(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-07
(45)【発行日】2022-10-18
(54)【発明の名称】香味組成物
(51)【国際特許分類】
C12G 3/04 20190101AFI20221011BHJP
【FI】
C12G3/04
(21)【出願番号】P 2019568747
(86)(22)【出願日】2018-06-26
(86)【国際出願番号】 EP2018067042
(87)【国際公開番号】W WO2019002251
(87)【国際公開日】2019-01-03
【審査請求日】2021-04-30
(32)【優先日】2017-06-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2017-10-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】390009287
【氏名又は名称】フイルメニツヒ ソシエテ アノニム
【氏名又は名称原語表記】Firmenich SA
【住所又は居所原語表記】7,Rue de la Bergere,1242 Satigny,Switzerland
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100098501
【氏名又は名称】森田 拓
(74)【代理人】
【識別番号】100116403
【氏名又は名称】前川 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100135633
【氏名又は名称】二宮 浩康
(74)【代理人】
【識別番号】100162880
【氏名又は名称】上島 類
(72)【発明者】
【氏名】ピエール-エティエンヌ ブーケラン
(72)【発明者】
【氏名】ヴァレリー ノルマン
【審査官】澤田 浩平
(56)【参考文献】
【文献】特表2010-519990(JP,A)
【文献】特開2017-018015(JP,A)
【文献】国際公開第2006/102435(WO,A2)
【文献】Mint Bitters, Mintel GNPD, [online],記録番号(ID#) 1362127,2010年,[retrieved on 2022.02.07],Retrieved from the Internet,URL<https://www.gnpd.com/sinatra/recordpage/1362127/>
【文献】Sarsaparilla Drink, Mintel GNPD, [online],記録番号(ID#) 4151145,2016年,[retrieved on 2022.02.07],Retrieved from the Internet,URL<https://www.gnpd.com/sinatra/recordpage/4151145/>
【文献】Pina Colada Drink Mix, Mintel GNPD, [online],記録番号(ID#) 2145443,2013年,[retrieved on 2022.02.07],Retrieved from the Internet,URL<https://www.gnpd.com/sinatra/recordpage/2145443/>
【文献】Cookies and Cream Flavored Intense Milk Flavoring Straws & Pods, Mintel GNPD, [online],記録番号(ID#) 2477329,2014年,[retrieved on 2022.02.07],Retrieved from the Internet,URL<https://www.gnpd.com/sinatra/recordpage/2477329/>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A23L,C12C,C12G,C12H
Mintel GNPD
CAPLUS/FSTA(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体であり、
撹拌する必要なく飲料に分散されるように構成されており、
a) 0~30%w/wの水;
b) 15~40%w/wのグリセロール;
c) 10~40%w/wのプロピレングリコール;
d) 30~50%w/wのアルコール;
e) 0.5~15%w/wの香味物質
;および
f) 2~3%w/wのグリコシル化ステビオールグリコシド
を含む組成物であって、
前記アルコールが、エタノール、イソプロピルアルコール、プロパン-1-オール、プロパン-2-オール、ブタン-1-オールおよびブタン-2-オールから成る群より選択される、前記組成物。
【請求項2】
0~1.5%w/wのスクラロースをさらに含む、請求項1記載の組成物。
【請求項3】
前記アルコールがエタノールである、請求項1
または2記載の組成物。
【請求項4】
前記組成物中の水の量が、7~10%w/wである、請求項1から
3のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項5】
前記組成物中のグリセロールの量が、20~35%w/wである、請求項1から
4のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項6】
前記組成物中のプロピレングリコールの量が、17~35%w/wである、請求項1から
5のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項7】
前記組成物中のアルコールの量が、30~42%w/wである、請求項1から
6のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項8】
前記飲料は単一の提供容器内にあり、飲料の体積が、33clまたは50clであり、飲料に添加される組成物の体積が、0.5~17mlである、請求項1から
7のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項9】
プロピレングリコールの濃度が、前記飲料に添加される際に、1000ppmを上回らない、請求項1から
8のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項10】
前記組成物がパッケージされている、請求項1から
9のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項11】
前記組成物が、単一の提供容器内の前記飲料を香味付けするのに十分な量でパッケージされている、請求項
10記載の組成物。
【請求項12】
請求項1から
11のいずれか1項に記載の組成物を容器内の液体に導入し、
a) 支持構造体;
b) 液体を含む容器を保持するための容器ホルダーであって、支持構造体により支持された前記容器ホルダー;
c) 請求項1から
11のいずれか1項に記載の組成物を含むカプセル;
d) 請求項1から
11のいずれか1項に記載の組成物を含む前記カプセルを保持するためのカプセルホルダー;および
e) 前記カプセルを操作して添加剤を容器に導入するように稼働可能な操作装置
