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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-06
(45)【発行日】2022-10-17
(54)【発明の名称】部品管理システム及び部品管理方法
(51)【国際特許分類】
   E02F 9/20 20060101AFI20221007BHJP
   E02F 9/26 20060101ALI20221007BHJP
【FI】
E02F9/20 N
E02F9/26 A
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2018141694
(22)【出願日】2018-07-27
(65)【公開番号】P2020016129
(43)【公開日】2020-01-30
【審査請求日】2021-06-02
(73)【特許権者】
【識別番号】000001236
【氏名又は名称】株式会社小松製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】影山 雅人
(72)【発明者】
【氏名】堀 秀司
(72)【発明者】
【氏名】筑後 寛之
【審査官】小倉 宏之
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-251919(JP,A)
【文献】特開2012-243245(JP,A)
【文献】特開2008-025234(JP,A)
【文献】国際公開第2016/135982(WO,A1)
【文献】特開2015-138466(JP,A)
【文献】国際公開第2016/174740(WO,A1)
【文献】特開2002-202697(JP,A)
【文献】特開2008-197790(JP,A)
【文献】特開2006-059449(JP,A)
【文献】特開2016-098528(JP,A)
【文献】国際公開第2016/157392(WO,A1)
【文献】特開2006-174881(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E02F 9/20
E02F 9/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
読取装置によって検出され作業機械に搭載される部品を識別する部品識別データを取得する部品識別データ取得部と、
前記読取装置によって検出され前記作業機械を識別する機械識別データを取得する機械識別データ取得部と、
前記読取装置が前記部品識別データ及び前記機械識別データを検出したときの前記読取装置の位置を示す読取位置データを取得する読取位置データ取得部と、
前記機械識別データに基づいて前記作業機械の位置を示す機械位置データを特定する機械位置データ特定部と、
前記部品に係る登録データを示す部品登録データを記憶する部品登録データ記憶部と、
前記部品識別データと前記部品登録データとを照合する部品照合部と、
前記読取位置データと前記機械位置データとを照合する位置照合部と、
前記部品照合部の照合結果及び前記位置照合部の照合結果に基づいて、前記部品が適正状態であるか否かを判定する判定部と、を備える
部品管理システム。
【請求項2】
前記判定部は、
前記部品識別データと前記部品登録データとが一致する場合、且つ、前記読取位置データと前記機械位置データとが一致する場合、前記部品が適正状態であると判定し、
前記部品識別データと前記部品登録データとが一致しない場合、又は、前記読取位置データと前記機械位置データとが一致しない場合、前記部品が適正状態でないと判定する、
請求項1に記載の部品管理システム。
【請求項3】
前記判定部は、前記読取装置の位置と前記作業機械の位置との距離が所定閾値以下である場合、前記部品が適正状態であると判定する、
請求項1又は請求項2に記載の部品管理システム。
【請求項4】
指定された拠点の位置を示す拠点位置データを記憶する拠点位置データ記憶部を備え、
前記機械識別データは、前記拠点に設置されている情報端末の表示装置に表示され、
前記拠点において、前記読取装置によって前記部品識別データ及び前記機械識別データが検出され、
前記位置照合部は、前記読取位置データと前記機械位置データとしての前記拠点位置データとを照合する、
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の部品管理システム。
【請求項5】
前記位置照合部は、前記読取位置データ取得部が前記読取位置データを取得したときに、前記読取位置データと前記機械位置データとを照合する、
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の部品管理システム。
【請求項6】
前記作業機械から前記機械位置データを取得する機械位置データ取得部と、
前記読取位置データと前記機械位置データ特定部に特定された前記機械位置データとが一致しない場合、前記機械位置データの送信を要求する送信要求部と、を備える
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の部品管理システム。
【請求項7】
前記部品は、前記作業機械に搭載された搭載時点又は前記判定部により適正状態であると判定された判定時点から規定時間経過後に、前記規定時間において適正状態であると前記判定部により一度も判定されていないとき、前記部品の交換を要求する交換要求部を備える、
請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の部品管理システム。
【請求項8】
前記部品が適正状態でないことは、前記部品が非適合品であることを含む、
