(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-06
(45)【発行日】2022-10-17
(54)【発明の名称】通信方法、装置、およびシステム
(51)【国際特許分類】
H04W 40/12 20090101AFI20221007BHJP
H04W 4/46 20180101ALI20221007BHJP
H04W 40/22 20090101ALI20221007BHJP
【FI】
H04W40/12
H04W4/46
H04W40/22
(21)【出願番号】P 2020536130
(86)(22)【出願日】2018-12-25
(86)【国際出願番号】 CN2018123413
(87)【国際公開番号】W WO2019128973
(87)【国際公開日】2019-07-04
【審査請求日】2020-08-06
(31)【優先権主張番号】201711477980.4
(32)【優先日】2017-12-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】521486206
【氏名又は名称】ホアウェイ クラウド コンピューティング テクノロジーズ カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Huawei Cloud Computing Technologies Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】Huawei Cloud Data Center,Jiaoxinggong Road,Qianzhong Avenue, Gui’an New District, Guizhou,550025,China
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133569
【氏名又は名称】野村 進
(72)【発明者】
【氏名】▲趙▼ ▲燦▼
【審査官】石原 由晴
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-129380(JP,A)
【文献】特開2013-167510(JP,A)
【文献】REHMAN, Osama M. Hussain et al.,RELAY SELECTION FOR ALERT MESSAGING IN VANETS BASED ON BI-DIRECTIONAL STABLE COMMUNICATION APPROACH,Fifth international conference on computing communications and networking technologies(ICCCNT) - 2014,2014年07月11日,pages 1-7
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24-7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信方法であって、前記方法は、
第1のプラトーンメンバーによって複数の第2のプラトーンメンバーを決定するステップであって、前記第1のプラトーンメンバーおよび前記複数の第2のプラトーンメンバーは、同じプラトーンに属し、前記第1のプラトーンメンバーから前記複数の第2のプラトーンメンバーのそれぞれへの通信リンクの信号品質は、第1の予め設定された品質閾値未満である、ステップと、
前記第1のプラトーンメンバーによってターゲット通信ノードを決定するステップであって、前記ターゲット通信ノードから前記複数の第2のプラトーンメンバーのそれぞれへの通信リンクの信号品質は、前記第1の予め設定された品質閾値以上である、ステップと、
前記第1のプラトーンメンバーによって、前記ターゲット通信ノードを介して送信データを前記複数の第2のプラトーンメンバーのそれぞれに送信するステップと
を含む、通信方法。
【請求項2】
前記複数の第2のプラトーンメンバーを決定する前記ステップは、
前記第1のプラトーンメンバーのデバイス識別子を送信デバイス識別子として決定し、
前記送信デバイス識別子に基づいて第1の通信品質テーブルから少なくとも1つの対応する受信デバイス識別子を取得するステップであって、前記第1の通信品質テーブル内の各レコードに記憶されている送信デバイス識別子に対応するプラトーンメンバーから、前記レコードに記憶されている受信デバイス識別子に対応するプラトーンメンバーへの通信リンクの信号品質は、前記第1の予め設定された品質閾値未満である、ステップと、
前記少なくとも1つの受信デバイス識別子のそれぞれに対応するプラトーンメンバーを前記複数の第2のプラトーンメンバーとして決定するステップ
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記複数の第2のプラトーンメンバーを決定する前記ステップは、
前記第1のプラトーンメンバーのデバイス識別子を送信デバイス識別子として決定し、
前記送信デバイス識別子に基づいて第2の通信品質テーブルから少なくとも1つの対応する受信デバイス識別子を取得するステップであって、前記第2の通信品質テーブル内の各レコードに記憶されている送信デバイス識別子に対応するプラトーンメンバーから、前記レコードに記憶されている受信デバイス識別子に対応するプラトーンメンバーへの通信リンクの信号品質は、前記第1の予め設定された品質閾値以上である、ステップと、
第2のメンバーリストを取得するために前記第1のプラトーンメンバーの前記デバイス識別子および前記少なくとも1つの受信デバイス識別子を第1のメンバーリストから削除するステップであって、前記第2のメンバーリスト内の各デバイス識別子に対応するプラトーンメンバーは、前記複数の第2のプラトーンメンバーであり、前記第1のメンバーリストは、前記プラトーン内の各プラトーンメンバーのデバイス識別子を含む、ステップと
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
ターゲット通信ノードを決定する前記ステップは、
前記複数の第2のプラトーンメンバーのそれぞれのデバイス識別子を受信デバイス識別子として使用し、前記受信デバイス識別子に基づいて前記第1の通信品質テーブルから少なくとも1つの対応する送信デバイス識別子を取得するステップであって、前記第1の通信品質テーブル内の前記レコードのそれぞれに記憶されている前記送信デバイス識別子に対応する前記プラトーンメンバーから、前記レコードに記憶されている前記受信デバイス識別子に対応する前記プラトーンメンバーへの前記通信リンクの前記信号品質は、前記第1の予め設定された品質閾値未満である、ステップと、
第3のメンバーリストを取得するために前記少なくとも1つの送信デバイス識別子および前記複数の第2のプラトーンメンバーのそれぞれの前記デバイス識別子を第1のメンバーリストから削除するステップであって、前記第1のメンバーリストは、前記プラトーン内のプラトーンメンバーのそれぞれのデバイス識別子を含む、ステップと、
前記第3のメンバーリスト内のデバイス識別子に対応するプラトーンメンバーの1つ以上を前記ターゲット通信ノードとして選択するステップと
を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
ターゲット通信ノードを決定する前記ステップは、
前記第1のプラトーンメンバーの前記デバイス識別子を前記送信デバイス識別子として使用し、前記送信デバイス識別子に基づいて前記第2の通信品質テーブルから少なくとも1つの対応する受信デバイス識別子を取得するステップであって、前記第2の通信品質テーブル内の前記レコードのそれぞれに記憶されている前記送信デバイス識別子に対応する前記プラトーンメンバーから、前記レコードに記憶されている前記受信デバイス識別子に対応する前記プラトーンメンバーへの前記通信リンクの前記信号品質は、前記第1の予め設定された品質閾値以上である、ステップと、
前記複数の第2のプラトーンメンバーのそれぞれのデバイス識別子を受信デバイス識別子として使用し、前記受信デバイス識別子に基づいて前記第2の通信品質テーブルから少なくとも1つの対応する送信デバイス識別子を取得するステップと、
第3のメンバーリストを取得するために受信メンバーリストと送信メンバーリストの共通集合を計算するステップであって、前記受信メンバーリストは、前記少なくとも1つの受信デバイス識別子を含み、前記送信メンバーリストは、前記少なくとも1つの送信デバイス識別子を含む、ステップと、
前記第3のメンバーリスト内のデバイス識別子に対応するプラトーンメンバーの1つ以上を前記ターゲット通信ノードとして選択するステップと
を含む、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記第3のメンバーリスト内のデバイス識別子に対応するプラトーンメンバーの1つを前記ターゲット通信ノードとして選択する前記ステップの前に、前記方法は、
負荷が第1の予め設定された負荷閾値を超えるプラトーンメンバーのデバイス識別子および/または前記プラトーンの先頭に位置する先頭プラトーンメンバーのデバイス識別子を前記第3のメンバーリストから削除するステップ
をさらに含む、請求項4または5に記載の方法。
【請求項7】
前記方法は、
前記第3のメンバーリストが空である場合に、車両のインターネットのアプリケーションサーバを前記ターゲット通信ノードとして決定するステップ
をさらに含む、請求項4から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記ターゲット通信ノードを介して送信データを前記複数の第2のプラトーンメンバーのそれぞれに送信する前記ステップは、
前記ターゲット通信ノードが前記プラトーン内のプラトーンメンバーである場合に、前記プラトーンに含まれるすべてのプラトーンメンバーに第1の車両のインターネットメッセージをブロードキャストするステップであって、前記第1の車両のインターネットメッセージは、前記送信データおよび前記ターゲット通信ノードのデバイス識別子を含み、前記第1の車両のインターネットメッセージは、前記送信データを含む第2の車両のインターネットメッセージを前記プラトーンに含まれる他のプラトーンメンバーにブロードキャストするために前記ターゲット通信ノードによって使用されるステップ、または
前記ターゲット通信ノードが前記プラトーン内のプラトーンメンバーである場合に、前記プラトーンに含まれるすべてのプラトーンメンバーに前記第1の車両のインターネットメッセージをブロードキャストするステップであって、前記第1の車両のインターネットメッセージは、前記送信データ、前記ターゲット通信ノードのデバイス識別子、および前記複数の第2のプラトーンメンバーのそれぞれの前記デバイス識別子を含み、前記第1の車両のインターネットメッセージは、前記複数の第2のプラトーンメンバーのそれぞれの前記デバイス識別子に基づいて前記送信データを前記複数の第2のプラトーンメンバーのそれぞれに送信するために前記ターゲット通信ノードによって使用される、ステップ
を含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記ターゲット通信ノードを介して送信データを前記複数の第2のプラトーンメンバーのそれぞれに送信する前記ステップは、
前記ターゲット通信ノードが前記車両のインターネットの前記アプリケーションサーバである場合に、転送メッセージを前記アプリケーションサーバに送信するステップであって、前記転送メッセージは、前記送信データと、前記複数の第2のプラトーンメンバーを識別するために使用される識別情報とを含み、前記識別情報は、前記送信データを前記複数の第2のプラトーンメンバーのそれぞれに送信するために前記アプリケーションサーバによって使用される、ステップ
を含む、請求項7または8に記載の方法。
【請求項10】
前記第1のプラトーンメンバーと異なる前記プラトーン内の他のプラトーンメンバーがすべて前記複数の第2のプラトーンメンバーである場合、前記識別情報は、前記プラトーンのグループ識別子であるか、または
前記第1のプラトーンメンバーと異なる前記プラトーン内の他のすべてのプラトーンメンバーが前記複数の第2のプラトーンメンバーでない場合、前記識別情報は、前記複数の第2のプラトーンメンバーのそれぞれの前記デバイス識別子である、
請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記方法は、
第3のプラトーンメンバーから第4のプラトーンメンバーへの通信リンクの信号品質が前記第1の予め設定された品質閾値未満であることを検出し、前記第3のプラトーンメンバーのデバイス識別子を送信デバイス識別子として使用し、前記第4のプラトーンメンバーのデバイス識別子を受信デバイス識別子として使用し、それに対応して前記送信デバイス識別子および前記受信デバイス識別子を前記第1の通信品質テーブルに記憶するステップであって、前記第3のプラトーンメンバーおよび前記第4のプラトーンメンバーは、前記プラトーン内の2つのプラトーンメンバーである、ステップ
をさらに含む、請求項2または4に記載の方法。
【請求項12】
それに対応して前記送信デバイス識別子および前記受信デバイス識別子を前記第1の通信品質テーブルに記憶する前記ステップの後に、前記方法は、
第2の通信品質テーブルを取得するために前記第1の通信品質テーブル内のレコードをグローバル通信品質テーブルから削除するステップであって、前記グローバル通信品質テーブル内の各レコードに記憶されている送信デバイス識別子は、前記プラトーン内のプラトーンメンバーに対応し、前記レコードに記憶されている受信デバイス識別子は、前記プラトーン内の別のプラトーンメンバーに対応し、前記第2の通信品質テーブル内の各レコードに記憶されている送信デバイス識別子に対応するプラトーンメンバーから、前記レコードに記憶されている受信デバイス識別子に対応するプラトーンメンバーへの通信リンクの信号品質は、前記第1の予め設定された品質閾値以上である、ステップ
をさらに含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記方法は、
第3のプラトーンメンバーから第4のプラトーンメンバーへの通信リンクの信号品質が第2の予め設定された品質閾値以上であることを検出し、前記第3のプラトーンメンバーのデバイス識別子を送信デバイス識別子として使用し、前記第4のプラトーンメンバーのデバイス識別子を受信デバイス識別子として使用し、それに対応して前記送信デバイス識別子および前記受信デバイス識別子を前記第2の通信品質テーブルに記憶するステップであって、前記第3のプラトーンメンバーおよび前記第4のプラトーンメンバーは、前記プラトーン内の2つのプラトーンメンバーであり、前記第2の予め設定された品質閾値は、前記第1の予め設定された品質閾値以上である、ステップ
をさらに含む、請求項3、5または12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
前記方法は、
前記プラトーン内のプラトーンメンバーの負荷が前記第1の予め設定された負荷閾値を超えたことが検出されたときに、前記プラトーンメンバーのデバイス識別子を過負荷リストに追加するステップ
をさらに含む、請求項1から13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
通信装置であって、前記装置は、
複数の第2のプラトーンメンバーを決定し、前記装置および前記複数の第2のプラトーンメンバーは、同じプラトーンに属し、前記装置から前記複数の第2のプラトーンメンバーのそれぞれへの通信リンクの信号品質は、第1の予め設定された品質閾値未満であり、ターゲット通信ノードを決定し、前記ターゲット通信ノードから前記複数の第2のプラトーンメンバーのそれぞれへの通信リンクの信号品質は、前記第1の予め設定された品質閾値以上である、ように構成された処理モジュールと、
前記ターゲット通信ノードを介して送信データを前記複数の第2のプラトーンメンバーのそれぞれに送信するように構成された送信モジュールと
を備える、通信装置。
【請求項16】
前記処理モジュールは、
前記装置のデバイス識別子を送信デバイス識別子として決定し、前記送信デバイス識別子に基づいて第1の通信品質テーブルから少なくとも1つの対応する受信デバイス識別子を取得し、前記第1の通信品質テーブル内の各レコードに記憶されている送信デバイス識別子に対応するプラトーンメンバーから、前記レコードに記憶されている受信デバイス識別子に対応するプラトーンメンバーへの通信リンクの信号品質は、前記第1の予め設定された品質閾値未満であり、
前記少なくとも1つの受信デバイス識別子のそれぞれに対応するプラトーンメンバーを前記複数の第2のプラトーンメンバーとして決定する
ように構成されている、請求項
15に記載の装置。
【請求項17】
前記処理モジュールは、
前記装置のデバイス識別子を送信デバイス識別子として決定し、前記送信デバイス識別子に基づいて第2の通信品質テーブルから少なくとも1つの対応する受信デバイス識別子を取得し、前記第2の通信品質テーブル内の各レコードに記憶されている送信デバイス識別子に対応するプラトーンメンバーから、前記レコードに記憶されている受信デバイス識別子に対応するプラトーンメンバーへの通信リンクの信号品質は、前記第1の予め設定された品質閾値以上であり、
第2のメンバーリストを取得するために前記装置の前記デバイス識別子および前記少なくとも1つの受信デバイス識別子を第1のメンバーリストから削除し、前記第2のメンバーリスト内の各デバイス識別子に対応するプラトーンメンバーは、前記複数の第2のプラトーンメンバーであり、前記第1のメンバーリストは、前記プラトーン内の各プラトーンメンバー
のデバイス識別子を含む、
ように構成されている、請求項
15に記載の装置。
【請求項18】
前記処理モジュールは、
前記複数の第2のプラトーンメンバーのそれぞれのデバイス識別子を受信デバイス識別子として使用し、前記受信デバイス識別子に基づいて前記第1の通信品質テーブルから少なくとも1つの対応する送信デバイス識別子を取得し、前記第1の通信品質テーブル内の前記レコードのそれぞれに記憶されている前記送信デバイス識別子に対応する前記プラトーンメンバーから、前記レコードに記憶されている前記受信デバイス識別子に対応する前記プラトーンメンバーへの前記通信リンクの前記信号品質は、前記第1の予め設定された品質閾値未満であり、
第3のメンバーリストを取得するために前記少なくとも1つの送信デバイス識別子および前記複数の第2のプラトーンメンバーのそれぞれの前記デバイス識別子を第1のメンバーリストから削除し、前記第1のメンバーリストは、前記プラトーン内のプラトーンメンバーのそれぞれのデバイス識別子を含み、
前記第3のメンバーリスト内のデバイス識別子に対応するプラトーンメンバーの1つ以上を前記ターゲット通信ノードとして選択する
ように構成されている、請求項
16に記載の装置。
【請求項19】
前記処理モジュールは、
前記装置の前記デバイス識別子を前記送信デバイス識別子として使用し、前記送信デバイス識別子に基づいて前記第2の通信品質テーブルから少なくとも1つの対応する受信デバイス識別子を取得し、前記第2の通信品質テーブル内の前記レコードのそれぞれに記憶されている前記送信デバイス識別子に対応する前記プラトーンメンバーから、前記レコードに記憶されている前記受信デバイス識別子に対応する前記プラトーンメンバーへの前記通信リンクの前記信号品質は、前記第1の予め設定された品質閾値以上であり、
前記複数の第2のプラトーンメンバーのそれぞれのデバイス識別子を受信デバイス識別子として使用し、前記受信デバイス識別子に基づいて前記第2の通信品質テーブルから少なくとも1つの対応する送信デバイス識別子を取得し、
第3のメンバーリストを取得するために受信メンバーリストと送信メンバーリストの共通集合を計算し、前記受信メンバーリストは、前記少なくとも1つの受信デバイス識別子を含み、前記送信メンバーリストは、前記少なくとも1つの送信デバイス識別子を含み、
前記第3のメンバーリスト内のデバイス識別子に対応するプラトーンメンバーの1つ以上を前記ターゲット通信ノードとして選択する
ように構成されている、請求項
17に記載の装置。
【請求項20】
前記処理モジュールは、負荷が第1の予め設定された負荷閾値を超えるプラトーンメンバーのデバイス識別子および/または前記プラトーンの先頭に位置する先頭プラトーンメンバーのデバイス識別子を前記第3のメンバーリストから削除するようにさらに構成されている、
請求項18または19に記載の装置。
【請求項21】
前記処理モジュールは、前記第3のメンバーリストが空である場合、車両のインターネットのアプリケーションサーバを前記ターゲット通信ノードとして決定するようにさらに構成されている、
請求
項18から20のいずれか一項に記載の装置。
【請求項22】
前記送信モジュールは、
前記ターゲット通信ノードが前記プラトーン内のプラトーンメンバーである場合に、前記プラトーンに含まれるすべてのプラトーンメンバーに第1の車両のインターネットメッセージをブロードキャストし、前記第1の車両のインターネットメッセージは、前記送信データおよび前記ターゲット通信ノードのデバイス識別子を含み、前記第1の車両のインターネットメッセージは、前記送信データを含む第2の車両のインターネットメッセージを前記プラトーンに含まれる他のプラトーンメンバーにブロードキャストするために前記ターゲット通信ノードによって使用される、または
前記ターゲット通信ノードが前記プラトーン内のプラトーンメンバーである場合に、前記プラトーンに含まれるすべてのプラトーンメンバーに前記第1の車両のインターネットメッセージをブロードキャストし、前記第1の車両のインターネットメッセージは、前記送信データ、前記ターゲット通信ノードのデバイス識別子、および前記複数の第2のプラトーンメンバーのそれぞれの前記デバイス識別子を含み、前記第1の車両のインターネットメッセージは、前記複数の第2のプラトーンメンバーのそれぞれの前記デバイス識別子に基づいて前記送信データを前記複数の第2のプラトーンメンバーのそれぞれに送信するために前記ターゲット通信ノードによって使用される、
ように構成されている、請求項
21に記載の装置。
【請求項23】
前記送信モジュールは、
前記ターゲット通信ノードが前記車両のインターネットの前記アプリケーションサーバである場合に、転送メッセージを前記アプリケーションサーバに送信し、前記転送メッセージは、前記送信データと、前記複数の第2のプラトーンメンバーを識別するために使用される識別情報とを含み、前記識別情報は、前記送信データを前記複数の第2のプラトーンメンバーのそれぞれに送信するために前記アプリケーションサーバによって使用される、
ように構成されている、請求項
21また
は22に記載の装置。
【請求項24】
前記装置と異なる前記プラトーン内の他のプラトーンメンバーがすべて前記複数の第2のプラトーンメンバーである場合、前記識別情報は、前記プラトーンのグループ識別子であるか、または
