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特許7157194仲介方法およびコンピュータ読み取り可能な記録媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-11
(45)【発行日】2022-10-19
(54)【発明の名称】仲介方法およびコンピュータ読み取り可能な記録媒体
(51)【国際特許分類】
   H04L 65/403 20220101AFI20221012BHJP
   H04N 5/66 20060101ALI20221012BHJP
   H04N 7/15 20060101ALI20221012BHJP
【FI】
H04L65/403
H04N5/66 D
H04N7/15
H04N7/15 120
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2021032624
(22)【出願日】2021-03-02
(65)【公開番号】P2021140783
(43)【公開日】2021-09-16
【審査請求日】2021-03-02
(31)【優先権主張番号】10-2020-0026821
(32)【優先日】2020-03-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】519130063
【氏名又は名称】ハイパーコネクト インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【弁理士】
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100109335
【弁理士】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(72)【発明者】
【氏名】サンギル アン
(72)【発明者】
【氏名】ヨンジェ リ
(72)【発明者】
【氏名】ウォンソプ ジャン
【審査官】小林 義晴
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-217124(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第104980411(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第108881780(CN,A)
【文献】米国特許出願公開第2013/100228(US,A1)
【文献】特開2017-63416(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 65/00
H04L 67/00
H04N 5/66
H04N 7/15
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバーで複数の端末機間の映像通話仲介方法であって、
前記複数の端末機の間で一つの映像通話セッションを樹立する段階と、
前記複数の端末機それぞれで獲得される映像を受信する段階と、
前記映像通話セッションの特性を分析する段階と、
前記分析結果に対応して前記複数の端末機それぞれに伝送する映像の品質を決定する段階と、を含み、
前記複数の端末機は一つのホスト(host)端末機と少なくとも一つのゲスト(guest)端末機を含
前記映像通話セッションの特性は、前記ゲスト端末機の映像通話持続時間、及び、前記ゲスト端末機の使用者に対応する人気度のうち少なくともいずれか一つを含む、
映像通話仲介方法。
【請求項2】
前記映像の品質を決定する段階では、前記ホスト端末機を除いた前記ゲスト端末機に対応する映像の品質を決定する、請求項1に記載の映像通話仲介方法。
【請求項3】
前記映像通話セッションの特性は、前記映像通話セッションが提供されるネットワークの状態、及び、前記ゲスト端末機の仕様(specification)のうち少なくともいずれか一つを更に含む、請求項1に記載の映像通話仲介方法。
【請求項4】
前記映像の品質を決定する段階では、
前記映像通話セッションが提供されるネットワークの帯域幅が前記映像通話セッションに接続された端末機の数に対応する値より小さい場合、前記ゲスト端末機の使用者に対応する人気度、映像通話持続時間および端末機の仕様のうち少なくともいずれか一つに基づいて各端末機に伝送される映像の品質を決定する、請求項3に記載の映像通話仲介方法。
【請求項5】
前記決定された品質に対応して各端末機に映像を伝送する段階をさらに含み、
前記映像の品質を決定する段階では、前記複数の端末機それぞれから獲得された映像に対して独立的に決定する、請求項1に記載の映像通話仲介方法。
【請求項6】
前記ゲスト端末機は第1ゲスト端末機および第2ゲスト端末機を含み、
前記映像の品質を決定する段階では前記第1および第2ゲスト端末機から獲得された映像に対してそれぞれ伝送される映像の品質を決定し、
前記映像を伝送する段階では決定された映像の品質に対応して前記ホスト端末機および前記第1および第2ゲスト端末機に前記ホスト端末機から獲得された映像、前記第1および第2ゲスト端末機から獲得された映像を伝送する、請求項5に記載の映像通話仲介方法。
【請求項7】
前記映像を受信する段階では、
前記複数の端末機それぞれから互いに異なる品質を有する複数個の映像を受信する、請求項1に記載の映像通話仲介方法。
【請求項8】
請求項1に記載された方法を遂行するためのプログラムが記録された、コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項9】
映像通話仲介方法のためのサーバーであって、
前記サーバーは、
複数の端末機から映像通話仲介要請を受信し、
前記仲介要請を伝送した前記複数の端末機のうち少なくとも2個の端末機を選択し、
前記選択された端末機間に一つの映像通話セッションを樹立し、
前記選択された端末機それぞれから獲得される映像を受信し、
前記映像通話セッションの特性を分析し、
前記分析結果に対応して前記選択された端末機それぞれに伝送する映像の品質を決定し、
前記選択された端末機は一つのホスト(host)端末機と少なくとも一つのゲスト(guest)端末機を含
前記映像通話セッションの特性は、前記ゲスト端末機の映像通話持続時間、及び、前記ゲスト端末機の使用者に対応する人気度のうち少なくともいずれか一つを含む、
サーバー。
【請求項10】
前記サーバーは、
前記ホスト端末機を除いた前記ゲスト端末機に対応する映像の品質を決定する、請求項9に記載のサーバー。
【請求項11】
