(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-11
(45)【発行日】2022-10-19
(54)【発明の名称】ゴルフバッグのためのサブアセンブリ、及び、受取人によるセルフアセンブリのためのゴルフバッグシステム
(51)【国際特許分類】
A63B 55/57 20150101AFI20221012BHJP
【FI】
A63B55/57
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021015240
(22)【出願日】2021-02-02
(62)【分割の表示】P 2019096148の分割
【原出願日】2016-03-02
【審査請求日】2021-03-03
(32)【優先日】2015-03-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2015-04-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2015-08-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2016-02-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】591086452
【氏名又は名称】カーステン マニュファクチュアリング コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】110000110
【氏名又は名称】弁理士法人 快友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジェームズ マーテル
(72)【発明者】
【氏名】ジョン ラーデンスレーガー
(72)【発明者】
【氏名】ブライアン マクガイヤー
(72)【発明者】
【氏名】ライアン ブルース
(72)【発明者】
【氏名】デイビッド ヒグドン
【審査官】槙 俊秋
(56)【参考文献】
【文献】特表2014-519954(JP,A)
【文献】特開2009-131586(JP,A)
【文献】特開2000-334074(JP,A)
【文献】特開2009-118939(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2010/0175797(US,A1)
【文献】実開昭52-027407(JP,U)
【文献】特表2011-516119(JP,A)
【文献】特開2014-364(JP,A)
【文献】特表2008-517122(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63B 55/00-55/60
A45C 15/00-15/08
A45F 3/00- 3/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
分割体上部と、
基部と、
平坦部と、
支柱と、
第1の縁と、前記第1の縁と反対側の第2の縁と、
複数の相補的なファスナと、を備えるポケットと、を備え、
前記ポケットの前記第1の縁は、
前記分割体上部から前記基部の方向に方向づけられている継ぎ目によって前記平坦部に付着しており、
前記複数の相補的なファスナは、前記ポケットの前記第2の縁を前記平坦部に選択的に結合し、
前記複数の相補的なファスナは、前記継ぎ目と反対側の縁において前記平坦部に結合し、
前記複数の相補的なファスナは、前記分割体上部から前記基部の方向に位置合わせされており、
前記ポケットと前記継ぎ目は、防水材料によって被覆されている、
ゴルフバッグ。
【請求項2】
前記防水材料は、被覆されたポリエステル材料である、請求項1に記載のゴルフバッグ。
【請求項3】
前記防水材料は、二重に被覆されたポリエステル材料である、請求項2に記載のゴルフバッグ。
【請求項4】
前記被覆されたポリエステル材料は、ポリエステル-ポリウレタン樹脂被覆、及び、ポリウレタン樹脂被覆からなる群から選択される材料である、請求項2に記載のゴルフバッグ。
【請求項5】
前記被覆されたポリエステル材料は、華氏90度(摂氏32.2度)を超える高温の気象条件において収縮しない、請求項2~4のいずれか一項に記載のゴルフバッグ。
【請求項6】
前記複数の相補的なファスナは、3個の相補的なファスナを備える、請求項
1~5のいずれか一項に記載のゴルフバッグ。
【請求項7】
前記複数の相補的なファスナの各相補的なファスナの第1のハーフは、前記ポケットの前記第2の縁に結合されており、
前記複数の相補的なファスナの各相補的なファスナの第2のハーフは、前記平坦部に結合されている、請求項
1~6のいずれか一項に記載のゴルフバッグ。
【請求項8】
前記複数の相補的なファスナは、前記防水材料によって被覆されている、請求項
1~7のいずれか一項に記載のゴルフバッグ。
【請求項9】
前記ポケットは、前記防水材料を有さないポケットに対して、6%~44%の水分保持率を有する、請求項1~
8のいずれか一項に記載のゴルフバッグ。
【請求項10】
前記ゴルフバッグは、さらに、
1以上の第2のポケットを備え、
前記1以上の第2のポケットは、前記防水材料によって被覆されている、請求項1~
9のいずれか一項に記載のゴルフバッグ。
【請求項11】
分割体上部と、
基部と、
平坦部と、
支柱と、
第1の縁と、前記第1の縁と反対側の第2の縁と、を備えるポケットと、
複数の固定点と、
複数の相補的なファスナと、を備え、
前記ポケットの前記第1の縁は、
前記複数の固定点において前記平坦部に付着しており、
前記複数の固定点は、前記分割体上部から前記基部に向かう方向に位置合わせされており、
前記複数の相補的なファスナは、前記ポケットの前記第2の縁を前記平坦部に選択的に結合し、
前記複数の相補的なファスナは、前記複数の固定点と反対側の縁において前記平坦部に結合し、
前記複数の相補的なファスナは、前記分割体上部から前記基部の方向に位置合わせされており、
前記ポケットと前記
複数の固定点は、防水材料によって被覆されている、
ゴルフバッグ。
【請求項12】
前記複数の相補的なファスナの各相補的なファスナの第1のハーフは、前記ポケットの前記第2の縁に結合されており、
前記複数の相補的なファスナの各相補的なファスナの第2のハーフは、前記平坦部に結合されている、請求項
11に記載のゴルフバッグ。
【請求項13】
前記ゴルフバッグは、さらに、1以上の第2のポケットを備え、
前記1以上の第2のポケットは、追加の複数の固定点によって、前記平坦部に付着されており、
前記追加の複数の固定点のそれぞれは、前記分割体上部から前記基部に向かう方向に位置合わせされており、
前記1以上の第2のポケットは、
二重に被覆された樹脂材料によって被覆されている、請求項
11又は12に記載のゴルフバッグ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本書は、2015年3月2日に出願された「Sub-Assembly for a Golf Bag and a Golf Bag System for Recipient Self-Assembly,」という名称の米国仮特許出願第62/127,033号と、2015年4月22日に出願された「Snap-Fit Assembly for a Golf Bag and a Method of Snap-Fit Assembly,」という名称の米国仮特許出願第62/151,155号と、2015年8月28日に出願された「Sub-Assembly for a Golf Bag and a Golf Bag System for Recipient Self-Assembly,」という名称の米国仮特許出願第62/211,568号と、2016年2月16日に出願された「Snap-Fit Assembly for a Golf Bag and a Method of Snap-Fit Assembly,」という名称の米国仮特許出願第62/295,567号と、の優先権を主張し、それらの内容は、本明細書によって、それらの全体において参照により組み込まれている。
【0002】
本開示はゴルフバッグに関する。具体的には、本開示は、複数の構成部品から形成されるゴルフバッグであって、リベットを排除し、バッグアセンブリを単純化するスナップフィット又は他の方法によって相互連結されるゴルフバッグと、包装体積を縮小してより効率的でコスト効果のある出荷をもたらすゴルフバッグに関する。また、本開示は、受取人のセルフアセンブリを可能にするゴルフバッグのサブアセンブリに関する。
【背景技術】
【0003】
ゴルフバッグは、ゴルフクラブを運ぶために使用される特別に設計されたバッグである。一般的に、ゴルフバッグは、2つの基本的なクラスのうちのどちらかに分類される。第1のクラスは、カートバッグと一般的に称される。カートバッグは、典型的には直径がおおよそ9~14インチであり、ゴルフアクセサリ(例えば、ゴルフボール、雨具、距離計等)を保管するための複数のポケットを含み、通常、皮革又は合成皮革を含む比較的に硬く、重量のある材料で製作される。その実質的な大きさ、重量、及び、ゴルフアクセサリを保管するための容量のため、通常、カートバッグは、ゴルフをプレーする間、ゴルファーによって持ち運ばれない。代わりに、カートバッグは、キャディー、モータ付きカート、手押し車、又は、引っ張りカートによって運ばれる。カートバッグの非限定的な例には、スタッフバッグ又はツアーバッグがある。
【0004】
ゴルフバッグの第2のクラスは、キャリーバッグと一般的に称される。一般的に、キャリーバッグは、カートバッグより重量が軽い。キャリーバッグは、重量を減らすために、カートバッグより軽量の材料で製作され、より小さい直径を有し得る。いくつかの種類のキャリーバッグがあり、その中には、三脚を形成し、独立して立つ姿勢を容易にするために展開する格納可能な脚を備えるスタンドバッグ、重量をさらに低減するために、ゴルフクラブを受容するがゴルフアクセサリのための最小の保管容量を有する超軽量で可撓性の「スリーブ」であるサンデーバッグがある。
【0005】
既知のゴルフバッグは、特定の制限を有している。例えば、通常、既知のゴルフバッグは、エンドユーザ又は販売場所への出荷の前に完全に組み立てられる。組み立てられたバッグの大きさを考慮すると、出荷時の包装は、概して5,000立方インチを超える体積を有する。出荷の包装料金が包装の重量に基づいた料金から包装の大きさに基づいた料金へと移行するために、ゴルフバッグは、過大な包装寸法のための追加料金が発生し、実質的に出荷コストを増加させる。従って、ゴルフバッグを出荷するときの包装体積を縮小することと、エンドユーザ又は販売場所の受取人がゴルフバッグを受け取った後に、エンドユーザ又は販売場所の受取人にゴルフバッグを容易に組み立てさせるためのシステムとmの必要性がある。
【0006】
また、両方の種類のゴルフバッグの組立は、バッグの特定の部品(内部及び外部)が異なる工場で製作され、その後に、それらの部品を異なる場所で組み立てる方法で、しばしば実行される。これは、ゴルフバッグの各々の構成部品と、完全に組み立てられたゴルフバッグ自体と、を出荷するために、包装の大きさと包装体積との増加をもたらす。出荷の包装料金が包装の重量に基づいた料金から包装の大きさに基づいた料金へと移行するために、ゴルフバッグ構成部品、アクセサリ、及び、完成した製品は、過大な包装寸法のための追加の料金を発生させ、実質的に出荷コストを増加させる。従って、ゴルフバッグ全体又はゴルフバッグの部品を出荷するための包装体積を縮小することと、縮小された体積の出荷サプライチェーンにおけるゴルフバッグの容易な組立方法と、の必要性がある。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】三脚構成に展開されているスタンドアセンブリを有するゴルフバッグの第1の側の斜視図である。
【
図2】
図1のゴルフバッグの第1の側と反対側の第2の側の斜視図であって、サブアセンブリを図示するために外側シェルが取り外された状態の図である。
【
図3】
図2のゴルフバッグの斜視図であって、バッグの持ち運びを容易にするためにスタンドが格納された構成になっているサブアセンブリを示す。
【
図4】
図3の線4-4に沿って切り取られた
図2のゴルフバッグの一部の側面図であって、分割体スリーブを基部に結合する複数の連結部材を備えるサブアセンブリの一部と、スタンドアセンブリが格納された構成にあるときの分割体スリーブと基部との間の隙間と、を示す。
【
図5】
図4のゴルフバッグの一部の斜視図であって、自己固定係合の態様を描写するための固定が解除されている状態の連結部材を示す。
【
図6】
図2のゴルフバッグの基部の一部の斜視図であって、ゴルフバッグが、脚が格納されている持ち運び構成の時の分割体スリーブと基部の間の代替の連結を示す。
【
図7】
図2の線7-7に沿って切り取られた
図2のゴルフバッグの一部の斜視図であって、分割体スリーブが取り付けられている分割体上部を示す。
【
図8】
図7のゴルフバッグの一部の斜視図であって、分割体スリーブが取り外された状態の分割体上部を示す。
【
図9】
図7のゴルフバッグの一部の斜視図であって、自己固定係合によって分割体上部の一部に連結する分割体スリーブの一部を示す。
【
図10】
図7のゴルフバッグの一部の斜視図であって、自己固定係合によって分割体上部の外側環体の一部に連結する分割体スリーブの一部を示す。
【
図11】
図3のゴルフバッグサブアセンブリの側面図である。
【
図12】
図2の線12-12に沿って切り取られた
図2のゴルフバッグサブアセンブリの部分斜視図である。
【
図13】
図1のゴルフバッグの分割体上部から分離された脚搭載ブラケットの前側の斜視図である。
【
図14】
図13の分割体上部から分離された脚搭載ブラケットの側面斜視図である。
【
図15】
図13の分割体上部から分離された脚搭載ブラケットの後面斜視図である。
【
図17】
図16の分割体上部で使用するための代替の脚搭載ブラケットの後面斜視図である。
【
図20】
図1のゴルフバッグの分割体上部の一部の斜視図であって、脚搭載ブラケットが分割体上部とスナップフィット連結しており、エンドキャップが脚に取り付けられ、脚搭載ブラケットの脚アンカーによって受容されている状態である。
【
図21】支柱が取り外されており、第1の構成における上部支柱ヒンジの斜視図である。
【
図22】
