(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-11
(45)【発行日】2022-10-19
(54)【発明の名称】遠隔管理システムおよび情報処理方法
(51)【国際特許分類】
G06F 3/12 20060101AFI20221012BHJP
B41J 29/38 20060101ALI20221012BHJP
H04L 47/125 20220101ALI20221012BHJP
【FI】
G06F3/12 329
G06F3/12 336
G06F3/12 310
G06F3/12 388
B41J29/38 301
H04L47/125
(21)【出願番号】P 2018118879
(22)【出願日】2018-06-22
【審査請求日】2021-05-31
(73)【特許権者】
【識別番号】000006150
【氏名又は名称】京セラドキュメントソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003339
【氏名又は名称】特許業務法人南青山国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100104215
【氏名又は名称】大森 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100196575
【氏名又は名称】高橋 満
(74)【代理人】
【識別番号】100168181
【氏名又は名称】中村 哲平
(74)【代理人】
【識別番号】100117330
【氏名又は名称】折居 章
(74)【代理人】
【識別番号】100160989
【氏名又は名称】関根 正好
(74)【代理人】
【識別番号】100168745
【氏名又は名称】金子 彩子
(74)【代理人】
【識別番号】100176131
【氏名又は名称】金山 慎太郎
(74)【代理人】
【識別番号】100197398
【氏名又は名称】千葉 絢子
(74)【代理人】
【識別番号】100197619
【氏名又は名称】白鹿 智久
(72)【発明者】
【氏名】西海 一樹
(72)【発明者】
【氏名】中村 剛
(72)【発明者】
【氏名】五島 諭
(72)【発明者】
【氏名】朴 ▲徳▼一
(72)【発明者】
【氏名】大林 雄一
(72)【発明者】
【氏名】中村 拓巳
(72)【発明者】
【氏名】中島 孝記
(72)【発明者】
【氏名】中島 靖雄
【審査官】征矢 崇
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-208752(JP,A)
【文献】特開2016-173835(JP,A)
【文献】特開2011-228902(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F3/12
B41J29/00-29/70
H04L47/125
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワーク接続された、中継管理サーバーと、中継サーバーと、ユーザ端末と、
リモートメンテナンスサーバーと、キャッシュサーバーと、接続サーバーと、画像形成装置とを含み、
ユーザが前記ユーザ端末から前記リモートメンテナンスサーバーに対しリモートパネルの開始を指示すると、前記リモートメンテナンスサーバーは、認証情報を前記キャッシュサーバーに書き込み、前記接続サーバー経由で前記画像形成装置に対し、使用すべき中継管理サーバーおよび中継サーバーへの接続を指示し、
前記中継管理サーバーは、
前記リモートパネル
の実施の
ために前記画像形成装置からの接続を受け付ける第1の接続受付部と、
前記第1の接続受付部が受け付けた接続を「新規要求受付可能」メッセージを返した前記中継サーバーのひとつに転送する接続転送部と、
「生存確認」メッセージを前記中継サーバーに送信し、前記中継サーバーが接続の転送の新規受付が可能か否かをチェックする生存確認部と
を備え、
前記中継サーバーは、
前記中継管理サーバーから転送されてきた
、前記画像形成装置からの接続を受け付ける第2の接続受付部と、
当該中継サーバーが扱う接続の容量が上限に達しているか否かを確認する接続容量確認部と、
前記中継管理サーバーから送られてきた「生存確認」メッセージに対し、前記接続容量確認部による確認結果に基づき、「新規要求受付可能」メッセージまたは「新規要求受付不能」メッセージを返信する生存確認応答部と