前記装置と異なる前記プラトーン内の他のすべてのプラトーンメンバーが前記複数の第2のプラトーンメンバーでない場合、前記識別情報は、前記複数の第2のプラトーンメンバーのそれぞれの前記デバイス識別子である、
請求項
23に記載の装置。
【請求項25】
前記処理モジュールは、
第3のプラトーンメンバーから第4のプラトーンメンバーへの通信リンクの信号品質が前記第1の予め設定された品質閾値未満であることを検出し、前記第3のプラトーンメンバーのデバイス識別子を送信デバイス識別子として使用し、前記第4のプラトーンメンバーのデバイス識別子を受信デバイス識別子として使用し、それに対応して前記送信デバイス識別子および前記受信デバイス識別子を前記第1の通信品質テーブルに記憶し、前記第3のプラトーンメンバーおよび前記第4のプラトーンメンバーは、前記プラトーン内の2つのプラトーンメンバーである、
ようにさらに構成されている、請求項
16また
は18に記載の装置。
【請求項26】
前記処理モジュールは、
第2の通信品質テーブルを取得するために前記第1の通信品質テーブル内のレコードをグローバル通信品質テーブルから削除し、前記グローバル通信品質テーブル内の各レコードに記憶されている送信デバイス識別子は、前記プラトーン内のプラトーンメンバーに対応し、前記レコードに記憶されている受信デバイス識別子は、前記プラトーン内の別のプラトーンメンバーに対応し、前記第2の通信品質テーブル内の各レコードに記憶されている送信デバイス識別子に対応するプラトーンメンバーから、前記レコードに記憶されている受信デバイス識別子に対応するプラトーンメンバーへの通信リンクの信号品質は、前記第1の予め設定された品質閾値以上である
ようにさらに構成されている、請求項
25に記載の装置。
【請求項27】
前記処理モジュールは、
第3のプラトーンメンバーから第4のプラトーンメンバーへの通信リンクの信号品質が第2の予め設定された品質閾値以上であることを検出し、前記第3のプラトーンメンバーのデバイス識別子を送信デバイス識別子として使用し、前記第4のプラトーンメンバーのデバイス識別子を受信デバイス識別子として使用し、それに対応して前記送信デバイス識別子および前記受信デバイス識別子を前記第2の通信品質テーブルに記憶し、前記第3のプラトーンメンバーおよび前記第4のプラトーンメンバーは、前記プラトーン内の2つのプラトーンメンバーであり、前記第2の予め設定された品質閾値は、前記第1の予め設定された品質閾値以上である、
ようにさらに構成されている、請求項
17、19また
は26のいずれか一項に記載の装置。
【請求項28】
前記処理モジュールは、
前記プラトーン内のプラトーンメンバーの負荷が前記第1の予め設定された負荷閾値を超えたことが検出されたときに、前記プラトーンメンバーのデバイス識別子を過負荷リストに追加する
ようにさらに構成されている、請求項
15から27のいずれか一項に記載の装置。
【請求項29】
通信システムであって、前記システムは、請求項
15から28のいずれか一項に記載の通信装置を備える、通信システム。
【請求項30】
コンピュータ可読な記憶媒体であって、端末において命令が実行された場合に、前記端末が請求項1から
14のいずれか一項に記載の方法を行うことができるものである、前記命令を備えるコンピュータ可読な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2017年12月29日に国家知識産権局に提出された、「通信方法、装置、およびシステム」と題された中国特許出願第201711477980.4号の優先権を主張し、その全体は、参照によりここに組み込まれる。
【0002】
本出願は、通信分野に関し、特に、通信方法、装置、およびシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
プラトーン(Platooning)は、車両のインターネットにおける重要な用途であり、インテリジェント検知デバイスおよび短距離通信デバイスを装備した複数の車両が一列に並べられ、先頭車両が運転手によって制御され、プラトーンの後続車両が、先頭車両の移動軌跡を追跡するように車両のインターネット通信技術によって制御され、これにより、複数の車両が自動的に移動することを意味する。
【0004】
現在、車両のインターネットでは、プラトーン内の車両は、デバイス間(Device-to-Device、D2D)直接通信モードで互いに通信する。しかしながら、プラトーン内の車両とプラトーン内の別の車両との間の通信が混雑している、または物体によって妨害されている場合、車両は、別の車両にプラトーンのメッセージを送信したり、プラトーンのグループメッセージを転送したりし得ない。その結果、トラフィックアクシデントが容易に発生する。
【発明の概要】
【0005】
プラトーンメンバー間の通信の妨害を回避するために、本出願の実施形態は、通信方法、装置、およびシステムを提供する。技術的解決策は以下の通りである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の態様によれば、本出願は、通信方法を提供する。本方法では、第1のプラトーンメンバーは、少なくとも1つの第2のプラトーンメンバーを決定する。第1のプラトーンメンバーおよび少なくとも1つの第2のプラトーンメンバーは、同じプラトーンに属し、第1のプラトーンメンバーから各第2のプラトーンメンバーへの通信リンクの信号品質は、第1の予め設定された品質閾値未満である。第1のプラトーンメンバーは、ターゲット通信ノードを決定する。ターゲット通信ノードから各第2のプラトーンメンバーへの通信リンクの信号品質は、第1の予め設定された品質閾値以上である。このようにして、第1のプラトーンメンバーは、ターゲット通信ノードを介して送信データを各第2のプラトーンメンバーに送信する。したがって、各第2のプラトーンメンバーは、第1のプラトーンメンバーの送信データを受信し得る。これは、第1のプラトーンメンバーと第2のプラトーンメンバーとの間の通信の妨害を回避する。
【0007】
第1の態様の可能な実施態様では、第1のプラトーンメンバーのデバイス識別子は、送信デバイス識別子として決定され、少なくとも1つの対応する受信デバイス識別子は、送信デバイス識別子に基づいて第1の通信品質テーブルから取得される。第1の通信品質テーブル内の各レコードに記憶されている送信デバイス識別子に対応するプラトーンメンバーから、レコードに記憶されている受信デバイス識別子に対応するプラトーンメンバーへの通信リンクの信号品質は、第1の予め設定された品質閾値未満である。少なくとも1つの受信デバイス識別子のそれぞれに対応するプラトーンメンバーは、第2のプラトーンメンバーとして決定される。このようにして、第1のプラトーンメンバーがデータを送信した後、第1のプラトーンメンバーは、第1の通信品質テーブルによって、データを受信し得ない各第2のプラトーンメンバーを決定し得る。
【0008】
第1の態様の可能な実施態様では、第1のプラトーンメンバーのデバイス識別子は、送信デバイス識別子として決定され、少なくとも1つの対応する受信デバイス識別子は、送信デバイス識別子に基づいて第2の通信品質テーブルから取得される。第2の通信品質テーブル内の各レコードに記憶されている送信デバイス識別子に対応するプラトーンメンバーから、レコードに記憶されている受信デバイス識別子に対応するプラトーンメンバーへの通信リンクの信号品質は、第1の予め設定された品質閾値以上である。第1のプラトーンメンバーのデバイス識別子および少なくとも1つの受信デバイス識別子は、第2のメンバーリストを取得するために第1のメンバーリストから削除される。第2のメンバーリスト内の各デバイス識別子に対応するプラトーンメンバーは、第2のプラトーンメンバーであり、第1のメンバーリストは、プラトーン内の各プラトーンメンバーのデバイス識別子を含む。このようにして、第1のプラトーンメンバーがデータを送信した後、第1のプラトーンメンバーは、第2の通信品質テーブルによって、データを受信し得ない各第2のプラトーンメンバーを決定し得る。
【0009】
第1の態様の可能な実施態様では、各第2のプラトーンメンバーのデバイス識別子は、受信デバイス識別子として使用され、少なくとも1つの対応する送信デバイス識別子は、受信デバイス識別子に基づいて第1の通信品質テーブルから取得される。第1の通信品質テーブル内の各レコードに記憶されている送信デバイス識別子に対応するプラトーンメンバーから、レコードに記憶されている受信デバイス識別子に対応するプラトーンメンバーへの通信リンクの信号品質は、第1の予め設定された品質閾値未満である。少なくとも1つの送信デバイス識別子および各第2のプラトーンメンバーのデバイス識別子は、第3のメンバーリストを取得するために第1のメンバーリストから削除される。第1のメンバーリストは、プラトーン内の各プラトーンメンバーのデバイス識別子を含む。第3のメンバーリスト内のデバイス識別子に対応するプラトーンメンバーの1つ以上が、1つ以上のターゲット通信ノードとして選択される。このようにして、第1のプラトーンメンバーは、第1の通信品質テーブルによって、第1のプラトーンメンバーのデータを各第2のプラトーンメンバーに転送し得るターゲット通信ノードを決定し得る。
【0010】
第1の態様の可能な実施態様では、第1のプラトーンメンバーのデバイス識別子は、送信デバイス識別子として使用され、少なくとも1つの対応する受信デバイス識別子は、送信デバイス識別子に基づいて第2の通信品質テーブルから取得される。第2の通信品質テーブル内の各レコードに記憶されている送信デバイス識別子に対応するプラトーンメンバーから、レコードに記憶されている受信デバイス識別子に対応するプラトーンメンバーへの通信リンクの信号品質は、第1の予め設定された品質閾値以上である。各第2のプラトーンメンバーのデバイス識別子は、受信デバイス識別子として使用され、少なくとも1つの対応する送信デバイス識別子は、受信デバイス識別子に基づいて第2の通信品質テーブルから取得される。第3のメンバーリストを取得するために、受信メンバーリストと送信メンバーリストの共通集合が計算される。受信メンバーリストは、少なくとも1つの受信デバイス識別子を含み、送信メンバーリストは、少なくとも1つの送信デバイス識別子を含む。第3のメンバーリスト内のデバイス識別子に対応するプラトーンメンバーの1つが、ターゲット通信ノードとして選択される。このようにして、第1のプラトーンメンバーは、第2の通信品質テーブルによって、第1のプラトーンメンバーのデータを各第2のプラトーンメンバーに転送し得るターゲット通信ノードを決定し得る。
【0011】
第1の態様の可能な実施態様では、負荷が第1の予め設定された負荷閾値を超えるプラトーンメンバーのデバイス識別子および/またはプラトーンの先頭に位置するプラトーンメンバーのデバイス識別子が、第3のメンバーリストから削除される。このようにして、ターゲット通信ノードが送信対象である場合、非先頭プラトーンメンバーまたは負荷が比較的軽いプラトーンメンバーが、ターゲット通信ノードとして優先的に選択され得る。これは、ターゲット通信ノードが送信データを第2のプラトーンメンバーに正常に転送し得ることを保証する。
【0012】
第1の態様の可能な実施態様では、第3のメンバーリストが空である場合、車両のインターネットのアプリケーションサーバが、ターゲット通信ノードとして決定される。このようにして、送信データは、アプリケーションサーバを介して第2のプラトーンメンバーに転送され得る。これは、第1のプラトーンメンバーと第2のプラトーンメンバーとの間の通信の妨害を回避する。
【0013】
第1の態様の可能な実施態様では、ターゲット通信ノードがプラトーン内のプラトーンメンバーである場合、第1の車両のインターネットメッセージは、プラトーンに含まれるすべてのプラトーンメンバーにブロードキャストされ、第1の車両のインターネットメッセージは、送信データおよびターゲット通信ノードのデバイス識別を含み、第1の車両のインターネットメッセージは、送信データを含む第2の車両のインターネットメッセージをプラトーンに含まれる他のプラトーンメンバーにブロードキャストするためにターゲット通信ノードによって使用されるか、またはターゲット通信ノードがプラトーン内のプラトーンメンバーである場合、第1の車両のインターネットメッセージは、プラトーンに含まれるすべてのプラトーンメンバーにブロードキャストされ、第1の車両のインターネットメッセージは、送信データ、ターゲット通信ノードのデバイス識別子、および第2のプラトーンメンバーのそれぞれのデバイス識別子を含み、第1の車両のインターネットメッセージは、第2のプラトーンメンバーのそれぞれのデバイス識別子に基づいて送信データを第2のプラトーンメンバーのそれぞれに送信するためにターゲット通信ノードによって使用される。このようにして、第1のプラトーンメンバーは、ターゲット通信ノードを介して送信データを各第2のプラトーンメンバーに送信する。これは、第1のプラトーンメンバーと第2のプラトーンメンバーとの間の通信の妨害を回避する。
【0014】
第1の態様の可能な実施態様では、ターゲット通信ノードが車両のインターネットのアプリケーションサーバである場合、転送メッセージが、アプリケーションサーバに送信される。転送メッセージは、送信データと、少なくとも1つの第2のプラトーンメンバーを識別するために使用される識別情報とを含み、識別情報は、送信データを各第2のプラトーンメンバーに送信するためにアプリケーションサーバによって使用される。このようにして、第1のプラトーンメンバーは、アプリケーションサーバを介して送信データを各第2のプラトーンメンバーに送信する。これは、第1のプラトーンメンバーと第2のプラトーンメンバーとの間の通信の妨害を回避する。
【0015】
第1の態様の可能な実施態様では、第1のプラトーンメンバーと異なるプラトーン内の他のプラトーンメンバーがすべて第2のプラトーンメンバーである場合、識別情報は、プラトーンのグループ識別子であるか、または第1のプラトーンメンバーと異なるプラトーン内の他のすべてのプラトーンメンバーが第2のプラトーンメンバーでない場合、識別情報は、第2のプラトーンメンバーのそれぞれのデバイス識別子である。
【0016】
第1の態様の可能な実施態様では、第3のプラトーンメンバーから第4のプラトーンメンバーへの通信リンクの信号品質が第1の予め設定された品質閾値未満であることが検出される。第3のプラトーンメンバーのデバイス識別子は、送信デバイス識別子として使用され、第4のプラトーンメンバーのデバイス識別子は、受信デバイス識別子として使用される。送信デバイス識別子および受信デバイス識別子は、それに対応して第1の通信品質テーブルに記憶される。第3のプラトーンメンバーおよび第4のプラトーンメンバーは、プラトーン内の2つのプラトーンメンバーである。したがって、第2のプラトーンメンバーおよびターゲット通信ノードが第1の通信品質テーブルによって正確に決定されることを保証するために、第1の通信品質テーブルはリアルタイムで更新され得る。
【0017】
第1の態様の可能な実施態様では、第3のプラトーンメンバーによって送信される参照信号が受信される。参照信号の信号品質が第1の予め設定された品質閾値未満である場合、第1のプラトーンメンバーが、第4のプラトーンメンバーとして使用され、第3のプラトーンメンバーから第4のプラトーンメンバーへの通信リンクの信号品質が第1の予め設定された品質閾値未満であることが検出される。あるいは、第3の車両のインターネットメッセージが受信され、第3の車両のインターネットメッセージは、第3のプラトーンメンバーから第4のプラトーンメンバーへの通信リンクの信号品質が第1の予め設定された品質閾値未満であることが検出されたときに第4のプラトーンメンバーによってブロードキャストされる。第3の車両のインターネットメッセージは、第3のプラトーンメンバーのデバイス識別子および第4のプラトーンメンバーのデバイス識別子を含む。このようにして、参照信号によって、第3のプラトーンメンバーから第4のプラトーンメンバーへの通信リンクの信号品質が第1の予め設定された品質閾値未満であるかどうかが検出される。
【0018】
第1の態様の可能な実施態様では、第3のプラトーンメンバーから第4のプラトーンメンバーへの通信リンクの信号品質が第2の予め設定された品質閾値以上であることが検出される。第3のプラトーンメンバーのデバイス識別子は、送信デバイス識別子として使用され、第4のプラトーンメンバーのデバイス識別子は、受信デバイス識別子として使用される。送信デバイス識別子および受信デバイス識別子を含むレコードが、第1の通信品質テーブルから削除される。第2の予め設定された品質閾値は、第1の予め設定された品質閾値以上である。したがって、第2のプラトーンメンバーおよびターゲット通信ノードが第1の通信品質テーブルによって正確に決定されることを保証するために、第1の通信品質テーブルはリアルタイムで更新され得る。
【0019】
第1の態様の可能な実施態様では、第3のプラトーンメンバーによって送信される参照信号が受信される。参照信号の信号品質が第2の予め設定された品質閾値以上である場合、第1のプラトーンメンバーは、第4のプラトーンメンバーとして使用され、第3のプラトーンメンバーから第4のプラトーンメンバーへの通信リンクの信号品質が第2の予め設定された品質閾値以上であることが検出される。あるいは、第4の車両のインターネットメッセージが受信され、第4の車両のインターネットメッセージは、第3のプラトーンメンバーから第4のプラトーンメンバーへの通信リンクの信号品質が第2の予め設定された品質閾値以上であることが検出されたときに第4のプラトーンメンバーによってブロードキャストされる。第4の車両のインターネットメッセージは、第3のプラトーンメンバーのデバイス識別子および第4のプラトーンメンバーのデバイス識別子を含む。このようにして、参照信号によって、第3のプラトーンメンバーから第4のプラトーンメンバーへの通信リンクの信号品質が第2の予め設定された品質閾値以上であるかどうかが検出される。
【0020】
第1の態様の可能な実施態様では、第1の通信品質テーブルが変更されるとき、第2の通信品質テーブルを取得するために、第1の通信品質テーブル内のレコードが、グローバル通信品質テーブルから削除される。グローバル通信品質テーブル内の各レコードに記憶されている送信デバイス識別子は、プラトーン内のプラトーンメンバーに対応し、レコードに記憶されている受信デバイス識別子は、プラトーン内の別のプラトーンメンバーに対応する。
【0021】
第1の態様の可能な実施態様では、第3のプラトーンメンバーから第4のプラトーンメンバーへの通信リンクの信号品質が第2の予め設定された品質閾値以上であることが検出される。第3のプラトーンメンバーのデバイス識別子は、送信デバイス識別子として使用され、第4のプラトーンメンバーのデバイス識別子は、受信デバイス識別子として使用される。送信デバイス識別子および受信デバイス識別子は、それに対応して第2の通信品質テーブルに記憶される。第3のプラトーンメンバーおよび第4のプラトーンメンバーは、プラトーン内の2つのプラトーンメンバーであり、第2の予め設定された品質閾値は、第1の予め設定された品質閾値以上である。したがって、第2のプラトーンメンバーおよびターゲット通信ノードが第2の通信品質テーブルによって正確に決定されることを保証するために、第2の通信品質テーブルはリアルタイムで更新され得る。
【0022】
第1の態様の可能な実施態様では、第3のプラトーンメンバーによって送信される参照信号が受信される。参照信号の信号品質が第2の予め設定された品質閾値以上である場合、第1のプラトーンメンバーは、第4のプラトーンメンバーとして使用され、第3のプラトーンメンバーから第4のプラトーンメンバーへの通信リンクの信号品質が第2の予め設定された品質閾値以上であることが検出される。あるいは、第3の車両のインターネットメッセージが受信され、第3の車両のインターネットメッセージは、第3のプラトーンメンバーから第4のプラトーンメンバーへの通信リンクの信号品質が第2の予め設定された品質閾値以上であることが検出されたときに第4のプラトーンメンバーによってブロードキャストされる。第3の車両のインターネットメッセージは、第3のプラトーンメンバーのデバイス識別子および第4のプラトーンメンバーのデバイス識別子を含む。このようにして、参照信号によって、第3のプラトーンメンバーから第4のプラトーンメンバーへの通信リンクの信号品質が第2の予め設定された品質閾値以上であるかどうかが検出される。
【0023】
第1の態様の可能な実施態様では、第3のプラトーンメンバーから第4のプラトーンメンバーへの通信リンクの信号品質が第1の予め設定された品質閾値未満であることが検出される。第3のプラトーンメンバーのデバイス識別子は、送信デバイス識別子として使用され、第4のプラトーンメンバーのデバイス識別子は、受信デバイス識別子として使用される。送信デバイス識別子および受信デバイス識別子を含むレコードが、第2の通信品質テーブルから削除される。したがって、第2のプラトーンメンバーおよびターゲット通信ノードが第2の通信品質テーブルによって正確に決定されることを保証するために、第2の通信品質テーブルはリアルタイムで更新され得る。
【0024】
第1の態様の可能な実施態様では、第3のプラトーンメンバーによって送信される参照信号が受信される。参照信号の信号品質が第1の予め設定された品質閾値未満である場合、第1のプラトーンメンバーが、第4のプラトーンメンバーとして使用され、第3のプラトーンメンバーから第4のプラトーンメンバーへの通信リンクの信号品質が第1の予め設定された品質閾値未満であることが検出される。あるいは、第4の車両のインターネットメッセージが受信され、第4の車両のインターネットメッセージは、第3のプラトーンメンバーから第4のプラトーンメンバーへの通信リンクの信号品質が第1の予め設定された品質閾値未満であることが検出されたときに第4のプラトーンメンバーによってブロードキャストされる。第4の車両のインターネットメッセージは、第3のプラトーンメンバーのデバイス識別子および第4のプラトーンメンバーのデバイス識別子を含む。このようにして、参照信号によって、第3のプラトーンメンバーから第4のプラトーンメンバーへの通信リンクの信号品質が第1の予め設定された品質閾値未満であるかどうかが検出される。
【0025】
第1の態様の可能な実施態様では、プラトーン内のプラトーンメンバーの負荷が第1の予め設定された負荷閾値を超えたことが検出されたとき、プラトーンメンバーのデバイス識別子が、過負荷リストに追加される。したがって、過負荷リストはリアルタイムで更新され得る。このようにして、ターゲット通信ノードが送信対象である場合、負荷が過大なプラトーンメンバーがターゲット通信ノードとして選択されることが防止され、データ転送が影響を受けることが防止される。
【0026】
