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7154492医用画像処理装置、医用画像処理方法および医用画像処理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-07
(45)【発行日】2022-10-18
(54)【発明の名称】医用画像処理装置、医用画像処理方法および医用画像処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   A61B 6/03 20060101AFI20221011BHJP
   A61B 5/055 20060101ALI20221011BHJP
   G16H 10/00 20180101ALI20221011BHJP
   G06T 7/00 20170101ALI20221011BHJP
【FI】
A61B6/03 360Z
A61B6/03 360T
A61B5/055 380
G16H10/00
G06T7/00 614
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2018104971
(22)【出願日】2018-05-31
(65)【公開番号】P2019208620
(43)【公開日】2019-12-12
【審査請求日】2021-05-07
(73)【特許権者】
【識別番号】399085912
【氏名又は名称】株式会社ジェイマックシステム
(74)【代理人】
【識別番号】100142365
【弁理士】
【氏名又は名称】白井 宏紀
(74)【代理人】
【識別番号】100146064
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 玲子
(72)【発明者】
【氏名】古瀬 司
(72)【発明者】
【氏名】箱石 卓
【審査官】櫃本 研太郎
(56)【参考文献】
【文献】特表2009-502230(JP,A)
【文献】特開2014-014680(JP,A)
【文献】特開2009-061170(JP,A)
【文献】国際公開第2010/050334(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 5/00,6/00-6/14
G06T 7/00-7/90
G16H 10/00-80/00
G06Q 50/22
医中誌WEB
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
単一のモダリティによって患者を撮影することにより生成された医用画像を処理する医用画像処理装置であって、
撮影部位および撮影方法の一方を基準とする分類である複数の第1分類の各々に属する基準医用画像の特徴を表す第1特徴量と、前記医用画像の特徴量とを照合する第1照合手段、および
前記撮影部位および前記撮影方法の両方を基準とする分類である複数の第2分類の各々に属する基準医用画像の特徴を表す第2特徴量のうち、特定の第2分類の第2特徴量と、前記医用画像の特徴量とを照合する第2照合手段を備え、
前記複数の第2分類の各々は前記複数の第1分類のいずれか1つに属し、
前記第2照合手段は、
前記第1照合手段の照合結果に基づいて前記複数の第1分類のいずれか1つを特定する第1分類特定手段、および
前記複数の第2分類のうち前記第1分類特定手段によって特定された第1分類に属する第2分類を前記特定の第2分類として特定する第2分類特定手段を含み、
前記特定の第2分類の数は2以上であり、
前記第2照合手段の照合結果に基づいて前記特定の第2分類のいずれか1つを特定する特定手段を備える、医用画像処理装置。
【請求項2】
前記特定手段によって特定された第2分類に属する基準医用画像の特徴量と前記医用画像の特徴量とを照合して前記患者の疾患を解析する解析手段をさらに備える、請求項1記載の医用画像処理装置。
【請求項3】
前記基準医用画像は複数の患者の各々を撮影することにより生成された医用画像である、請求項1または2記載の医用画像処理装置。
【請求項4】
前記患者の医用画像にはタグ情報が付されており、
前記第1分類および前記第2分類の各々の基準となる情報は前記タグ情報において欠落している、請求項1ないしのいずれかに記載の医用画像処理装置。
【請求項5】
単一のモダリティによって患者を撮影することにより生成された医用画像を処理する医用画像処理装置によって実行される医用画像処理方法であって、
撮影部位および撮影方法の一方を基準とする分類である複数の第1分類の各々に属する基準医用画像の特徴を表す第1特徴量と、前記医用画像の特徴量とを照合する第1照合ステップ、および
前記撮影部位および前記撮影方法の両方を基準とする分類である複数の第2分類の各々に属する基準医用画像の特徴を表す第2特徴量のうち、特定の第2分類の第2特徴量と、前記医用画像の特徴量とを照合する第2照合ステップを備え、
