(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-11
(45)【発行日】2022-10-19
(54)【発明の名称】端末装置、認証システム及び認証方法
(51)【国際特許分類】
G06F 21/10 20130101AFI20221012BHJP
【FI】
G06F21/10
(21)【出願番号】P 2018141156
(22)【出願日】2018-07-27
【審査請求日】2021-03-24
(73)【特許権者】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100112335
【氏名又は名称】藤本 英介
(74)【代理人】
【識別番号】100101144
【氏名又は名称】神田 正義
(74)【代理人】
【識別番号】100101694
【氏名又は名称】宮尾 明茂
(74)【代理人】
【識別番号】100124774
【氏名又は名称】馬場 信幸
(72)【発明者】
【氏名】松尾 篤史
【審査官】平井 誠
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2014/083592(WO,A1)
【文献】特開2013-054474(JP,A)
【文献】特開2005-301968(JP,A)
【文献】特開2005-056216(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 21/00-88
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像形成装置と、端末装置と、サーバとを含む認証システムの端末装置において、
前記画像形成装置から装置情報を取得する装置情報取得手段と、
取得した前記装置情報に基づく機能情報と、前記機能情報に対応する申請情報の入力欄とを含む入力画面を表示する入力画面表示手段と、
前記入力欄に入力された前記申請情報を取得する申請情報取得手段と、
前記装置情報と、前記機能情報と、前記申請情報とを前記サーバに送信する送信手段と、
前記サーバから有効化情報を受信する受信手段と、
前記有効化情報を表示する有効化情報表示手段と、
を備えることを特徴とする端末装置。
【請求項2】
前記入力画面において機能情報に対応する入力欄が複数あり、前記申請情報取得手段は、対応する入力欄に入力された申請情報を取得する、
ことを特徴とする請求項1に記載の端末装置。
【請求項3】
前記装置情報取得手段は、前記画像形成装置に表示された識別コードを撮影することにより、前記装置情報を取得することを特徴とする請求項1又は2に記載の端末装置。
【請求項4】
前記装置情報取得手段は、前記画像形成装置から取得した識別コードの画像データを前記サーバに送信して、前記画像データに基づいて前記サーバが送信した前記装置情報を受信し、
前記入力画面表示手段は、受信した前記装置情報に基づく機能情報を、前記入力画面に表示する、請求項1から3のいずれか一項に記載の端末装置。
【請求項5】
1又は複数の機能を有しており、有効化情報に基づいて当該機能の有効化をすることができる画像形成装置と、端末装置と、サーバとを含む認証システムにおいて、
前記端末装置は、
前記画像形成装置から装置情報を取得する装置情報取得手段と、
取得した前記装置情報に基づく機能情報と、前記機能情報に対応する申請情報の入力欄とを含む入力画面を表示する入力画面表示手段と、
前記入力欄に入力された申請情報を取得する申請情報取得手段と、
前記装置情報と、前記機能情報と、前記申請情報とを前記サーバに送信する第1の送信手段を備え、
前記サーバは、
前記端末装置から受信された前記装置情報と、前記機能情報と、前記申請情報とに基づいて、有効化情報を前記端末装置に送信する第2の送信手段を備え、
前記端末装置は、前記サーバから前記有効化情報を受信し、当該有効化情報を表示する有効化情報表示手段を更に備えることを特徴とする認証システム。
【請求項6】
1又は複数の機能を有しており、有効化情報に基づいて当該機能の有効化をすることができる画像形成装置と、端末装置と、サーバとを含む認証方法において、
前記端末装置は、
前記画像形成装置から装置情報を取得し、
取得した前記装置情報に基づく機能情報と、前記機能情報に対応する申請情報の入力欄とを含む入力画面を表示し、
前記入力欄に入力された申請情報を取得し、
前記装置情報と、前記機能情報と、前記申請情報とを前記サーバに送信し、
前記サーバは、前記装置情報と、前記機能情報と、前記申請情報とに基づいて、有効化情報を前記端末装置に送信し、
前記端末装置は、前記サーバから受信した有効化情報を表示する、
ことを特徴とする認証方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、端末装置等に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、画像形成装置には、様々な機能がオプション機能として提供されている。オプション機能は、画像形成装置の出荷時には無効化されており、利用者がオプション機能の利用を所望する場合は、サービスマンによってオプション機能を有効化するための作業を行うことが一般的である。
【0003】
オプション機能を有効にさせるためには、オプション機能を有効化させるための情報であるプロダクトキー(ライセンスキー)といった有効化情報を取得し、取得したプロダクトキーを画像形成装置に入力する作業が行われる。この作業の手間を軽減させる技術として、例えば、プロダクトキーを入力する手間を軽減できる技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
オプション機能を有効化させるためには、事前にプロダクトキーの発行を申請する必要がある。プロダクトキーの発行を申請は、例えば、プロダクトキーを発行するためのシステム(以下、「プロダクトキー発行システム」という)に、プロダクトキーの発行に必要な情報である、画像形成装置本体固有の情報や、ライセンス情報(アプリケーション番号)といった情報を送信することによって行う。プロダクトキー発行システムは、送信された情報が有効な情報であれば、プロダクトキーを発行する。
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、プロダクトキーの発行の申請に関する手間を簡易化することができない。したがって、サービスマンは、プロダクトキーの取得に必要な情報を確認した上で、プロダクトキーの取得に必要な情報を、プロダクトキー発行システムに対して手入力しなければならないという問題がある。
【0007】
また、画像形成装置固有の情報と、プロダクトキー発行システムのURL(Uniform Resource Locator)とを、2次元コード(例えば、QRコード(登録商標)、Semacode、CPcode等)に変換した画像を画像形成装置20の表示部に表示し、2次元コードを端末装置に読み取らせて、プロダクトキー発行システムからプロダクトキーを取得する技術が考えられる。しかし、プロダクトキー発行システムは限定して公開されているため、2次元コードにプロダクトキー発行システムのURLを含めることはセキュリティの観点で問題がある。
【0008】
また、プロダクトキーを取得するための専用アプリケーションを使用する場合は、専用アプリケーションがアプリケーション配信サービスによって公開されてしまう可能性がある。この場合も、セキュリティの観点で問題がある。
【0009】
さらに、画像形成装置がプロダクトキー発行システムに接続可能ではない場合は、画像形成装置は、プロダクトキー発行システムからプロダクトキーを受信することができない。このような場合は、画像形成装置とは異なる装置を用いて、プロダクトキー発行システムに対して、プロダクトキーの発行に必要な情報を手入力しなければならない。
【0010】
上述した課題に鑑み、本発明は、画像形成装置から取得した情報を含めた情報をサーバに送信し、サーバから有効化情報を受信可能な端末装置等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上述した課題を解決するために、本発明の端末装置は、
画像形成装置と、端末装置と、サーバとを含む認証システムの端末装置において、
前記画像形成装置から装置情報を取得する装置情報取得手段と、
申請情報を取得する申請情報取得手段と、
