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特許7155370貨物の輸送および/または荷役のための自動誘導式台車
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  • 特許-貨物の輸送および/または荷役のための自動誘導式台車 図1
  • 特許-貨物の輸送および/または荷役のための自動誘導式台車 図2a
  • 特許-貨物の輸送および/または荷役のための自動誘導式台車 図2b
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-07
(45)【発行日】2022-10-18
(54)【発明の名称】貨物の輸送および/または荷役のための自動誘導式台車
(51)【国際特許分類】
   B62B 3/00 20060101AFI20221011BHJP
   B62B 3/02 20060101ALI20221011BHJP
   B61B 13/00 20060101ALI20221011BHJP
【FI】
B62B3/00 B
B62B3/00 A
B62B3/02 C
B61B13/00 A
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2021147659
(22)【出願日】2021-09-10
(62)【分割の表示】P 2018519815の分割
【原出願日】2016-10-13
(65)【公開番号】P2022000377
(43)【公開日】2022-01-04
【審査請求日】2021-10-06
(31)【優先権主張番号】1559698
(32)【優先日】2015-10-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(73)【特許権者】
【識別番号】518127451
【氏名又は名称】エグゾテック
(74)【代理人】
【識別番号】100080447
【弁理士】
【氏名又は名称】太田 恵一
(72)【発明者】
【氏名】ムーラン,ロマン
(72)【発明者】
【氏名】エツ,ルノー
【審査官】林 政道
(56)【参考文献】
【文献】実開昭61-56160(JP,U)
【文献】米国特許第4515235(US,A)
【文献】特開平11-20440(JP,A)
【文献】米国特許第6454286(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B62B 1/00- 5/08
B61B 13/00
B65G 1/00
B60G 1/00-99/00
G05D 1/00- 1/12
B60K 17/28-17/36
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
貨物の輸送のための自動誘導式台車(10)において、前記貨物を収容するための主シャーシ(11)と、枢動用手段を用いて互いとの関係において枢動する形で組付けられそれぞれ前記台車の前後に延在し各々少なくとも1つの遊動ホイール(18、28)が備わっている2つのバランスビーム(13、14、23、24)を含む担持シャーシ(12)とを含み、
前記バランスビームの一方は、前記主シャーシの横断方向平面内に位置付けされた軸を有する2つの差動駆動式ホイール(16、26)に組付けられ、
前記台車は、載せられた貨物の荷重が前記主シャーシと前記担持シャーシの組立てを通して均一に分布するように構成された、前方に延在する前記バランスビームとの関係におけるおよび後方に延在する前記バランスビームとの関係における前記主シャーシの連接用手段を含
前記連接用手段が、
前方に延在する前記バランスビームおよび後方に延在する前記バランスビームに対してそれぞれしっかり固定された少なくとも1つの第1および第2の緩衝部品対を含み、前記第1および第2の緩衝部品対各々の緩衝部品が、前記台車の矢状平面の各々の側に対面して組付けられていること、または、
緩衝部品対を含み、前記緩衝部品対の緩衝部品が、前記台車の矢状平面の各々の側で、対面して組付けられ、連接棒対を含み、連接棒が、前記台車の矢状平面の各々の側で、対面して組付けられ、緩衝部品対および連接棒対が、それぞれ、前方に延在する前記バランスビームおよび後方に延在する前記バランスビームに、または逆に、後方に延在する前記バランスビームおよび前方に延在する前記バランスビームに、しっかりと固定されること、