、
システムメンテナンスで前記中継サーバーの再起動が予定されている場合に、現在既に扱っている接続を他の中継サーバーに、前記中継管理サーバーのパフォーマンスに影響を与えない単位で、前記中継管理サーバーを介して移行させる接続移行部と、
システムメンテナンスの際に、自サーバーを再起動する必要があるか否かを判断する再起動判断部と、
自サーバーを再起動する再起動部と
を備えた
遠隔管理システム。
【請求項2】
請求項
1に記載の遠隔管理システムであって、
前記中継管理サーバーは、
前記生存確認部からの「生存確認」メッセージに対し、全ての中継サーバーが「新規要求受付不能」メッセージを返した場合に、追加で新しい中継サーバーをデプロイする自動デプロイ部をさらに備え、
前記接続転送部は、
前記第1の接続受付部が受け付けた接続を「新規要求受付可能」メッセージを返した中継サーバーのひとつ又は新規にデプロイされた中継サーバーに転送する
遠隔管理システム。
【請求項3】
ネットワーク接続された、中継管理サーバーと、中継サーバーと、ユーザ端末と、
リモートメンテナンスサーバーと、キャッシュサーバーと、接続サーバーと、画像形成装置とを含む遠隔管理システムにおける情報処理方法であって、
ユーザが前記ユーザ端末から前記リモートメンテナンスサーバーに対しリモートパネルの開始を指示すると、前記リモートメンテナンスサーバーが、認証情報を前記キャッシュサーバーに書き込み、前記接続サーバー経由で前記画像形成装置に対し、使用すべき中継管理サーバーおよび中継サーバーへの接続を指示し、
前記中継管理サーバーの第1の接続受付部が、
前記リモートパネル
の実施の
ために前記画像形成装置からの接続を受け付け、
前記中継管理サーバーの生存確認部が、「生存確認」メッセージを前記中継サーバーに送信し、前記中継サーバーが接続の転送の新規受付が可能か否かをチェックし、
前記中継サーバーの接続容量確認部が、当該中継サーバーが扱う接続の容量が上限に達しているか否かを確認し、
前記中継サーバーの生存確認応答部が、前記中継管理サーバーから送られてきた「生存確認」メッセージに対し、前記接続容量確認部による確認結果に基づき、「新規要求受付可能」メッセージまたは「新規要求受付不能」メッセージを返信し、
前記中継管理サーバーの接続転送部が、前記第1の接続受付部が受け付けた接続を「新規要求受付可能」メッセージを返した前記中継サーバーのひとつに転送し、
前記中継サーバーの第2の接続受付部が、前記中継管理サーバーから転送されてきた
、前記画像形成装置からの接続を受け付け
、
前記中継サーバーの接続移行部が、システムメンテナンスで前記中継サーバーの再起動が予定されている場合に、現在既に扱っている接続を他の中継サーバーに、前記中継管理サーバーのパフォーマンスに影響を与えない単位で、前記中継管理サーバーを介して移行させ、
前記中継サーバーの再起動判断部が、システムメンテナンスの際に、自サーバーを再起動する必要があるか否かを判断し、
前記中継サーバーの再起動部が、自サーバーを再起動する
情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置(MFP、Multifunction Peripheral)をネットワーク経由で管理する遠隔管理システムおよび情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
数多くの画像形成装置をネットワーク経由でリモート管理する遠隔管理システムにおいて、画像形成装置の操作部(表示部)をネットワーク経由でユーザ端末のブラウザ等に表示するリモートパネル機能がある。リモートパネル機能の実現方式としては、特許文献1において、中継サーバーによる方式が提案されている。
【0003】
ここで、中継サーバーにおいては、コマンド等でリモートパネルを実現する場合には、コマンドデータが通過するし、特許文献2のように、画像形成装置の操作部の画像データを送信する方式でリモートパネルを実現する場合には、画像データが通過することになる。
【0004】
中継サーバーを、数百台から数十万台の規模の画像形成装置を管理する遠隔管理システム上で実現する場合、中継サーバーには、多数の接続が着信することになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2017-208752号公報
