(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-11
(45)【発行日】2022-10-19
(54)【発明の名称】除電方法及び装置
(51)【国際特許分類】
H05F 3/04 20060101AFI20221012BHJP
B65H 5/00 20060101ALI20221012BHJP
B65H 5/06 20060101ALI20221012BHJP
【FI】
H05F3/04 D
B65H5/00 A
B65H5/06 C
(21)【出願番号】P 2018194903
(22)【出願日】2018-10-16
【審査請求日】2021-09-13
(73)【特許権者】
【識別番号】000003768
【氏名又は名称】東洋製罐グループホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100153497
【氏名又は名称】藤本 信男
(74)【代理人】
【識別番号】100110515
【氏名又は名称】山田 益男
(74)【代理人】
【識別番号】100189083
【氏名又は名称】重信 圭介
(72)【発明者】
【氏名】丸山 友樹
(72)【発明者】
【氏名】小野澤 康哲
(72)【発明者】
【氏名】山田 真司
【審査官】井上 信
(56)【参考文献】
【文献】特開平9-22792(JP,A)
【文献】特開2012-195053(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05F 3/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
静電グラビア印刷された材料ウェブに帯電した静電気を除電する除電方法であって、
前記材料ウェブの帯電した片面に直流電源に接続された電圧印加部材を接触させ、
前記材料ウェブに対して前記電圧印加部材と反対側の面の前記材料ウェブの長手方向で前記電圧印加部材が接触する位置とは異なる位置に接地部材を接触させ、
前記電圧印加部材の幅方向の直流電源接続位置が、前記静電グラビア印刷を実施した静電グラビア印刷機の電圧印加された圧胴ローラの幅方向の電圧源接続位置と同一であり、
前記電圧印加部材に前記静電気の極性と逆極性の直流電圧を印加して、前記材料ウェブに帯電した静電気を除電することを特徴とする除電方法。
【請求項2】
前記電圧印加部材が、導電性の表面を有する電圧印加導電性ローラであり、
前記接地部材が、導電性の表面を有する接地導電性ローラであり、
前記材料ウェブを搬送しながら前記材料ウェブと前記電圧印加導電性ローラ及び接地導電性ローラとが接触して、前記材料ウェブに帯電した静電気を除電することを特徴とする請求項1に記載の除電方法。
【請求項3】
前記材料ウェブを、前記電圧印加導電性ローラ及び前記接地導電性ローラの少なくとも一方に所定距離掛け回して面で接触させ、前記材料ウェブに帯電した静電気を除電することを特徴とする請求項2に記載の除電方法。
【請求項4】
前記電圧印加導電性ローラの表面の、少なくとも前記材料ウェブと接する部分が導電性樹脂で構成されていることを特徴とする請求項2または請求項3のいずれかに記載の除電方法。
【請求項5】
静電グラビア印刷された材料ウェブに帯電した静電気を除電する除電装置であって、
前記材料ウェブの帯電した片面に接触する電圧印加部材と、前記電圧印加部材と反対側の面の前記材料ウェブの長手方向で前記電圧印加部材が接触する位置とは異なる位置に接触する接地部材と、前記電圧印加部材に接続される直流電源とを有し、
前記電圧印加部材の幅方向の直流電源接続位置が、前記静電グラビア印刷を実施した静電グラビア印刷機の電圧印加された圧胴ローラの幅方向の電圧源接続位置と同一であり、
前記直流電源は、前記材料ウェブに対して帯電した静電気の極性と逆極性の直流電圧を印加することを特徴とする除電装置。
【請求項6】
前記電圧印加部材が、導電性の表面を有する電圧印加導電性ローラで構成され、
前記接地部材が、導電性の表面を有する接地導電性ローラで構成され、
前記電圧印加導電性ローラ及び接地導電性ローラが、前記材料ウェブを搬送する搬送機構の一部を構成することを特徴とする
請求項5に記載の除電装置。
【請求項7】
前記電圧印加導電性ローラ及び前記接地導電性ローラの少なくとも一方は、前記材料ウェブが所定距離掛け回されて、面で接触するよう配置されていることを特徴とする
請求項6に記載の除電装置。
【請求項8】
前記電圧印加導電性ローラの表面の、少なくとも前記材料ウェブと接する部分が導電性樹脂で構成されていることを特徴とする
