(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-07
(45)【発行日】2022-10-18
(54)【発明の名称】支援装置、表示制御方法および表示制御プログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 16/9035 20190101AFI20221011BHJP
G06F 3/0484 20220101ALI20221011BHJP
G06Q 50/02 20120101ALI20221011BHJP
G06F 16/535 20190101ALI20221011BHJP
【FI】
G06F16/9035
G06F3/0484
G06Q50/02
G06F16/535
(21)【出願番号】P 2021209032
(22)【出願日】2021-12-23
(62)【分割の表示】P 2017244188の分割
【原出願日】2017-12-20
【審査請求日】2021-12-23
(73)【特許権者】
【識別番号】598057291
【氏名又は名称】株式会社富士通エフサス
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】泉 博文
(72)【発明者】
【氏名】山野 大偉治
【審査官】木村 大吾
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-135555(JP,A)
【文献】特開2014-071739(JP,A)
【文献】特開2015-148990(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 16/00-16/958
G06Q 10/00-99/00
G06F 3/0484
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の制度の基準に関連する複数のコンテンツを記憶する記憶部と、
前記コンテンツの表示要求を受けつけた場合に、前記複数のコンテンツを選択可能にして、並べて表示する表示制御部と、
前記表示制御部により表示される前記コンテンツに対する選択を受け付ける受付部と、
前記コンテンツの選択による把握状況と、前記コンテンツを選択した利用する側の前記基準に対する習熟度に応じた重みとを基にして、選択された前記コンテンツに対する評価値を算出する算出部とを有し、
前記表示制御部は、前記利用する側とそれ以外の前記コンテンツを並べて表示する場合に、前記算出部により算出された評価値に応じて前記コンテンツの表示形態を制御する
ことを特徴とする支援装置。
【請求項2】
前記利用する側は、指導員に対応し、前記算出部は、前記指導員の前記基準に対応する成熟度に応じた重みを用いて、前記評価値を算出することを特徴とする請求項1に記載の支援装置。
【請求項3】
前記基準は、審査基準に対応し、前記算出部は、前記指導員の前記審査基準に対応する成熟度に応じた重みを用いて、前記評価値を算出することを特徴とする請求項2に記載の支援装置。
【請求項4】
前記把握状況は、前記コンテンツに対する閲覧時間、選択回数、前記コンテンツの拡大操作の有無を含むことを特徴とする請求項1に記載の支援装置。
【請求項5】
前記表示制御部は、前記記憶部に記憶されたコンテンツの数が所定数以上となる場合に、複数のコンテンツに対する評価値を比較し、上位の評価値に対応するコンテンツを選択可能にして、並べて表示することを特徴とする請求項1または4に記載の支援装置。
【請求項6】
前記算出部は、前記基準の指導対象となる利用者のランク毎に、前記コンテンツに対して、前記評価値を算出することを特徴とする請求項1、4または5に記載の支援装置。
【請求項7】
前記コンテンツは、品目または地域に対応付けられ、前記受付部は、閲覧対象となるコンテンツの品目または地域の指定を更に受け付け、前記表示制御部は、前記品目または地域に対応する、複数のコンテンツの評価値を比較し、上位の評価値に対応するコンテンツを選択可能にして、並べて表示することを特徴とする請求項1~4のいずれか一つに記載の支援装置。
【請求項8】
コンピュータが実行する表示制御方法であって、
所定の制度の基準に関連する複数のコンテンツの表示要求を受けつけた場合に、前記複数のコンテンツを選択可能にして、並べて表示し、
表示された前記コンテンツに対する選択を受け付け、
前記コンテンツの選択による把握状況と、前記コンテンツを選択した利用する側の前記基準に対する習熟度に応じた重みとを基にして、選択された前記コンテンツに対する評価値を算出し、
前記利用する側とそれ以外の前記コンテンツを並べて表示する場合に、前記評価値に応じて前記コンテンツの表示形態を制御する
処理を実行することを特徴とする表示制御方法。
【請求項9】
コンピュータに、
所定の制度の基準に関連する複数のコンテンツの表示要求を受けつけた場合に、前記複数のコンテンツを選択可能にして、並べて表示し、
表示された前記コンテンツに対する選択を受け付け、
前記コンテンツの選択による把握状況と、前記コンテンツを選択した利用する側の前記基準に対する習熟度に応じた重みとを基にして、選択された前記コンテンツに対する評価値を算出し、
前記利用する側とそれ以外の前記コンテンツを並べて表示する場合に、前記評価値に応じて前記コンテンツの表示形態を制御する
処理を実行させることを特徴とする表示制御プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、支援装置等に関する。
【背景技術】
【0002】
食品事故などの問題を未然に防止するために、食の安全や食品の衛生を管理する手法が制度化されている。このような制度には、JGAP(Japan Good Agricultural Practice)や、HACCP(Hazard Analysis and Critical Control Point)、FCP(Food Communication Project)共通工場管理、AIB、JIB、ISO22000などがある。
【0003】
上記の各制度では、第三者機関により審査が行われ、制度に基づく審査基準を満たした農場に対して、認証が与えられる。たとえば、農場がJGAPの認証を受けるためには、「JGAP農場用管理と適合基準」を満たす必要がある。以下の説明では、JGAP、HACCP、FCP共通工場管理、AIB、JIB、ISO22000などの制度に基づく審査基準を、適宜、審査基準と表記する。
【0004】
ここで、審査基準の内容は複雑であり複数のチェック項目が存在するため、農場の管理者自身が審査基準の内容を理解し、農場を改善することは難しい。このため、農場の管理者による、審査基準の理解を深めるために、審査基準の指導員は、農場の現場において、審査基準を満たすよい例を見つけた場合には、かかる現場の写真撮影を行い、撮影した写真を農場の管理者に提示するなどの対応を行っている。
【0005】
また、従来技術には、衛生管理評価に関して、検査者等が現場で撮影した画像データをサーバに蓄積しておき、閲覧者がかかるサーバにアクセスすることで、画像データを閲覧可能とする技術がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開平11-213022号公報
【文献】特開2003-108583号公報
【文献】特開2004-088454号公報
【文献】国際公開第2011/042989号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上述した従来技術では、審査基準を理解するために、参考にするべき情報を効率よく閲覧することができないと言う問題がある。
【0008】