前記複数の第2分類の各々は前記複数の第1分類のいずれか1つに属し、
前記第2照合ステップは、
前記第1照合ステップの照合結果に基づいて前記複数の第1分類のいずれか1つを特定する第1分類特定ステップ、および
前記複数の第2分類のうち前記第1分類特定ステップによって特定された第1分類に属する第2分類を前記特定の第2分類として特定する第2分類特定ステップを含み、
前記特定の第2分類の数は2以上であり、
前記第2照合ステップの照合結果に基づいて前記特定の第2分類のいずれか1つを特定する特定ステップを備える、医用画像処理方法。
【請求項6】
単一のモダリティによって患者を撮影することにより生成された医用画像を処理する医用画像処理装置のプロセッサに、
撮影部位および撮影方法の一方を基準とする分類である複数の第1分類の各々に属する基準医用画像の特徴を表す第1特徴量と、前記医用画像の特徴量とを照合する第1照合ステップ、および
前記撮影部位および前記撮影方法の両方を基準とする分類である複数の第2分類の各々に属する基準医用画像の特徴を表す第2特徴量のうち、特定の第2分類の第2特徴量と、前記医用画像の特徴量とを照合する第2照合ステップを実行させるための医用画像処理プログラムであって、
前記複数の第2分類の各々は前記複数の第1分類のいずれか1つに属し、
前記第2照合ステップは、
前記第1照合ステップの照合結果に基づいて前記複数の第1分類のいずれか1つを特定する第1分類特定ステップ、および
前記複数の第2分類のうち前記第1分類特定ステップによって特定された第1分類に属する第2分類を前記特定の第2分類として特定する第2分類特定ステップを含み、
前記特定の第2分類の数は2以上であり、
前記第2照合ステップの照合結果に基づいて前記特定の第2分類のいずれか1つを特定する特定ステップを備える、医用画像処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、医用画像処理装置、医用画像処理方法および医用画像処理プログラムに関し、特に、患者を撮影することにより生成された医用画像を処理する、医用画像処理装置、医用画像処理方法および医用画像処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、AI(人工知能)は著しく進歩しており、医療分野へのAIの応用も進められている(例えば、特許文献1参照)。医療分野への応用は広範囲にわたり、その中には、モダリティで撮影された医用画像の解析による診断支援も含まれる。
【0003】
一方、DICOM規格によれば、検査日付、患者名、検査時の患者の年齢などが記載されたタグ情報が、医用画像に付される。したがって、当該タグ情報を参照して医用画像を解析することで、AIによる画像診断支援性能の向上が期待される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2018-14059号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、詳細な撮影部位や撮影方法を当該タグ情報から特定することは不可能であり、これが画像診断支援性能の向上を妨げる一因となっている。
【0006】
それゆえに、この発明の主たる目的は、画像診断支援性能を高めることができる、医用画像処理装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明に係る医用画像処理装置(40:実施例で相当する参照符号。以下同じ)は、患者を撮影することにより生成された医用画像を処理する医用画像処理装置(40)であって、複数の第1分類(頭部CT、胸部CT、腹部CT)の各々に属する基準医用画像の特徴を表す第1特徴量と、医用画像の特徴量とを照合する第1照合手段(S04~S06)、および複数の第2分類(頭部単純CT、頭部造影CT、胸部単純CT、胸部造影CT、腹部単純CT、腹部造影CT)の各々に属する基準医用画像の特徴を表す第2特徴量のうち、特定の第2分類の第2特徴量と、医用画像の特徴量とを照合する第2照合手段(S07~S10, S17~S18, S20~S21, S23~S24)を備え、複数の第2分類の各々は複数の第1分類のいずれか1つに属し、第2照合手段は、第1照合手段の照合結果に基づいて複数の第1分類のいずれか1つを特定する第1分類特定手段(S07)、および複数の第2分類のうち第1分類特定手段によって特定された第1分類に属する第2分類を特定の第2分類として特定する第2分類特定手段(S08~S10)を含む。
【0008】