前記映像通話セッションの特性は、前記映像通話セッションが提供されるネットワークの状態、及び、前記ゲスト端末機の仕様(specification)のうち少なくともいずれか一つを更に含む、請求項9に記載のサーバー。
【請求項12】
前記サーバーは、
前記映像通話セッションが提供されるネットワークの帯域幅が前記映像通話セッションに接続された端末機の数に対応する値より小さい場合、前記ゲスト端末機の使用者に対応する人気度、映像通話持続時間および端末機の仕様のうち少なくともいずれか一つに基づいて各端末機に伝送される映像の品質を決定する、請求項11に記載のサーバー。
【請求項13】
前記サーバーは、
前記選択された端末機それぞれから獲得された映像に対して独立的に映像の品質を決定し、
前記決定された品質に対応して各端末機に映像を伝送する、請求項9に記載のサーバー。
【請求項14】
映像通話仲介方法のための端末であって、
前記端末は、
サーバーに映像通話仲介要請を伝送し、
前記サーバーを通じて少なくとも一つの相手方端末の間に一つの映像通話セッションを樹立し、
前記少なくとも一つの相手方端末それぞれから映像を受信し、
前記受信する映像それぞれは前記サーバーを通じて遂行された前記映像通話セッションの特性に対する分析結果に対応して映像品質が決定され、
前記映像通話セッションの特性は、特定の端末機の映像通話持続時間、及び、前記特定の端末機の使用者に対応する人気度のうち少なくともいずれか一つを含む、
端末。
【請求項15】
前記端末は表示装置(display device)を含み、
前記少なくとも一つの相手方端末それぞれから受信される映像は前記表示装置を通じて相手方端末別に対応する領域に表示される、請求項14に記載の端末。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は仲介方法およびコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関し、より具体的には映像通話またはオンライン放送チャネルの複数個の分割された領域に対応する映像の画質を独立的に調節する、仲介方法およびコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
通信技術が発達し電子装置が小型化されるにつれて、個人用端末機が一般の消費者に広く普及されている。特に最近では、スマートフォンまたはスマートタブレットのような携帯用個人端末機が広く普及されている。
【0003】
大部分の携帯用個人端末機は通信機能を具備しているため、通信網に連結されて他の端末機とデータをやりとりすることができ、例えば、他の端末機と映像および音声をやりとりすることができる。
【0004】
このような機能を利用して複数個の端末機の間で映像通話やオンライン放送をすることができるが、制限されたネットワーク環境の中で参加する端末機の数が多くなるほど円滑なサービスの利用に障害が発生し得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は制限されたネットワーク環境で複数個の端末機が同一のコンテンツを消費する場合、円滑なサービスを提供できる仲介方法およびコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一実施例に係る仲介方法は、複数の端末機の間で一つの映像通話セッションを樹立する段階、前記複数の端末機それぞれから獲得される映像を受信する段階、前記映像通話セッションの特性を分析する段階および前記分析結果に対応して前記複数の端末機それぞれに伝送する映像の品質を決定する段階を含み、前記複数の端末機は一つのホスト(host)端末機と少なくとも一つのゲスト(guest)端末機を含む。
【0007】
また、前記映像の品質を決定する段階では、前記ホスト端末機を除いた前記ゲスト端末機に対応する映像の品質を決定することができ、前記映像通話セッションの特性は、前記映像通話セッションが提供されるネットワークの状態、前記ゲスト端末機の映像通話持続時間、前記ゲスト端末機の仕様、前記ゲスト端末機の使用者に対応する人気度の中少なくともいずれか一つを含むことができる。
【0008】
また、前記映像の品質を決定する段階では、前記映像通話セッションが提供されるネットワークの帯域幅が前記映像通話セッションに接続された端末機の数に対応してあらかじめ決定された値より小さい場合、前記ゲスト端末機の使用者に対応する人気度、映像通話持続時間または端末機の仕様(specification)に比例して各端末機に伝送される映像の品質を決定することができる。
【0009】
また、前記決定された品質に対応して各端末機に映像を伝送する段階をさらに含み、前記映像の品質を決定する段階では、各端末機から獲得された映像に対して独立的に決定することができる。
【0010】
また、前記ゲスト端末機は第1ゲスト端末機および第2ゲスト端末機を含み、前記映像の品質を決定する段階では、前記第1および第2ゲスト端末機から獲得された映像に対してそれぞれ伝送される映像の品質を決定し、前記映像を伝送する段階では、決定された映像の品質に対応して前記ホスト端末機および前記第1および第2ゲスト端末機に前記ホスト端末機から獲得された映像、前記第1および第2ゲスト端末機から獲得された映像を伝送することができる。
【0011】
また、前記映像を受信する段階では、前記複数の端末機それぞれから互いに異なる品質を有する複数個の映像を受信することができる。
【0012】
一方、本発明の他の実施例に係る仲介方法は、ホスト端末機の要請に対応してオンライン放送チャネルを開設する段階、前記ホスト端末機によって獲得される映像を前記チャネルを通じてリアルタイムに送出する段階、前記チャネルに少なくとも一つの視聴者端末機が接続する段階、前記視聴者端末機の中少なくとも一つの第1ゲスト端末機を選定し、前記第1ゲスト端末機によって獲得される映像を前記チャネルを通じてリアルタイムに送出する段階および前記チャネルの特性を分析し、前記分析結果に対応して前記チャネルを通じて送出される映像の品質を決定する段階を含む。
【0013】
また、前記ホスト端末機と前記第1ゲスト端末機から獲得される映像は、前記チャネルに接続されている各端末機のディスプレイの分割された領域に表示され得、前記映像の品質を決定する段階では、前記ホスト端末機を除いた端末機に対応する映像の品質を決定することができる。
【0014】
また、前記チャネルの特性は、前記チャネルが連結されたネットワークの状態、各端末機の前記チャネルへの接続維持時間、前記チャネルに接続された端末機の仕様、前記第1ゲスト端末機の使用者に対応する人気度の中少なくともいずれか一つを含むことができる。
