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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-05
(45)【発行日】2022-10-14
(54)【発明の名称】飲料を混合して飲むための容器
(51)【国際特許分類】
   A47J 43/07 20060101AFI20221006BHJP
   A47J 43/046 20060101ALI20221006BHJP
   A45F 3/18 20060101ALI20221006BHJP
   A47J 41/00 20060101ALI20221006BHJP
【FI】
A47J43/07
A47J43/046
A45F3/18
A47J41/00 304A
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2019545933
(86)(22)【出願日】2018-02-22
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-04-16
(86)【国際出願番号】 EP2018054332
(87)【国際公開番号】W WO2018153951
(87)【国際公開日】2018-08-30
【審査請求日】2021-02-17
(31)【優先権主張番号】17157538.4
(32)【優先日】2017-02-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】590002013
【氏名又は名称】ソシエテ・デ・プロデュイ・ネスレ・エス・アー
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【弁理士】
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100140453
【弁理士】
【氏名又は名称】戸津 洋介
(72)【発明者】
【氏名】ボーシル, セドリック
(72)【発明者】
【氏名】ヴィッテンバッハ, デミアン
(72)【発明者】
【氏名】ラヴィラー, ファビアン
【審査官】石黒 雄一
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2007/0056447(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2001/0036124(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47J 43/04-43/09
A47J 27/00-27/64
A47J 41/00-41/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
飲料を混合し、貯蔵し、飲むためのデバイス(1)であって、
床部(21)と、前記床部から上縁部(221)まで上向きにかつ長手方向に延びる側壁(22)とを備える容器本体(2)と、
前記容器本体内に配置された混合装置(23)と、
前記容器本体の前記上縁部(221)と協働し、前記容器を閉鎖するように構成された取り外し可能な蓋(3)と、
を備え、前記蓋が、
少なくとも2つの開口部であって、
前記蓋の縁部に近接している、飲料出口として構成された1つの第1の開口部(31)と、
前記蓋の前記縁部から離れている、空気口として構成された1つの第2の開口部(32)と、
の少なくとも2つの開口部と、
前記第1の開口部(31)を閉鎖又は開放するように構成され、第1の閉鎖位置と第2の開放位置との間で移動可能である第1の部材(41)と、
前記第2の開口部(32)を閉鎖又は開放するように構成され、第1の閉鎖位置と第2の開放位置との間で移動可能である第2の部材(42)と、
を備え
前記第1の部材(41)が前記第1の部材の前記第1の閉鎖位置にあるとき、前記第2の部材(42)が、前記第2の部材の前記第1の閉鎖位置と、前記第2の部材の前記第2の開放位置との間で自由に移動可能である、デバイス。
【請求項2】
飲料を混合し、貯蔵し、飲むためのデバイス(1)であって、
床部(21)と、前記床部から上縁部(221)まで上向きにかつ長手方向に延びる側壁(22)とを備える容器本体(2)と、
前記容器本体内に配置された混合装置(23)と、
前記容器本体の前記上縁部(221)と協働し、前記容器を閉鎖するように構成された取り外し可能な蓋(3)と、
を備え、前記蓋が、
少なくとも2つの開口部であって、
前記蓋の縁部に近接している、飲料出口として構成された1つの第1の開口部(31)と、
前記蓋の前記縁部から離れている、空気口として構成された1つの第2の開口部(32)と、
の少なくとも2つの開口部と、
前記第1の開口部(31)を閉鎖又は開放するように構成され、第1の閉鎖位置と第2の開放位置との間で移動可能である第1の部材(41)と、
