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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-07
(45)【発行日】2022-10-18
(54)【発明の名称】電気自動車の充電のための充電制御装置
(51)【国際特許分類】
   B60L 53/14 20190101AFI20221011BHJP
   H02J 7/00 20060101ALI20221011BHJP
   B60L 50/60 20190101ALI20221011BHJP
   B60L 53/66 20190101ALI20221011BHJP
   B60L 58/10 20190101ALI20221011BHJP
【FI】
B60L53/14
H02J7/00 P
B60L50/60
B60L53/66
B60L58/10
【請求項の数】 17
(21)【出願番号】P 2019542380
(86)(22)【出願日】2018-02-07
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-03-26
(86)【国際出願番号】 KR2018001650
(87)【国際公開番号】W WO2018147635
(87)【国際公開日】2018-08-16
【審査請求日】2021-02-03
(31)【優先権主張番号】10-2017-0017434
(32)【優先日】2017-02-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】517099982
【氏名又は名称】エルジー イノテック カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100114188
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100119253
【弁理士】
【氏名又は名称】金山 賢教
(74)【代理人】
【識別番号】100129713
【弁理士】
【氏名又は名称】重森 一輝
(74)【代理人】
【識別番号】100137213
【弁理士】
【氏名又は名称】安藤 健司
(74)【代理人】
【識別番号】100143823
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 英彦
(74)【代理人】
【識別番号】100151448
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 孝博
(74)【代理人】
【識別番号】100183519
【弁理士】
【氏名又は名称】櫻田 芳恵
(74)【代理人】
【識別番号】100196483
【弁理士】
【氏名又は名称】川嵜 洋祐
(74)【代理人】
【識別番号】100203035
【弁理士】
【氏名又は名称】五味渕 琢也
(74)【代理人】
【識別番号】100185959
【弁理士】
【氏名又は名称】今藤 敏和
(74)【代理人】
【識別番号】100160749
【弁理士】
【氏名又は名称】飯野 陽一
(74)【代理人】
【識別番号】100160255
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 祐輔
(74)【代理人】
【識別番号】100202267
【弁理士】
【氏名又は名称】森山 正浩
(74)【代理人】
【識別番号】100146318
【弁理士】
【氏名又は名称】岩瀬 吉和
(72)【発明者】
【氏名】キム,ヒョンドン
【審査官】清水 康
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-205314(JP,A)
【文献】特開平09-285022(JP,A)
【文献】特開2012-034543(JP,A)
【文献】特開2016-220397(JP,A)
【文献】特開2011-087408(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0285209(US,A1)
【文献】韓国公開特許第10-2017-0006697(KR,A)
【文献】国際公開第2016/082326(WO,A1)
【文献】仏国特許出願公開第02996376(FR,A1)
【文献】国際公開第2012/095225(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60L 1/00 - 3/12
B60L 7/00 - 13/00
B60L 15/00 - 58/40
H02J 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気自動車の充電制御装置であって、
充電フラップスイッチと、
充電中断スイッチと、
スリープモードまたはウェイクアップモードで動作し、前記電気自動車のバッテリーの充電を制御する主制御器と、
前記充電フラップスイッチおよび前記充電中断スイッチのオン/オフ状態を感知するロードスイッチと、
前記主制御器に電源を供給する電源供給部と、
前記電源供給部を活性化非活性化させる補助制御器と、を含み、
前記主制御器が前記スリープモードで動作する場合、
前記補助制御器が、
記充電中断スイッチオン状態で、前記充電フラップスイッチのオン状態への状態変化を感知した場合、または前記充電フラップスイッチがオン状態で、前記充電中断スイッチのオフ状態への状態変化を感知した場合、前記電源供給部を活性化させて前記主制御器をウェイクアップモードで動作させる、充電制御装置。
【請求項2】
前記主制御器は、
前記充電フラップスイッチのオン状態および前記充電中断スイッチのオフ状態を感知すると、前記電気自動車のメイン電源をオンさせる信号を外部に伝送する、請求項1に記載の充電制御装置。
【請求項3】
前記充電フラップスイッチは、充電フラップおよび前記充電フラップを開閉するモータと連結される、請求項1に記載の充電制御装置。
