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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-07
(45)【発行日】2022-10-18
(54)【発明の名称】箱詰めシステム
(51)【国際特許分類】
   B65B 35/44 20060101AFI20221011BHJP
   B65B 5/06 20060101ALI20221011BHJP
【FI】
B65B35/44
B65B5/06
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2018197514
(22)【出願日】2018-10-19
(65)【公開番号】P2020063089
(43)【公開日】2020-04-23
【審査請求日】2021-08-11
(73)【特許権者】
【識別番号】000208444
【氏名又は名称】大和製衡株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000556
【氏名又は名称】特許業務法人 有古特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】竹本 文彦
(72)【発明者】
【氏名】有本 直弘
(72)【発明者】
【氏名】池澤 和幸
【審査官】佐藤 秀之
(56)【参考文献】
【文献】特開平03-120108(JP,A)
【文献】特開2008-068904(JP,A)
【文献】特開平03-166113(JP,A)
【文献】特開2013-047123(JP,A)
【文献】特開2013-189306(JP,A)
【文献】実開昭64-007121(JP,U)
【文献】特開平02-188312(JP,A)
【文献】特開2008-068895(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2012/0160636(US,A1)
【文献】特開2017-206335(JP,A)
【文献】特開昭59-128153(JP,A)
【文献】実開昭52-130378(JP,U)
【文献】特開昭58-216821(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65B 35/00
B65B 5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品の整列が行われる整列コンベアと、前記整列コンベアの物品収容部に前記物品を供給する供給コンベアと、前記物品収容部に対して前記供給コンベアを進退させるための移動機構と、を備え、
前記物品収容部を構成する収容部材が前記整列コンベアの物品収容状態に対応して交換可能であるとともに、前記供給コンベアから前記物品収容部へ前記物品の取り込みが行われる物品取り込み位置が、前記物品収容状態に対応して前記移動機構により移動可能である箱詰めシステムであって、前記物品収容状態は、前記物品の縦置き状態および平置き状態を含む箱詰めシステム
【請求項2】
前記移動機構は、前記物品の搬送方向に伸縮可能に構成されているシャトルコンベアと、前記供給コンベアの後端部と前記シャトルコンベアの先端部とを連結されるための連結ブラケットと、前記シャトルコンベアに対して前記供給コンベアを前記物品の搬送方向にスライドさせるためのスライド装置とを備える請求項1に記載の箱詰めシステム。
【請求項3】
前記供給コンベアは、前記物品が水平面上を搬送方向に移動する水平部と、前記水平部から前記物品収容部に向かう方向において下方に傾倒している傾倒部と、を備える請求項1または2に記載の箱詰めシステム。
【請求項4】
前記傾倒部の先端に設けられ、前記傾倒部から前記物品収容部に向かう方向において下方に傾斜している傾斜板を備える請求項に記載の箱詰めシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は箱詰めシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
物品を段ボールケースなどの外装箱の内部に収容する箱詰め装置が知られている。箱詰め装置では、例えば、ベルトコンベアで順次搬送されてきた物品を整列させて、この物品を所定位置に配置された外装箱へ押し込むことにより、箱詰め品が生産される。
【0003】
ところで、上記の箱詰め装置において、物品の縦置き状態および平置き状態などの物品収容状態に対応して、物品の受渡し部からバケットに物品を受け渡す際の受渡し間隔を切換える構成が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】国際公開第2008/032801号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1の受渡し機構は、ベルトコンベアで構成されていない。よって、特許文献1は、整列コンベアの物品収容状態に対応して、供給コンベアから整列コンベアに物品を供給する際のシステム構成の切換え検討においては参酌に値しない。
【0006】
