(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-11
(45)【発行日】2022-10-19
(54)【発明の名称】エアロゾル発生装置のコンポーネントのためのパッケージ
(51)【国際特許分類】
B65D 75/36 20060101AFI20221012BHJP
A61J 1/03 20060101ALI20221012BHJP
B65D 83/04 20060101ALI20221012BHJP
【ＦＩ】
B65D75/36
A61J1/03 370
B65D83/04 D
【請求項の数】
12
(21)【出願番号】P 2020520520
(86)(22)【出願日】2018-10-11
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-12-17
(86)【国際出願番号】 IB2018057897
(87)【国際公開番号】W WO2019073438
(87)【国際公開日】2019-04-18
【審査請求日】2021-10-05
(31)【優先権主張番号】102017000114214
(32)【優先日】2017-10-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(73)【特許権者】
【識別番号】392003937
【氏名又は名称】ジー．デー ソチエタ ペル アツィオニ
【氏名又は名称原語表記】Ｇ．Ｄ ＳＯＣＩＥＴＡ ＰＥＲ ＡＺＩＯＮＩ
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100147555
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 公一
(74)【代理人】
【識別番号】100160705
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 健太郎
(72)【発明者】
【氏名】ロレーナ ダルフォンソ
(72)【発明者】
【氏名】ロベルト ポッローニ
(72)【発明者】
【氏名】ルカ フェデリーチ
【審査官】杉田 剛謙
(56)【参考文献】
【文献】特表２０１１－５１９７８７（ＪＰ，Ａ）
【文献】特表２０１０－５１１４７８（ＪＰ，Ａ）
【文献】特表２０１１－５２９８３３（ＪＰ，Ａ）
【文献】米国特許出願公開第２０１０／２４３５０９（ＵＳ，Ａ１）
【文献】欧州特許出願公開第２１５４０７８（ＥＰ，Ａ１）
(58)【調査した分野】(Int.Cl.，ＤＢ名)
Ｂ６５Ｄ ７５／３６
Ａ６１Ｊ １／０３
Ｂ６５Ｄ ８３／０４
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル発生装置のコンポーネントのためのパッケージ（１）であって、前記パッケージ（１）は、
少なくとも２つのコンポーネントと、
第１のコンポーネントを含む第１の筐体（２０）を備えた第１のブリスターパック（２）と、
第２のコンポーネントを含む第２の筐体（３０）を備えた第２のブリスターパック（３）と、
互いに対向しかつ平行な第１の壁部（４０）と第２の壁部（４１）とを備えたスリーブ（４）と、
互いに対向する第１の開口部（４２）及び第２の開口部（４３）と、を備え、
前記第１のブリスターパック（２）及び前記第２のブリスターパック（３）は、前記コンポーネントの抽出が可能な抽出位置（Ａ）と前記コンポーネントへのアクセスを阻む閉鎖位置（Ｂ）との間を、各々前記第１の開口部（４２）及び前記第２の開口部（４３）を通過して、スライディング方向（Ｘ）に沿ってかつ前記スリーブ（４）に対してスライド可能とされ、
第１のガイドフラップ（５）が設けられており、前記第１のガイドフラップ（５）は、前記第２の壁部（４１）に第１のスロット（５０）を形成するために、前記第２の開口部（４３）における前記第１の壁部（４０）と前記第２の壁部（４１）との間で前記スリーブ（４）の前記第２の壁部（４１）から進展しており、
第２のガイドフラップ（６）が設けられており、前記第２のガイドフラップ（６）は、前記第１の壁部（４０）に第２のスロット（６０）を形成するために、前記第１の開口部（４２）における前記第１の壁部（４０）と前記第２の壁部（４１）との間で前記スリーブ（４）の前記第１の壁部（４０）から進展しており、
第１のスライディングフラップ（７）が設けられており、前記第１のスライディングフラップ（７）は、前記第１のブリスターパック（２）と一体とされており、前記第１のスロット（５０）に配置されており、前記第１のスロット（５０）においてスライドするように形成されており、
第２のスライディングフラップ（８）が設けられており、前記第２のスライディングフラップ（８）は、前記第２のブリスターパック（３）と一体とされており、前記第２のスロット（６０）に配置されており、前記第２のスロット（６０）においてスライドするように形成されている、パッケージ（１）において、
前記パッケージ（１）は、連結要素（１２）を備えており、前記連結要素（１２）は、前記スリーブ（４）の前記第１の壁部（４０）と前記第２の壁部（４１）との間に配置されており、前記第１のガイドフラップ（５）と前記第２のガイドフラップ（６）とを互いに連結すると共に前記スライディング方向（Ｘ）に対して横断する第１の連結壁部を備える、ことを特徴とするパッケージ（１）。
