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特許7155399装置、方法およびコンピュータプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-07
(45)【発行日】2022-10-18
(54)【発明の名称】装置、方法およびコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/12 20090101AFI20221011BHJP
   H04W 72/04 20090101ALI20221011BHJP
   H04W 28/04 20090101ALI20221011BHJP
   H04L 1/18 20060101ALI20221011BHJP
【FI】
H04W72/12
H04W72/04 131
H04W28/04 110
H04L1/18
【請求項の数】 16
(21)【出願番号】P 2021507576
(86)(22)【出願日】2018-08-13
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-12-09
(86)【国際出願番号】 CN2018100256
(87)【国際公開番号】W WO2020034066
(87)【国際公開日】2020-02-20
【審査請求日】2021-03-24
(73)【特許権者】
【識別番号】515076873
【氏名又は名称】ノキア テクノロジーズ オサケユイチア
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100141162
【弁理士】
【氏名又は名称】森 啓
(72)【発明者】
【氏名】ラピーパト ラタスク
(72)【発明者】
【氏名】スリニバサン セルバガナパティ
(72)【発明者】
【氏名】リー ハイタオ
(72)【発明者】
【氏名】ニティン マンガルベッドへ
【審査官】望月 章俊
(56)【参考文献】
【文献】Samsung,Discussion on scheduling of multiple TBs for NB-IoT[online],3GPP TSG RAN WG1 #94 R1-1808739,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_94/Docs/R1-1808739.zip>,2018年08月11日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W4/00-H04W99/00
H04B7/24-H04B7/26
H04L1/18
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置であって、該装置は、
ユーザ機器において、第1の数Mのトランスポートブロックに対するスケジューリング許可を受信するステップであって、該スケジューリング許可は、送信または受信されるトランスポートブロックの第2の数Nの標示を含み、Mは1より大きく、NはM以下である、ステップと、
N個のトランスポートブロックの第1のグループの送信または受信をさせるステップと、時間遅延の後で、NがM未満である場合、M個のトランスポートブロックが送信または受信されるまで、更なる時間遅延が続く、N個までのトランスポートブロックの更なるグループの送信または受信をさせるステップと、
を実行する手段を備える、装置。
【請求項2】
前記スケジューリング許可は、トランスポートブロックの前記第1の数Mの標示を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記スケジューリング許可は、N個までのトランスポートブロックの連続するグループの送信または受信の間の時間遅延値の標示を含む、請求項1または請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記スケジューリング許可は、N個までのトランスポートブロックのグループ内の前記トランスポートブロックの送信または受信の間の時間遅延の標示を含む、請求項1から3のいずれかに記載の装置。
【請求項5】
前記スケジューリング許可は、N個のトランスポートブロックのグループを用いて前記トランスポートブロックのインタレースされた送信または受信をさせるかどうかの標示を含む、請求項1から4のいずれかに記載の装置。
【請求項6】
N個までのトランスポートブロックの各グループそれぞれの送信または受信のためのフィードバックを受信または提供する手段であって、前記フィードバックは、前記N個までのトランスポートブロックの送信または受信の後であって、前記N個までのトランスポートブロックの連続する送信または受信の前に受信または提供される、手段を備える、請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記フィードバックは、HARQフィードバックを含む、請求項6に記載の装置。
【請求項8】
Nが、前記ユーザ機器によってサポートされるHARQプロセスの数以下である、請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記スケジューリング許可は、少なくとも1つのHARQプロセス識別子の標示を含む、請求項7または8に記載の装置。
【請求項10】
前記少なくとも1つのHARQプロセス識別子に関連するフィードバックを受信または提供するための手段を備える、請求項9に記載の装置。
【請求項11】
マルチ・トランスポートブロックに関連するフィードバックを受信または提供するための手段を備える、請求項6ないし10のいずれか1項に記載の装置。
【請求項12】
装置であって、該装置は、
第1の数Mのトランスポートブロックのためのスケジューリング許可をユーザ機器に提供するステップであって、該スケジューリング許可は、前記ユーザ機器によって送信または受信されるトランスポートブロックの第2の数Nの標示を含み、Mは1より大きく、NはM以下である、ステップと、
前記ユーザ機器からの送信を受信するステップ、または、前記ユーザ機器においてN個のトランスポートブロックの第1のグループを受信させるステップと、
時間遅延の後で、NがM未満である場合、前記ユーザ機器から送信を受信する、または、前記ユーザ機器において、N個までのトランスポートブロックの更なるグループの受信をさせるステップであって、その後、M個のトランスポートブロックが前記ユーザ機器から送信されるか、または、前記ユーザ機器で受信されるまで、更なる時間遅延が続く、ステップと、
を実行する手段を含む、装置。
【請求項13】
ユーザ機器において、第1の数Mのトランスポートブロックに対するスケジューリング許可を受信するステップであって、該スケジューリング許可は、送信または受信されるトランスポートブロックの第2の数Nの標示を含み、Mは1より大きく、NはM以下である、ステップと、
N個のトランスポートブロックの第1のグループの送信または受信をさせるステップと、
時間遅延の後で、NがM未満である場合、N個までのトランスポートブロックの更なるグループの送信または受信をさせるステップであって、その後、M個のトランスポートブロックが送信または受信されるまで、更なる時間遅延が続く、ステップと、
を含む方法。
【請求項14】
第1の数Mのトランスポートブロックのためのスケジューリング許可をユーザ機器に提供するステップであって、該スケジューリング許可は、前記ユーザ機器によって送信または受信されるトランスポートブロックの第2の数Nの標示を含み、Mは1より大きく、NはM以下である、ステップと、
前記ユーザ機器からの送信を受信するステップ、または、前記ユーザ機器においてN個のトランスポートブロックの第1のグループを受信させるステップと、
時間遅延の後で、NがM未満である場合、前記ユーザ機器からの送信を受信する、または、前記ユーザ機器において、ユーザ機器からのN個までのトランスポートブロックの更なるグループの受信をさせるステップであって、その後、M個のトランスポートブロックが前記ユーザ機器から送信されるか、または前記ユーザ機器で受信されるまで、更なる時間遅延が続く、ステップと、
を含む方法。
【請求項15】
少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリと、を備える装置であって、該少なくとも1つのメモリおよび該コンピュータプログラムコードは、該少なくとも1つのプロセッサを用いて、該装置に、少なくとも、
