(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-05
(45)【発行日】2022-10-14
(54)【発明の名称】表示機能付き空気清浄機およびパーティション
(51)【国際特許分類】
F24F 8/80 20210101AFI20221006BHJP
E04B 2/74 20060101ALI20221006BHJP
【FI】
F24F8/80 200
F24F8/80 115
F24F8/80 120
E04B2/74 541M
(21)【出願番号】P 2020168937
(22)【出願日】2020-10-06
【審査請求日】2020-10-06
(73)【特許権者】
【識別番号】591066465
【氏名又は名称】日本エアーテック株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】301032735
【氏名又は名称】プラス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104547
【氏名又は名称】栗林 三男
(74)【代理人】
【識別番号】100206612
【氏名又は名称】新田 修博
(74)【代理人】
【識別番号】100209749
【氏名又は名称】栗林 和輝
(74)【代理人】
【識別番号】100217755
【氏名又は名称】三浦 淳史
(72)【発明者】
【氏名】北野 雅之
(72)【発明者】
【氏名】片岡 黎
(72)【発明者】
【氏名】中澤 朋美
(72)【発明者】
【氏名】近藤 之彦
(72)【発明者】
【氏名】飯田 洋史
(72)【発明者】
【氏名】高木 顕二
(72)【発明者】
【氏名】高橋 大
(72)【発明者】
【氏名】畠山 勝信
(72)【発明者】
【氏名】大坂 律之
【審査官】杉山 健一
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-239236(JP,A)
【文献】特開2002-161600(JP,A)
【文献】実開平04-056816(JP,U)
【文献】特開平04-032640(JP,A)
【文献】特開2000-325459(JP,A)
【文献】特開昭50-115037(JP,A)
【文献】特開2004-340502(JP,A)
【文献】特開2014-051836(JP,A)
【文献】特開2007-198652(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24F 8/80
E04B 2/74
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
板状に形成された空気清浄機と、この空気清浄機の一方の板面に設けられた表示部材と、
前記空気清浄機に設けられ、外部の空気を吸い込む吸込口および清浄空気を吹き出す吹出口と備え、
前記表示部材は前記空気清浄機の前記一方の板面の上部に設けられ、
前記吸込口が前記空気清浄機の他方の板面の下部に設けられている場合に、前記吹出口が前記他方の板面の上部に設けられ、
前記吸込口が前記空気清浄機の他方の板面の上部に設けられている場合に、前記吹出口が前記他方の板面の下部に設けられ、
前記吸込口が前記空気清浄機の一方の板面の下部に設けられている場合に、前記吹出口が前記空気清浄機の他方の板面の上部に設けられ、
前記吸込口が前記空気清浄機の他方の板面の上部に設けられている場合に、前記吹出口が前記空気清浄機の一方の板面の下部に設けられ
、
前記表示部材は、一方の前記板面との間の角度を変更可能となるよう角度変更手段を備え、
前記表示部材の上縁部が前記一方の板面の上部に、前記表示部材が上下に回動可能となるように、取り付けられることで、前記角度を変更可能としていることを特徴とする表示機能付き空気清浄機。
【請求項2】
請求項
1に記載の表示機能付き空気清浄機を複数備え、
複数の前記表示機能付き空気清浄機が並べられていることを特徴とするパーティション。
【請求項3】
複数の前記表示機能付き空気清浄機が、それぞれの板面を対向離間させて並べられ、
前記表示機能付き空気清浄機は、前記空気清浄機の他方の板面の下部に
吸込口が設けられ、前記他方の板面の上部に吹出口が設けられ、
