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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-11
(45)【発行日】2022-10-19
(54)【発明の名称】静止誘導機器
(51)【国際特許分類】
   H01F 27/26 20060101AFI20221012BHJP
   H01F 27/245 20060101ALI20221012BHJP
   H01F 27/30 20060101ALI20221012BHJP
   H01F 30/12 20060101ALI20221012BHJP
【FI】
H01F27/26 130S
H01F27/245 155
H01F27/30 160
H01F30/12 A
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2018111907
(22)【出願日】2018-06-12
(65)【公開番号】P2019216158
(43)【公開日】2019-12-19
【審査請求日】2021-04-02
(73)【特許権者】
【識別番号】513296958
【氏名又は名称】東芝産業機器システム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000567
【氏名又は名称】弁理士法人サトー
(72)【発明者】
【氏名】西坂 涼子
(72)【発明者】
【氏名】大森 茂生
(72)【発明者】
【氏名】増田 剛
【審査官】久保田 昌晴
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2017/183095(WO,A1)
【文献】特開平04-206610(JP,A)
【文献】実開昭57-108322(JP,U)
【文献】特許第2653507(JP,B2)
【文献】実公昭63-014415(JP,Y1)
【文献】特開2001-060522(JP,A)
【文献】米国特許第5226222(US,A)
【文献】中国実用新案第202473528(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01F 27/24-27/30、30/10-30/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
アモルファス金属の帯材を巻回して構成され上部継鉄部と下部継鉄部との間に複数本の脚部を有する巻鉄心と、
前記巻鉄心の脚部に装着されたコイルと、
前記巻鉄心の上部継鉄部を下方から支える支持部材を備え該巻鉄心を吊上げ支持すると共に、前記支持部材による前記上部継鉄部の支持高さを調節可能な高さ調節部を有する支持機構と
前記コイルの荷重が前記巻鉄心に作用しないように該コイルを支持するコイル支持部とを具備し
前記支持機構は、
前記巻鉄心の上部継鉄部を保持する上部クランプと、
前記巻鉄心の下部継鉄部を保持する下部クランプと、
前記上部クランプと下部クランプとの間に上下に掛け渡され前記支持部材が取付けられるスタッドとを備えると共に、
前記高さ調節部は、前記スタッドに対する前記支持部材の取付け高さ位置を、前記上部クランプの高さ位置とは独立して調節可能に構成されている静止誘導機器。
【請求項2】
前記支持部材は、前記上部継鉄部のフラット部の下面全体を支える形態に設けられる請求項1記載の静止誘導機器。
【請求項3】
前記支持機構は、前記巻鉄心の全体荷重のうち、前記下部継鉄部を除いた荷重を受けるように構成されている請求項1又は2記載の静止誘導機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、静止誘導機器に関する。
【背景技術】
【0002】
静止誘導機器、例えば高電圧受配電設備用の変圧器においては、アモルファス金属の帯材を巻回した巻鉄心(いわゆるアモルファス鉄心)を備えたものがあり、無負荷時の鉄損が少ない特性を有することが知られている(例えば特許文献1参照)。この場合、前記アモルファス鉄心は、剛性が小さく、例えば起立状態とすることにより、自重によって上下方向に潰れるように容易に変形してしまう事情があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】実開昭62-2224号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記したようなアモルファス鉄心の変形が生ずると、変圧器における無負荷時の鉄損が大きくなり、また騒音も大きくなる問題があった。しかし、従来では、アモルファス鉄心の変形防止に十分に効果的な構成は得られていなかった。そのため、アモルファス鉄心の変形に伴う特性の悪化を抑制することが望まれるのである。
【0005】