【請求項4】
前記主制御器は、前記充電フラップスイッチのオン状態を感知すると、前記モータが前記充電フラップを開くようにする制御信号を生成する、請求項3に記載の充電制御装置。
【請求項5】
前記主制御器が、前記ウェイクアップモードの場合、
前記補助制御器は、前記電源供給部の活性化状態を維持させる、請求項1に記載の充電制御装置。
【請求項6】
前記充電中断スイッチは、前記充電フラップスイッチおよび前記ロードスイッチと直列連結され、既に設定された値の抵抗素子と並列連結される、請求項1に記載の充電制御装置。
【請求項7】
前記ロードスイッチは、第1のロードスイッチおよび第2のロードスイッチを含み、
前記第1のロードスイッチは、前記第2のロードスイッチの活性化時に非活性化動作し、
前記第2のロードスイッチは、前記第1のロードスイッチの活性化時に非活性化動作し、
前記第1のロードスイッチは、前記主制御器に連結され、
前記第2のロードスイッチは、前記補助制御器に連結される、請求項1に記載の充電制御装置。
【請求項8】
電気自動車の充電のための充電制御装置であって、
外部から第1の制御信号を受信する第1のスイッチ部と、
前記第1のスイッチ部を介して前記第1の制御信号を受信する第1の制御部と、
外部から第2の制御信号を受信する第2のスイッチ部と、
前記第1の制御部によってウェイクアップし、前記第2のスイッチ部を介して前記第2の制御信号を受信する第2の制御部と、
前記第2の制御部によって制御され、充電フラップのためのモータの駆動を制御するモータ制御部と、を含み、
前記第2の制御部が、前記第1の制御部によってウェイクアップされると、前記第2の制御部は、前記第1のスイッチ部をディセーブルさせ、前記第2のスイッチ部をイネーブルさせる、充電制御装置。
【請求項9】
前記第1の制御信号は、充電開始を指示する制御信号または充電終了を指示する制御信号である、請求項8に記載の充電制御装置。
【請求項10】
前記第1の制御信号が充電開始を指示する制御信号であれば、第1の電圧値から第2の電圧値に低下する立ち下がりエッジを含む、請求項9に記載の充電制御装置。
【請求項11】
前記第1の制御部が前記立ち下がりエッジを認識すると、前記第1の制御部は、スリープ状態の前記第2の制御部をウェイクアップさせる、請求項10に記載の充電制御装置。
【請求項12】
電気自動車を充電するための充電制御装置の充電制御方法であって、
第1のスイッチ部は、前記電気自動車から充電開始を指示する制御信号または充電終了を指示する制御信号である第1の制御信号を受信するステップと、
補助制御器は、ウェイクアップ状態で、前記第1のスイッチ部を介して入力される前記第1の制御信号を検出するステップと、
前記補助制御器は、主制御器に電源を供給する電源供給部をイネーブルさせてスリープ状態にある前記主制御器をウェイクアップさせるステップと、
前記主制御器は、前記第1のスイッチ部をディセーブルさせ、第2のスイッチ部をイネーブルさせるステップと、
前記主制御器は、前記第2のスイッチ部を介して入力される第2の制御信号を検出すると、前記電気自動車の充電を制御するステップと、を含み、
前記充電開始を指示する制御信号は、充電フラップスイッチおよび充電中断スイッチのオン状態を感知した信号であり、
前記充電終了を指示する制御信号は、前記充電フラップスイッチのオン状態および前記充電中断スイッチのオフ状態を感知した信号である、充電制御方法。
【請求項13】
前記第1の制御信号が前記充電終了を指示する制御信号である場合、前記主制御器は、前記電気自動車のメイン電源をオンさせる信号を外部に伝送するステップをさらに含む、請求項12に記載の充電制御方法。
【請求項14】
前記第1の制御信号が前記充電開始を指示する制御信号である場合、前記主制御器は、充電フラップを開閉するためのモータが前記充電フラップを開くようにする制御信号を生成するステップをさらに含む、請求項12に記載の充電制御方法。
【請求項15】
前記主制御器がウェイクアップされた場合、前記電源供給部は、イネーブルされた状態を保持する請求項12に記載の充電制御方法。
【請求項16】
前記第1のスイッチ部は、前記第2のスイッチ部のイネーブル時にディセーブルされ、前記第2のスイッチ部は、前記第1のスイッチ部のイネーブル時にディセーブルされる、請求項12に記載の充電制御方法。
【請求項17】
前記充電開始を指示する制御信号は、立ち下がりエッジを含む信号であり、前記充電終了を指示する制御信号は、立ち上がりエッジを含む信号である、請求項12に記載の充電制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気自動車に関し、より詳細には、電気自動車の充電に関する。
【背景技術】
【0002】
電気自動車(Electric Vehicle,EV)やプラグ-インハイブリッドカー(Plug-In Hybrid Electric Vehicle,PHEV)のようなエコカーは、バッテリーの充電のために充電所に設けられた電気自動車充電設備(Electric Vehicle Supply Equipment,EVSE)を用いる。
【0003】
このため、電気自動車の充電装置(Electric Vehicle Charging Controller,EVCC)は、EV内に搭載され、EVおよびEVSEと通信し、電気自動車の充電を制御する。
【0004】
例えば、EVCCが電気自動車から充電開始を指示する信号を受信すると、充電を開始するように制御することができ、電気自動車から充電終了を指示する信号を受信すると、充電を終了するように制御することができる。
【0005】