ユーザ機器において、第1の数Mのトランスポートブロックに対するスケジューリング許可を受信させ、ここで、該スケジューリング許可は、送信または受信されるトランスポートブロックの第2の数Nの標示を含み、Mは1より大きく、NはM以下であり、
N個のトランスポートブロックの第1のグループを送信または受信させ、
時間遅延の後で、NがM未満である場合、N個までのトランスポートブロックの更なるグループを送信または受信させ、その後、M個のトランスポートブロックが送信または受信されるまで、更なる時間遅延が続く、ように構成される、装置。
【請求項16】
少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリと、を備える、装置であって、該少なくとも1つのメモリおよび該コンピュータプログラムコードは、該少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記装置に、少なくとも、
ユーザ機器に、第1の数Mのトランスポートブロックのためのスケジューリング許可を提供させ、ここで、前記スケジューリング許可は、送信されるトランスポートブロックの第2の数Nの標示を含み、ここで、Mは1より大きく、NはM以下であり、
前記ユーザ機器からの送信を受信、またはユーザ機器でN個のトランスポートブロックの第1のグループを受信させ、
時間遅延の後で、NがM未満である場合、前記ユーザ機器から送信を受信するか、または、N個までのトランスポートブロックの更なるグループをユーザ機器で受信させ、その後、M個のトランスポートブロックがユーザ機器から送信されるか、またはユーザ機器で受信されるまで、更なる時間遅延が続くように構成される、装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、方法、装置、システムおよびコンピュータプログラムに関し、限定するものではないが、特に、狭帯域モノのインターネット(NB-IoT)および拡張マシンタイプ通信(eMTC)システムにおけるマルチ・トランスポートブロックのスケジューリングに関する。
【背景技術】
【0002】
通信システムは、通信経路に関与する種々のエンティティ間にキャリアを提供することによって、ユーザ端末、基地局および/または他のノードなどの複数のエンティティ間の通信セッションを可能にする機能と見なすことができる。通信システムは、例えば、通信ネットワークと1つ以上の互換性のある通信デバイスとの手段によって提供することができる。通信セッションは、例えば、音声、ビデオ、電子メール、テキストメッセージ、マルチメディアおよび/またはコンテンツデータ等の通信を搬送するためのデータの通信を含むことができる。提供されるサービスの非限定的な例は、双方向通話または多方向通話、データ通信またはマルチメディアサービス、およびインターネットのようなデータネットワークシステムへのアクセスを含む。
【0003】
無線通信システムでは、少なくとも2つのステーション間の通信セッションの少なくとも一部が無線リンクを介して発生する。無線システムの例は、公衆陸上移動ネットワーク(PLMN)、衛星ベースの通信システム、および異なる無線ローカルネットワーク、例えば無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)を含む。無線システムは通常、セルに分割することができ、したがって、しばしばセルラシステムと呼ばれる。
【0004】
ユーザは適切な通信デバイスまたは端末の手段により、通信システムに接続することができる。ユーザの通信デバイスは、ユーザ機器(UE)またはユーザデバイスと呼ばれ得る。通信デバイスは、通信を可能にするための、例えば、通信ネットワークへのアクセスまたは他のユーザとの直接通信を可能にするための、適切な信号受信および送信装置を備える。通信デバイスは局、例えば、セルの基地局によって提供されるキャリアにアクセスし、キャリア上で通信を送信および/または受信することができる。
【0005】
通信システムおよび関連する装置は、典型的にはシステムに関連する様々なエンティティが何を行うことを許可されているか、およびそれがどのように達成されるべきかを規定する所与の規格または仕様に従って動作する。接続のために使用される通信プロトコルおよび/またはパラメータもまた、典型的に定義される。通信システムの一例は、UTRAN(3G無線)である。通信システムの他の例は、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)無線アクセス技術およびいわゆる5GまたはNR(New Radio)ネットワークのLTE(long-term evolution)である。NRは、3GPP(3rd Generation Partnership Project)によって標準化されている。
【発明の概要】
【0006】
第1の態様では、ユーザ機器において、第1の数Mのトランスポートブロックに対するスケジューリング許可を受信するための手段を備え、スケジューリング許可は時間遅延の前に送信または受信されるトランスポートブロックの第2の数Nの標示を備え、ここで、Mは1より大きく、NはM以下であり、NはN個のトランスポートブロックの第1のグループの送信または受信をさせ、NがMより小さい場合、時間遅延の後に、M個のトランスポートブロックが送信または受信されるようにされるまで、N個までのトランスポートブロックのさらなるグループの送信または受信をさせる、装置が提供される。
【0007】
スケジューリング許可は、トランスポートブロックの第1の数Mの標示を含むことができる。
【0008】
スケジューリング許可は、N個までのトランスポートブロックの連続するグループの送信または受信の間の時間遅延値の標示を含むことができる。
【0009】
スケジューリング許可は、N個までのトランスポートブロックのグループ内のトランスポートブロックの送信または受信の間の時間遅延の標示を含むことができる。
【0010】
スケジューリング許可は、N個のトランスポートブロックのグループを用いてトランスポートブロックのインタレースされた送信または受信をさせるかどうかの標示を含むことができる。
【0011】
該装置はN個までのトランスポートブロックのそれぞれのグループの送信または受信のためのフィードバックを受信または提供するための手段を備えることができ、該フィードバックは、N個までのトランスポートブロックの送信または受信の後であって、N個までのトランスポートブロックの連続する送信または受信の前に受信または提供される。
【0012】
フィードバックは、HARQフィードバックを含み得る。
【0013】
Nは、ユーザ機器によってサポートされるHARQプロセスの数以下であり得る。
【0014】
スケジューリング許可は、少なくとも1つのHARQプロセス識別子の標示を含むことができる。
【0015】
装置は、少なくとも1つのHARQプロセス識別子に関連付けられたフィードバックを受信処理提供するための手段を備えることができる。
【0016】
該装置は、マルチ・トランスポートブロックに関連付けられたフィードバックを受信または提供するための手段を備えることができる。
【0017】
第2の態様では、M個のトランスポートブロックの第1の数Mに対するスケジューリング許可をユーザ機器に提供するステップであって、前記スケジューリング許可は、時間遅延の前にユーザ機器によって送信または受信されるトランスポートブロックの第2の数Nの標示を含み、Mは1より大きく、NはM以下である、ステップと、M個のトランスポートブロックの第1のグループの送信をユーザ機器から受信するか、N個のトランスポートブロックの最初のグループの前記ユーザ機器での受信をさせるステップと、NがM未満である場合、ユーザ機器からの送信を受信するか、または前記ユーザ機器においてN個までのトランスポートブロックのさらなるグループの受信をさせるステップであって、その後、M個のトランスポートブロックが前記ユーザ機器から送信されるか、または、ユーザ機器において受信されるようになるまで、時間遅延が続く、ステップと、のための手段を備える装置を提供する。
【0018】
スケジューリング許可は、トランスポートブロックの第1の数Mの標示を含むことができる。
【0019】
スケジューリング許可は、N個までのトランスポートブロックの連続するグループの送信または受信の間の時間遅延値の標示を含むことができる。
【0020】
スケジューリング許可は、N個までのトランスポートブロックのグループ内のトランスポートブロックの送信または受信の間の時間遅延の標示を含むことができる。
【0021】
スケジューリング許可は、N個のトランスポートブロックのグループを用いてトランスポートブロックのインタレースされた送信または受信をさせるかどうかの標示を含むことができる。