請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の部品管理システム。
【請求項9】
読取装置によって検出され作業機械に搭載される部品を識別する部品識別データを取得することと、
前記読取装置によって検出され前記作業機械を識別する機械識別データを取得することと、
前記読取装置が前記部品識別データ及び前記機械識別データを検出したときの前記読取装置の位置を示す読取位置データを取得することと、
前記機械識別データに基づいて前記作業機械の位置を示す機械位置データを特定することと、
前記部品識別データと前記部品に係る登録データを示す部品登録データとを照合することと、
前記読取位置データと前記機械位置データとを照合することと、
前記部品識別データと前記部品登録データとの照合結果、及び前記読取位置データと前記機械位置データとの照合結果に基づいて、前記部品が適正状態であるか否かを判定することと、を含む
部品管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、部品管理システム及び部品管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
油圧アクチュエータを有する作業機械は、油圧ポンプから供給される作動油に基づいて作動する。油圧ポンプは、作動油タンクに収容されている作動油を吸引して油圧アクチュエータに供給する。油圧アクチュエータからの作動油は、オイルフィルタを介して作動油タンクに戻される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2008-025234号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
オイルフィルタの模倣品が作業機械に搭載される場合がある。オイルフィルタの模倣品はオイルフィルタの正規品に比べて異物回収性能が低い。そのため、模倣品は、作動油に含まれる異物を十分に回収することができないあるいは早期に目詰まりする。異物を含む作動油は、油圧ポンプ又は油圧アクチュエータ等の油圧機器の故障の原因となる。
【0005】
本発明の態様は、作業機械に搭載される部品が適合品か非適合品かを判定することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の態様に従えば、読取装置によって検出され作業機械に搭載される部品を識別する部品識別データを取得する部品識別データ取得部と、前記読取装置によって検出され前記作業機械を識別する機械識別データを取得する機械識別データ取得部と、前記読取装置の位置を示す読取位置データを取得する読取位置データ取得部と、前記機械識別データに基づいて前記作業機械の位置を示す機械位置データを特定する機械位置データ特定部と、前記部品に係る登録データを示す部品登録データを記憶する部品登録データ記憶部と、前記部品識別データと前記部品登録データとを照合する部品照合部と、前記読取位置データと前記機械位置データとを照合する位置照合部と、前記部品照合部の照合結果及び前記位置照合部の照合結果に基づいて、前記部品が適正状態であるか否かを判定する判定部と、を備える部品管理システムが提供される。
【発明の効果】
【0007】
本発明の態様によれば、作業機械に搭載される部品が適合品か非適合品かを判定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態に係る部品管理システムを模式的に示す図である。
図2図2は、実施形態に係る部品管理システムを示す機能ブロック図である。
図3図3は、実施形態に係る部品管理方法を示すフローチャートである。
図4図4は、実施形態に係るコンピュータシステムを示すブロック図である。
図5図5は、実施形態に係る部品管理システムを模式的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照しながら説明するが本発明はこれに限定されない。以下で説明する実施形態の構成要素は適宜組み合わせることができる。また、一部の構成要素を用いない場合もある。
【0010】
[1]第1実施形態
<部品管理システム>
図1は、本実施形態に係る作業機械1の部品管理システム100の一例を模式的に示す図である。部品管理システム100は、作業機械1に搭載されている車載制御装置200と、作業機械1の外部に設けられるサーバ300と、情報端末400とを備える。車載制御装置200、サーバ300、及び情報端末400のそれぞれは、コンピュータシステムを含む。
【0011】
本実施形態においては、作業機械1が油圧ショベルであることとする。作業機械1は、油圧ポンプと、油圧ポンプから供給される作動油に基づいて駆動する油圧アクチュエータと、作動油を収容する作動油タンクとを備える。油圧ポンプは、作動油タンクに収容されている作動油を吸引して油圧アクチュエータに供給する。油圧アクチュエータからの作動油は、オイルフィルタを介して作動油タンクに戻される。
【0012】
部品管理システム100は、作業機械1に搭載される部品30を管理する。部品30は、例えば規定のタイミングで交換される交換部品である。本実施形態においては、部品30がオイルフィルタであることとする。作業者WMは、部品30の交換作業を実施する。
【0013】
作業機械1は、作業機2と、旋回体3と、旋回体3を旋回可能に支持する走行体4と、作業機2を駆動する油圧シリンダ5とを有する。走行体4は、履帯を有する。履帯が回転することにより、作業機械1が走行する。作業機2は、旋回体3に連結される。
【0014】