【文献】特開2018-11247号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、特許文献1において開示されている中継サーバーは、多数の接続が着信した場合であって、当該中継サーバーが新規の着信処理を受け付けることができなくなった場合についての考慮がない。また、運用中の中継サーバーにおいて、例えばOS(Operating System)やサーバーソフトウェアの大幅な変更等によって、中継サーバーの再起動を伴うようなシステムメンテナンスを実施する場合についての考慮がない。
【0007】
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、中継サーバーの容量の超過やシステムメンテナンスによって、1つの中継サーバーが利用できなくなった場合でも、複数の中継サーバーを持つシステム全体としてみればリモートパネル機能を継続できる遠隔管理システムおよび情報処理方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る遠隔管理システムは、ネットワーク接続された、中継管理サーバーと、中継サーバーと、ユーザ端末と、画像形成装置とを含み、前記中継管理サーバーは、リモートパネル実施のために前記ユーザ端末および前記画像形成装置からの接続を受け付ける第1の接続受付部と、前記第1の接続受付部が受け付けた接続を「新規要求受付可能」メッセージを返した前記中継サーバーのひとつに転送する接続転送部と、「生存確認」メッセージを前記中継サーバーに送信し、前記中継サーバーが接続の転送の新規受付が可能か否かをチェックする生存確認部とを備え、前記中継サーバーは、前記中継管理サーバーから転送されてきた、前記ユーザ端末および前記画像形成装置からの接続を受け付ける第2の接続受付部と、当該中継サーバーが扱う接続の容量が上限に達しているか否かを確認する接続容量確認部と、前記中継管理サーバーから送られてきた「生存確認」メッセージに対し、前記接続容量確認部による確認結果に基づき、「新規要求受付可能」メッセージまたは「新規要求受付不能」メッセージを返信する生存確認応答部とを備える。
【0009】
そのため、中継サーバーの容量の超過によって、1つの中継サーバーが利用できなくなった場合でも、複数の中継サーバーを持つシステム全体としてみればリモートパネル機能を継続できる。
【0010】
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る遠隔管理システムでは、前記中継サーバーは、システムメンテナンスで前記中継サーバーの再起動が予定されている場合に、現在既に扱っている接続を他の中継サーバーに、前記中継管理サーバーのパフォーマンスに影響を与えない単位で、移行させる接続移行部と、システムメンテナンスの際に、自サーバーを再起動する必要があるか否かを判断する再起動判断部と、自サーバーを再起動する再起動部とをさらに備えてもよい。
【0011】
上記の構成によると、システムメンテナンスによって、1つの中継サーバーが利用できなくなった場合でも、複数の中継サーバーを持つシステム全体としてみればリモートパネル機能を継続できる。
【0012】
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る遠隔管理システムでは、前記中継管理サーバーは、前記生存確認部からの「生存確認」メッセージに対し、全ての中継サーバーが「新規要求受付不能」メッセージを返した場合に、追加で新しい中継サーバーをデプロイする自動デプロイ部をさらに備え、前記接続転送部は、前記第1の接続受付部が受け付けた接続を「新規要求受付可能」メッセージを返した中継サーバーのひとつ又は新規にデプロイされた中継サーバーに転送する構成でもよい。
【0013】
上記の構成によると、全ての既存の中継サーバーが利用できなくなった場合でも、リモートパネル機能を継続できる。
【0014】