本開示の一態様(aspect)は、このような事情に鑑みてなされたものであり、整列コンベアの物品収容状態に対応して、供給コンベアから整列コンベアに物品を供給する際のシステム構成の切換えが従来よりも簡易かつ適切に行われる箱詰めシステムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本開示の一態様の箱詰めシステムは、物品の整列が行われる整列コンベアと、前記整列コンベアの物品収容部に前記物品を供給する供給コンベアと、前記物品収容部に対して前記供給コンベアを進退させるための移動機構と、を備え、前記物品収容部を構成する収容部材が前記整列コンベアの物品収容状態に対応して交換可能であるとともに、前記供給コンベアから前記物品収容部への前記物品の取り込みが行われる物品取り込み位置が、前記物品収容状態に対応して前記移動機構により移動可能である。
【発明の効果】
【0008】
本開示の一態様の箱詰めシステムは、整列コンベアの物品収容状態に対応して、供給コンベアから整列コンベアに物品を供給する際のシステム構成の切換えが従来よりも簡易かつ適切に行われるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、実施形態の箱詰めシステムの一例を示す平面図である。
図2図2は、図1の箱詰め装置などの一例を示す斜視図である。
図3図3は、図1の外装箱搬送装置などの一例を側方から視た図である。
図4図4は、図1の移動機構および供給コンベア、および、整列コンベアの物品収容部などの一例を側方から視た図である。
図5図5は、実施形態の箱詰めシステムの制御系統の一例を示すブロック図である。
図6図6は、実施形態の第1変形例の箱詰めシステムの一例を示す図である。
図7図7は、実施形態の第2変形例の箱詰めシステムの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
整列コンベアの物品収容状態に対応して、供給コンベアから整列コンベアに物品を供給する際のシステム構成の切換えについて鋭意検討が行われ、以下の知見が得られた。
【0011】
整列コンベアの物品収容状態を切換えるには、整列コンベアの物品収容部を構成する収容部材を交換する作業が必然的に伴うと考えられる。このとき、発明者らは、供給コンベアから物品収容部へ物品の取り込みが行われる物品取り込み位置を、かかる収容部材の交換に対応して移動させる必要があることを見出し、以下の本開示の一態様に想到した。
【0012】
すなわち、本開示の第1態様の箱詰めシステムは、物品の整列が行われる整列コンベアと、整列コンベアの物品収容部に物品を供給する供給コンベアと、整列コンベアの物品収容部に対して供給コンベアを進退させるための移動機構と、を備え、この物品収容部を構成する収容部材が整列コンベアの物品収容状態に対応して交換可能であるとともに、供給コンベアから物品収容部へ物品の取り込みが行われる物品取り込み位置が、整列コンベアの物品収容状態に対応して移動機構により移動可能である。
【0013】
また、本開示の第2態様の箱詰めシステムは、第1態様の箱詰めシステムにおいて、上記の物品収容状態は、物品の縦置き状態および平置き状態を含むものであってもよい。
【0014】
以上の構成によると、本態様の箱詰めシステムは、整列コンベアの物品収容状態に対応して、供給コンベアから整列コンベアに物品を供給する際のシステム構成の切換えが従来よりも簡易かつ適切に行われる。
【0015】
具体的には、整列コンベアの物品収容状態を物品の縦置き状態と平置き状態との間で切換えるには、整列コンベアの物品収容部を構成する収容部材を交換する作業、および、供給コンベアから物品収容部へ物品の取り込みが行われる物品取り込み位置を収容部材の交換に適合するように移動させる作業が必然的に伴う。
【0016】
そこで、本態様の箱詰めシステムは、整列コンベアの物品収容状態に対応して以上の収容部材を交換可能に構成するとともに、整列コンベアの物品収容状態に対応して以上の物品取り込み位置を移動機構により簡易に移動できるように構成している。
【0017】
本開示の第3態様の箱詰めシステムは、第1態様または第2態様の箱詰めシステムにおいて、移動機構は、物品の搬送方向に伸縮可能に構成されているシャトルコンベアと、供給コンベアの後端部とシャトルコンベアの先端部とを連結されるための連結ブラケットと、シャトルコンベアに対して供給コンベアを物品の搬送方向にスライドさせるためのスライド装置とを備えてもよい。
【0018】
かかる構成によると、本態様の箱詰めシステムは、供給コンベアに連結ブラケットで連結されたシャトルコンベアのストローク長をスライド装置のスライド動作で伸縮させるだけで、上記の物品取り込み位置を所望の位置に調整することができる。
【0019】
本開示の第4態様の箱詰めシステムは、第1態様および第3態様のいずれかの一つの箱詰めシステムにおいて、供給コンベアは、物品が水平面上を搬送方向に移動する水平部と、供給コンベアの水平部から整列コンベアの物品収容部に向かう方向において下方に傾倒している傾倒部を備えてもよい。
【0020】
かかる構成によると、本態様の箱詰めシステムは、供給コンベアが上記の傾倒部を備えることで、このような傾倒部を備えない場合に比べて、供給コンベアの水平部から整列コンベアの物品収容部内にスムーズに物品を投入することができる。
【0021】