前記装置情報と、前記申請情報とを前記サーバに送信する送信手段と、
前記サーバから有効化情報を受信する受信手段と、
前記有効化情報を表示する表示手段と、
を備えることを特徴とする。
【0012】
本発明の認証システムは、
1又は複数の機能を有しており、有効化情報に基づいて当該機能の有効化をすることができる画像形成装置と、端末装置と、サーバとを含む認証システムにおいて、
前記端末装置は、
前記画像形成装置から装置情報を取得し、当該装置情報と、申請情報とを前記サーバに送信する第1の送信手段を備え、
前記サーバは、
前記端末装置から受信された前記装置情報と、前記申請情報とに基づいて、有効化情報を前記端末装置に送信する第2の送信手段を備え、
前記端末装置は、前記サーバから有効化情報を受信し、当該有効化情報を表示する表示手段を更に備えることを特徴とする。
【0013】
本発明の認証方法は、
1又は複数の機能を有しており、有効化情報に基づいて当該機能の有効化をすることができる画像形成装置と、端末装置と、サーバとを含む認証方法において、
前記端末装置は、
前記画像形成装置から装置情報を取得し、当該装置情報と、申請情報とを前記サーバに送信し、
前記サーバは、前記装置情報と、前記申請情報とに基づいて、有効化情報を前記端末装置に送信し、
前記端末装置は、前記サーバから受信した有効化情報を表示する、
ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、端末装置は、有効化情報の受信に必要となる装置情報を画像形成装置から取得することが可能となる。そのため、例えば、オプション機能を有効化させるために、サービスマンは、本願発明の端末装置を用いることにより、申請情報の取得を行うだけで、有効化情報の受信が可能となる。これにより、有効化情報を取得するときにおける、装置情報の入力/選択といった負担を軽減することが可能となり、サービスコストの削減が可能となる。また、装置情報にはプロダクトキー発行システムのURLといった情報は含まれないため、セキュリティ面での安全性の確保ができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】第1実施形態における認証システムの全体構成を説明するための図である。
【
図2】第1実施形態における端末装置の機能構成を説明するための図である。
【
図3】第1実施形態における画像形成装置の機能構成を説明するための図である。
【
図4】第1実施形態におけるオプション機能情報のデータ構成の一例を示した図である。
【
図5】第1実施形態におけるサーバの機能構成を説明するための図である。
【
図6】第1実施形態におけるモデル別オプション機能情報のデータ構成の一例を示した図である。
【
図7】第1実施形態におけるプロダクトキー発行済装置情報のデータ構造の一例を示した図である。
【
図8】第1実施形態における端末装置のメイン処理を説明するための動作フロー図である。
【
図9】第1実施形態における画像形成装置のメイン処理を説明するための動作フロー図である。
【
図10】第1実施形態におけるサーバのメイン処理を説明するための動作フロー図である。
【
図11】第1実施形態における動作例を説明するための図である。
【
図12】第1実施形態における動作例を説明するための図である。
【
図13】第1実施形態における動作例を説明するための図である。
【
図14】第1実施形態における動作例を説明するための図である。
【
図15】第2実施形態における動作例を説明するための図である。
【
図16】第3実施形態における端末装置の機能構成を説明するための図である。
【
図17】第3実施形態における画像形成装置の機能構成を説明するための図である。
【
図18】第3実施形態におけるサーバの機能構成を説明するための図である。
【
図19】第3実施形態における端末装置のメイン処理を説明するための動作フロー図である。
【
図20】第3実施形態における画像形成装置のメイン処理を説明するための動作フロー図である。
【
図21】第3実施形態におけるサーバのメイン処理を説明するための動作フロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、本実施形態では、一例として、本発明を適用した端末装置を含む認証システムについて説明する。
【0017】
[1.第1実施形態]
[1.1 全体構成]
まず、第1実施形態の全体構成について説明する。
図1は、端末装置10と、画像形成装置20と、サーバ30によって構成される認証システム1を示した図である。端末装置10と、サーバ30とは、ネットワークNWで接続されている。ネットワークNWとしては、例えば、インターネット等の外部ネットワークが想定されるが、LAN(Local Area Network)や、その他の公知のネットワークの技術によって接続されていてよい。
【0018】
端末装置10は、例えば、スマートフォンや、タブレット、PC(Personal Computer)といった通信機器である。なお、汎用的な通信機器を端末装置10として用いる代わりに、専用の端末装置を用いてもよい。
【0019】
画像形成装置20は、外部から入力される画像データを記録用紙等に画像を形成する装置である。画像形成装置20は、画像の形成に関する機能を複数備えるが、一部の機能はオプション機能として出荷時(初期状態)は無効化されている。なお、オプション機能は、画像形成装置20に予め備えられている機能でなくてもよく、画像形成装置20の出荷後に追加インストールすることにより追加される機能であってもよい。
【0020】
サーバ30は、画像形成装置20において無効化されている機能を有効化するための有効化情報を発行及び送信をするサーバである。サーバ30は、ネットワークNWを介して、端末装置10から装置情報と申請情報とを受信し、受信した情報に基づくライセンス認証を行い、有効なライセンスであることを確認した場合には、端末装置10に対して有効化情報を送信する。
【0021】
ここで、有効化情報とは、画像形成装置20に備えられたオプション機能を有効化するための情報である。有効化情報は、例えば、数字やアルファベットやハイフン等の記号からなる文字列によって表現されるプロダクトキーである。画像形成装置20は、サーバ30から取得した有効化情報が入力されることにより、オプション機能を有効化させる。なお、本実施形態では、有効化情報はプロダクトキーであるとして説明する。
【0022】
また、装置情報とは、オプション機能を有効化させる対象となる画像形成装置20に関する情報であり、例えば、画像形成装置20のモデル名及びシリアル番号と、有効化させるオプション機能を特定するためのオプション情報とである。オプション情報は、オプション機能の名称(オプション機能名)や、オプション機能を識別するオプション機能IDといった、オプション機能を特定可能な情報である。本実施形態では、説明のため、装置情報は、画像形成装置20のモデル名と、画像形成装置20のシリアル番号と、オプション情報としてオプション機能を識別するオプション機能IDとする。
【0023】
申請情報とは、ライセンスに関する情報であり、端末装置10がサーバ30から有効化情報を取得するときに利用する情報である。申請情報は、購入した製品又は利用者と対応する情報であり、例えば、購入した製品に対応する申請情報としては、オプション機能を有効化させるためのライセンスや製品パッケージを購入したときに利用者に通知されるアプリケーション番号やパスフレーズ、オプション製品に同梱されるライセンス情報が含まれる。また、利用者と対応する申請情報としては、利用者名、利用者のE-mailアドレスなどが含まれる。本実施形態では、説明のため、申請情報には、アプリケーション番号が含まれるものとする。また、アプリケーション番号は、重複しないように一意性が保たれることとする。
【0024】
サーバ30は、端末装置10から装置情報と申請情報とを受信したら、受信した情報に基づき、ライセンス認証を行う。ライセンス認証とは、サーバ30によって、装置情報と申請情報とが有効であることを認証する処理である。装置情報と申請情報とが有効であれば、サーバ30は、ライセンス認証が成功したとして、プロダクトキーの発行を行い、端末装置10へ送信する。
【0025】