【請求項2】
前記第１のブリスターパック（２）及び前記第２のブリスターパック（３）を各々支持する第１の支持要素（９）及び第２の支持要素（１０）が設けられており、前記第１の支持要素（９）及び前記第２の支持要素（１０）は、前記第１のブリスターパック（２）の第１の筐体（２０）及び前記第２のブリスターパック（３）の第２の筐体（３０）を受容するような大きさとされた窓部（１１）を各々備える第１の部分（９ａ、１０ａ）と、前記第１の部分（９ａ、１０ａ）と対向すると共に前記第１のブリスターパック（２）及び前記第２のブリスターパック（３）を囲むために前記第１の部分（９ａ、１０ａ）に固定された第２の部分（９ｂ、１０ｂ）と、を各々備えており、
前記第１のスライディングフラップ（７）及び前記第２のスライディングフラップ（８）は、前記第１の支持要素（９）及び前記第２の支持要素（１０）に各々固定された、請求項１に記載のパッケージ（１）。
【請求項3】
前記第１の支持要素（９）の前記第２の部分（９ｂ）及び前記第２の支持要素（１０）の前記第２の部分（１０ｂ）は、各前記第１の部分（９ａ、１０ａ）の前記窓部（１１）と対面する窓部（１１’）を各々備えた、請求項２に記載のパッケージ（１）。
【請求項4】
前記第１のスライディングフラップ（７）及び前記第２のスライディングフラップ（８）は、前記第１のブリスターパック（２）及び前記第２のブリスターパック（３）と各々単体で作成された、請求項１に記載のパッケージ（１）。
【請求項5】
前記第１のスライディングフラップ（７）及び前記第２のスライディングフラップ（８）は、第１のタブ（７０、８０）及び第２のタブ（７１）を各々備え、前記第１のブリスターパック（２）は、縦の進展軸（Ｙ）を有し、前記第１のスライディングフラップ（７）の前記第１のタブ（７０）及び前記第２のタブ（７１）は、前記第１のブリスターパック（２）の両端部の近傍において前記第１のブリスターパック（２）と一体とされており、
前記第２のブリスターパック（３）は、縦の進展軸（Ｙ）を有し、前記第２のスライディングフラップ（８）の前記第１のタブ（８０）及び前記第２のタブは、前記第２のブリスターパック（３）の両端部の近傍において前記第２のブリスターパック（３）と一体とされた、請求項１から４の何れか１項に記載のパッケージ（１）。
【請求項6】
前記第１の支持要素（９）と前記第１のスライディングフラップ（７）の前記第１のタブ（７０）及び前記第２のタブ（７１）とは、単体に作成されると共にＣ字形状を形成するように配置されており、前記第２の支持要素（１０）と前記第２のスライディングフラップ（８）の前記第１のタブ（８０）及び前記第２のタブとは、単体に作成されると共にＣ字形状を形成するように配置されている、請求項５に記載された請求項２又は３に記載のパッケージ（１）。
【請求項7】
第１の連結壁部は、前記第１のスライディングフラップ（７）の前記第１のタブ（７０）と前記第２のタブ（７１）との間かつ前記第２のスライディングフラップ（８）の前記第１のタブ（８０）と前記第２のタブとの間に配置された、請求項５に記載のパッケージ（１）。
【請求項8】
前記連結要素（１２）は、少なくとも第２の連結壁部（１２ｂ）を備え、前記第２の連結壁部（１２ｂ）は、前記第１の連結壁部に平行とされており、前記第１のガイドフラップ（５）及び前記第２のガイドフラップ（６）と連結すると共に、前記第１の連結壁部から前記スライディング方向（Ｘ）に沿った間隔を空けて配置された、請求項１から７の何れか１項に記載のパッケージ（１）。
【請求項9】
前記スライディング方向（Ｘ）に直交する対称軸（Ｚ）を有し、前記第２のブリスターパック（３）に対して前記対称軸（Ｚ）の回りに１８０度回転した前記第１のブリスターパック（２）が配置された、請求項１から８の何れか１項に記載のパッケージ（１）。
【請求項10】
前記第１のガイドフラップ（５）は、前記スリーブ（４）の前記第１の壁部（４０）に部分的に固定されており、前記第２のガイドフラップ（６）は、前記スリーブ（４）の前記第２の壁部（４１）に部分的に固定された、請求項１から９の何れか１項に記載のパッケージ（１）。
【請求項11】
前記第２の開口部（４３）において、前記第１の壁部（４０）と前記第２の壁部（４１）との間で前記スリーブ（４）の前記第１の壁部（４０）に固定された第１の停止フラップ（１３）と、前記第１の開口部（４２）において、前記第１の壁部（４０）と前記第２の壁部（４１）との間で前記スリーブ（４）の前記第２の壁部（４１）に固定された第２の停止フラップ（１４）と、
前記第２のブリスターパック（３）が前記抽出位置（Ａ）にあるときに前記第１の停止フラップ（１３）に隣接するように、前記第２のスライディングフラップ（８）と前記第１の壁部（４０）との間に配置された第１の隣接フラップ（１５）と、
前記第１のブリスターパック（２）が前記抽出位置（Ａ）にあるときに前記第２の停止フラップ（１４）に隣接するように、前記第１のスライディングフラップ（７）と前記第２の壁部（４１）との間に配置された第２の隣接フラップ（１６）と、
を備えた請求項１から１０の何れか１項に記載のパッケージ（１）。
【請求項12】