本開示の第5態様の箱詰めシステムは、第4態様の箱詰めシステムにおいて、供給コンベアの傾倒部の先端に設けられ、傾倒部から物品収容部に向かう方向において下方に傾斜している傾斜板を備えてもよい。
【0022】
整列コンベアの物品収容状態が物品の平置き状態であるとき、供給コンベアの傾倒部を物品収容部に極力近接させることが、物品収容部内への物品のスムーズな投入において重要である。しかし、傾倒部に設けられた先端のローラと物品収容部を構成する収容部材との接触などにより、傾倒部を物品収容部に近接させる範囲は自ずと限界がある。
【0023】
そこで、本態様の箱詰めシステムは、傾倒部の先端に傾斜板を設けることにより、傾斜板で物品を平置き状態のまま物品収容部の近接位置にまで案内しながら、供給コンベアの傾倒部から整列コンベアの物品収容部内に物品を投入することができる。
【0024】
以下、添付図面を参照しながら、本開示の実施形態について説明する。なお、以下で説明する実施形態は、いずれも上記の各態様の一例を示すものである。よって、以下で示される形状、材料、構成要素、および、構成要素の配置位置および接続形態などは、あくまで一例であり、請求項に記載されていない限り、上記の各態様を限定するものではない。また、以下の構成要素のうち、上記の各態様の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。また、図面において、同じ符号が付いたものは、説明を省略する場合がある。図面は理解しやすくするために、それぞれの構成要素を模式的に示したもので、形状および寸法比などについては正確な表示ではない場合がある。
【0025】
(実施形態)
[全体構成]
図1は、実施形態の箱詰めシステムの一例を示す図である。図1には、箱詰めシステム500を平面視した図が示されている。
【0026】
本実施形態の箱詰めシステム500は、箱詰め装置100と、物品の整列が行われる整列コンベア6(図2参照)と、この整列コンベア6の物品収容部に物品Wを供給する供給コンベア200と、整列コンベア6の物品収容部に対して供給コンベア200を進退させるための移動機構300と、外装箱搬送装置20と、を備える。
【0027】
つまり、箱詰めシステム500では、生産ラインの上流側の装置(例えば、包装機など)から移動機構300および供給コンベア200へ物品Wがこの順番に、順次供給され、その物品Wが供給コンベア200によって箱詰め装置100内へ搬送される。
【0028】
以下、箱詰めシステム500の各部の詳細について図面を参照しながら説明する。
【0029】
[箱詰め装置の構成]
図2は、図1の箱詰め装置などの一例を示す斜視図である。図2には、整列コンベア6の物品収容状態が物品Wの縦置き状態である場合における箱詰め装置100の内部が示されている。
【0030】
箱詰め装置100は、例えば、食品などが箱詰めされた複数の物品Wを整列させた状態で外装箱110に収容して箱詰め品を順次生産する装置である。この箱詰め装置100において、便宜上、前後、左右、上下を図2に示すように決めて説明する。
【0031】
この箱詰め装置100は、供給コンベア200から順次供給される物品Wを複数(所定個数)整列させて所定の整列位置Tまで搬送する整列コンベア6と、押出しプレート70の押出し動作によって整列コンベア6の整列位置Tから複数の物品Wを整列状態で一対の床板11上の物品載置位置Aへ押し出す押出し装置7と、物品載置位置Aへ押し出された複数の物品Wからなる物品群と当接するストッパプレート17と、物品載置位置Aへ押し出された物品群を押出方向と直交する水平方向から挟圧する挟圧装置8と、物品群が載置されている一対の床板11を開閉する床開閉装置10と、物品群を外装箱110に押し込む押込み装置9と、床板11の下方において外装箱110を昇降させる外装箱昇降装置21と、外装箱110を搬送する箱搬送コンベア22を有する外装箱搬送装置20と、箱詰め装置100を含む箱詰めシステム500の全体動作を制御する制御装置30と、操作表示器50と、箱詰め装置100の各構成要素を所定の位置に支持する枠体1と、を備える。また、箱詰め装置100には、作業者に異常を知らせる警報器(ブザー、回転灯など)も備える。この警報器は、操作表示器50に含まれて構成されていてもよい。
【0032】
<整列コンベア>
整列コンベア6の物品収容状態が物品Wの縦置き状態であるとき、整列コンベア6は、複数の物品Wを立てた状態で1列に整列させる。整列コンベア6は、複数の物品Wを一方向(図2では左から右に向かう方向)に搬送する無端軌道60と、無端軌道の搬送面60aに搬送方向に間隔を隔てて設けられた複数の物品収容部62と、を備える。そして、物品収容部62を構成する収容部材61はそれぞれ、断面がL字状の仕切板の幅広部分が無端軌道60の搬送面60a上に立設するように配置される。つまり、整列コンベア6の物品収容状態が縦置き状態であるとき、複数の収容部材61によって収容部材61間の無端軌道60上に、物品Wを1個ずつ収容可能な物品収容部62が複数連なって形成されている。
【0033】