そこで、アモルファス金属の帯材を巻回した巻鉄心を備えるものにあって、巻鉄心の変形による特性の低下の抑制効果に優れた静止誘導機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態に係る静止誘導機器は、アモルファス金属の帯材を巻回して構成され上部継鉄部と下部継鉄部との間に複数本の脚部を有する巻鉄心と、前記巻鉄心の脚部に装着されたコイルと、前記巻鉄心の上部継鉄部を下方から支える支持部材を備え該巻鉄心を吊上げ支持すると共に、前記支持部材による前記上部継鉄部の支持高さを調節可能な高さ調節部を有する支持機構と、前記コイルの荷重が前記巻鉄心に作用しないように該コイルを支持するコイル支持部とを具備し、前記支持機構は、前記巻鉄心の上部継鉄部を保持する上部クランプと、前記巻鉄心の下部継鉄部を保持する下部クランプと、前記上部クランプと下部クランプとの間に上下に掛け渡され前記支持部材が取付けられるスタッドとを備えると共に、前記高さ調節部は、前記スタッドに対する前記支持部材の取付け高さ位置を、前記上部クランプの高さ位置とは独立して調節可能に構成されている。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】一実施形態を示すもので、変圧器の全体構成を概略的に示す正面図
図2】変圧器の左側面図
図3図1のX-X線に沿う断面図
図4】支持荷重を異ならせた際の巻鉄心の特性を調べた試験結果を示す図
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、三相用の変圧器に適用した一実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1図3は、本実施形態に係る静止誘導機器としての変圧器1の全体構成を概略的に示している。変圧器1は、巻鉄心2に、例えば3個のコイル3を装着して構成され、例えば建造物(タンク)の床上に図示しない台座を介して設置される。尚、以下の説明で方向を言う場合には、便宜上、図1の状態を正面図として説明する。
【0009】
前記巻鉄心2は、図1で左右方向に延びる上部継鉄部2aと下部継鉄部2bとの間に、上下方向に延びてそれらに連結される複数本この場合3本の脚部2cを備えて構成されている。この巻鉄心2は、アモルファス鉄心と称されるもので、アモルファス金属の帯材を巻回して構成される。この場合、巻鉄心2は、2個の内側巻鉄心4、4を左右に並べて配置すると共に、それら内側巻鉄心4、4を囲むように1個の外側巻鉄心5を配置して構成されている。内側巻鉄心4、4及び外側巻鉄心5は、コーナー部が丸みを帯びた矩形環状に構成されている。
【0010】
前記コイル3は、内周側に低圧巻線、外周側に高圧巻線を配置した円筒状をなし、前記巻鉄心2の3個の各脚部2cに夫々装着されている。そして、次に詳述するように、本実施形態の変圧器1においては、前記巻鉄心2を吊上げ支持するための支持機構6が設けられる。この支持機構6は、巻鉄心2の全体荷重のうち、下部継鉄部2bを除いた荷重を受けるように構成されている。また本実施形態では、支持機構6は、前記コイル3の荷重が巻鉄心2に作用しないように該コイル3を支持するコイル支持部を含んでいる。
【0011】
さて、上記支持機構6は、以下のように構成されている。即ち、図1図3に示すように、前記巻鉄心2の上部継鉄部2a部分には、上部クランプ7が設けられる。この上部クランプ7は、例えば鋼材からなり、側面から見て下向きのコ字状に構成され、上部継鉄部2aを締め付け固定する。この上部クランプ7内の図で左右両端部には、巻鉄心2の外側に位置して、正面から見てL字状をなす上部端部金具8、8が設けられている。また、上部クランプ7の左右両端部の上面には、搬送用の吊り金具9、9が取付けられている。更に、詳しくは後述するように、上部クランプ7の前後両面部には、巻鉄心2の2個の窓部の上方に位置して、合計4個の上部支持金具10が溶接により設けられている。
【0012】
一方、前記巻鉄心2の下部継鉄部2b部分には、下部クランプ11が設けられる。この下部クランプ11は、例えば鋼材からなり、側面から見て上向きのコ字状に構成され、下部継鉄部2bを締め付け固定する。この下部クランプ11内の図で左右両端部には、巻鉄心2の外側に位置して、正面から見て逆L字状をなす下部端部金具12、12が設けられている。更に、下部クランプ11の前後両面部には、巻鉄心2の2個の窓部の下方に位置して、合計4個の下部支持金具13が溶接により設けられている。
【0013】
前記上部支持金具10は、図2図3にも示すように、側面L字型のアングル形状をなし、その垂直部の背面が上部クランプ7の前後面に溶接され、前後方向に延出する水平部の中央部には、後述のスタッド14が挿通される挿通穴が形成されている。この上部支持金具10の左右方向の長さ寸法は、巻鉄心2の窓部の上辺部の幅よりもやや大きく構成されている。
【0014】
