(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-11
(45)【発行日】2022-10-19
(54)【発明の名称】コンデンサ及びコンデンサを製造する方法
(51)【国際特許分類】
H01G 9/048 20060101AFI20221012BHJP
【FI】
H01G9/048 D
H01G9/048 B
(21)【出願番号】P 2020551970
(86)(22)【出願日】2019-03-26
(86)【国際出願番号】 EP2019057626
(87)【国際公開番号】W WO2019185653
(87)【国際公開日】2019-10-03
【審査請求日】2020-11-24
(31)【優先権主張番号】102018107289.9
(32)【優先日】2018-03-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】518379278
【氏名又は名称】テーデーカー エレクトロニクス アーゲー
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】ウィル,ノルベルト
(72)【発明者】
【氏名】ブエノ デ カマルゴ メロ,ファビオ アウグスト
【審査官】菊地 陽一
(56)【参考文献】
【文献】特公昭51-009897(JP,B1)
【文献】特開昭60-189920(JP,A)
【文献】実開昭50-137540(JP,U)
【文献】特開2009-231551(JP,A)
【文献】実開昭56-036139(JP,U)
【文献】特開2009-021629(JP,A)
【文献】実開昭58-012933(JP,U)
【文献】特開2011-233662(JP,A)
【文献】実開昭48-034035(JP,U)
【文献】国際公開第2014/083765(WO,A1)
【文献】欧州特許出願公開第02169695(EP,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01G 9/048
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
カソード箔と、アノード箔と、それらの間に配置されるセパレータとを有する巻線を備え、
前記カソード箔が前記アノード箔とオーバーラップしない無オーバーラップ領域を備え、
前記無オーバーラップ領域は、前記カソード箔が前記アノード箔とオーバーラップするオーバーラップ領域と横方向において隣り合い、
前記カソード箔のコンタクトのためにカソードコンタクトは、前記無オーバーラップ領域に配置されて
おり、
前記無オーバーラップ領域は、前記カソード箔の複数の層にわたって延在する、コンデンサであって、
前記コンデンサは、前記アノード箔に接続する1つ以上のアノードコンタクトを備え、前記コンデンサが複数のアノードコンタクトを有する場合、前記アノードコンタクトは共通アノード接続部に接続されており、及び/又は、
前記無オーバーラップ領域は、前記カソード箔の横方向エッジに配置されており、及び/又は、
前記無オーバーラップ領域は、巻回軸の方向において、オーバーラップ領域に隣り合う、コンデンサ。
【請求項2】
前記無オーバーラップ領域は、前記カソード箔の横方向エッジに配置されている、
請求項1記載のコンデンサ。
【請求項3】
前記無オーバーラップ領域は、横方向において2つのオーバーラップ領域の間に配置されている、
請求項1記載のコンデンサ。
【請求項4】
前記アノード箔は2つの分離した部分領域を有し、それらの間に前記無オーバーラップ領域が配置されている、
請求項3記載のコンデンサ。
【請求項5】
前記無オーバーラップ領域は
、巻回軸の方向において、オーバーラップ領域に隣り合っていない場合に、巻線の一方の端面端部から対向する端面端部まで達する、
請求項1乃至4いずれか1項記載のコンデンサ。
【請求項6】
前記無オーバーラップ領域は、巻回軸の方向において、オーバーラップ領域に隣り合う、
請求項1乃至
4いずれか1項記載のコンデンサ。
【請求項7】
前記カソードコンタクトから半径方向外方又は内方に向かって、前記カソード箔の半径方向に最も近い2つの層の間にはアノード箔が配置されていない、
請求項1乃至6いずれか1項記載のコンデンサ。
【請求項8】
前記カソードコンタクトから半径方向外方及び内方に向かって、前記カソード箔の半径方向に最も近い2つの層の間にはアノード箔が配置されていない、
請求項7記載のコンデンサ。
【請求項9】
前記カソードコンタクトから半径方向外方又は内方に向かって、2つのセパレータは、その間にアノード箔が配置されておらず、直接互いに隣り合っている、
請求項1乃至8いずれか1項記載のコンデンサ。
【請求項10】
前記カソードコンタクトから半径方向外方及び内方に向かって、2つのセパレータは、その間にアノード箔が配置されておらず、直接互いに隣り合っている、
請求項1乃至9いずれか1項記載のコンデンサ。
【請求項11】
前記カソードコンタクトはハウジングと電気的にコンタクトしている、
請求項1乃至
