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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-06
(45)【発行日】2022-10-17
(54)【発明の名称】保護素子
(51)【国際特許分類】
   H01H 37/76 20060101AFI20221007BHJP
   H01H 85/02 20060101ALI20221007BHJP
【FI】
H01H37/76 F
H01H37/76 P
H01H85/02 S
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2018186425
(22)【出願日】2018-10-01
(65)【公開番号】P2020057492
(43)【公開日】2020-04-09
【審査請求日】2020-05-26
(73)【特許権者】
【識別番号】300078431
【氏名又は名称】ショット日本株式会社
(72)【発明者】
【氏名】中島 慎太郎
【審査官】関 信之
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2008/156013(WO,A1)
【文献】特開2008-311106(JP,A)
【文献】特許第4095426(JP,B2)
【文献】特開2015-201313(JP,A)
【文献】特開2001-325868(JP,A)
【文献】特開2009-70805(JP,A)
【文献】国際公開第2013/172160(WO,A1)
【文献】特許第3067011(JP,B2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01H 37/76
H01H 85/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
絶縁基板と、この絶縁基板に設けられた少なくとも一対のヒューズ電極と、前記絶縁基板に設けられ、前記ヒューズ電極の間に設けた中間電極と、前記ヒューズ電極と前記中間電極とに接合され、前記ヒューズ電極と前記中間電極に電気接続されたヒューズ素子と、前記絶縁基板に設けられ、前記中間電極と発熱電極に電気接続するように設けられた発熱体を備え、
前記ヒューズ素子は、前記ヒューズ電極および前記中間電極の電極間における前記ヒューズ素子の断面の寸法(または断面積)および材質が変わらず、
かつ、
前記中間電極を含む前記ヒューズ電極のうち少なくとも一対の電極間の導手段を他の電極間の導手段と異なるように設け、前記電導手段は、前記中間電極を含む前記ヒューズ電極のうち所定の電極の電極間距離を他の電極間距離より広く設けたことにより、前記中間電極を含む前記ヒューズ電極のうち所定の電極間の電気抵抗を他の電極間の電気抵抗よりも大きくしたことを特徴とした保護素子。
【請求項2】
前記電導手段は、前記中間電極を含む前記ヒューズ電極のうち一方の電極間R1の電極間距離を広く設け、他の電極間R2の電極間距離をR1より狭隘に設けることで、電極間R1の電気抵抗がR2より高くなるように設けられた請求項1に記載の保護素子。
【請求項3】
二次電池を過電流と過電圧から保護する電気回路であって、ヒューズ素子と発熱体を有する保護装置と、この保護装置の前記発熱体に電気接続され、前記二次電池の過電圧を検出し前記発熱体に流れる電流を制御する検知手段とを備え、
前記保護装置は、絶縁基板と、この絶縁基板に設けられた少なくとも一対のヒューズ電極と、該絶縁基板に設けられ該ヒューズ電極の間に設けた中間電極と、該ヒューズ電極と該中間電極に電気接続されたヒューズ素子と、該絶縁基板に設けられ該中間電極と発熱電極に電気接続して設けられた発熱体とを有し、
前記ヒューズ素子は、前記ヒューズ電極および前記中間電極の電極間における前記ヒューズ素子の断面の寸法(または断面積)および材質が変わらず、
かつ、
前記中間電極を含む前記ヒューズ電極のうち少なくとも一対の電極間の導手段を他の電極間の導手段と異なるように設けられており、前記電導手段は、前記中間電極を含む前記ヒューズ電極のうち所定の電極の電極間距離を他の電極間距離より広く設けたことにより、前記中間電極を含む前記ヒューズ電極のうち所定の電極間の電気抵抗を他の電極間の電気抵抗よりも大きくなるように設けられた保護素子からなり、
過電流時には、前記導手段により、所定の前記ヒューズ素子が溶断するとともに、
過電圧時には、前記検知手段により、前記二次電池の電圧が発熱体に印加され、前記発熱体が発熱し、前記ヒューズ素子が溶断して発熱体への印加を遮断することを特徴とした保護回路。
【請求項4】
