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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-06
(45)【発行日】2022-10-17
(54)【発明の名称】再封止可能な梱包明細書袋
(51)【国際特許分類】
   B65D 27/00 20060101AFI20221007BHJP
   B65D 27/14 20060101ALI20221007BHJP
【FI】
B65D27/00 U
B65D27/00 B
B65D27/14
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2019512282
(86)(22)【出願日】2017-08-29
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2019-09-19
(86)【国際出願番号】 US2017049153
(87)【国際公開番号】W WO2018044910
(87)【国際公開日】2018-03-08
【審査請求日】2020-08-28
(31)【優先権主張番号】15/254,937
(32)【優先日】2016-09-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】517051887
【氏名又は名称】フェデラル・エキスプレス・コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ヨンチュアン・ジョウ
【審査官】長谷川 一郎
(56)【参考文献】
【文献】実開昭59-172146(JP,U)
【文献】特開2006-008168(JP,A)
【文献】米国特許第06723408(US,B2)
【文献】特開2008-037049(JP,A)
【文献】特開2000-062794(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0270584(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 27/00
B65D 27/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
背面シートと、
前記背面シートの上縁部が前面シートの上縁部を越えて延在してポケットの開口部を形成する前面シートであって、前記背面シートと前面シートとの間で前記ポケットの底部を形成するように、それぞれ対応する側縁部および底縁部において前記背面シートに取り付けられた、前面シートと、
保護リップシートの上縁部が前記背面シートの上縁部に付着すると共に、保護リップシートの側縁部が前記背面シートの上部側縁部に付着して前記ポケットの開口部に亘って保護リップを形成するように、前記背面シートに取り付けられている保護リップシートであって、該保護リップシートの底縁部が前記前面シートの上縁部を覆い、前記背面シートと該保護リップシートとの間に前記ポケットの上部が形成されている、保護リップシートと、
前記保護リップシートの部分がフラップシートと前記背面シートとの間にあるように、前記保護リップシートに接続されているフラップシートと、
前記保護リップシートの底縁部に近接した、前記前面シートの外面上に形成されている接着ストリップであって、該接着ストリップが前記フラップシートの底部を前記前面シートに固定して、前記ポケットの開口部および前記保護リップシートの上を覆って再封止可能なクロージャを形成するように構成されている接着ストリップと、
を含む、再封止可能な梱包明細書袋。
【請求項2】
前記背面シートの外面上に配置されている接着剤コーティングをさらに含む、請求項1に記載の再封止可能な梱包明細書袋。
【請求項3】
剥離ライナが除去可能であるように、接着剤コーティングにより前記背面シートの外面に取り付けられている前記剥離ライナをさらに含む、請求項2に記載の再封止可能な梱包明細書袋。
【請求項4】
前記接着ストリップは感圧材料で構成されている、請求項1に記載の再封止可能な梱包明細書袋。
【請求項5】
前記感圧材料はアクリル、天然ゴム、または合成ゴムである、請求項4に記載の再封止可能な梱包明細書袋。
【請求項6】
前記背面シート、前記前面シート、前記保護リップシート、および前記フラップシートは可撓性プラスチックで形成されている、請求項1に記載の再封止可能な梱包明細書袋。
【請求項7】
前記可撓性プラスチックはポリエチレンである、請求項6に記載の再封止可能な梱包明細書袋。
【請求項8】