たとえば、従来技術では、現場で撮影された画像データが順次サーバに蓄積され、画像データの量が膨大なものになる。このため、利用者が、閲覧対象となる画像データを検索するために多くの時間を要してしまう。また、サーバに蓄積される画像データには、審査基準の内容を理解するうえでよい例となる画像データが含まれる場合もあれば、審査基準の内容を理解するうえであまりよくない画像データが含まれる場合もある。よい例、悪い例の画像データを見分けることは、経験の浅い利用者には難しい場合がある。
【0009】
ここで、熟練の検査者、指導員に、サーバに蓄積された各画像データを参照してもらい、参考にすべき画像データを選択してもらうことも考えられるが、サーバの画像データは膨大で、随時更新されるものであるため、検査者、指導員にかかる負担が大きく現実的ではない。
【0010】
1つの側面では、本発明は、審査基準を理解するために、利用者が参考にするべき情報を効率よく閲覧することを支援することができる支援装置、表示制御方法および表示制御プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
第1の案では、支援装置は、記憶部、表示制御部、受付部、算出部を有する。記憶部は、所定の制度の基準に関連する複数のコンテンツを記憶する。表示制御部は、コンテンツの表示要求を受けつけた場合に、複数のコンテンツを選択可能にして、並べて表示する。受付部は、表示制御部により表示されるコンテンツに対する選択を受け付ける。表示制御部は、利用する側とそれ以外のコンテンツを並べて表示する場合に、算出部により算出された評価値に応じてコンテンツの表示形態を制御する。
【発明の効果】
【0012】
審査基準を理解するために、利用者が参考にするべき情報を効率よく閲覧することを支援することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】
図1は、本実施例にかかるシステムの構成を示す図である。
【
図2】
図2は、ログイン画面の一例を示す図である。
【
図3】
図3は、農場選択画面の一例を示す図である。
【
図4】
図4は、指導条件受付画面の一例を示す図である。
【
図5】
図5は、項目選択画面の一例を示す図(1)である。
【
図6】
図6は、項目選択画面の一例を示す図(2)である。
【
図9】
図9は、本実施例に係る支援装置の構成を示す機能ブロック図である。
【
図10】
図10は、JGAP基準データのデータ構造の一例を示す図である。
【
図12】
図12は、指導員テーブルのデータ構造の一例を示す図である。
【
図13】
図13は、検査テーブルのデータ構造の一例を示す図である。
【
図14】
図14は、画像管理データのデータ構造の一例を示す図である。
【
図15】
図15は、画像評価データのデータ構造の一例を示す図である。
【
図16】
図16は、事例画面ファイルのデータ構造の一例を示す図である。
【
図17】
図17は、本実施例に係る支援装置の処理手順を示すフローチャートである。
【
図18】
図18は、画像評価データのその他のデータ構造の一例を示す図である。
【
図19】
図19は、支援装置と同様の機能を実現するコンピュータのハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に、本願の開示する支援装置、表示制御方法および表示制御プログラムの実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
【実施例】
【0015】
図1は、本実施例にかかるシステムの構成を示す図である。
図1に示すように、このシステムは、支援装置100と、端末装置30a,30bとを有する。たとえば、支援装置100および端末装置30a,30bは、ネットワーク50を介して相互に接続される。ここでは一例として、端末装置30a,30bを示すが、その他の端末装置がネットワーク50に接続されていてもよい。
【0016】
端末装置30a,30bは、たとえば、指導員がJGAP等の審査基準を満たすべく、農場の管理者などに指導する際に利用する端末装置である。たとえば、端末装置30a,30bは、スマートフォン、タブレット型PCなどの指導員が携帯して使用可能な携帯端末装置である。端末装置30aはカメラ35aを有し、端末装置30bはカメラ35bを有する。以下の説明では、特に区別する場合を除いて、端末装置30a,30bをまとめて、端末装置30と表記する。カメラ35a,35bをまとめて、カメラ35と表記する。
【0017】
本実施例では一例として、JGAPの審査基準を用いて説明するが、これに限定されるものではなく、HACCP、FCP共通工場管理、AIB、JIB、ISO22000などの審査基準であってもよい。また、本実施例では、指導員が端末装置30を用いて、農場の管理者に指導・検査を行うことを想定して説明を行うが、他の利用者(審査員等)が農場を審査する場合に、端末装置30を用いて審査を行ってもよい。
【0018】
端末装置30は、審査基準の各チェック項目を、所定の区分毎に複数の組に分類して表示することで、指導員が審査基準の各チェック項目を効率的に指導することが可能となる。ここで、指導員は、あるチェック項目について指導を行っている間に、審査基準に関連して、現場でよい例を見つけた場合には、端末装置30のカメラ35を操作して、現場を撮影する。端末装置30のカメラ35で撮影された画像データは、後述する支援装置100に送信される。指導員が、各農場で上記作業を繰り返し実行することで、支援装置100には、チェック項目毎に、審査基準を満たすよい例となる現場の、画像データが蓄積される。
【0019】
また、指導員は、あるチェック項目について指導を行っている間に、端末装置30を操作して、審査基準を満たす事例の画像データを、支援装置100から読み出し、農場の管理者に提示する。これにより、農場の管理者は、指導員の指導に加えて、審査基準を満たすよい例の現場の画像データを閲覧でき、審査基準に関する理解を深めることができる。
【0020】
支援装置100は、審査基準に関する各種の情報を保持し、審査基準に関する各種の情報を、端末装置30に提供することで、指導員が農場の管理者に指導を支援する装置である。たとえば、支援装置100は、端末装置30からアクセスを受け付けると、JGAPの審査基準の各チェック項目を表示するツールやWeb(World Wide Web)の操作画面を端末装置30に提供する。また、支援装置100は、端末装置30で実施されたJGAPの審査基準に対する審査結果の情報などの情報を収集して管理する。
【0021】
また、支援装置100は、チェック項目に対する画像データを要求された場合に、蓄積しておいた各画像データを端末装置30に通知し、指導員が画像データの閲覧時間や回数などに応じて、画像データの評価値を算出する。ここで、支援装置100は、チェック項目に対応する画像データを、端末装置30に通知する場合に、評価値の高い画像データを優先して、端末装置30に通知する。これにより、審査基準を理解するために、指導員が農場の管理者に閲覧させるべき画像データを効率的に検索して、農場の管理者に閲覧させることができる。
【0022】
続いて、指導員が農場の管理者に指導を行う際に、端末装置30が行う処理および端末装置30が表示する画面例について説明する。図示を省略するが、端末装置30は、各種の情報を入力する入力装置、各種の情報を表示する表示装置を有している。たとえば、端末装置30は、タッチパネルを有している。端末装置30は、指導を開始する際に、支援装置100にアクセスし、ログイン画面を表示する。
【0023】