前記第2の開口部(32)を閉鎖又は開放するように構成され、第1の閉鎖位置と第2の開放位置との間で移動可能である第2の部材(42)と、
を備え、
前記第1及び前記第2の部材(41、42)が、前記第1及び前記第2の部材の移動が互いに独立するように構成されている、デバイス。
【請求項3】
飲料を混合し、貯蔵し、飲むためのデバイス(1)であって、
床部(21)と、前記床部から上縁部(221)まで上向きにかつ長手方向に延びる側壁(22)とを備える容器本体(2)と、
前記容器本体内に配置された混合装置(23)と、
前記容器本体の前記上縁部(221)と協働し、前記容器を閉鎖するように構成された取り外し可能な蓋(3)と、
を備え、前記蓋が、
少なくとも2つの開口部であって、
前記蓋の縁部に近接している、飲料出口として構成された1つの第1の開口部(31)と、
前記蓋の前記縁部から離れている、空気口として構成された1つの第2の開口部(32)と、
の少なくとも2つの開口部と、
前記第1の開口部(31)を閉鎖又は開放するように構成され、第1の閉鎖位置と第2の開放位置との間で移動可能である第1の部材(41)と、
前記第2の開口部(32)を閉鎖又は開放するように構成され、第1の閉鎖位置と第2の開放位置との間で移動可能である第2の部材(42)と、
を備え、
前記第1及び前記第2の部材(41、42)のそれぞれが、前記蓋(3)に枢動可能に取り付けられており、
前記第2の部材(42)が、前記蓋の上部の中心にあり、
前記第1の部材(41)が、前記第2の部材(42)を取り囲んでおり、
前記蓋(3)が、空気口として構成され、かつ前記第1の部材(41)の下に配置された、第3の開口部(33)を備え、
前記第1及び前記第2の部材(41、42)が、互いに独立して移動可能である、デバイス。
【請求項4】
前記デバイスが、加熱装置を備える、請求項1~3のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項5】
前記混合装置(23)が、前記容器本体の長手方向軸線(XX’)を中心に回転するように構成されている、請求項1~4のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項6】
前記第2の開口部(32)が、前記第1の開口部(31)よりも前記蓋の中心に近い距離に配置されている、請求項1~のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項7】
前記第2の開口部(32)が、前記蓋の中心に近接している、請求項1~のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項8】
前記第1及び前記第2の部材(41、42)のうちの少なくとも1つが、前記蓋(3)に枢動可能に取り付けられている、請求項1、2及び請求項1又は2に従属する請求項4~7のうちのいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項9】
前記蓋(3)が、第3の開口部(33)を備え、前記第3の開口部が、空気口として構成されており、前記第1の部材(41)が前記第1の部材の前記第1の閉鎖位置又は前記第1の部材の前記第2の開放位置にそれぞれ移動されると、前記第1の部材(41)が前記第3の開口部を閉鎖又は開放するように、前記第3の開口部が配置されている、請求項1、2及び請求項1又は2に従属する請求項4~8のうちのいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項10】
前記第1の部材(41)が、前記第1の部材が前記第1の部材の前記第1の閉鎖位置にあるときに、前記蓋の前記第3の開口部(33)内に位置するように構成されたプラグ(412)を備える、請求項に記載のデバイス。
【請求項11】
前記第の部材の前記第2の開放位置への前記第の部材(41)の前記移動により、前記第の部材の前記第2の開放位置への前記第の部材(42)の前記移動が誘発される、請求項1及び請求項1に従属する請求項4~8のうちのいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項12】
前記第1及び前記第2の部材(41、42)のそれぞれが、前記蓋の上面に枢動可能に取り付けられており、
前記第1の部材(41)が前記第1の部材の前記第2の開放位置に移動されると、前記第1の部材が前記第2の部材(42)を前記第2の部材の前記第2の開放位置に同時に移動させるように、前記第2の部材が、前記第1の部材に部分的に寄り掛かっている、請求項11に記載のデバイス。
【請求項13】
前記第1及び前記第2の部材(41、42)のそれぞれが、前記蓋に枢動可能に取り付けられており、
前記第2の部材(42)が、前記蓋の上部の中心にあり、