好ましくは、特定の第2分類の数は2以上であり、第2照合手段の照合結果に基づいて特定の第2分類のいずれか1つを特定する特定手段(S19, S22, S25)、および特定手段によって特定された第2分類に属する基準医用画像の特徴量と医用画像の特徴量とを照合して患者の疾患を解析する解析手段(S26~S28)がさらに備えられる。
【0009】
好ましくは、複数の第1分類は撮影部位および撮影方法の一方を基準とする分類であり、複数の第2分類は撮影部位および撮影方法の両方を基準とする分類である。
【0010】
好ましくは、基準医用画像は複数の患者の各々を撮影することにより生成された医用画像である。
【0011】
好ましくは、患者の医用画像にはタグ情報が付されており、第1分類および第2分類の各々の基準となる情報はタグ情報において欠落している。
【0012】
この発明に係る医用画像処理方法は、患者を撮影することにより生成された医用画像を処理する医用画像処理装置(40)によって実行される医用画像処理方法であって、複数の第1分類(頭部CT、胸部CT、腹部CT)の各々に属する基準医用画像の特徴を表す第1特徴量と、医用画像の特徴量とを照合する第1照合ステップ(S04~S06)、および複数の第2分類(頭部単純CT、頭部造影CT、胸部単純CT、胸部造影CT、腹部単純CT、腹部造影CT)の各々に属する基準医用画像の特徴を表す第2特徴量のうち、特定の第2分類の第2特徴量と、医用画像の特徴量とを照合する第2照合ステップ(S07~S10, S17~S18, S20~S21, S23~S24)を備え、複数の第2分類の各々は複数の第1分類のいずれか1つに属し、第2照合ステップは、第1照合ステップの照合結果に基づいて複数の第1分類のいずれか1つを特定する第1分類特定ステップ(S07)、および複数の第2分類のうち第1分類特定ステップによって特定された第1分類に属する第2分類を特定の第2分類として特定する第2分類特定ステップ(S08~S10)を含む。
【0013】
この発明に係る医用画像処理プログラムは、患者を撮影することにより生成された医用画像を処理する医用画像処理装置(40)のプロセッサ(42pr)に、複数の第1分類(頭部CT、胸部CT、腹部CT)の各々に属する基準医用画像の特徴を表す第1特徴量と、医用画像の特徴量とを照合する第1照合ステップ(S04~S06)、および複数の第2分類(頭部単純CT、頭部造影CT、胸部単純CT、胸部造影CT、腹部単純CT、腹部造影CT)の各々に属する基準医用画像の特徴を表す第2特徴量のうち、特定の第2分類の第2特徴量と、医用画像の特徴量とを照合する第2照合ステップ(S07~S10, S17~S18, S20~S21, S23~S24)を実行させるための医用画像処理プログラムであって、複数の第2分類の各々は複数の第1分類のいずれか1つに属し、第2照合ステップは、第1照合ステップの照合結果に基づいて複数の第1分類のいずれか1つを特定する第1分類特定ステップ(S07)、および複数の第2分類のうち第1分類特定ステップによって特定された第1分類に属する第2分類を特定の第2分類として特定する第2分類特定ステップ(S08~S10)を含む。
【発明の効果】
【0014】
複数の第2分類の各々は複数の第1分類のいずれか1つに属するところ、患者の医用画像の特徴量は、複数の第1分類の各々の第1特徴量と照合されるとともに、複数の第2分類のうち、第1特徴量との照合結果に応じて異なる第2分類の第2特徴量と照合される。この結果、第1分類および第2分類の情報が患者の医用画像に付されていなくても、照合処理によって当該情報を特定することができ、ひいては画像診断支援性能を高めることができる。
【0015】
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】この実施例に適用される医療診断支援システムの構成を示すブロック図である。
図2】機械学習システムによって参照される疾患候補テーブルの構成の一例を示す図解図である。
図3】(A)は機械学習システムを構成するデータベースに設けられた或るメモリエリアのマッピング状態の一例を示す図解図であり、(B)は機械学習システムを構成するデータベースに設けられた他のメモリエリアのマッピング状態の一例を示す図解図であり、(C)は機械学習システムを構成するデータベースに設けられたその他のメモリエリアのマッピング状態の一例を示す図解図である。
図4】モダリティによって作成されたDICOMファイルの構造の一例を示す図解図である。
図5】画像診断支援装置のメインモニタに表示される診断支援画面の一例を示す図解図である。
図6】画像診断支援装置のメインモニタに表示される診断支援画面の他の一例を示す図解図である。
図7】画像診断支援装置のメインモニタに表示される診断支援画面のその他の一例を示す図解図である。
図8】画像診断支援装置のサブモニタに表示される診断支援画面の一例を示す図解図である。