10いずれか1項記載のコンデンサ。
【請求項12】
前記無オーバーラップ領域に配置された複数のカソードコンタクトを有する、
請求項1乃至
11いずれか1項記載のコンデンサ。
【請求項13】
請求項1乃至12いずれか1項記載のコンデンサを製造する方法であって、
A) カソード箔と、セパレータと、アノード箔と、さらなるセパレータとを有する箔アセンブリを提供するステップであって、前記カソード箔のコンタクトのためのカソードコンタクトが前記カソード箔上に配置されており、前記箔アセンブリは、前記アノード箔が前記カソード箔とオーバーラップしない無オーバーラップ領域を有し、前記カソードコンタクトは前記無オーバーラップ領域に配置される、ステップと、
B) 前記箔アセンブリから巻線を構築するステップと、
を含
み、
前記無オーバーラップ領域は、前記カソード箔の複数の層にわたって延在し、
前記コンデンサは、前記アノード箔に接続する1つ以上のアノードコンタクトを備え、前記コンデンサが複数のアノードコンタクトを有する場合、前記アノードコンタクトは共通アノード接続部に接続されており、及び/又は、
前記無オーバーラップ領域は、前記カソード箔の横方向エッジに配置されており、及び/又は、
前記無オーバーラップ領域は、巻回軸の方向において、オーバーラップ領域に隣り合う、
方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンデンサ、特に電解コンデンサに関する。コンデンサは、アノード箔、カソード箔及びセパレータを有する巻線を備えている。この種類のコンデンサは、例えば、EP2169695Bに記載されている。コンデンサは、例えば、液体の電解質だけを有する電解コンデンサとして、固体のポリマー電解質を有するポリマー電解コンデンサとして、又は、固体のポリマー電解質と液体の電解質とを有するハイブリッドポリマー電解コンデンサとして設計されることができる。
【背景技術】
【0002】
電解コンデンサでは、セパレータとカソード箔との間に、電解質で満たされていないギャップが形成される可能性があるが、特に、カソードコンタクトストリップのカソード箔に接する領域で、電位差と、それによって生じる補償電流につながる可能性がある。このギャップの領域では、局所的な電解質電位はアノード箔によって支配され、特に急速な大きな電圧変化の際に、セパレータのこれらの領域の電位変化が引き起こされ、その結果、損傷が引き起こされ得る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】欧州特許庁 特許登録第2169695号公報
【発明の概要】
【0004】
本発明の課題は、改良されたコンデンサ及びコンデンサを製造する方法を提供することにある。
【0005】
本発明の第1態様によれば、コンデンサは、カソード箔、アノード箔、及びそれらの間に配置されるセパレータを有する巻線を備える。複数の箔は、カソード箔がアノード箔とオーバーラップしない無オーバーラップ領域を有する。換言すれば、展開状態の箔を見ると、無オーバーラップ領域では、カソード箔はアノード箔によって覆われていない。無オーバーラップ領域は、カソード箔がアノード箔とオーバーラップするオーバーラップ領域と横方向において隣り合っている(grenzt an)。横方向とは、この場合、巻回軸に対して垂直な、展開状態の箔に沿った方向である。
【0006】
カソード箔は、例えば、コーティングを有するアルミニウム箔を含む。コーティングは、特に、誘電体である。コーティングは、例えば、酸化アルミニウム、チタン酸化物又は炭素の層である。カソード箔は、その面積全体にわたってコーティングを有することができる。コーティングは、特に、面積全体にわたって均一に形成されている。カソード箔は、特に、コーティングを有さない領域を備えていない。この場合、箔を裁断する際に生じる切断エッジだけがコーティングを有さない。同様に、アノード箔は、アルミニウム箔を含むことができる。アノード箔も、コーティングを有することができる。
【0007】
コンデンサはカソード箔とコンタクトするためのカソードコンタクトを有し、カソードコンタクトは無オーバーラップ領域に配置される。特に、カソードコンタクトは、カソード箔上のオーバーラップ領域に配置されていない。
【0008】
このようにして、電位差の形成とその結果生じる補償電流を防止又は低減することができる。この種の電位差は、しばしば、カソードコンタクトの下部又は上部に形成され得るギャップによって生じる。カソード箔ではなくアノード箔のみがセパレータに接する場合(Liegt an)、セパレータの局所電解質電位は、アノード箔によって支配され、これは、電圧変化の際に不所望な電位差を生じることがある。
【0009】
カソードコンタクトは、例えば、ストリップ状に設計され、カソード箔のコンタクトのために巻線内に導かれる。カソードコンタクトは、外部コンタクトのためのカソード接続部と接続することができる。相応に、アノード箔は、アノードコンタクトにコンタクトすることができる。特に、半田付け可能なクランプ接続(スナップイン)又は「半田爪コンデンサ」又はねじ接続であり得る。この種の複数のコンタクトは、1つの接続部に接続されることができ、「マルチタブ」コンタクトとも称される。