このとき、電気自動車は、緩速充電方式または高速充電方式によって充電され得る。緩速充電時に約7時間の充電時間が所要され、高速充電時に約30分の充電時間が所要される。これによって、緩速充電または高速充電が終了する時点でユーザーが不在中の場合、充電終了のための手続きが正常に進行され得ないため、電気自動車と充電制御装置の連結状態が持続し、不要に電流を浪費する問題というがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明が解決しようとする技術的課題は、電気自動車の充電のための充電制御装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一実施例による電気自動車の充電制御装置は、充電フラップスイッチと、充電中断スイッチと、スリープモードまたはウェイクアップモードで動作し、前記電気自動車のバッテリーの充電を制御する主制御器と、前記充電フラップスイッチおよび前記充電中断スイッチのオン/オフ状態を感知するロードスイッチと、前記主制御器に電源を供給する電源供給部と、前記電源供給器を活性化/非活性化させる補助制御器とを含み、前記主制御器が前記スリープモードで動作する場合、前記補助制御器が、前記充電フラップスイッチおよび充電中断スイッチのオン状態を感知するか、または前記充電フラップスイッチのオン状態および充電中断スイッチのオフ状態を感知すると、前記電源供給部を活性化させて前記主制御器をウェイクアップモードで動作させる。
【0008】
前記主制御器は、前記充電フラップスイッチのオン状態および充電中断スイッチのオフ状態を感知すると、前記電気自動車のメイン電源をオンさせる信号を外部に伝送できる。
【0009】
前記充電フラップスイッチは、充電フラップおよび前記充電フラップを開閉するモーターと連結され得る。
【0010】
前記主制御器は、前記充電フラップスイッチのオン状態を感知すると、前記モータが前記充電フラップを開くようにする制御信号を生成し得る。
【0011】
前記主制御器が前記ウェイクアップモードの場合、前記補助制御器は、前記電源供給部の活性化状態を維持させることができる。
【0012】
前記充電中断スイッチは、充電フラップスイッチおよび前記ロードスイッチと直列連結され、既に設定された値の抵抗素子と並列連結され得る。
【0013】
前記ロードスイッチは、第1のロードスイッチおよび第2のロードスイッチを含み、前記第1のロードスイッチは、前記第2のロードスイッチの活性化時に非活性化動作し、前記第2のロードスイッチは、前記第1のロードスイッチの活性化時に非活性化動作し、前記第1のロードスイッチは前記主制御器に連結され、前記第2のロードスイッチは、前記補助制御器に連結され得る。
【0014】
本発明の一実施例による電気自動車の充電のための充電制御装置は、外部から第1の制御信号を受信する第1のスイッチ部と、前記第1のスイッチ部を介して前記第1の制御信号を受信する第1の制御部と、外部から第2の制御信号を受信する第2のスイッチ部と、前記第1の制御部によってウェイクアップし、前記第2のスイッチ部を介して前記第2の制御信号を受信する第2の制御部、そして、前記第2の制御部によって制御され、充電フラップのためのモータの駆動を制御するモータ制御部を含み、前記第2の制御部が、前記第1の制御部によってウェイクアップされると、前記第2の制御部は、前記第1のスイッチをディセーブルさせ、前記第2のスイッチをイネーブルさせる。
【0015】
前記第1の制御信号は、充電開始を指示する制御信号または充電終了を指示する制御信号であってもよい。
【0016】
前記第1の制御信号が充電開始を指示する制御信号であれば、第1の電圧値から第2の電圧値に低下する立ち下がりエッジを含むことができる。
【0017】
前記第1の制御部が前記立ち下がりエッジを認識すると、前記第1の制御部は、スリープ状態の第2の制御部をウェイクアップさせることができる。
【0018】
前記第1の制御信号が充電終了を指示する制御信号であれば、第3の電圧値から第43の電圧値に上昇する立ち上がりエッジを含むことができる。
【0019】
前記第1の制御部が、前記立ち上がりエッジを認識すると、前記第1の制御部は、スリープ状態の第2の制御部をウェイクアップさせることができる。
【0020】
前記第1の制御信号および前記第2の制御信号は、同一のラインから出力される制御信号であってもよい。
【0021】
前記第1の制御信号および前記第2の制御信号は、前記電気自動車のチャージングストップボタンを介して出力するように設定され、前記電気自動車のチャージングストップボタンは、前記電気自動車のチャージングフラップボタンと連結するように設定され得る。
【0022】
本発明の一実施例による電気自動車を充電するための充電制御装置の充電制御方法は、第1のスイッチ部は、電気自動車から充電開始を指示する制御信号または充電終了を指示する制御信号である第1の制御信号を受信するステップと、補助制御器は、ウェイクアップ状態で、前記第1のスイッチ部を介して入力される前記第1の制御信号を検出するステップと、前記補助制御器は、主制御器に電源を供給する電源供給部をイネーブルさせてスリープ状態にある前記主制御器をウェイクアップさせるステップと、前記主制御器は、前記第1のスイッチ部をディセーブルさせ、第2のスイッチ部をイネーブルさせるステップと、前記主制御器は、前記第2のスイッチ部を介して入力される第2の制御信号を検出すると、前記電気自動車の充電を制御するステップと、を含み、前記充電開始を指示する制御信号は、充電フラップスイッチおよび充電中断スイッチのオン状態を感知した信号であり、前記充電終了を指示する制御信号は、前記充電フラップスイッチのオン状態および前記充電中断スイッチのオフ状態を感知した信号である。
【0023】
前記第1の制御信号が前記充電終了を指示する制御信号である場合、前記主制御器は、前記電気自動車のメイン電源をオンさせる信号を外部に伝送するステップをさらに含むことができる。
【0024】
前記第1の制御信号が前記充電開始を指示する制御信号である場合、前記主制御器は、充電フラップを開閉するためのモーターが前記充電フラップを開くようにする制御信号を生成するステップをさらに含むことができる。
【0025】
前記主制御器がウェイクアップされた場合、前記電源供給部は、イネーブルされた状態を維持することができる。
【0026】