図9】画像診断支援装置のメインモニタに表示される診断支援画面のさらにその他の一例を示す図解図である。
図10】画像診断支援装置のメインモニタに表示される診断支援画面の他の一例を示す図解図である。
図11】機械学習システムに設けられたCPUの動作の一部を示すフロー図である。
図12】機械学習システムに設けられたCPUの動作の他の一部を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図1を参照して、この実施例の医療診断支援システムは、院内LAN50を介して互いに接続された画像診断支援装置10,モダリティ20,PACS30および機械学習システム(医用画像処理装置)40によって構成される。
【0018】
画像診断支援装置10において、バスBS1には、通信I/F12cm,CPU12pr,キーボード/マウス12km,DRAM12mm,HDD12hd,メインモニタ12m1およびサブモニタ12m2が接続される。サブモニタ12m2は、メインモニタ12m1に付随する。読影医は、メインモニタ12m1およびサブモニタ12m2と向き合い、キーボード/マウス12kmを操作して画像診断を行う。
【0019】
機械学習システム40において、バスBS2には、通信I/F42cm,CPU42pr,DRAM42mmおよびデータベース42dbが接続される。データベース42dbには、図2に示す疾患候補テーブルTBL1が記憶されるとともに、図3(A)に示すメモリエリアMM1と、図3(B)に示すメモリエリアMM2と、図3(C)に示すメモリエリアMM3とが設けられる。
【0020】
図2によれば、頭部疾患として、“くも膜下出血”,“脳出血”,“慢性中耳炎”,“頭蓋骨折”,“副鼻腔炎”,“真珠腫性中耳炎”,“脳梗塞”,…“所見なし”が登録され、胸部疾患として、“気胸”,“塵肺”,“肺塞栓症”,“胸腺腫”,“悪性リンパ腫”,“縦隔内気腫”,“肺水腫”,…“所見なし”が登録され、腹部疾患として、“肝硬変”,“肝細胞癌”,“急性胆嚢炎”,“胆石”,“膵臓癌”,“急性虫垂炎”,“腸閉塞”,…“所見なし”が登録される。
【0021】
図3(A)によれば、メモリエリアMM1には、次元削減された頭部CT特徴量と、次元削減された胸部CT特徴量と、次元削減された腹部CT特徴量とが記憶される。図3(B)によれば、メモリエリアMM2には、次元削減された頭部単純CT特徴量および頭部造影CT特徴量と、次元削減された胸部単純CT特徴量および胸部造影CT特徴量と、次元削減された腹部単純CT特徴量および腹部造影CT特徴量とが記憶される。図3(C)によれば、メモリエリアMM3には、複数の頭部単純CT特徴量と、複数の頭部造影CT特徴量と、複数の胸部単純CT特徴量と、複数の胸部造影CT特徴量と、複数の腹部単純CT特徴量と、複数の腹部造影CT特徴量とが記憶される。
【0022】
メモリエリアMM3に記憶された特徴量は、複数の基準医用画像(教師画像)の各々の特徴量である。具体的には、頭部単純CT特徴量は、頭部に疾患を抱える複数の患者の各々に対する頭部単純CT撮影により生成された医用画像の特徴量であり、頭部造影CT特徴量は、頭部に疾患を抱える複数の患者の各々に対する頭部造影CT撮影により生成された医用画像の特徴量である。
【0023】
胸部単純CT特徴量は、胸部に疾患を抱える複数の患者の各々に対する胸部単純CT撮影により生成された医用画像の特徴量であり、胸部造影CT特徴量は、胸部に疾患を抱える複数の患者の各々に対する胸部造影CT撮影により生成された医用画像の特徴量である。
【0024】
腹部単純CT特徴量は、腹部に疾患を抱える複数の患者の各々に対する腹部単純CT撮影により生成された医用画像の特徴量であり、腹部造影CT特徴量は、腹部に疾患を抱える患者に対する腹部造影CT撮影により生成された医用画像の特徴量である。
【0025】
メモリエリアMM2に記憶された特徴量は、メモリエリアMM3に記憶された特徴量に次元削減を施すことで生成された特徴量である。また、メモリエリアMM1に記憶された特徴量は、メモリエリアMM2に記憶された特徴量にさらに次元削減を施すことで生成された特徴量である。
【0026】
具体的には、メモリエリアMM2上の頭部単純CT特徴量は、メモリエリアMM3上のいずれかの頭部単純CT特徴量に次元削減を施すことで生成される。メモリエリアMM2上の頭部造影CT特徴量は、メモリエリアMM3上のいずれかの頭部造影CT特徴量に次元削減を施すことで生成される。
【0027】
メモリエリアMM2上の胸部単純CT特徴量は、メモリエリアMM3上のいずれかの胸部単純CT特徴量に次元削減を施すことで生成される。メモリエリアMM2上の胸部造影CT特徴量は、メモリエリアMM3上のいずれかの胸部造影CT特徴量に次元削減を施すことで生成される。
【0028】