装置情報と申請情報とが有効でない場合は、サーバ30は、ラインセンス認証が失敗したとして、プロダクトキーの発行を行わない。例えば、サーバ30は、異なる画像形成装置20のオプション機能を有効化させるために、アプリケーション番号が使い回されていることを検出した場合は、装置情報と申請情報とが有効ではないとする。これは、アプリケーション番号は一意性が保たれているため、異なる装置情報に対して同一のアプリケーション番号が送信されることが想定されないからである。
【0026】
[1.2 機能構成]
[1.2.1 端末装置]
端末装置10の機能構成について、
図2を参照して説明する。
図2に示すように、端末装置10は、制御部100と、通信部110と、表示部120と、操作入力部130と、画像入力部140と、記憶部150とを備えて構成されている。
【0027】
制御部100は、端末装置10の全体を制御するための機能部である。制御部100は、各種プログラムを読み出して実行することにより各種機能を実現しており、例えば、1又は複数の演算装置(CPU(Central Processing Unit))等により構成されている。
【0028】
通信部110は、端末装置10が外部機器と通信を行うための機能部である。例えば、無線LANで利用されるNIC(Network Interface Card)や、LTE(Long Term Evolution)/LTE-A(LTE-Advanced)/LAA(License-Assisted Access using LTE)/5G回線に接続可能な通信モジュールにより構成される。
【0029】
表示部120は、利用者に各種情報を表示するための機能部である。例えば、LCD(Liquid crystal display)等により構成されている。また、操作入力部130は、利用者が各種操作を行うための機能部である。例えば、表示部120の上に重ねて設けられるタッチパネルによって構成される。タッチパネルによるタッチの検出は、静電誘電方式であったり、感圧方式であったり、公知の技術によって実現する。なお、操作入力部130は、マウス、キーボードといった種々の操作装置によって構成してもよい。
【0030】
画像入力部140は、カメラといった画像入力装置から入力された画像を、画像データとして制御部100に出力する機能部である。画像入力装置は端末装置10に予め備えられていてもよいし、端末装置10に接続されたWebカメラによって構成されてもよい。
【0031】
記憶部150は、端末装置10の動作に必要な各種プログラムや、各種データを記憶する機能部である。記憶部150は、例えば、半導体メモリであるSSD(Solid State Drive)や、HDD(Hard Disk Drive)等により構成される。
【0032】
記憶部150は、画像データ記憶領域152が確保される。画像データ記憶領域152は、画像入力部140から出力される画像データを記憶する領域である。
【0033】
[1.2.2 画像形成装置]
画像形成装置20の機能構成について、
図3を参照して説明する。
図3に示すように、画像形成装置20は、制御部200と、通信部210と、表示部220と、操作入力部230と、画像入力部240と、画像形成部250と、記憶部260とを備えて構成されている。
【0034】
制御部200は、画像形成装置20の全体を制御するための機能部である。制御部200は、各種プログラムを読み出して実行することにより各種機能を実現しており、例えば、1又は複数の演算装置(CPU)等により構成されている。
【0035】
通信部210は、画像形成装置20が他の装置と通信を行うための機能部である。例えば、有線/無線LANで利用されるNIC(Network Interface Card)や、3G/LTE/5G回線に接続可能な通信モジュールにより実現されている。
【0036】
表示部220は、利用者に各種情報を表示するための機能部であり、例えばLCD等により構成されている。また、操作入力部230は、ユーザによる操作指示を受け付けるための機能部であり、各種キースイッチや、接触による入力を検出する装置等により構成されている。例えば、操作入力部230は、表示部220の上に重ねて設けられるタッチパネルによって構成される。タッチパネルによるタッチの検出は、静電誘電方式や、感圧方式等といった、公知の技術によって実現する。
【0037】
画像入力部240は、画像形成装置20に入力される画像データを読み取るための機能部である。例えば、スキャナといった原稿読取装置接続され、原稿読取装置から出力される画像データを入力する。また、USB(Universal Serial Bus)メモリや、SDカード等の記憶媒体から画像データを入力してもよい。
【0038】
画像形成部250は、画像データに基づく出力データを記録媒体(例えば、記録用紙)に形成するための機能部である。例えば電子写真方式を利用したレーザプリンタ等により構成されている。
【0039】
記憶部260は、画像形成装置20の動作に必要な各種プログラムや、各種データが記憶されている機能部である。記憶部260は、例えば、半導体メモリであるSSDや、HDD(Hard Disk Drive)等により構成されている。
【0040】
記憶部260には、装置固有情報262と、プロダクトキー検証情報266とが記憶され、更に、オプション機能に関する情報を記憶するオプション機能情報記憶領域264が確保される。
【0041】
装置固有情報262は、画像形成装置20の本体に関する情報であり、画像形成装置20の装置固有の情報である。例えば、装置固有情報262として、画像形成装置20のモデルを識別するためのモデル名(例えば、「MX-1」といった名称)と、画像形成装置20を識別するためのシリアル番号(例えば、「MX0001」といった番号)とが記憶される。
【0042】
オプション機能情報記憶領域264は、オプション機能に関する情報(以下、「オプション機能情報」という)を記憶する領域である。オプション機能情報のデータ構造の一例を
図4に示す。
図4に示すように、オプション機能情報には、オプション機能を識別するためのオプション機能ID(例えば、「MX-AAAA」)と、オプション機能の名称であるオプション機能名(例えば、「バーコード用フォントキット」)と、オプション機能が有効化されたか否かを示す有効化ステータス(例えば、「有効化済み」)とが記憶される。
【0043】
なお、本実施形態では、オプション機能情報記憶領域264には、有効化したオプションについては「有効化済み」、有効化していないオプションについては「無効」という情報を記憶することとして説明する。このようにすることで、有効化されている機能と、そうでない機能とを、有効化ステータスによって判別することが可能である。
【0044】
プロダクトキー検証情報266は、オプション機能を有効化させるために入力されたプロダクトキーが、正しいプロダクトキーであるかを判定するための情報である。例えば、装置固有情報262と、オプション情報とから、プロダクトキーを算出する計算式が記憶される。
【0045】
[1.2.3 サーバ]
サーバ30の機能構成について、
図5を参照して説明する。
図5に示すように、サーバ30は、制御部300と、通信部310と、記憶部320とを備えて構成されている。
【0046】
制御部300は、サーバ30の全体を制御するための機能部である。制御部300は、各種プログラムを読み出して実行することにより各種機能を実現しており、例えば、1又は複数の演算装置(CPU)等により構成されている。
【0047】
通信部310は、サーバ30が他の装置と通信を行うための機能部である。例えば、有線/無線LANで利用されるNICや、3G/LTE/5G回線に接続可能な通信モジュールにより実現されている。
【0048】
記憶部320は、サーバ30の動作に必要な各種プログラムや、各種データが記憶されている機能部である。記憶部320は、例えば、半導体メモリであるSSDや、HDD等により構成されている。
【0049】
記憶部320には、端末装置10から送信される画像データを記憶する画像データ記憶領域322が確保され、モデル別オプション機能情報324と、アプリケーション番号検証情報326と、使用済アプリケーション番号情報328と、プロダクトキー発行済装置情報330と、プロダクトキー発行情報332とが記憶される。
【0050】
モデル別オプション機能情報324は、モデル名とオプション機能の組み合わせに関する情報である。モデル別オプション情報のデータ構造の一例を
図6に示す。