【0015】
また、前記ホスト端末機と前記第1ゲスト端末機は互いに異なる品質を有する複数個の映像を提供することができる。
【0016】
また、前記複数の視聴者端末機の中少なくとも一つの第2ゲスト端末機を選定し、前記第2ゲスト端末機によって獲得される映像を前記チャネルを通じてリアルタイムに送出する段階をさらに含むことができる。
【0017】
また、前記映像の品質を決定する段階では、前記第1および第2ゲスト端末機によって獲得された映像に対してそれぞれ伝送される映像の品質を決定し、決定された映像の品質に対応して前記ホスト端末機および前記第1および第2ゲスト端末機から獲得された映像を前記チャネルを通じてリアルタイムに送出する段階をさらに含むことができる。
【0018】
一方、本発明に係る方法を遂行するためのプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体が提供され得る。
【発明の効果】
【0019】
本発明は制限されたネットワーク環境で複数個の端末機が同一のコンテンツを消費する場合、円滑なサービスを提供できる、仲介方法およびコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明が実施され得る環境を例示的に示す図面である。
図2】本発明の一実施例に係る仲介方法を概略的に示すフローチャートである。
図3】本発明の他の実施例に係る仲介方法を概略的に示す図面である。
図4】本発明に係る仲介方法によって複数の端末機がデータを伝送する方法を例示的に示す図面である。
図5】本発明に係る仲介方法によって映像が表示される方法を例示的に示す図面である。
図6】本発明に係る仲介方法によって品質が決定された映像が表示される方法を例示的に示す図面である。
図7】本発明のさらに他の実施例に係る仲介方法を概略的に示すフローチャートである。
図8】本発明のさらに他の実施例に係る仲介方法を概略的に示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明の利点および特徴、そしてそれらを達成する方法は添付される図面と共に詳細に後述されている実施例を参照すると明確になるであろう。しかし、本発明は以下で開示される実施例に限定されるものではなく、互いに異なる多様な形態で具現され得、ただし本実施例は本発明の開示を完全なものとし、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものであり、本発明は請求項の範疇によって定義されるのみである。明細書の全体に亘って同一の参照符号は同一の構成要素を指し示す。
【0022】
たとえ「第1」または「第2」等が多様な構成要素を叙述するために使われても、このような構成要素は前記のような用語によって制限されない。前記のような用語は、単に一つの構成要素を他の構成要素と区別するために使われ得る。したがって、以下で言及される第1構成要素は本発明の技術的思想内で第2構成要素であってもよい。
【0023】
本明細書で使われた用語は実施例を説明するためのものであり、本発明を制限しようとするものではない。本明細書で、単数型は文面で特に言及しない限り複数型も含む。明細書で使われる「含む(comprises)」または「含む(comprising)」は、言及された構成要素または段階が一つ以上の他の構成要素または段階の存在または追加を排除しないという意味を内包する。
【0024】
他の定義がない限り、本明細書で使われるすべての用語は本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に共通して理解され得る意味で解釈され得る。また、一般的に使われる辞書に定義されている用語は明白に特に定義されていない限り、理想的にまたは過度に解釈されない。
【0025】
図1は、本発明が実施され得る環境を例示的に示す図面である。図1を参照すると、第1端末機11、第2端末機12、および第3端末機13が動作する環境は、サーバー10およびサーバー10と互いに連結された第1端末機11、第2端末機12、および第3端末機13を含むことができる。説明の便宜のために図1には3個の端末機、すなわち第1端末機11、第2端末機12、および第3端末機13のみを図示しているが、3個より多い数の端末機が含まれ得る。追加され得る端末機に対して、特に言及される説明を除いて、第1端末機11、第2端末機12、および第3端末機13に対する説明が適用され得る。
【0026】
サーバー10は通信網に連結され得る。サーバー10は前記通信網を通じて外部の他の装置と互いに連結され得る。サーバー10は互いに連結された他の装置にデータを伝送したり前記他の装置からデータを受信することができる。
【0027】
サーバー10と連結された通信網は有線通信網、無線通信網、または複合通信網を含むことができる。通信網は3G、LTE、またはLTE-Aなどのような移動通信網を含むことができる。通信網はワイファイ(Wi-Fi)、UMTS/GPRS、またはイーサネット(Ethernet)などのような有線または無線通信網を含むことができる。通信網はマグネチックセキュリティ伝送(MST、Magnetic Secure Transmission)、RFID(Radio Frequency Identification)、NFC(Near Field Communication)、ジグビー(ZigBee)、Z-Wave、ブルートゥース(Bluetooth)、低電力ブルートゥース(BLE、Bluetooth Low Energy)、または赤外線通信(IR、InfraRed communication)などのような近距離通信網を含むことができる。通信網は近距離ネットワーク(LAN、Local Area Network)、都市圏ネットワーク(MAN、Metropolitan Area Network)、または広域ネットワークL(WAN、Wide Area Network)等を含むことができる。
【0028】
サーバー10は通信網を通じて第1端末機11、第2端末機12、および第3端末機13の中少なくとも一つと互いに連結され得る。サーバー10が第1端末機11と互いに連結された場合、サーバー10は第1端末機11と前記通信網を通じてデータをやりとりすることができる。サーバー10が第2端末機12と互いに連結された場合、サーバー10は第2端末機12と前記通信網を通じてデータをやりとりすることができる。サーバー10が第3端末機13と互いに連結された場合、サーバー10は第3端末機13と前記通信網を通じてデータをやりとりすることができる。
【0029】