前記第1の部材(41)が、前記第2の部材を少なくとも部分的に取り囲んでおり、
前記第2の部材の底面の一部が、前記第1の部材の上面の一部に寄り掛かっている、
請求項12に記載のデバイス。
【請求項14】
前記蓋(3)が、安全圧力弁(5)を備える、請求項1~13のいずれか一項に記載のデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、温飲料を混合して飲むための容器に関する。
【背景技術】
【0002】
飲用カップ内に熱湯を用いてインスタントコーヒーなどの可溶性飲料粉末を溶解することによって、飲料を迅速に調製することが知られている。可溶性飲料は、通常、ジャーから、又はスティックから投入され、水はケトルで加熱される。この調製は、全く便利かつ迅速であるが、飲料の最適な再構成を可能にすることはめったにない。
【0003】
混合容器を提供することによってそのような調製を改善することが提案されている。これらの容器は、通常、容器の底部の撹拌装置と、任意選択的に容器の床部又は側壁内の加熱器とを備える飲用容器内に存在する。撹拌装置は、飲料粉末の溶解を、それと共に導入される希釈液の温度にかかわらず改善し、最終的に飲料の泡立ちを可能にする。加熱器は、低温希釈液の使用を可能にし、水を加熱するためのケトルの使用は、もはや必要とされない。
【0004】
ユーザが出先でユーザの飲料を飲むことを可能にするために、容器は、移動中に容器を密閉するために蓋により改善されている。
【0005】
この蓋は、異なる必要性に答えなければならない。
【0006】
第1に、蓋は、容器から蓋を分離することなくユーザが飲料を飲むことを可能にするために、飲料出口開口部を備えなければならない。この開口部は、飲む動作中に開放されている、又は移動中に閉鎖されている、のいずれかであるように設計されなければならない。
【0007】
第2に、蓋は、ユーザが飲んでいる間に空気が容器に入ることを可能にし、かつ飲む動作を容易にするために、空気入口開口部を備えなければならない。再度、この開口部は、飲む動作中に開放されている、又は移動中に閉鎖されているの、いずれかであるように設計されなければならない。
【0008】
上記の開口部は、例えば、欧州特許第2432349号又は米国特許出願第2013/0146593号に記載されているような、既存の旅行用マグにおいて現在既知である。
【0009】
温かい飲料を混合するように構成された容器の場合、特定の問題は、混合中の容器内の飲料の上昇に関する。混合は、回転ホイッパによって頻繁に実施される際に、飲料は、回転して、容器の壁に沿って上昇する渦を形成する。飲料の体積及び回転速度に応じて、飲料は、容器の上縁部に到達することがあり、溢れ出る場合がある。したがって、飲料動作は、容器が蓋によって閉鎖されているときに行われなければならない。
【0010】
更に、調製中に飲料を加熱することに起因して、又は調製のために温かい液体が容器に導入されているという事実に起因して、圧力の潜在的な上昇も発生する場合があり、この理由から、蓋を介して蒸気又は空気の出口を提供しながら飲料を調製することが好ましい場合がある。そうでなければ、蒸気及び飲料は、消費者が飲むために蓋を開けたときに飲料出口から突然漏れることがあり、消費者を傷つける場合がある。
【0011】
したがって、飲料調製中に、蓋は、飲料の溢れを回避するために閉鎖され、かつ蒸気又は空気を逃がすために開放することを同時にしなければならない。
【0012】
本発明の目的は、飲料調製中、移動中、及び飲む動作中に生じる上記の問題に答えることができる蓋を備える、温飲料を混合して飲むための容器を提供することである。
【発明の概要】
【0013】
本発明の第1の態様では、飲料を混合し、貯蔵し、飲むためのデバイスであって、
-床部と、床部から上縁部まで上向きにかつ長手方向に延びる側壁とを備える容器本体と、
-容器本体内に配置された混合装置と、
-容器本体の上縁部と協働し、容器を閉鎖するように構成された取り外し可能な蓋と、を備え、
-蓋が、
・少なくとも2つの開口部であって、
・蓋の縁部に近接している、飲料出口として構成された1つの第1の開口部と、
・蓋の縁部から離れている、空気口として構成された1つの第2の開口部と、
の少なくとも2つの開口部と、
・第1の開口部を閉鎖又は開放し、第1の閉鎖位置と第2の開放位置との間で移動可能であるように構成された第1の部材と、
・第2の開口部を閉鎖又は開放し、第1の閉鎖位置と第2の開放位置との間で移動可能であるように構成された第2の部材と、を備える、デバイスが提供される。
【0014】
デバイスは、デバイスから直接調製された飲料を消費者が飲むことを可能にするように構成されている。デバイスは、本質的に、カップ、グラス、又はマグなどの飲用容器である。
【0015】