作業機2は、旋回体3に連結されるブーム6と、ブーム6に連結されるアーム7と、アーム7に連結されるバケット8とを有する。油圧シリンダ5は、ブーム6を駆動するブームシリンダ10と、アーム7を駆動するアームシリンダ11と、バケット8を駆動するバケットシリンダ12と含む。ブームシリンダ10、アームシリンダ11、及びバケットシリンダ12はそれぞれ、油圧ポンプから供給される作動油に基づいて駆動する油圧アクチュエータである。
【0015】
作業機械1は、作業機械1の位置を検出する位置センサ20を有する。位置センサ20の検出データは、作業機械1の絶対位置を示す絶対位置データを含む。位置センサ20は、全地球航法衛星システム(GNSS:Global Navigation Satellite System)を利用して作業機械1の絶対位置を検出する。全地球航法衛星システムは、全地球測位システム(GPS:Global Positioning System)を含む。位置センサ20は、GPS受信機を含む。全地球航法衛星システムは、緯度、経度、及び高度の座標データで規定される作業機械1の絶対位置を検出する。全地球航法衛星システムにより、グローバル座標系において規定される作業機械1の絶対位置が検出される。グローバル座標系とは、地球に固定された座標系をいう。
【0016】
車載制御装置200は、位置センサ20に接続される。位置センサ20は、検出した作業機械1の位置データを車載制御装置200に出力する。
【0017】
車載制御装置200とサーバ300とは、通信ネットワーク500を介して通信可能である。通信ネットワーク500として、インターネット(internet)、携帯電話通信網、及び衛星通信網の少なくとも一つが例示される。
【0018】
車載制御装置200は、位置センサ20が取得した作業機械1の位置データをサーバ300に送信する。サーバ300は、作業機械1の位置データを取得する。
【0019】
情報端末400は、作業者WMに操作される。情報端末400として、パーソナルコンピュータ、タブレット型コンピュータ、及びスマートフォンの少なくとも一つが例示される。情報端末400は、端末制御装置410と、情報端末400の位置を検出する位置センサ420と、読取装置430と、表示装置440とを有する。位置センサ420の検出データは、情報端末400の絶対位置を示す絶対位置データを含む。位置センサ420は、全地球航法衛星システム(GNSS:Global Navigation Satellite System)を利用して情報端末400の絶対位置を検出する。全地球航法衛星システムは、全地球測位システム(GPS:Global Positioning System)を含む。位置センサ420は、GPS受信機を含む。全地球航法衛星システムは、緯度、経度、及び高度の座標データで規定される情報端末400の絶対位置を検出する。全地球航法衛星システムにより、グローバル座標系において規定される情報端末400の絶対位置が検出される。グローバル座標系とは、地球に固定された座標系をいう。
【0020】
読取装置430は、部品30を識別する部品識別データIDaと、作業機械1を識別する機械識別データIDbとを検出する。
【0021】
部品識別データIDaは、例えば部品30を製造する部品製造工場において部品30に付与される。部品識別データIDaは、例えば2次元コードを含む。部品識別データIDaは、乱数を含んでもよい。本実施形態においては、2次元コードが印刷された印刷物が部品30の一部に貼付される。複数の部品30が部品製造工場で製造される場合、部品30毎に部品識別データIDaが付与される。
【0022】
機械識別データIDbは、例えば作業機械1を製造する作業機械製造工場において作業機械1に付与される。機械識別データIDbは、例えば2次元コードを含む。本実施形態においては、2次元コードが印刷された印刷物が作業機械1の運転室の一部又は旋回体3の外面に貼付される。複数の作業機械1が作業機械製造工場で製造される場合、作業機械1毎に機械識別データIDbが付与される。
【0023】
読取装置430は、カメラ、ICタグリーダ、及び2次元コードリーダの少なくとも一つを含む。読取装置430は、部品識別データIDaを検出することにより、部品30を特定することができる。読取装置430は、機械識別データIDbを検出することにより、作業機械1を特定することができる。
【0024】
作業者WMは、部品30の交換作業において、情報端末400を操作して、部品識別データIDa及び機械識別データIDbを読取装置430で検出する。端末制御装置410は、読取装置430が取得した部品識別データIDa及び機械識別データIDbを、情報端末400の読取時の位置データとともにサーバ300に送信する。サーバ300は、情報端末400の位置データ、部品識別データIDa、及び機械識別データIDbを取得する。
【0025】
表示装置440は、サーバ300から送信された表示データを表示する。表示装置440として、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)又は有機ELディスプレイ(OELD:Organic Electroluminescence Display)のようなフラットパネルディスプレイが例示される。
【0026】
図2は、本実施形態に係る部品管理システム100を示す機能ブロック図である。部品管理システム100は、車載制御装置200及び位置センサ20を有する作業機械1と、端末制御装置410、位置センサ420、読取装置430、及び表示装置440を有する情報端末400と、サーバ300とを有する。車載制御装置200とサーバ300と情報端末400とは、通信ネットワーク500を介して無線通信可能である。なお、通信ネットワーク500は、車載制御装置200、サーバ300、及び情報端末400の少なくとも一部を有線通信してもよい。
【0027】