サーバー10は第1端末機11、第2端末機12、および第3端末機13の中少なくとも一つからデータを受信することができる。サーバー10は第1端末機11、第2端末機12、および第3端末機13の中少なくとも一つから受信したデータを利用して演算を遂行できる。サーバー10は前記演算結果を第1端末機11、第2端末機12、および第3端末機13の中少なくとも一つに伝送することができる。
【0030】
サーバー10は第1端末機11、第2端末機12、および第3端末機13の中複数の端末機から映像通話仲介要請を受信することができる。サーバー10は仲介要請を伝送した複数の端末機を選択することができる。例えば、サーバー10は第1端末機11、第2端末機12、および第3端末機13の中第1端末機11および第2端末機12を選択することができる。
【0031】
サーバー10は前記選択された第1端末機11および第2端末機12の間の映像通話連結を仲介することができる。例えば、サーバー10は第1端末機11に対する連結情報を第2端末機12に伝送することができる。他の例として、サーバー10は第2端末機12に対する連結情報を第1端末機11に伝送することができる。
【0032】
第1端末機11に対する連結情報は例えば、第1端末機11のIPアドレスおよびポート(port)番号を含むことができる。第2端末機12に対する連結情報を受信した第1端末機11は前記受信した連結情報を利用して第2端末機12への連結を試みることができる。
【0033】
第1端末機11の第2端末機12への連結試みまたは第2端末機12の第1端末機11への連結試みが成功することによって、第1端末機11および第2端末機12の間の映像通話セッションが樹立され得る。前記映像通話セッションを通じて第1端末機11は第2端末機12に映像または声を伝送することができる。第1端末機11は映像または声をデジタル信号にエンコーディングし、前記エンコーディングされた結果物を第2端末機12に伝送することができる。
【0034】
また、前記映像通話セッションを通じて第1端末機11は第2端末機12から映像または声を受信することができる。第1端末機11はデジタル信号にエンコーディングされた映像または声を受信し、前記受信した映像または声をデコーディングすることができる。
【0035】
前記映像通話セッションを通じて第2端末機12は第1端末機11に映像または声を伝送することができる。また、前記映像通話セッションを通じて第2端末機12は第1端末機11から映像または声を受信することができる。これにより、第1端末機11の使用者および第2端末機12の使用者は互いに映像通話をすることができる。
【0036】
第1端末機11、第2端末機12、および第3端末機13は、例えば、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、スマートフォン、スマートタブレット、スマートウォッチ、移動端末機、デジタルカメラ、ウェアラブルデバイス(wearable device)、または携帯用電子機器などであり得る。第1端末機11、第2端末機12、および第3端末機13はプログラムまたはアプリケーションを実行することができる。第1端末機11、第2端末機12、および第3端末機13それぞれは互いに同種の装置でもよく、互いに異種の装置でもよい。
【0037】
図2は、本発明の一実施例に係る仲介方法を概略的に示すフローチャートである。図2を参照すると、本発明の一実施例に係る仲介方法は、映像通話セッションを樹立する段階S110、映像を獲得する段階S120、映像通話セッションの特性を分析する段階S130、および映像の品質を決定する段階S140を含む。
【0038】
段階S110では、複数の端末機の間で一つの映像通話セッション(video call session)を樹立する。前記複数の端末機は、それぞれ図1を参照して説明した端末機11、12、13のようにデスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、スマートフォン、スマートタブレット、スマートウォッチ、移動端末機、デジタルカメラ、ウェアラブルデバイス(wearable device)、または携帯用電子機器などであり得る。
【0039】
また、前記複数の端末機には映像通話を遂行するためのコンピュータプログラム(computer program)またはアプリケーション(application)が設置されていてもよい。前記映像通話セッションは二つあるいは二つ以上の端末機の間で樹立され得、前記映像通話セッションに連結された前記複数の端末機には互いに同一形態のディスプレイUI(Display User-Interface)が表示され得る。
【0040】
段階S120では、前記複数の端末機それぞれから獲得される映像を受信する。例えば、第1端末機~第3端末機の間に前記映像通話セッションが樹立される場合、前記第1端末機~第3端末機から映像を受信することができる。それぞれの端末機は映像を獲得する撮像装置を含むことができるが、例えばそれぞれの端末機は端末機の前面の映像を獲得できる前面カメラ、端末機の後面の映像を獲得できる後面カメラ、および/または端末機の側面の映像を獲得できる側面カメラを含むことができる。
【0041】
段階S120では、各端末機に備えられた撮像装置を通じて獲得されるすべての映像または一部の撮像装置を通じて獲得される映像を受信することができる。段階S120で受信される映像は各端末機の使用者が選択した映像であり得る。例えば、端末機の使用者が前面カメラを通じて獲得される映像のみを伝送することに選択した場合、後面カメラおよび側面カメラを通じて獲得される映像は段階S120で受信されないことがある。
【0042】
または端末機の使用者が前面カメラ、後面カメラおよび側面カメラを通じて獲得されるすべての映像を伝送することを選択した場合、段階S120では前記端末機を通じて獲得されるすべての映像を受信することができる。
【0043】
本発明の一実施例において、段階S120では前記複数の端末機それぞれから互いに異なる品質を有する複数個の映像を受信することができる。例えば、前記第1端末機から映像を受信する場合、前記第1端末機を通じて獲得される同一の映像が互いに異なる品質の複数個の映像で伝送され得る。前記第1端末機から1080p、720p、および480pの品質で映像を獲得できれば、前記第1端末機を通じて獲得される同一の映像が1080p、720p、および480pの3種類の品質で伝送され得る。このような場合、前記第1端末機は少なくとも最大1080pの映像を獲得できるものと理解することができる。
【0044】