図21の上部支柱ヒンジの斜視図であって、支柱の第1の端に連結され、第2の構成にある上部支柱ヒンジの斜視図である。
【
図23】
図1のゴルフバッグで使用するための第1のヒンジ連結位置における上部支柱ヒンジの斜視図である。
【
図24】第2のヒンジ非連結位置における
図23の上部支柱ヒンジの斜視図である。
【
図25】支柱の第2の端に連結されている基部支柱ヒンジの斜視図である。
【
図26】
図1のゴルフバッグで使用するための基部支柱ヒンジの側面の立面図である。
【
図28】
図26の基部支柱ヒンジの側面の立面図であって、ヒンジアームの屈曲を示す。
【
図29】
図21の上部支柱ヒンジの斜視図であって、上部支柱ヒンジが支柱の第1の端に連結されている状態を示す。
【
図30】
図1のゴルフバッグの平坦部の外部の斜視図である。
【
図31】
図1のゴルフバッグの平坦部の内部の斜視図である。
【
図32】可撓性材料で帯片に成形された複数のスナップツリーによる、平坦部と基部との間の代替のスナップフィット取付具の斜視図である。
【
図33】
図32の平坦部と基部との間の代替のスナップフィット取付の斜視図であって、可撓性材料の帯片が平坦部と基部とを連結している状態を示す。
【
図34】
図33の線34-34によって切り取られた、
図32の平坦部と基部との間の代替のスナップフィット取り付けの一部の側面図であって、平坦部及び基部において対応する孔によって受容される1個のスナップツリーを示す。
【
図35】ゴルフバッグのための展開可能ポケットアセンブリの実施形態の斜視図であって、ポケットアセンブリが、展開構成で示されており、靴を収容している。
【
図36】
図35の線36-36に沿って切り取られ、展開構成における
図35の展開可能ポケットアセンブリを上から見下ろした図であって、靴が取り除かれた状態の靴ポケットを示す。
【
図37】
図35の展開可能ポケットアセンブリを上から見下ろした図であって、保管構成における靴ポケットを実線で示し、展開構成における靴ポケットを破線で示す。
【
図38】
図35のゴルフバッグの斜視図であって、2つの靴ポケットを展開構成で示す。
【
図40】ゴルフバッグの別の実施形態の第1の側の側面図である。
【
図42】
図38のゴルフバッグの第1の側と反対の第3の側の側面図である。
【
図43】
図38のゴルフバッグの第2の側と反対の第4の側の側面図である。
【
図44】ポケットが継ぎ目に沿って回動されている
図40のゴルフバッグの側面図である。
【
図45】ポケットが継ぎ目に沿って回動されている
図38のゴルフバッグの側面図である。
【
図46】
図38のゴルフバッグの斜視図であって、ポケットと平坦部との間の防水加工処理が適用される継ぎ目を示す。
【
図47】折り畳み構成における、ゴルフバッグのためのサブアセンブリの実施形態の斜視図である。
【
図48】伸長された構成における
図47のサブアセンブリの斜視図である。
【
図49】
図47のサブアセンブリの斜視図であって、分割体上部とスナップフィット連結されている平坦部の端を示す。
【
図50】
図47のサブアセンブリの斜視図であって、基部とスナップフィット連結されている平坦部の端を示す。
【
図51】
図47のサブアセンブリの斜視図であって、基部とスナップフィット連結されている平坦部の端と、追加のスナップフィット連結と、を示す。
【
図52】
図47のサブアセンブリの斜視図であって、分割体上部と基部との両方とスナップフィット連結されている平坦部と、封止されている平坦部の継ぎ目と、を示す。
【
図53】組立てられたスナップフィットゴルフバッグの斜視図である。
【
図54】分解されたゴルフバッグと、関連するセルフアセンブリシステムと、を出荷するときに使用するための箱の上面の立面図であって、当該箱は、組み立てられたゴルフバッグを出荷するために使用されるより大きな既知の箱の隣に配置されている図である。
【
図55】
図54の箱の側面の立面図であって、当該箱は、組立てられたゴルフバッグを出荷するために使用されるより大きな既知の箱の隣に配置されている。
【
図56】
図54の箱の一部に印刷される表示であり、当該表示は、組立の取扱説明を示す。
【
図57】出荷の間に収容される状態として、折り畳まれ、一部組み立てられた状態のゴルフバッグの斜視図である。
【
図58】
図57のゴルフバッグを組立てるためのセルフアセンブリシステムの実施形態の斜視図である。
【
図59】スタンドアセンブリバネのための連結器、及び、セルフアセンブリを容易にするために連結器と係合する基部の一部の斜視図である。
【
図60】セルフアセンブリの後であって、
図59の連結器が基部と係合している状態の斜視図である。
【
図61】脚セルフアセンブリシステムの一部の斜視図であって、具体的には、それぞれの脚に連結されたエンドキャップであって、
図57のゴルフバッグの搭載ブラケットに脚を連結するための取り外し可能ピンを有するエンドキャップの斜視図である。
【
図63】2つの取り外し可能ピンと共に、脚に取り外し可能に連結された位置合わせ補助具の立面図である。
【
図64】図示の目的のために取り付けられた1つの脚と1つのピンとを示す位置合わせ補助具の代替の実施形態の第1の側面の斜視図である。
【
図65】
図64の位置合わせ補助具の第2の側の斜視図である。
【
図66】
図58の脚セルフアセンブリシステムの一部の斜視図であって、脚セルフアセンブリシステムは、組立の間に、ゴルフバッグ搭載ブラケットと位置合わせされ、ゴルフバッグ搭載ブラケットに受容される。
【
図67】
図57のゴルフバッグの一部の斜視図であって、ラッチされていない構成における、バネの一部を包囲するストラップを示す。
【
図68】
図58の脚セルフアセンブリシステムでの使用のための多構成部品エンドキャップの斜視図である。
【
図69】
図68の多構成部品エンドキャップの第1の側の斜視図であって、第2の部品から分離された第1の部品を示す。
【
図70】
図69の多構成部品エンドキャップの第2の側の斜視図である。
【
図71】
図69の多構成部品エンドキャップの第1の部品の斜視図であって、第2の部品を保持するための戻り止めを有する内部を示す。
【
図72】
図68の多構成部品エンドキャップの斜視図であって、セルフアセンブリが完成した脚が搭載ブラケットに取り付けられている状態を示す。
【
図73】
図57のゴルフバッグの一部の斜視図であって、バネを各々の脚に連結するブラケットを示す。
【
図76】折り畳み式であって、部分的に組立てられる
図57のゴルフバッグの組立方法の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本開示の任意の実施形態が詳細に説明される前に、本開示は、その適用において、以下の記載に述べているような、又は、図面に示しているような、構成要素の詳細又は構造と配置とに限定されないことは、理解されるべきである。本開示は、他の実施形態を支援でき、様々な方法で実施又は実行できる。特定の実施形態の記載は、本開示を、本開示の趣旨及び範囲内にあるすべての変更、等価、及び代替を網羅しないように限定するように意図されていないことは、理解されるべきである。また、本明細書で使用される表現、専門用語が、説明を目的としたものであり、限定として解釈されるべきでないことも、理解されるものである。
【0009】
既知のカートバッグ及びキャリーバッグは、特定の共通する構成部品を有している。両方のバッグは、基部と、1つ以上の分割体を有する上部と、少なくとも1つの支柱と、1つ以上の複数の保管ポケットを有する略円筒形の外側シェルと、を備える。少なくとも1つの支柱は、サブアセンブリを画定するために、基部と上部とを相互連結する。次に、サブアセンブリは、ゴルフバッグを画定するために外側筐体に連結される。ゴルフバッグの組立の間、外側シェルと上部とは、周方向に重なるように位置決めされる。次に、複数のリベットが、外側シェルと上部とを締付けるために、上部周辺の周りに配置される。同様に、外側シェルと基部も、周方向に重なるように位置決めされ、次に、複数のリベットが、外側シェルと基部とを締付けるために、基部周辺の周りに配置される。この工程は、ゴルフバッグ構成部品の耐久性のある取付をもたらす。従来から、組立過程は、複雑であり、非常に時間が掛かり、労働集約的である。ゴルフバッグ構成部品は適切に位置合わせされなければならず、しばしば、調節及び再位置合わせを必要とする。ひとたび位置合わせされると、各リベットは、バッグの上部と下部の両方の周りで個々に配置される。
【0010】
通常、既知のゴルフバッグのサブアセンブリ及び外側シェルは、第1の場所で製作され、次に、組立のための第2の場所へと出荷される。サブアセンブリは、少なくとも1つの支柱が基部及び上部に連結され、基部と上部とを分離するゴルフバッグフレームを画定するように、製作される。同様に、外側シェルは、略円筒又は管状の形状へと製作される。
【0011】
本発明者は、スナップフィット構成部品によって自分で組立てることができるカートバッグ又はキャリーバッグのいずれかのためのゴルフバッグの設計を見出した。スナップフィット構成部品を利用することで、ゴルフバッグ組立のための機械及び機器の経費の低減を製作者にもたらす。さらに、スナップフィット構成部品によって出荷体積が約30%~50%低減され、出荷の間の包装体積のより効率的な使用を提供し、過大な構成部品又は嵩張る構成部品による過剰な出荷コストを抑制する。ゴルフバッグは、分割体上部及び基部を有する折り畳み式サブアセンブリと、分割体上部の外周の一部に設けられる複数の第1のスナップフィット連結器と、基部の端と反対の分割体上部の端、内側、及び、外側を有する平坦部と、を備える。平坦部は、分割体上部の端の一部に沿って設けられる複数の第2のスナップフィット連結器を備える。平坦部は、分割体上部の周りの複数の第1のスナップフィット連結器と、分割体上部の端に沿う複数の第2のスナップフィット連結器との嵌まり合うスナップフィット係合によって、サブアセンブリに取り付けられる。
【0012】
ゴルフバッグのためのセルフアセンブリキットは、一端においてゴルフバッグ分割体上部に回動可能に連結され、反対側の端においてゴルフバッグ基部に回動可能に連結される支柱を備える折り畳み式ゴルフバッグと、外側シェルと、前記ゴルフバッグを折り畳み状態から展開状態へと組立てるためのセルフアセンブリシステムと、を備える。
【0013】
折り畳み式ゴルフバッグは、第1のヒンジによって支柱の第1の端に回動可能に連結される分割体上部、と、第2のヒンジによって前記支柱の第2の端に回動可能に連結される基部と、前記分割体上部及び前記基部に連結される外側シェルであって、少なくとも1つのショルダーストラップを備える外側シェルと、を備える。折り畳み式ゴルフバッグは、前記分割体上部及び前記基部が前記支柱の周りで回動されている折り畳み構成で出荷されるように構成される。
【0014】
ゴルフバッグをセルフアセンブリする方法は、分割体上部を、第1のヒンジを介して、折り畳み構成から展開構成まで支柱の周りで回動させる第1の回動ステップと、基部を、第2のヒンジを介して、折り畳み構成から展開構成まで前記支柱の周りで回動させる第2の回動ステップと、スタンドアセンブリの一部を、搭載ブラケット又は前記基部の一方に取付ける取付けステップと、を備える。
【0015】
折り畳み式ゴルフバッグを製作する方法は、サブアセンブリを外側シェルに挿入する挿入ステップであって、前記サブアセンブリは、分割体上部と、基部と、前記分割体上部に結合され、前記基部に向かって延びる分割体スリーブと、を備え、前記分割体スリーブは、前記分割体スリーブに連結される複数の可撓性連結部材によって前記基部に結合され、前記分割体スリーブは、前記基部から延びる下縁を備える、前記挿入ステップを備える。前記方法は、さらに、支柱が前記分割体上部と前記基部との間で延びるように、前記支柱を前記サブアセンブリに結合する結合ステップであって、前記分割体上部が第1のヒンジによって前記支柱に回動可能に連結されており、前記基部が第2のヒンジによって前記支柱に回動可能に連結されている、前記結合ステップと、を備える。
【0016】
ゴルフバッグのサブアセンブリは、分割体上部であって、前記分割体上部の周囲を画定する外側環体、及び、複数の開口を有する、前記分割体上部と、搭載通路、及び、前記搭載通路へと延びる複数の保持部材を有する脚搭載ブラケットと、を備える。スナップフィット連結を形成するために、前記外側環体が前記搭載通路に受容され、前記複数の開口の各々が前記複数の保持部材のうちの1つを受容する。
【0017】
一対の脚をゴルフバッグに連結するためのスナップフィットブラケットは、脚搭載ブラケットであって、前記脚搭載ブラケットの前部に設けられる一対の脚アンカーを有する、前記脚搭載ブラケットと、一対の脚であって、前記各脚は、回動軸を画定する一対の対向する突出部を有するエンドキャップを備え、前記各脚は、前記エンドキャップと前記脚アンカーとの間にスナップフィット連結を提供するように構成される、前記一対の脚と、を備える。
【0018】
ゴルフバッグは、分割体上部と、周囲を画定する基部と、前記周囲の周りで前記基部を貫通する複数の第1の開口と、を備える折り畳み式のサブアセンブリと、前記基部の端と反対側の前記分割体上部の端を備える平坦部であって、前記基部の端に沿って前記平坦部を貫通する複数の第2の開口を備える、前記平坦部と、複数のスナップツリー部材を有する帯片と、を備える。前記平坦部は、前記第1の開口を前記第2の開口と位置合わせするために、前記基部の一部と重なるように構成され、位置合わせされた前記第1の開口及び前記第2の開口の各々は、前記平坦部を前記基部に結合するために、前記複数のスナップツリー部材のうちの1つの前記スナップツリー部材を受容するように構成される。
【0019】
他の特徴及び態様は、以下の詳細な記載及び添付の図面の検討によって明らかとなる。本開示の任意の実施形態が詳細に説明される前に、本開示は、その適用において、以下の記載に述べているような、又は、図面に示しているような、構成要素の詳細又は構造と配置とに限定されないことは、理解されるべきである。本開示は、他の実施形態を支援でき、様々な方法で実施又は実行できる。特定の実施形態の記載は、本開示を、本開示の趣旨及び範囲内にあるすべての変更、等価、及び代替を網羅しないように限定するように意図されていないことは、理解されるべきである。また、本明細書で使用される表現及び専門用語が、説明を目的としたものであり、限定として解釈されるべきでないことも、理解されるものである。