を特徴とする自動誘導式台車。
【請求項2】
互いとの関係における前記バランスビームの枢動軸が、前記台車の横断方向平面内に位置することを特徴とする、請求項1に記載の台車
【請求項3】
前記横断方向軸が、ほぼ前記台車の最下点レベルで延在していることを特徴とする、請求項に記載の台車
【請求項4】
前記バランスビームのうちの少なくとも一方に、前記台車の矢状平面との関係において対称な位置でこのバランスビームに組付けられた2つの遊動ホイール(28)が備わっていることを特徴とする、請求項1または2に記載の台車。
【請求項5】
前記2つの差動駆動式ホイールが、前記差動駆動式ホイールと同じバランスビームに固定され独立して制御される2つのモーター(17、27)により回転駆動されることを特徴とする、請求項1または2に記載の台車。
【請求項6】
互いとの関係における前記バランスビームの前記枢動用手段が、前記台車の左および右側において前記横断方向平面内で前記バランスビーム上に組付けられた2つのピボット(15)または2つの玉継手を含むことを特徴とする、請求項1または2に記載の台車。
【請求項7】
互いとの関係における前記バランスビームの前記枢動用手段が、前記台車の左および右側において前記横断方向平面内で前記バランスビームの間に組付けられた2つの弾性連接部を含むことを特徴とする、請求項1に記載の台車。
【請求項8】
前記弾性連接部(25、201、203)が緩衝部品であることを特徴とする、請求項に記載の台車。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の分野は、物流の分野である。
【0002】
より厳密には、本発明は自動誘導式台車に関する。
【0003】
本発明は特に、倉庫内の部品または製品の荷役および輸送において応用される。
【背景技術】
【0004】
オンライン商取引が大きく成長してきたため、注文品の流れの管理戦略および物流倉庫内部での製品の荷役に直接影響が及んでいる。
【0005】
搬送速度を早めるため倉庫内の輸送作業を自動化することは周知である。
【0006】
したがって、注文品の準備区域まで製品の入ったクレートを運ぶために、自動誘導式台車を使用することが考えられた。
【0007】
倉庫の収納部内のオペレータにより、この収納部から製品集合箇所まで運ぶために使用される自動誘導式台車が公知である。多くの場合、この自動装置のシャーシは4輪のサスペンションにつながれている。
【0008】
公知の自動誘導式台車の欠点は、輸送されている棚上またはクレート内の製品の分布が不均一であるために台車の異なるホイール上の荷重の平衡が保たれていない場合、またはこれらの台車が不規則な床上を走行する場合に、台車の可動性に影響が及ぼされるという点にある。
【0009】
その上、輸送すべき貨物が無い場合に床上へのホイールのグリップ力が大幅に削減され、台車の加速および減速能力が制限されるのを避ける目的で、サスペンションを予め圧縮するために自動誘導式台車の重量を重くすることが別途求められる。
【0010】
このことは、台車を移動させるために必要なエネルギーを増大させ、ひいてはその自立性を削減するという欠点をもたらす。
【0011】
これらの公知の自動誘導式台車の別の欠点は、貨物が過度に重い場合に、サスペンションが最大限まで圧縮された状態に陥るということにある。荷台により担持される貨物の重量の分布は、このときそのままの形でホイールに伝達される。この場合、各ホイール上に貨物の重量を分布させることは不可能である。
【0012】
これらの公知の自動誘導式台車のうちいくつかは、クレートまたは車両の前方に1つそして後方にもう1つ配置されるボギー台車に組付けられた車軸を有するように構成され得る。
【0013】
このボギー上の自動誘導式台車の技術には、前述の技術と同じ欠点がある。
【0014】
これらのボギー上の自動誘導式台車の別の欠点は、それ自体が旋回できないという点にある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
したがって本発明の目的は特に、上述の現状技術の欠点を軽減することにある。
【0016】
より厳密には、本発明の目的は、台車が積載状態にあるか未積載であるかに関わらず全てのホイールが床を適切にグリップしている、貨物の輸送および/または荷役のための自動誘導式台車を提供することにある。
