(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-11
(45)【発行日】2022-10-19
(54)【発明の名称】プログラマブルロジックコントローラの活性化方法、装置、およびシステム
(51)【国際特許分類】
G05B 19/05 20060101AFI20221012BHJP
G06F 21/62 20130101ALI20221012BHJP
【FI】
G05B19/05 Z
G06F21/62
(21)【出願番号】P 2021506557
(86)(22)【出願日】2019-09-10
(86)【国際出願番号】 CN2019105144
(87)【国際公開番号】W WO2020063328
(87)【国際公開日】2020-04-02
【審査請求日】2021-02-05
(31)【優先権主張番号】201811147046.0
(32)【優先日】2018-09-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】000002945
【氏名又は名称】オムロン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100081961
【氏名又は名称】木内 光春
(74)【代理人】
【識別番号】100112564
【氏名又は名称】大熊 考一
(74)【代理人】
【識別番号】100163500
【氏名又は名称】片桐 貞典
(74)【代理人】
【識別番号】230115598
【氏名又は名称】木内 加奈子
(72)【発明者】
【氏名】ヤン ウェンヂィン
(72)【発明者】
【氏名】グゥァン パァン
(72)【発明者】
【氏名】ルゥー フゥェイ
【審査官】堀内 亮吾
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第103023876(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G05B 19/05
G06F 21/62
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
管理デバイスに応用するプログラマブルロジックコントローラの活性化方法であって、
前記プログラマブルロジックコントローラから前記プログラマブルロジックコントローラの識別子を読み出すとともに、前記プログラマブルロジックコントローラの識別子をサーバーデバイスに送信
し、
前記識別子が不活性化状態
である第1の場合に、前記サーバーデバイスが、前記識別子に対応する活性化コードを生成して、前記活性化コードを返信し、前記識別子を活性化状態として表記することと、
第1の場合に前記サーバーデバイスが返信した前記活性化コードを受信するとともに、前記活性化コードを前記プログラマブルロジックコントローラに送信して保存することと、
前記識別子が活性化状態であり、且つ前記識別子に対応する活性化コードが変更されている第2の場合、前記サーバーデバイスが、新しい活性化コードおよび変更要求ありの情報を返信し、
第2の場合に前記サーバーデバイスが返信した前記新しい活性化コードおよび前記変更要求ありの情報を受信し、前記新しい活性化コードを前記プログラマブルロジックコントローラに送信して、更新を行い、活性化コード変更済みの情報を前記サーバーデバイスに送信することと、
前記活性化コード変更済みの情報を受けた前記サーバーデバイスが、前記識別子に対応する活性化コードの変更要求を「変更要求なし」に修正することと、
を含む方法。
【請求項2】
前記識別子が活性化状態であり、且つ前記識別子に対応する活性化コードが変更されてない場合、前記サーバーデバイスが、前記識別子に対応する活性化コードおよび変更要求なしの情報を返信し、前記方法が、さらに、
前記サーバーデバイスが返信した前記活性化コードおよび変更要求なしの情報を受信して、前記プログラマブルロジックコントローラを検証することを含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記プログラマブルロジックコントローラを検証し、
前記プログラマブルロジックコントローラから前記プログラマブルロジックコントローラが保存した活性化コードを読み出すことと、
前記サーバーデバイスから受信した活性化コードと前記プログラマブルロジックコントローラから読み出した活性化コードを比較して、両者が一致する場合は、検証に合格するが、そうでなければ、検証に失敗することと、
を含む請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記プログラマブルロジックコントローラを検証し、
前記サーバーデバイスから受信した活性化コードを前記プログラマブルロジックコントローラに送信し、前記プログラマブルロジックコントローラが、保存した活性化コードと受信した前記サーバーデバイスからの活性化コードを比較して、両者が一致する場合は、検証成功情報を返信するが、そうでなければ、検証失敗情報を返信することと、
前記プログラマブルロジックコントローラが返信した前記検証成功情報または前記検証失敗情報を受信して、前記検証成功情報を受信した場合は、検証に合格し、前記検証失敗情報を受信した場合は、検証に失敗することと、
を含む請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記新しい活性化コードを前記プログラマブルロジックコントローラに送信する前に、前記方法が、さらに、
前記プログラマブルロジックコントローラから前記プログラマブルロジックコントローラが保存した活性化コードを読み出し、前記活性化コードと前記新しい活性化コードが一致しない場合に、前記新しい活性化コードを前記プログラマブルロジックコントローラに送信して、更新を行うことを含む
請求項1に記載の方法。
【請求項6】
サーバーデバイスに応用するプログラマブルロジックコントローラの活性化方法であって、
管理デバイスからプログラマブルロジックコントローラの識別子を受信することと、
前記プログラマブルロジックコントローラの製造データに基づいて、前記識別子の活性化状態を検査することと、
前記識別子が不活性化状態の時に、前記識別子に対応する活性化コードを生成して、前記管理デバイスに送信し、前記識別子を活性化状態として表記することと、
前記識別子が活性化状態の時に、前記識別子に対応する活性化コードを前記管理デバイスに送信することと、
前記識別子が活性化状態にある時、前記識別子に対応する活性化コードが更新されている場合に、新しい活性化コードおよび変更要求ありの情報を前記管理デバイスに送信することと、
を含む方法。
【請求項7】
前記識別子が活性化状態にある時、前記識別子に対応する活性化コードが更新されていない場合に、前記活性化コードおよび変更要求なしの情報を前記管理デバイスに送信する
請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記管理デバイスから活性化コード変更済みの情報を受信することと、
前記識別子に対応する活性化コードの変更要求を変更要求なしに修正することと、
をさらに含む
請求項6に記載の方法。
【請求項9】
プログラマブルロジックコントローラに応用するプログラマブルロジックコントローラの活性化方法であって、
管理デバイスから識別子読み出し要求を受信
し、前記プログラマブルロジックコントローラの識別子を前記管理デバイスに送信することと、
前記管理デバイスから前記識別子に対応する活性化コードを受信
して、前記活性化コードを保存することと、
前記識別子が活性化状態であり、且つ前記識別子に対応する活性化コードが変更されている場合、前記サーバーデバイスが返信し、且つ前記管理デバイスを経由した新しい活性化コードを受信して、更新を行うことと、
前記サーバーデバイスが、前記新しい活性化コードとともに変更要求ありの情報を返信し、前記変更要求ありの情報を受けた前記管理デバイスが、活性化コード変更済みの情報を前記サーバーデバイスに送信し、前記活性化コード変更済みの情報を受けた前記サーバーデバイスが、前記識別子に対応する活性化コードの変更要求を「変更要求なし」に修正することと、
を含む方法。
【請求項10】
前記管理デバイスから活性化コード読み出し要求を受信することと、
保存した前記活性化コードを前記管理デバイスに送信し、前記管理デバイスが、前記活性化コードとサーバーデバイスから受信した活性化コードを比較して、両者が一致する場合は、検証成功とみなすが、そうでなければ、検証失敗とみなすことと、
をさらに含む請
求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記管理デバイス1から前記識別子に対応する活性化コードを受信することと、
