有していてもよい。要するに表示部15は制御部11の制御下で情報を報知する構成(報知手段)を有していればよい。
【0041】
なお、管理装置1は、通信部13を介して通信可能に接続された外部装置により利用者から操作されてもよい。この外部装置は端末装置2のいずれかであってもよい。制御部11は、管理装置1の各部を外部装置において受付けられた利用者の操作に応じて制御すればよい。また、制御部11は、外部装置を操作した利用者に向けて報知すべき情報を、通信部13経由で外部装置に送信してもよい。外部装置は、管理装置1から送信された情報を受信して、この情報に基づき利用者に情報を報知すればよい。この場合、管理装置1は、操作部14及び表示部15の少なくともいずれかを備えなくてもよい。
【0042】
<座標DBの構成>
図4は、記憶部12に記憶される座標DB121の例を示す図である。
図4に示す座標DB121は、管理者がそれぞれ管理する土地ごとに定められた駐車区画の座標を記憶するデータベースである。座標DB121は、管理者リスト1211、土地リスト1212、及び座標リスト1213を有する。
【0043】
管理者リスト1211は、管理者の識別情報である管理者IDを記述したリストである。土地リスト1212は、管理者ごとにその管理者の管理する土地の識別情報である土地IDを記述したリストである。土地リスト1212は、管理者リスト1211に記述された管理者IDごとにそれぞれ対応付けられている。
【0044】
座標リスト1213は、土地に設定された仮想的な駐車区画の座標をそれぞれ記述するリストである。座標リスト1213は、土地リスト1212に記述された土地IDごとにそれぞれ対応付けられている。座標リスト1213は、駐車区画の識別情報である区画IDごとに、その駐車区画の座標を記憶する。
【0045】
駐車区画の座標は、例えばその駐車区画の形状が東西南北に沿った矩形であれば、北西及び南東の各端点を示す座標の組等で表される。駐車区画の座標は、多角形を示す複数の座標の組で表されてもよい。また、駐車区画の座標には、これらの座標の組に加えて、変換行列等のパラメータが記述されてもよい。駐車区画の座標は、例えば、矩形や多角形を示す複数の座標に対して上述したパラメータを用いて回転、拡大、縮小等の線形変換を行うことで特定されてもよい。
【0046】
なお、座標リスト1213には、座標のフィールドに出入口の座標や住所等が記述されてもよい。この場合、これらの情報に対応付けられる区画IDには、出入口や住所等を示すために予約された識別情報が記述されていればよい。
【0047】
図4に示す例で、管理者ID「A2」の管理者は、土地ID「P1」の土地を管理し、この土地には、区画ID「R4」の駐車区画の座標が「(x1,y1)-(x2,y2)」で設定されている。これは、例えば東経x1から東経x2まで、かつ、北緯y1から北緯y2までの矩形で示される駐車区画を示している。
【0048】
<満空DBの構成>
図5は、記憶部12に記憶される満空DB122の例を示す図である。満空DB122は、土地Pの現在の利用状況を記憶するデータベースである。満空DB122は、駐車区画の識別情報である区画IDごとに、「分類」、「状況」、「開始」、「終了」、「画像データ」を対応付けて記憶する。
【0049】
「分類」とは、対応する駐車区画が対象としている車両の分類を示す情報である。「状況」とは、対応する駐車区画の利用の状況を示す情報である。「開始」とは、対応する駐車区画に車両が入り、その利用を開始した時刻を示す情報である。「終了」とは、対応する駐車区画から車両が出て、その利用を終了する予定の時刻を示す情報である。「画像データ」とは、対応する駐車区画に入っている車両を撮像した画像を示す画像データである。
【0050】
なお、
図5に示す通り、満空DB122は、区画IDに対応付けて、車両の「特徴情報」を記憶してもよい。「特徴情報」とは、その区画IDで識別される駐車区画に駐車された車両の特徴を表して、その車両を識別し得る情報であり、例えばナンバープレートを示す画像を解析して認識される車両番号等である。
【0051】
図5に示す例で、区画ID「R4」で示される駐車区画は、普通車用の駐車区画であり、利用中である。この駐車区画の利用が開始された時刻は「10:00」であり、終了の予定時刻は「未定」である。また、管理装置1は、この駐車区画に駐車した車両を撮像した画像「G4」を取得し、この画像に写り込んでいるナンバープレートから車両の特徴情報「1234」を認識しており、これらを満空DB122に記憶している。
【0052】
<予約DBの構成>
図6は、記憶部12に記憶される予約DB123の例を示す図である。予約DB123は、土地Pに設定された駐車区画に対する予約の状況を記憶するデータベースである。予約DB123は、駐車区画の識別情報である区画IDごとに、その駐車区画が予約されている時間帯を記憶する。
【0053】
図6に示す例で、区画ID「R3」で識別される駐車区画は、16時から22時まで予約されている。予約DB123は、予約した利用者の識別情報や料金等を記憶してもよい。
【0054】
<端末装置の構成>
図7は、端末装置2の構成の例を示す図である。
図7に示す端末装置2は、制御部21、記憶部22、通信部23、操作部24、表示部25、カメラ26、及び測位部27を有する。
【0055】
制御部21は、CPU、ROM、RAMを有し、CPUがROM及び記憶部22に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより端末装置2の各部を制御する。