図2は、ログイン画面の一例を示す図である。たとえば、指導員は、端末装置30を操作して、ログイン画面70の入力領域70aに指導員ID(identification)およびパスワードを入力してログインする。指導員IDは、指導員を一意に識別する情報である。端末装置30は、ログイン画面70で入力された指導員IDおよびパスワードの情報を、支援装置100に送信することで、支援装置100にログイン要求を行う。
【0024】
端末装置30は、支援装置100に対するログインに成功すると、農場一覧を表示する処理、指導条件を受け付ける処理を行う。農場一覧を表示する処理において、端末装置30は、指導対象となる農場の名称を選択する農場選択画面を表示する。
【0025】
図3は、農場選択画面の一例を示す図である。
図3に示すように、農場選択画面71は、農場選択領域71aを含む。たとえば、農場選択領域71aには、選択候補となる複数の農場の名称が列挙される。指導員は、端末装置30を操作して、農場選択領域71aのいずれかの農場を選択する。端末装置30は、農場が選択された後に、指導条件を受け付ける処理に移行する。
【0026】
端末装置30は、指導条件を受け付ける処理において、指導条件受付画面を表示する。
図4は、指導条件受付画面の一例を示す図である。
図4に示すように、この指導条件受付画面72は、日付入力領域72a、対象品目入力領域72b、指導対象項目入力領域72cを有する。
【0027】
日時入力領域72aは、指導対象となる農場を指導した日時(指導開始日時)を入力する領域である。日時入力領域72aの農場名には、
図3の農場選択画面71で選択された農場名が予め設定される。端末装置30が、現在の日時を自動で、日時入力領域72aに入力してもよいし、指導員が、端末装置30を操作して、日時を、日時入力領域72aに入力してもよい。
【0028】
対象品目入力領域72bは、指導対象となる農作物の種別を入力する領域である。例えば、指導員は農場の責任者との間で指導前の事前のヒアリングを行い、指導対象の農作物を判断し、端末装置30を操作して、対象品目入力領域72bに、農作物の名称を入力する。
【0029】
指導対象項目入力領域72cは、農場が農作物を生産する場合などの各種条件を入力する領域である。例えば、努力項目を指導対象とする場合には、指導員は端末装置30を操作して、項目1aにチェックを入れる。きのこ類を栽培している場合には、指導員は端末装置30を操作して、項目1bにチェックを入れる。スプラウトを栽培している場合には、指導員は端末装置30を操作して、項目1cにチェックを入れる。
【0030】
農薬を使っている場合には、指導員は端末装置30を操作して、項目1dにチェックを入れる。農場拡大を考えている場合には、指導員は端末装置30を操作して、項目1eにチェックを入れる。国外への出荷をしている場合には、指導員は端末装置30を操作して、項目1fにチェックを入れる。委託を行っている場合には、指導員は端末装置30を操作して、項目1gにチェックを入れる。
【0031】
GGAP同等認証を行う場合には、指導員は端末装置30を操作して、項目1hにチェックを入れる。遺伝子組み換え農作物を扱っている場合には、指導員は端末装置30を操作して、項目1iにチェックを入れる。ポストハーベストを行っている場合には、指導員は端末装置30を操作して、項目1jにチェックを入れる。
【0032】
指導員は、日付入力領域72a、対象品目入力領域72b、指導対象項目入力領域72cに情報を入力し終えた後に、端末装置30を操作して、ボタン72dを押下する。端末装置30は、ボタン72dの押下を受け付けると、日付入力領域72a、対象品目入力領域72b、指導対象項目入力領域72cに入力された情報を、支援装置100に送信する。以下の説明では、適宜、日付入力領域72a、対象品目入力領域72b、指導対象項目入力領域72cに入力された情報を「入力情報」と表記する。
【0033】
端末装置30は、入力情報を、支援装置100に送信すると、支援装置100から、入力情報に対応する審査基準に関する項目選択画面の情報を受信する。
図5および
図6は、項目選択画面の一例を示す図である。
図5に示すように、項目選択画面73には、項目選択領域73aと表示領域73bとが含まれる。指導員が、端末装置30を操作して、項目選択領域73aのいずれかの項目を選択すると、選択された項目に対応するチェック項目が、表示領域73bに表示される。
【0034】
たとえば、端末装置30は、項目「農場運営」が選択されると、
図6に示すように、表示領域73bに、項目「農場運営」に対応するチェック項目を表示する。
【0035】
指導員は、表示領域73bに表示された内容に従って、農場運営の管理者と話し合いを行い、端末装置30を操作して、検査結果(チェック結果)を入力する。例えば、指導員は、各適合基準の項目について「OK」または「NG」を選択する。なお、「OK」または「NG」を今すぐに選択できない場合には、「保留」を選択しても良い。なお、審査結果により適合基準の「適合/不適合」が自動で判断される。端末装置30は、入力された検査結果の情報を、支援装置100に通知する。たとえば、検査結果の情報には、検査結果に加えて、検査ID、検査対象となった場所、検査を行った指導員の指導員ID、審査の対象となった項番、検査の実施日が付与されているものとする。項番は、チェック項目を一意に示すものである。
【0036】
ここで、指導員は、指導(あるいは、審査)の途中で、指導の模範となるような良い事例を見つけた場合には、端末装置30を介して、カメラ35を操作し、良い事例(現場)の画像を撮影する。たとえば、指導員は、項目選択画面73の記録ボタン73cを押下すると、端末装置30は、記録画面を表示する。
【0037】
図7は、記録画面の一例を示す図である。
図7に示すように、この記録画面74は、画像表示領域74aと、コメント入力領域74bと、関連項番74cとを有する。画像表示領域74aは、カメラ35によって撮影された画像データが表示する領域である。コメント入力領域74bは、指導員のコメントを入力する領域である。関連項番74cは、チェック項目と対応付ける情報である。例えば、関連項番74cが「1.2.1」の場合には、対応するチェック項目は項番「1.2.1」となる。関連項番74cの情報は、指導員が端末装置30を操作して、手動で入力してもよいし、端末装置30が自動で入力してもよい。
【0038】
たとえば、
図7に示すように、項番「1.2.1」のチェック項目を表示している最中に、カメラ35によって画像が撮影された場合には、端末装置30は、記録画面74を表示させると共に、関連項番74cに、該当する項番「1.2.1」を自動で入力する。その他の、どのような従来技術を用いて、端末装置30は、関連項番74cに、該当する項番を入力しても良い。
【0039】
端末装置30は、指導員によってボタン74dが押下された場合には、画像表示領域74aに表示された(カメラ35に撮影された)画像データと、コメントと、項番と、指導員IDと、撮影場所とを対応付けた情報を、支援装置100に送信する。以下の説明では、画像データと、コメントと、項番と、指導員IDと、撮影場所とを対応付けた情報を「記録画像ファイル」と表記する。
【0040】
ところで、指導員は、指導の途中で、指導の模範となるようなよい事例を、指導の対象となる農場の管理者に閲覧させる場合には、端末装置30を操作して、
図6の項目選択画面73で示した、事例ボタン73dを押下する。端末装置30は、事例ボタン73dの押下を受け付けると、現在選択されている項目の項番を設定した事例画面要求を、支援装置100に送信する。
【0041】
端末装置30は、事例画面要求の応答となる「事例画面ファイル」を、支援装置10から受信した場合に、事例画面を表示する。
図8は、事例画面の一例を示す図である。