前記第1のスイッチ部は、前記第2のスイッチ部のイネーブル時にディセーブルされ、前記第2のスイッチ部は、前記第1のスイッチ部のイネーブル時にディセーブルされることができる。
【0027】
前記充電開始を指示する制御信号は、立ち下がりエッジを含む信号であり、前記充電終了を指示する制御信号は、立ち上がりエッジを含む信号であってもよい。
【発明の効果】
【0028】
本発明の実施例によると、充電開始を指示する制御信号および充電終了を指示する制御信号が一つのラインを介してモニタリングされ得るため、充電制御装置だけでなく、電気自動車の構造を単純化でき、これによって製造コストを節減できる。
【0029】
また、本発明の実施例によると、電気自動車が充電される間、または充電が行われていない間に充電制御装置が不要に電流を消耗しないようにすることができる。特に、充電が終了した時点でユーザーが不在中なので充電終了を指示する制御信号を充電制御装置に正常に伝送できない場合でも、充電制御装置のMCUの動作による不要な電流の浪費を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
図1図1は、本発明の一実施例による電気自動車の充電システムを示す図である。
図2図2は、本発明の一実施例による電気自動車の充電システムを示す図である。
図3図3は、本発明の一実施例による電気自動車の充電システムを示す図である。
図4図4は、本発明の一実施例による充電制御装置のブロック図である。
図5図5は、本発明の一実施例による充電制御装置の動作シナリオの一例である。
図6図6は、本発明の一実施例による充電制御装置の動作シナリオの他の例である。
図7図7は、本発明の一実施例による充電制御装置が動作する過程を説明する図である。
図8図8は、本発明の他の実施例によるチャージングストップボタンの構造を示す。
【発明を実施するための形態】
【0031】
本発明は、様々な変更を加えることができ、いくつかの実施例が挙げられるところ、特定の実施例を図面に例示して説明する。しかし、これは本発明を特定の実施形態について限定するものではなく、本発明の思想および技術範囲に含まれるすべての変更、均等物ないし代替物を含むものと理解されるべきである。
【0032】
第2の、第1のなどのように序数を含む用語は、様々な構成要素を説明するのに使用できるが、前記構成要素は、前記用語によって限定されるものではない。前記用語は、1つの構成要素を他の構成要素から区別する目的のみに使用される。例えば、本発明の権利範囲を逸脱せずに第2の構成要素は、第1の構成要素と命名されてもよく、同様に第1の構成要素も第2の構成要素と命名されてもよい。および/またはという用語は、複数の関連した記載項目の組み合わせ、または複数の関連した記載項目のいずれかの項目を含む。
【0033】
ある構成要素が他の構成要素に「連結されて」いるとか、「接続されて」いると言及されたときには、その他の構成要素に直接的に連結されているか、または接続されていることもあり得るが、中間に他の構成要素が存在することもあり得ると理解されるべきである。反面、ある構成要素が他の構成要素に「直接連結されて」いるとか、「直接接続されて」いると言及されたときには、中間に他の構成要素が存在しないものと理解されるべきである。
【0034】
本出願で使用した用語は、単に特定の実施例を説明するために使用されたものであって、本発明を限定しようとする意図ではない。単数の表現は、文脈上明らかに異なるように意味しない限り、複数の表現を含む。本出願において、「含む」または「有する」などの用語は、明細書上に記載された特徴、数字、ステップ、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものが存在することを指定しようとするものであり、一つまたはそれ以上の他の特徴や数字、ステップ、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものなどの存在または付加可能性を予め排除しないものと理解されるべきである。
【0035】
他に定義されない限り、技術的または科学的な用語を含んでここで使用されるすべての用語は、本発明の属する技術分野で通常の知識を有する者によって一般的に理解されるものと同じ意味を持っている。一般的に使用される辞書に定義されているような用語は、関連技術の文脈上持つ意味と一致する意味を持つものと解釈されるべきであり、本出願で明白に定義しない限り、理想的または過度に形式的な意味として解釈されない。
【0036】
以下、添付の図面を参照して、実施例を詳細に説明するが、図面符号に関係なく、同一または対応する構成要素は、同じ参照番号を付与し、これに対する重複する説明は、省略する。
【0037】
図1~3は、本発明の一実施例による電気自動車の充電システムを示す図である。
【0038】
図1~3を参照すると、電気自動車(Electric Vehicle,EV,10)は、電気自動車充電設備(Electric Vehicle Supply Equipment,EVSE,20)から充電され得る。このため、EVSE20に連結された充電ケーブル22がEV10の注入口に連結され得る。ここで、EVSE20は、ACまたはDCを供給する設備であり、充電所に配置されるか、または家庭内に配置されることができ、携帯可能なように具現されることもできる。EVSE20は、充電所(supply)、AC充電所(AC supply)、DC充電所(DC supply)、ソケット-アウトレット(socket-outlet)などと混用されることができる。
【0039】
充電装置(Electric Vehicle Charging Controller,EVCC,100)は、EV10内に搭載され、EV10と連結される。例えば、充電装置100は、EV10のトランク内に設けられてもよいが、これに制限されるものではない。
【0040】
ここで、充電装置100は、電気自動車10および電気自動車充電設備(EVSE,20)とそれぞれ通信することができる。
【0041】
本発明の実施例によると、充電装置100は、充電制御装置200および電力供給部300を含む。