【0010】
巻線内では、半径方向に互いに最も近いカソード箔の2つの層の間にアノード箔が存在しないことによって、無オーバーラップ領域を識別することもできる。カソード箔の間には、セパレータの2つの層又は1つの層のみが配置される。無オーバーラップ領域が巻線の半径方向の外側にある場合、セパレータの最外層上にはアノード箔が存在しない。
【0011】
一実施形態において、無オーバーラップ領域は、カソード箔の横方向エッジに配置されている。前記横方向エッジは、巻線において巻回孔に隣接することができるか、又は巻線の側面(Seitenflaeche)に配置されることができる。カソード箔の横方向エッジ上に無オーバーラップ領域を形成するには、わずかな追加の労力(Aufwand)を必要とするだけである。また、2つの横方向エッジに無オーバーラップ領域を設けることができ、その上に配置されたコンタクト要素を設けることもできる。
【0012】
一実施形態では、無オーバーラップ領域は、横方向において2つのオーバーラップ領域の間に配置されている。したがって、展開状態の箔を見るとき、無オーバーラップ領域の両側に少なくとも1つのオーバーラップ領域が存在する。無オーバーラップ領域は、特に、カソード箔の横方向中央領域であり得る。したがって、カソードコンタクトも中央に配置され、経路抵抗は増加しない。
【0013】
アノード箔は、2つの別個の部分領域に分解されることができ、それらの間に無オーバーラップ領域がある。部分領域は互いに分離されているので、2つの部分領域は、例えば、それぞれ1つのアノードコンタクトによって、別々に電気的にコンタクトすることが必要である。
【0014】
アノード箔はまた、アノード箔の分離を構成しない凹部を有することができる。特に、凹部は巻線の一方の端面端部から(von einem stirnseitigen Ende)対向する端面端部まで(zum gegenueberliegenden stirnseitigen Ende)達しない。特に、無オーバーラップ領域は、巻回軸の方向において、オーバーラップ領域に接する。この場合、アノード箔のコンタクトのために単一のアノードコンタクトは充分である。経路抵抗を低減するために、複数のアノードコンタクトが設けられることもできる。
【0015】
無オーバーラップ領域のサイズに応じて、カソードコンタクトにおける臨界ギャップは、半径方向外方に向かっても、半径方向内方に向かっても防止されることができる。
【0016】
一実施形態において、無オーバーラップ領域は、最大で巻線内のカソード箔の1つの層にわたって延在する。換言すれば、無オーバーラップ領域は、少なくとも1巻きの巻回長(Wicklungslaenge)にわたって延在する。したがって、巻線の半径方向に隣接する(benachbarten)カソード層には、無オーバーラップ領域は形成されない。したがって、カソードコンタクトから一方の半径方向においてのみ(半径方向外方又は半径方向内方)に向かって、この半径方向においてカソードコンタクトの最も近くにあるセパレータ層には、アノード箔が隣接しない。他方の半径方向では、カソードコンタクトの最も近くにあるセパレータ層に、アノード箔が隣接する。したがって、ギャップは、この場合には1つの半径方向においてのみ防止される。
【0017】
代替的実施形態において、無オーバーラップ領域は、カソード箔の複数の層にわたって延在する。この場合、カソードコンタクトから半径方向外方及び内方に向かって、この方向においてカソードコンタクトの最も近くにあるセパレータには、アノード箔は隣接しないことが達成され得る。したがって、ギャップは、ここでは、両方の半径方向において防止されることができる。
【0018】
カソードコンタクトの位置に無オーバーラップ領域を形成することは、多数の設計にとって有利である。
【0019】
コンデンサは、特に、カップ状の形態であり得るハウジングを有する。この場合、ハウジングは、ハウジング底部と、ハウジング壁と、ハウジング開口とを有する。ハウジング開口は、例えば、カバーによって閉鎖される。
【0020】
カソードコンタクトは、コンデンサの電気的コンタクトのためのカソード接続部と接続されることができる。一実施形態では、カソード箔のコンタクトのためのカソード接続部と、アノード箔のコンタクトのためのアノード接続部とは、カバーを介してガイドされる。この設計は、半径方向設計とも称される。
【0021】
さらなる実施形態では、カソード箔は、カソードコンタクトとハウジングとによってカソード接続部に接続される。カソード接続部は、カップ底部内の中央で垂直に配置されたワイヤとして設計することができる。この設計は、軸方向設計とも称される。付加的又は代替的なカソード接続は、例えば、ハウジング開口の面においてハウジングに接続される、いわゆる半田スター(Loetstern)又は挿入スター(Einlegestern)を含む。
【0022】