図8に示すように、この事例画面80は、一覧表示領域81と、画像表示領域82とを有する。端末装置30は、一覧表示領域81に、事例画面ファイルに含まれる各画像データのサムネイル画像を、優先順に、一覧表示する。各画像データの優先度は、事例画面ファイルに設定されているものとする。たとえば、一覧表示領域81には、サムネイル画像81a,81b,81c,81d,81eが表示されている。最も優先度の高い画像データのサムネイル画像ほど、一覧表示領域81の左側に表示されるものとする。なお、端末装置30は、サムネイル画像81a~81e以外のサムネイル画像を、一覧表示領域81に表示させてもよい。
【0042】
画像表示領域82は、一覧表示領域81のサムネイル画像81a~81eのうち、指導員に選択されたサムネイル画像の画像データを表示する領域である。たとえば、指導員は、一覧表示領域81に表示されたサムネイル画像81a~81eを参照し、現在の項目(審査基準)に関連して、指導の模範となるようなよい事例として、最適であると考えるサムネイル画像を選択する。
【0043】
たとえば、指導員は、端末装置30を操作して、サムネイル画像81(81a~81eのいずれか)を選択すると、端末装置30は、選択されたサムネイル画像81に対応する画像データを、画像表示領域82に表示させる。ここで、指導員は、画像表示領域82に表示されている画像データをより詳細に、管理者に閲覧させたい場合には、拡大ボタン83を押下することで、画像表示領域82に表示された画像データを拡大表示させる。端末装置30は、拡大ボタン83が押下されると、画像表示領域82の画像データの基準位置を中心として、画像データを拡大表示する。基準位置は、画像データの中心位置であってもよいし、指導員が適宜指定してもよい。
【0044】
指導員は、他の画像データを、画像表示領域82に表示させたい場合には、現在選択しているサムネイル画像以外のサムネイル画像を選択する。また、事例画面80の表示を終了させる場合には、戻るボタン84を押下する。
【0045】
端末装置30は、戻るボタン84が押下された場合には、事例画面80の閲覧履歴の情報を、支援装置100に送信する。事例画面80の閲覧履歴には、画像ID、指導員ID、閲覧時間の情報、操作有無が含まれる。閲覧した画像データが複数である場合には、各画像データに対応する画像ID、指導員ID、閲覧時間の情報、操作有無が、閲覧履歴に含まれる。
【0046】
指導員IDは、指導を行っている指導員の指導員IDである。項番は、事例ボタン73dが押下された時点において、指導員に選択されている項番を示すものである。画像IDは、サムネイル画像に対応する各画像データを一意に識別する情報である。閲覧時間は、画像データの閲覧時間を示すものである。操作有無は、画像データが、画像表示領域82に表示されている際に、拡大ボタン83が押下されたか否かを示す情報である。
【0047】
ここで、閲覧時間の一例について説明する。たとえば、一覧表示領域81に含まれる第1のサムネイル画像が選択されて、第1のサムネイル画像に対応する第1の画像データを画像表示領域82に表示した時刻をt0とする。続いて、第1のサムネイル画像が選択された後に、第2のサムネイル画像が選択されて、第2のサムネイル画像に対応する第2の画像データを画像表示領域82に表示した時刻をt1とする。この場合には、第1の画像データに対応する閲覧時間は「t1-t0」となる。
【0048】
また、一覧表示領域81に含まれる第1のサムネイル画像が選択されて、第1のサムネイル画像に対応する第1の画像データを画像表示領域82に表示した時刻をt0とする。続いて、他のサムネイル画像が選択されず、戻るボタン84が押下された時刻をt2とする。この場合には、第1の画像データに対応する閲覧時間は「t2-t0」となる。
【0049】
端末装置30は、審査基準に関する各項目について、上記処理を繰り返し実行する。
【0050】
次に、本実施例に係る支援装置100の構成について説明する。
図9は、本実施例に係る支援装置の構成を示す機能ブロック図である。
図9に示すように、この支援装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。
【0051】
通信部110は、ネットワーク50を介して、端末装置30a,30bやその他の装置とデータ通信を実行する処理部である。通信部110は、通信装置に対応する。
【0052】
記憶部120は、JGAP基準データ121、条件テーブル122、指導員テーブル123、検査テーブル124、画像管理データ125、画像評価データ126を有する。記憶部120は、たとえば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)などの半導体メモリ素子などの記憶装置に対応する。
【0053】
JGAP基準データ121は、農作物に関して予め定められた基準を満たしているか否かの審査対象となる所定の順序で並んだ複数のチェック項目を有するデータである。
図10は、JGAP基準データのデータ構造の一例を示す図である。
図11は、
図10の小項目に含まれるチェック項目の一例を示す図である。
【0054】
図10に示すように、JGAP基準データ121は、大項目、中項目、小項目に分類されている。例えば、大項目「A.農場運営と販売管理」には、中項目「1.農業運営」、「2.計画と記録」、「3.販売管理とトレーサビリティ」が含まれる。例えば、中項目「1.農場運営」には、小項目「1.1基本姿勢」、「1.2経営資源の管理」、「1.3外部委託管理」、「1.4農場のルール違反の改善と自己点検」が含まれる。
【0055】
図11に示すように、
図10の小項目には、チェック項目が対応付けられる。チェック項目は、例えば、項番、レベル、管理点、適合基準、備考の属性を有する。項番は、チェック項目を一意に識別する番号である。レベルは、チェック項目の重要度を示すものである。レベルには、必須、重要、努力が存在し、重要度の大小関係は、「努力<重要<必須」となる。管理点および適合基準は、JGAP基準によって要求される基準が規定されている。備考は、補足説明を示す。各チェック項目に対応する検査の結果は、後述する検査テーブル124に格納される。
【0056】
条件テーブル122は、指導員がJGAP基準の指導を行う場合の条件と、各条件に該当するチェック項目の項番とを対応付けるテーブルである。たとえば、JGAP基準の指導を行う場合の条件は、
図4で説明した、対象品目入力領域72dに入力される情報および指導対象項目入力領域72cに入力される情報に対応する。条件テーブル122のデータ構造の説明は、省略する。
【0057】
指導員テーブル123は、指導員に関する情報を保持するテーブルである。
図12は、指導員テーブルのデータ構造の一例を示す図である。
図12に示すように、指導員テーブル123は、指導員IDと、氏名と、パスワードと、熟練度と、経験年数と、生年月日とを対応付ける。指導員IDは、指導員を一意に識別する情報である。氏名は、指導員の氏名である。パスワードは、各指導員IDに割り当てられるパスワードである。
【0058】
熟練度は、JGAPの検査に対する指導員の熟練度を複数の段階で示すものである。検査のスキルが高いほど熟練度が高いものとしている。指導員は、JGAP基準に関する十分な知識があるものの、現場での経験等により、熟練度に差異が生じる。熟練度には、上級者、中級者、初心者が存在し、熟練度の大小関係は、「上級者>中級者>初心者」となる。
【0059】
経験年数は、JGAPの指導・検査に関する指導員を経験した累計年数を示す。生年月日は、指導員の生年月日を示すものである。
【0060】
例えば、
図12の指導員ID「S0001」の指導員は、氏名が「富士太郎」であり、パスワードが「××××」であり、熟練度が「上級者」であり、経験年数が「10年」であり、生年月日が「○○年○○月○○」であることが記憶されている。