前記第１のガイドフラップ（５）は、前記スリーブ（４）の内部に配置されており、前記スリーブ（４）の前記第２の壁部（４１）に対してより限定された伸長を有しており、前記スリーブ（４）の前記第２の壁部（４１）に平行に、かつ、前記スリーブ（４）の前記第２の壁部（４１）から所与の間隔で配置されており、前記第２の開口部（４３）に配置されたＵ字形状の折り畳んだ部分によって前記スリーブ（４）の前記第２の壁部（４１）から延在しており、前記スリーブ（４）の中央線の前で終端しており、前記第２の壁部（４１）と共に第１のスロット（５０）を形成しており、前記第２のガイドフラップ（６）は、前記スリーブ（４）の内部に配置されており、前記スリーブ（４）の前記第１の壁部（４０）に対してより限定された伸長を有しており、前記スリーブ（４）の前記第１の壁部（４０）に平行に、かつ、前記スリーブ（４）の前記第１の壁部（４０）から所与の間隔で配置されており、前記第１の開口部（４２）に配置されたＵ字形状の折り畳んだ部分によって前記スリーブ（４）の前記第１の壁部（４０）から延在しており、前記スリーブ（４）の中央線の前で終端しており、前記第１の壁部（４０）と共に第２のスロット（６０）を形成している、請求項１から１１の何れか１項に記載のパッケージ（１）。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、２０１７年１０月１１日に出願された伊国仮特許出願第１０２０１７０００１１４２１４号の優先権を主張する。参照によりその開示全体が本明細書に組み込まれる。
本出願は、２０１７年１０月１１日に出願された伊国仮特許出願第１０２０１７０００１１４２１４号の優先権を主張する。参照によりその開示全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
本発明は、エアロゾル発生装置のコンポーネントのためのパッケージに関する。特に、本発明は、コンポーネントがブリスターパックの内部に含まれているパッケージに関する。
【背景技術】
【0003】
エアロゾル発生装置は、一般的には、バッテリ、バッテリで動く噴霧器及び芳香された液体又は、場合によっては、粉末状の物体を含むカートリッジを備える。
【0004】
エアロゾル発生装置のためのカートリッジを特に参照すると、カートリッジは、内容物をよりよく保存するために、組み立て後にブリスターパックの内部に配置される。
【0005】
この点において、パッケージは、二つのコンポーネント（特に、二つのカートリッジ）を備えていることが知られている。ブリスターパックは、二つのコンポーネントを含んでおり、外部容器は、内部にブリスターパックを含む。コンポーネントにアクセスするために、喫煙者は外部容器を開封し、ブリスターパックを抽出し、コンポーネントを取り外さなければならない。
【0006】
それゆえ、提案されていたパッケージでは、コンポーネントに対する迅速なアクセスが許容されない。
【0007】
特許文献１は、２つのブリスターパックのためのパッケージを記載しており、パッケージは、ブランクを折りたたむことによって形成され、各々のブリスターパックをスライド方式で収容する２つの平行六面体の管形状のスリーブを備える。各スリーブは、外壁、内壁及び外壁の内面に接続（接着）された補強壁を有する。
【0008】
特許文献２は、２つのブリスターパックのためのパッケージを記載しており、パッケージは、ブランクを折りたたむことによって形成され、各々のブリスターパックをスライド方式で収容する２つの平行六面体の管形状のスリーブを備える。
特許文献３は、粉末吸入のためのブリスターパックユニットを記載しており、ブリスターパックユニットは、粉末を含む薬剤を包含する複数のブリスターを各々含み、仮想軸の回りに回転対称に配置された複数の表面を含む本体を備える。
特許文献４は、スリーブ及びスライド要素を含む容器を記載している。
特許文献５は、薬剤成分を組み合わせたものを同時投与するのに適したドライパウダー吸入装置を記載しており、ここでは、各薬剤成分は、同じ単回投与のブリスターストリップの別個のブリスターに詰め込まれる。
特許文献３は、粉末吸入のためのブリスターパックユニットを記載しており、ブリスターパックユニットは、粉末を含む薬剤を包含する複数のブリスターを各々含み、仮想軸の回りに回転対称に配置された複数の表面を含む本体を備える。
特許文献４は、スリーブ及びスライド要素を含む容器を記載している。
特許文献５は、薬剤成分を組み合わせたものを同時投与するのに適したドライパウダー吸入装置を記載しており、ここでは、各薬剤成分は、同じ単回投与のブリスターストリップの別個のブリスターに詰め込まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【文献】米国特許出願公開第２０１５／０４１３３９号明細書
【文献】米国特許出願公開第２０１０／１１６６９３号明細書
【文献】米国特許第６９０７８８０号明細書
【文献】米国特許出願公開第２０１０／２４３５０９号明細書
【文献】米国特許出願公開第２００９／２５００５６号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明の目的は、前述した欠点を克服することである。
【0011】