図6に示すように、モデル別オプション機能情報324には、画像形成装置のモデル名(例えば、「MX-1」)と、オプション機能を識別するためのオプション機能ID(例えば、「MX-AAAA」)とが記憶される。モデル別オプション機能情報324は、モデル毎に、そのモデルで有効化することができるオプション機能を記憶したものであり、サーバ30に事前に記憶される。
【0051】
アプリケーション番号検証情報326は、端末装置10から受信したアプリケーション情報が正しいか否かを判定するための情報である。例えば、端末装置10から受信したモデル名と、オプション機能IDとに基づき、アプリケーション番号に含まれる番号の組み合わせを検証するための情報(計算式や、オプション機能に対する文字列や数値)が記憶される。
【0052】
使用済アプリケーション番号情報328は、既にプロダクトキーの発行に使用されたアプリケーション番号を記憶した情報である。
【0053】
プロダクトキー発行済装置情報330は、プロダクトキーを発行した画像形成装置20に関する情報である。プロダクトキー発行済装置情報330のデータ構造の一例を
図7に示す。
図7に示すように、プロダクトキー発行済装置情報330には、モデル名(例えば、「MX-1」)と、シリアル番号(例えば、「MX0001」)と、オプション機能を識別するためのオプション機能ID(例えば、「MX-AAAA」)とが記憶される。
【0054】
プロダクトキー発行情報332は、プロダクトキーを発行するために必要な情報である。例えば、端末装置10から受信した装置情報に基づいて、プロダクトキーを算出する計算式が記憶される。
【0055】
[1.3 処理の流れ]
つづいて、図を用いて端末装置10と、画像形成装置20と、サーバ30との処理の流れを説明する。
【0056】
[1.3.1 端末装置の処理の流れ]
図8を参照して、端末装置10のメイン処理について説明する。まず、制御部100は、表示部120に、プロダクトキー発行画面を表示する(ステップS102)。プロダクトキー発行画面とは、サーバ30に対してプロダクトキーの発行に必要な情報である、装置情報と申請情報とを入力可能な画面である。プロダクトキー発行画面は、端末装置10で実行されるブラウザによって使用可能なWebアプリによって表示される。なお、端末装置10の記憶部150に、予めサーバ30の接続情報(例えば、ブックマーク情報)を記憶させておき、制御部100は記憶された接続情報に基づいてサーバ30へ接続して、プロダクトキー発行画面のWebアプリを表示させてもよい。また、プロダクトキー発行画面を表示する前に、ユーザ認証を行ってもよい。
【0057】
つづいて、制御部100は、画像形成装置20の表示部220に表示される識別コードである2次元コードの画像データを、画像入力部140を介して取得する(ステップS104)。また、制御部100は、画像入力部140によって取得された画像データを、画像データ記憶領域152に記憶する。
【0058】
なお、画像形成装置20の表示部220に表示される識別コードは、装置情報を公知の方法によってエンコードした画像データである。本実施形態では、識別コードとして、装置情報を2次元コードでエンコード(変換)した画像データを表示することとして説明する。
【0059】
識別コードは、QRコード、Semacode、CPcodeといった、公知の2次元コードであればよく、また、1次元コードの画像データであってもよい。すなわち、サーバ30において、画像データから装置情報が抽出できる識別コードであれば、任意の形式の識別コードであってよい。
【0060】
2次元コードの画像データの取得は、例えば、プロダクトキー発行画面にカメラアプリを起動させるためのボタンを表示し、カメラアプリを起動させるためのボタンがサービスマンによって選択されたことを契機として、制御部100は、カメラアプリを起動させてもよい。そして、制御部100は、起動したカメラアプリによって撮影された2次元コードの画像データを取得する。
【0061】
なお、制御部100は、端末装置10に接続された画像入力装置を起動させ、画像入力装置によって撮影された映像から、2次元コードの写り込んだフレーム画像を抽出して取得してもよい。また、制御部100は、サーバ30によって生成された、画像入力部140を制御するための制御コマンドを受信したことを契機にして、画像入力部140を制御してもよい。このように、2次元コードの画像データの送信が必要となったタイミングで、画像入力部140が制御されることにより、2次元コードの画像データの取得を促すことが可能となる。また、端末装置10は、画像形成装置20の装置情報を、2次元コードによって表現された画像データとして取得することが可能となる。
【0062】
つづいて、制御部100は、画像データ記憶領域152に記憶された画像データのうち、ステップS104で取得した2次元コードの画像データを読み込み、通信部110を介して、サーバ30へ送信する(ステップS106)。なお、画像データ記憶領域152に予め2次元コードの画像データが記憶されている場合は、ステップS104をスキップして、ステップS106において、制御部100は、サービスマンによって選択された画像データをサーバ30へ送信してもよい。
【0063】
つづいて、制御部100は、サーバ30からプロダクトキー発行画面を再表示する要求である再表示要求を受信した場合は、プロダクトキー発行画面を再表示する(ステップS108;Yes→ステップS110)。再表示要求には、サーバ30によって抽出された、ステップS106で送信した画像データに含まれる装置情報(以下、「抽出結果」という)が含まれる。したがって、ステップS110において、制御部100は、再表示要求に含まれる抽出結果に基づいて、モデル名、シリアル番号、有効化するオプション機能のオプション機能IDが入力/選択されたプロダクトキー発行画面を表示する。
【0064】
つづいて、制御部100はアプリケーション番号を取得する(ステップS112)。アプリケーション番号の取得は、例えば、操作入力部130を介して、サービスマンによってアプリケーション番号を入力する操作がされることにより取得する。なお、制御部100は、オプション機能の製品パッケージに表示された文字や1次元コード、2次元コードといった画像データを画像入力部140から取得し、取得した画像データを解析してアプリケーション番号を取得してもよい。
【0065】
つづいて、制御部100は、ステップS112で取得したアプリケーション番号と、ステップS108において入力/選択されたモデル名とシリアル番号とオプション機能ID(装置情報)とを、通信部110を介してサーバ30へ送信する(ステップS114)。そして、制御部100は、サーバ30からプロダクトキーを受信したら、受信したプロダクトキーを表示部120に表示する(ステップS116;Yes→ステップS118)。なお、サービスマンは、表示部120に表示されたプロダクトキーを画像形成装置20に入力することで、有効化の対象となったオプション機能を有効化させることができる。
【0066】
なお、ステップS108において、サーバ30から再表示要求を受信せず、エラーメッセージを受信した場合は、制御部100は表示部120にエラーメッセージを表示して、メイン処理を終了する(ステップS108;No→ステップS120;Yes→ステップS122)。この場合のエラーメッセージは、モデル番号、シリアル番号、オプション機能IDの一部又は全部が含まれない画像データを受信したといったメッセージや、存在しないモデル名、シリアル番号、オプション機能IDが抽出されたといったメッセージである。
【0067】
同様にして、ステップS116において、サーバ30からプロダクトキーを受信せず、エラーメッセージを受信した場合は、制御部100は表示部120にエラーメッセージを表示して、メイン処理を終了する(ステップS116;No→ステップS124;Yes→ステップS126)。この場合のエラーメッセージは、例えば、送信した情報が不正であるといったメッセージや、既にプロダクトキーが発行済みであるといったメッセージである。
【0068】
このようにエラーメッセージを表示することで、サービスマンに装置情報やアプリケーション番号の再入力を促すことができる。
【0069】