受信した前記活性化コードと保存した活性化コードを比較して、両者が一致する場合は、検証成功とみなし、検証成功情報を生成して、前記管理デバイスに送信するが、そうでなければ、検証失敗とみなし、検証失敗情報を生成して、前記管理デバイスに送信することと、
をさらに含む
請求項9に記載の方法。
【請求項12】
管理デバイスに配置するプログラマブルロジックコントローラの活性化装置であって、
前記プログラマブルロジックコントローラから前記プログラマブルロジックコントローラの識別子を読み出す第1読み出しユニットと、
前記プログラマブルロジックコントローラの識別子をサーバーデバイスに送信し、前記識別子が不活性化状態
である第1の場合に、前記サーバーデバイスが、前記識別子に対応する活性化コードを生成して、前記活性化コードを返信し、前記識別子を活性化状態として表記する第1送信ユニットと、
前記第1の場合に、前記サーバーデバイスが返信した前記活性化コードを受信する第1受信ユニットと、
を含
み、
前記第1の場合に、前記第1送信ユニットが、前記活性化コードを前記プログラマブルロジックコントローラに送信して、保存する
前記識別子が活性化状態であり、且つ前記識別子に対応する活性化コードが変更されている第2の場合に、前記サーバーデバイスが、新しい活性化コードおよび変更要求ありの情報を返信し、
前記第1受信ユニットが、前記サーバーデバイスが返信した前記新しい活性化コードおよび前記変更要求ありの情報を受信し、
前記第1送信ユニットが、前記新しい活性化コードを前記プログラマブルロジックコントローラに送信して、更新を行い、
前記新しい活性化コードおよび前記変更要求ありの情報を受信した前記第1受信ユニットが、活性化コード変更済みの情報を前記サーバーデバイスに送信し、前記サーバーデバイスが、前記識別子に対応する活性化コードの変更要求を変更要求なしに修正する装置。
【請求項13】
前記識別子が活性化状態であり、且つ前記識別子に対応する活性化コードが変更されていない場合、前記サーバーデバイスが、前記識別子に対応する活性化コードおよび変更要求なしの情報を返信し、
前記第1受信ユニットが、前記サーバーデバイスが返信した前記活性化コードおよび変更要求なしの情報を受信し、前記装置が、さらに、
前記プログラマブルロジックコントローラを検証する検証ユニットを含む
請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記検証ユニットが、
前記プログラマブルロジックコントローラから前記プログラマブルロジックコントローラが保存した活性化コードを読み出す第2読み出しユニットと、
前記サーバーデバイスから受信した活性化コードと前記プログラマブルロジックコントローラから読み出した活性化コードを比較して、両者が一致する場合は、検証に合格するが、そうでなければ、検証に失敗する比較ユニットと、
を含む
請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記検証ユニットが、
前記サーバーデバイスから受信した活性化コードを前記プログラマブルロジックコントローラに送信し、前記プログラマブルロジックコントローラが、保存した活性化コードと受信した前記サーバーデバイスからの活性化コードを比較して、両者が一致する場合は、検証成功情報を返信するが、そうでなければ、検証失敗情報を返信する第2送信ユニットと、
前記プログラマブルロジックコントローラが返信した前記検証成功情報または前記検証失敗情報を受信して、前記検証成功情報を受信した場合は、検証に合格するが、前記検証失敗情報を受信した場合は、検証に失敗する第2受信ユニットと、
を含む
請求項13に記載の装置。
【請求項16】
前記識別子が活性化状態であり、且つ前記識別子に対応する活性化コードが変更されている場合に、前記サーバーデバイスが、新しい活性化コードおよび変更要求ありの情報を返信し、
前記第1受信ユニットが、前記サーバーデバイスが返信した前記新しい活性化コードおよび前記変更要求ありの情報を受信し、
前記第1送信ユニットが、前記新しい活性化コードを前記プログラマブルロジックコントローラに送信して、更新を行い、
前記第1受信ユニットが、活性化コード変更済みの情報を前記サーバーデバイスに送信し、前記サーバーデバイスが、前記識別子に対応する活性化コードの変更要求を変更要求なしに修正する
請求項12に記載の装置。
【請求項17】
前記第1読み出しユニットが、前記第1送信ユニットが前記新しい活性化コードを前記プログラマブルロジックコントローラに送信する前に、前記プログラマブルロジックコントローラから前記プログラマブルロジックコントローラが保存した活性化コードを読み出し、前記第1送信ユニットが、前記活性化コードと前記新しい活性化コードが一致しない場合に、前記新しい活性化コードを前記プログラマブルロジックコントローラに送信して、更新を行う
請求項16に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プログラマブルロジックコントローラ(PLC)の技術分野に関するものであり、特に、プログラマブルロジックコントローラの活性化方法、装置、およびシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
プログラマブルロジックコントローラ(PLC)は、特に、産業環境下で応用するために設計されたデジタル演算電子システムである。その内部に論理演算、順序制御、計時、計数、算術演算等の操作を実行する指令を記憶し、デジタルまたはアナログ入出力を介して種々の機械デバイスまたは生産プロセスを制御するプログラマブルメモリを採用している。
【0003】
PLCの幅広い応用に伴い、市場においてクローンPLC製品が流通し、PLC製品の正規品製造業者の利益が損害を受けている。この問題を解決するため、PLC製品の正規品製造業者は、内部の読み出し専用メモリー(ROM)の読み出し保護機能をサポートするマイクロコントロールユニット(MCU)をPLCのコントローラとして選択し、PLCのファームウェアプログラムをMCU内部のROMに書き込むことによって、PLCのファームウェアプログラムを第三者が取得しないように保護する。
【0004】
注意すべきこととして、上記の技術背景の紹介は、本発明の技術方案に対して明確で、完全な説明を行いやすくし、当業者が理解しやすいように詳述したものである。これらの案は、本発明の背景技術部分において詳述されているだけで、上記技術方案が当業者にとって公知であると認定することはできない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
発明者は、既存の方法では、クローン現象の発生を完全に止めることができないことを発見した。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した問題を解決するため、本発明の実施形態は、市場におけるクローンPLC製品の流通を減らして、クローンPLC製品が正規品製造業者に与える利益損害を抑制することのできるプログラマブルロジックコントローラの活性化方法、装置、およびシステムを提供する。
【0007】
本発明の実施形態の第1方面に基づき、管理デバイスに応用するプログラマブルロジックコントローラ(PLC)の活性化方法を提供する。前記方法は、
前記PLCから前記PLCの識別子を読み出すとともに、前記PLCの識別子をサーバーデバイスに送信し、前記識別子が不活性化状態の時に、前記サーバーデバイスが、前記識別子に対応する活性化コードを生成して、前記活性化コードを返信し、前記識別子を活性化状態として表記することと、
前記サーバーデバイスが返信した前記活性化コードを受信するとともに、前記活性化コードを前記PLCに送信して保存することと、
を含む。
【0008】
本発明の実施形態の第2方面に基づき、サーバーデバイスに応用するプログラマブルロジックコントローラ(PLC)の活性化方法を提供する。前記方法は、
管理デバイスからPLCの識別子を受信することと、
前記PLCの製造データに基づいて、前記識別子の活性化状態を検査することと、
前記識別子が不活性化状態の時に、前記識別子に対応する活性化コードを生成して、前記管理デバイスに送信し、前記識別子を活性化状態として表記することと、
前記識別子が活性化状態の時に、前記識別子に対応する活性化コードを前記管理デバイスに送信することと、
を含む。
【0009】
本発明の実施形態の第3方面に基づき、PLCに応用するプログラマブルロジックコントローラ(PLC)の活性化方法を提供する。前記方法は、
管理デバイスから識別子読み出し要求を受信することと、
前記PLCの識別子を前記管理デバイスに送信することと、
前記管理デバイスから前記識別子に対応する活性化コードを受信することと、
前記活性化コードを保存することと、
を含む。
【0010】
本発明の実施形態の第4方面に基づき、管理デバイスに配置するプログラマブルロジックコントローラ(PLC)の活性化装置を提供する。前記装置は、