複数の前記表示機能付き空気清浄機は、吹出口および吸込口が設けられた他方の板面を同方向に向けて、一定間隔で床に設置されていることを特徴とする請求項
2に記載のパーティション。
【請求項4】
複数の前記表示機能付き空気清浄機が、表示部材が設けられたそれぞれの前記一方の板面を面一にして並べられていることを特徴とする請求項
2に記載のパーティション。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ホワイトボード等の表示部材を備えた表示機能付き空気清浄機および当該表示機能付き空気清浄機を有するパーティションに関する。
【背景技術】
【0002】
オフィス等で会議や打ち合わせを行う際に、ホワイトボードを使用するとともに、パーティションによってオフィス空間を会議用や打ち合わせ用のスペースとして仕切る場合がある。
一方、近年のコロナ禍では、パーティション等によってオフィス空間を仕切ると、密空間となり易く、感染のおそれがある。
このため感染を防止するために、特許文献1に記載されているようなクリーンブースを設置することも考えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
クリーンブースは比較的簡易な構造であるが、オフィス空間を所望の時に、簡単に会議用や打ち合わせ用のスペースとして仕切るのは困難であり、また、クリーンブースはビニール等で形成された包囲体が必要であるので、この包囲体内にホワイトボード等の表示部材を設置するのにも手間がかかる。
【0005】
本発明は、前記事情に鑑みてなされたもので、オフィス等の空間を容易に仕切ることができるとともに仕切られた空間の空気清浄を行える表示機能を備えた表示機能付き空気清浄機およびパーティションを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために、本発明に係る表示機能付き空気清浄機は、板状に形成された空気清浄機と、この空気清浄機の一方の板面に設けられた表示部材とを備えたことを特徴とする。
【0007】
ここで、空気清浄機は矩形板状に形成されるのが好ましいが、これに限ることはなく、例えば長円板形状、楕円板形状、円形板状、台形板状等に形成されていていてもよい。
空気清浄機は、例えば、内部が中空の板状に形成された本体部、この本体部の内部に設けられた送風機およびHEPAフィルタ等のフィルタを備えている。本体部は空気を吸い込む吸込口と清浄空気を吹き出す吹出口とを備えている。
また、本体部の下部にキャスタを取り付けて移動可能としてもよい。
表示部材としては、ホワイトボード、電子黒板、プロジェクタ用のスクリーン、掲示板等が挙げられるがこれに限るものではない。
【0008】
本発明においては、表示機能付き空気清浄機が、板状に形成された空気清浄機と、この空気清浄機の一方の板面に設けられた表示部材とを備えているので、表示機能付き空気清浄機をオフィス等の空間に設置することによって、空間を容易に仕切ることができる、つまりパーティションとして使用できる。
また、仕切られた空間を空気清浄機によって空気清浄できるとともに、表示部材を備えているので、別途ホワイトボード等の表示部材を設置する手間を省ける。
また、表示機能付き空気清浄機が表示部材を備えているので、当該表示部材にアイデア等を容易にメモすることができる。
【0009】
また、本発明の前記構成において、前記表示部材は、一方の前記板面との間の角度を変更可能となるよう角度変更手段を備えていてもよい。
【0010】
このような構成によれば、表示部材が角度変更手段によって空気清浄機の一方の板面との間の角度を変更可能であるので、筆記具を持つ手先に合わせて表示部材の角度を変更することによって、表示部材に文字や図等を容易に描くことができる。
【0011】
また、本発明に係るパーティションは、上述した表示機能付き空気清浄機を複数備え、
複数の前記表示機能付き空気清浄機が並べられていることを特徴とする。
なお、単体の表示機能付き空気清浄機でも上述したように、パーティションとして使用できる。
【0012】
本発明においては、複数の表示機能付き空気清浄機が並べられているので、空間を所望の広さおよび形状(平面形状)に容易に仕切ることができるとともに、各表示機能付き空気清浄機が表示部材を備えているので、表示部材を複数設けることができ、会議や打ち合わせ等において利便性がよくなる。