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る情報処理方法は、ネットワーク接続された、中継管理サーバーと、中継サーバーと、ユーザ端末と、画像形成装置とを含む遠隔管理システムにおける情報処理方法であって、前記中継管理サーバーの第1の接続受付部が、リモートパネル実施のために前記ユーザ端末および前記画像形成装置からの接続を受け付け、前記中継管理サーバーの生存確認部が、「生存確認」メッセージを前記中継サーバーに送信し、前記中継サーバーが接続の転送の新規受付が可能か否かをチェックし、前記中継サーバーの接続容量確認部が、当該中継サーバーが扱う接続の容量が上限に達しているか否かを確認し、前記中継サーバーの生存確認応答部が、前記中継管理サーバーから送られてきた「生存確認」メッセージに対し、前記接続容量確認部による確認結果に基づき、「新規要求受付可能」メッセージまたは「新規要求受付不能」メッセージを返信し、前記中継管理サーバーの接続転送部が、前記第1の接続受付部が受け付けた接続を「新規要求受付可能」メッセージを返した前記中継サーバーのひとつに転送し、前記中継サーバーの第2の接続受付部が、前記中継管理サーバーから転送されてきた、前記ユーザ端末および前記画像形成装置からの接続を受け付ける。
【発明の効果】
【0015】
以上のように、本発明によれば、中継サーバーの容量の超過やシステムメンテナンスによって、1つの中継サーバーが利用できなくなった場合でも、複数の中継サーバーを持つシステム全体としてみればリモートパネル機能を継続できる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本発明の一実施形態に係る遠隔管理システム100の全体構成図である。
【
図2】中継管理サーバー120が一般的なコンピューターにより構成される場合の構成図である。
【
図3】中継サーバー90が一般的なコンピューターにより構成される場合の構成図である。
【
図4】遠隔管理システム100におけるリモートパネル実現時の処理の流れのうち、メインの処理の流れについて説明するためのフローチャートである。
【
図5】遠隔管理システム100におけるリモートパネル実現時の処理の流れのうち、接続を転送する処理の詳細について説明するためのフローチャートである。
【
図6】遠隔管理システム100における中継サーバー90再起動時の処理の流れについて説明するためのフローチャートである。
【
図7】遠隔管理システム100における中継サーバー90の追加(自動デプロイ)の処理の流れについて説明するためのフローチャートである
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
【0018】
[全体構成]
最初に、本発明の一実施形態に係る遠隔管理システム100の全体構成について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る遠隔管理システム100の全体構成図である。
【0019】
遠隔管理システム100は、ネットワーク接続された、負荷分散装置50(50は50Aと50Bと50Cの総称。以下同じ)と、ユーザ操作サーバー60と、リモートメンテナンスサーバー10と、DB(データベース)70と、ストレージ80と、接続サーバー30と、中継サーバー90と、キャッシュサーバー110と、中継管理サーバー120と、ユーザ端末40と、画像形成装置20を含んで構成される。
【0020】
インターネット側から見たエンドポイントは、ユーザ操作サーバー60Aおよび60Bにユーザ端末40からのアクセスを分散させる負荷分散装置50Aと、リモートメンテナンスサーバー10Aおよび10Bに画像形成装置20からのアクセスを分散させる負荷分散装置50Bと、接続サーバー30A、30B、30Cと、中継管理サーバー120Aおよび120Bにユーザ端末40および画像形成装置20からのアクセスを分散させる負荷分散装置50Cとである。
【0021】
負荷分散装置50Aは、ユーザ端末40からのアクセスを、ユーザ操作サーバー60Aおよび60Bに分散させる。
【0022】
ユーザ操作サーバー60は、ユーザ端末40から入力されたユーザからの指示を受け付ける。
【0023】
負荷分散装置50Bは、画像形成装置20からのアクセスを、リモートメンテナンスサーバー10Aおよび10Bに分散させる。
【0024】
リモートメンテナンスサーバー10は、管理下にある画像形成装置20をリモートでメンテナンスする。例えば、日々の運用情報(トナー消費量、印刷枚数など)を収集してDB70およびストレージ80に格納したり、画像形成装置20のファームウェアのアップデートを行ったりする。
【0025】
DB70は、日々の運用情報を格納する。ストレージ80は、日々の運用情報を長期にわたって保存する。
【0026】