メモリエリアMM2上の腹部単純CT特徴量は、メモリエリアMM3上のいずれかの腹部単純CT特徴量に次元削減を施すことで生成される。メモリエリアMM2上の腹部造影CT特徴量は、メモリエリアMM3上のいずれかの腹部造影CT特徴量に次元削減を施すことで生成される。
【0029】
メモリエリアMM1上の頭部CT特徴量は、メモリエリアMM2上の頭部単純CT特徴量または頭部造影CT特徴量に次元削減を施すことで生成される。メモリエリアMM1上の胸部CT特徴量は、メモリエリアMM2上の胸部単純CT特徴量または胸部造影CT特徴量に次元削減を施すことで生成される。メモリエリアMM1上の腹部CT特徴量は、メモリエリアMM2上の腹部単純CT特徴量または腹部造影CT特徴量に次元削減を施すことで生成される。
【0030】
したがって、頭部CT、胸部CTおよび腹部CTの3つの分類を“第1分類”と定義し、頭部単純CT、頭部造影CT、胸部単純CT、胸部造影CT、腹部単純CT、腹部造影CTの6つの分類を“第2分類と”定義すると、第1分類は撮影部位を基準とする分類に相当し、第2分類は撮影部位および撮影方法の両方を基準とする分類に相当する。
【0031】
また、第2分類は第1分類の下位概念として位置付けられ、6つの第2分類の各々は3つの第1分類のいずれか1つに属する。具体的には、頭部単純CTおよび頭部造影CTの2つは頭部CTに属し、胸部単純CTおよび胸部造影CTの2つは胸部CTに属し、腹部単純CTおよび腹部造影CTの2つは腹部CTに属する。
【0032】
そうすると、メモリエリアMM1に記憶された特徴量は、3つの第1分類の各々に属する基準医用画像の特徴を表す特徴量と言える。また、メモリエリアMM2に記憶された特徴量は、6つの第2分類の各々に属する基準医用画像の特徴を表す特徴量と言える。
【0033】
検査技師は、主治医からの依頼コメントを踏まえてモダリティ20を操作する。モダリティ20は、患者の頭部,胸部または腹部を対象として、単純CT撮影および造影CT撮影の各々を複数回に亘って実行し、単純CT撮影によって生成された複数の医用画像からなる1シリーズ目のシリーズ画像と、造影CT撮影によって生成された複数の医用画像からなる2シリーズ目のシリーズ画像とを収めたDICOMファイルを出力する。
【0034】
なお、検査によっては、単純CT撮影および造影CT撮影のうち、単純CT撮影のみが実行される。この場合は、1シリーズ目および2シリーズ目のうち、1シリーズ目のシリーズ画像のみがDICOMファイルに収められる。
【0035】
DICOMファイルは、図4に示すデータ構造を有し、院内LAN50を介してPACS30に保存される。図4を参照して、DICOMファイルには、1シリーズ目のシリーズ画像および2シリーズ目のシリーズ画像に加えて、タグ情報が収められる。ここで、タグ情報は、検査属性を各々が示す複数の項目(検査日付,患者名,患者の検査時年齢,検査インスタンスUIDなど)によって構成される。ただし、撮影部位および撮影方法の項目は、タグ情報には存在しない。即ち、撮影部位および撮影方法は、タグ情報から欠落している。
【0036】
読影医が画像診断支援装置10を操作して患者を診断する際は、まず図5に示すトップ画面がCPU12prによってDRAM12mmに展開される。展開されたトップ画面は、メインモニタ12m1によって読み出され、かつ表示される。図5によれば、トップ画面は、複数の検査をそれぞれ表す複数の見出しが列挙された見出し欄IDXを有する。また、図5に示すトップ画面においては、いずれの見出しに対応する読影レポートも“保留”とされる。
【0037】
キーボード/マウス12kmによって見出し選択操作(=見出し欄IDXに列挙された複数の見出しのいずれか1つを選択する操作であり、例えば図6において太枠で囲った見出しをクリックする操作)が行われると、当該見出しに対応する読影レポート画面(図7参照)がトップ画面の代わりにメインモニタ12m1に表示される。
【0038】
図7によれば、読影レポート画面には、依頼コメント欄REQ,所見欄RMK,診断欄DGNおよび添付画像欄IMGが設けられる。このうち、依頼コメント欄REQにある“胸痛”の文字列は、主治医によって記載されたものである。
【0039】
CPU12prは続いて、通信I/F12cmを介してPACS30にアクセスし、選択中の見出しに割り当てられた検査インスタンスUIDに対応するDICOMファイルをPACS30から取得する。CPU12prはまた、取得されたDICOMファイル内のいずれかの医用画像をDRAM12mmに展開する。展開された医用画像はサブモニタ12m2によって読み出され、図8に示す要領で表示される。
【0040】
キーボード/マウス12kmによって所見入力操作(所見欄RMKを指定して所望の文字列を入力する操作)が行われれば、CPU12prは、入力された文字列を図9に示す要領で所見欄RMKに表示する。図9によれば、所見欄RMKには、“冠動脈起始部に石灰化を認める。”の文字列が表示される。