前記PLCから前記PLCの識別子を読み出す第1読み出しユニットと、
前記PLCの識別子をサーバーデバイスに送信し、前記識別子が不活性化状態の時に、前記サーバーデバイスが、前記識別子に対応する活性化コードを生成して、前記活性化コードを返信し、前記識別子を活性化状態として表記する第1送信ユニットと、
前記サーバーデバイスが返信した前記活性化コードを受信する第1受信ユニットと、
を含み、前記第1送信ユニットは、前記活性化コードを前記PLCに送信して保存する。
【0011】
本発明の実施形態の第5方面に基づき、サーバーデバイスに配置するプログラマブルロジックコントローラ(PLC)の活性化装置を提供する。前記装置は、
管理デバイスからPLCの識別子を受信する受信ユニットと、
前記PLCの製造データに基づいて、前記識別子の活性化状態を検査する検査ユニットと、
前記識別子が不活性化状態の時に、前記識別子に対応する活性化コードを生成して、前記管理デバイスに送信し、前記識別子を活性化状態として表記するとともに、前記識別子が活性化状態の時に、前記識別子に対応する活性化コードを前記管理デバイスに送信する処理ユニットと、
を含む。
【0012】
本発明の実施形態の第6方面に基づき、PLCに配置するプログラマブルロジックコントローラ(PLC)の活性化装置を提供する。前記装置は、
管理デバイスから識別子読み出し要求を受信する受信ユニットと、
前記PLCの識別子を前記管理デバイスに送信する送信ユニットと、
前記受信ユニットが、さらに、前記管理デバイスから前記識別子に対応する活性化コードを受信し、
前記活性化コードを保存する保存ユニットと、
を含む。
【0013】
本発明の実施形態の第7方面に基づき、PLCシステムを提供する。前記PLCシステムは、管理デバイス、PLC、およびサーバーデバイスを含む。前記管理デバイスは、上述した第4方面に記載の装置を含み、前記PLCは、上述した第6方面に記載の装置を含み、前記サーバーデバイスは、上述した第5方面に記載の装置を含む。
【0014】
本発明の実施形態のその他の方面に基づき、コンピュータ読み出し可能プログラムを提供する。管理デバイスにおいて前記プログラムを実行した時、前記プログラムにより、コンピュータは、前記管理デバイスにおいて、上述した第1方面に記載の方法を実行することができる。
【0015】
本発明の実施形態のその他の方面に基づき、コンピュータ読み出し可能プログラムを記憶する記憶媒体を提供し、前記コンピュータ読み出し可能プログラムにより、コンピュータは、管理デバイスにおいて、上述した第1方面に記載の方法を実行することができる。
【0016】
本発明の実施形態のその他の方面に基づき、コンピュータ読み出し可能プログラムを提供し、PLCにおいて前記プログラムを実行した時、前記プログラムにより、コンピュータは、前記PLCにおいて、上述した第3方面に記載の方法を実行することができる。
【0017】
本発明の実施形態のその他の方面に基づき、コンピュータ読み出し可能プログラムを記憶する記憶媒体を提供し、前記コンピュータ読み出し可能プログラムにより、コンピュータは、PLCにおいて、上述した第3方面に記載の方法を実行することができる。
【0018】
本発明の実施形態のその他の方面に基づき、コンピュータ読み出し可能プログラムを提供し、サーバーデバイスにおいて前記プログラムを実行した時、前記プログラムにより、コンピュータは、前記サーバーデバイスにおいて、上述した第2方面に記載の方法を実行することができる。
【0019】
本発明の実施形態のその他の方面に基づき、コンピュータ読み出し可能プログラムを記憶する記憶媒体を提供し、前記コンピュータ読み出し可能プログラムにより、コンピュータは、サーバーデバイスにおいて、上述した第2方面に記載の方法を実行することができる。
【発明の効果】
【0020】
本発明の有益効果は、まず、PLCを活性化することによって、PLCが一意の活性化コードを取得できるようにし、さらに、PLCを操作する前に前記PLCを検証して、検証に合格した場合にPLCを操作し、活性化されず検証に失敗したPLCは正常に動作できないことである。また、活性化コードは、サーバーデバイスで管理することができ、活性化コードがサーバーデバイスにおいて変更された後、本発明の実施形態の方法により、1台のPLCしか活性化コードが更新されず、活性化コードが更新されていない全てのPLCは、クローンPLCとみなされるため、再度検証に合格して正常に動作することができない。そのため、クローンPLCの使用を抑制し、クローンPLC製品が認定品製造業者に与える利益損害を減らすことができる。
【0021】
本発明の特定の実施形態は、後述の説明および図面に示すように、詳細に開示され、本発明の原理を採用されることが可能な方式を示している。理解すべきこととして、本発明の実施形態は、範囲上には限定されるものではない。本発明の実施形態は、添付されている特許請求の精神および条項の範囲内で、各種の改変、修正、および均等的なものが含まれる
【0022】
1つの実施方式についての記述し、且つ/または示した特徴は、同一または類似の形で、1つまたはそれ以上のその他の実施方式において使用し、その他の実施方式中の特徴と組合せる、またはその他の実施形態中の特徴に取って代わることができる。
【0023】
本明細書中で使用される際の技術用語「含む(包含/包括)」は、特徴、整数、ステップ、または部品の存在を指すが、1つまたはそれ以上のその他の特徴、整数、ステップ、または部品の存在または追加を排除するものではないことが強調されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0024】
本発明の実施形態の1つの図面または1つの実施方式に記載の要素および特徴は、1つまたは複数のその他の図面または実施方式に示した要素および特徴と組み合わせることができる。また、図面では、類似した符号は、幾つかの図面中の対応する部品を示し、複数の実施方式に用いる対応する部品を示すためにも用いられる。
【0025】
含まれている図面は、本発明の実施形態への更なる理解を提供するために用いられ、これらの図面は、本明細書の一部を構成し、本発明の実施方式を例示し、文字記載とともに本発明の原理を説明するために用いられる。また、明らかのように、以下に記載されている図面は、本発明の幾つかの実施例を示すためのものに過ぎず、当業者は、創造性のある労働をせずに、これらの図面に基づいて他の図面を得ることもできる。図面において、
【0026】
【
図1】実施形態1のPLCシステムの概略図である。
【
図2】実施形態2のPLCの活性化方法の概略図である。
【
図3】実施形態2のPLCの活性化方法の別の概略図である。
【
図4】実施形態3のPLCの活性化方法の概略図である。
【
図5】実施形態3のPLCの活性化方法の別の概略図である。
【
図6】実施形態4のPLCの活性化方法の概略図である。
【
図8】正規のPLCのオンライン操作の概略図である。
【
図9】クローンPLCのオンライン操作の概略図である。
【
図10】正規のPLCの活性化コードの更新の概略図である。
【
図11】実施形態5のPLCの活性化装置の概略図である。
【
図12】実施形態6のPLCの活性化装置の概略図である。
【
図13】実施形態7のPLCの活性化装置の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
添付した図面、および以下の明細書を参照することにより、本発明の前述および他の特徴が明らかになる。以下の明細書および図面には、具体的に、本発明の特定の実施方式を公開しているが、それらは、本発明の原則を採用し得る一部の実施方式だけを表す。理解すべきこととして、本発明は、記載されている実施方式に限定されず、反対に、本発明は、添付した請求項の範囲内の全ての修正、変形および代替によるものも含む。
【0028】
本発明の実施形態において、用語「第1」、「第2」等は、異なる要素を呼称から区別するために用いられるが、これらの要素の空間的配列または時間的順序等を表すものではなく、これらの要素は、これらの用語に制限されない。用語「および/または」は、関連するリストに列挙された用語の1つまたは複数のうちのいずれか1つおよび全ての組み合わせを含む。用語「含む」、「包括する」、「有する」等は、列挙された特徴、要素、素子、または構成部材の存在を意味するが、1つまたは複数の他の特徴、要素、素子、または構成部材の存在、または追加を排除するものではない。
【0029】
本発明の実施形態において、単数形の「1つ」、「前記」等は、複数形を含み、「1種類」または「1類」と広義的に理解されるべきであり、「1個」の含意に限定されない。また、用語「に記載の」は、上下の文で別途明確な指摘がない限り、単数形も複数形も含むと理解されるべきである。また、上下の文で別途明確な指摘がない限り、用語「により」は、「少なくとも一部により」と理解されるべきであり、用語「に基づいて」は、「少なくとも一部に基づいて」と理解されるべきである。