請求項6または請求項7に記載の除電装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、静電グラビア印刷等によって材料ウェブに帯電した静電気を除電する除電方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、紙等の材料ウェブに対して切断、プレス等の加工を行って製品を製造するものは周知である。
製品の製造にあたり、材料ウェブに静電気が帯電していると悪影響を与えることも周知であり、特に、材料ウェブを切断して複数のブランク材とした際に、静電気の反発力あるいは吸引力により、1枚ずつの切り出しに支障が生じたり、切削屑が付着したりした。
そのため、例えば、ブラシ、ローラ等の導電性部材からなる接地電極を材料ウェブに接触させることで、材料ウェブに帯電した静電気を除電するものが知られている。
また、材料ウェブを両面から金属ローラで挟み、両側の金属ローラ間に電圧を印加することで、材料ウェブに帯電した静電気を除電するものが公知である(特許文献1等参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
公知の除電方法は、材料ウェブが単一材料で構成されている場合にはある程度の効果は認められるが、表面にポリエチレン等の樹脂の薄膜を有するコート紙、遮光紙等の場合、帯電した際の静電気の保持性が高く、接地電極が接触するだけでは除電できないという問題があった。
特に、表面にポリエチレン等の樹脂の薄膜を有している材料ウェブに静電グラビア印刷を行う場合などは、非常に高い電圧が印加されることから、印刷後の材料ウェブには帯電する静電気も非常に多く、特許文献1のように、積極的に電圧をかけても除電が困難であった。
また、材料ウェブを両面から挟んで電圧を印加するため、電極間の距離が極めて小さく電流リークやスパークが発生する虞があり、高電圧を印加することができず、充分な除電ができないという問題があった。
【0005】
本発明は、前述のような課題を解決するものであり、単純な構成で、充分な高電圧を印加することが可能であり、静電気の保持性が高い材料ウェブでも確実に除電可能な除電方法及び除電装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る除電方法は、静電グラビア印刷された材料ウェブに帯電した静電気を除電する除電方法であって、前記材料ウェブの帯電した片面に直流電源に接続された電圧印加部材を接触させ、前記材料ウェブに対して前記電圧印加部材と反対側の面の前記材料ウェブの長手方向で前記電圧印加部材が接触する位置とは異なる位置に接地部材を接触させ、前記電圧印加部材の幅方向の直流電源接続位置が、前記静電グラビア印刷を実施した静電グラビア印刷機の電圧印加された圧胴ローラの幅方向の電圧源接続位置と同一であり、前記電圧印加部材に前記静電気の極性と逆極性の直流電圧を印加して、前記材料ウェブに帯電した静電気を除電することにより、前記課題を解決するものである。
【0007】
本発明に係る除電装置は、静電グラビア印刷された材料ウェブに帯電した静電気を除電する除電装置であって、前記材料ウェブの帯電した片面に接触する電圧印加部材と、前記電圧印加部材と反対側の面の前記材料ウェブの長手方向で前記電圧印加部材が接触する位置とは異なる位置に接触する接地部材と、前記電圧印加部材に接続される直流電源とを有し、前記電圧印加部材の幅方向の直流電源接続位置が、前記静電グラビア印刷を実施した静電グラビア印刷機の電圧印加された圧胴ローラの幅方向の電圧源接続位置と同一であり、前記直流電源は、前記材料ウェブに対して帯電した静電気の極性と逆極性の直流電圧を印加することにより、前記課題を解決するものである。
【発明の効果】
【0008】
本請求項1に係る除電方法及び本請求項7に係る除電装置によれば、静電グラビア印刷された材料ウェブに対して前記電圧印加部材と反対側の面に接地部材を接触させ、静電気の極性と逆極性の直流電圧を印加することにより、帯電した際の極性と逆の極性で、かつ、帯電した際の電圧と同等の高電圧を印加することが可能となることから、静電気の保持性が高い材料ウェブでも確実に除電することが可能となる。
また、接地部材が接触する位置が、電圧印加部材と反対側の面の材料ウェブの長手方向で前記電圧印加部材が接触する位置とは異なる位置であること、すなわち、電圧印加部材と接地部材の接触位置がオフセットされていることにより、電極間の距離が確保され、電流リークやスパークの発生を抑制し、充分な高電圧を印加することが可能となる。
【0009】
さらに、電圧印加部材の幅方向の直流電源接続位置が、静電グラビア印刷を実施した静電グラビア印刷機の電圧印加された圧胴ローラの幅方向の電圧源接続位置と同一であることにより、材料ウェブの幅方向の帯電の分布と、除電能力の分布を同様とすることができ、より確実に、かつ、均一に除電することが可能となる。