なお、ステップS120において、エラーメッセージを受信しない場合は、ステップS108へ戻り、制御部100は、再度、サーバ30から再表示要求を受信したか否かを判定する(ステップS120;No→ステップS108)。また、ステップS124において、エラーメッセージを受信しない場合は、ステップS116へ戻り、制御部100は、再度、サーバ30からプロダクトキーを受信したか否かを判定する(ステップS124;No→ステップS116)。
【0070】
このとき、所定の時間が経過してもサーバ30から再表示要求又はプロダクトキー又はエラーメッセージを受信しない場合は、制御部100は、メイン処理を終了して、サーバ30との接続がタイムアウトしたことを示すメッセージを、表示部120に表示してもよい。
【0071】
[1.3.2 画像形成装置の処理の流れ]
図9を参照して、画像形成装置20のメイン処理について説明する。まず、制御部200は、表示部220に、有効化するオプション機能を表示し、サービスマンによって有効化するオプション機能が選択されたか否かを判定する(ステップS132)。例えば、制御部200は、オプション機能情報記憶領域264を読み出し、有効化されていない機能の機能名を表示する。サービスマンによって、有効化されていないオプション機能のうち、1のオプション機能を選択する操作がされた場合は、有効化するオプション機能を選択する操作がされたと判定する。
【0072】
つづいて、制御部200は、装置固有情報262と、ステップS132で選択されたオプション機能に対応するオプション機能IDとを含んだ2次元コード(識別コード)の画像データを生成し、生成した画像データを表示部220に表示する(ステップS134)。
【0073】
つづいて、制御部200は、プロダクトキーが入力された場合には、プロダクトキー検証情報266に基づき、入力されたプロダクトキーが有効であるか否かを判定する(ステップS136;Yes→ステップS138)。例えば、制御部200は、装置固有情報262と、有効化するオプション機能のオプション機能IDとから、プロダクトキーを算出する。そして、制御部200は、算出したプロダクトキーと、入力されたプロダクトキーとが一致する場合は、入力されたプロダクトキーが有効であると判定する。
【0074】
プロダクトキーが有効であれば、ステップS132で選択されたオプション機能を有効化する(ステップS138;Yes→ステップS140)。なお、このとき、制御部200は、オプション機能情報記憶領域264に、有効化したオプション機能に対応するオプション機能情報の有効化ステータスを「有効化済み」にして記憶する。
【0075】
[1.3.3 サーバの処理の流れ]
図10を参照して、サーバ30のメイン処理について説明する。まず、制御部300は、通信部310を介して、端末装置10から2次元コード(識別コード)の画像データを受信したか否かを判定する(ステップS162)。2次元コードの画像データを受信した場合は、受信した画像データを画像データ記憶領域322に記憶する(ステップS162;Yes)。
【0076】
つづいて、制御部300は画像データ記憶領域322に記憶された2次元コードの画像データを読み出して、画像データを解析して、2次元コードから装置情報を抽出する(ステップS164)。ここで、制御部300は、抽出した装置情報が正しいか否かを判定する(ステップS166)。
【0077】
具体的には、制御部300は、2次元コードから抽出した装置情報に含まれるモデル名と、オプション機能IDとの組み合わせが、モデル別オプション機能情報324に記憶されているか否かを判定する。モデル名と、オプション機能IDとの組み合わせがモデル別オプション機能情報324に記憶されていれば、2次元コードには、有効化可能なオプション機能に関する装置情報が含まれているため、抽出した装置情報は正しいと判定する。一方で、モデル名と、オプション機能IDとの組み合わせがモデル別オプション機能情報324に記憶されていなければ、存在しないモデル名や、有効化できないオプション機能の情報が2次元コードに含まれているため、抽出した装置情報は正しくないと判定する。2次元コードから、モデル名等が抽出できなかった場合も、抽出した装置情報は正しくないと判定してもよい。
【0078】
ステップS166において、抽出した装置情報が正しいと判定した場合は、つづいて、制御部300は、通信部310を介して、抽出結果を含めた再表示要求を、端末装置10へ送信する(ステップS166;Yes→ステップS168)。
【0079】
つづいて、制御部300は、通信部310を介して、端末装置10から装置情報と、アプリケーション番号とを受信したか否かを判定する(ステップS170)。装置情報と、アプリケーション番号とを受信した場合は、制御部300は、装置情報と、アプリケーション番号とに基づき、ライセンス認証を行う(ステップS170;Yes→ステップS172)。
【0080】
本実施形態においては、ライセンス認証が成功する場合を、以下の条件をいずれも満たす場合とする。
(1)モデル名と、オプション機能との組み合わせが正しいこと
制御部300は、端末装置10から受信した装置情報に含まれるモデル名と、オプション機能IDとの組み合わせが、モデル別オプション機能情報324に記憶されているか否かを判定する。モデル名と、オプション機能IDとの組み合わせがモデル別オプション機能情報324に記憶されていれば、モデル名とオプション機能とが正しい組み合わせであると判定する。
【0081】
(2)アプリケーション番号が正しいこと
制御部300は、アプリケーション番号検証情報326に基づいて、端末装置10から受信したアプリケーション番号が正しいか否かを判定する。例えば、アプリケーション番号検証情報326が、モデル名とオプション機能IDとに基づきアプリケーション番号の正しい組み合わせを算出可能な情報であれば、算出した情報に、端末装置10から受信したアプリケーション番号が適合するか否かを判定する。適合する場合は、端末装置10から受信したアプリケーション番号が正しいと判定する。
【0082】
(3)アプリケーション番号が未使用でかつプロダクトキーが未発行であること
制御部300は、端末装置10から受信したアプリケーション番号が使用済みアプリケーション番号情報328に記憶されているか否かを判定する。端末装置10から受信したアプリケーション番号が使用済みアプリケーション番号情報328に記憶されていれば、端末装置10から受信したアプリケーション番号は使用済みのアプリケーション番号である。端末装置10から受信したアプリケーション番号が使用済みアプリケーション番号情報328に記憶されていなければ、端末装置10から受信したアプリケーション番号は未使用のアプリケーション番号である。
【0083】
また、制御部300は、端末装置10から受信したモデル名と、シリアル番号と、オプション機能IDとの組み合わせが、プロダクトキー発行済装置情報330に記憶されているか否かを判定する。端末装置10から受信したモデル名と、シリアル番号と、オプション機能IDとの組み合わせが、プロダクトキー発行済装置情報330に記憶されていれば、対象の画像形成装置20において、有効化の対象となるオプション機能のプロダクトキーが発行済である。端末装置10から受信したモデル名と、シリアル番号と、オプション機能IDとの組み合わせが、プロダクトキー発行済装置情報330に記憶されていなければ、対象の画像形成装置20において、有効化の対象となるオプション機能のプロダクトキーが未発行である。
【0084】
そして、制御部300は、端末装置10から受信した装置情報とアプリケーション番号とに基づき、アプリケーション番号が未使用であり、かつ、対象の画像形成装置20における、有効化するオプション機能のプロダクトキーが未発行であるかの判定を行う。この条件を満たす場合は、対象の画像形成装置20における、有効化するオプション機能のプロダクトキーが未発行であり、サーバ30がプロダクトキーを新規に発行する場合である。
【0085】
上記の条件を満たさない場合とは、アプリケーション番号が使用済である場合か、プロダクトキーが発行済である場合か、またはその両方の場合である。アプリケーション番号が使用済みであり、かつ、対象の画像形成装置20における、有効化するオプション機能のプロダクトキーが発行済である場合は、既に対象の画像形成装置20における、有効化するオプション機能のプロダクトキーを発行している場合である。このような場合は、制御部300は、端末装置10から受信した装置情報とアプリケーション番号とは有効な情報ではないとして、ライセンス認証が失敗したと判定する(ステップS172;No)。
【0086】