【0013】
また、本発明の前記構成において、複数の前記表示機能付き空気清浄機が、それぞれの板面を対向離間させて並べられていてもよい。
【0014】
このような構成によれば、対向する表示機能付き空気清浄機の板面間に比較的狭いスペースを設けることができ、打合せ等に利用し易くなる。
【0015】
また、本発明の前記構成において、複数の前記表示機能付き空気清浄機が、それぞれの前記板面を面一にして並べられていてもよい。
【0016】
このような構成によれば、複数の表示機能付き空気清浄機が、それぞれの板面を面一にして並べられているので、空間を比較的広いスペースに仕切ることができ、会議等に利用し易くなる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、表示機能付き空気清浄機をオフィス等の空間に設置することによって、空間を容易に仕切ることができる。
また、仕切られた空間を空気清浄機によって空気清浄できるとともに、表示部材を備えているので、別途ホワイトボード等の表示部材を設置する手間を省ける。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本発明の実施形態に係る表示機能付き空気清浄機を示すもので、側面図である。
【
図3】同、表示機能付き空気清浄機の複数種類を模式的に示す側面図である。
【
図4】本発明の第1実施形態に係るパーティションを示すもので、表示機能付き空気清浄機を正面側から見た斜視図である。
【
図5】同、表示機能付き空気清浄機を背面側から見た斜視図である。
【
図6】本発明の第2実施形態に係るパーティションを示す斜視図である。
【
図7】本発明の第3実施形態に係るパーティションを示す斜視図である。
【
図8】本発明の第4実施形態に係るパーティションを示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面を参照して本発明に係る表示機能付き空気清浄機およびパーティションの実施形態について説明する。
図1および
図2は、表示機能付き空気清浄機の一例を示すもので、
図1は側面図、
図2は正面図である。
表示機能付き空気清浄機10は、縦長の矩形板状に形成された空気清浄機20と、この空気清浄機20の一方の板面に設けられた表示部材30とを備えている。
【0020】
空気清浄機20は、内部が中空の板状に形成された本体部21と、この本体部21の内部に設けられた送風機22と、HEPAフィルタ等のフィルタ23とを備えている。
本体部21は内部が中空の矩形のパネル状に形成され、
図1において、他方の板面(
図4において右面)の上部に吹出口21aを有している。吹出口21aは矩形状に形成され、当該吹出口21aには多数の小貫通孔を有する吹出口板24(
図2参照)が嵌め込まれている。また、本体部21は、他方の板面(
図1において右面)の下部に吸込口21bを有している。吸込口21bは円形状に形成され、当該吸込口21bには、多数の小貫通孔を有する吸込板(図示略)が嵌め込まれている。
また、本体部21は、支持台26によって直立状態に支持されている。支持台26は本体部21の厚さ方向(
図1において左右方向)に延びる板状に形成され、その長手方向の両端部にはそれぞれキャスタ27,27が取り付けられている。なお、一方のキャスタ27はストッパ機能付きである。
また、支持台26は本体部21の幅方向(
図2において左右方向)の両側部下端にそれぞれ取り付けられている。
【0021】
送風機22は、
図1に示すように、本体部21の内部の下部に、吸込口21bと対向して設けられており、モータ22aとこのモータ22aの回転軸に取り付けられた羽根22bとを備えている。モータ22aには電気を供給するため電源コード22cが接続されている。モータ22aによって羽根22bを回転させると、外部の空気が吸込口21bから吸い込まれるので、本体部21の内部が陽圧となり、当該内部の空気が吹出口21aから吹き出される。
【0022】