したがって、デバイスは、容器本体を備える。容器本体は、床部と、床部から上縁部まで長手方向にかつ上向きに延びる側壁とを備える。容器本体は、飲料原材料の導入、及び原材料の混合による飲料の調製を可能にする。
【0016】
飲料原材料は、飲料粉末、飲料濃縮物、及び水、ミルクなどの希釈液を含むことができる。飲料粉末は、インスタントコーヒー粉末、3-イン-1(3-in-1)コーヒーミックス、ミルク粉末、インスタント紅茶粉末、チョコレート粉末、スープ粉末であってもよい。飲料濃縮物は、コーヒー濃縮物、紅茶濃縮物、チョコレート濃縮物、シロップであってもよい。
【0017】
一般に、容器本体は、1人用、すなわち、マグの容積の飲料を調製するように構成された内容積を呈する。容器本体は、約300mLの内容積を呈することができる。そのような内容積は、液体が容器本体内で旋回可能であるため、約200mLの体積を有する飲料の調製を可能にする。
【0018】
デバイスは、容器本体内に配置された混合装置を備える。この混合装置は、容器本体内に導入された飲料原材料を混合するように構成される。この混合装置は、ブレード、ホイッパ、撹拌機、又は飲料を攪拌するための任意の同等の装置であってもよい。混合装置は、一般的に、容器本体の床部上に、又はそれに近接して配置される。一般に、混合装置は、容器本体の長手方向軸線を中心に回転するように構成される。結果として、飲料の混合は、容器の側壁に沿って上昇する飲料の渦の形成を誘発する。混合装置の速度及び飲料の体積に応じて、結果として得られる渦は、容器本体の側壁の上縁部に到達することがある。
【0019】
混合装置は、一般にモータによって回転される。モータは、一般に、容器本体の床部を介して混合装置と直接的又は間接的に協働する駆動シャフトを備える回転モータである。
【0020】
1つの態様によれば、混合装置は、モータのシャフトに機械的に取り付けられる、又は接続可能であってもよい。
【0021】
別の態様によれば、モータは、容器本体の床部を介した磁気駆動効果により混合装置を駆動することができる。
【0022】
好ましい実施形態によれば、デバイスは、混合装置を回転するように設計されたモータを備える。
【0023】
次に好ましい実施形態によれば、デバイスは、モータを除去することができる。この実施形態では、モータは、飲料を加熱し、混合し、貯蔵し、飲むデバイスと協働するように設計されたドッキングステーション内に含まれてもよい。混合動作が終了すると、デバイスは、移動し飲むために、ドッキングステーションから取り外すことができる。
【0024】
好ましくは、デバイスは、加熱装置を備える。この加熱装置は、飲料原材料を加熱し、結果として得られた飲料は、容器本体内に保持される。
【0025】
加熱装置は、容器本体の外側に配置することができ、例えば、加熱装置は、加熱抵抗リングであってもよく、又は加熱装置は、容器本体の底部に配置することができ、例えば、加熱装置は、加熱スティック若しくはシルクスクリーン印刷の加熱板であってもよい。
【0026】
加熱の結果として、飲料は、蒸発することがあり、圧力は、本体容器の内部で上昇することがある。
【0027】
デバイスは、容器本体の上縁部と協働するように構成された取り外し可能な蓋を備える。蓋は、飲料原材料の導入及びデバイスの洗浄を可能にするために取り外し可能である。蓋が上縁部と協働すると、蓋は、容器本体を密閉する。通常、蓋及び容器上縁部は、ねじ式手段を介して協働する。更に、協働スロットと摺動可能に係合する隆起部又はスナップ嵌めによって係合する協働部品などの任意の他の手段を実装することができる。
【0028】
蓋は、少なくとも2つの開口部を備える。これらの開口部は、蓋を底部から上部まで横断し、容器本体と大気との間の流体連通を可能にする孔である。それらの対応する機能を考慮して、これらの開口部は、蓋の縁部から異なる距離に配置される。
【0029】
第1の開口部は、飲料出口として構成される。その機能は、顧客が飲料を飲むことを可能にすることである。それは、蓋の縁部に近接して配置される。それは、好ましくは、飲料の飲む流れを供給するのに十分に大きい。
【0030】
第2の開口部は、空気口として構成される。その主な機能は、加圧空気又は気体が容器本体から逃げることを可能にすることである。この第2の開口部は、蓋の縁部から遠くに配置される。第1の開口部と比較して、それは、蓋の中心に近い距離に配置される。それは、好ましくは蓋の中心に近接して、更により好ましくは蓋の中心に配置される。その結果として、混合動作中に、容器本体の側壁に沿って上昇する飲料の渦がこの第2の開口部に到達し、そこから流出する危険性が低い。好ましくは、この第2の開口部は、第1の開口部と比較して小さな断面を呈する。
【0031】
蓋は、第1の開口部を交互に閉鎖又は開放し、第1の閉鎖位置と第2の開放位置との間で移動可能であるように構成された、第1の部材を備える。
【0032】