前記下部支持金具13は、やはり側面逆L字型のアングル形状をなし、左右方向の長さ寸法が上部支持金具10よりもやや大きく構成されている。下部支持金具13は、垂直部の背面が下部クランプ11の前後面に溶接され、前後方向に延出する水平部の中央部には、スタッド14が挿通される挿通穴が形成されている。また、水平部の挿通穴部分の下面には、下部ナット15が例えば溶接により固着されている。
【0015】
前記スタッド14は、上下に対向する上部支持金具10と下部支持金具13との間に上下に掛け渡されるように合計4本が設けられる。このとき、スタッド14は、丸棒の外周面全体にねじを形成した長ボルト状に構成されている。そして、スタッド14の下端部は、下部支持金具13の挿通穴に上方から挿入され、下部ナット15に相対的に締め付け固定される。
【0016】
一方、スタッド14の上端部は、上部支持金具10の挿通穴に下方から挿入され、スタッド14に螺合された複数個の上部ナット16により、上部支持金具10の水平部を上下から挟むようにして固定される。このとき、スタッド14に対して複数個の上部ナット16を螺進退させて上下位置を変更することにより、スタッド14(ひいては下部支持金具13)に対する上部支持金具10の上下位置を調整することができる。
【0017】
そして、スタッド14には、巻鉄心2の窓部の各上辺部、つまり上部継鉄部2aのうち下面が露出している2か所のフラット部分を下方から支えるための支持部材17、17が設けられる。支持部材17は、前後方向に長く、上部継鉄部2aの下面全体を支える幅寸法を有する板状をなし、変圧器1の前後に対向配置されるスタッド14間に水平に掛け渡されるように設けられる。
【0018】
このとき、各支持部材17は、前後2か所にスタッド14が相通される挿通穴を有し、その挿通穴にスタッド14が挿通された状態とされ、該スタッド14に螺合された2個の調節ナット18、18により、上下から挟まれるようにして取付けられる。これにて、スタッド14に対して2個の調節ナット18、18を螺進退させて上下位置を変更することにより、支持部材17の取付高さ位置を調節可能な高さ調節部が構成されている。
【0019】
更に本実施形態では、下部支持金具13の水平部の上面部にはコイル受け部材19が配設されている。このコイル受け部材19は、例えば材木製の横長な角材ならなり、コイル3が載置されてその下面を受けるように構成されている。また、前記下部端部金具12の上面にも、前後方向に長い角材からなる端部用コイル受け部材20が設けられ、コイル3が載置されてその下面を受けるように構成されている。
【0020】
これにより、それらコイル受け部材19及び端部用コイル受け部材20を介して、下部クランプ11により、コイル3の荷重が受けられるようになり、コイル3の荷重が巻鉄心2に作用しないように該コイル3を支持するコイル支持部が構成されている。尚、前記上部端部金具8の下面とコイル3の上面との間には、やはり前後方向に長い木材からなる絶縁スペーサ21が配置されている。
【0021】
次に、上記構成の変圧器1の作用・効果について、図4も参照しながら述べる。上記構成においては、支持機構6により巻鉄心2を吊上げ支持する構成とすると共に、支持機構6に、巻鉄心2の上部継鉄部2aを下方から支える支持部材17を設け、高さ調節部により、支持部材17による上部継鉄部2aの支持高さを調節可能とした。ここで、本発明者らの研究によれば、アモルファス金属製の巻鉄心2を、設置面上に起立状態とすると、自重により、特に脚部2cの下方部に対して大きな荷重が作用し、下部継鉄部2bが歪むように変形し、無負荷時の鉄損が大きくなり、また騒音も大きくなる等の特性の低下を招いてしまう。
【0022】
ところが、本実施形態では、支持機構6においては、支持部材14により、巻鉄心2の上部継鉄部2aを下方から支えることによって、巻鉄心2は、吊上げられた形態で支持されるようになる。これにより、巻鉄心2の変形を抑えることができ、上記のような特性の低下を抑制することができる。このとき、支持機構6は、高さ調節部によって、支持部材17による上部継鉄部2aの支持高さを調節可能とされているので、支持機構6が、巻鉄心2を吊上げ支持する際の荷重を変更することが可能となる。支持部材17による支持高さを高くすれば、その分吊上げ荷重を大きくすることができ、支持高さを低くすれば、吊上げ荷重を小さくすることができる。
【0023】
本発明者らの更なる研究によれば、上記した無負荷時の鉄損や騒音は、巻鉄心2をどの程度の荷重で吊上げるかによって変動し、鉄損や騒音に関して最適な荷重が存在することが明らかになった。従って、支持部材17による上部継鉄部2aの支持高さを調節可能としたことにより、求める特性に関してベストな支持高さを得ることが可能になる。この結果、本実施形態の変圧器1によれば、アモルファス金属の帯材を巻回した巻鉄心2を備えるものにあって、巻鉄心2の変形による特性の低下の抑制効果に優れるという効果を得ることができる。
【0024】