を含む、システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本願は、2017年6月26日に出願された米国仮特許出願第62/524,722号、および2017年10月25日に出願された欧州特許出願第17198375.2号の優先権を主張し、それらの内容は、その全体について参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、香味組成物に関する。特に、本開示は、例えばボトル入り飲料のような飲料に導入可能な香味組成物に関する。
【背景技術】
【0003】
例えば香味物質のような添加剤を一次液に添加することが所望され得る状況が多くある。例えば香味飲料の分野における一例は、例えばビールおよびサイダーである。飲料が製造される際には、香味物質が添加されることが一般的である。これにより、消費者の選択が制限され、飲料メーカーが得られる収益も制限される可能性がある。
【0004】
結果として、標準的な飲料、アルコールまたはノンアルコールを、提供地点で個別の消費者の好みに合わせて、香味物質で香味付けするか、またはそうでなければ、添加剤の添加により変性することにより、消費者の選択を広げることが望ましい。
発明の概要
【0005】
一態様により、
液体であり、
撹拌する必要なく飲料に分散されるように構成されており、
a) 0~30%w/wの水;
b) 15~40%w/wのグリセロール;
c) 10~40%w/wのプロピレングリコール;
d) 30~50%w/wのアルコール;および
e) 0.5~15%w/wの香味物質
を含む組成物が提供される。
【0006】
一態様において、組成物は、1~5%w/wのグリコシル化ステビオールグリコシドをさらに含む。
【0007】
一態様において、組成物中のグリコシル化ステビオールグリコシドの量は、2~3%w/wである。
【0008】
一態様において、組成物は、0~1.5%w/wのスクラロースをさらに含む。
【0009】
一態様において、アルコールは、エタノール、イソプロピルアルコール、プロパン-1-オール、プロパン-2-オール、ブタン-1-オールおよびブタン-2-オールから成る群より選択される。
【0010】
一態様において、アルコールはエタノールである。
【0011】
一態様において、組成物中の水の量は、7~10%w/wである。
【0012】
一態様において、組成物中のグリセロールの量は、20~35%w/wである。
【0013】
一態様において、組成物中のプロピレングリコールの量は、17~35%w/wである。
【0014】
一態様において、組成物中のアルコールの量は、30~42%w/wである。
【0015】
一態様において、飲料は炭酸飲料である。
【0016】
一態様において、炭酸飲料はビールである。
【0017】
一態様において、飲料は、単一の提供容器内にある。
【0018】
一態様において、プロピレングリコールの濃度は、飲料に添加される際に、1000ppmを上回らない。
【0019】
一態様において、組成物はパッケージされている。
【0020】
一態様において、組成物は、単一の提供容器内の飲料を香味付けするのに十分な量でパッケージされている。
【0021】
一態様において、本明細書に示される幾つかの態様による組成物とカプセルとを含むキットが提供される。
【0022】
一態様において、カプセルは、単一の提供容器内の飲料を香味付けするのに十分な量の組成物を含むように構成されている。
【0023】
一態様において、
本明細書に示される幾つかの態様による組成物を容器内の液体に導入し、
a) 支持構造体;
b) 液体を含む容器を保持するための容器ホルダーであって、支持構造体により支持された容器ホルダー;
c) 本明細書に示される幾つかの態様による組成物を含むカプセル;
d) 本明細書に示される幾つかの態様による組成物を含むカプセルを保持するためのカプセルホルダー;および
e) カプセルを操作して添加剤を容器に導入するように稼働可能な操作装置
を含むシステムが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】本明細書に示される特定の態様による組成物に関する溶媒系の成分についてのハンセン溶解度パラメーターを示す。
【
図2】本明細書に示される特定の態様による組成物の成分についてのハンセン溶解度パラメーターを示す。
【
図3】本明細書に示される特定の態様による組成物の成分についてのハンセン溶解度パラメーターを示す。
【
図4】本明細書に示される特定の態様による組成物の成分についてのハンセン溶解度パラメーターを示す。
【
図5】本明細書に示される特定の態様による組成物の成分についてのハンセン溶解度パラメーターを示す。
【
図6】本明細書に示される特定の態様による組成物の成分についてのハンセン溶解度パラメーターを示す。
【
図7】本明細書に示される特定の態様による組成物の、飲料中での分散を、シロップまたはオイルの、飲料中での分散と比較して示す。
【
図8】本明細書に示される特定の態様による組成物の、ビール中での分散を、シロップまたはオイルの、ビール中での分散と比較して示す。
【0025】
詳細な説明
以下の説明において、説明の目的で示される、実践可能な特定の実施形態を参照する。これらの実施形態は、当業者が本明細書に記載の発明を実践できるように詳細に説明され、その他の実施形態が利用可能であり、本明細書に示される態様の範囲から逸脱することなく論理的に変化させることが可能であると理解するものとする。よって、例示的な実施形態についての以下の説明は、限定的な意味合いで理解されるべきではなく、本明細書に示される様々な態様の範囲は、添付の特許請求の範囲により定義される。
【0026】
読者がこの技術的開示の本質および要旨をできるだけ速く確かめることができるように、37C.F.R.§1.72(b)に準拠して要約書を作成する。この要約書は、請求項の範囲または意味を解釈または制限するために使用されるのではないという理解のもと提出する。
【0027】
本開示は、香味組成物に関する。特に、本開示は、例えばボトル入り飲料のような飲料に導入可能な香味組成物に関する。
【0028】
組成物:いかなる特定の理論に限定されることを意図することなく、本明細書に開示されている組成物により、(i)香味物質を可溶化し、(ii)飲料に適した、すなわち香味物質が、組成物が飲料に添加される際に溶液中に残留する溶媒系であって、主要な溶媒が水である溶媒系が提供される。
【0029】
幾つかの態様において、溶媒系の成分は、それらのハンセン溶解度パラメーターに応じて選択される。ハンセン溶解度パラメーターを使用して、ある物質が、別の物質に溶解するか、溶液を形成するかを予測することができる。分子には、3つのハンセン溶解度パラメーターが割り当てられる:
・ δd:分子間の分散力からのエネルギー;
・ δp:分子間の二極性分子間力からのエネルギー;および
・ δh:分子間の水素結合からのエネルギー。
【0030】
ハンセン溶解度パラメーターは、ハンセン空間としても知られる3次元における点についての座標として扱うことができる。2つの分子がハンセン空間においてより近いほど、これらの分子は互いにより溶解し易い。
【0031】
幾つかの態様において、溶媒系の成分は、それらのδ
pおよびδ
h値に応じて選択される。
図1を参照すると、幾つかの態様において、本発明に開示されている組成物の溶媒系の成分のハンセン溶解度パラメーターは、以下の等式1:
δ
h=3δ
p-4(+/-4) - 等式1
により定義される線に沿って一列に並んでいる。
【0032】
溶媒系の成分は、疎水性または親水性であってもよい。溶媒系の成分の例としては、ベンジルアルコール、グリセロールトリアセテート、イソプロピルアルコール、クエン酸三エチル、2-プロパノール、エタノール、プロピレングリコール、グリセロール、クエン酸などが挙げられるが、これらに限定されることはない。