第1の態様の可能な実施態様では、第1のプラトーンメンバーの負荷が第1の予め設定された負荷閾値を超えたことが検出されたとき、第1のプラトーンメンバーのデバイス識別子が過負荷リストに追加され、および/または第5の車両のインターネットメッセージが受信され、第5の車両のインターネットメッセージは、第5のプラトーンメンバーの負荷が第1の予め設定された負荷閾値を超えたときに第5のプラトーンメンバーによってブロードキャストされる。第5の車両のインターネットメッセージは、第5のプラトーンメンバーのデバイス識別子を含み、第5のプラトーンメンバーは、第1のプラトーンメンバーと異なるプラトーン内の別のプラトーンメンバーである。第5のプラトーンメンバーのデバイス識別子は、過負荷リストに追加される。したがって、過負荷リストは更新され得る。
【0027】
第1の態様の可能な実施態様では、プラトーンメンバーの負荷が第2の予め設定された負荷閾値未満であることが検出されたとき、プラトーンメンバーのデバイス識別子が、過負荷リストから削除される。第2の予め設定された負荷閾値は、第1の予め設定された負荷閾値以下である。したがって、過負荷リストはリアルタイムで更新され得る。このようにして、ターゲット通信ノードが選択されなければならないとき、負荷が過大なプラトーンメンバーが正確に排除される。
【0028】
第1の態様の可能な実施態様では、第1のプラトーンメンバーの負荷が第2の予め設定された負荷閾値未満であることが検出されたとき、第1のプラトーンメンバーのデバイス識別子が、過負荷リストから削除され、および/または第6の車両のインターネットメッセージが受信され、第6の車両のインターネットメッセージは、第5のプラトーンメンバーの負荷が第2の予め設定された負荷閾値未満であるときに第5のプラトーンメンバーによってブロードキャストされる。第6の車両のインターネットメッセージは、第5のプラトーンメンバーのデバイス識別子を含み、第5のプラトーンメンバーは、第1のプラトーンメンバーと異なるプラトーン内の別のプラトーンメンバーである。第5のプラトーンメンバーのデバイス識別子が、過負荷リストから削除される。したがって、過負荷リストは更新され得る。
【0029】
第1の態様の可能な実施態様では、第1のプラトーンメンバーがプラトーンに参加したとき、プラトーンの先頭に位置するプラトーンメンバーによって送信されるプラトーンの第1のグループメッセージが受信される。第1のグループメッセージは、第1のメンバーリスト、第1の通信品質テーブル、第2の通信品質テーブル、第1の予め設定された品質閾値、第2の予め設定された品質閾値、第1の予め設定された負荷閾値、および第2の予め設定された負荷閾値の少なくとも1つを含む。第1のメンバーリストは、プラトーン内の各プラトーンメンバーのデバイス識別子を含む。第1の通信品質テーブル内の各レコードに記憶されている送信デバイス識別子に対応するプラトーンメンバーから、レコードに記憶されている受信デバイス識別子に対応するプラトーンメンバーへの通信リンクの信号品質は、第1の予め設定された品質閾値未満である。第2の通信品質テーブル内の各レコードに記憶されている送信デバイス識別子に対応するプラトーンメンバーから、レコードに記憶されている受信デバイス識別子に対応するプラトーンメンバーへの通信リンクの信号品質は、第1の予め設定された品質閾値以上である。
【0030】
第1の態様の可能な実施態様では、プラトーンメンバーがプラトーンに参加したとき、参加したプラトーンメンバーのデバイス識別子が、第1のメンバーリストに追加され、および/またはプラトーンメンバーがプラトーンから離脱したとき、離脱したプラトーンメンバーのデバイス識別子が、第1のメンバーリストから削除される。第1のメンバーリストは、プラトーン内の各プラトーンメンバーのデバイス識別子を含む。
【0031】
第1の態様の可能な実施態様では、第1のメンバーリストが変更されるとき、第1のプラトーンメンバーと異なるプラトーン内の別のプラトーンメンバーに対して、変更される第1のメンバーリストの更新が行われ、および/または車両のインターネットのアプリケーションサーバに対して、変更される第1のメンバーリストの更新が行われる。
【0032】
第1の態様の可能な実施態様では、第1の予め設定された品質閾値、第2の予め設定された品質閾値、第1の予め設定された負荷閾値、および第2の予め設定された負荷閾値の少なくとも1つが受信され、これらの閾値は、車両のインターネットのアプリケーションサーバまたは車両のインターネット制御機能エンティティによって送信される。このようにして、これらの閾値は、通信品質を検出するようにプラトーン内のプラトーンメンバーをトリガするために使用され得る。
【0033】
第2の態様によれば、本出願は、通信方法を提供する。本方法では、プラトーンメンバーは、第1のプラトーンメンバーによってブロードキャストされる第1の車両のインターネットメッセージを受信する。第1の車両のインターネットメッセージは、第1のプラトーンメンバーの送信データおよびターゲット通信ノードのデバイス識別子を含み、ターゲット通信ノードから少なくとも1つの第2のプラトーンメンバーのそれぞれへの通信リンクの信号品質は、第1の予め設定された品質閾値以上であり、第1のプラトーンメンバーから各第2のプラトーンメンバーへの通信リンクの信号品質は、第1の予め設定された品質閾値未満であり、第1のプラトーンメンバー、各第2のプラトーンメンバー、およびプラトーンメンバーは、同じプラトーンに属する。プラトーンメンバーのデバイス識別子がターゲット通信ノードのデバイス識別子と同じである場合、プラトーンメンバーは、送信データを各第2のプラトーンメンバーに送信する。したがって、各第2のプラトーンメンバーは、第1のプラトーンメンバーの送信データを受信し得る。これは、第1のプラトーンメンバーと第2のプラトーンメンバーとの間の通信の妨害を回避する。
【0034】
第1の態様の可能な実施態様では、第1の車両のインターネットメッセージが第2のプラトーンメンバーのそれぞれのデバイス識別子をさらに含む場合、送信データは、第2のプラトーンメンバーのそれぞれのデバイス識別子に基づいて第2のプラトーンメンバーのそれぞれに送信されるか、または第1の車両のインターネットメッセージが第2のプラトーンメンバーのそれぞれのデバイス識別子を含まない場合、送信データは、プラトーン内の他のプラトーンメンバーにブロードキャストされる。このようにして、送信データは、第2のプラトーンメンバーに転送される。
【0035】
第3の態様によれば、本出願は、通信方法を提供する。本方法では、アプリケーションサーバは、第1のプラトーンメンバーによって送信される転送メッセージを受信する。転送メッセージは、送信データと、少なくとも1つの第2のプラトーンメンバーを識別するために使用される識別情報とを含み、第1のプラトーンメンバーから少なくとも1つの第2のプラトーンメンバーのそれぞれへの通信リンクの信号品質は、第1の予め設定された品質閾値未満であり、第1のプラトーンメンバーおよび各第2のプラトーンメンバーは、同じプラトーンに属する。アプリケーションサーバは、識別情報に基づいて送信データを各第2のプラトーンメンバーに送信する。したがって、各第2のプラトーンメンバーは、第1のプラトーンメンバーの送信データを受信し得る。これは、第1のプラトーンメンバーと第2のプラトーンメンバーとの間の通信の妨害を回避する。
【0036】
第3の態様の可能な実施態様では、プラトーンが確立されたときに、プラトーンの先頭に位置するプラトーンメンバーによって送信された第2のグループメッセージが受信される。第2のグループメッセージは、プラトーンのグループ識別子および第1のメンバーリストを含み、第1のメンバーリストは、プラトーン内の各プラトーンメンバーのデバイス識別子を含む。
【0037】
第3の態様の可能な実施態様では、識別情報がプラトーンのグループ識別子である場合、送信データは、グループ識別子に対応する第1のメンバーリストに基づいて各第2のプラトーンメンバーに送信される。
【0038】
あるいは、識別情報が各第2のプラトーンメンバーのデバイス識別子である場合、送信データは、各第2のプラトーンメンバーのデバイス識別子に基づいて各第2のプラトーンメンバーに送信される。このようにして、送信データは、第2のプラトーンメンバーに転送される。
【0039】
第4の態様によれば、本出願は、第1の態様もしくは第1の態様の可能な実施態様のいずれか1つによる方法、または第2の態様もしくは第2の態様の可能な実施態様のいずれか1つによる方法を実行するように構成された通信装置を提供する。具体的には、本装置は、第1の態様もしくは第1の態様の可能な実施態様のいずれか1つによる方法、または第2の態様もしくは第2の態様の可能な実施態様のいずれか1つによる方法を実行するように構成されたモジュールを含む。
【0040】
第5の態様によれば、本出願は、第3の態様または第3の態様の任意の可能な実施態様による方法を実行するように構成された通信装置を提供する。具体的には、本装置は、第3の態様または第3の態様の任意の可能な実施態様による方法を実行するように構成されたモジュールを含む。
【0041】
第6の態様によれば、本出願は、通信装置を提供し、本装置は、入力インタフェース、出力インタフェース、プロセッサ、およびメモリを含む。入力インタフェース、出力インタフェース、プロセッサ、およびメモリは、バスシステムを介して接続され得る。メモリは、プログラム、命令、またはコードを記憶するように構成される。プロセッサは、第1の態様もしくは第1の態様の可能な実施態様のいずれか1つによる方法、または第2の態様もしくは第2の態様の可能な実施態様のいずれか1つによる方法を遂行するために、メモリ内のプログラム、命令、またはコードを実行するように構成される。
【0042】
第7の態様によれば、本出願は、通信装置を提供し、本装置は、入力インタフェース、出力インタフェース、プロセッサ、およびメモリを含む。入力インタフェース、出力インタフェース、プロセッサ、およびメモリは、バスシステムを介して接続され得る。メモリは、プログラム、命令、またはコードを記憶するように構成される。プロセッサは、第3の態様または第3の態様の任意の可能な実施態様による方法を遂行するために、メモリ内のプログラム、命令、またはコードを実行するように構成される。
【0043】
第8の態様によれば、本出願の一実施形態は、コンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されたコンピュータプログラムを含む。加えて、コンピューティングプログラムは、第1の態様もしくは第1の態様の可能な実施態様のいずれか1つによる方法、第2の態様もしくは第2の態様の可能な実施態様のいずれか1つによる方法、または第3の態様もしくは第3の態様の可能な実施態様のいずれか1つによる方法を実施するために、プロセッサによってロードされる。
【0044】
第9の態様によれば、本出願の一実施形態は、コンピュータプログラムを記憶するように構成されたコンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータプログラムは、第1の態様もしくは第1の態様の可能な実施態様のいずれか1つによる方法、第2の態様もしくは第2の態様の可能な実施態様のいずれか1つによる方法、または第3の態様もしくは第3の態様の可能な実施態様のいずれか1つによる方法において命令を実行するために、プロセッサによってロードされる。
【0045】
第10の態様によれば、本出願の一実施形態は、チップを提供し、チップは、プログラマブル論理回路および/またはプログラム命令を含む。チップが動作するとき、チップは、第1の態様もしくは第1の態様の可能な実施態様のいずれか1つによる方法、第2の態様もしくは第2の態様の可能な実施態様のいずれか1つによる方法、または第3の態様もしくは第3の態様の可能な実施態様のいずれか1つによる方法を実施するように構成される。
【0046】
第11の態様によれば、本出願の一実施形態は、通信システムを提供し、本システムは、第4の態様または第6の態様による装置と、第5の態様または第7の態様による装置とを含む。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【
図1-1】本出願の一実施形態によるプラトーンの概略図である。
【
図1-2】本出願の一実施形態によるネットワークアーキテクチャの概略図である。
【
図1-3】本出願の一実施形態によるネットワークアーキテクチャの例の概略図である。
【
図1-4】本出願の一実施形態によるネットワークアーキテクチャの別の例の概略図である。
【
図2】本出願の一実施形態による、プラトーンに参加するための方法のフローチャートである。
【
図3】本出願の一実施形態による、プラトーンから離脱するための方法のフローチャートである。
【
図4】本出願の一実施形態による、第1の通信品質テーブルを更新するための方法のフローチャートである。
【
図5】本出願の一実施形態による、第2の通信品質テーブルを更新するための方法のフローチャートである。
【
図6】本出願の一実施形態による、過負荷リストを更新するための方法のフローチャートである。
【
図7-1】本出願の一実施形態による通信方法のフローチャートである。
【
図7-2】本出願の一実施形態による別の通信方法のフローチャートである。
【
図7-3】本出願の一実施形態による別の通信方法のフローチャートである。
【
図7-4】本出願の一実施形態による別の通信方法のフローチャートである。
【
図8】本出願の一実施形態による通信装置の概略構造図である。
【
図9】本出願の一実施形態による別の通信装置の概略構造図である。
【
図10】本出願の一実施形態による別の通信装置の概略構造図である。
【
図11】本出願の一実施形態による別の通信装置の概略構造図である。
【
図12】本出願の一実施形態による別の通信装置の概略構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0048】
以下では、添付の図面を参照して本出願の実施形態を詳細にさらに説明する。
【0049】
図1-1を参照すると、本出願の実施形態で提供されるネットワークアーキテクチャは、複数のプラトーンメンバー1を含む。
【0050】
複数のプラトーンメンバー1は、1つのプラトーンを構成し得る。ここでのプラトーンメンバー1は、プラトーン内の各車両であり得、具体的には、各車両に搭載された通信デバイスであり得る。
【0051】
プラトーンメンバー1は、例えばPC5通信モードで、または任意の他の将来の可能な直接通信技術によって別のプラトーンメンバーと直接通信し得る。これは本出願では限定されない。
【0052】
プラトーンに加えて、プラトーンメンバー1は、例えばUu通信モードで、ネットワーク内の別のデバイスまたは装置とさらに通信し得る。Uu通信モードは、プラトーンメンバーが通信ネットワーク内のアクセスネットワークデバイスと通信するモードである。あるいは、プラトーンメンバー1は、別の将来の可能な通信技術によって別のデバイスまたは装置と通信し得る。これは本出願では限定されない。
【0053】
図1-2を参照すると、ネットワークアーキテクチャは、車両のインターネットに配置されたアプリケーションサーバ2をさらに含み得る。プラトーン内のプラトーンメンバー1は、任意の通信モードでアップリンクデータをアプリケーションサーバ2に送信し得る。アプリケーションサーバ2は、ユニキャストモードでダウンリンクデータをプラトーン内のプラトーンメンバー1に送信し得るし、またはプラトーン内のプラトーンメンバー1の一部または全部にダウンリンクデータをブロードキャストし得る。
【0054】
図1-3は、
図1-2に示されているネットワークアーキテクチャの可能な特定の形態を示す。アプリケーションサーバ2は、SGiインタフェースを介してユニキャストモードでダウンリンクデータをプラトーン内のプラトーンメンバー1に送信し得る。
図1-4は、
図1-2に示されているネットワークアーキテクチャの別の可能な特定の形態を示す。アプリケーションサーバ2は、MB2-Uインタフェースを介してプラトーン内のプラトーンメンバー1の一部または全部にダウンリンクデータをブロードキャストし得る。当業者は、プラトーンメンバー1とアプリケーションサーバ2との間で使用される通信および接続モードが、
図1-3および
図1-4に示されているネットワークアーキテクチャに適用されることに限定されないことを理解するはずである。
【0055】
任意選択で、
図1-3および
図1-4を参照すると、ネットワークアーキテクチャは、プラトーンメンバー1とアプリケーションサーバ2との間のベアラを確立するように構成されたネットワーク要素と、プラトーンメンバー1とアプリケーションサーバ2との間のベアラが経由するネットワーク要素とをさらに含み得る。例えば、これらのネットワーク要素は、サービングゲートウェイ(Serving GateWay、S-GW)、パブリックデータネットワークゲートウェイ(Public Data Network GateWay、PGW)、モビリティ管理エンティティ(Mobility Management Entity、MME)、ホーム加入者サーバ(Home Subscriber Server、HSS)、ブロードキャスト/マルチキャストサービスセンタ(
Broadcast/Multicast Service Centre、MB-SC)、マルチメディア・ブロードキャスト・マルチキャスト・サービス・ゲートウェイ(Multimedia Broadcast Multicast Service gateway、MBMS GW)、および第3世代移動通信(The 3rd Generation Mobile Communications、E-UTRAN)を含み得る。
図1-3および
図1-4において、V1、V2、V3、V4、S1、S6a、LTE-Uu、M1、M3、Sm、SGmb、SGi-mb、MB2-C、およびMB2-Uは、インタフェース名である。
【0056】
本出願の一実施形態は、プラトーンに参加するための方法を提供する。本方法は、
図1-1から
図1-4に示されている実施形態のいずれか1つで提供されるネットワークアーキテクチャに適用され得る。
【0057】
プラトーンの先頭に位置するプラトーンメンバーに関して、説明を簡単にするために、このプラトーンメンバーは、先頭プラトーンメンバーと呼ばれる。先頭プラトーンメンバーは、プラトーンを確立し得、プラトーン内の別のプラトーンメンバーは、プラトーンへの参加を先頭プラトーンメンバーに要求し得る。説明を簡単にするために、プラトーンへの参加を要求するプラトーンメンバーは、第1のプラトーンメンバーと呼ばれる。
図2を参照すると、プラトーンに参加するための方法は、以下のステップを含む。
【0058】
ステップ201:第1のプラトーンメンバーは、参加要求メッセージをブロードキャストし、ここで、参加要求メッセージは、第1のプラトーンメンバーが到着する必要がある目標位置および第1のプラトーンメンバーのデバイス識別子を運ぶ。
【0059】
参加要求メッセージは、第1のプラトーンメンバーの車両モデルなどの情報をさらに含み得る。第1のプラトーンメンバーのデバイス識別子は、第1のプラトーンメンバーのアドレスなどであり得る。例えば、第1のプラトーンメンバーのデバイス識別子は、第1のプラトーンメンバーのインターネットプロトコル(Internet Protocol、IP)アドレスと媒体アクセス制御(Media Access Control、MAC)アドレスのいずれか一方またはこれらの組合せであり得る。
【0060】
第1のプラトーンメンバーは、PC5通信モードで第1のプラトーンメンバーの周囲のデバイスに参加要求メッセージをブロードキャストし得る。第1のプラトーンメンバーの周囲の、何らかのプラトーン内の先頭プラトーンメンバーに関して、先頭プラトーンメンバーは、参加要求メッセージを受信した後、以下の動作を実行する。
【0061】
ステップ202:先頭プラトーンメンバーは、第1のプラトーンメンバーによってブロードキャストされた参加要求メッセージを受信し、参加要求メッセージに基づいて第1のプラトーンメンバーに対して認証を実行する。
【0062】
先頭プラトーンメンバーは、先頭プラトーンメンバーが到着する必要がある目標位置を記憶し、さらに、プラトーンへの参加を許可する参加条件を記憶し得る。例えば、参加条件は、予め設定された車両モデルのプラトーンメンバーにプラトーンへの参加を許可するというものであり得る。
【0063】
このステップは、先頭プラトーンメンバーが、現在の位置と、先頭プラトーンメンバーによって記憶された目標位置とに基づいて、目標位置に到着するための第1の経路を決定し、現在の位置と、参加要求メッセージで運ばれた、第1のプラトーンメンバーの目標位置とに基づいて、第1のプラトーンメンバーの目標位置に到着するための第2の経路を決定するというものであり得る。第1の経路と第2の経路が重複する場合、第1のプラトーンメンバーは認証されたと判定され得るか、または第1の経路と第2の経路が重複しない場合、第1のプラトーンメンバーは認証され損なったと判定され得る。
【0064】
第1の経路と第2の経路が重複しており、先頭プラトーンメンバーが、プラトーンへの参加を許可する参加条件をさらに記憶している場合、第1のプラトーンメンバーが認証されるかどうかが判定される前に、第1のプラトーンメンバーが参加条件を満たすかどうかがさらに判定され得る。第1のプラトーンメンバーが参加条件を満たす場合、第1のプラトーンメンバーは認証されたと判定され得るか、または第1のプラトーンメンバーが参加条件を満たさない場合、第1のプラトーンメンバーは認証され損なったと判定され得る。
【0065】
参加条件が「予め設定された車両モデルのプラトーンメンバーにプラトーンへの参加を許可する」である例が、説明のために使用される。第1の経路と第2の経路は重複すると判定された場合、先頭プラトーンメンバーは、参加要求メッセージで運ばれた、第1のプラトーンメンバーの車両モデルが予め設定された車両モデルであるかどうかを判定する。第1のプラトーンメンバーの車両モデルが予め設定された車両モデルである場合、第1のプラトーンメンバーは認証されたと判定され得るか、または第1のプラトーンメンバーの車両モデルが予め設定された車両モデルでない場合、第1のプラトーンメンバーは認証され損なったと判定され得る。
【0066】
ステップ203:第1のプラトーンメンバーが認証されると、先頭プラトーンメンバーは、プラトーン参加成功メッセージを第1のプラトーンメンバーに送信し、ここで、プラトーン参加成功メッセージは、プラトーンの第1のグループメッセージを含み、プラトーンは、先頭プラトーンメンバーが属するプラトーンである。
【0067】
第1のプラトーンメンバーが認証されたとき、先頭プラトーンメンバーは、第1のプラトーンメンバーのデバイス識別子を第1のメンバーリストに追加する。第1のメンバーリストは、プラトーン内の各プラトーンメンバーのデバイス識別子を含む。次に、先頭プラトーンメンバーは、第1のグループメッセージを含むプラトーン参加成功メッセージを第1のプラトーンメンバーに送信する。
【0068】
第1のグループメッセージは、第1のメンバーリスト、第1の通信品質テーブル、第2の通信品質テーブル、第1の予め設定された品質閾値、第2の予め設定された品質閾値、第1の予め設定された負荷閾値、および第2の予め設定された負荷閾値などのメッセージの少なくとも1つを含む。
【0069】