【0030】
以下、図面を組み合わせて、本発明の実施形態の各実施方式について説明する。これらの実施方式は、単なる例であり、本発明の実施形態を限定するためのものではない。
【0031】
(実施形態1)
本実施形態は、PLCシステムを提供する。
【0032】
図1は、本実施形態のPLCシステムの概略図である。
図1に示すように、前記PLCシステムは、管理デバイス100と、PLC200と、サーバーデバイス300とを含む。管理デバイス100とPLC200は、PLC200上の制御インターフェースを介して接続され、管理デバイス100とサーバーデバイス300は、インターネットを介して接続され、PLC200とサーバーデバイス300は、接続関係を直接確立していない。
【0033】
本実施形態において、前記管理デバイス100は、PLC200を活性化または検証するためのプログラムを記憶するコンピュータデバイスであってもよく、前記プログラムは、ソフトウェアまたはファームウェアの方法で実現することができる。また、コンピュータデバイスだけでなく、前記管理デバイス100は、さらに、PLC200を活性化または検証することのできるその他の実体、例えば、産業用パソコン等であってもよい。本実施形態において、前記管理デバイス100には、さらに、PLC200に必要なソフトウェアプログラムが記憶され、前記PLC200が活性化され、且つ検証に合格した場合に、前記管理デバイス100が上述したソフトウェアプログラムを前記PLC200にダウンロードして、PLC200の管理を実現する。上述した活性化または検証のプロセスについて、以下の実施形態で説明する。
【0034】
本実施形態において、前記サーバーデバイス300は、前記PLC200の製造業者に設置され、PLC200の製造業者により維持および管理を行うクラウドサーバーであってもよいが、本実施形態はこれに限定されず、前記サーバーデバイス300は、クラウドサーバーではなく、その他のサーバーデバイスであってもよい。本実施形態において、前記サーバーデバイス300は、製造業者が作成したPLC200の関連情報、例えば、各PLC200を記憶する識別子およびその活性化状態等を管理することができ、管理デバイス100からの識別子活性化要求を受信した時、前記サーバーデバイス300は、活性化要求を出した識別子をフィルタリングすることができ、無効な識別子は活性化されず、既に活性化された識別子も再度活性化することはできない。
【0035】
本実施形態において、有効な識別子に対し、サーバーデバイス300は、前記PLC200の関連情報を検索することにより、前記識別子の活性化状態を確定することができ、前記識別子が不活性化状態にある場合、前記識別子に対応する活性化コードを生成して、管理デバイス100に送信し、前記識別子を活性化状態として表記する。前記識別子が活性化状態にある場合、前記識別子は、それに対応する活性化コードを既に生成しているため、前記サーバーデバイス300は、前記識別子に対応する活性化コードを上述した管理デバイス100に送信し、前記管理デバイス100により前記PLCを検証することができる。
【0036】
本実施形態において、前記活性化コードは、上述した識別子が生成したランダムキーを含むメッセージに基づくことができるが、本実施形態はこれに限定されない。また、本実施形態において、前記サーバーデバイス300は、特定のイベント、例えば、一定期間またはダウンロード工程等のイベントに基づいて、前記ランダムキーを更新し、さらに、上述した活性化コードをもう一度生成することができる。1つの実施方式において、上述したランダムキーの更新は1回のみであり、上述した活性化コードの更新も1回のみであるため、更新の回数が多すぎて管理が不便になる問題を回避することができるが、本実施形態はこれに限定されず、必要に応じて、上述したランダムキーを複数回更新し、それにより、上述した活性化コードを複数回更新してもよい。
【0037】
選択的に、本実施形態において、前記識別子が活性化状態にある場合、前記サーバーデバイス300は、同時に、変更要求ありなしの情報を上述した管理デバイス100に送信することができる。ここで、変更要求なしとは、前記識別子に対応する活性化コードが変更されていないことを指し、変更要求ありとは、前記識別子に対応する活性化コードが変更されていることを指す。前記活性化コードの更新について、以下の実施形態で説明する。
【0038】
本実施形態において、PLC200は、産業上使用されているプログラマブルロジックコントローラであり、一意識別子を有するアプリケーションを記憶することのできるCPUまたはMPUを含む。本実施形態において、識別子は、デバイスの類型、バージョン、シリアル番号、一意性ID、製造日等の製造関連データが生成するメッセージを含むことができる。しかし、本実施形態はこれに限定されず、前記識別子は、上述した製造関連データのうちの任意の1項または任意の組み合わせで生成されたメッセージを含んでもよく、あるいは、前記識別子は、前記PLC200を一意に識別するための、上述した製造関連データ以外のその他のデータで生成されたメッセージを含んでもよい。
【0039】
本実施形態において、活性化され、且つ検証に合格したPLC200しか正常に使用することができないため、クローンPLCの使用を抑制し、クローンPLC製品が正規品製造業者に与える利益損害を減らすことができる。
【0040】
以下、実施形態2~7により、本発明の実施形態の管理デバイス100、サーバーデバイス300、およびPLC200について説明する。
【0041】
(実施形態2)
本実施形態は、管理デバイス100に応用するPLCの活性化方法を提供する。
【0042】
図2は、本実施形態のPLCの活性化方法の概略図である。
図2に示すように、前記PLCの活性化方法は、
PLCから前記PLCの識別子を読み出すステップ201と、
前記PLCの識別子をサーバーデバイスに送信し、前記識別子が不活性状態の時に、前記サーバーデバイスが、前記識別子に対応する活性化コードを生成して、前記活性化コードを返信し、前記識別子を活性化状態として表記するステップ202と、
前記サーバーデバイスが返信した前記活性化コードを受信し、前記活性化コードを前記PLCに送信して保存するステップ203と、
を含む。
【0043】
本実施形態において、管理デバイス100は、PLCから読み出した識別子をサーバーデバイス300に送信して、PLC200を活性化または検証することができる。サーバーデバイス300が前記識別子を受信した後、自身が保存した各PLC200の関連情報を検索することにより、前記識別子が活性状態であるのか、それとも不活性状態であるのかを確定し、不活性化状態の場合に、前記識別子に基づいて対応する活性化コードを生成して、管理デバイス100に返信し、前記PLC200の活性化を完了させるとともに、前記識別子を活性化状態として表記する。
【0044】
本実施形態において、サーバーデバイス300は、各識別子に対して1回しか活性化操作を行わず、既に活性化された識別子は、サーバーデバイスに活性化状態として既に表記されているため、再度活性化することができない。したがって、クローンPLCに対し、このクローンPLCは、正規のPLCと同じ識別子を有するが、前記識別子は、既に活性化され、再度活性化することができないため、クローンPLCの使用を抑制することができる。
【0045】
本実施形態において、サーバーデバイス300は、製造されたPLC200の識別子および活性化状態を記憶し、それにより、活性化要求を有する識別子に対し、サーバーデバイス300は、さらに、記憶した情報に基づいて、それが有効であるかどうかを判定することができ、有効な識別子に対してのみ活性化状態の判定および後続処理を行う。したがって、無効な識別子を使用している可能性のあるクローンPLCに対しては、活性化操作を行わないため、同様に、クローンPLCの使用を抑制することができる。
【0046】
本実施形態において、前記活性化操作は、PLC製造後に、ユーザーにより上記の管理デバイス100で完了させてもよく、PLC製造前に、製造業者により自身の管理デバイス100で完了させてもよい。
【0047】
本実施形態において、サーバーデバイス300が受信した識別子が活性化状態である場合、前記サーバーデバイス300は、さらに、前記識別子に対応する活性化コードを管理デバイス100に送信することができ、管理デバイス100が前記活性化コードを検証して、検証に合格した活性化コードしか使用することができないため、クローンPLCの使用を抑制することができる。
【0048】