【0056】
通信部23は、有線又は無線により通信回線3を介して、管理装置1に接続する通信回路である。端末装置2は、通信部23により管理装置1と情報をやり取りする。
【0057】
記憶部22は、ソリッドステートドライブ、ハードディスクドライブ等の記憶手段であり、制御部21のCPUに読み込まれる各種のプログラム、データ等を記憶する。
【0058】
操作部24は、各種の指示をするための操作ボタン、キーボード、タッチパネル等の操作子を備えており、利用者による操作を受付けてその操作内容に応じた信号を制御部21に送る。
【0059】
表示部25は、液晶ディスプレイ等の表示画面を有しており、制御部21の制御の下、画像を表示する。表示画面の上には、操作部24の透明のタッチパネルが重ねて配置されてもよい。
【0060】
また、表示部25は、表示画面に加えて又は変えて制御部21の制御下で音声を放出するスピーカ、イヤホン等の放音装置を有していてもよい。要するに表示部25は制御部21の制御下で情報を報知する構成(報知手段)を有していればよい。
【0061】
カメラ26は、レンズ、反射鏡、プリズム等の光学系と、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ等の固体撮像素子とを備えた撮像手段であり、光学系が向けられている物体を撮像して、その物体が写っている画像を示す画像データを生成する。
【0062】
測位部27は、自装置(端末装置2)の位置を測定する機器等であり、例えば、上述したGNSSに基づき、複数の衛星4からそれぞれ航法信号を受信する受信機等を有する。測位部27は、受信した航法信号に基づいて端末装置2の位置を測定(計算)するプロセッサを有していてもよい。また、測位部27が受信した複数の航法信号を用いて制御部21が端末装置2の位置を測定してもよい。
【0063】
また、測位部27は、位置のほかに、自装置(端末装置2)の姿勢を測定してもよい。この測位部27は、例えば、3軸方向の加速度を検知する加速度センサ、又は、圧電振動子等の素子に加わるコリオリの力から角速度を求めて自装置の姿勢を測定する振動ジャイロセンサ等を含むとよい。
【0064】
なお、測位部27が位置を測定する手段は、GNSSに限られない。例えば、測位部27は、決められた場所に設置されたビーコン発信機から発信されるビーコン(無線標識)を受信して、そのビーコンに含まれる位置の情報を抽出することで、端末装置2の位置を測定してもよい。このビーコンのやり取りには、例えば赤外線や近距離無線通信等が用いられてもよい。
【0065】
<管理装置の機能的構成>
図8は、管理装置1の機能的構成を示す図である。
制御部11は、上述のプログラムを実行することにより、受付部111、特定部112、調整部113、抽出部114、応答部115、検知部116、更新部117、及び指示部118として機能する。
【0066】
受付部111は、端末装置2から、駐車の予約の要求、及び駐車区画の利用に関する指示等を受付ける。
【0067】
図9は、予約の画面の例を示す図である。利用者が例えば端末装置2で決められたアプリケーション・プログラム(以下、「アプリ」という)を起動させると、この端末装置2の表示部25には、
図9に示すような予約受付け用の画面が表示される。
【0068】
図9に示す画面の上部には、この画面の役割を伝えるために「駐車場予約画面」という文字列が表示される。
【0069】
図9に示す画面の中央には、利用者が予約の条件を入力するためのオブジェクトが表示される。
【0070】
図9に示す画面の下部には、入力した条件を確定させて予約を要求するか、予約の条件の入力を中止する指示を受付けるダイアログが表示される。このダイアログには、「以上の条件で予約を要求しますか?」という文字列、「Cancel」と書かれたボタン、及び「OK」と書かれたボタン、が表示される。
【0071】
予約の条件とは、例えば、場所、時間帯、及び車両の分類等である。
図9に示す通り、場所の条件を入力する欄には、「現在位置を選択」という文字列と、「リスト選択」という文字列が表示され、それぞれの左端にいずれか一つを選択するラジオボタンが表示される。
【0072】
利用者が、「現在位置を選択」という文字列の左端に表示されたラジオボタンの位置に触れると、端末装置2は、測位部27が測定した自装置の位置を示す位置情報に基づいて、場所の条件が決定される。この場合、例えば、現在位置から最も近い駐車場が管理装置1により検索される。
【0073】
一方、利用者が、「リスト選択」という文字列の左端に表示されたラジオボタンの位置に触れると、端末装置2は、この「リスト選択」という文字列の右側に表示されたプルダウンリストをアクティブにする。利用者は、アクティブになったこのプルダウンリストに触れて、このプルダウンリストにおいて予め列挙された都市名のいずれかを選択する操作を行う。この場合、選択された都市名が示す都市から最も近い駐車場が管理装置1により検索される。
【0074】
また、
図9に示す通り、時間帯の条件を入力する欄には、開始時刻及び終了時刻をそれぞれ示すプルダウンリストが表示されている。利用者は、これらのプルダウンリストに触れて、予め列挙された時刻のいずれかをそれぞれ選択し、開始時刻及び終了時刻を入力する操作を行う。
【0075】
また、