接続サーバー30は、遠隔管理システム100の管理下にある画像形成装置20へ管理コマンドを送るため、画像形成装置20との間で管理接続を行うサーバーである。管理接続は、画像形成装置20の電源が切られるまで継続される。
【0027】
ネットワークに接続された画像形成装置20は、まず負荷分散装置50B経由でリモートメンテナンスサーバー10に接続し、どの接続サーバー30と管理接続を確立すべきかの応答を得る。その後、リモートメンテナンスサーバー10との接続を切り、指定された接続サーバー30に接続し、管理接続を確立する。
【0028】
ユーザがユーザ端末40経由でユーザ操作サーバー60にアクセスし、特定の画像形成装置20の設定値の変更を指示すると、リモートメンテナンスサーバー10が設定変更の指示を検知し、関係者に設定値変更の旨を通知する。そして、リモートメンテナンスサーバー10は、接続サーバー30経由で画像形成装置20に設定値変更コマンドを送信し、画像形成装置20の設定値を変更させる。
【0029】
中継サーバー90は、リモートパネル機能を実現する際、ユーザ端末40と画像形成装置20との間で動画データなどの通信を中継するサーバーである。
【0030】
キャッシュサーバー110は、中継サーバー90がユーザ端末40と画像形成装置20との間を接続するために用いる認証情報を一時的に保存するサーバーである。
【0031】
中継管理サーバー90は、ユーザ端末40または画像形成装置20から着信した接続を管理するサーバーであり、ユーザ端末40または画像形成装置20から着信した接続を中継サーバー90に転送する。
【0032】
負荷分散装置50Cは、ユーザ端末20および画像形成装置20からのアクセスを、中継管理サーバー120Aおよび120Bに分散させる。
【0033】
ユーザが、ユーザ端末40、負荷分散装置50A、およびユーザ操作サーバー60経由で、リモートメンテナンスサーバー10に対しリモートパネルの開始を指示すると、リモートメンテナンスサーバー10が認証情報をキャッシュサーバー110に書き込み、接続サーバー30経由で画像形成装置20に対し、使用すべき中継管理サーバー120および中継サーバー90への接続を指示する。
【0034】
ユーザ端末40および画像形成装置20が、指定された中継管理サーバー120および中継サーバー90に接続し、認証情報に基づき中継サーバー90が接続を中継することによりリモートパネル機能が実現される。
【0035】
中継管理サーバー120は、ユーザ端末20および画像形成装置20からの接続を転送する前に、中継サーバー90に対し「生存確認」メッセージを送信する。中継サーバー90から「新規要求受付可能」メッセージが返信された場合は、接続を転送する。中継サーバー90から「新規要求受付不能」メッセージが返信された場合は、接続を別の新規要求受付可能な中継サーバー90に転送する。
【0036】
中継サーバー90が新規要求受付不能メッセージを返信するのは、自身の接続を処理可能な容量を超過する場合や、システムメンテナンスにより中継サーバー90の再起動が必要な場合である。
【0037】
なお、いずれの中継サーバー90も「新規要求受付不能」メッセージを返信した場合は、新しい中継サーバー90を追加で自動的にデプロイ(稼働)させてもよい。
【0038】
以上、遠隔管理システム100の全体構成について説明した。なお、上記の説明に対応する図では、例えば接続サーバー30は3台となっているが、これはあくまで例示であり、実際には何台あっても構わない。
【0039】
[中継管理サーバーの構成]
次に、中継管理サーバー120の構成について説明する。中継管理サーバー120は、専用のハードウェアやソフトウェアにより構成されていてもよいし、一般的なコンピューターにより構成されてもよい。中継管理サーバー120が一般的なコンピューターにより構成される場合の構成図を
図2に示す。
【0040】
同図に示すように、中継管理サーバー120は、CPU(Central Processing Unit)121、ROM(Read Only Memory)122、RAM(Random Access Memory)123、操作入力部124、通信部125、表示部126、および記憶部127を有し、これら各ブロックがバス128を介して接続されている。
【0041】
ROM122は、各種の処理を実行するためのファームウェア等の複数のプログラムやデータを記憶する。RAM123は、CPU121の作業用領域として用いられ、OS(Operating System)、実行中の各種アプリケーション、処理中の各種データを一時的に保持する。