無端軌道60は、4本の環状ベルトが一対のスプロケット63によって支持されている。4本の環状ベルトは2本ずつに分かれて第1ベルト群64および第2ベルト群68を構成している。第1ベルト群64および第2ベルト群68にはそれぞれ、収容部材61が複数装着されている。第1ベルト群64は、一方のスプロケット63によって回転駆動され、第2ベルト群68は、他方のスプロケット63によって回転駆動される。一対のスプロケット63のそれぞれは、別々のモータによって駆動される。これによって、第1ベルト群64および第2ベルト群68を互いに独立して循環駆動することができる。すると、一方のベルト群が暫時停止を繰り返しながら、供給コンベア200から物品収容部62へ物品Wの取り込みが行われる物品取り込み位置Sにおいて、物品収容部62に物品Wを受け入れる動作と、他方のベルト群が物品収容部62の物品Wを整列位置Tにおいて停止させた状態を保持する動作とを同時に行うことができる。
【0034】
また、整列コンベア6の上流側には、上記の物品取り込み位置Sに移送されてきた物品Wを検出するために光電センサなどからなる物品取込検出センサ69が設けられている。
【0035】
<押出し装置>
整列コンベア6の物品収容状態が物品Wの縦置き状態であるとき、押出し装置7は、収容部材61を避けるための複数のスリット71が形成された平板状の押出しプレート70を備える。そして、押出しプレート70は、駆動装置(図示せず)の駆動力によってレール部材(図示せず)に案内されて、整列コンベア6の一方の側に沿って位置する退避位置(図示されている位置)と、整列コンベア6の他方の側の所定の進出位置との間で、水平方向に進出および退避動作するように構成されている。押出しプレート70が、退避位置から進出動作(x方向へ移動)して進出位置まで進出することにより、整列コンベア6上に整列された複数の物品Wが通路部73を通って物品載置位置Aへ押し出される。なお、通路部73には、押し出された物品Wが散乱することを防止するために一対の案内板74が設けられている。
【0036】
したがって、整列位置Tに位置する一連の物品収容部62に収容された複数の物品Wは、押出しプレート70によってx方向へ押し出されて、整列コンベア6の搬送方向と同方向に整列した物品群となって、閉じた床板11上に設定された物品載置位置Aに載置される。
【0037】
<ストッパプレート>
ストッパプレート17は、進出位置に位置する押出しプレート70と対向するように枠体1に固定されて設けられている。したがって、押出しプレート70によって物品載置位置Aへ押し出された複数の物品Wは、ストッパプレート17と当接し、物品載置位置A上に一対の保持プレート80が対向する方向Yに整列した状態で載置される。
【0038】
<挟圧装置>
挟圧装置8は、一対の保持プレート80を備える。この一対の保持プレート80は、一対の床板11の上方において、一対の案内板74の延長線上に配置される。そして、押出しプレート70によって複数の物品Wが押し出されたときに、床板11の上には、押さえ位置に位置する押さえ部材19、ストッパプレート17および一対の保持プレート80によって区画された領域が形成される。この領域が物品載置位置Aを構成する。
【0039】
各保持プレート80の背面には水平方向に延びる軸体81が設けられている。各軸体81は駆動装置(図示せず)によって、一対の保持プレート80が互いに近づく方向および互いに遠ざかる方向に進退動作するように構成されている。一対の保持プレート80が互いに近づく方向に進出することによって、物品載置位置Aに位置する物品群がその整列方向Yから一対の保持プレート80の間に挟圧され、物品W同士を密着させることができる。
【0040】
<床開閉装置>
床開閉装置10は、整列コンベア6の側方に配設され、水平方向に延びる一対の床板11を備える。一対の床板11は、その縁部が枠体1に配設された複数のローラに支持され、互いに対向する端面同士が接触および離隔するようにして進退自在に構成されている。そして、一対の床板11は、駆動装置(図示せず)の駆動力により開閉駆動されるよう構成されている。一対の床板11が後退駆動されると、互いの端面同士が離隔された状態となり、物品載置位置Aの直下に開口が形成される(床板11が開放される)。
【0041】
<押込み装置>
押込み装置9は、鉛直方向に延びる軸体90と、軸体90の下端がその上面に接合された押込み部材91とを備える。軸体90は、枠体1に昇降自在に支持されている。そして、軸体90は、押込み部材91とともに駆動装置(図示せず)の駆動力により鉛直方向に昇降するように構成されている。この押込み装置9は、押込み部材91を下降させることにより、物品載置位置Aの物品群の上面を下方に押して同物品群を一対の保持プレート80の間から下方に脱出させて、開放した一対の床板11の間の開口を介して、床板11の下方の箱詰め位置Pに位置している外装箱110に押し込むことができる。また、本例では、押込み部材91の下面には、物品群の上面を吸着するための吸着口が設けられており、吸着機能を備える。
【0042】
<外装箱昇降装置>
外装箱昇降装置21は、外装箱110が載置される台座24と、台座24を昇降動作させる公知の昇降機構(図示せず)とを備える。台座24は、箱搬送コンベア22の駆動ローラ22a間の隙間に埋没可能な複数の棒材24aと、各棒材24aを連結する連結材24bとを備える。昇降機構によって、台座24は、棒材24aが駆動ローラ22a間の隙間に埋没した状態となる所定の下降位置と、所定の上昇位置との間で、昇降動作する。台座24が所定の上昇位置にあるときに、台座24上の外装箱110が所定の箱詰め位置Pとなるように構成されている。