【0022】
該装置はN個までのトランスポートブロックのそれぞれのグループの送信または受信のためのフィードバックを受信または提供するための手段を備えることができ、該フィードバックは、N個までのトランスポートブロックの送信または受信の後であって、N個までのトランスポートブロックの連続する送信または受信の前に受信または提供される。
【0023】
フィードバックは、HARQフィードバックを含み得る。
【0024】
Nは、ユーザ機器によってサポートされるHARQプロセスの数以下であり得る。
【0025】
スケジューリング許可は、少なくとも1つのHARQプロセス識別子の標示を含むことができる。
【0026】
装置は、少なくとも1つのHARQプロセス識別子に関連付けられたフィードバックを受信処理提供するための手段を備えることができる。
【0027】
該装置は、マルチ・トランスポートブロックに関連付けられたフィードバックを受信または提供するための手段を備えることができる。
【0028】
第3の態様では、ユーザ機器において、第1の数Mのトランスポートブロックに対するスケジューリング許可を受信することを含む方法が提供され、スケジューリング許可は時間遅延の前に送信または受信されるトランスポートブロックの第2の数Nの標示を含み、Mは1より大きく、NはM以下であり、NはN個のトランスポートブロックの第1のグループの送信または受信をさせ、NがM未満である場合、時間遅延の後に、M個のトランスポートブロックが送信または受信されるまで、N個までのトランスポートブロックのさらなるグループの送信または受信をさせる。
【0029】
スケジューリング許可は、トランスポートブロックの第1の数Mの標示を含むことができる。
【0030】
スケジューリング許可は、N個までのトランスポートブロックの連続するグループの送信または受信の間の時間遅延値の標示を含むことができる。
【0031】
スケジューリング許可は、N個までのトランスポートブロックのグループ内のトランスポートブロックの送信または受信の間の時間遅延の標示を含むことができる。
【0032】
スケジューリング許可は、N個のトランスポートブロックのグループを用いてトランスポートブロックのインタレースされた送信または受信をさせるかどうかの標示を含むことができる。
【0033】
本方法は、N個までのトランスポートブロックの各グループの送信または受信のためのフィードバックを受信または提供するステップをそれぞれ含むことができ、フィードバックは、N個までのトランスポートブロックの送信または受信の後であって、N個までのトランスポートブロックの連続する送信または受信の前に受信または提供される。
【0034】
フィードバックは、HARQフィードバックを含み得る。
【0035】
Nは、ユーザ機器によってサポートされるHARQプロセスの数以下であり得る。
【0036】
スケジューリング許可は、少なくとも1つのHARQプロセス識別子の標示を含むことができる。
【0037】
本方法は、少なくとも1つのHARQプロセス識別子に関連付けられたフィードバックを受信すること、または提供することを備えることができる。
【0038】
この方法は、マルチ・トランスポートブロックに関連付けられたフィードバックを受信すること、または提供することを備えることができる。
【0039】
第4の態様では、ユーザ機器に、第1の数Mのトランスポートブロックに対するスケジューリング許可を提供することを含む方法が提供され、スケジューリング許可は、スケジューリング許可は時間遅延の前にユーザ機器によって送信または受信されるトランスポートブロックの第2の数Nの標示を含み、Mは1より大きく、NはM以下であり、ユーザ機器からの送信を受信するか、またはユーザ機器において、N個のトランスポートブロックの第1のグループの受信をさせ、NがM未満である場合、時間遅延の後に、M個のトランスポートブロックがユーザ機器から送信されるか、またはユーザ機器において受信されるまで、ユーザ機器からの送信を受信するか、またはユーザ機器において、N個までのトランスポートブロックのさらなるグループの受信をさせる。
【0040】
スケジューリング許可は、トランスポートブロックの第1の数Mの標示を含むことができる。
【0041】
スケジューリング許可は、N個までのトランスポートブロックの連続するグループの送信または受信の間の時間遅延値の標示を含むことができる。
【0042】
スケジューリング許可は、N個までのトランスポートブロックのグループ内のトランスポートブロックの送信または受信の間の時間遅延の標示を含むことができる。
【0043】
スケジューリング許可は、N個のトランスポートブロックのグループを用いてトランスポートブロックのインタレースされた送信または受信をさせるかどうかの標示を含むことができる。
【0044】
該装置はN個までのトランスポートブロックのそれぞれのグループの送信または受信のためのフィードバックを受信または提供するための手段を備えることができ、該フィードバックは、N個までのトランスポートブロックの送信または受信の後であって、N個までのトランスポートブロックの連続する送信または受信の前に受信または提供される。
【0045】
フィードバックは、HARQフィードバックを含み得る。
【0046】
Nは、ユーザ機器によってサポートされるHARQプロセスの数以下であり得る。
【0047】
スケジューリング許可は、少なくとも1つのHARQプロセス識別子の標示を含むことができる。
【0048】
装置は、少なくとも1つのHARQプロセス識別子に関連付けられたフィードバックを受信処理提供するための手段を備えることができる。
【0049】
該機器は、マルチ・トランスポートブロックに関連付けられたフィードバックを受信または提供するための手段を備えることができる。
【0050】
第5の態様では、少なくとも1つのプロセッサと、少なくとも1つのメモリと、少なくとも1つのプロセッサと共に、少なくとも1つのプロセッサと共に、少なくとも1つのプロセッサとによって、装置に、第1の数のトランスポートブロックMのスケジューリング許可を受信させるように構成されたコンピュータプログラムコードと、を備える装置が提供され、スケジューリング許可は時間遅延の前に送受信されるトランスポートブロックの第2の数Nの標示を含み、Mは1より大きく、NはN個のトランスポートブロックの第1のグループの送受信をさせ、NがMより小さい場合、時間遅延の後に、N個までのトランスポートブロックのさらなるグループの送受信をさせ、M個のトランスポートブロックが送受信されるまで、時間遅延をさせる。
【0051】
スケジューリング許可は、トランスポートブロックの第1の数Mの標示を含むことができる。
【0052】
スケジューリング許可は、N個までのトランスポートブロックの連続するグループの送信または受信の間の時間遅延値の標示を含むことができる。
【0053】
スケジューリング許可は、N個までのトランスポートブロックのグループ内のトランスポートブロックの送信または受信の間の時間遅延の標示を含むことができる。
【0054】
スケジューリング許可は、N個のトランスポートブロックのグループを用いてトランスポートブロックのインタレースされた送信または受信をさせるかどうかの標示を含むことができる。
【0055】
本装置は、それぞれ、N個までのトランスポートブロックの各グループの送信または受信のためのフィードバックを受信または提供するように構成することができ、フィードバックは、N個までのトランスポートブロックの送信または受信の後であって、N個までのトランスポートブロックの連続する送信または受信の前に受信または提供される。
【0056】
フィードバックは、HARQフィードバックを含み得る。
【0057】
Nは、ユーザ機器によってサポートされるHARQプロセスの数以下であり得る。
【0058】
スケジューリング許可は、少なくとも1つのHARQプロセス識別子の標示を含むことができる。
【0059】
装置は、少なくとも1つのHARQプロセス識別子に関連するフィードバックを受信または提供するように構成され得る。
【0060】
装置は、マルチ・トランスポートブロックに関連するフィードバックを受信または提供するように構成され得る。
【0061】