図9に示す通り、車両の分類の条件を入力する欄には、車両の分類を示す名称を列挙したプルダウンリストが表示されている。利用者は、このプルダウンリストに触れて、予め列挙された車両の分類のいずれかを選択し、車両の分類を入力する操作を行う。なお、このプルダウンリストには、車両の分類の名称に加えて、利用者の判断を支援するために、その分類における車両の占有面積、外輪差、旋回性能等の情報が表示されてもよい。
【0076】
利用者は、
図9に示す画面の下部に表示されたダイアログを確認し、入力した条件を確定して予約を要求する場合には、「OK」と書かれたボタンに触れる。利用者は、条件の入力を中止する場合には、「Cancel」と書かれたボタンに触れる。
【0077】
特定部112は、受付部111が端末装置2から駐車の予約の要求を受付けたときに、受付けた要求の内容から駐車を希望する利用者の車両の分類を特定する。この分類は、例えば、利用者の車両の占有面積、外輪差、旋回性能等に応じて定められる。
【0078】
調整部113は、特定部112が特定した分類の車両を対象としている駐車区画を検索し、その駐車区画が存在しない場合には、駐車区画のレイアウトの調整を試みる。レイアウトの調整とは、例えば、他の車両の分類を対象とする駐車区画を廃止して、その駐車区画のあった場所に、予約が要求されている車両の分類を対象とする駐車区画を新たに設定することである。
【0079】
抽出部114は、調整部113が調整を行わない場合には元の駐車区画から、調整部113が調整を行った場合には調整後の駐車区画から、それぞれ利用されていない駐車区画を抽出する。利用されていない駐車区画が複数存在する場合には、それら複数の駐車区画が抽出される。
【0080】
応答部115は、抽出部114が抽出した駐車区画を指定する情報を端末装置2に送信して、駐車の予約の要求に応答する。
【0081】
上述した通り、特定部112は、例えば利用者の車両の占有面積に基づいて、利用者の車両の分類を特定し、応答部115は、この分類に応じて抽出された駐車区画を指定する情報を端末装置2に送信する。すなわち、この駐車管理システム9は、利用者の車両の占有面積に応じた分類を特定し、この分類に応じた駐車区画を指定する情報を利用者の端末装置に送信する駐車管理システムである。
【0082】
また、上述した通り、特定部112により特定された分類に応じて、調整部113が駐車区画のレイアウトの調整を行った場合、応答部115は、調整後の駐車区画を指定する情報を端末装置2に送信する。すなわち、この駐車管理システム9は、特定した分類に応じて、駐車区画のレイアウトを調整し、調整後の駐車区画を指定する情報を端末装置に送信する駐車管理システムである。
【0083】
抽出部114によって複数の駐車区画が抽出された場合、応答部115は、それら複数の駐車区画を示して利用者に選択を促す指示を端末装置2に応答してもよい。端末装置2は、応答部115の応答に応じて上述した選択を促す案内等を、例えば表示部25によって利用者に表示する。
【0084】
受付部111は、応答部115による応答を受けて利用者が指示する予約を端末装置2から受付ける。端末装置2が、複数の駐車区画を示して利用者に選択を促した場合、受付部111は、利用者の選択により駐車の予約を受付ける。すなわち、この駐車管理システム9は、土地に設定された駐車区画のうち複数の駐車区画を示して利用者に選択を促し、利用者の選択により駐車の予約を受付ける駐車管理システムである。
【0085】
また、受付部111は、駐車の予約を受付けたとき、例えば、利用者の端末装置2の位置情報を周期的に取得し、この位置情報を用いて利用者が搭乗する車両を予約された駐車区画に誘導するように、案内の情報を端末装置2に送る。すなわち、この駐車管理システム9は、利用者の車両を利用者の端末装置2の位置情報を用いて駐車区画に誘導する駐車管理システムである。
【0086】
利用者は、端末装置2を介して管理装置1の誘導を受け、車両を予約された駐車区画に移動させる。
【0087】
図10は、車両誘導の画面の例を示す図である。
図10に示す画面の上部には、この画面の役割を伝えるために「駐車場誘導画面」という文字列が表示される。
【0088】
図10に示す画面の中央には、方位、利用者の車両、及びこの車両が進むべき方向を示す矢印等が記載された簡単な地図が表示される。
【0089】
図10に示す画面の下部には、利用者の車両を予約された駐車区画へ誘導するための文章が表示される。
【0090】
例えば、現在の端末装置2の位置から、利用者が予約した駐車区画までの距離が、500メートル等、所定距離よりも遠い場合、端末装置2の表示部25には、
図10(a)に示す通りの駐車場誘導画面が表示される。このとき画面の下部には、「ご予約いただいた駐車区画まで、1.5kmです。50m先で左に曲がります」といった、簡単な案内文が表示される。利用者は、この案内文と地図とを認識して、50メートル先に進んだときに車両を左折させる。
【0091】
一方、例えば、上述した距離が所定距離以下になると、端末装置2の表示部25には、
図10(b)に示す通りの駐車場誘導画面が表示される。このとき画面の下部には、「3番の駐車区画は3m前方です。後ろ向き駐車のため、右折後に後進して下さい」といった、詳細な案内文が表示される。利用者は、この案内文と地図とを認識して、3メートル前方で右折後に後進して、自分が予約した3番の駐車区画に自分の車両を駐車させる。
【0092】
そして、予約した駐車区画に自分の車両を移動させたと判断した利用者は、端末装置2に搭載されたカメラ26で車両の外観を撮像する。利用者は、撮像した画像を示す画像データを添付して、駐車区画の利用の開始を管理装置1に指示する。
