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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-07
(45)【発行日】2022-10-18
(54)【発明の名称】建具
(51)【国際特許分類】
   E06B 7/04 20060101AFI20221011BHJP
   E06B 7/10 20060101ALI20221011BHJP
【FI】
E06B7/04
E06B7/10
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2019173348
(22)【出願日】2019-09-24
(65)【公開番号】P2020076296
(43)【公開日】2020-05-21
【審査請求日】2021-12-23
(31)【優先権主張番号】P 2018210365
(32)【優先日】2018-11-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】390005267
【氏名又は名称】YKK AP株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000637
【氏名又は名称】特許業務法人樹之下知的財産事務所
(72)【発明者】
【氏名】谷口 雅洋
【審査官】砂川 充
(56)【参考文献】
【文献】特開平9-268853(JP,A)
【文献】特開2017-71933(JP,A)
【文献】特開2017-89367(JP,A)
【文献】特開平9-195640(JP,A)
【文献】特開2019-73963(JP,A)
【文献】特開2013-50291(JP,A)
【文献】特開平5-202678(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E06B 3/04-3/46
E06B 3/50-3/52
E06B 7/00-7/36
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1フレーム材と、前記第1フレーム材の各端部にそれぞれ溶着される第2フレーム材および第3フレーム材と、前記第2フレーム材および前記第3フレーム材に溶着される第4フレーム材とを有する建具枠と、
前記第1フレーム材に取り付けられる換気装置と、
前記第2フレーム材、前記第3フレーム材、前記第4フレーム材および前記換気装置に保持される面材と、
前記第2フレーム材および前記第3フレーム材と前記換気装置との隙間を塞ぐカバー材と、を備え、
前記第2フレーム材および前記第3フレーム材と前記換気装置とは、前記建具枠の見込み方向に沿って設けられた見込片部と、前記見込片部から見付け方向に突出して形成されて面材保持面を有する保持片部と、前記見込片部に連続して形成されて前記面材保持面との間に前記面材を保持する押縁が取り付けられる凹溝部とを備え、
前記カバー材は、前記第2フレーム材および前記第3フレーム材の前記面材保持面と、前記換気装置とに跨がって配置される
ことを特徴とする建具。
【請求項2】
請求項1に記載の建具において、
前記換気装置は、長手方向の両端部にそれぞれ取り付けられる端部キャップを備え、
前記端部キャップは、キャップ本体部と、前記キャップ本体部に一体に形成された軟質ヒレ部とを備え、
前記カバー材は前記軟質ヒレ部で構成される
ことを特徴とする建具。
【請求項3】
請求項1に記載の建具において、
前記換気装置は、長手方向の両端部にそれぞれ取り付けられる端部キャップを備え、
前記カバー材は、前記第2フレーム材および前記第3フレーム材の前記面材保持面と、前記端部キャップとに跨がって取り付けられるシート材で構成される
ことを特徴とする建具。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の建具において、
前記第2フレーム材および前記第3フレーム材の前記面材保持面と、前記換気装置の前記面材保持面には、前記建具枠の内周面に沿って形成される突条部が形成され、
前記第2フレーム材および前記第3フレーム材の前記突条部には切欠部が形成され、
前記カバー材は前記切欠部に配置される
ことを特徴とする建具。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の建具において、
前記第2フレーム材および前記第3フレーム材の前記凹溝部と、前記換気装置とに跨がって配置される第2カバー材を備える
ことを特徴とする建具。
【請求項6】
第1フレーム材と、前記第1フレーム材の各端部にそれぞれ溶着される第2フレーム材および第3フレーム材と、前記第2フレーム材および前記第3フレーム材に溶着される第4フレーム材とを有する建具枠と、
前記第1フレーム材に取り付けられる換気装置と、
前記第2フレーム材、前記第3フレーム材、前記第4フレーム材および前記換気装置に保持される面材と、
前記第2フレーム材および前記第3フレーム材と前記換気装置との隙間を塞ぐカバー材と、を備え、
前記第2フレーム材および前記第3フレーム材と前記換気装置とは、前記建具枠の見込み方向に沿って設けられた見込片部と、前記見込片部から見付け方向に突出して形成されて面材保持面を有する保持片部と、前記見込片部に連続して形成されて前記面材保持面との間に前記面材を保持する押縁が取り付けられる凹溝部とを備え、
前記第2フレーム材および前記第3フレーム材の前記保持片部は、前記カバー材が当接する当接面を有し、
前記カバー材は、前記換気装置に設けられ、その先端部が前記第2フレーム材および前記第3フレーム材の前記当接面に当接するヒレ部を備えて構成される
ことを特徴とする建具。
【請求項7】
請求項6に記載の建具において、
前記カバー材は、前記ヒレ部と、第2ヒレ部とを備え、
前記ヒレ部は、見込み方向の位置が、前記第2ヒレ部と前記凹溝部との間に配置され、
前記第2ヒレ部は、前記当接面に向かう突出寸法が前記ヒレ部よりも短い
ことを特徴とする建具。
【請求項8】
請求項6または請求項7に記載の建具において、
前記保持片部は前記見込片部の室内側または室外側の一方の端部から突出して形成され、前記凹溝部は前記見込片部の他方の端部に形成され、
前記換気装置は、前記第2フレーム材および前記第3フレーム材の前記他方の端部と、前記換気装置との隙間を塞ぐ第2カバー材を備える
ことを特徴とする建具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、室内外を仕切る建具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、枠体および障子で構成される建具において、ガラスを保持する上框を換気框で構成した建具が知られている(例えば、特許文献1参照)。この建具では、通気口を設けた換気框の長手方向両端部に左右のキャップをそれぞれ取り付け、この左右のキャップを左右の縦框の凹部に嵌合し、ねじで連結していた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特許第5733762号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、断熱性能を向上させるために、各框を樹脂製とし、上框および下框と、縦框とを溶着して組み立てた樹脂窓が知られている。このような樹脂窓では、上框の下面にユニット化された別体の換気装置を取り付けて、換気機構を備える建具と、換気機構を備えない建具とで上框を共通化できるものが考えられる。
この場合、上框、下框、縦框を溶着して建具枠を組み立てた後に、換気装置を建具枠内に配置して上框の下面に取り付ける。この換気装置も断熱性能を向上させるために樹脂製であり、建具枠や換気装置の公差や、樹脂製の建具枠や換気装置の熱伸び等を考慮し、換気装置の長手方向の寸法は、各縦框間の寸法よりも若干小さく設定される。このため、縦框と換気装置との間には隙間が生じ、気密性、水密性が低下し、光漏れも発生する。このため、縦框と換気装置との間にスポンジを挟んで隙間を塞ぐことが考えられた。