第6の態様では、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリとを備え、該少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサを用いて、少なくとも、ユーザ機器に、第1の数字Mのスケジューリング許可を与えさせ、ここで、該スケジューリング許可はトランスポートブロックの第2の数Nのトランスポートブロックの標示を含み、Mが1より大きく、NがM以下であり、ユーザ機器からの送信を受信させ、または、N個のトランスポートブロックの第1のグループのユーザ機器での受信をさせるようにし、NがMより小さい場合、前記時間遅延後に、ユーザ機器からの送信を受信させる、または、N個までのトランスポートブロックのさらなるグループのユーザ機器での受信を行い、その後、M個のトランスポートブロックがユーザ機器から送信されるか、または受信されるまでの間、時間遅延が続く、させるように構成される、装置が提供される。
【0062】
スケジューリング許可は、トランスポートブロックの第1の数Mの標示を含むことができる。
【0063】
スケジューリング許可は、N個までのトランスポートブロックの連続するグループの送信または受信の間の時間遅延値の標示を含むことができる。
【0064】
スケジューリング許可は、N個までのトランスポートブロックのグループ内のトランスポートブロックの送信または受信の間の時間遅延の標示を含むことができる。
【0065】
スケジューリング許可は、N個のトランスポートブロックのグループを用いてトランスポートブロックのインタレースされた送信または受信をさせるかどうかの標示を含むことができる。
【0066】
本装置は、それぞれ、N個までのトランスポートブロックの各グループの送信または受信のためのフィードバックを受信または提供するように構成することができ、フィードバックは、N個までのトランスポートブロックの送信または受信の後であって、N個までのトランスポートブロックの連続する送信または受信の前に、受信または提供される。
【0067】
フィードバックは、HARQフィードバックを含み得る。
【0068】
Nは、ユーザ機器によってサポートされるHARQプロセスの数以下であり得る。
【0069】
スケジューリング許可は、少なくとも1つのHARQプロセス識別子の標示を含むことができる。
【0070】
装置は、少なくとも1つのHARQプロセス識別子に関連するフィードバックを受信または提供するように構成され得る。
【0071】
装置は、マルチ・トランスポートブロックに関連するフィードバックを受信または提供するように構成され得る。
【0072】
第7の態様では、装置に、ユーザ機器において、第1の数Mのトランスポートブロックに対するスケジューリング許可を少なくとも以下で実行させるためのプログラム命令を備えるコンピュータ可読媒体が提供され、スケジューリング許可は時間遅延の前に送信されるトランスポートブロックの第2の数Nの標示を備え、ここで、Mは1より大きく、NはM以下であり、NはN個のトランスポートブロックの第1のグループの送信または受信をさせ、NがM未満である場合、時間遅延の後に、M個のトランスポートブロックが送信または受信されるようにされるまで、N個までのトランスポートブロックのさらなるグループの送信または受信をさせる。
【0073】
スケジューリング許可は、トランスポートブロックの第1の数Mの標示を含むことができる。
【0074】
スケジューリング許可は、N個までのトランスポートブロックの連続するグループの送信または受信の間の時間遅延値の標示を含むことができる。
【0075】
スケジューリング許可は、N個までのトランスポートブロックのグループ内のトランスポートブロックの送信または受信の間の時間遅延の標示を含むことができる。
【0076】
スケジューリング許可は、N個のトランスポートブロックのグループを用いてトランスポートブロックのインタレースされた送信または受信をさせるかどうかの標示を含むことができる。
【0077】
装置はN個までのトランスポートブロックの各グループの送信または受信のためのフィードバックの受信または提供をそれぞれ実行するようにされてもよく、フィードバックは、N個までのトランスポートブロックの送信または受信の後であって、N個までのトランスポートブロックの連続する送信または受信の前に受信または提供される。
【0078】
フィードバックは、HARQフィードバックを含み得る。
【0079】
Nは、ユーザ機器によってサポートされるHARQプロセスの数以下であり得る。
【0080】
スケジューリング許可は、少なくとも1つのHARQプロセス識別子の標示を含むことができる。
【0081】
装置は、少なくとも1つのHARQプロセス識別子に関連付けられたフィードバックの受信または提供を実行させられ得る。
【0082】
装置は、マルチ・トランスポートブロックに関連付けられたフィードバックの受信または提供を実行することができる。
【0083】
第8の態様では、装置に、少なくとも、第1の数M個のトランスポートブロックに対するスケジューリング許可をユーザ機器に提供するステップであって、スケジューリング許可は、時間遅延の前に送信されるトランスポートブロックの2番目の数Nの標示を含み、Mは1より大きく、NはM以下である、ステップと、N個のトランスポートブロックの第1のグループの、ユーザ機器からの送信を受信するか、またはユーザ機器で受信をさせるステップと、NがMより小さい場合、時間遅延の後、ユーザ機器から送信を受信するか、または、ユーザ機器においてN個までのトランスポートブロックのさらなるグループの受信をさせるステップであって、その後、M個のトランスポートブロックが前記ユーザ機器から送信されるかまたはユーザ機器で受信されるまで、時間遅延が続く、ステップと、を実行させるためのプログラム命令を備えるコンピュータ可読媒体が提供される。
【0084】
スケジューリング許可は、トランスポートブロックの第1の数Mの標示を含むことができる。
【0085】
スケジューリング許可は、N個までのトランスポートブロックの連続するグループの送信または受信の間の時間遅延値の標示を含むことができる。
【0086】
スケジューリング許可は、N個までのトランスポートブロックのグループ内のトランスポートブロックの送信または受信の間の時間遅延の標示を含むことができる。
【0087】
スケジューリング許可は、N個のトランスポートブロックのグループを用いてトランスポートブロックのインタレースされた送信または受信をさせるかどうかの標示を含むことができる。
【0088】
装置は、N個までのトランスポートブロックの各グループの送信または受信のためのフィードバックの受信または提供をそれぞれ実行するようにされることができ、フィードバックは、N個までのトランスポートブロックの送信または受信の後であって、N個までのトランスポートブロックの連続する送信または受信の前に受信または提供される。
【0089】
フィードバックは、HARQフィードバックを含み得る。
【0090】
Nは、ユーザ機器によってサポートされるHARQプロセスの数以下であり得る。
【0091】
スケジューリング許可は、少なくとも1つのHARQプロセス識別子の標示を含むことができる。
【0092】
装置は、少なくとも1つのHARQプロセス識別子に関連付けられたフィードバックの受信または提供を実行させられ得る。
【0093】
装置は、マルチ・トランスポートブロックに関連付けられたフィードバックの受信または提供を実行させられ得る。
【0094】
第9の態様では、装置に第1の態様の方法または第2の態様の方法を実行させるためのプログラム命令を備える非一時的コンピュータ可読媒体が提供される。
【0095】
上記では、多くの異なる実施形態を説明した。さらなる実施形態は、上述の実施形態のうちの任意の複数の組み合わせによって提供されてもよいことを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0096】
ここで、添付の図面を参照して、実施形態を単に例として説明する。
図1図1は、基地局と複数の通信デバイスとを備える例示的な通信システムの模式図を示す。
図2図2は、例示的なモバイル通信デバイスの模式図を示す。
図3図3は、一例の制御装置の模式図を示す。
図4図4は、NB-IoTにおけるメッセージ送信のブロック図を示す。
図5図5は、一実施形態による方法のフローチャートを示す。
図6図6は、一実施形態による方法のフローチャートを示す。
図7図7は、一実施形態によるトランスポートブロック送信のブロック図を示す。
図8図8は、一実施形態によるトランスポートブロック送信のブロック図を示す。
図9図9は、一実施形態によるメッセージ送信のブロック図を示す。
図10図10は、一実施形態によるメッセージ送信のブロック図を示す。
図11図11は、一実施形態によるメッセージ送信のブロック図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0097】