【0061】
検査テーブル124は、指導員が実施した検査に関する情報を保持するテーブルである。
図13は、検査テーブルのデータ構造の一例を示す図である。
図13に示すように、この検査テーブル124は、検査ID、検査対象、実施指導員ID、項番、実施日および結果の項目を有する。
【0062】
検査IDは、検査を一意に識別する番号である。検査IDは、農場などの検査対象に対して実施する検査ごとに、新たに採番される。検査対象は、検査の実施対象を示すものであり、本実施例では、検査の実施対象を、農場など検査を実施した場所で示す。実施指導員IDは、検査を行った指導員を一意に示す情報(指導員ID)である。
【0063】
項番は、検査の対象となったチェック項目の項番および適合基準を示す。実施日は、項番に対応するチェック項目の検査を実施した日付を示す。結果は、項番に対するチェック項目の検査結果を示すものである。結果は、基準を満たしていれば、「OK」とされ、基準を満たしていなければ「NG」とされる。
【0064】
たとえば、
図13の1行目は、検査ID「E0001」の検査において、検査対象「農場A」に対して、実施指導員ID「S0001」の指導員により、
図11に示す項番「1.1.1」の検査が「2017年9月1日」に行なわれ、結果が「OK」であることを示す。また、
図13の2行目は、検査ID「E0001」の検査において、検査対象「農場A」に対して、実施指導員ID「S0001」の指導員により、
図11に示す項番「1.1.2」の適合基準「(1)」の検査が「2017年9月1日」に行なわれ、結果が「OK」であることを示す。
【0065】
画像管理データ125は、指導員による検査において撮影された画像に関する情報を保持するテーブルである。
図14は、画像管理データのデータ構造の一例を示す図である。
図14に示すように、画像管理データ125は、画像IDと、項番と、指導員IDと、撮影場所と、画像データと、コメントとを対応付ける。画像IDは、画像データを一意に識別する情報である。項番は、画像データに対応付けられるチェック項目を一意に示す情報である。指導員IDは、画像データを撮影した指導員を一意に識別する情報である。撮影場所は、画像データを撮影した場所を示す情報である。画像データは、カメラ35により撮影された画像データである。コメントは、画像データに関して、指導員が入力したコメントである。
【0066】
たとえば、
図14の1行目において、画像データID「G0001」の画像データは、指導員ID「S0001」の指導員によって撮影され、撮影場所は「農場A」である。また、画像データID「G0001」の画像データは、項番「1.1.1」のチェック項目に対応する画像データである。
【0067】
画像評価データ126は、検査で撮影された画像データに対する評価に関する情報を保持するテーブルである。
図15は、画像評価データのデータ構造の一例を示す図である。
図15に示すように、この画像評価データ126は、テーブル126aとテーブル126bとを有する。
【0068】
テーブル126aは、画像IDと、選択指導員IDと、操作有無と、閲覧時間とを対応付ける。画像IDは、画像データを一意に識別する情報である。選択指導員IDは、検査時において、画像データを選択した指導員の指導員IDである。たとえば、
図8で説明した事例画面80において、画像データを選択した指導員の指導員IDに対応する。
【0069】
操作有無は、事例画面80において、画像データに対する操作が行われたか否かを示す情報である。たとえば、拡大ボタン83が押下された場合には、操作有無は「有」となる。拡大ボタン83が押下されていない場合には、操作有無は「無」となる。閲覧時間は、事例画面80において、指導員が選択した画像データを閲覧した時間に対応する。
【0070】
たとえば、テーブル126aの1行目では、画像ID「G0001」の画像データが、指導員ID(選択指導員ID)「S0001」の指導員によって閲覧され、閲覧時間が「10s」となる。また、画像ID「G0001」の画像データに対して、拡大操作行われている(操作有無「有」)ことを示す。
【0071】
テーブル126aの2行目では、画像ID「G0002」の画像データが、指導員ID(選択指導員ID)「S0001」の指導員によって閲覧され、閲覧時間が「20s」となる。また、画像ID「G0001」の画像データに対して、拡大操作行われていない(操作有無「無」)ことを示す。
【0072】
テーブル126bは、画像IDと、評価値とを対応付けるテーブルである。画像IDは、画像データを一意に識別する情報である。評価値は、画像データが事例としてよい例である度合いを示す数値であり、評価値が大きいほど、事例としてよい例であることを示し、優先順位が高くなることを意味する。
【0073】
図9の説明に戻る。制御部130は、受付部131と、算出部132と、表示制御部133とを有する。制御部130は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)や、FPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積装置に対応する。また、制御部130は、例えば、CPUやMPU(Micro Processing Unit)等の電子回路に対応する。
【0074】
受付部131は、端末装置30から各種の情報を受け付ける処理部である。たとえば、受付部131は、ログインを受け付ける処理、入力情報を受け付ける処理、検査結果の情報を受け付ける処理、記録画像ファイルを受け付ける処理、事例画面要求を受け付ける処理、事例画面の閲覧履歴の情報を受け付ける処理を行う。
【0075】
受付部131が、ログインを受け付ける処理について説明する。受付部131は、端末装置30から、ログイン要求として、ログイン画面70で入力された指導員IDおよびパスワードの情報を受け付ける。受付部131は、受け付けた指導員IDおよびパスワードと、指導員テーブル123とを比較し、指導員IDおよびパスワードの組が、指導員テーブル123に存在する場合に、ログイン要求を受け付ける。
【0076】
受付部131は、ログイン要求を受け付けた場合に、ログイン要求を受け付けた旨を、表示制御部133に出力することで、表示制御部133は、農場選択画面71、指導条件受付画面72の情報を、端末装置30に送信して、表示させる。
【0077】
受付部131が、入力情報を受け付ける処理について説明する。入力情報は、指導条件受付画面72の日付入力領域72a、対象品目入力領域72b、指導対象項目入力領域72cに入力された情報を示す。
【0078】
受付部131は、入力情報を受け付けると、受け付けた入力情報と、条件テーブル122とを比較することで、入力情報に対応する項番を特定する。受付部131は、特定した項番に対応するチェック項目の情報を、JGAP基準データ121から抽出し、抽出したチェック項目の情報を、表示制御部133に出力する。受付部131が、チェック項目の情報を、表示制御部133に出力することで、表示制御部133は、項目選択画面73の情報を、端末装置30に送信して、表示させる。
【0079】
受付部131が、検査結果の情報を受け付ける処理について説明する。受付部131は、検査結果を受け付けた場合には、検査結果の情報を、検査テーブル124に格納する。検査結果の情報は、
図6などで説明した、項目選択画面73の表示領域73bに対して、指導員が入力する情報である。なお、検査結果の情報には、検査ID、検査対象、実施指導員ID、実施日、結果が含まれる。
【0080】