前記例示では1080p、720p、および480pに該当する品質の映像を受信するものとして説明したが、本発明は前記解像度(resolution)により制限されるものではなく、さらに高い品質の映像またはさらに低い品質の映像を受信することもできる。
【0045】
段階S130では、前記映像通話セッションの特性を分析する。ここで前記映像通話セッションの特性は、前記映像通話セッションが提供されるネットワークの状態(status of a network)を含むことができる。また、実施例で前記映像通話セッションの特性は映像通話セッションに関連した追加情報をさらに含むことができ、このような情報には映像通話セッションを遂行する複数の端末機それぞれの映像通話持続時間および各端末機の使用者に対応する人気度の中少なくとも一つを含むことができる。また、前記映像通話セッションの特性は前記複数の端末機それぞれの仕様をさらに含んでもよい。
【0046】
一方、実施例で映像通話セッションに関連した追加情報に基づいて映像通話セッションおよび端末機の中少なくとも一つを選択することができ、一例として、映像通話セッションに関連した追加情報に基づいて映像通話セッションまたは複数の端末機それぞれの優先順位を決定することができる。
【0047】
前記ネットワークの状態はネットワークに割当された帯域幅(bandwidth)、前記ネットワークのトラフィック(traffic)状態などを意味し得る。一つの映像通話セッションに割当された帯域幅の大きさはあらかじめ決定され得るが、連結される端末機の個数が増加するほど伝送速度は遅くなり得る。例えば、一つの映像通話セッションに3個の端末機が連結された時より5個の端末機が連結された時に伝送速度がさらに遅くなり得る。
【0048】
前記映像通話持続時間(video call duration)は前記映像通話セッションに連結された各端末機が前記映像通話セッションに参加してから現在までの持続時間と理解することができる。前記例示において、前記第1~第3端末機が同時に映像通話を開始することができるが、前記第3端末機が前記第1および第2端末機が前記映像通話を開始した後に一定の時差を置いて前記映像通話セッションに参加してもよい。したがって、前記映像通話持続時間は各端末機ごとに異なり得る。
【0049】
前記端末機の仕様(specification)は端末機のハードウェア(hardware)的、ソフトウェア(software)的能力(capability)を意味し得る。そして、前記人気度は各端末機の使用者が他の使用者から得ることになる評判(reputation)または好感の程度と理解することができる。
【0050】
前記各端末機の使用者に対応する人気度は、該当端末機と映像通話を遂行した他の端末機の使用者から得た評判(reputation)に該当し得る。例えば、前記第2端末機が他の端末機と映像通話を遂行すると、前記他の端末機の使用者は前記第2端末機の使用者との映像通話の経験を評価することができる。評価方法は悪い、普通、良いなどで定性的に評価したり、1点から10点までの中いずれか一つを選択する定量的評価方法を利用することができる。
【0051】
段階S140では、段階S130での分析結果に対応して前記複数の端末機それぞれに伝送する映像の品質を決定する。前記映像通話セッションを通じて伝送する映像の品質はあらかじめ決定されていてもよい。例えば、前記映像通話セッションが樹立された後、前記第1~第3端末機にはすべて1080pの映像が伝送され得る。したがって、前記第1端末機には前記第1~第3端末機から伝送される1080pの映像が伝送され、前記第2端末機にも前記第1~第3端末機から伝送される1080pの映像が伝送され得る。そして、前記第3端末機にも前記第1~第3端末機から伝送される1080pの映像が伝送され得る。
【0052】
段階S140ではあらかじめ決定された映像の品質とは別個に、段階S130での分析結果を考慮して各端末機に伝送される映像の品質を新しく決定することができる。例えば、前記映像通話セッションに割当された帯域幅の大きさが、前記第1~第3端末機にすべて1080pの映像を伝送することが円滑でないと判断されると、前記第1~第3端末機の中少なくともいずれか一つの端末機に1080pより低い品質の映像を伝送するように決定され得る。
【0053】
この時、低い品質の映像を受信する端末機を決定するために、前記映像通話持続時間、端末機の仕様、および使用者の人気度の中少なくともいずれか一つを考慮することができる。また、低い品質の映像を受信する端末機を決定するために端末機の仕様を追加でさらに考慮してもよい。
【0054】
本発明の一実施例において、低い品質の映像を受信する端末機は映像通話持続時間が短い端末機、仕様が低い端末機、人気度が低い使用者の端末機に決定され得る。
【0055】
一方、前記複数の端末機は一つのホスト(host)端末機と少なくとも一つのゲスト(guest)端末機を含む。前記ホスト端末機は前記複数の端末機の間で映像通話セッション樹立を要請した端末機と理解することができる。そして、前記ゲスト端末機は前記映像通話に参加した端末機の中前記ホスト端末機を除いた端末機を意味し得る。
【0056】
前記映像通話セッションは前記ホスト端末機の連結が切れると終了され得、前記ゲスト端末機は前記映像通話セッションが維持される間追加されるか削除され得る。
【0057】
本発明の一実施例において、段階S140では前記ホスト端末機を除いた前記ゲスト端末機に対応する映像の品質を決定することができる。したがって、前記ネットワークの状態が不安定となるか、前記ネットワークが収容できる限度を越える数の端末機が接続しても、前記ホスト端末機に伝送される映像の品質は変わらないことができる。
【0058】
図3は、本発明の他の実施例に係る仲介方法を概略的に示す図面である。図3を参照すると、本発明の他の実施例に係る仲介方法は、映像を伝送する段階S150をさらに含む。
【0059】
段階S150では段階S140で決定された品質に対応して各端末機に映像を伝送する。そして、段階S140では各端末機から獲得された映像に対して独立的に映像の品質を決定することができる。例えば、前記第3端末機に伝送される映像の品質が480pに決定される場合、前記第2端末機に伝送される映像の品質も480pに決定されるわけではない。したがって、前記第2端末機に伝送される映像の品質は前記第3端末機に伝送される映像の品質に対して独立的に決定され得る。
【0060】
段階S150で映像が伝送されると、映像を受信した各端末機は表示装置(display device)を通じて前記複数の端末機から獲得された映像を表示することができる。例えば、前記第1端末機は前記第2および第3端末機から獲得された映像と、前記第1端末機から獲得された映像をすべて表示する。