例を詳細に説明する前に、説明された例の基礎をなす技術の理解を助けるために、無線通信システムおよびモバイル通信デバイスのある一般的な原理が、図1から図3を参照して簡単に説明される。
【0098】
図1に示されるような無線通信システム100では、モバイル通信デバイスまたはユーザ機器(UE)102、104、105は、少なくとも1つの基地局または同様の無線送信および/または受信ノードもしくはポイントを介して無線アクセスを提供される。基地局は、典型的には少なくとも1つの適切なコントローラ装置によって制御され、基地局の動作および基地局と通信するモバイル通信デバイスの管理を可能にする。コントローラ装置は無線アクセスネットワーク(例えば、無線通信システム100)またはコアネットワーク(CN)(図示せず)に配置することができ、1つの中央装置として実装されてもよく、または、その機能は、いくつかの装置にわたって分散されてもよい。コントローラ装置は、基地局の一部であってもよく、および/または、無線ネットワーク・コントローラなどの別個のエンティティによって提供され得る。図1では、制御装置108および109がそれぞれのマクロレベル基地局106および107を制御するように示されている。基地局の制御装置は、他の制御エンティティと相互接続することができる。制御装置は、典型的にはメモリ容量と、少なくとも1つのデータプロセッサとを備える。制御装置および機能は、複数の制御ユニットの間に分散させることができる。いくつかのシステムでは、制御装置が追加的に、または代替的に、無線ネットワーク・コントローラ内に提供されてもよい。
【0099】
図1では、基地局106および107がゲートウェイ112を介してより広い通信ネットワーク113に接続されているように示されている。別のネットワークに接続するために、さらなるゲートウェイ機能が提供されてもよい。
【0100】
より小さい基地局116、118、および120は例えば、別個のゲートウェイ機能によって、および/またはマクロレベル局のコントローラを介して、ネットワーク113に接続されてもよい。基地局116、118および120は、ピコまたはフェムトレベルの基地局などであり得る。この例では、局116および118はゲートウェイ111を介して接続され、局120はコントローラ装置108を介して接続される。いくつかの実施形態では、より小さい局は提供されなくてもよい。より小さい基地局116、118、および120は第2のネットワーク、例えば、WLANの一部であってもよく、WLAN APであり得る。
【0101】
通信デバイス102、104、105は、符号分割多元接続(CDMA)または広帯域CDMA(WCDMA)などの様々なアクセス技術に基づいて通信システムにアクセスすることができる。他の非限定的な例は、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、ならびに、インターリーブ周波数分割多元接続(IFDMA)、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC-FDMA)および直交周波数分割多元接続(OFDMA)、空間分割多元接続(SDMA)などのような様々な方式を含む。
【0102】
無線通信システムの一例は、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)によって標準化されたアーキテクチャである。最新の3GPPベースの開発は、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)無線アクセス技術のLTE(long term evolution)と呼ばれることが多い。3GPP仕様の様々な開発段階は、リリースと呼ばれる。LTEのより最近の開発は、しばしばLTE Advanced(LTE-A)と呼ばれる。LTE (LTE-A)は、E-UTRAN(Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network)として知られる無線移動体アーキテクチャと、EPC(Evolved Packet Core)として知られるコアネットワークとを使用する。このようなシステムの基地局は発展型または拡張型ノードB(eNB)として知られており、ユーザプレーンパケットデータ収束/無線リンク制御/媒体アクセス制御/物理レイヤプロトコル(PDCP/RLC/MAC/PHY)および通信デバイスに対する制御プレーン無線リソース制御(RRC)プロトコル終端のようなE-UTRAN特徴を提供する。無線アクセスシステムの他の例は、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)および/またはWiMax(Worldwide Interoperability for Microwave Access)などの技術に基づくシステムの基地局によって提供されるものを含む。基地局は、セル全体または同様の無線サービスエリアのカバレージを提供することができる。コアネットワーク要素には、MME(Mobility Management Entity)、S-GW(Serving Gateway)、P-GW(Packet Gateway)などがある。
【0103】
適切な通信システムの例は、5GまたはNRの概念である。NRにおけるネットワーク・アーキテクチャは、LTEアドバンストのネットワーク・アーキテクチャと同様であり得る。NRシステムの基地局は、次世代ノードB(gNB)として知られ得る。ネットワーク・アーキテクチャの変化は、様々な無線技術をサポートし、より細かいQoSサポートをサポートする必要性、および、例えば、ユーザ視点のQoEをサポートするためのQoSレベルのためのいくつかのオンデマンド要件に依存し得る。また、ネットワーク認識サービスとアプリケーション、サービスとアプリケーション認識ネットワークは、アーキテクチャに変化をもたらす可能性がある。これらは、情報中心ネットワーク(ICN)およびユーザ中心コンテンツ配信ネットワーク(UC-CDN)アプローチに関連する。NRは、多入力-多出力(MIMO)アンテナ、LTE(いわゆる小セルコンセプト)よりも多くの基地局またはノードを使用する可能性があり、これには、より小さな局との協調で動作しているマクロサイト、およびおそらくより良いカバレッジおよび強化されたデータ速度のために多種の無線技術も採用していることが含まれる。
【0104】
将来のネットワークは、ネットワーク・ノード機能を「ビルディング・ブロック」またはエンティティに仮想化することを提案するネットワーク・アーキテクチャ概念であるネットワーク機能仮想化(NFV)を利用することができ、これらのエンティティはサービスを提供するために、共に動作可能に接続またはリンクすることができる。仮想化ネットワーク機能(VNF)は、カスタマイズされたハードウェアの代わりに、標準または汎用タイプのサーバを使用してコンピュータプログラムコードを実行する1つ以上の仮想マシンを含むことができる。クラウド・コンピューティングまたはデータ・ストレージも利用することができる。無線通信では、これは少なくとも部分的に、遠隔無線ヘッドに動作的に結合されたサーバ、ホストまたはノードで実行されるノード操作を意味することがある。ノード操作は、複数のサーバ、ノード、またはホストの間で分散されることも可能である。コアネットワークオペレーションと基地局オペレーションとの間の仕事の分布は、LTEのそれとは異なってもよく、または、存在しなくてもよいことも理解されるべきである。
【0105】
例示的な5Gコアネットワーク(CN)は、機能エンティティを備える。CNは、無線アクセスネットワーク(RAN)を介してUEに接続される。役割がPSA(PDUセッションアンカー)と呼ばれるUPF(ユーザプレーン機能)は、DN(データネットワーク)と、DNとトラフィックを交換するUEに向けて5Gを介して確立されたトンネルとの間で、フレームを前後に転送する責任を負う可能性がある。
【0106】
UPFは、PCF(Policy Control Function)からポリシーを受信するSMF(Session Management Function)によって制御される。また、CNは、AMF(Access & Mobility Function)を含んでもよい。
【0107】