また、アプリケーション番号は使用済だがプロダクトキーが未発行の場合や、アプリケーション番号は未使用だがプロダクトキーが発行済の場合も、端末装置10から受信した装置情報とアプリケーション番号とは有効な情報ではないとする。アプリケーション番号は使用済だがプロダクトキーが未発行の場合とは、アプリケーション番号が、既に他の画像形成装置20のプロダクトキーの発行に用いられており、アプリケーション番号が使い回されている場合が考えられる。また、アプリケーション番号は未使用だがプロダクトキーが発行済の場合は、装置情報とは対応しないアプリケーション番号を端末装置10から受信した場合が考えられる。このような場合も、制御部300は、ライセンス認証が失敗したと判定する(ステップS172;No)。
【0087】
上述した(1)~(3)の条件を満たすことにより、ライセンス認証が成功した場合は、制御部300は、端末装置10から受信した装置情報及びアプリケーション番号とプロダクトキー発行情報332とに基づいて、プロダクトキーを発行する(ステップS172;Yes→ステップS174)。そして、制御部300は、発行したプロダクトキーを通信部310を介して端末装置10に送信する(ステップS176)。
【0088】
また、制御部300は、プロダクトキーの発行に用いたアプリケーション番号を使用済みアプリケーション番号情報328に、装置情報をプロダクトキー発行済装置情報330に、それぞれ記憶する(ステップS178)。
【0089】
なお、ステップS166において装置情報が正しくないと判定した場合や、ステップS172においてプロダクトキーが発行可能ではないと判定した場合(ライセンス認証が失敗した場合)は、制御部300は、通信部310を介して、端末装置10にエラーメッセージを送信する(ステップS166;No→ステップS180、ステップS172;No→ステップS180)。エラーメッセージは、有効な装置情報ではないと判定した理由や、プロダクトキーが発行可能ではないと判定した理由を含める。なお、ステップS172において、アプリケーション番号が使用済みであり、かつ、対象の画像形成装置20における、有効化するオプション機能のプロダクトキーが発行済である場合には、エラーメッセージとして、プロダクトキーの再発行を依頼する旨を送信してもよい。
【0090】
また、ステップS168で再表示要求を送信した後、ステップS170において、所定の時間を経過しても端末装置10から装置情報とアプリケーション情報とを受信しない場合は、制御部300はメイン処理を終了してもよい。このとき、制御部300は、端末装置10に対して、エラーメッセージを送信してもよい。
【0091】
[1.4 動作例]
つづいて、図を参照して動作例を説明する。
図11(a)は、画像形成装置20の表示部220に表示される、有効化するオプション機能を選択する表示画面W100の表示例である。表示画面W100には、有効化するオプション機能を選択するためのボタンB102とボタンB104及び元の画面に戻るためのボタンB106とが表示されている。ボタンB102とボタンB104とは、オプション機能情報記憶領域264に記憶されたオプション機能情報のうち、有効化ステータスが「無効」であるオプション機能情報ごとに、オプション機能名のボタンを並べて表示させたものである。なお、有効化されていないオプション機能を1つ選択可能であればよく、表示画面W100には、ボタンの代わりにオプション機能を列挙したリストを表示してもよい。
【0092】
図11(b)は、ボタンB102が選択されたときに画像形成装置20の表示部220に表示される表示画面W110の表示例である。表示画面W110には、2次元コードの画像データを表示する領域E110と、装置固有情報262を表示した領域E112と、プロダクトキーを入力する領域F110と、プロダクトキーを登録する指示を行うための登録ボタンB110と、表示画面W100に戻るためのボタンB112が含まれている。領域E110の画像データは、端末装置10の画像入力部140によって取得される。サービスマンによってボタンB110が選択された場合は、領域F110に入力されたプロダクトキーが有効なプロダクトキーであるか否かを画像形成装置20が判定し、プロダクトキーが有効であれば、表示画面W100で選択されたオプション機能を有効化する。なお、表示画面W100においてボタンB104が選択された場合も、画像形成装置20は表示部220に、表示画面W110と同様の画面を表示する。
【0093】
図12は、端末装置10の表示部120に表示されるプロダクトキー発行システムの表示画面W120の表示例である。表示画面W120には、サービスマンに関する情報である販売店名称を入力する領域F120と、E-mailアドレスを入力する領域F122と、2次元コードを読み込むためにカメラアプリを起動させるボタンB120と、画像形成装置20のモデル名を入力するための領域F124と、画像形成装置20のシリアル番号を入力するための領域F126と、オプション機能IDを入力するための領域F128と、アプリケーション番号を入力するための領域F129と、入力された情報をサーバ30へ送信するための送信ボタンB122と、入力された情報をクリアするリセットボタンB124とが含まれる。
【0094】
図12に示すように、領域F128と、領域F129とは、対応して入力できるように上下に並べて表示され、また、複数のプロダクトキーの発行を可能にするために、複数の領域F128と、領域F129とが表示される。なお、
図12では、オプション機能IDの文字列の横に、オプション機能IDを入力するための領域が3つ並んでいるが、何れも領域F128で示すこととする。また、アプリケーション番号の文字列の横に、アプリケーション番号を入力するための領域が3つ並んでいるが、何れも領域F129で示すこととする。
【0095】
領域F120と領域F122とは、プロダクトキーの発行には必要とされない情報を入力する領域であるが、サービスマンの認証や、サーバ30によって発行されるプロダクトキーの送信のために必要な情報であるとして、W120に含めている。このように、プロダクトキーの発行に関する運用に用いる情報を、入力させてもよい。
【0096】
図13は、2次元コードの画像データをサーバ30に送信した後、サーバ30から再表示要求を受信した場合に、端末装置10の表示部120に表示されるプロダクトキー発行システムの表示画面W130の表示例である。
図11と異なり、領域F124と、領域F126と、領域F128とには、抽出結果に基づくモデル名、シリアル番号、オプション機能IDとが入力/選択された状態として表示される。このようにすることで、サービスマンが、モデル名と、シリアル番号と、オプション機能IDとを手入力する手間を省くことができる。そして、サービスマンは、オプション機能IDが入力/選択されている領域F128の下に表示されている領域F129に申請情報(アプリケーション番号)を入力して送信ボタンB122を選択する。これにより、サーバ30からプロダクトキーを取得することができる。
【0097】
なお、サービスマンは、別のオプション機能を有効化させるために、オプション機能IDが入力されていない領域F128と、アプリケーション番号が入力されていない領域F129とに、オプション機能IDとアプリケーション番号とを入力してもよい。複数のオプション機能IDとアプリケーション番号とが入力された場合であって、一部のプロダクトキーが発行可能でないときは、例えば、サーバ30は、プロダクトキーが発行可能なオプション機能に関するプロダクトキーの発行を行う。なお、サーバ30は、一部のプロダクトキーを発行することをせず、再度、装置情報と申請情報とを送信することをサービスマンに促すメッセージを表示してもよい。
【0098】
図14は、サーバ30からライセンスキーを取得した場合に、端末装置10の表示部120に表示される表示画面W140の表示例である。表示画面W140には、ライセンスキーを表示する領域E140と、入力された情報を表示する領域E142とが含まれる。サービスマンは、領域E140に表示されたライセンスキーを画像形成装置20に入力することにより、入力された情報に基づき、オプション機能を有効化させることが可能となる。
【0099】