【0041】
また、キーボード/マウス12kmによって診断コメント入力操作(診断欄DGNを指定して所望の文字列を入力する操作)が行われれば、CPU12prは、入力された文字列を図9に示す要領で診断欄DGNに表示する。図9によれば、診断欄DGNには、“1.狭心症の疑い”の文字列が表示される。
【0042】
さらに、キーボード/マウス12kmによって画像添付操作(サブモニタ12m2に表示された医用画像をドラッグ&ドロップ操作によって添付画像欄IMGに移動させる操作)が行われれば、CPU12prは、サブモニタ12m2に表示された医用画像に基づいてサムネイル画像を作成し、作成されたサムネイル画像を図9に示す要領で添付画像欄IMGに表示する。
【0043】
また、キーボード/マウス12kmによって画像更新操作(サブモニタ12m2上の医用画像を更新する操作)が行われれば、CPU12prは、PACS30から取得したDICOMファイル内の別の医用画像をDRAM12mmに展開する。この結果、サブモニタ12m2に表示される医用画像が別の医用画像に更新される。
【0044】
添付画像欄IMGの近傍に表示された「確認」ボタンがキーボード/マウス12kmによってクリックされると、CPU12prは、解析要求を機械学習システム40に送信する。解析要求には、PACS30から取得したDICOMファイル内の全ての医用画像(1シリーズ目のシリーズ画像および2シリーズ目のシリーズ画像)が付随する。
【0045】
機械学習システム40は、医用画像に基づいて患者の疾患を診断した経験が豊富な医師の知能と同様の人工知能を有し、解析要求に付随する医用画像に基づいて患者の疾患を解析する。具体的には、機械学習システム40は、医用画像に基づく解析処理によって図2に示す疾患候補テーブルTBL1から疾患候補を特定し、当該疾患候補と患者の疾患が当該疾患候補に該当する確率とを含む解析レポートを画像診断支援装置10に返送する。
【0046】
解析レポートが返送されると、CPU12prは、解析レポート画面をDRAM12mmに展開する。展開された解析レポート画面はメインモニタ12m1によって読み出され、図10に示す要領で読影レポート画面に多重表示(追加表示)される。
【0047】
図10を参照して、胸部単純CT撮影によって生成された医用画像に基づく疾患候補および該当確率は、解析レポート画面の左側に表示される。また、胸部造影CT撮影によって生成された医用画像に基づく疾患候補および該当確率は、解析レポート画面の右側に表示される。
【0048】
ここでは、胸部単純CT撮影によって生成された医用画像に基づく疾患候補および該当確率は、“胸膜炎80%”,“狭心症50%”,“急性心筋炎15%”,“肺癌10%”の順で並ぶ。また、胸部造影CT撮影によって生成された医用画像に基づく疾患候補および該当確率は、“狭心症80%”,“心筋梗塞40%”,“大動脈弁疾患30%”,“急性心筋炎10%”の順で並ぶ。
【0049】
なお、所見欄RMKおよび診断欄DGNの各々に表示された文字列、ならびに添付画像欄IMGに添付されたサムネイル画像は、解析レポート画面が表示された後にキーボード/マウス12kmを操作することにより、変更可能である。
【0050】
読影レポート画面の右上に表示された「確定」ボタンがキーボード/マウス12kmによってクリックされれば、確定処理が行われる。この結果、メインモニタ12m1の表示は、読影レポート画面からトップ画面に復帰する。ただし、確定処理を施された読影レポートに対応する見出しには、“保留”に代えて“確定”の文字列が付される。
【0051】
機械学習システム40に設けられたCPU42prは、図11図12に示すフロー図に従って患者の疾患を解析する処理を実行する。なお、このフロー図に対応する制御プログラムは、DB42dbに記憶される。
【0052】
図11を参照して、ステップS01では、画像診断支援装置10から解析要求を受信したか否かを通信I/F42cmの処理状況に基づいて繰り返し判別し、判別結果がNOからYESに更新されるとステップS02に進む。なお、解析要求に付随するシリーズ画像は、通信I/F42cmによってDRAM42mmに書き込まれる。
【0053】
ステップS02では、DRAM42mmに格納されたシリーズ画像の数を定数Lmaxに設定し、変数Lを“1”に設定する。1シリーズ目のシリーズ画像および2シリーズ目のシリーズ画像がDRAM42mmに格納された場合、定数Lmaxは“2”に設定される。ステップS03では、Lシリーズ目のシリーズ画像を構成する医用画像の枚数を定数Kmaxに設定し、変数Kを“1”に設定する。
【0054】