【0005】
しかしながら、前記隙間にスポンジを配置して隙間を塞ぐ場合、ガラス接着用の接着剤の塗布作業に影響するという新たな課題が発生する。すなわち、接着剤塗布機のノズルは、接着剤の塗布面に対して近接させる必要があり、ノズル先端と塗布面との間隔は所定寸法以下に制御されている。一方、前記スポンジは、気密性や水密性を確保するために、縦框と換気装置とで潰す必要があり、このため、縦框および換気装置間の隙間からはみ出して盛り上がる。この盛り上がり部分の寸法が前記ノズル先端と塗布面との間隔以上になると、前記ノズルと前記スポンジとが干渉する場合がある。ノズルがスポンジに干渉した場合は、ノズルに負荷が加わるために接着剤塗布機が自動的に停止し、塗布済みの接着剤を剥がしたり、スポンジ部分を処理などしてから再度接着剤の塗布作業を行う必要があり、生産性が大幅に低下する。同様の課題は、換気装置を縦框や下框に取り付ける場合も発生する。
本発明の目的は、接着剤塗布機のノズルと干渉せずに換気装置とフレーム材との隙間を塞ぐことができる建具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の建具は、第1フレーム材と、前記第1フレーム材の各端部にそれぞれ溶着される第2フレーム材および第3フレーム材と、前記第2フレーム材および前記第3フレーム材に溶着される第4フレーム材とを有する建具枠と、前記第1フレーム材に取り付けられる換気装置と、前記第2フレーム材、前記第3フレーム材、前記第4フレーム材および前記換気装置に保持される面材と、前記第2フレーム材および前記第3フレーム材と前記換気装置との隙間を塞ぐカバー材と、を備え、前記第2フレーム材および前記第3フレーム材と前記換気装置とは、前記建具枠の見込み方向に沿って設けられた見込片部と、前記見込片部から見付け方向に突出して形成されて面材保持面を有する保持片部と、前記見込片部に連続して形成されて前記面材保持面との間に前記面材を保持する押縁が取り付けられる凹溝部とを備え、前記カバー材は、前記第2フレーム材および前記第3フレーム材の前記面材保持面と、前記換気装置とに跨がって配置されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、カバー材は、第2,3フレーム材と換気装置との間に挟まれて配置されるのではなく、第2,3フレーム材の面材保持面と、換気装置とに跨がって配置されるため、第2,3フレーム材および換気装置間に挟まれて潰されることがない。このため、カバー材は、接着剤塗布機のノズルと干渉せずに換気装置とフレーム材との隙間を塞ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施形態の建具である引違い窓を示す内観図である。
図2】前記引違い窓の上部を示す断面図である。
図3】前記引違い窓の換気装置を示す分解斜視図である。
図4】前記換気装置を示す拡大断面図である。
図5】前記換気装置の端部キャップを示す斜視図である。
図6】前記引違い窓の障子の組立手順を示す斜視図である。
図7】上框および縦框の接合部分を示す拡大斜視図である。
図8】換気装置および縦框の接続部分を示す拡大斜視図である。
図9】接着剤の塗布状態を示す拡大斜視図である。
図10】押縁を取り付けた状態を示す拡大斜視図である。
図11】第2実施形態の換気装置および縦框の接続部分を示す拡大斜視図である。
図12】第2実施形態の換気装置および縦框の接続部分を示す断面斜視図である。
図13】第2実施形態の換気装置および縦框の接続部分を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
本実施形態の引違い窓1は、図1~3に示すように、建物の躯体5の開口部に設けられる窓枠2と、窓枠2で囲まれた内部に左右方向に引き違い可能に配置された外障子3Aおよび内障子3Bとを備えている。
窓枠2は、上枠21、下枠22および左右の縦枠23、24を四周枠組みすることで構成される。上枠21、下枠22、縦枠23、24は、塩化ビニル樹脂(PVC)等の合成樹脂製の押出形材で構成され、全長に亘って略同一の断面形状を有する。上枠21、下枠22、縦枠23、24の長手方向の端部(小口)は、前記長手方向に対して45度の角度で切断されている。上枠21、下枠22、縦枠23、24は、各小口同士を突き合わせて溶着することで四周枠組みされている。
【0010】
外障子3Aおよび内障子3Bは、上框31、下框32、縦框(戸先框)33、縦框(召合せ框)34を枠組みした障子枠30と、障子枠30内に組み込まれる面材である複層ガラス35と、換気装置50とを備えている。
上框31、下框32、縦框33、34は、塩化ビニル樹脂(PVC)等の合成樹脂製の押出形材で構成され、全長に亘って略同一の断面形状を有する。上框31、下框32、縦框33、34の長手方向の端部(小口)は、前記長手方向に対して45度の角度で切断され、各小口同士を突き合わせて溶着することで障子枠30が構成されている。本実施形態では、後述するように、上框31に換気装置(換気框ユニット)50が取り付けられるため、上框31が第1フレーム材である。また、上框31の長手方向の両端部にそれぞれ溶着される縦框33が第2フレーム材、縦框34が第3フレーム材である。さらに、縦框33、34の下端部に取り付けられる下框32が第4フレーム材である。
【0011】
換気装置50は、上框31の下面つまり障子枠30の内周面に取り付けられている。
複層ガラス35は、下框32および縦框33、34と、換気装置50とで囲まれた部分に配置されている。すなわち、複層ガラス35は、第2フレーム材である縦框33と、第3フレーム材である縦框34と、第4フレーム材である下框32と、換気装置50とで保持される。
【0012】
ここで、図1、2に示すように、引違い窓1の上下方向をY軸とし、外障子3A、内障子3Bのスライド移動方向をX軸とし、X軸およびY軸に直交する方向をZ軸とすると、窓枠2(上枠21、下枠22、縦枠23、24)や、外障子3A、内障子3Bの見込み方向は、Z軸方向つまり引違い窓1の室内外方向(奥行き方向)である。また、上枠21、下枠22、上框31、下框32の見付け方向は、Y軸方向つまり上下方向であり、縦枠23、24、縦框33、34の見付け方向は、X軸方向つまり外障子3A、内障子3Bの移動方向(左右方向)である。
【0013】
上框31は、図2に示すように、本体部311と、室外片部312および室内片部313と、保持片部314と、凹溝部315とを備える。
本体部311は、複数の中空部(ホロー部)を備え、全体として略角筒状に形成されている。本体部311において、最も大きな中空部には、補強材36が配置されている。
室外片部312および室内片部313は、本体部311の上面(外周面)の室外側端部および室内側端部から上方(外周側)に突設されている。保持片部314は、本体部311の下面(内周面)を構成する見込片部316の室内側端部から下方(内周側つまり見付け方向)に突設されている。凹溝部315は、本体部311の下面(内周面)つまり見込片部316の室外側端部に連続して形成されている。
【0014】
下框32および縦框(戸先框)33は、上框31と同一の構成とされている。このため、縦框33は、図7に示すように、障子枠30の内周面を構成する見込片部316と、見込片部316の室内側端部から縦框34側つまり縦框33の見付け方向に突設された保持片部314と、見込片部316の室外側端部に連続して形成された凹溝部315とを備えている。下框32も同様の構成であるため、説明を省略する。