【0061】
前記第1端末機をホスト端末機、前記第2および第3端末機をそれぞれ第1ゲスト端末機および第2ゲスト端末機と定義することができる。この時、段階S140では前記第1および第2ゲスト端末機から獲得された映像に対してそれぞれ伝送される映像の品質を決定することができる。
【0062】
そして、段階S150では決定された映像の品質に対応して、前記ホスト端末機および前記第1および第2ゲスト端末機に前記ホスト端末機から獲得された映像、前記第1および第2ゲスト端末機から獲得された映像を伝送することができる。
【0063】
図4は、本発明に係る仲介方法によって複数の端末機がデータを伝送する方法を例示的に示す図面である。
【0064】
図4を参照すると、複数の端末機11、12、13がサーバー10にデータを伝送する方法が例示的に図示される。図2を参照して説明した通り、前記複数の端末機11、12、13は互いに異なる品質の映像を伝送することができ、1080p、720p、および480pの解像度を有する映像をサーバー10に伝送することができる。
【0065】
本明細書には前記複数の端末機11、12、13が1080p、720p、および480pの3種類の互いに異なる品質を有する映像を伝送できるものとして説明しているが、本発明は必ずしもこれに制限されるものではない。したがって、前記複数の端末機11、12、13は二つの互いに異なる品質を有する映像を伝送したり、4個または5個の互いに異なる品質を有する映像、またはこれよりさらに多い数の互いに異なる品質を有する映像をサーバー10に伝送することができる。
【0066】
前記互いに異なる品質を有する映像は同一の画面を撮影したものであり、映像の品質を除いた他の要素はすべて同一のものと理解することができる。例えば、第1端末機11で獲得された第1端末機11の使用者の映像が3個の互いに異なる品質で伝送され得る。
【0067】
ここで、第1端末機11はホスト端末機、第2端末機12、および第3端末機13はそれぞれ第1ゲスト端末機および第2ゲスト端末機と定義され得る。
【0068】
前記複数の端末機11、12、13の間で映像通話セッションが樹立されると、サーバー10は前記複数の端末機11、12、13から獲得した映像を再び前記複数の端末機11、12、13に伝送することができる。一実施例で伝送される映像の品質は1080pにあらかじめ決定されていてもよく、ネットワークの状態が変わるとあらかじめ決定された品質と異なる品質の映像が伝送され得る。
【0069】
この時、第1端末機11はホスト端末機であるので、ネットワークの状態が変わっても第1端末機11に伝送される映像の品質は変わらず、第2端末機12または第3端末機13に伝送される映像の品質のみが変わり得る。
【0070】
例えば、第3端末機13に低い品質の映像を伝送する場合、第3端末機13には第1端末機11から獲得した720pの映像、第2端末機12から獲得した720pの映像、および第3端末機13から獲得した720pの映像が伝送され得る。または第3端末機13に第1端末機11から獲得した1080pの映像、第2端末機12から獲得した1080pの映像、および第3端末機13から獲得した720pの映像が伝送され得る。
【0071】
すなわち、前記映像通話セッションが提供されるネットワークの状態を考慮して前記複数の端末機11、12、13に伝送される複数の映像の品質が互いに独立的に決定され得る。
【0072】
図5は、本発明に係る仲介方法によって映像が表示される方法を例示的に示す図面である。図5(a)~図5(c)はそれぞれ二つの端末機、3個の端末機、および4個の端末機の間で映像通話セッションが樹立された場合を例示的に示す。
【0073】
まず、図5(a)を参照すると、二つの端末機の間で映像通話セッションが樹立された場合、第1端末機に表示される画面が図示される。説明の便宜のために、前記映像通話セッションを通じて前記第1端末機と連結された端末機を第2端末機と定義することにする。前記第1端末機は表示装置を含むことができ、前記表示装置は表示領域を通じて前記第1端末機および前記第2端末機から獲得される映像を表示することができる。図5(a)で第1領域および第2領域は前記表示領域に含まれ、前記第1領域および前記第2領域にはそれぞれ前記第1端末機から獲得された映像および前記第2端末機から獲得された映像が表示され得る。または前記第1領域および前記第2領域にはそれぞれ前記第2端末機から獲得された映像および前記第1端末機から獲得された映像が表示され得る。
【0074】
ここで、前記第1端末機はホスト端末機、前記第2端末機はゲスト端末機と定義され得る。前記ホスト端末機は前記ゲスト端末機との映像通話を要請した端末機、前記ゲスト端末機は前記要請に応答した端末機と理解することができる。または前記ゲスト端末機は前記ホスト端末機との映像通話を要請した複数の端末機の中前記ホスト端末機によって選択された端末機であり得る。
【0075】
図5(b)は3個の端末機の間で映像通話セッションが樹立された場合、第1端末機に表示される画面が図示される。前記3個の端末機は第1端末機、第2端末機、および第3端末機であり得る。
【0076】
図5(b)を参照すると、図5(a)で第2領域と定義された領域が第2領域と第3領域として再定義(re-define)される。前記第2領域には第2端末機から獲得された映像が表示され、前記第3領域には第3端末機から獲得された映像が表示され得る。前記第3端末機は前記第1端末機および前記第2端末機と異なる端末機である。
【0077】
そして、前記第3端末機は前記第2端末機以外の新しいゲスト端末機と理解することができ、前記第3端末機は前記ホスト端末機の要請によって前記映像通話セッションに参加することになった端末機であるか、前記映像通話セッションに参加要請をした複数の端末機の中前記ホスト端末機によって選択された端末機であり得る。
【0078】
図5(b)で前記第3領域に表示される映像は前記第3端末機によって獲得された映像で前記第3端末機に保存された映像、前記第3端末機が共有するウェブ(web)上の映像、または前記第3端末機の撮像装置によって獲得される映像であり得る。
【0079】
一方、図5(b)には前記第2領域と前記第3領域の大きさが実質的に同一のものとして図示されているが、本発明はこれに制限されない。前記第1領域~前記第3領域の大きさはあらかじめ設定された値に決定されるか、前記ホスト端末機によって決定され得る。
【0080】
図5(c)は4個の端末機の間で映像通話セッションが樹立された場合、第1端末機に表示される画面が図示される。前記4個の端末機は第1端末機、第2端末機、第3端末機、および第4端末機であり得る。