【0017】
本発明のもう1つの目的は、床に対するホイールのグリップ力が輸送重量に正比例するこのような自動誘導式台車技術を提供することにある。
【0018】
本発明の目的はまた、輸送荷重の分布の如何に関わらず駆動ホイールのグリップ力レベルが維持されるこのような自動誘導式台車技術を提案することにある。
【0019】
本発明の別の目的は、加速および減速段階の際の貨物の移動の問題を抑制するこのような自動誘導式台車技術を提供することにある。
【0020】
本発明はまた、エネルギー自立性が増大した自動誘導式台車技術を提案することにもある。
【0021】
本発明の目的はさらに、実施が簡単で信頼性が高く原価が安いこのような自動誘導式台車技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0022】
これらの目的ならびに以下で示される他の目的は、貨物の輸送および/または荷役のための自動誘導式台車を用いて達成される。
【0023】
したがって、本発明はAGV(英語の「Automated guided vehicle」の頭字語)という頭字語でも公知である自動誘導型車両に関する。この自動誘導型車両には、本発明の枠組みから逸脱することなく、1つまたは複数の物体把持用アームが備わっていてよい。
【0024】
本発明によると、このような自動誘導式台車は、貨物を収容するための主シャーシと、枢動用手段を用いて互いとの関係において枢動する形で組付けられそれぞれ台車の前後に延在し各々少なくとも1つの遊動ホイールが備わっている2つのバランスビームを含む担持シャーシとを含み、
バランスビームの一方は、主シャーシの横断方向平面内に位置付けされた軸を有する2つの差動駆動式ホイールに組付けられ、
台車は、主シャーシと担持シャーシの組立てがほぼ静定となるように構成された、前方に延在するバランスビームとの関係におけるおよび後方に延在するバランスビームとの関係における主シャーシの連接用手段を含んでいる。
【0025】
こうして、斬新なやり方で、本発明は、貨物の如何に関わらず主シャーシにより担持される貨物の重量を差動駆動式ホイールと遊動ホイールの間に均一に分布させるための2つのバランスビームを利用することを提案する。
【0026】
バランスビームを利用することで自動誘導式台車の重量を制限することがさらに可能になり、こうして特に自立性および移動速度の観点から見たより優れた性能が自動誘導式台車に付与されることになる。
【0027】
ここで本特許出願の明細書全体において、台車の前、後、左および右なる用語が用いられる場合、それは台車の前進方向を基準としているという点を指摘しておくことが適切である。
【0028】
さらに、荷重の分布は、台車の前と後の間だけでなく右と左の間でも同等に行なわれる。
【0029】
その上、本発明は、自動誘導式台車の長手方向軸に直交する垂直中央平面である台車の横断方向平面内に差動駆動式ホイールを設置して、これらのホイールのグリップ力を増大させ、こうして床に対する駆動トルクの伝達を最適化することを提案する。
【0030】
本発明の有利な実施形態によると、互いとの関係におけるバランスビームの枢動軸は、台車の横断方向平面内に位置する。
【0031】
こうして、差動駆動式ホイールの軸上にトルクが及ぼされることが回避される。
【0032】
本発明の好ましい一実施形態によると、連接用手段は、第1、第2および第3の連接棒対を含み、各連接棒対の連接棒は、台車の矢状平面の各々の側に対面して組付けられており、
第1の連接棒対と第2の連接棒対は、バランスビームの一方にしっかり固定され、第3の連接棒対はもう一方のバランスビームにしっかり固定され、第1および第2の連接棒対の各連接棒の軸は、同じ横断方向軸までバランスビームを横切って延在し、こうして第1および第2の連接棒対がしっかり固定されている連接棒と主シャーシとの間のピボットリンクを形成している。
【0033】
ここで矢状平面とは、台車の長手方向軸を通る垂直中央平面を意味する。
【0034】
本発明の特に有利な一実施形態によると、横断方向軸は、ほぼ台車の最下点レベルで延在している。
【0035】
ほぼ床と接触する台車の最下点レベルにおいて横断方向軸上で交わる長手方向軸を有する2対の連接棒を利用することによって、自動誘導式台車の加速および減速段階中の質量の移動効果は削減されるか、さらには消滅させられる。