縦框(召合せ框)34は、図示を略すが、上框31および下框32の小口と突き合わせて溶着可能なように、小口の外形が上框31および下框32の小口の外形と一致するように構成されている。また、縦框34において、複層ガラス35を保持する内周側には、上框31等と同様に、保持片部や凹溝部が形成されている。一方、縦框34の外周側は、室外片部312、室内片部313は形成されておらず、見付け寸法(X軸方向の寸法)が上框31の本体部311および室外片部312の寸法と同程度となる本体部が設けられている。さらに、縦框34は、召合せ框であるため、煙返しなどの召合せ框に必要な構造や部品が設けられている。
【0015】
上框31、下框32、縦框33、34の各保持片部314には、図7にも示すように、保持片部314の内周側端部から室外側に向かって突出する突条部314Aが形成されている。上框31の突条部314Aは、図2に示すように換気装置50が当接する。一方、下框32、縦框33、34の突条部314Aは、後述するように、複層ガラス35が当接される。このため、保持片部314において突条部314Aが突設される面によって、面材保持面319が構成されている。
また、縦框33、34の突条部314Aにおいて、後述する端部キャップ100の軟質ヒレ部105が配置される箇所は切削され、切欠部314Bが形成されている。
突条部314Aは、複層ガラス35の室内面に接触し、複層ガラス35を位置決めするために用いられる。また、面材保持面319には、複層ガラス35用の接着剤が塗布される。突条部314Aは、前記接着剤が保持片部314の端縁から流れ落ちないように、接着剤を留める壁としても機能する。
【0016】
換気装置50は、図2~4に示すように、換気装置本体60と、室外側アタッチメント70と、室内側アタッチメント80と、カバー90と、端部キャップ100とを備える。
換気装置本体60は、上框31の長手方向(X軸方向)に沿って長尺とされた塩化ビニル樹脂(PVC)等の合成樹脂製の押出形材である。換気装置本体60は、図4に示すように、取付部61と、面材保持部62と、連結部63とを備えて構成される。
取付部61は、室外側中空部611と、室内側中空部612と、取付片613と、当接部614とを備えている。室外側中空部611は、上下に並んだ2つの中空部を備えて略角筒形状に構成され、室内側中空部612よりも上下方向(Y軸方向)の寸法が大きくされている。
室内側中空部612は、室外側中空部611の室内側に設けられて略角筒形状に形成されている。図2に示すように、室内側中空部612の室内面の下端部は、上框31の保持片部314に当接されている。したがって、室内側中空部612の室内面によって、保持片部314に当接する当接部614が構成されている。室内側中空部612の長手方向の端部には、図3にも示すように、端部キャップ100の固定に用いられる裏板616が挿入されてネジ止めされている。
取付片613は、室外側中空部611から上方(上框31側)に突設されて上框31の凹溝部315に嵌め込まれており、これにより換気装置50は上框31に取り付けられている。
【0017】
面材保持部62は、図4に示すように、室外側中空部621と、室内側中空部622と、室外側壁部623と、保持片部624と、凹溝部625とを備えている。室外側中空部621は略角筒形状に形成され、その長手方向の端部には、図3にも示すように、端部キャップ100の固定に用いられる裏板626が挿入されてネジ止めされている。
室内側中空部622は、扁平な略角筒形状に形成され、室外側中空部621の下面から室内側に連続して設けられている。
室外側壁部623は、室外側中空部621の下面の室外側端部から下方に延出され、その下端位置は室内側中空部622の下面と同じ位置とされている。
保持片部624は、室内側中空部622の下面の室内側端部から下方に延出されている。凹溝部625は、室外側壁部623および室内側中空部622間に形成されている。従って、室内側中空部622によって、換気装置50の見込片部630が構成されている。
換気装置本体60の下面部の形状や寸法、具体的には、室外側壁部623、室内側中空部622、保持片部624、凹溝部625において下面(内周面)側に露出している部分の形状や寸法は、上框31、下框32、縦框33、34の内周面の露出部分と同じものとされている。このため、上框31に取り付けられた換気装置50は、下框32、縦框33、34と同じ構造で複層ガラス35を保持することができる。
【0018】
保持片部624には、保持片部314と同様に、障子枠30の内周側端縁に沿って突条部624Aが形成されている。保持片部624において、突条部624Aが形成された面は、面材保持面629を構成する。この面材保持面629は、面材保持面319と同じく、複層ガラス35を位置決めする機能と、接着剤を留める壁としての機能を有する。
【0019】
連結部63は、室外側中空部611および室外側中空部621の室内側端部間を連結する室内側連結片631と、室内側連結片631の室外側に平行に配置されて室外側中空部611および室外側中空部621の対向面間を連結する室外側連結片632とを備える。したがって、連結部63は、室外側中空部611、室外側中空部621、室内側連結片631、室外側連結片632で囲まれる空間を備えている。
室内側連結片631、室外側連結片632には、図3,4に示すように、連結部63の室外側および室内側を連通する通気孔633、634が、換気装置本体60の長手方向(X軸方向)に沿って一定間隔で複数形成されている。さらに、室内側連結片631、室外側連結片632の一方の端部側には、後述する室外側連結部材75や室内側連結部845が配置されるガイド穴635が形成されている。
【0020】
図4に示すように、室外側中空部611の下面および室外側中空部621の上面には、室外側アタッチメント70が係合する突条部617、627が形成され、室内側中空部612の下面および室内側中空部622の上面には室内側アタッチメント80が係合する突条部618、628が形成されている。
【0021】
室外側アタッチメント70は、アタッチメント本体71および室外側作動板72を備える。アタッチメント本体71および室外側作動板72は、それぞれ換気装置本体60の長手方向(X軸方向)に沿って長尺とされたアルミニウム等の金属製の押出形材である。
アタッチメント本体71は、連結部63の室外側に配置されて突条部617、627に係合することで、室外側中空部611および室外側中空部621間の空間を塞ぐように取り付けられている。さらに、図3に示すように、室内側から換気装置本体60を介してアタッチメント本体71のブラケット711にねじ込まれたネジ73によって取り付けられている。このネジ73は、後述するように、カバー90および室内側アタッチメント80を取り外すことで、室内側に露出し、室内側から取り外すことができる。
アタッチメント本体71には、図4に示すように、アタッチメント本体71の室内外を連通する通気孔713が、換気装置本体60の長手方向(X軸方向)に沿って一定間隔で複数形成されている。
【0022】
室外側作動板72は、アタッチメント本体71の室内側に沿って配置され、アタッチメント本体71の長手方向(X軸方向)に沿ってスライド移動可能に案内されている。室外側作動板72には、アタッチメント本体71と同様に、室外側作動板72の室内外を連通する通気孔723が、図3に示すように、長手方向(X軸方向)に沿って一定間隔で複数形成されている。各通気孔723間の部分は、後述するように通気孔713を塞ぐことが可能な閉鎖壁724とされている。
室外側作動板72の長手方向の端部近傍には、室外側連結部材75が取り付けられている。この室外側連結部材75は、換気装置本体60のガイド穴635を介して室内側連結部845に接続される。室内側連結部845は後述する操作ツマミ85に連結されており、操作ツマミ85を換気装置50の長手方向(X軸方向)に沿って左右にスライド移動させると、室内側連結部845および室外側連結部材75を介して室外側作動板72も左右に移動する。