【0020】
議論及び理解の容易性のため、及び、説明の目的だけのために、以下の詳細な記載は、第1の構成を形成してゴルファーによるゴルフバッグの持ち運びを容易にするために格納し、三脚の第2の構成を形成して独立して立つゴルフバッグを容易にするために展開する脚を有するスタンドゴルフバッグとして、ゴルフバッグ10を示している。スタンドゴルフバッグが図示の目的のために提供されており、本明細書で開示されているスタンドゴルフバッグ及び関連するサブアセンブリ42の態様が、任意の適切な部類、種類、又は、大きさのゴルフバッグ10へと組み込まれ得ることは、理解されるべきである。一般的に、ゴルフバッグ10は、例えば、1つ以上の複数のドライバー、ウッド、ハイブリッド、アイアン、ウェッジ、及び/又はパターの組み合わせを含むゴルフクラブのセットといった、複数の完全な長さのゴルフクラブを持ち運ぶのに適した大きさのものである。完全な長さのゴルフクラブは、折り畳み可能ではなく、クラブに応じて、約32インチ~約49インチまでの長さを有する。
【0021】
以下の詳細な記載は、平坦部14をゴルフバッグ10の一部として言及している。平坦部14は、分割体上部30と基部34の間に取り付けられ、分割体上部30と基部34の間で延びるゴルフバッグの外側シェル又は被覆部である。平坦部14は、他の特徴の中でも、1つ以上のポケット18と、少なくとも1つの持ち運び取っ手22と、1つ以上のショルダーストラップ24と、を備え得る。
【0022】
以下の詳細な記載は、スナップフィット連結、スナップフィット連結器、スナップフィットファスナ、及び、スナップフィット取付にも言及する。スナップフィットという用語は、工具なしで行われる任意の連結を含む。例えば、スナップフィット連結、スナップフィット連結器、スナップフィットファスナ、及び、スナップフィット取付は、限定されることはないが、ジッパ、スナップファスナ、面連結(VELCRO(登録商標))、締まり嵌め、フック・アンド・フック・ファスナ、ボタン、又は、連結を形成する、もしくは、工具を使用せずに個人、使用者、又は組立者によって連結される任意の他の適切なファスナもしくは固定組立体を含み得る。リベットが使用されてもよいが、リベットは、スナップフィット連結、スナップフィット連結器、スナップフィットファスナ、及び、スナップフィット取付を用いることが必ずしも要求されない。
【0023】
また、ゴルフバッグ10と使用するためのセルフアセンブリキット400及びセルフアセンブリシステム500が、ゴルフバッグ10をスタンドバッグとして示されている。スタンドゴルフバッグ10は図示の目的のために提供されており、本明細書で開示されるセルフアセンブリキット400及びセルフアセンブリシステム500の態様が、任意の適切な部類、種類、又は、大きさのゴルフバッグ10へと組み込まれ得ることは、理解されるべきである。
【0024】
本明細書で使用されているような用語「受取人」は、ゴルフバッグ10の使用者、販売場所(例えば、ゴルフショップなど)に携わる一人以上の人、又は、分解された状態、組み立てられていない状態、もしくは部分的に組み立てられた状態(もしくは構成)でゴルフバッグ10を受け取り、ゴルフバッグ10を組み立てるためにセルフアセンブリキット400及び/又はセルフアセンブリシステム500を使用する任意の人を含み得ることは、理解されるべきである。
【0025】
図1は、ゴルフバッグ10を示す。ゴルフバッグ10は、ゴルフアクセサリ(例えば、ゴルフボール、ゴルフティー、ゴルフグローブ、雨具、及び、他の衣類等)のための複数のポケット18を備える平坦部14を備える。ゴルフバッグ10は、バッグ10の把持及び/又は持ち運びを容易にする複数の取っ手22及びショルダー持ち運びストラップ24も備える。スタンドアセンブリ26は、搭載ブラケット32(
図2~
図3に示されている)によって、分割体上部30においてゴルフバッグ10に対して回動可能に連結される。分割体上部30は、ゴルフバッグ10を持ち運ぶのを支援するために、追加の取っ手33を備える。分割体上部30の反対側は、基部34である。スタンドアセンブリ26が展開されている図示の自立三脚構成において、平坦部14は、基部34に対してスタンドアセンブリ26に向かって傾いている。これは、基部34の下面38に、バッグ10が展開されている表面との接触を維持させ、三脚構成にある間、バッグ10の安定性を増加させる。
【0026】
図2及び
図3は、平坦部14が取り外された状態でのゴルフバッグ10を示している。
図2を参照すると、支柱39は、分割体上部30から基部34へと延びている。スタンドアセンブリ26は、バッグ10の支柱39とは反対側に設けられている。スタンドアセンブリ26は、搭載ブラケット32に回動可能に連結される一対の脚40a、40bを備える。バネ41は、基部34に結合されており、バネ部材41a、41bを備える。バネ部材41a、41bは、それぞれの脚40a、40bに連結するように基部34から延びている。
【0027】
図2及び
図3も、好ましい実施形態による内部のサブアセンブリ42を示している。サブアセンブリ42は、分割体上部30と、基部34と、を備える。また、分割体スリーブ46は、分割体上部30に結合されており、分割体上部30から基部34に向かって延びる。分割体スリーブ46は、概して箱状の形状を有しているが、他の実施形態では、任意の適切な形状又は所望の形状であってもよい。
図4を参照すると、バッグ10が格納された構成にある時(即ち、
図3に示すように、スタンドアセンブリ26が格納されている時)、分割体スリーブ46は基部34へと全体的に延びていない。分割体スリーブ46の端又は下縁47は、基部34の上唇部又は縁48から離間している。複数の連結部材50は、分割体スリーブ46に連結されており、より具体的には、基部34に最も近い分割体スリーブ46の端47に隣接して連結されている。連結部材50は、分割体スリーブ46を基部34に結合している。分割体スリーブ46が基部34に結合されているとき、隙間、開口部、又は、空間54が、端47によって画定される分割体スリーブ46の周囲で変化する第1の距離D1を有して存在する。複数の隙間54のそれぞれは、概して、分割体スリーブ46(又は、その縁47)と、2つの隣接する連結部材50と、基部34(又は、その上唇部48)と、によって画定される。
【0028】
図示した実施形態におけるバッグ10では、複数の連結部材50、より具体的には、4つの連結部材50が、分割体スリーブ46を基部34に結合している。他の実施形態では、2つ、3つ、又は、5つ以上の連結部材50が、分割体スリーブ46を基部34に結合するために使用されてもよい。連結部材50は、分割体スリーブ46と基部34との間に可撓性及び/又は弾性の連結を形成するために、好ましくは、弾性ウェビングなど、可撓性で弾性の伸縮自在な材料から形成される。他の実施形態では、連結部材50に、本明細書で開示されている内部サブアセンブリ42の運用に従って機能させることができるのに十分な可撓性及び/又は弾性のある任意の適切な材料が、使用されてもよい。また、連結部材50の端56が分割体スリーブ46に取り付けられている(
図5参照)。端56は、縫い付けによって分割体スリーブ46に取り付けられている。しかしながら、他の実施形態では、端56は、接着剤、リベット、又は、端56と分割体スリーブ46との間で連結を維持するとともに、連結部材50を、本明細書で開示されている内部サブアセンブリ42の運用に従って機能させることができるのに適した任意の他の既知の取り付けもしくは将来的に開発される取り付けによって、取り付けられてもよい。
【0029】
ここで、
図4及び
図5を参照すると、好ましい実施形態では、各連結部材50は、自己ファスナ58によって分割体スリーブ46を基部34に結合するとともに、自己固定係合している。
図5に示すように、自己ファスナ58aの第1の部分は、自己ファスナ58bの第2の部分から離間している。自己ファスナ58a、58bの両方の一部が連結部材50の同じ側に設けられている。これにより、各連結部材50を、基部34のスロット62に受容させ(
図4及び
図5参照)、次いで、自己ファスナ58a、58bの一部を連結することで自己固定させることができる(
図4参照)。換言すれば、連結部材50がスロット62に受容された後に、自己固定連結を形成するために、連結部材50の第1の部分66が、連結部材50の第2の部分70に固定される。自己固定連結は、分割体スリーブ46を基部34に結合するために、各連結部材50を、基部34の一部の周りに巻き付かせることができる。複数のスロット62は、それぞれの連結部材50を受容するために、基部34の周りに設けられている。スロット62は、基部34の周囲を画定し、下面38から離れるように延びる唇部72を貫通する。自己ファスナ58は、面ファスナ(例えば、VELCRO(登録商標))の形態で図示されているが、他の実施形態では、ボタン及びボタン穴、鉤ホック閉鎖、又は、スナップファスナを含む任意の適切な自己ファスナ58が使用されてもよい。また、他の実施形態では、自己ファスナ58aの第1の部分が、ファスナの面連結部であってもよく、自己ファスナ58bの第2の部分が、ファスナの面連結部の他方である。他の実施形態では、連結部材50の第1の部分66は、(例えば、接着剤又は同様の材料の使用によって)永久的又は半永久的な配置で第2の部分70に固定される。
【0030】
図6は、分割体スリーブ46を基部34に結合する各連結部材50の自己固定係合の代替の実施形態を示している。連結部材50は、分割体スリーブ46を基部34に結合するために、基部34の下部71の一部に係合する。具体的には、下部71の一部は複数の連結部73を備え、各連結部73は、基部34の下部71を貫通する2つのスロット又は開口(図示省略)によって画定される。各連結部材50は、それぞれの連結部73の周りに巻き付き、面ファスナ(VELCRO(登録商標))によって自己連結を形成する。図示のゴルフバッグ10では、4つの連結部材50が分割体スリーブ46を基部34に結合している。
【0031】
図7は、分割体スリーブ46が取り付けられた状態の分割体上部30を示している。分割体上部30は、分割体上部30の周囲を画定する外側環体74を備える。取っ手33は、分割体上部30と共に形成されるか、又は、分割体上部30に連結され、外側環体74によって画定される周囲を超えて延びる。ここで、
図8を参照すると、分割体スリーブ46が、分割体上部30をさらに示すために取り外されている。一実施形態では、少なくとも1つの交差部材78が、複数の分割体開口82を画定するために、外側環体74によって画定された部分を横切って延びている。図示しているように、複数の交差部材78a、78bは、環体74によって画定された部分を横切って延びており、少なくとも1つの中間部材80が、好ましい実施形態において、分割体開口82を画定するために、交差部材78a、78bの間を延びている。分割体開口82は、分割体上部30から基部34に向かって延びる複数の分割体区域86(
図7参照)への入口を画定する。複数の分割体区域86は、それぞれ、1つ以上のゴルフクラブを受容する。これによって、ゴルファーは、クラブがゴルフバッグ10に受容されている間、特定のゴルフクラブを仕分け又は隔離することができる。例えば、ゴルファーは、ウッド及び/又はハイブリッドをアイアンから隔離できる。他の例として、ゴルファーは、より小さいロフトのアイアン(例えば、4番アイアンから7番アイアンまで)が、より大きいロフトのアイアン(例えば、8番アイアンからウッドまで)とは別の分割体区域86にある等、アイアンを複数の分割体区域86の間で仕分けすることができる。
【0032】
ここで、
図9及び
図10を参照すると、好ましい実施形態では、分割体スリーブ46は、自己固定係合によって分割体上部30に取り付けられる。連結部材50の端と反対側の分割体スリーブ46の端は、複数のフラップ90を備える。フラップ90は、分割体スリーブ46に組み込まれてもよく、各フラップ90は、面ファスナとして示されている自己ファスナ94を含む。
図10に示すように、自己ファスナ94は、第2の自己固定部102から分離された第1の自己固定部98を備える。第1の自己固定部98及び第2の自己固定部102は、フラップ90の同じ側に設けられており、フラップ90が分割体上部30の一部の周りに巻き付くのに十分な距離だけ分離されている。第1の自己固定部98、及び、第2の自己固定部102は、それぞれ、面ファスナのフック98の一部、及び、ループ102の一部として示されている。しかしながら、他の実施形態では、ボタン及びボタン穴、鉤ホック閉鎖、又はスナップファスナを含む、任意の適切な自己ファスナ94が使用されてもよい。また、他の実施形態では、第1の自己固定部98は、ファスナの面連結部であってよく、第2の自己固定部102は、ファスナの面連結部の他方である。
図9に示すように、交差部材78及び中間部材80の周りに巻き付くフラップ90は、ゴルフクラブを、交差部材78又は中間部材80への擦り付けによる損傷から保護するために、追加のパッド又はパッド付き材料106を備える。外側環体74の周りに巻き付くフラップ90は、追加のパッド又はパッド付き材料なしで示されているが、他の実施形態において、フラップ90は、このような追加のパッド又はパッド付き材料を備えてもよい。
【0033】
使用において、通常、ゴルフバッグ10は、スタンドアセンブリ26が格納されている第1の位置又は第1の構成で始まる。
図11に示すように、格納された構成において、支柱39は、分割体上部30と基部34との間で第1の長さ又は距離L1だけ延びている。分割体スリーブ46は、分割体上部30から第2の長さ又は距離L2だけ離れて延びており、分割体スリーブ46の第2の長さL2は、概して支柱39の第1の長さL1より小さくなっている。連結部材50は、分割体スリーブ46と基部34との間で、概して緊張しているか、又は、若干弛んでいる。この第1の構成では、分割体スリーブ46と基部34との間の隙間54は、ゴルファーに、1つ以上のゴルフクラブをゴルフバッグ10に対して自由に挿入及び除去させることを可能するのに十分な空間又は余地を、分割体スリーブ46と基部34との間に提供する。
【0034】