【0042】
充電制御装置200は、電気自動車10および電気自動車充電設備20にそれぞれ連結される。充電制御装置200は、電気自動車10および電気自動車充電設備20にそれぞれ複数のピンを介して連結され得る。
【0043】
例えば、充電制御装置200は、電気自動車充電設備20と連結される20ピン(pin)を含み、これを介して電気自動車充電設備20と通信することができる。例えば、20ピンの一つは、電気自動車充電設備20からCP(Control Pilot)信号の入力を受けるCPポート用ピンであってもよく、他の一つは、充電ケーブルのコネクタが近接するかどうかを感知するPD(Proximity Detection)ポート用ピンであってもよく、さらに他の一つは、電気自動車充電設備20の接地と連結されるPE(Protective Earth)ポート用ピンであってもよい。20ピンのさらに他の一つは、注油口フラップ(flap)を開くためのモータを駆動させるためのピンであってもよく、さらに他の一つは、モータをセンシングするためのピンであってもよく、さらに他の一つは、温度センシングのためのピンであってもよく、さらに他の一つは、エルイーディーセンシングのためのピンであってもよく、さらに他の一つは、キャン(CAN)通信のためのピンであってもよい。しかし、ピンの個数および機能は、これに制限されるものではなく、多様に変形され得る。
【0044】
そして、充電制御装置200は、電気自動車10と連結される12ピン(pin)を含み、これを介して電気自動車10と通信することができる。例えば、12ピンの一つは、電気自動車10内の衝突感知センサから印加される電圧ライン用ピンであってもよく、他の一つは、電気自動車10内のバッテリーピンであってもよく、さらに他の一つは、キャン通信のためのピンであってもよく、さらに他の一つは、接地に連結されるピンであってもよく、さらに他の一つは、高電圧保護用ピンであってもよい。しかし、ピンの個数および機能は、これに制限されるものではなく、多様に変形され得る。
【0045】
電気自動車充電設備20の二つの高電圧ラインは、充電装置100の電力供給部300を介して電気自動車10のバッテリー14内に電力を供給し、このとき、高電圧ラインのオン・オフは、充電制御装置200によって制御され得る。
【0046】
つまり、充電制御装置200は、電気自動車10のECU(Electric Control Unit,12)と通信し、電気自動車10および電気自動車充電設備20からそれぞれ受信した信号によって電気自動車充電設備20から供給される電力を電気自動車10のバッテリー12に伝達する電力供給部300を制御することができる。
【0047】
図4は、本発明の一実施例による充電制御装置のブロック図である。
【0048】
図4を参照すると、充電制御装置200は、第1の制御部210および第2の制御部220を含む。本明細書において、第1の制御部210は、サブマイクロコントローラ(microcontroller,MCU)、補助制御部、補助制御器などと混用されることができ、第2の制御部220は、メインマイクロコントローラ(microcontroller,MCU)、主制御部、主制御器と混用されることができる。ここで、MCUは、マイクロプロセッサと入出力モジュールを一つのチップで作製して定められた機能を行うコンピュータを意味する。MCUが車両内に適用される場合、これはECU(Electronic Control Unit)という装置として具現されることができ、自動車のエンジン、自動変速機、ABSの様々な部品をコンピュータで制御するようにする。本発明の実施例によるMCUは、電気自動車の充電のための充電制御装置200内に適用され、サブMCUとメインMCUに区分され得る。
【0049】
本発明の実施例によると、第1の制御部210のサブMCUは、第2の制御部220のメインMCUと分離されるユニットであってもよい。一般的に、充電制御装置200内に適用されるMCUは、電気自動車の充電を全体的に制御するために、電力消耗が多くなる可能性がある。これらのMCUは、電気自動車のバッテリー電圧を用いるため、MCUの電力消耗が非常に大きなイシューとなりうる。本発明の実施例によると、MCUを第1の制御部210のサブMCUと第2の制御部220のメインMCUに区分し、第2の制御部220がスリープモードまたはウェイクアップモードで動作し、電気自動車の充電を制御するための動作を全般的に遂行するが、充電が行われていない間は、スリープ状態にあり、不要な電流消耗を防ぐことができる。そして、相対的に少ない電流を消耗する第1の制御部210は、常にウェイクアップ状態にあり、イシューの発生時に、例えば、充電開始を指示する制御信号を受信するか、または充電終了を指示する制御信号を受信した場合、第2の制御部220をウェイクアップさせる役割を果たすことができる。
【0050】
このため、充電制御装置200は、外部から第1の制御信号を受信し、第1の制御部210と連結される第1のスイッチ部230および外部から第2の制御信号を受信し、第2の制御部220と連結される第2のスイッチ部240をさらに含むことができる。第1のスイッチ部230は、第2のスイッチ部240の活性化時に非活性化動作をして、第2のスイッチ部240は、第1のスイッチ部230の活性化時に非活性化動作をすることができる。
【0051】
ここで、第1のスイッチ部230に入力される第1の制御信号および第2のスイッチ部240に入力される第2の制御信号は、同一のラインから出力される制御信号であってもよい。第1の制御信号および第2の制御信号は、チャージングフラップボタン16およびチャージングストップボタン18のオン・オフ状態を示す信号であってもよい。本明細書において、チャージングフラップボタン16は、充電フラップボタンなどと混用されることができ、チャージングストップボタン18は、充電ストップボタン、充電中断ボタンなどと混用されることができる。そして、第1のスイッチ部230および第2のスイッチ部240は、ロードスイッチと混用されることができる。