受付部131が、記録画像ファイルを受け付ける処理について説明する。受付部131は、記録画像ファイルを受け付けた場合には、記録画像ファイルの情報を、画像管理データ125に登録する。たとえば、受付部131は、記録画像ファイルを受け付けると、ユニークな画像IDを割り当て、画像ID、項番、指導員ID、撮影場所、画像データ、コメントを対応付けて、画像管理データ125に登録する。
【0081】
また、受付部131は、記録画像ファイルを受信した際に、割り当てた画像IDを、画像評価データ126のテーブル126aに追加登録する。受付部131は、追加登録した画像IDに対応する評価値を初期値に設定する。たとえば、受付部131は、初期値をどのように設定してもよい。初期値を予め設定しておいてもよいし、受付部131は、既に登録されている評価値の平均値、中央値などを初期値として用いてもよい。
【0082】
受付部131が、事例画面要求を受け付ける処理について説明する。受付部131は、事例画面要求を受け付けた場合には、事例画面要求を受け付けた旨の情報を、表示制御部133に出力する。これにより、表示制御部133は、事例画面ファイルの情報を、端末装置30に送信して、表示させる。
【0083】
受付部131が、事例画面の閲覧履歴の情報を受け付ける処理について説明する。受付部131は、事例画面の閲覧履歴の情報を受け付けると、閲覧履歴の情報を、画像評価データ126のテーブル126aに登録する。たとえば、事例画面の閲覧履歴の情報には、画像ID、選択指導員ID(指導員ID)、操作有無、閲覧時間の情報が含まれる。
【0084】
算出部132は、画像データに対する閲覧状況と、画像データを選択した指導員の審査基準に関する熟練度に応じた重みとを基にして、画像データに対応する評価値を算出する処理部である。以下において、算出部132の処理の一例について説明する。
【0085】
たとえば、算出部132が、画像ID「G0001」の評価値を算出する場合について説明する。算出部132は、画像評価データ126のテーブル126aの画像IDを走査して、画像ID「G0001」となるレコードを特定する。算出部132が、複数のレコードを特定する場合もある。特定されるレコードの数は、画像ID「G0001」の画像データが選択された回数とも言える。
【0086】
算出部132は、特定したレコード毎に、式(1)に基づいて、画像ID「G0001」の準評価値hを算出する。
【0087】
準評価値h=基本ポイント×補正係数α+補正ポイント・・・(1)
【0088】
式(1)に含まれる基本ポイントは、閲覧時間により決定される値である。たとえば、閲覧時間が「5秒未満」の場合には、基本ポイントは「0」となる。閲覧時間が「5秒以上、10秒未満」の場合には、基本ポイントは「1」となる。閲覧時間が「10秒以上、20秒未満」の場合には、基本ポイントは「2」となる。閲覧時間が「20秒以上」の場合には、基本ポイントは「3」となる。
【0089】
式(1)に含まれる補正係数αは、指導員ID(選択指導員ID)の熟練度に応じて変更される係数である。指導員IDの熟練度は、指導員IDと指導員テーブル123との比較により特定される。たとえば、熟練度が「上級者」である場合には、補正係数αは「1.5」となる。熟練度が「中級者」である場合には、補正係数αは「1.0」となる。熟練度が「初級者」である場合には、補正係数αは「0.8」となる。各熟練度に対応する補正係数αは、適宜変更してもよい。
【0090】
式(1)に含まれる補正ポイントは、操作有無により決定される値である。たとえば、操作有無が「有」である場合には、補正ポイントは「1.0」となる。操作有無が「無」である場合には、補正ポイントは「0」となる。補正ポイントの値は、適宜変更してもよい。
【0091】
算出部132は、テーブル126aの画像ID「G0001」にヒットする各レコードについて、式(1)に基づいて、各準評価値hを算出する。そして、算出部132は、算出した各準評価値hを合計することで、画像ID「G0001」に対応する評価値を算出する。算出部132は、画像ID「G0001」と評価値とを対応付けて、画像評価データ126のテーブル126bに登録する。算出部132は、画像ID「G0001」の評価値を算出する処理と同様にして、他の画像IDに関する評価値を算出する。
【0092】
表示制御部133は、上述した受付部131と協働して、各種の画面情報を端末装置30に送信して、表示させる処理部である。
【0093】
表示制御部133は、ログイン要求を受け付けた旨を、受付部131から取得した場合には、農場選択画面71、指導条件受付画面72の情報を、端末装置30に送信して、表示させる。
【0094】
表示制御部133は、入力情報に対応するチェック項目の情報を、受付部131から取得した場合には、項目選択画面73の情報を、端末装置30に送信して、表示させる。
【0095】
表示制御部133は、事例画面要求を受け付けた旨の情報を、受付部131から取得した場合には、事例画面ファイルの情報を、端末装置30に送信して、表示させる。以下において、表示制御部133が、事例画面ファイルの情報を生成する処理の一例について説明する。
【0096】
事例画面要求には、チェック項目を一意に識別する項番が含まれている。以下の説明では、適宜、事例表示要求に含まれる項番を「キー項番」と表記する。表示制御部133は、キー項番と、画像管理データ125の項番とを比較して、キー項番にヒットする項番に対応する、画像IDおよび画像データを検索する。
【0097】
表示制御部133は、検索した画像IDおよび画像データの組と、画像評価データ126のテーブル126bとを比較して、検索した画像IDおよび画像データに対応する評価値を特定する。表示制御部133は、キー項番にヒットする項番の画像IDおよび画像データについても同様にして、評価値を特定する。
【0098】
たとえば、表示制御部133は、評価値の大きいものから順に、画像IDおよび画像データを並べることで、事例画面ファイルの情報を生成する。
図16は、事例画面ファイルのデータ構造の一例を示す図である。
図16に示すように、事例画面ファイルは、項番と、優先順位と、画像IDと、評価値と、画像データと、サムネイル画像とを対応付ける。
【0099】
項番は、事例画面要求に設定されたキー項番を示すものである。優先順位は、画像データの優先順位を示すものであり、値が小さいものほど、優先度が高いことを意味する。たとえば、
図8に示した、事例画面の一覧表示領域81に表示する際の優先順に対応するものであり、最も優先度の高い画像データのサムネイル画像ほど、一覧表示領域81の左側に表示される。
【0100】
画像IDは、画像データを一意に識別する情報である。評価値は、画像データの評価値を示すものである。画像データは、画像IDに対応する画像データである。サムネイル画像は、画像データのサムネイル画像である。たとえば、表示制御部133は、もとの画像データを縮小することで、サムネイル画像を生成し、事例画面ファイルに登録する。なお、
図16に示した例では、事例画面ファイルに、評価値を含める場合を説明したが、各画像データの優先順を特定できれば、評価値を事例画面ファイルに含めなくてもよい。
【0101】
また、表示制御部133は、キー項番にヒットする項番の画像データの数が、閾値以上となる場合には、評価値の大きい順に、各画像データをソートし、上位N個の画像データに関する情報を、事例画面ファイルに格納する。Nは、自然数であり、予め設定される。一方、表示制御部133は、キー項番にヒットする項番の画像データの数が閾値未満となる場合には、評価値の大きい順に、各画像データをソートして、事例画面ファイルに格納する。
【0102】
次に、本実施例に係る支援装置100の処理手順の一例について説明する。
図17は、本実施例に係る支援装置の処理手順を示すフローチャートである。
図17に示す処理は、支援装置100が、端末装置30から事例画面要求を受け付ける度に、繰り返し実行される。