接続部は、例えば、いわゆる「パドルタブ」の形態で設計されることができ、この場合、接続部は、外側から、カバーを介して、直接巻線に入り、対応する箔とコンタクトする。この場合、カソードコンタクトはカソード接続部の一部を構成することができる。
【0023】
本発明のさらなる態様によれば、コンデンサを製造するための方法が提供される。前記コンデンサは、特に、上述のコンデンサであり得る。
【0024】
方法によれば、カソード箔とセパレータとアノード)とさらなるセパレータとを有する箔アセンブリが提供される。箔アセンブリは、アノード箔がカソード箔とオーバーラップしない無オーバーラップ領域を有する。特に、アノード箔は、カソード箔を部分的にだけカバーする。カソード箔のコンタクトためのカソードコンタクトは、無オーバーラップ領域に配置される。カソードコンタクトは、アノード箔がカソード箔とオーバーラップするオーバーラップ領域に配置されない。巻線は、箔アセンブリから形成される。
【0025】
本方法のさらなる実施形態は、上述のコンデンサに関連して開示される。特に、上述したコンデンサの全ての特徴は、方法の観点の特性として開示されている。さらに、コンデンサは、上述の方法によって製造することができ、本方法に関連して説明した構造的及び機能的特性の全てを有する。
【0026】
ここで特定される対象の説明は、個々の具体的な実施形態に限定されない。むしろ、個々の実施形態の特徴は、技術的に合理的である限り、互いに組み合わせることができる。
【0027】
以下では、本明細書に記載される対象を、模式的な例示的実施形態を参照して、詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【
図1】コンデンサの一実施形態を斜視側面図で示す図である。
【
図2】課題を説明するために、従来のコンデンサの詳細を横断面図で示す図である。
【
図3】課題を説明するために、さらなる従来のコンデンサの詳細を横断面図で示す図である。
【
図4A】
図4A、4B、及び4Cは、コンデンサの一実施形態の箔を、展開した状態の側面図、展開した状態の斜視図、及び、巻き回された形態の横断面図を示す図である。
【
図4B】
図4A、4B、及び4Cは、コンデンサの一実施形態の箔を、展開した状態の側面図、展開した状態の斜視図、及び、巻き回された形態の横断面図を示す図である。
【
図4C】
図4A、4B、及び4Cは、コンデンサの一実施形態の箔を、展開した状態の側面図、展開した状態の斜視図、及び、巻き回された形態の横断面図を示す図である。
【
図5】コンデンサのさらなる別の実施形態を長手方向断面図で示す図である。
【
図6A】
図6A、6B、及び6Cは、コンデンサのさらなる実施形態の箔を、展開した状態の側面図、展開した状態の斜視図、及び、巻き回された形態の横断面図を示す図である。
【
図6B】
図6A、6B、及び6Cは、コンデンサのさらなる実施形態の箔を、展開した状態の側面図、展開した状態の斜視図、及び、巻き回された形態の横断面図を示す図である。
【
図6C】
図6A、6B、及び6Cは、コンデンサのさらなる実施形態の箔を、展開した状態の側面図、展開した状態の斜視図、及び、巻き回された形態の横断面図を示す図である。
【
図7】コンデンサのさらなる実施形態の展開状態の箔の斜視図を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下の図において、様々な実施形態の、機能又は構造に関して対応する部分は、好ましくは、同じ参照記号によって示される。
【0030】
図1は、カソード箔、アノード箔、及びそれらの間に配置されたセパレータを含む巻線2を有するコンデンサ1の一実施形態を示す。
【0031】
コンデンサ1は、特に、電解コンデンサ(例えばアルミニウム電解コンデンサ)であることができる。この場合、セパレータは、電解液を含浸される。電解コンデンサは、例えば、ポリマー電解コンデンサ又はハイブリッドポリマー電解コンデンサであることができる。
【0032】
カソード箔3、アノード箔4及びセパレータ5は、カソード箔3とアノード箔4との間にセパレータ5がスペーサとして両側に存在するように配置される(
図4C参照)。巻線2の中心には巻回孔51があり、その周りに箔3、4、5が巻回されている。
【0033】
複数のカソードコンタクト30及びアノードコンタクト36は、巻線2の端面端部から引き出されており、カソードコンタクト30及びアノードコンタクト36は、巻線2内においてカソード箔3及びアノード箔4にそれぞれ電気的に接続されている。それぞれ、1つのカソードコンタクト30及び1つのアノードコンタクト36のみが設けられることもできる。カソードコンタクト30及びアノードコンタクト36はストリップとして設計される。複数のカソードコンタクト30は共通のカソード接続部(図示せず)に接続され、複数のアノードコンタクト36は共通のアノード接続部(図示せず)に接続される。
【0034】
あるいは、カソードコンタクト30は、巻線2の対向する端面端部から巻線2から引き出されて、例えばコンデンサハウジングに電気的にコンタクトすることもできる。