【0033】
よって、本明細書に示される幾つかの態様により、
液体であり、
撹拌する必要なく飲料に分散されるように構成されており、
a) 0~30%w/wの水;
b) 15~40%w/wのグリセロール;
c) 10~40%w/wのプロピレングリコール;
d) 30~50%w/wのアルコール;および
e) 0.5~15%w/wの香味物質
を含む組成物が提供される。
【0034】
図2~6(本明細書に示される特定の態様による組成物の成分についてのハンセン溶解度パラメーターを示す)を参照すると、香味物質についてのハンセン空間は、飲料の水溶媒についてのハンセン空間から離れている。結果として、香味物質は、水に溶解しにくい。
【0035】
いかなる特定の理論に限定されることを意図することなく、溶媒系のアルコール成分により香味物質は可溶化し、溶媒系のグリセロール/プロピレングリコール成分により、可溶化した香味物質が飲料の水溶媒中で可溶化したままであることが保証される。
図2~6を参照すると、本明細書に開示されている組成物の溶媒系および香味物質の組み合わせのハンセン空間は、飲料の水溶媒についてのハンセン空間により近い。結果として、香味物質は、水に溶解し易い。
【0036】
幾つかの態様において、香味物質は、そのδ
pおよびδ
h値に応じて選択され、ここで、δ
pおよびδ
h値は、
図1に示されるグラフ中の以下の座標により定義される:A(6,0)、B(0,6)、C(5,20)およびD(12,15)。
【0037】
幾つかの態様において、組成物中の水の量は、0~30%w/wである。幾つかの態様において、組成物中の水の量は、0~25%w/wである。幾つかの態様において、組成物中の水の量は、0~20%w/wである。幾つかの態様において、組成物中の水の量は、0~15%w/wである。幾つかの態様において、組成物中の水の量は、0~10%w/wである。幾つかの態様において、組成物中の水の量は、0~5%w/wである。幾つかの態様において、組成物中の水の量は、0~4%w/wである。幾つかの態様において、組成物中の水の量は、0~3%w/wである。幾つかの態様において、組成物中の水の量は、0~2%w/wである。幾つかの態様において、組成物中の水の量は、0~1%w/wである。
【0038】
幾つかの態様において、組成物中の水の量は、0~30%w/wである。幾つかの態様において、組成物中の水の量は、1~30%w/wである。幾つかの態様において、組成物中の水の量は、2~30%w/wである。幾つかの態様において、組成物中の水の量は、3~30%w/wである。幾つかの態様において、組成物中の水の量は、4~30%w/wである。幾つかの態様において、組成物中の水の量は、5~30%w/wである。幾つかの態様において、組成物中の水の量は、10~30%w/wである。幾つかの態様において、組成物中の水の量は、15~30%w/wである。幾つかの態様において、組成物中の水の量は、20~30%w/wである。幾つかの態様において、組成物中の水の量は、25~30%w/wである。
【0039】
幾つかの態様において、組成物中の水の量は、7~10%w/wである。
【0040】
幾つかの態様において、組成物中の水の量は、7、または8、または9、または10%w/wである。
【0041】
幾つかの態様において、組成物中のグリセロールの量は、15~40%w/wである。幾つかの態様において、組成物中のグリセロールの量は、15~35%w/wである。幾つかの態様において、組成物中のグリセロールの量は、15~30%w/wである。幾つかの態様において、組成物中のグリセロールの量は、15~25%w/wである。幾つかの態様において、組成物中のグリセロールの量は、15~20%w/wである。
【0042】
幾つかの態様において、組成物中のグリセロールの量は、15~40%w/wである。幾つかの態様において、組成物中のグリセロールの量は、20~40%w/wである。幾つかの態様において、組成物中のグリセロールの量は、25~40%w/wである。幾つかの態様において、組成物中のグリセロールの量は、30~40%w/wである。幾つかの態様において、組成物中のグリセロールの量は、35~40%w/wである。
【0043】
幾つかの態様において、組成物中のグリセロールの量は、20~35%w/wである。
【0044】
幾つかの態様において、組成物中のグリセロールの量は、20、または21、または22、または23、または24、または25、または26、または27、または28、または29、または30、または31、または32、または33、または34、または35%w/wである。
【0045】
幾つかの態様において、組成物中のプロピレングリコールの量は、10~40%w/wである。幾つかの態様において、組成物中のプロピレングリコールの量は、10~35%w/wである。幾つかの態様において、組成物中のプロピレングリコールの量は、10~30%w/wである。幾つかの態様において、組成物中のプロピレングリコールの量は、10~25%w/wである。幾つかの態様において、組成物中のプロピレングリコールの量は、10~20%w/wである。幾つかの態様において、組成物中のプロピレングリコールの量は、10~15%w/wである。
【0046】
幾つかの態様において、組成物中のプロピレングリコールの量は、15~40%w/wである。幾つかの態様において、組成物中のプロピレングリコールの量は、20~40%w/wである。幾つかの態様において、組成物中のプロピレングリコールの量は、25~40%w/wである。幾つかの態様において、組成物中のプロピレングリコールの量は、30~40%w/wである。幾つかの態様において、組成物中のプロピレングリコールの量は、35~40%w/wである。
【0047】
幾つかの態様において、組成物中のプロピレングリコールの量は、17~35%w/wである。
【0048】
幾つかの態様において、組成物中のプロピレングリコールの量は、17、または18、または19、または20、または21、または22、または23、または24、または25、または26、または27、または28、または29、または30、または31、または32、または33、または34、または35%w/wである。
【0049】
幾つかの態様において、組成物中のアルコールの量は、30~50%w/wである。幾つかの態様において、組成物中のアルコールの量は、30~45%w/wである。幾つかの態様において、組成物中のアルコールの量は、30~40%w/wである。幾つかの態様において、組成物中のアルコールの量は、30~35%w/wである。
【0050】
幾つかの態様において、組成物中のアルコールの量は、35~50%w/wである。幾つかの態様において、組成物中のアルコールの量は、40~50%w/wである。幾つかの態様において、組成物中のアルコールの量は、45~50%w/wである。
【0051】
幾つかの態様において、組成物中のアルコールの量は、30~42%w/wである。
【0052】
幾つかの態様において、組成物中のアルコールの量は、30、または31、または32、または33、または34、または35、または36、または37、または38、または39、または40、または41、または42%w/wである。
【0053】
幾つかの態様において、アルコールは、エタノール、イソプロピルアルコール、プロパン-1-オール、プロパン-2-オール、ブタン-1-オールおよびブタン-2-オールから成る群より選択される。
【0054】