【0093】
図11は、利用者が撮像した画像の例を示す図である。
図11に示す画像は利用者が駐車した普通車V1を前方から撮像したものである。
図11に示す画像には、利用者の車両のほか、背景に建物M1、建物M2等が写り込んでいる。
【0094】
また、利用者は、駐車区画から自分の車両を出して、この駐車区画の利用を終了するときにも、上述したカメラ26で車両の外観を撮像してもよい。この利用者は、撮像した画像を示す画像データを添付して、駐車区画の利用の終了を管理装置1に指示してもよい。
【0095】
受付部111は、端末装置2から駐車区画の利用の開始又は終了の指示を受付ける。この指示には、利用者が駐車区画に駐車した車両を端末装置2に搭載されたカメラ26で撮像した画像を示す画像データと、その画像を撮像したときに測定された端末装置2の位置及び姿勢を示す情報と、が含まれている。測定された端末装置2の位置及び姿勢の情報は、画像を示す画像データにメタデータとして含まれてもよい。
【0096】
検知部116は、受付部111が駐車区画の利用の開始又は終了の指示を受付けたときに、その指示に含まれる画像データと、端末装置2の位置及び姿勢の情報と、に基づいて、画像データに示される画像に写り込んだ車両の位置を特定する。そして、検知部116は、特定した車両の位置と駐車区画の座標とを比較して、車両が予約された駐車区画に駐車されているか否かを検知する。
【0097】
検知部116は、例えば、画像データが示す画像に対してキャリー法等のエッジ検出を行い、その画像に写っている物体の輪郭を検出する。そして、検知部116は、検出された輪郭の中から、車両の輪郭を抽出する。車両の輪郭は、例えば、様々な車両の形状を予め学習させた機械学習済みモデル等を用いて抽出されてもよい。
【0098】
さらに、検知部116は、抽出した車両の輪郭と、端末装置2の位置及び姿勢の情報と、に基づいて、端末装置2から車両までの方向と距離とを特定し、車両の位置を特定すればよい。この検知部116は、特定した車両の位置が予約された駐車区画に収まっているか否かを判定することによって、この車両が予約された駐車区画に駐車されているか否かを検知する。
【0099】
更新部117は、受付部111が端末装置2から利用者の指示する予約を受付けたときに、その予約の内容で記憶部12を更新する。更新部117は、具体的には
図3及び
図6に示す予約DB123の内容を更新する。
【0100】
また、更新部117は、予約された駐車区画に車両が駐車されていることを検知部116が検知したときに、受付けた指示に応じて記憶部12に記憶された内容を更新する。更新部117は、具体的には
図3及び
図5に示す満空DB122の内容を更新する。すなわち、この駐車管理システム9は、利用者が駐車区画に駐車した車両を利用者の端末装置に搭載されたカメラで撮像した画像により、駐車区画の利用の開始又は終了の指示を受付け、画像に基づいて土地の利用の状況を管理する駐車管理システムである。
【0101】
また、更新部117は、検知部116により、予約された駐車区画に車両が駐車されていないことが検知されたときに、その予約された駐車区画を、実際に車両が駐車されている駐車区画に変更する更新を行ってもよい。
【0102】
指示部118は、検知部116により、予約された駐車区画に車両が駐車されていないことが検知されたときに、利用者に車両が駐車している位置(駐車位置という)の修正を促すよう端末装置2に指示する。
【0103】
図12は、修正を促す指示を受けて端末装置2が表示する画面の例を示す図である。
図12に示す画面の上部には、この画面の役割を伝えるために「修正指示画面」という文字列が表示される。
【0104】
図12に示す画面の中央には、方位、利用者の車両、及びこの車両の位置を修正するために進むべき方向を示す矢印等が記載された簡単な地図が表示される。
【0105】
図12に示す画面の下部には、利用者の車両の位置を正しい駐車区画内の位置に修正するための文章が表示される。例えば、この画面の下部には、「2番に駐車しています。画面に従って3番に駐車し直して下さい」といった文章が表示される。
【0106】
利用者は、この文章と地図とを確認して、車両を例えば左隣の駐車区画に移動させる。
【0107】
なお、指示部118の指示を受けて端末装置2が利用者に対して上述の修正を促した後、その修正が行われなかったときに、検知部116は、予約された駐車区画を、実際に車両が駐車されている駐車区画に変更する更新が可能か否かを判断し、可能であると判断した場合に、更新部117は、この更新を行ってもよい。また、予約された駐車区画を、実際に車両が駐車されている駐車区画に変更する更新が可能でない、と検知部116が判断した場合、指示部118は、利用者の車両の駐車が違法である旨の警告をしてもよい。予約された駐車区画を、実際に車両が駐車されている駐車区画に変更する更新が可能ではない場合とは、例えば、実際に車両が駐車されている駐車区画に別の予約が入っている、といったケース等である。
【0108】
図13は、警告を受けて端末装置2が表示する画面の例を示す図である。
図13に示す画面の上部には、この画面の役割を伝えるために「警告画面」という文字列が表示される。
【0109】
図13に示す画面の中央には、例えば「お客様が現在お車を駐車されている位置は誤っています。このままでは違法駐車になります。お確かめ下さい」といった利用者への警告文が表示される。