第1の予め設定された品質閾値は、第2の予め設定された品質閾値以下であり、第1の予め設定された負荷閾値は、第2の予め設定された負荷閾値以上である。
【0070】
第1の通信品質テーブル内の各レコードは、送信デバイス識別子および受信デバイス識別子を記憶する。レコードに記憶された送信デバイス識別子および受信デバイス識別子は、送信デバイス識別子に対応するプラトーンメンバーから受信デバイス識別子に対応するプラトーンメンバーへの通信リンクの信号品質が第1の予め設定された品質閾値未満であることを示すために使用される。
【0071】
第2の通信品質テーブル内の各レコードは、送信デバイス識別子および受信デバイス識別子を記憶する。レコードに記憶された送信デバイス識別子および受信デバイス識別子は、送信デバイス識別子に対応するプラトーンメンバーから受信デバイス識別子に対応するプラトーンメンバーへの通信リンクの信号品質が第1の予め設定された品質閾値以上であることを示すために使用される。
【0072】
プラトーン内の各プラトーンメンバーの移動プロセスで、プラトーン内のプラトーンメンバーからプラトーン内の少なくとも1つの別のプラトーンメンバーへの通信リンクの信号品質は、障害物の妨害などの理由により悪くなり得ることに留意されたい。通信リンクの信号品質が第1の予め設定された品質閾値未満である場合、プラトーンメンバーのデバイス識別子は、送信デバイス識別子として使用され得、別のプラトーンメンバーのデバイス識別子は、受信デバイス識別子として使用され得る。それに対応して、送信デバイス識別子および受信デバイス識別子は、1つのレコードとして第1の通信品質テーブルに記憶される。
【0073】
プラトーン内の各プラトーンメンバーに関して、プラトーンメンバーからプラトーン内の別のプラトーンメンバーへの通信リンクの信号品質は比較的良好であることにさらに留意されたい。通信リンクの信号品質が第1の予め設定された品質閾値以上である場合、プラトーンメンバーのデバイス識別子は、送信デバイス識別子として使用され得、別のプラトーンメンバーのデバイス識別子は、受信デバイス識別子として使用され得る。それに対応して、送信デバイス識別子および受信デバイス識別子は、1つのレコードとして第2の通信品質テーブルに記憶される。
【0074】
任意選択で、第1の予め設定された品質閾値、第2の予め設定された品質閾値、第1の予め設定された負荷閾値、および第2の予め設定された負荷閾値の少なくとも1つの閾値に関して、先頭プラトーンメンバーは、アプリケーションサーバにサービスを承認するように要求するときにアプリケーションサーバから少なくとも1つの閾値を取得し得るし、または車両のインターネット制御機能エンティティのサービスに加入するときに少なくとも1つの閾値を取得し得るし、またはプラトーンを確立するときもしくは確立した後にアプリケーションサーバから少なくとも1つの閾値を取得し得るし、または少なくとも1つの閾値を生成し得る。
【0075】
任意選択で、アプリケーションサーバにサービスを承認するように要求するとき、先頭プラトーンメンバーは、承認要求メッセージをアプリケーションサーバに送信する。承認要求メッセージを受信した後、アプリケーションサーバは、先頭プラトーンメンバーを承認し、さらに、第1の予め設定された品質閾値、第2の予め設定された品質閾値、第1の予め設定された負荷閾値、および第2の予め設定された負荷閾値の少なくとも1つの閾値を先頭プラトーンメンバーに送信し得る。それに対応して、先頭プラトーンメンバーは、少なくとも1つの閾値を受信する。
【0076】
任意選択で、車両のインターネット制御機能エンティティのサービスに加入するとき、先頭プラトーンメンバーは、加入要求メッセージを車両のインターネット制御機能エンティティに送信する。加入要求メッセージを受信した後、車両のインターネット制御機能エンティティは、先頭プラトーンメンバーを加入し、さらに、第1の予め設定された品質閾値、第2の予め設定された品質閾値、第1の予め設定された負荷閾値、および第2の予め設定された負荷閾値の少なくとも1つの閾値を先頭プラトーンメンバーに送信し得る。それに対応して、先頭プラトーンメンバーは、少なくとも1つの閾値を受信する。
【0077】
プラトーンを確立するとき、先頭プラトーンメンバーは、プラトーンのグループ識別子および第1のメンバーリストをアプリケーションサーバに登録し、アプリケーションサーバによって送信される第1の予め設定された品質閾値、第2の予め設定された品質閾値、第1の予め設定された負荷閾値、および第2の予め設定された負荷閾値を受信し得る。詳細な実施プロセスは以下の通りである。
【0078】
それに対応して、このステップが実行される前に、先頭プラトーンメンバーは、プラトーンを確立するときに、プラトーンのグループ識別子および第1のメンバーリストを車両のインターネットのアプリケーションサーバに記憶する。実施プロセスは以下の通りであり得る。
【0079】
(1)プラトーンを確立するとき、先頭プラトーンメンバーは、プラトーンのグループ識別子を確立し得る。例えば、先頭プラトーンメンバーは、プラトーンのグループ識別子を構成するために先頭プラトーンメンバーのデバイス識別子および現在の確立時間を使用し得る。別の例では、先頭プラトーンメンバーは、プラトーンのグループ識別子を構成するために先頭プラトーンメンバーのデバイス識別子、先頭プラトーンメンバーが到着する必要がある目標位置、および現在の確立時間を使用し得る。他の実施態様は1つずつ示されない。
【0080】
(2)先頭プラトーンメンバーは、プラトーンの第2のグループメッセージを車両のインターネットのアプリケーションサーバに送信する。第2のグループメッセージは、プラトーンのグループ識別子および第1のメンバーリストを含み得る。この場合、第1のメンバーリストは、プラトーンが確立されたときのプラトーン内の各プラトーンメンバーのデバイス識別子を含み、第1のメンバーリストは、先頭プラトーンメンバーのデバイス識別子を少なくとも含む。
【0081】
(3)アプリケーションサーバは、第2のグループメッセージを受信し、それに対応して、第2のグループメッセージに含まれるグループ識別子および第1のメンバーリストを、グループ識別子と第1のメンバーリストとの対応関係で記憶し得る。
【0082】
第2のグループメッセージを受信した後、アプリケーションサーバは、以下の動作をさらに実行し得る。
【0083】
(4)アプリケーションサーバは、第1の予め設定された品質閾値、第2の予め設定された品質閾値、第1の予め設定された負荷閾値、および第2の予め設定された負荷閾値を先頭プラトーンメンバーに送信する。
【0084】
(5)先頭プラトーンメンバーは、第1の予め設定された品質閾値、第2の予め設定された品質閾値、第1の予め設定された負荷閾値、および第2の予め設定された負荷閾値を受信して記憶する。
【0085】
あるいは、プラトーン内の別のプラトーンメンバーが、アプリケーションサーバにサービスを承認するように要求するときにアプリケーションサーバから少なくとも1つの閾値を取得してもよいし、または車両のインターネット制御機能エンティティのサービスに加入するときに少なくとも1つの閾値を取得してもよい。
【0086】
言い換えれば、アプリケーションサーバにサービスを承認するように要求するとき、別のプラトーンメンバーが、承認要求メッセージをアプリケーションサーバに送信する。承認要求メッセージを受信した後、アプリケーションサーバは、別のプラトーンメンバーを承認し、さらに、第1の予め設定された品質閾値、第2の予め設定された品質閾値、第1の予め設定された負荷閾値、および第2の予め設定された負荷閾値の少なくとも1つの閾値を別のプラトーンメンバーに送信し得る。それに対応して、別のプラトーンメンバーは、少なくとも1つの閾値を受信する。
【0087】
あるいは/さらに、車両のインターネット制御機能エンティティのサービスに加入するとき、別のプラトーンメンバーは、加入要求メッセージを車両のインターネット制御機能エンティティに送信する。加入要求メッセージを受信した後、車両のインターネット制御機能エンティティは、別のプラトーンメンバーを加入し、さらに、第1の予め設定された品質閾値、第2の予め設定された品質閾値、第1の予め設定された負荷閾値、および第2の予め設定された負荷閾値の少なくとも1つの閾値を別のプラトーンメンバーに送信し得る。それに対応して、別のプラトーンメンバーは、少なくとも1つの閾値を受信する。
【0088】
ステップ204:第1のプラトーンメンバーは、プラトーン参加成功メッセージを受信し、プラトーン参加成功メッセージに含まれる第1のグループメッセージを記憶する。
【0089】
言い換えれば、第1のプラトーンメンバーは、第1のグループメッセージに含まれる第1のメンバーリスト、第1の通信品質テーブル、第2の通信品質テーブル、第1の予め設定された品質閾値、第2の予め設定された品質閾値、第1の予め設定された負荷閾値、および/または第2の予め設定された負荷閾値などのメッセージを記憶する。
【0090】
任意選択で、第1のプラトーンメンバーは、第1のメンバーリストに基づいてグローバル通信品質テーブルを確立し得る。グローバル通信品質テーブル内の各レコードは、送信デバイス識別子および受信デバイス識別子を記憶する。送信デバイス識別子に対応するプラトーンメンバーは、プラトーン内のプラトーンメンバーであり、受信デバイス識別子に対応するプラトーンメンバーは、プラトーン内の別のプラトーンメンバーである。
【0091】
例えば、第1のメンバーリストは、プラトーンメンバーAのデバイス識別子IDA、プラトーンメンバーBのデバイス識別子IDB、プラトーンメンバーCのデバイス識別子IDC、プラトーンメンバーDのデバイス識別子IDD、およびプラトーンメンバーEのデバイス識別子IDEを含む。第1のプラトーンメンバーは、第1のメンバーリストに基づいて、表1に示されているグローバル通信品質テーブルを確立する。グローバル通信品質テーブルは、20のレコードを含む。
【0092】
【0093】
任意選択で、第1のグループメッセージは、第2の通信品質テーブルの代わりに第1の通信品質テーブルを含み得る。このようにして、第1のプラトーンメンバーは、第2の通信品質テーブルを取得するために、第1の通信品質テーブルに含まれるレコードをグローバル通信品質テーブルから削除し得る。例えば、第1のグループメッセージは、表2に示されている第1の通信品質テーブルを含み得る。第1の通信品質テーブルは、3つのレコードを含む。第1のプラトーンメンバーは、表3に示されている第2の通信品質テーブルを取得するために、表1に示されているグローバル通信品質テーブルから、第1の通信品質テーブルに含まれる3つのレコードを削除し得る。第2の通信品質テーブルは、17のレコードを含む。このようにして、第1のグループメッセージのデータ量が低減され得、ネットワークリソースがより少なく占有され得る。
【0094】
【0095】
【0096】
あるいは、第1のグループメッセージは、第1の通信品質テーブルの代わりに第2の通信品質テーブルを含み得る。このようにして、第1のプラトーンメンバーは、第1の通信品質テーブルを取得するために、第2の通信品質テーブルに含まれるレコードをグローバル通信品質テーブルから削除し得る。例えば、第1のグループメッセージは、表3に示されている第2の通信品質テーブルを含み得る。第1のプラトーンメンバーは、表2に示されている第1の通信品質テーブルを取得するために、表1に示されているグローバル通信品質テーブルから、第2の通信品質テーブルに含まれるレコードを削除し得る。したがって、第1のグループメッセージのデータ量が低減され得、ネットワークリソースがより少なく占有され得る。
【0097】
ステップ205:先頭プラトーンメンバーは、プラトーン内の別のプラトーンメンバーに対して第1のメンバーリストの更新を行い、車両のインターネットのアプリケーションサーバに対して第1のメンバーリストの更新を行う。
【0098】
任意選択で、プラトーン内の別のプラトーンメンバーに対して第1のメンバーリストの更新を行う動作は、以下の通りであり得る。
【0099】
最初に、先頭プラトーンメンバーは、第1のグループ更新メッセージをプラトーン内の別のプラトーンメンバーにブロードキャストし得る。第1のグループ更新メッセージは、第1のメンバーリストおよび/または第1のプラトーンメンバーのデバイス識別子を含む。
【0100】
任意選択で、一実施態様では、先頭プラトーンメンバーは、他のプラトーンメンバーのデバイス識別子に基づいて、第1のプラトーンメンバーおよび先頭プラトーンメンバーと異なる、第1のメンバーリスト内の他のプラトーンメンバーに第1のグループ更新メッセージを別々にブロードキャストする。
【0101】
次に、他の各プラトーンメンバーに関して、プラトーンメンバーは、第1のグループ更新メッセージを受信する。第1のグループ更新メッセージが第1のメンバーリストを含む場合、プラトーンメンバーによって記憶されている第1のメンバーリストは、第1のグループ更新メッセージに含まれる第1のメンバーリストに更新される。第1のグループ更新メッセージが第1のプラトーンメンバーのデバイス識別子を含む場合、第1のプラトーンメンバーのデバイス識別子は、プラトーンメンバーによって記憶されている第1のメンバーリストに追加される。
【0102】
任意選択で、このステップにおける、アプリケーションサーバに対して第1のメンバーリストの更新を行う動作は、以下の通りであり得る。
【0103】
先頭プラトーンメンバーは、第2のグループ更新メッセージをアプリケーションサーバに送信し得る。第2のグループ更新メッセージは、プラトーンのグループ識別子および第1のメンバーリストを含むか、または第2のグループ更新メッセージは、プラトーンのグループ識別子および第1のプラトーンメンバーのデバイス識別子を含む。この場合、第1のメンバーリストは、第1のプラトーンメンバーのデバイス識別子を含む。
【0104】
アプリケーションサーバは、第2のグループ更新メッセージを受信する。第2のグループ更新メッセージが、グループ識別子および第1のメンバーリストを含む場合、アプリケーションサーバによって記憶されている、グループ識別子に対応する第1のメンバーリストは、第2のグループ更新メッセージに含まれる第1のメンバーリストに更新される。第2のグループ更新メッセージが、グループ識別子および第1のプラトーンメンバーのデバイス識別子を含む場合、第1のプラトーンメンバーのデバイス識別子は、アプリケーションサーバによって記憶されている、グループ識別子に対応する第1のメンバーリストに追加される。
【0105】
本出願の本実施形態では、第1のプラトーンメンバーがプラトーンに参加した後、先頭プラトーンメンバーは、第1のメンバーリスト、第1の通信品質テーブル、第2の通信品質テーブル、第1の予め設定された品質閾値、第2の予め設定された品質閾値、第1の予め設定された負荷閾値、および/または第2の予め設定された負荷閾値などの閾値を第1のプラトーンメンバーに送信し、別のプラトーンメンバーおよびアプリケーションサーバに対して第1のメンバーリストの更新を行う。このようにして、プラトーン内の各プラトーンメンバーに対して、プラトーンのグループメッセージの更新が行われ得、アプリケーションサーバに対して、第1のメンバーリストの更新が行われ得る。グループメッセージ内の閾値は、通信品質を検出するようにプラトーン内のプラトーンメンバーをトリガするために使用され得る。
【0106】
本出願の一実施形態は、プラトーンから離脱するための方法を提供する。本方法は、
図1-1から
図1-4に示されている実施形態のいずれか1つで提供されるネットワークアーキテクチャに適用され得る。
【0107】
プラトーン内のプラトーンメンバーが、
図2に示されている方法でプラトーンに参加した後、先頭プラトーンメンバーと異なる、プラトーン内の別のプラトーンメンバーが、後続の移動プロセスでプラトーンから離脱し得る。例えば、プラトーンメンバーは、プラトーンメンバーが到着する必要がある目標位置に移動するときにプラトーンから離脱し得る。説明を簡単にするために、離脱する必要があるプラトーンメンバーは、第1のプラトーンメンバーと呼ばれる。
図3を参照すると、第1のプラトーンメンバーは、以下の方法でプラトーンから離脱する。本方法は、以下のステップを含む。
【0108】
ステップ301:第1のプラトーンメンバーは、離脱要求メッセージを先頭プラトーンメンバーに送信し、ここで、離脱要求メッセージは、第1のプラトーンメンバーのデバイス識別子を含む。
【0109】
具体的には、第1のプラトーンメンバーは、第1のプラトーンメンバーによって記憶されている第1のメンバーリスト内の先頭プラトーンメンバーのデバイス識別子に基づいて離脱要求メッセージを先頭プラトーンメンバーに送信する。
【0110】
ステップ302:先頭プラトーンメンバーは、離脱要求メッセージを受信し、応答メッセージを第1のプラトーンメンバーに送信する。
【0111】
第1のプラトーンメンバーは、応答メッセージを受信した後、プラトーンから離脱する。
【0112】
任意選択で、先頭プラトーンメンバーは、離脱要求メッセージを受信した後、記憶されているリストを更新し得る。リストは、第1のメンバーリスト、グローバル通信品質テーブル、第1の通信品質テーブル、および/または第2の通信品質テーブルなどを含み得る。
【0113】
一実施態様では、先頭プラトーンメンバーは、第1のプラトーンメンバーのデバイス識別子を第1のメンバーリストから削除し、第1のプラトーンメンバーのデバイス識別子を含むレコードをグローバル通信品質テーブルから削除し、第1のプラトーンメンバーのデバイス識別子を含むレコードを第1の通信品質テーブルから削除し、および/または第1のプラトーンメンバーのデバイス識別子を含むレコードを第2の通信品質テーブルから削除し得る。
【0114】
任意選択で、離脱要求メッセージを受信した後、先頭プラトーンメンバーはさらに、プラトーン内の別のプラトーンメンバーによって記憶されているリストを更新するように別のプラトーンメンバーに命令し、プラトーンの記憶されている第1のメンバーリストを更新するようにアプリケーションサーバに命令する必要がある。詳細な実施プロセスは以下の通りである。
【0115】
ステップ303:先頭プラトーンメンバーは、プラトーンに含まれる別のプラトーンメンバーに通知メッセージをブロードキャストし、車両のインターネットのアプリケーションサーバに第3のグループ更新メッセージを送信する。
【0116】
通知メッセージは、第1のプラトーンメンバーのデバイス識別子を含む。第3のグループ更新メッセージは、プラトーンのグループ識別子および第1のプラトーンメンバーのデバイス識別子を含むか、または第3のグループ更新メッセージは、プラトーンのグループ識別子および第1のメンバーリストを含む。この場合、第1のメンバーリストは、第1のプラトーンメンバーのデバイス識別子を含まない。
【0117】
先頭プラトーンメンバーと異なる、プラトーン内の他のプラトーンメンバーは、通知メッセージを受信し、以下の動作を実行し得る。
【0118】
ステップ304:別のプラトーンメンバーは、通知メッセージを受信し、通知メッセージに含まれる第1のプラトーンメンバーのデバイス識別子に基づいて、記憶されているリストを更新する。
【0119】
別のプラトーンメンバーによって記憶されているリストは、第1のメンバーリスト、グローバル通信品質テーブル、第1の通信品質テーブル、および/または第2の通信品質テーブルなどを含み得る。
【0120】
一実施態様では、別のプラトーンメンバーは、第1のプラトーンメンバーのデバイス識別子を第1のメンバーリストから削除し、第1のプラトーンメンバーのデバイス識別子を含むレコードをグローバル通信品質テーブルから削除し、第1のプラトーンメンバーのデバイス識別子を含むレコードを第1の通信品質テーブルから削除し、および/または第1のプラトーンメンバーのデバイス識別子を含むレコードを第2の通信品質テーブルから削除し得る。
【0121】
ステップ305:アプリケーションサーバは、第3のグループ更新メッセージを受信し、第3のグループ更新メッセージに基づいてプラトーンの第1のメンバーリストを更新する。
【0122】
具体的には、第3のグループ更新メッセージが、プラトーンのグループ識別子および第1のプラトーンメンバーのデバイス識別子を含む場合、アプリケーションサーバは、グループ識別子に対応する第1のメンバーリストから第1のプラトーンメンバーのデバイス識別子を削除する。第3のグループ更新メッセージが、プラトーンのグループ識別子および第1のメンバーリストを含む場合、アプリケーションサーバは、グループ識別子に対応する第1のメンバーリストを、第3のグループ更新メッセージに含まれる第1のメンバーリストに更新する。
【0123】
本出願の本実施形態では、第1のプラトーンメンバーがプラトーンから離脱した後、先頭プラトーンメンバーは、プラトーン内の別のプラトーンメンバーに通知メッセージを送信し、第3のグループ更新メッセージをアプリケーションサーバに送信し、これにより、プラトーン内の各プラトーンメンバーおよびアプリケーションサーバに対して、第1のメンバーリストの更新が行われ、プラトーン内の各プラトーンメンバーに対して、適時にプラトーンステータスの更新が行われる。
【0124】
図4を参照すると、本出願の一実施形態は、第1の通信品質テーブルを更新するための方法を提供する。本方法は、
図1-1から
図1-4に示されている実施形態のいずれか1つで提供されるネットワークアーキテクチャに適用され得る。本方法は、以下のステップを含む。
【0125】
ステップ401:第1のプラトーンメンバーは、第3のプラトーンメンバーによってブロードキャストされる参照信号を受信し、ここで、第1のプラトーンメンバーは、プラトーン内のいずれかのプラトーンメンバーであり、第3のプラトーンメンバーは、第1のプラトーンメンバーと異なる、プラトーン内の他のいずれかのプラトーンメンバーである。
【0126】
プラトーン内の各プラトーンメンバーは、参照信号を定期的にブロードキャストし得る。説明を簡単にするために、プラトーン内のいずれかのプラトーンメンバーは、第1のプラトーンメンバーと呼ばれる。第1のプラトーンメンバーは、他のいずれかのプラトーンメンバーによってブロードキャストされる参照信号を受信し得る。別のプラトーンメンバーによってブロードキャストされる参照信号を受信するときに、このステップは実行され得る。
【0127】
ステップ402:参照信号の信号品質が第1の予め設定された品質閾値未満である場合、第1のプラトーンメンバーは、第3のプラトーンメンバーのデバイス識別子を送信デバイス識別子として使用し、第1のプラトーンメンバーのデバイス識別子を受信デバイス識別子として使用し、それに対応して送信デバイス識別子および受信デバイス識別子を第1の通信品質テーブルに記憶する。
【0128】
プラトーン移動プロセスで、第3のプラトーンメンバーから第1のプラトーンメンバーへの通信リンクの信号品質は、障害物の妨害により悪くなり得る。その結果、第3のプラトーンメンバーによってブロードキャストされて、第1のプラトーンメンバーによって受信される参照信号の信号品質は、比較的悪くなり、第1の予め設定された品質閾値未満になる。それは、第1のプラトーンメンバーが、第3のプラトーンメンバーから第1のプラトーンメンバーへの通信リンクの信号品質が第1の予め設定された品質閾値未満であることを検出することを示す。