【0103】
図17に示すように、支援装置100の受付部131は、端末装置30から事例画面要求を受け付ける(ステップS101)。受付部131は、事例画面要求のキー項番となる項番に対応付けられた画像IDを特定する(ステップS102)。
【0104】
支援装置100の表示制御部133は、画像IDを評価値の大きい順にソートする(ステップS103)。表示制御部133は、先頭からN番目までの画像IDを選択する(ステップS104)。表示制御部133は、先頭からN番目までの画像IDに関連する情報を、事例画面ファイルに設定する(ステップS105)。
【0105】
表示制御部133は、事例画面ファイルの情報を端末装置30に送信することで、事例画面を表示させる(ステップS106)。受付部131は、事例画面の閲覧履歴の情報を、端末装置30から受け付ける(ステップS107)。支援装置100の算出部132は、画像IDに対応する評価値を更新する(ステップS108)。
【0106】
次に、本実施例に係る支援装置100の効果について説明する。支援装置100は、チェック項目に対する画像データを要求された場合に、蓄積しておいた各画像データを端末装置30に通知し、指導員が画像データの閲覧状況、指導員の熟練度に応じて、画像データの評価値を算出する。ここで、支援装置100は、チェック項目に対応する画像データを、端末装置30に通知する場合に、評価値の高い画像データを優先して、端末装置30に通知する。これにより、審査基準を理解するために、指導員が農場の管理者に閲覧させるべき画像データを効率的に検索して、農場の管理者に閲覧させることができる。たとえば、熟練度の高い指導員が長く閲覧した画像データは、よい事例の画像データであると言える。
【0107】
また、支援装置100は、画像データの閲覧状況となる、画像データの閲覧時間、選択回数、拡大操作の有無に基づいて、画像データの評価値を算出する。これにより、画像データの評価値について、よい事例ほど、評価値を高く設定することができる。
【0108】
ところで、上述した支援装置100の処理は一例である。以下において、支援装置100が実行する他の処理(1)~(4)について説明する。
【0109】
支援装置100が実行する他の処理(1)について説明する。上述した支援装置100では、コンテンツの一例として、画像データを用いて説明したがこれに限定されるものではない。たとえば、支援装置100は、画像データの代わりに映像データ等のコンテンツを用いて、上記処理を行ってもよい。
【0110】
また、コンテンツが映像データである場合には、コンテンツに対する操作は、再生、スロー再生、コマ送りなどに対応する。支援装置100は、指導員によりコンテンツが選択され、かかる操作が行われた場合には、式(1)の補正ポイントに1を加算する処理を行ってもよい。
【0111】
支援装置100が実行する他の処理(2)について説明する。上述した支援装置100では、指導者が指導する農場の管理者を区別することなく処理を行う場合について説明したが、これに限定されるものではない。たとえば、支援装置100は、管理者のランク毎に、各画像データに評価値を設定してもよい。これにより、管理者のランクにあったよい事例の画像データを、管理者に閲覧されることができる。
【0112】
図18は、画像評価データのその他のデータ構造の一例を示す図である。
図18に示すように、画像評価データ226は、テーブル226a,226b,226c,226dを有する。
【0113】
テーブル226aは、画像IDと、ランクと、選択指導員IDと、操作有無と、閲覧時間とを対応付ける。画像ID、選択指導員ID、操作有無、閲覧時間に関する説明は、テーブル126で説明したものと同様である。ランクは、指導員が指導する農場の管理者のランクを示すものである。
【0114】
たとえば、審査基準に最も詳しい管理者のランクを「ランクA」、次に詳しい管理者のランクを「ランクB」、審査基準に最も詳しくない管理者のランクを「ランクC」とする。管理者のランクは、指導員が端末装置30を操作して、支援装置100にログイン要求を行う場合に際に、支援装置100に通知しておくものとする。
【0115】
たとえば、テーブル226aの1行目では、ランクAの管理者を指導した際の閲覧履歴のレコードとなる。選択指導員ID「S0001」の指導員は、ランクAの管理者を指導する際に、画像ID「G0001」の画像データを選択して閲覧させ、拡大操作を行い(操作有無「有」)、閲覧時間が「10s」となることが示される。
【0116】
テーブル226bは、テーブル226aのランクが「ランクA」となるレコードを基にして生成される画像IDと、評価値との関係を示すテーブルである。テーブル226bの評価値が高い画像IDの画像データは、ランクAの管理者(たとえば、審査基準に詳しい、ベテランの管理者)に事例として閲覧させる際に、よい事例となる画像データとなる。
【0117】
テーブル226cは、テーブル226aのランクが「ランクB」となるレコードを基にして生成される画像IDと、評価値との関係を示すテーブルである。テーブル226cの評価値が高い画像IDの画像データは、ランクBの管理者(たとえば、審査基準にある程度詳しい、中級の管理者)に事例として閲覧させる際に、よい事例となる画像データとなる。
【0118】
テーブル226dは、テーブル226aのランクが「ランクC」となるレコードを基にして生成される画像IDと、評価値との関係を示すテーブルである。テーブル226dの評価値が高い画像IDの画像データは、ランクCの管理者(たとえば、審査基準にあまり詳しくない管理者)に事例として閲覧させる際に、よい事例となる画像データとなる。
【0119】
ここで、算出部132が、テーブル226bの評価値を算出する処理の一例について説明する。たとえば、算出部132が、画像ID「G0001」の評価値を算出する場合について説明する。算出部132は、画像評価データ226のテーブル226aの画像IDを走査して、ランクが「ランクA」で、かつ、画像ID「G0001」となるレコードを特定する。算出部132は、特定したレコード毎に、式(1)に基づいて、画像ID「G0001」の準評価値hを算出する。算出部132は、算出した各準評価値hを合計することで、ランクAに関し、画像ID「G0001」に対応する評価値を算出する。算出部132は、画像ID「G0001」と評価値とを対応付けて、画像評価データ226のテーブル226bに登録する。算出部132は、画像ID「G0001」の評価値を算出する処理と同様にして、他の画像IDに関する評価値を算出する。
【0120】
算出部132が、テーブル226cの評価値を算出する処理の一例について説明する。たとえば、算出部132が、画像ID「G0001」の評価値を算出する場合について説明する。算出部132は、画像評価データ226のテーブル226aの画像IDを走査して、ランクが「ランクB」で、かつ、画像ID「G0001」となるレコードを特定する。算出部132は、特定したレコード毎に、式(1)に基づいて、画像ID「G0001」の準評価値hを算出する。算出部132は、算出した各準評価値hを合計することで、ランクBに関し、画像ID「G0001」に対応する評価値を算出する。算出部132は、画像ID「G0001」と評価値とを対応付けて、画像評価データ226のテーブル226cに登録する。算出部132は、画像ID「G0001」の評価値を算出する処理と同様にして、他の画像IDに関する評価値を算出する。
【0121】