この第1の部材の機能は、飲料が予期せず溢れる危険性がある工程中に、特に混合動作中又は移動中に、飲料出口を閉鎖することである。これとは反対に、第1の部材は、飲用中に飲料出口開口部を開放することを可能にする。
【0033】
好ましくは、第1の可動部材は、第1の部材がその第1の閉鎖位置にあるときに、蓋の第1の開口部内に位置するように構成されたプラグを備える。プラグ及び第1の開口部は、形状が類似しており、プラグは、開口部を閉鎖する。プラグ及び第1の開口部は、協働する係合部を有する。
【0034】
蓋は、第2の開口部を交互に閉鎖又は開放し、第1の閉鎖位置と第2の開放位置との間で移動可能であるように構成された、第2の部材を備える。
【0035】
この第2の部材の機能は、飲料が予期せず溢れる危険性がある工程中、すなわち移動中に空気口を閉鎖することである。これとは反対に、第2の部材は、飲料混合中の空気口の開放を可能にし、飲料がそれを通って流れる危険性なしに圧力を解放することを可能にする。
【0036】
好ましくは、第2の可動部材は、第2の部材がその第1の閉鎖位置にあるときに、蓋の第2の開口部内に位置するように構成されたプラグを備える。プラグ及び第2の開口部は、形状が類似しており、プラグは、開口部を閉鎖する。プラグ及び第2の開口部は、協働する係合部を有する。
【0037】
一般に、第1の部材が第1の部材の第1の閉鎖位置にあるとき、第2の部材は、第2の部材の第1の位置と第2の部材の第2の位置との間で自由に移動可能である。したがって、第2の部材のこの自由度により、飲料は、過剰圧力を回避しながら安全に混合され、その後、飲料出口を閉鎖された状態に保つことによって飲料が漏れるのを回避しながら、安全に輸送することができる。
【0038】
第1及び第2の部材のそれぞれは、蓋に取り付けられ、蓋に取り付けられたままで、対応する第1及び第2の開口部を封止又は封止解除するように移動可能である。
【0039】
第1及び第2の部材は、任意の種類の移動に従って移動可能にすることができる。各部材は、他の部材とは異なる移動に従って移動することができる。
【0040】
移動は、部材が蓋の表面から離れて移動するように構成することができる。1つの態様によれば、移動は、蓋の表面に平行な軸周りの回転であってもよい。好ましくは、可動部材のうちの少なくとも1つが、蓋に枢動可能に取り付けられており、更により好ましくは、両方の可動部材が、蓋に枢動可能に取り付けられている。
【0041】
あるいは、移動は、蓋の表面に沿った部材のうちの少なくとも1つの摺動移動であってもよい。蓋の表面に沿ったこの摺動移動は、平行移動であってもよく、又はこの摺動移動は、あるいは、蓋の表面に垂直な軸周りの回転であってもよい。
【0042】
好ましくは、第1及び第2の部材は、第1及び第2の部材の移動が互いに独立しているように構成される。結果として、ユーザは、他の部材を移動させることなく、各部材を1つの位置から別の位置に移動させることができる。
【0043】
好ましい実施形態によれば、蓋が、第3の開口部を備え、第3の開口部が、空気口として構成されており、第1の部材が第1の部材の第1の閉鎖位置又は第1の部材の第2の開放位置にそれぞれ移動されると、第1の部材が第3の開口部を閉鎖又は開放するように、第3の開口部が配置されている。
【0044】
したがって、第1の部材の移動により、第1の部材がその開放位置に配置されているときに、第1及び第3の開口部を同時に開放することが可能になり、第1の部材がその閉鎖位置に配置されているときに、第1及び第3の開口部を同時に閉鎖することが可能になる。結果として、消費者が飲んでいる間に、第3の開口部は、容器本体内に空気を導入して、出ていく飲料の体積を補償することができる。好ましくは、第3の開口部は、第1の開口部と比較して小さな断面を呈する。
【0045】
好ましくは、第1の可動部材は、第1の部材が第1の部材の第1の閉鎖位置にあるときに、蓋の第3の開口部内に位置するように構成されたプラグを備える。このプラグ及び第3の開口部は、形状が類似しており、プラグは、開口部を閉鎖する。このプラグ及び第3の開口部は、協働する係合部を有する。
【0046】
好ましい実施形態により、
-第1及び第2の部材のそれぞれが、蓋に枢動可能に取り付けられており、
-第2の部材が、蓋の上部の中心にあり、
-第1の部材が、第2の部材を取り囲んでおり、
-蓋が、空気口として構成されており、かつ第1の部材の下に配置された、第3の開口部を備え、
-第1及び第2の部材が、互いに独立して移動可能である。
【0047】
次に好ましい実施形態によれば、第1の部材の第2の開放位置への第1の部材の移動により、第2の部材の第2の開放位置への第2の部材の移動が誘発されることができる。
【0048】
したがって、飲料出口を開放して飲むために、消費者が第1の部材をその第2の開放位置に移動させると、第2の部材は、その第2の開放位置に移動され、それにより、第2の部材の下に配置された空気口の開放がもたらされる。したがって、消費者が飲んでいる間に、この空気口は、容器本体内に空気を導入して、出ていく飲料の体積を補償することができる。