操作ツマミ85の開操作によって室外側作動板72が前記長手方向に沿った第一方向に移動した場合には、アタッチメント本体71の通気孔713と室外側作動板72の通気孔723との位置が室内外方向に揃い、各通気孔713、723を通して通気が可能とされている。
一方、操作ツマミ85の閉操作によって室外側作動板72が前記第一方向とは逆方向の第二方向に移動した場合には、アタッチメント本体71の通気孔713を室外側作動板72の閉鎖壁724で塞ぎ、通気孔713を介した通気が遮断されるようにされている。
【0023】
室内側アタッチメント80は、図4に示すように、アタッチメント本体81と、室内側作動板82と、端部部材83と、ガイド部材84と、操作ツマミ85(図3参照)とを備える。
アタッチメント本体81は、換気装置本体60の長手方向(X軸方向)に沿って長尺に形成されたアルミニウム等の金属製の押出形材である。アタッチメント本体81は、連結部63の室内側に配置されて突条部618、628に係合することで、室内側中空部612および室内側中空部622間の空間を塞ぐように取り付けられている。さらに、アタッチメント本体81は、図3に示すように、カバー90を取り外すことで室内側に露出するネジ87によって、端部キャップ100を介して換気装置本体60に取り付けられている。
アタッチメント本体81は、図4に示すように、軸支部811と、ベース部812と、軸支部811およびベース部812間を連結する連結壁部813とを備えている。軸支部811は、室内側作動板82の上端部に設けられた軸部821を回動自在に軸支する。
ベース部812は、ガイド部材84をスライド移動可能に案内する。
連結壁部813には、アタッチメント本体81の室内外を連通する通気孔815が、室内側アタッチメント80の長手方向(X軸方向)に沿って一定間隔で複数形成されている。連結壁部813の室内側には、図3,4に示すように、前記通気孔815を覆うように長尺のフィルター816が、面ファスナーなどを用いて着脱可能に貼られている。フィルター816は、換気装置50を通る気流中の塵埃等を捕集するためのものであり、不織布、フェルト、綿などによってシート状に形成されている。
アタッチメント本体81には、ツマミカバー86が取り付けられている。ツマミカバー86は、フィルター816の長手方向の端部に隣り合う位置に取り付けられている。
【0024】
室内側作動板82は、アルミニウムなどの金属製部材であり、図4に示すように、軸支部811に嵌合する断面円形状の軸部821が上縁に形成され、軸部821の軸心を中心として回動可能に構成されている。室内側作動板82の下端部には、室内外方向にそれぞれ突片が突出されている。
室内側作動板82の長手方向の端部には、前記突片に嵌合する合成樹脂製の端部部材83が設けられている。端部部材83の下面にはガイドピン831が突設され、ガイド部材84に案内されている。
室内側作動板82の室内面には、長手方向の両端部と、長手方向に沿った下端部とに気密材822が取り付けられている。
【0025】
ガイド部材84は、操作ツマミ85が固定されている。操作ツマミ85は、ツマミカバー86で案内され、X軸方向に沿った第一方向および第二方向に移動可能に設けられている。
ガイド部材84は、前記ガイドピン831を案内する案内溝841が形成されている。案内溝841は、X-Y平面においてX軸およびY軸に対して斜めに形成され、操作ツマミ85の操作でガイド部材84がX軸方向に沿った第一方向(開操作方向)に移動した際に、ガイドピン831を室外側に案内し、第一方向とは逆方向である第二方向(閉操作方向)に移動した際に、ガイドピン831を室内側に案内する。
ガイド部材84は、室外側連結部材75に嵌合される室内側連結部845を備えている。室外側連結部材75および室内側連結部845は、連結部63に形成されたガイド穴635を介して嵌合され、室外側連結部材75およびガイド部材84は操作ツマミ85によって一体に移動する。
【0026】
操作ツマミ85を閉操作方向に移動すると、室内側作動板82は、下端部が室内側に移動するように回動し、気密材822が連結壁部813に密着する。通気孔815は、室内側作動板82で閉じられ、通気も遮断され、室内側アタッチメント80の通気孔815は閉鎖される。
この際、ガイド部材84とともに室外側連結部材75も第二方向(閉操作方向)に移動し、アタッチメント本体71の通気孔713は室外側作動板72の閉鎖壁724で塞がれ、室外側アタッチメント70の通気孔713も閉鎖される。
【0027】
操作ツマミ85を開操作方向に移動すると、室内側作動板82は、下端部が室外側に移動するように回動し、気密材822も連結壁部813から離れるため、室内側アタッチメント80の通気孔815は開口され、通気が可能となる。
この際、ガイド部材84とともに室外側連結部材75も第一方向(開操作方向)に移動し、アタッチメント本体71の通気孔713は室外側作動板72の通気孔723と室内外方向に重なり、室外側アタッチメント70の通気孔713も開口される。
【0028】
カバー90は、合成樹脂製とされ、図3,4に示すように、ツマミカバー86が配置される開口91と、フィルター816に対向する位置に設けられた複数のスリット92とが形成されている。
カバー90の室外面には、室内側アタッチメント80に係合する爪部93と、換気装置本体60の保持片部624の下端部(突条部624A)に係合する爪部94とを備える。このため、カバー90は、室内側アタッチメント80および換気装置本体60にスナップイン方式で着脱可能に取り付けられ、これらの室内側露出面を被覆する。また、カバー90は、アタッチメント本体81の室内面に取り付けられたフィルター816が室内側に露出しないように被覆するフィルターカバーとして機能する。さらに、換気装置本体60や室内側アタッチメント80と、カバー90との対向面に面ファスナーを接着し、面ファスナーも併用してカバー90を着脱可能としてもよい。
カバー90の長手方向(X軸方向)の寸法は、換気装置本体60の長手方向(X軸方向)の寸法に比べて大きく設定されている。このため、カバー90の長手方向の端部(左右の端部)は、換気装置本体60よりも僅かに突出して設けられている。
【0029】
端部キャップ100は、図3に示すように、裏板616、626にねじ込まれるネジ101によって、換気装置本体60、室外側アタッチメント70、室内側アタッチメント80の長手方向の両端部にそれぞれ取り付けられ、端部開口を塞いでいる。
端部キャップ100は、図5に示すように、キャップ本体部102と、キャップ本体部102に取り付けられた軟質ヒレ部105とを備える。キャップ本体部102は、アクリルエチレンプロピレンゴムスチレン(AES)、アクリルスチレンアクリレート(ASA)等の硬質樹脂材で構成される。軟質ヒレ部105は、例えば、エチレン-プロピレン共重合体(EPM)、エチレン-プロピレン-ジエン共重合体(EPDM)、シリコーン系ゴム、軟質PVC、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)、各種エラストマー(PVC系、エチレン酢酸ビニル系、塩素化ポリエチレン、スチレンブタジエン、ウレタン系)等の軟質樹脂で構成される。
【0030】
キャップ本体部102は、ベース部103と、スペーサー部104とを備える。ベース部103は、端部キャップ100の外側つまり縦框33、34側に開口するように断面略コ字状に形成されている。ベース部103の下端部には、換気装置本体60の凹溝部625に連続する凹溝部108が形成されている。
スペーサー部104は、ベース部103から室内側に突出して形成され、その下端部はベース部103の下端よりも下方まで延長されている。このスペーサー部104は、図8にも示すように、換気装置本体60と、縦框33との間に配置され、その室内面はカバー90で被覆されて室内に露出しないように構成されている。なお、図示は略すが、スペーサー部104は、換気装置本体60と縦框34との間にも同様に配置される。
【0031】