【0110】
図13に示す画面の下部には、利用者が駐車位置を修正するための修正指示画面に進むことを促すダイアログが表示される。このダイアログには、「修正指示画面に進みますか?」という文字列、及び「OK」と書かれたボタン、が表示される。
【0111】
利用者がこのまま警告文を無視して立ち去ると、利用者の車両は違法駐車の状態となり、後日、罰金等が請求されることとなる。利用者が、上述した「OK」と書かれたボタンに触れると、端末装置2は、
図12に示した修正指示画面を表示する。
【0112】
<管理装置の動作>
<予約を受付ける動作>
図14は、管理装置1が予約を受付ける動作の流れを示すフロー図である。管理装置1の制御部11は、利用者の端末装置2から駐車区画の利用の要求を受付けると(ステップS101)、受付けた要求の内容から、利用車が駐車を要求する車両の分類を特定する(ステップS102)。
【0113】
制御部11は、特定した分類の車両を対象とする駐車区画の調整が必要であるか否かを判定する(ステップS103)。駐車区画の調整が必要である、と判定する場合(ステップS103;YES)、制御部11は、駐車区画の調整を行って(ステップS104)、その後、処理をステップS105に進める。
【0114】
一方、駐車区画の調整が必要でない、と判定する場合(ステップS103;NO)、制御部11は、処理をステップS104に進めずに、直接、ステップS105に進める。
【0115】
制御部11は、特定した分類の車両を対象とする駐車区画の中から、利用されていないもの、すなわち、空き駐車区画を抽出する(ステップS105)。
【0116】
図15は、駐車区画の利用状況の例を示す図である。
図15には、
図1に示した土地Pが利用されている状況が示されている。
図15に示す通り、土地Pに設定された普通車用の駐車区画R1~R5のうち、駐車区画R1、R2、R4、R5には普通車が駐車されている。また、土地Pに設定された大型車用の駐車区画R6~R9のうち、駐車区画R6、R7には大型車が駐車されている。
【0117】
図15に示す駐車区画の利用状況は、
図3に示した管理装置1の満空DB122に反映されている。このとき、駐車区画の利用を要求されると、制御部11は、利用者の車両の分類を特定し、その分類の駐車区画のうち、満空DB122に記述されている状況が「空き」である駐車区画を探す。
【0118】
なお、例えば、利用の要求が予約DB123で記憶されている予約の期間に行われると、その予約が満空DB122に反映されるため、予約された駐車区画に車両が実際に駐車されていなくてもその駐車区画の状況は「空き」にならない。
【0119】
例えば、
図15に示す普通車用の駐車区画で利用されていないものは、駐車区画R3のみである。そのため、
図15に示す土地Pに普通車の駐車を求められた場合、この駐車区画R3に予約が入っていなければ、制御部11は、空き駐車区画として駐車区画R3を抽出する。一方、この駐車区画R3に予約が入っていると、制御部11は、普通車用の空き駐車区画がないため、調整が必要と判断する。
【0120】
制御部11は、調整が必要と判断した場合、予め決められた規則に沿って駐車区画の調整を行う。制御部11は、例えば、利用が要求された車両の分類に応じた駐車区画が残っていない場合、他の分類に割り当てられた駐車区画を一時的に廃止して、それらの駐車区画が設定されていた場所に、利用が要求された車両の分類に応じた、新たな駐車区画を設定する。
【0121】
図16は、調整後の駐車区画の例を示す図である。
図15で示した土地Pでは、大型車用の駐車区画R8、R9が利用されていなかったので、制御部11は、これらを一時的に廃止して、代わりにこれらの設定されていた場所に普通車用の駐車区画R10、R11、R12を新たに設定する。制御部11は、新たな駐車区画R10、R11、R12の座標を座標DB121に記憶し、満空DB122及び予約DB123にこれら駐車区画R10、R11、R12のレコードを追加するとともに、駐車区画R8、R9を利用不可にする。
【0122】
大型車用の駐車区画R8、R9と、普通車用の駐車区画R10、R11、R12とは、排他的に運用される。すなわち、大型車用の駐車区画R8、R9のいずれかが利用されているときには、これらを廃止することができず、普通車用の駐車区画R10、R11、R12は新たに設定されない。また、普通車用の駐車区画R10、R11、R12のいずれかが利用されているときには、これらを廃止することができず、大型車用の駐車区画R8、R9は復活されない。
【0123】
上述した調整を行った場合、制御部11は、
図16に示した調整後のレイアウトで、空き駐車区画を抽出する。この場合、新たに設定された駐車区画R10、R11、R12が抽出される。
【0124】
制御部11は、抽出された空き駐車区画が複数であるか否かを判定する(ステップS106)。空き駐車区画が複数である、と判定する場合(ステップS106;YES)、それら複数の空き駐車区画を示して、いずれかを選択するよう促す応答をして(ステップS107)、その後、処理をステップS108に進める。
【0125】
一方、空き駐車区画が複数ではない、と判定する場合(ステップS106;NO)、制御部11は、処理をステップS107に進めずに、直接、ステップS108に進める。
【0126】