1つの実施方式において、上述した検証操作は、管理デバイス100により完了させてもよく、例えば、管理デバイス100は、PLC200から前記PLC200が保存した活性化コードを読み出し、サーバーデバイス300から受信した活性化コードとPLC200から読み出した活性化コードを比較して、両者が一致する場合は、検証に合格するが、そうでなければ、検証に失敗する。
【0049】
別の実施方式において、上述した検証操作は、PLC200により完了させてもよく、例えば、管理デバイス100は、サーバーデバイス300から取得した活性化コードをPLC200に送信し、前記PLC200は、保存した活性化コードと管理デバイス100が受信した活性化コードを比較して、両者が一致する場合は、検証に合格するため、検証成功情報を生成して、管理デバイス100に返信するが、そうでなければ、検証に失敗するため、検証失敗情報を生成して、管理デバイス100に返信する。そのため、管理デバイス100は、受信した情報に基づいて、検証が成功したかどうかを確定することができる。
【0050】
本実施形態において、上述したように、活性化コードは、更新を少なくとも1回行うことができる。1つの実施方式において、サーバーデバイス300が前記識別子に対応する活性化コードを更新していない場合、前記活性化コードと「変更要求なし」の情報を同時に管理デバイス100に送信して、上述した検証を行うことができる。
【0051】
別の実施方式において、サーバーデバイス300が前記識別子に対応する活性化コードを更新した場合、新しい活性化コードと「変更要求あり」の情報を同時に管理デバイス100に送信することができる。管理デバイス100は、このような情報を受信した後、新しい活性化コードをPLC200に送信して、更新を行うことができるとともに、活性化コード変更済みの情報をサーバーデバイス300に送信し、サーバーデバイスにより活性化コードが変更されたかどうかの情報を変更する。例えば、前記識別子に対応する活性化コードの変更要求を「変更要求なし」に修正すると、サーバーデバイス300は、このような活性化コード更新の操作を再度行わない。元の活性化コードを保存している一台のPLCしか活性化コードの更新操作を行うことができないため、悪意のある手段によって前記識別子に対応する元の活性化コードを取得したPLCについては、後続の活性化コード検証操作において検証に合格せず、クローンPLCの使用をさらに抑制することができる。
【0052】
本実施方式において、管理デバイス100は、サーバーデバイス300からの新しい活性化コードおよび「変更要求あり」の情報を受信した後、さらに、PLC200からそれが保存した活性化コード(元の活性化コード)を取得することができ、サーバーデバイス300から受信した新しい活性化コードと前記PLC200が保存している元の活性化コードが一致しない場合に、前記新しい活性化コードをPLC200に送信して、更新を行う。そのため、活性化コードを繰り返し更新することを回避し、クローンPLCの使用をさらに抑制することができる。
【0053】
図3は、本実施形態のPLCの活性化方法の別の概略図であり、管理デバイス100の操作を示したものである。
図3に示すように、前記方法は、
PLCからPLCの識別子を取得するステップ301と、
前記PLCの識別子をサーバーデバイス300に送信するステップ302と、
前記サーバーデバイス300から前記識別子に対応する活性化コードを受信するステップ303と、
前記活性化コードを前記PLCに送信して保存する、あるいは前記活性化コードを検証するステップ304と、
を含む。
【0054】
本実施形態において、検証に合格した後、管理デバイス100は、PLCにソフトウェアプログラムをダウンロードすることができるため、PLCを正常に使用することができる。検証に失敗した場合、PLCを正常に使用することはできない。
図3の実施形態は、識別子が有効な識別子である場合を例としており、識別子が無効な識別子である場合、サーバーデバイス300は、「識別子無効」の関連情報を返信することができるため、クローンPLCの使用を抑制することができる。
【0055】
本実施形態の方法により、サーバーデバイス300は、製造されたPLCの関連情報を保存し、PLCが製造された後、管理デバイス100は、PLCを活性化して、活性化コードを取得し、活性化を1回しか行わないため、活性化されていないPLCは、正常に使用することができない。PLCを正常に使用する前に、さらに、PLCを検証し、検証に失敗したPLCも正常に使用することができないため、クローンPLCの使用を抑制することができる。
【0056】
(実施形態3)
本実施形態は、サーバーデバイス300に応用するPLCの活性化方法を提供する。
【0057】
図4は、本実施形態のPLCの活性化方法の概略図である。
図4に示すように、前記PLCの活性化方法は、
管理デバイス100からPLCの識別子を受信するステップ401と、
前記PLCの製造データに基づいて、前記識別子の活性化状態を検査するステップ402と、
前記識別子が不活性化状態の時に、前記識別子に対応する活性化コードを生成して、前記管理デバイス100に送信し、前記識別子を活性化状態として表記するとともに、前記識別子が活性化状態の時に、前記識別子に対応する活性化コードを前記管理デバイス100に送信するステップ403と、
を含む。
【0058】
本実施形態において、上述したように、サーバーデバイス300は、製造したPLCの関連情報(例えば、上述した製造データ)を保存し、受信した識別子活性化要求に基づいて、前記識別子の活性化状態を検査する。前記識別子が不活性化状態にある場合、前記識別子に対応する活性化コードを生成して、管理デバイス100に返信し、管理デバイス100が前記識別子をPLCに送信して保存することにより、PLCの活性化が完了する。前記識別子が活性化状態にある場合、前記識別子に対応する活性化コードは既に生成されているため、サーバーデバイス300は、前記活性化コードを管理デバイス100に送信する。管理デバイス100は、前記活性化コードを検証し、検証に合格した場合にしか前記PLCを正常に使用することができない。そのため、クローンPLCの使用を抑制することができる。
【0059】
サーバーデバイス300は、PLCの識別子に対して上述した活性化操作を行った後、前記識別子の活性化状態を活性化状態に修正し、同じ識別子に対して活性化操作を1回しか行うことができないため、活性化されていないPLCを正常に使用できないようにし、クローンPLCの使用を抑制することができる。また、PLCを使用する前に、管理デバイス100は、さらに、前記PLCを検証し、検証に合格したPLCしか正常に使用することができないため、クローンPLCの使用を抑制することができる。検証方法については、実施形態2において記載しているため、ここでは説明を省略する。
【0060】
本実施形態において、上述したように、前記サーバーデバイス300は、さらに、前記活性化コードを1回更新することができるため、前記識別子が活性化状態にある状況で、前記活性化コードが更新されていない場合、前記サーバーデバイス300は、上述した活性化コードおよび変更要求なしの情報を上述した管理デバイス100に送信し、管理デバイス100により前記PLCを検証することができる。前記活性化コードを更新した場合、前記サーバーデバイス300は、新しい活性化コードおよび変更要求ありの情報を上述した管理デバイス100に送信することができ、管理デバイス100が新しい活性化コードをPLCに送信することにより、活性化コードの更新が完了する。
【0061】
本実施形態において、活性化コードの更新が完了した後、管理デバイス100は、活性化コード変更済みの情報をサーバーデバイス300に送信するため、サーバーデバイスは、前記識別子に対応する活性化コードの変更要求を変更要求なしに変更することができる。そのため、サーバーデバイス300は、同じ識別子の活性化コードに対しても更新操作を1回しか行わず、更新されていないPLCが保存している活性化コードは、新しい活性化コードと一致しないため、検証に合格することができず、クローンPLCの使用をさらに抑制することができる。
【0062】
本実施形態において、ステップ402の前に、サーバーデバイス300は、前記識別子が有効であるかどうかを検査して、有効な識別子に対してのみ後続の操作を行うことができるため、無効な識別子を有するクローンPLCの使用を抑制することができる。
【0063】
図5は、本実施形態のPLCの活性化方法の別の概略図であり、サーバーデバイス300の操作を示したものである。
図5に示すように、前記方法は、
管理デバイス100からPLCの識別子を受信するステップ501と、
前記識別子が有効な識別子であるかどうかを判断し、そうであると判断した場合に、ステップ503を実行し、そうでない場合は、ステップ509を実行するステップ502と、
前記識別子が不活性化状態であるかどうかを判断し、そうであると判断した場合に、ステップ504を実行し、そうでない場合は、ステップ505を実行するステップ503と、