キャップ本体部102と換気装置本体60との間には、シート状のシーラー106が挟まれており、換気装置本体60およびキャップ本体部102間をシールしている。
ベース部103において、スペーサー部104が突設される面には、発泡ウレタン等で構成されたキャップシーラー107が貼り付けられている。キャップシーラー107は、後述するように縦框33、34の保持片部314に当接され、保持片部314とキャップ本体部102との間をシールするものである。
軟質ヒレ部105は、スペーサー部104の外側面、つまり縦框33、34に対向する面に固定されている。また、軟質ヒレ部105は、スペーサー部104において、ベース部103よりも下方に突出した部分に配置され、その上端部はキャップシーラー107と重なる位置まで設けられている。このため、軟質ヒレ部105は、図8、9に示すように、スペーサー部104から縦框33の保持片部314に跨がって配置されている。この際、スペーサー部104の室外面つまり複層ガラス35に対向する面は、保持片部624の面材保持面629よりも複層ガラス35側つまり室外側に位置し、突条部624Aの室外面よりも室内側に位置する。このスペーサー部104も、後述するように接着剤45が塗布されるため面材保持面として機能する。なお、図示は略すが、換気装置本体60と縦框34との間に配置されるスペーサー部104においても、軟質ヒレ部105は同様に配置される。
軟質ヒレ部105は、断面略L字状に形成され、軟質ヒレ部105の室外面はスペーサー部104の室外面にほぼ連続するように設けられている。この軟質ヒレ部105は、スペーサー部104に接着剤で固定してもよいが、本実施形態では、二色成形によってキャップ本体部102と一体に成形されている。
【0032】
以上のような構成を備える本実施形態では、換気装置50の室内側および室外側間で空気を流通させる通気部65は、室外側中空部611、室外側中空部621および端部キャップ100で区画される室外側空間と、室内側連結片631、室外側連結片632および端部キャップ100で区画される空間と、室内側中空部612、室内側中空部622および端部キャップ100で区画される室内側空間と、これらの各空間を連通する通気孔633、634とで構成される。そして、室外側アタッチメント70は、通気部65の室外側開口を開閉可能に構成され、室内側アタッチメント80は、通気部65の室内側開口を開閉可能に構成されている。
【0033】
次に、換気装置50が取り付けられる外障子3A、内障子3Bの組立方法について、図6~10を参照して説明する。
予め障子枠30および換気装置50を組み立てておく。障子枠30は、図6,7にも示すように、上框31、下框32、縦框33、34の小口同士を突き合わせて溶着して枠組みする。換気装置50は、換気装置本体60、室外側アタッチメント70、室内側アタッチメント80、カバー90、端部キャップ100を、ネジなどを用いて組み立てる。
次に、図6に示すように、障子枠30の縦框33、34間に換気装置50を配置し、この換気装置50を縦框33、34に沿って上方に移動する。そして、換気装置本体60の取付片613を上框31の凹溝部315に嵌め込んで、図8に示すように、換気装置50を上框31の下面に取り付ける。
この際、図8に示すように、端部キャップ100のスペーサー部104は、換気装置本体60の端縁と縦框33、34との間に配置される。軟質ヒレ部105は、縦框33、34の切欠部314Bに配置され、スペーサー部104から縦框33、34の保持片部314に跨がって配置されている。ここで、軟質ヒレ部105は切欠部314Bに配置されるため、軟質ヒレ部105の表面と、突条部314Aの室外面とは面材保持面319からの突出寸法が略同じ程度とされている。
また、端部キャップ100のキャップシーラー107は、上框31の保持片部314から縦框33、34の保持片部314に跨がって密着してシールする。
【0034】
次に、図9に示すように、換気装置50の保持片部624と、縦框33の保持片部314に接着剤45を塗布する。すなわち、接着剤塗布機のノズル900を各保持片部314、624の面材保持面319、629に沿って動かし、ノズル900から吐出する接着剤45を面材保持面319、629に塗布する。なお、図示を略すが、縦框34や下框32の保持片部にも接着剤45を塗布する。
ここで、ノズル900の先端と、面材保持面319、629との間隔は所定寸法に設定されるが、スペーサー部104および軟質ヒレ部105は、面材保持面319、629の表面からの突出寸法が、前記ノズル900の先端と面材保持面319、629との間隔よりも小さい寸法に収まっているので、ノズル900がスペーサー部104や軟質ヒレ部105に干渉することを防止できる。
次に、図10に示すように、ノズル900によって塗布した接着剤45によって、複層ガラス35を保持片部314、624に接着し、押縁40の取付片41を縦框33、換気装置50および図示略の縦框34、下框32の凹溝部315、625、108に挿入する。これにより、複層ガラス35は、各保持片部314、624および押縁40で保持される。以上により、外障子3A、内障子3Bを組み立てることができる。
【0035】
次に、換気装置50のメンテナンス方法について説明する。
図3に示すようにカバー90を取り外すと、フィルター816が室内側に露出するため、フィルター816は容易に清掃できる。また、フィルター816は、面ファスナーなどで着脱可能であるため、フィルター816を外して洗浄したり、交換することも容易に行える。
さらに、室内側アタッチメント80を固定しているネジ87が室内側に露出するため、ネジ87を外すことで、室内側アタッチメント80を取り外すことができる。また、室内側アタッチメント80を換気装置本体60から取り外せば、室外側アタッチメント70を固定しているネジ73が室内側に露出するため、ネジ73を外すことで室外側アタッチメント70を取り外すことができる。
このため、室外側アタッチメント70、室内側アタッチメント80を、換気装置本体60から取り外して、修理、交換することができる。したがって、室外側作動板72や室内側作動板82等の可動部品を有する室外側アタッチメント70、室内側アタッチメント80に破損などが生じても、新品に交換でき、メンテナンス作業を容易に行うことができる。
【0036】
このような本実施形態によれば、次のような効果がある。
本実施形態では、縦框33、34の面材保持面319と、換気装置50とに跨がってカバー材である軟質ヒレ部105が配置されるため、縦框33、34と換気装置50との隙間を軟質ヒレ部105で塞ぐことができる。このため、引違い窓1の気密性や水密性を向上でき、さらに、光漏れの発生を防止でき、隙間が目立たないので意匠性も向上できる。
また、軟質ヒレ部105は、縦框33、34と換気装置50との間に挟まれて配置されるのではなく、縦框33、34の面材保持面319と換気装置50とに跨がって配置される。このため、ノズル900の先端と面材保持面319、629との間隔よりも小さい厚さ寸法の軟質ヒレ部105を用いることで、接着剤塗布機のノズル900と軟質ヒレ部105とが干渉することを防止できる。このため、接着剤塗布機が停止したり、接着剤塗布作業をやり直す必要が無く、生産性の低下も防止できる。
【0037】
縦框33、34の保持片部314における突条部314Aに切欠部314Bを形成し、軟質ヒレ部105を切欠部314Bに配置したので、軟質ヒレ部105を突条部314A上に配置した場合に比べて、軟質ヒレ部105の面材保持面319からの突出寸法量を小さくできる。このため、軟質ヒレ部105がノズル900に干渉することをより確実に防止できる。
【0038】