サーバ300は、出力装置600に接続される。出力装置600は、表示データを出力する表示装置でもよいし、印刷物を出力する印刷装置でもよいし、音声を出力する音声出力装置でもよい。表示装置として、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)又は有機ELディスプレイ(OELD:Organic Electroluminescence Display)のようなフラットパネルディスプレイが例示される。
【0028】
サーバ300は、部品識別データ取得部301と、機械識別データ取得部302と、読取位置データ取得部303と、機械位置データ取得部304と、機械位置データ特定部305と、部品登録データ記憶部306と、機械登録データ記憶部307と、端末登録データ記憶部308と、拠点位置データ記憶部309と、部品照合部310と、位置照合部311と、判定部312と、送信要求部313と、交換要求部314と、出力部315とを有する。
【0029】
部品識別データ取得部301は、情報端末400の読取装置430によって検出された部品識別データIDaを取得する。部品識別データ取得部301に取得された部品識別データIDaは、部品登録データ記憶部306に記憶される。
【0030】
機械識別データ取得部302は、情報端末400の読取装置430によって検出された機械識別データIDbを取得する。機械識別データ取得部302に取得された機械識別データIDbは、機械登録データ記憶部307に記憶される。
【0031】
読取位置データ取得部303は、情報端末400の位置センサ420によって検出された読取装置430の位置を示す読取位置データPaを取得する。情報端末400は、読取装置430が部品識別データIDa及び機械識別データIDbを検出したときの読取位置データPaを、部品識別データIDa及び機械識別データIDbと一緒にサーバ300に送信する。読取位置データ取得部303は、部品識別データ取得部301が部品識別データIDaを取得し、機械識別データ取得部302が機械識別データIDbを取得したときの読取位置データPaを取得する。読取位置データ取得部303に取得された読取位置データPaは、端末登録データ記憶部308に記憶される。
【0032】
機械位置データ取得部304は、作業機械1の位置センサ20によって検出された作業機械1の位置を示す機械位置データPbを取得する。作業機械1は、一定の時間間隔で機械位置データPbをサーバ300に送信する。機械位置データ取得部304は、作業機械1から機械位置データPbを一定の時間間隔で取得する。作業機械1は、例えば24時間毎に、機械位置データPbをサーバ300に送信する。機械位置データ取得部304は、24時間毎に機械位置データPbを取得する。機械位置データPbが作業機械1からサーバ300に常時送信されずに、一定の時間間隔で送信されることにより、通信費用が削減される。機械位置データ取得部304に取得された機械位置データPbは、機械登録データ記憶部307に記憶される。機械位置データPbは、一定の時間間隔(24時間毎)に更新される。
【0033】
機械位置データ特定部305は、機械識別データ取得部302に取得された機械識別データIDbに基づいて、作業機械1の位置を示す機械位置データPbを特定する。機械登録データ記憶部307には、機械位置データ取得部304に取得された作業機械1の機械位置データPbが記憶されている。機械位置データ特定部305は、機械識別データ取得部302に取得された機械識別データIDbに基づいて、機械登録データ記憶部307に記憶されている複数の機械位置データPbから、機械識別データIDbに対応する作業機械1の機械位置データPbを特定する。
【0034】
部品登録データ記憶部306は、部品30に係る登録データを示す部品登録データIDdを記憶する。部品登録データIDdは、部品識別データIDaと同一のデータである。部品登録データIDdは、部品製造工場から出荷する際にサーバ300に送信される。部品登録データ記憶部306は、部品識別データIDaに対応する部品登録データIDdを記憶する。
【0035】
機械登録データ記憶部307は、作業機械1に係る登録データを示す機械登録データIDeを工場出荷時に記憶する。機械登録データIDeは、機械識別データIDbと同一のデータである。機械登録データ記憶部307は、機械識別データIDbに対応する機械登録データIDeを記憶する。
【0036】
端末登録データ記憶部308は、情報端末400に係る登録データを示す端末登録データIDfを記憶する。端末登録データIDfは、端末識別データIDcと同一のデータである。端末登録データ記憶部308は、端末識別データIDcに対応する端末登録データIDfを記憶する。
【0037】
拠点位置データ記憶部309は、指定された拠点の位置を示す拠点位置データPcを記憶する。指定された拠点とは、予め登録された作業機械1の営業拠点又は事業所のような場所又は施設である。
【0038】
部品照合部310は、部品識別データ取得部301に取得された部品識別データIDaと部品登録データ記憶部306に記憶されている部品登録データIDdとを照合する。部品照合部310は、部品識別データIDaと部品登録データIDdとが一致するか否かを判定する。部品照合部310は、部品識別データ取得部301が部品識別データIDaを取得したときに、部品識別データIDaと部品登録データIDdとを照合する。
【0039】
部品登録データIDdが部品登録データ記憶部306に記憶されていることにより、情報端末400からサーバ300に同一の部品識別データIDaが複数回送信された場合、部品照合部310は、情報端末400から送信された部品識別データIDaと部品登録データIDdとを照合して、2回目以降に送信された部品識別データIDaを不正な部品識別データIDaであると判定することができる。