前記電導手段は、前記中間電極を含む前記ヒューズ電極のうち一方の電極間距離R1を広く設け、他の前記ヒューズ電極と前記中間電極との電極間距離R2をR1よりも狭隘にして設けられた請求項3に記載の保護回路。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、電気・電子機器の保護素子、保護回路に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、モバイル機器など小型電子機器の急速な普及に伴い、搭載する電源の保護回路に実装される保護素子も小型薄型のものが使用されている。二次電池パックの保護回路には、例えば特許文献1に記載されるような表面実装部品(SMD)の保護素子が好適に利用される。これらの保護素子には、被保護機器の過電流により生ずる過電流、過電圧などの異常状態を検知し、または周囲温度の異常過熱に感応して、所定条件でヒューズを作動させ電気回路を遮断する非復帰型保護素子がある。該保護素子は、機器の安全を図るために、保護回路が機器に生ずる異常を検知すると信号電流により抵抗素子を発熱させ、その発熱で可融性の合金材からなるヒューズ素子を溶断させて回路を遮断するか、あるいは過電流によってヒューズ素子を溶断させて回路を遮断する。
【0003】
本開示の関連技術として、図3に保護素子30を示す。保護素子30は、絶縁基板31と、絶縁基板31に設けられた一対のヒューズ電極32と、ヒューズ電極32の間に設けた中間電極33と、ヒューズ電極32と中間電極33とに接合され、ヒューズ電極32と中間電極33に電気接続されたヒューズ素子34と、ヒューズ素子34を覆うキャップ状蓋体35とを備える。また、絶縁基板31には中間電極33と発熱電極36に電気接続するように発熱体37が設けられている。
【0004】
このような保護素子30は、例えば特許文献2に記載されるように、図4(a)に示す二次電池パック用の保護回路40に接続されることにより、ヒューズ電極42に電気接続されたヒューズ素子44a、44bが、保護回路40の充放電電流回路の一部を構成する。また、保護素子30の発熱体47は、ダイオードやスイッチ素子などの整流素子49に接続される。整流素子49は、過電流時の保護において図4(b)に示すように、ヒューズ素子42がヒューズ電極42と中間電極43の片側のみに残ったときのリーク電流500を防止する。なお、過電圧時においては、発熱体47に電気接続された電圧検知用ICやFETなどからなる検知手段220によって、電圧が発熱体に印加され、発熱体が発熱し、ヒューズ素子の全てが溶断するとともに発熱体への印加も止まるので、前述のような片側動作への補償は必要ない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】国際公開WO2013/172160A1
【文献】特許第4095426号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記のような従来の保護素子30および保護回路40には、過電流時にヒューズ素子44a、44bが何れか片方に残ったときに備えて、ダイオードやスイッチ素子などの整流手段が必要であった。
【0007】
本開示は、過電流時の保護において、ダイオードやスイッチ素子等の整流手段を用いることなく、より簡素な回路構成で動作時において通電をより確実に遮断することができる電気・電子機器の保護素子および保護回路を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の保護素子は、絶縁基板と、絶縁基板に設けられた少なくとも一対のヒューズ電極と、絶縁基板に設けられ、ヒューズ電極の間に設けた中間電極と、ヒューズ電極と中間電極に電気接続されたヒューズ素子と、絶縁基板に設けられ、中間電極と発熱電極に電気接続するように設けられた発熱体を備え、中間電極を含むヒューズ電極のうち少なくとも一対の電極間の伝導手段を他の電極間の伝導手段と異なるように設ける。これにより、過電流の保護において、ヒューズ素子が接続する電極間の溶断順序を制御可能にする。ここでいう伝導手段とは、電導性または熱伝導性または電導性と熱伝導性との組み合わせのことをいう。例えば、電気抵抗、放熱性またはこれらの組み合わせを用いて所定箇所の通電時の発熱、放熱特性に差を設けることで、所定電極間のヒューズ素子が、他の電極間のヒューズ素子より先に溶断するように制御できる。
【0009】
また、本開示の保護回路は、前記保護素子を保護装置に用いた保護回路であり、二次電池を過電流と過電圧から保護する電気回路であって、ヒューズ素子と発熱体を有する保護装置と、この保護装置の発熱体に電気接続され二次電池の過電圧を検出し前記発熱体に流れる電流を制御する検知手段とを備え、保護装置は、絶縁基板と、この絶縁基板に設けられた少なくとも一対のヒューズ電極と、該絶縁基板に設けられヒューズ電極の間に設けた中間電極と、ヒューズ電極と中間電極に電気接続されたヒューズ素子と、該絶縁基板に設けられ中間電極と発熱電極に電気接続するように設けられた発熱体とを有し、中間電極を含むヒューズ電極のうち少なくとも一対の電極間の伝導手段を他の電極間の伝導手段と異なるように設けられた保護素子からなり、過電流時には、伝導手段により、所定のヒューズ素子が溶断するとともに、過電圧時には、検知手段により、二次電池の電圧が発熱体に印加され、発熱体が発熱し、ヒューズ素子が全て溶断し発熱体への印加を遮断することができる。