【0052】
第2の制御部220がスリープ状態にある場合、第1の制御部210は、第1のスイッチ部230をモニタリングし、第1のスイッチ部230を介して第1の制御信号を受信すると、第2の制御部220に電源を供給する電源供給部260を活性化させて第2の制御部220をウェイクアップさせることができる。このため、電源供給部260は、第1の制御部210および第2の制御部220との間に配置され、第1の制御部210によって活性化されるか、または非活性化されることができる。
【0053】
スリープ状態にあった第2の制御部220が、第1の制御部210によってウェイクアップされると、第2の制御部220は、第1のスイッチ部230をディセーブル(disable)させ、第2のスイッチ部240をイネーブル(enable)させることができる。これによって、第2の制御部220は、第2のスイッチ部240をモニタリングし、第2のスイッチ部240を介して第2の制御信号を受信することができる。
【0054】
このとき、第1の制御信号は、充電開始を指示する制御信号または充電終了を指示する制御信号であってもよく、第1の制御信号は、充電制御装置200の外部、つまり電気自動車10から出力された信号であってもよい。
【0055】
例えば、電気自動車10は、チャージングフラップボタン16およびチャージングストップボタン18を含み、チャージングフラップボタン16およびチャージングストップボタン18は、互いに連結されることができ、チャージングストップボタン18は、第1のスイッチ部230および第2のスイッチ部240に連結されることができる。
【0056】
ユーザーが電気自動車10の充電を開始するために注油口を開こうとする場合、ユーザーは、チャージングフラップボタン16を押すことができる。チャージングフラップボタン16が押されると、チャージングストップボタン18を介して第1の制御信号が第1のスイッチ部230に入力されることができる。
【0057】
第1の制御信号が充電開始を指示する制御信号である場合、第1の制御部210によってウェイクアップされた第2の制御部220は、第1のスイッチ部230をディセーブルさせ、第2のスイッチ部240をイネーブルさせ、第2のスイッチ部240を介して入力される第2の制御信号をモニタリングするとともに、モーター制御部250を制御する。モーター制御部250は、充電フラップ、すなわち注油口を開くためのモータの駆動を制御することができる。これによって、注油口が開かれることができ、電気自動車10の充電手続きが進行されることができる。
【0058】
一方、充電終了時にユーザーが不在中の場合、ユーザーは、チャージングストップボタン18をすぐに押すことができない。充電終了後、ユーザーがどのようなアクションも取らなかった状態で一定時間が経過すると、第2の制御部220は、再びスリープ状態に入る。このとき、充電制御装置200だけでなく、電気自動車10のECU12もともにスリープ状態に入ることができる。第2の制御部220がスリープ状態に入る場合、第1の制御部210は、ウェイクアップ状態で、第1のスイッチ部230を介して入力される第1の制御信号をモニタリングする。
【0059】
以後、ユーザーがチャージングストップボタン18を押すと、充電終了を指示する制御信号が第1のスイッチ部230を介して第1の制御部210に入力され、これによって、第1の制御部210は、第2の制御部220をウェイクアップさせる。第1の制御部210によってウェイクアップされた第2の制御部220は、第1のスイッチ部230をディセーブルさせ、第2のスイッチ部240をイネーブルさせ、第2のスイッチ部240を介して入力される第2の制御信号をモニタリングするとともに、電気自動車12のECU12をウェイクアップさせる。
【0060】
図5は、本発明の一実施例による充電制御装置の動作シナリオの一例であり、図6は、本発明の一実施例による充電制御装置の動作シナリオの他の例である。
【0061】
図5を参照すると、電気自動車10の充電を開始していない状態で、サブMCUである第1の制御部210は、ウェイクアップ状態にあり(S500)、メインMCUである第2の制御部220は、スリープ状態にある(S510)。これによって、メインMCUは、不要な電力消耗を防止することができる。
【0062】
ユーザーが充電を開始するために、電気自動車10のチャージングフラップボタン16を押すと、第1の制御部210は、充電開始を指示する制御信号を検出する(S520)。ここで、充電開始を指示する制御信号は、立ち下がりエッジを含む制御信号であってもよい。
【0063】
第1の制御部210が充電開始を指示する制御信号を検出すると、第1の制御部210は、第2の制御部220をウェイクアップさせる(S530)。
【0064】
これによって、ウェイクアップされた第2の制御部220は、チャージングフラップボタン16が押されていることを検出し(S540)、注油口を開くためのモータの駆動を制御する(S550)。
【0065】
一方、図6を参照すると、電気自動車10の充電が終了した状態で、所定時間の間、ユーザーが充電終了のための動作を遂行していない場合、サブMCUである第1の制御部210は、ウェイクアップ状態にあり(S600)、メインMCUである第2の制御部220は、スリープ状態に入ることになる(S610)。これによって、メインMCUの電力消耗を防止することができる。
【0066】
ユーザーが充電を終了するため、電気自動車10のチャージングストップボタン18を押すと、第1の制御部210は、充電終了を指示する制御信号を検出する(S620)。ここで、充電終了を指示する制御信号は、立ち上がりエッジを含む制御信号であってもよい。
【0067】
第1の制御部210が充電終了を指示する制御信号を検出すると、第1の制御部210は、第2の制御部220をウェイクアップさせる(S630)。
【0068】
これによって、ウェイクアップされた第2の制御部220は、チャージングストップボタン18が押されていることを検出し(S640)、電気自動車10のECU12をウェイクアップさせる(S640)。