幾つかの態様において、アルコールはエタノールである。アルコールがエタノールである態様において、組成物は、飲料の合計アルコール含量が、組成物が添加される際に著しく上昇しないように構成されている。
【0055】
幾つかの態様において、飲料は、ソーダ、ビール、ハードレモネード、スピリッツおよび「アルコポップ」から成る群より選択される。
【0056】
幾つかの態様において、飲料は炭酸飲料である。
【0057】
幾つかの態様において、炭酸飲料はビールである。
【0058】
幾つかの態様において、飲料は、単一の提供容器内にある。単一の提供容器の例としては、ソーダ缶、ビール缶、33clボトル、50clボトルなどが挙げられるが、これらに限定されることはない。
【0059】
幾つかの態様において、飲料の体積は、33clである。あるいは、幾つかの態様において、飲料の体積は、50clである。
【0060】
幾つかの態様において、組成物はパッケージされている。
【0061】
幾つかの態様において、組成物は、単一の提供容器内の飲料を香味付けするのに十分な量でパッケージされている。
【0062】
幾つかの態様において、飲料に添加される組成物の体積は、(i)ユーザーが正確に導入するのが容易な十分に大きな体積、および(ii)ユーザーにより知覚される量で飲料を希釈しない十分に小さな体積である。
【0063】
よって、幾つかの態様において、飲料に添加される組成物の体積は、0.5~17mlである。幾つかの態様において、飲料に添加される組成物の体積は、1~17mlである。幾つかの態様において、飲料に添加される組成物の体積は、1.5~17mlである。幾つかの態様において、飲料に添加される組成物の体積は、2~17mlである。幾つかの態様において、飲料に添加される組成物の体積は、2.5~17mlである。幾つかの態様において、飲料に添加される組成物の体積は、3~17mlである。幾つかの態様において、飲料に添加される組成物の体積は、3.5~17mlである。幾つかの態様において、飲料に添加される組成物の体積は、4~17mlである。幾つかの態様において、飲料に添加される組成物の体積は、4.5~17mlである。幾つかの態様において、飲料に添加される組成物の体積は、5~17mlである。幾つかの態様において、飲料に添加される組成物の体積は、5.5~17mlである。幾つかの態様において、飲料に添加される組成物の体積は、6~17mlである。幾つかの態様において、飲料に添加される組成物の体積は、6.5~17mlである。幾つかの態様において、飲料に添加される組成物の体積は、7~17mlである。幾つかの態様において、飲料に添加される組成物の体積は、7.5~17mlである。幾つかの態様において、飲料に添加される組成物の体積は、8~17mlである。幾つかの態様において、飲料に添加される組成物の体積は、8.5~17mlである。幾つかの態様において、飲料に添加される組成物の体積は、9~17mlである。幾つかの態様において、飲料に添加される組成物の体積は、9.5~17mlである。幾つかの態様において、飲料に添加される組成物の体積は、10~17mlである。幾つかの態様において、飲料に添加される組成物の体積は、10.5~17mlである。幾つかの態様において、飲料に添加される組成物の体積は、11~17mlである。幾つかの態様において、飲料に添加される組成物の体積は、11.5~17mlである。幾つかの態様において、飲料に添加される組成物の体積は、12~17mlである。幾つかの態様において、飲料に添加される組成物の体積は、12.5~17mlである。幾つかの態様において、飲料に添加される組成物の体積は、13~17mlである。幾つかの態様において、飲料に添加される組成物の体積は、13.5~17mlである。幾つかの態様において、飲料に添加される組成物の体積は、14~17mlである。幾つかの態様において、飲料に添加される組成物の体積は、14.5~17mlである。幾つかの態様において、飲料に添加される組成物の体積は、15~17mlである。幾つかの態様において、飲料に添加される組成物の体積は、15.5~17mlである。幾つかの態様において、飲料に添加される組成物の体積は、16~17mlである。幾つかの態様において、飲料に添加される組成物の体積は、16.5~17mlである。
【0064】
幾つかの態様において、飲料に添加される組成物の体積は、1.5mlである。幾つかの態様において、飲料に添加される組成物の体積は、2mlである。幾つかの態様において、飲料に添加される組成物の体積は、2.5mlである。幾つかの態様において、飲料に添加される組成物の体積は、3mlである。幾つかの態様において、飲料に添加される組成物の体積は、3.5mlである。幾つかの態様において、飲料に添加される組成物の体積は、4mlである。幾つかの態様において、飲料に添加される組成物の体積は、4.5mlである。幾つかの態様において、飲料に添加される組成物の体積は、5mlである。幾つかの態様において、飲料に添加される組成物の体積は、5.5mlである。幾つかの態様において、飲料に添加される組成物の体積は、6mlである。幾つかの態様において、飲料に添加される組成物の体積は、6.5mlである。幾つかの態様において、飲料に添加される組成物の体積は、7mlである。幾つかの態様において、飲料に添加される組成物の体積は、7.5mlである。幾つかの態様において、飲料に添加される組成物の体積は、8mlである。幾つかの態様において、飲料に添加される組成物の体積は、8.5mlである。幾つかの態様において、飲料に添加される組成物の体積は、9mlである。幾つかの態様において、飲料に添加される組成物の体積は、9.5mlである。幾つかの態様において、飲料に添加される組成物の体積は、10mlである。幾つかの態様において、飲料に添加される組成物の体積は、10.5mlである。幾つかの態様において、飲料に添加される組成物の体積は、11mlである。幾つかの態様において、飲料に添加される組成物の体積は、11.5mlである。幾つかの態様において、飲料に添加される組成物の体積は、12mlである。幾つかの態様において、飲料に添加される組成物の体積は、12.5mlである。幾つかの態様において、飲料に添加される組成物の体積は、13mlである。幾つかの態様において、飲料に添加される組成物の体積は、13.5mlである。幾つかの態様において、飲料に添加される組成物の体積は、14mlである。幾つかの態様において、飲料に添加される組成物の体積は、14.5mlである。幾つかの態様において、飲料に添加される組成物の体積は、15mlである。幾つかの態様において、飲料に添加される組成物の体積は、15.5mlである。幾つかの態様において、飲料に添加される組成物の体積は、16mlである。幾つかの態様において、飲料に添加される組成物の体積は、16.5mlである。幾つかの態様において、飲料に添加される組成物の体積は、17mlである。
【0065】
幾つかの態様において、組成物は、飲料に添加される際に、300~5000倍に希釈される。
【0066】
幾つかの態様において、組成物は、1~5%w/wのグリコシル化ステビオールグリコシドをさらに含む。幾つかの態様において、組成物は、1~4%w/wのグリコシル化ステビオールグリコシドをさらに含む。幾つかの態様において、組成物は、1~3%w/wのグリコシル化ステビオールグリコシドをさらに含む。幾つかの態様において、組成物は、1~2%w/wのグリコシル化ステビオールグリコシドをさらに含む。
【0067】