【0040】
位置照合部311は、読取位置データ取得部303に取得された読取位置データPaと機械位置データ特定部305に特定された機械位置データPbとを照合する。位置照合部311は、読取位置データPaと機械位置データPbとが一致するか否かを判定する。位置照合部311は、読取位置データ取得部303が読取位置データPaを取得したときに、読取位置データPaと機械位置データPbとを照合する。
【0041】
判定部312は、部品照合部310の照合結果及び位置照合部311の照合結果に基づいて、部品30が適正状態であるか否かを判定する。部品30が適正状態であることは、部品30が適合品であることを含む。部品30が適合品であることは、部品30が正規品であることを含む。部品30が適正状態でないことは、部品30が非適合品であることを含む。部品30が非適合品であることは、部品30が模倣品であることを含む。
【0042】
判定部312は、部品識別データIDaと部品登録データIDdとが一致する場合、且つ、読取位置データPaと機械位置データPbとが一致する場合、部品30が適正状態であると判定する。判定部312は、部品識別データIDaと部品登録データIDdとが一致しない場合、又は、読取位置データPaと機械位置データPbとが一致しない場合、部品30が適正状態でないと判定する。
【0043】
本実施形態において、読取位置データPaと機械位置データPbとが一致することは、読取装置430の位置と作業機械1の位置との距離が所定閾値以下であることを含む。読取位置データPaと機械位置データPbとが一致しないことは、読取装置430の位置と作業機械1の位置との距離が所定閾値よりも大きいことを含む。所定閾値は、例えば1つの作業現場の大きさに基づいて予め規定される。一例として、所定閾値は、0[m]以上200[m]以下の範囲で定められる。判定部312は、読取位置データPaと機械位置データPbとに基づいて、読取装置430の位置と作業機械1の位置との距離が所定閾値以下である場合、部品30が適正状態であると判定する。
【0044】
送信要求部313は、読取位置データ取得部303に取得された読取位置データPaと機械位置データ取得部304に取得され機械登録データ記憶部307に記憶されている機械位置データPbとが一致しない場合、機械位置データPbの送信を要求する送信要求指令を出力する。すなわち、送信要求部313は、読取位置データ取得部303に取得された読取位置データPaと機械位置データ特定部305に特定された機械位置データPbとが一致しない場合、機械位置データPbの送信を要求する送信要求指令を出力する。
【0045】
上述のように、位置照合部311は、読取位置データ取得部303に取得された読取位置データPaと機械位置データ特定部305に特定された機械位置データPbとが一致するか否かを判定する。機械位置データ特定部305は、機械識別データ取得部302に取得された機械識別データIDbに基づいて、機械登録データ記憶部307に記憶されている複数の機械位置データPbから、機械識別データIDbに対応する作業機械1の機械位置データPbを特定する。機械登録データ記憶部307に記憶されている機械位置データPbは、24時間毎に更新される。そのため、例えば機械登録データ記憶部307に記憶されている機械位置データPbが20時間前に登録された機械位置データPbである場合、機械登録データ記憶部307に記憶されている機械位置データPbが示す20時間前における作業機械1の位置と、現時点における実際の作業機械1の位置とは異なる可能性がある。
【0046】
送信要求部313は、読取位置データ取得部303に取得された読取位置データPaと機械位置データ取得部304に取得され機械登録データ記憶部307に記憶されている機械位置データPbとが一致しないと位置照合部311に判定された場合、現時点における機械位置データPbの送信を作業機械1の車載制御装置200に要求する。
【0047】
送信要求部313は、現時点における機械位置データPbの送信を要求する送信要求指令を、通信ネットワーク500を介して車載制御装置200に送信する。車載制御装置200は、送信要求部313からの送信要求指令に基づいて、現時点における位置センサ20の検出データ(現時点における機械位置データPb)を、通信ネットワーク500を介してサーバ300に送信する。
【0048】
交換要求部314は、部品30が作業機械1に搭載された搭載時点又は判定部312により部品30が適正状態であると判定された判定時点から規定時間経過後に、その規定時間において部品30が適正状態であると判定部312により一度も判定されていないとき、部品30の交換を要求する交換要求指令を出力する。新品の部品30は、作業機械1に搭載された搭載時点から規定時間経過後(例えば1000時間経過後)に交換することが推奨される。
【0049】
出力部315は、判定部312による判定結果を示す判定データを出力装置600に出力させる。
【0050】
<部品管理方法>
図3は、本実施形態に係る部品管理方法を示すフローチャートである。作業機械1は、一定の時間間隔で(例えば24時間毎に)機械位置データPbをサーバ300に送信する(ステップSA1)。
【0051】
機械位置データ取得部304は、作業機械1から機械位置データPbを一定の時間間隔で取得する(ステップSC1)。
【0052】
機械登録データ記憶部307は、機械位置データ取得部304に取得された機械位置データPbを記憶する(ステップSC2)。機械登録データ記憶部307において、機械位置データPbは、一定の時間間隔で更新される。
【0053】
交換要求部314は、部品30の前回の交換から作業機械1の稼働時間が規定時間経過したか否かを判定する(ステップSC3)。
【0054】