【0129】
任意選択で、第1のプラトーンメンバーが第2の通信品質テーブルをさらに記憶している場合、第1のプラトーンメンバーはさらに、第2の通信品質テーブルを更新する必要がある。更新プロセスは以下の通りであり得る。
【0130】
それに対応して送信デバイス識別子および受信デバイス識別子を第1の通信品質テーブルに記憶した後、第1のプラトーンメンバーはさらに、新しい第2の通信品質テーブルを取得するために第1の通信品質テーブル内のレコードをグローバル通信品質テーブルから削除し、記憶されている第2の通信品質テーブルを新しい第2の通信品質テーブルに更新し得るか、または第1のプラトーンメンバーは、記憶されている第2の通信品質テーブルから、送信デバイス識別子および受信デバイス識別子を含むレコードを直接削除する。
【0131】
ステップ403:第1のプラトーンメンバーは、第3の車両のインターネットメッセージをプラトーン内の別のプラトーンメンバーにブロードキャストし、ここで、第3の車両のインターネットメッセージは、送信デバイス識別子および受信デバイス識別子を含む。
【0132】
任意選択で、第3の車両のインターネットメッセージをブロードキャストする前に、第1のプラトーンメンバーは、イベントタイプ、送信デバイス識別子、および受信デバイス識別子を含む車両のインターネットメッセージを生成し得る。イベントタイプは、通信品質劣化タイプであり、通信品質劣化タイプは、車両のインターネットメッセージを第3の車両のインターネットメッセージとして識別するために使用される。
【0133】
プラトーン内の他のいずれかのプラトーンメンバーに関して、第3の車両のインターネットメッセージを受信した後、プラトーンメンバーは、以下の動作を実行する。
【0134】
ステップ404:別のプラトーンメンバーは、第3の車両のインターネットメッセージを受信し、それに対応して、第3の車両のインターネットメッセージに含まれる送信デバイス識別子および受信デバイス識別子を第1の通信品質テーブルに記憶する。
【0135】
任意選択で、別のプラトーンメンバーが第2の通信品質テーブルをさらに記憶している場合、別のプラトーンメンバーはさらに、第2の通信品質テーブルを更新する必要がある。更新プロセスは以下の通りであり得る。
【0136】
それに対応して送信デバイス識別子および受信デバイス識別子を第1の通信品質テーブルに記憶した後、別のプラトーンメンバーはさらに、新しい第2の通信品質テーブルを取得するために第1の通信品質テーブル内のレコードをグローバル通信品質テーブルから削除し、記憶されている第2の通信品質テーブルを新しい第2の通信品質テーブルに更新し得るか、または別のプラトーンメンバーは、記憶されている第2の通信品質テーブルから、送信デバイス識別子および受信デバイス識別子を含むレコードを直接削除する。
【0137】
第1のプラトーンメンバーから第3のプラトーンメンバーへの通信リンクの信号品質は、依然として比較的良好であり得る。言い換えれば、通信リンクの信号品質は、依然として第1の予め設定された品質閾値以上であり得る。このようにして、このステップでは、第3のプラトーンメンバーはまた、第1のプラトーンメンバーによってブロードキャストされた第3の車両のインターネットメッセージを受信し、次に、第1の通信品質テーブルを更新する。あるいは、第1のプラトーンメンバーから第3のプラトーンメンバーへの通信リンクの信号品質は比較的悪くなり得る。通信リンクの信号品質は、依然として第1の予め設定された品質閾値未満であり得る。しかしながら、このステップでは、第3のプラトーンメンバーは、第1のプラトーンメンバーによってブロードキャストされた第3の車両のインターネットメッセージを受信もし、第1の通信品質テーブルを更新もし得る。
【0138】
プラトーンが移動し続けると、第3のプラトーンメンバーから第1のプラトーンメンバーへの通信リンクの信号品質はより良くなり得る。言い換えれば、通信リンクの信号品質は、第2の予め設定された品質閾値以上であり、第2の予め設定された品質閾値は、第1の予め設定された品質閾値以上である。このようにして、第1のプラトーンメンバーは、以下の動作を実行し続け得る。
【0139】
ステップ405:第1のプラトーンメンバーは、第3のプラトーンメンバーによってブロードキャストされる参照信号を受信する。参照信号の信号品質が第2の予め設定された品質閾値以上である場合、第1のプラトーンメンバーは、第3のプラトーンメンバーのデバイス識別子を送信デバイス識別子として使用し、第1のプラトーンメンバーのデバイス識別子を受信デバイス識別子として使用し、送信デバイス識別子および受信デバイス識別子を含むレコードを第1の通信品質テーブルから削除する。
【0140】
参照信号の信号品質が第2の予め設定された品質閾値以上である場合、それは、第1のプラトーンメンバーが、第3のプラトーンメンバーから第1のプラトーンメンバーへの通信リンクの信号品質が第2の予め設定された品質閾値以上であることを検出することを示す。
【0141】
任意選択で、第1のプラトーンメンバーが第2の通信品質テーブルをさらに記憶している場合、第1のプラトーンメンバーはさらに、第2の通信品質テーブルを更新する必要がある。更新プロセスは以下の通りであり得る。
【0142】
送信デバイス識別子および受信デバイス識別子を含むレコードを第1の通信品質テーブルから削除した後、第1のプラトーンメンバーはさらに、新しい第2の通信品質テーブルを取得するために第1の通信品質テーブル内のレコードをグローバル通信品質テーブルから削除し、記憶されている第2の通信品質テーブルを新しい第2の通信品質テーブルに更新し得るか、または第1のプラトーンメンバーは、それに対応して、送信デバイス識別子および受信デバイス識別子を1つのレコードとして、記憶されている第2の通信品質テーブルに記憶する。
【0143】
ステップ406:第1のプラトーンメンバーは、第4の車両のインターネットメッセージをプラトーン内の別のプラトーンメンバーにブロードキャストし、ここで、第4の車両のインターネットメッセージは、送信デバイス識別子および受信デバイス識別子を含む。
【0144】
任意選択で、第4の車両のインターネットメッセージをブロードキャストする前に、第1のプラトーンメンバーは、イベントタイプ、送信デバイス識別子、および受信デバイス識別子を含む車両のインターネットメッセージを生成し得る。イベントタイプは、通信品質改善タイプであり、通信品質改善タイプは、車両のインターネットメッセージを第4の車両のインターネットメッセージとして識別するために使用される。
【0145】
プラトーン内の他のいずれかのプラトーンメンバーに関して、第4の車両のインターネットメッセージを受信した後、プラトーンメンバーは、以下の動作を実行する。
【0146】
ステップ407:別のプラトーンメンバーは、第4の車両のインターネットメッセージであって、第4の車両のインターネットメッセージは、送信デバイス識別子および受信デバイス識別子を含む、第4の車両のインターネットメッセージを受信し、送信デバイス識別子および受信デバイス識別子を含むレコードを第1の通信品質テーブルから削除する。
【0147】
任意選択で、別のプラトーンメンバーが第2の通信品質テーブルをさらに記憶している場合、別のプラトーンメンバーはさらに、第2の通信品質テーブルを更新する必要がある。更新プロセスは以下の通りであり得る。
【0148】
送信デバイス識別子および受信デバイス識別子を含むレコードを第1の通信品質テーブルから削除した後、別のプラトーンメンバーはさらに、新しい第2の通信品質テーブルを取得するために第1の通信品質テーブル内のレコードをグローバル通信品質テーブルから削除し、記憶されている第2の通信品質テーブルを新しい第2の通信品質テーブルに更新し得るか、または別のプラトーンメンバーは、それに対応して、送信デバイス識別子および受信デバイス識別子を1つのレコードとして、記憶されている第2の通信品質テーブルに記憶し得る。
【0149】
本出願の本実施形態では、第1のプラトーンメンバーが、第3のプラトーンメンバーから第1のプラトーンメンバーへの通信リンクの信号品質が第1の予め設定された品質閾値未満であることを検出したとき、言い換えれば、通信リンクがより悪くなったとき、第1のプラトーンメンバーは、第1のプラトーンメンバーによって記憶されている第1の通信品質テーブルおよび別のプラトーンメンバーによって記憶されている第1の通信品質テーブルを更新する。あるいは、第1のプラトーンメンバーが、第3のプラトーンメンバーから第1のプラトーンメンバーへの通信リンクの信号品質が第2の予め設定された品質閾値以上であることを検出したとき、言い換えれば、通信リンクがより良くなったとき、第1のプラトーンメンバーはまた、第1のプラトーンメンバーによって記憶されている第1の通信品質テーブルおよび別のプラトーンメンバーによって記憶されている第1の通信品質テーブルを更新する。したがって、通信品質イベントはプラトーンで共有される。
【0150】
図5を参照すると、本出願の一実施形態は、第2の通信品質テーブルを更新するための方法を提供する。本方法は、
図1-1から
図1-4に示されている実施形態のいずれか1つで提供されるネットワークアーキテクチャに適用され得る。本方法は、以下のステップを含む。
【0151】
ステップ501:第1のプラトーンメンバーは、第3のプラトーンメンバーによってブロードキャストされる参照信号を受信し、ここで、第1のプラトーンメンバーは、プラトーン内のいずれかのプラトーンメンバーであり、第3のプラトーンメンバーは、第1のプラトーンメンバーと異なる、プラトーン内の他のいずれかのプラトーンメンバーである。
【0152】
プラトーン内の各プラトーンメンバーは、参照信号を定期的にブロードキャストする。説明を簡単にするために、プラトーン内のいずれかのプラトーンメンバーは、第1のプラトーンメンバーと呼ばれる。第1のプラトーンメンバーは、別のいずれかのプラトーンメンバーによってブロードキャストされる参照信号を受信し得る。別のプラトーンメンバーによってブロードキャストされる参照信号を受信するときに、このステップは実行され得る。
【0153】
ステップ502:参照信号の信号品質が第2の予め設定された品質閾値以上である場合、第1のプラトーンメンバーは、第3のプラトーンメンバーのデバイス識別子を送信デバイス識別子として使用し、第1のプラトーンメンバーのデバイス識別子を受信デバイス識別子として使用し、それに対応して送信デバイス識別子および受信デバイス識別子を第2の通信品質テーブルに記憶する。
【0154】
任意選択で、それに対応して送信デバイス識別子および受信デバイス識別子を第2の通信品質テーブルに記憶する前に、第1のプラトーンメンバーは、第2の通信品質テーブルが、送信デバイス識別子および受信デバイス識別子を含むレコードを含むかどうかを判定し得る。第2の通信品質テーブルが、送信デバイス識別子および受信デバイス識別子を含むレコードを含まない場合、送信デバイス識別子および受信デバイス識別子は、それに対応して第2の通信品質テーブルに記憶されるか、または第2の通信品質テーブルが、送信デバイス識別子および受信デバイス識別子を含むレコードを含む場合、実行は終了され得る。
【0155】
任意選択で、第1のプラトーンメンバーが第1の通信品質テーブルをさらに記憶している場合、第1のプラトーンメンバーはさらに、第1の通信品質テーブルを更新する必要がある。更新プロセスは以下の通りであり得る。
【0156】
それに対応して送信デバイス識別子および受信デバイス識別子を第2の通信品質テーブルに記憶した後、第1のプラトーンメンバーはさらに、新しい第1の通信品質テーブルを取得するために第2の通信品質テーブル内のレコードをグローバル通信品質テーブルから削除し、記憶されている第1の通信品質テーブルを新しい第1の通信品質テーブルに更新し得るか、または第1のプラトーンメンバーは、第1の通信品質テーブルから、送信デバイス識別子および受信デバイス識別子を含むレコードを削除する。
【0157】
ステップ503:第1のプラトーンメンバーは、第4の車両のインターネットメッセージをプラトーン内の別のプラトーンメンバーにブロードキャストし、ここで、第4の車両のインターネットメッセージは、送信デバイス識別子および受信デバイス識別子を含む。
【0158】
任意選択で、第4の車両のインターネットメッセージをブロードキャストする前に、第1のプラトーンメンバーは、イベントタイプ、送信デバイス識別子、および受信デバイス識別子を含む車両のインターネットメッセージを生成し得る。イベントタイプは、通信品質改善タイプであり、通信品質改善タイプは、車両のインターネットメッセージを第4の車両のインターネットメッセージとして識別するために使用される。
【0159】
プラトーン内の他のいずれかのプラトーンメンバーに関して、第4の車両のインターネットメッセージを受信した後、プラトーンメンバーは、以下の動作を実行する。
【0160】
ステップ504:別のプラトーンメンバーは、第4の車両のインターネットメッセージを受信し、それに対応して、第4の車両のインターネットメッセージに含まれる送信デバイス識別子および受信デバイス識別子を第2の通信品質テーブルに記憶する。
【0161】
任意選択で、別のプラトーンメンバーが第1の通信品質テーブルをさらに記憶している場合、別のプラトーンメンバーはさらに、第2の通信品質テーブルを更新する必要がある。更新プロセスは以下の通りであり得る。
【0162】
それに対応して送信デバイス識別子および受信デバイス識別子を第2の通信品質テーブルに記憶した後、別のプラトーンメンバーはさらに、新しい第1の通信品質テーブルを取得するために第2の通信品質テーブル内のレコードをグローバル通信品質テーブルから削除し、記憶されている第1の通信品質テーブルを新しい第1の通信品質テーブルに更新し得るか、または第1のプラトーンメンバーは、第1の通信品質テーブルから、送信デバイス識別子および受信デバイス識別子を含むレコードを削除する。
【0163】
プラトーン移動プロセスで、第1のプラトーンメンバーは、第3のプラトーンメンバーから第1のプラトーンメンバーへの通信リンクの信号品質が第1の予め設定された品質閾値未満である、言い換えれば、第3のプラトーンメンバーによってブロードキャストされた受信された参照信号の信号品質が第1の予め設定された品質閾値未満であることを検出し得る。この場合、第1のプラトーンメンバーはまた、第2の通信品質テーブルを更新する必要があり、更新プロセスは以下の通りである。
【0164】
ステップ505:第1のプラトーンメンバーは、第3のプラトーンメンバーによってブロードキャストされる参照信号を受信する。参照信号の信号品質が第1の予め設定された品質閾値未満である場合、第1のプラトーンメンバーは、第3のプラトーンメンバーのデバイス識別子を送信デバイス識別子として使用し、第1のプラトーンメンバーのデバイス識別子を受信デバイス識別子として使用し、送信デバイス識別子および受信デバイス識別子を含むレコードを第2の通信品質テーブルから削除する。
【0165】
参照信号の信号品質が第2の予め設定された品質閾値未満である場合、それは、第1のプラトーンメンバーが、第1のプラトーンメンバーから第3のプラトーンメンバーへの通信リンクの信号品質が第2の予め設定された品質閾値未満であることを検出することを示す。
【0166】
任意選択で、第1のプラトーンメンバーが第1の通信品質テーブルをさらに記憶している場合、第1のプラトーンメンバーはさらに、第1の通信品質テーブルを更新する必要がある。更新プロセスは以下の通りであり得る。
【0167】
送信デバイス識別子および受信デバイス識別子を含むレコードを第2の通信品質テーブルから削除した後、第1のプラトーンメンバーはさらに、新しい第1の通信品質テーブルを取得するために第2の通信品質テーブル内のレコードをグローバル通信品質テーブルから削除し、記憶されている第1の通信品質テーブルを新しい第1の通信品質テーブルに更新し得るか、または第1のプラトーンメンバーは、それに対応して、送信デバイス識別子および受信デバイス識別子を1つのレコードとして、記憶されている第1の通信品質テーブルに記憶する。
【0168】
ステップ506:第1のプラトーンメンバーは、第3の車両のインターネットメッセージをプラトーン内の別のプラトーンメンバーにブロードキャストし、ここで、第3の車両のインターネットメッセージは、送信デバイス識別子および受信デバイス識別子を含む。
【0169】
任意選択で、第3の車両のインターネットメッセージをブロードキャストする前に、第1のプラトーンメンバーは、イベントタイプ、送信デバイス識別子、および受信デバイス識別子を含む車両のインターネットメッセージを生成し得る。イベントタイプは、通信品質劣化タイプであり、通信品質劣化タイプは、車両のインターネットメッセージを第3の車両のインターネットメッセージとして識別するために使用される。
【0170】
プラトーン内の他のいずれかのプラトーンメンバーに関して、第3の車両のインターネットメッセージを受信した後、プラトーンメンバーは、以下の動作を実行する。
【0171】
ステップ507:別のプラトーンメンバーは、第3の車両のインターネットメッセージであって、第3の車両のインターネットメッセージは、送信デバイス識別子および受信デバイス識別子を含む、第3の車両のインターネットメッセージを受信し、送信デバイス識別子および受信デバイス識別子を含むレコードを第2の通信品質テーブルから削除する。
【0172】
任意選択で、別のプラトーンメンバーが第1の通信品質テーブルをさらに記憶している場合、別のプラトーンメンバーはさらに、第1の通信品質テーブルを更新する必要がある。更新プロセスは以下の通りであり得る。
【0173】
送信デバイス識別子および受信デバイス識別子を含むレコードを第2の通信品質テーブルから削除した後、別のプラトーンメンバーはさらに、新しい第1の通信品質テーブルを取得するために第2の通信品質テーブル内のレコードをグローバル通信品質テーブルから削除し、記憶されている第1の通信品質テーブルを新しい第1の通信品質テーブルに更新し得るか、または別のプラトーンメンバーは、それに対応して、送信デバイス識別子および受信デバイス識別子を1つのレコードとして、記憶されている第1の通信品質テーブルに記憶し得る。
【0174】
本出願の本実施形態では、第3のプラトーンメンバーから第1のプラトーンメンバーへの通信リンクの信号品質が第2の予め設定された品質閾値以上であることを検出したとき、第1のプラトーンメンバーは、第1のプラトーンメンバーによって記憶されている第2の通信品質テーブルおよび別のプラトーンメンバーによって記憶されている第2の通信品質テーブルを更新し得る。したがって、通信品質イベントはプラトーンで共有される。
【0175】
図6を参照すると、本出願の一実施形態は、過負荷リストを更新するための方法を提供する。本方法は、
図1-1から
図1-4に示されている実施形態のいずれか1つで提供されるネットワークアーキテクチャに適用され得る。本方法は、以下のステップを含む。
【0176】
ステップ601:第1のプラトーンメンバーが、第1のプラトーンメンバーの負荷が第1の予め設定された負荷閾値を超えたことを検出したとき、第1のプラトーンメンバーは、第1のプラトーンメンバーによって記憶されている過負荷リストに第1のプラトーンメンバーのデバイス識別子を追加し、ここで、第1のプラトーンメンバーは、プラトーン内のいずれかのプラトーンメンバーである。
【0177】
ステップ602:第1のプラトーンメンバーは、第5の車両のインターネットメッセージをプラトーン内の別のプラトーンメンバーにブロードキャストし、ここで、第5の車両のインターネットメッセージは、第1のプラトーンメンバーのデバイス識別子を含む。
【0178】
任意選択で、第5の車両のインターネットメッセージをブロードキャストする前に、第1のプラトーンメンバーは、イベントタイプおよび第1のプラトーンメンバーのデバイス識別子を含む車両のインターネットメッセージを生成する。イベントタイプは、負荷増大タイプであり、負荷増大タイプは、車両のインターネットメッセージを第5の車両のインターネットメッセージとして識別するために使用される。
【0179】
プラトーン内の他のいずれかのプラトーンメンバーに関して、第5の車両のインターネットメッセージを受信した後、プラトーンメンバーは、以下の動作を実行する。
【0180】
ステップ603:別のプラトーンメンバーは、第5の車両のインターネットメッセージを受信し、第5の車両のインターネットメッセージ内の第1のプラトーンメンバーのデバイス識別子を、別のプラトーンメンバーによって記憶されている過負荷リストに追加する。
【0181】
第1のプラトーンメンバーが、第1のプラトーンメンバーの負荷が第1の予め設定された負荷閾値を超えたことを検出した後、第1のプラトーンメンバーの負荷は減少し得る。第1のプラトーンメンバーの負荷が第2の予め設定された負荷閾値未満に減少したとき、以下の動作が実行され得る。第1の予め設定された負荷閾値は、第2の予め設定された負荷閾値以上である。
【0182】
ステップ604:第1のプラトーンメンバーが、第1のプラトーンメンバーの負荷が第2の予め設定された負荷閾値未満であることを検出したとき、第1のプラトーンメンバーは、第1のプラトーンメンバーによって記憶されている過負荷リストから第1のプラトーンメンバーのデバイス識別子を削除する。
【0183】
ステップ605:第1のプラトーンメンバーは、第6の車両のインターネットメッセージをプラトーン内の別のプラトーンメンバーにブロードキャストし、ここで、第6の車両のインターネットメッセージは、第1のプラトーンメンバーのデバイス識別子を含む。
【0184】
任意選択で、第6の車両のインターネットメッセージをブロードキャストする前に、第1のプラトーンメンバーは、イベントタイプおよび第1のプラトーンメンバーのデバイス識別子を含む車両のインターネットメッセージを生成する。イベントタイプは、負荷減少タイプであり、負荷減少タイプは、車両のインターネットメッセージを第6の車両のインターネットメッセージとして識別するために使用される。
【0185】
プラトーン内の他のいずれかのプラトーンメンバーに関して、第6の車両のインターネットメッセージを受信した後、プラトーンメンバーは、以下の動作を実行する。
【0186】
ステップ606:別のプラトーンメンバーは、第6の車両のインターネットメッセージを受信し、第6の車両のインターネットメッセージに含まれる第1のプラトーンメンバーのデバイス識別子を、別のプラトーンメンバーによって記憶されている過負荷リストから削除する。
【0187】