さらに、本発明の目的は、コンポーネントへの迅速なアクセスを許容することに加えて、使用される材料の量との関係で含みうるコンポーネントの数を最適化することを許容するパッケージを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
前述した目標は、添付された特許請求の範囲によるパッケージを用いることによって得られた。
【0013】
提案されたパッケージは、外側スリーブに対する２つのブリスターパックのスライドによって、喫煙者が、単にスリーブからブリスターパックを抽出することによってブリスターパックの中に含まれたコンポーネントにアクセスすることを許容する。さらに、提案されたパッケージは、２つのブリスターパックと１つのシングルスリーブを備えることによって、使用される材料の量との関係でパッケージに含みうるコンポーネントの数の最適化を許容する。
【0014】
本発明は、非限定的な実施形態を示す添付した図面を参照して説明される。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【発明を実施するための形態】
【0016】
添付の図面を参照すると、本発明に係るエアロゾル発生装置対象物のコンポーネントのためのパッケージは、参照番号１で総称的に示されている。
【0017】
エアロゾル発生装置は、一般的に、バッテリ、バッテリで動く噴霧器及び芳香された液体又は場合によっては、粉末状の物体を含むカートリッジを備える。
【0018】
「コンポーネント」という用語は、ここでは、エアロゾル発生装置の一部を意味する。特に、コンポーネントは、カートリッジでありえる。カートリッジは、管状の格納本体（好ましくは、円筒形）と、管状本体に含まれる気化可能な物質と、気化可能な物質が漏れることを防止するために管状本体を閉めるキャップと、を備える。
【0019】
図１から７を参照し、本発明によるパッケージ１の第１の実施形態が以下に説明される。
【0020】
パッケージ１は、４つのコンポーネント（図示されていない。例えば、カートリッジでありえる。）を備える。パッケージ１は、２つのコンポーネントを含む２つの筐体２０を備えた第１のブリスターパック２と、さらに２つのコンポーネントを含む２つの筐体３０を備えた第２のブリスターパック３と、互いに対向すると共に平行な第１の壁部４０及び第２の壁部４１を備えたスリーブ４と、互いに対向する第１の開口部４２及び第２の開口部４３と、を備える。
【0021】
第１のブリスターパック２及び第２のブリスターパック３は、コンポーネントの抽出を可能にする抽出位置Ａ（図２、図３、図２Ａ及び図３Ａ）とコンポーネントへのアクセスを阻む閉鎖位置Ｂ（図１及び図１Ａ）との間において、各々第１の開口部４２及び第２の開口部４３を通り抜けてスリーブ４に対してスライド可能とされている。
【0022】
パッケージ１は、第２の開口部４３において第１の壁部４０と第２の壁部４１との間をスリーブ４の第２の壁部４１から延在し、第２の壁部４１と第１のスロット５０を形成する第１のガイドフラップ５と、第１の開口部４２において第１の壁部４０と第２の壁部との間をスリーブ４の第１の壁部４０から延在し、第１の壁部４０と第２のスロット６０を形成する第２のガイドフラップ６と、をさらに備える。
【0023】
さらに、パッケージ１は、第１のブリスターパック２と一体の第１のスライディングフラップ７と、第２のブリスターパック３と一体の第２のスライディングフラップ８と、を備え、第１のスライディングフラップ７及び第２のスライディングフラップ８は、各々第１のスロット５０及び第２のスロット６０に配置されると共に、各々第１のスロット５０の内部及び第２のスロット６０の内部をスライドするように成形されている。
【0024】
それゆえ、第１のガイドフラップ５、第２のガイドフラップ６、第１のスライディングフラップ７及び第２のスライディングフラップ８の構成及び配置によって、提案されたパッケージ１は、第１のブリスターパック２及び第２のブリスターパック３のスリーブ４に対するスライドを許容する。その結果、単純にスリーブ４から第１のブリスターパック２及び／又は第２のブリスターパック３を抽出することによって、喫煙者は、コンポーネントにアクセスすることができる。さらに、一対のブリスターパック２、３と、単一のスリーブ４（各ブリスターパックには、スリーブはない。）を備えるという事実は、提案されたパッケージ１は、パッケージ１を得るために使用される材料の量との関係で含みうるコンポーネントの数を最適化することを許容する。
【0025】
図１を参照すると、第１の壁部４０及び第２の壁部４１に加えて、スリーブ４は、第１の壁部４０と第２の壁部４１とを接続する第３の壁部４４と、第１の壁部４０と第２の壁部４１とを接続すると共に、第３の壁部４４と対向しかつ平行な第４の壁部４５と、を備える。
【0026】
第１のブリスターパック２及び第２のブリスターパック３は、コンポーネントのための筐体２０、３０を明確にするプラスティック材料の部品と、筐体２０、３０を閉じるためにプラスティック材料の部品に固定（特に、熱溶接で）されたアルミニウム製のシートと、によって作ることができる。
【0027】