フィルタ23は、本体部21の内部に吹出口21aに対向して設けられている。このフィルタ23は、不織布やメッシュ状の織布等で形成されたプレフィルタ23aとHEPAフィルタ等で形成されたメインフィルタ23bとを備えており、プレフィルタ23aよりメインフィルタ23bの方が吹出口21aに近くなるように配置されている。
そして、送風機22は、羽根22bをモータ22aによって回転させることによって、外部の空気を吸込口21bを通して吸い込むとともにフィルタ23を通過させたうえで、吹出口21aから吹き出す。この際、空気に含まれていた比較的粒径の大きい塵等は主にプレフィルタ23aによって捕捉されて除去され、菌やウイルス等の微細なものはメインフィルタ23bによって捕捉されて除去される。
【0023】
表示部材30は、本実施形態では、矩形板状のホワイトボードであり、当該表示部材30は本体部21の一方の板面の上部に設けられている。表示部材30の幅寸法は、本体部21の幅寸法より短く、表示部材30の上下の寸法は、本体部21の上下の寸法の1/2程度か、またはそれより短くなっているが、これに限ることはなく、表示部材30の幅寸法および上下の寸法は適宜設定してもよい。
このような表示部材30は、本体部21の一方の板面の上部に配置されるとともに、表示部材30の上縁部が本体部21の一方の板面の上部に、当該板面との間の角度を変更可能となるように角度変更手段28を介して取り付けられている。
例えば、角度変更手段28は、ヒンジ31と角度保持部材32とを備えており、表示部材30は本体部21の一方の板面にヒンジ31を介して上下に回動可能に取り付けられるとともに、ヒンジ31より下側において、角度保持部材32が表示部材30と一方の板面との間に設けられ、角度保持部材32の一端部が表示部材30の裏面に連結され、他端部が一方の板面に連結されている。角度保持部材32は中央部に設けられた関節部を介して開閉可能となっており、閉じることで、表示部材30を一方の板面と平行な状態で保持し、開くことで、表示部材30を一方の板面に対して所望の角度αで保持するようになっている。
なお、角度変更手段28は、ヒンジ21に代えて、または加えて、ダンパー、ギヤ、スプリング、ステー、リンク等といったものを単独でまたは組み合わせて使用しても良い。
【0024】
このような構成の表示機能付き空気清浄機10は、例えば
図1に示すように、高さが1500mm程度であるが、これに限るものではない。表示機能付き空気清浄機10の高さは、一般的な人の身長より高くてもよい。
【0025】
本実施形態の表示機能付き空気清浄機10によれば、板状に形成された空気清浄機20と、この空気清浄機20の一方の板面に設けられた表示部材30とを備えているので、表示機能付き空気清浄機10をオフィス等の空間に設置することによって、空間を容易に仕切ることができる。
また、仕切られた空間を空気清浄機20によって空気清浄できるとともに、表示部材30を備えているので、別途ホワイトボード等の表示部材を設置する手間を省ける。
さらに、表示機能付き空気清浄機10が表示部材30を備えているので、当該表示部材30にアイデア等を容易にメモすることができる。
また、表示部材30が空気清浄機10の一方の板面との間の角度を変更可能であるので、筆記具を持つ手先に合わせて表示部材30の角度を変更することによって、表示部材30に文字や図等を容易に描くことができる。
【0026】
なお、本実施形態では、
図3(a)に模式的に示すように、空気清浄機20の本体部21の一方の板面の上部に表示部材30を設け、他方の板面の上部に吹出口21aを、下部に吸込口21bを設けたが、これに限るものではない。
例えば、
図3(b)に模式的に示すように、本体部21の一方の板面の上部に表示部材30を設け、他方の板面の上部に吸込口21bを、下部に吹出口21aを設けてもよい。
また、
図3(c)に模式的に示すように、本体部21の一方の板面の上部に表示部材30を設け、下部に吸込口21bを設け、他方の板面の上部に吹出口21aを設けてもよい。
さらに、
図3(d)に模式的に示すように、本体部21の他方の板面の上部に表示部材30を設け、下部に吹出口21aを設け、一方の板面の上部に吸込口21bを設けてもよい。
【0027】
次に本発明のパーティションの実施形態について説明する。
図4および
図5はパーティションの第1実施形態を示すもので、