本出願の本実施形態では、第1のプラトーンメンバーの負荷が第1の予め設定された負荷閾値を超えたことを検出したとき、または第1のプラトーンメンバーの負荷が第1の予め設定された負荷閾値まで減少したことを検出したとき、第1のプラトーンメンバーは、第1のプラトーンメンバーの過負荷リストを更新し、車両のインターネットメッセージを別のプラトーンメンバーに送信し、これにより、別のプラトーンメンバーも、過負荷リストを更新する。このようにして、ターゲット通信ノードが選択されるとき、負荷が過大なプラトーンメンバーが選択されることが防止され、転送が影響を受けることが防止される。
【0188】
図7-1を参照すると、本出願の一実施形態は、通信方法を提供する。本方法は、
図1-1から
図1-4に示されている実施形態のいずれか1つで提供されるネットワークアーキテクチャに適用され得る。説明を簡単にするために、プラトーン内のいずれかのプラトーンメンバーは、第1のプラトーンメンバーと呼ばれる。第1のプラトーンメンバーは、本方法によって、送信される必要がある送信データをプラトーン内の別のプラトーンメンバーに送信し得る。
図7-1を参照すると、本方法は、以下のステップを含む。
【0189】
ステップ701:第1のプラトーンメンバーは、少なくとも1つの第2のプラトーンメンバーを決定し、ここで、第1のプラトーンメンバーおよび少なくとも1つの第2のプラトーンメンバーは、同じプラトーンに属し、第1のプラトーンメンバーから各第2のプラトーンメンバーへの通信リンクの信号品質は、第1の予め設定された品質閾値未満である。
【0190】
第1のプラトーンメンバーから各第2のプラトーンメンバーへの通信リンクの信号品質は、障害物の妨害などの理由により悪くなり得る。その結果、第1のプラトーンメンバーから各第2のプラトーンメンバーへの通信リンクの信号品質は、第1の予め設定された品質閾値未満になる。結果として、第1のプラトーンメンバーがメッセージをブロードキャストした後、第2のプラトーンメンバーは、メッセージを受信し損ない得る。
【0191】
第1のプラトーンメンバーは、複数の方法で少なくとも1つの第2のプラトーンメンバーを決定し得る。このステップでは以下の2つの方法が示され、他の方法は1つずつ示されない。2つの方法はそれぞれ以下の通りである。
【0192】
方法1:第1のプラトーンメンバーのデバイス識別子が、送信デバイス識別子として決定され、少なくとも1つの対応する受信デバイス識別子が、送信デバイス識別子に基づいて第1の通信品質テーブルから取得され、少なくとも1つの受信デバイス識別子のそれぞれに対応するプラトーンメンバーが、第2のプラトーンメンバーとして決定される。
【0193】
第1の通信品質テーブル内の各レコードは、送信デバイス識別子および受信デバイス識別子を含み、送信デバイス識別子に対応するプラトーンメンバーから受信デバイス識別子に対応するプラトーンメンバーへの通信リンクの信号品質は、第1の予め設定された品質閾値未満である。第1のプラトーンメンバーは、
図4に示されている実施形態を通じて、第1のプラトーンメンバーによって記憶されている第1の通信品質テーブルを維持し得る。
【0194】
例えば、第1のプラトーンメンバーがプラトーンメンバーAであると仮定すると、第1のプラトーンメンバーのデバイス識別子は、IDAである。IDAは、送信デバイス識別子として使用される。対応するデバイス識別子IDBおよびIDCは、送信デバイス識別子IDAに基づいて、表2に示されている第1の通信品質テーブルから取得される。IDBに対応するプラトーンメンバーBおよびIDCに対応するプラトーンメンバーCが、第2のプラトーンメンバーとして決定される。
【0195】
方法2:第1のプラトーンメンバーのデバイス識別子が、送信デバイス識別子として決定され、少なくとも1つの対応する受信デバイス識別子が、送信デバイス識別子に基づいて第2の通信品質テーブルから取得され、第1のプラトーンメンバーのデバイス識別子および少なくとも1つの受信デバイス識別子が、第2のメンバーリストを取得するために第1のメンバーリストから削除される。第2のメンバーリスト内の各デバイス識別子に対応するプラトーンメンバーが、第2のプラトーンメンバーである。
【0196】
第1のメンバーリストは、プラトーン内の各プラトーンメンバーのデバイス識別子を含む。第2の通信品質テーブル内の各レコードは、送信デバイス識別子および受信デバイス識別子を含み、送信デバイス識別子に対応するプラトーンメンバーから受信デバイス識別子に対応するプラトーンメンバーへの通信リンクの信号品質は、第1の予め設定された品質閾値以上である。第1のプラトーンメンバーは、
図5に示されている実施形態を通じて、第1のプラトーンメンバーによって記憶されている
第2の通信品質テーブルを維持し得る。
【0197】
例えば、第1のメンバーリストは、プラトーンメンバーAのデバイス識別子IDA、プラトーンメンバーBのデバイス識別子IDB、プラトーンメンバーCのデバイス識別子IDC、プラトーンメンバーDのデバイス識別子IDD、およびプラトーンメンバーEのデバイス識別子IDEを含む。第1のプラトーンメンバーがプラトーンメンバーAであると仮定すると、第1のプラトーンメンバーのデバイス識別子は、IDAである。IDAは、送信デバイス識別子として使用される。対応するデバイス識別子IDDおよびIDEは、送信デバイス識別子IDAに基づいて、表3に示されている第2の通信品質テーブルから取得される。第1のプラトーンメンバーのデバイス識別子IDAならびに取得されたIDDおよびIDEは、デバイス識別子IDBおよびIDCを含む第2のメンバーリストを取得するために第1のメンバーリストから削除される。IDBに対応するプラトーンメンバーBおよびIDCに対応するプラトーンメンバーCが、第2のプラトーンメンバーとして決定される。
【0198】
ステップ702:第1のプラトーンメンバーは、ターゲット通信ノードを決定し、ここで、ターゲット通信ノードから各第2のプラトーンメンバーへの通信リンクの信号品質は、第1の予め設定された品質閾値以上である。
【0199】
ターゲット通信ノードは、プラトーン内の少なくとも1つのプラトーンメンバーであり得るか、またはターゲット通信ノードは、車両のインターネットのアプリケーションサーバであり得る。
【0200】
ターゲット通信ノードがプラトーンメンバーである場合、ターゲット通信ノードは、以下の制約、すなわち、第1のプラトーンメンバーからターゲット通信ノードへの通信リンクの信号品質が第1の予め設定された品質閾値以上であり、ターゲット通信ノードから各第2のプラトーンメンバーへの通信リンクの信号品質が第1の予め設定された品質閾値以上である、を満たす。したがって、第1のプラトーンメンバーがターゲット通信ノードにデータを送信した後、データは、ターゲット通信ノードによって正常に受信され得る。ターゲット通信ノードが各第2のプラトーンメンバーにデータを送信した後、データは、各第2のプラトーンメンバーによって正常に受信され得る。
【0201】
ターゲット通信ノードがアプリケーションサーバである場合、プラトーン内の各プラトーンメンバーは、Uu通信方式でアプリケーションサーバと通信し得るため、第1のプラトーンメンバーとアプリケーションサーバとの間の通信リンクは比較的信頼性が高く、各第2のプラトーンメンバーとアプリケーションサーバとの間の通信リンクも比較的信頼性が高い。したがって、第1のプラトーンメンバーがアプリケーションサーバにデータを送信した後、データは、アプリケーションサーバによって正常に受信され得る。アプリケーションサーバが各第2のプラトーンメンバーにデータを送信した後、データは、各第2のプラトーンメンバーによって正常に受信され得る。
【0202】
このステップでは、第1のプラトーンメンバーは、ターゲット通信ノードとして機能する、前述の制約を満たす少なくとも1つのプラトーンメンバーを最初に発見する。プラトーンが、前述の制約を満たすプラトーンメンバーを含まない場合、車両のインターネットのアプリケーションサーバが、ターゲット通信ノードとして選択され得る。あるいは、第1のプラトーンメンバーは、ターゲット通信ノードとしてアプリケーションサーバを直接選択する。
【0203】
任意選択で、第1のプラトーンメンバーが、ターゲット通信ノードとして機能する、前述の制約を満たす少なくとも1つのプラトーンメンバーを発見する複数の方法があり得る。このステップでは以下の2つの方法が示され、他の方法は1つずつ示されない。2つの方法はそれぞれ以下の通りである。
【0204】
方法1:各第2のプラトーンメンバーのデバイス識別子が、受信デバイス識別子として使用され、少なくとも1つの対応する送信デバイス識別子が、受信デバイス識別子に基づいて第1の通信品質テーブルから取得される。少なくとも1つの送信デバイス識別子および各第2のプラトーンメンバーのデバイス識別子は、第3のメンバーリストを取得するために第1のメンバーリストから削除される。第3のメンバーリスト内のデバイス識別子に対応するプラトーンメンバーから、ターゲット通信ノードとして機能する1つ以上のプラトーンメンバーが選択される。
【0205】
例えば、第1のメンバーリストは、デバイス識別子IDA、IDB、IDC、IDD、およびIDEを含む。第2のプラトーンメンバーのデバイス識別子IDBおよびIDCは、受信デバイス識別子として使用される。対応する送信デバイス識別子IDAは、受信デバイス識別子IDBに基づいて、表2に示されている第1の通信品質テーブルから取得され、対応する送信デバイス識別子IDAは、受信デバイス識別子IDCに基づいて、表2に示されている第1の通信品質テーブルから取得される。取得されたデバイス識別子IDAならびに第2のプラトーンメンバーのデバイス識別子IDBおよびIDCは、デバイス識別子IDDおよびIDEを含む第3のメンバーリストを取得するために第1のメンバーリストから削除される。ターゲット通信ノードとして機能する、IDDに対応するプラトーンメンバーDおよびIDEに対応するプラトーンメンバーEの1つまたは2つが、第3のメンバーリストから選択される。
【0206】
方法2:第1のプラトーンメンバーのデバイス識別子が、送信デバイス識別子として使用され、少なくとも1つの対応する受信デバイス識別子が、送信デバイス識別子に基づいて第2の通信品質テーブルから取得される。各第2のプラトーンメンバーのデバイス識別子は、受信デバイス識別子として使用され、少なくとも1つの対応する送信デバイス識別子は、受信デバイス識別子に基づいて第2の通信品質テーブルから取得される。第3のメンバーリストを取得するために、受信メンバーリストと送信メンバーリストの共通集合が計算される。受信メンバーリストは、少なくとも1つの受信デバイス識別子を含み、送信メンバーリストは、少なくとも1つの送信デバイス識別子を含む。第3のメンバーリスト内のデバイス識別子に対応するプラトーンメンバーから、ターゲット通信ノードとして機能する1つ以上のプラトーンメンバーが選択される。
【0207】
例えば、第1のプラトーンメンバーのデバイス識別子IDAは、送信デバイス識別子として使用され、送信デバイス識別子IDAに基づいて表3に示されている第2の通信品質テーブルから取得される対応する受信デバイス識別子は、それぞれIDDおよびIDEである。したがって、取得される受信メンバーリストは、受信デバイス識別子IDDおよびIDEを含む。第2のプラトーンメンバーのデバイス識別子IDBおよびIDCは、受信デバイス識別子として使用され、受信デバイス識別子IDBに基づいて表3に示されている第2の通信品質テーブルから取得される対応する送信デバイス識別子は、それぞれIDC、IDD、およびIDEであり、受信デバイス識別子IDCに基づいて表3に示されている第2の通信品質テーブルから取得される対応する送信デバイス識別子は、それぞれIDB、IDD、およびIDEである。したがって、取得される送信メンバーリストは、デバイス識別子IDB、IDC、IDD、およびIDEを含む。IDDおよびIDEを含む第3のメンバーリストを取得するために、受信メンバーリストと送信メンバーリストの共通集合が計算される。ターゲット通信ノードとして機能する、IDDに対応するプラトーンメンバーDおよびIDEに対応するプラトーンメンバーEの1つまたは2つが、第3のメンバーリストから選択される。
【0208】
任意選択で、第3のメンバーリスト内のデバイス識別子に対応する1つ以上のプラトーンメンバーを1つ以上のターゲット通信ノードとして選択する動作は以下の通りであり得る。
【0209】
第3のメンバーリスト内のデバイス識別子に対応するプラトーンメンバーが決定され得る。決定されたプラトーンメンバーの優先順位が設定される。決定されたプラトーンメンバーから、優先順位が最も高い1つ以上のプラトーンメンバーが、ターゲット通信ノードとして選択される。
【0210】
プラトーンメンバーの優先順位が設定されるときに、プラトーンメンバーがプラトーンの先頭プラトーンメンバーを含む場合、先頭プラトーンメンバーの優先順位は、別のプラトーンメンバーの優先順位より低く設定され得る。プラトーンメンバーが、負荷が第1の予め設定された負荷閾値を超えるプラトーンメンバーを含む場合、このプラトーンメンバーの優先順位は、別のプラトーンメンバーの優先順位より低く設定される。プラトーンメンバーが、負荷が第1の予め設定された負荷閾値を超えるプラトーンメンバーと先頭プラトーンメンバーの両方を含む場合、このプラトーンメンバーの優先順位および先頭プラトーンメンバーの優先順位はそれぞれ、別のプラトーンメンバーの優先順位より低く設定され、このプラトーンメンバーの優先順位は、先頭プラトーンメンバーの優先順位と比べて高く、等しく、または低く設定され得る。
【0211】
このステップでは、第3のメンバーリスト内のデバイス識別子に対応するプラトーンメンバーが、負荷が第1の予め設定された負荷閾値を超えるプラトーンメンバーおよび/または先頭プラトーンメンバーのみを含む場合、このプラトーンメンバーおよび/または先頭プラトーンメンバーが、ターゲット通信ノードとして選択され得る。
【0212】
第3のメンバーリスト内のデバイス識別子に対応するプラトーンメンバーが少なくとも1つのプラトーンメンバーを含み、少なくとも1つのプラトーンメンバーから各第2のプラトーンメンバーへの通信リンクの信号品質が、第1の予め設定された品質閾値以上である場合、少なくとも1つのプラトーンメンバーからターゲット通信ノードとして1つのプラトーンメンバーが選択され得る。選択時、ターゲット通信ノードは、代わりの選択方法で少なくとも1つのプラトーンメンバーから選択されてもよい。以下では、代わりの選択方法を説明するために例を使用する。少なくとも1つのプラトーンメンバーがプラトーンメンバーDおよびEを含むと仮定し、第1のプラトーンメンバーが前回はプラトーンメンバーDをターゲット通信ノードとして選択したと仮定すると、第1のプラトーンメンバーは、今回はプラトーンメンバーEをターゲット通信ノードとして選択し、次回はプラトーンメンバーDをターゲット通信ノードとして選択し得る。
【0213】
第3のメンバーリスト内のデバイス識別子に対応するプラトーンメンバーがプラトーンメンバーを含まず、プラトーンメンバーから各第2のプラトーンメンバーへの通信リンクの信号品質が、第1の予め設定された品質閾値以上である場合、複数のプラトーンメンバーが、ターゲット通信ノードとして選択され得る。このようにして、第1のプラトーンメンバーが、複数のターゲット通信ノードを介して、第1のプラトーンメンバーによって送信されたデータを転送した後、データは、各第2のプラトーンメンバーによって連続的に受信され得る。例えば、第2のプラトーンメンバーは、プラトーンメンバーBおよびCであり、第3のメンバーリスト内のデバイス識別子に対応するプラトーンメンバーは、プラトーンメンバーDおよびEである。プラトーンメンバーDからプラトーンメンバーBへの通信リンクの信号品質は、第1の予め設定された品質閾値以上であるが、プラトーンメンバーDからプラトーンメンバーCへの通信リンクの信号品質は、第1の予め設定された品質閾値未満であると仮定される。加えて、プラトーンメンバーEからプラトーンメンバーCへの通信リンクの信号品質は、第1の予め設定された品質閾値以上であるが、プラトーンメンバーEからプラトーンメンバーBへの通信リンクの信号品質は、第1の予め設定された品質閾値未満であると仮定される。この場合、プラトーンメンバーDおよびEが、ターゲット通信ノードとして選択され得る。第1のプラトーンメンバーが、ターゲット通信ノードDおよびEを介して、第1のプラトーンメンバーによって送信されたデータを転送した後、データは、第2のプラトーンメンバーBおよびCによって正常に受信され得る。
【0214】
任意選択で、ターゲット通信ノードが第3のメンバーリストから選択される前に、負荷が第1の予め設定された負荷閾値を超えるプラトーンメンバーのデバイス識別子および/またはプラトーンの先頭プラトーンメンバーのデバイス識別子が、第3のメンバーリストから削除から削除され得、次に、ターゲット通信ノードが、第3のメンバーリスト内のデバイス識別子に対応するプラトーンメンバーから選択される。
【0215】
任意選択で、第3のメンバーリストが空である場合、それは、プラトーンが前述の制約を満たすプラトーンメンバーを含まないことを示すか、またはそれは、プラトーン内で前述の制約を満たすプラトーンメンバーが、負荷が第1の予め設定された負荷閾値を超えるプラトーンメンバーおよび/もしくはプラトーンの先頭プラトーンメンバーであり、第3のメンバーリストから削除されることを示す。
【0216】
任意選択で、このステップでは、第3のメンバーリストが空である場合、車両のインターネットのアプリケーションサーバが、ターゲット通信ノードとして決定され得る。
【0217】
ステップ703:第1のプラトーンメンバーは、ターゲット通信ノードを介して送信データを各第2のプラトーンメンバーに送信する。
【0218】
ターゲット通信ノードは、プラトーン内の1つ以上のプラトーンメンバーであり得るか、または車両のインターネットのアプリケーションサーバであり得る。
【0219】
ターゲット通信ノードがプラトーン内の1つ以上のプラトーンメンバーである場合、第1のプラトーンメンバーは、以下の2つの方法でターゲット通信ノードを介して送信データを各第2のプラトーンメンバーに送信し得る。2つの方法はそれぞれ以下の通りである。
【0220】
方法1:第1のプラトーンメンバーは、送信データをブロードキャストし、ターゲット通信ノードは、送信データを受信し、さらに送信データをブロードキャストし、これにより、各第2のプラトーンメンバーは、送信データを受信する。任意選択で、
図7-2を参照すると、以下のステップ31aから31cが一実施態様に含まれ得る。
【0221】
31a:第1のプラトーンメンバーは、プラトーンに含まれるプラトーンメンバーに第1の車両のインターネットメッセージをブロードキャストし、ここで、第1の車両のインターネットメッセージは、ターゲット通信ノードのデバイス識別子および送信データを含む。
【0222】
第1のプラトーンメンバーが第1の車両のインターネットメッセージをブロードキャストした後、プラトーン内のプラトーンメンバーは、第1の車両のインターネットメッセージを受信し、第1の車両のインターネットメッセージに含まれるターゲット通信ノードのデバイス識別子がプラトーンメンバーのデバイス識別子と同じであるかどうかを判定し得る。ターゲット通信ノードのデバイス識別子がプラトーンメンバーのデバイス識別子と異なる場合、それは、プラトーンメンバーがターゲット通信ノードではなく、プラトーンメンバーが送信データを処理することを示す。ターゲット通信ノードのデバイス識別子がプラトーンメンバーのデバイス識別子と同じである場合、それは、プラトーンメンバーがターゲット通信ノードであり、プラトーンメンバーが、送信データを処理することに加えて以下の動作をさらに実行することを示す。
【0223】
31b:プラトーンメンバーのデバイス識別子が、第1の車両のインターネットメッセージに含まれるターゲット通信ノードのデバイス識別子と同じであると判定した場合、プラトーンメンバーは、プラトーンに含まれるプラトーンメンバーに第2の車両のインターネットメッセージをブロードキャストし、ここで、第2の車両のインターネットメッセージは、送信データを含む。
【0224】
ターゲット通信ノードから第2のプラトーンメンバーへの通信リンクの信号品質は、第1の予め設定された品質閾値以上であるため、ターゲット通信ノードによってブロードキャストされる第2の車両のインターネットメッセージは、第2のプラトーンメンバーによって正常に受信され得、これにより、第1のプラトーンメンバーは、ターゲット通信ノードを介して送信データを第2のプラトーンメンバーに送信する。したがって、トラフィックアクシデントが回避される。
【0225】
ターゲット通信ノードが第2の車両のインターネットメッセージをブロードキャストした後、第1のプラトーンメンバーは、第2の車両のインターネットメッセージを受信し、第2の車両のインターネットメッセージに含まれる送信データが第1のプラトーンメンバーによって送信されたデータであると判定し得る。この場合、第1のプラトーンメンバーは、第2の車両のインターネットメッセージを破棄する。プラトーン内の別のプラトーンメンバーは、第2の車両のインターネットメッセージを受信し、第2の車両のインターネットメッセージに含まれる送信データが受信されていたかどうかを判定する。送信データが受信されていた場合、別のプラトーンメンバーは、第2の車両のインターネットメッセージを破棄する。
【0226】
任意選択で、送信データは、データ識別子を含む。第2の車両のインターネットメッセージを受信した後、第1のプラトーンメンバーは、第2の車両のインターネットメッセージに含まれる送信データのデータ識別子によって、送信データが第1のプラトーンメンバーによって送信されたデータであるかどうかを判定し得る。
【0227】
加えて、第2の車両のインターネットメッセージを受信した後、別のプラトーンメンバーは、第2の車両のインターネットメッセージに含まれる送信データのデータ識別子によって、送信データが受信されていたかどうかを判定し得る。
【0228】
ステップ31c:第2のプラトーンメンバーは、ターゲット通信ノードによってブロードキャストされた第2の車両のインターネットメッセージを受信する。
【0229】
複数のターゲット通信ノードがあり得る。各第2のプラトーンメンバーに関して、第2のプラトーンメンバーは、複数のターゲット通信ノードによってブロードキャストされた第2の車両のインターネットメッセージを受信し得る。したがって、特定のターゲット通信ノードによって送信された第2の車両のインターネットメッセージを受信したとき、第2のプラトーンメンバーは、第2の車両のインターネットメッセージに含まれる送信データが受信されていたかどうかを判定する。送信データが受信されていなかった場合、第2のプラトーンメンバーは、第2の車両のインターネットメッセージに含まれる送信データを処理するか、または送信データが受信されていた場合、第2のプラトーンメンバーは、第2の車両のインターネットメッセージを破棄する。
【0230】
方法2:第1のプラトーンメンバーは、送信データおよび各第2のプラトーンメンバーのデバイス識別子をブロードキャストし、ターゲット通信ノードは、送信データを受信し、各第2のプラトーンメンバーのデバイス識別子に基づいて送信データを各第2のプラトーンメンバーに送信し、これにより、各第2のプラトーンメンバーは、送信データを受信する。任意選択で、