図７を参照すると、図１のパッケージの第１のブリスターパック２が図示されている。第２のブリスターパック３は、好ましくは、第１のブリスターパック２と同じ形状、サイズ及び材料を有することが理解される。上記の説明された実施形態では、第１のブリスターパック２（及び第２のブリスターパック３も同様に）は、縦の展開軸線Ｙに沿った長方形を有すると共に、エアロゾル発生装置のためのコンポーネントを各々含む一対の筐体２０を備える。第１のブリスターパック２及び第２のブリスターパック３は、図７に図示されたものとは異なる形状やサイズを有してもよいことが理解される。例えば、第１のブリスターパック２及び第２のブリスターパック３は、単一の筐体２０、３０、又は２つよりも多い複数の筐体２０、３０を備えてもよい。
【0028】
好ましくは、パッケージ１は、第１のブリスターパック２及び第２のブリスターパック３を各々支える第１の支持要素９及び第２の支持要素１０を備える。
【0029】
特に図４及び図４Ａを参照すると、第１の支持要素９と第２の支持要素１０とは、第１のブリスターパック２及び第２のブリスターパック３の筐体２０、３０を各々受容するような大きさとされた一対の窓部１１を備えた第１の部分９ａ、１０ａと、第１の部分９ａ、１０ａと対向すると共に、第１のブリスターパック２及び第２のブリスターパック３を保持するために第１の部分９ａ、１０ａに固定された第２の部分９ｂ、１０ｂと、を各々備える。
【0030】
さらに、第１のスライディングフラップ７及び第２のスライディングフラップ８は（好ましくは、単体として）、第１の支持要素９及び第２の支持要素１０に各々固定されている。
【0031】
有利なことに、第１の支持要素９及び第２の支持要素１０は、感じの良い美的インパクトに加えてパッケージ１よりも大きな構造を備える。さらに、第１の支持要素９及び第２の支持要素１０は、厚紙から作ることができる。有利なことに、パッケージ１を第１の支持要素９及び／又は第２の支持要素１０において印刷してカスタマイズすることは、容易かつ安価である。
【0032】
例えば、図３を参照すると、第１のブリスターパック２及び第２のブリスターパック３の両方が、抽出位置Ａにあるときは、第１のブリスターパック２は、コンポーネントを喫煙者に示し、さらに、第２の支持要素１０の第２の部分１０ｂでは、第１のブリスターパック２の筐体２０に含まれるコンポーネントに関する情報を示すことができる。
【0033】
第１の支持要素９の第１の部分９ａの窓部１１の数は、第１のブリスターパック２の筐体２０の数と同一であることが明確にされている。同様に、第２の支持要素１０の第１の部分１０ａの窓部１１の数は、第２のブリスターパック３の筐体３０の数と同一である。
【0034】
図６を参照すると、ブランク９’が示されており、図１から図３のパッケージ１の第１の支持要素９は、その折り畳みにより得られる（第２の支持要素１０を得るためのブランクも同じである）。上記の実施形態では、第１の支持要素９、第１のスライディングフラップ７及び第２の隣接するフラップ１６は、単体として作られている。ブランク９’は、一対の窓部１１を有すると共にＣ字形状を有する第１のパネル９ａ’であって、第１の支持要素９の第１の部分９ａと、第１のスライディングフラップ７の第１のタブ７０及び第２のタブ７１の一部と、を定めるように設計された第１のパネル９ａ’と、Ｃ字形状を有する第１のパネル９ａ’と関節でつなげられ、第１支持要素の第２の部分９ｂと、第１のスライディングフラップ７の第１のタブ７０及び第２のタブ７１の更なる部分と、を定めるように設計された第２のパネル９ｂ’と、第２の隣接するフラップ１６を定めるように設計された隣接するパネル１６’と、を備える。とりわけ、第１のタブ７０及び第２のタブ７１は、第１のパネル９ａ’と第２のパネル９ｂ’とがオーバーラップすることによって定められる。
【0035】
代わりの実施形態によると、第１の支持要素９の第２の部分９ｂと第２の支持要素１０の第２の部分１０ｂとは、各々の第１の部分９ａ、１０ａの窓部１１と対面する少なくとも一つの窓部１１’を各々備える。有利なことに、各々の筐体２０、３０からのコンポーネントの抽出は、とりわけ簡単かつ速くなることが証明されるであろう。
【0036】
第１の支持要素９の第２の部分９ｂにおける窓部１１’の数は、第１の支持要素９の第１の部分９ａにおける窓部１１の数と同一であることが理解される。同様に、第２の支持要素１０の第２の部分１０ｂにおける窓部の数は、第２の支持要素１０の第２の部分１１ａにおける窓部１１の数と同一である。
【0037】
さらに代わりの実施形態では、第１の支持要素９の第２の部分９ｂと第２の支持要素１０の第２の部分１０ｂは、各第１の部分９ａ、１０ａの窓部１１と対面する第２の部分９ｂ、１０ｂの一部を定める少なくとも一つの弱化した線部１１０を各々備える（上記の実施形態では、図１１のブランクから開始して得られている）。有利なことに、コンポーネントの抽出は、弱化した線部１１０によって定められた第２の部分９ｂ、１０ｂの一部の除去を必要とし、弱化した線部１１０のおかげでとりわけ簡単かつ速くなることが判明する。
【0038】
「弱化した線部」という用語とは、連結点に代えた切込み（切り目として知られている）又はブランクの厚さの半分にすることを意図して切込みを入れた連続した線によって作られた線を意味することが記載されるべきである。
【0039】
第１のスライディングフラップ７と第２のスライディングフラップ８とは、各々第１のタブ７０、８０と第２のタブ７１とを備える。
【0040】