前記前面シート、前記背面シート、前記保護リップシート、および前記フラップシートはヒートシールにより取り付けられている、請求項1に記載の再封止可能な梱包明細書袋。
【請求項9】
前記前面シート、前記背面シート、前記保護リップシート、および前記フラップシートは永久接着剤により取り付けられている、請求項1に記載の再封止可能な梱包明細書袋。
【請求項10】
前記永久接着剤はアクリル接着剤または熱溶融性接着剤である、請求項9に記載の再封止可能な梱包明細書袋。
【請求項11】
前記保護リップシートの第1の面が、第1の永久結合によって前記背面シートに取り付けられ、前記保護リップシートの第2の表面が、第2の永久結合によって前記フラップシートに接続されている、請求項1に記載の再封止可能な梱包明細書袋。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
再封止可能な梱包明細書袋は、物流輸送において、包装容器が流通経路を通って移動するとき袋が包装容器に取り付けられている間、出荷書類を収容する手段として使用され得る。出荷環境の粗雑さにより、封止が擦り開かれかつ/または剥ぎ取られる可能性があり、それは出荷書類の損失および/または損傷を招く可能性がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0002】
本明細書は再封止可能な梱包明細書袋に関する。より詳細には、本明細書のいくつかの実装は、出荷書類を受容し、収容し、かつ箱、段ボール箱、または他の容器など受容面に付着するのに特に適合した再封止可能な自己付着式梱包明細書袋に関する。いくつかの実装は、ポケット内に配置される出荷書類を収容するために、再封止可能なフラップに加えて、ポケットの部分を形成しかつ二重化したバリアをもたらす保護リップを含む。
【0003】
一般に、本明細書に記載されている発明の主題の革新的態様は、背面シートと、背面シートの上縁部が前面シートの上縁部を越えて延在してポケットの開口部を形成するように背面シートと前面シートとの間でポケットを形成するように各側縁部および底縁部で背面シートに取り付けられる前面シートとを含む再封止可能な梱包明細書袋において具現され得る。また、再封止可能な梱包明細書袋は、各上縁部で背面シートに取り付けられている保護リップシートを含み得る。保護リップシートは、保護リップシートの側縁部が背面シートの側縁部の上部に接続してポケットの開口部に亘って保護リップを形成するように、背面シートに付着し、保護リップシートの底縁部が前面シートの上縁部を覆う。また、再封止可能な梱包明細書袋は、保護リップシートの上縁部がフラップシートの上縁部と背面シートの上縁部との間にあるように、保護リップシートの上縁部に取り付けられているフラップシートと、保護リップシートの底縁部に近接して、前面シートの外面上に配置されている接着ストリップであって、接着ストリップがフラップシートの底部を前面シートに固定して、ポケットの開口部および保護リップシートの上を覆って再封止可能なクロージャを形成するように構成されるようになっている接着ストリップとを含み得る。
【0004】
別の一般的態様では、本明細書に記載されている発明の主題の革新的態様は、可撓性プラスチック材料から、背面シート、前面シート、フラップシート、および保護リップシートを形成する行為を含む方法において具現され得る。背面シートの上縁部が前面シートの上縁部を越えて延在してポケットの開口部を形成するように、各側縁部および底縁部で前面シートを背面シートに取り付けることによりポケットを形成するステップ。各上縁部で、かつ保護リップシートの側縁部が背面シートの側縁部の上部に張り付いてポケットの開口部に亘って保護リップを形成するように、保護リップシートを背面シートに取り付けるステップであって、保護リップシートの底縁部が前面シートの上縁部を覆う、ステップ。保護リップシートの上縁部がフラップシートの上縁部と背面シートの上縁部との間にあるように、フラップシートを保護リップシートの上縁部に取り付けるステップ。保護リップシートの底縁部に近接した、前面シートの外面上に接着ストリップを配置するステップであって、接着ストリップがフラップシートの底部を前面シートに固定して、ポケットの開口部および保護リップシートの上を覆って再封止可能なクロージャを形成するように構成されるようになっている、ステップ。
【0005】
これらのかつ他の実施は各々、以下の特徴の1つまたは複数を任意選択で含み得る。
【0006】
いくつかの実装は、背面シートの外面上に配置されている接着剤コーティングと、剥離ライナが除去可能であるように、接着剤コーティングにより背面シートの外面に取り付けられている剥離ライナとを含み得る。