【0069】
以下、本発明の実施例による充電制御装置が充電開始のための制御信号および充電終了のための制御信号によって動作を遂行する過程を、さらに具体的に説明する。
【0070】
図7は、本発明の一実施例による充電制御装置が動作する過程を説明する図である。
【0071】
図7を参照すると、電気自動車10は、チャージングフラップボタン16およびチャージングストップボタン18を含み、充電制御装置200は、第1の制御部210、第2の制御部220、第1のスイッチ部230、第2のスイッチ部240、およびモータ制御部250を含む。
【0072】
チャージングフラップボタン16は、注油口および注油口を開くためのモータMと連結され、モータMは、充電制御装置200と2つのピン(CC_FlapM-、CC_FlapM+)を介して連結され、充電制御装置200は、2つのピン(CC_FlapM-、CC_FlapM+)を介して注油口を開くためのモータMの駆動を制御する信号を出力する。本明細書において、注油口は、充電フラップまたはフラップと混用されることができる。
【0073】
チャージングストップボタン18は、充電制御装置200と1つのピン(Inlet_flap_st)を介して連結され、チャージングストップボタン18は、1つのピン(Inlet_flap_st)を介して充電制御装置200に充電開始を指示する制御信号または充電終了を指示する制御信号を出力する。
【0074】
本明細書において、チャージングフラップボタン16のスイッチS1は、チャージングフラップスイッチ、充電フラップスイッチなどと混用されることができ、チャージングストップボタン18のスイッチS2は、チャージングストップスイッチ、充電ストップスイッチ、充電中断スイッチなどと混用されることができる。
【0075】
平常時、すなわち、充電が行われていない状態でチャージングフラップボタン16のスイッチS1は、開いており、チャージングストップボタン18のスイッチS2は閉じられている。このとき、チャージングフラップボタン16とチャージングストップボタン18間の連結は、解除された状態であり、これによって第1のスイッチ部230に所定の電圧値、例えば5Vが入力されるように設定され得る。ここで、第2の制御部220は、スリープ状態にあり、第1の制御部210は、ウェイクアップ状態で第1のスイッチ部230を持続的にモニタリングする。
【0076】
ユーザーが充電を開始するために注油口を開こうとする場合、ユーザーは、チャージングフラップボタン16を押すことになる。これによって、チャージングフラップボタン16のスイッチS1は閉じられることになり、チャージングフラップボタン16とチャージングストップボタン18は、連結されることになる。チャージングストップボタン18のスイッチS2は、依然として閉じられた状態であり、チャージングストップボタン18は、チャージングフラップボタン16を介してグラウンドに連結されるので、チャージングストップボタン18から第1のスイッチ部230に0Vの電圧値が入力され得る。
【0077】
第1のスイッチ部230は、ローアクティブ(low active)ロードスイッチ(load switch)であってもよく、これによって、第1のスイッチ部230に入力される電圧値が5Vから0Vに低下する場合、すなわち、第1のスイッチ部230に入力される第1の制御信号が立ち下がりエッジを持つ場合、第1の制御部210は、第2の制御部220をウェイクアップさせることができる。すなわち、チャージングフラップボタン16のスイッチS1およびチャージングストップボタン18のスイッチS2が全てオン状態であることを感知した場合、第1の制御部210は、電源供給部260を活性化させて第2の制御部220をウェイクアップモードで動作させることができる。
【0078】
このため、第1の制御部210は、割り込みポート(Interrupt port,I_P)およびADCポート(ADC_P)を含んでもよく、割り込みポート(Interrupt port,I_P)およびADCポート(ADC_P)を介して印加される制御信号をモニタリングすることができる。割り込みポート(I_P)は、所定周期でウェイクアップされるポートであって、第1の制御部210に印加される信号の電圧値の変化の有無、立ち上がりエッジの有無、立ち下がりエッジの有無を検出することができる。ADCポート(ADC_P)は、持続的にウェイクアップされているポートであって、第1の制御部210に印加される信号の電圧値を持続的にモニタリングすることができる。
【0079】
第1の制御部210が割り込みポート(I_P)またはADCポート(ADC_P)を介して立ち下がりエッジを検出すると、第1の制御部210は、第2の制御部220に電源を供給する電源供給器(5V LDO)をイネーブルさせて第2の制御部210がウェイクアップされるようにする。
【0080】
第2の制御部220がウェイクアップされると、第2の制御部220は、第1のスイッチ部230をディセーブルさせ、第2のスイッチ部240をイネーブルさせることができる。このため、第2の制御部220は、GPIO3ポートを用いて、第1のスイッチ部230をディセーブルさせ、GPIO2ポートを用いて第2のスイッチ部240をイネーブルさせることができる。
【0081】
これによって、チャージングストップボタン18から第2のスイッチ部240を介して第2の制御信号が印加され、第2の制御部220は、ADCポートを介して第2の制御信号をモニタリングする。第2の制御信号が充電開始を指示する制御信号、すなわち、チャージングフラップボタン16が押されたことを意味する制御信号である場合、第2の制御部220は、モータ制御部250のモーターICブロック(Motor IC block)を制御し、これによって、モータ制御部250は、注油口を開くためのモータを駆動させるための制御信号を出力することができる。
【0082】
このとき、第2の制御部220がウェイクアップモードの場合、第1の制御部210は、電源供給部260の活性化状態を維持させることができる。