【0042】
記憶部127は、例えばHDD(Hard Disk Drive)や、フラッシュメモリー、その他の不揮発性メモリーである。記憶部127には、OSや各種アプリケーション、各種データが記憶される。
【0043】
通信部125は、ネットワーク上の機器等と情報のやりとりを行う為のネットワークと結ばれている。
【0044】
CPU121は、ROM122や記憶部127に格納された複数のプログラムのうち、操作入力部124から与えられる命令に対応するプログラムをRAM123に展開し、この展開されたプログラムにしたがって、表示部126及び記憶部127を適宜制御する。
【0045】
操作入力部124は、例えばマウス等のポインティングデバイス、キーボード、タッチパネル、その他の操作装置である。
【0046】
表示部126は、例えば液晶ディスプレイ、EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ、プラズマディスプレイ等である。
【0047】
次に、CPU121においてプログラムが実行されることにより実現される機能ブロックについて説明する。
【0048】
中継管理サーバー120のCPU121において実現される機能ブロックは、第1の接続受付部121a、接続転送部121b、生存確認部121c、および自動デプロイ部121dである。
【0049】
第1の接続受付部121aは、リモートパネル実施のためにユーザ端末40および画像形成装置20からの接続を受け付ける。
【0050】
接続転送部121bは、第1の接続受付部121aが受け付けた接続を「新規要求受付可能」メッセージを返した中継サーバー90のひとつ又は新規にデプロイされた中継サーバー90に転送する。
【0051】
生存確認部121cは、「生存確認」メッセージを中継サーバー90に送信し、中継サーバー90が接続の転送の新規受付が可能か否かをチェックする。
【0052】
自動デプロイ部121dは、生存確認部121cからの「生存確認」メッセージに対し、全ての中継サーバー90が「新規要求受付不能」メッセージを返した場合に、追加で新しい中継サーバー90をデプロイする。
【0053】
以上、中継管理サーバー120の構成について説明した。
【0054】
[中継サーバーの構成]
次に、中継サーバー90の構成について説明する。中継サーバー90は、専用のハードウェアやソフトウェアにより構成されていてもよいし、一般的なコンピューターにより構成されてもよい。中継サーバー90が一般的なコンピューターにより構成される場合の構成図を
図3に示す。
【0055】
同図に示すように、中継サーバー90は、CPU91、ROM92、RAM93、操作入力部94、通信部95、表示部96、および記憶部97を有し、これら各ブロックがバス98を介して接続されている。
【0056】
ROM92は、各種の処理を実行するためのファームウェア等の複数のプログラムやデータを記憶する。RAM93は、CPU91の作業用領域として用いられ、OS、実行中の各種アプリケーション、処理中の各種データを一時的に保持する。
【0057】
記憶部97は、例えばHDDや、フラッシュメモリー、その他の不揮発性メモリーである。記憶部97には、OSや各種アプリケーション、各種データが記憶される。
【0058】
通信部95は、ネットワーク上の機器等と情報のやりとりを行う為のネットワークと結ばれている。
【0059】
CPU91は、ROM92や記憶部97に格納された複数のプログラムのうち、操作入力部94から与えられる命令に対応するプログラムをRAM93に展開し、この展開されたプログラムにしたがって、表示部96及び記憶部97を適宜制御する。
【0060】
操作入力部94は、例えばマウス等のポインティングデバイス、キーボード、タッチパネル、その他の操作装置である。
【0061】
表示部96は、例えば液晶ディスプレイ、ELディスプレイ、プラズマディスプレイ等である。
【0062】
次に、CPU91においてプログラムが実行されることにより実現される機能ブロックについて説明する。
【0063】
中継サーバー90のCPU91において実現される機能ブロックは、第2の接続受付部91a、生存確認応答部91b、接続容量確認部91c、接続移行部91d、再起動判断部91e、および再起動部91fである。
【0064】