制御部11は、端末装置2から利用者の駐車の予約を受付ける(ステップS108)。利用者は、複数の空き駐車区画を示されて、いずれかを選択するよう促された場合、端末装置2に対して、これら複数の空き駐車区画の中からいずれかを選択する指示とともに予約を確定する指示を行うか、予約の依頼を中止する指示を行う。利用者は、1つの空き駐車区画を示された場合、その空き駐車区画で予約を確定する指示を行うか、予約の依頼を中止する指示を行う。予約を確定する指示を受付けると、管理装置1の制御部11は、記憶部12に記憶された予約DB123を更新する。
【0127】
<指示を受付ける動作>
図17は、管理装置1が利用開始等の指示を受付ける動作の流れを示すフロー図である。利用者は、予約した駐車区画に車両を入れて降車し、携帯している端末装置2に搭載されたカメラ26で、その車両の全体の外観とナンバープレートとが写るように車両を撮像する。そして、利用者は、端末装置2を操作して、撮像した画像の画像データとともに、駐車区画の利用を開始又は終了する旨の指示を管理装置1へ送信する。管理装置1の制御部11は、端末装置2から利用開始等の指示を受付けると(ステップS201)、指示に含まれている画像データと、端末装置2の位置及び姿勢の情報と、から車両の駐車位置を特定する(ステップS202)。
【0128】
図18は、端末装置2が利用者の指示を受付ける画面の例を示す図である。
図18(a)には、利用者に車両の外観の写真を撮像するよう促す画面が、
図18(b)には、撮像した写真の確認を利用者に促す画面が、それぞれ示されている。
【0129】
図18に示す画面の上部には、この画面の役割を伝えるために「利用開始指示画面」という文字列が表示される。
【0130】
例えば、管理装置1は、利用者から予約を受付けて、予約DB123を更新した後や、利用者の車両を予約された駐車区画に誘導した後等に、端末装置2に指示して
図18(a)に示す画面を表示させる。
【0131】
図18(a)に示す画面の中央には、「降車してお車を前方から撮像した写真をお送り下さい」という文字列、「Cancel」と書かれたボタン、及び「OK」と書かれたボタン、が表示される。
【0132】
利用者は、この画面を確認する。そして、写真を撮像する場合、利用者は、「OK」と書かれたボタンに触れる。また、駐車を取りやめる等、他の行動を取る場合、利用者は「Cancel」と書かれたボタンに触れる。利用者が「Cancel」と書かれたボタンに触れた場合、端末装置2は、駐車の予約を解約する旨の通知を管理装置1に送信する。
【0133】
一方、利用者が「OK」と書かれたボタンに触れた場合、端末装置2は、写真を撮像するアプリを起動して、利用者が車両の写真を撮像するための準備状態に移行する。
【0134】
利用者が、降車して自分の車両を前方から撮像すると、端末装置2は、撮像したアプリから画像を取得し、
図18(b)に示す画面を表示する。
図18(b)に示す画面の中央には、「写真をご確認下さい」という文字列とともに、利用者が撮像した画像が枠内に表示される。そして、
図18(b)に示す画面の下部には、「利用を開始しますか?」という文字列、「Cancel」と書かれたボタン、及び「OK」と書かれたボタン、が表示される。
【0135】
利用者は、この画面を確認する。そして、駐車場の利用を開始する場合、利用者は、「OK」と書かれたボタンに触れる。また、写真を撮像し直す等、他の行動を取る場合、利用者は「Cancel」と書かれたボタンに触れる。利用者が「Cancel」と書かれたボタンに触れた場合、端末装置2は、
図18(a)に示す画面を再表示する。
【0136】
一方、利用者が「OK」と書かれたボタンに触れた場合、端末装置2は、駐車場の利用を開始する旨の通知に、利用者が撮像した画像を示す画像データを添付して、管理装置1に送信する。この通知や、この通知に添付される画像データには、例えば、メタデータとして、測定された端末装置2の位置及び姿勢の情報が含まれている。
【0137】
制御部11は、特定した駐車位置と、
図3及び
図4に示した座標DB121に記述された駐車区画の座標と、を比較して、利用者の車両が予約した駐車区画に駐車されているか否かを判定する(ステップS203)。
【0138】
利用者の車両が予約した駐車区画に駐車されていない、と判定する場合(ステップS203;NO)、制御部11は、利用者に駐車位置の修正を促すよう端末装置2に指示をする(ステップS204)。すなわち、この駐車管理システム9は、利用者が土地に駐車した車両を利用者の端末装置に搭載されたカメラで撮像した画像に基づいて、その車両が駐車区画に駐車されていないと判定した場合、利用者に車両の駐車位置の修正を促す駐車管理システムである。
【0139】
そして、制御部11は、例えば、ステップS204における修正の促しが行われてから一定の時間が経過したタイミング等に、駐車位置が修正されたか否かを判定する(ステップS205)。駐車位置が修正されていると判定する場合(ステップS205;YES)、制御部11は、処理をステップS202に戻す。
【0140】
一方、駐車位置が修正されていないと判定する場合(ステップS205;NO)、制御部11は、利用者の車両について予約された駐車区画を、その車両が駐車位置を修正されずに実際に駐車されているその駐車区画に変更する更新が可能か否かを判定する(ステップS206)。
【0141】
予約された駐車区画を変更する更新が可能ではない、と判定した場合(ステップS206;NO)、制御部11は、利用者の車両について、違法駐車である旨の警告をして(ステップS207)、処理を終了する。この警告は、例えば端末装置2に通知され、端末装置2において表示される。制御部11は、この警告をする際に、上述した利用者の車両が上述した駐車区画に違法に駐車していることを満空DB122に記憶させてもよい。