図7-3を参照すると、以下のステップ32aから32cが一実施態様に含まれ得る。
【0231】
32a:第1のプラトーンメンバーは、プラトーンに含まれるプラトーンメンバーに第1の車両のインターネットメッセージをブロードキャストし、ここで、第1の車両のインターネットメッセージは、ターゲット通信ノードのデバイス識別子、各第2のプラトーンメンバーのデバイス識別子、および送信データを含む。
【0232】
第1のプラトーンメンバーが第1の車両のインターネットメッセージをブロードキャストした後、プラトーン内のプラトーンメンバーは、第1の車両のインターネットメッセージを受信し、第1の車両のインターネットメッセージに含まれるターゲット通信ノードのデバイス識別子がプラトーンメンバーのデバイス識別子と同じであるかどうかを判定し得る。ターゲット通信ノードのデバイス識別子がプラトーンメンバーのデバイス識別子と異なる場合、それは、プラトーンメンバーがターゲット通信ノードではなく、プラトーンメンバーが送信データを処理することを示す。ターゲット通信ノードのデバイス識別子がプラトーンメンバーのデバイス識別子と同じである場合、それは、プラトーンメンバーがターゲット通信ノードであり、プラトーンメンバーが、送信データを処理することに加えて以下の動作をさらに実行することを示す。
【0233】
32b:プラトーンメンバーのデバイス識別子が、第1の車両のインターネットメッセージに含まれるターゲット通信ノードのデバイス識別子と同じであると判定した場合、ターゲット通信ノードは、第1の車両のインターネットメッセージに含まれる各第2のプラトーンメンバーのデバイス識別子に基づいて送信データを各第2のプラトーンメンバーに送信する。
【0234】
ターゲット通信ノードから第2のプラトーンメンバーへの通信リンクの信号品質は、第1の予め設定された品質閾値以上であるため、ターゲット通信ノードは、送信データを第2のプラトーンメンバーに正常に送信し得、これにより、第1のプラトーンメンバーは、ターゲット通信ノードを介して送信データを第2のプラトーンメンバーに送信する。したがって、トラフィックアクシデントが回避される。
【0235】
このステップでは、ターゲット通信ノードは、第2のプラトーンメンバーのデバイス識別子に基づいて送信データを第2のプラトーンメンバーに送信する。ブロードキャスト方式と比較して、これは、送信データが、第2のプラトーンメンバーと異なるプラトーン内の別のプラトーンメンバーに送信されることを防止し得る。
【0236】
ステップ32c:第2のプラトーンメンバーは、ターゲット通信ノードによって送信された送信データを受信する。
【0237】
複数のターゲット通信ノードがあり得る。各第2のプラトーンメンバーに関して、第2のプラトーンメンバーは、複数のターゲット通信ノードによって送信された送信データを受信し得る。したがって、特定のターゲット通信ノードによって送信された送信データを受信したとき、第2のプラトーンメンバーは、送信データが受信されていたかどうかを判定する。送信データが受信されていなかった場合、第2のプラトーンメンバーは、送信データを処理するか、または送信データが受信されていた場合、第2のプラトーンメンバーは、送信データを破棄する。
【0238】
送信データは、データ識別子を含む。したがって、特定のターゲット通信ノードによって送信された送信データを受信したとき、第2のプラトーンメンバーは、送信データに含まれるデータ識別子に基づいて、送信データが受信されていたかどうかを判定する。
【0239】
ターゲット通信ノードが車両のインターネットのアプリケーションサーバである場合、第1のプラトーンメンバーは、転送メッセージをアプリケーションサーバに送信する。転送メッセージは、送信データと、少なくとも1つの第2のプラトーンメンバーを識別するために使用される識別情報とを含む。次に、アプリケーションサーバは、送信データを各第2のプラトーンメンバーに送信する。
図7-4を参照すると、以下のステップ33aから33cが一実施態様に含まれ得る。
【0240】
33a:第1のプラトーンメンバーは、転送メッセージをアプリケーションサーバに送信し、ここで、転送メッセージは、送信データと、少なくとも1つの第2のプラトーンメンバーを識別するために使用される識別情報とを含む。
【0241】
第1のプラトーンメンバーと異なるプラトーン内の他のプラトーンメンバーがすべて第2のプラトーンメンバーである場合、識別情報は、プラトーンのグループ識別子であるか、または第1のプラトーンメンバーと異なるプラトーン内の他のすべてのプラトーンメンバーが第2のプラトーンメンバーでない場合、識別情報は、各第2のプラトーンメンバーのデバイス識別子である。
【0242】
33b:アプリケーションサーバは、転送メッセージを受信し、転送メッセージに含まれる識別情報に基づいて送信データを各第2のプラトーンメンバーに送信する。
【0243】
具体的には、アプリケーションサーバは、転送メッセージを受信する。転送メッセージは、送信データおよび識別情報を含む。識別情報がプラトーンのグループ識別子である場合、対応する第1のメンバーリストが、グループ識別子に基づいて取得され、送信データは、第1のメンバーリストに含まれる各プラトーンメンバーのデバイス識別子に基づいて各プラトーンメンバーにブロードキャストされる。識別情報が各第2のプラトーンメンバーのデバイス識別子である場合、送信データは、各第2のプラトーンメンバーのデバイス識別子に基づいて各第2のプラトーンメンバーに送信される。
【0244】
識別情報がプラトーンのグループ識別子である場合、それは、第2のプラトーンメンバーが、第1のプラトーンメンバーと異なるプラトーン内の別のプラトーンメンバーであり、アプリケーションサーバは、第1のメンバーリスト内の各プラトーンメンバーに送信データをブロードキャストし得るか、または第1のプラトーンメンバーと異なる第1のメンバーリスト内の他のプラトーンメンバーに送信データをブロードキャストし得ることを示す。
【0245】
33c:第2のプラトーンメンバーは、アプリケーションサーバによって送信された送信データを受信する。
【0246】
本出願の本実施形態では、第1のプラトーンメンバーは、少なくとも1つの第2のプラトーンメンバーを決定する。第1のプラトーンメンバーから各第2のプラトーンメンバーへの通信リンクの信号品質は、第1の予め設定された品質閾値未満である。言い換えれば、第1のプラトーンメンバーと各第2のプラトーンメンバーとの間の通信は妨害されている。第1のプラトーンメンバーは、ターゲット通信ノードを決定する。ターゲット通信ノードから各第2のプラトーンメンバーへの通信リンクの信号品質は、第1の予め設定された品質閾値以上であり、これにより、ターゲット通信ノードによって各第2のプラトーンメンバーに送信されるデータは、各第2のプラトーンメンバーによって正常に受信され得る。したがって、第1のプラトーンメンバーは、ターゲット通信ノードを介して送信データを各第2のプラトーンメンバーに正常に送信し得る。これはトラフィックアクシデントを回避する。
【0247】
前述の実施形態で説明された通信方法は、プラトーンメンバーによって実行され得るし、またはプラトーンメンバー上の車載端末もしくは車載装置によって実行され得るし、またはプラトーンメンバーにインストールされた、車両のインターネットのアプリケーションによって実行され得ることに留意されたい。これは本出願では限定されない。
【0248】
上記は、主に、システムアーキテクチャおよび方法手順の観点から、本発明の実施形態で提供される解決策を説明している。当業者は、本明細書に開示されている実施形態を参照して説明された方法ステップが、本発明ではハードウェアまたはハードウェアとコンピュータソフトウェアの組合せによって実施され得ることを容易に認識するはずである。機能がハードウェアとコンピュータソフトウェアによって動かされるハードウェアとのどちらによって実行されるかは、技術的解決策の特定の用途および設計上の制約に依存する。当業者は、特定の用途ごとに、説明された機能を実施するために異なる方法を使用し得るが、その実施は本発明の範囲を超えると考えられるべきではない。
【0249】
図8を参照すると、本出願の一実施形態は、通信装置800を提供する。装置800は、
図1-1から
図1-4、
図2から
図6、および
図7-1から
図7-4に示されている実施形態のいずれか1つにおいて第1のプラトーンメンバーの機能を実施するように構成され得る。装置800は、第1のプラトーンメンバーであり得るし、または第1のプラトーンメンバー上の車載装置であり得る。装置800(または装置800が配置された第1のプラトーンメンバー)および少なくとも1つの第2のプラトーンメンバーは、同じプラトーンに属する。装置800は、
少なくとも1つの第2のプラトーンメンバーを決定し、装置800から各第2のプラトーンメンバーへの通信リンクの信号品質は、第1の予め設定された品質閾値未満であり、ターゲット通信ノードを決定し、ターゲット通信ノードから各第2のプラトーンメンバーへの通信リンクの信号品質は、第1の予め設定された品質閾値以上である、ように構成された処理モジュール801と、
ターゲット通信ノードを介して送信データを各第2のプラトーンメンバーに送信するように構成された送信モジュール802と
を含む。
【0250】
任意選択で、処理モジュール801は、
装置800のデバイス識別子を送信デバイス識別子として決定し、送信デバイス識別子に基づいて第1の通信品質テーブルから少なくとも1つの対応する受信デバイス識別子を取得し、第1の通信品質テーブル内の各レコードに記憶されている送信デバイス識別子に対応するプラトーンメンバーから、該レコードに記憶されている受信デバイス識別子に対応するプラトーンメンバーへの通信リンクの信号品質は、第1の予め設定された品質閾値未満であり、
少なくとも1つの受信デバイス識別子のそれぞれに対応するプラトーンメンバーを第2のプラトーンメンバーとして決定する
ように構成される。
【0251】
任意選択で、処理モジュール801は、
装置800のデバイス識別子を送信デバイス識別子として決定し、送信デバイス識別子に基づいて第2の通信品質テーブルから少なくとも1つの対応する受信デバイス識別子を取得し、第2の通信品質テーブル内の各レコードに記憶されている送信デバイス識別子に対応するプラトーンメンバーから、レコードに記憶されている受信デバイス識別子に対応するプラトーンメンバーへの通信リンクの信号品質は、第1の予め設定された品質閾値以上であり、
第2のメンバーリストを取得するために装置800のデバイス識別子および少なくとも1つの受信デバイス識別子を第1のメンバーリストから削除し、第2のメンバーリスト内の各デバイス識別子に対応するプラトーンメンバーは、第2のプラトーンメンバーであり、第1のメンバーリストは、プラトーン内の各プラトーンメンバーのデバイス識別子を含む、
ように構成される。
【0252】
任意選択で、処理モジュール801は、
第2のプラトーンメンバーのそれぞれのデバイス識別子を受信デバイス識別子として使用し、受信デバイス識別子に基づいて第1の通信品質テーブルから少なくとも1つの対応する送信デバイス識別子を取得し、第1の通信品質テーブル内のレコードのそれぞれに記憶されている送信デバイス識別子に対応するプラトーンメンバーから、レコードに記憶されている受信デバイス識別子に対応するプラトーンメンバーへの通信リンクの信号品質は、第1の予め設定された品質閾値未満であり、
第3のメンバーリストを取得するために少なくとも1つの送信デバイス識別子および第2のプラトーンメンバーのそれぞれのデバイス識別子を第1のメンバーリストから削除し、第1のメンバーリストは、プラトーン内のプラトーンメンバーのそれぞれのデバイス識別子を含み、
第3のメンバーリスト内のデバイス識別子に対応する1つ以上のプラトーンメンバーを1つ以上のターゲット通信ノードとして選択する
ように構成される。
【0253】
任意選択で、処理モジュール801は、
装置800のデバイス識別子を送信デバイス識別子として使用し、送信デバイス識別子に基づいて第2の通信品質テーブルから少なくとも1つの対応する受信デバイス識別子を取得し、第2の通信品質テーブル内のレコードのそれぞれに記憶されている送信デバイス識別子に対応するプラトーンメンバーから、レコードに記憶されている受信デバイス識別子に対応するプラトーンメンバーへの通信リンクの信号品質は、第1の予め設定された品質閾値以上であり、
第2のプラトーンメンバーのそれぞれのデバイス識別子を受信デバイス識別子として使用し、受信デバイス識別子に基づいて第2の通信品質テーブルから少なくとも1つの対応する送信デバイス識別子を取得し、
第3のメンバーリストを取得するために受信メンバーリストと送信メンバーリストの共通集合を計算し、受信メンバーリストは、少なくとも1つの受信デバイス識別子を含み、送信メンバーリストは、少なくとも1つの送信デバイス識別子を含み、
第3のメンバーリスト内のデバイス識別子に対応するプラトーンメンバーの1つをターゲット通信ノードとして選択する
ように構成される。
【0254】
任意選択で、処理モジュール801は、第3のメンバーリストから、負荷が第1の予め設定された負荷閾値を超えるプラトーンメンバーのデバイス識別子および/またはプラトーンの先頭に位置するプラトーンメンバーのデバイス識別子を第3のリストから削除するようにさらに構成される。
【0255】
任意選択で、処理モジュール801は、第3のメンバーリストが空である場合、車両のインターネットのアプリケーションサーバをターゲット通信ノードとして決定するようにさらに構成される。
【0256】
任意選択で、送信モジュール802は、
ターゲット通信ノードがプラトーン内のプラトーンメンバーである場合に、プラトーンに含まれるすべてのプラトーンメンバーに第1の車両のインターネットメッセージをブロードキャストし、第1の車両のインターネットメッセージは、送信データおよびターゲット通信ノードのデバイス識別を含み、第1の車両のインターネットメッセージは、送信データを含む第2の車両のインターネットメッセージをプラトーンに含まれる他のプラトーンメンバーにブロードキャストするためにターゲット通信ノードによって使用される、または
ターゲット通信ノードがプラトーン内のプラトーンメンバーである場合に、プラトーンに含まれるすべてのプラトーンメンバーに第1の車両のインターネットメッセージをブロードキャストし、第1の車両のインターネットメッセージは、送信データ、ターゲット通信ノードのデバイス識別子、および第2のプラトーンメンバーのそれぞれのデバイス識別子を含み、第1の車両のインターネットメッセージは、第2のプラトーンメンバーのそれぞれのデバイス識別子に基づいて送信データを第2のプラトーンメンバーのそれぞれに送信するためにターゲット通信ノードによって使用される、
ように構成される。
【0257】
任意選択で、送信モジュール802は、
ターゲット通信ノードが車両のインターネットのアプリケーションサーバである場合に、転送メッセージをアプリケーションサーバに送信し、転送メッセージは、送信データと、少なくとも1つの第2のプラトーンメンバーを識別するために使用される識別情報とを含み、識別情報は、送信データを第2のプラトーンメンバーのそれぞれに送信するためにアプリケーションサーバによって使用される、
ように構成される。
【0258】
任意選択で、装置800と異なるプラトーン内の他のプラトーンメンバーがすべて第2のプラトーンメンバーである場合、識別情報は、プラトーンのグループ識別子である。
【0259】
あるいは、装置800と異なるプラトーン内の他のすべてのプラトーンメンバーが第2のプラトーンメンバーでない場合、識別情報は、各第2のプラトーンメンバーのデバイス識別子である。
【0260】
任意選択で、処理モジュール801は、
第3のプラトーンメンバーから第4のプラトーンメンバーへの通信リンクの信号品質が第1の予め設定された品質閾値未満であることを検出し、第3のプラトーンメンバーのデバイス識別子を送信デバイス識別子として使用し、第4のプラトーンメンバーのデバイス識別子を受信デバイス識別子として使用し、それに対応して送信デバイス識別子および受信デバイス識別子を第1の通信品質テーブルに記憶し、第3のプラトーンメンバーおよび第4のプラトーンメンバーは、プラトーン内の2つのプラトーンメンバーである、
ようにさらに構成される。
【0261】
任意選択で、装置800は、受信モジュール803をさらに含む。
【0262】
受信モジュール803は、第3のプラトーンメンバーによって送信される参照信号を受信し、参照信号の信号品質が第1の予め設定された品質閾値未満である場合に、装置800を第4のプラトーンメンバーとして使用し、第3のプラトーンメンバーから第4のプラトーンメンバーへの通信リンクの信号品質が第1の予め設定された品質閾値未満であることを検出するように構成される。
【0263】
あるいは、受信モジュール803は、第3のプラトーンメンバーから第4のプラトーンメンバーへの通信リンクの信号品質が第1の予め設定された品質閾値未満であることが検出されたときに第4のプラトーンメンバーによってブロードキャストされる第3の車両のインターネットメッセージを受信するように構成される。第3の車両のインターネットメッセージは、第3のプラトーンメンバーのデバイス識別子および第4のプラトーンメンバーのデバイス識別子を含む。
【0264】
任意選択で、処理モジュール801は、
第3のプラトーンメンバーから第4のプラトーンメンバーへの通信リンクの信号品質が第2の予め設定された品質閾値以上であることが検出されたときに、第3のプラトーンメンバーのデバイス識別子を送信デバイス識別子として使用し、第4のプラトーンメンバーのデバイス識別子を受信デバイス識別子として使用し、送信デバイス識別子および受信デバイス識別子を含むレコードを第1の通信品質テーブルから削除する
ようにさらに構成される。第2の予め設定された品質閾値は、第1の予め設定された品質閾値以上である。
【0265】
任意選択で、受信モジュール803は、第3のプラトーンメンバーによって送信される参照信号を受信し、参照信号の信号品質が第2の予め設定された品質閾値以上である場合に、装置800を第4のプラトーンメンバーとして使用し、第3のプラトーンメンバーから第4のプラトーンメンバーへの通信リンクの信号品質が第2の予め設定された品質閾値以上であることを検出するように構成される。
【0266】
あるいは、受信モジュール803は、第3のプラトーンメンバーから第4のプラトーンメンバーへの通信リンクの信号品質が第2の予め設定された品質閾値以上であることが検出されたときに第4のプラトーンメンバーによってブロードキャストされる第4の車両のインターネットメッセージを受信するように構成される。第4の車両のインターネットメッセージは、第3のプラトーンメンバーのデバイス識別子および第4のプラトーンメンバーのデバイス識別子を含む。
【0267】
任意選択で、処理モジュール801は、
第1の通信品質テーブルが変更されるときに、第2の通信品質テーブルを取得するために第1の通信品質テーブル内のレコードをグローバル通信品質テーブルから削除し、グローバル通信品質テーブル内の各レコードに記憶されている送信デバイス識別子は、プラトーン内のプラトーンメンバーに対応し、レコードに記憶されている受信デバイス識別子は、プラトーン内の別のプラトーンメンバーに対応する、
ようにさらに構成される。
【0268】
任意選択で、処理モジュール801は、
第3のプラトーンメンバーから第4のプラトーンメンバーへの通信リンクの信号品質が第2の予め設定された品質閾値以上であることが検出されたときに、第3のプラトーンメンバーのデバイス識別子を送信デバイス識別子として使用し、第4のプラトーンメンバーのデバイス識別子を受信デバイス識別子として使用し、それに対応して送信デバイス識別子および受信デバイス識別子を第2の通信品質テーブルに記憶し、第3のプラトーンメンバーおよび第4のプラトーンメンバーは、プラトーン内の2つのプラトーンメンバーであり、第2の予め設定された品質閾値は、第1の予め設定された品質閾値以上である、
ようにさらに構成される。
【0269】
任意選択で、受信モジュール803は、第3のプラトーンメンバーによって送信される参照信号を受信し、参照信号の信号品質が第2の予め設定された品質閾値以上である場合に、装置800を第4のプラトーンメンバーとして使用し、第3のプラトーンメンバーから第4のプラトーンメンバーへの通信リンクの信号品質が第2の予め設定された品質閾値以上であることを検出するように構成される。
【0270】
あるいは、受信モジュール803は、第3のプラトーンメンバーから第4のプラトーンメンバーへの通信リンクの信号品質が第2の予め設定された品質閾値以上であることが検出されたときに第4のプラトーンメンバーによってブロードキャストされる第3の車両のインターネットメッセージを受信するように構成される。第3の車両のインターネットメッセージは、第3のプラトーンメンバーのデバイス識別子および第4のプラトーンメンバーのデバイス識別子を含む。
【0271】
任意選択で、処理モジュール801は、
第3のプラトーンメンバーから第4のプラトーンメンバーへの通信リンクの信号品質が第1の予め設定された品質閾値未満であることが検出されたときに、第3のプラトーンメンバーのデバイス識別子を送信デバイス識別子として使用し、第4のプラトーンメンバーのデバイス識別子を受信デバイス識別子として使用し、送信デバイス識別子および受信デバイス識別子を含むレコードを第2の通信品質テーブルから削除する
ようにさらに構成される。
【0272】
任意選択で、受信モジュール803は、第3のプラトーンメンバーによって送信される参照信号を受信し、参照信号の信号品質が第1の予め設定された品質閾値未満である場合に、装置800を第4のプラトーンメンバーとして使用し、第3のプラトーンメンバーから第4のプラトーンメンバーへの通信リンクの信号品質が第1の予め設定された品質閾値未満であることを検出するように構成される。
【0273】
あるいは、受信モジュール803は、第3のプラトーンメンバーから第4のプラトーンメンバーへの通信リンクの信号品質が第1の予め設定された品質閾値未満であることが検出されたときに第4のプラトーンメンバーによってブロードキャストされる第4の車両のインターネットメッセージを受信するように構成される。第4の車両のインターネットメッセージは、第3のプラトーンメンバーのデバイス識別子および第4のプラトーンメンバーのデバイス識別子を含む。
【0274】
任意選択で、処理モジュール801は、
プラトーン内のプラトーンメンバーの負荷が第1の予め設定された負荷閾値を超えたことが検出されたときに、プラトーンメンバーのデバイス識別子を過負荷リストに追加する
ようにさらに構成される。
【0275】
任意選択で、処理モジュール801は、
装置800の負荷が第1の予め設定された負荷閾値を超えたことが検出されたときに、装置800のデバイス識別子を過負荷リストに追加し、および/または