【0035】
あるいは、カソードコンタクト30及びアノードコンタクト36が直接外部接続部を構成する、いわゆる「パドルタブ」の形態の接続も可能である。
【0036】
図2を参照して、電解コンデンサ1の問題点について説明する。この図は、コンデンサ1の詳細な断面図である。このコンデンサは、例えば、
図1のコンデンサ1である。
【0037】
ここでは、カソード箔3の電気的コンタクトのためのカソードコンタクト30の配置を示す。カソードコンタクト30は、カソード箔3とセパレータ5との間に配置される。カソードコンタクト30は、特に、金属ストリップとして、ストリップの形態で設計される。さらに、アノード箔4の2つの層31と、さらなるセパレータ5とが示されている。セパレータ5は、例えば紙で構成され、液体電解質32を含浸されている。
【0038】
カソードコンタクト30及びカソード箔3は、湾曲部34を有し、したがって、トンネルの形態のギャップ33がカソードコンタクト30の下方に形成される。湾曲部は、例えば、カソードコンタクト30を冷間溶接することによって形成される。さらに、セパレータ5とカソード箔3との間、又はセパレータ5とカソードコンタクト30との間には、さらなるギャップ33が存在し得る。対照的に、アノード箔4は、セパレータ5に広範囲で隣接している。
【0039】
この場合、コンデンサ1は、2つの異なるエージング状態で示されている。破線の中心線の左側には、コンデンサ1は、ギャップ33を充分に満たすために足りる電解質32が存在する新しい状態で示されている。したがって、セパレータ5の大きな領域がカソード箔3と電気的にコンタクトしている。
【0040】
破線の右側では、コンデンサ1は既に古く、ギャップ33は十分に電解質32で満たされていない。したがって、カソード箔3又はカソードコンタクト30とセパレータ5との間に空洞(Hohlraum)が形成される。これらの臨界点は十字によって示される。この種の点は、特に、カソードコンタクト30の下のトンネル状ギャップ33に位置する。
【0041】
カソードコンタクト30は粗面化されていないので、低い固有表面容量(spezifische Oberflaechen-Kapazitaet)しか有さず、したがって、アノード箔4と比較して、セパレータ電位又は電解質電位への影響は小さい。したがって、カソードコンタクト30は、電解質32をカソード電位に限定された範囲だけしか保持することができない。したがって、カソードコンタクト30の湾曲部の下のセパレータ5の領域は、アノード箔4によって支配される。急激な大きな電圧変化の場合には、セパレータ5のこれらの領域の電解質電位も変化する。アノード箔4によって支配される領域とは対照的に、カソード箔3とコンタクトしている電解質領域は、実質的に一定の電位を有する。これらの電位差は、場合によってはコンデンサ1を危険に変質させる補償電流を発生させる。
【0042】
特に、アプリケーションのスイッチング負荷が高い場合には、コンデンサ1が破裂したり、腐食したり、堆積物が形成されたりして短絡につながる可能性がある。特に、カソード箔3の下方の空洞内のセパレータ5内に銅結晶が形成され得る。これに加えて、ギャップ33はまた、低温でのESRの増加をもたらし得る。
【0043】
図3は、上記の課題を解決するための従来の措置を有するコンデンサ1の詳細を示す。
【0044】
スイッチング耐性を高めるために、カソードコンタクト30は、ここでは、同じ電位にある2つのカソード箔3、35の間にカソードコンタクト30が配置されるように、追加のカソード箔35によって覆われる。2つのカソード箔3、35は、導電的に(galvanisch)接続されることができる。しかしながら、2つのカソード箔3、35を同じ電位に維持するためには、表面酸化物層による動的結合も十分であり得る。
【0045】
この場合も、コンデンサ1は、図面の左側部分において新しい状態で、図面の右側部分において古い状態で表示される。新しいコンデンサ1では、ギャップ33を充分に満たすために足りる電解質が存在する。したがって、セパレータ5の大きな領域は、カソード箔3と直接電気的にコンタクトしているので、電位差は小さくなる。
【0046】
古いコンデンサ1では、ギャップ33は電解質で満たされず、したがって空洞がある。下部セパレータ5は、追加のカソード箔35に連続的に良好に接続されており、下部セパレータ5には臨界点がない。
【0047】
また、上部セパレータ5は、ここではアノード箔4によって部分的に支配されている。したがって、十字によって示される臨界点は残る。
【0048】
これらの「二重カソード箔」のさらなる利点は、2つのカソード箔3、35の間にカソードコンタクト30が配置されていることに基づいて、実際の電位差がなく、有意な電流が流れず、又はフラッシオーバがまったく生じないことである。したがって、この領域では、電解質32又は表面の電気化学的変化を低減することができる。さらに、例えばバリによる、セパレータ5の損傷の場合にも、フラッシオーバは発生しない。
【0049】