第１のブリスターパック２及び第２のブリスターパック３は、先に述べたように、縦の展開軸線Ｙを有する。第１のスライディングフラップ７の第１のタブ７０及び第２のタブ７１は、第１のブリスターパック２の両端部の近傍において第１のブリスターパック２と一体とされている。
【0041】
上記の第１のスライディングフラップ７及び第２のスライディングフラップ８の構成とこれらの第１のブリスターパック２及び第２のブリスターパック３との相互配置とは、第１のブリスターパック２及び第２のブリスターパック３が閉鎖形態Ｂ（図１及び図１Ａ）にあるときには、ブリスターパック２、３もなく、いずれのスライディングフラップ７、８もないパッケージ１の中間部分を有することを許容する。それゆえ、パッケージ１を手に持った喫煙者は、第１のブリスターパック２及び／又は第２のブリスターパック３を抽出するために、第１のブリスターパック２及び／又は第２のブリスターパック３がスリーブ４に対してスライドすることを妨げることなくパッケージ１を中央部で握るであろう。
【0042】
詳細には、特に図４及び図４Ａを参照すると、第１のスライディングフラップ７の第１のタブ７０及び第２のタブ７１は、第１の支持要素９に固定されており（又は、好ましくは単体として形成されており）、第２のスライディングフラップ８の第１のタブ８０及び第２のタブは、第２の支持要素１０に固定されている（又は、好ましくは単体として形成されている）。
【0043】
言い換えれば、第１の部分９ａと第２の部分９ｂとのオーバーラップによって形成された第１の支持要素９は、スライディング方向Ｘに直交しかつ第１のブリスターパック２の縦の展開軸線Ｙと平行な縦の展開部を有する。第１のスライディングタブ７の第１のタブ７０及び第２のタブ７１は、第１の支持要素９の両端部に固定されている。さらに詳しくは、上記の第１のタブ７０及び第２のタブ７１は、第１の支持要素９の展開部に直交する展開部を有する。言い換えれば、第１の支持要素９、第１のタブ７０及び第２のタブ７１は、Ｃ字形状（図４参照）を有するように互いに配置されている。
【0044】
同様に、第１の部分１０ａと第２の部分１０ｂとのオーバーラップによって形成された第２の支持要素１０は、スライディング方向Ｘに直交しかつ第２のブリスターパック３の縦の展開軸線Ｙと平行な縦の展開部を有する。第２のスライディングフラップ８の第１のタブ８０及び第２のタブ８１は、第２の支持要素１０の両端部に固定されている。さらに詳しくは、上記の第１のタブ８０及び第２のタブは、第２の支持要素１０の展開部に直交する展開部を有する。言い換えれば、第２の支持要素１０、第１のタブ８０及び第２のタブ８１は、Ｃ字形状を有するように互いに配置されている。
【0045】
好ましくは、第１の支持要素９と第２の支持要素１０とは、同じ形状、サイズ及び材料を有している。
【0046】
好ましくは、パッケージ１は、スリーブ４の第１の壁部４０と第２の壁部４１との間に配置された連結要素１２を備え、連結要素１２は、第１のガイドフラップ５と第２のガイドフラップ６とを互いに連結する第１の連結壁部を備え、スライディング方向Ｘを横断する。詳しくは、第１の連結壁部は、第１のガイドフラップ５と第２のガイドフラップ６とに固定されている（好ましくは、単体として形成されている。）。
【0047】
連結要素１２は、それゆえパッケージ１が中央側に膨張することを抑制している。有利なことには、連結要素１２は、より大きな安定性をパッケージ１に与える。言い換えれば、連結要素１２は、パッケージ１が荷重に耐えうる構造となることを証明している。
【0048】
連結要素１２は、好ましくは、スライディング方向Ｘに直交に配置された中空の管状要素である。
【0049】
好ましくは、第１の連結壁部は、第１のスライディングフラップ７の第１のタブ７０と第２のタブ７１との間かつ第２のスライディングフラップ８の第１のタブ８０と第２のタブとの間に配置されている。
【0050】
言い換えれば、第１の連結壁部は、スライディング方向Ｘに直交する展開部を有し、この展開部の方向にスリーブ４の第３の壁部４４と第４の壁部４５との間隔よりも短い長さを有する。詳しくは、第１のスライディングフラップ７及び第２のスライディングフラップ８の第１のタブ７０、８０は、第１の連結壁部の一方の端部と第３の壁部４４との間に配置され、さらに、第１のスライディングフラップ７及び第２のスライディングフラップ８の第２のタブ７１は、第１の連結壁部の他方の端部と第４の壁部４５との間に配置されている。
【0051】
好ましくは、連結要素１２は、第１の連結壁部に平行な第２の連結壁部１２ｂを備え、第２の連結壁部１２ｂは、第１のガイドフラップ５と第２のガイドフラップ６とを連結すると共に、第１の連結壁部からスライディング方向Ｘに沿って間隔を空けて配置されている。
【0052】
有利なことに、第１の連結壁部及び第２の連結壁部１２ｂは、パッケージ１の中央部に中空管状の領域を形成する。
【0053】
好ましくは、第１の連結壁部及び第２の連結壁部１２ｂは、互いに対面していない。言い換えると、第１の連結壁部及び第２の連結壁部１２ｂは、スライディング方向Ｘに直交するパッケージ１の軸線に沿って互い違いに設けられている。
【0054】