幾つかの態様において、組成物は、2~5%w/wのグリコシル化ステビオールグリコシドをさらに含む。幾つかの態様において、組成物は、3~5%w/wのグリコシル化ステビオールグリコシドをさらに含む。幾つかの態様において、組成物は、4~5%w/wのグリコシル化ステビオールグリコシドをさらに含む。
【0068】
幾つかの態様において、組成物中のグリコシル化ステビオールグリコシドの量は、2~3%w/wである。
【0069】
幾つかの態様において、組成物中のグリコシル化ステビオールグリコシドの量は、2、または2.5、または3%w/wである。
【0070】
幾つかの態様において、組成物中のグリコシル化ステビオールグリコシドの量は、2~3%w/wである。
【0071】
飲料がビールである幾つかの態様において、グリコシル化ステビオールグリコシドにより、ビールの泡が安定化する。幾つかの態様において、グリコシル化ステビオールグリコシドにより、組成物に添加可能なスクロースの量が減少する。幾つかの態様において、グリコシル化ステビオールグリコシドにより、組成物中におけるスクロースの必要性がなくなる。
【0072】
幾つかの態様において、組成物は、水を、グリコシル化ステビオールグリコシドを安定化させるのに十分な量でさらに含む。
【0073】
幾つかの態様において、組成物中の水の量は、0~30%w/wである。幾つかの態様において、組成物中の水の量は、0~25%w/wである。幾つかの態様において、組成物中の水の量は、0~20%w/wである。幾つかの態様において、組成物中の水の量は、0~15%w/wである。幾つかの態様において、組成物中の水の量は、0~10%w/wである。幾つかの態様において、組成物中の水の量は、0~5%w/wである。幾つかの態様において、組成物中の水の量は、0~4%w/wである。幾つかの態様において、組成物中の水の量は、0~3%w/wである。幾つかの態様において、組成物中の水の量は、0~2%w/wである。幾つかの態様において、組成物中の水の量は、0~1%w/wである。
【0074】
幾つかの態様において、組成物中の水の量は、0~30%w/wである。幾つかの態様において、組成物中の水の量は、1~30%w/wである。幾つかの態様において、組成物中の水の量は、2~30%w/wである。幾つかの態様において、組成物中の水の量は、3~30%w/wである。幾つかの態様において、組成物中の水の量は、4~30%w/wである。幾つかの態様において、組成物中の水の量は、5~30%w/wである。幾つかの態様において、組成物中の水の量は、10~30%w/wである。幾つかの態様において、組成物中の水の量は、15~30%w/wである。幾つかの態様において、組成物中の水の量は、20~30%w/wである。幾つかの態様において、組成物中の水の量は、25~30%w/wである。
【0075】
幾つかの態様において、組成物中の水の量は、7~10%w/wである。
【0076】
幾つかの態様において、組成物中の水の量は、7、または8、または9、または10%w/wである。
【0077】
幾つかの態様において、組成物は、0~1.5%w/wのスクラロースをさらに含む。幾つかの態様において、組成物は、0~1%w/wのスクラロースをさらに含む。幾つかの態様において、組成物は、0~0.5%w/wのスクラロースをさらに含む。幾つかの態様において、組成物は、0~0.4%w/wのスクラロースをさらに含む。幾つかの態様において、組成物は、0~0.3%w/wのスクラロースをさらに含む。幾つかの態様において、組成物は、0~0.2%w/wのスクラロースをさらに含む。幾つかの態様において、組成物は、0~0.1%w/wのスクラロースをさらに含む。
【0078】
幾つかの態様において、組成物は、0.1~1.5%w/wのスクラロースをさらに含む。幾つかの態様において、組成物は、0.2~1.5%w/wのスクラロースをさらに含む。幾つかの態様において、組成物は、0.3~1.5%w/wのスクラロースをさらに含む。幾つかの態様において、組成物は、0.4~1.5%w/wのスクラロースをさらに含む。幾つかの態様において、組成物は、0.5~1.5%w/wのスクラロースをさらに含む。幾つかの態様において、組成物は、1~1.5%w/wのスクラロースをさらに含む。
【0079】
幾つかの態様において、組成物は、着色剤をさらに含む。当業者のうちの一人であれば、本明細書に開示されている組成物中での使用に適した着色剤を容易に選択することができる。
【0080】
例1から例5には、本明細書に記載の幾つかの態様による組成物が記載されている。
【0081】
図7および8、ならびに例7および8を参照すると、本明細書に開示されている組成物は、撹拌なしで飲料に迅速かつ均一に分散される。幾つかの態様において、撹拌は、不所望な発泡をもたらすことがあるため、撹拌なしの分散が好ましい場合がある。
【0082】
幾つかの態様において、本明細書に開示されている組成物は、5分以内に、飲料に迅速かつ均一に分散される。幾つかの態様において、本明細書に開示されている組成物は、5、または4、または3、または2、または1分で、飲料に迅速かつ均一に分散される。幾つかの態様において、本明細書に開示されている組成物は、60、または50、または40、または30、または20、または10、または5、または3、または2、または1秒で、飲料に迅速かつ均一に分散される。
【0083】
再び
図7および8、ならびに例7および8を参照すると、本明細書に開示されている組成物は、堆積物および/または第二の相を形成しない。第二の相の例としては、飲料の中、上部もしくは底部に分散した組成物の第二の層、またはエマルションが挙げられるが、これらに限定されることはない。
【0084】
幾つかの態様において、プロピレングリコールの濃度は、飲料に添加される際に、1000ppmを上回らない。幾つかの態様において、プロピレングリコールの濃度は、飲料に添加される際に、900、または800、または700、または600、または500、または400、または300、または200、または100、または50、または40、または30、または20、または10ppmを上回らない。
【0085】
幾つかの態様において、溶媒系の特定の成分の量および/または選択は、様々であってもよい。量および/または選択に影響する因子としては、以下のことが挙げられ得るが、これらに限定されることはない:飲料が「アルコールフリー」飲料であるかどうか、香味物質、飲料の最終的なエタノール濃度など。
【0086】
説明の目的で、例1から5および以下の表1を参照すると、溶媒系の成分は、非常に多様であってもよく、ここで、水を組成物から除外してもよい。
【0087】
表1:本明細書に記載の様々な組成物中の溶媒系の成分
【表1】
【0088】
香味物質:本明細書で使用されているように、「香味物質」という用語は、特定の味を飲料に付与する添加剤を意味する。添加剤は、単一の成分であっても、あるいは、少なくとも1種の成分であってもよい。飲料に付与可能な味の例としては、麦芽、コーヒー、チョコレート、パイナップル、ココナッツ、ミント、シトラス、うまみの香味(savory flavors)などが挙げられるが、これらに限定されることはない。
【0089】
香味物質は、少なくとも1種の成分を含んでいてもよい。幾つかの態様において、香味物質は、そのハンセン溶解度パラメーターに応じて選択される。幾つかの態様において、香味物質は、そのδ
pおよびδ
h値に応じて選択され、ここで、δ
pおよびδ
h値は、
図1に示されるグラフ中の以下の座標により定義される:A(6,0)、B(0,6)、C(5,20)およびD(12,15)。
【0090】