第2の接続受付部91aは、中継管理サーバー120から転送されてきたユーザ端末40および画像形成装置20からの接続を受け付ける。
【0065】
生存確認応答部91bは、中継管理サーバー120から送られてきた「生存確認」メッセージに対し、接続容量確認部91cによる確認結果に基づき、「新規要求受付可能」メッセージまたは「新規要求受付不能」メッセージを返信する。「新規要求受付不能」メッセージは、当該中継サーバー90が扱う接続の容量が上限に達している場合やシステムメンテナンスで中継サーバー90の再起動が予定されている場合に返信される。
【0066】
接続容量確認部91cは、当該中継サーバー90が扱う接続の容量が上限に達しているか否かを確認する。
【0067】
接続移行部91dは、システムメンテナンスで中継サーバー90の再起動が予定されている場合に、現在既に扱っている接続を他の中継サーバー90に、中継管理サーバー120のパフォーマンスに影響を与えない単位で、移行させる。
【0068】
再起動判断部91eは、システムメンテナンス等の際に、自サーバーを再起動する必要があるか否かを判断する。
【0069】
再起動部91fは、自サーバーを再起動する。
【0070】
以上、中継サーバー90の構成について説明した。
【0071】
[処理の流れ(メイン)]
次に、遠隔管理システム100におけるリモートパネル実現時の処理の流れのうち、メインの処理の流れについて説明する。
図4は、遠隔管理システム100におけるリモートパネル実現時の処理の流れのうち、メインの処理の流れについて説明するためのフローチャートである。
【0072】
まず、ユーザ端末40がリモートパネル機能実現のために中継管理サーバー120に接続し、第1の接続受付部121aが接続を受け付ける(ステップS1)。
【0073】
次に、画像形成装置20が同じ中継管理サーバー120に接続し、第1の接続受付部121aが接続を受け付ける(ステップS2)。
【0074】
次に、中継管理サーバー120がユーザ端末40および画像形成装置20からの接続を中継サーバー90に転送してリモートパネルを開始する(ステップS3)。
【0075】
以上、遠隔管理システム100におけるリモートパネル実現時の処理の流れのうち、メインの処理の流れについて説明した。
【0076】
[処理の流れ(接続の転送)]
次に、遠隔管理システム100におけるリモートパネル実現時の処理の流れのうち、接続を転送する処理の詳細について説明する。
図5は、遠隔管理システム100におけるリモートパネル実現時の処理の流れのうち、接続を転送する処理の詳細について説明するためのフローチャートである。
【0077】
まず、中継管理サーバー120の生存確認部121cが、1つめの中継サーバー90に対し、「生存確認」メッセージを送信する(ステップS10)。
【0078】
次に、中継サーバー90の生存確認応答部91bが、「生存確認」メッセージを受信する(ステップS11)。
【0079】
次に、生存確認応答部91bが、新しい接続の受付は可能か否かを接続容量確認部91cに問い合わせて判断する(ステップS12)。
【0080】
新しい接続の受付が不可能な場合(ステップS12のN)、生存確認応答部91bが中継管理サーバー120に対し、「新規要求受付不能」メッセージを返信する(ステップS13)。
【0081】
次に、中継管理サーバー120の生存確認部121cが「新規要求受付不能」メッセージを受信する(ステップS14)。
【0082】
次に、生存確認部121cが「新規要求受付不能」メッセージを返した中継サーバー90に「新規要求受付不能」フラグを立てた後、次の中継サーバー90へ「生存確認」メッセージを送信する(ステップS15)。その後、ステップS11に戻り処理を継続する。
【0083】
ステップS12で、新しい接続の受付が可能な場合(ステップS12のY)、中継サーバー90の生存確認応答部91bが、「新規要求受付可能」メッセージを中継管理サーバー120に送信する(ステップS16)。
【0084】
次に、中継管理サーバー120の生存確認部121cが、「新規要求受付可能」メッセージを受信する(ステップS17)。
【0085】
次に、中継管理サーバー120の接続転送部121bが、接続を「新規要求受付可能」メッセージを返信した中継サーバー90に転送し、中継サーバー90の第2の接続受付部91aが、転送されてきた接続を受け付け、リモートパネルを開始する(ステップS18)。
【0086】