算出部132が、テーブル226dの評価値を算出する処理の一例について説明する。たとえば、算出部132が、画像ID「G0001」の評価値を算出する場合について説明する。算出部132は、画像評価データ226のテーブル226aの画像IDを走査して、ランクが「ランクC」で、かつ、画像ID「G0001」となるレコードを特定する。算出部132は、特定したレコード毎に、式(1)に基づいて、画像ID「G0001」の準評価値hを算出する。算出部132は、算出した各準評価値hを合計することで、ランクCに関し、画像ID「G0001」に対応する評価値を算出する。算出部132は、画像ID「G0001」と評価値とを対応付けて、画像評価データ226のテーブル226dに登録する。算出部132は、画像ID「G0001」の評価値を算出する処理と同様にして、他の画像IDに関する評価値を算出する。
【0122】
続いて、管理者の「ランクA」に対応する事例画面要求を受け付けた場合の、表示制御部133の処理の一例について説明する。表示制御部133は、キー項番と、画像管理データ125の項番とを比較して、キー項番にヒットする項番に対応する、各画像IDおよび画像データを検索する。
【0123】
表示制御部133は、検索した画像IDおよび画像データの組と、画像評価データ226のテーブル226bとを比較して、検索した画像IDおよび画像データに対応する評価値を特定する。たとえば、表示制御部133は、評価値の大きいものから順に、画像IDおよび画像データを並べることで、事例画面ファイルの情報を生成する。この事例画面ファイルには、「ランクA」の管理者に事例として閲覧させる際に、よい事例の画像データが優先順に格納された情報となる。
【0124】
続いて、管理者の「ランクB」に対応する事例画面要求を受け付けた場合の、表示制御部133の処理の一例について説明する。表示制御部133は、キー項番と、画像管理データ125の項番とを比較して、キー項番にヒットする項番に対応する、各画像IDおよび画像データを検索する。
【0125】
表示制御部133は、検索した画像IDおよび画像データの組と、画像評価データ226のテーブル226cとを比較して、検索した画像IDおよび画像データに対応する評価値を特定する。たとえば、表示制御部133は、評価値の大きいものから順に、画像IDおよび画像データを並べることで、事例画面ファイルの情報を生成する。この事例画面ファイルには、「ランクB」の管理者に事例として閲覧させる際に、よい事例の画像データが優先順に格納された情報となる。
【0126】
続いて、管理者の「ランクC」に対応する事例画面要求を受け付けた場合の、表示制御部133の処理の一例について説明する。表示制御部133は、キー項番と、画像管理データ125の項番とを比較して、キー項番にヒットする項番に対応する、各画像IDおよび画像データを検索する。
【0127】
表示制御部133は、検索した画像IDおよび画像データの組と、画像評価データ226のテーブル226dとを比較して、検索した画像IDおよび画像データに対応する評価値を特定する。たとえば、表示制御部133は、評価値の大きいものから順に、画像IDおよび画像データを並べることで、事例画面ファイルの情報を生成する。この事例画面ファイルには、「ランクC」の管理者に事例として閲覧させる際に、よい事例の画像データが優先順に格納された情報となる。
【0128】
支援装置100が実行する他の処理(3)について説明する。上述した支援装置100では、事例画面要求のキー項番に対応する画像データを抽出し、抽出した画像データの評価値を基にして、事例画面80に表示させる画像データの絞り込みを行っていたが、これに限定されるものではない。たとえば、画像データに、品目や地域などの属性を持たせて、画像管理データ125に登録しておき、事例画面要求に、閲覧を希望する、品目や地域などの属性を条件に加えてもよい。
【0129】
たとえば、表示制御装部133は、キー項番および属性と、画像管理データ125の項番および属性とを比較して、キー項番および属性にヒットする項番および属性に対応する、画像IDおよび画像データを検索する。
【0130】
表示制御部133は、検索した画像IDおよび画像データの組と、画像評価データ126のテーブル126bとを比較して、検索した画像IDおよび画像データに対応する評価値を特定する。たとえば、表示制御部133は、評価値の大きいものから順に、画像IDおよび画像データを並べることで、事例画面ファイルの情報を生成する。この事例画面ファイルには、事例画面要求で指定された品目および地域に関して、管理者に事例として閲覧させる際に、よい事例の画像データが優先順に格納された情報となる。
【0131】
支援装置100が実行する他の処理(4)について説明する。たとえば、支援装置100は、指導員の熟練度の他に、視力を考慮して、閲覧時間を調整してもよい。たとえば、視力の低い指導員は、画像データを閲覧する時間が、通常視力の審査員と比べて長くなる場合があり、評価値を適切に算出できない場合がある。
【0132】
このため、支援装置100は、指導員管理テーブル123に、指導員の視力の情報を対応付けて保持させる。支援装置100は、事例画面80の閲覧履歴の情報を受け付け、テーブル126aにレコードを登録する場合には、画像データを閲覧した指導員の視力が所定視力よりも低いか否かを判定する。支援装置100は、指導員の視力が所定視力よりも低い場合には、事例画面80の閲覧履歴の情報において、閲覧時間から所定時間減算した後に、テーブル126aに閲覧時間の情報を登録する処理を行う。これにより、視力が悪いことにより、閲覧時間が長くなった場合でも、評価値を適切に算出することができる。
【0133】
次に、本実施例で説明した支援装置100と同様の機能を実現するコンピュータのハードウェア構成の一例について説明する。
図19は、支援装置と同様の機能を実現するコンピュータのハードウェア構成の一例を示す図である。
【0134】
図19に示すように、コンピュータ200は、各種演算処理を実行するCPU201と、ユーザからのデータの入力を受け付ける入力装置202と、ディスプレイ203とを有する。また、コンピュータ200は、記憶媒体からプログラム等を読み取る読み取り装置204と、無線ネットワークを介して他のコンピュータとの間でデータの授受を行うインタフェース装置205とを有する。また、コンピュータ200は、各種情報を一時記憶するRAM206と、ハードディスク装置207とを有する。そして、各装置201~207は、バス208に接続される。
【0135】
ハードディスク装置207は、受付プログラム207a、算出プログラム207b、表示制御プログラム207cを有する。CPU201は、受付プログラム207a、算出プログラム207b、表示制御プログラム207cを読み出してRAM206に展開する。
【0136】
受付プログラム207aは、受付プロセス206aとして機能する。算出プログラム207bは、算出プロセス206bとして機能する。表示制御プログラム207cは、表示制御プロセス206cとして機能する。
【0137】
受付プロセス206aの処理は、受付部131の処理に対応する。算出プロセス206bの処理は、算出部132の処理に対応する。表示制御プロセス206cの処理は、表示制御部133の処理に対応する。
【0138】
なお、各プログラム207a~207cについては、必ずしも最初からハードディスク装置207に記憶させておかなくても良い。例えば、コンピュータ200に挿入されるフレキシブルディスク(FD)、CD-ROM、DVD、光磁気ディスク、ICカードなどの「可搬用の物理媒体」に各プログラムを記憶させておく。そして、コンピュータ200が各プログラム207a~207cを読み出して実行するようにしても良い。
【符号の説明】
【0139】
100 支援装置
110 通信部
120 記憶部
121 JGAP基準データ
122 条件テーブル
123 指導員テーブル
124 検査テーブル
125 画像管理データ
126 画像評価データ
130 制御部
131 受付部
132 算出部
133 表示制御部