なお、本実施形態で説明した装置情報や申請情報や、装置情報等の検証方法や、プロダクトキーの発行方法は一例であり、ライセンス認証の方法に応じて適宜変更して構わないことは勿論である。例えば、本実施形態では、オプション情報であるオプション機能IDを装置情報に含めることとして説明したが、装置情報ではなく申請情報に含めてもよい。この場合は、ステップS134において、画像形成装置20は装置固有情報262に基づく2次元コードの画像データを表示部220に表示する。また、端末装置10は、ステップS112において、アプリケーション番号とオプション情報(例えば、オプション機能ID)とを取得する。オプション情報は、サービスマンによってプロダクトキー発行画面から選択されてもよいし、オプション機能の製品パッケージに表示された文字や1次元コード、2次元コードといった画像を取得し、画像を解析してオプション情報を取得してもよい。また、オプション機能IDを申請情報に含める場合は、装置情報にはモデル名とシリアル番号とが含まれるため、ステップS166では、モデル名が正しいか否かといった判定をすればよい。
【0100】
また、本実施形態では、オプション情報はオプション機能IDであるとして説明したが、オプション機能名であってもよい。この場合は、モデル別オプション機能情報324や、プロダクトキー発行済装置情報330には、オプション機能IDの代わりに、オプション機能名を記憶する。また、アプリケーション番号検証情報326や、プロダクトキー発行情報332は、オプション機能名に基づいて、アプリケーション番号を検証したり、プロダクトキーの発行を行ったりすることが可能な情報を記憶する。
【0101】
本実施形態によれば、プロダクトキーの発行の申請に必要となる装置情報は、画像形成装置20から取得する画像データに基づいて入力される。したがって、サービスマンは、装置情報を入力/選択する手順を省くことができ、アプリケーション番号のみを入力するだけで、プロダクトキーの取得申請を行うことができる。また、画像形成装置20によって装置情報の入力/選択がされるため、サービスマンによる装置情報の入力/選択を誤ることを防ぐことも可能となる。その結果、オプション機能を有効化するための負担が軽減され、サービスコストの削減という効果が期待できる。
【0102】
また、画像形成装置20から取得する画像データには、プロダクトキー発行システムのURLは含まれておらず、サービスマンが端末装置10で実行可能なアプリケーションやブラウザを用いてプロダクトキー発行システムを表示するため、セキュリティ面での安全性も確保できる。
【0103】
また、プロダクトキーの発行の申請は、サーバ30と接続可能な端末装置10によって行われるため、サーバ30と画像形成装置20とが接続できない環境であってもプロダクトキーの発行の申請を行い、オプション機能を有効化させることが可能となる。
【0104】
[2.第2実施形態]
つづいて第2実施形態について説明する。第2実施形態は、画像形成装置20が表示部220に表示する2次元コードに、複数のオプション情報を含める実施形態である。本実施形態の機能構成及び処理フローは、第1実施形態と略同一であり、同一の符号を付与し、説明を省略する。
【0105】
本実施形態は、画像形成装置20に複数のオプション機能が備えられている場合において、2以上のオプション機能を有効化させることが可能な実施形態である。本実施形態では、装置情報として、1台分の画像形成装置20のモデル名及びシリアル番号と、1又は複数のオプション情報とを含める。このようにすることで、1台分の画像形成装置20で有効化するオプション機能が複数ある場合であっても、プロダクトキーの発行の申請の作業を簡易化することができる。
【0106】
具体的な処理としては、ステップS132において、有効化するオプション機能を複数選択可能にする。また、ステップS134において、制御部200は、ステップS132で選択されたオプション機能に対応する1又は複数のオプション機能IDと、装置固有情報262とに基づく2次元コード(識別コード)の画像データを生成し、表示部220に表示する。また、S136~S140については、有効化するオプション機能ごとに実行する。
【0107】
サーバ30は、端末装置10から、複数のオプション機能IDを含む2次元コードを受信した場合は、ステップS166においては、オプション機能ID毎に、装置情報が正しいか否かを判定する。オプション機能ID毎に、全てのモデル名とオプション機能IDとの組み合わせがモデル別オプション機能情報324に記憶されていれば、抽出した装置情報が正しいとして、抽出結果に含んだ再表示要求を、端末装置10へ送信する。
【0108】
また、モデル名とオプション機能IDとの組み合わせのうち、モデル別オプション機能情報324に記憶されていない組み合わせ1つ以上抽出した場合は、制御部300は、端末装置10から受信した装置情報自体が不正であるとしてエラーメッセージを送信する。なお、制御部300は、有効なモデル名とオプション機能IDについてのみを抽出結果に含んだ再表示要求を、端末装置10へ送信してもよい。
【0109】
サーバ30から端末装置10に送信される再表示要求に含まれる抽出結果には、1又は複数のオプション機能IDが含まれることとなる。抽出結果を受信した端末装置10は、ステップS110において、モデル名、シリアル番号、1又は複数のオプション機能IDが入力又は選択されたプロダクトキー発行画面を表示する。
【0110】
つづいて、
図15を参照して動作例を説明する。
図15(a)は、画像形成装置20の表示部220に表示される、有効化するオプション機能を選択する表示画面W200の表示例である。表示画面W200には、有効化するオプション機能を複数選択するためのチェックボックスを含む領域E200と、有効化するオプション機能についてプロダクトキーを入力する画面を表示するためのボタンB200と、元の画面に戻るためのボタンB202とが含まれる。サービスマンは、領域E200に含まれるチェックボックスのうち、有効化させたいオプション機能のオプション機能名が表示されたチェックボックスにチェックを入れることで、有効化を所望するオプション機能を複数選択することが可能となる。
【0111】
図15(b)は、表示画面W200において、ボタンB200が選択されたときに表示される表示画面W210の表示例である。表示画面W210には、2次元コードの画像データを表示する領域E210と、装置固有情報262を表示した領域E212と、オプション機能ごとにプロダクトキーを入力するためのプロダクトキー入力領域である領域A210と領域A212と、表示画面W200へ戻るためのボタンB214とが含まれる。プロダクトキー入力は、表示画面W200において選択されたオプション機能の数だけ表示され、プロダクトキー入力領域に含まれる内容は何れも同様である。
【0112】
プロダクトキー入力領域に含まれる内容について、領域A210を例に説明すると、オプション機能名を表示するラベル領域L210と、プロダクトキーを入力する領域F110と、プロダクトキーを登録する指示を行うための登録ボタンB110とが含まれる。サービスマンによってボタンB210が選択された場合は、領域F210に入力されたプロダクトキーが有効であるか否かを画像形成装置20が判定し、プロダクトキーが有効であれば、ラベル領域L210に示されているオプション機能を有効化する。なお、領域A212においても同様の内容が含まる。また、サービスマンによってボタンB212が選択された場合で、領域F212に入力されたプロダクトキーが有効であるときは、画像形成装置20は、ラベル領域L212に示されているオプション機能を有効化する。
【0113】
本実施形態によれば、複数のオプション機能について、ライセンスキーを発行することが可能となる。したがって、第1実施形態と比べて、さらにオプション機能を有効化するための負担が軽減され、サービスコストの削減という効果が期待できる。
【0114】
[3.第3実施形態]
第3実施形態は、第1実施形態と異なり、端末装置10と画像形成装置20との間における情報の送受信を近距離無線通信によって行う実施形態である。
【0115】
[3.1 機能構成]
本実施形態の機能構成は、第1実施形態の
図2を
図16に、
図3を
図17に、
図5を
図18にそれぞれ置き換えたものである。なお、第1実施形態と同一の機能部については、同一の符号を付与し、説明を省略する。
【0116】
図16を参照して、本実施形態の端末装置12の機能構成について説明する。端末装置12は端末装置10と異なり、記憶部150には画像データ記憶領域152が確保されず、また、近距離無線通信160が更に含まれる。