次に、通信デバイス200の概略部分断面図を示す図2を参照して、可能なモバイル通信デバイスをより詳細に説明する。このような通信デバイスはしばしば、ユーザ機器(UE)または末端と呼ばれる。適切なモバイル通信デバイスは、無線信号を送受信することができる任意のデバイスによって提供され得る。非限定的な例は、移動局(MS)または携帯電話または「スマートフォン」として知られるようなモバイルデバイス、無線インタフェースカードまたは他の無線インタフェース設備(例えば、USBドングル)を備えたコンピュータ、個人データアシスタント(PDA)または無線通信機能を備えたタブレット、またはこれらのいずれかの組合せを含む。モバイル通信デバイスは、例えば、音声、電子メール、テキストメッセージ、マルチメディアなどの通信を搬送するためのデータの通信を提供することができる。したがって、ユーザは、自分の通信デバイスを介して多数のサービスを提供されることがある。
【0108】
これらのサービスの、非限定的な例は、双方向通話または多方向通話、データ通信またはマルチメディアサービス、あるいは単にインターネットのようなデータ通信ネットワークシステムへのアクセスを含む。また、ブロードキャストまたはマルチキャストデータをユーザに提供することもできる。コンテンツの非限定的な例は、ダウンロード、テレビおよびラジオプログラム、ビデオ、広告、様々な警告および他の情報を含む。
【0109】
モバイルデバイスは、典型的には少なくとも1つのデータ処理エンティティ201、少なくとも1つのメモリ202、および、アクセスシステムおよび他の通信デバイスへのアクセスおよび通信の制御を含む、実行するように設計されたタスクのソフトウェアおよびハードウェア支援実行で使用するための他の可能なコンポーネント203を備えている。
【0110】
データ処理、記憶、および他の関連する制御装置は、適切な回路基板上および/またはチップセット内に設けることができる。この特徴は参照番号204で示されている。ユーザは、画面205、ボイスコマンド、タッチセンシティブスクリーンまたはパッド、それらの組み合わせ等のような適切なユーザインタフェースの手段によって、モバイルデバイスの動作を制御することができる。また、表示装置208、スピーカ、マイクを設けることもできる。さらに、モバイル通信デバイスは、他のデバイスへの、および/または外部アクセサリ(例えば、ハンズフリー機器)を接続するための、適切なコネクタ(有線または無線のいずれか)を備えることができる。
【0111】
モバイルデバイス200は受信するための適切な装置を介して空気または無線インタフェース207上で信号を受信することができ、無線信号を送信するための適切な装置を介して信号を送信することができる。図2において、トランシーバ装置はブロック206によって概略的に示されている。送受信機206は例えば、無線部および関連するアンテナ配置の手段によって提供されてもよい。アンテナ構成は、モバイルデバイスに対して内部または外部に配置されてもよい。
【0112】
図3は、例えば、RANノード、例えば、基地局、eNBまたはgNB、リレーノード、またはMMEもしくはS-GWもしくはP-GWのようなコアネットワークノード、またはAMF/SMFのようなコアネットワーク機能、またはサーバもしくはホストのようなアクセスシステムの局に結合され、および/または、それらを制御するための、通信システムのための制御装置の例を示す。この方法は単一の制御装置に、または複数の制御装置にわたって埋め込むことができる。制御装置はコアネットワークまたはRANのノードまたはモジュールと一体化されることもあり得、その外部にあることもあり得る。いくつかの実施形態では、基地局が別個の制御装置ユニットまたはモジュールを備える。他の実施形態では、制御装置が無線ネットワーク・コントローラまたはスペクトル・コントローラなどの別のネットワーク要素とすることができる。いくつかの実施形態では、各基地局がそのような制御装置と、無線ネットワーク・コントローラ内に提供される制御装置とを有することができる。制御装置300は、システムのサービスエリアにおける通信の制御を提供するように構成することができる。制御装置300は、少なくとも1つのメモリ301と、少なくとも1つのデータ処理ユニット302、303と、入出力インタフェース304とを備える。インタフェースを介して、制御装置は、基地局の受信機および送信機に結合することができる。受信機および/または送信機は、無線フロントエンドまたは遠隔無線ヘッドとして実装されることができる。
【0113】
Rel-16の4G LTE規格の一環として提案されている強化策には、強化されたマシンタイプ通信(eMTC)と、IoT(internet of things)技術をサポートする狭帯域IoT(NB-IoT)が含まれる。NB-IoTおよびeMTCでは、劣悪な無線状態のUEが各送信において限られた量のデータしか送信しない可能性がある。
【0114】
しかしながら、IoTデータパケットはTCP/IPおよび他のより高い層のオーバーヘッドを考慮すると、比較的大きい(例えば、100または200バイト)ことがある。したがって、各データパケットはいくつかの送信を使用して送信される。各送信には、スケジューリング許可が必要である。スケジューリング許可はULまたはDL送信(すなわち、UEからNWへの送信またはUEで受信されたNWからの送信)のために、UEに提供されてもよい。
【0115】
図4に、NB-IoTでのメッセージ送信のブロックダイヤグラムを示す。この例では、NBーIoTの場合、TBSインデックス(I_TBS)=0であり、10個のリソースユニット(RU)を使用すると、トランスポートブロックサイズ(TBS)は256ビットである。したがって、100バイトのデータパケットは、4つのパケット送信(したがって、4つのスケジューリング許可)を必要とする。各スケジューリング許可には、次の制御チャネル検索間隔の待機が含まれる。
【0116】
各スケジューリング許可は、制御チャネル(狭帯域物理ダウンリンク制御チャネル(NPDCCH)またはMTC物理ダウンリンク制御チャネル(MPDCCH))リソースを消費する。各ダウンリンク制御情報(DCI)は約30~40ビットを含み、(データチャネルの10%と比較して)1%の目標ブロック誤り率(BLER)を有するので、制御チャネルリソースは、データチャネルの半分までのリソースを消費し得る。次の制御チャネルサーチ空間を待つ必要があるため、データパケット送信のレイテンシが増加する可能性がある。
【0117】
Rel-8 LTEでは、半永続的スケジューリングが導入されている。
【0118】
活性化および不活性化DCIが要求される。
【0119】
半永続的スケジューリングは、UEが周期的なデータ送信(例えば、VoLTE(voice over LTE))を有する場合に適切であり得るが、UEがスリープに戻る前にいくつかの送信しか必要としない場合には非効率的であり得る。マルチ・トランスポートブロックをスケジュールするために1つのDCIを使用することは一般的に説明されているが、マルチ・トランスポートブロックをスケジュールし、インタレース送信を含む方法の詳細はない。
【0120】
図5は、マルチ・トランスポートブロックをスケジュールするための1つのスケジューリング許可を提供する方法のフローチャートを示す。図5の方法は、ユーザ機器において実行され得る。
【0121】
第1のステップS1において、方法はユーザ機器において、第1の数Mのトランスポートブロックに対するスケジューリング許可を受信することを含み、スケジューリング許可は時間遅延の前に送信または受信されるトランスポートブロックの第2の数Nの標示を含み、ここで、Mは1より大きく、NはM以下である。
【0122】
第2のステップS2において、方法は、N個のトランスポートブロックの第1のグループの送信または受信をさせることを含む。
【0123】
第3のステップS3では、NがM未満である場合に実行され、本方法は、時間遅延の後に、M個のトランスポートブロックが送信または受信されるまで、N個までのトランスポートブロックのさらなるグループの送信または受信をさせ、その後に時間遅延が続くことを含む。
【0124】
図6は、マルチ・トランスポートブロックをスケジュールするための1つのスケジューリング許可を提供する方法のフローチャートを示す。
【0125】
図6の方法は、ネットワークエンティティにおいて実行されてもよい。
【0126】
第1のステップT1において、方法は、第1の数Mのトランスポートブロックに対するスケジューリング許可をユーザ機器に提供することを含み、スケジューリング許可は時間遅延の前にユーザ機器によって送信または受信されるトランスポートブロックの第2の数Nの標示を含み、Mは1より大きく、NはM以下である。
【0127】
第2のステップT2において、この方法はユーザ機器から送信を受信すること、またはユーザ機器において、N個のトランスポートブロックの第1のグループの受信をさせることを含む。
【0128】