幾つかの態様において、香味物質の少なくとも1種の成分は、そのハンセン溶解度パラメーターに応じて選択される。幾つかの態様において、香味物質の少なくとも1種の成分は、そのδ
pおよびδ
h値に応じて選択され、ここで、δ
pおよびδ
h値は、
図1に示されるグラフ中の以下の座標により定義される:A(6,0)、B(0,6)、C(5,20)およびD(12,15)。
【0091】
図2~6(本明細書に示される特定の態様による組成物の成分についてのハンセン溶解度パラメーターを示す)を参照すると、香味物質についてのハンセン空間は、飲料の水溶媒についてのハンセン空間から離れている。結果として、香味物質は、水に溶解しにくい。しかしながら、香味物質についてのハンセン空間は、エタノールについてのハンセン空間に近い。
【0092】
いかなる特定の理論に限定されることを意図することなく、溶媒系のアルコール成分により香味物質は可溶化し、溶媒系のグリセロール/プロピレングリコール成分により、可溶化した香味物質が飲料の水溶媒中で可溶化したままであることが保証される。
図2~6を参照すると、本明細書に開示されている組成物の溶媒系および香味物質の組み合わせのハンセン空間は、飲料の水溶媒についてのハンセン空間により近い。結果として、香味物質は、水に溶解し易い。
【0093】
幾つかの態様において、組成物の密度は、水の密度と同等である。幾つかの態様において、組成物の密度は、飲料の密度と同等である。幾つかの態様において、組成物の密度は、DA-100M Mettler Toledo密度計を使用して20℃で測定したところ、0.978~0.985g/cm3である。
【0094】
幾つかの態様において、組成物の密度を、十分な量のプロピレングリコールを添加することにより調整しても、または定めてもよい。
【0095】
幾つかの態様において、組成物中の香味物質の量は、0.5~15%w/wである。幾つかの態様において、組成物中の香味物質の量は、0.5~14.5%w/wである。幾つかの態様において、組成物中の香味物質の量は、0.5~14%w/wである。幾つかの態様において、組成物中の香味物質の量は、0.5~13.5%w/wである。幾つかの態様において、組成物中の香味物質の量は、0.5~13%w/wである。幾つかの態様において、組成物中の香味物質の量は、0.5~12.5%w/wである。幾つかの態様において、組成物中の香味物質の量は、0.5~12%w/wである。幾つかの態様において、組成物中の香味物質の量は、0.5~11.5%w/wである。幾つかの態様において、組成物中の香味物質の量は、0.5~11%w/wである。幾つかの態様において、組成物中の香味物質の量は、0.5~10.5%w/wである。幾つかの態様において、組成物中の香味物質の量は、0.5~10%w/wである。幾つかの態様において、組成物中の香味物質の量は、0.5~9.5%w/wである。幾つかの態様において、組成物中の香味物質の量は、0.5~9%w/wである。幾つかの態様において、組成物中の香味物質の量は、0.5~8.5%w/wである。幾つかの態様において、組成物中の香味物質の量は、0.5~8%w/wである。幾つかの態様において、組成物中の香味物質の量は、0.5~7.5%w/wである。幾つかの態様において、組成物中の香味物質の量は、0.5~7%w/wである。幾つかの態様において、組成物中の香味物質の量は、0.5~6.5%w/wである。幾つかの態様において、組成物中の香味物質の量は、0.5~6%w/wである。幾つかの態様において、組成物中の香味物質の量は、0.5~5.5%w/wである。幾つかの態様において、組成物中の香味物質の量は、0.5~5%w/wである。幾つかの態様において、組成物中の香味物質の量は、0.5~4.5%w/wである。幾つかの態様において、組成物中の香味物質の量は、0.5~4%w/wである。幾つかの態様において、組成物中の香味物質の量は、0.5~3.5%w/wである。幾つかの態様において、組成物中の香味物質の量は、0.5~3%w/wである。幾つかの態様において、組成物中の香味物質の量は、0.5~2.5%w/wである。幾つかの態様において、組成物中の香味物質の量は、0.5~2%w/wである。幾つかの態様において、組成物中の香味物質の量は、0.5~1.5%w/wである。幾つかの態様において、組成物中の香味物質の量は、0.5~1%w/wである。
【0096】
幾つかの態様において、組成物中の香味物質の量は、1~15%w/wである。幾つかの態様において、組成物中の香味物質の量は、1.5~15%w/wである。幾つかの態様において、組成物中の香味物質の量は、2~15%w/wである。幾つかの態様において、組成物中の香味物質の量は、2.5~15%w/wである。幾つかの態様において、組成物中の香味物質の量は、3~15%w/wである。幾つかの態様において、組成物中の香味物質の量は、3.5~15%w/wである。幾つかの態様において、組成物中の香味物質の量は、4~15%w/wである。幾つかの態様において、組成物中の香味物質の量は、4.5~15%w/wである。幾つかの態様において、組成物中の香味物質の量は、5~15%w/wである。幾つかの態様において、組成物中の香味物質の量は、5.5~15%w/wである。幾つかの態様において、組成物中の香味物質の量は、6~15%w/wである。幾つかの態様において、組成物中の香味物質の量は、6.5~15%w/wである。幾つかの態様において、組成物中の香味物質の量は、7~15%w/wである。幾つかの態様において、組成物中の香味物質の量は、7.5~15%w/wである。幾つかの態様において、組成物中の香味物質の量は、8~15%w/wである。幾つかの態様において、組成物中の香味物質の量は、8.5~15%w/wである。幾つかの態様において、組成物中の香味物質の量は、9~15%w/wである。幾つかの態様において、組成物中の香味物質の量は、9.5~15%w/wである。幾つかの態様において、組成物中の香味物質の量は、10~15%w/wである。幾つかの態様において、組成物中の香味物質の量は、10.5~15%w/wである。幾つかの態様において、組成物中の香味物質の量は、11~15%w/wである。幾つかの態様において、組成物中の香味物質の量は、11.5~15%w/wである。幾つかの態様において、組成物中の香味物質の量は、12~15%w/wである。幾つかの態様において、組成物中の香味物質の量は、12.5~15%w/wである。幾つかの態様において、組成物中の香味物質の量は、13~15%w/wである。幾つかの態様において、組成物中の香味物質の量は、13.5~15%w/wである。幾つかの態様において、組成物中の香味物質の量は、14~15%w/wである。幾つかの態様において、組成物中の香味物質の量は、14.5~15%w/wである。
【0097】
幾つかの態様において、組成物中の香味物質の量は、0.5、または1、または1.5、または2、または2.5、または3、または3.5、または4、または4.5、または5、または5.5、または6、または6.5、または7、または7.5、または8、または8.5、または9、または9.5、または10、または10.5、または11、または11.5、または12、または12.5、または13、または13.5、または14、または14.5、または15%w/wである。
【0098】
幾つかの態様において、香味物質は、例えば、冷却化合物、ビタミン、鉱物、ハーブ、刺激物などのさらなる成分をさらに含んでいてもよい。
【0099】
以下の表2~6には、本明細書に記載の組成物中での使用に適した香味物質の非限定的な例が記載されている。
【0100】
【0101】
【0102】
【0103】