通常、ゴルファーは、ゴルフバッグ10を設置するときに、ゴルフバッグ10を第1の構成から第2の構成まで移行させ、スタンドアセンブリ26を展開することになる。ゴルファーは、下面38が支持面に載っている状態で支持面に基部34を配置する。次に、ゴルファーは下向きの力を分割体上部30に加える。下向きの力を加えることで、バネ41は基部34の周りを回動し、脚40a、40bをバッグ10から離すように押す。同時に、支柱39は、スタンドアセンブリ26に向かって、基部34のサブアセンブリに対して傾く。これによっても、
図2に示すように、サブアセンブリ42がスタンドアセンブリ26に向けて傾けられる。支柱39が基部34に対して傾いている間、支柱39は、第1の構成と第2の構成との両方において、分割体上部30と基部34との間の一定の距離L1を維持し、分割体スリーブ46は、第1の構成よりも第2の構成において基部34へとより近くに移動することは、理解されるべきである。
【0035】
スタンドアセンブリ26が展開されている第2の構成になると、サブアセンブリ42は、基部34の近くにおける分割体スリーブ46の纏まり又は集まりを低減することで、ゴルファーのゴルフバッグ10との体験を有利に向上する。
図12に示すように、分割体スリーブ46と基部34との間の各隙間54は、第1の距離D1より小さいゼロでない第2の距離D2へと縮小される。隙間54は、分割体スリーブ46が第1の構成(
図3及び
図11)と第2の構成(
図2及び
図12)との間で基部34に対して回動するための適切な間隔を提供し、基部34の近くでの分割体スリーブ46の望ましくない纏まり又は集まりをもたらし得る過剰な材料を抑制する。
【0036】
サブアセンブリ42を製作する方法は、基部34を提供する工程と、複数の連結部材50によって分割体スリーブ46を基部34に結合する工程と、を備える。分割体スリーブ46に連結される複数の連結部材50のそれぞれは、基部34に設けられたそれぞれのスロット62に受容される。各連結部材50は、基部34の一部の周りに巻き付き、連結部材50の第1の部分66を連結部材50の第2の部分70に連結することで自己固定係合を形成する。次に、分割体スリーブ46は、連結部材50の反対側の分割体スリーブ46の端において、分割体上部30に結合される。分割体スリーブ46は、分割体上部30の一部の周りに巻き付く複数のフラップ90であって、第2の自己固定部102への第1の自己固定部98の連結によって自己固定係合を形成する複数のフラップ90を備える。
【0037】
サブアセンブリ42が製作されると、ゴルフバッグ10は、サブアセンブリ42を利用して製作され得る。サブアセンブリ42は、平坦部14、基部34の端に最初に挿入される。挿入されると、サブアセンブリ42は、例えば、基部34の周囲のリベットと、分割体上部30の周囲のリベットと、によって、平坦部14に固定される。支柱39は、平坦部14においてスリット(図示省略)を通過して挿入され、第1の端において分割体上部30へと挿入され、反対側の第2の端において基部34に挿入される。支柱39は、分割体上部30及び基部34に設けられるそれぞれの支柱受容スロットに受容され得る。スタンドアセンブリ26は平坦部14の一部を通過して挿入され、脚40a、40bのための回動軸を含むスタンドアセンブリ26の一部が、例えばリベット又は他の適切な連結部材によって、分割体上部30に結合される。次いで、各脚40a、40bに連結されたバネ41が例えば基部34におけるバネ受容スロットに挿入されることで、各脚40a、40bに連結されたバネ41が基部34に連結される。
【0038】
サブアセンブリ42を組み込んでいるゴルフバッグ10は、技術的に知られているゴルフバッグに対して利点を提供する。とりわけ、サブアセンブリ42を利用することで、基部34の近くでの分割体スリーブ46の纏まり又は集まりを低減することで、ゴルファーのゴルフバッグ10との体験を向上し、スタンドアセンブリが展開されている三脚構成にゴルフバッグが位置しているときに、ゴルフバッグ10に対するゴルフクラブの挿入及び取り出し性を向上する。また、連結部材50は、製作中に分割体スリーブ46(及びサブアセンブリ42)の張力を調節する能力を製作者に提供する。さらに、リベットなどの設置部材を低減し、自己ファスナ58、94を使用してサブアセンブリ42を分割体上部30及び基部34に連結するための時間を短縮することによって、製作の効率化及びコスト削減が実現される。この結果は、ゴルフバッグ10の全体の組立時間の短縮をもたらす。
【0039】
ここで、
図13~
図29を参照すると、スナップフィットサブアセンブリの態様が、追加の詳細において開示されている。
図13~
図20は、スナップフィットスタンドアセンブリ26(
図2~
図3参照)の構成部品を示している。
図13に示すように、分割体上部30には、外側環体74を貫く複数の開口106が形成されている。外側環体74は、さらに、第1の縁112に設けられた複数の位置合わせスロット110と、第1の縁112と反対の縁に設けられており、好ましくは、環体74の周囲の周りに延びる周縁114と、を備える。
【0040】
図13~
図15に示すように、脚搭載ブラケット32は、複数の脚アンカー122と、搭載部又は搭載通路126(
図14参照)と、を備える。搭載通路126は、ブラケット32の前部130と後部134とによって画定される。複数のスナップ、スナップ部材、又は、保持部材138が、前部130及び後部134から通路126へと突出している。通路126は、脚搭載ブラケット32を分割体上部30の外側環体74と位置合わせするのを容易にする複数の位置合わせリブ(図示省略)も備える。図示した実施形態では、全部で5つのスナップ138が示されており、2つが前部130から突出しており、3つが後部134から突出している。他の実施形態では、任意の好ましい数のスナップ138が使用されてもよい。スナップ138は、前部130だけから、後部134だけから、又は、前部130及び後部134の任意の適切な組み合わせから、通路126へと突出してもよい。
【0041】
脚搭載ブラケット32は、概して、弓形又は湾曲した曲率(
図14参照)を有しており、分割体上部30への脚搭載ブラケット32のスナップフィット連結を容易にするために、分割体上部30の外側環体74と相補的になっている。脚搭載ブラケット32は、分割体上部30の外側環体と相補的である線形の形状を有してもよい。脚搭載ブラケット32は、スナップフィット連結を形成するために、外側環体74の第1の縁112を搭載通路126へと受容するように配置される。脚搭載ブラケット32は、脚搭載ブラケット32の位置合わせリブ(図示省略)がそれぞれの位置合わせスロット110によって受容されるまで、外側環体74の周りで調節される。受容されると、脚搭載ブラケット32は外側環体74を受容し、各スナップ138は、スナップフィット連結を形成するために、外側環体74のそれぞれの開口106と係合する(又は、それぞれの開口106に受容される)。周縁114は、外側環体74の脚搭載ブラケット32への過剰な挿入を防止するとともに、ゴルフバッグ10を使用している間、脚搭載ブラケット32のための追加的な構造の支持を提供する。他の実施形態では、分割体上部30に対する脚搭載ブラケット32の向きが、分割体上部30の下からの係合に限定されず、任意の他の方向からの係合が適切であり得ることは、理解されるべきである。また、スナップフィット連結が、開口106とスナップ138との係合として図示されているが、しっかりとした構造の連結を形成するために、スタンドアセンブリ26からの力に対抗して支持し、脚搭載ブラケット32を分割体上部30に固定する任意の他の適切な機械的連結が実施されてもよい。
【0042】
分割体上部30は、好ましくは、可撓性、強度、及び、軽量な構造のために、ポリプロピレン又は他の熱可塑性ポリマから作られる。脚搭載ブラケット32は、脚40とバッグ部分との間のヒンジ点として作用するため、強度のために、好ましくはガラス充填ナイロンから作られる。スナップフィット連結は、分割体上部30及び脚搭載ブラケット32のそれぞれの材料特性を維持するとともに、それら構成部品を一体の部品として作用させる。
【0043】
図16~
図17は、脚搭載ブラケット32aと分割体上部30aの代替の実施形態を示している。この実施形態では、トラフ又は通路142が後部134に設けられている。トラフ142は、分割体上部30aの分割体区域を画定する交差部材78(又は、
図8に示しているような中間部材80)の周りに嵌まるように設けられている。トラフ142は、(脚搭載ブラケット32との関連で開示されているように)スナップフィット連結のために脚搭載ブラケット32aを分割体上部30aと適切に位置合わせするための追加の位置合わせ補助具としても作用し得る。
図18は、実施形態の脚搭載ブラケット32、32aに係合するための4つの開口106を有する分割体上部30bの追加の代替の実施形態を示している。
【0044】
図19~
図20は、各脚40と脚搭載ブラケット32との間のスナップフィット連結を示している。
図19を参照すると、エンドキャップ146は脚連結エンド150を備える。脚連結エンド150は、例えば接着剤又は機械的連結といった恒久的な取り付けによって、脚40に連結する。エンドキャップ146は対向する突出部154も備えている。
図20に示しているように、各突出部154は、エンドキャップ146(及び各々の関連する脚40)と脚搭載ブラケット32との間にスナップフィット連結を形成するために、脚アンカー122のそれぞれのスロット158に受容される。また、突出部154とスロット158との係合は、各々に対応する脚40を、対向する突出部154を通過して延びる回動軸の周りで、それぞれの脚アンカー122に対して、に回動することを可能にする。特に、脚40が格納された構成と脚40が伸長された三脚構成との間で回動させることができる。他の実施形態では、スロット158は、各脚40と脚搭載ブラケット32/分割体上部30との間にスナップフィット保持と回動連結との両方を提供する開口又は任意の適切な連結で置き換えられてもよい。
【0045】
図21~
図29は、支柱39(
図2参照)を回動させるためのスナップフィットサブアセンブリを示している。
図21~
図22は、分割体上部30に回動可能に連結される第1又は上部の支柱ヒンジ162を示している。
図23~
図24を参照すると、上部支柱ヒンジ162は、結合部165によって第2の部分又は第2のアーム164に回動可能に連結される第1の部分又は第1のアーム163を備える。第1のアーム163は、分割体上部30(
図21参照)に連結されており、第2のアーム164は支柱39(
図22参照)に連結されている。例えば、第1のアーム163は、分割体上部30の対応する通路(図示省略)に受容されることができ、第2のアーム164は、支柱39の第1又は上部の端を受け入れる通路部又はスリーブ部166を画定することができる。上部支柱ヒンジ162は、第1のアーム163及び第2のアーム164が互いに対して斜めに配置される第1の位置(
図23参照)と、第1のアーム163及び第2のアーム164が、互いに対して平角(例えば、180度)を形成する、又は、概して同一線上にある第2の位置(
図24に示されている)と、の間で、結合部165において回動する。第2の位置において、第1のアーム163及び第2のアーム164によって形成される最大角度は、おおよそ180度の角度として図示されているが、他の実施形態では、形成される最大角度は、180度未満又は180度超の任意の適切な角度であってもよい。上部支柱ヒンジ162は、第2のアーム164が外側環体74の一部に対して略垂直である位置(
図21に示す位置)から、第2のアーム164が外側環体74の一部に対して略平行である位置(
図22に示す位置)までの約90度回動する。
【0046】
第1の位置(ゴルフバッグ10が折り畳まれるときに生じる)から第2の位置(ゴルフバッグ10が展開されるときに生じる)までの移行の間の上部支柱ヒンジ162の過剰な拡がりを制限するために、上部支柱ヒンジ162はヒンジ制限部167を備えている。図示した実施形態において、ヒンジ制限部167は、切り欠き169(第1のアーム163又は第2のアーム164の一方に配置される)によって受容されるヒンジ突起168(第1のアーム163又は第2のアーム164の他方に配置される)を備える。切り欠き169は、上部支柱ヒンジ162を第1の位置(
図23参照)から第2の位置(
図24参照)まで回転させる際に、上部支柱ヒンジ162が第2の位置に到達する時に突起168を受容する。そして、第1のアーム163の一部と第2のアーム164の一部とは互いに接触し、さらに、上部支柱ヒンジ162の回転又は回動が制限される。ヒンジ制限部167は、セルフアセンブリの間に分割体上部30が過剰に拡がるのを防止することを支援する。
【0047】
図25は、基部34に回動可能に連結された第2の支柱ヒンジ、下部支柱ヒンジ、又は基部支柱ヒンジ170を示している。
図26~
図28に示すように、基部支柱ヒンジ170は、バネ又は付勢部173によって第2の部分又は第2のアーム172に可撓式に連結される第1の部分又は第1のアーム171を備える。第1のアーム171は基部34に連結されており、第2のアーム172は支柱39に連結されている。例えば、第1のアーム171は、基部34(
図4~
図5及び
図25参照)によって画定された支柱受入通路174に受容されることができる、又は、支柱受入通路174と係合することができ、第2のアーム172は、支柱39(
図5及び
図25参照)の一部を受容する通路175を画定することができる。
図28に示すように、付勢部173において、ヒンジ170は屈曲する。これにより、第1のアーム171及び第2のアーム172を互いに対して曲げることができる。さらに、第1のアーム171及び第2のアーム172に取り付けられた構成部品(例えば、基部34及び支柱39のそれぞれ)が、互いに対して、曲がる、又は、回動する。基部支柱ヒンジ170は、ゴルフバッグ10を折り畳み状態から展開状態へと変換するために、支柱39の周りでの基部34の回動を容易にするだけでなく、ゴルフバッグ10が使用中に第1の構成(脚40が格納されている
図3参照)から第2の構成(脚40が伸長されている
図2参照)まで移行するとき、支柱39を基部34に対して傾けることを支援もする。基部支柱ヒンジ170は、基部34の側壁178の一部に対して略垂直な位置から、基部34の側壁178の一部に対して略平行な位置までの略90度回動するように構成されている。一部の実施形態では、支柱ヒンジ162、170は、機械的に回動可能というよりも、可撓的に回動可能である。
【0048】