さらに、連結要素１２は、第１の連結壁部に平行な第３の連結壁部を備え、第３の連結壁部は、第１のガイドフラップ５と第２のガイドフラップ６とを連結し、第１の連結壁部からスライディング方向Ｘに沿って間隔を空けて配置されている。第１の連結壁部は、第２の連結壁部１２ｂと第３の連結壁部との間に配置されている。
【0055】
好ましくは、第１の連結壁部と第２の連結壁部１２ｂとは、互いに対面していない。同様に、第１の連結壁部と第３の連結壁部とは、互いに対面していない。
【0056】
連結要素１２は、第１の連結壁部に平行な第４の連結壁部１２ｄ及び第５の連結壁部を備え、第４の連結壁部１２ｄ及び第５の連結壁部は、第１のガイドフラップ５と第２のガイドフラップ６とを連結し、スライディング方向Ｘに沿って第１の連結壁部と平行に並べられている（これらは、第２の連結壁部１２ｂ及び第３の連結壁部からスライディング方向Ｘに沿って間隔を空けて配置されている。）。第４の連結壁部１２ｄは、第２の連結壁部１２ｂと第３の壁部４４との間に配置されており、第５の連結壁部は、第３の連結壁部と第４の壁部４５との間に配置されている。
【0057】
好ましくは、第２の連結壁部１２ｂと第４の連結壁部１２ｄとは、互いに対面していない。同様に、第３の連結壁部と第５の連結壁部とは、互いに対面していない。
【0058】
パッケージ１は、スライディング方向Ｘに直交する対称軸線Ｚを有する。第１のブリスターパック２は、第２のブリスターパック３に対して、対称軸線Ｚ回りに１８０度回転した状態で配置されている。有利なことに、第１のブリスターパック２と第２のブリスターパック３との相互の配置は、よりコンパクトなパッケージ１を得ることを許容する。
【0059】
第１のガイドフラップ５は、スリーブ４の第１の壁部４０に部分的に固定されてもよく、第２のガイドフラップ６は、スリーブ４の第２の壁部４１に部分的に（例えば、膠又は接着剤によって）固定されてもよい。
【0060】
詳しくは、第１のガイドフラップ５及び第２のガイドフラップ６は、第１の壁部４０及び第２の壁部４１に各々の中央位置で固定されている。従って、第１のスロット５０及び第２のスロット６０は、各々２つの部分によって形成され、第１のガイドフラップ５及び第２のガイドフラップ６の固定された中央部分は、第１のスロット５０及び第２のスロット６０のこれらの２つの部分の間に配置されている。
【0061】
さらに、パッケージ１は、第１のブリスターパック２及び第２のブリスターパック３スリーブ４に対するスライドを制限する停止手段を備える。
【0062】
詳しくは、パッケージ１は、好ましくは、第２の開口部４３において第１の壁部４０と第２の壁部４１との間でスリーブ４の第１の壁部４０に固定された第１の停止フラップ１３と、第１の開口部４２において第１の壁部４０と第２の壁部４１との間でスリーブ４の第２の壁部４１に固定された第２の停止フラップ１４と、第２のブリスターパック３が抽出位置Ａにあるときに第１の停止フラップ１３に隣接するように、第２のスライディングフラップ８と第１の壁部４０との間に配置された第１の停止フラップ１５と、第１のブリスターパック２が抽出位置Ａにあるときに第２の停止フラップ１４に隣接するように、第１のスライディングフラップ７と第２の壁部４１との間に配置された第２の隣接フラップ１６と、を備える。
【0063】
有利なことに、第１のブリスターパック２及び第２のブリスターパック３は、スリーブ４からは、完全に取り出すことはできない。
【0064】
図１から図７のパッケージ１を参照すると、第１の隣接フラップ１５は、２つの部分を備え、一つは第２のスライディングフラップ８の第１のタブ８０に備え、もう一つは第２のスライディングフラップ８の第２のタブに備える。同様に、第２の隣接フラップ１６は、２つの部分を備え、一つは第１のスライディングフラップ７の第１のタブ７０に備え、もう一つは第１のスライディングフラップ７の第２のタブ７１に備える。
【0065】
スリーブ４、第１のガイドフラップ５及び第２のガイドフラップ６、第１の停止フラップ１３及び第２の停止フラップ１４並びに連結要素１２は、単体として作成されている（好ましくは、厚紙で）。特に、これらは、図５に示されるブランクと同じブランクから開始して作成される。図５には、ブランクの様々なパーツが、アクセントの付いた参照番号が付されて可能な限り示されており、アクセントの付いた参照番号は、スリーブ４、第１の停止フラップ１３及び第２の停止フラップ１４並びに連結要素１２の第１のガイドフラップ５及び第２のガイドフラップ６に相当する部分を区別する参照番号と同一の番号である。
【0066】
図５を参照すると、ブランクは、第１のガイドフラップ５を定義するために設計された第１のガイドパネル５’と一方の側において関節を介してつなげられた（かつ、第２のガイドフラップ６を定義するために設計された第２のガイドパネル６’と他方の側において）連結要素１２を定義するために設計された連結パネル１２’を備える。
【0067】
詳しくは、連結パネル１２’は、第１の連結壁部を定義するために設計された第１の部品１２ａ’と、第２の連結壁部１２ｂを定義するために設計された第２の部品１２ｂ’と、第３の連結壁部を定義するために設計された第３の部品１２ｃ’と、第４の連結壁部を定義するために設計された第４の部品１２ｄ’と、第５の連結壁部を定義するために設計された第５の部品１２ｅ’と、を備える。
【0068】