【0083】
以後、充電終了後、所定時間の間、ユーザーが所定のアクションを取らない場合、すなわち、充電終了後、所定時間の間、ユーザーがチャージングストップボタン18を押さない場合、第2の制御部220は、第1のスイッチ部230をイネーブルさせ、第2のスイッチ部240をディセーブルさせ、自分がスリープ状態に進入することを第1の制御部210に知らせた後、スリープ状態に入る。これとともに、電気自動車10のECU12も、スリープ状態に入ることができる。
【0084】
そして、第1の制御部210は、第1のスイッチ部230を介して印加される第1の制御信号をモニタリングする。このとき、チャージングフラップボタン16のスイッチS1およびチャージングストップボタン18のスイッチS2は、いずれも依然として閉じられた状態なので、第1の制御信号は、続けて0Vの値を持つことになる。
【0085】
ユーザーが戻ってきて、すぐにチャージングストップボタン18を押す場合、チャージングフラップボタン16のスイッチS1が閉じられている状態で、チャージングストップボタン18のスイッチS2は開かれることになる。チャージングストップボタン18の抵抗Rによって第1の制御信号は0Vよりも高いが、5Vよりも低い電圧値、例えば、3.5Vを持つことができる。
【0086】
第1のスイッチ部230に入力される電圧値が0Vから3.5Vに高くなる場合、すなわち、第1のスイッチ部230に入力される第1の制御信号が立ち上がりエッジを持つ場合、第1の制御部210は、第2の制御部220を再びウェイクアップさせることができる。つまり、チャージングフラップボタン16のスイッチS1がオンの状態であり、チャージングストップボタン18のスイッチS2がオフの状態であることを感知した場合、第1の制御部210は、電源供給部260を活性化させて第2の制御部220をウェイクアップモードで動作させることができる。
【0087】
このため、第1の制御部210は、第2の制御部220のための5V LDOをイネーブルさせて第2の制御部210がウェイクアップされるようにすることができる。
【0088】
第2の制御部220がウェイクアップされると、第2の制御部220は、第1のスイッチ部230をディセーブルさせ、第2のスイッチ部240をイネーブルさせることができる。このため、第2の制御部220は、GPIO3ポートを用いて第1のスイッチ部230をディセーブルさせ、GPIO2ポートを用いて第2のスイッチ部240をイネーブルさせることができる。
【0089】
これによって、チャージングストップボタン18から第2のスイッチ部240を介して第2の制御信号が印加され、第2の制御部220は、ADCポートを介して第2の制御信号をモニタリングする。第2の制御信号が充電終了を指示する制御信号、すなわち、チャージングストップボタン18が押されていることを意味する制御信号である場合、第2の制御部220は、電気自動車10のメイン電源をオンさせる信号を外部に伝送し、ECU12をウェイクアップさせて充電を終了させるための残りの手続きを進行することができる。
【0090】
一方、充電が正常に終了された場合、すなわち、ユーザーが充電終了後にチャージングフラップボタン16を再び押してチャージングフラップボタン16のスイッチS1を開いた場合、チャージングフラップボタン16とチャージングストップボタン18間の連結は、解除された状態である。チャージングストップボタン18のスイッチS2は、依然として閉じられた状態なので、第1のスイッチ部230に所定の電圧値、例えば5Vが入力されることができる。第1の制御部210が0Vから5Vへの立ち上がりエッジを認識しても、これは充電が正常に終了されたものであるので、第1の制御部210が第2の制御部220をウェイクアップさせる過程を別途に進行しない。
【0091】
一方、図7でチャージングストップボタン18のスイッチS2がチャージングフラップボタン16のスイッチS1およびDC-Boxと直列連結され、既に設定された値の抵抗素子Rと並列連結されるものとして例示されているが、これに制限されるものではなく、チャージングストップボタン18のスイッチおよび抵抗は、様々な構造に変形され得る。
【0092】
図8は、本発明の他の実施例によるチャージングストップボタンの構造を示す。
【0093】
図8を参照すると、チャージングストップボタン18は、第1の抵抗R1および第2の抵抗R2を含み、スイッチS3は、第1の抵抗R1または第2の抵抗R2に連結されるように設定され得る。
【0094】
このとき、第1の抵抗R1は、チャージングフラップボタン16が押されたかどうかを検出するための抵抗であり、第2の抵抗R2は、チャージングストップボタン18が押されたかどうかを検出するための抵抗であってもよい。このため、第1の抵抗R1は、第2の抵抗R2よりも低い値を持つことができる。例えば、第1の抵抗R1は、約数ないし数百の抵抗値を持ち、第2の抵抗R2は、約数kないし数百kの抵抗値を持つことができる。
【0095】
これによって、チャージングストップボタン18のスイッチS3は、チャージングストップボタン18が押されていない状態では、第1の抵抗R1側に連結され、チャージングストップボタン18が押された状態では、第2の抵抗R2側に連結されることができる。
【0096】
チャージングストップボタン18に含まれる第1の抵抗R1および第2の抵抗R2の抵抗値を調節すると、第1のスイッチ部230および第2のスイッチ部240に印加される電圧値を多様に調節することが可能である。
【0097】
以上、本発明の好適な実施例を参照して説明したが、該当技術分野の熟練した当業者は、下記の特許請求の範囲に記載された本発明の思想および領域から逸脱しない範囲内で、本発明を多様に修正および変更させることができることを理解できるだろう。
【符号の説明】
【0098】
10 電気自動車
20 電気自動車充電設備
22 充電ケーブル
100 充電装置
200 充電制御装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8