【0036】
本発明の特定の一実施形態によると、連接用手段は、前方に延在するバランスビームおよび後方に延在するバランスビームに対してそれぞれしっかり固定された少なくとも1つの第1および第2の弾性連接部対を含み、第1および第2の各弾性連接部対の弾性連接部は、台車の矢状平面の各々の側に対面して組付けられている。
【0037】
こうして、弾性連接部のせん断応力により、バランスビームの位置の長手方向軸に沿った変動を回復することが可能である。
【0038】
その上、バランスビームの運動は、弾性連接部によって減衰される。
【0039】
本発明の有利な一実施形態によると、バランスビームのうちの少なくとも一方に、台車の矢状平面との関係において対称な位置でこのバランスビームに組付けられた2つの遊動ホイールが備わっている。
【0040】
2つの遊動ホイールを矢状平面から離隔させることによって、この時台車は、台車が跨った状態で、それに沿って移動する1本のラインなどの床上誘導装置により誘導され得る。
【0041】
本発明の好ましい一実施形態によると、2つの差動駆動式ホイールは、これらの差動駆動式ホイールと同じバランスビームに固定され独立して制御される2つのモータにより回転駆動される。
【0042】
こうして、自動誘導式台車は、それ自体が旋回して、例えばスタートに際して方向転換を行うことができる。
【0043】
本発明の特定の一実施形態によると、互いとの関係におけるバランスビームの枢動用手段は、台車の左および右側において横断方向平面内でバランスビーム上に組付けられた2つのピボットまたは2つの玉継手を含む。
【0044】
本発明の特定の一実施形態によると、互いとの関係におけるバランスビームの枢動用手段は、台車の左および右側において横断方向平面内でバランスビームの間に組付けられた2つの弾性連接部を含む。
【0045】
本発明の特に有利な一実施形態によると、弾性連接部は、緩衝部品である。
【0046】
本発明の他の実施形態において、弾性連接部は公知のタイプの他のあらゆる弾性連接部であってよい。
【0047】
本発明の他の特徴および利点は、非限定的な単なる例証的な例として示されている本発明の2つの実施形態についての以下の説明および添付図面を読了することによってさらに明確になるものである。
【図面の簡単な説明】
【0048】
図1】本発明に係る自動誘導式台車の第1の実施形態例の斜視図である。
図2a】本発明に係る自動誘導式台車の第2の実施形態例の斜視図である。
図2b図2aに示された自動誘導式台車の側面垂直断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0049】
本発明の第1の実施形態例
図1には、貨物の輸送および/または荷役の専用の本発明に係る自動誘導式台車10の一実施形態例が示されている。この自動誘導式台車10は、自動誘導式台車10の床に対する結合を保証する担持シャーシ12により支持された、貨物を収容するための主シャーシ11を含む。
【0050】
このため、担持シャーシ12は、自動誘導式台車10の前方に延在する第1のバランスビーム13と後方に延在する第2のバランスビーム14とで構成されている。バランスビーム13および14のフレームは、各々の側で互いにピボット15により結合され、ここでこのピボットの枢動軸は、自動誘導式台車10の横断方向平面内に位置している。
【0051】
図1を見れば分かるように、主シャーシ11は、3つの連接棒対101、102および103を用いて、担持シャーシ12との関係において連接される。このために、各連接棒対101、102および103の連接棒は、自動誘導式台車10の矢状平面の各々の側で主シャーシ11に対面して組付けられる。
【0052】
その上、第1の連接棒対101および第2の連接棒対102の連接棒は、その端部で第1のバランスビーム13のフレームおよび主シャーシ11にしっかり固定されている。第1の連接棒対および第2の連接棒対の各連接棒は、延在して同じ横断方向軸を横切る長手方向軸を有するような形で配置される。こうして、主シャーシ11および第1のバランスビーム13の間でこの横断方向軸を中心としたピボットリンクが得られる。
【0053】
この横断方向軸は、本発明のこの実施形態においては、ほぼ床とホイール16、18の接点のレベルに位置設定され、こうして、自動誘導式台車10の加速および減速段階の際のホイール間の貨物の質量移動効果が大幅に減少さらには消滅する結果となる。