【0104】
【0105】
キットおよびシステム:本明細書に示される幾つかの態様により、本明細書に示される幾つかの態様による組成物と、デリバリーシステムとを含むキットが提供される。幾つかの態様において、デリバリーシステムは、単一の提供容器内の飲料を香味付けするのに十分な量の組成物を含むように構成されている。
【0106】
幾つかの態様において、デリバリーシステムはカプセルである。あるいは、デリバリーシステムは、パウチ、スクイズボトル、小袋、ピペット、シリンジなどであってもよい。
【0107】
本明細書に示される幾つかの態様により、
本明細書に示される幾つかの態様による組成物を容器内の液体に導入し、
a) 支持構造体;
b) 液体を含む容器を保持するための容器ホルダーであって、支持構造体により支持された容器ホルダー;
c) 本明細書に示される幾つかの態様による組成物を含むカプセル;
d) 本明細書に示される幾つかの態様による組成物を含むカプセルを保持するためのカプセルホルダー;および
e) カプセルを操作して添加剤を容器に導入するように稼働可能な操作装置
を含むシステムが提供される。
【0108】
本明細書に示される幾つかの態様により、
本明細書に示される幾つかの態様による組成物をボトル入り飲料に導入し、
a) 支持構造体;
b) 飲料を含むボトルを保持するためのボトルホルダーであって、支持構造体により支持されたボトルホルダー;
c) 本明細書に示される幾つかの態様による組成物を含むカプセル;
d) 本明細書に示される幾つかの態様による組成物を含むカプセルを保持するためのカプセルホルダー;および
e) カプセルを操作して添加剤をボトルに導入するように稼働可能な操作装置
を含むシステムが提供される。
【0109】
幾つかの態様において、システムは、本明細書に示される幾つかの態様による組成物を単純かつ効果的な手法で容器内の液体に容易に添加することができるように構成されている。
【0110】
幾つかの態様において、本明細書に記載のシステムおよび/または組成物により、液体または飲料、例えばビールのようなボトル入り炭酸飲料を、単純かつ効果的な手法で提供地点において消費者により選択された添加剤により、香味付けするか、または別のやり方で変性することができる。したがって、消費者は、これまで入手できたもの(例えば予め香味付けしたボトル入りアルコール飲料)よりも、香味剤を含むより幅広い種類の添加剤から選択することができ、これにより、飲料をより魅力的にすることが可能になる。
【0111】
いかなる特定の理論に限定されることを意図することなく、飲料製造者の視点から製造プロセスが簡略化される。なぜなら、飲料の場合、飲料は、製造の間に香味付けされて、特定のラベリングなどが必要なボトル内で貯蔵される必要がもはやないからである。これは、より幅広い種類の香味剤およびその他の添加剤を、提供地点で消費者に提供することができることを意味する。さらに、特定の添加剤、例えば香味剤が不評であると判明している場合、不評な添加剤、およびそれが含まれるカプセル(飲料に比べて安価な成分)のみが消費されずに、飲料の残分は、提供地点で利用可能なより評判のよい添加剤と併せて消費されるだろう。異なる添加剤の消費の水準、したがって人気は、飲料製造者にとって極めて有用なフィードバックにもなり、例えば、新たな香味剤またはその他の添加剤を開発し、不評な香味剤またはその他の添加剤を打ち切ることができるだろう。
【0112】
本明細書で使用されているように、「提供地点」という用語は、対象、例えば顧客または消費者が、飲料を香味付けするか、または本明細書に記載の特定の態様により香味付けされた飲料を受け取るいずれかの場を意味する。結果として、「提供地点」とは、商業消費者および家庭消費者の適用を意味する。
【0113】
システム、特に支持構造体は、カウンタートップ上の場所のために寸法取りすることが可能である。システムは、例えば、330mlの体積を有するボトル入り液体を収容するように寸法取りすることが可能である。
【0114】
幾つかの態様において、操作装置は、カプセルを操作して香味物質を容器に導入するように、ユーザーにより手動で稼働可能である。しかしながら、操作装置が、駆動機構、例えば電動駆動部により稼働されるその他の態様が考えられる。
【0115】
操作装置は、圧縮力をカプセルに付加してカプセルを破裂させ、これにより香味物質を容器に導入するように稼働可能な圧縮装置であってもよい。
【0116】
幾つかの態様において、操作装置は、カプセルを貫通し、これにより香味物質がカプセルから出て容器に入ることができるように稼働可能な切断装置または穿孔装置であってもよい。
【0117】
カプセルホルダーは、容器ホルダーの上方に配置されていてもよい。この構成において、香味物質を、通常は下向きに容器へと導入することができる。
【0118】
幾つかの態様において、システムは、蓋を容器に嵌合し、操作装置によるカプセルの操作前に、例えば圧縮装置によるカプセルの圧縮前に蓋を取り外すように稼働可能な容器オープナーを含んでいてもよい。容器オープナーは、ユーザーにより手動で稼働可能であってもよい。幾つかの態様において、システムに統合された容器オープナーを設けることが有利である。なぜなら、これにより、容器を容器ホルダーに挿入する前に蓋を取り外す必要がなくなるからである。
【0119】
幾つかの態様において、容器オープナーは、取り外し力を蓋に付加してこれを容器から取り外すように構成されていてもよい。容器オープナーは、取り外し力を蓋に付加して蓋を容器から動かすように構成されていてもよい。容器オープナーは、一般的にボトル入り飲料で使用されている王冠での使用に特に適している。
【0120】
幾つかの態様において、システムは、ユーザーによる一回の稼働、例えば一回の手動での稼働により、容器オープナーによる取り外し力の付加、その後の操作装置によるカプセルの操作、例えば圧縮装置による圧縮力の付加がもたらされるように配置されていてもよい。したがって、蓋が取り外され、香味物質が、一回の稼働により容器に導入され、これにより、迅速かつ単純に、容器内の液体へと香味物質が導入される。
【0121】
幾つかの態様において、システムは、大箱(bin)を含んでいてもよい。システムは、カプセルを操作装置から排出して大箱に送るように配置されていてもよく、続いて、香味物質がカプセルから容器に導入される。システムは、圧縮したカプセルを圧縮装置から排出して大箱に送るように配置されていてもよく、続いて、香味物質がカプセルから容器に導入される。システムは、蓋を排出して大箱に送り、続いて容器から除去するように配置されていてもよい。
【0122】
幾つかの態様において、容器ホルダーは、例えば第一の位置と第二の位置との間を移動するために、支持構造体において回転可能なように取り付けられていてもよい。幾つかの態様において、容器ホルダーは、容器が垂線に対して斜めに配置される第一の位置と、容器が実質的に垂直な直立位置で配置される第二の位置との間を移動するために、支持構造体において回転可能なように取り付けられていてもよい。あるいは、幾つかの態様において、容器ホルダーは、容器が実質的に垂直な直立位置で配置される第一の位置と、容器が垂線に対して斜めに配置される第二の位置との間を移動するために、支持構造体において回転可能なように取り付けられていてもよい。
【0123】
幾つかの態様において、操作装置は、容器ホルダーが第一の位置から第二の位置に移動する間に香味物質を導入すべくカプセルを操作するように配置されていてもよい。圧縮装置は、容器ホルダーが第一の位置から第二の位置に移動する間に圧縮力をカプセルに付加してカプセルを破裂させるように配置されていてもよい。