スナップフィットサブアセンブリは、支柱39を、スナップフィット連結によって、分割体上部30と基部34とを相互連結させることができ、包装体積を低減させることによる、よりコスト効果のある出荷のために、サブアセンブリの一部(例えば、分割体上部30、基部34、及び支柱39)を平坦に回動させることもできる。支柱ヒンジ162、170は、分割体上部30及び基部34を、支柱39の周りで、支柱39に対して略垂直な位置(脚40が、スタンドバッグのために、又は、カートバッグにおいて、格納されるとき)から支柱39に対して略平行な位置(
図29に示す位置)まで、回動することを可能にする。
図29に示した構成の結果として、分割体上部30は、支柱39からオフセットされており、支柱39の平面と概して平行な平面にある。図示していないが、基部34も支柱39からオフセットされており、基部34は支柱39の平面と概して平行な平面にあり、基部34及び分割体上部30は、略平行である、又は、略同じ平面にある。
【0049】
図30~
図31は、ゴルフバッグ10を形成するための組立の間において、サブアセンブリとのスナップフィット連結を形成する平坦部14を示している。
図30は、平坦部14の外側又は第1の側を示している。平坦部14は単一の材料又は2つ以上の材料から形成され、ポケット18、取っ手22、及びショルダーストラップ24が取り付けられている。ポケット18は、平坦部14と別体であり、平坦部14から取り外し可能であり得る。例えば、各ポケット18は、スナップフィットボタン、面連結器(例えば、VELCRO(登録商標))、又は、1つ以上のジッパによって等、取り外し可能な取り付けによって平坦部に連結され得る。取り外し可能なポケット18は、異なるポケット18の大きさ、数、又は、平坦部14における位置の、カスタム構成又は再構成を可能にする。
【0050】
図31は、平坦部14の内側又は第2の側を示している。平坦部14は、下部又は基部の端182と、上部の端186と、を備えている。両方の端は、雌又は雄のスナップフィットボタン194として
図47に示されている、サブアセンブリの分割体上部30及び基部34に設けられたスナップフィット連結器194のそれぞれとの係合のために、雄又は雌のスナップフィットボタン190として示されている複数のスナップフィット連結器190を備える。
【0051】
平坦部14と、分割体上部30及び/又は基部34と、の間の代替のスナップフィット連結が、
図32~
図34に示されている。平坦部14の実施形態は、周囲に複数のダイカット孔195を備え、基部34の実施形態は、対応する複数のダイカット孔196を周囲に備える。平坦部14のダイカット孔195と、基部34のダイカット孔196と、は位置合わせされている。可撓性の成形されたスナップツリー又はスナップツリー部材198の帯片197が、位置合わせされた孔195、196と係合する。平坦部14及び基部34の各々の位置合わせされたダイカット孔195、196が、1つのツリー198を受容する(
図34参照)。
図32~
図34は、平坦部14と基部34との間の代替のスナップフィット連結を示しているが、同じ代替のスナップフィット連結が、平坦部14と分割体上部30との間で使用されてもよい。他の実施形態においても、平坦部14は、面ファスナ(例えば、VELCRO(登録商標))、フック・アンド・フック・ファスナ、ボタン、又は、任意の他の適切なスナップフィットファスナもしくは固定アセンブリによって、サブアセンブリ42とのスナップフィット取付を形成できる。
【0052】
平坦部14は、分割体上部30の周りに追加の補強と剛性とを提供するために、上部端186に補強環体200も備えている(
図31参照)。平坦部14は、脚搭載ブラケット32のアンカー122をそれぞれ突出させて、脚40とのスナップフィット連結及び回動連結を容易にするために、アンカー122を露出させる複数の窓(図示省略)も備え得る。これにより、平坦部14を、カートバッグサブアセンブリとキャリー(又はスタンド)バッグサブアセンブリとの間で交換可能にすることができる。また、平坦部14は、第2の継ぎ目の縁204と反対側の第1の継ぎ目の縁203によって画定されている継ぎ目202(
図52参照)を備える(
図31参照)。サブアセンブリ42への取り付けに続いて、平坦部14の継ぎ目の縁203、204は、単一のジッパ、2つのジッパ、面ファスナ(VELCRO(登録商標))、関連するレール内に嵌まる舌部を伴う搭載軌道、スナップフィットボタン、又は、任意の他の適切なスナップフィットファスナもしくは固定アセンブリによって連結される。ある構造では、単一のジッパが平坦部14の中間部において縁203、204に付着し、平坦部14の上部及び/又は下部がスナップフィットボタン、面ファスナ(VELCRO(登録商標))などと固定される。他の構造では、2つのジッパは、平坦部14の2つの別々の継ぎ目をサブアセンブリ42に連結する。別の実施形態では、平坦部14は、スナップフィット取付によってサブアセンブリ42に取り付けられる複数の部分に分割されていてもよい。しかしながら、単一の継ぎ目の利点は、平坦部14のより容易な防水加工と、平坦部14をサブアセンブリ42の周りに巻き付けるための単一の取付線と、である。
【0053】
図35~
図46は、ゴルフバッグ10に取り付けられる展開可能な靴ポケットアセンブリ300を示す。靴ポケットアセンブリ300は、第1の(又は、展開)構成(
図35~
図36参照)と、第2の(又は、保管)構成(
図37参照)との間で展開可能である。具体的に、
図35を参照すると、靴ポケットアセンブリ300は、靴(又は、一対の靴)を受容するように構成される区画室308を画定する靴ポケット304を備える。靴ポケット304の一端は、区画室308へのアクセスを提供するために、開口部312を画定する。開口部312の周囲は、開口部312の大きさを最小限とするために、内向きに付勢されるか、又は、その弛緩した位置で収縮するように構成される弾性材料316を備え得るか、又は、その弾性材料316を少なくとも部分的に包囲し得るすることができる。これは、靴ポケット304によって受容される靴の保持を容易にするとともに、使用されていないとき、靴ポケット304の大きさを縮小もする。
【0054】
図36は、第1の構成又は展開構成での靴ポケット304を示している。ポケット18は、継ぎ目(又は、他の適切なファスナ)に沿って平坦部14に取り付けられ得る。継ぎ目の一部は、平坦部14によって部分的に画定され、かつ、ポケット18によって部分的に画定される保管通路319へのアクセスポート317を画定し得る(
図36及び
図37参照)。靴ポケット304は、ガセット320において、ファスナ318(例えば、クリップ、縫い付けなど)によって、ポケット18に取り付けられる。ガセット320は、ポケット18の縁に、又は、ポケット18の任意の他の適切な部分に配置され得る。他の実施形態では、靴ポケット304は、平坦部14の一部に(例えば、平坦部14のガセットにおいてなど)取り付けられ得る。
【0055】
図37は、第2の構成又は保管構成での靴ポケット304を示している。この構成では、靴ポケット304は、矢印324によって示されているように、保管通路319内に配置される(靴ポケット304の展開構成は破線で示されている)。従って、これによって使用者は、靴を保管するために、靴ポケット304を選択的に展開することができ、そして、靴ポケット304を使用していないときに靴ポケット304を保管構成へと格納することができる。
【0056】
図示した実施形態では、靴ポケットアセンブリ300は、取っ手22及び/又はストラップ24と反対のゴルフバッグ10の側に配置される(例えば、ゴルフバッグ10の「膨らんだ」側)。他の実施形態では、靴ポケットアセンブリ300は、ゴルフバッグ10における任意の適切な場所に配置され得る。さらに、図示した実施形態は、靴ポケット304に受容される1つだけの靴を示している。従って、靴ポケットアセンブリ300は、
図38に示すように、一対の靴を収容するために2つの靴ポケット304を備え得る。
図38に示した実施形態では、複数の靴ポケット304は別のポケット18に取り付けられる。しかしながら、他の実施形態では、複数の靴ポケット304は、両方とも単一のポケット18に取り付けられてもよい。
図39に示すように、各靴ポケット304は、弾性又は伸縮のメッシュ材料328から形成されている。他の実施形態では、靴ポケット304は、任意の他の材料(例えば、ナイロン、ポリエステルなど)から形成されてもよい。また、各靴ポケット304は、靴を受容して持ち運ぶための大きさとされている。靴ポケット304は、約30センチメートルの高さHと、約17.5センチメートルの長さLとを有することができ、これは、約35センチメートルの開口部312の周囲を画定する。他の実施形態では、靴ポケット304は、1つの靴を持ち運ぶための任意の適切な大きさであり得るし、又は、一対の靴を持ち運ぶための大きさとされ得る。靴ポケットアセンブリ300に受容される靴は任意の適切な靴を含み得る(例えば、ゴルフバッグ10がゴルフコースから離れて運ばれているときはゴルフシューズ、ゴルフバッグ10がゴルフコース又はその周りに運ばれているときは外出用の靴など)。
【0057】
図40~46は、ゴルフバッグ10の1つ以上の区画室への水の浸透を減らすための防水加工を伴うゴルフバッグ10の実施形態を示している。例えば、ポケット18は、被覆されたポリエステル材料、より具体的には、二重に被覆されたポリエステル材料から製作され得る。例として、ポリエステルのための被覆は、ポリエステル-ポリウレタン樹脂被覆及び/又はポリウレタン樹脂被覆があり得る。被覆されたポリエステルは、有利には、高温の気象条件(例えば、華氏90度を超えるなど)において収縮しない。ポケット18は、製作され、被覆され、そして、平坦部14に取り付けられ得る(例えば、縫い付けられるなど)。
図44~
図45を追加で参照すると、ポケット18が平坦部14に取り付けられると、固定点330(例えば、継ぎ目など)は防水加工で被覆され得る。ポケット18は、複数の相補的なファスナ334a、334b(例えば、面ファスナなど)によって固定点330と反対側の縁において、平坦部14に選択的に結合され得る。ファスナ334a、334b(
図44~
図45に示す)、及び/もしくは、ポケット18の縁、各ポケット18が平坦部14(
図46に示されている)に連結する継ぎ目336、ジッパ340、又は、各ポケット18への他のアクセス開口(
図40~
図45に示されている)は、防水加工で被覆され得る。防水加工は、水又は他の液体が処理されたポケット18又は平坦部14の一部に浸透することを低減し、ポケット18内に保管された品物を、悪天候条件において、又は、不注意で水に曝したときに(例えば、ゴルフバッグ10を灌漑ヘッドの近くに置くなど)、乾燥して保つのを支援する。表1を参照すると、本明細書に開示されている防水加工を有するゴルフバッグ10は、様々な市販の防水加工のゴルフバッグと比較して、約26%~73%の水分保持における全体的な低下と、約6%~44%のポケット18での水分検出における低減と、をもたらす。
【0058】
【0059】
図47~
図53は、ゴルフバッグ10の実施形態における、スナップフィットアセンブリの方法を示している。
図47~
図53に示した実施形態は、カートゴルフバッグ10であるが、方法は、キャリーバッグ又はスタンドバッグを組み立てることについても、他に記載がなければ同様である。
図47~
図53はサブアセンブリ52を示しており、サブアセンブリ52はサブアセンブリ42と同様であってもよいことも理解すべきである。サブアセンブリ52は、分割体上部37と、基部44と、分割体スリーブ88と、を備える。分割体上部37は、分割体上部30、30a、30bと同様であってもよく、基部44は基部34と同様であってもよく、分割体スリーブ88は分割体スリーブ46と同様であってもよい。
【0060】
図47を参照すると、サブアセンブリ52は折り畳み構成で提供されており、折り畳み構成は、サブアセンブリ52が組立に向けて出荷されるときにおける構成である。図示した折り畳み構成では、分割体上部37と基部44とは、分割体スリーブ88によって相互連結されており、分割体上部37及び基部44は、オフセットされており、互いに略平行な向きにある。分割体上部37と基部44との両方が、平坦部14において、スナップフィット連結器190に連結する複数のスナップフィット連結器194を有している。スタンドゴルフバッグ10のための
図3で示したサブアセンブリ42など、サブアセンブリ52の他の実施形態では、折り畳み構成は、支柱39によって相互連結された分割体上部30及び基部34を有しており、分割体上部30及び基部34は、支柱39からオフセットされており、支柱39と略平行である。
【0061】
次に、
図48に示すように、サブアセンブリ52は、伸長される、又は、伸長された構成まで移行される。図示の伸長された構成では、分割体上部37は、基部44と反対の方向に引っ張られ、分割体スリーブ88を伸長している。伸長された構成では、サブアセンブリ52は、平坦部14とのスナップフィット取り付けのために準備されている。一部の構成では、ゴルフバッグ10に追加の剛性及び支持を提供するために、1つ以上の支柱39が、平坦部14のサブアセンブリ52へと挿入され得る。スタンドゴルフバッグ10のための
図3で示したサブアセンブリ42など、サブアセンブリ52の他の実施形態では、サブアセンブリ42は、分割体上部30と基部34との両方が支柱39に対して略垂直又は直角となるように、分割体上部30及び基部34をそれぞれの支柱ヒンジ162、170の周りで回動することで、伸長された位置へと移行される(
図22参照)。スタンドバッグサブアセンブリ42は、平坦部14のスナップフィット設置の前に、追加的な組立ステップを有している。脚搭載ブラケット32は、(
図2、
図13~
図15に示し、上述したように)スナップフィット連結によって分割体上部30に取り付けられる。バネ41は基部34(
図2参照)にも設置され、分割体スリーブ46は、分割体上部30と基部34とに取り付けられる(
図2~
図10参照)。スタンドバッグサブアセンブリ42のための追加の組立ステップが、図示の目的のために提供され、各々のステップが開示されている順番に限定されない。
【0062】
次に、