図4はパーティション40を構成する複数の表示機能付き空気清浄機10を正面側から見た斜視図、
図5は同背面側から見た斜視図である。
【0028】
図4および
図5に示すように、パーティション40は、複数の表示機能付き空気清浄機10が、それぞれの板面を対向離間させて並べられることで構成されている。
複数(
図4および
図5では3台)の表示機能付き空気清浄機10は、吹出口21aおよび吸込口21bが設けられた板面を同方向に向けて、一定間隔で床に設置されている。隣り合う表示機能付き空気清浄機10,10間にはテーブル35が配置されており、
図4に示すように、当該テーブル35の天板35aの一方の短辺部が一方の表示機能付き空気清浄機10の板面に当接され、
図5に示すように、天板35aの他方の短辺部が他方の表示機能付き空気清浄機10の板面に当接されるか、または若干の隙間をもって配置されている。
【0029】
隣り合う表示機能付き空気清浄機10,10が打合せ用のスペースとなっており、当該スペースにおいて、天板35aより上方では、一方の表示機能付き空気清浄機10の吹出口21aから清浄空気が他方の表示機能付き空気清浄機10の背面側に向けて吹き出される。また、天板35aより下方では、一方の表示機能付き空気清浄機10の吸込口21bから空気が吸い込まれ、当該表示機能付き空気清浄機10によって清浄化された清浄空気が吹出口21aから吹き出される。このため、各スペースでは、空気が天板35aを境界として循環し、天板35aの上方では常に清浄空気が一定方向A向きに流れ、下方では塵等の不純物を含む空気が一定方向B向きに流れる。
各スペースで打合せをする場合、人の上半身が天板35aより上方に存在するので、常に清浄空気の雰囲気で打合せをすることができる。
また、
図5に示すように、各スペースにおいて、他方の表示機能付き空気清浄機10の背面(板面)の上部に、表示部材30が設けられているので、この表示部材30に文字や図等を描きながら打合せをすることができる。
【0030】
このように本実施形態のパーティション40によれば、対向する表示機能付き空気清浄機10,10の板面間に比較的狭いスペースを設けることができ、打合せ等に利用し易くなる。
【0031】
図6はパーティションの第2実施形態を示すもので、複数の表示機能付き空気清浄機10を背面側から見た斜視図である。
図6に示すように、パーティション41は、複数(
図6では4台)の表示機能付き空気清浄機10が、それぞれの板面を面一にして並べられることで構成されている。また、このパーティション41の端部側には、他の表示機能付き空気清浄機10が、パーティション41の長手方向と略直角に配置されている。
【0032】
パーティション41を構成する複数の表示機能付き空気清浄機10は、表示部材30が設けられた板面を同方向に向け、かつ板面が面一になるようにして床に設置されている。なお、表示機能付き空気清浄機10の厚さ方向において、板面に若干の段差をつけるようにして、複数の表示機能付き空気清浄機10を床に設置してもよい。
また、左右に隣り合う表示機能付き空気清浄機10,10どうしはそれらの側端面を当接して設置されているが、若干の隙間を設けて設置されていてもよい。なお、左右に隣り合う表示機能付き空気清浄機10,10どうしは、図示しない結合手段によって結合されていてもよいが、パーティション41を移動したり収納するため等に、結合手段を解除することによって、表示機能付き空気清浄機10,10どうしを容易に引き離せるようにするのが好ましい。
【0033】
また、本実施形態では、
図3(a)に示すような表示機能付き空気清浄機10を使用している。すなわち、当該表示機能付き空気清浄機10では、空気清浄機20の本体部21の一方の板面の上部に表示部材30が設けられ、他方の板面の上部に吹出口21aが設けられ、下部に吸込口21bが設けられている。また、パーティション41の端部側に配置されている他の表示機能付き空気清浄機10も、
図3(a)に示すようなものとなっているが、当該表示機能付き空気清浄機10は、表示部材30が設けられた板面をパーティション41がある側に向けて設置されている。
【0034】