前記識別子に対応する活性化コードを生成して、管理デバイス100に送信し、前記識別子の活性化状態を修正するステップ504と、
前記活性化コードが変更されたかどうかを判断し、そうであると判断した場合に、ステップ506を実行し、そうでない場合は、ステップ509を実行するステップ505と、
新しい活性化コードおよび変更要求ありの情報を管理デバイス100に送信するステップ506と、
管理デバイス100が送信した活性化コード変更済みの情報を受信して、前記識別子に対応する活性化コードの変更要求を変更要求なしに修正するステップ507と、
前記活性化コードおよび変更要求なしの情報を管理デバイス100に送信するステップ508と、
無効な識別子の関連情報を生成して、前記管理デバイス100に返信するステップ509と、
を含む。
【0064】
本実施形態の方法により、サーバーデバイス300は、製造されたPLCの関連情報を保存し、PLCが製造された後、管理デバイス100は、PLCを活性化して、活性化コードを取得し、活性化を1回しか行わないため、活性化されていないPLCは、正常に使用することができない。PLCを正常に使用する前に、さらに、PLCを検証し、検証に失敗したPLCも正常に使用することができないため、クローンPLCの使用を抑制することができる。
【0065】
(実施形態4)
本実施形態は、PLC200に応用するPLCの活性化方法を提供する。
【0066】
図6は、本実施形態のPLCの活性化方法の概略図である。
図6に示すように、前記方法は、
管理デバイス100から識別子読み出し要求を受信するステップ601と、
前記PLCの識別子を前記管理デバイス100に送信するステップ602と、
前記管理デバイス100から前記識別子に対応する活性化コードを受信するステップ603と、
前記活性化コードを保存するステップ604と、
を含む。
【0067】
本実施形態において、PLC200は、管理デバイス100の要求に基づいて、自身の識別子を管理デバイス100に送信し、管理デバイス100は、前記識別子をサーバーデバイス300に送信し、サーバーデバイス300が前記識別子に対応する活性化コードを生成して、管理デバイス100に返信し、その後、管理デバイス100が活性化コードをPLC200に送信することにより、前記PLCの活性化が完了する。
【0068】
本実施形態において、サーバーデバイスが前記識別子に対応する活性化コードを生成した後、前記識別子の状態を活性化状態に修正し、その後、同じ識別子に対して活性化操作を行うことはないため、クローンPLCの使用を抑制することができる。
【0069】
本実施形態において、PLC200を正式に使用する前に、管理デバイス100は、さらに、検証を行う。
【0070】
1つの実施方式において、前記検証操作が管理デバイス100において完了すると、前記PLC200は、さらに、管理デバイス100から活性化コード読み出し要求を受信して、保存した活性化コードを管理デバイス100に送信することができ、管理デバイス100が前記活性化コードとサーバーデバイスから受信した活性化コードを比較して、両者が一致する場合は、検証成功とみなすが、そうでなければ、検証失敗とみなす。
【0071】
別の実施方式において、前記検証操作がPLC200において完了すると、前記PLC200は、さらに、管理デバイス100から、前記管理デバイス100がサーバーデバイス300から受信した活性化コードを受信し、前記活性化コードと自身が保存した活性化コードを比較して、両者が一致する場合は、検証成功とみなし、検証成功情報を管理デバイス100に送信するが、そうでなければ、検証失敗とみなし、検証失敗情報を管理デバイス100に送信する。どの検証方法であるかに関わらず、検証に失敗したPLCは、正常に使用することができないため、クローンPLCの使用を抑制することができる。
【0072】
本実施形態の方法により、サーバーデバイス300は、製造されたPLCの関連情報を保存し、PLCが製造された後、管理デバイス100は、PLCを活性化して、活性化コードを取得し、活性化を1回しか行わないため、活性化されていないPLCは、正常に使用することができない。PLCを正常に使用する前に、さらに、PLCを検証して、検証に失敗したPLCも正常に使用することができないため、クローンPLCの使用を抑制することができる。
【0073】
以上、実施形態2~4により、本実施形態のPLCの活性化方法を管理デバイス100、サーバーデバイス300、およびPLC200の角度から説明した。以下、いくつかの具体例により、本実施形態のPLCの活性化方法について説明する。以下の例において、コンピュータツールソフトウェアをインストールしたコンピュータデバイスが本実施形態の管理デバイス100であり、正規のPLC製造業者の公式クラウドサーバーが本実施形態のサーバーデバイスである場合を例として説明を行うが、上述したように、本実施形態はこれに限定されない。
【0074】
図7は、PLCの活性化フローの概略図である。各PLCは、初めての使用の前に、前記活性化操作を行わなければならない。
図7に示すように、前記フローは、
ユーザーオペレータが、コンピュータツールソフトウェアを使用して、PLCに対して活性化操作を行うステップ701と、
コンピュータツールソフトウェアが、PLCに要求を送信して、活性化用識別子を読み出すステップ702と、
PLCが、コンピュータツールソフトウェアに活性化用識別子を返信し、この識別子が一意であるステップ703と、
コンピュータツールソフトウェアが、クラウドサーバーに要求を送信して、前記PLCの識別子を提出し、前記PLCを活性化するよう請求するステップ704と、
クラウドサーバーが、PLCの識別子に基づいて前記PLCの製造データを検査して、前記識別子の活性化状態を確定し、前記識別子が不活性化状態であり、前記PLCが初めての使用である場合に、クラウドサーバーが、前記識別子に対応する活性化コードを生成して、コンピュータツールソフトウェアに返信し、前記識別子を活性化状態として表記するステップ705と、
コンピュータツールソフトウェアが、PLCに要求を送信して、前記活性化コードのダウンロードを行うステップ706と、
PLCが、コンピュータツールソフトウェアから取得した活性化コードを保存して、完成した情報をコンピュータツールソフトウェアに返信するステップ707と、
コンピュータツールソフトウェアが、活性化完了済みの情報をユーザーオペレータに返信するステップ708と、
を含む。
【0075】
図7のフローにより、PLCの活性化が完了する。同じ識別子の活性化操作は1回しか行うことができないため、クローンPLCに対し、同じ識別子を使用してクラウドサーバーに活性化を請求し、クラウドサーバーが前記識別子の製造
データを検査して、前記識別子が活性化状態であると確定した場合、前記識別子に対しては再度活性化操作を行わない。そのため、クローンPLCの使用を回避することができる。さらに、無効な識別子に対し、クラウドサーバーは、無効な識別子の関連情報を返信することができるため、無効な識別子を使用しているクローンPLCの使用を回避することができる。
【0076】
図8は、正規のPLCのオンライン操作フローの概略図である。
図8に示すように、前記フローは、
ユーザーオペレータが、コンピュータツールソフトウェアを使用して、オンラインダウンロードプログラム等の操作を行うステップ801と、
コンピュータツールソフトウェアが、PLCに要求を送信して、活性化用識別子を読み出すステップ802と、
PLCが、コンピュータツールソフトウェアに活性化用識別子を返信し、この識別子が一意であるステップ803と、
コンピュータツールソフトウェアが、クラウドサーバーに要求を送信して、前記PLCの識別子を提出し、前記PLCに対して問い合わせを行うよう請求するステップ804と、
クラウドサーバーが、前記PLCの識別子に基づいて前記PLCの製造データを検査して、前記識別子の活性化状態を確定し、前記識別子が不活性化状態であり、前記識別子の活性化コードが既に生成されている場合に、クラウドサーバーが、前記識別子の活性化コードをコンピュータツールソフトウェアに返信し、選択的に、前記活性化コードが変更されていない場合に、変更要求なしの情報をコンピュータツールソフトウェアに一緒に返信することもできるステップ805と、
コンピュータツールソフトウェアが、PLCに要求を送信して、前記PLCが保存している活性化コードを問い合わせるステップ806と、
PLCが、保存した活性化コードをコンピュータツールソフトウェアに返信するステップ807と、
コンピュータツールソフトウェアが、活性化コードを検証し、検証に合格した場合に、ユーザープログラムをPLCにダウンロードするステップ808と、
PLCが、コンピュータツールソフトウェアに完成した情報を返信するステップ809と、
コンピュータツールソフトウェアが、ユーザーオペレータにダウンロード完了の情報を表示するステップ810と、