【0049】
そのような実施形態によれば、
-第1及び第2の部材のそれぞれは、蓋の上面に枢動可能に取り付けられてもよく、
-第1の部材が第1の部材の第2の開放位置に移動されると、第1の部材が第2の部材を第2の部材の第2の開放位置に同時に移動させるように、第2の部材が、第1の部材に部分的に寄り掛かっていることができる。
【0050】
この特定の実施形態によれば、第2の部材によって閉鎖された空気口は、消費者によって実施される動作(混合すること又は飲むこと)に応じて、圧力解放のための空気口として、又は空気を導入するための空気口として作用する。
【0051】
そのような特定の実施形態は、
-第1及び第2の部材のそれぞれが、蓋に枢動可能に取り付けられており、
-第2の部材が、蓋の上部の中心にあり、
-第1の部材が、第2の部材を少なくとも部分的に取り囲んでおり、
-第2の部材の底面の一部が、第1の部材の上面の一部に寄り掛かっている、デバイスに関連することがある。
【0052】
好ましい実施形態によれば、蓋は、安全圧力弁を備えることができる。この弁は、飲料調製中に消費者が第2の可動部材を開放することを忘れた場合に、圧力を解放することができることを保証する。
【0053】
本明細書では、「内」、「外」、「上」、「底」、及び「横/側」という用語は、本発明の特徴の位置関係を説明するために用いられる。これらの用語は、図1に示すように使用されるときの、その通常の向きにあるデバイスを指すものと理解されるべきである。
【0054】
本発明の上記の諸態様は、任意の好適な組み合わせで組み合わせることができる。更には、本明細書における様々な特徴を、上記の諸態様のうちの1つ以上と組み合わせることにより、具体的に図示及び説明されたもの以外の組み合わせを提供することができる。本発明の更なる目的及び有利な特徴は、「特許請求の範囲」、「発明を実施するための形態」、及び添付図面から明らかとなるであろう。
【0055】
本発明の特徴及び利点は、以下の図との関連で、より良好に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0056】
図1】本発明によるデバイスの斜視図である。
図2図1のデバイスの容器本体の斜視図である。
図3図1のデバイスの蓋の斜視図である。
図4図2の容器本体の上面図である。
図5図1のデバイスの蓋の底面図である。
図6図1のデバイスの蓋の上面図である。
図7図1のデバイスの蓋の第2の部材の分離した図である。
図8図1のデバイスの蓋の第1の部材の分離した図である。
図9】第1及び第2の部材が取り外された蓋の上面の図である。
図10】飲用状態の動作における、図1のデバイスの蓋の図である。
図11】混合状態の動作における、図1のデバイスの蓋の図である。
図12】開放状態にある両方のレバーを示す、図1のデバイスの蓋の図である。
【発明を実施するための形態】
【0057】
図1は、本発明によるデバイス1を示す。デバイスは、飲料を調製し、この飲料を貯蔵するように構成される。デバイスは、消費者が移動中に出先で飲むことを可能にするために、搬送されるように構成される。
【0058】
デバイスは、飲料を貯蔵するための容器本体2を備える。一般に、この容器本体は、飲料を所望の温度に保つために、断熱材料で作製される。通常、デバイスは、使い捨てではない。
【0059】
デバイスは、容器本体2を閉鎖するための蓋3を備える。この蓋は、デバイスを閉鎖し、消費者がそれを介して飲むことを可能にするように構成される。したがって、蓋は、飲用の開口部を備える。図1では、この開口部は、可動部材41によって閉鎖されている。
【0060】
図2及び図3に示すように、容器本体2は、その上縁部221に、蓋3を縁部に取り付けるための手段222を呈し、蓋3は、対応する協働する取り付け手段34を備える。図示した実施形態では、協働する取り付け手段は、隆起部222及びトラック34である。更に、ねじ式手段又はスナップ嵌め手段などの、任意の他の現行の取り付け手段を使用することができる。
【0061】
図2は、容器が軸線XX’に沿って上向きにかつ長手方向に延びる様子を示す。
【0062】
図4は、容器本体の内側を示す。底部に、容器本体2は、床部21を備える。側壁22は、そこから上縁部221まで上向きにかつ長手方向に延びる。
【0063】
図4に示すように、デバイス1は、容器本体2内に混合装置23を備える。好ましくは、図示のように、混合装置23は、容器本体の床部21に、又はそれに近接して配置される。一般に、混合装置は、容器本体の長手方向軸線XX’を中心に回転される。結果として、回転中、飲料は、容器本体内で回転し、容器本体の側壁22に沿って旋回する。飲料の体積及び回転速度に応じて、渦は、容器本体の上縁部221に到達することがある。