作業機械1の稼働時間は、例えば作業機械1のアワーメータの検出データから導出されてもよいし、エンジンの累積回転時間から導出されてもよい。
【0055】
部品30の交換時においては、作業者WMは、情報端末400を用いて、部品識別データIDa及び機械識別データIDbを検出し、読取位置データPaとともに、サーバ300に送信する。交換要求部314は、部品識別データ取得部301、機械識別データ取得部302、及び読取位置データ取得部303が部品識別データIDa、機械識別データIDb、及び読取位置データPaを前回取得した時点(搭載時点)から規定時間経過したか否かを判定する。
【0056】
ステップSC3において、部品30の前回の交換から規定時間経過していないと判定した場合(ステップSC3:No)、情報端末400からデータが送信されるまで待機する。
【0057】
ステップSC3において、部品30の前回の交換から規定時間経過したと判定した場合(ステップSC3:Yes)、交換要求部314は、部品30の交換を要求する交換要求指令を出力する(ステップSC4)。
【0058】
本実施形態において、交換要求指令は、サーバ300から作業機械1に送信される。作業機械1の車載制御装置200は、交換要求指令を取得する(ステップSA2)。車載制御装置200は、例えば作業機械1の運転室に設けられている表示装置に交換要求指令を出力する。これにより、作業者WMは、作業機械1の表示装置を見て、部品30を交換することができる。
【0059】
なお、交換要求指令は、情報端末400に送信されてもよいし、上述の拠点に送信されてもよい。
【0060】
部品30を交換するとき、作業者WMは、部品30の交換対象の作業機械1の近傍で、これから取り付けられる部品30の部品識別データIDaを情報端末400の読取装置430で検出する。また、作業者WMは、部品30の交換対象の作業機械1の機械識別データIDbを情報端末400の読取装置430で検出する。検出された部品識別データIDa及び機械識別データIDbは、端末制御装置410に一時的に記憶される。作業者WMは、情報端末400に設けられている入力装置を操作して、部品識別データIDa、機械識別データIDb、及び読取位置データPaをサーバ300に送信させる。情報端末400は、部品識別データIDa、機械識別データIDb、及び読取位置データPaをサーバ300に一括して送信する(ステップSB1)。
【0061】
部品識別データ取得部301は、読取装置430によって検出された部品識別データIDaを取得する。機械識別データ取得部302は、読取装置430によって検出された機械識別データIDbを取得する。読取位置データ取得部303は、読取装置430の位置を示す読取位置データPaを取得する(ステップSC5)。
【0062】
機械位置データ特定部305は、機械識別データ取得部302に取得された機械識別データIDbと、機械登録データ記憶部307に記憶されている機械位置データPbとに基づいて、機械識別データIDbに対応する機械位置データPbを特定する(ステップSC6)。
【0063】
部品照合部310は、部品識別データ取得部301に取得された部品識別データIDaと部品登録データ記憶部306に記憶されている部品登録データIDdとを照合して、部品識別データIDaと部品登録データIDdとが一致するか否かを判定する(ステップSC7)。
【0064】
ステップSC7において、部品識別データIDaと部品登録データIDdとが一致しないと判定された場合(ステップSC7:No)、判定部312は、交換される部品30は模倣品であると判定する(ステップSC8)。
【0065】
ステップSC7において、部品識別データIDaと部品登録データIDdとが一致すると判定された場合(ステップSC7:Yes)、位置照合部311は、読取位置データ取得部303に取得された読取位置データPaと機械位置データ特定部305に特定された機械位置データPbとを照合して、読取位置データPaと機械位置データPbとが一致するか否かを判定する(ステップSC9)。
【0066】
ステップSC9において、読取位置データPaと機械位置データPbとが一致すると判定された場合(ステップSC9:Yes)、判定部312は、交換される部品30は正規品であると判定する(ステップSC10)。
【0067】
ステップSC9において、読取位置データPaと機械位置データPbとが一致しない判定された場合(ステップSC9:No)、送信要求部313は、機械位置データPbの送信を要求する送信要求指令を作業機械1に即座に出力する(ステップSC11)。
【0068】
作業機械1の車載制御装置200は、サーバ300から送信要求指令を取得する(ステップSA3)。
【0069】
車載制御装置200は、送信要求指令に基づいて、現時点における機械位置データPbをサーバ300に送信する(ステップSA4)。
【0070】
機械位置データ取得部304は、作業機械1から現時点における機械位置データPbを取得する(ステップSC12)。
【0071】
位置照合部311は、読取位置データ取得部303に取得された読取位置データPaと機械位置データ取得部304に取得された現時点における機械位置データPbとを即座に照合して、読取位置データPaと機械位置データPbとが一致するか否かを判定する(ステップSC13)。
【0072】
ステップSC13において、読取位置データPaと機械位置データPbとが一致すると判定された場合(ステップSC13:Yes)、判定部312は、交換される部品30は正規品であると判定する(ステップSC10)。
【0073】
ステップSC13において、読取位置データPaと機械位置データPbとが一致しないと判定された場合(ステップSC13:No)、判定部312は、交換される部品30は模倣品であると判定する(ステップSC8)。
【0074】