図49に示すように、平坦部14は、分割体上部37にスナップフィット連結される。平坦部14は、サブアセンブリ52との所望の向き又は必要な向きに位置決めされる(分割体上部37及び基部44に対するストラップ24の適切な位置決めなど)。次に、平坦部14における複数のスナップフィット連結器190の各々は、分割体上部37における複数のスナップフィット連結器194のそれぞれ1つとスナップフィット係合される。図示した実施形態では、各々の雄又は雌のスナップフィットボタン190が、関連する雌又は雄のスナップフィットボタン194に係合する。平坦部14は、スナップフィット連結器190、194がスナップフィット係合されるにつれて、分割体上部37の外周に巻き付く。
図1のスタンドゴルフバッグ10のための
図2に示されたサブアセンブリ42など、サブアセンブリ52の他の実施形態では、脚搭載ブラケット32の脚アンカー122は、脚アンカー122を平坦部14の外側に露出するために、平坦部14において開口部(図示されていない)を通じて延びるように配置される。
【0063】
図50~
図51に示すように、次に、平坦部14は基部44にスナップフィット連結される。即ち、平坦部14における複数のスナップフィット連結器190の各々は、基部44における複数のスナップフィット連結器194のそれぞれ1つとスナップフィット係合される。図示した実施形態では、各々の雄又は雌のスナップフィットボタン190が、関連する雌又は雄のスナップフィットボタン194に係合する。平坦部14は、スナップフィット連結器190、194がスナップフィット係合されるにつれて、基部44の外周に巻き付く。
【0064】
平坦部14が分割体上部37及び基部44とスナップフィット連結されると、平坦部14の継ぎ目202は、スナップフィット連結を完全とするために封止される。
図52に示すように、継ぎ目202は、継ぎ目の縁203、204に沿う連結部材206の閉止によって封止される。連結部材206は単一のジッパ206として示されているが、他の実施形態では、連結部材206は、上述しているように、2つのジッパ、面ファスナ(VELCRO(登録商標))、関連するレール内に嵌まる舌部を伴う搭載軌道、スナップフィットボタン、又は、任意の他の適切なスナップフィットファスナもしくは固定アセンブリであってもよい。先に詳述したように、ポケット18は、異なるポケット18の大きさ、数、又は、平坦部14における位置のカスタム構成又は再構成を可能にするために、取り外しされてもよいし、及び/又は、任意の先に記載したスナップフィットファスナによって調節されてもよい。
図1のスタンドゴルフバッグ10のための
図2に示すサブアセンブリ42など、サブアセンブリ52の他の実施形態では、脚40は、脚搭載ブラケット32のそれぞれの脚アンカー122との各々のエンドキャップ146のスナップフィット及び回動連結によって取り付けられる。脚40が取り付けられると、バネ41は、各々の脚40a、40bに、それぞれ結合される(
図2参照)。
【0065】
全てのサブアセンブリ52の構成部品の設置後、サブアセンブリ52への平坦部14の取り付けの後、及び、平坦部14の継ぎ目202の封止の後、ゴルフバッグ10は組立てられる(
図53参照)。
【0066】
ここで
図54~
図72を参照すると、折り畳み式ゴルフバッグ10のためのセルフアセンブリキット400(
図57参照)が示されている。キット400は、ゴルフバッグ10と、ゴルフバッグ10の受取人にゴルフバッグ10の組立てを可能にするセルフアセンブリシステム700と、を備える。
【0067】
図54~
図55に示すように、セルフアセンブリキット400は、部分的に組み立てられた状態のゴルフバッグ10を出荷するために使用される箱、容器、又は出荷包装404を含んでいる。箱404は、フラップ又はフラップ部412と一体的に形成され得る上部又は正面側408を備える。正面側408は、折り目416によって、箱404の一部に、より具体的には、箱の側面に、連結されている。正面側408は、箱404の外面の一部を画定すると共に、折り目416の周りで回動することで、箱404の内部へのアクセスも提供する。フラップ部412は、箱404の閉止を容易にするために係合面を画定する。係合面は、正面側408及びフラップ412から分離される箱404の一部によって画定されるそれぞれのスロット418(
図57参照)によって受容され得る1つ以上のタブ(図示省略)を備え得る(例えば、スロットは、箱404の1つ又は複数の側面によって画定され得るなど)。タブ及びスロットの閉止が、閉止の図示の目的のために提供されており、正面側408及び/又はフラップ部412を箱404の一部との係合のために適切である任意の閉止が実施され得ることは、理解されるべきである。
【0068】
図54~
図55において、セルフアセンブリキット400の箱404が、完全に組み立てられたゴルフバッグを出荷するために現在使用されている既知の箱の隣に示されている。比較は、既知の箱に対する箱404の縮小された大きさを示すものである。より具体的には、箱404は、約2,040立方インチ(in
3)の体積を有するが、既知の箱は、約5,190立方インチ(in
3)の体積を有する。箱の体積は概算であるが、箱404は既知の箱より約60%小さい体積を有する。箱404は、既知の箱に対して縮小した大きさ及び縮小した体積を有しており、体積縮小は、約15%から約70%に及び、より具体的には、約25%から約65%に及び、より具体的には、約35%から約60%に及び、より具体的には、組み立てられたゴルフバッグを出荷するために使用される既知の箱から50%を超える。
【0069】
受取人に、ゴルフバッグ10のセルフアセンブリに関する案内を提供するために、箱404は表示420を備え得る。
図56に示すように、表示420は、ゴルフバッグ10を組み立てるための取扱説明を含む。組立の取扱説明は、各々の組立ステップの案内を提供するため、及び/又は、各々の組立ステップを図示するために、1つ以上の図又は詳細な図を含み得る。箱404の図示した実施形態では、表示420は、正面側408の内側に印刷されており(つまり、箱404が閉じられているとき、表示420は箱404の内部を向く)、受取人が箱を開けるために正面側408を折り目416の周りに回動する時に、表示420が読み取り可能な向きで受取人に面するように向けられている。表示420が箱404に印刷されているとして開示されているが、他の実施形態では、表示420は箱に別体で含まれてもよい(例えば、取扱説明書等として)。
【0070】
図57は、ゴルフバッグ10が、部分的に組み立てられた、第1の折り畳み状態又は構成を示している。ゴルフバッグ10は、箱404内にこの状態で出荷される。
図57では、ゴルフバッグ10は、箱404から取り出されて示されており、分割体上部30と、基部34と、支柱39(
図22参照)と、を備える。平坦部14は、分割体上部30と基部34とに取り付けられている。ゴルフバッグ10は、分割体上部30及び基部34が支柱39の周りに各々回動されている状態で折り畳まれている。図示した実施形態では、分割体上部30及び基部34は、各々、互いに向かって支柱39の周りに約90度回動されている。実施形態の他の例では、分割体上部30及び基部34は、箱404での出荷に向けてゴルフバッグ10を折り畳むのに適する任意の角度で、支柱39の周りに各々回動され得る。
【0071】
折り畳み式ゴルフバッグ10に加えて、キット400はセルフアセンブリシステム500を備える。セルフアセンブリシステム500は、受取人によって組み立てられるゴルフバッグ10の1つ以上の構成部品を備える。
【0072】
図58を参照すると、セルフアセンブリシステム500の実施形態の第1の例が示されている。図示したシステム500は、バネセルフアセンブリシステム501(
図59参照)と、脚セルフアセンブリシステム502(
図61参照)と、を備え得る。
図58のシステム500は、スタンドアセンブリ26の一部、より具体的には、脚40a、40bと、取り付けられたバネ41と、を備える。バネ41は、基部係合フック508(
図59参照)を有する連結器504を備える。システム500は、取り付けのために脚40a、40bと搭載ブラケット32(
図66参照)を位置合わせすることで受取人を支援する位置合わせ補助具512も備える。システム500は、さらに、脚40a、40bを搭載ブラケット32に回動可能に取り付けるための1つ以上のロッドピン又はピン516を備える。
【0073】
図59~60は、さらに、バネセルフアセンブリシステム501を示す。システム501は、バネ41及び基部34のセルフアセンブリを容易にする連結器504を備えている。
図59を参照すると、連結器504の基部係合フック508は、基部34の一部を受容又は係合するように構成されている通路部又はフック部(図示省略)を備える。図示した実施形態では、基部34は、通路174(
図25参照)と同様のバネ受容スロット又は通路を画定する。通路は、連結器504の一部を受容する、又は、その一部と係合する。基部34の一部、より具体的には、基部34におけるバネ受容スロット518の一部によって、開口又は窓520が画定される。連結器504の隙間又はスロット内に受け入れられるように構成された部材又は交差部材524によって、開口520の周囲の一部が画定される。セルフアセンブリを容易にするために、受取人は、連結器504をバネ受容スロット518に位置決めする。次に、受取人は、連結器504を基部34と係合させ、基部係合フック508に部材524を受容させる。受容されると、基部係合フック508は、
図60に示されている開口520によって受容される。これは、連結器504と基部34との間に、より広義には、バネ41と基部34との間にセルフアセンブリ連結を形成する。セルフアセンブリ連結は、基部34からの連結器504の係合解除又は引き抜きを許容するために、取り外し可能であり得ることが理解されるべきである。例えば、連結は、セルフアセンブリシステム500を交換することによって、スタンドアセンブリ26の損傷された部分(例えば、壊れた脚40、壊れたバネ41など)を交換するために、取り外し可能であり得る。
【0074】
図61~
図67は脚セルフアセンブリシステム502を示している。
図61を参照すると、システム502は、各脚40a、40bのそれぞれに連結されるエンドキャップ528a、528bを備える。各エンドキャップ528は、ピン516を受容するように構成された開口又はピン開口532を備える。
図62に示すように、各ピン516は、取り外し及び/又は取り付けの間にピン516を把持するのを支援するための表面構造又は表面粗さ536を有している端又は部分を備える。表面構造536を有する部分は、取り付けの間の過度の挿入を防止するために、ピン516の残りの部分より大きい断面直径も有し得る。各ピン516は周囲の溝538も備え得る。溝538は、適切な挿入の指示を提供するために、及び/又は、セルフアセンブリに続いてピン516を保持するのを支援するために、エンドキャップ528又は搭載ブラケット32(
図66参照)の突起又は部材(図示省略)を任意選択的に受容できる、又は、その突起又は部材と任意選択的に係合できる。図示した実施形態では、各ピン516は、出荷の間、又は、脚セルフアセンブリシステム502が箱404から取り出されるとき、エンドキャップ528a、528b内に配置される。他の実施形態では、ピン516は、任意の適切な手法で箱404内に保管又は収容されてもよい(例えば、封止されたプラスチックバッグなど、箱404内に包装で収容されてもよい)。
【0075】
図63は、脚40a、40bに連結された位置合わせ補助具512を示す。位置合わせ補助具512は、搭載ブラケット32(
図66参照)との係合を容易にするために、脚40a、40bに取り付けられるとき、脚40a、40bを所定の距離離れた位置に位置決めする長さL
1を有している。脚40a、40bと搭載ブラケット32との設置後、位置合わせ補助具512は脚40a、40bから取り外される。設置後の意図された取り外しを受取人に知らせるために、位置合わせ補助具512は、受取人にセルフアセンブリの後に位置合わせ補助具512を取り外すように指示する第2の表示又は取扱説明540を備え得る。図示された実施形態では、位置合わせ補助具512は、紙又は厚紙から構成され、粘着テープによって脚40a、40bに取り外し可能に取り付けられる。他の実施形態では、位置合わせ補助具512は、任意の適切な構造であってもよいし、又は、脚40a、40bの搭載ブラケット32との位置合わせを容易にする任意の適切な材料から形成されてもよい。例えば、
図64~
図65は、位置合わせ補助具512aの代替の実施形態を示している。位置合わせ補助具512aは、締まり嵌め又は摩擦嵌めによって、それぞれの脚40(例えば、脚40a、40b)を支持する一対の弓形の脚支持通路544を備える。位置合わせ補助具512aは、各ピン516を各々保持する1つ以上のピン支持通路又はピン支持叉部548を備えてもよい。位置合わせ補助具512aは、脚40及びピン516とのスナップフィット連結を形成し、出荷の間の脚40及びピン516の体系化された保管と、組立の間(及び、組立の後に)脚40及びピン516の容易な取り外しと、を容易にする。図示した位置合わせ補助具512aは、プラスチックから形成されているが、他の実施形態では、任意の適切な材料から構成されてもよい。
【0076】
ここで
図66を参照すると、脚40a、40bの分割体上部30の搭載ブラケット32への組立の間の位置合わせ補助具512が示されている。搭載ブラケット32は、エンドキャップ528a、528bによって、対応する脚40a、40bを受容するように構成された搭載通路552a、552bを画定している。位置合わせ補助具512の長さL
1(
図63参照)は、エンドキャップ528a、528bの間の距離が搭載通路552a、552bの間の距離と合致するようになる。これによって、受取人は、エンドキャップ528a、528bを搭載通路552a、552bへと、容易かつ簡単に位置合わせ及び挿入することができる。
【0077】
各通路552a、552bは、通路552a、552bの側において対向する開口(図示省略)も備える。対向する開口は、エンドキャップ528a、528bがそれぞれの通路552a、552bによって受容される時に、各エンドキャップ528a、528bを通過してピン開口532(
図61に示されている)と位置合わせされる。位置合わせしている時に、脚40a、40bを搭載ブラケット32に連結して保持するために、ピン516は、受取人によって挿入できる。位置合わせ補助具512は、受取人によるピン516の挿入を容易にするために、対向する開口(図示省略)をピン開口532(