第3のステップT3では、NがM未満である場合に実行され、本方法は、時間遅延の後に、M個のトランスポートブロックがユーザ機器から送信されるか、またはユーザ機器で受信されるまで、ユーザ機器から送信を受信するか、またはユーザ機器でN個までのトランスポートブロックのさらなるグループの受信をさせ、その後に時間遅延が続くことを含む。
【0129】
本方法は、N個までのトランスポートブロックの各グループの送信または受信のためのフィードバックを受信または提供するステップをそれぞれ含むことができ、フィードバックは、N個までのトランスポートブロックの送信または受信の後であって、N個までのトランスポートブロックの連続する送信または受信の前に受信または提供される。フィードバックは、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックであり得る。フィードバックを受信または提供することは、潜在的な再送信を含む少なくとも1つのHARQ手順(UL HARQまたはDL HARQであり得る)を完了することを含むことができる。UEは(例えば、UEのカテゴリおよび能力に基づいて)単一のHARQプロセスまたは複数のHARQプロセスをサポートすることが可能であり得る。
【0130】
あるいは、送信が(例えば、送信が非常に高い確率で正しく復号されることを保証することによって)フィードバックなしにサポートされてもよい。
【0131】
スケジューリング許可は、ダウンリンク制御インジケータ(DCI)を備えることができる。
【0132】
一例では、DCIが、HARQ完了のためのギャップ(N個のトランスポートブロックの連続するグループの送信または受信の間の時間遅延)の前のトランスポートブロックの数(N)を示すフィールドを含む。
【0133】
Nは1以上であり得る。Nは、ユーザ機器によってサポートされるHARQプロセスの数以下であり得る。すなわち、M個のTBをN個のTBのグループに分割することは、UEがサポートすることができるHARQプロセスの数に基づくことができる。
【0134】
MはNの整数倍であってもなくてもよく、もしMがNの整数倍でなければ(例えば、M =5でN=2の場合)、最後の送信はN個未満のトランスポートブロックを含む。
【0135】
Nの標示は連続送信(次から1TB)または停止&ウェイト(別の送信を開始する前に、N Txが完了するまで待機)をサポートする場合がある。例えば、UEが2つのHARQプロセスをサポートする場合、2つのトランスポートブロックのすべての割り当ては、以前の送信のためのHARQプロセスの完了のためのギャップ(または時間遅延)を有するべきである。
【0136】
したがって、この方法は単一のHARQプロセスのために、また、複数のHARQプロセスのために、複数のTBをスケジュールすることができる単一のDCIを提供する。
【0137】
スケジューリング許可は、トランスポートブロックの第1の数Mの標示を含むことができる。
【0138】
一例では、DCIがトランスポートブロック(M)の数を示すフィールドを含む。あるいは、単一ビットまたは予約状態を使用して、UEが最後に報告されたバッファ状態報告(BSR)およびDCIによって示されるTBSフィールドから導出されたトランスポートブロックの数Mを計算するかどうかを示すことができる。
【0139】
スケジューリング許可はN個以下のトランスポートブロックのグループ内のトランスポートブロックの送信または受信の間の時間遅延(すなわち、ギャップ)の標示を含むことができる。時間遅延は、(ブロッキングを回避するために)ギャップへの他のデータの時間多重化を可能にすることができる。
【0140】
時間遅延値(グループ内の連続するトランスポートブロックの各ペアに共通)は、スケジューリング許可に示されてもよい。
【0141】
一実施形態では、DCIがN個までのトランスポートブロックのグループ内の連続するトランスポートブロック間の時間遅延(および任意選択で時間遅延値)を示すフィールドを含む。
【0142】
代替の実施形態では、N個までのトランスポートブロックの各グループのためのN個以下のトランスポートブロックのグループ内の連続するトランスポートブロック間の伝送時間遅延値が、DCIにおいて別々に示されてもよい。
【0143】
スケジューリング許可は、トランスポートブロックの連続するグループの送信または受信の間の時間遅延値(すなわち、N個以下のトランスポートブロックのグループの間の時間遅延)の標示を含むことができる。
【0144】
一例では、DCIがHARQ完了のための時間遅延値を示すフィールドを含む。
【0145】
スケジューリング許可は、インタレースまたはインターリーブされた送信または受信をさせるかどうかの標示を含むことができる。N個までのトランスポートブロックはサブフレームまたはサブフレームのグループベースで一緒にインタレースされ得る(例えば、サブフレームのグループは、eMTCにおける周期的反復に基づくことができる)。周期的なギャップ(例えば、40ms毎のXmsギャップ)は、インタレース送信中に提供されてもよい。周期的なギャップはブロッキングを回避することができる(すなわち、進行中の送信のために他のユーザにスケジューリングまたは送信することができないことを回避する)。
【0146】
一例では、DCIがインタレースまたはインターリーブされた送信または受信標示を含むフィールドを含む。
【0147】
スケジューリング許可は、少なくとも1つのHARQプロセス識別子の標示を含むことができる。
【0148】
一例では、DCIがHARQプロセスID標示を含む。
【0149】
フィードバックは、肯定応答または否定応答(ACK/NACK)を含むことができる。
【0150】
UEが複数のHARQプロセスをサポートできる場合、フィードバックには、複数のHARQプロセス(ACK/NACKまたはマルチプレクスACK/NACKのビットマップなど)に対して複数のACK/NACKを含めることができ、各ACK/NACKは1つのHARQプロセスIDに関連付けられる。UE/eNBは受信したACKの対応する送信を確認し、終了する(処理中の場合)。再送信は、初期DCIにおいて示されたのと同じ送信スキームを再使用するか、または新しいDCIがeNBによって使用されることができる。数ビットACK/NACKの場合、eNBは、TBインデックスの順序でACK/NACKを示すことができる。
【0151】
あるいは、例えば、UEがバンドルされたACK/NACKをサポートするように構成されている場合、HARQプロセスの複数のTBに対して1つのACK/NACKが存在してもよい。1つ(例えば、1ビット)のACKを用いて、UE/eNBは連続して受信されたTBを肯定応答し、ACK受信が成功するまで、すべての送信されたTBおよび進行中のTB送信を考慮する。
【0152】
例示的な実施形態ではネットワークからスケジューリング許可(例えば、DCI)を受信した後、UEはN個のトランスポートブロックを送信する。N個のトランスポートブロックは、(HARQプロセスID番号の順序で)時間的に連続して送信され、(時間ダイバーシティを提供することができる)時間的にインタレースされ、ギャップを伴って、または伴わずに送信されることができる。
【0153】
図7は、4つのHARQプロセスがサポートされ、N=4である場合の、HARQプロセスID番号の順に連続するN個のトランスポートブロックの例示的な送信のブロック図を示す。
【0154】
図8は、4つのHARQプロセスがサポートされ、N=4でN個のトランスポートブロックの例示的なインタレース送信のブロック図を示す。
【0155】
N個のトランスポートブロックの送信後、UEはM個のブロック全てが送信されるまで、N個のトランスポートブロックの別のグループを送信する前に、HARQ完了を待つ。
【0156】
図9は、M=4、N=2であるトランスポートブロック送信の例のブロック図を示す。
【0157】
UE/eNBは、2つのHARQプロセスをサポートすることができる。この例では、送信は非インタレースであり、連続送信がある。DCIはNPDCCHで提供される。UEは、HARQプロセスID番号の順に2つのトランスポートブロックを送信する。次に、2つのトランスポートブロックの連続する送信の前に、HARQ完了のための送信ギャップ(時間遅延)がある。図9図11に示すACKブロックは、1ビット(バンドル)ACKまたはNビット(マルチプレクスまたはビットマップ)ACKであり得る。
【0158】