[コンピュータシステム]
図4は、コンピュータシステム1000の一例を示すブロック図である。上述の車載制御装置200、サーバ300、及び端末制御装置410は、コンピュータシステム1000を含む。コンピュータシステム1000は、CPU(Central Processing Unit)のようなプロセッサ1001と、ROM(Read Only Memory)のような不揮発性メモリ及びRAM(Random Access Memory)のような揮発性メモリを含むメインメモリ1002と、ストレージ1003と、入出力回路を含むインターフェース1004とを有する。上述の車載制御装置200、サーバ300、及び端末制御装置410の機能は、プログラムとしてストレージ1003に記憶されている。プロセッサ1001は、プログラムをストレージ1003から読み出してメインメモリ1002に展開し、プログラムに従って上述の処理を実行する。なお、プログラムは、ネットワークを介してコンピュータシステム1000に配信されてもよい。
【0075】
[効果]
以上説明したように、本実施形態によれば、部品識別データIDaと部品登録データIDdとが照合され、読取位置データPaと機械位置データPbとが照合される。これにより、サーバ300は、部品識別データIDaと部品登録データIDdとの照合結果及び読取位置データPaと機械位置データPbとの照合結果に基づいて、作業機械1に搭載される部品30が適正状態であるか否かを判定することができる。
【0076】
例えば、部品識別データIDaと部品登録データIDdとが一致しない場合、サーバ300は、部品30は模倣品であると判定することができる。読取位置データPaと機械位置データPbとが一致しない場合、読取装置430の位置と作業機械1の位置との距離が所定閾値よりも大きい場合、サーバ300は、悪意の第三者が作業機械1の遠隔地から不正な部品識別データIDaを送信したと判定することができる。そのため、作業機械1に搭載される部品30が適正状態か否かを判定することができる。
【0077】
また、部品識別データIDaと部品登録データIDdとが一致する場合、且つ、読取位置データPaと機械位置データPbとが一致する場合、サーバ300は、部品30の正規品が作業機械1に適正に搭載されると判定することができる。
【0078】
本実施形態において、サーバ300は、読取位置データPaを取得したときに、読取位置データPaと機械位置データPbとを照合する。これにより、サーバ300は、最新の読取位置データPaと機械位置データPbとを照合することができる。
【0079】
また、部品登録データIDdが部品登録データ記憶部306に記憶されていることにより、情報端末400からサーバ300に同一の部品識別データIDaが複数回送信された場合、サーバ300は、送信された部品識別データIDaと部品登録データIDdとを照合して、2回目以降に送信された部品識別データIDaを不正な部品識別データIDaであると判定することができる。
【0080】
また、機械登録データIDeが機械登録データ記憶部307に記憶されていることにより、登録されている正規の作業機械1に部品30が搭載されか否かを管理することができる。
【0081】
本実施形態において、サーバ300は、読取位置データPaと機械位置データPbとが一致しない場合、機械位置データPbの送信を要求する送信要求を出力する。本実施形態においては、通信費用の削減のため、機械位置データPbは、作業機械1からサーバ300に24時間毎に送信される。そのため、サーバ300が読取位置データPaを取得した現時点において、読取装置430の位置と作業機械1の位置との実際の距離が所定閾値以下であっても、機械登録データ記憶部307に記憶されている作業機械1の位置は、例えば20時間前の作業機械1の位置を示している可能性がある。20時間前の作業機械1の位置と現時点の作業機械1の位置とが異なる場合、読取装置430の位置と作業機械1の位置との実際の距離が所定閾値以下であっても、サーバ300は、読取位置データPaと機械位置データPbとが一致しないと誤判定する可能性がある。本実施形態においては、読取位置データ取得部303に取得された読取位置データPaと機械位置データ特定部305により特定された機械位置データPbとが一致しないと判定した場合、サーバ300は、現時点の機械位置データPbの送信を要求する送信要求指令を出力する。これにより、これにより、サーバ300は、現時点の読取位置データPaと現時点の機械位置データPbとを照合することができる。
【0082】
[2]第2実施形態
第2実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成要素については同一の符号を付し、その説明を簡略又は省略する。
【0083】
上述の実施形態においては、作業者WMが作業現場において情報端末400を用いて、部品30に貼付されている部品識別データIDa及び作業機械1に貼付されている機械識別データIDbを読み取ることとした。
【0084】
ここで所定の事象に起因して部品識別データIDa、機械識別データIDb、及び読取位置データPaを、通信ネットワーク500を介して作業現場からサーバ300に送信したりすることが困難となる場合がある。なお、所定の事象として、部品30の交換作業の実施後に情報端末400を操作する時間が無かった場合、又は作業現場の通信状態が悪い場合などが例示される。
【0085】
本実施形態においては、作業現場において情報端末400を用いることができない場合、作業現場とは異なる位置に存在する拠点位置データを用いて、部品30が適正状態であるか否かを判定する例について説明する。
【0086】
図5は、本実施形態に係る部品管理システム100を模式的に示す図である。上述の実施形態で説明したように、サーバ300は、指定された拠点の位置を示す拠点位置データを記憶する拠点位置データ記憶部309を備える。