【0142】
一方、予約された駐車区画を変更する更新が可能である、と判定した場合(ステップS206;YES)、制御部11は、処理をステップS208に進める。
【0143】
ステップS203において、利用者の車両が予約した駐車区画に駐車されている、と判定する場合(ステップS203;YES)、制御部11は、処理をステップS204に進めずに、直接、ステップS208に進める。
【0144】
制御部11は、
図3及び
図5に示した満空DB122の内容を、実際の利用の状況に合わせて更新する(ステップS208)。例えば、制御部11は、予約した駐車区画の利用を開始する指示を利用者の端末装置2から受付けて、その指示に含まれる画像を解析する。そして、その解析の結果、その駐車区画にその利用者の車両が駐車されたと判定した場合、制御部11は、記憶部12に記憶されている満空DB122の内容を更新して、その駐車区画の利用が開始されたことを記憶する。
【0145】
なお、制御部11は、予約した駐車区画の利用を開始する指示を受付けたときに、その指示に含まれる画像を解析して、その画像に写り込んだ車両の特徴情報を生成し、これを記憶してもよい。車両の特徴情報は、車両の特徴によってその車両を識別し得る情報であって、例えば、ナンバープレートが示す車両番号等が挙げられる。
【0146】
この場合、制御部11は、駐車区画の利用を終了する指示を利用者の端末装置2から受付けたとき、その指示に含まれる画像を解析して車両番号等の特徴情報を認識し、記憶した特徴情報と照合してもよい。管理装置1は、照合の結果、利用の開始時と終了時とで車両番号が異なっていると判断した場合には、警報等を発してもよい。
【0147】
また、画像を解析した結果、予約した駐車区画に利用者の車両が駐車されていないと判定した場合には、制御部11は、端末装置2を介して、その車両の駐車位置を修正するように利用者に促す。そして、修正の結果、予約したその駐車区画にその利用者の車両が駐車されたと判定した場合、制御部11は、その駐車区画の利用を開始したことを記憶する。
【0148】
一方、利用者に促した修正が行われなかった場合、制御部11は、予約された駐車区画を、実際に車両が駐車されている駐車区画に変更してもよい。すなわち、この駐車管理システム9は、利用者が駐車した車両を端末装置に搭載されたカメラで撮像した画像に基づいて、その車両が予約された駐車区画に駐車されていないと判定した場合、車両が予約された駐車区画を、車両が駐車されている駐車区画に変更する駐車管理システムである。
【0149】
以上、説明した通り、管理装置1は、土地Pに仮想的に設定した駐車区画の利用の状況を、利用者の端末装置2で撮像された画像、又は端末装置2の位置及び姿勢の情報に基づいて更新する。そのため、駐車管理システム9は、土地Pにおいてそれらの駐車区画を表示することなく、駐車区画の満空管理及び予約管理を行うことができる。つまり、この駐車管理システム9は、駐車区画が非表示の土地に仮想的に駐車区画を設定し、その駐車区画の満空管理及び予約管理を行う駐車管理システムである。
【0150】
以上の実施形態で説明された構成、形状、大きさ及び配置関係については本発明が理解・実施できる程度に概略的に示したものにすぎない。したがって、本発明は、説明された実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に示される技術的思想の範囲を逸脱しない限り様々な形態に変更することができる。
【0151】
<変形例>
以上が実施形態の説明であるが、この実施形態の内容は以下のように変形し得る。また、以下の変形例は組み合わされてもよい。
【0152】
<変形例1>
上述した実施形態において、検知部116は、受付けた指示に含まれる画像データと、端末装置2の位置及び姿勢の情報と、に基づいて、画像データに示される画像に含まれる車両の位置を特定していたが、画像データのみから車両の位置を特定してもよい。検知部116は、例えば、画像データが示す画像から、車両の輪郭のほか、背景に存在する物体の輪郭を、画像解析処理によって抽出する。そして検知部116は、背景に存在するその物体の輪郭と、車両の輪郭との画像内の位置関係に基づいて、車両の位置を特定してもよい。
【0153】
図19は、画像のみから車両の位置を特定する方法を説明するための図である。車両を撮像した画像には、土地Pに所在する物体が背景として写り込むことがある。例えば、
図19(a)に示す画像は、土地Pに所在する植物T2が背景として車両とともに撮像された画像である。検知部116は、
図19(a)に示す画像を解析して、車両及び植物T2の輪郭を抽出する。そして、検知部116は、例えば、植物T2が車両から見て左側に存在すること等を特定し、車両の駐車位置を特定すればよい。
【0154】
また、検知部116が車両の駐車位置を特定するために用いる物体は、土地Pに所在する物体に限られない。
図19(b)に示す画像は、土地Pの外に所在する物体が背景として写り込んだ画像である。
図19(b)に示す建物M1及び建物M2は、土地Pを含む地域を代表する、いわゆるランドマークであり、それらの位置は予め判明している。
【0155】
検知部116は、
図19(b)に示す画像を解析して、例えば、正面から撮像した車両が、建物M1及び建物M2の間に収まっていること等を特定し、車両の駐車位置を特定すればよい。