【0007】
いくつかの実装は、接着ストリップを形成する、アクリル、天然ゴム、および/または合成ゴムなどの感圧材料を含み得る。
【0008】
いくつかの実装は、透明な材料であり得る、ポリエチレンなどの可撓性プラスチックで形成されている、背面シートと、前面シートと、保護リップシートと、フラップシートとを含み得る。
【0009】
いくつかの実装は、ヒートシール、またはアクリル接着剤もしくは熱溶融性接着剤などの永久接着剤により、前面シート、背面シート、保護リップシート、およびフラップシートを取り付けるステップを含み得る。
【0010】
本明細書に記載されている発明の主題の特定の実装は、以下の利点の1つまたは複数を実現するために実施され得る。実装は、経路を通る行程の最初から最後まで、出荷書類が対応する積荷と共に保持される可能性を向上させることにより、積荷を発送し、受領する流通経路内の効率性を向上させ得る。実装は、流通経路内で使用される再封止可能な梱包明細書袋の性能を向上させ得る。実装は流通経路内での積荷の紛失を減少させ得る。
【0011】
本明細書に記載されている発明の主題の1つまたは複数の実施の詳細は、添付図面および以下の説明に記載されている。発明の主題の他の特徴、態様、および利点が、明細書、図面、および特許請求の範囲から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】フラップシートが閉じられた状態の、例示的再封止可能な梱包明細書袋の正面図である。
図2】フラップシートが開き始めている状態の、例示的再封止可能な梱包明細書袋の正面図である。
図3】フラップシートが完全に開いておりかつ保護リップシートが部分的に開いた状態の、例示的再封止可能な梱包明細書袋の正面図である。
図4】フラップシートが開いた状態の、例示的再封止可能な梱包明細書袋の前面の斜視図である。
図5】例示的再封止可能な梱包明細書袋の背面図である。
図6】例示的再封止可能な梱包明細書袋の背面図である。
図7】例示的再封止可能な梱包明細書袋の背面の斜視図である。
図8】フラップシートが閉じた状態の、例示的再封止可能な梱包明細書袋の横断面側面図である。
図9】フラップシートが開いた状態の、例示的再封止可能な梱包明細書袋の横断面側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
積荷を発送し、受領する流通経路では、一般に、経路を通って流れる様々な積荷を特定の経路で送付し、仕分けし、追跡するために、出荷書類を使用する。出荷書類は、例えば、航空貨物運送状、出荷ラベル、送り状、梱包明細書、および出荷に関連する他の書類を含む。出荷書類は、経路を通って出荷される包装容器、箱、段ボール箱、または他の容器などの受容面に取り付けられている袋の内部に配置される。適正な仕分け、追跡、輸入/輸出、および最終的に配達を保証するために、経路を通る行程の最初から最後まで、積荷と共に出荷書類を保持することが重要である。
【0014】
出荷中、積荷が最終目的地に到着する前に、(特に国際出荷では)何度か、袋が開かれ、閉じられる(すなわち、再封止される)可能性がある。例えば、出荷書類は、経路を通る運送中の様々な作業地点で輸送会社により、かつ/または輸出港および輸入港で税関職員により、1度に1枚、袋から除去される可能性がある。目的地において、受領者が袋を開き、出荷書類を除去する。したがって、袋が、再封止可能なフラップまたはクロージャを使用して、出荷書類にアクセスする手段を実現し得る。
【0015】
そのような再封止可能なフラップは、例えばフラップが擦り開かれる(すなわち、開封される)かまたはフラップが袋から完全に剥ぎ取られるため、出荷中に機能しなくなる可能性がある。機能停止は、積荷を収容する容器の移動および/または他の容器との相互作用ならびに仕分け設備(例えば、コンベヤおよびスライド)による可能性がある。万一フラップの機能停止の場合、袋内の出荷書類は開いた袋から外へ抜け落ちる可能性があり、それにより、積荷が不正確に仕分けされ、紛失し、税関で留められ、かつ/または配達が遅れることにつながる。
【0016】
本開示の実装は、全般的に、再封止可能な梱包明細書袋(すなわち、梱包明細書封筒)に関する。より詳細には、本明細書の実装は、出荷書類を受容し、収容するのにかつ受容面に付着するのに特に適合した、再封止可能な自己付着式梱包明細書袋に関する。実装は、袋内に配置される出荷書類を収容するために、再封止可能なフラップに加えて、ポケットの部分を形成しかつ二重化したバリアをもたらす保護リップを含む。保護リップは、袋の開放に対する一連の機械的保護、安全上の保護、および受動的保護を実現し、再封止可能なフラップを封止することにより生み出されたクロージャが機能しなくなったときポケット内に配置されている出荷書類が開口部を介して抜け落ちないようにする。