ステップS04では、Lシリーズ目のシリーズ画像を構成するK枚目の医用画像の特徴量をメモリエリアMM1に記憶されている頭部CT特徴量と照合する。ステップS05では、Lシリーズ目のシリーズ画像を構成するK枚目の医用画像の特徴量をメモリエリアMM1に記憶されている胸部CT特徴量と照合する。ステップS06では、Lシリーズ目のシリーズ画像を構成するK枚目の医用画像の特徴量をメモリエリアMM1に記憶されている腹部CT特徴量と照合する。
【0055】
ステップS07では、ステップS04~S06の各々の照合結果に基づいて、当該K枚目の医用画像の撮影部位を特定する。ステップS08では、当該K枚目の医用画像の撮影部位が頭部であるか否かをステップS07の処理結果に基づいて判別し、ステップS09では、当該K枚目の医用画像の撮影部位が胸部であるか否かをステップS07の処理結果に基づいて判別し、ステップS10では、当該K枚目の医用画像の撮影部位が腹部であるか否かをステップS07の処理結果に基づいて判別する。
【0056】
ステップS08の判別結果がYESであれば、頭部単純CT特徴量および頭部造影CT特徴量を対象として照合処理を実行するべく、ステップS17に進む。ステップS09の判別結果がYESであれば、胸部単純CT特徴量および胸部造影CT特徴量を対象として照合処理を実行するべく、ステップS20に進む。ステップS10の判別結果がYESであれば、腹部単純CT特徴量および腹部造影CT特徴量を対象として照合処理を実行するべく、ステップS23に進む。
【0057】
上述のように、第1分類は、撮影部位(頭部CT、胸部CTおよび腹部CT)を基準とする分類であり、第2分類は、撮影部位および撮影方法の両方(頭部単純CT、頭部造影CT、胸部単純CT、胸部造影CT、腹部単純CT、腹部造影CT)を基準とする分類であるところ、ステップS07の処理は、いずれか1つの第1分類を特定する処理に相当し、ステップS08,S09またはS10の処理は、ステップS07で特定された第1分類に属する2つの第2分類を特定する処理に相当する。
【0058】
ステップS08でYESと判別されることにより、頭部単純CTおよび頭部造影CTの2つの第2分類が特定され、ステップS09でYESと判別されることにより、胸部単純CTおよび胸部造影CTの2つの第2分類が特定され、ステップS10でYESと判別されることにより、腹部単純CTおよび腹部造影CTの2つの第2分類が特定される。
【0059】
ステップS17では、当該K枚目の医用画像の特徴量をメモリエリアMM2に記憶されている頭部単純CT特徴量と照合し、ステップS18では、当該K枚目の医用画像の特徴量をメモリエリアMM2に記憶されている頭部造影CT特徴量と照合する。ステップS19では、ステップS17およびS18の各々の照合結果に基づいて、当該K枚目の医用画像の撮影方法を特定する。
【0060】
ステップS20では、当該K枚目の医用画像の特徴量をメモリエリアMM2に記憶されている胸部単純CT特徴量と照合し、ステップS21では、当該K枚目の医用画像の特徴量をメモリエリアMM2に記憶されている胸部造影CT特徴量と照合する。ステップS22では、ステップS20およびS21の各々の照合結果に基づいて、当該K枚目の医用画像の撮影方法を特定する。
【0061】
ステップS23では、当該K枚目の医用画像の特徴量をメモリエリアMM2に記憶されている腹部単純CT特徴量と照合し、ステップS24では、当該K枚目の医用画像の特徴量をメモリエリアMM2に記憶されている腹部造影CT特徴量と照合する。ステップS25では、ステップS23およびS24の各々の照合結果に基づいて、当該K枚目の医用画像の撮影方法を特定する。
【0062】
ステップS26では、当該K枚目の医用画像の撮影方法が単純CT撮影であるか否かをステップS19,S22またはS25の処理結果に基づいて判別する。また、ステップS27では、当該K枚目の医用画像の撮影方法が造影CT撮影であるか否かをステップS19,S22またはS25の処理結果に基づいて判別する。ステップS26の判別結果およびステップS27の判別結果のいずれか一方がYESであれば、ステップS28に進む。
【0063】
ステップS28では、ステップS07で特定された撮影部位とステップS19,S22またはS25で特定された撮影方法とに対応する特徴量をメモリエリアMM3に記憶された特徴量の中から特定し、当該K枚目の医用画像の特徴量をメモリエリアMM3から特定した特徴量と照合することにより、患者の疾患を解析する。
【0064】
具体的には、特定された撮影部位および撮影方法がそれぞれ頭部および単純CTであれば、当該K枚目の医用画像の特徴量をメモリエリアMM3に記憶された複数の頭部単純CT特徴量の各々と照合することにより、患者の疾患を解析する。特定された撮影部位および撮影方法がそれぞれ頭部および造影CTであれば、当該K枚目の医用画像の特徴量をメモリエリアMM3に記憶された複数の頭部造影CT特徴量の各々と照合することにより、患者の疾患を解析する。