さらに、「二重カソード箔」に代わる、少ない効果の選択肢は、人工的に隆起した表面(kuenstlich erhoehter Oberflaeche)を有するカソードコンタクト30を使用することである。このカソードコンタクト30は、その後、セパレータ5又はカソード電位に近接して位置する電解質32をより良好に安定化させることができる。
【0050】
図4A及び4Bは、コンデンサ1の一実施形態を、展開状態の箔の側面図及び斜視図で示す。このように、上下に重なり合って配置されたセパレータ5と、カソード箔3と、さらなるセパレータ5と、アノード箔4とを有する箔アセンブリ10は、巻回し工程の前の状態、または箔を展開した後の状態で示されている。
【0051】
箔アセンブリ10からなる巻線2の形成を説明するために、巻回マンドレル50が示され、さらにそこに巻回マンドレル50の巻回し方向が示されている。このように、図中の左側にある箔アセンブリ10の領域は、巻回孔の近傍に位置する。図中右側の領域は、巻線2の半径方向外縁部を形成する。
【0052】
箔アセンブリ10は、カソード箔3がアノード箔5によって覆われていない無オーバーラップ領域37を有する。換言すると、展開状態の平面図において、無オーバーラップ領域37には、カソード箔3とアノード箔5とのオーバーラップは存在しない。無オーバーラップ領域37は、横方向においてカソード箔3とアノード箔5とがオーバーラップする領域38に隣接する。横方向は図中において水平方向に延びる。無オーバーラップ領域37には、セパレータ5及びカソード箔3が存在する。
【0053】
カソードコンタクト30は無オーバーラップ領域37に配置されている。このようにして、
図2及び
図3に関連して説明したような臨界点の形成を低減又は防止することができる。特に、セパレータ5がアノード箔4と直接コンタクトしているが、カソード箔3とは直接コンタクトしていないギャップ33は少ししかない。理想的には、電解質を含浸させたセパレータ5の全ての領域、すなわちアノード箔4によってコンタクトされる領域は、カソード箔3によってもコンタクトされる。
【0054】
したがって、カソードコンタクト30は、カソード箔3がアノード箔4とオーバーラップする位置には配置されない。その結果、電位の異なる局所的な電解質領域の形成を防ぐことができる。これは、特に急速な再充電過程(Umladevorgaengen)又は電圧変化の場合に重要である。例えば、この種のコンデンサ1は、交流電流がここで熱過負荷に至らない場合には、定格電圧までのAC電圧に恒久的に曝され得る。
【0055】
さらに、カソードコンタクト30が無オーバーラップ領域37に配置されているため、セパレータ5をより弱く又はより薄くするように設計することが可能である。セパレータ5がカソードコンタクト30をアノード箔4から保護する機能を担う必要がないからである。これにより、ESRがさらに低下する。
【0056】
さらに、アノード箔4とカソード箔3との間のギャップの減少により、「電流分流(Strom-Umwege)」及びそれに伴うESRも減少する。これは、特に、電解質体積が充分にギャップを満たすことができない低温において顕著である。
【0057】
コンデンサ1は、さらに、アノード箔4上の異なる位置に配置されたアノードコンタクト36を有する。アノードコンタクト36はストリップ状に設計されている。ここで、アノードコンタクト36は、例えば、
図1に3つのアノードコンタクト36として示すように、アノードの多重コンタクト接続(Mehrfachkontaktierung)として設計される。
【0058】
この場合、無オーバーラップ領域37は、カソード箔3の端面端部からカソード箔3の対向する端面端部まで巻回軸100に沿って延在する。しかし、無オーバーラップ領域37は、対向する端面端部まで延在しないことも考えられる。
【0059】
無オーバーラップ領域37は、カソード箔3の横方向エッジ領域に配置されている。しかしながら、
図6A、
図6B、
図6C及び
図7に関連して後述するように、他の位置も考えられる。無オーバーラップ領域37は、巻線2の1巻きより多くわたって横方向に延在する。この場合、ギャップ問題は、両方の半径方向で避けることができる。あるいは、無オーバーラップ領域37は、巻線2の最大1巻きにわたって延在することができ、その結果、ギャップの問題は、1つの半径方向でのみ回避される。
【0060】
この場合、無オーバーラップ領域37は、どの横方向エッジにおいて領域37が形成されるかに応じて、巻線2内の、コンデンサ1の半径方向外側にある領域又はコンデンサ1の中央領域に配置され得る。半径方向は、巻線2の巻回軸100に対して垂直に延びる。横方向は、巻線2の箔に沿って螺旋状に延びる。
【0061】
カソード箔3の横方向エッジ上にカソードコンタクト30が配置されていることに基づいて、カソード箔3の経路抵抗は、カソード箔3の中央に配置された配置と比較して増加する。これは、コンデンサ1のスイッチング耐性が重要であり、かつ、経路抵抗が小さい場合、又は、コンデンサ1が非常に小さく、経路抵抗が無視できる場合に受け入れることができる。
【0062】