上記保護回路は、さらに保護装置を電気接続して取付ける電気回路の電極を前記保護装置の伝導手段として構成することができ、保護装置(保護素子)を取付ける配線基板側の実装用電極および配線の面積、厚みを変化させてもよい。例えば、該保護装置の所定電極を取り付ける電気回路の電極または配線の面積を小さくして放熱し難くしておき、所定電極以外の他の電極においては、これを取り付ける電極または配線の面積を大きくして、より放熱し易くすると、保護装置の所定電極を先に溶断させることができる。
【0010】
本開示の保護素子および保護回路は、中間電極を含むヒューズ電極のうち所定電極間の伝導性(電導または熱伝導または電導と熱伝導との組み合わせ)を調整することにより、過電流時の溶断順序を制御する。
【発明の効果】
【0011】
本開示の発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、次のとおりである。本開示の一実施形態によれば、ヒューズ動作時において通電をより確実に遮断することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】一実施形態の保護素子10を示し、(a)は(b)のd-d線に沿って蓋体を切断した平面図を、(b)は(a)のD-D線に沿って切断した断面図を、(c)はその下面図である。
図2】一実施形態の保護回路20の回路図を示し、(a)はヒューズ動作前の回路図を、(b)は過電流によるヒューズ動作後の回路図である。
図3】従来の保護素子30を示し、(a)は(b)のd-d線に沿って蓋体を切断した平面図を、(b)は(a)のD-D線に沿って切断した断面図を、(c)はその下面図である。
図4】従来の保護回路40の回路図を示し、(a)はヒューズ動作前の回路図を、(b)は過電流によるヒューズ動作後の回路図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本実施の形態に係る保護素子は、絶縁基板と、絶縁基板に設けられた少なくとも一対のヒューズ電極と、絶縁基板に設けられ、ヒューズ電極の間に設けた中間電極と、ヒューズ電極と中間電極とに接合され、ヒューズ電極と中間電極に電気接続されたヒューズ素子と、絶縁基板に設けられ、中間電極と発熱電極に電気接続するように設けられた発熱体を備え、中間電極を含むヒューズ電極のうち少なくとも一対の電極間の伝導手段を他の電極間の伝導手段と異なるように設ける。絶縁基板は絶縁材であれば何れの材料、組成のものでもよく、例えば、プラスチック、ガラス、ガラスセラミック、セラミックなどが好適である。絶縁基板に設けたヒューズ電極、中間電極および発熱電極は、導電材であれば何れの材料、組成のものでもよく、例えば、銅、銀、銅合金、銀合金が好適である。ヒューズ素子は、易融性の金属材であれば何れの材料、組成のものでもよく、例えば、錫基合金、錫-鉛合金、錫-銅合金、錫-銀合金、錫-銀-銅合金などが好適に利用できる。また、ヒューズ素子は、単一組成の金属材を用いても、組成の異なる複数の金属材を組み合わせて複合材にして用いてもよい。
【0014】
中間電極を含むヒューズ電極のうち少なくとも一対の電極間の伝導性を他の電極間の伝導性と異なるように設ける伝導手段は、ヒューズ素子が架け渡した電極間の電気伝導あるいは熱伝導を調節できれば何れの方法、手段を用いてもよく、特に限定されないが、例えば、電極間を架け渡すヒューズ素子の断面積や長さを電極間ごとに変えたり、または電極間ごとにヒューズ素子そのものの材質を変えたり、電極の面積や材料を変えることで、電極間の伝導性を調整することができる。また、ヒューズ素子の寸法や材質を変えずに中間電極を含むヒューズ電極のうち所定の電極の電極間距離を広く設けることでも同様の効果が得られる。例えば、中間電極を含むヒューズ電極のうち所定の電極間の電気抵抗を他の電極間の電気抵抗よりも大きくすることで、ヒューズ素子が接続する複数の電極間の過電流時における溶断順序を制御することができる。電気抵抗を高く設定したヒューズ電極のヒューズ素子が、それより電気抵抗が低いヒューズ電極のヒューズ素子より先に溶断するようにできる。また、中間電極を含むヒューズ電極のうち所定の電極間の熱伝導を他の電極間の熱伝導よりも小さくすることで、ヒューズ素子が接続する複数の電極間の過電流時における溶断順序を制御することができる。例えば、所定電極の放熱面積(電極面積)を狭く(小さく)設けたヒューズ電極のヒューズ素子が、それより放熱面積(電極面積)を広く(大きく)設けたヒューズ電極のヒューズ素子より先に溶断するようにできる。
【0015】