端部キャップ100は、硬質樹脂材や半硬質樹脂材で構成されるキャップ本体部102と、軟質樹脂で構成される軟質ヒレ部105とを、二色成形によって一体に成形しているので、端部キャップ100が装着された換気装置50を障子枠30内に組む込むことで、換気装置50から縦框33、34の面材保持面319に跨がって軟質ヒレ部105を配置できる。このため、換気装置50および縦框33、34間に別体のスポンジを貼り付ける場合に比べて作業工数を減少でき、組立作業性を向上できる。さらに、換気装置50を障子枠30に組み込んだ後に、シート状のカバー材を縦框33、34および換気装置50に接着する場合に比べても、組立作業性を向上できる。
【0039】
端部キャップ100にシーラー106、キャップシーラー107を設けたので、端部キャップ100と換気装置本体60との間や、端部キャップ100と上框31、縦框33、34との間のシール性能を向上できる。キャップシーラー107はスポンジで構成されるが、接着剤45が塗布される位置から離れているため、端部キャップ100および縦框33、34間で潰されても、ノズル900と干渉することはない。
【0040】
換気装置50を上框31の下面に取り付けているので、上框31を含む障子枠30は換気装置50を設けない引違い窓1と同じ部品を用いることができる。このため、上框31を専用の換気框で構成する場合に比べて、上框31つまりは障子枠30の見付け寸法を小さくできて、意匠性を向上でき、コストも低減できる。
また、上框31において、通常は押縁40が取り付けられる凹溝部315を利用して換気装置50を取り付けているので、上框31に換気装置50を取り付けるための新規な構造を設ける必要が無く、換気装置50の取付構造を簡略化できる。
さらに、換気装置50は、下框32、縦框33、34と同じ構造の面材保持部62を備えているので、保持片部624および押縁40を用いて複層ガラス35を保持することができ、複層ガラス35を保持するために部品を別途設ける必要が無いため、部品点数を少なくできる。
【0041】
換気装置50は、上框31に取り付けられ、かつ、複層ガラス35を保持する換気装置本体60と、換気装置本体60に着脱可能に取り付けられた室外側アタッチメント70、室内側アタッチメント80を備えている。このため、室外側アタッチメント70や室内側アタッチメント80を取り外すだけで、換気装置本体60を上框31や複層ガラス35から取り外すことなく、換気装置50内部のメンテナンスを行うことができる。特に、通気部65を開閉する可動部品である室外側作動板72や、室内側作動板82は、室外側アタッチメント70や室内側アタッチメント80を取り外すことで、交換や修理などのメンテナンスを容易に行うことができる。
その上、室外側アタッチメント70、室内側アタッチメント80は、カバー90や室内側アタッチメント80を取り外すことで室内側に露出するネジ87、73で取り付けられているので、室内側からの簡単な作業で取り外すことができ、この点でもメンテナンス性を向上できる。
さらに、換気装置50でメンテナンス頻度が高くなるフィルター816は、カバー90を外すだけで清掃が可能であるため、定期的なメンテナンス作業もきわめて容易に行え、引違い窓1を利用しているユーザーが容易に清掃することができる。その上、フィルター816は、面ファスナーなどでアタッチメント本体81から取り外すことができるので、容易に洗浄したり、交換することができる。
【0042】
本実施形態の換気装置50は外障子3A、内障子3Bに設けられているので、換気装置が組み込まれていない障子を用いている引違い窓1であっても、障子3A,3Bを換気装置50付きの障子3A,3Bに交換するだけで換気機能を追加することができる。このため、窓枠に換気装置を設ける場合に比べて、簡単なリフォーム作業で換気機能を有する引違い窓1とすることができる。したがって、引違い窓1を有する建物を、障子交換のみで第3種換気設備対応とすることができる。
【0043】
換気装置50は、樹脂製の換気装置本体60を主要構成とし、室内外に連続する金属部品が無いため、断熱性能を向上できる。また、換気装置本体60や室内側アタッチメント80の室内面を樹脂製のカバー90で覆っているので、断熱性能を向上でき、かつ、合成樹脂製の障子枠30の内観と統一感のある内観意匠とすることができる。
さらに、換気装置本体60の連結部63を、室内側連結片631、室外側連結片632の2つの連結片で構成し、これらの連結片631、632間の空間を含んで換気装置50の通気部65を構成したので、特に、室外側アタッチメント70、室内側アタッチメント80が閉鎖されている場合に、通気部65の断熱性能を向上できる。
【0044】
換気装置本体60は、取付部61、面材保持部62に複数の中空部を設け、さらに連結部63は2つの連結片631、632で構成したので、強度を確保でき、見込み寸法(Z軸方向の寸法)を上框31と同じスリムな寸法とすることができる。
さらに、室外側作動板72はX軸方向にスライドするため、室外側アタッチメント70の見込み寸法を小さくできる。このため、換気装置本体60において連結部63の見込み方向の位置を室外側にずらして設けることができ、連結部63から室内側の空間を広く形成できる。したがって、室内側アタッチメント80の室内側作動板82が室外側に回動する空間を確保しつつ、換気装置50の見込み寸法を小さくすることができる。
【0045】
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について、図11図13に基づいて説明する。
第2実施形態の建具である引違い窓1Bは、第1実施形態の引違い窓1に対し、換気装置50Bの端部キャップ100Bの構成が相違する。また、縦框33、縦框34の保持片部314には切欠部314Bが形成されていない点も相違する。その他の構成は引違い窓1と同様であるため、同一符号を付して説明を簡略または省略する。
【0046】
第2実施形態の建具である引違い窓1Bは、引違い窓1と同様に、建具枠である障子枠30と、換気装置50Bとを備える。障子枠30は、引違い窓1と同じく、上框31、下框32、縦框33、34を溶着により四周枠組みして構成されている。ただし、引違い窓1の縦框33、34は、保持片部314に切欠部314Bが形成されていたが、引違い窓1Bの縦框33、34では、切欠部314Bは形成されていない。
【0047】
換気装置50Bの構成は、引違い窓1の換気装置50と同様であるため、説明を省略する。
端部キャップ100Bは、端部キャップ100と同様に、換気装置50の換気装置本体60の長手方向の両端部にそれぞれ取り付けられている。
端部キャップ100Bは、キャップ本体部102Bと、カバー材115と、第2カバー材125とを備えている。キャップ本体部102Bは、キャップ本体部102と同様に、ベース部103Bと、スペーサー部104Bとを備える。
キャップ本体部102Bには、シート状のシーラー106Bが取り付けられており、シーラー106Bは換気装置本体60の端面に当接してシールしている。
ベース部103Bにおいて、保持片部314の面材保持面319に対向する面には、発泡ウレタンなどで構成されたキャップシーラー107Bが貼り付けられてる。
キャップシーラー107Bは、縦框33、34の保持片部314およびカバー材115に当接し、保持片部314とキャップ本体部102Bとの間をシールしている。
【0048】
カバー材115は、軟質ヒレ部105と同様に軟質樹脂材で構成されたタイト材であり、図13に示すように、キャップ本体部102Bに固定される固定部116と、固定部116から突出するヒレ部117および第2ヒレ部118を備えている。
ヒレ部117の先端側は当接面314Cに当接して折曲されている。折曲されたヒレ部117の先端の見込み方向の位置は、図13に示すように、突条部314Aの先端とほぼ同じ位置とされている。ノズル900の先端は、突条部314Aに干渉しない位置に配置されるため、ノズル900から接着剤45を吐出する際に、ノズル900と突条部314Aおよびカバー材115が干渉することを防止できる。
【0049】
第2ヒレ部118は、見込み方向の位置がヒレ部117よりも室内側とされ、当接面314Cに向かう突出寸法がヒレ部117よりも短く設定されている。第2ヒレ部118の突出寸法は、先端部が当接面314Cに近接あるいは接する寸法に設定されている。