図4Cは、巻き回された状態の、
図4A及び
図4Bの箔アセンブリを横断面図で示す。ここでは、巻線2の外側の領域のみを示す。アノードコンタクト36は、ここでは示されていない。
【0063】
カソード箔3の複数の層9(カソード層9とも称される)、セパレータ5の層6(セパレータ層6とも称される)、及びアノード箔4の層31(アノード層31とも称される)が示されている。この場合、巻線内に配置された箔の領域が「層」と称される。種々の層は、半径方向において互いに上下に配置された、カソード箔の領域、アノード箔の領域、又はセパレータの領域である。セパレータ層の場合、2つのセパレータは別々に考慮されないため、2つのセパレータ層は、複数のセパレータのうちの1つ又は異なるセパレータに属することができる。
【0064】
無オーバーラップ領域37の形成によって、カソードコンタクト30は、セパレータ箔5のみによって外側から覆われるが、アノード箔4によっては覆われない。無オーバーラップ領域37は、1巻きより多くににわたって延在する。換言すると、無オーバーラップ領域37は、複数のカソード層9にわたって延在する、特に、無オーバーラップ領域37は、互いに最も近いカソード層9a、9b内に存在する。したがって、ここでは、2つの最も近いセパレータ層6a、6bの間にアノード箔4は存在しない。
【0065】
特に、アノード箔4は、半径方向内方に向かってカソードコンタクト30に最も近いセパレータ層6aと隣り合わない。
【0066】
したがって、巻線2においては、カソードコンタクト30の領域における外側から内側への半径方向の層6、9、31のシーケンスは、次のようになる:セパレータ層6-カソードコンタクト30-カソード層9a-セパレータ層6a-セパレータ層6b-カソード層9b-セパレータ層6-アノード層31等である。
【0067】
2つのセパレータ層6a、6bが互いに隣り合わず、むしろ1つのセパレータ5のみが2つの隣接するカソード層9a、9bの間に配置されるように、例えば、セパレータに凹部を設けるように、セパレータ5を設計することも可能である。
【0068】
無オーバーラップ領域がカソードコンタクト30から1巻きより多くにわたって延在しない場合、アノード箔4は、半径方向内方に向かってカソードコンタクト30に最も近いセパレータ層6aと隣り合う。この場合、ギャップの問題は、1つの半径方向のみ、特に半径方向外方において解消される。これは、特定の場合には既に十分であろう。
【0069】
この場合、カソードコンタクト30の位置における外側から内側への半径方向の層6、9、31の配置は、次のようになる:セパレータ層6-カソードコンタクト30-カソード層9a-セパレータ層6a-アノード層31、セパレータ層6、カソード層9等である。
【0070】
図5は、コンデンサのさらなる別の実施形態を長手方向断面図で示す。
【0071】
この場合、巻線2が配置されたハウジング21も示されている。ハウジング21は、特に、底部23及びハウジング開口28を有するカップ状に設計される。ハウジング開口は、例えば、カバーによって閉鎖される。カバーは、ゴム栓及びハードペーパーディスクであることができる。アノードコンタクト36は、ブッシング(Durchfuehrungen)によってカバー29を介してアノード接続部8に接続される。
【0072】
図4A、
図4B及び
図4Cの実施形態とは対照的に、カソードコンタクト30は、アノードコンタクト36とは反対側の巻線2の端面端部において引き出される。カソードコンタクト30は、巻線2の外部において巻回中心の方向に曲げられる。特に、カソードコンタクト30は、ハウジング21の底部23の中央領域の隆起部分27に導かれ、そこでハウジング21に電気的に接続され、特に溶接される。
【0073】
カソード接続部は、カップ底部内の中央で垂直に配置されたワイヤとして設計されることができる。この設計は、軸方向設計とも称される。付加的又は代替的なカソード接続部は、例えば、ハウジング開口の面においてハウジングに接続される、いわゆる半田スター又は挿入スターを含む。
【0074】
図6A及び6Bは、コンデンサのさらなる実施形態を、展開状態の箔の箔アセンブリ10によって、側面図及び斜視図で示す。
【0075】
図4A、4B、及び4Cの実施形態とは対照的に、カソードコンタクト30が配置されている無オーバーラップ領域37は、カソード箔3の横方向エッジに位置するのではなく、むしろカソード箔3の横方向中央領域に位置する。アノード箔4がカソード箔3とオーバーラップするオーバーラップ領域38は、無オーバーラップ領域37の両側に連なっている(schliessen an)。
【0076】
無オーバーラップ領域37は、箔の端面エッジ(stirnseitigen Rand)から、箔の対向する端面エッジまで延在する。
【0077】
したがって、アノード箔4は、互いに接続されていない2つの部分箔4a、4bに分割される。この場合、各部分箔4a、4bをアノードコンタクト36に別々にコンタクトさせる必要がある。
【0078】
カソードコンタクト30の中心配置のために、経路抵抗(ESR)は、この設計ではわずかしか変化しない。