本実施の形態に係る保護回路は、二次電池を過電流と過電圧から保護する電気回路であって、ヒューズ素子と発熱体を有する保護装置と、この保護装置の発熱体に電気接続され、二次電池の過電圧を検出し前記発熱体に流れる電流を制御する検知手段とを備え、保護装置は、絶縁基板と、この絶縁基板に設けられた少なくとも一対のヒューズ電極と、該絶縁基板に設けられヒューズ電極の間に設けた中間電極と、ヒューズ電極と中間電極とに接合されヒューズ電極と中間電極に電気接続されたヒューズ素子と、該絶縁基板に設けられ中間電極と発熱電極に電気接続するように設けられた発熱体とを有し、中間電極を含むヒューズ電極のうち少なくとも一対の電極間の伝導手段を他の電極間の伝導手段と異なるように設けられた保護素子からなり、過電流時には、伝導手段により、所定のヒューズ素子が溶断するとともに、過電圧時には、検知手段により、二次電池の電圧が発熱体に印加され、発熱体が発熱し、全てのヒューズ素子が溶断し発熱体への印加を遮断する。
【0016】
実施形態1に係る保護素子10は、図1に示すように、絶縁基板11と、絶縁基板11に設けられた一対のヒューズ電極12と、絶縁基板11に設けられ、ヒューズ電極12の間に設けた中間電極13と、ヒューズ電極12と中間電極13とに接合され、ヒューズ電極12と中間電極13に電気接続されたヒューズ素子14と、ヒューズ素子14の表面に塗布した動作フラックス(図示せず)と、この動作フラックスごとヒューズ素子14の上部を覆った蓋体15と、絶縁基板11に設けられ、中間電極13と発熱電極16とに電気接続するように設けられた抵抗素子からなる発熱体17とを備え、中間電極13を含むヒューズ電極12のうち電極間R1の電極間距離を広く設け、他の電極間R2の電極間距離をR1より狭隘に設けることで、電極間R1の電気抵抗がR2より高くなるように設けられた伝導手段を有する。これにより、過電流時に電極間R1を電気接続するヒューズ素子が、電極間R2を電気接続するヒューズ素子より先に溶断するようにする。実施形態における蓋体15は、絶縁基板11およびヒューズ素子14の上部を覆って所望のキャビティ空間を確保できればよく、形状、材質を制限するものではない。例えば、蓋体には、ドーム状樹脂フイルムカバー、プラスチック蓋、セラミック蓋などが好適である。
【0017】
実施形態2に係る保護回路20は、図2に示すように、二次電池が直列に接続された電池パック200を過電流と過電圧から保護する保護回路であって、第1のヒューズ素子24aと第2のヒューズ素子24bと発熱体27を有する保護装置210と、保護装置210の発熱体27に電気接続され、電池パック200の過電圧を検出し発熱体27に流れる電流をスイッチする電圧検知用ICとFETからなる検知手段220とを備え、保護装置210は、絶縁基板21に設けられた第1のヒューズ電極22aと、第2のヒューズ電極22bと、絶縁基板21に設けられ前記両ヒューズ電極22a、22bの間に設けた中間電極23と、第1のヒューズ電極22aと中間電極23とに電気接続された第1のヒューズ素子24aと、第2のヒューズ電極22bと中間電極23とに電気接続された第2のヒューズ素子24bと、絶縁基板21に設けられ中間電極23と発熱電極26に電気接続するように設けられた発熱体27とを有し、ヒューズ電極22aと中間電極23の電極間距離R1を広く設け、ヒューズ電極22bと中間電極23の電極間距離R2をR1よりも狭隘にして設けられた伝導手段を有する保護素子からなり、過電流時には、伝導手段によってヒューズ素子24aが先に溶断するように制御するとともに、過電圧時には、検知手段220によって発熱体27に流れる電流をスイッチオンすることにより、二次電池の電圧が発熱体27に印加され、発熱体27が発熱し、第1のヒューズ素子24aと第2のヒューズ素子24bを溶断させるとともに発熱体27への印加も遮断する。上記保護回路20は、第1のヒューズ素子の内部抵抗値をR1、第2のヒューズ素子の内部抵抗値をR2とするとき、電気抵抗値の大きさがR1> R2となるため、過電流印加時には、必ずR1側 の第1のヒューズ素子24aが溶断するようにできる。これにより、過電流時の保護において従来必要とされていたダイオードやスイッチ素子などの整流手段を省略することができる。
【0018】
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明でなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【産業上の利用可能性】
【0019】
本開示は、電池パックなど2次電池の保護装置に利用できる。
【符号の説明】
【0020】
10 保護素子、11,21 絶縁基板、12 ヒューズ電極、13,23 中間電極、14 ヒューズ素子、15 蓋体、16,26 発熱電極、17,27 発熱体、20 保護回路、22a 第1のヒューズ電極、22b 第2のヒューズ電極、24a 第1のヒューズ素子、24b 第2のヒューズ素子、200 電池パック、210 保護装置、220 電圧検知手段、R1 所定の電極間、R2 他の電極間。
図1
図2
図3
図4