【0065】
特定された撮影部位および撮影方法がそれぞれ胸部および単純CTであれば、当該K枚目の医用画像の特徴量をメモリエリアMM3に記憶された複数の胸部単純CT特徴量の各々と照合することにより、患者の疾患を解析する。特定された撮影部位および撮影方法がそれぞれ胸部および造影CTであれば、当該K枚目の医用画像の特徴量をメモリエリアMM3に記憶された複数の胸部造影CT特徴量の各々と照合することにより、患者の疾患を解析する。
【0066】
特定された撮影部位および撮影方法がそれぞれ腹部および単純CTであれば、当該K枚目の医用画像の特徴量をメモリエリアMM3に記憶された複数の腹部単純CT特徴量の各々と照合することにより、患者の疾患を解析する。特定された撮影部位および撮影方法がそれぞれ腹部および造影CTであれば、当該K枚目の医用画像の特徴量をメモリエリアMM3に記憶された複数の腹部造影CT特徴量の各々と照合することにより、患者の疾患を解析する。
【0067】
ステップS28の処理が完了すると、ステップS12に進む。なお、ステップS08~S10のいずれの判別結果もNOであれば、ステップS11でエラー処理を行ってからステップS12に進む。また、ステップS26の判別結果およびステップS27の判別結果のいずれもNOであれば、ステップS29でエラー処理を行ってからステップS12に進む。
【0068】
ステップS12では変数Kを“K+1”に更新し、ステップS13では更新後の変数Kが定数Kmaxを上回っているか否かを判別する。判別結果がNOであればステップS04に戻り、判別結果がYESであればステップS14に進む。ステップS14では変数Lを“L+1”に更新し、ステップS15では更新後の変数Lが定数Lmaxを上回っているか否かを判別する。判別結果がNOであればステップS03に戻り、判別結果がYESであればステップS16に進む。
【0069】
ステップS16では、ステップS28の処理結果に基づいて、図2に示す疾患候補テーブルTBL1から疾患候補を特定するとともに、当該疾患候補について統計を取り、当該疾患候補と患者の疾患が当該疾患候補に該当する確率とを含む解析レポートを画像診断支援装置10に返送する。解析処理は、解析レポートを返送した後に終了する。
【0070】
以上の説明から分かるように、患者を撮影することにより生成された医用画像を処理して患者の疾患を解析するとき、機械学習システム40のCPU42prは、複数の第1分類の各々に属する基準医用画像の特徴を表す第1特徴量(頭部CT特徴量、胸部CT特徴量、腹部CT特徴量)と、医用画像の特徴量とを照合する第1照合処理を実行する(S04~S06)。CPU42prはまた、複数の第2分類の各々に属する基準医用画像の特徴を表す第2特徴量(頭部単純CT特徴量、頭部造影CT特徴量、胸部単純CT特徴量、胸部造影CT特徴量、腹部単純CT特徴量、腹部造影CT特徴量)のうち、特定の第2分類の第2特徴量と、医用画像の特徴量とを照合する第2照合処理を実行する(S07~S10, S17~S18, S20~S21, S23~S24)。
【0071】
ここで、複数の第2分類の各々は、複数の第1分類のいずれか1つに属する。また、第2照合処理では、第1照合処理の結果に基づいて複数の第1分類のうちのいずれかの第1分類が特定され(S07)、複数の第2分類のうち当該第1分類に属する第2分類が特定の第2分類として特定される(S08~S10)。
【0072】
複数の第2分類の各々は複数の第1分類のいずれか1つに属するところ、患者の医用画像の特徴量は、複数の第1分類の各々の第1特徴量と照合されるとともに、複数の第2分類のうち、第1特徴量との照合結果に応じて異なる第2分類の第2特徴量と照合される。この結果、第1分類および第2分類の情報が患者の医用画像に付されていなくても、照合処理によって当該情報を特定することができ、ひいては画像診断支援性能を高めることができる。
【0073】
なお、本実施形態では、モダリティ20としてCT装置を用いているが、これに変えてMRIを用いるようにしてもよい。また、本実施形態では、撮影部位を基準とする分類を第1分類とし、撮影部位および撮影方法の両方を基準とする分類を第2分類としている。しかし、撮影方向を基準とする分類を第1分類とし、撮影部位および撮影方法の両方を基準とする分類を第2分類とするようにしてもよい。
【符号の説明】
【0074】
10 …画像診断支援装置
40 …機械学習システム
12pr、42pr …CPU
12hd …HDD
12m1 …メインモニタ
12m2 …サブモニタ
42db …データベース


図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12