パーティション41と他の表示機能付き空気清浄機10とによって平面視L字形に仕切られた内側のスペースが会議等に使用される。その際、当該会議室には、パーティション41を構成する各表示機能付き空気清浄機10が、塵等の異物を含む会議室の空気を吸込口21bから吸い込んで清浄化したうえで、吹出口21aから清浄空気として会議室に吹き出す。したがって、常に清浄空気の雰囲気で会議をすることができる。
また、会議室において、パーティション41の端部側に配置された他の表示機能付き空気清浄機10の表示部材30が会議室側を向いているので、当該表示部材30に文字や図等を描きながら会議をすることができる。
さらに、パーティション41を構成する各表示機能付き空気清浄機10の表示部材30が会議室の外側を向いているので、当該表示部材30に会社の告知やお知らせ等を掲示することができる。
【0035】
図7はパーティションの第3実施形態を示すもので、複数の表示機能付き空気清浄機10を背面側から見た斜視図である。
図7に示すように、パーティション41は、複数(
図7では4台)の表示機能付き空気清浄機10が、それぞれの板面を面一にして並べられることで構成されている。また、このパーティション41の端部側には、他のパーティション42がパーティション41の長手方向と略直角に配置されている。このパーティション42は、複数(
図7では2台)の表示機能付き空気清浄機10が、それぞれの板面を面一にして並べられることで構成されている。
また、前記パーティション41と同一構成のパーティション41がパーティション41と平行離間し、かつ対向し、さらにパーティション42の長手方向に直角に配置されて設けられている。
したがって、本実施形態では、パーティション41,41とパーティション42とが平面視においてコ字形に配置されている。
【0036】
パーティション41を構成する4台の表示機能付き空気清浄機10は、表示部材30が設けられた板面を同方向に向け、かつ板面が面一になるようにして床に設置されている。なお、表示機能付き空気清浄機10の厚さ方向において、板面に若干の段差をつけるようにして、複数の表示機能付き空気清浄機10を床に設置してもよい。
また、パーティション42を構成する2台の表示機能付き空気清浄機10は、表示部材30が設けられた板面を同方向に向け、かつ板面が面一になるようにして床に設置されている。なお、表示機能付き空気清浄機10の厚さ方向において、板面に若干の段差をつけるようにして、複数の表示機能付き空気清浄機10を床に設置してもよい。
また、一方のパーティション41は表示部材30を会議室側に向けて配置され、他方のパーティション41は表示部材30を会議室の外部に向けて配置されている。パーティション42は表示部材30を会議室側に向けて配置されている。
【0037】
また、左右に隣り合う表示機能付き空気清浄機10,10どうしはそれらの側端面を当接して設置されているが、若干の隙間を設けて設置されていてもよい。また、左右に隣り合う表示機能付き空気清浄機10,10どうしは、図示しない結合手段によって結合されていてもよいが、パーティション41を移動したり収納するため等に、結合手段を解除することによって、表示機能付き空気清浄機10,10どうしを容易に引き離すようにするのが好ましい。
【0038】
また、本実施形態では、パーティション41,42を構成する表示機能付き空気清浄機10として、
図3(d)に示すような表示機能付き空気清浄機10を使用している。すなわち、当該表示機能付き空気清浄機10では、本体部21の他方の板面の上部に表示部材30が設けられ、下部に吹出口21aが設けられ、一方の板面の上部に吸込口21bが設けられている。
また、パーティション42を構成する表示機能付き空気清浄機10は、表示部材30がパーティション41の表示部材30と略直角になるように内側に向けて配置されている。
【0039】
パーティション41,41とパーティション42とによってコ字形に仕切られた内側のスペースが会議室として使用される。その際、当該会議室には、一方のパーティション41およびパーティション42を構成する各表示機能付き空気清浄機10が、塵等の異物を含む外部の空気を吸込口21bから吸い込んで清浄化したうえで、吹出口21aから清浄空気として吹き出す。また、会議室内の空気は、他方のパーティション41を構成する各表示機能付き空気清浄機10が吸込口21bから吸い込んで清浄化したうえで、吹出口21aから清浄空気として外部に吹き出す。