【0064】
混合装置は、泡立て器、ホイッパ、撹拌機、又は飲料を攪拌するための既知の任意の他の装置とすることができる。混合装置は、容器本体の床部21を通って延びる回転モータのシャフトに直接取り付けられてもよい。好ましい実施形態では、デバイス1は、床部21の下に配置された磁気駆動手段を備えて、床部21を通って侵入する機械的接続部材なしに、容器本体内に配置された混合装置に推進力を付与することができる。単純な位置決め要素が、床部から立ち上がり、混合要素を磁界に対して位置決めすることができる。
【0065】
好ましい実施形態では、デバイス1は、混合装置との間接的結合を提供する磁気駆動手段を備える。駆動手段は、床部の下に配置され、かつシャフトの回転を作動させる、モータを備える。シャフトは、長手方向軸線XX’に沿って延びる。シャフトの端部は、強磁性体材料で作製された2つの要素を備える。結果として、シャフトの回転は、回転磁界を誘発する。混合装置23は、強磁性体材料で作製された2つの要素を含む。これらの要素は、シャフトの回転によって誘発される磁界に追従する。
【0066】
一般に、デバイス1は、飲料調製を開始するための少なくとも1つの作動ボタン(図示せず)を備える。好ましくは、デバイス1は、容器本体内に保持された飲料を加熱するための加熱装置を備える。この加熱装置は、容器本体の床部21の下に配置することができるが、更に、加熱装置はまた、容器本体の側壁22の一部に配置することもできる。
【0067】
次に好ましい実施形態によれば、デバイスは、加熱装置を除去することができる。温水又は他の温かい液体は、飲料調製のためにデバイス内に導入される前に、例えば、ケトルで予め加熱することができる。この調製は、デバイス内に蒸気及び湯気も発生させることがある。
【0068】
一般に、混合装置を作動させるためのモータ、加熱装置、これらの装置にエネルギを供給するための電池は、デバイスの底部にある容器本体の床部の下に配置される。代替的な実施形態では、これらの特徴の一部、特にモータは、ドッキングステーション内に含まれてもよい。デバイスは、飲料調製中にこのドッキングステーションと協働することができる。
【0069】
図5及び図6は、それぞれ、デバイスの蓋3の底面図及び上面図である。
【0070】
図5に示す蓋の下面及び内面は、蓋の異なる開口部を示す。これらの開口部は、蓋を横断し、そこを通る流体の通過を可能にする。
【0071】
第1の開口部31は、消費者が飲料を飲むときにデバイスから出る飲料の通過を可能にする、飲料出口である。それは、好ましくは、デバイスが傾斜していて、かつユーザが蓋の側縁部にユーザの唇を置くときに消費者が飲料を飲むことができるように、蓋の側部に配置される。例えば、蓋の上面及び外面で、この第1の開口部は、蓋の縁部に最も近いその縁部が、蓋の縁部から2cm未満、更により好ましくは1cm未満の距離にあるように配置することができる。この開口部の表面は、飲むことを可能にするために十分に大きく、例えば、この表面は、約80mmであってもよい。
【0072】
第2の開口部32は、空気口又は通気孔である。それは、飲料調製中に生成され得る気体(通常、蒸気)を放出するように構成される。それは、蓋の縁部から遠くに配置される。結果として、第1の開口部31と比較して、それは、蓋の中心に近い距離に配置される。それは、好ましくは、蓋の中心に近接する、又はその領域内にある。最も好ましくは、それは、蓋の中心に配置される。実際、飲料調製中、混合装置は、容器本体の側部壁に沿って飲料の渦を生成するので、この開口部は、飲料がそれを通過して蓋の外側を汚すことになることを回避するために、蓋の側縁部から遠くなければならない。第2の開口部の正確な位置は、容器本体の特定の断面、及びデバイス内に存在する特定の混合装置によって生成される渦の形状に依存し得る。この開口部の表面は、空気、湯気、又は蒸気などの気体のみの通過のために構成されているため、むしろ小さい。この第2の開口部の表面は、通常、この第1の開口部の表面よりも小さい。例えば、第2の開口部の表面は、約5mmであってもよい。
【0073】
図示した第3の開口部33は、空気口である。それは、消費者が第1の開口部31から飲料を飲んでいる間に、容器本体内に空気を流れさせるように構成される。飲むことが容易になる。この口は、第2の開口部と同じサイズを呈することができる。
【0074】
最後に、蓋は、圧力逃がし弁5を備える。この弁は、残留物の存在により、又は消費者の不注意により、第2の開口部32が閉鎖されたままである場合に圧力を解放することを目的とする。
【0075】
蓋は、図6に示すその上面及び外面に、第1の開口部31を閉鎖又は開放するように構成された第1の部材41を備える。この部材は、2つの位置の間で移動可能なプレートであり、ここでは、第1の閉鎖位置で表される。図5に示すように、第1の部材は、プラグ411によって第1の開口部31を、及び別のプラグ412によって第3の開口部33を同時に閉鎖する。