【0017】
いくつかの実施では、再封止可能な梱包明細書袋は、2つのパネルまたはシートと、再封止可能なフラップと、保護リップとを含む。構成要素は薄い可撓性材料で作製されており、互いにヒートシールされるかまたは別途接合されて、出荷書類を配置するためのポケットを形成している。保護リップは、保護リップの下部がポケットの開口部の直下で上部パネルを覆うように、背面パネルに付着している。前面フラップは梱包明細書袋の上縁部で保護リップに取り付けられている。ストリップの形であり得る接着材料(例えば、感圧材料または接触感知材料)が、上部パネルの上面の部分に付けられている。フラップは、接着材料により、上部パネルの上面に対して封止され、開かれ、次いで再封止されることが可能である。上部パネルの上面に対して封止された場合、フラップが取り付けられた縁部から延在して、保護リップ、ポケットの開口部、および上部パネルの部分を覆う。シリコーンなどのラッカー材料が、フラップの底面に塗布されて、上部パネルの上面とフラップの底面との間での接着材料の移動を防止し得る。さらに、接着材料のコーティングが、背面パネルの背面上に塗布され、梱包明細書袋を受容面に取り付けるのに役に立つ。除去可能な剥離ライナのシートまたは複数のシートが、接着材料のコーティングにより、背面パネルに取り付けられ、接着材料のコーティングにより梱包明細書袋を受容面に取り付けるために、除去され得る。
【0018】
図を参照すると、図1図2および図3は、再封止可能な梱包明細書袋100の好適な実施形態の正面図を示し、図4は好適な実施形態の前面の斜視図を示し、図5および図6は好適な実施形態の背面図を示し、図7は好適な実施形態の背面の斜視図を示し、図8および図9は再封止可能な梱包明細書袋の好適な実施形態の側面図を示す。
【0019】
再封止可能な梱包明細書袋100が、4つのプラスチックシート(フラップシート110、保護リップシート120、前面シート130、および背面シート150)と、接着ストリップ140と、裏張り用接着剤160と、剥離ライナ170および172とを含む。好適な実施形態では、これらのプラスチックシートは、少なくとも部分的に透明な(または半透明な)可撓性プラスチックで作製されている。好適なプラスチック材料がポリエチレン、ポリプロピレン、およびテレフタル酸ポリエチレン(PET)を含む。様々な実施形態では、保護リップシート120、前面シート130、背面シート150、およびフラップシート110はポリエチレンフィルムで作製されている。
【0020】
背面シート150と前面シート130とはそれらの各側縁部および底縁部で接合されて、背面シート150と前面シート130との間にポケット180の底部182を形成している。ポケット180の底部182は、背面シート150の上縁部152が前面シート130の上縁部132を越えて延在するように形成されており、開口部188(図4参照)を形成している。
【0021】
保護リップシート120と背面シート150とはそれらの各上縁部で接合されている。さらに、保護リップシート120の側縁部が背面シート150の各側縁部の上部および前面シート130の各側縁部の上部に接合されている。保護リップシート120の底部124が前面シート130の上縁部132を覆っており、開口部188の真下に延在している。保護リップシート120と背面シート150とはポケット180の上部184を形成している。
【0022】
フラップシート110と保護リップシート120とは、保護リップシート120の上縁部がフラップシート110の上縁部と背面シート150の上縁部との間にあるように、それらの各上縁部で接合されている。再封止可能な接着ストリップ140が、保護リップシート120の底縁部122に近接した、前面シート130の外面に付着している。フラップシート110の底部が、再封止可能な接着ストリップ140により、前面シート130に対して封止され得る。再封止可能な接着ストリップ140により、前面シート130に対して封止された場合、フラップシート110は、開口部188の上を覆ってクロージャを形成し(図1図2図4および図8参照)、再封止可能な梱包明細書袋100の上縁部から延在して、保護リップシート120、開口部188、および前面シート130の上部を覆っている。封止された梱包明細書袋100が、接着ストリップ140に沿ってフラップシート110を剥がすことおよびフラップシート110と前面シート130との間の封止を破ることにより開かれ得る(図2参照)。出荷書類が、次いで、開口部188を通ってポケット180内へ挿入され得る。梱包明細書袋100は、次いで、再封止可能な接着ストリップ140に沿ってフラップシート110の底部に圧力を掛けることにより、再封止される。