を含む。
【0077】
ステップ808において、検証は、PLCで完了させてもよく、上述した通りであるため、ここでは説明を省略する。
【0078】
図8のフローにより、PLCの活性化が完了し、PLCを正常に使用することができる。
【0079】
図9は、クローンPLCのオンライン操作フローの概略図である。
図9に示すように、ステップ901~907は、ステップ801~807と同じであるため、ここでは繰り返し説明しない。また、ステップ908において、PLCから取得した活性化コード(&&&&)は、クラウドサーバーから取得した活性化コード(****)と一致しないため、検証に失敗し、ダウンロードが取り消され、コンピュータツールソフトウェアは、ユーザーオペレータに対してダウンロード失敗の情報を表示する。そのため、クローンPLCの使用を抑制することができる。
【0080】
図10は、正規のPLCの活性化コードの更新操作フローの概略図である。
図10に示すように、前記フローは、
ユーザーオペレータが、コンピュータツールソフトウェアを使用して、オンラインダウンロードプログラム等の操作を行うステップ1001と、
コンピュータツールソフトウェアが、PLCに要求を送信して、活性化用識別子を読み出すステップ1002と、
PLCが、コンピュータツールソフトウェアに活性化用識別子を返信し、この識別子が一意であるステップ1003と、
コンピュータツールソフトウェアが、クラウドサーバーに要求を送信して、前記PLCの識別子を提出し、前記PLCに対して問い合わせを行うよう請求するステップ1004と、
クラウドサーバーが前記PLCの識別子に基づいて前記PLCの製造データを検査して、前記識別子の活性化状態を確定し、前記識別子は活性化状態であるが、前記識別子の活性化コードに変更が生じている場合、クラウドサーバーが、前記識別子の新しい活性化コード(&&&&)および変更要求ありの情報をコンピュータツールソフトウェアに返信するステップ1005と、
コンピュータツールソフトウェアが、PLCに要求を送信して、前記PLCが保存している活性化コードを問い合わせるステップ1006と、
PLCが、保存した活性化コード(****)をコンピュータツールソフトウェアに返信するステップ1007と、
クラウドサーバーから取得した情報が活性化コードに変更があったことを表示しているため、コンピュータツールソフトウェアが、新しい活性化コード(&&&&)およびユーザープログラム等をPLCにダウンロードするステップ1008と、
PLCが、新しい活性化コード(&&&&)およびユーザープログラム等をPLC保存して、コンピュータツールソフトウェアに完成した情報を返信するステップ1009と、
コンピュータツールソフトウェアが、クラウドサーバーに通知を送信して、活性化コードが既に変更されていることをクラウドサーバーに知らせるステップ1010と、
クラウドサーバーが、前記活性化コードの変更要求を変更要求ありから変更要求なしに修正し、コンピュータツールソフトウェアに相応の情報を返信するステップ1011と、
コンピュータツールソフトウェアが、ダウンロード完了の情報をユーザーオペレータに表示するステップ1012と、
を含む。
【0081】
図10のフローにより、クラウドサーバーは、活性化コードを更新することができるため、クローンPLCの使用をさらに抑制することができる。
【0082】
(実施形態5)
本実施形態は、
図7~
図10のコンピュータツールソフトウェアに対応し、管理デバイス100に配置するPLCの活性化装置を提供する。前記装置が問題を解決する原理は、実施形態2の方法と類似しており、具体的な実施については、実施形態1および実施形態2を参照することができるため、内容の同じ部分は、説明を省略する。
【0083】
図11は、本実施形態のPLCの活性化装置の概略図である。
図11に示すように、本実施形態のPLCの活性化装置1100は、第1読み出しユニット1101と、第1送信ユニット1102と、第1受信ユニット1103とを含む。第1読み出しユニット1101は、PLCから前記PLCの識別子を読み出す。第1送信ユニット1102は、前記PLCの識別子をサーバーデバイスに送信し、前記サーバーデバイスは、前記識別子が不活性化状態の時に、前記識別子に対応する活性化コードを生成して、前記活性化コードを返信し、前記識別子を活性化状態として表記する。第1受信ユニット1103は、前記サーバーデバイスが返信した前記活性化コードを受信し、前記第1送信ユニット1102は、前記活性化コードを前記PLCに送信して保存する。
【0084】
本実施形態において、
図11に示すように、本実施形態のPLCの活性化装置1100は、さらに、
前記識別子が活性化状態であり、且つ前記識別子に対応する活性化コードが変更されていない場合に、サーバーデバイスが、前記識別子に対応する活性化コードおよび変更要求なしの情報を返信する検証ユニット1104を含み、第1受信ユニット1103は、前記サーバーデバイスが返信した前記活性化コードおよび変更要求なしの情報を受信して、検証ユニット1104が前記PLCを検証する。
【0085】
1つの実施方式において、
図11に示すように、検証ユニット1104は、第2読み出しユニット11041と、比較ユニット11042とを含む。第2読み出しユニット11041は、前記PLCから前記PLCが保存した活性化コードを読み出す。比較ユニット11042は、前記サーバーデバイスから受信した活性化コードと前記PLCから読み出した活性化コードを比較して、両者が一致する場合は、検証に合格するが、そうでなければ、検証に失敗する。
【0086】
別の実施方式において、
図11に示すように、検証ユニット1104は、第2送信ユニット11043と、第2受信ユニット11044とを含む。第2送信ユニット11043は、前記サーバーデバイスから受信した活性化コードを前記PLCに送信し、前記PLCは、保存した活性化コードと受信した前記サーバーデバイスからの活性化コードを比較して、両者が一致する場合は、検証成功情報を返信するが、そうでなければ、検証失敗情報を返信する。第2受信ユニット11044は、前記PLCが返信した前記検証成功情報または前記検証失敗情報を受信して、前記検証成功情報を受信した場合は、検証に合格するが、前記検証失敗情報を受信した場合は、検証に失敗する。
【0087】
本実施形態において、前記識別子が活性化状態であり、且つ前記識別子に対応する活性化コードが変更されている場合、サーバーデバイスは、新しい活性化コードおよび変更要求ありの情報を返信する。第1受信ユニット1103は、前記サーバーデバイスが返信した前記新しい活性化コードおよび前記変更要求ありの情報を受信する。第1送信ユニット1102は、前記新しい活性化コードを前記PLCに送信して、更新を行う。第1受信ユニット1103は、活性化コード変更済みの情報を前記サーバーデバイスに送信し、前記サーバーデバイスは、前記識別子に対応する活性化コードの変更要求を「変更要求なし」に修正する。
【0088】
本実施形態において、第1読み出しユニット1101は、第1送信ユニット1102が前記新しい活性化コードを前記PLCに送信する前に、前記PLCから前記PLCが保存した活性化コードを読み出す。第1送信ユニット1102は、前記活性化コードと前記新しい活性化コードが一致しない場合、前記新しい活性化コードを前記PLCに送信して、更新を行う。
【0089】
本実施形態において、上述したPLCの活性化装置1100は、コントローラおよびメモリで実現することができる。例えば、前記メモリは、実施形態2の方法を実現するためのコンピュータプログラムを記憶し、コントローラの制御下で実施形態2の方法を実行する。
【0090】
本実施形態は、さらに、上述したPLCの活性化装置1100に配置する管理デバイスを提供する。また、前記管理デバイスは、さらに、その他の管理デバイスの通常の構成、例えば、入力デバイス(キーボード)、出力デバイス(ディスプレイ)、接続インターフェース等を有することができ、前記管理デバイスの通常の構成については、現有技術を参照することができるため、ここでは説明を省略する。
【0091】
本実施形態の装置または管理デバイスとサーバーデバイスおよびPLCを交互に使用することにより、PLCに対して活性化操作または検証操作を行い、クローンPLCの使用を抑制することができる。
【0092】
(実施形態6)
本実施形態は、サーバーデバイス300に配置するPLCの活性化装置を提供する。前記装置が問題を解決する原理は、実施形態3の方法と類似しており、具体的な実施については、実施形態1および実施形態3を参照することができるため、内容の同じ部分は、説明を省略する。
【0093】
図12は、本実施形態のPLCの活性化装置の概略図である。