図61参照)と位置合わせするのを支援する。脚40a、40bを搭載ブラケット32に連結することに加えて、各ピン516は、(例えば、スタンドアセンブリ26が格納される第1の構成と、スタンドアセンブリ26が展開される第2の構成との間の脚40a、40bの回動を容易にするために)脚40a、40bが搭載ブラケット32に対して回動する回動軸を画定する。
【0078】
搭載ブラケット32への脚40a、40bの組立に続いて、受取人は、バネ41の一部の周りにストラップ556を取り付けることができる。
図67に示しているように、ストラップ又は重力ストラップ556がゴルフバッグ10の平坦部14に取り付けられており、ストラップ又は重力ストラップ556は、ストラップ556の自己取付を容易にするために、ラッチアセンブリ又はバックル560を備える。ストラップ556の長さは、使用者の好みに基づいて調節できる。ストラップ556をバネ41の周りで延ばすことで、ストラップ556は、ゴルフバッグ10が使用者によって持ち運ばれるとき(例えば、使用者がショルダーストラップ24によってゴルフバッグ10を持ち運んでいるとき)、バネ41により脚40a、40bを拘束することを支援する。この拘束は、脚40a、40bがゴルフバッグ10から離れるように垂れ下がる又は延びるのを制限することを支援する(即ち、拘束は、ゴルフバッグ10が持ち運びされるとき、脚40a、40bを第1の格納構成で維持するのを支援する)。
【0079】
ここで、
図68~
図72を参照すると、脚セルフアセンブリシステム502との使用のためのエンドキャップ528の代替の実施形態が示されている。この実施形態では、エンドキャップ528は、スナップフィットによって相互連結する多構成部品エンドキャップ564である。エンドキャップ564を使用することで、脚セルフアセンブリシステム502は、ピン516の必要性を排除する。
【0080】
図68~
図72は、多構成部品エンドキャップ564の実施形態を示している。エンドキャップ564は、第1の部品又は第1の部分568と、第2の部品又は第2の部分572と、を備える。脚セルフアセンブリシステム502で使用される時、第1の部品568は、例えば、脚40を第1の構成と第2の構成との間で延ばすことを可能にする回動軸を画定し、対向する開口576a、576bによって、搭載ブラケット32に予め取り付けられる。第2の部品572は、各脚40に予め取り付けられており、例えば、各脚40は、第2の部品572から延びる突起580を受容し得る。さらに、各脚40は、第2の部品572によって画定される凹部584によって部分的に受容されてもよい。突起580は、交差又はプラスの断面の形状を有するとして示されているが、他の実施形態では、突起580は、脚40との係合を容易にするために、任意の適切な形状を有してもよい。また、第2の部品572の図示した実施形態は、脚40との摩擦嵌め又は締まり嵌めを提供しているが、各脚40を各第2の部品572と保持するための任意の適切な連結又は係合が使用され得る。
【0081】
セルフアセンブリの間において、各脚40を搭載ブラケット32に取り付けるために、受取人は、第2の部品572を第1の部品568に連結する。連結を容易にするために、多構成部品エンドキャップ564はスナップフィットアセンブリ584(
図69参照)を備える。図示した実施形態では、第2の部品572は、第1の部品568(
図70~
図71参照)内に配置された関連する戻り止め592と係合して戻り止め592によって保持される大きさとされた少なくとも1つの可撓性の止め具588(
図69~
図70参照)を備える。第1の部品568及び第2の部品572がスナップフィットアセンブリ584によって取り付けられると、脚40は搭載ブラケット32に取り付けられる(
図72参照)。
【0082】
図73~
図75は、バネ41を各脚40a、40bに取り付けるブラケット600の実施形態を示している。ブラケット600は、脚40a又は40bを受容するように構成された脚受容通路604を備え、各脚40a、40bへのブラケット600の搭載を容易にする。ブラケット600は、バネ41の一部を受容するように構成されたバネ受容通路608も備え、バネ41を各脚40a、40bに取り付ける。図示した実施形態では、バネ受容通路608は、脚受容通路604からオフセットされており、脚受容通路604に対して略垂直である。ブラケット600は、ブラケット600の外面に弓形の突起又は緩衝器612を備えている。
図73に示すように、緩衝器612は、脚40a、40bをバネ41から分離させ、より具体的には、脚40a、40bをバネ41及び平坦部14(
図73に示されていないが、
図1に示されている)からオフセットさせることができる。脚40a、40bを、各ブラケット600における緩衝器612によってバネ41からオフセットして配置することで、脚40a、40bは、第1の構成(スタンドアセンブリ26が格納されている)から第2の構成(スタンドアセンブリ26が伸長されている)への脚40a、40bの展開の間、バネ41と絡まることがない。
【0083】
図76は、セルフアセンブリシステム500によってゴルフバッグをセルフアセンブリする方法700の例を示している。方法は、受取人によって実行される一連の組立ステップを含んでおり、ステップは、流れ図の形態で描写されている。方法のステップは例として提供されており、方法700は、開示されたステップのすべてより少なくてもよいことは理解されるべきである。方法700は、受取人がセルフアセンブリキット400を受け取るステップ702において開始する。セルフアセンブリキット400は、折り畳み式ゴルフバッグ10と、セルフアセンブリシステム500と、を備える。セルフアセンブリキット400は、箱404によって受取人へと配達され得る。
【0084】
次に、ステップ704において、受取人は、(その折り畳み形態において)ゴルフバッグ10とセルフアセンブリシステム500とを、セルフアセンブリキット400から取り出す。例えば、受取人は、ゴルフバッグ10を箱404の外に取り出す。受取人は、表示420(又は、組立についての取扱説明)を読み取り可能な向きに向けてもよい。
【0085】
ステップ706において、受取人は、(上部支柱ヒンジ162によって)分割体上部30を支柱39の周りに回動させ、(基部支柱ヒンジ170によって)基部34を支柱39の周りに回動させる。これにより、ゴルフバッグ10を折り畳み状態から展開状態へと変換する。
【0086】
ステップ708において、受取人はバネセルフアセンブリシステム501をゴルフバッグ10に組み込む。より具体的には、受取人は、(例えば、開口520内に基部係合フック508を配置し、同時に、フック508によって画定された通路に部材524を受容させることによって)バネ連結器504を基部34に連結する。
【0087】
ステップ710において、受取人は脚セルフアセンブリシステム502をゴルフバッグ10に組み込む。
【0088】
例えば、
図61~
図66に示した実施形態では、受取人は各ピン516をそれぞれのエンドキャップ528a、528b(又は、位置合わせ補助具512a)から取り外す。次に、受取人は、各エンドキャップ528a、528bを、搭載ブラケット32の搭載通路552a、552bのそれぞれと位置合わせする。この位置合わせは、位置合わせ補助具512、512aによって容易にされる(又は、簡素化される)。位置合わせされると、受取人は、各ピン516を、通路552a、552bの側における対向する開口(図示省略)と、エンドキャップ528a、528bを通るピン開口532と、を通過させて挿入する。そして、受取人は、位置合わせ補助具512、512aを脚40a、40bから取り外す。
【0089】
代替で、
図68~
図72に示した実施形態では、受取人は、(各脚40a、40bに取り付けられる)多構成部品エンドキャップ564の第2の部品572を(それぞれの搭載通路552a、552bにおける搭載ブラケット32に取り付けられる)第1の部品568のそれぞれに連結する。第1の部品568及び第2の部品572は、脚40a、40bを搭載ブラケット32に連結するために、スナップフィットアセンブリ584によって一体にスナップフィットされる。
【0090】
ステップ712において、受取人は、バネ41によって、脚40a、40bを拘束するために、バネ41の一部の周りにストラップ556をバックル留めする。ステップ714において、工程は完了し、ゴルフバッグ10が受取人によって組立てられる。
【0091】
折り畳み式ゴルフバッグ10を製作する方法は、サブアセンブリ42を、平坦部14、基部34の端に最初に挿入することを含む。挿入されると、サブアセンブリ42は平坦部14に固定される。支柱39は、平坦部14においてスリット(図示省略)を通過して挿入され、第1の端において分割体上部30へと挿入され、反対側の第2の端において基部34に挿入される。したがって、分割体上部30及び基部34は、折り畳み構成へと支柱39の周りで回動される。そして、この折り畳み構成におけるゴルフバッグ10は、使用者セルフアセンブリのためのスタンドアセンブリ26の部分と共に、出荷箱404に置かれる。セルフアセンブリのための取扱説明は、出荷箱に含まれ、より具体的には、出荷箱に印刷される。
【0092】
本明細書で開示されているスナップフィット構成部品を組み込んでいるゴルフバッグ10は、技術的に知られているゴルフバッグに対して利点を提供する。とりわけ、スナップフィット構成部品を利用することで、製造者は、ゴルフバッグ組立のための機械及び機器の経費を、より少なくすることができる。さらに、スナップフィット構成部品の出荷体積が約30%~50%低減され、出荷の間の包装体積のより効率的な使用を提供し、過大な構成部品又は嵩張る構成部品による過剰な出荷コストを抑制する。また、スナップフィット構成部品は、組立工場において製造者によって組み立てられてもよいし、又は代替で、構成部品は、組立のために最終使用者に直接出荷され得る。さらに、スナップフィット構成部品は、交換可能な部品を提供し、製造者又は最終使用者による摩耗した構成部品の交換、及び、カスタマイズを可能にする。
【0093】
折り畳み式ゴルフバッグ10及びセルフアセンブリシステム500を組み込むゴルフバッグセルフアセンブリキット400は、技術的に知られているゴルフバッグに対して利点を提供する。とりわけ、折り畳み式ゴルフバッグは、事前に組み立てられたゴルフバッグより縮小された出荷箱の大きさを有する。これは、出荷コスト、特に、箱の大きさ又は体積に基づく出荷コストにおいて、低減をもたらす。また、より少ない材料が、出荷箱を製造するために使用され、製造コストを低減する。さらに、ゴルフバッグの組立を受取人へと移すことによって、製造者が追加の組立コストを被ることはない。折り畳み式ゴルフバッグ及びセルフアセンブリシステムは、明確な組立の取扱説明と、容易に位置合わせされて組み立てられる構成部品とに基づいて、受取人による容易な組立を提供する。これらの利点及び他の利点は、本明細書で開示されているゴルフバッグ、ゴルフバッグセルフアセンブリキット、及びゴルフバッグセルフアセンブリシステムの1つ又は複数の実施形態から実現できる。
(条項1) ゴルフバッグのためのセルフアセンブリキットであって、
一端においてゴルフバッグ分割体上部に回動可能に連結され、反対側の端においてゴルフバッグ基部に回動可能に連結される支柱を備える折り畳み式ゴルフバッグと、
外側シェルと、
前記ゴルフバッグを折り畳み状態から展開状態へと組立てるためのセルフアセンブリシステムと、
を備えるセルフアセンブリキット。
(条項2) 前記セルフアセンブリシステムは、前記ゴルフバッグに連結される脚を付勢するように構成されるバネを前記ゴルフバッグ基部に組み付けるためのバネセルフアセンブリシステムを備える、条項1に記載のセルフアセンブリキット。
(条項3) 前記バネセルフアセンブリシステムは、一端に配置される連結器を有するバネを備え、
前記連結器は、前記バネを前記基部に取り付けるために、前記基部と係合するように構成される、条項2に記載のセルフアセンブリキット。
(条項4) 前記バネは、複数の前記脚に回動可能に連結される、条項3に記載のセルフアセンブリキット。
(条項5) 前記複数の脚は、前記分割体上部に回動可能に連結される、条項4に記載のセルフアセンブリキット。
(条項6) 前記セルフアセンブリシステムは、複数の脚を前記ゴルフバッグ基部へと組み付けるための脚セルフアセンブリシステムを備える、条項1に記載のセルフアセンブリキット。
(条項7) 前記脚セルフアセンブリシステムは、脚位置合わせ補助体に連結され、前記脚位置合わせ補助体によって離間される複数の脚を備え、
前記複数の脚は、前記分割体上部に係合するように構成される、条項6に記載のセルフアセンブリキット。
(条項8) 前記複数の脚のそれぞれは、エンドキャップを備え、
前記エンドキャップは、取り外し可能なピンを保持する、条項7に記載のセルフアセンブリキット。
(条項9) 前記取り外し可能なピンは、前記エンドキャップが前記分割体上部と連結する前において、前記エンドキャップを係合しておらず、前記エンドキャップが前記分割体上部と連結した後において、前記エンドキャップと前記分割体上部とを再係合するように構成される、条項8に記載のセルフアセンブリキット。
(条項10) 前記分割体上部は搭載ブラケットを備え、
前記搭載ブラケットは、前記各脚の前記エンドキャップを受容するように構成される複数の搭載通路を画定する、条項9に記載のセルフアセンブリキット。
(条項11) 前記取り外し可能なピンは、前記エンドキャップが前記搭載通路のそれぞれと連結する前において、前記エンドキャップを係合しておらず、前記エンドキャップが前記搭載ブラケットと連結した後において、前記エンドキャップと前記搭載通路のそれぞれとを再係合するように構成される、条項10に記載のセルフアセンブリキット。
(条項12) 前記ピンは、各脚を前記搭載ブラケットに連結する、条項11に記載のセルフアセンブリキット。
(条項13) 前記脚セルフアセンブリシステムは、複数の脚を備え、
前記各脚は、多構成部品エンドキャップの第1の部分を備え、
前記第1の部分は、前記搭載ブラケットに連結される前記多構成部品エンドキャップの第2の嵌合部分に連結するように構成される、条項6に記載のセルフアセンブリキット。
(条項14) 前記多構成部品エンドキャップの前記第2の嵌合部分は、前記搭載ブラケットに回動可能に連結される、条項13に記載のセルフアセンブリキット。