図10は、M=4、N=2であるトランスポートブロック送信の例のブロック図を示す。UE/eNBは、2つのHARQプロセスをサポートすることができる。この例における送信は、インタレースされ、連続的な送信がある。DCIはNPDCCHで提供される。UEは、2つのインタレース・トランスポート・ブロックを送信する。次に、2つのインタレースされたトランスポートブロックの連続する送信の前に、HARQ完了のための送信ギャップ(時間遅延)がある。
【0159】
図11は、M=4、N=2であるトランスポートブロック送信の例のブロック図を示す。この例では、送信はノンインタレースである。N個のトランスポートブロックの送信内に送信ギャップがある。UE/eNBは、2つのHARQプロセスをサポートすることができる。DCIはNPDCCHで提供される。UEはHARQプロセスID番号の順に、1つのトランスポートブロックと、それに続く第2のトランスポートブロックとを送信する。第1および第2のトランスポートブロックの送信の間に時間遅延がある。すると、2つの輸送ブロックの連続した伝送の前に、それらの間に伝送ギャップを持つHARQ完了のための伝送ギャップ(時間遅延)が存在する。
【0160】
図7図11の例はUEによるUL送信を示すが、本方法は(例えば、UEがDL送信のためのスケジューリング許可を受信し、DL送信を肯定応答する)DL送信に適用され得る。
【0161】
上述のような方法は、制御チャネルオーバーヘッドおよびレイテンシを低減することができる。
【0162】
インタレース送信は、追加の時間領域ダイバーシティを提供することができる。
【0163】
全送信はUE HARQ能力を利用するために、N個のトランスポートブロックのグループに分割される。
【0164】
この方法は、図2を参照して説明したユーザ機器、または図3を参照して説明した制御装置において実施することができる。
【0165】
装置はユーザ機器において、第1の数Mのトランスポートブロックのためのスケジューリング許可を受信するための手段を備えることができ、スケジューリング許可は、時間遅延の前に送信または受信されるトランスポートブロックの第2の数Nの標示を備え、Mは1より大きく、NはM以下であり、NはN個のトランスポートブロックの第1のグループの送信または受信をさせ、NがM未満である場合、時間遅延の後に、M個のトランスポートブロックが送信または受信されるようにされるまで、N個までのトランスポートブロックのさらなるグループの送信または受信をさせる。
【0166】
代替的にまたは追加的に、装置は、スケジューリング許可はM個のトランスポートブロックの第1の数Mに対するスケジューリング許可をユーザ機器に提供するステップであって、スケジューリング許可は、M個のトランスポートブロックの第2の数Nのインジケーションを、ユーザ機器によって送信または受信されるべきトランスポートブロックの第2の数Nのインジケーションを、時間遅延の前に含み、ここで、Mは1より大きく、NはM以下である、ステップと、ユーザ機器からの送信を受信するか、または、ユーザ機器において、N個のトランスポートブロックの第1のグループの受信をさせるステップと、NがMより小さい場合、時間遅延の後に、前記ユーザ機器からの送信を受信する、または、ユーザ機器からのN個までのトランスポートブロックのさらなるグループの送信をユーザ機器から受信させるステップであって、その後、M個のトランスポートブロックがユーザ機器から送信されるか、またはユーザ機器において受信されるようにされるまで、時間遅延する、ステップと、のための手段を備えることができる。
【0167】
装置は、送信および/または受信に使用される、無線部分または無線ヘッドなどの他のユニットまたはモジュールなどを備えるか、または、それらに結合され得ることを理解されたい。装置は1つの実体として記述されているが、異なるモジュールおよびメモリは1つ以上の物理的または論理的実体において実現されてもよい。
【0168】
実施形態はNB IoTおよびeMTCに関連して説明されたが、同様の原理は通信におけるデータの量が制限される他のネットワークおよび通信システムに関連して適用され得ることに留意されたい。したがって、特定の実施形態は無線ネットワーク、技術、および標準のための特定の例示的なアーキテクチャを参照して例として上記で説明されたが、実施形態は本明細書で図示および説明されるもの以外の任意の他の適切な形態の通信システムに適用され得る。
【0169】
また、本明細書では上記で例示的な実施形態を説明したが、本発明の技術的範囲から逸脱することなく、開示された溶液に対して行うことができるいくつかの変形形態および修正形態があることに留意されたい。
【0170】
一般に、様々な実施形態は、ハードウェアまたは専用回路、ソフトウェア、ロジック、または、それらの任意の組合せで実装され得る。本発明のいくつかの態様はハードウェアで実施することができ、他の態様はコントローラ、マイクロプロセッサ、または他の計算装置によって実行することができるファームウェアまたはソフトウェアで実施することができるが、本発明はこれに限定されない。本発明の様々な態様はブロック図、フローチャートとして、またはいくつかの他の絵画的表現を使用して図示および目的され得るが、本明細書で目的されるこれらのブロック、装置、システム、技術、または方法は、非限定的な例として、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、専用回路もしくは論理、汎用ハードウェアもしくはコントローラ、または他の計算装置、あるいはそれらのいくつかの組合せで実装され得ることをよく理解されたい。
【0171】
本発明の実施形態は、プロセッサエンティティ内などのモバイルデバイスのデータプロセッサによって実行可能なコンピュータソフトウェアによって、またはハードウェアによって、あるいはソフトウェアとハードウェアの組み合わせによって実現することができる。ソフトウェアルーチン、アプレットおよび/またはマクロを含む、プログラム製品とも呼ばれるコンピュータソフトウェアまたはプログラムは、装置読み取り可能な任意のデータ記憶媒体に記憶することができ、特定のタスクを実行するためのプログラム命令を含む。コンピュータプログラム製品はプログラムが実行されるとき、実施形態を実行するように構成される、1つ以上のコンピュータ実行可能構成要素を含むことができる。1つ以上のコンピュータ実行可能コンポーネントは、少なくとも1つのソフトウェアコード、または、その一部であり得る。
【0172】
さらに、この点に関して、図のような論理フローの任意のブロックは、プログラムステップ、または相互接続された論理回路、ブロックおよび機能、またはプログラムステップと論理回路、ブロックおよび機能の組合せを表すことができることに留意されたい。このソフトウェアは、メモリチップなどの物理媒体、またはプロセッサ内に実装されたメモリブロック、ハードディスクまたはフロッピー(登録商標)ディスクなどの磁気媒体、およびたとえばDVDやそのデータ変異体などの光学媒体に格納することができる。物理媒体は、非一時的媒体である。
【0173】
メモリはローカル技術環境に適した任意のタイプのものとすることができ、半導体ベースのメモリ、磁気メモリおよびシステム、光メモリおよびシステム、固定メモリおよびリムーバブルメモリなど、任意の適切なデータ記憶技術を使用して実装することができる。データプロセッサはローカル技術環境に適した任意のタイプとすることができ、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、FPGA、ゲートレベル回路、およびマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサのうちの1つまたは複数を備えることができる。ただし、これらは、非限定的な例である。
【0174】
本発明の実施形態は、集積回路モジュールなどの様々な構成要素で実施することができる。集積回路の設計は高度に自動化された処理によるものであり、大規模である。論理レベルの設計を、エッチングされ、半導体基板上に形成される準備ができている整った半導体回路設計に変換するための、複雑で強力なソフトウェアツールが利用可能である。
【0175】
前述の説明は、非限定的な例として、本発明の例示的な実施形態の完全かつ有益な説明を提供した。しかしながら、添付の図面および付随の請求項を熟読する際に、前述の説明を考慮して、種々の修正および適合が、当業者に明白になる。しかしながら、本発明の教示の全てのそのような同様の修正は、添付の特許請求の範囲に定義される本発明の範囲内に依然として含まれる。実際に、1つ以上の実施形態と、先に論じた他の実施形態のいずれかとの組み合わせを含むさらなる実施形態がある。
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