図12に示すように、本実施形態のPLCの活性化装置1200は、受信ユニット1201と、検査ユニット1202と、処理ユニット1203とを含む。受信ユニット1201は、管理デバイスからPLCの識別子を受信する。検査ユニット1202は、前記PLCの製造データに基づいて、前記識別子の活性化状態を検査する。処理ユニット1203は、前記識別子が不活性化状態の時に、前記識別子に対応する活性化コードを生成して、前記管理デバイスに送信し、前記識別子を活性化状態として表記するとともに、前記識別子が活性化状態の時に、前記識別子に対応する活性化コードを前記管理デバイスに送信する。
【0094】
本実施形態において、前記識別子が活性化状態の時、前記識別子に対応する活性化コードが変更されてない場合、処理ユニット1203は、前記識別子に対応する活性化コードおよび変更要求なしの情報を前記PLC活性化システムに送信することができる。
【0095】
本実施形態において、前記識別子が活性化状態の時、前記識別子に対応する活性化コードが変更されている場合、処理ユニット1203は、新しい活性化コードおよび変更要求ありの情報を前記管理デバイスに送信することができる。本実施形態において、前記受信ユニット1201は、さらに、前記管理デバイスから活性化コード変更済みの情報を受信することができる。前記処理ユニット1203は、前記識別子に対応する活性化コードの変更要求を変更要求なしに修正する。
【0096】
本実施形態において、上述したPLCの活性化装置1200は、コントローラおよびメモリで実現することができる。例えば、前記メモリは、実施形態3の方法を実現するためのコンピュータプログラムを記憶し、コントローラの制御下で実施形態3の方法を実行する。
【0097】
本実施形態は、さらに、上述したPLCの活性化装置1200に配置するサーバーデバイスを提供する。また、前記サーバーデバイスは、さらに、その他のサーバーデバイスの通常の構成、例えば、入力デバイス(キーボード)、出力デバイス(ディスプレイ)、接続インターフェース等を有することができ、前記サーバーデバイスの通常の構成については、現有技術を参照することができるため、ここでは説明を省略する。
【0098】
本実施形態の装置またはサーバーデバイスと管理デバイスを交互に使用することにより、PLCに対して活性化操作または検証操作を行い、クローンPLCの使用を抑制することができる。
【0099】
(実施形態7)
本実施形態は、PLC200に配置するPLCの活性化装置を提供する。前記装置が問題を解決する原理は、実施形態4の方法と類似しており、具体的な実施については、実施形態1および実施形態4を参照することができるため、内容の同じ部分は、説明を省略する。
【0100】
図13は、本実施形態のPLCの活性化装置の概略図である。
図13に示すように、本実施形態のPLCの活性化装置1300は、受信ユニット1301と、送信ユニット1302と、保存ユニット1303とを含む。受信ユニット1301は、管理デバイスから識別子読み出し要求を受信する。送信ユニット1302は、前記PLCの識別子を前記管理デバイスに送信する。受信ユニット1301は、さらに、前記管理デバイスから前記識別子に対応する活性化コードを受信する。保存ユニット1303は、前記活性化コードを保存する。
【0101】
本実施形態において、受信ユニット1301は、さらに、前記管理デバイスから活性化コード読み出し要求を受信する。送信ユニット1302は、さらに、保存した前記活性化コードを前記管理デバイスに送信し、前記管理デバイスが前記活性化コードとサーバーデバイスから受信した活性化コードを比較して、両者が一致する場合は、検証成功とみなすが、そうでなければ、検証失敗とみなす。
【0102】
本実施形態において、
図13に示すように、本実施形態のPLCの活性化装置は、さらに、
検証ユニット1304を含み、受信ユニット1301は、さらに、前記管理デバイスから前記識別子に対応する活性化コードを受信する。前記装置は、さらに、受信した前記活性化コードと保存した活性化コードを比較して、両者が一致する場合は、検証成功とみなし、検証成功情報を生成して、前記管理デバイスに送信するが、そうでなければ、検証失敗とみなし、検証失敗情報を生成して、前記管理デバイスに送信する検証ユニット1304を含む。
【0103】
本実施形態において、上述したPLCの活性化装置1300は、コントローラおよびメモリで実現することができる。例えば、前記メモリは、実施形態4の方法を実現するためのコンピュータプログラムを記憶し、コントローラの制御下で実施形態4の方法を実行する。
【0104】
本実施形態は、さらに、上述したPLCの活性化装置1300に配置するPLCを提供する。また、前記PLCは、さらに、その他のPLCの通常の構成、例えば、入力デバイス(キーボード)、出力デバイス(ディスプレイ)、接続インターフェース等を有することができ、前記PLCの通常の構成については、現有技術を参照することができるため、ここでは説明を省略する。
【0105】
本実施形態の装置またはPLCと管理デバイスを交互に使用することにより、PLCの活性化または検証を完了し、クローンPLCの使用を抑制することができる。
【0106】
本発明の実施形態の以上の装置および方法は、ハードウェアで実現することができ、ハードウェアとソフトウェアを組み合わせて実現してもよい。本発明の実施形態は、このようなコンピュータ読み出し可能プログラムに関し、前記プログラムが論理素子により実行される場合、前記論理素子により上文に記載した装置または構成部材を実現することができ、あるいは前記論理素子により上文に記載した各種方法またはステップを実現することができる。本発明の実施形態は、さらに、以上のプログラムを記憶するための記憶媒体、例えば、ハードディスク、磁気ディスク、CD、DVD、フラッシュメモリ等に関する。
【0107】
本発明の実施形態に記載されている方法/装置を組み合わせて、ハードウェア、プロセッサで実行するソフトウェアモジュール、あるいは両者の組み合わせとして直接体現することができる。例えば、
図11~13に示した機能ブロック図のうちの1つまたは複数および/または機能ブロック図の1つまたは複数の組み合わせは、コンピュータプログラムフローの各ソフトウェアモジュールに対応することができ、各ハードウェアモジュールにも対応することができる。これらのソフトウェアモジュールは、それぞれ、
図2、4、6に示した各ステップに対応することができる。これらのハードウェアモジュールは、例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)を利用してこれらのソフトウェアモジュールのハードウェア化を実現することができる。
【0108】
ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD-ROM、または本分野において周知の任意のその他の形式の記憶媒体に配置することができる。記憶媒体をプロセッサに接続することにより、プロセッサは、前記記憶媒体から情報を読み出すことができ、且つ前記記憶媒体に情報を書き込むことができる。あるいは、前記記憶媒体は、プロセッサの構成部分であってもよい。プロセッサと記憶媒体は、ASICの中に配置することができる。前記ソフトウェアモジュールは、モバイル端末のメモリに保存することができ、モバイル端末に挿入可能なメモリカードにも保存することができる。例えば、電子機器が比較的大容量のMEGA-SIMカードまたは大容量のフラッシュメモリ装置を採用している場合、前記ソフトウェアモジュールは、前記MEGA-SIMカードまたは大容量のフラッシュメモリ装置に保存することができる。
【0109】
添付の図に記載した機能ブロックのうちの1つまたは複数および/または機能ブロックの1つまたは複数の組み合わせは、本発明の実施形態に記載した機能を実行するための汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、またはその他のプログラマブル論理デバイス、離散ゲート、またはトランジスタ論理回路、離散ハードウェアコンポーネント、あるいはこれらの任意の適切な組み合わせによって実現することができる。添付の図に記載した機能ブロックのうちの1つまたは複数および/または機能ブロックの1つまたは複数の組み合わせは、さらに、コンピュータデバイスの組み合わせ、例えば、DSPとマイクロプロセッサの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSP通信と組みわせた1つまたは複数のマイクロプロセッサまたは任意のその他のこのような配置として実現することもできる。
【0110】
以上、具体的な実施方式を組み合わせて本発明について説明したが、当業者であれば明らかであるように、これらの記載は例示性のものであり、本発明の保護範囲に対する限定ではない。当業者であれば、本発明の精神および原理に基づいて、本発明に対して各種変形および修正を行うことができ、これらの変形および修正も本発明の範囲内に入る。