(条項15) 前記多構成部品エンドキャップの前記第1の部分と前記第2の部分とが、スナップフィット連結によって連結するように構成される、条項13に記載のセルフアセンブリキット。
(条項16) 前記分割体上部は、ヒンジによって前記支柱に回動可能に連結される、条項1に記載のセルフアセンブリキット。
(条項17) 前記ヒンジは、前記ヒンジの回動距離を制限するヒンジ制限部を備える、条項16に記載のセルフアセンブリキット。
(条項18) 前記ヒンジ制限部は、前記ヒンジに連結される前記支柱と前記分割体上部との間に形成される平角を超えないように、前記回動距離を制限するように構成される、条項17に記載のセルフアセンブリキット。
(条項19) 前記折り畳み式ゴルフバッグ及び前記セルフアセンブリシステムは、箱に格納されて出荷されるように構成される、条項1に記載のセルフアセンブリキット。
(条項20) 前記箱は、セルフアセンブリの取扱説明を提供する前記箱に印刷された表示を含む、条項19に記載のセルフアセンブリキット。
(条項21) 前記表示は少なくとも1つの図を含む、条項20に記載のセルフアセンブリキット。
(条項22) 第1のヒンジによって支柱の第1の端に回動可能に連結される分割体上部、と、
第2のヒンジによって前記支柱の第2の端に回動可能に連結される基部と、
前記分割体上部及び前記基部に連結される外側シェルであって、少なくとも1つのショルダーストラップを備える外側シェルと、
を備え、
前記分割体上部及び前記基部が前記支柱の周りで回動されている折り畳み構成で出荷されるように構成される、折り畳み式ゴルフバッグ。
(条項23) 前記第1のヒンジは、第2のアームに回動可能に連結される第1のアームを備える、条項22に記載の折り畳み式ゴルフバッグ。
(条項24) 前記第1のアームは前記分割体上部に結合され、
前記第2のアームは前記支柱に結合される、条項23に記載の折り畳み式ゴルフバッグ。
(条項25) 前記第1のアームは、前記第1のアーム及び前記第2のアームの回動距離を制限するために、前記第2のアームと協働するように構成される、条項23に記載の折り畳み式ゴルフバッグ。
(条項26) 前記第1のアームは、前記第2のアームに対する前記第1のアームの回動距離が、前記第1のアームと前記第2のアームとの間で形成される平角を超えないように制限するために、前記第2のアームと協働するように構成される、条項23に記載の折り畳み式ゴルフバッグ。
(条項27) 前記第1のアーム又は前記第2のアームの一方は突起を備え、
前記第2のアーム又は及び前記第1のアームの他方は切り欠きを備え、
前記突起は、前記第1のアーム及び前記第2のアームの回動角度を制限するために前記切り欠きを受容するように構成される、条項23に記載の折り畳み式ゴルフバッグ。
(条項28) ゴルフバッグをセルフアセンブリする方法であって、
分割体上部を、第1のヒンジを介して、折り畳み構成から展開構成まで支柱の周りで回動させる第1の回動ステップと、
基部を、第2のヒンジを介して、折り畳み構成から展開構成まで前記支柱の周りで回動させる第2の回動ステップと、
スタンドアセンブリの一部を、搭載ブラケット又は前記基部の一方に取付ける取付けステップと、
を備える、前記ゴルフバッグをセルフアセンブリする方法。
(条項29) 前記方法は、さらに、
前記第1の回動ステップの前に、折り畳み構成における前記ゴルフバッグを出荷箱から取り出すステップを備える、条項28に記載の方法。
(条項30) 前記方法は、さらに、
前記出荷箱に印刷されている組立の取扱説明を、読み取り可能な向きに向けるステップを備える、条項29に記載の方法。
(条項31) 前記取付けステップは、さらに、バネを前記基部に結合するステップを備える、条項28に記載の方法。
(条項32) 前記取付けステップは、さらに、複数の脚を前記搭載ブラケットに固定するステップを備える、条項28に記載の方法。
(条項33) 前記取付けステップは、さらに、
前記複数の脚のうちの少なくとも1つの脚のエンドキャップに保持されるピンを取り外すステップと、
前記エンドキャップを前記搭載ブラケットに位置合わせするステップと、
前記エンドキャップを前記搭載ブラケットに連結させるために、前記ピンを、前記搭載ブラケットの一部と前記エンドキャップの一部とを通過して挿入するステップと、
を備える、条項32に記載の方法。
(条項34) 前記ピンは、前記エンドキャップと前記搭載ブラケットとの間に回動可能な連結を形成する、条項33に記載の方法。
(条項35) 前記取付けステップは、さらに、
前記複数の脚のうちの少なくとも1つの脚によって保持されるエンドキャップの第1の部分を、前記搭載ブラケットによって担持される前記エンドキャップの第2の部分に位置合わせするステップと、
前記エンドキャップの前記第1の部分を、前記エンドキャップの前記第2の部分に挿入するステップと、
前記エンドキャップの前記第1の部分と前記第2の部分とをスナップフィット連結によって連結するステップと
を備える、条項32に記載の方法。
(条項36) 前記方法は、さらに、
前記スタンドアセンブリが備えるバネの周りにおいて、前記ゴルフバッグの外側シェルに結合されるストラップを連結するステップを備える、条項28に記載の方法。
(条項37) 折り畳み式ゴルフバッグを製作する方法であって、
サブアセンブリを外側シェルに挿入する挿入ステップであって、前記サブアセンブリは、分割体上部と、基部と、前記分割体上部に結合され、前記基部に向かって延びる分割体スリーブと、を備え、前記分割体スリーブは、前記分割体スリーブに連結される複数の可撓性連結部材によって前記基部に結合され、前記分割体スリーブは、前記基部から延びる下縁を備える、前記挿入ステップと、
支柱が前記分割体上部と前記基部との間で延びるように、前記支柱を前記サブアセンブリに結合する結合ステップであって、前記分割体上部が第1のヒンジによって前記支柱に回動可能に連結されており、前記基部が第2のヒンジによって前記支柱に回動可能に連結されている、前記結合ステップと、
を備える、前記折り畳み式ゴルフバッグを製作する方法。
(条項38) 前記挿入ステップの後に、前記サブアセンブリを前記外側シェルに固定する固定ステップを備える、条項37に記載の前記ゴルフバッグを製作する方法。
(条項39) 前記固定ステップは、さらに、前記基部及び前記分割体上部において、前記サブアセンブリを前記外側シェルに固定するステップを備える、条項38に記載の前記ゴルフバッグを製作する方法。
(条項40) 前記折り畳み式ゴルフバッグを製作する方法は、さらに、
折り畳み構成であって、前記分割体上部及び前記基部の一方が前記支柱の周りで回動している前記ゴルフバッグを出荷箱に挿入するステップと、
使用者によるセルフアセンブリのために、スタンドアセンブリを前記出荷箱に挿入するステップと、
を備える、条項37に記載の前記ゴルフバッグを製作する方法。
(条項41) 前記折り畳み式ゴルフバッグを製作する方法は、さらに、
使用者によるセルフアセンブリのために、前記出荷箱に取扱説明を含ませるステップを備える、条項40に記載の前記ゴルフバッグを製作する方法。
(条項42) 前記折り畳み式ゴルフバッグを製作する方法は、さらに、
使用者によるセルフアセンブリのために、取扱説明を前記出荷箱に印刷するステップを備える、条項40に記載の前記ゴルフバッグを製作する方法。
(条項43) 分割体上部と、基部と、を備える折り畳み式のサブアセンブリと、
前記分割体上部の外周に設けられる複数の第1のスナップフィット連結器と、
前記基部の端の反対側の前記分割体上部の端、内側部、及び、外側部を有する平坦部であって、前記分割体上部の端に沿って設けられる複数の第2のスナップフィット連結器を備える、前記平坦部と、
を備え、
前記平坦部は、前記分割体上部の周りの前記複数の第1のスナップフィット連結器を、前記分割体上部の端に沿う前記複数の第2のスナップフィット連結器に嵌合するスナップフィット係合によって、前記サブアセンブリに取り付けられる、ゴルフバッグ。
(条項44) 前記分割体上部にヒンジ式に連結される支柱をさらに備える、条項43に記載のゴルフバッグ。
(条項45) 前記分割体上部は、前記支柱に対して90度まで回動するように構成される、条項44に記載のゴルフバッグ。
(条項46) 前記支柱は、前記基部にヒンジ式に連結される、条項44に記載のゴルフバッグ。
(条項47) 前記基部は、前記支柱に対して90度まで回動するように構成される、条項46に記載のゴルフバッグ。
(条項48) 前記ゴルフバッグは、さらに、搭載通路と、前記搭載通路へと延びる保持部材と、を備える脚搭載ブラケットを備え、
前記分割体上部の外側環体は開口を画定し、
さらに、前記外側環体は前記搭載通路に受容され、前記開口は前記保持部材を受容する、条項43に記載のゴルフバッグ。
(条項49) 前記脚搭載ブラケットは複数の脚アンカーを備える、条項48に記載のゴルフバッグ。
(条項50) 前記ゴルフバッグは、さらに、
前記平坦部に取り外し可能に取り付けられる少なくとも1つのポケットを備える、条項49に記載のゴルフバッグ。
(条項51) 前記ゴルフバッグは、さらに、
前記複数の脚アンカーのうちの1つの前記脚アンカーとスナップフィット連結を形成するエンドキャップを備える、条項49に記載のゴルフバッグ。
(条項52) 前記エンドキャップは、回動軸を画定する一対の対向する突出部を備え、
前記突出部は、前記エンドキャップと前記脚アンカーとの間にスナップフィット連結を提供するように、前記脚アンカーの搭載部に受容される、条項51に記載のゴルフバッグ。
(条項53) 前記平坦部は、少なくとも1つの開口を画定し、
前記少なくとも1つの開口は、前記複数の脚アンカーのうちの1つの脚アンカーを受容するように構成される、条項52に記載のゴルフバッグ。
(条項54) 分割体上部であって、前記分割体上部の周囲を画定する外側環体、及び、複数の開口を有する、前記分割体上部と、
搭載通路、及び、前記搭載通路へと延びる複数の保持部材を有する脚搭載ブラケットと、
を備え、
スナップフィット連結を形成するために、前記外側環体が前記搭載通路に受容され、前記複数の開口の各々が前記複数の保持部材のうちの1つを受容する、ゴルフバッグのサブアセンブリ。
(条項55) 前記脚搭載ブラケットは、前記搭載通路を画定する前部、及び、後部を備え、
前記複数の保持部材のうちの少なくとも1つが、前記前部から前記搭載通路へと延び、前記複数の保持部材の少なくとも1つが、前記後部から前記搭載通路へと延びる、条項54に記載のサブアセンブリ。
(条項56) 前記搭載通路は、前記外側環体の形状と相補的な形状を有する、条項55に記載のサブアセンブリ。
(条項57) 前記搭載通路は弓形を有する、条項55に記載のサブアセンブリ。
(条項58) 前記脚搭載ブラケットは、脚を回動可能に保持するように構成される脚アンカーを備える、条項55に記載のサブアセンブリ。
(条項59) 前記脚は、回動軸を画定する一対の対向する突出部を有するエンドキャップを備え、
前記脚アンカーの搭載部は、前記エンドキャップと前記脚アンカーとの間にスナップフィット連結を提供するために、前記突出部を受容するように構成される、条項58に記載のサブアセンブリ。
(条項60) 前記脚アンカーの前記搭載部は、前記エンドキャップと前記脚アンカーとの間に回動可能な連結を提供して、前記脚アンカーが前記回動軸の周りで回動することを容易にするために、前記突出部を受容するように構成される、条項59に記載のサブアセンブリ。
(条項61) 一対の脚をゴルフバッグに連結するためのスナップフィットブラケットであって、
脚搭載ブラケットであって、前記脚搭載ブラケットの前部に設けられる一対の脚アンカーを有する、前記脚搭載ブラケットと、
一対の脚であって、前記各脚は、回動軸を画定する一対の対向する突出部を有するエンドキャップを備え、前記各脚は、前記エンドキャップと前記脚アンカーとの間にスナップフィット連結を提供するように構成される、前記一対の脚と、
を備えるスナップフィットブラケット。
(条項62) 前記スナップフィットブラケットは、さらに、
前記各脚アンカーに設けられる搭載部を備え、
前記各脚アンカーの前記搭載部は、前記エンドキャップと前記脚アンカーとの間に回動可能な連結を提供して、前記脚アンカーが前記回動軸の周りで回動することを容易にするために、前記突出部を受容するように構成される、条項61に記載のスナップフィットブラケット。
(条項63) 前記各脚アンカーの前記搭載部は、前記エンドキャップと前記脚アンカーとの間にスナップフィット連結を提供するために、前記突出部を受容するように構成される、条項62に記載のスナップフィットブラケット。
(条項64) 前記搭載部は搭載通路である、条項63に記載のスナップフィットブラケット。
(条項65) 前記搭載部は搭載開口である、条項63に記載のスナップフィットブラケット。
(条項66) 分割体上部と、周囲を画定する基部と、前記周囲の周りで前記基部を貫通する複数の第1の開口と、を備える折り畳み式のサブアセンブリと、
前記基部の端と反対側の前記分割体上部の端を備える平坦部であって、前記基部の端に沿って前記平坦部を貫通する複数の第2の開口を備える、前記平坦部と、
複数のスナップツリー部材を有する帯片と、を備え、
前記平坦部は、前記第1の開口を前記第2の開口と位置合わせするために、前記基部の一部と重なるように構成され、位置合わせされた前記第1の開口及び前記第2の開口の各々は、前記平坦部を前記基部に結合するために、前記複数のスナップツリー部材のうちの1つの前記スナップツリー部材を受容するように構成される、
ゴルフバッグ。
(条項67) 前記分割体上部によって画定される周囲を貫通する複数の第3の開口と、
前記分割体上部の端に沿って前記平坦部を貫通する複数の第4の開口と、
複数の第2のスナップツリー部材を有する第2の帯片と、を備え、
前記平坦部は、前記第3の開口を前記第4の開口と位置合わせするために、前記分割体上部の一部と重なるように構成され、位置合わせされた前記第3の開口及び前記第4の開口の各々は、前記平坦部を前記分割体上部に結合するために、前記複数の第2のスナップツリー部材のうちの1つの前記第2のスナップツリー部材を受容するように構成される、条項66に記載のゴルフバッグ。
(条項68) 分割体スリーブが、前記分割体上部と前記基部とを相互連結する、条項66に記載のゴルフバッグ。
(条項69) 複数の前記第1の開口は、ダイカット開口である、条項66に記載のゴルフバッグ。
(条項70) 複数の前記第2の開口は、ダイカット開口である、条項66に記載のゴルフバッグ。