ヒレ部117が当接面314Cに当接することで、端部キャップ100Bと縦框33、34との隙間が塞がれている。また、第2ヒレ部118が当接面314Cに近接したり接しているので、先端が折曲されたヒレ部117が室内側に露出せず、端部キャップ100Bの意匠性を向上できる。
【0050】
第2カバー材125は、ベース部103Bに取り付けられた表面プレート120に固定されている。表面プレート120は硬質樹脂材で形成され、ベース部103Bに嵌め込まれている。第2カバー材125は軟質樹脂材で形成され、表面プレート120に一体で成形されている。なお、第2カバー材125を表面プレート120に接着して一体化してもよいし、表面プレート120に形成された不図示の凹部に、第2カバー材125に形成された不図示の凸部を嵌入して取り付ける構成としても良い。
第2カバー材125の先端は、縦框33、34に当接され、端部キャップ100Bと縦框33、34との室外側の隙間を覆っている。すなわち、図13に示すように、第2カバー材125の先端は、縦框33、34の凹溝部315側の見込み面または室外面に当接している。これにより、端部キャップ100Bと縦框33、34との室外側の隙間を第2カバー材125で覆うことができ、意匠性を向上できる。
なお、端部キャップ100Bには、凹溝部315に挿入されたプレート130が設けられており、端部キャップ100Bと縦框33、34との見込方向の位置合わせを行っている。
【0051】
以上の第2実施形態の引違い窓1Bにおいても、前記実施形態の引違い窓1と同様の作用効果を奏することができる。
さらに、引違い窓1Bでは、端部キャップ100Bのカバー材115を、保持片部314の当接面314Cに当接させているので、保持片部314に切欠部314Bを形成する必要が無いため、縦框33、34の加工工数を削減でき、製造コストを低減できる。
【0052】
本発明は、以上の実施形態で説明した構成のものに限定されず、本発明の目的を達成できる範囲での変形例は、本発明に含まれる。
第1実施形態において、縦框33、34と換気装置50との隙間を塞ぐカバー材は、キャップ本体部102と一体の軟質ヒレ部105に限定されない。例えば、縦框33、34の面材保持面319と、換気装置50の面材保持面629とに跨がって取り付けられるシート材でカバー材を構成してもよい。
また、前記第1実施形態では、突条部314Aに切欠部314Bを形成し、この切欠部314Bに軟質ヒレ部105を配置していたが、切欠部314Bを形成せずに突条部314Aの上に軟質ヒレ部105を配置してもよい。この場合、突条部314Aの突出寸法と、軟質ヒレ部105の厚さ寸法とを加算した寸法が、面材保持面319とノズル900との間隔寸法よりも小さくなるように設計すれば良い。
【0053】
第1実施形態において、縦框33、34の面材保持面319と、換気装置50とに跨がって配置されるカバー材に加えて、縦框33、34の凹溝部315と換気装置50とに跨がって配置される第2カバー材を設けてもよい。例えば、端部キャップ100のキャップ本体部102において、凹溝部315に対向して配置される対向面に軟質ヒレ部を一体に形成し、この軟質ヒレ部を凹溝部315内に差し込んで配置したり、凹溝部315の室外面つまり縦框33、34の室外面に接触させて配置すればよい。
また、第2カバー材としては、端部キャップ100のキャップ本体部102の室外面と、凹溝部315の室外面つまり縦框33、34の室外面とに跨がって取り付けられるシート材で構成してもよい。
軟質ヒレ部105等で構成されるカバー材に加えて第2カバー材を設ければ、縦框33、34の凹溝部315側つまり室外面と、換気装置50の端部キャップ100との隙間を塞ぐことができ、引違い窓1の気密性や水密性を一層向上でき、さらに、隙間が目立たないので意匠性もさらに向上できる。
さらに、前記各実施形態では、カバー材である軟質ヒレ部105やカバー材115を建具の室内側に設けていたが、室外側に設けてもよい。同様に、第2カバー材125は建具の室外側に設けていたが室内側に設けてもよい。
【0054】
換気装置50、50Bは、引違い窓1の障子3A,3Bに組み込まれるものに限定されず、すべり出し窓や、上げ下げ窓等の各種障子に組み込むことができる。この際、各框の保持片部314や、押縁取付用の凹溝部315を用いて換気装置50、50Bを組み込むため、同じ複層ガラス35を保持するために、保持片部314および凹溝部315間の見込み寸法が同じ障子であれば、同一種類の換気装置50、50Bを各種障子に組み込むことができ、換気装置50、50Bの種類も少なくできる。
また、換気装置50、50Bは、上框31の下面に取り付けられるものに限定されず、下框32の上面や、縦框33、34の内周面に取り付けることもできる。換気装置50、50Bは、FIX窓の窓枠に取り付けることもできる。
さらに、換気装置50、50Bは、必要に応じて、1つの障子やFIX窓の窓枠において、複数のフレーム材に取り付けることができる。例えば、障子において、上框31および下框32にそれぞれ換気装置50、50Bを取り付けてもよく、建具枠の少なくとも一つのフレーム材に換気装置50、50Bを取り付ければ良い。
【0055】
換気装置50、50Bは、前記実施形態の構成に限定されない。例えば、換気装置本体60を、取付部61と、面材保持部62との2部材で構成し、これらの部材を、端部キャップ100や、室外側アタッチメント70、室内側アタッチメント80を用いて連結する構成としてもよい。この場合、分離された取付部61および面材保持部62間の空間で通気部65が構成される。
室内側アタッチメント80の構成は、前記実施形態のものに限定されず、例えば、室内側作動板82がスライド移動するものでもよく、通気部65の室内側開口を開閉できるものであればよい。
【0056】
換気装置本体60の連結部63は、1つの連結片のみで構成されるものでもよいし、3本以上の連結片を備えて構成されるものでもよい。
換気装置50、50Bを上框31等に取り付ける構造としては、前記実施形態に限定されず、ネジ、リベット等の締結具や接着剤等を用いて取り付けてもよい。
カバー90は前記実施形態の構成に限定されず、例えば、室内側アタッチメント80のみをカバーする構成としてもよい。さらに、換気装置50、50Bの配置箇所が利用者から視認されにくい場所である場合には、カバー90を設けなくても良い。
本発明は、框や枠を樹脂フレームで構成した建具に限定されず、框や枠をアルミ形材などの超音波などによる溶着が可能な金属フレームで構成した建具にも適用できる。
【0057】
[発明のまとめ]
本発明の建具は、第1フレーム材と、前記第1フレーム材の各端部にそれぞれ溶着される第2フレーム材および第3フレーム材と、前記第2フレーム材および前記第3フレーム材に溶着される第4フレーム材とを有する建具枠と、前記第1フレーム材に取り付けられる換気装置と、前記第2フレーム材、前記第3フレーム材、前記第4フレーム材および前記換気装置に保持される面材と、前記第2フレーム材および前記第3フレーム材と前記換気装置との隙間を塞ぐカバー材と、を備え、前記第2フレーム材および前記第3フレーム材と前記換気装置とは、前記建具枠の見込み方向に沿って設けられた見込片部と、前記見込片部から見付け方向に突出して形成されて面材保持面を有する保持片部と、前記見込片部に連続して形成されて前記面材保持面との間に前記面材を保持する押縁が取り付けられる凹溝部とを備え、前記カバー材は、前記第2フレーム材および前記第3フレーム材の前記面材保持面と、前記換気装置とに跨がって配置されることを特徴とする。
本発明によれば、第2,3フレーム材の面材保持面と、換気装置とに跨がってカバー材が配置されるため、第2,3フレーム材と、換気装置の長手方向の端部との隙間をカバー材で塞ぐことができる。このため、建具の気密性や水密性を向上でき、光漏れも防止できる。さらに、隙間が塞がれるため、建具の意匠性も向上できる。