【0124】
幾つかの態様において、容器オープナーは、容器ホルダーが第一の位置から第二の位置に移動する間に蓋を容器から取り外すように配置されていてもよい。よって、一回の稼働は、第一の位置から第二の位置への容器ホルダーの移動により、例えばユーザーによる移動によりもたらされる。いかなる特定の理論に限定されることを意図することなく、これにより、蓋を容器から取り外し、所望の香味物質を容器に導入する単純かつ効果的な手法が実現される。
【0125】
幾つかの態様において、容器ホルダーは、第二の位置から第一の位置に移動可能であってもよく、液体と導入された香味物質とを含む容器は、容器ホルダーが第一の位置にある場合、容器ホルダーから取り外し可能であり得る。
【0126】
幾つかの態様において、容器ホルダーは、容器を実質的に垂直な直立位置で保持する支持構造体内に形成されていてもよい。システムは、例えばユーザーにより第一の位置と第二の位置との間で移動可能な操作レバーを含み、容器オープナーを容器に取り付けられた蓋と嵌合することができる。この実施形態において、容器は固定されたままであり、システムは、例えばユーザーによる操作レバーの移動に際して稼働される。
【0127】
幾つかの態様において、操作レバーは、例えばユーザーにより第二の位置から第三の位置に移動可能であってもよく、容器オープナーは、操作レバーが第二の位置から第三の位置に移動する間に蓋を容器から取り外すように配置されていてもよい。
【0128】
幾つかの態様において、操作装置は、操作レバーが第二の位置から第三の位置に移動する間にカプセルを操作して香味物質を導入するように配置されていてもよい。圧縮装置は、操作レバーが第二の位置から第三の位置に移動する間に圧縮力をカプセルに付加してカプセルを破裂させるように配置されていてもよい。よって、幾つかの態様において、一回の稼働は、操作レバーの稼働により、より詳細には、例えばユーザーによる第二の位置から第三の位置への操作レバーの移動により行われる。同様に、いかなる特定の理論に限定されることを意図することなく、これにより、蓋を容器から取り外し、所望の香味物質を容器に導入する単純かつ効果的な手法が実現される。
【0129】
幾つかの態様において、操作レバーは、第三の位置から第一の位置に戻る移動の場合、偏っていてもよい。液体と導入された香味物質とを含む容器は、操作レバーが第一の位置にある場合、容器ホルダーから取り外し可能であり得る。
【0130】
本発明を最も良好に説明するが、本発明は、以下の実施例に限定されることはない。
【0131】
実施例
例1:本明細書に示される幾つかの態様による組成物中での使用に適した香味物質
香味物質を、以下の表に記載の配合表に従って生成した。
【0132】
【0133】
例2:本明細書に示される幾つかの態様による組成物中での使用に適した香味物質
香味物質を、以下の表に記載の配合表に従って生成した。
【0134】
【0135】
例3:本明細書に示される幾つかの態様による組成物中での使用に適した香味物質
香味物質を、以下の表に記載の配合表に従って生成した。
【0136】
【0137】
例4:本明細書に示される幾つかの態様による組成物中での使用に適した香味物質
香味物質を、以下の表に記載の配合表に従って生成した。
【0138】
【0139】
例5:本明細書に示される幾つかの態様による組成物
香味物質を、以下の表に記載の配合表に従って生成した。
【0140】
【0141】
例6:本明細書に示される幾つかの態様による組成物
以下の表には、例1~5に記載の香味物質を組み込む本明細書に示される幾つかの態様による組成物を生成するために使用される溶媒系の成分が記載されている。
【0142】
【0143】
例7:例5および6に記載の組成物を飲料に添加
例5に記載の香味物質を含有する組成物を、10%w/wの水と、25%w/wのグリセロールと、32.1%w/wのエタノールと、18%w/wのプロピレングリコールと、2%w/wのグリコシル化ステビオールグリコシドとを含む溶媒系に香味物質を添加することにより生成した(表1参照)。1.5mlの組成物を、33clのガラスボトル内の飲料に添加した。組成物の密度は、DA-100M Mettler Toledo密度計を使用して20℃で測定したところ、0.978g/cm
3であった。添加直後の組成物の分散は、
図7aの真ん中のガラスボトルに見られる。比較のために、1.5mlのカシスシロップ(
図7aの左側のボトル、密度は1.323g/cm
3)および1.5mlのオレンジ香味物質(
図7aの右側のボトル、密度は0.851g/cm
3)の分散も観察した。これらのボトルは、香味物質を添加した後に撹拌されなかった。
【0144】
例5に記載の香味物質を含有する組成物により、ボトルのネックにおいてより濃縮していると観察された単一相の溶液が形成された。それとは対照的に、カシスシロップは、ボトルの基部においてより濃縮していると観察された単一相の溶液を形成した。オレンジ香味物質は、飲料の上部に層を形成した。
【0145】
例5に記載の香味物質を含有する組成物は、添加後5分で、飲料内に均質に分配された。それとは対照的に、カシスシロップは、ボトルの基部においてより濃縮していると観察された単一相の溶液を形成し、オレンジ香味物質は、飲料の上部で層としてなおも観察された。
【0146】
まとめると、これらのデータは、本明細書に示される幾つかの態様による組成物が、撹拌を必要とすることなく迅速かつ均質に飲料に分配可能であることを示す。
【0147】
例8:例1および6に記載の組成物をビールに添加
例1に記載の香味物質を含有する組成物を、10%w/wの水と、25%w/wのグリセロールと、32.1%w/wのエタノールと、18%w/wのプロピレングリコールと、2%w/wのグリコシル化ステビオールグリコシドとを含む溶媒系に香味物質を添加することにより生成した(表1参照)。この組成物は、0.01%の青色の可変顔料(blue variable color)も含有していた。2.0mlの組成物を、33clのガラスボトル内のビールに添加した。組成物の密度は、DA-100M Mettler Toledo密度計を使用して20℃で測定したところ、1.0077g/cm
3であった。ビールのアルコール含量は、5.2%であると報告された。添加直後の組成物の分散は、
図8aの真ん中のガラスボトルに見られる。比較のために、2.0mlの焦がしたキャラメルシロップ(
図8aの左側のボトル)および2.0mlのオレンジ香味物質(
図8aの右側のボトル、密度は0.851g/cm
3)の分散も観察した。これらのボトルは、香味物質を添加した後に撹拌されなかった。
【0148】
例1に記載の香味物質を含有する組成物は、添加後1分で、飲料内に均質に分配された。それとは対照的に、焦がしたキャラメルシロップは、ボトルの基部においてより濃縮していると観察された単一相の溶液を形成し、オレンジ香味物質は、ビールの上部で層として観察された。
図8b参照。
【0149】
まとめると、これらのデータは、本明細書に示される幾つかの態様による組成物が、撹拌を必要とすることなく迅速かつ均質にビールに分配可能であることを示す。
【0150】
本文書を通して引用される刊行物について、その全体を参照により本明細書に組み込む。本発明の様々な態様を例および好ましい実施形態を参照することにより先で説明してきたが、本発明の範囲は、前述の説明により定義されるのではなく、特許法の原則のもと適切に解釈される以下の請求項により定義されるものと理解される。