【0054】
その上、第3の連接棒対103の連接棒は、端部で第2のバランスビーム14のフレームおよび主シャーシ11にしっかり固定され、こうして担持シャーシ12と主シャーシ11の連接が確保される。こうして、ほぼ静定の主シャーシ11-担持シャーシ12アセンブリが得られる。
【0055】
自動誘導式台車10の移動を可能にするために、床に対する結合用システムは、前記担持シャーシ12の横断方向中央平面内に位置する軸を有する2つの差動駆動式駆動ホイール16を含む。2つの駆動ホイール16の回転駆動は、バランスビーム13の枠上に2つの駆動ホイール16として組付けられた2つの独立制御式モータ17によって確保される。これら2つのモータ17は、第1および第2のバランスビーム13、14のフレームによって画定された担持シャーシ12の内部容積内に収納される。
【0056】
ここで、中央駆動ホイール16の差動駆動は、自動誘導式台車10それ自体が旋回できるようにすることができる。
【0057】
さらに、バランスビームを形成する第1および第2のフレーム13、14は各々1つの遊動ホイール18を含む。これらの遊動ホイール18は、自動誘導式台車10の矢状平面内で、バランスビームのフレームの端部に足状部19によって固定される。
【0058】
最後に、図1を見れば分かるように、駆動ホイール16と、バランスビーム13および14の枢動軸は、2つの遊動ホイール18との関係において中間点に位置している。こうして荷重はほぼ、駆動ホイール16上に50%、各遊動ホイール18上に25%が分布している。
【0059】
本発明の他の実施形態
図2aおよび2bには、貨物の荷役および/または輸送を目的とする、本発明に係る自動誘導式台車20の別の実施例の斜視図および矢状平面に沿った断面図が表わされている。
【0060】
この自動誘導式台車20は、担持シャーシ22上に連接された主シャーシ21(読み取りやすさを期して図2aおよび2b上では部分的に表現されている)を含む。
【0061】
担持シャーシ22は、2つの差動駆動式駆動ホイール26に組付けられ2つの弾性連接部25によってしっかり固定された2つのバランスビーム23、24で形成されている。各バランスビーム23、24は、その遠位端部に、担持シャーシ22の横断方向平面との関係において対称な位置においてバランスビームの本体に固定された2つの遊動ホイール28を有する。
【0062】
2つの緩衝部品25a、25bは、台車20の横断方向平面内でバランスビーム23、24の右側および左側にそれぞれ組付けられている。これらの緩衝部品は、2つのバランスビーム間にピボットタイプのリンクを創出できるようにする。
【0063】
その上、各バランスビーム23、24は、それぞれ第1の緩衝部品対201および第2の緩衝部品対203によって主シャーシ21にしっかり固定されている。
【0064】
各緩衝部品対201、203の緩衝部品は、自動誘導式台車20の矢状平面の各々の側で、バランスビーム23、24の本体上に対面して組付けられる。
【0065】
緩衝部品対201、203を使用することによって、バランスビーム23、24と主シャーシ21との間でピボットタイプのリンクに類似する全体として弾性的な連接部を形成することが可能になる。
【0066】
本発明の他の任意の特徴および利点
以上で詳述した本発明の実施形態の変形形態においては、同様に以下のことを想定することも可能である:
- 分布比率を適応させ、こうして台車の安定性または駆動ホイールのグリップ力を促進するために、連接用手段の位置を移動させることによって、駆動ホイールと遊動ホイール間で荷重を異なる形で分布させること、
- 同一のまたは異なる3つの連接棒対を使用すること、
- 一定の連接棒の端部にある連接部が、玉継手式連接部またはピボットであること、
- 一方のバランスビーム上に玉継手式連接棒を、もう一方のバランスビーム上にピボット式連接棒を使用すること、
- 一方のバランスビーム上に連接棒を、もう一方のバランスビーム上に弾性ブロックまたは緩衝部品を使用すること。
【符号の説明】
【0067】
10 自動誘導式台車
11 主シャーシ
12 担持シャーシ
13 バランスビーム
14 バランスビーム
16 差動駆動式ホイール
18 遊動ホイール
23 バランスビーム
24 バランスビーム
26 差動駆動式ホイール
28 遊動ホイール
図1
図2a
図2b