【0043】
また、台座24には、エアシリンダなどからなる制止装置23が取り付けられている。制止装置23は、進退可能な棒体23aを備えており、台座24が下降位置において、棒体23aを搬送路へ進出させる(制止動作)ことにより、箱搬送コンベア22で搬送されてくる外装箱110を物品載置位置Aの下方の箱停止位置Uに停止(制止)させることができ、棒体23aを搬送路から退避させる(制止解除動作)ことにより、外装箱110を箱停止位置Uから下流側へ搬送させることができる。また、台座24には、外装箱110を検出する箱検出センサ25が取り付けられている。箱検出センサ25は、投光器および受光器を内蔵した直接反射型の光電センサなどで構成されている。
【0044】
[外装箱搬送装置]
図3は、図1の外装箱搬送装置などの一例を側方から視た図である。
【0045】
外装箱搬送装置20は、箱搬送コンベア22と、箱搬送コンベア22のコンベアフレームに取り付けられた制止装置26、箱検出センサ27、箱蓄積量検出センサ40およびセンサ位置調整機構41と、箱押付け装置28と、前述の台座24に取り付けられた制止装置23および箱検出センサ25と、を備える。
【0046】
箱搬送コンベア22は、多数の駆動ローラ22aを備えた駆動ローラコンベアであり、駆動ローラ22aによって外装箱110を一方向(y方向)へ水平搬送する。なお、図1では、駆動ローラ22aの図示を省略している。
【0047】
箱搬送コンベア22には、箱停止位置Uよりも上流側(搬送方向yにおける上流側)において、そのコンベアフレームに、進退可能な棒体26aを備えた制止装置26および箱検出センサ27が取り付けられている。制止装置26および箱検出センサ27はそれぞれ、前述の制止装置23および箱検出センサ25と同様、エアシリンダ、直接反射型の光電センサなどによって構成されている。
【0048】
さらに、箱検出センサ27よりも上流側に直接反射型の光電センサなどからなる箱蓄積量検出センサ40が配置されている。この箱蓄積量検出センサ40は、センサ位置調整機構41を介して箱搬送コンベア22のコンベアフレームに取り付けられている。
【0049】
センサ位置調整機構41は、箱蓄積量検出センサ40が取り付けられたセンサ支持ブロック42、スライドバー43、バー支持部材44および適正位置表示部材TBとで構成される。バー支持部材44の下端がコンベアフレームに固定され、バー支持部材44の上部にスライドバー43の一端が固定されている。これにより、スライドバー43は、搬送方向yと平行方向に延びるように配置される。また、適正位置表示部材TBは、その一端がバー支持部材44に固定されて、スライドバー43と平行に配置されている。適正位置表示部材TBには、箱詰め品の複数の品種のそれぞれに応じた箱蓄積量検出センサ40の適正な位置を示す目印T1~T4が設けられている。
【0050】
センサ支持ブロック42は、スライドバー43を挿通する穴が設けられており、スライドバー43を挿通して、スライドバー43の長手方向(搬送方向yと平行方向)にスライド可能であるとともに、スライドバー43に固定および固定解除可能に構成されている。例えば作業者は、センサ支持ブロック42のスライドバー43への固定を解除し、センサ支持ブロック42をスライドバー43に対してスライドさせて、例えば目印T1~T4のいずれかの位置に合わせて固定する。このようにセンサ位置調整機構41を操作することにより、箱蓄積量検出センサ40の位置(搬送方向yにおける位置)を適正な位置に設定することができる。
【0051】
箱蓄積量検出センサ40は、制止装置26より上流側に外装箱110が所定の最低蓄積個数以上、蓄積されているか否かを検出するためのものである。図3に示す例では、外装箱110が3個以上、蓄積されているときは、箱蓄積量検出センサ40によって外装箱110が検出され、箱蓄積量検出センサ40から箱検出信号が制御装置30へ出力される。ここで、箱搬送コンベア22において制止装置26より上流側の領域が外装箱110の蓄積領域となっている。
【0052】
また、箱搬送コンベア22上に蓄積された外装箱110を1個ずつ箱停止位置Uへ送り出すために、押付け部28aを有する箱押付け装置28が設けられている。この箱押付け装置28は、制止装置26から数えて2番目に蓄積されている2番目の外装箱110に押付け部28aを押し付けるよう構成されている。押付け部28aが押付けられた外装箱110は、外装箱110を挟んで押付け部28aと対向配置された対向部材との間で挟持されて、駆動ローラ22aの回転にかかわらず、搬送停止状態を維持する。上記対向部材には、箱搬送コンベア22のコンベアフレームを用いるように構成してもよい。
【0053】
なお、このような箱押付け装置28に限らず、制止装置26から数えて1番目に蓄積されている1番目の外装箱110が、制止装置26による制止が解除されて箱停止位置Uに向けて搬送されたときに、2番目の外装箱110の搬送停止状態を一時的に維持できる構成を設けてあればよい。
【0054】
[移動機構、供給コンベアおよび整列コンベアの物品収容部]
図4は、図1の移動機構および供給コンベア、および、整列コンベアの物品収容部などの一例を側方から視た図である。
【0055】