また、カバー材は、第2,3フレーム材と換気装置との間に挟まれて配置されるのではなく、第2,3フレーム材の面材保持面と、換気装置とに跨がって配置されるため、第2,3フレーム材および換気装置間に挟まれて潰されることがない。このため、接着剤塗布機のノズルとカバー材とが干渉することを防止でき、接着剤塗布機が停止したり、接着剤塗布作業をやり直す必要が無く、生産性の低下も防止できる。
【0058】
本発明の建具において、前記換気装置は、長手方向の両端部にそれぞれ取り付けられる端部キャップを備え、前記端部キャップは、キャップ本体部と、前記キャップ本体部に一体に形成された軟質ヒレ部とを備え、前記カバー材は前記軟質ヒレ部で構成されることが好ましい。
換気装置の両端部に取り付けられる端部キャップを、キャップ本体部およびキャップ本体部に一体に形成された軟質ヒレ部とで構成し、軟質ヒレ部でカバー材を構成すれば、端部キャップが装着された換気装置を建具枠内に組む込むことで、換気装置から第2、3フレーム材の面材保持面に跨がって軟質ヒレ部を配置できる。このため、換気装置および第2、3フレーム材間に別体のスポンジを貼り付ける場合に比べて作業工数を減少でき、組立作業性を向上できる。
【0059】
本発明の建具において、前記換気装置は、長手方向の両端部にそれぞれ取り付けられる端部キャップを備え、前記カバー材は、前記第2フレーム材および前記第3フレーム材の前記面材保持面と、前記端部キャップとに跨がって取り付けられるシート材で構成されるものでもよい。
カバー材を、端部キャップおよび第2,3フレーム材と別体のシート材で構成すれば、端部キャップに軟質ヒレ部を形成する必要が無く、従来の端部キャップを流用できる。また、別体のシート材を用いるため、シート材の材質や厚さ寸法を、建具の種類や求められる断熱性能などに応じて適宜選択できる。
【0060】
本発明の建具において、前記第2フレーム材および前記第3フレーム材の前記面材保持面と、前記換気装置の前記面材保持面には、前記建具枠の内周面に沿って形成される突条部が形成され、前記第2フレーム材および前記第3フレーム材の前記突条部には切欠部が形成され、前記カバー材は前記切欠部に配置されることが好ましい。
第2,3フレーム材の突条部に切欠部を形成し、カバー材を切欠部に配置すれば、カバー材を突条部上に配置した場合に比べて、カバー材が面材保持面から突出する寸法を小さくでき、カバー材が接着剤塗布機のノズルに干渉することをより確実に防止できる。
【0061】
本発明の建具において、前記第2フレーム材および前記第3フレーム材の前記凹溝部と、前記換気装置とに跨がって配置される第2カバー材を備えることが好ましい。
ここで、第2カバー材は、換気装置が備える端部キャップに一体に形成された軟質ヒレ部で構成してもよい。また、第2カバー材は、前記第2フレーム材および前記第3フレーム材の前記凹溝部と、前記換気装置とに跨がって取り付けられるシート材で構成してもよい。
換気装置と、第2フレーム材や第3フレーム材の面材保持面側との隙間を塞ぐカバー材に加えて、換気装置と、第2フレーム材や第3フレーム材の凹溝部側つまり面材保持面とは見込方向において反対側となる部分との隙間を塞ぐ第2カバー材を配置すれば、換気装置と第2、3フレーム材との隙間を2つのカバー材で塞ぐことができ、気密性や水密性をさらに向上できる。
【0062】
本発明の建具は、第1フレーム材と、前記第1フレーム材の各端部にそれぞれ溶着される第2フレーム材および第3フレーム材と、前記第2フレーム材および前記第3フレーム材に溶着される第4フレーム材とを有する建具枠と、前記第1フレーム材に取り付けられる換気装置と、前記第2フレーム材、前記第3フレーム材、前記第4フレーム材および前記換気装置に保持される面材と、前記第2フレーム材および前記第3フレーム材と前記換気装置との隙間を塞ぐカバー材と、を備え、前記第2フレーム材および前記第3フレーム材と前記換気装置とは、前記建具枠の見込み方向に沿って設けられた見込片部と、前記見込片部から見付け方向に突出して形成されて面材保持面を有する保持片部と、前記見込片部に連続して形成されて前記面材保持面との間に前記面材を保持する押縁が取り付けられる凹溝部とを備え、前記第2フレーム材および前記第3フレーム材の前記保持片部は、前記カバー材が当接する当接面を有し、前記カバー材は、前記換気装置に設けられ、その先端部が前記第2フレーム材および前記第3フレーム材の前記当接面に当接するヒレ部を備えて構成されることを特徴とする。
本発明によれば、カバー材のヒレ部は、第2フレーム材および第3フレーム材の当接面に当接する。この際、ヒレ部の突出寸法を適宜調整することで、ヒレ部の先端が当接面に当接して折曲された場合でも、折曲されたヒレ部の先端が、各フレーム材の保持片部の面材保持面側つまり押縁側の端縁から突出しないように設定したり、突出した場合でも突出量が僅かな寸法とし、接着剤塗布機のノズルと当接しない寸法に設定することができる。このため、換気装置と各フレーム材との間でスポンジを圧縮する場合に比較すると、ヒレ部の先端側の突出寸法を設定しやすく、接着剤塗布機のノズルにカバー材が当接することを防止できる。
【0063】
本発明の建具において、前記カバー材は、前記ヒレ部と、第2ヒレ部とを備え、前記ヒレ部は、見込み方向の位置が、前記第2ヒレ部と前記凹溝部との間に配置され、前記第2ヒレ部は、前記当接面に向かう突出寸法が前記ヒレ部よりも短いことが好ましい。
本発明の建具によれば、カバー材が、ヒレ部と、第2ヒレ部とを備え、第2ヒレ部と、凹溝部つまり押縁との間にヒレ部を配置しているので、ヒレ部を第2ヒレ部で隠すことができる。このため、ヒレ部の先端が当接面に当接して折曲された場合でもヒレ部が建具表面側に露出することを防止でき、建具の外観意匠を向上できる。
【0064】
本発明の建具において、前記保持片部は前記見込片部の室内側または室外側の一方の端部から突出して形成され、前記凹溝部は前記見込片部の他方の端部に形成され、前記換気装置は、前記第2フレーム材および前記第3フレーム材の前記他方の端部と、前記換気装置との隙間を塞ぐ第2カバー材を備えることが好ましい。
本発明の建具によれば、第2カバー材を設けたことにより、建具の室内側または室外側の一方と換気装置との隙間は前記カバー材で塞ぐことができ、他方と換気装置との隙間は前記第2カバー材で塞ぐことができ、建具の室内側および室外側の意匠を向上できる。
【符号の説明】
【0065】
1、1B…引違い窓、3A…外障子、3B…内障子、30…建具枠である障子枠、31…第1フレーム材である上框、32…第4フレーム材である下框、33…第2フレーム材である縦框、34…第3フレーム材である縦框、35…面材である複層ガラス、40…押縁、45…接着剤、50、50B…換気装置、60…換気装置本体、61…取付部、62…面材保持部、63…連結部、65…通気部、70…室外側アタッチメント、71…アタッチメント本体、72…室外側作動板、73…ネジ、75…室外側連結部材、80…室内側アタッチメント、81…アタッチメント本体、82…室内側作動板、83…端部部材、84…ガイド部材、85…操作ツマミ、86…ツマミカバー、87…ネジ、90…カバー、100、100B…端部キャップ、102、102B…キャップ本体部、103、103B…ベース部、104、104B…スペーサー部、105…軟質ヒレ部、106、106B…シーラー、107、107B…キャップシーラー、108…凹溝部、115…カバー材、116…固定部、117…ヒレ部、118…第2ヒレ部、314…保持片部、314A…突条部、314B…切欠部、315…凹溝部、316…見込片部、319…面材保持面、622…室内側中空部、624…保持片部、624A…突条部、625…凹溝部、629…面材保持面、630…見込片部、900…ノズル。
図1
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