本請求項2及び本請求項6に記載の構成によれば、電圧印加部材が導電性の表面を有する電圧印加導電性ローラであり、接地部材が導電性の表面を有する接地導電性ローラであることにより、材料ウェブを搬送しながらでも確実に接触を保ち、除電することができる。
また、電圧印加部材及び接地部材が搬送機構の一部を構成することができ、除電のために設備が大型化するのを抑制することができる。
本請求項3及び本請求項7に記載の構成によれば、材料ウェブを、電圧印加導電性ローラ及び接地導電性ローラの少なくとも一方に所定距離掛け回して面で接触させることで、材料ウェブの同一箇所に対して電圧を印加する時間を長くすることができ、より均等に安定的に電圧を印加することが可能となり、さらに効果的に除電可能となる。
【0010】
本請求項4及び本請求項8に記載の構成によれば、電圧印加導電性ローラの表面の少なくとも材料ウェブと接する部分が導電性樹脂で構成されていることから、所定の電気抵抗値を持つことで、除電性能を維持しつつ、高電圧を印加しても電流リークやスパークの発生をさらに抑制できる。
特に、材料ウェブが導電性の中間層を持つ多層構成の場合に、中間層が露出する材料ウェブ端部において、中間層と電圧印加導電性ローラの間の電流リークやスパークの発生を効果的に抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図2】本発明の第1実施形態に係る除電装置の説明図。
【
図3】本発明の第2実施形態に係る除電装置の説明図。
【
図4】本発明の第3実施形態に係る除電装置の説明図。
【
図5】除電装置と静電グラビア印刷機の直流電源接続方向の説明図。
【
図6】本発明の実験形態の説明図と実験結果のグラフ。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の除電装置の原理は、
図1に示すように、材料ウェブWを挟むように電圧印加部材120と接地部材130を配置し、電圧印加部材120には直流電源110から電圧を印加し、接地部材130はアースすることで、材料ウェブWの厚み方向に電界を付与して材料ウェブWに帯電した静電気を除去するものである。
特に、材料ウェブWは表面にポリエチレン等の樹脂の薄膜Mを有し、薄膜M側に静電グラビア印刷が行われるものにおいては、静電グラビア印刷で非常に高い電圧が印加されることから、印刷後の材料ウェブWには帯電する静電気も非常に多く、特に、薄膜M側が多く帯電する。
薄膜M側に、電圧印加部材120を配置し、積極的に直流電源110から電圧を印加することで除電効果を高めることができる。
【実施例1】
【0013】
本発明の第1実施形態に係る除電装置は、
図2に示すように、走行する材料ウェブWを挟むように電圧印加部材である電圧印加導電性ローラ120と接地部材である接地導電性ローラ130を配置し、電圧印加導電性ローラ120には直流電源110から電圧を印加し、接地導電性ローラ130はアースすることで、材料ウェブWの厚み方向に電界を付与して材料ウェブWに帯電した静電気を除去するものである。
【0014】
電圧印加導電性ローラ120が材料ウェブWに接触する位置と、反対側の面で接地導電性ローラ130が材料ウェブWに接触する位置とは、材料ウェブWの長手方向で異なる位置となるよう配置、すなわち、電圧印加導電性ローラ120と接地導電性ローラ130がオフセットして配置されている。
また、電圧印加導電性ローラ120および接地導電性ローラ130は、表面が導電性樹脂121、131で形成されている。
【0015】
電圧印加導電性ローラ120と接地導電性ローラ130がオフセットして配置されていることで、電極間の距離が確保され、電流リークやスパークの発生を抑制し、充分な高電圧を印加することが可能となる。
また、電圧印加導電性ローラ120および接地導電性ローラ130の表面が導電性樹脂121、131で形成され、導電性樹脂121、131の電気抵抗値を持つことで、除電性能を維持しつつ、電流リークやスパークの発生をさらに抑制できる。
【実施例2】
【0016】
本発明の第2実施形態に係る除電装置は、
図3に示すように、第1実施形態と同様に、走行する材料ウェブWを挟むように電圧印加部材である電圧印加導電性ローラ120と接地部材である接地導電性ローラ130を配置し、電圧印加導電性ローラ120には直流電源110から電圧を印加し、接地導電性ローラ130はアースすることで、材料ウェブWの厚み方向に電界を付与して材料ウェブWに帯電した静電気を除去するものである。
【0017】
電圧印加導電性ローラ120が材料ウェブWに接触する位置と、反対側の面で接地導電性ローラ130が材料ウェブWに接触する位置とは、材料ウェブWの長手方向で異なる位置となるよう配置、すなわち、電圧印加導電性ローラ120と接地導電性ローラ130がオフセットして配置されている。