【0079】
無オーバーラップ領域37は、カソードコンタクト30から見て、横方向において1巻きより多くにわたって延在する。この場合、ギャップ問題は、両方の半径方向に解消することができる。
【0080】
図6Cは、巻き回された形態の箔を断面図で示す。
図4Cの実施形態とは対照的に、カソードコンタクト30は、多数のセパレータ層6、カソード層9、及びアノード層31の間で両横方向において配置される。さらに、
図4A~4Cとは対照的に、ここでは
図6Aの箔アセンブリ10の上方に位置する巻回マンドレルを用いて巻き回し(die Wicklung)が行われる。代替的な実施形態では、箔アセンブリ10の下に位置する巻回マンドレルを用いて巻き回しが行われる。
【0081】
巻き回された状態において、カソードコンタクト30が接するカソード層9aと、その外方又は内方に向かって最も近くにあるカソード層9b,9cとの間のカソードコンタクト30の領域には、アノード箔4が存在しない。
【0082】
その代わりに、それぞれ、2つのセパレータ層6a,6b、及び6c,6dは、互いに対して直接接する。特に、半径方向内方に向かって、即ち巻回孔51の方向においてカソードコンタクト30に隣り合う2つのセパレータ層6a、6bは、直接互いに隣接しており、したがって、カソード層9もアノード層31もそれらの間に配置されない。半径方向外方に向かって、カソードコンタクト30に最も近いセパレータ層6c、6dも、互いに直接隣接している。
【0083】
さらに、カソードコンタクト30が接するカソード層9aと、半径方向内方及び外方において、その最も近くにあるカソード層9a,9bは、カソードコンタクト30の領域には存在しない。
【0084】
無オーバーラップ領域37が巻線2の周囲にわたって延在する代わりに、無オーバーラップ領域37は、カソードコンタクト30の位置でより狭く設計されることができ、さらなる無オーバーラップ領域37は、巻線2のカソードコンタクト30の下方又は上方に配置された位置に設けられることができる。
【0085】
図7は、コンデンサのさらなる実施形態を、展開状態の箔によって、斜視図で示す。
【0086】
図6A及び
図6Bの実施形態とは対照的に、無オーバーラップ領域37は、一方の端面エッジから対向する端面エッジまで完全に形成されず、むしろ、第1の端面エッジから対向する端面エッジの方向にわずかに導かれるだけである。例えば、無オーバーラップ領域37は、アノード箔4の領域を打ち抜くことによって形成される。したがって、無オーバーラップ領域37は、凹部によって、まとめられる(zusammenhaengenden)アノード箔4に形成される。
【0087】
ここで、カソードコンタクト30は、
図6Aのカソードコンタクト30と比較して短くされ、その結果、前記カソードコンタクトは、オーバーラップ領域38に入らない。
【0088】
このように、アノード箔4はここでは別個の部品に分割されず、したがって、単一のアノードコンタクト36がアノード箔4とコンタクトするのに十分である。経路抵抗を低減するために、複数のアノードコンタクトが設けられることもできる。
【0089】
また、コンデンサ1は、複数の無オーバーラップ領域37を有することもでき、例えば
図4Aによる横方向エッジにおける無オーバーラップ領域と、例えば
図6A又は7による中央位置における無オーバーラップ領域とを例えば組み合わせることもできる。
【符号の説明】
【0090】
1 コンデンサ(Kondensator)
2 巻線(Wickel)
3 カソード箔(Kathodenfolie)
4 アノード箔(Anodenfolie)
4a 部分箔(Teilfolie)
4b 部分箔(Teilfolie)
5 セパレータ(Separator)
6,6a,6b,6c,6d セパレータ層(Separatorlage)
7 カソード接続部(Kathodenanschluss )
8 アノード接続部(Anodenanschluss )
9,9a,9b,9c カソード層(Kathodenlage)
10 箔アセンブリ(Folienanordnung)
21 ハウジング(Gehaeuse)
22 カバー(Deckel)
23 底部(Boden)
27 隆起部(Erhoehung)
28 開口(Oeffnung)
29 栓(Stopfen)
30 カソードコンタクト(Kathodenkontakt)
31,31a,31b アノード層(Anodenlage)
32 電解質(Elektrolyt)
33 ギャップ(Spalt)
34 湾曲部分(Woelbung)
35 追加カソード箔(zusaetzliche Kathodenfolie)
36 アノードコンタクト(Anodenkontakt)
37 無オーバーラップ領域(Ueberlappungsfreier Bereich)
38 オーバーラップ領域(Ueberlappender Bereich)
50 巻回マンドレル(Wickeldorn)
51 巻回孔(Wickelloch)
100 巻回軸(Wickelachse)