図4に示すように、移動機構300は、連結ブラケット301と、シャトルコンベア302と、スライド装置303と、を備える。
【0056】
シャトルコンベア302は、無端ベルトの巻き取り部302Aを備え、物品Wの搬送方向yに伸縮可能に構成されている。なお、このようなシャトルコンベア302の構成は周知であるので詳細な説明を省略する。
【0057】
連結ブラケット301は、供給コンベア200の後端部とシャトルコンベア302の先端部とを連結されるための連結具である。図4に示す例では、連結ブラケット301の両端はそれぞれ、適宜の固定手段により、供給コンベア200のコンベアフレームおよびシャトルコンベア302のコンベアフレームに固定されている。
【0058】
スライド装置303は、架台400上に支持され、シャトルコンベア302に対して供給コンベア200を物品Wの搬送方向yにスライドさせるための装置である。図4に示す例では、スライド装置303は、適宜の固定手段により供給コンベア200のコンベアフレームに固定されたコンベア支持台303Aと、コンベア支持台303Aを物品Wの搬送方向yにスライド可能に構成されているスライダ303Bと、を備える。そして、スライダ303Bが、適宜の固定手段により、架台400に固定されている。なお、スライド装置303には、コンベア支持台303Aを所望のスライド位置で固定するためのストッパー部材(図示せず)が設けられている。
【0059】
供給コンベア200は、例えば、ベルトコンベアによって構成され、移動機構300から順次供給される物品Wを搬送方向yに搬送した後、整列コンベア6に供給する装置である。
【0060】
供給コンベア200は、水平部200Aと、傾倒部200Bとを備える。水平部200Aは、物品Wが水平面上を搬送方向yに移動するように構成されているベルトコンベア部である。傾倒部200Bは、無端ベルトの主面が水平面に対して所望の傾倒角度θに設定されており、水平部200Aから整列コンベア6の物品収容部に向かう方向において下方に傾倒するように構成されているベルトコンベア部である。
【0061】
ここで、図4(a)には、整列コンベア6の物品収容状態が、物品Wの縦置き状態である場合における移動機構300および供給コンベア200などの構成が示されている。なお、この場合、箱詰め装置100の内部は、図2に示す如く構成されている。
【0062】
整列コンベア6は、所望の物品取り込み位置SAで、供給コンベア200から搬送されてくる物品Wを、断面がL字状の仕切板で構成される収容部材61の幅広部で順次、受け取る。そして、物品収容部62Aにおいて物品Wの姿勢を物品Wの平置き状態から直立した縦置き状態に変化させるとともに一列に整列させる。
【0063】
つまり、物品Wが縦置き状態になると、断面がL字状の仕切板の幅狭面(水平面)が、物品Wの重力方向の受面を構成しており、仕切板の幅広面(垂直面)が、物品Wの搬送方向yの受面を構成する。その後、物品Wは、縦置き状態のまま整列コンベア6上を搬送される。
【0064】
次に、図4(b)には、整列コンベア6の物品収容状態が、物品Wの平置き状態である場合における移動機構300および供給コンベア200などの構成が示されている。なお、この場合の箱詰め装置では、例えば、図2の押出し装置7などを交換する必要があるが、かかる装置構成は、箱詰め装置100に関する上記の内容および図4(b)の図示内容から容易に理解できるので、説明および図示を省略する。
【0065】
図4に示すように、整列コンベア6の物品収容状態を物品Wの縦置き状態から平置き状態に切換えるには、整列コンベア6の物品収容部を構成する収容部材を交換する必要がある。そこで、図4の収容部材61、65は、適宜のブラケットなど(図示せず)を用いて、整列コンベア6から容易に着脱可能に構成されている。
【0066】
図4(b)に示す例では、収容部材65は、断面がL字状の第1金属板65A、短冊状の金属平板65Bおよび断面がL字状の第2金属板65Cの連なりで構成される。具体的には、収容部材65が整列コンベア6のローラを通過すると、断面がL字状の第1金属板65A、短冊状の金属平板65Bおよび断面がL字状の第2金属板65Cの連なりは、第1金属板65Aの第2平面65AB(垂直面)と第2金属板65Cの第2平面65CB(垂直面)とが、金属平板65Bの主面(水平面)を挟んで向かい合うように配置される。
【0067】
なお、収容部材65を3枚の金属部材で構成する理由は、仮に収容部材65を1枚の金属部材で構成する場合、収容部材65を整列コンベア6のローラ曲面上を移動させることが困難になるからである。
【0068】
このとき、物品取り込み位置SBは、物品Wを物品収容部62Bにスムーズに平置き状態できるように、移動機構300により供給コンベア200をスライド移動させることで所望の位置に変更する必要がある。具体的には、二点鎖線で示す如く、シャトルコンベア302のストローク長が伸びることで、物品取り込み位置SBは、搬送方向yにおいて物品取り込み位置SAより前方の適所にスライド移動させる必要がある。
【0069】
整列コンベア6は、物品取り込み位置SBで、供給コンベア200から搬送されてくる物品Wを、第1金属板65A、金属平板65Bおよび第2金属板65Cの連なりで構成される収容部材65で順次、受け取る。そして、物品収容部62Bにおいて物品Wの姿勢を物品Wの平置き状態のまま収容する。その後、物品Wは、平置き状態のまま整列コンベア6上を搬送される。