【0081】
図5(c)を参照すると、図5(b)で第2領域と第3領域として定義された領域が第2領域、第3領域、および第4領域として再定義(re-define)される。前記第2領域には第2端末機から獲得された映像が表示され、前記第3領域には第3端末機から獲得された映像が表示され、前記第4領域には第4端末機から獲得された映像が表示され得る。前記第4端末機は前記第1端末機~前記第3端末機と異なる端末機である。
【0082】
そして、前記第4端末機は前記第2端末機、前記第3端末機以外の新しいゲスト端末機と理解することができ、前記第4端末機は前記ホスト端末機の要請によって前記映像通話セッションに参加することになった端末機であるか、前記映像通話セッションに参加要請をした複数の端末機の中前記ホスト端末機によって選択された端末機であり得る。
【0083】
一方、図5(c)には前記第2領域~第4領域の大きさが実質的に同一のものとして図示されているが、本発明はこれに制限されない。前記第1領域~前記第4領域の大きさはあらかじめ設定された値に決定されるか、前記ホスト端末機によって決定され得る。
【0084】
図6は、本発明に係る仲介方法によって品質が決定された映像が表示される方法を例示的に示す図面である。図6を参照すると、図6(a)~図6(c)はそれぞれ図5(a)~図5(c)に対応する。したがって、図6の第1領域~第4領域にはそれぞれ第1端末機~第4端末機から獲得される映像が表示されると理解することができる。
【0085】
まず、図6(a)を参照すると、第1端末機と第2端末機の間で映像通話セッションが樹立された場合、前記第1端末機から獲得された映像と前記第2端末機から獲得された映像はすべて1080pの解像度で表示され得る。
【0086】
そして、図6(b)を参照すると、第1端末機、第2端末機、および第3端末機の間で映像通話セッションが樹立された場合、前記第1端末機から獲得された映像と前記第2端末機から獲得された映像は1080pの解像度で表示され、前記第3端末機から獲得された映像は720pの解像度で表示され得る。
【0087】
図2図4を参照して説明した通り、各端末機は同一の映像を互いに異なる品質で伝送することができ、サーバーはネットワークの状態を考慮して伝送される映像の品質を決定する。
【0088】
図6で前記第3端末機は1080p、720p、および480pの解像度を有する映像を伝送することができ、サーバーはネットワークの状態を考慮して前記第3端末機で獲得された映像の中720pの解像度を有する映像を前記第1端末機、第2端末機、および第3端末機に伝送することができる。
【0089】
前記映像通話セッションに連結された端末機の中前記第3端末機から獲得された映像を他の端末機で獲得された映像より低い品質で伝送しているため、該当ネットワークの状態、例えば前記ネットワークの帯域幅は3個の端末機の間で円滑な映像通話が遂行できるほど十分でないものと理解することができる。
【0090】
そして、前記第3端末機の映像通話持続時間が最も短いか、前記第3端末機の仕様が他の端末機の仕様より低いため、前記第3端末機で獲得された映像を低い品質で伝送するように決定することができる。または前記第3端末機の使用者の人気度より前記第2端末機の使用者の人気度がさらに高いため、前記第3端末機で獲得された映像を低い品質で伝送するように決定することができる。このように複数の端末機の中低い品質の映像の伝送を遂行する端末機を選択するために、端末機の優先順位に基づいて該当端末機を選択することができる。
【0091】
そして、図6(c)を参照すると、第1端末機、第2端末機、第3端末機、および第4端末機の間で映像通話セッションが樹立された場合、前記第1端末機から獲得された映像は1080pの解像度で表示され、前記第2端末機から獲得された映像および前記第3端末機から獲得された映像は720pの解像度で表示され、前記第4端末機から獲得された映像は480pの解像度で表示され得る。
【0092】
図6で前記第4端末機は前記第4端末機と同様に1080p、720p、および480pの解像度を有する映像を伝送することができ、サーバーはネットワークの状態を考慮して前記第4端末機から獲得された映像の中480pの解像度を有する映像を前記第1端末機、第2端末機、第3端末機、および第4端末機に伝送することができる。
【0093】
前記映像通話セッションに連結された端末機の中前記第4端末機から獲得された映像を他の端末機から獲得された映像より低い品質で伝送しているため、該当ネットワークの状態、例えば前記ネットワークの帯域幅は4個の端末機の間で円滑な映像通話が遂行できるほど十分でないものと理解することができる。
【0094】
そして、前記第4端末機の映像通話持続時間が最も短いか、前記第4端末機の仕様が他の端末機の仕様より低いため、前記第4端末機から獲得された映像を低い品質で伝送するように決定することができる。または前記第4端末機の使用者の人気度より前記第2端末機および前記第3端末機の使用者の人気度がさらに高いため、前記第4端末機から獲得された映像を低い品質で伝送するように決定することができる。
【0095】
一方、前記第2端末機から獲得される映像は1080pではない720pの解像度で表示され得るが、これは図6(b)の場合より一つの端末機が前記映像通話セッションにさらに参加しているため、最適な伝送速度を満足するために映像の品質を低くしたものと理解することができる。
【0096】
また、5個の端末機が映像通話セッションに参加する場合、前記第2端末機および前記第3端末機から獲得される映像はより低い解像度で伝送され得る。
【0097】
図7は、本発明のさらに他の実施例に係る仲介方法を概略的に示すフローチャートである。図7を参照すると、本発明のさらに他の実施例に係る仲介方法は、放送チャネルを開設する段階S210、ホスト映像を送出する段階S220、視聴者が接続する段階S230、ゲスト映像を送出する段階S240、および映像の品質を決定する段階S250を含む。
【0098】
段階S210ではホスト端末機の要請に対応してオンライン放送チャネル(online broadcasting channel)を開設する。前記ホスト端末機は前記オンライン放送チャネルを開設し運営する端末機を意味し、前記オンライン放送チャネルには任意の端末機が接続することができる。
【0099】
前記ホスト端末機は前記チャネルを通じてコンテンツ(contents)を共有することができ、前記チャネルに接続された端末機は前記ホスト端末機が共有するコンテンツを見たり、聞いたり、利用することができる。また、前記チャネルに接続された端末機は互いにデータをやり取りすることができる。