第１のガイドフラップ５は、各々の端部に一対の付属物１９を備える。付属物１９は、スライディング方向Ｘに沿って第１のスロット５０の寸法を延ばす。このようにして、第１のブリスターパック２が抽出位置Ａにあるとき、第１のスライディングフラップ７は、第１のスロット５０の中に配置される。付属物１９は、連結パネル１２’の第４の部品１２ｄ’及び第５の部品１２ｅ’に切込みによって作成されている（図５参照）。
【0069】
第２のスロット６０のスライディング方向Ｘに沿った長さは、第１のスロット５０の長さよりも長いのため、付属物１９は、必ずしも第２のガイドフラップ６になくてもよい。第１の部品１２ａ’は、第２の部品１２ｂ’及び第３の部品１２ｃ’に関して中央に配置されており、各々の切込み線によって第２の部品１２ｂ’及び第３の部品１２ｃ’から分離されている。同様に、第４の部品１２ｄ’は、切込み線によって第２の部品１２ｂ’から分離されており、第５の部品１２ｅ’は、切込み線によって第４の部品１２ｃ’から分離されている。
【0070】
図５のブランクを参照すると、折り畳む前の線又は弱化した線部は、点線で表示され、一方、切断又は切込み線は、連続線で表示されている（この仕切りは、図６、図９Ａ、図９Ｂ、図１０及び図１１のブランクを参照して用いられている。）。
【0071】
これに代えて、図８に示されたパッケージ１の実施形態によると、スリーブ４、第１のガイドフラップ５、第２のガイドフラップ６及び連結要素１２は、２つの異なるブランクから開始して作成することができる。（様々なパーツがアクセントの付いた参照番号を付して可能な限り示された図９Ａ及び図９Ｂを参照のこと。アクセントの付いた参照番号は、スリーブ４、第１のガイドフラップ５及び第２のガイドフラップ６、第１の停止フラップ１３及び第２の停止フラップ１４並びに連結要素１２に相当する部分を区別する。）
【0072】
図９Ａを参照すると、その折り畳みからスリーブ４の第１の壁部４０、第２のガイドフラップ６及び連結要素１２の一部が得られる第１のブランクが示されている。同様に、図９Ｂを参照すると、その折り畳みからスリーブ４の第２の壁部４１、第１のガイドフラップ５及び連結要素１２の一部が得られる第２のブランクが示されている。２つのブランクは、折り畳みの前又は後又は間に、連結パネル２５’を使用して膠によって連結される。
【0073】
図１から図３を参照すると、パッケージ１は、第１の開口部４２においてスリーブ４の第１の壁部４０に形成された凹部１７と、第２の開口部４３においてスリーブ４の第２の壁部４１に形成された更なる凹部と、を備えている。有利なことに、凹部１７は、第１のブリスターパック２及び第２のブリスターパック３のスリーブ４からの抽出を容易にする。
【0074】
さらに、パッケージ１は、第２の開口部４３においてスリーブ４の第１の壁部４０の中の部分切込み線１８と、第１の開口部４２においてスリーブ４の第２の壁部４１の中の部分切込み線と、を備える。切込み線は、第１のブリスターパック２及び第２のブリスターパック３の最初の抽出の前において、第１の壁部４０と第２の壁部４１とに各々少なくとも１点で固定された第１の壁部４０の一部分４０ａと第２の壁部４１の一部分とを定める。一部分４０ａは、第２のブリスターパック３（例えば、第２の支持要素１０に接着されて）と第１のブリスターパック２（例えば、第１の支持要素９に接着されて）とに各々連結されており、一部分４０ａは、第１のブリスターパック２及び第２のブリスターパック３の最初のスリーブ４からの抽出の際に、第１の壁部４０及び第２の壁部４１から引き離されると共に、第２のブリスターパック３及び第１のブリスターパック２との連結を維持する。有利なことに、第２のブリスターパック３を容易に抽出することができ、さらに、同時に、パッケージ１の感じのよい美的外観を維持することができる。
【0075】
図示されていない更なる実施形態によると、パッケージ１には、第１の支持要素９及び第２の支持要素１０を含みうる。この場合、第１のスライディングフラップ７及び第２のスライディングフラップ８は、第１のブリスターパック２と第２のブリスターパック３とに固定される。
【0076】
図示されていない更なる実施形態によると、第１のスライディングフラップ７と第２のスライディングフラップ８とは、第１のブリスターパック２と第２のブリスターパック３と共に単体とされてもよい。この場合、第１のスライディングフラップ７と第２のスライディングフラップ８とは、各々第１のタブと第２のタブとを備える。第１のブリスターパック２は、縦の展開部を有し、第１のスライディングフラップの第１のタブ及び第２のタブは、第１のブリスターパック２の両端部において固定されている（又は、より良くは、単体として形成されている。）。同様に、第２のブリスターパック３は、縦の展開部を有し、第２のスライディングフラップ８の第１のタブ及び第２のタブは、第２のブリスターパック３の両端部において固定されている
【0077】
後者の実施形態では、第１のブリスターパック２及び第２のブリスターパック３は、Ｃ字形状を有する。
【図1】
【図1A】
【図2】
【図2A】
【図3】
【図3A】
【図4】
【図4A】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9A】
【図9B】
【図10】
【図11】