【0070】
つまり、物品Wが平置き状態になると、第1金属板65Aの第1平面65AA(水平面)および第2金属板65Cの第1平面65CA(水平面)、および、金属平板65Bの主面(水平面)が、物品Wの重力方向の受面を構成している。また、供給コンベア200から搬送されてくる物品Wを収容部材65で受け取るとき、第1金属板65Aの第2平面65AB(垂直面)は、物品収容部62B内から外部へ物品Wがはみ出すことを抑制する仕切部材として機能する。
【0071】
[制御系統]
図5は、実施形態の箱詰めシステムの制御系統の一例を示すブロック図である。
【0072】
制御装置30は、例えば、CPUなどの演算器を有する制御部31と、ROMおよびRAMなどのメモリを有する記憶部32とを備える。制御部31には、物品取込検出センサ69から出力される物品検出信号が入力されるとともに、箱検出センサ25,27および箱蓄積量検出センサ40から出力される箱検出信号が入力される。記憶部32には所定の制御プログラムが記憶されていて、制御部31が制御プログラムを読み出して実行することにより、制御装置30は、供給コンベア200、整列コンベア6、押出し装置7、挟圧装置8、押込み装置9、床開閉装置10、外装箱昇降装置21、箱搬送コンベア22、制止装置23,26、箱押付け装置28、操作表示器50および警報器(図示せず)の各装置の動作を制御する。すなわち、制御装置30によって、箱詰め装置100を含む箱詰めシステム全体の動作が制御される。この制御装置30は、例えば、箱詰め装置100のラック内部に設置されている。なお、制御装置30は、集中制御する単独の制御装置で構成されていてもよいし、互いに協働して分散制御する複数の制御装置で構成されていてもよい。
【0073】
操作表示器50は、例えばタッチパネルディスプレイなどを用いて構成され、箱詰め装置の運転開始・停止などの操作およびその運転パラメータなどの設定を行うための操作器と、箱詰め装置の設定情報などをスクリーン(ディスプレイ画面)に表示する表示器とを備える。制御装置30は、操作表示器50の操作器からの操作信号を入力するとともに、操作表示器50へその表示器に表示するデータなどの信号を出力する。
【0074】
以上の構成によると、本実施形態の箱詰めシステム500は、整列コンベア6の物品収容状態に対応して、供給コンベア200から整列コンベア6に物品Wを供給する際のシステム構成の切換えが従来よりも簡易かつ適切に行われる。
【0075】
具体的には、整列コンベア6の物品収容状態を物品Wの縦置き状態と平置き状態との間で切換えるには、整列コンベア6の物品収容部62A、62Bを構成する収容部材61、65を交換する作業、および、供給コンベア200から物品収容部62A、62Bへ物品Wの取り込みが行われる物品取り込み位置SA、SBを収容部材61、65の交換に適合するように移動させる作業が必然的に伴う。
【0076】
例えば、整列コンベア6の物品収容状態を物品Wの縦置き状態から平置き状態に切換えるには、収容部材については、収容部材61から収容部材65に交換する必要がある。また、物品収容部62Bにスムーズに物品Wを平置き状態できるように、物品取り込み位置については、物品取り込み位置SAから物品取り込み位置SBに移動する必要がある。
【0077】
そこで、本実施形態の箱詰めシステム500は、整列コンベア6の物品収容状態に対応して以上の収容部材61、65を交換可能に構成するとともに、整列コンベア6の物品収容状態に対応して以上の物品取り込み位置SA、SBを移動機構300により簡易に移動できるように構成している。
【0078】
また、本実施形態の箱詰めシステム500は、以上の収容部材61、65の形状、傾倒部200Bの傾倒角度θなどを適切に設定することにより、図4に示す如く、シャトルコンベア302に対して供給コンベア200を物品Wの搬送方向yにスライド移動させるだけで、物品取り込み位置SA、SBを所定の位置に固定することができる。
【0079】
また、本実施形態の箱詰めシステム500は、供給コンベア200に連結ブラケット301で連結されたシャトルコンベア302のストローク長をスライド装置303のスライド動作で伸縮させるだけで、上記の物品取り込み位置SA、SBを所望の位置に調整することができる。
【0080】
また、本実施形態の箱詰めシステム500は、供給コンベア200が傾倒部200Bを備えることで、このような傾倒部を備えない場合に比べて、供給コンベア200の水平部200Aから整列コンベア6の物品収容部62A、62B内にスムーズに物品Wを投入することができる。
【0081】
(第1変形例)
図6は、実施形態の第1変形例の箱詰めシステムの一例を示す図である。図6には、整列コンベア6の物品収容状態が物品Wの平置き状態である場合において、供給コンベア200の傾倒部200Bと整列コンベア6を側方から視た図が示されている。
【0082】
本変形例の箱詰めシステム500は、以下の傾斜板201を備えること以外、実施形態の箱詰めシステム500と同様である。
【0083】
傾斜板201は、傾倒部200Bの先端に設けられ、傾倒部200Bから物品収容部62Bに向かう方向において下方に傾斜するように構成されている金属平板である。
【0084】