【0156】
<変形例2>
上述した実施形態において、利用者は、端末装置2に搭載されたカメラ26で車両を撮像し、撮像された画像を示す画像データを添付して、駐車区画の利用の開始を管理装置1に指示していたが、管理装置1が受付ける指示はこれに限られない。管理装置1は、例えば、利用者の端末装置2が駐車区画の内側に位置するときに、その端末装置2からその駐車区画の利用の開始又は終了の指示を受付けてもよい。管理装置1は、受付けた指示に基づいて土地の利用の状況を管理すればよい。すなわち、この駐車管理システム9は、駐車区画の内側に位置する利用者の端末装置からその駐車区画の利用の開始又は終了の指示を受付け、指示に基づいて土地の利用の状況を管理する駐車管理システムである。
【0157】
例えば、利用者は、自分の車両を運転して予約した駐車区画に入れて駐車し、端末装置2を操作して、この駐車区画の利用の開始を管理装置1に指示する。端末装置2は、測位部27により自装置の位置を測定し、この位置を示す位置情報とともに駐車区画の利用を開始する旨の指示を管理装置1に送る。管理装置1は、指示を受付けると、端末装置2の位置と、予約した駐車区画の座標と、を比較し、端末装置2がその駐車区画の内側に位置しているか否かを判定する。
【0158】
そして、管理装置1は、利用者の予約した駐車区画の内側にその利用者の端末装置2が位置していると判定する場合に、その駐車区画の利用の開始を記憶すればよい。この場合、端末装置2はカメラ26を有しなくてもよい。
【0159】
<変形例3>
管理装置1は、利用者の携帯する端末装置2に搭載されたカメラで撮像された画像を受付けていたが、他のカメラで撮像された画像を受付けてもよい。他のカメラとは、例えば、利用者ではなく、土地Pの管理者が携帯する端末装置2に搭載されたカメラ26等である。管理者とは、土地Pの所有者であってもよいし、所有者から土地Pの管理を請け負った者であってもよい。
【0160】
そして、管理装置1は、例えば、受付けた画像を解析して、土地Pにおける各車両の駐車位置を特定し、それらの駐車位置を満空DB122と照合することで、不正に駐車されている車両を検知してもよい。すなわち、この駐車管理システム9は、土地において撮像された画像に基づいて、不正に駐車されている車両を検知する駐車管理システムである。
【0161】
<変形例4>
上述した実施形態において、端末装置2は、管理者又は利用者(利用者等という)が携帯するスマートフォンやタブレットPC等であったが、例えばウェアラブルデバイス等、他の情報処理装置であってもよい。
【0162】
例えば、端末装置2が眼鏡型のウェアラブルデバイスである場合、操作部24は、フレームに設けられた操作ボタンであってもよく、また、端末装置2を装着した利用者等の視線の方向を検知する構成を有してもよい。操作部24は、検知した方向に応じた利用者等の操作を受付けてもよい。
【0163】
なお、視線の方向を検知する構成は、様々なものが考えられるが、例えば、眼球を撮像する撮像部と、撮像した眼球の画像を解析して上述した方向を推定する解析部を含むものが挙げられる。また、端末装置2は、眼鏡型に限らず、腕や足、胴体等に取付けて用いるウェアラブルデバイスであってもよい。
【0164】
また、端末装置2が上述した眼鏡型のウェアラブルデバイスである場合、表示部25は、レンズに設けられた透過型のディスプレイであってもよい。この表示部25によれば、例えば制御部21によって表示するように指示された画像が、利用者等の視界に入る風景に重ねて表示される。
【0165】
例えば、管理装置1から車両を予約された駐車区画に誘導するための案内の情報を受け取った場合、この端末装置2は、測位部27で測定された自装置の位置と、受け取った案内の情報とを用いて、風景に案内を重ねて表示する。利用者は、実際には表示されていない土地Pの外縁、出入口のゲート、縁石、駐車区画を示す白線、予約された駐車区画への道順を示す矢印等を、透過型のディスプレイである表示部25によって土地Pに重ねて認識し、車両を駐車区画へ移動させればよい。
【0166】
なお、端末装置2が例えば上述したウェアラブルデバイスである場合、カメラ26は携帯する利用者等の身体に取付けられた状態で画像を撮像してもよい。
【0167】
<変形例5>
管理装置1の制御部11によって実行されるプログラムは、磁気テープや磁気ディスク等の磁気記録媒体、光ディスク等の光記録媒体、光磁気記録媒体、半導体メモリ等の、コンピュータ装置が読み取り可能な記録媒体に記憶された状態で提供し得る。また、このプログラムを、インターネット等の通信回線経由でダウンロードさせることも可能である。なお、上述した制御部11によって例示した制御手段としてはCPU以外にも種々の装置が適用される場合があり、例えば、専用のプロセッサ等が用いられる。
【符号の説明】
【0168】
1…管理装置、11…制御部、111…受付部、112…特定部、113…調整部、114…抽出部、115…応答部、116…検知部、117…更新部、118…指示部、12…記憶部、121…座標DB、1211…管理者リスト、1212…土地リスト、1213…座標リスト、122…満空DB、123…予約DB、13…通信部、2…端末装置、21…制御部、22…記憶部、23…通信部、24…操作部、25…表示部、26…カメラ、27…測位部、3…通信回線、4…衛星、9…駐車管理システム、B…ブロック、G…出入口、M1…建物、M2…建物、P…土地、R1~R12…駐車区画、T1、T2…植物、V1…普通車、V2…大型車。