【0076】
蓋は、図6に示すその上面及び外面に、第2の開口部32を閉鎖又は開放するように構成された第2の部材42を備える。この部材は、2つの位置の間で移動可能なプレートであり、ここでは、その第1の閉鎖位置で表される。図5に示すように、第2の部材は、プラグ421によって第2の開口部32を閉鎖する。
【0077】
図5及び図6に示す構成では、蓋3は、蓋の開口部のいずれからも飲料が漏れる危険性なしに、消費者がデバイスと共に移動することを可能にする。
【0078】
図7は、第2の部材42の分離した図である。プレートの下面から、蓋の第2の開口部32の内部を摺動し、それを密閉することができるように配置されたプラグ421が延びる。プレートは、蓋の外面にヒンジ式に取り付けられており、図9に示すように蓋の上面に設けられた2つの孔34a、34bと協働するように設計された2つのピン422a、422bを備える。
【0079】
図8は、第1の部材41の分離した図である。プレート41の下面から、蓋の第1の開口部31の内部を摺動し、それを密閉することができるように配置されたプラグ411が延びる。プレートは、蓋の外面にヒンジ式に取り付けられる。それは、図9に示すように蓋の上面に設けられた対応する孔35a、35bと協働するように設計された2つのピン413a、413bを備える。
【0080】
プレート41の下面から、蓋の第3の開口部33の内部を摺動し、それを密閉することができるように配置された別のプラグ412が延びる。
【0081】
図10は、飲用状態の動作における蓋の図であり、消費者は、飲料出口を開放するために第1の部材41を押し上げている。第1の部材41は、その第2の開放位置に配置され、結果として
-飲料出口に対応する第1の開口部31は、開放され、
-飲用中に空気を導入することを可能にする第3の開口部33も、開放される。
【0082】
第1の部材41の第2の位置は、飲用中に顧客を妨げないように構成される。実際に、第1の部材41は、その第2の開放位置で蓋の表面に沿って延びるように、約180°だけ回転する。
【0083】
この飲用状態の動作では、第2の部材42は、好ましくは、その第1の閉鎖位置に配置される。図12に示すように、第2の部材は、飲む動作に影響を与えることなく、その第2の開放位置に配置することができることを認識することができる。更に、第2の部材42のその開放位置における向きに応じて、この部材は、飲用中に消費者を妨げることがある。
【0084】
図11は、飲料調製状態の動作における蓋の図である。消費者は、第1の部材をその第1の閉鎖位置に配置していて、結果として、飲料出口を形成する第1の開口部は、閉鎖される。第3の開口部33も、第1の部材によって閉鎖される。
【0085】
消費者はまた、第2の部材42を押し上げていて、第2の部材42は、その第2の開放位置に配置され、結果として、容器本体と大気との間の蓋を通る空気口に対応する第2の開口部32は、開放される。
【0086】
この飲料調製状態の動作では、飲料は、容器本体内で圧力が上昇する危険性を全く伴わずに混合することができる。加えて、飲料の渦が通常蓋の側部に到達するだけであるため、飲料が第2の開口部を通って溢れる危険性は限定される。
【0087】
同時に、この空気口により、混合中のデバイス内の空気の存在、及び混合中に飲料を泡立てる能力が可能になる。
【0088】
本発明のデバイスは、安全な状態での飲料調製、移動、及び飲用を可能にする、特に、飲料の漏れを被ることを回避するという利点を提示する。
【0089】
本発明は、上記で例示された実施形態を参照して説明されているが、特許請求される本発明は、決してこれらの例示された実施形態によって限定されるものではないことが理解されるであろう。
【0090】
「特許請求の範囲」で定義されるような、本発明の範囲を逸脱することなく、変形及び修正が実施可能である。更に、特定の特徴に対して既知の均等物が存在する場合、かかる均等物は、本明細書中で具体的に言及されているかのように組み込まれるものである。
【0091】
本明細書で使用するとき、用語「備える」、「備えている」、及び同様の語は、排他的又は包括的な意味で解釈されるべきではない。換言すれば、これらは、「~を含むが、それらに限定されない」ことを意味するものとする。
【符号の説明】
【0092】
1 デバイス
2 容器本体
21 床部
22 側壁
221 上縁部
222 隆起部
23 混合装置
3 蓋
31 第1の開口部
32 第2の開口部
33 第3の開口部
34 トラック
35a、35b、36a、36b 孔
41 第1の部材
411、412 プラグ
413a、413b ピン
42 第2の部材
421 プラグ
422a、422b ピン
5 圧力逃がし弁
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12