傾斜板201の後端は、傾倒部200Bの先端上面近傍において傾倒部200Bのコンベアフレームに固定されている。
【0085】
なお、傾斜板201の先端位置は、収容部材65の第1金属板65A、金属平板65Bおよび第2金属板65Cが通過するとき、第1金属板65Aの第2平面65AB(垂直面)と第2金属板65Cの第2平面65CB(垂直面)とに接触しないような高さ位置に設定されている。
【0086】
整列コンベア6の物品収容状態が物品Wの平置き状態であるとき、供給コンベア200の傾倒部200Bを物品収容部62Bに極力近接させることが、物品収容部62B内への物品Wのスムーズな投入において重要である。しかし、傾倒部200Bに設けられた先端のローラと物品収容部62Bを構成する収容部材65との接触などにより、傾倒部200Bを物品収容部62Bに近接させる範囲は自ずと限界がある。
【0087】
そこで、本変形例の箱詰めシステム500は、傾倒部200Bの先端に傾斜板201を設けることにより、傾斜板201で物品Wを平置き状態のまま物品収容部62Bの近接位置にまで案内しながら、供給コンベア200の傾倒部200Bから整列コンベア6の物品収容部62B内に物品Wを投入することができる。なお、整列コンベア6の物品収容状態が物品Wの縦置き状態の場合には、このような傾斜板を設ける必要はない。
【0088】
本変形例の箱詰めシステム500は、上記の特徴以外は、実施形態の箱詰めシステム500と同様であってもよい。
【0089】
(第2変形例)
図7は、実施形態の第2変形例の箱詰めシステムの一例を示す図である。図7には、整列コンベア6の物品収容状態が物品Wの平置き状態である場合において、供給コンベア200の傾倒部200Bと整列コンベア6を側方から視た図が示されている。
【0090】
実施形態の箱詰めシステム500では、収容部材65は、断面がL字状の第1金属板65A、短冊状の金属平板65Bおよび断面がL字状の第2金属板65Cの連なりで構成されているが、これに限定されない。
【0091】
例えば、図4(b)の第2金属板65Cに代えて、図7に示す如く、短冊状の金属平板165Cを用いてもよい。
【0092】
なお、本変形例の箱詰めシステム500が奏する作用効果は、実施形態の箱詰めシステム500が奏する作用効果と同様であるので説明を省略する。
【0093】
本変形例の箱詰めシステム500は、上記の特徴以外は、実施形態または実施形態の第1変形例の箱詰めシステム500と同様であってもよい。
【0094】
また、実施形態、実施形態の第1変形例および実施形態の第2変形例は、互いに相手を排除しない限り、互いに組み合わせても構わない。
【0095】
上記の説明から、当業者にとっては、本開示の多くの改良および他の実施形態が明らかである。したがって、上記の説明は、例示としてのみ解釈されるべきであり、本開示を実行する最良の態様を当業者に教示する目的で提供されたものである。本開示の精神を逸脱することなく、その構造および/または機能の詳細を実質的に変更できる。
【産業上の利用可能性】
【0096】
本開示の一態様は、整列コンベアの物品収容状態に対応して、供給コンベアから整列コンベアに物品を供給する際のシステム構成の切換えが従来よりも簡易かつ適切に行われる箱詰めシステムに利用することができる。
【符号の説明】
【0097】
1 :枠体
6 :整列コンベア
7 :押出し装置
8 :挟圧装置
9 :押込み装置
10 :床開閉装置
11 :床板
17 :ストッパプレート
19 :押さえ部材
20 :外装箱搬送装置
21 :外装箱昇降装置
22 :箱搬送コンベア
22a :駆動ローラ
23 :制止装置
23a :棒体
24 :台座
24a :棒材
24b :連結材
25 :箱検出センサ
26 :制止装置
26a :棒体
27 :箱検出センサ
28 :箱押付け装置
28a :押付け部
30 :制御装置
31 :制御部
32 :記憶部
40 :箱蓄積量検出センサ
41 :センサ位置調整機構
42 :センサ支持ブロック
43 :スライドバー
44 :バー支持部材
50 :操作表示器
60 :無端軌道
60a :搬送面
61 :収容部材
62 :物品収容部
62A :物品収容部
62B :物品収容部
63 :スプロケット
64 :第1ベルト群
65 :収容部材
65A :第1金属板
65AA :第1平面
65AB :第2平面
65B :金属平板
65C :第2金属板
65CA :第1平面
65CB :第2平面
68 :第2ベルト群
69 :物品取込検出センサ
70 :押出しプレート
71 :スリット
73 :通路部
74 :案内板
80 :保持プレート
81 :軸体
90 :軸体
91 :押込み部材
100 :箱詰め装置
110 :外装箱
165C :金属平板
200 :供給コンベア
200A :水平部
200B :傾倒部
201 :傾斜板
300 :移動機構
301 :連結ブラケット
302 :シャトルコンベア
302A :巻き取り部
303 :スライド装置
303A :コンベア支持台
303B :スライダ
400 :架台
500 :箱詰めシステム
A :物品載置位置
P :箱詰め位置
S :物品取り込み位置
SA :物品取り込み位置
SB :物品取り込み位置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7