したがって、常に清浄空気の雰囲気で会議をすることができるとともに、外部の空気の清浄化を図ることができる。
また、会議室において、一方のパーティション41およびパーティション42を構成する複数の表示機能付き空気清浄機10のそれぞれの表示部材30が会議室側を向いているので、これら表示部材30に文字や図等を描きながら会議をすることができる。
【0040】
このように本実施形態のパーティション41,41,42によれば、当該パーティション41,41,42がコ字形に配置されるとともに、複数の表示機能付き空気清浄機10が、それぞれの板面を面一にして並べられているので、会議室を外部に対して容易に区画でき、会議に利用し易くなる。
また、他方のパーティション41を構成する各表示機能付き空気清浄機10の表示部材30が会議室の外側を向いているので、当該表示部材30に会社の告知やお知らせ等を掲示することができる。
【0041】
図8はパーティションの第4実施形態を示すもので、複数の表示機能付き空気清浄機10を背面側から見た斜視図である。
図8に示すように、本実施形態では、3つのパーティション43A,43B,43Cを備えており、これら3つのパーティション43A,43B,43Cは、それぞれ2台の表示機能付き空気清浄機10,10が、それぞれの板面を面一にして並べられることで構成されている。そして、これら3つのパーティション43A,43B,43Cが平面視においてコ字形に配置されて床に設置され、このコ字形の内側が簡易的な会議室となっている。また、会議室には円形のテーブル36が床に載置されて設けられている。
【0042】
パーティション43A,43B,43Cをそれぞれ構成する表示機能付き空気清浄機10は、
図3(a)に示すようなものとなっている。すなわち、本実施形態では、空気清浄機20の本体部21の一方の板面の上部に表示部材30が設けられ、他方の板面の上部に吹出口21aが、下部に吸込口21bが設けられている。
【0043】
平面視において直角に配置されているパーティション43A,43Bは、それらを構成する表示機能付き空気清浄機10の表示部材30が会議室側を向いている。また、当該表示機能付き空気清浄機10の吹出口21aおよび吸込口21bは会議室の外側を向いている。したがって、パーティション42A,43Bを構成する表示機能付き空気清浄機10は会議室の空気清浄化を行うものでない。
【0044】
パーティション43Cを構成する示機能付き空気清浄機10の吹出口21aおよび吸込口21bは会議室側を向いている。したがって、パーティション43Cを構成する表示機能付き空気清浄機10が会議室の空気清浄化を行う。つまり、会議室内の塵の不純物を含む空気を吸込口21bから吸い込んで、清浄化したうえで、吹出口21aから会議室に清浄空気として吹き出す。したがって、常に清浄空気の雰囲気で簡単な会議をすることができる。
また、会議室において、パーティション43A,43Bを構成する2つの表示機能付き空気清浄機10のそれぞれの表示部材30が会議室側を向いているので、これら表示部材30に文字や図等を描きながら打合せをすることができる。
さらに、パーティション43Cを構成する2つの表示機能付き空気清浄機10のそれぞれの表示部材30が会議室の外側を向いているので、当該表示部材30に会議中であることや会議時刻、時間等を記載して知らせることができる。
【0045】
このように本実施形態のパーティション43A,43B,43Cによれば、当該パーティション43A,43B,43Cが平面視においてコ字形に配置されているので、簡易的な会議室を外部に対して容易に区画でき、簡単な会議に利用し易くなる。
【0046】
なお、上述した第1~第4の実施形態では、表示機能付き空気清浄機10の表示部材30としてホワイトボードを使用したが、これに代えて、電子黒板、プロジェクタ用のスクリーン、掲示板等を使用してもよいし、これらを混在させて使用してもよい。
【符号の説明】
【0047】
10 表示機能付き空気清浄機
20 空気清浄機
21 本体部
21a 吹出口
21b 吸込口
22 送風機
23 フィルタ
28 角度変更手段
30 表示部材
40,41,42 パーティション
43A,43B,43C パーティション