また本実施形態では、下部クランプ11上に、コイル受け部材19及び端部用コイル受け部材20を設け、コイル3の荷重が巻鉄心2に作用しないようにコイル3の下面を支持する構成とした。これによれば、コイル3から巻鉄心2に対して作用する荷重が小さく済み、巻鉄心2の変形を小さくすることができ、特性の低下防止により優れたものとなる。また、支持機構6による支持荷重を小さくすることができる。
【0025】
特に本実施形態では、巻鉄心2を吊上げ支持する支持機構6を、上部クランプ7、下部クランプ11、スタッド14、支持部材17等から構成すると共に、高さ調節部としての調節ナット18、18により、支持部材17の支持高さ位置を調節可能とした。これにより、支持機構6全体を比較的簡単な構成で済ませることができる。また、高さ調節部の構成も簡単に済ませることができ、支持部材17の高さ調節の作業も容易に行うことができる。
【0026】
更に本実施形態では、支持部材17を、巻鉄心2の上部継鉄部2aのフラット部の下面全体を支える形態の薄板状に構成した。これにより、上部継鉄部2aのフラット部の形状を維持することができ、その部分の変形を防止して、変形に伴う特性の悪化を抑制することができる。
【0027】
そして、本実施形態では、支持機構6により、巻鉄心2の全体荷重のうち、下部継鉄部2bを除いた荷重を受けるように構成した。ここで、本発明者らの研究によれば、支持機構6が、巻鉄心2の全体荷重のうち、下部継鉄部2bを除いた荷重を受けるようにすれば、巻鉄心2の各脚部2cの上下方向のストレートな形状を維持することができると共に、下部継鉄部2bの横方向にフラットな形状を維持することができる。このことが、無負荷時の鉄損や、騒音を小さくするのに、極めて有効であることが確認された。
【0028】
ちなみに、図4は、本発明者らの実施した、支持機構により吊上げ支持する際の支持荷重を異ならせた場合の、巻鉄心の特性(鉄損)を調べた試験結果を示すものである。試験に使用した巻鉄心の重量は、例えば320kgとされている。図4中、「A」は、巻鉄心の吊上げ荷重を0とした場合、つまり吊上げ支持しなかった場合を示している。「D」は、巻鉄心の吊上げ荷重を320kgとした場合、つまり巻鉄心全体を宙に浮くように吊上げた場合を示している。
【0029】
また、「B」は、巻鉄心の吊上げ荷重を、例えば236.6kgとした場合を示している。この状態は、巻鉄心全体のうち、下部継鉄部及びそれにつながる脚部の下端部を除いた荷重を受けるように支持した場合を示している。そして、「C」は、巻鉄心の吊上げ荷重を、例えば294.5kgとした場合を示している。この状態は、巻鉄心全体のうち、下部継鉄部を除いた荷重を受けるように支持した場合を示している。この「C」の状態は、巻鉄心を起立状態とせずに横に寝かせた(軸方向を上下にして床上に載置した)状態に相当するものとなる。尚、図4の下欄は、上記「B」、「C」、「D」に関し、試料の巻鉄心に対し、吊上げ支持した範囲を枠で囲って模式的に示したものである。
【0030】
この試験結果から明らかなように、支持機構6により、巻鉄心2の全体荷重のうち、下部継鉄部2bを除いた荷重を受けるように構成することにより、鉄損が最も少なくなった。このとき、巻鉄心を吊上げ支持しなかった「A」の場合に比べて、約4%の損失の低減を図ることができた。巻鉄心全体を吊上げた「D」でも、鉄損は、「C」より大きくなっていた。これは、「D」の場合では、下部継鉄部2bに中央部が垂れ下がるように湾曲するような変形が生ずるため、「C」の場合と比べて鉄損が大きくなるものと考えられる。また、図示はしていないが、騒音を調べた結果についても、「C」の状態が最も騒音が小さくなる結果が得られた。
【0031】
尚、上記した実施形態では、支持機構の構成として、上部クランプと下部クランプとの間に長ボルト状のスタッドを設けるようにしたが、例えばスタッドをアングル鋼等の鋼材から柱状に設ける等、様々な変更が可能であることは勿論である。また、高さ調節部の構成としても、複数の取付位置に選択的に支持部材を取付ける構成とすることもできる。コイル支持部の構成としても、様々な変更が可能であり、例えばコイル受け部材の材質としても、木材製に限らず、合成樹脂、セラミック、紙等の絶縁材料であっても良い。
【0032】
その他、静止誘導機器としては、三相の変圧器に限らず、三相以外の例えば単相の変圧器であっても良く、更にはリアクトルに適用することもできる。以上説明した実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0033】
図面中、1は変圧器(静止誘導機器)、2は巻鉄心、2aは上部継鉄部、2bは下部継鉄部、2cは脚部、3はコイル、6は支持機構、7は上部クランプ、10は上部支持金具、11は下部クランプ、13は下部支持金具、14はスタッド、17は支持部材、18は調節ナット(高さ調節部)、19はコイル受け部材(コイル支持部)、20は端部用コイル受け部材(コイル支持部)を示す。
図1
図2
図3
図4