また、電圧印加導電性ローラ120および接地導電性ローラ130は、表面が導電性樹脂121、131で形成されている。
【0018】
さらに、電圧印加導電性ローラ120に材料ウェブWが約90°掛け回され、反対側の面で接地導電性ローラ130に材料ウェブWが約90°掛け回されるように、それぞれのローラが配置されている。
このことで、材料ウェブWが電圧印加導電性ローラ120および接地導電性ローラ130に面で接触し、材料ウェブWの同一箇所に対して電圧を印加する時間を長くすることができ、より均等に安定的に電圧を印加することが可能となり、さらに効果的に除電可能となる。
【実施例3】
【0019】
本発明の第3実施形態に係る除電装置は、
図4に示すように、第2実施形態のものに加えて、電圧印加導電性ローラ120を挟んで、接地導電性ローラ130を2個配置し、電圧印加導電性ローラ120に材料ウェブWが約180°掛け回され、反対側の面で2個の接地導電性ローラ130に材料ウェブWがそれぞれ約90°掛け回されるように配置されている。
また、電圧印加導電性ローラ120の材料ウェブWが約180°掛け回された範囲の対向面側に、僅かなギャップを介して接地部材130aが配置されている。
これらの構成により、材料ウェブWが電圧印加導電性ローラ120および接地導電性ローラ130にさらに多くの面で接触し、電圧印加導電性ローラ120と接地部材130aの間で強電界が形成されることにより、材料ウェブWに対してより均等に安定的に電圧を印加することが可能となり、さらに効果的に除電可能となる。
なお、直流電源110が高圧印加導電性ローラ120に印加する電圧は、材料ウェブWの帯電電位を測定する静電気測定器S1、S2の測定値をもとに、印加電圧制御手段(図示せず)により制御することで、除電不足や、過剰な電圧による逆帯電を防ぐことができ、より確実に除電可能となる。制御の方法としては、除電装置に入ってくる材料ウェブの帯電電位を入口側の静電気測定器S1により測定し、測定値に応じて印加する電圧を調整する方法や、除電装置から出てきた材料ウェブの帯電電位を出口側の静電気測定器S2により測定し、測定した値が目標とする値になるよう印加する電圧を調整する方法、もしくはその両方を組み合わせる方法などがある。
【0020】
上記の各実施形態において、電圧印加導電性ローラ120と直流電源110との接続は、
図5に示すように、静電グラビア印刷機Pの電圧印加圧胴ERと印刷機直流電源Vとの接続と同じ側(図では右側)とすることで、静電グラビア印刷機Pにおける材料ウェブWの幅方向の帯電の分布と、除電装置100の除電能力の分布を同様とすることができ、均一に除電することが可能となる。
また、上記の各実施形態において、電圧印加導電性ローラ120、接地導電性ローラ130の導電性樹脂121、131は、導電性の中間層を含む多層構成の材料ウェブWに対し+1.5kV印加時に体積抵抗率10
8Ω・cmでスパーク発生を抑制可能であった。
【0021】
なお、上記各実施形態は、電圧印加部材を電圧印加導電性ローラ120とし、接地部材を接地導電性ローラ130としたが、電気的に電圧印加部材、接地部材として機能するものであれば、固定されて材料ウェブと摺動するものであってもよく、無端ベルト等であってもよい。
また、電圧印加導電性ローラ120と接地導電性ローラ130の配置や、それぞれに巻き掛けられる材料ウェブの角度も、設置スペースや除電能力に応じていかなるものであってもよい。
【実験例】
【0022】
材料ウェブとして遮光紙を用い、表面薄膜Mであるポリエチレン側が約-410Vに帯電した状態で、
図6に示すように、電圧印加部材および接地部材を当て、オフセット距離ごとに除電処理として電圧印加部材に+1.5kVの直流電圧を0.5秒間印加し、除電後の電圧印加部材中心位置の材料ウェブの帯電電位を測定した。
なお、電圧印加部材および接地部材に対向する絶縁部材は、材料ウェブを各電極に押し当てるための押圧部材である。
実験の結果、前記条件ではオフセット距離50mmの場合に最も効果的に除電された。
除電時に印加する電圧が一定の場合、オフセット距離が短すぎると逆帯電し、オフセット距離が長すぎると除電不足となる。
最適な除電をするためには、オフセット位置を最適な距離に調整するか、オフセット距離に応じて印加する電圧を調整することで除電可能となる。
【符号の説明】
【0023】
100 ・・・ 除電装置
110 ・・・ 直流電源
120 ・・・ 電圧印加導電性ローラ(電圧印加部材)
121 ・・・ 導電性樹脂
130 ・・・ 接地導電性ローラ(接地部材)
131 ・・・ 導電性樹脂
W ・・・ 材料ウェブ
M ・・・ 表面薄膜
P ・・・ 静電グラビア印刷機
ER ・・・ 電圧印加圧胴
V ・・・ 印刷機直流電源
S ・・・ 静電気測定器