【0023】
様々な実施形態では、前述されている、再封止可能な梱包明細書袋100の4つのプラスチックシート(フラップシート110、保護リップシート120、前面シート130、および背面シート150)の様々な縁部間に形成されている接合部はヒートシールにより作り出される。ヒートシールは、熱および圧力を一緒に加えることにより材料を結合する製法である。図1図9により示されている好適な実施形態では、プラスチックシートの重なっている縁部は整合されている。プラスチックを溶融しかつプラスチックシートを融合する加熱要素を用いて結合される縁部に隣接して、圧力および熱がかけられる。ヒートシールを実施する様々な機械が利用可能であり、AC電流またはDC電流により動作する。
【0024】
他の実施形態では、再封止可能な梱包明細書袋100の4つのプラスチックシート間の接合部は、永久接着剤を用いてまたはヒートシールと永久接着剤との組合せを用いて作り出される。好適な永久接着剤はアクリル接着剤および熱溶融性接着剤を含む。永久接着剤を(再封止可能な接着ストリップ140を形成するのに使用されるものなどの、下記参照)再封止可能な接着剤と区別する主な特性は、永久接着剤の結合が壊されると、接着剤はもはや接着剤として機能しない(すなわち、永久接着剤は再封止可能でない)ことである。さらに、永久接着剤の結合強度が、通常、再封止可能な接着剤の結合強度よりずっと高い。例えば、永久接着剤の結合強度は、機能しなくなること、分離すること、または剥がれることなく再封止可能な接着剤を開くのに必要な力よりずっと高い。
【0025】
再封止可能な接着ストリップ140が、0.25インチ(6.35ミリメートル)と0.50インチ(12.7ミリメートル)の間の幅の範囲内で、図2図4に示されているストリップとして堆積されることが好ましいが、他の大きさが使用されてもよい。再封止可能な接着ストリップ140は、アクリル、天然ゴム、および/または合成ゴムなどの、感圧材料または接触感知材料で作製されていてもよい。再封止可能な接着ストリップ140を作り出すのに使用される材料は、前面シート130およびフラップシート110などの、結合された材料を分離する必要がある結合線の単位幅当たりの平均負荷である、適切な剥離強度を有することが好ましく、分離角度は180度である。好適な実施形態では、再封止可能な接着ストリップ140は、フラップシート110が擦り開かれかつ/または剥ぎ取られないようにするために、出荷環境の粗雑さを耐え抜くのに十分な接着強度を有する。同時に、フラップシート110は、依然として、再封止可能な梱包明細書袋100を開く必要がある誰かにより、通常の努力で開封される(すなわち、再封止可能な接着ストリップ140に沿ってフラップシート110を前面シート130から分離するのに必要な力は、プラスチックに損傷を与えないかまたはそれの断裂を引き起こさない)ことが可能である。再封止可能な接着ストリップ140を作り出すのに使用される材料は、再封止可能な梱包明細書袋100の各開放および再封止の後、フラップシート110の底面上に残留物を殆どから全く残さない。再封止可能な接着ストリップ140に接着するフラップシート110の底面は、シリコーンなどのラッカー材料でコーティングされていてもよく、前面シート130の上面からフラップシート110の底面への接着剤の移動を防止する。
【0026】
代替的実施形態では、接着ストリップ剥離ライナ(図に示されていない)が、接着ストリップ140に取り付けられてもよい。接着ストリップ剥離ライナは、シリコーンなどの離型剤でコーティングされている紙材料で形成され得る。接着ストリップ剥離ライナは、露出された接着ストリップ140により、フラップシート110を前面シート130に対して封止することによって、再封止可能な梱包明細書袋100を閉じる前に、除去されると考えられる。
【0027】
様々な実施形態では、再封止可能な接着ストリップ140は、一方の面上にアクリル接着剤または熱溶融性接着剤などの永久接着剤をかつ他方の面上に再封止可能な接着剤を有する両面接着テープ(すなわち、プラスチックストリップ/担体)であってもよい。そのような実施形態では、テープの永久接着剤側は、保護リップシート120の底縁部122に近接した、前面シート130の外面に接着され、それにより、再封止可能な接着剤側はフラップシート110と共に再封止可能なクロージャを形成することになる。
【0028】