【0087】
拠点には、パーソナルコンピュータのような情報端末700が設置されている。機械識別データIDbは、拠点に存在する。本実施形態において、機械識別データIDbは、情報端末700の表示装置に表示される。
【0088】
作業者WMは、拠点において、情報端末400の読取装置430を使って、部品30に貼付された部品識別データIDaと、情報端末700の表示装置に表示された機械識別データIDbとを検出する。
【0089】
上述の実施形態と同様、読取装置430によって検出された部品識別データIDa、機械識別データIDb、及び読取装置430の位置を示す読取位置データPaは、情報端末700からサーバ300に送信される。
【0090】
位置照合部311は、読取位置データ取得部303に取得された読取位置データPaと、拠点位置データ記憶部309に記憶されている拠点位置データPcとを照合する。
【0091】
判定部312は、部品識別データIDaと部品登録データIDdとが一致する場合、且つ、読取位置データPaと拠点位置データPcとが一致する場合、部品30が正規品であると判定する。判定部312は、部品識別データIDaと部品登録データIDdとが一致しない場合、又は、読取位置データPaと拠点位置データPcとが一致しない場合、部品30が模倣品であると判定する。判定部312は、読取装置430の位置と拠点の位置との距離が所定閾値以下である場合、部品30が正規品であると判定する。
【0092】
以上説明したように、本実施形態によれば、作業現場において作業者WMが情報端末400を使って部品識別データIDa及び機械識別データIDbを送信することが困難な状況であっても、作業現場とは異なる位置に存在する機械識別データIDbを取得することにより、機械識別データIDbと拠点位置データPcとに基づいて、部品30が適正状態であるか否かを判定することができる。
【0093】
[3]他の実施形態
上述の実施形態においては、部品30が正規品か模倣品かが判定されることとした。部品30が適合品か非適合品かが判定されてもよい。例えば部品30が正規品であっても、第1の機種の作業機械1に搭載されるべき部品30が、第2の機種の作業機械1に誤って搭載されてしまったり、使用済みの部品30が作業機械1に誤って搭載されてしまったりする可能性がある。上述の実施形態に従って、部品30が適合品か非適合品かが判定されることにより、作業機械1に不適合な部品30が搭載されることが抑制される。
【0094】
上述の実施形態において、部品識別データ取得部301、機械識別データ取得部302、読取位置データ取得部303、機械位置データ取得部304、機械位置データ特定部305、部品登録データ記憶部306、機械登録データ記憶部307、端末登録データ記憶部308、拠点位置データ記憶部309、部品照合部310、位置照合部311、判定部
312、送信要求部313、交換要求部314、及び出力部315の少なくとも一つの機能が、情報端末400に設けられてもよいし、作業機械1に設けられてもよい。
【0095】
例えば、機械位置データ取得部304が情報端末400に設けられてもよい。作業機械1の機械位置データPbが、近距離無線通信により情報端末400に送信され、情報端末400の機械位置データ取得部304が作業機械1から機械位置データPbを取得してもよい。情報端末400は、作業機械1から取得した機械位置データPbと、読取装置430で検出した部品識別データIDa及び機械識別データIDbと、読取位置データPaとを、通信ネットワーク500を介して一括でサーバ300に送信してもよい。
【0096】
上述の実施形態においては、作業機械1が油圧ショベルであることとした。作業機械1は、ブルドーザ、油圧ショベル、ホイールローダ、及びダンプトラックの少なくとも一つでもよい。
【0097】
上述の実施形態においては、部品30がオイルフィルタであることとした。部品30は、交換可能であればよく、燃料フィルタ、オイルホース、及びエアクリーナの少なくとも一つでもよい。
【0098】
上述の実施形態においては、部品識別データIDa及び機械識別データIDbが2次元コードを含むこととした。部品識別データIDa及び機械識別データIDbの一方又は両方が、1次元コードを含んでもよいし、電子タグを含んでもよい。
【0099】
上述の実施形態においては、部品30が適正状態でないことは、部品30が模倣品であることとした。部品30が適正状態でないことは、部品30が作業機械1に搭載されるべきではない正規品でもよい。
【符号の説明】
【0100】
1…作業機械、2…作業機、3…旋回体、4…走行体、5…油圧シリンダ、6…ブーム、7…アーム、8…バケット、10…ブームシリンダ、11…アームシリンダ、12…バケットシリンダ、20…位置センサ、30…部品、100…部品管理システム、200…車載制御装置、300…サーバ、301…部品識別データ取得部、302…機械識別データ取得部、303…読取位置データ取得部、303…機械位置データ取得部、305…機械位置データ特定部、306…部品登録データ記憶部、307…機械登録データ記憶部、308…端末登録データ記憶部、309…拠点位置データ記憶部、310…部品照合部、311…位置照合部、312…判定部、313…送信要求部、314…交換要求部、315…出力部、400…情報端末、410…端末制御装置、420…位置センサ、430…読取装置、500…通信ネットワーク、600…出力装置、700…情報端末、IDa…部品識別データ、IDb…機械識別データ、IDc…端末識別データ、IDd…部品登録データ、IDe…機械登録データ、IDf…端末登録データ、Pa…読取位置データ、Pb…機械位置データ。
図1
図2
図3
図4
図5