第5のプラトーンメンバーの負荷が第1の予め設定された負荷閾値を超えたときに第5のプラトーンメンバーによってブロードキャストされる第5の車両のインターネットメッセージを受信し、第5の車両のインターネットメッセージは、第5のプラトーンメンバーのデバイス識別子を含み、第5のプラトーンメンバーは、装置800と異なるプラトーン内の別のプラトーンメンバーであり、第5のプラトーンメンバーのデバイス識別子を過負荷リストに追加する
ように構成される。
【0276】
任意選択で、処理モジュール801は、
プラトーンメンバーの負荷が第2の予め設定された負荷閾値未満であることが検出されたときに、プラトーンメンバーのデバイス識別子を過負荷リストから削除し、第2の予め設定された負荷閾値は、第1の予め設定された負荷閾値以下である、
ようにさらに構成される。
【0277】
任意選択で、処理モジュール801は、
装置800の負荷が第2の予め設定された負荷閾値未満であることが検出されたときに、装置800のデバイス識別子を過負荷リストから削除し、および/または
第5のプラトーンメンバーの負荷が第2の予め設定された負荷閾値未満であるときに第5のプラトーンメンバーによってブロードキャストされる第6の車両のインターネットメッセージを受信し、第6の車両のインターネットメッセージは、第5のプラトーンメンバーのデバイス識別子を含み、第5のプラトーンメンバーは、装置800と異なるプラトーン内の別のプラトーンメンバーであり、第5のプラトーンメンバーのデバイス識別子を過負荷リストから削除する
ように構成される。
【0278】
任意選択で、処理モジュール801は、
装置800がプラトーンに参加したときに、プラトーンの先頭に位置するプラトーンメンバーによって送信される第1のグループメッセージを受信し、第1のグループメッセージは、第1のメンバーリスト、第1の通信品質テーブル、第2の通信品質テーブル、第1の予め設定された品質閾値、第2の予め設定された品質閾値、第1の予め設定された負荷閾値、および第2の予め設定された負荷閾値の少なくとも1つを含む、
ようにさらに構成される。
【0279】
第1のメンバーリストは、プラトーン内の各プラトーンメンバーのデバイス識別子を含む。第1の通信品質テーブル内の各レコードに記憶されている送信デバイス識別子に対応するプラトーンメンバーから、レコードに記憶されている受信デバイス識別子に対応するプラトーンメンバーへの通信リンクの信号品質は、第1の予め設定された品質閾値未満である。第2の通信品質テーブル内の各レコードに記憶されている送信デバイス識別子に対応するプラトーンメンバーから、レコードに記憶されている受信デバイス識別子に対応するプラトーンメンバーへの通信リンクの信号品質は、第1の予め設定された品質閾値以上である。
【0280】
任意選択で、処理モジュール801は、
プラトーンメンバーがプラトーンに参加したときに、参加したプラトーンメンバーのデバイス識別子を第1のメンバーリストに追加し、および/またはプラトーンメンバーがプラトーンから離脱したときに、離脱したプラトーンメンバーのデバイス識別子を第1のメンバーリストから削除し、第1のメンバーリストは、プラトーンメンバー内の各プラトーンメンバーのデバイス識別子を含む、
ようにさらに構成される。
【0281】
任意選択で、処理モジュール801は、
第1のメンバーリストが変更されるときに、装置800と異なるプラトーン内の別のプラトーンメンバーに対して、変更される第1のメンバーリストの更新を行い、および/または車両のインターネットのアプリケーションサーバに対して、変更される第1のメンバーリストの更新を行う
ようにさらに構成される。
【0282】
本出願の本実施形態では、第1のプラトーンメンバーは、少なくとも1つの第2のプラトーンメンバーを決定する。第1のプラトーンメンバーから各第2のプラトーンメンバーへの通信リンクの信号品質は、第1の予め設定された品質閾値未満である。第1のプラトーンメンバーは、ターゲット通信ノードを決定する。ターゲット通信ノードから各第2のプラトーンメンバーへの通信リンクの信号品質は、第1の予め設定された品質閾値以上であり、これにより、ターゲット通信ノードによって各第2のプラトーンメンバーに送信されるデータは、各第2のプラトーンメンバーによって正常に受信され得る。したがって、第1のプラトーンメンバーは、ターゲット通信ノードを介して送信データを各第2のプラトーンメンバーに送信し、これにより、各第2のプラトーンメンバーは、第1のプラトーンメンバーの送信データを受信し得る。これは、第1のプラトーンメンバーと第2のプラトーンメンバーとの間の通信の妨害を回避し、トラフィックアクシデントを回避する。
【0283】
図9を参照すると、本出願の一実施形態は、通信装置900を提供する。装置900は、
図7-1から
図7-4に示されている実施形態のいずれか1つにおいてデータを転送するように構成されたプラトーンメンバーの機能を実施するように構成され得る。装置900は、データを転送するように構成されたプラトーンメンバーであり得るし、またはデータを転送するように構成されたプラトーンメンバー上の車載装置であり得る。第1のプラトーンメンバー、各第2のプラトーンメンバー、および装置900(またはデータを転送するように構成された、装置900が配置されたプラトーンメンバー)は、同じプラトーンに属する。装置900は、受信モジュール901、送信モジュール902、および処理モジュール903を含む。
【0284】
受信モジュール901は、第1のプラトーンメンバーによってブロードキャストされる第1の車両のインターネットメッセージを受信するように構成される。第1の車両のインターネットメッセージは、第1のプラトーンメンバーの送信データおよびターゲット通信ノードのデバイス識別子を含む。ターゲット通信ノードから少なくとも1つの第2のプラトーンメンバーのそれぞれへの通信リンクの信号品質は、第1の予め設定された品質閾値以上であり、第1のプラトーンメンバーから各第2のプラトーンメンバーへの通信リンクの信号品質は、第1の予め設定された品質閾値未満である。
【0285】
送信モジュール902は、処理モジュール903が装置900のデバイス識別子がターゲット通信ノードのデバイス識別子と同じであると判定した場合に、送信データを各第2のプラトーンメンバーに送信するように構成される。
【0286】
任意選択で、送信モジュール902は、第1の車両のインターネットメッセージが各第2のプラトーンメンバーのデバイス識別子をさらに含む場合に、各第2のプラトーンメンバーのデバイス識別子に基づいて送信データを各第2のプラトーンメンバーに送信するように構成される。
【0287】
あるいは、送信モジュール902は、第1の車両のインターネットメッセージが各第2のプラトーンメンバーのデバイス識別子を含まない場合に、送信データをプラトーン内の他のプラトーンメンバーにブロードキャストするように構成される。
【0288】
本出願の本実施形態では、本装置は、第1のプラトーンメンバーによってブロードキャストされる第1の車両のインターネットメッセージを受信する。装置900のデバイス識別子が、第1の車両のインターネットメッセージ内のターゲット通信ノードのデバイス識別子と同じである場合、装置900は、第1のプラトーンメンバーの送信データを各第2のプラトーンメンバーに送信する。したがって、各第2のプラトーンメンバーは、第1のプラトーンメンバーの送信データを受信し得る。これは、第1のプラトーンメンバーと第2のプラトーンメンバーとの間の通信の妨害を回避する。
【0289】
図10を参照すると、本出願の一実施形態は、通信装置1000を提供する。装置1000は、
図1-2から
図1-4および
図7-1から
図7-4に示されている実施形態のいずれか1つにおけるアプリケーションサーバまたはアプリケーションサーバの一部であり得る。装置1000は、
第1のプラトーンメンバーによって送信される転送メッセージを受信し、転送メッセージは、送信データと、少なくとも1つの第2のプラトーンメンバーを識別するために使用される識別情報とを含み、第1のプラトーンメンバーから少なくとも1つの第2のプラトーンメンバーのそれぞれへの通信リンクの信号品質は、第1の予め設定された品質閾値未満であり、第1のプラトーンメンバーおよび第2のプラトーンメンバーのそれぞれは、同じプラトーンに属する、ように構成された受信モジュール1001と、
識別情報に基づいて送信データを第2のプラトーンメンバーのそれぞれに送信するように構成された送信モジュール1002と
を含む。
【0290】
任意選択で、受信モジュール1001は、プラトーンが確立されたときにプラトーンの先頭に位置するプラトーンメンバーによって送信される第2のグループメッセージを受信するようにさらに構成される。第2のグループメッセージは、プラトーンのグループ識別子および第1のメンバーリストを含み、第1のメンバーリストは、プラトーン内の各プラトーンメンバーのデバイス識別子を含む。
【0291】
任意選択で、装置1000は、処理モジュール1003をさらに含む。
【0292】
送信モジュール1002は、処理モジュール1003が識別情報がプラトーンのグループ識別子であると判定した場合に、グループ識別子に対応する第1のメンバーリストに基づいて送信データを各第2のプラトーンメンバーに送信するように構成される。
【0293】
あるいは、送信モジュール1002は、処理モジュール1003が識別情報が各第2のプラトーンメンバーのデバイス識別子であると判定した場合に、各第2のプラトーンメンバーのデバイス識別子に基づいて送信データを各第2のプラトーンメンバーに送信するように構成される。
【0294】
本出願の本実施形態では、第1のプラトーンメンバーによって送信される転送メッセージが受信され、第1のプラトーンメンバーの送信データは、転送メッセージに含まれる識別情報に基づいて各第2のプラトーンメンバーに送信される。したがって、各第2のプラトーンメンバーは、第1のプラトーンメンバーの送信データを受信し得る。これは、第1のプラトーンメンバーと第2のプラトーンメンバーとの間の通信の妨害を回避する。
【0295】
図8、
図9、および
図10に示されている機能モジュールは、ハードウェアの形態で実施され得るし、またはソフトウェア機能モジュールの形態で実施され得る。本発明の本実施形態では、モジュールの分割は、例であり、単なる論理機能の分割であることに留意されたい。実際の実施では、別の分割方法が使用され得る。
【0296】
図11は、本出願の一実施形態による通信装置1100の概略図である。通信装置1100は、少なくとも1つのプロセッサ1101、通信バス1102、メモリ1103、および少なくとも1つの通信インタフェース1104を含む。
【0297】
装置1100は、ハードウェア構造の装置であり、
図8または
図9の通信装置の機能モジュールを実施するように構成され得る。例えば、当業者は、
図8に示されている通信装置800の処理モジュール801および/または
図9に示されている通信装置900の処理モジュール903が、メモリ1103内のコードを呼び出すことによって少なくとも1つのプロセッサ1101により実施され得、
図8に示されている通信装置800の送信モジュール802および受信モジュール803ならびに/または
図9に示されている通信装置900の受信モジュール901および送信モジュール902が、少なくとも1つの通信インタフェース1104を介して実施され得ることを理解し得る。
【0298】
通信装置1100は、
図1-1から
図1-4、
図2から
図6、および
図7-1から
図7-4に示されている実施形態のいずれか1つにおいてプラトーンメンバーの機能を実施するようにさらに構成され得る。プラトーンメンバーは、第1のプラトーンメンバー、またはデータを転送するように構成されたプラトーンメンバーであり得る。装置1100は、プラトーンメンバーであり得るし、またはプラトーンメンバー上の車載装置であり得る。
【0299】
任意選択で、プロセッサ1101は、本出願の解決策のプログラム実行を制御するように構成された汎用中央処理装置(central processing unit、CPU)、マイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit、ASIC)、または1つ以上の集積回路であり得る。
【0300】
通信バス1102は、情報が前述のコンポーネント間で送信される経路を含み得る。
【0301】
トランシーバなどの装置を使用する通信インタフェース1104は、別のデバイス、またはイーサネット、無線アクセスネットワーク(radio access network、RAN)、もしくはワイヤレスローカルエリアネットワーク(wireless local area network、WLAN)などの通信ネットワークと通信するように構成される。
【0302】
メモリ1103は、読み出し専用メモリ(read-only memory、ROM)もしくは静的情報および命令を記憶することができる別のタイプの静的記憶デバイス、ランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)もしくは情報および命令を記憶することができる別のタイプの動的記憶デバイス、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(electrically erasable programmable read-only memory、EEPROM)、コンパクトディスク読み出し専用メモリ(compact disc read-only memory、CD-ROM)もしくは別のコンパクトディスク記憶装置、光ディスク記憶装置(圧縮光ディスク、レーザディスク、光ディスク、デジタル多用途ディスク、およびブルーレイ光ディスクなどを含む)、磁気ディスク記憶媒体もしくは別の磁気記憶デバイス、または命令もしくはデータ構造の形式のしかるべきプログラムコードを保持もしくは記憶することができ、かつコンピュータによってアクセスされ得る任意の他の媒体であってもよいが、メモリ1103は、これらに限定されない。メモリは、独立して存在してもよく、バスを介してプロセッサに接続される。メモリは、プロセッサと統合されてもよい。
【0303】
メモリ1103は、本出願の解決策を実行するために使用されるアプリケーションプログラムコードを記憶するように構成され、プロセッサ1101は、実行を制御する。プロセッサ1101は、本特許の方法における機能を実施するために、メモリ1103に記憶されたアプリケーションプログラムコードを実行するように構成される。
【0304】
具体的な実施において、一実施形態では、プロセッサ1101は、
図11のCPU0およびCPU1などの1つ以上のCPUを含み得る。
【0305】
具体的な実施において、一実施形態では、通信装置1100は、複数のプロセッサ、例えば、
図11のプロセッサ1101およびプロセッサ1108を含み得る。これらのプロセッサのそれぞれは、シングルコア(single-CPU)プロセッサであってもよいし、またはマルチコア(multi-CPU)プロセッサであってもよい。ここでのプロセッサは、データ(例えば、コンピュータプログラム命令)を処理するように構成された1つ以上のデバイス、回路、および/または処理コアであり得る。
【0306】
具体的な実施において、一実施形態では、通信装置1100は、出力デバイス1105および入力デバイス1106をさらに含み得る。出力デバイス1105は、プロセッサ1101と通信し、様々な方法で情報を表示し得る。例えば、出力デバイス1105は、液晶ディスプレイ(liquid crystal display、LCD)、発光ダイオード(light emitting diode、LED)表示デバイス、陰極線管(cathode ray tube、CRT)表示デバイス、またはプロジェクタ(projector)であり得る。入力デバイス1106は、プロセッサ1101と通信し、様々な方法でユーザの入力を受信し得る。例えば、入力デバイス1106は、マウス、キーボード、タッチスクリーンデバイス、またはセンサデバイスであり得る。
【0307】
図12は、本出願の一実施形態による通信装置1200の概略図である。通信装置1200は、少なくとも1つのプロセッサ1201、通信バス1202、メモリ1203、および少なくとも1つの通信インタフェース1204を含む。
【0308】
装置1200は、ハードウェア構造の装置であり、
図10の通信装置の機能モジュールを実施するように構成され得る。例えば、当業者は、
図10に示されている通信装置1000の処理モジュール1003が、メモリ1203内のコードを呼び出すことによって少なくとも1つのプロセッサ1201により実施され得、
図10に示されている通信装置1000の受信モジュール1001および送信モジュール1002が、少なくとも1つの通信インタフェース1204を介して実施され得ることを理解し得る。
【0309】
通信装置1200は、
図1-2から
図1-4および
図7-1から
図7-4に示されている実施形態のいずれか1つにおいてアプリケーションまたはアプリケーションサーバの一部を実施するようにさらに構成され得る。
【0310】
任意選択で、プロセッサ1201は、本出願の解決策のプログラム実行を制御するように構成された汎用中央処理装置(central processing unit、CPU)、マイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit、ASIC)、または1つ以上の集積回路であり得る。
【0311】
通信バス1202は、情報が前述のコンポーネント間で送信される経路を含み得る。
【0312】
トランシーバなどの装置を使用する通信インタフェース1204は、別のデバイス、またはイーサネット、無線アクセスネットワーク(radio access network、RAN)、もしくはワイヤレスローカルエリアネットワーク(wireless local area network、WLAN)などの通信ネットワークと通信するように構成される。
【0313】
メモリ1203は、読み出し専用メモリ(read-only memory、ROM)もしくは静的情報および命令を記憶することができる別のタイプの静的記憶デバイス、ランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)もしくは情報および命令を記憶することができる別のタイプの動的記憶デバイス、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(electrically erasable programmable read-only memory、EEPROM)、コンパクトディスク読み出し専用メモリ(compact disc read-only memory、CD-ROM)もしくは別のコンパクトディスク記憶装置、光ディスク記憶装置(圧縮光ディスク、レーザディスク、光ディスク、デジタル多用途ディスク、およびブルーレイ光ディスクなどを含む)、磁気ディスク記憶媒体もしくは別の磁気記憶デバイス、または命令もしくはデータ構造の形式のしかるべきプログラムコードを保持もしくは記憶することができ、かつコンピュータによってアクセスされ得る任意の他の媒体であってもよいが、メモリ1203は、これらに限定されない。メモリは、独立して存在してもよく、バスを介してプロセッサに接続される。メモリは、プロセッサと統合されてもよい。
【0314】
メモリ1203は、本出願の解決策を実行するためのアプリケーションプログラムコードを記憶するように構成され、プロセッサ1201は、実行を制御する。プロセッサ1201は、本特許の方法における機能を実施するために、メモリ1203に記憶されたアプリケーションプログラムコードを実行するように構成される。
【0315】
具体的な実施において、一実施形態では、プロセッサ1201は、
図12のCPU0およびCPU1などの1つ以上のCPUを含み得る。
【0316】
具体的な実施において、一実施形態では、通信装置1200は、複数のプロセッサ、例えば、
図12のプロセッサ1201およびプロセッサ1208を含み得る。これらのプロセッサのそれぞれは、シングルコア(single-CPU)プロセッサであってもよいし、またはマルチコア(multi-CPU)プロセッサであってもよい。ここでのプロセッサは、データ(例えば、コンピュータプログラム命令)を処理するように構成された1つ以上のデバイス、回路、および/または処理コアであり得る。
【0317】
具体的な実施において、一実施形態では、通信装置1200は、出力デバイス1205および入力デバイス1206をさらに含み得る。出力デバイス1205は、プロセッサ1201と通信し、複数の方法で情報を表示し得る。例えば、出力デバイス1205は、液晶ディスプレイ(liquid crystal display、LCD)、発光ダイオード(light emitting diode、LED)表示デバイス、または陰極線管(cathode ray tube、CRT)表示デバイスであり得る。入力デバイス1206は、プロセッサ1201と通信し、複数の方法でユーザの入力を受信し得る。例えば、入力デバイス1206は、マウス、キーボード、またはタッチスクリーンデバイスであり得る。
【0318】
図1-2を参照すると、本出願の一実施形態は、通信システムを提供する。本システムは、
図8、
図9、または
図11の通信装置1と、
図10または
図12の通信装置2とを含む。通信装置1はプラトーンメンバーであり得、通信装置2はアプリケーションサーバであり得る。
【0319】
本出願の前述の実施形態の連続番号は、単に例示目的のためのものであり、実施形態の優先順位を示すことを意図されていない。
【0320】
当業者は、実施形態のステップの全部または一部がハードウェア、または関連するハードウェアに命令するプログラムによって実施され得ることを理解し得る。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体に記憶され得る。記憶媒体は、読み出し専用メモリ、磁気ディスク、または光ディスクを含み得る。
【0321】
前述の説明は、本出願の単なる任意選択の実施形態であり、本出願を限定することを意図されていない。本出願の原理から逸脱することなくなされるいかなる修正、同等の置換、または改善も、本出願の保護範囲内に含まれるものとする。
【符号の説明】
【0322】
1 プラトーンメンバー
2 アプリケーションサーバ
800 通信装置
801 処理モジュール
802 送信モジュール
803 受信モジュール
900 通信装置
901 受信モジュール
902 送信モジュール
903 処理モジュール
1000 通信装置
1001 受信モジュール
1002 送信モジュール
1003 処理モジュール
1100 通信装置
1101 プロセッサ
1102 通信バス
1103 メモリ
1104 通信インタフェース
1105 出力デバイス
1106 入力デバイス
1108 プロセッサ
1200 通信装置
1201 プロセッサ
1202 通信バス
1203 メモリ
1204 通信インタフェース
1205 出力デバイス
1206 入力デバイス
1208 プロセッサ