【0100】
段階S220では前記ホスト端末機によって獲得される映像を前記チャネルを通じてリアルタイムに送出する。前記ホスト端末機は撮像装置、録音装置、表示装置などを含むことができ、前記撮像装置を通じて獲得される映像を前記チャネルを通じてリアルタイムに送出することができる。前記チャネルを通じて送出される映像は、前記チャネルに接続した端末機に伝送され得る。また、前記録音装置を通じて獲得される音声も前記チャネルを通じて前記チャネルに接続された端末機に伝送され得る。
【0101】
そして、前記チャネルに接続した端末機は各端末機に含まれた表示装置、音声再生装置を通じて前記映像と音声を再生することができる。
【0102】
段階S230では前記チャネルに少なくとも一つの視聴者端末機が接続する。前記視聴者端末機は任意の端末機であり得るが、必ずしもこれに制限されるものではなく、前記ホスト端末機によって前記チャネルへの接続が許容された端末機でもよい。
【0103】
前記チャネルに接続した視聴者端末機は前記ホスト端末機から獲得される映像と音声を見て聞くことができ、前記ホスト端末機または他の視聴者端末機とデータをやり取りすることができる。
【0104】
段階S240では前記視聴者端末機の中少なくとも一つの第1ゲスト端末機を選定し、前記第1ゲスト端末機によって獲得される映像を前記チャネルを通じてリアルタイムに送出する。
【0105】
前記第1ゲスト端末機は複数個であり得、前記視聴者端末機の中ゲスト端末機に参加要請をした端末機であるか、前記参加要請をした端末機の中前記ホスト端末機によって選択された端末機であり得る。
【0106】
前記第1ゲスト端末機が選定されると、前記チャネルを通じて前記第1ゲスト端末機から獲得される映像が送出され、前記第1ゲスト端末機から獲得される音声も前記チャネルを通じて送出され得る。したがって、前記視聴者端末機は前記ホスト端末機および前記第1ゲスト端末機から獲得される映像と音声をすべて見て聞くことができる。
【0107】
図5および図6に図示されるものと類似する方式で前記ホスト端末機と前記第1ゲスト端末機から獲得される映像が、前記視聴者端末機、前記ホスト端末機および前記第1ゲスト端末機に表示され得る。すなわち、前記ホスト端末機と前記第1ゲスト端末機から獲得される映像は、前記チャネルに接続されている各端末機のディスプレイの分割された領域に表示され得る。
【0108】
段階S250では前記チャネルの特性を分析し、前記分析結果に対応して前記チャネルを通じて送出される映像の品質を決定する。前記チャネルの特性は、前記チャネルが連結されたネットワークの状態を含むことができる。また、実施例で前記チャネルの特性は、チャネル連結を遂行して獲得される追加情報をさらに含むことができ、このような情報には各端末機の前記チャネルへの接続維持時間および 前記第1ゲスト端末機の使用者に対応する人気度の中少なくとも一つを含むことができる。また、前記チャネルの特性は、前記チャネルに接続された端末機の仕様をさらに含んでもよい。
【0109】
一方、実施例でチャネル連結を遂行して獲得される追加情報に基づいてチャネルおよびゲスト端末機の中少なくとも一つを選択することができ、一例として、チャネル連結を遂行して獲得される追加情報に基づいてチャネルまたは複数のゲスト端末機それぞれの優先順位を決定することができる。
【0110】
前記ホスト端末機と前記第1ゲスト端末機は互いに異なる品質を有する複数個の映像を提供することができる。前記複数個の映像は実質的に同一の映像であり、映像の品質、例えば解像度(resolution)が互いに異なる映像と理解することができる。
【0111】
段階S250では前記チャネルの特性を分析し、前記分析結果により必要な場合、前記ホスト端末機および前記第1ゲスト端末機から獲得した互いに異なる品質の映像の中、いずれの映像を送出するかどうかを決定することができる。
【0112】
一方、本発明の一実施例において、前記複数の視聴者端末機の中少なくとも一つの第2ゲスト端末機を選定し、前記第2ゲスト端末機によって獲得される映像を前記チャネルを通じてリアルタイムに送出することができる。
【0113】
前記第2ゲスト端末機は前記ホスト端末機および前記第1ゲスト端末機と同様に、互いに異なる品質を有する複数個の映像を提供することができる。また、段階S250では前記第2ゲスト端末機によって獲得された映像に対して伝送される映像の品質を決定することができる。
【0114】
そしてこの時、段階S250では前記ホスト端末機を除いた端末機に対応する映像の品質を決定することができる。すなわち、段階S250では前記第1ゲスト端末機および前記第2ゲスト端末機に対応する映像の品質を決定することができ、前記ホスト端末機から獲得された映像はあらかじめ設定された品質で送出され得る。
【0115】
図8は、本発明のさらに他の実施例に係る仲介方法を概略的に示すフローチャートである。図8を参照すると、本発明のさらに他の実施例に係る仲介方法は、決定された品質で映像を送出する段階S260をさらに含む。
【0116】
段階S260では、決定された映像の品質に対応して前記ホスト端末機および前記第1および第2ゲスト端末機から獲得された映像を前記チャネルを通じてリアルタイムに送出する。
【0117】
以上で説明された実施例は、コンピュータによって実行されるプログラムモジュールのようなコンピュータによって実行可能な命令語を含む記録媒体の形態でも具現され得る。コンピュータ読み取り可能媒体はコンピュータによってアクセスされ得る任意の可用媒体であり得、揮発性および不揮発性媒体、分離型および非分離型媒体をすべて含むことができる。
【0118】
また、コンピュータ読み取り可能媒体はコンピュータ保存媒体を含むことができる。コンピュータ保存媒体はコンピュータ読み取り可能命令語、データ構造、プログラムモジュールまたはその他データのような情報の保存のための任意の方法または技術で具現された揮発性および不揮発性、分離型および非分離型媒体をすべて含むことができる。
【0119】
以上、添付された図面を参照して本発明の実施例を説明したが、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者は本発明がその技術的思想や必須の特徴を変更することなく他の具体的な形態で実施され得ることが理解できるであろう。したがって、以上で記述した実施例はすべての面において例示的なものであり、限定的ではないものと理解されるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8