代替的実施形態では、再封止可能な接着ストリップ140がフラップシート110の底面に接着されてもよく、ラッカー材料が前面シート130の外面に塗布され得る。他の代替的実施形態では、接着ストリップ140などの接着ストリップが、両面(すなわち、前面シート130の外面およびフラップシート110の底面)に付けられ得る。
【0029】
裏張り用接着剤160が、背面シート150の外面上にコーティングされてもよく(図6参照)、背面シート150の外面の、全体でないにしても大部分を覆うことが好ましい。代替的実施形態では、裏張り用接着剤160は、背面シート150の外面上の、ストリップのまたはストリップ内の縁部に沿って塗布される。裏張り用接着剤160は熱溶融性接着剤などの接着材料で形成される。
【0030】
剥離ライナ170および172が、裏張り用接着剤160により、背面シート150の外面に取り付けられて、再封止可能な梱包明細書袋100が受容面に取り付けられる準備ができるまで、裏張り用接着剤160を覆い、保護する(図5図9参照)。剥離ライナ170および172は、シリコーンなどの離型剤でコーティングされた紙材料で形成されていてもよい。剥離ライナ170および172は、裏張り用接着剤160が再封止可能な梱包明細書袋100を出荷容器(例えば、包装容器、封筒、または箱)の受容面に取り付けるのに使用されるとき除去され得る。代替的実施形態では、単一の剥離ライナ(すなわち、シリコーンなどの離型剤でコーティングされた紙材料の単一のシート)が、剥離ライナ170および172の両方に使用され得る。
【0031】
代替的実施形態では、保護リップシートの底部が、形成されたポケットの開口部を覆わないように、保護リップシートの底縁部は前面シートの上部に(すなわち、ポケットの開口部に)近接しているかまたはそこに当接して当たっている。他の代替的実施形態では、再封止可能な梱包明細書袋が、各上縁部、底縁部、および側縁部を接合することにより、等しいかまたはほぼ等しい大きさの前面シートおよび背面シートで形成されている。これらの実施形態では、前面シートの上縁部と接着ストリップとの間に、(例えば)分割することまたは切断することにより、前面シートに開口部が形成されている。開口部は、前面ストリップの一方の側縁部に近接した所から他方の側縁部に近接した所まで延在している。
【0032】
本明細書は多くの特定の実施詳細を含むが、これらは、任意の発明の範囲または特許請求の範囲の要旨の制限と見なされるべきではなく、むしろ、特定の発明の特定の実施に固有である可能性がある特徴の説明と見なされるべきである。別々の実施の状況下で本明細書において説明されているある特徴が、また、単一の実施において組み合わせて実施され得る。逆に、単一の実施の状況下で説明されている様々な特徴が、また、複数の実施において別々にまたは任意の適切な下位の組合せにおいて、実施され得る。さらに、特徴が、ある組合せにおいて働いているように前述され、さらにそのようなものとして最初に特許請求されている可能性があるが、特許請求されている組合せからの1つまたは複数の特徴が、いくつかの場合に、組合せから削除されることが可能であり、特許請求されている組合せは下位の組合せまたは下位の組合せの変形形態を対象とする可能性がある。
【0033】
本文書は多くの特定の実施詳細を含むが、これらは特許請求の範囲の要旨の制限と見なされるべきではなく、むしろ、特定の実施または実施形態に固有である可能性がある特徴の説明と見なされるべきである。別々の実施形態の状況下で本明細書において説明されているある特徴が、また、単一の実施形態において組み合わせて実施され得る。逆に、単一の実施形態の状況下で説明されている様々な特徴が、また、複数の実施形態において別々にまたは任意の適切な下位の組合せにおいて実施され得る。さらに、特徴が、ある組合せにおいて働いているように前述され、さらにそのようなものとして最初に特許請求されている可能性があるが、特許請求されている組合せからの1つまたは複数の特徴が、いくつかの場合に、組合せから削除されることが可能であり、特許請求されている組合せは下位の組合せまたは下位の組合せの変形形態を対象とする可能性がある。
【符号の説明】
【0034】
100 再封止可能な梱包明細書袋
110 フラップシート
120 保護リップシート
122 (保護リップシートの)底縁部
124 (保護リップシートの)底部
130 前面シート
132 (前面シートの)上縁部
140 接着ストリップ
150 背面シート
152 (背面シートの)上縁部
160 裏張り用接着剤
170、172 剥離ライナ
180 ポケット
182 (ポケットの)底部
184 (ポケットの)上部
188 開口部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9