【0117】
近距離無線通信160は他の近距離無線通信部を備えた装置(本実施形態では、画像形成装置22)と通信を行う為の機能部である。例えば、NFC(Near field communication)、Bluetooth(登録商標)、ZigBee(登録商標)、ワイヤレスUSB、赤外線等を利用して通信を行う。
【0118】
図17を参照して、本実施形態の画像形成装置22の機能構成について説明する。画像形成装置22は画像形成装置20と異なり、近距離無線通信270が更に含まれる。近距離無線通信270は、他の近距離無線通信部を備えた装置(本実施形態では、端末装置12)と通信を行う為の機能部である。例えば、NFC、Bluetooth、ZigBee、ワイヤレスUSB、赤外線等を利用して通信を行う。
【0119】
図18を参照して、本実施形態のサーバ32の機能構成について説明する。画像形成装置22は画像形成装置20と異なり、記憶部320に画像データ記憶領域322が確保されない。
【0120】
[3.2 処理の流れ]
本実施形態の処理フローは、第1実施形態の
図8を
図19に、
図9を
図20に、
図10を
図21にそれぞれ置き換えたものである。なお、第1実施形態と同一の処理については、同一の符号を付与し、説明を省略する。
【0121】
図19を参照して、端末装置12の処理の流れについて説明する。端末装置12は、プロダクトキー発行画面を表示したら(ステップS102)、制御部100は、近距離無線通信160を介して、画像形成装置22から装置情報を受信(取得)する(ステップS302)。装置情報の受信は、例えば、サービスマンが画像形成装置22を操作することによって近距離無線通信270から送信される装置情報を受信する。また、制御部100は、画像形成装置22から受信した装置情報に基づいて、モデル名、シリアル番号、オプション機能IDを入力/選択したプロダクトキー発行画面を再表示する(ステップS304)。
【0122】
また、サーバ32からプロダクトキーを受信したら、制御部100は、近距離無線通信160を介して、受信したプロダクトキーを画像形成装置22へ送信する(ステップS116;Yes→ステップS306)。なお、ステップS306において、制御部100は、サーバ32から受信したプロダクトキーを表示部120に表示してもよい。この場合は、制御部100は、画像形成装置22に対してプロダクトキーを送信する指示を受け付ける送信ボタンを表示部120に表示し、サービスマンによって送信ボタンが選択された場合に、画像形成装置22へプロダクトキーを送信してもよい。
【0123】
つづいて、
図20を参照して、画像形成装置22の処理の流れについて説明する。画像形成装置22は、サービスマンによって有効化するオプション機能が選択されたら、制御部200は、近距離無線通信270を介して、端末装置10に装置情報を送信する(ステップS132;Yes→ステップS332)。
【0124】
また、制御部200は、端末装置12から近距離無線通信270を介してプロダクトキーを受信したか否かを判定する(ステップS334)。端末装置12からプロダクトキーを受信した場合は、制御部200は、受信したプロダクトキーが有効であるか否かを判定する(ステップS334;Yes→ステップS138)。プロダクトキーが有効であれば、ステップS132においてサービスマンによって選択されたオプション機能を有効化する(ステップS138;Yes→ステップS140)。
【0125】
つづいて、
図21を参照して、サーバ32の処理の流れについて説明する。本実施形態では、端末装置12から2次元コードの画像データを受信しないため、第1実施形態におけるS162~S168までの処理を実行する必要がない。したがって、サーバ32は、端末装置12から送信情報とアプリケーション番号とを受信したことを契機として、S170~ステップS180の処理を実行する。
【0126】
なお、本実施形態は、画像形成装置22から取得される装置情報が正しいか否かをサーバ32は判定しないが、第1実施形態と同様に、サーバ32が画像形成装置22から取得される装置情報が正しいか否かを判定してもよい。この場合は、端末装置12は画像形成装置22から受信した装置情報をサーバ32に送信し、サーバ32は装置情報が正しいか否かを判定する。また、サーバ32は、装置情報が正しいか否かの判定の結果を端末装置12に送信することで、端末装置12を操作するサービスマンに対して、画像形成装置22から受信した装置情報が正しいか否かを通知することが可能となる。
【0127】
本実施形態によれば、近距離無線通信を使用して、装置情報と有効化情報との送受信を端末装置12と画像形成装置22との間で行うことが可能となる。サービスマンは、サーバ32から受信したプロダクトキーを、画像形成装置22に入力する手間が省けるため、第1実施形態と比べて、さらにオプション機能を有効化するための負担が軽減され、サービスコストの削減という効果が期待できる。
【0128】
なお、端末装置12は、サーバ32への接続情報についても、画像形成装置22から取得してもよい。このようにしても、画像形成装置22の表示部220には、プロダクトキー発行システムのURLが表示されないので、セキュリティが確保された状態となる。
【0129】
[4.変形例]
本発明は上述した各実施の形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。すなわち、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施の形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【0130】
また、上述した実施形態は、説明の都合上、それぞれ別に説明している部分があるが、技術的に可能な範囲で組み合わせて実行してもよいことは勿論である。
【0131】
また、実施形態において各装置で動作するプログラムは、上述した実施形態の機能を実現するように、CPU等を制御するプログラム(コンピュータを機能させるプログラム)である。そして、これら装置で取り扱われる情報は、その処理時に一時的に一時記憶装置(例えば、RAM)に蓄積され、その後、各種ROM(Read Only Memory)やHDD等の記憶装置に格納され、必要に応じてCPUによって読み出し、修正・書き込みが行なわれる。
【0132】
ここで、プログラムを格納する記録媒体としては、半導体媒体(例えば、ROMや、不揮発性のメモリカード等)、光記録媒体・光磁気記録媒体(例えば、DVD(Digital Versatile Disc)、MO(Magneto Optical Disc)、MD(Mini Disc)、CD(Compact Disc)、BD(Blu-ray Disc)(登録商標)等)、磁気記録媒体(例えば、磁気テープ、フレキシブルディスク等)等の何れであってもよい。また、ロードしたプログラムを実行することにより、上述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、オペレーティングシステムあるいは他のアプリケーションプログラム等と共同して処理することにより、本発明の機能が実現される場合もある。
【0133】
また、市場に流通させる場合には、可搬型の記録媒体にプログラムを格納して流通させたり、インターネット等のネットワークを介して接続されたサーバコンピュータに転送したりすることができる。この場合、サーバコンピュータの記憶装置も本発明に含まれるのは勿論である。
【符号の説明】
【0134】
1 認証システム
10、12 端末装置
100 制御部
110 通信部
120 表示部
130 操作入力部
140 画像入力部
150 記憶部
152 画像データ記憶領域
160 近距離無線通信部
20、22 画像形成装置
200 制御部
210 通信部
220 表示部
230 操作入力部
240 画像入力部
250 画像形成部
260 記憶部
262 装置固有情報
264 オプション機能情報記憶領域
266 プロダクトキー検証情報
270 近距離無線通信部
30、32 サーバ
300 制御部
310 通信部
320 記憶部
322 画像データ記憶領域
324 モデル別オプション機能情報
326 アプリケーション番号検証情報
328 使用済アプリケーション番号情報
330 プロダクトキー発行済装置情報
332 プロダクトキー発行情報