以上、遠隔管理システム100におけるリモートパネル実現時の処理の流れのうち、接続を転送する処理の詳細について説明した。
【0087】
[処理の流れ(中継サーバーの再起動時)]
次に、遠隔管理システム100における中継サーバー90再起動時の処理の流れについて説明する。
図6は、遠隔管理システム100における中継サーバー90再起動時の処理の流れについて説明するためのフローチャートである。
【0088】
まず、システムメンテナンスを行う中継サーバー90の再起動判断部91eが、中継サーバー90を再起動する必要があるか否かを判断する(ステップS20)。
【0089】
再起動する必要が無い場合(ステップS20のN)、ステップS20に戻り待機する。
【0090】
再起動する必要がある場合(ステップS20のY)、中継サーバー90の接続移行部91dが、既にある接続を中継管理サーバー120のパフォーマンスに影響を与えない単位で少しずつ他の中継サーバー90へ接続を移行させる(ステップS21)。接続の移行は、再起動する中継サーバー90上で一度接続を切り、ユーザ端末40および画像形成装置20から再接続要求が来た時点で新しい中継サーバー90に接続を転送することにより行われてもよい。
【0091】
次に、接続移行部91dは、全ての接続の移行が完了したか否かを判断する(ステップS22)。
【0092】
移行されていない接続が残っている場合(ステップS22のN)、ステップS21に戻り処理を継続する。
【0093】
全ての接続が移行された場合(ステップS22のY)、次に、中継サーバー90の再起動部91fが、中継サーバー90を再起動させる(ステップS23)。
【0094】
以上、遠隔管理システム100における中継サーバー90再起動時の処理の流れについて説明した。
【0095】
[処理の流れ(中継サーバーの追加)]
次に、遠隔管理システム100における中継サーバー90の追加(自動デプロイ)の処理の流れについて説明する。
図7は、遠隔管理システム100における中継サーバー90の追加(自動デプロイ)の処理の流れについて説明するためのフローチャートである。
【0096】
まず、生存確認部121cが、全ての中継サーバー90へ「生存確認」メッセージを送信する(ステップS30)。
【0097】
次に、生存確認部121cが、各中継サーバー90からの返信に基づき、「新規要求受付可能」メッセージを返信した中継サーバー90があるか否かを判断する(ステップS31)。
【0098】
「新規要求受付可能」メッセージを返信した中継サーバー90がある場合(ステップS31のY)、接続転送部121bが、「新規要求受付可能」メッセージを返信した中継サーバー90に接続を転送してリモートパネルを開始する(ステップS32)。
【0099】
「新規要求受付可能」メッセージを返信した中継サーバー90が無い場合(ステップS31のN)、自動デプロイ部121dが、追加の中継サーバー90を自動的にデプロイ(稼働)させる(ステップS33)。
【0100】
次に、接続転送部121bが、デプロイされた中継サーバー90に接続を転送してリモートパネルを開始する(ステップS34)。
【0101】
以上、遠隔管理システム100における中継サーバー90の追加(自動デプロイ)の処理の流れについて説明した。
【0102】
[補足事項]
その他、本発明は、上述の実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【符号の説明】
【0103】
10 … リモートメンテナンスサーバー
20 … 画像形成装置
30 … 接続サーバー
40 … ユーザ端末
50 … 負荷分散装置
60 … ユーザ操作サーバー
70 … DB
80 … ストレージ
90 … 中継サーバー
91 … CPU
91a… 第2の接続受付部
91b… 生存確認応答部
91c… 接続容量確認部
91d… 接続移行部
91e… 再起動判断部
91f… 再起動部
92 … ROM
93 … RAM
94 … 操作入力部
95 … 通信部
96 … 表示部
97 … 記憶部
98 … バス
100 … 遠隔管理システム
110 … キャッシュサーバー
120 … 中継管理サーバー
121 … CPU
121a… 第1の接続受付部
121b… 接続転送部
121c… 生存確認部
121d… 自動デプロイ部
122 … ROM
123 … RAM
124 … 操作入力部
125 … 通信部
126 … 表示部
127 … 記憶部
128 … バス